巨人(2019年ジャイアンツ)


読売巨人軍は永遠に不滅です

2019年ジャイアンツ

巨人日本一奪回ならず


◇シリーズ表彰選手◇

▽最高殊勲選手グラシアル選手(ソフトバンク)
▽敢闘選手 亀井善行(巨人)
▽優秀選手 高橋礼、デスパイネ、松田宣浩(以上ソフトバンク)
日本シリーズ相手勝敗場面
1戦目ソフトバンクヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンクホークスとの「SMBC日本シリーズ2019」第1戦。巨人は二回、阿部の右中間ソロ本塁打で先制。しかし先発の山口がその裏、グラシアルに逆転の2点本塁打を浴びる。山口は立ち直り、五回まで走者を許さなかったが六回に犠飛で3点目を失うと、七回にはリリーフ陣が一挙4点を奪われ、勝負を決定付けられた。打線は九回に大城の一発で1点を返したものの、2対7で敗戦。6年ぶりの日本シリーズは黒星スタートとなった。  初戦を任された巨人先発は山口。初回、一死後今宮に左前打を許すも、けん制タッチアウトで切り抜ける。すると直後の二回、「5番・指名打者」で先発した阿部が右中間ソロ本塁打を放ち先制。チーム初安打が貴重な先制アーチとなった。  しかしその裏、一死から中村晃に右翼線二塁打を許すと、続くグラシアルに左中間2点本塁打を浴び、逆転を許してしまう。  打線は三回、2つの四球と暴投で二死一、三塁の好機をつくるも、岡本が遊ゴロに詰まらされ、好機を逃す。  山口は二回に逆転弾を浴びたものの、三回には3者連続三振を奪うなど徐々に立ち直り、五回まで3イニング連続パーフェクトピッチングを見せる。しかし1対2で迎えた六回、先頭の牧原に右翼線二塁打を浴び、今宮の捕犠打で一死三塁とされる。続く柳田の四球、デスパイネの死球で一死満塁とされ、中村晃の中犠飛で追加点を奪われる。しかし、逆転弾を浴びたグラシアルを空振り三振に打ち取り、最少失点で切り抜けた。  一方打線は、千賀に六回まで阿部の本塁打の1安打のみに抑えられるが2点のリードを許した七回、二死からゲレーロ、田中俊が連打。相手の失策も絡み、二、三塁の好機をつくる。ここで小林に代打・重信を送って勝負をかけるも見逃し三振に倒れ、得点を奪うことができない。  七回からは2番手・マシソンが登板。しかし、一死三塁のピンチを作って、3番手・田口に交代。田口は四球などで二、三塁とされると、牧原に中前2点打を浴び1対5とされる。さらに柳田に右前適時打を許すと、代打・福田の二ゴロの間にも失点し、終盤に痛い4失点を喫する。  八回は四番手・澤村が走者を出しながらも、無失点で切り抜けると、九回、大城が右越えソロ本塁打を放ち、1点を返す。その後田中俊が左前打を放つも後続が凡退し、2対7で敗れた。  巨人は現役最後の日本シリーズとなった阿部が先制本塁打を放ち、山口が6回3失点と粘りの投球を見せた。しかしリリーフ陣が誤算で、得点もソロ本塁打2発のみ。投打に元気なく、6年ぶりの日本シリーズは黒星スタートとなった。
2戦目ソフトバンクヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンクホークスとの「SMBC日本シリーズ2019」第2戦。巨人・メルセデスとソフトバンク・高橋礼の両先発が好投し、六回までお互い無得点で終盤に突入する。メルセデスは6回1安打無失点の快投で交代するが七回、代わった大竹が松田宣に先制3点本塁打を浴びると、八回は桜井が柳田、高木が福田に一発を浴びて0対6と突き放された。九回に岡本の中越え適時打、阿部の右前適時打などで3点を返したが及ばず、巨人は日本シリーズ2連敗となった。  第1戦を落とし先手を打ちたい巨人だったが、ソフトバンク先発・高橋礼の緩急をつけた投球に翻ろうされ、走者を出すことすらできない。五回二死、初戦で本塁打を放った大城が右翼ポール際に大飛球を打ち上げるが、惜しくもファウル。巨人は五回まで完全に封じられる。一方の巨人先発・メルセデスも高橋礼に負けじと完ぺきな投球を披露。低めにボールを集めて四回までに6つの内野ゴロを打たせるなど、初の日本シリーズでCSに続いて快投を見せる。  メルセデスは五回二死、松田宣に左前打を許し、完全試合ペースを打ち破られる。中村晃には四球を与え、二死一、二塁の走者を背負うが、内川を右飛に仕留めてピンチを脱する。続く六回にも二死三塁とされるが、柳田を一ゴロに仕留めこの回も無失点で切り抜ける。メルセデスは6回を被安打1、無失点に抑えた。  巨人打線は六回、若林の死球でチーム初出塁。田中俊の犠打で一死二塁と好機を作るも、重信の遊直で二塁走者が戻れず併殺となり、好機を逸する。七回には二死一塁から岡本がチーム初安打となる左前打を放ち二死一、三塁と再び先制の好機を作る。しかし、阿部が力のない三ゴロに倒れ、先取点を奪うことはできない。  七回、ベンチは好投のメルセデスに代わって2番手・大竹をマウンドに送る。先頭のデスパイネを三塁ゴロに打ち取ったが、この回から三塁に入った山本が弾き、先頭打者の出塁を許してしまう(記録は三塁手の失策)。続くグラシアルに左前打を浴びて無死一、三塁とされると、松田宣にはバックスクリーンに3点本塁打を叩き込まれ、一気に3点を追う展開に。大竹はここで降板となった。  代わった3番手・桜井は追加点を許さず七回を終えるが続投した八回、柳田に左越えソロ本塁打を浴びる。4番手・高木も福田に右越え2点本塁打を打たれ、0対6とリードを広げられる。  打線は高橋礼に対し、七回まで結局、岡本の1安打のみ。八回もモイネロの前に三者凡退で攻撃を終える。しかし九回、ソフトバンク3番手・高橋純のコントロールが定まらず、3つの四球を選んで一死満塁。ここで代わった守護神・森から岡本が中越え適時打を放ち、送球間に二塁走者も生還して2点を返す。さらに阿部も右前適時打で続き、3点差。代打・ゲレーロの右前打で二死一、三塁と攻め続けて、一発が出れば同点の場面を作ったが、最後は山本が遊ゴロに打ち取られ、3対6で試合終了となった。  巨人は先発・メルセデスが6回を1安打無失点と好投したが、中継ぎ陣が痛恨の3本塁打を浴びた。打線は最終回に3点差まで追い上げたが反撃が遅く、3対6で敗れて日本シリーズ2連敗となった。第3戦は舞台を東京ドームに移し、22日に行われる。
3戦目ソフトバンク東京ドームで行われた福岡ソフトバンクホークスとの「SMBC日本シリーズ2019」第3戦。初回に亀井の先頭打者ソロ本塁打で幸先良く先制する。先発高橋が2点を奪われ逆転されたが、三回に亀井の2打席連続となるソロ本塁打で同点とした。しかし四回、3番手の戸郷が4点を献上し、2対6と苦しい展開になった。五回以降は澤村、田口、中川らが無失点に抑え、味方の反撃を待つ。しかし打線はソフトバンク投手陣の前に抑え込まれ、本拠地でも勝ち星を挙げられず、日本シリーズ3連敗となった。  ヤフオクドームでの2戦を落とし、この試合を負けると後がなくなる巨人。大事な試合の先発を任されたルーキーの高橋は初回、ランナーを出しながらも緩急をつけたピッチングで無失点に抑える。その裏、先頭打者の亀井がバンデンハークのストレートを右翼席へ運び、先制点を挙げる。  しかし二回、高橋はグラシアルにソロ本塁打を浴び、すぐさま同点に追いつかれる。試合を振り出しに戻された巨人は、二死からゲレーロがフェンス直撃の二塁打を放つも、得点にはつながらない。    三回、高橋は一、二塁のピンチを背負うと、デスパイネに中前適時打を打たれ、1点をリードされる。負けられない巨人ベンチはここで鍵谷をマウンドに送り、1失点でこの回を終える。その裏、亀井が右翼線の2階席に飛び込むソロ本塁打を放つ。亀井の2打席連続本塁打ですぐさま同点に追いついた。  四回、3番手の戸郷が内川の左前打などで一死満塁とされると、代打長谷川勇の犠飛、柳田の押し出し四球、デスパイネの左前2点打で、一挙4得点を許してしまう。その裏、再度追いつきたい巨人打線は大城が中前打で出塁すると、続くゲレーロ、田中俊も四球を選び二死満塁のチャンスを作る。しかしこの好機を生かせず、無得点に終わった。  五回からマウンドに上がった5番手の澤村は、走者を許しながらも2イニングを無失点に抑える。七、八回も田口、中川がそれぞれ三者凡退に抑える好投を見せる。 追いつきたい巨人だったが、ソフトバンク2番手の石川の前に五、六回は三者凡退に倒れる。七、八回は走者を出したが、連続三振や併殺打で打線がつながらなかった。 九回もマウンドに上がった中川は、安打を許しながらも無失点で切り抜け、打線の反撃を待つ。最終回は先頭の阿部が右前打を放ち意地を見せるが、二者連続で空振り三振に抑えられるなど得点できず、2対6のまま試合終了。本拠地・東京ドームでも1勝が遠く、痛恨の3連敗を喫した。
4戦目ソフトバンク東京ドームで行われた福岡ソフトバンクホークスとの「SMBC日本シリーズ2019」第4戦。日本一へ向けて後がなくなった巨人はエース菅野にマウンドを託したが、四回にグラシアルに中越え3点本塁打を浴び先制を許してしまう。打線はソフトバンクの先発・和田に苦しめられたが、六回に2番手スアレスから岡本が右越え2点本塁打を放ち反撃。しかし、七回に失策が絡み追加点を奪われる。その裏に丸がこのシリーズ初安打となる左越え適時二塁打で1点を返したものの、あと1点及ばず、3対4で試合終了。日本シリーズは初戦から4連敗となり7年ぶりの日本一とはならなかった。  未だ勝ち星がなくソフトバンクに王手をかけられた巨人はエース菅野が今季のポストシーズン初となるマウンドへ上がる。初回に今宮、柳田から連続の見逃し三振を奪う最高の立ち上がりを見せると、抜群の制球力で三回までソフトバンク打線を1安打に抑え込む。  打線はソフトバンク先発の和田に対し、三回に二死から亀井がチーム初安打となる右翼線二塁打、坂本の四球で二死一、二塁とチャンスを作ったが、丸が見逃し三振に倒れ先制にはいたらない。  序盤好投を見せた菅野だったが、四回に先頭の今宮に左前打を許すなど一死一、三塁とこの試合初めてのピンチを迎えると、このシリーズ好調のグラシアルに高めに浮いたスライダーをバックスクリーン横に運ばれ先制3点本塁打を浴びてしまう。  追いつきたい巨人は六回にソフトバンク救援陣を攻める。2番手のスアレスから坂本がこの試合3打席連続の四球を選ぶと、岡本が直球を完璧に捉える右越え2点本塁打を放ち、反撃ののろしを上げる。さらにゲレーロも中前打で続きドームのボルテージが一層高まったところで阿部が登場。阿部が3番手の嘉弥真から死球を受け、チャンスを広げると、原監督は石川を打席に送り代打攻勢に出る。しかし、4番手の甲斐野に遊ゴロに抑えられ追いつくことはできない。  粘投を続けていた菅野だったが、七回に失策と安打で一死一、二塁。代打長谷川勇の打球は二塁へのゴロ、併殺かと思われたが、山本の送球が悪送球となり追加点を与えてしまう。さらに一死満塁とピンチが広がったところで菅野は降板。これ以上の失点が許されない緊迫した場面だったが、マウンドを託された中川が代打・内川を二塁併殺打に切って取り打線の反撃を待つ。  その裏、一死から代打重信、亀井の連打で一死一、二塁。坂本は倒れたが、このシリーズここまで無安打と苦しんでいた丸が、5番手モイネロから左越え適時二塁打を放ち、再び1点差に詰め寄る。なおも二死二、三塁と一打逆転のチャンス。打席には前の打席本塁打を放った岡本を迎えたが、ここは三ゴロに倒れ逆転とはならない。  八回、九回は守護神デラロサが回またぎでマウンドに上がると力のある直球で無失点に抑える。  1点差で迎えた最終回。巨人はソフトバンク守護神の森から亀井が四球で二死ながら出塁する。キャプテン坂本に期待が高まったが最後は空振り三振に倒れ、あと1点及ばず試合終了。  ソフトバンクとの日本シリーズは4連敗となり7年ぶりの日本一を飾ることはできなかった。



セリーグクライマックスシリーズ

巨人日本S進出決定


◇CSの最優秀選手(MVP)シリーズ表彰選手 岡本和真

CSシリーズ相手勝敗場面
1戦目阪神2勝0敗東京ドームで行われた「2019 セノン クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」初戦。巨人は初回、丸と岡本の2者連続本塁打で2点を先取する。二回には、亀井の適時二塁打と坂本の2点打も飛び出し、序盤で5点のリードを奪う。大事な初戦を任された先発・山口は、八回途中まで投げて1失点の快投。九回にデラロサが押し出し四球で失点するも、最後は田口が締めてリードを守り切った。5対2でCSファイナルステージの初戦を制した巨人は、アドバンテージを含めて2勝とした。  巨人先発はシーズン最多勝の山口。初回を三者凡退に抑える完璧な立ち上がりを見せる。その裏、打線は阪神先発・望月に対し無死一塁から坂本が遊撃併殺打に倒れるが、続く丸が高めの直球を左中間スタンドに運ぶ先制のソロ本塁打。さらに、岡本も左越えソロ本塁打を放ち、初回で2点を先行する。  巨人打線は攻撃の手を緩めず、二回にも二死一、二塁の好機を作ると、亀井の左翼線適時二塁打で1点を加える。さらに、坂本も中前2点打で続き、リードを5点に広げる。  5点の援護を受けた山口は、三回までに6つの三振を奪うなど、阪神打線を完全に封じ込める。四回も簡単に二死を奪ったが、ここで福留に初安打を浴びてしまう。さらにマルテの右前打、糸原の四球で二死満塁とすると、暴投で1失点。再び二死満塁とピンチは続いたが、後続を断ち、最少失点で食い止める。  一方の打線は、阪神2番手・岩貞の前に三回、四回と走者を出すことができない。五回から登板の3番手・能見からは、岡本が二回以来となる安打を放つも、得点にはつながらない。  それでも、山口が安定感のある投球を見せ、試合の主導権を渡さない。六回は三者凡退、七回も安打を浴びるが、無失点で切り抜ける。八回、一死一塁の場面で原監督は中川にスイッチすると、中川は近本と福留を仕留め、4点のリードを保ったまま最終回へ。山口は126球、被安打4、1失点の熱投で、初戦を任された期待に応えた。  九回は守護神・デラロサが登板。2本の安打と四球で二死満塁とピンチを招くと、北條に押し出し四球を与えてしまう。デラロサはここで降板したが、後を受けた4番手・田口が木浪を三ゴロに抑え、5対2で勝利した。  巨人は初回に2者連続本塁打、二回にも3点を加え、序盤で主導権を握った。先発の山口が期待に応える快投でリードを守り切り、CSファイナル初戦を勝利。アドバンテージを含めて2勝とした。
2戦目阪神3勝0敗東京ドームで行われた「2019 セノン クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」2回戦。巨人は、初回に丸の遊撃併殺打の間に先制すると、四回にはゲレーロのCS1号の左越え2点本塁打、五回には重盗で作った一死二、三塁から、丸の犠飛、岡本の適時打で中盤までに5点を先行。終盤にも若林に適時打が飛び出し阪神を大きく突き放す。投げては先発・メルセデスが七回を投げ無四球3安打と完璧な投球。八回以降は大竹、デラロサとつなぎ、相手打線に三塁を踏ませることなく6対0、完封リレーで勝利。これで巨人は、アドバンテージを含めて3勝。6年ぶりの日本シリーズ出場に王手をかけた。  初回、先発のメルセデスは、得点圏にランナーを背負うものの無失点に抑える。その裏、先頭・亀井の右翼線二塁打、坂本の右前打で無死一、三塁のチャンスを作ると、丸の遊撃併殺打の間に1点を先制する。  援護を受けたメルセデスは四回まで要所を締める投球で阪神打線を無失点に抑える。四回、メルセデスの好投に応えたい打線は、岡本が左中間二塁打で出塁すると、続くゲレーロがCS初アーチとなる左越え2点本塁打を放ち追加点。さらに五回、一死から亀井が二塁打、坂本が四球で出塁すると、相手バッテリーの意表をつく重盗で二、三塁にランナーを置き、丸の犠飛で4点目。さらに二死二塁から岡本が中押しの右前適時打を放ち、点差を5に広げる。  メルセデスは七回を三者凡退に抑えたところで降板。無四球3安打無失点と完璧な投球を披露しマウンドを救援陣に託す。八回は大竹が登板。三者凡退に抑え、相手打線に付け入る隙を与えない。その裏、打線は一死から今季限りでの引退を表明した阿部が代打で登場。内角に来た初球を右前に運び出塁する。続く重信は空振り三振するが、代走・陽の盗塁と悪送球で二死三塁とすると、若林がダメ押しの中前適時打を放ち6点差に広げる。  九回はデラロサが登板。初戦はあと一死とれば勝利というところで降板となってしまったが、この日は無失点に抑えた。投手陣は三塁を踏ませぬ完封リレー、打線は一発に重盗と、大技小技を織り交ぜ、6対0で快勝。これで巨人は、アドバンテージを含めて3勝。6年ぶりの日本シリーズ出場にあと1勝とした。
3戦目阪神3勝1敗東京ドームで行われた「2019セノンクライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」3回戦。巨人は1点を追う三回、4番の岡本があとひと伸びで本塁打という特大の2点二塁打を放ち、逆転に成功する。その後阪神に再逆転を許したものの、2点を追う五回、またも岡本がバックスクリーン左に今度は2点本塁打を叩き込み、同点とする。中盤以降はリリーフ陣が再三のピンチをしのいでつないだが、九回に6番手の中川が大山に痛恨の勝ち越し本塁打を浴び、6対7で敗戦。これで対戦成績はアドバンテージを含み3勝1敗となり、日本シリーズ進出は13日以降に持ち越しとなった。  CS初登板初先発となった巨人先発の戸郷は初回、一死二塁のピンチを背負うも、後続を抑え無失点で切り抜ける。二回にはたった6球で三者凡退に抑えたが、三回、梅野に左翼スタンドに運ばれ先制を許してしまう。その後二死満塁とされたものの、ここは糸原を三邪飛に打ち取り、最少失点で切り抜けた。  一方の打線はその裏、阪神先発の青柳から代打・若林が死球で出塁すると、亀井が右前打で続くなど一死一、三塁となったところで、阪神ベンチはガルシアにスイッチ。丸が四球を選んで一死満塁とすると、岡本がフルカウントから中堅フェンス直撃の2点二塁打を放ち、逆転に成功した。さらに二死二、三塁のチャンスで、阿部がうまく右前に運んで追加点を奪った。  四回、戸郷の後を任された2番手の桜井が二死満塁とされたが、北條を空振り三振に抑えピンチを脱する。打線はその裏、阪神3番手の島本から途中出場の陽がバックスクリーンに叩き込み、リードを3点に広げる。  桜井は五回も続投したが、3つの四死球で無死満塁のピンチを招くと、原監督は高木をマウンドに送る。しかし高山、梅野に適時打を許し1点差とされると、二死満塁から近本に走者一掃の3点三塁打を打たれ再逆転を許した。なおも二死三塁のピンチに4番手・澤村が踏ん張り、無失点で切り抜ける。  追いつきたい打線はその裏、4番手・ドリスから丸が四球で出塁すると、岡本が高めのストレートを完璧にとらえると、打球はバックスクリーン左へ。4番の一発で試合を振り出しに戻した。  イニングをまたいだ澤村は六回、一死一、二塁とされたところで降板。後を受けた大竹が高山を遊撃併殺に打ち取る。大竹は七回も続投し、一死二塁のピンチを抑え、中継ぎの責任を果たす。  八回のマウンドは中川。無死一、二塁のピンチを招くも、後続を打ち取って無失点に切り抜ける。しかし九回、2イニング目のマウンドを任された中川だったが、大山に右翼席に痛恨の本塁打を打たれ、勝ち越しを許してしまった。  何とかしたい打線だったが、最終回、阪神の守護神・藤川に三者凡退に抑えられ、試合終了。巨人は岡本の2点本塁打を含む3安打4打点の活躍で一時同点に追いつき、中盤以降は投手陣が踏ん張りを見せたが、最後に突き放され勝利はならなかった。これで対戦成績はアドバンテージを含み3勝1敗となり、日本シリーズ進出は13日以降に持ち越しとなった。
4戦目阪神4勝1敗東京ドームで行われた「2019セノンクライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」4回戦。巨人は0対1の五回、岡本のCS第3号ソロ本塁打で追いつく。さらに六回、二死三塁から丸が阪神バッテリーの意表をつくセーフティバント。これが投適時内野安打となり、2対1と勝ち越した。七回にはゲレーロの2点本塁打で突き放した。投手陣は先発の高橋が六回途中1失点の粘投。救援の4投手は阪神打線を無安打に封じ、4対1で勝利した。巨人はアドバンテージを含み4勝1敗とし、6年ぶりのCS突破。19日から始まる日本シリーズでは、ソフトバンクと対戦する。  台風の影響で1日順延された第4戦の先発を任されたのは、CS初登板の高橋。二回、糸原の左犠飛で阪神に先制を許してしまう。  しかし失点はこの1点にとどめ、走者を背負いながらも五回を投げ切る。すると、直後の五回裏、先頭の岡本が阪神先発・西からバックスクリーンへCS第3号となるソロ本塁打を叩き込む。四回までほぼ完璧に抑えられていた西から、主砲の一振りで同点に追いついた。  六回もマウンドへ上がった高橋は連続四球で無死一、二塁とピンチを招いてしまう。ここで原監督は高橋から大竹へスイッチ。大竹はマルテを三ゴロに抑えると、続く大山、梅野は変化球で連続空振り三振。完璧なリリーフをみせ、勝ち越しを許さない。  巨人はその裏、途中出場の先頭・山本が左翼線二塁打を放つと亀井が犠打を決め、一死三塁と勝ち越しのチャンスを作る。坂本は空振り三振に倒れ二死三塁となったが、続く丸が西の初球を三塁線へ転がす絶妙なセーフティバント。西はすばやく一塁へ転送したが間に合わず、適時内野安打となり山本が生還。阪神バッテリーの意表をつくセーフティバントで1点をもぎ取り、勝ち越しに成功した。  さらに七回、3番手・田口が三者凡退に抑えると、その裏、巨人は一死から大城が四球で出塁。ここで大城に代走・増田大を送って揺さぶりをかけると、打席のゲレーロが阪神2番手の岩崎から右中間スタンドへ飛び込む2点本塁打を放ち、4対1と突き放した。  リリーフ陣は八回を4番手・中川が三者凡退に封じ、最終回は5番手・デラロサがマウンドへ。簡単に二死を奪うと最後は代打・鳥谷を二ゴロに抑え、4対1でゲームセットとなった。  巨人は丸の意表をつくセーフティバントに岡本、ゲレーロの一発と大技小技を絡めた攻撃で阪神投手陣を攻略。投手陣も阪神打線を最少失点に抑え、逆転勝ちを収めた。これで対戦成績をアドバンテージを含めて4勝1敗とし、巨人は6年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。19日から行われる日本シリーズではソフトバンクと対戦する。

巨人リーグ優勝おめでとうございます


143試合77勝利64敗2引き分け.546 優勝
最多勝利:山口 俊15勝
最多勝利率:山口 俊.789
奪三振:山口 俊188
月日相手勝敗場面
9.28ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの最終戦。巨人先発の山口は、八回、先頭の廣岡に中前打を打たれるまで無安打投球を続ける好投。三振も7奪い今季188奪三振とし、確定している最多勝、最高勝率に加え、最多奪三振のタイトルもほぼ手中にした。試合は、八回に岡本の適時二塁打で先制したものの、その裏に追いつかれ、延長十回二死二塁で登板した5番手・高木が、太田にサヨナラ打を許し、1対2で敗れた。レギュラーシーズン最終戦を勝利で飾ることはできず、球団通算6000勝も来季へ持ち越しとなった。巨人は77勝64敗2分けの1位でレギュラーシーズンを終え、10月9日から東京ドームで行われるクライマックスシリーズ・ファイナルステージでファーストステージの勝者と対戦する
9.27DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの25回戦。巨人は2点を追う四回、坂本の40号ソロ本塁打で1点差に迫る。さらに、今季限りでの引退を発表し、この日「4番・捕手」で先発した阿部の右越えソロ本塁打で同点に追いつく。六回には炭谷が満塁本塁打を放って勝ち越し、6対4で逃げ切った。投手陣は先発のマシソンから1イニングずつ四回までつなぐと、五回からはルーキー戸郷が快投。4イニングを7奪三振、無失点に抑え、プロ初勝利を手にした。巨人は本拠地最終戦を白星で飾り、球団通算6000勝まであと1勝とした。  「ありがとう慎之助」と銘打った記念試合。巨人は阿部の指名で来日初先発となったマシソンが初球を神里に右前に運ばれ、二盗を決められるが無失点に抑える。二回は中央大の後輩・澤村が登板。投球練習後にマウンド上で握手を交わし、阿部はマスクを脱いで一塁の守備へ。澤村は3者連続空振り三振に打ち取る圧巻の投球で応えた。阿部は二回先頭で第1打席が回り、四球を選んだ。  三回、3番手も中央大出身の鍬原が登板するが、先頭の柴田に中前打を許すと、二死後ソトに2点本塁打を浴び、先制を許す。四回、4番手にも中央大出身の鍵谷が登板。危なげなく三者凡退に打ち取った。  するとその裏、先頭の坂本が大台にのせる40号ソロ本塁打を放ち1点差に迫ると、阿部に第2打席が回る。阿部は7号右越えソロ本塁打を右翼席深くに叩き込み、2対2の同点に追いつく。通算406本目となる一発で、記念の試合に自ら花を添えた。  五回からは5番手にルーキー戸郷が登板。一死満塁のピンチを招くも梶谷を空振り三振、佐野を3球で空振り三振に打ち取り、ピンチを脱した。  五回、阿部の3打席目は一死二、三塁の場面で回る。ここは浅い中飛に倒れたが、続く岡本が敬遠四球で満塁になると、WBCでもチームメートだった炭谷が今季2本目の満塁本塁打を放ち、6対2と勝ち越しに成功。阿部は七回の4打席目は二飛に倒れ、八回の守備についたところで交代。自身の記念試合で貴重な同点本塁打を放ち、球場を沸かせる活躍を見せた。  戸郷は八回まで4イニングを投げ、7奪三振を奪い、DeNA打線を無失点に抑え込む快投。九回には6番手田口がロペスにソロ本塁打を浴び、内野ゴロの間にも失点して2点差に迫られたものの、6対4で試合終了となった。  巨人は今季本拠地最終戦で3本塁打が飛び出して逆転勝ちを収め、好投のルーキー戸郷がプロ初勝利。球団通算6000勝まで、あと1勝とした。
9.24阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの25回戦。先発の高橋は、五回まで走者を出しながらも1失点と粘りの投球を見せたが、六回、相手打線に捕まり1点を失い、なお走者を残して降板。後を受けた鍬原も痛打を浴びた。高橋は要所で粘りを見せ、9三振を奪ったものの5回1/3を3失点、CSへの試金石となった登板で不安の残る内容となった。打線も阪神投手陣から6安打を放つものの、10残塁とあと1本が出ず、今季7度目の零封負け。阪神とのレギュラーシーズンの対戦成績は15勝10敗と五つ勝ち越しとなった
9.23ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの24回戦。巨人は1点を追う五回から登板した2番手・古川が150キロに迫る直球を武器に5奪三振の3イニング完全投球を披露し、味方の援護を待つ。終盤の八回、ヤクルト5番手・梅野から、阿部、大城が二者連続本塁打を放ち、逆転に成功。九回には増田大の適時二塁打や岡本の2点二塁打などでリードを広げ、9対5で勝利した。好救援で終盤の猛攻を呼び込んだ古川が、移籍後初勝利をあげた。  巨人先発・今村は初回、一死一塁から山田哲に中越え適時三塁打を浴び、先制点を与えてしまう。続くバレンティンの一ゴロの間に山田哲が生還し、2点を先行される。  打線は二回、一死一塁の場面で山本が左翼前に放った打球をバレンティンが捕球しきれず後逸。幸運な適時三塁打で1点を返すと、小林の右犠飛ですぐさま同点に。三回には、岡本が左翼席上段に31号2点本塁打を叩き込み、勝ち越しに成功する。  援護を受けた今村だったが、リードを守りきることができない。三回、山田哲に右越え2点本塁打を浴び、再び4対4の同点に。四回には、一死三塁から代打・荒木に中前適時打を打たれ、勝ち越しを許す。  1点を追う五回、2番手・古川が登板。山田哲、バレンティン、村上の主軸から三者連続空振り三振を奪うなど、150キロに迫る直球を武器にヤクルト打線を圧倒。3回を投げて5奪三振、完全投球の好救援を見せる。  中盤はヤクルトの救援陣をうちあぐねていた打線も、古川の好投が流れを呼び込む。八回、5番手・梅野から阿部が同点の右越えソロ本塁打を放つと、続く大城も直球を右中間スタンドに運び、勝ち越しのソロ本塁打。二者連続本塁打で巨人は再びリードを奪う。  直後には、3番手・田口が無死満塁のピンチを招くが、村上を空振り三振、中山を遊撃併殺打に仕留め、無失点でしのぐ。  勢いの止まらない打線は九回、6番手・坂本を攻め立て、増田大の中越え適時二塁打、岡本の左中間2点二塁打で3点を追加。最後は4番手・マシソンが無失点に抑え、9対5で勝利した。  2番手・古川が3回完全投球の好救援。終盤に二者連続本塁打が飛び出るなど、終わってみれば10安打9得点の猛攻で、古川の移籍後初勝利を飾った。
9.22ヤクルト野球観戦。神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの23回戦。巨人打線は二回、ゲレーロの21号2点本塁打で2点を先制する。しかし、巨人先発の桜井が三回、廣岡に3点本塁打を打たれ逆転を許すなど4回8失点で降板。6点を追う展開になった巨人は五回、田中俊の中前適時打で1点を返したものの、その後はヤクルト中継ぎ陣を打ち崩せなかった。試合は七回途中で雨天コールドゲームとなり試合終了。投手陣が持ち直せなかった巨人は、3対10で敗戦となった
9.21DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの24回戦。プロ初登板のルーキー巨人先発の戸郷は三回、乙坂に本塁打を浴び、2点の先制を許してしまう。一方の打線は七回、捕逸の間に1点を奪うと、九回には二死から小林が適時打を放ち、土壇場で同点とする。十回には二死一、三塁から途中出場の増田大が勝ち越し打を放ち、その裏をデラロサが三者三振で締めくくり試合終了。終盤の勝負どころでチャンスをものにした巨人は5年ぶり37度目のリーグ優勝を決めた。  勝てば優勝が決まる巨人の先発マウンドを託されたのは高卒ルーキーの戸郷。初回を三者凡退に抑えると、続く二回も3人で仕留める上々の立ち上がりを見せる。しかし三回、二死から初安打を浴び二死二塁とされると、続く乙坂に右越え本塁打を許し、2点の先制を許してしまう。  2点を追いかける打線は、四回に坂本がチーム初安打を放ったものの、DeNA先発の上茶谷の前に五回まで2安打無得点に封じられる。  2点を失ったものの力投を見せる戸郷は五回、二死一塁から戸柱に中前打を許した場面で降板。リードを許しての降板となったが、五回途中2失点と試合を作った。  2番手としてマウンドに上がったのは高木。二死一、二塁からの登板となったが、乙坂を見逃し三振に仕留めてピンチを脱した。  2点ビハインドの巨人は七回、先頭の岡本が右中間フェンス直撃の二塁打を放つと、一死一、三塁と好機を広げる。この場面で送り出された代打・阿部の打席でDeNAが捕逸。三塁走者が生還し1点を返すと、阿部は四球で出塁し、再び一死一、三塁。しかし続いて代打として送られたゲレーロ、石川が凡打に倒れ、同点のチャンスを逃す。  1点を返した直後の七回にはマシソンが3番手として登板。しかし、一死から連打を浴び、一死一、二塁とピンチを招いてしまう。続く桑原を二邪飛に打ち取り、この試合ここまで2安打の戸柱を迎えた場面で原監督は中川へスイッチ。4番手としてマウンドに上がった中川は戸柱を空振り三振に仕留めてピンチを脱する。  八回には二死一、三塁のピンチを5番手の澤村が無失点で切り抜けると、直後の九回、二死から連続四球で好機を作ると、小林がDeNA守護神・山崎の直球を右前に運ぶ起死回生の適時打を放ち、巨人は土壇場で同点とする。  十回には先頭の亀井、坂本が連続で四球を選び無死一、二塁とすると、岡本の右飛の間に走者を進め、二死一、三塁。この場面で打席に立つのは途中出場の増田大。2球目を中前へとはじき返し、値千金の勝ち越し打を放つ。  勝ち越した直後の十回、マウンドに送り出されたデラロサがDeNA打線を三者三振に仕留め、試合終了。初登板初先発の戸郷が五回途中2失点と試合を作り、リリーフ陣も踏んばった巨人は終盤の勝負所をものにして、5年ぶり37度目のセ・リーグ制覇。巨人は10月9日からのクライマックスシリーズ・ファイナルステージへの進出を決めた。
9.20DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの23回戦。巨人は初回、坂本の中越え2点本塁打で先制。同点に追いつかれた直後の二回に亀井の左翼線適時打で勝ち越すとその後、九回の坂本のこの試合2本目の本塁打や岡本の2年連続30号到達となるソロ本塁打など、5本の本塁打を含む14安打9得点、DeNA投手陣を打ち崩し、9対4で勝利。先発の山口は15勝目を挙げた。巨人は連敗を3で止め、優勝へのマジックナンバーを「2」とし、21日のDeNA戦に勝てば5年ぶり37回目のリーグ優勝が決まる。  巨人は初回、先頭の亀井が右前打を放つと、続く坂本がバックスクリーン左へ先制の38号2点本塁打を放り込んだ。坂本の2試合連発となる一発でDeNA先発・平良から2点を奪う。しかし巨人先発・山口はその裏、一死満塁とピンチを招き、ロペスに右前適時打を浴び、宮崎には押し出し四球と同点に追いつかれてしまう。  打線は二回、一死から田中俊が左越え二塁打を放つと、田中俊は続く小林の投ゴロの間に三塁へ。山口が四球でつなぐと、亀井が左翼線適時打で応え、3対2と勝ち越した。三回には二死から大城の右越えソロ本塁打で4対2とし、試合の主導権を握る。  山口は二回以降は立ち直り。三回から4イニングは三者凡退に封じ込める。  打線は六回、先頭の重信がDeNA2番手の石田から右翼席へ飛び込むソロ本塁打を放つ。七回には先頭の亀井がDeNA3番手・三嶋から左中間二塁打を放ち、続く坂本が犠打。丸も四球でつなぎ、一、三塁のチャンスで岡本が右翼線適時二塁打を放った。さらに一死二、三塁から代打の阿部が右犠飛で加点し、7対2とDeNAを突き放した。  山口は七回、一死から宮崎に死球、伊藤光に初回以来となる右前打を許し一、二塁とピンチを迎え、続く代打・伊藤裕を右飛に抑えたところで降板。しかし、後を受けた2番手・大竹が大和に右中間2点二塁打を浴びてしまう。点差を詰められた巨人は3番手・中川を投入。しかし乙坂、梶谷に連続四球とピンチを広げてしまう。ここで原監督はこの回4人目の投手、4番手・澤村をマウンドへ送る。澤村はソトを2球で追い込むと最後は低めの変化球で空振り三振に抑え、この試合最大のピンチをしのぎ切った。  八回、5番手の田口が三者凡退に抑え、流れを断つと、九回に坂本がこの試合2本目となる右越えソロ本塁打を放つ。さらに岡本にも2年連続30号到達となる左中間への本塁打が飛び出し、9対4。最終回は6番手・デラロサが締めて9対4でゲームセット。坂本の2発、岡本の30号到達となる一発など5本塁打含む14安打9得点でDeNAに勝利し、先発の山口はハーラートップを独走する15勝目。巨人はマジックを2つ減らし、5年ぶり37度目のリーグ優勝へのマジックナンバーを「2」とした。21日のDeNA戦に勝てば優勝が決まる。
9.19中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの25回戦。巨人・メルセデスと中日・小笠原の両先発が好投し、0対0で折り返す。試合が動いたのは六回、2試合ぶりに先発出場した坂本が均衡を破る先制の左越えソロ本塁打を放つ。だが直後にメルセデスが福田に左翼線適時二塁打を浴び、同点。さらに八回、3番手澤村がまたも福田に左翼線適時二塁打を浴びて決勝点を許した。巨人は打線が散発3安打に封じられ、投手戦を落として3連敗を喫した
9.18中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの24回戦。巨人は五回、坂本に代わってこの試合2番に入った田中俊が先制の中前打を放つ。先発高橋は六回まで無安打に抑える快投を披露したが七回、先頭の福田に初安打を許し、一死二、三塁のピンチで降板。代わった大竹が内野ゴロの間に同点とされ、さらに田口が大島に決勝の2点本塁打を浴びた。巨人は打線が相手を大きく上回る9安打を放ったがつながらず、1対3で敗戦。優勝へのマジックは「4」で足踏みとなった
9.16阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの24回戦。巨人は1点ビハインドで迎えた四回、小林の適時打で試合を振り出しに戻す。しかし五回まで被安打3、1失点の好投を見せていた桜井が、六回に痛恨の押し出し四球を与え、勝ち越しを許してしまう。一方の打線は散発5安打で計9残塁と、再三の好機を生かせず接戦を落とした。ただ、DeNAが負けたため、優勝までのマジックナンバーは一つ減って「4」となった
9.15阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの23回戦。巨人は一回、岡本の2点打で先制。三回には坂本のソロ本塁打で突き放す。しかし復帰登板となった先発菅野が逆転を許し、2点ビハインドで終盤を迎える。それでも七回、代打・石川のソロ本塁打で1点差に迫ると、八回にはゲレーロが起死回生の2点本塁打を放って試合をひっくり返し、逆転勝ちを収めた。巨人は自力でマジックを1つ減らすとともに3位以上が確定し、クライマックスシリーズ進出を決めた。  巨人打線は初回、阪神先発・岩貞から一死一、二塁の好機を作ると、岡本が右中間に2点二塁打を放ち、先制に成功。四番の4試合連続となる打点で、先発・菅野に幸先良く援護点をもたらす。  登録抹消から最短10日で復帰した菅野は初回こそ三者凡退に抑えたが二回、二死一、二塁から梅野に右前適時打を浴び、1点を失う。それでも直後の三回、坂本が低めの変化球をすくいあげると打球は左翼席へ消え、ソロ本塁打で再びリードを2点に広げる。  菅野は四回無死一、二塁から二死までこぎつけたが、二死満塁の場面で岩貞の代打・鳥谷に甘く入った変化球を弾き返され、右前に2点適時打を浴び同点。続く木浪にも中前適時打を許し、3対4と試合をひっくり返されてしまう。菅野は4回4失点で降板となった。  五回は2番手・高木が無失点に抑え、六回も3番手・宮國が無失点で切り抜けたが、回をまたいだ七回、二死二塁から糸原に中前適時打を浴び、2点を追う苦しい展開になる。  終盤の劣勢ムードを振り払ったのは、一発攻勢だった。まずは七回。代打・石川が2イニング目に入った4番手・岩崎の直球を捉え、特大の左越えソロ本塁打を放つ。さらに八回、阪神5番手・ジョンソンから先頭の丸が四球で出塁。送りバント失敗もあり二死まで追い込まれるが、ゲレーロが高め直球を左中間スタンドに放り込む逆転の2点本塁打。起死回生の一発でリードを奪うと、九回はデラロサが三者凡退で抑え込み、6対5で勝利した。  巨人は頼みの菅野が4回4失点と試合を作れず、劣勢ムードになったが終盤の一発攻勢で逆転。優勝へのマジックを自力で1つ減らすと同時に、3位以上が確定。クライマックスシリーズへの進出を決めた。
9.14広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの25回戦。巨人は1点を追う四回、丸の2点本塁打で逆転。再逆転を許して迎えた七回は岡本の適時打で4対4の同点とする。八回に勝ち越しを許すが九回、フランスアから丸が起死回生の適時打を放ち、土壇場でまたも追いつく。しかし延長十回、捕逸で痛恨の失点を喫し、5対6で敗戦。今季初の「ブルペンデー」を試み、投打で総力戦となったが、広島とのレギュラーシーズン最終戦を勝利で飾ることはできなかった。
9.13広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの24回戦。先発の山口は序盤から安定した立ち上がりを見せ、試合を作る。打線は初回、岡本の左前適時打で先制に成功。さらに三回には小林の押し出し死球、四回には阿部の右前適時打で追加点を奪う。山口は四回に連続安打で1点を失うも、その後は安定したピッチングを見せる。さらに打線は、七回に代走増田大の俊足を生かした攻撃で2点を追加。5対1とリードを広げると、八回から登板した2番手中川も広島打線を封じこむ。10奪三振でリーグトップの14勝目をあげた山口の好投に打線が応え、投打が見事にかみ合った巨人は5対1で勝利。優勝へのマジックを6に減らした。  巨人の先発は山口。初回、二回をともに三者凡退に抑える完璧な立ち上がりを見せ、三回まで5三振と危なげない投球で試合を作った。  一方の巨人打線は初回、広島先発の九里の立ち上がりを攻める。先頭の亀井が中前打で出塁すると、丸が四球を選び一死一、二塁と好機を作る。続く岡本の左前適時打で先制に成功する。  三回には丸が中前打で出塁し、さらに盗塁で二塁へ。ゲレーロの四球、田中俊の右前打で二死満塁とする。続く小林が死球を受け、押し出しで2対0とした。  山口は四回に、鈴木と松山に連続安打を打たれ、この試合初失点を許す。しかしその裏には、坂本が右中間への二塁打で出塁すると、岡本は死球を受け二死一、三塁とチャンスを広げる。続く阿部が右前への鋭い適時打を打ち3対1とし、点差を縮めさせない。  七回、阿部が四球で出塁すると、チームトップの盗塁数を誇る代走の増田大が、すかさず二盗を決める。さらに増田大は広島3番手遠藤のボークを誘い三塁へ。ゲレーロが四球を選び、一死一、三塁と好機を作ると、田中俊が右前適時打を打ち追加点を奪う。続く小林の打球を相手三塁手が悪送球し、その間に三塁走者の陽が生還。5対1とリードを広げた。  山口は五回以降走者を出しながらも、力でねじ伏せる好投で追加点を与えず。10奪三振1失点にまとめ、八回でマウンドを降りる。後を託された2番手中川も広島打線を抑え、反撃を許さない。5対1で勝利した巨人は、優勝へのマジックナンバーを6に減らした。山口はリーグ単独首位の14勝目をあげ、奪三振数でもトップに立った。
9.12DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの22回戦。巨人は初回先頭から亀井、坂本、丸の3連打などで2点を先制。先発の高橋は二回、前日3本塁打を許したソトにソロ本塁打を浴び1点差に迫られる。しかし、巨人は三回、田中俊の犠飛で1点追加。四回には丸の2点本塁打、続く岡本のソロ本塁打で6対1と点差を5点に広げる。投手陣は五回に2点の追い上げを許すも、3番手の田口が六、七回を完ぺきに抑える。その好投に応え、八回、丸がこの試合2本目の2点本塁打で突き放す。九回、デラロサが2点本塁打を浴びるも、後続を断ち、8対5で逃げ切った。丸が先制打に2本の本塁打など5打点の活躍を見せ、優勝へのマジックナンバーを二つ減らし、「7」とした。  巨人打線は初回、先頭の亀井が初球を右前に運ぶと、坂本が内野安打で続き、無死一、二塁。続く丸が左前適時打を放ち、1点を先制する。さらに一死満塁から重信の内野ゴロが併殺崩れとなる間に1点を追加する。  巨人の先発高橋は、初回は三者凡退に抑えるも、二回一死からソトにソロ本塁打を打たれ、点差を1点に詰められる。  三回、大城は中前打を放つと、守備のもたつきを見逃さず二塁に進塁する。重信も内野安打で続き、すかさず盗塁を決め、無死二、三塁。ここで田中俊がきっちり左犠飛を上げ、点差を再び2点に。  その裏、高橋は一死一、三塁のピンチも、前の打席で本塁打を浴びたソトを併殺打に仕留める。  四回、亀井が四球で出塁すると、一死から丸が右翼席に飛び込む2点本塁打。岡本もソロ本塁打を放ち、2者連続の本塁打でこの回3点を追加した。  援護をもらった高橋は、五回、2者連続の安打を許し、投犠打で一死二、三塁。ここで登板した鍵谷がロペスに右犠飛、筒香に適時二塁打を打たれ、この回2点を失う。  巨人は3番手・田口が好投し、六回からの2イニングをそれぞれ三者凡退に抑える好投。八回に登板した大竹も三者凡退に封じる。  八回、坂本が二死から内野安打で出塁すると、丸がこの試合2本目の2点本塁打で突き放す。  九回に、5番手で登板したデラロサが代打・佐野に2点本塁打を浴びるも、その後反撃を封じ8対5で試合終了。巨人は先制打に2本の本塁打を放つなど5打点の丸、好リリーフを見せた田口の活躍でこのカードを勝ち越し、優勝へのマジックナンバーを「7」とした。DeNAとの対戦成績も11勝11敗の五分に戻した。
9.11DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの21回戦。巨人は先発の桜井が二回、ソトに先制ソロ本塁打を浴びるが、三回に丸の適時二塁打で追いつく。しかしその裏、ソトに2打席連続となる2点本塁打を打たれるなど4失点。五回に坂本、六回には大城と陽の適時打で2点差まで迫ったが、七回に澤村が梶谷に2点本塁打、さらに八回にはマシソンがソトにこの試合3本目となる2点本塁打を浴びて突き放された。巨人は4本塁打を浴びて4対10で敗れ、前日に再点灯したマジック「9」を減らすことはできなかった。
9.10DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの20回戦。巨人先発は来日初先発となるクック。無難な立ち上がりを見せたが、三回にロペスにソロ本塁打を浴びる。一方の打線はDeNA先発の今永に五回まで1安打に抑えられたが、六回に四番岡本が左越え2点本塁打を放ち、逆転に成功する。岡本は八回にも二打席連発となるソロ本塁打を放ち2本塁打3打点で打線をけん引。中盤以降はリリーフ陣がDeNA打線を2安打に封じ込めて付け入る隙を与えず4対2で試合終了。岡本の貴重な二連発で2位DeNAとの首位攻防戦を制し、優勝へのマジック「9」が再点灯した。  序盤、巨人打線はDeNA先発の今永相手に沈黙が続く。四回にはこの試合初めて得点圏に走者を進めたが、ゲレーロの捉えた打球を梶谷に好捕されるなど、今永に抑え込まれてしまう。  巨人先発は来日初先発となるクック。序盤は走者を出しながらも後続を抑えたが、三回に二死からロペスに左中間ソロ本塁打を浴び先制を許してしまう。さらに筒香、佐野の連打からピンチを招く。続く梶谷を打ち取り追加点は許さなかったものの、四回にも無死からヒットと四球でピンチを迎えてしまう。クックはここで降板し、後を受けた2番手高木は、この回を無失点で切り抜ける。  今永に五回まで1安打に抑えられていた巨人打線だったが、六回に主砲のバットが試合を動かす。二死で丸がフルカウントから際どい変化球を見極め、四球で出塁する。ここで打席に立つのは四番岡本。これまで苦しめられてきた今永の勝負球のチェンジアップを振り抜くと、打球はレフトスタンド上段へ消える逆転2点本塁打。岡本のバットで試合をひっくり返す。  中盤は巨人リリーフ陣が試合を作る。高木、田口、大竹で五、六、七回をつなぎ、強力DeNA打線を無安打に抑え、攻撃へとつなげる。  リリーフ陣の好投に応えたい打線は八回、2番手エスコバーからこの回先頭の亀井が左前打で出塁する。亀井の代走、増田大がけん制悪送球で二塁へ進むとキャプテン坂本が犠打を決めチャンスを広げる。ここで丸が左犠飛を放ち貴重な追加点。さらに岡本にエスコバーの直球を完璧に捉える二打席連続の左越えソロ本塁打が飛び出しリードを3点に広げる。  終盤は必勝パターンで確実につなぐ。八回は中川が走者を出したものの危なげなく後続を断ち切り無失点。九回は守護神デラロサが柴田に右越えソロ本塁打を浴びたものの、最速160キロの剛速球でリードを守り4対2で試合終了。  四番岡本の二打席連発とリリーフ陣の好投が見事にかみ合った巨人が首位攻防戦を制し、優勝へのマジックナンバー「9」が再点灯した。
9.7ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの22回戦。巨人は坂本のリーグトップに並ぶ35号ソロ本塁打などで序盤に3点を先行。追いつかれた四回にはゲレーロが19号ソロ本塁打を放って勝ち越した。その後も打線がつながって計16安打で10点を奪い、打撃戦に勝利。先発山口は六回途中4失点で、リーグトップタイの13勝目を挙げた。巨人は連敗を「6」で止め、2位DeNAとのゲーム差を3.5に広げた
9.6ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの21回戦。巨人先発の高橋は初回、バレンティンに先制2点本塁打を浴びるが、その後は2度の満塁のピンチをしのぎ、6回2失点と試合を作る。一方打線は四回にゲレーロの適時打で1点を返したが、その後の無死満塁の好機を生かせない。八回にはミスが重なり、3点を失った。九回に亀井のソロ本塁打で1点を返すも反撃が遅く、2対5で敗戦。連敗は今季ワーストタイの「6」となった
9.5中日東京ドームで野球観戦した。東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの23回戦。巨人・桜井、中日・山本の好投で六回までは緊迫した投手戦となった。均衡が破れたのは七回。巨人は代打・ゲレーロの18号ソロ本塁打で先制。さらに田中俊の二塁打、丸の左犠飛でリードを2点とする。しかし直後の八回、2番手の中川、3番手のマシソンがつかまり、2対3と逆転を許す。九回も二死一、三塁と攻めたが、あと1本が出なかった。巨人先発の桜井は序盤から変化球を巧みに操り、中日打線に付け入る隙を与えず7回を投げ、被安打1、無失点と完璧に抑え込んだが、救援陣が乱れ、チームは今季2度目の5連敗となった。
9.4中日群馬県立敷島公園野球場で行われた中日ドラゴンズとの22回戦。巨人は初回、坂本の右中間スタンドに飛び込む34号ソロ本塁打で幸先よく先制に成功する。しかし先発の菅野が二回に集中打を浴び4失点で降板すると、踏ん張りたいリリーフ陣も失点を許し、リードを広げられてしまう。反撃したい打線は、終盤に健大高崎高出身の山下航がプロ初安打を放つなど小刻みに得点を重ねたが、序盤の失点が響き4対8で試合終了。前夜に続く敗戦でカード負け越しとなり、阪神戦から続く連敗を4に伸ばしてしまった。
9.3中日新潟で行われた中日ドラゴンズとの21回戦。巨人先発のメルセデスは初回、福田の本塁打で2点を先制されると、その後もリズムを作ることができずに三回途中2失点で降板。後を受けた救援陣も粘投するが2点を失う。八回まで1点止まりだった打線は、九回二死から若林の左越え本塁打と陽のタイムリー二塁打で2点を奪う猛追を見せるが、一歩及ばず3対4で惜敗。巨人は3連敗となり、2位のDeNAとのゲーム差が3.5に縮まった。
9.1阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの22回戦。巨人先発・今村は四回途中1失点でマウンドを降りるとその後は4人のリリーフ陣の好投に亀井の二度の好守もあり、阪神打線を2点に抑え込む。しかし、打線が阪神投手陣の前に散発4安打に封じ込まれ、最後まで得点をあげられなかった。0対2で敗れた巨人は今季6度目の零封負け。阪神との同一カード3連戦は負け越しに終わり、優勝へのマジックナンバーも消滅した。
8.31阪神甲子園で行われた阪神タイガースとの21回戦。巨人先発の山口は二回に2点を先制されるも、その後は立ち直り好投を見せる。一方の打線は、四回に若林の適時打などで同点に追いつく。我慢の投球を続けていた山口は、七回に中谷に勝ち越し本塁打を浴び降板。八回にも1点を失った巨人は、阪神リリーフ陣の前に追加点を奪えず試合終了。9安打を許しながらも7回途中無四球3失点と粘りの投球を見せた山口だったが、1球に泣く結果に。要所で攻めきれなかった巨人は連勝が3でストップ。阪神戦の連勝も5で止まった
8.30阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの20回戦。巨人は1対1で迎えた七回、二死一、二塁から丸がこの試合3安打目となる右前適時打を放って勝ち越し。投げては五回から登板した2番手の田口が3イニングを無失点に抑える好投を見せた。丸は九回にも2試合連発となる2点本塁打をバックスクリーンに叩き込み、試合を決めた。巨人は4対1で競り勝ち、優勝へのマジックナンバーを「17」に減らした。  雨の影響で試合開始が1時間遅れたこの試合、巨人打線は阪神先発・高橋遥に対して一回、二死から丸が右前打を放つ。丸は続く岡本の打席ですかさず二盗、暴投も重なって二死三塁とチャンスが広がると、岡本に左翼線適時二塁打が飛び出し、先取点を奪う。  巨人先発は高橋。一回、二死一塁からマルテに左翼線適時二塁打を浴び、同点に追いつかれる。二回は阪神打線を3者連続三振に抑えると、三、四回には二死一、二塁のピンチを招くも本塁は踏ませず、4回1失点7奪三振と粘りの投球をみせる。  一方の打線は二回以降、高橋遥に封じ込まれる。五回には粘投の高橋に代えた代打・石川が左前打と起用に応えたが、後続の亀井は二塁併殺打に倒れる。六回には丸の右前打から二死満塁と絶好機を作ったが小林が二ゴロに打ち取られ、勝ち越しには至らない。  五回から早めの継投に入った巨人は2番手に田口を送る。田口はこの回二死一、二塁と得点圏に走者を背負ったが糸原を打ち取ってピンチを凌ぐと、六回も無失点でつなぐ。  投手陣の好投に応えたい打線は七回、一死から石川が右前打を放つ。田口が投犠打で送ると坂本が申告敬遠で歩かされ、二死一、二塁と高橋遥を攻め立てる。ここでこの日2安打の丸が猛打賞となる右前適時打を放ち、2対1と勝ち越しに成功する。  七回もマウンドへ上がった田口は二死一、二塁のピンチを招くが糸原を二飛に抑えた。田口は任された3イニングを被安打3、無失点に抑える好投で終盤につないだ。  八回、3番手のマシソンが三者凡退で封じると九回、二死二塁から丸がバックスクリーンに2試合連発となる24号2点本塁打を叩き込む。最終盤で4対1と阪神を突き放す貴重な一発で、試合を決定付けた。  九回は4番手の中川がマウンドへ。先頭打者に失策で出塁を許すが落ち着いて二死を奪う。最後は丸が福留の中前に落ちそうな浅い飛球をダイビングキャッチして試合を締め、4対1でゲームセットとなった。巨人は丸が勝ち越し打とダメ押し本塁打を含む4安打3打点の活躍、2番手田口の好リリーフも光り、阪神に競り勝ち3連勝。優勝へのマジックナンバーを1つ減らして「17」とした。
8.29広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの23回戦。巨人は先発の桜井が、初回に1点先制を許したが、打線は、二回に大城の2点適時二塁打で逆転。三回には、岡本の3点本塁打を含む6連打、さらには丸の満塁本塁打も飛び出すなど、7安打を集中、打者15人で今季初の1イニングでの2ケタ得点となる10得点を挙げる。丸の1イニング5打点は球団タイ記録となった。大きなリードをもらった桜井は、四回と七回に1点ずつ失いながらも試合を作り、7回3失点でマウンドを降りる。リリーフ陣も1点を失うが、大量リードに守られて逃げ切り、広島相手にカード勝ち越しとなる2連勝。優勝へのマジックナンバーを「18」とした。  巨人先発の桜井は、前回登板3回5失点の敗戦から中5日での登板。初回、先頭の西川に安打を許し、二死二塁から、松山の中前適時打で1点を失う。  一方の巨人打線は広島の先発大瀬良の前に、初回は三者凡退。しかし二回、阿部、ゲレーロが四死球で出塁し、チャンスを作ると、大城がフルカウントから右翼線に2点適時二塁打を放ち、逆転に成功する。  続く三回も先頭の亀井が四球を選ぶと、坂本が右前打、無死一、二塁から丸がフェンス直撃の左越え適時打を放ち1点を追加する。続く4番岡本が、2試合連続の26号3ランを放ち、5点差に広げると、この流れに乗り、阿部、ゲレーロも連続二塁打で好機を拡大。大城が左翼線に2点二塁打。桜井が犠打を決めたところで、大瀬良をノックアウト。さらに二死から丸がバックスクリーンに飛び込む満塁弾を放ちこの回、本塁打を含む7安打で10得点、今季初の1イニング二桁得点で完全主導権を握る。丸の1イニング5打点は川上哲治、高田繁に並ぶ球団タイ記録となった。  大きな援護をもらった桜井は四回にメヒアにソロ本塁打を打たれながらも、その後の五、六回を抑える。七回には先頭から二連打を浴びた後、併殺打の間に1点を返されるも、7回3失点と試合を作った。  八回、代わって登板した宮國は二死から失点するも、九回に登板した鍵谷は三者凡退に抑え、12対4の大差で広島を下した。  桜井は今季8勝目。打線は、相手エース大瀬良に集中打を浴びせて大量得点を奪い、2連勝でこのカード勝ち越し、優勝へのマジックを「18」として一歩前進した。
8.28広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの22回戦。この試合前まで2試合連続零封負けの巨人は2点を追う五回、小林の左前打を口火に亀井の右前適時打で23イニング振りの得点を挙げると、坂本が左中間に看板直撃の特大の逆転2点本塁打、岡本にもソロ本塁打が飛び出し一挙4得点で逆転。六回にも亀井の2点本塁打で追加点。菅野は2本のソロ本塁打を浴びたが、7回をこの2失点のみでしのぎ、八回は中川、九回はデラロサがともに三者凡退に抑えて6対2で試合終了。坂本と菅野、投打の柱の活躍で連敗を2で止めた  巨人先発の菅野は初回、一死から菊池涼に先制のソロ本塁打を浴びる。三回にも、このソロ本塁打を西川に右翼席へ運ばれ、追加点を許す。しかし、四回以降は、走者を出しながらも無失点で切り抜ける。  一方の巨人打線は、三回まで、毎回走者を出すも、好機を生かせない。五回、ついに野村を捉える。先頭の小林が左前打で出塁し、菅野の犠打で一死二塁とすると、亀井の右前適時打で23イニングぶりの得点となる1点を返す。続く坂本が初球を捉えた打球は左翼席上の看板に叩きつける2点本塁打となり、逆転に成功。さらに岡本のソロ本塁打もあり、この回一挙4点を挙げる。  六回には、田中俊の左越え二塁打、二死から亀井の右中間2点本塁打で貴重な追加点を挙げ、点差を4点と突き放す。  先発の菅野は、この試合たびたびピンチを背負ったが、七回までを被安打6、2失点と試合を作り、エースの意地を見せた。後を継いだ2番手の中川が、安定感のある投球で八回を三者凡退に終える。九回にはデラロサが登場。この回から右翼を守っていた陽の好守備もあり、三者凡退で試合をきっちり締めた。  この試合前まで2試合連続零封負けしていた巨人は、坂本の逆転本塁打など中盤の集中打と11勝目を挙げた菅野の粘りの投球で、いやな雰囲気を振り払い、連敗を2で止めた。
8.27広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの21回戦。巨人先発・メルセデスは二回と四回にソロ本塁打を浴び、5回64球2失点で後を託す。打線は、広島先発・ジョンソンから3安打と8つの四死球で、計4回、得点圏に走者を進めたが、あと1本が出ず、得点を奪えない。巨人は田口、大竹、高木、マシソンの無失点リレーで逆転への望みをつないだが、終盤の打線は広島の遠藤とフランスアに抑え込まれてしまい、今季5度目、2試合連続の零封負けとなった。
8.25DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの19回戦。巨人先発の山口は、七回途中を投げ2失点と好投を披露するが、打線はDeNA先発・今永に対し、わずか2安打に抑え込まれてしまう。DeNA投手陣を打線が打ち崩すことができず、今季4度目の零封負け。巨人は6カードぶりに同一カード3連戦を負け越す結果となった
8.24DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの18回戦。巨人は八回に3点のリードをひっくり返されるが、九回二死走者なしから打線が粘り、坂本が左前適時打を放ち土壇場で6対6の同点に追いつく。中継ぎ陣が踏ん張って迎えた延長十一回、代打の石川がバックスクリーン右に2点本塁打を放ち、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。総力戦を制した巨人はDeNA戦の連敗を5で止め、今季初の優勝マジック「20」が点灯した。  巨人先発の高橋は初回、ロペスに詰まりながらも中前に運ばれ、先制を許した。その後、高橋は立ち直りを見せ、二回から四回まで無安打に抑える好投で味方の援護を待った。  一方の打線は序盤、DeNA先発・石田の丁寧な投球に苦しむが四回、丸がインコースの真っすぐを完璧にとらえると打球は右翼席に飛び込む21号ソロ本塁打となり、同点に追いついた。さらに岡本が左前打で続くと、ゲレーロが左翼席に2点本塁打を叩き込み勝ち越しに成功した。  リードをもらった高橋は五回も三者凡退に抑えたが六回、二死三塁とされたところで降板。代わった大竹がソトに左前適時打を打たれ、1点差に詰め寄られてしまった。  追加点が欲しい打線はその裏、DeNA2番手・武藤から丸が左翼席に運ぶ2打席連続の本塁打でリードを再び2点に広げた。さらに3番手・国吉から岡本、ゲレーロの連打でチャンスを作り、大城の適時打で5対2と突き放した。  七回は高木が一死一、三塁のピンチを招いてマウンドを降りるが、あとを受けた澤村が大和を三ゴロ併殺に抑える。しかし八回、満を持して投入した5番手・中川が2つの四球で一死一、二塁とされると、ソトに左翼線に適時二塁打を打たれ1点を失う。さらに代打・細川の内野ゴロの間に1点差に詰め寄られると、嶺井には甘く入ったスライダーを左中間スタンドに運ばれ、5対6と逆転を許してしまった。  九回はデラロサが三者凡退に抑え、最終回の攻撃に望みをつなげた。なんとかしたい打線は、DeNA守護神の山崎から簡単に二死を奪われて追い詰められるが、途中出場の重信が四球を選ぶ。続く代打・阿部も四球で二死一、二塁とすると、坂本が左前に弾き返し土壇場で同点に追いついた。  延長十回はマシソンが無失点でつなぐと打線はその裏、DeNA6番手のエスコバーから二死後、大城が左中間を破る二塁打。若林は敬遠四球で歩かされる。続く田中俊は右前にしぶとく運んだが、ホームを狙った大城が右翼手の好返球でタッチアウト。サヨナラのチャンスを逃す。  延長十一回は前の試合で3イニングを投げた田口が三者凡退に抑える好救援。するとその裏、続投したエスコバーから先頭の重信が右前打で出塁。ここでベンチは田口をそのまま打席に送る。田口はバントの構えで揺さぶると、2球目に重信が二盗。2ボール0ストライクとなった場面、原監督は田口に代打・石川を送る細かな采配を振るう。石川はフルカウントまで粘った末、直球を強振。強烈な打球はバックスクリーン右に消える3号サヨナラ2点本塁打となった。  巨人は石川の劇的な一発で、8対6で延長サヨナラ勝ち。終盤に3点リードをひっくり返されたが土壇場で追いつき、総力戦で白星をつかみ取った。好救援の田口が今季初勝利。DeNA戦の連敗を5で止め、今季初めて優勝へのマジック「20」が点灯した。
8.23DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの17回戦。巨人先発の桜井は一回にソトに3点本塁打、二回には梶谷に2点本塁打を浴び、3回5失点で降板。打線はDeNA先発東に七回まで二塁すら踏めず、2安打に抑えられる。八回にゲレーロの中越え適時三塁打で1点を返したものの、追い上げもここまで。四回以降は中継ぎ陣が無失点でつないだものの1対5で敗れ、マジック点灯はお預けとなった
8.22中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの20回戦。巨人先発のヤングマンは初回、守備のミスも絡み、2点の先制を許すなど、四回途中7失点で降板。序盤からリードを許す展開となる。打線は二回に岡本の24号ソロ本塁打、五回に丸の2点適時打、七回には丸の犠飛で追い上げるも、前半の大量失点が響き、連勝は6でストップ。久しぶり登板の中川が3者連続三振を奪うなど、救援陣が踏ん張りを見せたが、先発のヤングマンが誤算だった巨人は、9日ぶりの敗戦を喫した
8.21中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの19回戦。巨人は一回、岡本の適時打で先制。岡本は三回にも適時打を放ち、序盤で2点をリードする。先発の菅野は五回まで毎回走者を背負うが、失点は内野ゴロの間に失った1点にとどめ、最少リードを守る。すると六回、阿部とゲレーロが2者連続ソロ本塁打を放ち、エースを援護する。七回には若林の適時二塁打も飛び出し、5対2で逃げ切って6連勝を飾った。菅野は7回1失点で10勝目を挙げ、3年連続の二桁勝利を達成した。  先発は巨人が菅野、中日が小笠原。神奈川・東海大相模高の先輩後輩対決となった。巨人打線は初回、二死走者なしから丸の右中間二塁打で好機をつくると、続く岡本が中前適時打で幸先良く先制する。  菅野は立ち上がり、2本の単打で二死一、三塁のピンチを招くが高橋を1球で二飛に打ち取り、ピンチを脱する。二回も先頭打者の出塁を許すが、木下拓の中前に抜けそうなゴロを坂本がダイビングキャッチで抑え、併殺打に打ち取るファインプレー。味方の守備にも助けられ、得点を与えない。  三回、打線はまたも二死後に丸と岡本に連打が生まれ、2点目を挙げる。菅野はその裏一死一、三塁とされると、併殺崩れの間に1点を失う。五回まで1点リードを守るものの、毎回の7安打を許す苦しい投球が続いた。  粘りの投球を見せていた菅野を援護したい打線は六回、一死から阿部が小笠原のカーブを捉えて右中間スタンドに叩き込む5号ソロ本塁打で貴重な追加点を挙げる。続くゲレーロは初球、真ん中に入った変化球を左翼席に運び、2者連続となる16号ソロ本塁打でリードを3点に広げ、小笠原をマウンドから降ろす。  菅野はその裏、この試合初めて三者凡退に抑えて流れを渡さない。七回、打線は二死からこの試合3度目となる丸、岡本の連打でチャンスを作ると、途中出場の若林が左中間に適時二塁打を放ち、5点目を奪う。  菅野は7回を投げて8安打を許すも1失点に抑え、10勝目の権利を得てマウンドを降りた。八回は大竹が無失点でつなぎ、九回は高木が登板。二死二塁から京田に右中間適時二塁打を浴びるも、三塁を狙った打者走者を刺し、5対2で試合終了となった。  巨人は二死走者なしからの連打や、競った展開での2者連続本塁打など、要所で効果的な得点をもぎ取って6連勝。粘投の菅野は今季10勝目を挙げ、3年連続となる2桁勝利を達成した
8.20中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの18回戦。巨人打線は初回、丸の中前適時打で先制。さらに二死一、三塁から重盗を成功させて2点目を奪う。先発メルセデスは直後に犠飛で1点を失うが立ち直り、六回途中まで投げて降板。無死一、二塁の走者を残したが、代わった鍵谷の好投と亀井の好守で無失点に抑えた。巨人は打線がわずか3安打に抑えられたものの最後まで投手陣が踏ん張り、2対1で勝利。今月2度目の5連勝を飾った。  巨人打線は初回、一死から坂本が左中間二塁打を放ち出塁すると続く丸が初球を中前に弾き返し坂本が生還。さらに岡本の四球、ゲレーロの右飛で二死一、三塁とすると大城の打席で岡本がスタートし、送球間に三塁走者の丸が本塁に滑り込む。大胆な重盗を成功させてたたみかけ、中日先発の大野雄から幸先よく2点を先制する。  その裏、巨人先発のメルセデスは藤井、福田、大島と先頭から3連打を浴び、いきなり満塁のピンチを招いてしまう。ここで四番ビシエドに中犠飛を許し1点を失ったが、その後は踏ん張り、最少失点で初回を切り抜ける。  初回からゲームが動いたが、大野雄、メルセデスともにすぐに立ち直り、二回以降はこうちゃくした試合展開が続く。  メルセデスは六回、先頭の大島、ビシエドの連打で三回以来となるピンチを背負う。球数はまだ73球だったが、ここで原監督は交代を決断。マウンドに上がった鍵谷は送りバント失敗と左飛で、二死までこぎつける。続く加藤の打球は前進守備の右翼手の頭上を襲ったが、必死に背走した亀井が間一髪のところでジャンピングキャッチ。鍵谷の好投にバックが応え、逆転のピンチを無失点で切り抜けた。  七回は田口が三人で中日打線を封じる。八回は澤村がビシエドに右中間二塁打を打たれたものの続く高橋、阿部を持ち前の豪速球で連続三振に仕留め、ピンチを脱する。  打線は九回、一死から丸が一回以来となる安打を放ち出塁。岡本が四球を選びチャンスを広げたが、ゲレーロが三塁併殺打に倒れ追加点を奪えない。  九回はデラロサが最速158キロの直球で無失点に抑え、2対1で試合終了。巨人は打線がわずか3安打に抑えられたものの、初回に奪った2点を投手陣が守りきり、連勝を5に伸ばした。
8.18阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの19回戦。巨人打線は四回、この試合スタメンに抜てきされた増田大が先制の左越え2点三塁打を放つなど、前半で4点を先行する。先発の山口は1点差まで迫られたが、七回途中3失点の粘投。降板直後の七回にはゲレーロが貴重な追加点となる左中間2点二塁打を放ち、6対3で振り切った。巨人は連勝を4に伸ばし、8年連続となる阪神戦勝ち越し。山口は自己最多となる12勝目をあげた。  巨人先発の山口は二回に2本の安打で得点圏に走者を背負うも後続をしっかり打ち取り無失点。三、四回と阪神打線を三者凡退に抑える。  巨人打線は序盤、阪神先発のガルシアの前に無得点に抑えられていたが四回、先頭の岡本、阿部の連打から一死一、三塁のチャンスを作る。ここでこの試合「7番・二塁」でスタメンに抜てきされた増田大が放った飛球は、左翼手のグラブをかすめる左越え2点三塁打となり、先制点をたたき出す。なおも二死三塁から先発の山口が左手一本で運ぶ技ありの右翼線適時二塁打を放ち、自らを援護する。  五回、山口の好投に主砲がバットで応える。二死から四番岡本が阪神2番手浜地の高めに浮いた直球を完璧に捉える特大の中越えソロ本塁打を放ち、貴重な追加点をもたらす。  五回まで阪神打線に付け入る隙を与えなかった山口だったが六回、木浪の右前打と福留への四球で二回以来のピンチを背負うと、糸原に二塁適時内野安打を許し1点を返される。さらに七回、木浪に右中間適時二塁打、福留に中前適時打を浴び4対3とされたところで大竹にスイッチ。大竹はソラーテを打ち取り流れを断ち切る。  1点差に迫られた巨人は七回、阪神3番手のジョンソンから坂本の右前打、阿部の四球で好機を作るとゲレーロが左中間を深々と破る2点二塁打。貴重な追加点を奪い、再び点差を3に広げる。八回は回またぎとなった大竹が一死満塁のピンチを背負うが、代打北條を二飛、代わった3番手田口が近本を二ゴロに抑え窮地を脱する。  田口は九回も続投し、二死まで投げて澤村に交代。澤村も走者を許さずに締め、6対3で逃げ切った。  巨人はスタメン出場の増田大がバットでアピールする先制の左越え2点三塁打。山口は七回途中3失点、10奪三振と力投し、自己最多の12勝目を挙げた。巨人は連勝を4に伸ばし、8年連続となる阪神戦の勝ち越しを決めた。
8.17阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの18回戦。巨人打線は初回、坂本の自己最多となる32号ソロ本塁打で先制。先発高橋は初回二死満塁のピンチを無失点で切り抜けると、その後は立ち直り、6回を2安打無失点と好投。打線は七回に岡本の犠飛、阿部、ゲレーロの連続適時打でリードを4点に広げた。終盤は3番手高木が2本塁打で追い上げられたが逃げ切った。巨人は3連勝で3カード連続の勝ち越し。好投の高橋は5勝目を挙げた。  巨人打線は初回、坂本が阪神先発・西の高めに浮いた変化球をとらえ、左中間スタンドに運ぶソロ本塁打を放つ。2010年にマークした自己最多を更新する32号本塁打で、巨人が幸先良く先制する。  巨人先発の高橋は初回、二死満塁のピンチを招くも、大山を遊直に仕留めてピンチを脱すると、二回、三回は三者凡退。四回以降も走者を許しながら要所を締める投球で、六回まで阪神打線を2安打無失点に抑える好投を見せる。  力投する高橋のためにも追加点を奪いたい打線は六回、岡本、阿部の連打で無死一、二塁の好機を演出。するとこの場面でベンチはゲレーロに対してバントのサイン。ゲレーロは初球をうまく転がし、見事に捕犠打を決める。ゲレーロの来日初犠打でチャンスを広げ、大城の四球で一死満塁とする。しかし後続の若林と代打・石川が凡打に終わり、追加点を挙げられない。  高橋は六回に代打を送られ降板。4四球を与えながらも、要所を締める投球で6回2安打無失点と1点のリードを守りきる好投を見せた。七回は澤村が三者凡退に抑える。  チャンスを作りながらも1点が遠かった打線は七回、先頭の亀井が左中間二塁打を放つと、坂本、丸が2者連続で四球を選び、無死満塁で岡本を迎える。初球を捉えた岡本の打球は右翼への犠飛となり、貴重な追加点となる。これで勢いづいた打線は、続く阿部の右前適時打で3点目を奪う。ゲレーロも左翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、リードを4点に広げる。この回、打者9人の猛攻を見せた巨人は3点を奪い、リードを広げる。  リードを奪った直後の八回には高木が3番手として登板。しかし一死後、北條、福留に連続本塁打を許し、2点差に迫られた場面で降板。4番手として送り出された鍵谷が後続を無失点で抑えてこの回を切り抜けると、九回には5番手としてデラロサが登板。三者凡退で2点のリードを守りきり試合を締めた。  高橋の好投と終盤の効果的な追加点で逃げ切った巨人は3連勝。2戦連続での接戦を制し、3カード連続での勝ち越しを決めた。
8.16阪神プロ野球は各球団が100試合以上を消化し、佳境に入ってきた。セ・リーグ首位は5年ぶりのV奪回を狙う巨人。7月中旬に2位と最大10・5ゲーム差をつけたが、その後0・5ゲーム差まで迫られ、「まだまだ戦いはこれから。これからがジャイアンツの頑張りどき」と原監督。15日時点で2位DeNAと4ゲーム差、3位広島と4・5ゲーム差と、再び頭一つ抜け出している。  ペナントの行方を左右しそうなのが8月下旬に控える直接対決。巨人は今後、阪神、中日との対戦を乗り切ると23日からDeNA3連戦、27日から広島3連戦がある。いずれも東京ドーム開催で、この6試合がカギになりそう。打線は亀井、坂本勇、丸がシーズンを通して安定した成績を残し、岡本、ゲレーロの状態も上がってきた。菅野、山口を中心に先発が試合をつくれれば、頂点は近づく。  巨人を追う2チームは直接対決を落とせない。現在4連敗中のDeNAだが、シーズン序盤の低迷から2位まで浮上。筒香が2番に入り、打線が機能。直近5試合でプロ1号を含む4本塁打のルーキー、伊藤裕という若い力も台頭。巨人には4連勝中で、ラミレス監督は「その日勝つために、ベストの選択をしていきたい」と意気込む。  14日に自力Vが消滅した広島は、巨人には4年連続で勝ち越しており、今季も12勝7敗1分けと好相性。「夏場は中継ぎが大変。(14日までの)9連戦でかなり投げさせてしまった」と緒方監督。リーグ4連覇には救援陣のさらなる奮起が必要だ。  巨人を中心とした優勝争いは「直接対決」でヤマ場を迎えそうだ。

東京ドームで行われた阪神タイガースとの17回戦。巨人は1点を追う四回、岡本が右中間スタンドへ運ぶ第22号2点本塁打を放ち、逆転に成功する。巨人先発の桜井は初回に1点を失ったものの、その後は粘りの投球で6回3分の1を1失点と試合を作る。この1点を救援陣が粘りの投球で守りぬき、2対1で試合終了。四番の一打と投手陣の好投が光った巨人が、阪神3連戦の初戦で接戦を制した。  巨人先発の桜井は初回、一死から木浪、福留に連打を許すと、続くマルテに四球を与え一死満塁のピンチを招く。ここでソラーテに中犠飛を許し、あっさりと先制を許してしまう。  一方の打線は阪神先発の高橋遥のまっすぐに差し込まれ、三回まで二塁を踏めない。しかし四回、先頭の坂本が左前打で出塁すると一死後、四番岡本が苦しめられてきた高橋の真っ直ぐを右中間スタンドへ運ぶ逆転の2点本塁打を放ち、スコアをひっくり返す。  直後の五回、桜井は2つの四球で得点圏に走者を背負うが、阪神の四番マルテを遊撃併殺打に打ち取り無失点で切り抜ける。桜井は続く六回も二死から高山に右中間二塁打を許すが、続く梅野を空振り三振に切って取り、ここでも粘りの投球で切り抜ける。結局、桜井は6回3分の1を投げて1失点と、先発の役割を存分に果たしマウンドを後にする。  桜井の好投を援護したい打線だが、四回以降は高橋遥の低めを丁寧につくピッチングの前に、好機を作ることができない。  なかなか均衡が破れない中、迎えた八回、2番手の高木が先頭の福留に内野安打で出塁を許すと、原監督はここで大竹にスイッチ。しかし、大竹も続くマルテに四球を与え、無死一、二塁とピンチを広げてしまう。ここで長打を許せば逆転される場面だったが、大竹が変化球で内角を攻める強気のピッチング。ソラーテを二ゴロ、大山を三塁併殺打に切って取り、窮地を脱する。  最終回は、守護神のデラロサにマウンドを託す。先頭の高山に左前打を許したものの、150キロを超える剛速球で後続を打ち取り、最後は近本を空振り三振に仕留め試合終了。岡本の逆転弾で奪った得点をリリーフ陣が粘りの継投で守りぬいた巨人が、1点差の接戦を制してカード初戦をものにした。

8.14広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの20回戦。巨人・菅野、広島・野村の両エースが力投し、1対1の同点で迎えた七回、巨人は無死一塁から坂本の左中間への適時二塁打で勝ち越し。野村の降板後は広島の救援陣を攻め、終盤の3イニングで計6点を挙げ、終わってみれば7対1と快勝した。菅野は8回を投げ被安打5、1失点で約1ヶ月ぶりとなる9勝目を挙げた。チームは開幕カード以来の広島3連戦勝ち越し。9連戦を6勝2敗1分けで乗り切った。  巨人・菅野、広島・野村の両エースが先発、序盤は、二回表に雨で約23分の中断があったが、リズムを乱すこともなく、互いに走者を出すも粘りを見せ無得点のまま試合が進む。  巨人は0対0で迎えた四回、先頭の阿部、ゲレーロの連打で一、二塁とすると、若林が一犠打を1球で決め二、三塁とし、小林が左前適時打を放ち先制した。  先発菅野はその裏、連続三振で二死とするが、鈴木に右中間二塁打を許すと、松山の鋭い当たりは二塁手・若林のグラブを弾く適時打となり、同点に追いつかれる。  六回には阿部の右前打を口火に二死二、三塁とし、打席の菅野の鋭い当たりは一塁手のグラブをはじくも、二塁手・菊池涼の好バックアップで、勝ち越しのチャンスを逃す。それでも菅野はその裏を3人で抑え、攻撃の流れをつくる。  七回、疲れの見えてきた野村から、先頭の亀井が右前打、続く坂本の左中間を破る当たりで亀井が一塁から一気に生還し、勝ち越しに成功した。丸の進塁打で一死三塁として、きょうここまで3三振だった岡本が、2番手のレグナルトの変化球をとらえ左前適時打、貴重な追加点を挙げる。八回にも一死二、三塁から、菅野の内野ゴロの間に4点目をもぎとる。  菅野は七回を、岡本の好守備もあり、3人で抑えると、八回もマウンドへ。守備でバランスを崩し、いったんベンチに下がるアクシデントがあったものの、無失点で切り抜ける。  打線は九回、一死満塁から途中出場の増田大、陽の連続適時打で7対1と試合を決定付ける。その裏、3連投となった大竹が締めて逃げ切った。菅野は7月2日以来の9勝目を挙げた。チームも対広島3連戦としては、開幕カード以来の勝ち越し。勝負の9連戦を勝利で締めくくり、6勝2敗1分けの好成績を収めた。
8.13広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの19回戦。巨人先発のメルセデスは二回に先制を許すが立ち直り、七回途中5安打1失点、10奪三振の好投。打線は広島先発のジョンソンに苦しんだが八回、丸の併殺打の間に追い付き、試合は延長戦に突入した。しかし延長十一回、一死満塁から代打・磯村に左犠飛を打たれサヨナラ負け。巨人は高木、大竹が満塁のピンチをしのぐなど投手陣が粘ったが、打線が5安打1点に抑えられ、連勝は5で止まった。
8.12広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの18回戦。巨人はゲレーロの2試合連発となる2点本塁打などで三回までに6得点。復帰登板の先発山口は四回途中5失点で降板し、終盤に追い上げられたが8対7で辛くも逃げ切った。満塁のピンチを無失点で切り抜ける好リリーフを見せた大竹が通算100勝となる3勝目。チームは5連勝で、敗れた2位DeNAとのゲーム差を「3」に広げた。  巨人は初回、広島先発アドゥワの立ち上がりを攻め、亀井の中前打と丸、岡本の四球で一死満塁の好機を作る。続くゲレーロは死球を受け、押し出しで先制。さらに若林が左前に落とす2点適時打で続くと、小林も三遊間を破る。好調の打線が勢いそのままに4点を先制し、主導権を握る。  巨人の先発は復帰登板となった山口。立ち上がりが安定せず、先頭の西川に四球、菊池涼に三塁内野安打を許し無死一、二塁とされると、一死後に鈴木に左前適時打を浴びて1点を返される。しかし続く松山は二塁併殺打に封じ、最少失点で切り抜ける。  打線は三回、阿部が四球で出塁すると、好調のゲレーロが2試合連発となる15号2点本塁打を左越えに放ち、リードを5点に広げた。その裏、山口は菊池涼の左翼線適時二塁打と松山の適時打で6対3とされ、再びリードは3点に。山口はこの回、鈴木から見逃し三振を奪い、節目の通算1000奪三振を達成した。  山口は四回も続投したが、先頭の小園に二塁打を打たれたところで降板。2番手・田口は内野ゴロの間に走者の生還を許すと、菊池涼に10号ソロ本塁打を浴び、6対5と1点差まで詰め寄られた。  五回、3番手の鍵谷は3つの四球で二死満塁のピンチを招くが、代打・安部を二ゴロで抑えて無失点。すると六回、四球で出塁した石川が亀井の中前打で好走塁を見せて一死一、三塁とすると、坂本が中犠飛を打ち上げて7対5とする。その裏、4番手の戸根が二死満塁のピンチを招き、降板。しかし、後を託された5番手・大竹が會澤を二ゴロに打ち取り、反撃を許さなかった。大竹は七回も続投し、この試合初めて広島打線を三者凡退に抑える好投を見せた。  八回、巨人は一死二塁から坂本が右前適時打を放ち8対5と突き放す。しかしその裏、6番手・澤村が菊池涼に左翼線二塁打、鈴木には左前適時打を浴び、2点差とされる。ここで澤村は降板。7番手・高木は二死満塁のピンチを招くが、メヒアを投飛に打ち取り切り抜けた。  九回はデラロサが内野ゴロの間に失点して1点差に詰め寄られ、なおも二死二塁と一打同点のピンチとなったが、バティスタを空振り三振に仕留めて辛くも逃げ切った。好リリーフを見せた大竹が通算100勝目を挙げた。巨人は連勝を5に伸ばし、2位・DeNAとのゲーム差を「3」に広げた。
8.11ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの20回戦。巨人先発のルーキー高橋は6イニングを投げ1失点、9つの三振を奪う好投で試合を作る。打線は二回、ゲレーロがヤクルト先発の高橋から右越えの先制ソロ本塁打を放ち、四回には一死一、二塁から岡本に中前適時打、ゲレーロには2打席連発となる3点本塁打が飛び出すなど効果的に得点した。五回にも丸に2点本塁打が飛び出し、7対1で快勝。高橋が約3か月ぶりの4勝目を挙げ、8カードぶりの同一カード3連勝となった。  巨人は初回、亀井がヤクルト先発・高橋の初球を叩き、中前打を放つも後続がヤクルト・高橋の力強い直球を弾き返せず、無得点に終わる。しかし二回、ゲレーロが右翼席へ飛び込む先制ソロ本塁打を放ち、巨人が先取点を奪う。  巨人の先発は3か月以上勝ち星から遠ざかっているルーキー高橋。立ち上がりから150キロ近い直球でヤクルト打線を封じ込み、三回まで2安打無失点と好投する。  打線は三回、二死から坂本が四球、丸が右前打とつなぎ追加点のチャンスを作ると、岡本が中前適時打と四番の仕事を果たす。すると続くゲレーロが2打席連発となる左中間への3点本塁打をたたき込み、この回一挙4得点。巨人打線が二死から猛攻をみせ、ヤクルト・高橋を一気に攻略した。  大きな援護点をもらった高橋は直後の四回、バレンティンに四球、雄平に中前打を許す。無死一、二塁とピンチを迎えたが、後続を三者連続空振り三振に切って取り、ピンチを凌ぐ。五回はヤクルト打線をこの試合初めて三者凡退に抑え、勝ち投手の権利を得る。  止まらない巨人打線は五回、一死一塁から丸が右翼席への2点本塁打を放つ。丸の4年連続の20号をマークする一発で7対0とリードを広げ、ヤクルトを大きく突き放す。  六回、高橋は先頭の山田哲に左越えソロ本塁打を浴び、1点を失う。その後は追加点を与えず、6イニングを1失点にまとめ、9つの三振を奪った高橋はこの回でマウンドを降りた。  継投に入った巨人は七回に2番手の鍵谷、八回に3番手の宮國を送り、無失点で切り抜ける。九回は4番手の高田が締め、7対1でゲームセット。先発の高橋が六回1失点9奪三振と好投で約3か月ぶりの4勝目。巨人は8カードぶりの同一カード3連勝を挙げた。
8.10ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの19回戦。巨人打線は初回、今季初先発のヤクルト・星から坂本の右越えソロ本塁打、ゲレーロの左中間2点二塁打で3点を先制すると、二回には岡本に中越え2点二塁打が飛び出すなど序盤に6点のリードを奪う。三回、五回にも相手のエラーや本塁打などで1点ずつ加えた打線は、12安打8得点と連日の猛打で効果的に点を重ねた。一方、打線の援護をもらった巨人先発・桜井は、廣岡に中越え2点本塁打を浴びるものの、力のある球で終始大胆に攻め、6回2失点で6勝目をマーク。中川、デラロサがベンチから外れた中で救援陣がリードを守りきり、7カードぶりの勝ち越しを決めた。  巨人打線は前日の勢いそのままに、ヤクルト先発・星の立ち上がりを攻める。初回、坂本が2試合連続のソロ本塁打を右中間スタンドに放り込み、先制に成功。さらに、丸、岡本の四球などで二死二、三塁とすると、ゲレーロが左中間に2点二塁打を放ち、3点を先行する。  制球が定まらないヤクルト先発の星に対し、打線は攻撃の手を緩めない。二回、先頭の小林が左前打を打つと、二死後、坂本と丸が四球を選び満塁。この場面で、岡本が直球を振りぬくと、中越え2点二塁打となり、リードは5点に。その後も、ゲレーロの押し出し四球で6点目をあげた。ここでヤクルトは星をあきらめ、2番手・寺島をマウンドへ送り込む。  巨人先発・桜井は走者を背負いながらも二回までを無失点に抑えるが、6点差となった直後の三回、先頭の寺島をストレートの四球で歩かせると、廣岡に中越え2点本塁打を許してしまう。  それでも、好調な打線が流れを引き戻す。三回、無死二塁から桜井のバントが投手内野安打となると、寺島の悪送球の間に二塁走者の小林が生還。さらに、五回には亀井が左越えソロ本塁打を放ち、再び点差を6に広げる。  立ち直った桜井は四回、五回を無失点に抑える。六回には一死一、二塁の走者を背負ったが、村上と西田を仕留め、ピンチを脱出。桜井は6回2失点で降板する。七回からは田口が登板したが、一死一塁から青木に右越え2点本塁打を浴びてしまう。  打線は七回以降、ヤクルト4番手の坂本から追加点を挙げることができなかったが、田口の後を継いだ3番手の高木が1安打されながらも八回を無失点に締めると、九回は4番手・澤村がヤクルト打線を三人で片付け、試合終了。序盤のリードを守り切った巨人が、8対4で勝利した。中川、デラロサがベンチに入らなかったが、連日の猛打で奪ったリードを救援陣が守りきり、1か月ぶりの3連勝。7カードぶりの勝ち越しを決めた。
8.9ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの18回戦。巨人は5対9で迎えた八回、ゲレーロの2打席連発となるソロ本塁打で1点を返し、その後一死一、二塁から岡本にも2打席連発の3点本塁打が飛び出して同点に追いつく。そして延長十回、一死満塁の場面で亀井が左犠飛を放ち、サヨナラ勝ちを決めた。一時は7点差をつけられながらも、中盤から岡本の2打席連発の本塁打など5本の本塁打で追いつき、亀井の一打でついに逆転。巨人は延長戦を制し、ヤクルトに大逆転勝利を収めた。  巨人先発は今村。初回、一死一、二塁からバレンティンに左中間への本塁打を許し、いきなり3失点。二回にも1点を失い、三回は無死一、二塁から雄平に右前適時打を浴びて0対5。さらに村上に中前打を許し、無死満塁となったところで今村は降板。2番手・堀岡がマウンドに上がると、中村の遊撃併殺打の間に1点を失った。  四回、堀岡が廣岡にソロ本塁打を浴び、0対7とリードを広げられる。しかしその裏、一死から坂本が小川の変化球を捉え、左翼席へ運んだ。今季セ・リーグ最速、坂本自身2010年以来9年ぶりの30号ソロ本塁打で巨人が1点を返し、反撃ののろしをあげる。  五回にも堀岡が1点を失うもその裏、巨人打線が小川を捉える。死球と敵失などで2点を返すと、途中出場のゲレーロが左中間へのソロ本塁打を叩き込む。六回にも岡本が2試合連発の20号ソロ本塁打を放ち、5対8と3点差に詰め寄った。  巨人は六、七回を3番手・戸根が無失点でつなぎ、八回は4番手・宮國がマウンドへ上がる。宮國は先頭の代打・川端の左前打などで一死二塁とピンチを迎え、山田に中前適時打を許して、再び4点差に広がる。  直後のその裏、ヤクルト2番手・ハフからゲレーロが2打席連発となる右中間へソロ本塁打を放ち、6対9と再度3点差に。さらに石川の四球、一死後、丸の右前打で一、二塁と一発出れば同点のチャンスを作る。ここで前の打席で本塁打を放った岡本がヤクルト3番手・近藤から右中間スタンドへ2打席連発の同点3点本塁打を放ち、9対9。巨人は一時、7点差をつけられながらも、四回以降5本の本塁打で試合を振り出しに戻した。  巨人は九回を5番手・中川が無失点で抑え、試合は延長戦に突入。十回は6番手・デラロサがこの試合初めてヤクルト打線を三者凡退に抑える。その裏、先頭の坂本がヤクルト5番手・マクガフから右翼フェンス直撃の二塁打を放つ。丸が申告敬遠で歩き、続く岡本も四球を選ぶ。そして、一死満塁の場面で亀井が左犠飛を放ち、ついに逆転。サヨナラ勝ちを決めた。一時は7点差をつけられながらも、岡本やゲレーロの計5本の本塁打、そして亀井の一打で大逆転に成功した巨人はヤクルトに劇的勝利を収めた。
8.8中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの17回戦。巨人は四回、岡本のライトスタンドへの19号2点本塁打で先制すると、五回には亀井の適時二塁打で中日のエース・柳から3点をもぎ取る。投手陣は、先発・菅野が7回3安打1失点の好投を披露したが、八回に2番手・中川が、アルモンテに2点二塁打を浴び同点とされてしまう。打線は六回以降無安打に封じられたが、中川の後を受けたリリーフ陣は6番手の澤村が2イニングをパーフェクトに抑えるなど踏ん張り、延長十二回、3対3で、今季2試合目の引き分けとなった。
8.7中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの16回戦。巨人は四回、大城の犠飛で先制。五回には丸と阿部に2点本塁打が飛び出し、試合の主導権を握る。先発のメルセデスは五回まで中日打線を無安打に抑える快投。六回に2点差まで詰め寄られたが、直後の七回に若林が満塁の走者を一掃する3点三塁打を放つなど、4点を加えて突き放した。巨人は打線がつながって9対3で勝利し、連敗を6で止めた。  連敗ストップを託された巨人の先発はメルセデス。初回から中日打線を相手に低めにボールを集め、ゴロの山を築く安定感抜群の投球を見せ、三回まで一人の走者も許さない。  メルセデスを援護したい打線は中日先発の山本の前に三回まで無安打に抑えられ、攻撃の糸口をつかめない。しかし四回、先頭の岡本が両チーム通じて初の安打を放ち、この日「5番・一塁」で1か月ぶりにスタメン出場した阿部が四球でつなぐ。一死一、三塁として大城が中堅へ飛球を打ち上げると、岡本が好走塁を見せて間一髪で生還。4試合ぶりに先制点を挙げた。  続く五回は簡単に二死を奪われるが、坂本が四球で出塁。続く丸が右翼席に弾丸ライナーで叩き込む19号2点本塁打を放ち、3対0。なおも岡本が左中間を破る二塁打で再び好機を演出すると、阿部が右翼席に4号2点本塁打を放ち、さらに2点を加えた。  援護をもらったメルセデスは五回二死から福田に死球を与えて初めての走者を背負うが、無安打で5回を投げきった。しかし六回、先頭の加藤にボテボテの内野安打で初安打を許すと、続く藤井にも右前に運ばれ、無死一、三塁。ここで平田に犠飛を許して1点を失う。さらに二死一、二塁となった場面で原監督は好投のメルセデスから鍵谷にスイッチ。しかし鍵谷はビシエドに2点二塁打を許し、5対3と詰め寄られる。  直後の七回、巨人は中日2番手の祖父江を攻め、二死満塁と追加点の絶好機を作る。ここで若林が粘りに粘った末の11球目を左前に鋭くライナーで弾き返すと、左翼手のアルモンテが打球を後逸する間に、3人の走者が生還(記録は三塁打)。満塁の走者を一掃する貴重な適時打でリードを5点に広げると、代打・ゲレーロも左前適時打で続き、9対3と突き放した。  リードを6点に広げた七回からは澤村、中川、宮國とリリーフ陣が1イニングずつ無失点で繋いで試合終了。巨人は五回からの3イニングに9安打を集めるなど、要所で打線がつながり9得点。連敗を6で止め、待望の8月初勝利を飾った。
8.6中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの15回戦。巨人は今季初先発となった野上が福田に先制ソロ本塁打を許すなど4回2失点で降板。リリーフ陣も踏ん張れず、投手陣は計3本塁打を浴びて6失点、福田には2本塁打を含む4安打4打点と一方的に打ち込まれた。打線は再三走者を出し、五回から七回まで絶好機を作ったがホームが遠く、今季3度目の零封負け。9連戦の初戦を落とし、チームの連敗は今季最長の6となった。 ...
8.4DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの16回戦。巨人先発・桜井は初回、内野ゴロの間に先制を許すと、三回には若林の悪送球で2点目を失う。桜井は毎回のように走者を出しながらも粘りの投球で要所を締め、5回3分の1を8安打3失点と試合を作って降板した。一方の打線は、DeNA投手陣を攻めたてながらも、好機にあと一本が出ない。五回二死満塁で岡本が空振り三振に倒れると、2点を追う七回には坂本の左前適時打で1点差に迫りながら、二死二、三塁でまたも岡本が空振り三振。八回以降は走者を出すことすらできず、連夜の1点差負けを喫した。これで今季ワーストの5連敗となり、2位・DeNAとのゲーム差は、ついに0・5にまで縮まった
8.3DeNAコボちゃんとハマスタに野球観戦に行く。
横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの15回戦。巨人先発の今村は初回にソトの犠飛で先制を許すと、三回にソト、四回に中井に本塁打を打たれ、五回までに5点のリードを許す。一方の打線は、六回に岡本の左越え3点本塁打で追い上げると、八回に坂本に左中間2点二塁打が飛び出し同点に追いつく。しかしその裏、一死三塁から痛恨の捕逸で決勝点を献上し、5対6で敗れた。連敗が4に伸び、5カード連続の負け越しが決まった。
8.2DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの14回戦。巨人先発の菅野は五回まで1失点と好投するが六回、一死一、二塁からソトの適時二塁打で追いつかれ、さらにロペスにも勝ち越しの2点二塁打を浴び、2対4と逆転を許した。打線は初回に丸のソロ本塁打で先制。四回にも岡本の左犠飛で1点を加えたが、五回以降はDeNA投手陣に抑え込まれた。菅野が踏ん張り切れずに逆転負けを喫した巨人は2位・DeNAとの直接対決3連戦の初戦を落とし、ゲーム差を「2.5」に詰められた
8.1広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの17回戦。巨人打線は初回、丸の左翼線適時二塁打で幸先よく先制する。先発のメルセデスはテンポのよい投球で六回まで松山のソロ本塁打1本の最少失点で抑えるも、七回に連打を浴び1対2と勝ち越しを許す。なお無死一、二塁のピンチで継投策を取るが、救援陣も広島打線を止めることができず、この回4点を失う。九回にも大竹が坂倉に3点本塁打を浴びた。打線は八回に丸が再び右中間適時二塁打を放ち、この試合2安打2打点の活躍を見せたが、終盤の失点が大きく、2対8で敗戦。広島に連敗、4カード連続負け越しとなった
7.31広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの16回戦。巨人先発の高橋は、初回に1番西川、2番菊池涼に連続本塁打を浴びるなど、三回途中3失点で降板。しかし鍵谷、戸根ら救援陣が好投し試合を壊さない。すると七回、ゲレーロが左越え10号2点本塁打を放ち1点差に迫る。しかし、広島の継投に封じられて七回、八回の絶好機を生かすことができずに2対3で惜敗。巨人は救援陣が好投して接戦に持ち込んだが、あと一歩及ばなかった。
7.30広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの15回戦。打線は初回に亀井の中前適時打、三回にはゲレーロの中越え2点二塁打で序盤から3点のリードを奪う。六回にも若林のソロ本塁打、坂本のこの試合2本目となる適時打などで3点を追加し7対1。2点差に追い上げられた八回には代打・重信の犠飛で加点するなど、効果的に追加点を挙げた。先発・山口は七回までは1失点、八回、2本の本塁打で4点を失い、途中で降板するも2番手・中川が好リリーフを見せ、自己最多タイの11勝目を手にした。また、原監督はきょうの勝利で史上13人目となる監督通算1000勝目を挙げた。初回、一死から山本、丸の連打、坂本の遊撃への当たりが相手の失策を誘い満塁とする。亀井が追い込まれてからファウルで粘り、9球目をセンター前にはじき返し先制。三回にも坂本、亀井の連打、岡本の四球で一死満塁とすると、ゲレーロがフェンス直撃の2点二塁打を放ち、リードを3点に広げ、来日初登板となったモンティージャをノックアウトした。先発は11勝目を目指す山口。立ち上がり、二死二、三塁とされるも、松山を変化球で空振り三振に打ち取りピンチを脱した。二、三回は三者凡退、三回は3者連続三振など、立ち直り、安定した投球を見せる。打線は四回にも一死一、三塁から坂本が一、二塁間をしぶとく抜く適時打で追加点。山口は五回、簡単に二死までこぎつけるも、西川に右中間二塁打を許すと菊池涼に左翼フェンス直撃の適時二塁打で1点を返される。それでも六回、山口は三人で打ち取り、攻撃のリズムをつくると、その裏、若林が低い弾道で左翼席に飛び込む4号ソロ本塁打でリードを4点に広げた。さらに山本の死球、丸のきょう3本目となる中前打で一、二塁とすると、坂本が二打席連続となる左前適時打で6対1とする。さらに一死満塁からゲレーロが中犠飛でこの回3点を奪った。山口は七回まで広島打線を1点に抑えていたが、八回制球を乱す。先頭の西川にソロ本塁打を浴びると、バティスタに左翼線二塁打、鈴木は死球で一死一、二塁とされると、松山の右越え3点本塁打で2点差に迫られる。ここで山口は降板。2番手は中川が登板。2者を完璧に抑え、リードを守る。その裏、相手のミスもあり無死二、三塁とすると、代打・重信が中犠飛を放ち、3点リードで最終回を迎える。九回はデラロサが走者を背負うも最後は菊池涼を空振り三振に打ち取り、来日初セーブを挙げ、8対5で試合終了。山口は自己最多タイの11勝目。原監督も巨人の監督としては川上哲治監督、長嶋茂雄監督に続く3人目の通算1000勝目を挙げた
7.28阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの16回戦。先制を許した巨人は初回、ゲレーロの満塁本塁打など打者11人で7点の猛攻、初回から大きなリードを奪う。三回、四回にも2点ずつを加え、四回までに10安打11得点と阪神投手陣を攻略。さらに六回には炭谷がこの試合2本塁打目となるダメ押しの満塁本塁打を放った。一方の巨人先発・桜井は初回、二回と1点ずつを失うも、緩急を巧みに操る投球で粘り強くリードを守り、7回9安打3失点でマウンドを降りた。八回にもさらに1点を加えた巨人は、終盤も継投で危なげなく逃げ切って大勝。大量得点を奪った巨人は連敗を4で止め、桜井は5勝目を挙げた。巨人先発の桜井は初回、先頭打者の近本に2球目を右翼線へ運ばれ、いきなり三塁打を許すと、続く糸原は右翼手へのフライに仕留めるもこれが犠飛となり、早々に先制点を奪われてしまう。打線はその裏、先頭の若林が内野安打で出塁し、山本の犠打で一死二塁とチャンスメイクすると、丸が適時打を放ち同点とする。さらに続く坂本、亀井が連打で一死満塁とし、岡本が押し出し四球で勝ち越し。なおも満塁で、ゲレーロが高めの直球をバックスクリーン横に運ぶ満塁本塁打を放ち、リードを5点に広げる。さらに炭谷が四球、2球連続暴投で三塁に進塁すると、若林のこの回2本目の安打で7点目を加える。巨人はこの回、打者11人の猛攻で一挙7得点を奪った。序盤から大きなリードをもらった桜井は二回、先頭の福留に本塁打を浴び、2点目を失う。しかしその後は緩急をつけてコースに投げ分ける投球で、阪神打線を四回まで4安打に抑える。5点をリードする三回には先頭のゲレーロが敵失で出塁すると、炭谷が4号2点本塁打を放ち、さらに点差を広げる。四回にも、相手の拙守が絡んで2点を追加。巨人打線はこの回までに10安打11得点と阪神を圧倒する。桜井は五回、安打と味方の失策で一死満塁とされるも、後続を打ち取ってピンチを脱する。六回にも一死から連打を浴び、一死一、二塁とされると、続く高山を打ち取ったものの、梅野に中前適時打を許し、3点目を奪われる。その裏、二死一塁から岡本、ゲレーロの連打で走者を貯めて満塁とすると、第2打席で本塁打を放った炭谷が再び左翼席に飛び込む満塁本塁打を放ち、ダメ押しの15点目を奪う。八回にもチャンスを作った巨人は途中出場の小林が適時打を放ち、さらに1点を奪う。七回を三者凡退に仕留めた桜井はこの回で降板。9安打を許しながらも無四死球にまとめ、3失点と試合を作ってマウンドを降りた。その後は八回をクック、九回を戸根とつなぎ、八回に1点を失ったものの、危なげなく逃げ切って試合終了。粘投を見せ7回3失点でまとめた桜井は5勝目を挙げた。巨人は前日に18残塁の打線が奮起。16安打16得点と、5月10日の19点に次ぐ大量得点を奪い、連敗を4で止め、原監督は通算1000勝に王手をかけた。
7.27阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの15回戦。巨人は丸のソロ本塁打と立岡の適時打で2点を先行。先発の今村は五回途中まで無走者に抑えるなど六回途中1失点で試合を作ったが、七回に3番手の澤村がマルテに同点ソロ本塁打を浴びる。後半は再三のチャンスにあと一本が出ず、延長十一回に田口が大山に勝ち越し打を浴びて総力戦を落とした。巨人は残塁18を積み重ねて4連敗。3カード連続の負け越しとなった。
7.26阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの14回戦。巨人先発の菅野は序盤に2点を奪われたがその後は粘投し、6回2失点と試合を作る。一方、打線は五回に坂本の右前適時打で1点を返す。さらに六回、一死満塁のチャンスで代打・阿部が押し出し四球を選び、試合を振り出しに戻す。しかし直後の七回、2番手の田口が阪神の新外国人・ソラーテに勝ち越しの2点本塁打を浴び、打線も七回以降は無得点に終わった。新外国人に一発を浴び、打線も7安打2得点と振るわなかった巨人は2対4で敗れ、3連敗となった
7.25ヤクルト岐阜・長良川球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの17回戦。約2か月ぶりの一軍先発マウンドとなったヤングマンが二回、4連続四球と制球難に陥り、この回途中5失点で降板。序盤から追う展開となった打線は、三回に丸が左前適時打を放ち1点を返したものの、ヤクルト先発・山田大を捉えきれない。結局、9安打を放ったが、3併殺打もあり1点止まり。リリーフ陣は2番手・高木が2回3分の1を無失点、4番手・澤村が2回を完全投球と意地を見せたが、3番手・鍵谷が1失点、九回にマシソンが2失点し、1対8で敗戦。2カード連続の負け越しとなった。
7.24ヤクルト京セラドーム大阪で行われた東京ヤクルトスワローズとの16回戦。巨人先発は移籍後初登板の古川だったが初回に集中打を浴び、1回4失点で降板。打線は直後に亀井が右翼線を破る二塁打を放ちすぐさま2点を返すが、救援陣も打ち込まれて序盤で大量6点のリードを許した。五回一死二、三塁から岡本が中前2点打を放ったが、反撃もここまで。巨人は序盤の失点が重くのしかかり、4対10で敗れた。
7.23ヤクルト京セラドーム大阪で行われた東京ヤクルトスワローズとの15回戦。序盤は巨人先発の山口が四回までヤクルト打線を無安打に抑える好投を見せる。一方の打線は先発野手全員安打を放つなど5点を先行し試合を優位に進めたが、5対2で迎えた八回、山口の後を継いだ2番手のデラロサが3点本塁打を浴び、試合を振り出しに戻されてしまう。しかし同点で迎えた九回、無死一、二塁のチャンスで代打・重信が左翼手の頭上を越える適時打を放ち、劇的なサヨナラ勝ち。カード3連戦の初戦を辛勝し、7月17日からの連敗を4で止めた。  巨人先発の山口は初回、青木に四球を与えるも村上を二ゴロに抑え無失点で立ち上がる。山口は二回から四回まで3イニング連続で三者凡退に抑える完璧の投球を披露し、スコアボードに0を並べていく。  一方の打線は初回、ヤクルト先発のブキャナンを攻めたてる。1番の若林が左前打を放つと、坂本が四球を選び無死一、二塁のチャンス。一死後、岡本が右前にきっちりと弾き返し先制に成功すると、なおも一死一、三塁で、この試合5番を任された亀井がしぶとく遊撃適時内野安打で追加点を奪う。さらに陽が詰まりながらも左前に落とし、3点目を加えると、一死満塁で小林が押し出し死球を受け、さらに加点。初回から打者9人で4点を奪った。打線は四回には、坂本、丸の連打から一死一、三塁とすると、亀井の内野ゴロの間に5点目を奪い、試合の主導権を握った。  四回までヤクルト打線を無安打に抑えていた山口だったが、五回、バレンティンに高めのボールを左翼席に特大の一発を浴びてしまう。さらに七回、青木に左前打を許すと、村上に左中間を破られ3点差に詰め寄られる。なおも無死二塁のピンチを背負ったが、後続を打ち取り踏ん張った。  追加点を奪いたい打線は七回、大城がこの日3安打目となる右中間二塁打を放ち二死二塁とするも、小林が遊ゴロに倒れ追加点を奪えなかった。  山口は八回も続投したが、雄平の中前打と山田哲への四球で一死一、二塁のピンチを背負う。山崎を空振り三振に抑えたところで原監督はマウンドにデラロサを送るが、青木に初球を右翼席に叩き込まれ、5対5の同点にされてしまう。    九回はマシソンが登板したが、2つの四球で二死一、二塁のピンチを招き降板。あとを受けた中川は雄平に四球を与え二死満塁とされたが、山田哲を右飛に抑え、絶体絶命のピンチを脱した。  五回以降はヤクルト投手陣の前に得点を奪えていなかった打線は九回、先頭の岡本が中前打で出塁すると、ビヤヌエバの今季初となる犠打が敵失を誘い、無死一、二塁のチャンスを作る。ここで代打・重信がフルカウントから強く振りぬいた打球は、左翼手の頭上を越えて劇的なサヨナラ勝ちをおさめた。    試合を優位に進めながらも土壇場で同点に追いつかれた巨人だったが、最後は重信のプロ入り初となるサヨナラ打で連敗を脱出、チームの連敗は4でストップした。
7.21広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの14回戦。巨人先発の桜井は初回、西川に先頭打者本塁打を浴びるがその後は立ち直り、7回1失点の好投。打線は三回、丸の犠飛で追いつき、その後は両チーム無得点で終盤へ。巨人は九回、一死満塁で代打攻勢をかけるも実らず試合は延長戦に突入。延長十回、4番手として登板したマシソンが一死満塁で鈴木に右前打を浴び、サヨナラ負けを喫した。桜井の力投に打線が応えられなかった巨人は5月15日以来の4連敗となった。
嫌なカープの43連敗。今年の菅野は本調子ではないが、山口俊がカバーし、桜井俊貴のようなイキのいい投手が台頭してきた。先発陣はそろっている。新外国人のルビー・デラロサがマシソンの代役を務めることもできそうだ。中継ぎ陣は以前と比べて充実している。野手では坂本勇人に新加入の丸佳浩が“仕事人”ぶりを発揮している。ベテランの亀井善行が健在、大城卓三、若林晃弘、重信慎之介、増田大輝ら若手が毎試合のようにアピールしている。
7.20広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの13回戦。巨人打線は三回に亀井のソロ本塁打で先制すると、五回には岡本の適時打で2点目を加えリードを広げる。一方、先発・今村は立ち上がりから3イニング連続で三者凡退に仕留めるなど、五回まで広島打線に二塁を踏ませない好投を見せる。しかし六回、二死からバティスタに同点本塁打を許すと、八回には3番手のデラロサがまたもバティスタに本塁打を浴び、勝ち越しを許した。巨人はチーム計10安打を放ちながら、二度の満塁のチャンスを逃すなど12残塁。7回2失点の好投を見せた今村を打線が援護できず、5月31日以来の3連敗を喫した
7.19広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの12回戦。打線は初回に相手の失策で先制し、三回には岡本の17号ソロ本塁打、四回には大城、若林の連続適時打などで四回までに5点のリードを奪う。先発の菅野は三回まで一人の走者も出さない完璧な投球だったが、四回からに七回途中まで1点ずつ取られ、1点差に迫られる。直後の八回には坂本の29号ソロ本塁打で点差を広げるも、3番手マシソンが會澤に右越え2点本塁打を浴び、逆転を許した。最大5点あったリードを守りきれなった巨人は、カード初戦を落とす結果となった。
7.17ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの14回戦。巨人は1点を追う四回、坂本が27号ソロ本塁打を放ち同点に追いつく。しかし五回無死一、二塁で先発メルセデスのあとを受けた大江が青木に3点本塁打を浴び、勝ち越しを許す。打線は直後の六回に坂本の2打席連続となる28号2点本塁打などで1点差に詰め寄ったが、終盤は再三のチャンスであと一本が出なかった。巨人は4対5でヤクルトに競り負け、連勝が5でストップした。
7.16ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの13回戦。巨人は初回に岡本が16号中越え2点本塁打を放つなど、序盤に3点を先行。先発山口は三回に追いつかれるが直後の四回に亀井の適時打で再びリードをもらうと立ち直り、七回途中3失点と試合を作った。打線はヤクルト救援陣からも効果的に追加点を奪い、6対3で勝利。山口はリーグ単独トップの10勝目を挙げた。チームは5連勝で、両リーグを通じて50勝一番乗りとなった。  巨人打線は初回、一死から坂本が遊撃内野安打で出塁すると、四番・岡本が直球をバックスクリーン右に運ぶ16号2点本塁打で先制する。さらに、二回先頭の若林が二塁内野安打で出塁すると、小林がヒットエンドランを成功させ、一死一、三塁と好機を広げる。ここで山口のスクイズで若林が好走塁を見せ生還、機動力で追加点を挙げた。  巨人先発は10勝目を目指す山口。初回、二回は無失点で抑えるが三回、一死から山田哲、青木の連打で一、三塁のピンチを招く。ここで バレンティンに左前適時打を浴び失点、さらに四番・村上の中前適時打、続く雄平にも左犠飛を許し、一気に同点に追いつかれる。  打線は直後の四回、ビヤヌエバの四球と小林の左翼線二塁打で一死二、三塁と勝ち越しの好機をつくる。二死後、亀井がしぶとく左翼線に落とす適時打で1点を勝ち越した。  五回、山口は先頭の山田哲に、右翼ポール際のスタンドに大飛球を放り込まれる。一旦は本塁打の判定だったが、原監督がリクエスト。リプレー検証で判定がファールに覆り、この回も無失点で抑える。  七回、巨人は先頭の亀井がヤクルト2番手・梅野から右翼ポール際に飛び込む2試合連続の9号ソロ本塁打を放ち、貴重な追加点を挙げる。  その裏、山口は単打と暴投で無死二塁のピンチを迎えると、二死三塁となった場面で田口に交代。山口は3点を失ったが四回以降は安打2本に抑え、勝ち投手の権利を持ったままマウンドを降りた。田口は青木を空振り三振で打ち取り、反撃を断った。  打線は八回、二死二塁から小林のこの日3安打目となる中前適時打で点差を3に広げる。田口のあとを受けた八回はマシソン、九回は中川が無失点でつなぎ、6対3で勝利を収めた。山口はリーグ単独トップとなる10勝目。チームは5連勝で、両リーグを通じて50勝一番乗りを飾った。
7.15ヤクルト長野オリンピックスタジアムで行われた東京ヤクルトスワローズとの12回戦。巨人が二回に先制するが、先発の桜井が四回に連続四球などでリズムを崩し、ヤクルトに逆転を許す。2点差を追う展開になった巨人は、五回に坂本の中越えソロ本塁打、八回にビヤヌエバの左翼適時二塁打で同点に追いつく。その後、両チーム突破口が開けないまま迎えた十一回、守備のミスと亀井の右中間2点本塁打でこの回一挙3点を奪い勝負を決めた。後半戦初戦を7対4とヤクルトに勝利し、前半戦から続く連勝を4に伸ばした。  巨人打線は二回、岡本、陽の連打から一死満塁とヤクルト先発の石川から好機を作ると、炭谷が右犠飛で三塁走者を返し、幸先よく先制点を奪う。  巨人先発は桜井。一回、二回とテンポよく変化球を散りばめ、無失点で抑える。しかし三回、石川、山田哲に連打を浴びるなど無死満塁とされるとバレンティンの遊ゴロの間に三塁ランナーの生還を許し同点とされる。  直後の四回、巨人打線は二死からビヤヌエバが左前打で出塁すると、炭谷が右翼線適時二塁打を放ち、巨人が再び勝ち越す。  しかし、桜井が踏ん張りきれない。3つの四球を与え、一死満塁のピンチを招く。ここで迎えたバレンティンの打球を坂本が好捕するも、二塁封殺とはならず同点。さらにヤクルトの四番村上に右前2点打を許し、ヤクルトに4対2と逆転を許す。桜井は続く中山の代打、雄平にこの日6つ目の四球を与えたところで降板、2番手の鍵谷が後続を抑えた。  反撃に転じたい巨人打線は、五回に先頭の坂本が石川の初球を完璧に捉えるとバックスクリーン横に飛び込む26号ソロ本塁打。頼れる主将のリーグ単独トップとなる一発で点差を1点に縮める。  巨人リリーフ陣は五回途中から登板した鍵谷以降、ベンチの期待に応える好投を見せる。六回は田口がテンポよくヤクルト打線を三者凡退に抑え、七回は来日初登板となるデラロサが満塁のピンチを背負うが、山田哲を見逃し三振にしとめ窮地を脱する。  すると八回、ヤクルト4番手のハフからこの回先頭の陽が左前打を放つと、若林の犠打で一死二塁。この好機にビヤヌエバが値千金の左翼線適時二塁打を放ち、ようやく同点に追いつく。  八回は大竹、九回は澤村が無失点で延長戦に突入。十回もマシソンが三者凡退に抑えて反撃を待った。  十一回、巨人がついに均衡を破る。ヤクルト6番手の五十嵐からマシソンの代打、立岡が左前打を放ち無死から走者を出すと、続く大城の投犠打を五十嵐が悪送球。この間に立岡が一気に生還し勝ち越し。さらに亀井が甘く入った直球を振りぬくとライトスタンドへ飛び込む右中間2点本塁打。この回3点を奪い試合を決定づける。  最後は守護神中川が危なげなくヤクルト打線を抑え、7対4で試合終了。巨人は前半戦から続く連勝を4に伸ばし、勝利で後半戦のスタートを切った
7.10阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの13回戦。巨人は初回、丸が16号ソロ本塁打を放ち、幸先よく先制する。続く二回、若林、ビヤヌエバ、炭谷の三連打で追加点をあげると、さらに二死満塁から坂本が中前2点打を放って4対0とし、序盤からリードを奪う。巨人先発の今村は、走者を背負いながらも打たせて取るテンポの良い投球を披露。六回に連打で得点を許したものの、六回途中被安打5、失点1と試合をつくった。巨人は継投で序盤のリードを守りきり、このカード3連勝。貯金を今季最多の17とし、前半戦を首位で締めくくった。  打線は初回、二死走者なしから、丸が右翼席に飛び込む16号ソロ本塁打で幸先よく先制する。  さらに二回、連打で一死一、三塁の好機をつくると、炭谷が初球をセンター前にはじき返し追加点を挙げる。その後も二死満塁から坂本が打点リーグトップタイの63打点目となる中前2点打を放ち4対0。阪神先発のメッセンジャーを攻めたて、序盤で主導権を握る。  巨人の先発は今村。立ち上がりに単打と四球で一、二塁のピンチを招くも、マルテを空振り三振に打ち取り無失点で切り抜ける。二回以降はテンポの良い投球で阪神打線を寄せ付けない。四回、五回と先頭打者は出したものの、打たせてとるピッチングで得点を許さない。  六回、今村は糸井に右前打を打たれるが、亀井が一塁への好返球でアウトにし、先頭打者の出塁を許さない。しかしその後、大山、マルテに連打を浴びて1点を失うと、今村はここで降板した。2番手は、今季途中にトレードで加入した鍵谷。制球が定まらない鍵谷は、陽川の代打・高山に四球を与えて一死一、二塁とされるも、続く坂本、北條を中飛に打ち取り、反撃をしのいだ。  3番手は七回途中から登板した田口。この試合で5連投となったが疲れを見せず、近本、上本を連続三振に切って取る。田口の後を継いで八回途中から4番手として登板した澤村も、走者を出すものの、見事併殺打で切り抜けた。  メッセンジャーを二回まででマウンドから引きずり降ろした巨人打線だったが、三回以降は相手投手陣の継投の前にあと一本が出ず、追加点が奪えない。  九回にはクローザーの中川が登板。糸原に左前打を打たれ一死一塁とされるも、続く北条、原口を打ち取り、4対1で試合終了。継投で序盤のリードを守りきった巨人は3連勝とし、貯金を今季最多の17まで増やして前半戦を締めくくっ
7.9阪神雨のため約10分遅れて甲子園球場で行われた阪神タイガースとの12回戦。試合は巨人先発・桜井、阪神先発・ガルシアによる投手戦となり、お互いに突破口を開くことができない。打線は尻上がりに調子を上げたガルシアを捉えきれず、八回まで三塁すら踏むことができない。しかし、0対0の八回、先頭のビヤヌエバが右翼線二塁打。小林の犠打で一死三塁の好機を作ると、代打・中島の遊ゴロの間に代走・増田大が生還。待望の先制点を手にする。投手陣は先発・桜井が球威のある直球を武器に、7回5安打無失点の好投。八回は中川、九回はマシソンと田口が無失点でつなぎ、虎の子の1点を守り抜いた。田口はプロ初セーブ。2位とのゲーム差を、今季最大の8・5に広げた。  巨人打線は初回、6月4日以来となる1番スタメンの重信が左翼線二塁打を放つが、後が続かない。三回にも、重信が右前打で出塁も、二盗失敗で好機を広げられない。  巨人先発・桜井は序盤から球威のある直球を武器に初回、二回を三者凡退に抑えて立ち上がるなど、阪神打線に付け入る隙を与えない。  一方の打線は、尻上がりに調子を上げた阪神先発・ガルシアを捉えきれず、四回から六回まで三者凡退に抑えられてしまう。試合は両先発の好投で、息の詰まる投手戦となった。  桜井は六回、ガルシアの右前打で、この日初めて先頭の出塁を許す。二死後、糸井に中前打を浴び、二死一、三塁。さらに4番・大山を四球で歩かせ、二死満塁と最大のピンチを迎える。ここでも強気に攻めた桜井は、マルテを遊ゴロに仕留め、またも0を刻む。  桜井の好投にこたえたい打線は、八回に絶好機を迎える。先頭のビヤヌエバが右翼線二塁打を放つと、小林の犠打で一死三塁とする。この場面で桜井の代打・中島の放った打球は、三遊間へのゴロに。遊撃手の木浪が横っ飛びで捕球し中島はアウトになったが、代走・増田が本塁へ生還し、待望の1点が巨人に入る。  ようやく均衡を破った巨人は八回、2番手に中川を投入。中川は一死二塁と同点の走者を背負うが、糸原を投ゴロ、糸井を空振り三振に切って取る。  直後の九回、阪神の2番手・小野から2者連続で四球を選ぶと、4番・岡本がプロ初犠打でつなぎ、一死二、三塁の好機。巨人は、代打に亀井を送るが、三塁走者の坂本がまさかのけん制死。さらに、亀井が中前打を放つも、本塁で二塁走者の丸がタッチアウトと試合を決めきれない。  九回のマウンドには3番手・マシソン。簡単に二死を奪った後、高山を打席に迎えたところで4番手・田口がマウンドへ。田口は高山に内野安打で出塁を許すが、代打・原口を空振り三振に抑えて、チームは今季初めて1対0で勝ち切った。  先発・桜井は7回5安打無失点で4勝目をあげ、九回二死から登板し、試合を締めた田口はプロ初セーブ。息の詰まるような投手戦を制した巨人は、2位とのゲーム差を今季最大の8・5に広げた。
7.8阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの11回戦。巨人は初回、大城の中前適時打で先制。先発の菅野が逆転を許すが、自らの適時二塁打と大城のソロ本塁打で再びリードを奪う。犠飛で追いつかれて迎えた八回、一死一塁から代走の増田大が躍動。相手のけん制悪送球と三盗で一気にチャンスを広げて陽の適時打を呼び込み、勝ち越しのホームを踏んだ。終盤は中川とマシソンが走者を背負いながらも無失点でしのぎ、4対3で巨人が息詰まる接戦を制した。  巨人打線は初回阪神先発の西から丸、岡本の連続四球で二死一、二塁の好機をつくる。ここで大城が初球を中前にはじき返し、幸先よく先制した。  巨人先発は9勝目を目指す菅野。二死から一、二塁のピンチを背負うもマルテを見逃し三振に切って取り、不安定だった立ち上がりを無失点で切り抜けた。しかし、二回二死から阪神の坂本に左越えソロ本塁打を浴び、同点に追いつかれる。その後、3連打で満塁のピンチを背負うも、勝ち越しは許さなかった。  三回、菅野はマルテの左中間二塁打などで二死一、三塁から、またも坂本に中前適時打を浴び、勝ち越しを許した。それでも直後の四回、二死二塁から自らのバットで中越え適時二塁打を放ち、同点に追いついた。菅野はその後も得点圏に走者を背負うが四回は一死二塁から糸井、大山を連続三振に打ち取るなど、苦しみながらも何とか中盤を切り抜けた。  巨人打線は六回、大城が西の初球を右翼席に叩き込む4号右越えソロ本塁打を放ち、勝ち越しに成功。苦しみながらも試合を壊さないエースの粘投に応えた。  菅野は七回の打席にも立ち、その裏のマウンドに上がったが、先頭のマルテに右中間二塁打を許したところで降板。巨人ベンチは継投で逃げ切りを図るが、2番手の田口が犠打を決められて交代すると、3番手・大竹が一死三塁から代打・原口に中犠飛を許し、同点に追いつかれた。  八回、巨人打線は一死後にジョンソンから岡本が中前打で出塁すると、代走に増田大を送る。増田大は投球前のけん制悪送球に乗じて二進。さらに陽に対しての初球で、バッテリーの意表を突く三盗を決め、一気に一死三塁とする。  ここで陽が遊撃強襲の当たりを放ち、打球が左翼に転がる間に増田大が生還。リーグ屈指の中継ぎ投手から足で貴重な1点をもぎ取り、巨人が終盤で勝ち越しに成功した。  八回裏、原監督は1番から始まる相手打線に対し、抑えの中川を投入。中川は2四死球で一死一、二塁のピンチを背負うも、丸が中前に落ちそうな飛球をスライディングキャッチする好守を見せ、無失点で切り抜けた。九回には五番手でマシソンが登板。二死一、二塁とされるも最後は近本を二ゴロに打ち取り、逃げ切った。巨人は終盤に増田大が俊足を存分に発揮してもぎ取った1点を執念の投手リレーで守り切り、4対3で接戦を制した。
7.7DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの13回戦。7連勝中の巨人は勢いそのままに初回から坂本の左中間へ飛び込むソロ本塁打、阿部の中前適時打で2点を先制する。同点に追いつかれたものの、再び坂本の中前適時打で勝ち越した矢先の六回、4番手の鍬原が伊藤光に左越え3点本塁打を浴びるなど4点を失い逆転を許す。山本にソロ本塁打が飛び出すなど反撃ムードは高まったが、DeNAリリーフ陣を打ち崩せず4対6で敗戦。リーグ戦再開から続いていた連勝は7で止まった。
7.6DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの12回戦。巨人先発・メルセデスはテンポの良い投球で凡打の山を築いていく。初回、三回、四回と三者凡退に抑えるなど、7回無失点の好投を見せた。打線は初回、敵失で先制に成功。その後四回にビヤヌエバが左前適時打、五回には四番スタメンの阿部が右前適時打を放つなどリードを4点に広げた。メルセデスの後を受けた八回には大竹と田口が二者連続ソロ本塁打を浴びてしまい、九回にも中川がソロ本塁打を許してしまうが、1点差を守り抜いて逃げ切った。メルセデスは1か月ぶりの白星で6勝目。巨人は今季最長の7連勝で、貯金は今季最多の15となった。  巨人打線は初回、先頭の亀井が右翼線二塁打で出塁後、一死一、三塁の好機を迎える。ここで、6月6日以来の四番スタメンとなった阿部の打球は、三塁への弱いゴロとなるが、DeNAの宮崎が捕球できず適時失策に。幸運な形で先制に成功する。  巨人先発・メルセデスは、初回を三者凡退に抑える。二回は無死一、二塁から三者連続アウトに仕留め、ピンチを脱出する。  打線は初回以降、DeNA先発・平良に抑えられるが、四回、二死一、三塁からビヤヌエバが左前適時打を放ち、こう着状態を破る。平良が降板後、五回は2番手・国吉を攻め立てる。坂本と丸の連打で一死一、三塁の好機を作ると、阿部が右前適時打で続き3点目。さらに二死満塁の場面でビヌエバが押し出し四球を選び、リードを4点に広げた。  三回から10者連続アウトに仕留めたメルセデス。五回、二死二塁のピンチを迎えるが、代打・中井を二ゴロに仕留め、この回も無失点で切り抜ける。七回にも一死一、三塁の走者を背負うが、後続を打ち取り、スコアボードに0を並べる。  八回は大竹が登板。簡単に2人を片付けるも、ロペスに右越えソロ本塁打を浴び、ここで3番手・田口に交代。田口も筒香に2者連続となる右越えソロ本塁打を許し、リードは2点に。その裏、今季初めてスタメンを外れた岡本が代打に入り、一死から四球で歩くと、重信が中前打で続く。しかし坂本が併殺打に倒れて追加点ならず。  九回は守護神・中川がマウンドへ。一死を簡単に奪うも、伊藤光に左越えソロ本塁打を浴び、1点差に迫られる。それでも、大和を三ゴロ、最後は代打・神里を見逃し三振に仕留め、4対3で逃げ切った。  6月6日以来のスタメンで四番を務めた阿部が適時打を放つなど、序盤で4点のリードを奪った巨人。救援陣が終盤に3被弾してしまったものの、1点差を守り、逃げ切った。先発・メルセデスはテンポの良い投球で7回4安打無失点に抑え、1か月ぶりの白星。僅差で勝利した巨人は今季最多の7連勝に伸ばし、貯金も今季最多の15とした。
7.5DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの11回戦。巨人先発・山口は先制を許しながらも8回2失点と試合を作る。打っても山口は2対2で迎えた六回、左中間二塁打でチャンスメイクをすると、無死一、三塁から坂本の左前適時打で勝ち越しのホームを踏んだ。さらに丸の左越え3点本塁打も飛び出し、DeNA先発・今永を打ち崩した。その後も加点した巨人は8対4でDeNAに勝利し6連勝。山口はハーラートップの9勝目をあげ、プロ入り初の5連勝となった。  先発はリーグトップタイの8勝で並ぶ山口と今永。山口は初回を三者凡退とした、二回に先頭の筒香に四球を与えると、続くロペスに甘くなった直球を左翼席へ運ばれた。先制の2点本塁打を浴び、先制点を許してしまう。三回以降は立ち直り、三〜五回は三者凡退で抑えた。  四回まで今永に無安打に抑え込まれていた巨人は、五回の攻撃前に円陣を組む。すると一死からビヤヌエバが四球を選び、続く若林はフルカウントまで粘ると、8球目を強振。打球は左翼席へ吸い込まれ、この試合チーム初安打が同点2点本塁打となった。  山口は同点に追いついた直後の六回、二つの四球で一死一、二塁のピンチを招いたが、ソトを見逃し三振、筒香は変化球で空振り三振を奪い、勝ち越しを許さない。するとその裏、ピンチを凌いだ山口がフェンス直撃の左中間二塁打を放つ。続く亀井は三塁前へのセーフティバント。三塁手・宮崎が素早く一塁へ送球し、一時はアウトの判定もリクエストで判定が覆り、無死一、三塁とチャンスが拡大。この場面で坂本が左前適時打で応え、巨人が勝ち越しに成功した。さらに丸が左越え3点本塁打を放ち、4連打で4得点とビックイニングを作り、今永を一気に攻略。七回にも二死一、二塁とDeNA2番手・武藤からチャンスを作ると坂本の左中間2点二塁打で8対2とリードをさらに広げた。  山口は七回を無失点に抑えると八回もマウンドへ上がる。代打・乙坂を空振り三振に仕留めると神里、石川のバットも空を切らせ、三者連続空振り三振。山口はこの回でマウンドを譲り、九回は移籍後初登板の鍵谷がマウンドに送り出された。鍵谷はロペスに2点本塁打を浴びたが、最後は代打・佐野を中飛に打ち取り、8対4でゲームセット。8回132球12奪三振に加え、勝ち越しの口火を切るなど山口の投打にわたる活躍で巨人は6連勝。山口はハーラートップの9勝目をあげ、プロ入り初の5連勝となった。
7.4中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの14回戦。巨人打線は二回、二死満塁のチャンスで坂本が左翼席に6年ぶりとなる満塁本塁打を放ち4点を先行した。さらに六回には小林にも一発が飛び出し追加点を挙げた。投げては先発今村が走者を出すものの要所を締める投球で七回途中4安打3失点で2勝目。あとを受けたリリーフ陣も踏ん張って最後までリードを守り5対3で逃げ切った。これで中日相手に同一カード3連勝。連勝を5に伸ばした。  巨人先発の今村は初回、京田に四球を与えると、大島の右前打、ビシエドへの死球で一死満塁のピンチを招いたが、高橋を三塁併殺打に打ち取りなんとか無失点で立ち上がる。  一方の打線はその裏、制球の定まらない中日先発・ロメロから三者連続で四球を選び一死満塁としたが、大城が遊撃併殺打に倒れ得点を奪えない。しかし二回、先頭の若林が四球で出塁するとすかさず二盗を決める。一死後、小林の左前打で二塁走者・若林が果敢にホームを狙うがタッチアウト。チャンスがついえたように思われたが、今村が中前打で続くと、陽が四球を選び二死満塁。この場面で坂本がインコースのボールをとらえた打球は左翼席へ。キャプテンの6年ぶりとなる満塁弾で4点を先行した。  リードをもらった今村は走者を背負うものの要所を締める粘りの投球で、強力中日打線を抑えていく。緩いカーブをうまく使い的を絞らせない。  今村の粘投にこたえたい打線は四回、先頭のビヤヌエバの四球から野選なども絡み二死満塁のチャンスを作ったが、丸が二ゴロに倒れ追加点を奪えなかった。  粘投を続けていた今村は、勝利投手の権利がかかる五回、先頭の阿部に右超え二塁打から一死一、三塁とされ、平田に中犠飛を許し1点を失った。しかしこの回は最少失点にしのぎ、六回も三者凡退で抑えた。  追加点が欲しい打線は六回、中日の2番手・三ツ間から小林が高めに浮いた絶好球を完璧にとらえ左翼席に叩き込み再度リードを4点とした。  今村は七回も続投したが、先頭の福田に四球を与え、阿部に右翼線適時二塁打を打たれ2点目を失ったところでマウンドを降りた。結局、今村は七回途中4安打3失点の内容だった。一死三塁のピンチで後を受けた大竹は、木下拓の三ゴロの間に1点を失ったが、後続を抑え役割をきっちりと果たした。八回は田口が、中日の上位打線を三者凡退で完璧に打ち取った。  最終回は守護神・中川が登板。走者を許したが、最後は前の試合で本塁打を打たれた木下拓を空振り三振に打ち取り試合終了。巨人は2本の本塁打で効果的に加点し、投手陣が最後まで粘りを見せ、中日相手に同一カード3連勝し、その前のヤクルト戦と合わせ今季3度目の5連勝となった。
7.3中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの13回戦。試合は序盤から点の取り合いとなり、4対3で後半へ。巨人は七回に逆転を許すがその裏、代打・阿部の同点適時二塁打と亀井の適時打で試合をひっくり返す。九回に抑えの中川が木下拓にソロ本塁打を許し同点とされるがその裏、若林の四球と盗塁で無死二塁とすると、増田大の犠打に失策が絡み、二塁走者の若林が一気に生還。巨人は最後までもつれた乱戦を劇的なサヨナラ勝ちで制し、4連勝を飾った。  巨人先発は桜井。初回、ビシエドにあわやホームランかと思われた左翼フェンス上部直撃の適時二塁打を打たれ、先制を許す。しかしその裏、先頭亀井が右前打で出塁すると、一死二塁から丸が低めの変化球をセンター前に上手く返し、試合を早々に振り出しに戻す。さらに、二死二塁と攻めて大城が左中間適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功する。  立ち直りたい桜井は二回、二死まで簡単に奪うが、下位打線の木下、吉見、さらに平田に連打を浴び、二死満塁とされる。ここで京田に中前に弾き返され、2対3とされる。しかしその裏、巨人は先頭ビヤヌエバが左前打で出塁すると炭谷が死球、桜井が一犠打野選とつなぎ、無死満塁の好機。ここで初回右前打を放っている亀井が右前2点打を放ち、またしても逆転に成功。試合は序盤から激しく動くシーソーゲームになった。 巨人は三回、大城、若林の連打で無死二、三塁とすると、続くビヤヌエバが四球を選び、無死満塁としたところで吉見をノックアウト。しかし、ここで2番手岡田を打ち崩すことができず、追加点は奪えない。  三回は三者凡退に抑えた桜井だったがその裏に代打を送られて交代。四回からは2番手に鍬原が2イニングを無失点で切り抜ける。一方の打線も中日中継ぎ陣から追加点が奪えず、六回までゼロが並んだ。  巨人は七回、4番手大竹をマウンドに送る。しかし一死一、三塁とされたところで京田にスクイズを決められ、同点。さらに二死二塁から大島の右前適時打で勝ち越しを許す。 逆転を許した直後の七回裏、先頭岡本が中前打で出塁。若林の右前打で一死一、二塁と好機を作る。ここで原監督はビヤヌエバに代打・阿部を送る。阿部は期待に応える右翼線適時二塁打で、試合はまたも同点に。さらに二死満塁で亀井がこの日3本目の安打となる右前適時打を放ち、勝ち越しに成功する。  巨人は八回、田口をマウンドに送り、三者凡退の好投を見せる。しかし九回に6番手の中川が先頭の木下拓に左越え本塁打を打たれ、土壇場で同点とされる。  九回裏、中日のロドリゲスから先頭の若林が粘って四球で出塁。続く増田大の打席で二盗を決め、無死二塁とサヨナラのチャンスを作る。増田大は力のある真っ直ぐに苦しみながらもフルカウントまで粘り、三塁線へ絶妙なバントを転がす。三塁手から一塁への送球が反れ、守備がもたつく間に若林が一気にホームイン(記録は犠打と三塁手の失策)。ノーヒットで貴重な1点をもぎ取り、サヨナラ勝ちを収めた。  序盤からもつれたシーソーゲームとなったが、最後は若手野手が持ち味を発揮して決勝点につなぎ、サヨナラ勝ち。巨人は4連勝を飾った。
7.2中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの12回戦。巨人先発の菅野は課題の立ち上がりを無失点で切り抜けると尻上がりに調子を上げる。制球に苦しむ場面もありながら、力強い直球で中日打線を封じ込め、115球、6安打無四球で今季初の完封勝利をあげた。打線も初回に亀井の先頭打者本塁打で先制すると、三回にはビヤヌエバが、七回には坂本と丸が連続本塁打を放つなど効果的に加点した。エース菅野が完封、打線も4本の本塁打が飛び出した巨人が6対0で勝利し、3連勝となった。  巨人先発は菅野。今季、立ち上がりが課題の菅野は、初回を三者凡退に抑える。その裏亀井が中日先発の清水から右翼席へ先頭打者本塁打を叩き込み、幸先よく先制する。その後、敵失から二死満塁とチャンスを広げ、ビヤヌエバの押し出し死球で加点し、初回に2点を先取した。二回にも、菅野、亀井の連打などで一死一、三塁とチャンスを迎えると丸の二ゴロの間に1点を追加し、序盤に3点を奪い、試合の主導権を握る。  援護を受けた菅野は制球に苦しみながらも中日打線を抑え込んでいく。三回は一死から清水に右前打、平田の左中間を破る二塁打を許し、一死二、三塁とピンチを招いたが、京田、大島を直球で打ち取り、本塁は踏ませない。  攻撃の手を緩めない巨人は三回、ビヤヌエバがソロ本塁打を放ち、4点目を奪った。  三回まで無失点投球の菅野は尻上がりに調子を上げていく。五回は内野安打に味方の悪送球も絡み、二死二塁のピンチを背負うも、平田を二飛に退ける。六、七回は三者凡退に抑え、スコアボードに0を並べた。  一方、打線は四回から継投に入った中日リリーフ陣を前に追加点を奪えない。しかし七回、先頭の坂本が4番手・岡田からリーグトップに並ぶ23号ソロ本塁打を放ち、5点目を奪うと、続く丸も岡田の直球を左中間スタンドへ運び、14号ソロ本塁打。坂本・丸の2者連続本塁打でリードを6点に広げ、中日を突き放した。  八回、菅野は先頭の木下拓に左中間二塁打を許すも、後続の亀澤、平田、京田をいずれも凡打に仕留め、このピンチも無失点でしのぎ、九回もマウンドへ上がる。二死から高橋の二塁内野安打で走者を背負うも、続く代打・堂上の右翼後方への打球を右翼手・陽がフェンスにぶつかりながらも好捕し、6対0でゲームセット。菅野は制球に苦しむ場面もありながらも9回、115球、6安打、無四球で今季初完封、リーグトップタイの8勝目。菅野の力投に打線も4本塁打で応えた巨人は3連勝、球宴前の9連戦は白星スタートとなった。
6.30ヤクルト秋田県立野球場(こまちスタジアム)で行われた東京ヤクルトスワローズとの11回戦。巨人は初回から失点し、重信の左前適時打などで逆転するも、ヤクルトにひっくり返されるシーソーゲームの展開となった。八回に無死満塁から若林の併殺打で同点とすると、九回に二死から坂本が右越え適時二塁打を放ち試合を決めた。八回を無失点に抑えた5番手の大竹が今季初勝利。巨人は秋田で2連勝を飾り、貯金が今季最多の10となった。巨人先発・メルセデスは初回、一死一、三塁のピンチを背負うと、村上のボテボテの当たりが適時内野安打となり、先制を許してしまう。一方の打線は、ヤクルト先発・高梨から安打で走者を出すものの、三回まで得点を奪えない。四回に先頭の岡本、続く大城が四球で出塁する。若林の投犠打で一死二、三塁とし、この試合初めての好機を迎える。ここでビヤヌエバが一塁後方へ飛球を打つと、捕球体勢に入った一塁手の村上が落球。二塁を狙ったビヤヌエバはタッチアウトとなるものの、その間に三塁走者の岡本が生還し、幸運な形で同点に追いつく。その後、二死三塁の場面では重信が左前適時打を放ち、勝ち越しに成功する。味方の援護にも、メルセデスが粘りきれない。直後の四回、廣岡に右越えソロ本塁打を浴び、同点に追いつかれてしまう。四回で100球を越えたメルセデスは10安打2失点で降板となった。あとを受けた澤村は五、六回を無失点に抑える好投で、試合の主導権を渡さない。しかし七回、3番手・田口が二死一、二塁のピンチを招くと、ここで原監督は野上にスイッチ。野上は代打・雄平に右前適時打を浴び、巨人は再びリードを許す。四回以降、本塁が遠い巨人打線。1点を追う八回、絶好機が訪れる。丸、岡本がヤクルト4番手・近藤から連続で中前打を放つと、大城のバントが内野安打となり無死満塁。若林は遊撃併殺打の間に丸が生還し、再び同点に追いついた。八回は5番手の大竹が登板。先頭の山田哲を四球で出し、一死後に青木の右前打で一、三塁のピンチを背負う。しかし、村上、中山を二者連続空振り三振に切ってとり、反撃に向けて勢いを付けた。すると九回、ヤクルト守護神・石山の前に、二死から亀井が右前打で出塁。ここまで2安打の坂本は、直球を振りぬくと打球は右翼フェンス直撃の適時二塁打となり、大きな勝ち越し点が入る。最後は守護神・中川がマウンドへ。先頭に四球を与えるなど、二死一、二塁のピンチを迎えるが、山田哲を二飛に仕留め、試合を締めた。坂本の適時二塁打が決勝点となり、1点差のシーソーゲームを制した巨人。秋田で2連勝を飾り、貯金は今季最多の10となった。
6.29ヤクルト雨のため30分遅れて秋田県立野球場(こまちスタジアム)で行われた東京ヤクルトスワローズとの10回戦。巨人は四回、敵失に丸の安打、盗塁で一死二、三塁とチャンスを広げると、陽の右前2点適時打で先制。さらに七回にも相手のミスに乗じ1安打で3点を加えヤクルトを突き放す。援護をもらった先発の山口は直球、変化球ともに精度の高い投球で7回を投げきり被安打3、無失点の好投。リーグトップタイの8勝目を挙げ、通算1000投球回も達成した。投打ともにかみ合った巨人は6対2でヤクルトに快勝。リーグ再開初戦で好スタートを切った。 序盤は巨人先発の山口、ヤクルト先発の石川ともに三回まで被安打1に抑える息詰まる投手戦となり、お互い突破口を開くことができない。試合が動いたのは四回、先頭の坂本が二塁失策で出塁すると、丸が中前打で続く。さらに岡本の右飛、丸の盗塁で一死二、三塁とチャンスを広げると、この日5番に入った陽がしぶとく一、二塁間を破る右前2点適時打を放ち、巨人に先制点をもたらす。追加点を奪いたい巨人打線は、七回、ヤクルトの2番手梅野から、先頭の若林が左中間二塁打で出塁する。チャンスがついえたかに見えた二死後、山口の四球、亀井の振り逃げで二死満塁とすると、坂本が押し出し四球を選び追加点。さらに続く丸が放った打球を山田哲が弾く間に二者が生還し、5対0とし、ヤクルトを突き放す。一方の山口は先制点をもらって以降も快投が続く。直球、変化球ともにコーナーに集めヤクルト打線に三塁を踏ませない。結局、山口は7回被安打3、無失点の好投を見せ降板。自身の通算1000投球回達成にふさわしい力投を見せた。さらに打線は九回、交流戦で不振だった坂本に復調の兆しが見える右翼席への22号ソロ本塁打が飛び出しダメ押し点を加える。継投に入った八回は大竹がテンポよく三者凡退で切って取る。九回に3番手の高木がルーキー中山に左越え2点本塁打を浴び、零封とはならなかったものの、最後は青木を二ゴロに打ち取り試合終了。山口の通算1000投球回達成にふさわしい好投に、キャプテン坂本が復調ののろしを上げる一発で華を添える快勝で、ヤクルトとの対戦成績を5勝5敗の五分に戻した。
6.23ソフトバンク東京ドームで行われた福岡ソフトバンクホークスとの3回戦。巨人先発の菅野は初回にミスも絡んでまさかの4失点を喫し、二回途中で降板。打線は相手先発和田から四回、岡本が15号ソロ本塁打を放つが、結局反撃はこの1点に抑えられ、1対5で敗れた。巨人は交流戦優勝が懸かった天王山を落とし、5年ぶり3度目となる栄冠にあと一歩及ばなかった。交流戦は11勝7敗で終え、リーグ戦は29日から再開する
6.22ソフトバンク東京ドームで行われた福岡ソフトバンクホークスとの2回戦。巨人先発の山口は7回を投げ、被安打5、1失点の好投。打線は三回に二死から亀井、坂本、丸、岡本の4連打で3点を挙げて援護し、終盤にも亀井の2点二塁打などで突き放した。巨人は投打がかみ合って7対2で快勝。23日の交流戦最終戦となるソフトバンクとの直接対決は、勝ったチームが交流戦優勝となる天王山となった。負ければ目の前で交流戦優勝を決められる大一番。巨人打線はソフトバンクの先発のアンダースロー高橋礼に苦戦するが三回、二死から亀井が中前打で出塁。続く坂本も左前打で続き、二死一、二塁とする。このチャンスに、丸がフルカウントから中前に弾き返し、1点を先制。続く岡本も右翼フェンス直撃の2点適時二塁打を放ち、4連打で3点を先行する。巨人先発の山口はストライク先行のテンポ良い投球で、四回まで被安打2、6三振と好投する。五回、連打で無死一、二塁のピンチを背負うが、阿部の好守に助けられるなど、この回を内野ゴロの間に失った1点でしのぐ。ソフトバンクは高橋礼を4回であきらめ、五回から継投。巨人は五回こそ2番手・高橋純に封じられるが六回、先頭の丸がバットを折りながら、左翼線二塁打。一死後、阿部が、しぶとくセンター前へ運び、貴重な追加点を挙げる。山口は七回を三者凡退に抑えるとその裏、巨人打線はソフトバンクの4番手松田遼から先頭の重信が四球で出塁。盗塁と小林の中前打、山口の四球で無死満塁と絶好のチャンスを作る。ここで亀井が代わった加冶屋から右翼フェンス直撃の二塁打を放ち、2点を追加。続く坂本も犠飛を打ち上げてさらに1点を追加し、6点差に引き離す。巨人投手陣は八回に高木が2者連続の空振り三振を奪うなど、テンポよく三者凡退に抑える。九回は澤村が代打福田の適時二塁打で1点を返されたが、7対2で逃げ切った。巨人はソフトバンクとの交流戦首位争い第2ラウンドで、交流戦優勝に望みをつなぐ快勝。山口は7回1失点の好投で7勝目を挙げた。23日の最終戦は、勝ったチームが優勝となる天王山となった。
6.21ソフトバンク東京ドームで行われた福岡ソフトバンクホークスとの1回戦。巨人は1点リードの六回、二死満塁から2番手・宮國が甲斐に意表を突くセーフティバントを決められ、2対2の同点に追いつかれる。続くピンチで3番手・森福を投入したが、代打・福田に満塁本塁打を浴び、この回一挙に6点を失った。一方の打線は、今季初めて一塁スタメン出場の阿部が適時打を含む猛打賞の活躍を見せるも、好機に打線のつながりを欠き3点止まり。3対8で敗れ、交流戦優勝のかかった三連戦の初戦を落とした
6.20オリックス東京ドームで行われたオリックスバファローズとの3回戦。巨人は2点を追う六回、二死一塁から丸が左翼ポール際に同点の2点本塁打を叩き込む。さらに八回にはまたも丸が右翼フェンス直撃の2点三塁打を放ち、勝ち越した。投手陣は先発の桜井が強気の投球で自己最多の10三振を奪い、6回2失点の好投。終盤は澤村、中川とつないで反撃を許さなかった。巨人は丸の4打点の活躍でオリックスに逆転勝ちを収め、交流戦5カード連続の勝ち越しとなった。  巨人の先発は東京ドーム初先発となった桜井。初回、四球で走者を許すも後続を断ち無失点で立ち上がると、二回、三回と4者連続三振を奪うなどインコースを思い切って突く、攻める投球を見せ、オリックス打線を抑えていく。  一方の打線は、初対戦となったオリックス先発のK -鈴木を打ち崩せない。二回、先頭の岡本が四球を選ぶが後続が倒れる。さらに三回も、炭谷が四球を選び、桜井が犠打をきっちりと決め一死二塁とするが一本が出なかった。  両先発の投手戦となったこの試合。均衡が破れたのは五回、桜井は先頭の西野に中前打を許してから二死二塁のピンチを迎えると、福田に対し追い込んでから四球を与え二死一、二塁とされてしまう。この場面で大城に右翼線に2点三塁打を打たれ先制を許してしまう。桜井は6回を投げ切り、5安打10奪三振2失点の好投で先発の役割をしっかりと果たしマウンドを降りた。  五回まで1安打に抑えられていた打線は六回、桜井の代打・山本が中前打で出塁すると、二死後、丸が高めのストレートを強く振り抜き、打球は左翼ポール際最前列へ飛び込む。丸の技ありの一発で、2対2の同点に追いついた。好投の桜井のあとを受けた澤村は七回、八回を無失点に抑えて味方の援護を待った。  投手陣の好投にこたえたい打線は八回、二死とされるが亀井、坂本が四球を選び一、二塁のチャンスを作ると、オリックスベンチは継投策で近藤をマウンドへ送る。ここで丸が追い込まれてから高めの真っすぐを引っ張り込み、右翼フェンス直撃の2点三塁打を放ち勝ち越しに成功した。  最終回は、守護神・中川が登板。一死一、二塁のピンチを背負ったが、最後は飯田を投ゴロ併殺に打ち取り試合終了。巨人は丸が同点本塁打と決勝打でチームの全4打点を叩き出す活躍。オリックス3連戦を2勝1敗で終え、交流戦は5カード連続の勝ち越しとなった。
6.19オリックス東京ドームで行われたオリックスバファローズとの2回戦。巨人は2点を追う七回、代打・中島が移籍後初本塁打となる右中間2点本塁打で試合を振り出しに戻す。しかし、その裏、この日一軍登録されたばかりのクックが一死満塁から犠飛で勝ち越しを許し、これが決勝点となった。打線は八回、九回と好機をつくるもあと1本が出ず、連勝は3でストップした。
6.18オリックス東京ドームで行われたオリックスバファローズとの1回戦。巨人は同点に追いつかれた直後の八回、若林の四球と重信の犠打で一死二塁とし、代打の陽が右越え適時二塁打を放ち、勝ち越し。九回を中川が締めて4対3で逃げ切り3連勝を飾った。打線はこの試合前まで防御率1点台のオリックス先発・山本から、初回に丸の中越え2点本塁打、三回の岡本の中越えソロ本塁打で試合の主導権を握る。巨人先発の今村は四回に味方の失策がらみで1点を失うも3つの併殺打を奪うなど、要所を締め6回1失点と好投した。八回、3番手のマシソンが、アクシデントで降板し、5番手・田原が左中間2点二塁打を浴び同点に追いつかれるまさかの展開も、追撃を振り切って3連勝、広島が敗れたれたため、セ・リーグ首位に浮上した。巨人は一回一死、坂本が右前打で出塁すると、続く丸が今季11号となる中越え2点本塁打で先制。パ・リーグ屈指の好投手・山本から先取点を奪った。巨人先発は今村。一回、二回と先頭打者の出塁を許すも、いずれも併殺打に打ち取った。打線は三回にも岡本が甘く入った直球をとらえる13号ソロ本塁打でリードを3点に広げる。今村は四回、先頭打者に四球を与えるも、またも併殺打に打ち取る。しかし、二死後、吉田正、ロメロに連打を浴び二、三塁のピンチを招く。ここで岡本が三遊間のゴロを捕球できず、1点を返された。それでも大城は空振り三振に打ち取り、1点で切り抜けた。今村は6回を投げ1失点の好投。三回を除き毎回走者を出すも要所を締め、試合をつくった。七回には2番手の澤村が登板。二死から内野安打を許すも、無失点でつなぐ。八回には3番手のマシソンが登板。一死を取るも、アクシデントで4球で降板。緊急登板となった4番手・高木は二死後、吉田正に左前打を許して5番手・田原にスイッチ。しかし、四球で一、二塁とされると中川に左中間2点二塁打を浴び、試合を振り出しに戻された。それでも打線はその裏、先頭の若林が四球で出塁。重信が投犠打で一死二塁と勝ち越しの好機を演出する。ここで代打の陽が初球を捉え、右越え適時二塁打を放ち勝ち越しに成功。九回はクローザーの中川が一死二塁のピンチを招くも、後続を断ち4対3で逃げ切った。これでチームは3連勝。広島がロッテに敗れたため、5月20日以来のセ・リーグ首位に浮上した。
6.16日本ハム札幌ドームで行われた北海道日本ハムファイターズとの3回戦。巨人は0対3で迎えた二回、一死満塁から重信の犠飛などで2点を返すと、炭谷の適時打で3対3と同点に追いつく。さらに二死二、三塁から、坂本の勝ち越し左前2点打で一気に試合をひっくり返した。先発の菅野は初回に4連打を浴びるなど3点を失うも、前回登板に続きバッテリーを組んだ炭谷との息のあった投球で復調し、二回から七回を無失点で抑えた。八回以降もリリーフ陣が無失点でつなぎ、巨人は7対3で勝利。交流戦4カード連続の勝ち越しを決めた。  巨人先発はエース・菅野。初回、先頭の西川に中前打を許すと、続く大田にフェンス直撃の中越え適時二塁打を浴び、早々に先制点を献上。近藤にも中前打でつながれると、中田に左前適時打を許し、4連打で2点を失った。王を二ゴロに打ち取り、なんとか一死は奪ったが、渡辺にも左前適時打を浴び、菅野は初回3失点と苦しい立ち上がりとなる。  打線は直後の二回、先頭の岡本、大城の連打で無死一、二塁と日本ハム先発の杉浦を攻めたてる。一死後、打撃好調の若林が粘って四球を選び、一死満塁と好機を広げると、続く重信の打席で杉浦が暴投。三塁走者が生還し、1点を返す。さらに一死二、三塁から重信が中堅への犠飛を放ち、1点差に詰め寄ると、炭谷も右前適時打で続き、3対3とすぐさま同点に追いついた。攻撃の手を緩めない巨人打線は二死一塁から亀井が右越え打を放つと、坂本の打席で二盗し、二死二、三塁と勝ち越しの好機。この場面で勝負強い坂本が左前適時打を放ち、5対3と一気に試合をひっくり返した。四回、打線は先頭の若林が5試合連続安打となる右前打を放つ。日本ハムが2番手・西村をマウンドへ送り流れを食い止めにかかるも、重信が西村の初球を中前へはじき返し、無死一、三塁と好機を作る。一死後、亀井の一ゴロの間に若林が生還し、6対3。五回にも一死一、三塁から若林の左犠飛で1点を加え、試合の主導権を渡さない。菅野はバッテリーを組む炭谷との息のあった投球で二回以降は本来の調子を取り戻す。五回は四球と味方の失策で無死一、二塁のピンチを迎えたが、近藤を二塁併殺打、中田を左飛に打ち取り、ピンチを切り抜けた。菅野は七回まで投げ107球、6安打、3失点で降板。リリーフ陣に後を託した。八回はマシソン、九回は守護神・中川が無死点で切り抜け7対3でゲームセット。菅野がリーグトップに並ぶ7勝目を挙げ、交流戦4カード連続の勝ち越しを決めた。
6.15日本ハム札幌ドームで行われた北海道日本ハムファイターズとの2回戦。巨人は初回、押し出し四球と阿部の2点二塁打で3点を先制。二回には丸の2点本塁打も飛び出すなど、五回までに8点を奪う猛攻で試合の主導権を握った。先発の山口は8回を投げて被安打4、9奪三振で失策絡みの2点のみに抑える好投。最終回は2番手の鍬原が3点を失うも、小刻みな継投で逃げ切った。巨人は日本ハムとの対戦を1勝1敗とし、試合のなかった首位広島とのゲーム差を0.5に縮めた。  巨人は初回、日本ハム先発の金子から先頭の亀井が二塁打で出塁すると、一死後に3者連続で四球を選び、押し出しで先制点を奪う。さらに続く阿部が右翼線を破る二塁打で2点を追加。初回から3点を奪う幸先の良いスタートとなった。さらに二回、二死二塁から丸が10号2点本塁打。7年連続の2桁本塁打となる一発で、リードを5点に広げる。  序盤から大きな援護を受けた巨人先発の山口は、初回から得点圏に走者を背負う苦しい立ち上がりも、粘り強い投球で得点を許さない。  5点リードで迎えた三回には小林の適時打でさらに得点を加え、日本ハム先発の金子をノックアウト。さらに四回には岡本が日本ハム2番手吉田侑から右翼席へ12号ソロ本塁打を放ち、7点差。五回にも相手のバッテリーミスで8点目を挙げる。  山口は二回先頭の王に二塁打を浴びてから、4者連続三振を含めて18人連続で無安打に仕留めていたが七回、先頭の渡邉に右前打を許すと、杉谷の二塁ゴロを若林が後逸。無死一、三塁とされて清水に適時内野安打を許し、この試合初めての得点を奪われた。  さらに八回にも味方のエラーが絡んで一死二、三塁とされると、渡邉に犠飛を許し2点目を失う。結局山口はこの回で降板。8回を投げて2失点(自責0)、9奪三振、被安打4と、好調の日本ハム打線を翻弄する好投を見せた。  6点をリードして迎えた九回には鍬原が登板。しかし先頭から2連打を浴びて無死一、二塁のピンチを迎えると、途中出場の石井に高めの直球を弾き返され、右翼席に運ばれる3点本塁打を浴びる。ここで鍬原は降板し、田原がマウンドへ。順調に二死を奪った場面で原監督は4番手として抑えの中川を送り出す。万全を期した小刻みな継投策で田中賢を打ち取り、逃げ切った。  日本ハムとの第2ラウンドを制した巨人は交流戦4カード連続勝ち越しへ望みをつなぎ、試合のなかった首位広島にゲーム差0.5と迫った。
6.14日本ハム札幌ドームで行われた北海道日本ハムファイターズとの1回戦。序盤は大城の右翼線適時二塁打などで3点を先行し、メルセデスが6回途中5安打2失点9奪三振の投球を見せるなど主導権を握ったものの、七回に4番手・高木が2点本塁打など連打を浴びて逆転を許してしまう。2点を追う九回、二死二塁から重信が右中間を破る適時二塁打を放ち1点差に追い上げたが、続く亀井が空振り三振に倒れて試合終了。高木はプロ初黒星を喫し、巨人は交流戦首位争いを繰り広げる日本ハムとのカード初戦を落とす結果となった。高木はプロ初黒星を喫し、自身の持つプロ野球記録、入団からの連続無敗記録は164試合で途切れた。
6.13西武メットライフドームで行われた埼玉西武ライオンズとの3回戦。巨人打線は初回、一死三塁から丸が右前適時打を放ち先制。四回に炭谷が左翼席に3点本塁打、五回には阿部が右翼ポール際に2点本塁打を放ち突き放す。七回にも2点を追加した巨人打線は12安打で8得点と効果的に加点。投げては先発の桜井が、緩急をうまく使い西武打線を翻弄。七回を投げ4安打1失点の好投で3勝目を手にした。巨人は投打ともに充実した内容で快勝し、交流戦3カード連続勝ち越しとなった。  巨人打線は初回から西武先発の郭を攻める。亀井が四球で出塁すると一死後、二盗を成功させ、捕手の悪送球も絡み一死三塁のチャンス。丸がきっちりと右前にはじき返し幸先よく先制する。岡本は右飛に倒れたが、丸が二盗を決め二死二塁とし、機動力で西武バッテリーを揺さぶる。しかし、大城が空振り三振に倒れ追加点とはならなかった。  一方、巨人先発の桜井はその裏、1番秋山に死球を与えると二死後、山川に中前打を許し一、三塁のピンチを招いたが、森を二ゴロに抑え無失点で立ち上がる。その後も桜井は緩急をうまく使い西武打線を翻弄し、スコアボードに0を並べていく。  桜井の好投にこたえたい打線は四回、阿部が四球を選ぶと二死後、陽が右中間に二塁打を放ち二死二、三塁の好機を作る。この場面で、炭谷が初球を強振。打球は左翼席へ飛び込む3点本塁打となり4対0とした。さらに五回、この回から登板した小川から、先頭の丸が四球で出塁すると、二死後、阿部が外よりの変化球にうまく反応し、右翼ポール際に2点本塁打を叩き込みリードを6点に広げた。  大量リードをもらった桜井は疲れの見えた六回、二つの四死球を与え一死一、二塁のピンチを背負ったが、中村を三塁併殺打に打ち取り踏ん張る。  追加点が欲しい打線は七回、西武3番手の粟津から岡本が中前打で出塁すると、一死後、阿部が通算350本目の二塁打を左中間に放ちチャンスメーク。一死二、三塁で若林が左前に2点適時打を打ちダメ押し。  七回も続投した桜井は木村に左中間スタンドに運ばれ1点こそ失ったが、7回を投げ切り4安打1失点の好投で先発の役目をしっかりと果たしマウンドを降りた。  八回は宮國が走者を許すものの無失点。最終回は鍬原が失策も絡んで1点を失ったが、最後は秋山を遊飛に抑え、8対2で快勝した。先発桜井が7回4安打1失点の好投で3勝目、打線も12安打8得点とつながり、投打がかみ合った巨人。交流戦3カード連続の勝ち越しとなった。
6.12西武メットライフドームで行われた埼玉西武ライオンズとの2回戦。巨人は初回に亀井の先頭打者本塁打で先制すると、三回には岡本が適時二塁打を放ち、2点を先行する。その後、先発・田口が3点を失いいったんは逆転を許すが、四回に炭谷の中前2点打で再度、逆転に成功する。田口は四回、二死満塁とされたところで降板するも、後を受けた田原がピンチを断つと、3番手・高木が3回を完全投球。1点差の八回には、亀井の3点二塁打や坂本の適時打で4点を奪い試合を決めた。マシソン、中川も無失点で抑えるなど、救援陣の好投も光った。広島が敗れたため、首位に1.5ゲーム差に迫った。  巨人打線は初回、1番の亀井が西武先発・十亀の2球目を叩くと、打球は右中間フェンスを越え、先頭打者本塁打で幸先よく先制。三回には、二死一塁から岡本が右中間適時二塁打を放ち、昨日は零封された打線が序盤で2点を奪う。  巨人先発・田口は、二回までを無失点と上々の立ち上がり。しかし三回、二死から二つの四球と安打で二死満塁とし、4番・山川に三塁線を破られる3点二塁打を浴び、逆転を許す。  直後の四回。打線はゲレーロ、若林の連打で無死二、三塁の好機を作ると、炭谷が中前へ2点適時打を放ち、逆転に成功する。炭谷は送球間と敵失で三塁へ進むと、二死後、丸の右前適時打で巨人は5点目を入れる。  再び2点のリードとなっても田口が踏ん張れない。四回、二死から連打を浴び一、三塁とされ、源田に遊撃適時内野安打を許してしまう。さらに、外崎にも遊撃内野安で二死満塁。ここで田口は降板。2番手・田原は山川を空振り三振に仕留め、1点差で踏みとどまる。  打線は五回以降、立ち直った十亀から追加点を挙げることができない。しかし、1点差ゲームでも主導権を渡さなかったのは、3番手・高木の好投だった。五回からマウンドに上がり、3イニングを完全に抑える圧巻の投球を披露する。  十亀が降板した八回には、西武の3番手・森脇らを攻め立て、二死満塁から亀井が左翼線に走者一掃の3点二塁打を放ち、試合を決定付ける。さらに、坂本も右前適時打で続き、リードを5点に広げる。  巨人は八回をマシソン、九回は中川が無失点で抑え、9対4で勝利した。  零封負けした昨日の嫌な雰囲気を振り払うかのような、亀井の先頭打者本塁打に始まり、終わってみれば11安打9得点と好機をものにした巨人。救援陣の好投も光り、セ・リーグ首位の広島に1.5ゲーム差と迫った。
6.11西武メットライフドームで行われた埼玉西武ライオンズとの1回戦。巨人先発今村は一回一死一塁、山川の中前打に丸の失策が絡み、先制を許す。今村はその後粘ったが、六回にも3点を失って降板。一方の打線は西武投手陣を攻略できず、終盤に2度の好機を作ったものの、結局散発3安打に抑えられ、無得点に終わった。巨人は投打に元気なく、開幕戦以来の零封負けを喫した。
6.9ロッテ東京ドームで行われた千葉ロッテマリーンズとの3回戦。巨人先発は腰の違和感からの復帰で25日ぶりの登板となった菅野。4四死球を許す不安定な投球ながらも、失点は五回に浴びた本塁打の2点のみに抑え、6回3安打2失点と好投を見せた。一方の打線は二回、大城、陽の連打などで2点を先制すると、三回、四回にも2点ずつを加える。菅野の後を受けたリリーフ陣は八回に澤村が1点を失ったものの、その裏には阿部の3点本塁打が飛び出すなど、ダメ押しの大量5点を奪い、九回は鍬原が三者凡退に仕留め試合終了。菅野は25日ぶりの登板でハーラートップに並ぶ6勝目。巨人は終わってみれば11対3の大勝で交流戦2カード連続で勝ち越しを決めた。  25日ぶりの登板となった巨人先発の菅野は初回、安打と四死球で二死満塁とされるも、6番のロッテ・菅野を三振に仕留め、無失点で切り抜ける。初回のピンチをしのいだ菅野は、二回以降は立ち直りを見せて四回までロッテ打線を1安打に抑える。  一方の打線は二回、一死から大城が二塁打で出塁すると、陽の左前に落ちる幸運な三塁打で生還し先制点を挙げる。さらに、続く若林の一ゴロの間に三塁走者の陽が好判断を見せて生還し、2点目。さらに三回には先頭の亀井がロッテ先発の石川のシンカーを捉え、右翼席に放り込むソロ本塁打を放ち、追加点を挙げる。さらにこの回、二死二塁から大城のこの日2本目の二塁打を放ち、点差を4点に広げる。  4点をリードして迎えた四回には、先頭の若林のこのカード2本目となるソロ本塁打と坂本の適時二塁打でさらに2点を加え、リードを6点に広げた。  四回まで無失点に封じる見事な投球を見せていた菅野は五回、一死一塁から鈴木に2試合連発となる2点本塁打を浴びる。しかし、六回は三者凡退に仕留め、この回で降板。4四死球とやや制球に苦しむ場面もあったが、ロッテ打線を3安打に封じ、復活登板で6回2失点と試合を作った。  七回は宮國が2番手として登板。走者を許しながらも味方の好守にも助けられ、無失点で切り抜ける。八回には澤村が登板。先頭打者に四球を許すと、一死一塁から中村奨に適時二塁打を浴び、1点を失う。なおも一死二塁から四球を与えた場面で澤村は降板。4番手として高木が送り出された。代わり端、三木に中前打を許し一死満塁とされるも、続く井上を併殺打に打ち取りピンチを切り抜ける。  その裏、四球で出た若林の連続盗塁などで一死一、三塁と好機を演出すると、亀井、丸に適時打が生まれる。なおも二死二、三塁で代打・阿部がダメ押しの3点本塁打を放ち、この回大量5点を奪う。九回は5番手の鍬原が三者凡退に抑え試合終了。菅野は5月8日以来およそ1か月ぶりの勝ち投手となり、セ・リーグのハーラートップに並ぶ6勝目。投打がかみ合った巨人は、交流戦2カード連続で勝ち越しを決めた。
6.8ロッテ東京ドームで行われた千葉ロッテマリーンズとの2回戦。1点リードで迎えた九回、巨人はリリーフ陣がまさかの乱調で逆転を許してしまう。守護神・中川が一死三塁から鈴木に右前適時打を浴びて同点とされると、中川に代わった5番手・田原が中村奨に中前適時打を許すなど、この回だけで4失点。それでも巨人は3点ビハインドの最終回に岡本がロッテ5番手・益田から右越え2点本塁打を放ち1点差まで詰め寄るが、反撃もここまで。最終盤でリリーフ陣が崩れた巨人は5対6とロッテに競り負け、連勝も2でストップした
6.7ロッテ東京ドームで行われた千葉ロッテマリーンズとの1回戦。2点を追う四回、二死一塁から若林がプロ初本塁打となる2点本塁打を右翼席に叩き込み同点に追いつく。さらに五回、二死二塁からこの試合4番に戻った岡本と5番大城の連続適時打で2点を勝ち越す。先発のメルセデスは序盤こそ不安定な投球だったものの何とか粘り六回途中2失点。リリーフ陣も九回に中川が1点を失ったもののリードを守り切った。投打がかみ合った巨人は逆転勝ちで交流戦本拠地開幕戦を白星で飾り、阪神が敗れたため、セ・リーグ2位に浮上した。  巨人先発のメルセデスは初回、荻野に四球を与えると二盗を決められ無死二塁のピンチを背負ったが、後続を抑え先制点を許さない。二回も岡に四球を与え二盗で一死二塁とされるが、後続を抑えこのピンチも何とかしのいだ。しかし三回、先頭の投手の二木を四球で歩かせると連打を浴び無死満塁。この場面で清田に押し出し四球を与え先制を許す。続くレアードには左前適時打を打たれ追加点を奪われた。なおも無死満塁のピンチだったが中村奨を空振り三振、岡を遊撃併殺に仕留めこの回2失点で踏ん張った。  一方の打線は三回、ロッテ先発・二木からメルセデスが四球で出塁すると亀井が右中間に二塁打で続き一死二、三塁のチャンスを作る。しかし坂本が空振り三振。丸が四球で二死満塁とするが、岡本も空振り三振に倒れ得点を奪えない。二木の鋭く落ちるフォークボールに苦戦した。しかし、四回二死から陽が右前打で出塁すると、若林がインコースの難しいボールをうまく打ち打球は右翼席へ。若林のプロ初本塁打で試合を振り出しに戻す。  さらに五回、二死から丸が中越え二塁打でチャンスメークすると、この試合で4番に戻った岡本がきっちりと左前適時打を放ち勝ち越し。なおも二死二塁で大城も左前に落とし追加点を奪い、4対2と2点リードで五回を折り返した。  粘りの投球を見せていたメルセデスは六回、岡と三木の連打で無死一、三塁のピンチを招いたところで降板。後を受けた宮國は、二盗で無死二、三塁とされるが、代打・菅野を遊飛、代打・香月の左飛でホームを狙った三塁走者の岡を亀井が好返球で刺殺。守備にも助けられ無失点で切り抜ける。  七回は田原がピンチを背負うも無失点。八回は東京ドーム今季初登板のマシソンが走者を背負うも吉田を遊撃併殺打に打ち取った。  追加点の欲しい打線は八回、岡本の右前打と重信のバントが敵失を誘い無死一、二塁のチャンスを作ったが、盗塁失敗なども絡み得点を奪えなかった。  最終回は守護神・中川が一死三塁から鈴木に左犠飛を許し1点を失ったが、最後は清田を空振り三振に仕留め試合終了。巨人は先発のメルセデスが六回途中2失点の粘投を見せ、若林のプロ初本塁打などで逆転勝ちを収めた。交流戦本拠地開幕戦を白星で飾り、阪神に代わってセ・リーグ2位に浮上した
6.6楽天楽天生命パーク宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルスとの3回戦。巨人打線は二回、今季初スタメンの若林がプロ初打点となる左翼線適時打で先制。1対1で迎えた六回には岡本が右中間へ勝ち越しのソロ本塁打を放った。3年ぶりの先発登板となった桜井が七回途中まで3安打1失点の好投。八回に復帰後初登板のマシソンを投入するなど細かい継投でリードを守り切って投手戦を制し、交流戦開幕カードを勝ち越した。  巨人先発は桜井。3年ぶりの先発マウンドとなった初回、味方の失策などで一死三塁のピンチを招く。しかし浅村を浅い中飛、ウィーラーを空振り三振に抑え、初回を無失点で切り抜ける。  打線は二回、阿部が楽天先発・石橋の初球を右前へ弾き返して出塁。続く岡本も初球を左前へ運び、連打で無死一、二塁と好機を作る。その後、二死一、三塁で今季初スタメンの若林がプロ初打点となる左翼線適時打を放ち、先取点を挙げた。  援護をもらった桜井は二、三回とストライク先行の投球で楽天打線を抑え込む。しかし四回、一死から浅村に四球、ウィーラーにこの試合初安打となる左前打を許す。二死後、ブラッシュも四球で歩かせ満塁。続く渡邊佳に押し出しの四球を与え、1対1と追いつかれた。  巨人打線は六回二死、岡本が石橋の初球を強振。打球は右中間スタンドへ飛び込む10号ソロ本塁打となり、巨人が再びリードを奪った。  桜井は五、六回と楽天打線を無失点に抑え、七回もマウンドへ上がる。先頭の渡邊佳をこの日8個目の三振で打ち取るも、立命館大の後輩・辰己に右翼線二塁打を許す。続く堀内の二ゴロで二死三塁となったところで桜井は降板。2番手でマウンドに上がった高木は一打同点の場面で茂木を二ゴロに抑える好リリーフをみせ、ピンチを脱した。  八回、巨人3番手の森福が島内を一飛に抑えると、原監督は4番手に今季初登板となるマシソンを投入。マシソンは浅村に右翼線二塁打、二死後には銀次に右前打を浴び、二死一、三塁とピンチを招いたが、ブラッシュを外の変化球で空振り三振に仕留めた。  九回は守護神・中川が3者連続三振で締め、2対1でゲームセット。巨人は桜井が3年ぶりの先発マウンドで七回途中1失点と躍動。リリーフ陣も無失点でリードを守り切り、交流戦開幕カードを勝ち越した。
6.5楽天楽天生命パーク宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルスとの2回戦。悪天候のため30分遅れで始まった試合は、2点を追う六回、坂本がセリーグ最速となる20号ソロ本塁打を左中間に叩き込むと、八回に岡本が遊撃適時内野安打を放ち、同点に追いつく。しかし、その裏に救援陣が1安打4四死球で2点を勝ち越され、最終回は楽天の守護神・松井の前に三者凡退、連勝は3でストップした。今季初先発の田口は、4回7安打2失点の内容だった。
6.4楽天交流戦の初戦となる、楽天生命パーク宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルスとの1回戦。試合前半は巨人・今村と楽天・塩見の投手戦。五回に巨人が陽のソロ本塁打で先制するが、その裏に今村が楽天・ブラッシュに同点のソロ本塁打を浴びる。八回には3番手の高木が浅村にソロ本塁打を浴び、勝ち越される。しかし1点を追って迎えた九回、ビヤヌエバが抑えの松井から起死回生の2点本塁打を放ち、土壇場で逆転に成功。巨人は3対2で競り勝ち、交流戦白星スタートとなった。  巨人打線は初回、二死二塁とし、今季初めて4番に抜擢された坂本を迎えるも、遊ゴロに倒れ先制の好機をものにできない。さらに二回、先頭から2連打で再び好機を作ると、一死満塁とするも後続が続かずに得点機を逃してしまう。  一方の巨人先発の今村は一回、二回と先頭に出塁を許すも、粘りの投球で得点を許さない。四回には三者連続奪三振を見せるなど、前半を無失点で切り抜ける。  二回の絶好機を逃した打線は、三回から2イニング連続で三者凡退に抑えられるなど、立ち直った塩見の前に攻略の糸口を見出せない。しかし五回、先頭の陽が捉えた打球が右翼席ポール際に飛び込み、待望の先制ソロ本塁打になる。  援護をもらった今村はその裏、先頭のブラッシュに真ん中高めの失投を捉えられ、ソロ本塁打を浴びてしまう。しかし、その後は踏ん張り、6回1失点で降板。4四死球と制球に苦しんだが、3つの併殺を奪うなど要所で打たせて取る粘りの投球を見せた。  同点のまま迎えた八回、打線は楽天2番手の宋家豪を攻め、二死一、二塁と一打勝ち越しの場面を作る。ここで原監督は代打・阿部を送り出すも、代わった左腕・高梨の前に投直に倒れ、チャンスを生かせない。その裏、巨人は3番手として高木を送り出す。簡単に二死とするが、浅村に左翼席へ運ばれる勝ち越しソロ本塁打を浴びてしまう。  1点を勝ち越され迎えた九回表、先頭の岡本が今日2本目の安打で出塁すると、続くビヤヌエバが楽天守護神の松井のチェンジアップを完璧に捉える。高々と舞い上がった打球は左翼席上段に突き刺さる、起死回生の逆転2点本塁打となった。  逆転して迎えたその裏、巨人は中川をマウンドに送り出すも、安打と四球で無死一、二塁とされてしまう。打者の辰己がバントの構えを見せる中、投球後に飛び出していた二塁走者の隙を見逃さず、小林が二塁へ送球しタッチアウト。中川は後続を連続三振に仕留め、試合終了。土壇場で勝負強さを見せて勝利をたぐり寄せた巨人は、6月に入って3連勝。交流戦の初戦を幸先よく白星で飾った。
6.2中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの11回戦。先制を許し、1点を追う巨人は三回、一死から坂本が同点となる右越え本塁打を放つ。さらに五回にも2打席連続となる左越え勝ち越し2点本塁打を放ち、チーム全打点を叩き出す活躍を見せる。対する投手陣も、山口が7回1失点の好投を披露し約1ヶ月ぶりの白星。投打の歯車がかみ合った巨人は、交流戦前最後の試合を連勝で飾った。  巨人先発は山口。初回、先頭・遠藤の右前打を皮切りに、四球と進塁打で二死二、三塁のピンチを招くと、5番・高橋が放ったボテボテのゴロの打球をビヤヌエバが掴み損ね、失策。不運な形で先制を許してしまう。1点を追う打線は、初回、二回と走者を出すももの、あと1本が出ない。しかし三回、一死から坂本が中日先発・ロメロの直球を右翼席に叩き込み、試合を振り出しに戻す。  初回に先制点を献上した山口は、二回、三回と中日打線を三者凡退に抑える。四回、一死から高橋に左翼線二塁打を浴び得点圏にランナーを背負うが、後続を抑え、味方の援護を待つ。ロメロを打ちあぐねていた打線は五回、先頭の重信が右前打で出塁すると、続く坂本が2打席連続となる左越え2点本塁打を放ち、勝ち越しに成功する。  援護を受けた山口は六回、七回とランナーを許すもの、要所を締める投球を披露。中日打線に反撃のチャンスを与えない。一方の打線もランナーを出すものの、得点には繋げられず八回を迎える。  八回からは継投策。八回、九回を高木、田原、中川の3人で中日打線を零封し、3対1で勝利。坂本がチーム全打点を叩き出す活躍で山口の約1ヶ月ぶりの白星に貢献すると共に、交流戦前最後の試合を勝利で飾った。
6.1中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの10回戦。巨人は4点を追って迎えた六回、無死満塁でビヤヌエバが田島から起死回生の同点満塁弾を放つ。さらに阿部が右翼席上段へ通算400号となるソロ本塁打を放って勝ち越した。九回に追いつかれるがその裏、二死二塁で坂本が右翼手の頭上を越すサヨナラ打を放ち、6対5でサヨナラ勝ち。新旧主将の活躍で、巨人は連敗を3で止めた。  巨人先発はメルセデス。初回、二死から四球を与えると、続くビシエドに甘く入ったストレートを捉えられ、右翼席に運ばれる先制2ランを許してしまう。メルセデスは二回も二死二、三塁とされ、阿部に2点適時打を許す。続く京田に四球を与えた場面でメルセデスは降板。救援陣に負担がかかる試合が続く中、2回持たずノックアウトとなった。2番手の宮國は大島を見逃し三振に打ち取ってピンチを切り抜けた。  一方の打線は、四回までに1安打と中日先発の清水を捉えられない。五回、二死から満塁の好機を作って坂本を迎えたが、左飛に倒れ絶好機をものにできない。  メルセデスの後を受けたリリーフ陣は三回から4イニングをゼロに抑える好投を見せる。六回二死の場面では、この回から三塁の守備に入ったビヤヌエバが、三塁後方に上がったフライをダイビングして好捕。ファインプレーで反撃のムードを高める。  直後の六回裏、中日は好投の清水から小熊にスイッチ。すると巨人は、先頭から安打と四球で無死満塁と攻める。打席には前のイニングにファインプレーを見せたビヤヌエバ。ここで3番手としてマウンドに上がった田島の代わり端を完璧に捉えた打球は、バックスクリーンへ飛び込むグランドスラムに。再昇格後初安打が、起死回生の同点満塁弾となった。  さらに二死後、途中出場で一塁の守備についていた阿部に打席が回る。阿部は初球、真ん中低めのシュートをフルスイングで完璧に捉え、打球は右翼席上段へ吸い込まれた。通算400号のメモリアルアーチは、連敗中のチームに勇気を与える値千金の勝ち越し弾となった。  2本塁打で一挙逆転の巨人は七回、前の回から登板していた鍬原が無失点の好投。八回には澤村が一死一、三塁のピンチを迎えるも、後続の堂上を遊ゴロ併殺打。阿部の一発で奪った最少リードを、中央大の後輩2人が必死に守った。  九回には抑えの中川が6番手としてマウンドへ。しかし、先頭の井領に二塁打を許すと、犠打で一死三塁とされた場面で、小林が捕逸。三塁走者が生還し、同点とされてしまう。  同点とされて迎えた九回裏、中日はマウンドにロドリゲスを送る。簡単に二死とされるが、亀井が四球で出塁すると、続く坂本の打席で盗塁。頼れるベテランのチャンスメークで一打サヨナラの好機を作ると、続く坂本が5球目を叩き打球は右翼後方へ。前進守備の右翼手の頭上を超える一打で二塁走者の亀井が生還し、巨人がサヨナラ勝利。新旧主将が勝負強さを見せた巨人は、今季初のサヨナラ勝利で、連敗を3で止めた。
5.31中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの9回戦。打線は1点を追う初回、大城の右前適時打で二塁走者の坂本が好走塁を見せて生還、同点に追いつく。初回の失点から立ち直りたい先発の高橋だったが、三回に中日の高橋に左中間2点二塁打を打たれ勝ち越しを許すと、五回にはビシエド、高橋に連続本塁打を浴び五回途中6失点で降板。一方の巨人打線は、大城に2試合連続の右越えソロ本塁打が飛び出すなど点差を縮めるが反撃及ばず。序盤の失点が重く3対7で中日に敗れ、今季2度目の三連敗となった
5.30阪神甲子園で行われた阪神タイガースとの10回戦。巨人は3点を追う二回、大城が2点本塁打を放つが、その後は阪神先発・高橋遥から七回までに9三振を奪われ、追いつけない。巨人先発・ヤングマンは制球に苦しみ、四回途中3失点で降板。救援陣も2失点し、2対5で敗れた。巨人は阪神戦4連敗となり、5月の負け越しが決まった
5.29阪神甲子園で行われた阪神タイガースとの9回戦。巨人打線は初回に丸の本塁打、三回には坂本が通算200号となる中越えソロ本塁打を放ち、2点を先行。先発・今村は6回2失点で試合を作るが、八回に澤村がマルテに2点本塁打を浴び、4対4の同点で延長戦へ。延長十一回裏、無死満塁で登板した高木が絶体絶命のピンチを無失点でしのぐ。しかし、延長十二回に池田が高山にサヨナラ満塁本塁打を浴び、4対8で敗れた。巨人は延長戦で痛い敗戦となり、阪神に抜かれて3位に後退した
5.26広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの11回戦。巨人先発の山口は初回に先制を許すが、二回以降立ち直り六回1失点の好投を披露する。打撃陣は、岡本の12試合ぶりとなる左越え3点本塁打、ゲレーロの2試合連続となる右中間本塁打で試合の主導権を握る。しかし、七回、リリーフ陣が捕まり同点とされてしまう。八回裏、巨人は一死満塁から重信の中犠飛で岡本が生還し、勝ち越しに成功。最終回は今季好調の中川で逃げ切り、5対4で辛勝。対広島戦の連敗を5で止めるとともに、ゲーム差を2に縮めた。  巨人先発は山口。初回、安打と死球で一死満塁のピンチを背負うと、西川の犠飛で先制を許す。しかしその裏、亀井、丸の安打で一死一、二塁のチャンスを作ると、4番・岡本から12試合ぶりとなる1発が飛び出し、3対1と逆転に成功する。  援護を受けた山口は二回、三回とランナーを許すものの、要所を締めて無失点で切り抜ける。対する打線は二回、三回とアドゥワを前に無得点に終わるが、四回、一死からゲレーロが2試合連続となる右中間本塁打を放ち、点差を3に広げる。  四回、五回と山口は広島打線を僅か1安打に抑え、反撃を許さない。六回、先頭の西川に右前打、二死から田中広に四球を与え、二死一、二塁のピンチを招くが、アドゥワの代打・會澤を三飛に打ち取りリリーフ陣に後を託す。  七回はアダメスが登板。しかし、一死一、三塁のピンチを招くと、鈴木に右前打を浴び2点差に迫られる。さらに変わった戸根が死球を与えて一死満塁とし、替わった田原が中村恭の代打・長野に中前2点適時打を浴び4対4の同点とされてしまう。  八回には澤村が登板。150キロ超の速球を中心に広島の上位打線をねじ伏せる。その裏、先頭の岡本が左前打で出塁し、大城の犠打や山本の左前打などで一死満塁とチャンスを作る。続く重信が放った打球は浅い中飛となるが、三塁走者・岡本が果敢にもスタート。捕手のタッチをかいくぐり、間一髪セーフとなり勝ち越しに成功する。  九回には今季好調の中川を投入。得点圏にランナーを置くものの、最後は田中広を遊ゴロに抑え5対4で試合終了。5連敗を喫していた首位・広島から、4月16日以来の勝利をもぎ取り、ゲーム差を2に縮めた。
5.25広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの10回戦。巨人先発のメルセデスは四回途中5失点と精彩を欠く投球。打線は広島先発ジョンソンの前に七回までゲレーロのソロ本塁打1本に封じられる。八回、山本の今季1号ソロ本塁打、坂本の2試合連発となる2点本塁打などで4点を挙げて2点差に詰め寄るが、あと一歩及ばず5対7で敗れた。序盤の失点が響いた巨人は首位攻防戦で痛い2連敗。広島とのゲーム差は3に開いた。
5.24広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの9回戦。巨人は初回、坂本が左中間に本塁打を叩き込み先制するが、同点とされたあとの四回に先発・ヤングマンが打ち込まれさらに3点献上し逆転を許してしまう。巨人は直後の五回に、炭谷のソロ本塁打で反撃を開始すると、坂本にこの日2本目となる15号ソロ本塁打が飛び出すなど1点差に迫った。しかし終盤に2本の本塁打を許すなどリリーフ陣が踏ん張れず、3対8で敗戦。巨人は、両軍あわせて7本塁打が飛び交う空中戦を制することができず、首位攻防戦の初戦を落とした。
5.23DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの10回戦。四回、亀井の適時三塁打で先制点を奪うと、大城の右前適時打、今村の中前適時打など打者一巡の攻撃で一気に6点を先行する。巨人先発・今村は四回まで無失点に抑えるも、五回、ソトに右越え3点本塁打を浴びてしまい、この回の途中で降板。2番手・桜井は五回を抑えると、六回は1失点でつなぎ、その後はアダメス、澤村が無失点でリレー。8回には田中俊のソロ本塁打で加点し、最後は中川が抑え、逃げ切った。4年目の桜井はプロ初勝利。試合が無かった広島とのゲーム差を1に縮めた。  巨人先発・今村は初回、無死一塁から三者連続三振と上々の立ち上がり。以降、毎回のように得点圏に走者を背負いながらも粘りの投球を見せる。三回、無死一、二塁の場面でDeNAの主軸を抑え、無失点で切り抜けた。四回も、失策と四球で無死一、二塁のピンチを招くが、ここでも石川を併殺打、大貫を三ゴロに仕留め、本塁を踏ませない。  一方、巨人打線は初回、4月12日以来となる1番起用の田中俊が左中間二塁打を放つが、後ろが続かない。三回には、二死一、三塁と再び先制の好機を迎えたが、丸が遊飛に倒れてしまう。  お互いにあと一本が出ない中、四回に巨人打線が均衡を破る。無死から岡本が遊撃内野安打で出塁すると、亀井が右中間に適時三塁打を放ち、先制点を挙げる。一死三塁の場面で大城が右前適時打を放ち2点目。山本は左翼線二塁打で続き一死二、三塁とすると、投手の今村が自らを援護するような中前適時打を放つ。さらには田中俊の右前適時打、坂本の左前打でDeNA先発・大貫をノックアウトする。2番手・石田に交代後、なおも一死満塁の場面では、丸が押し出し四球、この回2打席目の岡本が右犠飛でさらに追加点。結局、この回は打者11人の猛攻で6点を挙げる。  大量援護を受けた今村は五回、連打を浴び無死二、三塁とすると、ソトに右越え3点本塁打を放り込まれてしまう。一死後、原監督は2番手に桜井を送り、今村は五回途中7安打3失点で降板。桜井は、六回に1点を失うが、1回3分の2を1失点でつなぐ。七回は3番手・アダメスが三者凡退に抑える。八回は4番手・澤村が無死一、二塁のピンチを迎えるも、後続を断ち、無失点で切り抜ける。  じわじわとDeNAに攻められる展開が続くも、八回、田中俊が左翼席にソロ本塁打を叩き込み、リードを3点に広げる。  九回は中川が登板。二死一、三塁の走者を背負うが、最後は嶺井を遊ゴロに仕留め、試合終了。  打線は四回に打者一巡の猛攻で6点を奪うと、八回には田中俊がソロ本塁打を放ち、4月12日以来となる1番起用に猛打賞で応えた。大城と坂本も猛打賞の活躍。先発・今村の後を受けた2番手・桜井は、1回3分の2を1失点でつなぎ、4年目でプロ初勝利。4人の継投で逃げ切った巨人は、試合が無かった首位・広島とのゲーム差を1に縮めた。
5.22DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの9回戦。前日の試合が雨天中止となりスライド登板の巨人先発・高橋は初回、ソトに左越え2点本塁打を浴び、先制を許す。四回には伊藤光の右前適時打で1点を失い、4回3失点で降板。打線は前回対戦時に8点を奪ったDeNA先発・東に対し、二回にゲレーロがソロ本塁打を放つも、3本の併殺打など好機を生かせない。リリーフ陣も七回に3番手・田口が宮崎に左越えソロ本塁打、九回は5番手・高木が桑原に右越えソロ本塁打を浴びるなど、流れを引き寄せることができず、1対5で敗れ、首位広島とのゲーム差は1.5に広がった。
5.19中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの8回戦。巨人は初回、坂本と亀井の適時打で2点を先制する。しかし先発・山口が五回にビシエドに逆転2点打を浴びるなど、六回途中4失点で降板。3対5で迎えた九回、先頭の代打大城が1号ソロ本塁打を放って1点差に迫る。さらに一死一、三塁と同点の好機を作ったが、岡本が併殺打に倒れた。巨人は打線が粘りを見せたがあと一歩及ばず、連勝は2で止まった
5.18中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの7回戦。先発のメルセデスはテンポの良い投球で内野ゴロの山を築き、7回無失点と試合を作った。打線は二回、ゲレーロが中日先発・柳から左中間への2点本塁打を放って先制。三回にも丸、岡本の連続適時打などで3点を奪い、序盤から試合の主導権を握った。八回に中川が1点を失ったが、最終回は前日に今季初セーブをあげた澤村が締め、5対1でゲームセット。投打のかみ合った巨人が中日に連勝した。  巨人先発はメルセデス。ストライクが先行するテンポの良い投球で中日打線を封じ込め、初回を三者凡退で退ける。  打線は二回、先頭の亀井が左中間への二塁打で出塁して好機を作ると、続くゲレーロが左中間スタンド中段に飛び込む2点本塁打を放ち先制した。  三回、巨人打線は柳を攻めたてる。山本の死球、坂本の四球で無死一、二塁と追加点の好機を迎える。ここで丸が右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、3対0。さらに岡本も中前適時打で続き、4点目を奪った。なおも無死一、三塁から亀井の三塁併殺打の間にもう1点加点し、5対0とリードを広げて試合の主導権を握る。  援護点をもらったメルセデスは二回、二死からの連打で二、三塁のピンチを招いたが、ここは加藤を一ゴロに打ち取ってピンチを切り抜けた。六回に遠藤の中前打でこの日初めて先頭打者の出塁を許すも、京田、大島、ビシエドの上位打線を内野ゴロで打ち取り、無失点投球を続ける。  七回は二死から四球と安打で一、二塁とピンチを招いたが、代打・阿部を遊ゴロに抑えた。メルセデスはこの回で降板。7回5安打無失点でリリーフ陣に後を託した。  八回に2番手・中川が1点を奪われたが、九回は前日に今季初セーブをあげた3番手・澤村が登板し、無失点で抑えて5対1でゲームセット。三回までの5得点を投手陣が守りきり、投打のかみ合った巨人が中日に連勝した。
5.17中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの6回戦。序盤は巨人ヤングマン、中日ルーキー勝野の両先発が無失点の好投。0対0で迎えた六回、巨人は一死満塁から岡本の左翼線2点二塁打などで3点を先行する。ヤングマンはその裏無死満塁のピンチで降板するが、高木とアダメスが1失点で踏ん張る。七回からは戸根と中川が無失点でつなぎ、九回は澤村が三者凡退で抑えて今季初セーブを挙げた。巨人は少ないチャンスでもぎとった得点を6投手のリレーで守り抜き、連敗を4で止めた。  巨人打線は初回、プロ初登板となった中日のルーキー・勝野から坂本が四球を選んだが、続く丸が二塁併殺打でチャンスを広げられない。三回には炭谷のチーム初安打から二死二塁のチャンスを作ったが山本が遊ゴロに倒れる。打線は勝野の球威ある直球に苦戦し、五回まで1安打に抑えられてしまう。  一方、巨人先発のヤングマンは初回、一死二塁のピンチを背負うが後続を打ち取る。さらに三回、投手の勝野への四球から一死二、三塁とされたが京田の遊ゴロでホームを狙った三塁走者をタッチアウト。続く二死二、三塁のピンチも平田を三ゴロに抑え踏ん張った。その後も走者を許しながら要所を締める投球を見せ、0対0で五回を折り返した。  緊迫した投手戦が動いたのは六回。巨人打線はヤングマンが右前打を放ち、この試合初めて先頭打者が出塁すると、山本が四球で続き無死一、二塁。一死後、丸の右前打で一死満塁として、打席には岡本。岡本の当たりは三塁ゴロかと思われたが、ベースに当たって高く跳ね、左翼線に抜ける先制の2点二塁打となった。さらに一死二、三塁から亀井の一ゴロの間に1点を追加した。  しかしその裏ヤングマンが突如乱れ、先頭から3四死球を出したところで降板。無死満塁のピンチでマウンドに上がった高木は高橋を空振り三振に仕留め、ワンポイントの役割を果たす。さらに一死満塁から後を受けたアダメスは右犠飛で1点を失ったが、阿部を空振り三振に抑え最少失点で切り抜けた。  七回は戸根が二死から走者を許したが無失点。すると八回、原監督は相手中軸に対して中川を送り出す。中川は先頭打者の中前打から二死一、二塁とされたが阿部を一ゴロに抑えてピンチを脱した。  七、八回と中日のリリーフ陣の前に無安打に抑えられていた打線は九回、重信の中前打から二死二塁のチャンスを作る。この場面で炭谷が左越え適時二塁打を放ち、貴重な追加点を奪った。  3点リードの九回はこの日一軍登録されたばかりの澤村が登板。三者凡退で危なげなく抑え、今季初セーブを挙げた。巨人は少ないチャンスで挙げた4点を6投手の継投で守りきり、チームの連敗は4で止まった。
5.15阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの8回戦。巨人先発の菅野は、初回、糸井に右越え2点本塁打を許すなど、立ち上がりに3失点。その後も3本の本塁打を浴び、失点を重ねた菅野は六回途中10失点と試合を作れなかった。一方の打線は三回に石川のソロ本塁打、七回には丸の3点本塁打が飛び出すなど8得点も反撃及ばず、8対13でゲームセット。エースの乱調が響き、巨人は今季初の4連敗となった
5.14阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの7回戦。巨人打線は初回、一番重信が阪神先発青柳の初球を弾き返す左中間三塁打で好機を作ると3番丸の右中間二塁打で先制。さらに岡本の中前適時打で2点をリードする。巨人先発のルーキー高橋は二回にマルテに左越え本塁打を浴びたものの尻上がりに調子を上げ、6回を被安打3、失点1にまとめる。しかし、七回にアダメス、戸根のリリーフ陣がつかまり、北條の左前適時打で同点。さらに糸原の中前2点適時打で逆転を許す。打線は六回以降、無安打と反撃できず、2対4で試合終了。巨人は今季初の3連敗。阪神戦は今季7戦目で初黒星となった。坂本の開幕からの連続試合出塁も36で途切れた。
5.12ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの9回戦。巨人は初回、坂本の開幕からの連続出塁記録を「36」に伸ばす中前打をきっかけに先制に成功するが、先発の山口が3回3失点と本来の力を発揮できずに降板。対する打線もヤクルトの継投を前に僅か4安打1得点に抑えられ、1対4で惜敗した。坂本がセ・リーグ新記録を打ち立てたこの試合を勝利で飾ることはできなかった
5.11ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの8回戦。坂本が初回、中前打を放ち、開幕からの連続出塁をセ・リーグ記録に並ぶ「35」に伸ばしたほか、九回にはソロ本塁打を放つ活躍を見せた。巨人先発のメルセデスは四回、村上の左越えソロ本塁打、太田の左前2点打で3点を失うも、その他の回は本塁を踏ませず、8回途中3失点の粘投。しかし、打線はつながりを欠き、メルセデスを援護できず1対3で敗戦。巨人は連勝が3でストップしたト
5.10ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの7回戦。巨人は5点を追う四回、亀井の適時打などで一気に同点に追いつく。五回には岡本、亀井に連続本塁打が飛び出し勝ち越し。終盤も田中俊の満塁本塁打など今季最多の23安打19点で打ち勝った。坂本は第1打席の中前打で開幕からの連続出塁を「34」として、球団記録を更新。巨人は5点差をはね返して首位攻防戦に先勝し、3連勝で勝ち越しを「9」とした。  巨人打線は一回、一死から坂本が中前打で出塁。坂本は開幕から続いていた連続試合出塁を軽々と34に伸ばし、王貞治の持つ球団記録を更新した。  巨人の先発はヤングマン。二回、雄平に内野安打で出塁を許すと、二死から西浦に左越え2点本塁打を浴びて先制を許す。さらに四回には制球を乱し、先頭の山田哲から3者連続四球で無死満塁。この場面で再び西浦に中前に弾き返され0対3。ヤングマンはここで降板し、高木が2番手のマウンドに上がる。しかし投手の小川に押し出しの四球、二死からは山崎に遊撃適時内野安打を許し、リードを5点に広げられてしまう。  反撃に転じたい巨人打線はその裏、打ちあぐねていた小川を一気に攻略。丸、岡本、亀井、山本の4連打で1点を返し、なおも無死満塁から田中俊の犠飛で1点を加える。さらに一死満塁とつなぐと、原監督は早くも代打・阿部を送り込む。ここで阿部の投ゴロを小川が本塁へ悪送球し、2者が生還し1点差。さらに坂本が中前に適時打を放ち同点。打者一巡の猛攻で、この回5点を奪う。  続く五回も巨人打線は止まらない。先頭の岡本、続く亀井と2者連続の左越えソロ本塁打が飛び出し、7対5。二死からは大城、阿部、代打陽の3連打で満塁とすると、再び坂本が右中間を深々と破る3点二塁打。2イニング連続の5得点で、10対5とヤクルトを一気に突き放す。  高木の後は五回に野上、六、七回は田口と継投。田口は六回に渡邉、七回には山田哲にソロ本塁打を打たれ点差を3まで縮められる。  点差を詰められた巨人は七回、安打と四球で一死満塁とすると、代打・石川の中前適時打などで4点を加える。なおも一死満塁から、田中俊が中越え満塁本塁打を放ちダメ押し。この回8点を挙げ、18対7と大量リードを奪う。八回にも石川の適時二塁打で1点を加えた。  八回はアダメス、9回は戸根が危なげなくリードを守りぬき試合終了。巨人は今季最多の23安打19得点と打線が大爆発。序盤の劣勢から見事な集中打で逆転して3勝を飾り、2位ヤクルトとのゲーム差を3に広げた。
5.8DeNAHARD OFF ECOスタジアム新潟で行われた横浜DeNAベイスターズとの8回戦。巨人は4点を追う七回、坂本の適時打と岡本の押し出し四球で2点差とし、なお二死満塁で、亀井が満塁走者一掃の二塁打を放ち逆転、重信の2点三塁打もあり、この回打者11人で7点を挙げる猛攻。その後は菅野の後を受けた3人のリリーフ陣が走者すら許さず、8対5で2連勝。九回を締めた中川が今季初セーブを挙げた。  巨人先発は菅野。初回先頭の神里に左翼線三塁打、続く宮崎に中前適時打と、わずか3球で先制点を奪われた。二死後、ロペスに左越え2点本塁打を浴び、初回から3点を追う展開となる。  DeNA先発は巨人戦初登板のルーキー大貫。二回、先頭の亀井がフェンス直撃の中越え二塁打で出塁し、好機を作る。一死後、マルティネスが今季初安打・初打点となる左翼線適時二塁打を放ち、1点を返す。  菅野は、三、四回は三者凡退に抑え、立ち直りの兆しをみせる。しかし、五回に二死から3連打を浴びて1点を追加される。  打線は六回、先頭の丸が右翼線二塁打を放つと、岡本も中前打で無死一、三塁。一死後、陽の三ゴロで、三塁走者の丸が三・本間に挟まれタッチアウト。さらに、一塁走者岡本も二・三塁間に挟まれタッチアウト。結果的に併殺となり好機を生かすことができない。  一方、菅野は六回、失策がらみのピンチに大貫の代打・乙坂に左前適時打を許し5点目を献上した。  打線は4点を追う七回、DeNA2番手の三嶋から小林の代打田中俊、山本が四球を選び、二死一、二塁とすると、坂本が右前適時打で1点。坂本はこれで王貞治の球団記録に並ぶ開幕から33試合連続出塁となった。その後、二死満塁とし、3番手国吉から岡本が押し出し四球を選び2点差とすると、なお二死満塁から亀井が低めのストレートを捉え、左中間に3点二塁打、逆転に成功した。さらに二死一、二塁から代打・重信が右中間2点三塁打でこの回一挙に7点を奪い、完全に試合をひっくり返した。その後の七、八、九回は田口、アダメス、中川の救援陣がランナーを一人も許さず、8対5で2連勝を飾った。九回を三者凡退で締めた中川は今季初セーブ。
5.6DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの7回戦。巨人は初回、坂本の2試合連発となる11号先制2点本塁打などで3点を奪う。さらに三回、炭谷、山本の適時打で3点を加えると、坂本がリーグ単独トップに立つ12号2点本塁打。三回までに8得点を挙げ、昨季0勝5敗と苦しんだDeNA先発の東を攻略した。先発の高橋は7回2失点の好投。巨人は10対2で大型連休の最終戦に快勝、10連戦を5勝4敗1分けで勝ち越した。  DeNAの先発は、昨季巨人相手に5勝0敗の東。しかし一回、巨人打線はこの日一番に座った山本が中前打で出塁すると、続く坂本が変化球を捉え、左翼席へ飛び込む11号先制2点本塁打を放つ。これで坂本は長嶋茂雄終身名誉監督の記録に並ぶ、開幕から32試合連続出塁となった。さらに一死から岡本が右前打を放つと二死後、陽に右中間を破る適時二塁打が飛び出し、初回から3点を奪った。  打線は三回にも四死球で一死一、二塁と追加点の好機を作ると、炭谷が三塁線を破る2点二塁打を放ち、5対0とリードを広げる。さらに二死後、山本の左前適時打で6点目を奪うと、続く坂本が今度は東の直球を左翼席へ運び、リーグ単独トップとなる12号2点本塁打。巨人は序盤3回で8安打8得点の猛攻を見せて東を攻略、マウンドから引きずり下ろした。  巨人の先発は高橋。援護をもらった直後の初回を三者凡退に抑えると、その後は走者を出しながらも、打たせて取る投球で二塁を踏ませず、スコアボードに0を並べていく。五回、ロペスに左翼席へのソロ本塁打を浴び1点を失うも、2安打1失点で五回を投げ切る。  好投を続けていた高橋は七回、宮崎に左翼ポール際へのソロ本塁打を許し、2点目を失う。さらに四球と右前打で、無死一、二塁とこの日最大のピンチを招く。しかし、前の打席で本塁打を浴びたロペスを左飛に抑えると、後続も連続三振に仕留め、ピンチを切り抜けた。高橋は7回を投げ切り、5安打2失点で降板。リリーフ陣に後を託した。  八回、巨人は2番手に今季初登板のアダメスをマウンドへ送り、無失点でつなぐ。すると九回、一死三塁から重信がダメ押しとなる1号2点本塁打を放ち、10対2とリードをさらに広げる。九回は3番手の高木が無失点に抑え、試合を締めた。  巨人は坂本の2本塁打などで苦手の東から8点を奪い、先発の高橋が7回2失点と好投。10対2でDeNAに大勝し、大型連休の10連戦は5勝4敗1分けで勝ち越しとなった。
5.5広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの8回戦。巨人は1点を追う九回、一死二塁から坂本が同点の左前適時打を放ち、3対3のまま2試合連続の延長戦に突入。延長十二回、7番手田口が3四球で一死満塁とされたが守りきった。巨人は先発の山口が7回3失点の力投で試合を作り、6人のリリーフ陣が最後まで無失点で踏ん張って、今季初めての引き分けに持ち込んだ。
5.4広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの7回戦。巨人は1点を追う七回、二死一、二塁から丸が中越えの2点二塁打を放ち2対1と逆転。しかしその裏、2番手・畠が會澤に右中間に適時二塁打を浴びて同点とされると、試合はそのまま動かず今季チーム初の延長戦へ。延長十回、5番手の野上が二死二塁からバティスタに左翼の頭上を越える適時打を打たれ、サヨナラ負けを喫した。巨人は丸の一打で一時逆転したが、打線が再三の好機であと1本が出ず、今季初の延長戦で力尽きた
5.3広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの6回戦。巨人は3点を追う七回、無死一、二塁から代打・阿部の右前適時打で1点を返すと、適時失策と丸の左犠飛で一気に同点とする。しかし、八回に田原が西川に勝ち越しの犠飛を許し、さらに高木が安部に右越え2点本塁打を浴びてしまう。巨人は打線が広島投手陣に計4安打に抑えられ、課題の中継ぎ陣が3失点。3対6で敗れ、連勝は2で止まった
5.2中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの5回戦。巨人打線は序盤こそロメロのノビのある直球を打ちあぐねるが、四回にゲレーロがソロ、五回には炭谷が移籍後初本塁打、陽が勝ち越し3点本塁打を放ち、中盤の3イニングで計7点を奪う。投手陣は、五回途中から登板した高木が七回途中まで投げ無失点に抑えると、その後は田原、野上、畠とつなぎ9対3で勝利。高木は2回1安打無失点の好投で、2015年以来4年ぶりの白星を手にした。  巨人先発はヤングマン。序盤、毎回先頭打者に出塁を許すが後続をしっかり抑え、先制を許さない。対する巨人打線も相手先発・ロメロから毎回得点圏に走者を進めるが、あと1本が出ずヤングマンを援護することができない。  ヤングマンは四回、無死一、二塁のピンチを招くと、一死後に阿部の右前適時打で先制点を献上する。さらに二死満塁とされ、平田の中前2点打で追加点を許してしまう。打線はその裏、二死からゲレーロに約1ヶ月ぶりとなる1発が飛び出し2点差とする。  ヤングマンは五回、一死から連続出塁を許し一死一、二塁のピンチ。原監督は高木を投入。高木は後続をピシャリと打ち取り無失点で切り抜ける。その裏、高木の好投に応えるように、8番・炭谷が移籍後初となる左越えソロ本塁打を放つ。さらに中島、ビヤヌエバの四球で二死一、二塁とし、4番・岡本が放った飛球はドームの天井を直撃してフェアグランドに落ちる適時内野安打となり、ラッキーな形で試合を3対3の振り出しに戻す。なおも二死一、三塁と勝ち越しのチャンスを迎えると、陽が初球を左翼席に叩き込み6対3と勝ち越しに成功。この回、打ちあぐねていたロメロから一挙5得点のビッグイニングを作った。  六回、高木が三者凡退に抑えるとその裏、二死満塁からビヤヌエバが中押しの左前適時打を放つ。八回には坂本が2試合連続となるダメ押しの中越え2点本塁打を放ち中日をさらに突き放す。高木は七回一死を取ったところで降板。その後は田原、野上、畠とつなぎ9対3で勝利。ヤングマンの後を受けた高木が1安打無失点の好投を披露し、2015年以来4年ぶりの白星を手にした。
5.1中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの4回戦。巨人打線は初回、亀井の適時打などでこの回一挙4点の先制に成功する。さらに二回にはキャプテン坂本がプロ野球の令和初本塁打を放ち、序盤から5点のリードを奪う。一方の先発の菅野は、三回からは3イニング連続で三者凡退に抑えるなど、中日打線を相手に圧巻の投球を見せる。七回には通算1000奪三振を奪うなど、無失点のまま九回のマウンドに上がった。九回は、先頭から3連打を浴び、1点を失ったが後続を断ち、1失点完投で4勝目を挙げた。巨人はエースの快投とキャプテンのメモリアルアーチで記念すべき令和初戦を快勝した。  巨人先発の菅野は初回を9球で三者凡退に押さえる完璧な立ち上がりを見せる。一方の打線は初回、先頭の坂本が巨人の令和初ヒットで出塁すると、一死満塁とチャンスを広げ、亀井が右前に運び、先制に成功する。続く陽の適時打、亀井・山本の重盗などで3点を追加し、初回から一挙4点奪って主導権を握る。  二回、一死から坂本が中日先発の山井の緩い変化球を捉え、左翼席に運ぶプロ野球の令和初アーチで1点を追加する。  序盤から5点のリードをもらった菅野は、二回に安打を1本許したものの、三回から3イニング連続で三者凡退に抑えるなど、圧巻の投球を見せて中日打線を完璧に封じる。六回には二死から渡辺、京田に連打を浴び、二死一、三塁とこの試合初めてのピンチを背負うも、続く大島を直球で三振に打ち取り、得点を許さない。  序盤に5点のリードを作った打線は、三回に一死満塁の好機を作るも、小林が併殺打に倒れるなど、中盤以降は立ち直った山井の前に無得点に封じられてしまう。  快調に無失点投球を続ける菅野は、七回一死、この試合8個目、平田から奪った三振で通算1000奪三振の大記録を達成した。  二回以降無得点が続いていた打線は八回、先頭の山本の安打からチャンスを広げ、二死満塁の好機を作るも、ビヤヌエバが中飛に倒れ追加点を挙げられない。  八回まで中日打線を完璧に封じ、九回もマウンドに上がった菅野だったが、先頭から3連打を浴び、1点を失う。なおもその後一死満塁とされるも、堂上を併殺打に打ち取り試合終了。菅野は最終回に1点を失ったものの、10奪三振の力投、完投で4勝目を飾った。巨人は菅野の快投と坂本のメモリアルアーチで記念すべき令和初試合を制した。
4.30中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの3回戦。巨人打線は初回に岡本の中前適時打で幸先よく先制点を奪うが、直後の二回に先発・高橋が連続四球で走者をためると、福田に左越え3点本塁打を浴びて逆転を許してしまう。その後高橋は尻上がりに調子を上げて7回被安打5、3失点と試合を作ったが、巨人打線は中日投手陣を攻略できず、1対3で試合終了。平成最後となった一戦を、勝利で締めくくることはできなかった
4.29DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの6回戦。巨人は3対2で迎えた八回、4番手・宮國が二死三塁から大和に中前適時打を許し、同点に追いつかれると、続く石川に右翼席へ飛び込む2点本塁打を浴び、3対5と勝ち越された。一方、打線は五回にDeNA先発・上茶谷を攻めたて3点を奪ったが、六回以降はわずか1安打と精彩を欠いた。六回には陽が超ファインプレーでピンチを救うなど、好守が随所に光ったものの、シーソーゲームを落とした巨人は3対5で敗れ、連勝が2で止まった。
4.28DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの5回戦。巨人は初回にビヤヌエバの左中間2本塁打で先制すると、五回にも坂本が左中間にソロ本塁打、亀井が右越え2点本塁打で五回までに6点をリード、試合を優位に進める。先発今村も七回まで無失点に抑える好投。継投に入った八回、2番手の森福がソトに2点本塁打を浴びた。しかし、後をうけたリリーフ陣が反撃を断ち、7対2で逃げ切り、ゴールデンウィーク10連戦は2連勝となった。  巨人先発は今季初先発の今村。初回、先頭打者に出塁を許し、二死三塁まで進められるが、後続を断って無失点で立ち上がる。打線はその裏、DeNA先発の京山から、先頭の坂本が四球で出塁すると、一死一塁でビヤヌエバが低めの変化球を捉え、左中間2点本塁打。前日に引き続き先制に成功する。  四回裏、先頭岡本が四球を選ぶと、続く亀井の打席で二盗に成功。さらに亀井の右飛でタッチアップして三塁に進み、一死三塁の好機を得る。二死後、大城の右前適時打で生還し1点を追加する。  援護をもらった今村は三回まで走者を背負うが、要所を締める投球でリードを守る。四、五回は三者凡退に抑えるなどしり上がりに調子を上げ、好投を続ける。  打線は五回には、DeNA2番手平田から坂本が左中間にソロ本塁打を放ち、DeNAを突き放す。さらに丸が左翼線二塁打と、亀井の右越え本塁打で2点を追加し6対0とリードを広げる。  七回、二死二塁の場面で前の打席で本塁打を放った亀井が敬遠四球、一、二塁となって途中出場の陽が右前適時打を放ち、ダメ押しの7点目を追加する。  今村は七回を2安打無失点、ちょうど100球で投げ終えると、八回から2番手は森福。しかし、大和に左前打を打たれると、一死二塁からソトに左中間本塁打を浴び、2点を返される。 その後は中継ぎ陣が踏ん張り、7対2と10連戦の2連勝の好スタート。先発した今村は今季初先発初勝利を飾った。これで新元号・令和を首位で迎えることが決まった。
4.27DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの4回戦。巨人打線は二回、二死一、二塁から山本の中前適時打で先制点を奪う。四回には大城、山本の連続適時打で2点を加えると、一死満塁の場面から丸の打球が相手のエラーを誘い、さらに2点を加えた。一方の巨人先発メルセデスは六回、七回と1点ずつを失うも、7回途中2失点と試合を作った。3点差で迎えた九回には5番手の野上が2点を失ったが、リードを守りきって5対4で勝利。投打がかみ合った巨人は、10連戦の初戦を幸先の良いスタートで飾った。  巨人先発のメルセデスは初回から2イニング連続で三者凡退に抑えるなど抜群の立ち上がりを見せる。一方の打線は二回、岡本の死球からチャンスを広げ、二死一、二塁とすると、山本がDeNA先発の井納の低めの変化球を中前に運び、先制に成功する。  好投を見せるメルセデスは三回、二死一、二塁とこの試合初めての走者を背負うも、ソトを空振り三振に打ち取り、ピンチを切り抜ける。  追加点が欲しい打線は四回、先頭岡本と続く亀井の二者連続安打で好機を作る。一死一、二塁とした場面で迎えた大城が中前適時打を放ち、山本も2打席連続となる適時打で続き3対0とリードを広げる。なおもチャンスを広げ、一死満塁で丸の打球がDeNA遊撃の大和のエラーを誘い、走者二人が生還。この回一挙4点を加え、好投を見せるメルセデスを援護する。  メルセデスは五回まで快調に無失点投球を続けるも、六回にソトのソロ本塁打で1点を失う。さらに七回、一死一塁から大和に適時二塁打を許し、2点目を失った場面で降板した。2番手の戸根が二死一、三塁でソトを迎えた場面で、原監督は右腕田原を送る。通算200試合目の登板となった田原はソトを捕邪飛に抑え、追加点を許さなかった。  八回には4番手として中川が登板。先頭の佐野に死球を与えると、続く筒香に中前打を許し、無死一、二塁とピンチを招く。しかし、後続の宮崎、中井、伊藤光の3人を打ち取る見事な投球を見せて得点を許さない。  3点リードで迎えた九回には5番手の野上を投入。二死満塁から筒香に二点適時打を許し、1点差に迫られるも、続く宮崎を打ち取り、5対4で試合終了。野上は巨人移籍後初セーブ。投打がかみ合い接戦を制した巨人は、10連戦の初戦で幸先の良いスタートを切った。
4.25ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの6回戦。巨人先発菅野は三回に青木、山田哲、バレンティンに3者連続本塁打を浴びるなど、四回途中7失点で降板。打線もヤクルト先発・スアレスの前に六回まで3安打に抑えられる。結局投手陣は5本塁打を含む18安打を許し11失点。打撃陣も終盤に挙げた2点に抑えられ、チームの連勝は5で止まった
4.24ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの5回戦。巨人打線は二回、一死二、三塁から先発投手の高橋がプロ初安打となる三塁適時内野安打を放ち、自らのバットで先制点をたたき出す。さらに坂本の3点本塁打、ビヤヌエバのソロ本塁打でこの回一挙5得点。高橋は毎回得点圏に走者を背負いながらも要所で粘り、5回無失点と試合を作る。打線は七回にビヤヌエバの中前打で2点を追加。野上、吉川光、田原のリレーで逃げ切り、高橋が2勝目を挙げた。巨人は高橋の投打にわたる活躍で快勝、連勝を5に伸ばした。  巨人打線は二回、ヤクルト先発のブキャナンから先頭のゲレーロが四球を選ぶと、続く山本が左前打で続く。炭谷の二ゴロで一死二、三塁とすると、打席には先発のルーキー高橋。思い切り振り抜いた打球は三塁前へ高く弾む適時内野安打となり、三塁走者が生還。高橋のプロ初安打は貴重な先制打となり、自身とチームを勢いづける。続くチャンスで坂本が右中間スタンドへ叩き込む3点本塁打を放つと、さらに二死からビヤヌエバが低めの変化球をすくい上げ、左翼席へ飛び込むソロ本塁打。この回一挙5得点を奪い、序盤から試合を優位に進める。  自らのバットで先制点をたたき出した高橋だが、ピッチングは初回から我慢の連続。毎回得点圏に走者を背負い、三回にはこの回先頭の荒木に左中間二塁打、続く青木に四球と無死一、二塁のピンチを招く。しかし、山田哲、バレンティン、雄平のクリーンアップを完璧に打ち取り切り抜ける。  高橋は続く四回、五回も苦しい投球が続く。四回は二死二塁、五回には一死一、二塁のピンチを迎える。しかしいずれも後続を打ち取り、結局5回102球を投げて被安打5、無失点でマウンドを降りた。  高橋の粘りに応えたい打線は六回、一死から代打の中島と坂本が連続で四球を選び、チャンスを作る。丸の進塁打で二死二、三塁とすると、二回に一発を放ったビヤヌエバが今度はしぶとく二遊間を破る中前2点打を放ち、貴重な追加点を奪った。  高橋の後を受けたのは、この日一軍に昇格し、今季初登板となった野上。西武時代の女房役、炭谷とのバッテリーで六回、七回とパーフェクトに抑える。八回に雄平に右前打を打たれたものの3イニングを無失点の快投を見せ、リードを守る。九回に3番手の吉川光が先頭の西浦に左中間本塁打を打たれるなど2点を失ったが、7対2で逃げ切った。  巨人は4試合連続無失点勝利とはならなかったが、高橋の投打にわたる活躍でヤクルトに快勝し、連勝を5に伸ばした。
4.23ヤクルト神宮球場で行われたヤクルトスワローズとの4回戦。巨人打線は初回、ビヤヌエバの犠飛で先制すると、四回の亀井が右翼線適時二塁打などで小刻みに加点。開幕から3連勝中の巨人先発・山口は立ち上がりから快調にアウトを積み重ね、五回まで無安打投球を披露。六回、原の代打・上田に初被安打となる投内野安打を許すが、後続を打ち取る。打線は八回に一死二、三塁から小林が猛打賞となる左前2点適時打で中押し点を挙げると、九回にも丸の左越えソロ本塁打、増田大のプロ初打席初安打初打点となる左前適時打など、打者9人の攻撃で一挙4点を挙げ、試合を決めた。山口は8回1安打無失点の好投で開幕4連勝。チームも4連勝で首位をキープした。  巨人打線は初回、先頭の坂本がヤクルト先発・原の初球を捉え中越え二塁打を放つ。丸の二ゴロで坂本は三塁へ進むと、続くビヤヌエバが右犠飛を放ち、幸先よく先制する。三回には、一死二塁から原の暴投で二塁走者の小林が三塁へ進むと、2球後にも原が暴投し、小林は生還。幸運な形で追加点をあげる。  巨人先発は開幕3連勝中の山口。初回、二死から山田哲に四球を与えるが、バレンティンを右飛に抑える。以降、快調にアウトを積み重ね、二、三回を三者凡退で切り抜ける。 打線は四回、無死からビヤヌエバが左前打で出塁すると、一死後、亀井が右翼線適時二塁打を放ち、巨人は3点目を入れる。 山口は四回、五回も無安打に抑え、付け入る隙を与えない。六回、一死から原の代打・上田に投内野安打を許し、無安打投球が途切れると、一塁への悪送球間に上田が進塁。一死二塁となり、この日最初のピンチを背負うが、後続を断つと、七回、八回も無安打と圧巻の投球を見せつける。 打線は、八回、ヤクルトの3番手・中尾を攻め立てる。一死一塁から、代打・中島が移籍後初安打となる左越え二塁打を放ち、一死二、三塁とし、小林が左前2点適時打を放ち、巨人はリードを5点に広げる。 九回、ヤクルト4番手・田川から丸が左越えソロ本塁打。その後育成出身の増田大がプロ初打席で初安打初打点となる左前適時打を放つなど、この回打者9人で4点を奪った。 その裏、宮國がマウンドへ。連続安打で無死一、二塁の走者を背負うが、ヤクルトの主軸を抑え込み、無失点。9対0で試合を締めた。これで2017年4月以来、2年ぶりの3試合連続零封勝ちとなった。 六回途中まで無安打投球を披露した山口は、8回1安打無失点の好投で開幕4連勝。チームの終盤の猛打で2位ヤクルトを突き放して4連勝とし、首位をキープした。
4.21阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの6回戦。巨人打線は阪神先発・西の巧みな投球に翻弄されたが四回、相手守備のミスで先制。七回には二死二塁から山本の適時三塁打、九回にはドリスの暴投でリードを広げる。先発のメルセデスは再三走者を背負うが、要所を締めるピッチングで7回無失点の好投を見せた。巨人は少ないチャンスを得点につなげて3対0で勝利。平成最後の「伝統の一戦」を制し、甲子園3連戦を3連勝で飾った。  巨人先発はメルセデス。初回、二回と直球を主体としたピッチングで相手打線を封じ込める。三回、一死から相手先発の西に右前に運ばれるが、亀井の好返球でライトゴロに仕留める。さらに、二死一塁から近本が二盗を試みるが、大城が好送球で阻止。ベテランと女房役が好守備でメルセデスを盛り立てる。  対する打線は序盤、西の前に僅か1安打と抑え込まれる。しかし四回、先頭のビヤヌエバが中前打で出塁すると、続く岡本の打席で相手守備の野選と悪送球が重なり、ビヤヌエバが生還、先制に成功する。  先制点をもらったメルセデスは毎回のように走者を背負うが、要所を締める投球でリードを守る。一方、西の前に中盤は好機を作れなかった打線だが七回、一死からゲレーロが左翼線二塁打で出塁すると二死後、この試合スタメン起用された山本が左中間を破る適時三塁打を放ち、貴重な追加点をもぎ取る。さらに八回、阪神2番手ジョンソンから先頭の坂本が右前打を放つと、続く丸は意表を突くセーフティーバントで無死一、二塁。ここで原監督は3番のビヤヌエバにバントを命じる執念の采配を見せる。しかし、ここは併殺に倒れ、チャンスを生かすことはできなかった。  メルセデスは七回まで無失点に抑えると、八回は中川に継投し、三者凡退。すると九回、二死一塁から重信が盗塁に成功する。捕手の悪送球で三塁まで進むと、ドリスの暴投で重信が生還。相手のミスに乗じて3点目を奪った。  九回には守護神・クックが登板。先頭の糸井に右前打を許すものの後続を抑え、3対0で試合終了。巨人はメルセデスの好投で平成最後の「伝統の一戦」を制し、甲子園3連戦を3連勝。阪神戦は開幕から6連勝となった。
4.20阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの5回戦。巨人打線は二回、一死一塁からこの日「6番・右翼」で先発した石川が期待に応える中越え2点本塁打を放ち、先制に成功する。先発のヤングマンは縦に割れるカーブを有効に使い阪神打線を翻弄。尻上がりに調子を上げ、五回以降は1本の安打も許さなかった。結局ヤングマンは8回を投げて3安打無失点の好投で2勝目。2対0で投手戦を制した巨人は甲子園で連勝し、阪神戦は開幕から5連勝となった。  巨人先発のヤングマンは初回、1番近本の内野安打に守備のミスも絡み、無死三塁のピンチを背負う。しかし後続を3者連続で内野ゴロに仕留め、先制を許さない。  一方の打線は二回、阪神先発・岩貞からゲレーロが四球を選び一死一塁とすると、打席には「6番・右翼」でスタメンに抜擢された石川。石川は低めのスライダーを完璧に捉えると、打球はバックスクリーン左に飛び込む。石川の今季初安打が先制の2点本塁打となり、巨人が2点を先行する。  リードをもらったヤングマンは三回、木浪の右前打から一死二、三塁のピンチを招いたが糸原を投ゴロ、糸井を見逃し三振に抑え一打同点のピンチをなんとかしのいだ。その後もヤングマンは走者を許すものの縦に割れるカーブを有効に使い、スコアボードに0を並べていく。  好投のヤングマンを援護したい打線だが、立ち直りを見せる岩貞の前に二回の本塁打以降苦戦する。岩貞のキレのいいストレートに差し込まれ得点圏に走者を進めることができない。結局二回以降は、二塁すら踏むことができなかった。  一方のヤングマンも尻上がりに調子を上げ、五回以降は1本の安打も許さない。8回を投げて3安打無失点の好投を見せ、九回のマウンドを守護神・クックに託した。クックは先頭の大山に右前打を許したが、併殺打などで後続をきっちり抑え、2対0で試合を締めた。  巨人は石川が起用に応える決勝弾を放ち、ヤングマン、クックの無失点リレーで投手戦を制して2連勝。開幕からの阪神戦の連勝を5に伸ばした。
4.19阪神甲子園で行われた阪神タイガースとの4回戦。巨人打線は二回に小林に左越え3点本塁打、五回には岡本に左越えソロ本塁打が飛び出すなど五回までに6点を挙げ優位に試合を進める。援護をもらったエース菅野は七回、ルーキー木浪に右越え3点本塁打を浴びたものの六回までを無失点に抑え、まずまずの好投。阪神の追い上げムード高まる甲子園だったが、巨人打線は八回表の攻撃で山本の右中間2点三塁打、代打阿部の中前適時打、坂本の中越え2点本塁打など一挙6得点を奪い試合を決定付けた。巨人は今季最多の12得点。今季の阪神戦での連勝を4に伸ばした。小林は自身初の4安打の活躍を見せた。巨人打線は二回、阪神先発のメッセンジャーから先頭の亀井が中前打で出塁すると、続くゲレーロも中前打で続いてチャンスを広げる。一死一、二塁で打席に立つのは小林。初球のカーブを振り抜いた打球はぐんぐん伸びてレフトスタンドへ飛び込み、第1号3点本塁打に。女房役が貴重な先制点をもたらした。巨人の先発はエース菅野。初回、この日2番に入った糸井に右前打を許すも後続をしっかり打ち取りリズムをつかむ。勢いに乗った菅野は5回まで2塁ベースを踏ませない好投を見せる。一方の巨人打線は二回以降もメッセンジャーを攻め立てる。四回に田中俊、小林の連打で再びチャンスを作ると一死二、三塁から坂本の遊ゴロを北條が悪送球し、田中俊が生還。さらに丸の併殺崩れの間に追加点を上げる。続く五回には先頭岡本が左翼席上段へ叩き込むソロ本塁打を放ち、点差を6点に広げる。菅野は六回、二死から糸井の二塁内野安打、中谷に四球を与えこの日初めて得点圏に走者を背負う。しかし、ここで真価を発揮するのがエース菅野。前日2本塁打を放った4番大山を伝家の宝刀スライダーで空振り三振に切って取り、無失点に抑える。安定した投球が続いていた菅野だったが、七回、梅野の左翼線二塁打、代打近本にも左前打を許し再びピンチを迎える。ここでルーキー奥浪に右越え3点本塁打を浴びてしまい、7回途中3失点でマウンドを降りる。阪神の追い上げムードが漂う八回、巨人打線は4番手桑原から亀井の中前打、石川の四球などでチャンスを作る。ここでこの日初打席の山本が右中間を破る2点三塁打を放ちダメ押し。さらに代打阿部の中前適時打、坂本の中越え2点本塁打が飛び出すなどこの回一挙6得点。大量得点で試合を決定付ける。菅野の後は戸根、高木、吉川光の投手リレーでリードを守り抜き12対4と今季最多得点を挙げ大勝。今季の阪神戦での連勝を4に伸ばした。小林は自身初の4安打の活躍を見せた。
4.17広島熊本で行われた広島東洋カープとの5回戦。巨人は2対2で迎えた八回、一死一塁から丸が右中間への勝ち越し2点本塁打を放ち、4対2と勝ち越しに成功。しかし、直後の九回に守護神・クックが広島打線に集中打を浴びて3点を失い、試合をひっくり返された。その裏、巨人も一死一、二塁の好機を作ったが、陽が二塁併殺打に倒れ、4対5でゲームセット。丸の一振りで勝ち越した巨人だったが、抑えのクックが誤算で、連勝とはならなかった。
4.16広島鹿児島で行われた広島東洋カープとの4回戦。1番に坂本を据えるなど打線を組み替えた巨人は初回二死一、二塁からゲレーロの左前適時打でいきなり先制。二回にもビヤヌエバの2点二塁打などで3点を加え、主導権を握る。中盤の六回には今季初スタメンの山本の安打と好走塁などで2点を追加、七回には岡本の3試合連続本塁打、陽の今季1号本塁打でダメ押し。先発の山口は6四球と、制球に苦しみながらも粘りの投球で、7回を2失点に抑えた。巨人は組み替えた打線が機能して8対2で広島に大勝。連敗を2で止め、対広島戦は3連勝となった。 1番に坂本、2番に丸を据え、7番には今季初スタメンの山本を起用し、スタメンを組み替えた巨人は初回、坂本が遊撃内野安打で出塁。一死後、ビヤヌエバの四球で、一、二塁と広島先発・ジョンソンの立ち上がりを攻めたてる。二死後、5番に座ったゲレーロが左前適時打を放ち、先制した。打線を組み替えた巨人が幸先良く先取点を奪う。 二回にも一死満塁から、丸の三ゴロの間に1点を加える。さらに一、三塁と好機は続くと、ビヤヌエバの左翼への2点二塁打が飛び出し、4対0と序盤から試合の主導権を握る。 巨人先発は山口。初回こそ三者凡退に抑えるも、その後は制球に苦しむ。三回には3つの四球で一死満塁のピンチを招くも菊池涼、野間を内野ゴロに仕留め、本塁は踏ませない。 しかし、山口は四回、先頭の鈴木に高めの球を右翼席へ運ばれてしまう。初安打が本塁打となった山口は1点を失い、なお安打と二つの四球で一死満塁のピンチを背負い、代打・西川の中犠飛でさらに1点を失い、4対2と点差を詰められる。 四回以降、継投に入った広島リリーフ陣を打ち崩せなかった巨人は六回、山本がこの日2本目となる右前打を放つ。山本は続く小林の打席で、広島3番手・菊池保が暴投した間に一気に三進。好走塁で無死三塁とチャンスを広げ、小林の振り逃げの間に生還。追加点をあげると、さらに一死一、三塁から丸の中犠飛で6対2とリードを広げ、山口を援護した。 山口は五回以降は立ち直り、6四球を与えながら、7回3安打2失点で後を託した。 七回、巨人は広島・4番手の矢崎を捉える。先頭の岡本が3試合連発となる6号ソロを放つと、陽も1号ソロを右翼席へ叩き込み、8対2と広島を突き放した。 継投に入った巨人は2番手の中川が八回を無失点でつなぐと、九回は守護神・クックをマウンドへ送る。クックは広島打線を3人で片付け、8対2でゲームセット。打線の組み替えが成功し、8得点をあげ、広島に大勝した巨人は連敗を2で止め、対広島戦は3連勝となった。
4.14ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの3回戦。巨人は初回に岡本が2試合連続となる逆転2点本塁打を放ち、4点を追う三回には、丸とビヤヌエバの2本の2点本塁打が飛び出し6対6の同点に追いつくなど一発攻勢を見せる。しかし、五回、2番手の宮國が村上に勝ち越しソロを浴び、自らの失策も絡んで3失点、4番手の桜井も1回2失点と、前日に続いて中継ぎ陣が粘れず、2試合連続の二桁失点。打線は五回以降、好機であと一本が出ず、2連敗で3位に後退した
4.13ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの2回戦。巨人は坂本の2試合連続となる本塁打、代打・大城の適時二塁打などで一時は4点差を逆転に成功する。しかし、七回から登板の4番手・吉川光がバレンティンに痛恨の逆転3点本塁打を浴びるなど、終盤の3イニングで計7失点とリリーフ陣が大誤算。八回には田中俊のソロ本塁打で一矢報いるも、反撃及ばず試合終了。両軍合わせて7本塁打の乱打戦も、巨人はリリーフ陣が要所で踏ん張れずに大敗。わずか1日で首位陥落となった。
4.12ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの1回戦。巨人は1点を追う一回、ヤクルト先発小川から岡本の中前適時打で追いつくと、三回には坂本が左越えソロ本塁打を放ち、勝ち越しに成功する。先発の菅野は四回に無死一、二塁のピンチを迎えたがギアを上げ、3者連続三振で踏みとどまる。打線はその後も亀井のソロ本塁打、代打阿部の右翼線2点二塁打などで6対1と差を広げ、逃げ切った。菅野は7回を被安打4、9奪三振、1失点で2勝目。投打が噛み合った巨人はヤクルトとの首位攻防戦初戦に完勝し、単独首位に立った。  巨人先発はエースの菅野。一回、山田哲に真ん中のストレートを左中間スタンドに運ばれ、先制点を許す。  追いつきたい巨人打線は、苦手としてきたヤクルト先発小川の立ち上がりを攻める。一死から2番坂本が四球を選び出塁すると、続く丸が左前打で続き一、二塁と好機を作る。ここで岡本が二遊間をしぶとく破る中前適時打を放ち、すぐさま同点に追いつく。さらに三回、坂本が左翼席上段に飛び込むソロ本塁打を放ち、勝ち越しに成功する。  援護をもらった菅野は四回、山田哲に左前打を浴びると、バレンティンに四球を与え、無死一、二塁のピンチを背負う。しかしここでギアを上げ、雄平、西浦、村上を3者連続三振。勝負どころでエースの実力をいかんなく見せつけた。  すると直後の攻撃、先頭の亀井が初球を振り抜くと打球は左翼席に吸い込まれる2号ソロ本塁打となり、3点目を奪う。さらに五回には先頭打者の菅野が左前打で出塁しバットでもチームを勢いづけると、坂本が左越え二塁打を放ち菅野が4点目の生還。後続も続き二死満塁とすると、ここで原監督は、ビヤヌエバに代打・阿部を送る。この場面で今季代打で結果を残しているベテランが右翼線に2点二塁打を放ち、一気に点差を5に広げた。  菅野は五回以降もヤクルト打線を危なげなく抑え、7回を被安打4、9奪三振の好投でマウンドを降りる。続く八回は中川、九回は宮國がそれぞれ三者凡退に打ち取り追撃を許さず、6対1で試合終了。投打が噛み合い主軸が活躍した巨人は首位攻防戦初戦に完勝し、単独首位に立った。
4.10中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの2回戦。巨人は初回、4番・岡本が5試合ぶりの安打となる先制適時打、同点の六回には勝ち越しの適時二塁打を放って復調ののろしを上げる。先発のメルセデスはテンポの良い投球で五回まで4安打1失点に抑えていたが、勝ち越した直後の六回二死一塁から福田に左越え2点本塁打を浴び、逆転を許す。打線は相手を上回る計7安打を放ったが、七回以降1安打と中日リリーフ陣に反撃を封じられ、2対3で敗れた。
4.9中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの1回戦。巨人先発の山口は初回に先制を許し、中盤以降も再三ピンチを迎えるも、粘りの投球で7回を6安打1失点に抑えた。打線はビヤヌエバの来日初本塁打と丸の適時打で逆転に成功。九回にはビヤヌエバがこの日2本目の本塁打で貴重な追加点を奪った。接戦をものにした巨人はチームの連敗を2で止めた。  巨人先発の山口は初回、先頭の平田に死球を与えたが、小林が好送球で二盗を阻止する。しかし、京田に左中間二塁打を許すと、山口の暴投で一死三塁のピンチを背負う。ここで大島に中犠飛を打たれ先制を許してしまう。  一方の打線は直後の二回、中日先発・大野雄からビヤヌエバが来日初本塁打となる特大の一発を放ち、すぐさま同点に追い付いた。さらに三回、先頭の吉川尚が敵失で出塁すると、坂本の中前打で一塁走者吉川尚が快足で一気に三塁を陥れ、無死一、三塁。この場面で丸がきっちりと中前に適時打をはじき返し、勝ち越しに成功した。なおも無死一、二塁のチャンスだったが後続が倒れ追加点はならなかった。  山口は初回こそ失点したが、二回以降は立ち直りを見せる。二、三回を三者凡退に抑えると、四回は二死一、二塁のピンチで高橋をきっちりと見逃し三振に仕留める。五回も三者凡退で切り抜け2対1と1点リードで折り返した。  山口は六回、京田の内野安打から二死一、二塁のピンチを背負うが、アルモンテを二ゴロに打ち取る。さらに七回、先頭の高橋の中前打から二死一、三塁のピンチを招くも、平田を投ゴロに抑えなんとか踏ん張った。 結局山口は、7回を投げ6安打1失点。ピンチを背負いながらも、粘り強い投球で中日打線を抑えた。  追加点を奪いたい打線だが、五回以降安打が出ずチャンスを作れない。  八回、山口に代わって吉川光がマウンドに上がる。2本の安打と失策も絡み一死一、三塁とされるが、アルモンテを投併殺に打ち取り絶体絶命のピンチをしのいだ。  投手陣の粘投に応えたい打線は九回、中日4番手・ロドリゲスからビヤヌエバがこの日2本目となるソロ本塁打を左翼席に運び、貴重な追加点を奪った。  最終回はクックが走者を背負うも無失点で締め試合終了。投手陣が再三のピンチを守り抜き、ビヤヌエバの2本の本塁打などで効果的に加点した巨人。チームは連敗を2で止めた。
4.7DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの3回戦。前回登板で6回途中2失点の好投を見せた畠が先発マウンドに上がったが、序盤から相手打線に捉えられ5回途中5失点と乱調。打線は吉川尚が3安打猛打賞と一人気を吐く活躍を見せたものの、DeNAの継投策を前に散発8安打1得点。今季初の連敗、同一カード負け越しとなった
4.6DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの2回戦。巨人先発は5シーズンぶりの先発登板となった澤村だったが、DeNA打線の前に4回途中4失点でノックアウトされる。一方の打線は四回まで毎回走者を出すものの、2得点とチャンスをものにできない。さらに澤村の後を受けたリリーフ陣が、6回以降は毎回失点を重ねるなど安定感を欠いた。反撃の糸口をつかみたい打線だったが、中盤以降はDeNAリリーフ陣の前に沈黙。投打で精細を欠いた巨人は、開幕戦以来の黒星を喫し連勝が6でストップ。昨年7月以来の7連勝とはならなかった
4.5DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの1回戦。巨人打線は一回、DeNA先発・今永から坂本と丸の2者連続本塁打で先行するが、その裏に巨人先発・菅野がソトと筒香に2者連続本塁打を浴び、試合は振り出しに。二回以降はお互いに二塁すら踏ませない投手戦となったが、七回にゲレーロが特大の中越えソロ本塁打を放ち、均衡を破った。菅野は八回先頭から4者連続三振を奪うなど最後まで隙を見せず、2失点完投で今季初勝利。巨人はエースの力投と一発攻勢で、6連勝を飾った。  好調の巨人打線は初回、DeNA先発・今永を攻めたてる。一死から坂本が2試合連続となる右越えソロ本塁打を放ち先制すると、丸も通算150号となる中越えソロ本塁打で続き、2者連続本塁打で2点を先行する。  巨人先発は今季初勝利を狙う菅野。初回、先頭の神里に右前打を許すも、2番の楠本を注文どおりの遊撃併殺打に仕留める。しかし、そこからソト、筒香に2者連続で右越えソロ本塁打を浴び、試合は振り出しに戻る。  打線は二回以降、今永を攻めあぐね、二塁すら踏むことができない。五回には先頭の亀井が左前打を放ち、二回以来となる走者を出すものの、亀井は牽制死。六回も二死から丸が出塁したが後ろが続かない。  今永に負けじと、菅野も立ち直りを見せる。二回は二死から大和に安打を許すが、今永を空振り三振。三、四回は無安打に抑える。五回は先頭の大和に遊撃内野安打を許すが、今永の送りバントを自ら二塁封殺にし、主導権を渡さない。  膠着状態の試合が動いたのは七回。先頭のゲレーロが今永の直球を完璧に打ち返し、スコアボードに直撃するソロ本塁打を放った。この試合チーム3本目のソロ本塁打で、巨人が勝ち越しに成功する。  さらに八回には追加点の好機を迎える。2番手の三嶋から一死後、吉川尚、坂本、丸の3連打で一死満塁とする。しかし岡本は初球を狙って遊飛に倒れ、前の打席で特大弾を放っていたゲレーロは空振り三振に倒れてしまう。  嫌なムードが漂う中、八回も菅野がマウンドへ。1番からの攻撃だったが、神里、梶谷、ソトを3者連続の空振り三振に押さえ込む圧巻の投球を見せつけ、流れを渡さない。  菅野は九回も続投し、先頭の筒香を空振り三振。宮崎、ロペスも打ち取って1点差の試合を締めた。菅野は137球を投げて被安打6、2失点完投で今季初勝利。巨人はエースの力投と一発攻勢で、連勝を6とした。
4.4阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの3回戦。巨人はプロ初登板初先発のドラフト1位・高橋がテンポの良い投球でスコアボードにゼロを並べる。打線は初回、岡本が2試合連続となる先制2点本塁打を放つなど、4本塁打を含む15安打10点で大量援護した。高橋は6回を投げて被安打4、1失点でプロ初勝利。巨人は10対1で大勝し、5連勝を飾った。  巨人先発はプロ初登板となるドラフト1位左腕の高橋。初回、簡単に二死を取った後、糸井に右翼線二塁打を許すと大山に四球を与えて二死一、二塁のピンチを背負う。しかし福留を空振り三振に仕留め無失点で立ち上がる。  一方の打線はその裏、阪神先発の浜地から坂本が中前打で出塁すると二死後、岡本が2試合連続となる2点本塁打を左中間スタンドに運び先制に成功する。同学年の高橋を援護した。さらに亀井、ゲレーロの連打で二死一、三塁のチャンスを作ると、阪神バッテリーの隙を突く重盗を決め、3点差とした。  リードをもらった高橋は、走者を許しながらもテンポのよい投球を見せスコアボードに0を並べていく。すると打線は四回二死一、二塁で坂本に第1号3点本塁打が飛び出し、一気に6対0と突き放した。  快調に投球を続けていた高橋だったが五回、阪神の坂本に左翼席にソロ本塁打を許し初失点を喫した。しかし打線はその裏、代わった望月から岡本がこの日2本目の本塁打をライトスタンドに叩き込む。続く亀井にも1号ソロ本塁打が飛び出し、リードを7点に広げる。さらに六回、一死満塁から亀井の遊ゴロの間に1点を追加した。  大量援護をもらった高橋は、結局6回を投げ4安打1失点の好投で初勝利の権利を持ったままマウンドを降りた。後を受けた桜井は七、八回と2イニングを無失点に抑えた。  打線は八回、阪神3番手・島本から無死満塁のチャンスを作ると中島が押し出し四球を選び、今季初の2桁得点となる10点目。最終回は3番手・大江がピンチを背負ったが無失点で締めた。  巨人は打線が先発野手全員安打となる15安打10得点と爆発し、先発のルーキー高橋がプロ初勝利。投打に充実した内容で阪神3連戦を3連勝で飾り、チームは5連勝となった。
4.3阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの2回戦。巨人は3番・丸、4番・岡本が2者連続本塁打、岡本は七回に駄目押しの2点適時二塁打を放つなど、中軸の二人がともに3打点と活躍、先発・メルセデスは七回まで無失点、大勢の見えた八回に3点を失うも、九回はクックが無死一、二塁のピンチをしのいで締め、チームは4連勝。本拠地開幕カードの勝ち越しを決めた。  巨人先発・メルセデスは初回、二回ともに安打を許すが、初回は近本をけん制死(記録は盗塁失敗)、二回は糸井を併殺打に仕留め、ピンチの芽を摘む。  メルセデスは三回を三者凡退に抑えると、その裏に打線が大きな援護点をあげる。先頭の田中俊が中前打で出塁すると、二死後、坂本は四球を選び、二死一、三塁。ここで、打席には前日に今季1号を放っている丸。低めをすくい上げ、右中間に先制の3点本塁打を放り込む。続く岡本も中越えソロ本塁打を放ち、中軸の2者連続本塁打で4点のリードを奪う。  援護をもらったメルセデスは四回、一死から失策と、糸井の右前打で、一死一、三塁のピンチを迎える。しかし、続く大山、福留を右飛に仕留め、ピンチを切り抜ける。その後、五回から七回までを3人でかたずけ、付け入る隙を与えない。  一方、打線は七回、二死から吉川尚が四球で出塁すると、坂本と丸も四球を選び、二死満塁。続く岡本が左翼線への二塁打となり、2点を追加する。  完封ペースのメルセデスだったが八回、3本の安打で二死満塁とされ、近本、糸井に連続適時打を許し、3点を許す。本塁打が出れば同点の場面で4番・大山を迎えるも、空振り三振に封じ、3点差で踏みとどまる。  九回は、ここまで2セーブのクックが登板。福留の左中間二塁打などで無死一、二塁とされるが、糸原を遊撃併殺打に仕留め、最後は中谷を空振り三振に切ってとり、試合終了。  3番・丸が2試合連続弾、4番・岡本が今季1号を含む3打点をあげるなど、打の軸が機能した巨人。投げてはメルセデスが8回3失点の好投で勝利を呼び込み、チームは4連勝。本拠地開幕カードの勝ち越しを決めた。
4.2阪神本拠地・東京ドームでの開幕戦となった阪神タイガースとの1回戦。打線は初回から吉川尚、坂本、丸の3連打などで2点を先制。巨人先発の山口は初回から走者を背負う回が続くも、粘りの投球で得点を許さない。三回、巨人は岡本の2点二塁打で追加点を加えると、ゲレーロの3点本塁打でリードを7点に広げる。勢いづく打線は五回、丸の移籍後初となるソロ本塁打で追加点。一方、山口は、六回に2本の三塁打を含む3安打などで3点を失うも、7回3失点と試合を作った。その後はリリーフ陣が無失点で締めて試合終了。丸の先制打、移籍後初本塁打を含む3打点の活躍など、打線が爆発し本拠地開幕戦を快勝で飾った。  巨人先発の山口は初回、四球などで一死二塁のピンチを招くも糸井、大山を連続で三振に打ち取り、先制を許さない。打線は初回、阪神先発のガルシアの立ち上がりを捉える。先頭の吉川尚、坂本の連続安打で無死一、二塁と先制のチャンス作ると、丸が一塁線を破る二塁打を放ち、3連打で幸先よく先制。さらに一死二、三塁から陽の内野ゴロの間に坂本が生還し、追加点を奪った。  2点の援護を受けた山口は二回、三回と走者を許しながらも粘りの投球を見せ、序盤は阪神打線を無失点に抑える。  打線は三回、吉川尚、坂本の連続安打で再び好機をつかむと、一死二、三塁として、岡本が左中間に適時二塁打を放ち、2点を加える。さらに勢いがとまらない打線は、一死一、二塁で迎えたゲレーロが2試合連発となる左翼席上段に運ぶ3点本塁打を放ちリードを7点に広げる。五回には丸が阪神2番手の馬場の代わり端を捉え、移籍後初となるソロ本塁打を放つ。  先発の山口は中盤の四回、五回の阪神打線を連続で三者凡退に抑えるなど、快調に無失点投球を続けるも六回、先頭の近本の三塁打を口火に、福留に右前適時打、糸原に右越えの2点三塁打を浴びて、この回3点を失う。  その裏、打線は一死満塁のチャンスに、丸がこの試合3打点目となる犠飛を放ち、9点目。山口は七回二死一、二塁のピンチをしのいで、この回で降板、救援陣に託す。  八回、2番手の今村は一死一、二塁のピンチを迎えるも、後続を断ち無失点。九回は3番手の宮國が阪神打線を三者凡退で締めて試合終了。投打がかみ合った巨人は、本拠地開幕戦を快勝し、3連勝で4試合目ながらも単独首位に立った。
3.31広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの3回戦。巨人先発の畠は初回と三回に失点を許すものの、6回途中2失点と粘投。打線は2対2の五回、丸の移籍後初安打となる適時二塁打で勝ち越す。その後同点とされるが、九回に吉川尚が左越え2点二塁打を放つなど3点を加えて突き放し、6対3で勝利。巨人は昨季セ・リーグ王者の広島に連勝し、敵地での開幕カード3連戦を勝ち越した。  巨人先発の畠は初回、一死一・三塁のピンチを招くと、続く鈴木に二塁打を浴び先制を許してしまう。対する打線は二回、広島先発の九里に対して一死から陽が中前打で出塁すると、前の試合3安打4打点と絶好調のゲレーロが外角直球を右翼席へ叩き込み2対1と逆転。しかし畠は三回、鈴木に中犠飛を打たれ、同点とされる。  勝ち越し点が欲しい打線は五回、先頭・畠の四球、吉川尚の犠打で得点圏に走者を置くと、丸が右中間深くにはじき返す二塁打を放つ。丸の移籍後初安打となる適時打で3対2と再びリードを奪った。打線の援護を受けた畠は走者を背負いながらも得点を許さず、六回二死で戸根にスイッチ。戸根が後続を抑え、巨人の1点リードで終盤を迎える。  七回は3番手・吉川光が登板し、先頭打者に途中出場の長野を迎える。長野には中前打を許すものの、続く田中広のバントを小林が二塁に好送球。併殺に打ち取り、試合の流れを渡さない。  しかし八回、4番手で登板した桜井が鈴木、バティスタに連打を浴び無死一、三塁のピンチを招く。ここで原監督は左腕の中川にスイッチ。中川は代打・小窪の遊撃併殺打の間に同点を許すが、続く會澤を打ち取りこの回を最少失点で切り抜ける。  同点で迎えた九回、広島は抑えの中崎をマウンドに送ったが、ビヤヌエバのゴロを三塁手が失策し出塁。続く小林の送りバントを捕手が二塁に悪送球し、相手のミスが重なって走者がたまる。一死後、吉川尚が左越えに2点二塁打放ち、5対3と巨人が土壇場でリードを奪った。続く坂本も左前打を放ち、さらに1点を追加した。  九回裏は守護神クックが登板し、無失点で締めた。巨人は6対3で広島に連勝、中川が今季初勝利を挙げた。巨人は敵地で迎えた開幕カードを2勝1敗と勝ち越し、4月2日からは阪神を相手に東京ドーム開幕戦を戦う。
3.30広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの2回戦。巨人打線は四回、二死一、二塁からゲレーロが左翼線に2点二塁打を放ち先制する。1点差に迫られた六回には、再びゲレーロが中前に2点打をはじき返し貴重な追加点を挙げた。先発のヤングマンは再三走者を出しながらも6回4安打1失点の好投。最後は新守護神・クックが三者凡退で締めて来日初セーブを挙げた。巨人は3安打4打点の活躍を見せたゲレーロを筆頭に外国人選手の活躍が光り、今シーズン初勝利を飾った。  巨人先発のヤングマンは初回、先頭の田中広に四球を与えると、味方の失策も絡み一死一、三塁のピンチを招く。しかし、続く鈴木を空振り三振、松山を遊ゴロに打ち取り先制を許さない。その後、ヤングマンは尻上がりに調子を上げ走者を背負うものの得意のカーブを巧みに使い無失点に抑えていく。  巨人打線は広島先発・床田のコーナーを突く投球の前にチャンスを作れずにいたが四回、丸が四球を選ぶと陽が右前打でつなぎ二死一、二塁の好機を作る。ここで打席には、今月5日のオープン戦で床田から2安打を放っているゲレーロ。ゲレーロは詰まりながらも左翼線に落とす二塁打を放ち、巨人が2点を先行する。  リードをもらったヤングマンだったがその裏、鈴木に甘く入った変化球をレフトスタンド上段に運ばれ1点差に迫られてしまう。  追加点が欲しい打線は六回、先頭の丸が四球で出塁すると岡本が右越え二塁打で続き無死二、三塁とチャンスを広げる。一死後、広島ベンチはゲレーロの打席で床田に代えて右腕ヘルウェグを送る。ゲレーロはこの代わり端を捉え、2打席連続の適時打となる2点打を中前に運び、貴重な追加点をたたき出した。  ヤングマンは再三走者を背負ったが、6回を投げて4安打1失点にまとめて2番手・吉川光にスイッチ。しかし、吉川光は先頭の野間に右越え三塁打を許し、會澤の二ゴロの間に1点を失う。  2点リードの八回、原監督がセットアッパーとして送り込んだのは中川。中川は内野安打と失策で二死二塁のピンチを背負ったが後続を断ち、広島打線の追撃を許さない。打線は九回、3四球で一死満塁のチャンスを作ると、岡本の遊ゴロの間に1点を奪い、再び点差を3に広げた。最終回は新守護神・クックが登板し、三者凡退で危なげなく締めた。  巨人はゲレーロが3安打4打点と大暴れし、ヤングマンが6回4安打1失点の好投。クックも三者凡退で来日初セーブを挙げた。外国人選手が投打に活躍し、今シーズンの初勝利を飾った。
3.29広島2014年以来、4年振りのセ・リーグ制覇を目指した2018年の巨人。だが、終わってみれば、67勝71敗5分の借金4に終わり、広島の3連覇を阻むことはできなかった。かろうじて3位には食い込み、クライマックスシリーズには駒を進めたものの、ファイナルステージでは1勝もできずに広島の前に敗退。3年間で一度もリーグ優勝を果たせなかった高橋由伸監督は辞任に追い込まれ、来季からは原辰徳新監督の下で再スタートを切る。その来季に向けて巨人は積極的な補強をした。巨人は12球団で最多となる9選手を補強。FA市場で丸と炭谷のW獲りに成功し、パドレスで今季メジャー20本塁打を放ったビヤヌエバやマリナーズを退団した岩隈、オリックスから自由契約となった中島も獲得。オフに自由契約となっていた上原浩治投手とも再契約を結び、ドミニカ出身のモタ、ラモスとは育成契約を締結している。ただ炭谷の人的補償として生え抜きの功労者である内海が西武へ移ることになった。

ペナントレース順位予想
今年は、1広島、2巨人、3DeNA、4ヤクルト、5阪神、6中日になる。
巨人をファンとしては、1位にしたいところだが、去年、一昨年と広島に逆転負けが多かった。核とする抑えがいない。未知の戦力クックを抑えにしようとする考えでは、また今年も逆転負けする可能性は高い。確かに、原監督が監督になったのも大きいし、丸が加入したのも雰囲気がガラリと変わったのは大きいが、優勝まではちょっと言う感じかな。去年、広島と13ゲーム差は、中々、差が縮まらない。
広島は、丸が抜けたのは大きいが、それ以上に層が厚い。オープン戦の4番・鈴木が去年以上に活躍しそうな気がする。丸が抜けた穴をみんなで補おうとするので、去年よりも手強い相手になる。
3位以下は、正直、分からない。

2019年のプロ野球ペナントレースが幕を開けた。マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの開幕戦。自身5度目の開幕投手を任された菅野は三回、安部に右翼席へ飛び込むソロ本塁打を浴びる。菅野はその後、走者を出しながらも粘投し、7回1失点と好投した。一方、打線は1番に座った吉川尚が3安打と気を吐いたが、昨年、菅野と最多勝を分け合った広島・大瀬良の前にあと1本が出ず。終盤に中継ぎ陣が崩れ、突き放された巨人は菅野の好投むなしく、0対5で零封負けを喫し、2年連続で開幕戦黒星スタートとなった。
1 (二) 吉川 尚輝 、 2 (遊) 坂本 勇人 、 3 (中) 丸 佳浩 、 4 (一) 岡本 和真 、 5 (右) 陽 岱鋼 、 6 (左) 亀井 善行 、 7 (三) 田中 俊太 、 8 (捕) 小林 誠司 、 9 (投) 菅野 智之



2018年ジャイアンツ ドラフト指名

「2018年プロ野球ドラフト会議supported byリポビタンD」が25日、東京都内のホテルで開催され、巨人は1位指名で八戸学院大の高橋優貴投手の交渉権を獲得するなど、計6選手を指名しました。1位の入札で巨人は最初、大阪桐蔭の根尾昂選手、再入札では立命館大・辰己涼介選手を指名しましたが、いずれも4球団による抽選にはずれ、3度目の入札で高橋投手を単独指名しました。また、2位以下はすべて高校生(投手3人、内野手2人)を指名しました。指名を終えた原辰徳監督は、「将来非常に楽しみな、近未来、近々未来のジャイアンツを背負って立つ選手を指名することができました。(満足度は)90点ぐらい」と述べ、1位指名の高橋投手については、「左投手ではナンバーワンの評価をしていました。非常に可能性のある、即戦力という位置づけです」と期待をにじませました。
方法指名プロフィールコメント
1巡目高橋優貴投手 東海大菅生高(東京都)―八戸学院大
178センチ、82キロ
左投左打
最速152キロを誇る本格派左腕。1年春からリーグ戦に登板し、順調に成長。フォームのバランスも良く、スピードと切れを併せ持つ。先発だが、リリーフもこなせるタイプで、1年目から戦力として期待。公表していた大阪桐蔭・根尾昂内野手、立命大・辰己涼介外野手を立て続けに抽選で外した後の指名。北東北大学野球リーグで史上最多の通算301奪三振を記録したが、全国舞台の経験がない高橋本人にとっても驚きだった。「すごくビックリしていますが、4年間、ドラフト1位を目標に頑張ってきたので、努力が報われた。巨人は伝統があり強いイメージ。早く一軍のマウンドに上がり、先発ローテーションに入って、新人王を取れるように頑張りたい」と決意した。全国的には無名だが、キレのある直球に加え、緩急をつけたスライダーが武器。今夏以降はテークバックを小さくする新フォーム形成にも取り組み、スクリューボールのキレや制球も増した。対戦した選手を問われると「学年が被らず、(早実時代の)日本ハム清宮選手と対戦できなかったので、やってみたい」と答えた。
2巡目増田 陸内野手 明秀学園日立高(茨城県)
178センチ、80キロ
右投右打
身体能力に優れ、走行守すべて高いパフォーマンスを発揮する。パンチの効いた力強いスイングから放つ長打は魅力で、将来性を感じさせる。
3巡目直江大輔投手 松商学園高(長野県)
184センチ、77キロ
右投右打
しなやかな投球フォームから伸びのあるストレートを投げる。相手打者の反応を見ながら投げられるクレバーな投手。
4巡目横川 凱投手 大阪桐蔭高(大阪府)
190センチ、90キロ
右投右打
体格に恵まれた大型左腕。長身から投げ下ろす角度のあるストレートと、大きく曲がって落差があるカーブは魅力。今後の伸びしろもあり、将来の左の先発として期待
5巡目松井義弥内野手 折尾愛真高
191センチ、90キロ
右投左打
恵まれた体格で強肩強打、俊足の大型三塁手。身体能力が高く、高校通算40本塁打と長打力も兼ね備える。まだ荒削りながら、潜在能力は非常に高い。
6巡目戸郷翔征投手 聖心ウルスラ学園高(宮崎県)
186センチ、72キロ
右投右打
最速149キロの右の本格派。今夏のU-18日本代表の壮行試合で宮崎選抜の一員として登板し、日本代表から5イニング9奪三振。決め球のカット、スプリットは切れ味が鋭い。野球は小1から軟式の三股ブルースカイで始める。妻ケ丘中野球部で2年から投手。高校では1年秋にベンチ入り。昨夏にエースで甲子園出場。憧れはダルビッシュ有(カブス)。球種は直球、スライダー、チェンジアップ、スプリット、カーブ。
育成1巡目山下航汰外野手 健大高崎高(群馬県)
176センチ、80キロ
右投左打
高校通算75本塁打の強打者。スイングが鋭く、遠くに飛ばすことができる
育成2巡目平井快青投手 岐阜第一高(岐阜県)
184センチ、73キロ
右投右打
バランスの良いフォームから繰り出す、角度のある140キロ台後半のストレートが魅力。ツーシームを低めに集められ、スライダーでも空振りを取ることができる
育成3巡目沼田翔平投手 旭川大高(北海道)
175センチ、64キロ
右投右打
バランスの良いフォームで最速146キロを計測するストレートが魅力。体ができれば150キロも狙え、将来のローテーション候補として期待
育成4巡目黒田響生内野手 敦賀気比高(福井県)
184センチ、75キロ
右投右打
グラブさばきが柔らかく、安定した送球で守備力が高い大型遊撃手。バットの出がスムーズで広角に打ち返すタイプ




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