巨人(2018年ジャイアンツ)


読売巨人軍は永遠に不滅です

2018年ジャイアンツ

セリーグクライマックスシリーズ

巨人日本S進出出来ず


CSシリーズ相手勝敗場面
1戦目広島0勝2敗マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの「2018 マツダ クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」第1戦。巨人先発・メルセデスは初回、内野ゴロの間に先制を許す。四回には鈴木に左越え2点本塁打を浴びるなど四回途中4失点でマウンドを降りた。一方、打線は広島先発・大瀬良から六回にマギーが放った適時打の1点のみに抑えられ、リリーフ陣も追加点を奪われて1対6で敗戦。巨人はファイナルステージ初戦を落とし、対戦成績は広島のアドバンテージを含めて0勝2敗となった。    ファイナルステージ初戦の先発を託されたのは、シーズン後半の先発ローテーションを支えてきたメルセデス。しかし初回、田中に四球を与え、菊池の中前打で無死一、三塁のピンチを背負うと、丸の二ゴロの間に田中が生還。制球に苦しみ、立ち上がりに先取点を奪われる。  広島の先発はリーグ最多勝のエース・大瀬良。巨人打線は三回、先頭の亀井が四球で出塁すると、小林が送りバントを決め、得点圏に走者を進める。二死後坂本も四球で歩き、一、二塁と好機を広げる。ここで田中俊が中堅に弾き返したが、打球は丸のグラブに収まり、同点とはならなかった。  立ち直りたいメルセデスだったが四回、先頭の丸に中前打を許すと、続く鈴木に甘く入った変化球を左翼スタンドに叩き込まれた。痛恨の一発を浴び、0対3とリードを広げられてしまう。さらに松山の左前打の後、會澤の左中間適時二塁打で4点目を失い、メルセデスはここで降板。巨人は2番手吉川光をマウンドへ送る。吉川光は二死一、二塁のピンチをしのぐと、五回も上位打線を三者凡退に抑える好リリーフを見せ、反撃を待つ。    反撃したい打線は六回、先頭の代打・辻が右前打を放つと一死後、田中俊が左前打でつなぐ。一、二塁の好機を作るとマギーが変化球を左前にはじき返し、二塁走者・辻が生還。ようやく1点を返したが、その後の好機に後続が凡退し、大瀬良を打ち崩せない。  巨人は3番手の中川が六回を無失点に抑えると、七回はファーストステージで好リリーフをみせた上原をマウンドへ送る。流れを引き寄せたい場面だったが、一死から丸に右越えソロ本塁打を浴び、リードを広げられてしまった。さらに八回にも5番手・澤村が1点を失い、突き放された。  打線は七回以降、広島リリーフ陣に一人の走者も出せず、1対6でゲームセット。巨人は終始試合の主導権を握られ、ファイナルステージ初戦を落とした。対戦成績は広島のアドバンテージを含む0勝2敗となった。
2戦目広島0勝3敗マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの「2018 マツダ クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」第2戦。巨人先発・田口と広島先発・ジョンソンの息詰まる投手戦となる。試合が動いたのは六回、坂本のチーム初安打をきっかけに足も絡めて二死二塁のチャンスを作るとマギーが右中間に適時二塁打を放ち先取点を奪った。しかし八回、回をまたいで続投した2番手の畠が、新井に左翼線適時二塁打を浴びて同点とされ、なおも二死一、二塁から菊池に3点本塁打を打たれ勝ち越しを許す。打線は九回、守護神・中崎から一死一、二塁の本塁打が出れば同点の好機を作ったが、代打・阿部が大きな右飛、亀井が二ゴロに倒れ試合終了。田口が6回を1安打無失点に抑える好投を見せたが、終盤に粘りきれずに2連敗。ファイナルステージの対戦成績はアドバンテージを含め0勝3敗となり日本シリーズ進出へ向け、あとがなくなった。  巨人の先発はレギュラーシーズン2勝8敗と結果が出ず、ポストシーズンでの巻き返しにかける田口。初回二死後、丸に右前打を許したが、鈴木を三直に抑え無失点で立ち上がる。さらに二回、三回と2イニング連続で三者凡退に抑える。その後も強気にインコースをつき、緩急をうまく使った投球で、広島打線につけ入る隙を与えない。  一方、打線は二回、一死から長野が四球を選ぶと二盗を決め、さらに亀井の遊ゴロが敵失を誘い二死一、三塁のチャンスを作る。しかし小林が捕飛に倒れ先制はならなかった。その後は、三回から五回まで3イニング連続で三者凡退に倒れ、五回まで広島先発・ジョンソンの前に無安打に抑えられてしまう。  試合が動いたのは六回、一死から坂本がチーム初安打となる中前打を放つと、足を使った攻撃で二死二塁の好機を作る。マギーが右中間に適時二塁打を放ち、打ちあぐねていたジョンソンからついに先制点を奪った。  七回、由伸監督は好投の田口に代え畠をマウンドへ送る。田口は6回を投げ67球、1安打無失点。二塁を踏ませない圧巻の投球でマウンドを降りた。代わった畠は、七回は三者凡退に抑えたが、八回、二死を取った後、代打・松山に四球、代走・上本に盗塁を許し二死二塁のピンチを招くと、代打・新井に落ちる球を拾われ、これが左翼線適時二塁打となり同点に追いつかれてしまった。さらに田中に四球を与えて二死一、二塁とされると、菊池に左中間に3点本塁打を打たれ勝ち越しを許してしまった。  打線は九回、広島の守護神・中崎から、先頭のマギーの右超え二塁打を口火に一死一、二塁のチャンスを作る。しかし、代打・阿部はあと少しで本塁打という右飛、亀井が二ゴロに倒れゲームセット。田口が6回を1安打に抑える好投を見せたが、終盤に広島の粘りに屈した巨人。2連敗となり対戦成績は広島のアドバンテージを含む0勝3敗となり日本シリーズ進出へ向けあとがなくなった。
3戦目広島0勝4敗マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの「2018 マツダ クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」第3戦。日本シリーズ進出に向けてもう一つも落とせない巨人だったが、先発・今村が不安定な立ち上がりを捉えられ、三回途中3失点で降板する。巨人はこれ以上の失点を防ぐべく中継ぎ陣に後を託すが、内野の失策などもからんで五回にさらに2失点を喫する。一方の打線は相手守備の失策や四球などで再三走者を出したが、広島先発・九里の前に五回まで無安打に抑えられるなど、好機にあと一本が出ず、六回にマギーの適時打で1点を返すのが精一杯だった。巨人はセ・リーグ三連覇の広島にこのファイナルステージで3連敗し、惜しくも日本シリーズ進出はならず。これで巨人の2018年シーズンが終了した。  崖っぷちの状況でマウンドへ送られたのは、今季6勝の今村。初回、先頭の田中に死球を与えると、いきなり一死二塁のピンチを迎える。しかし、丸、鈴木を抑え無失点で切り抜ける。  2試合で2得点と調子の上がらない打線は、この日もあと一本が出ない。初回を三者凡退で終えた後の二回、無死から岡本が三塁失策で出塁し、無死二塁の好機が訪れる。だが、阿部、長野が倒れると、二死一、二塁とした後も小林が空振り三振でチャンスを潰してしまう。3回には一死一塁で田中俊が遊撃併殺打に倒れ、走者を生かせない。歯がゆい試合展開が進む。  対照的に、効率の良い攻撃を続ける広島打線。2回、今村は先頭のメヒアに左翼線二塁打を浴びると野間にも初球を右翼線二塁打とされ、あっさり先制点を与える。さらに、安部の一ゴロの間にも三塁走者の野間が生還し、2点のビハインドとなる。  さらには三回。今村は二死まで簡単に討ち取るが、丸に甘く入ったカーブを狙い撃ちされ、右越えソロを叩き込まれる。今村は続く鈴木に四球を与えたところで降板。三回途中3失点と大事な一戦で試合を作れず、2番手・野上にマウンドを譲る。  追う展開になっても巨人打線に火が付かない。四回は三番からの好打順だったが三者凡退。同じく五回も三者凡退で、攻撃時間があっさりと過ぎていく。  すると五回、3番手の中川が一死一、二塁のピンチを作って降板し、4番手の澤村が鈴木を四球で歩かせる。満塁の場面で野間の遊ゴロを坂本が失策し、その間に2点を追加される。  意地を見せたい打線は、六回に坂本の打球が三塁ベースを襲い、チーム初安打。二死後、マギーが左前適時打を放ち、ようやく1点をあげる。  巨人の中継ぎ陣は、七回から登板した吉川光が2イニングを完全投球でまとめ、反撃への足がかりをつくる。  八回、最大の好機が訪れる。二死から田中俊が中前打、マギーが四球でつなぎ、打席には四番・岡本。前の打席、17打席目でCS初安打を放った主砲は、フランスアのストレートを狙い打つ。しかし、打球は力のないファウルフライとなり、一発で1点差の好機を逃してしまう。  九回は阿部、長野が簡単に倒れ、二死から代打・ゲレーロが送られるが、フランスアの高めの速球にバットが空を切り、ゲームセット。ヤクルトとのCSファーストステージを2連勝した巨人だったが、ファイナルステージ3連敗となり日本シリーズ進出は果たせなかった。これで巨人の2018年シーズンが終了した。

セリーグファーストステージ

巨人ファイナルステージ進出決定


CSシリーズ相手勝敗場面
1戦目ヤクルト1勝0敗神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの「2018 マイナビ クライマックスシリーズ セ ファーストステージ」第1戦。巨人は1対1で迎えた三回、ヤクルト先発・小川から坂本が左翼席へソロ本塁打を放ち勝ち越す。先発の今村は五回二死二塁のピンチで降板するが、2番手上原が回またぎで六回まで完璧に抑える好リリーフ。七回に陽と代打・亀井の適時打で2点を追加すると、終盤は畠と山口俊が無失点でつなぎ、4対1で逃げ切った。敵地での初戦に勝利した巨人は、CSファイナルステージ進出へ王手をかけた。  巨人は初回、 一死から田中俊が四球で出塁すると、マギーが右越え二塁打でつなぎ、二、三塁の好機を作る。続く岡本の右犠飛で田中俊が生還し、シーズン中は1度も勝てなかったヤクルト先発の小川から大事な先取点を奪った。  初戦の先発を任されたのは、クライマックスシリーズ初先発の今村。初回は無失点で抑える上々の立ち上がりをみせたが二回、先頭の大引を四球で出塁を許してしまう。その後二死二塁から中村に前進守備の中堅頭上を越える適時二塁打を浴び、1対1の同点にされた。  追いつかれた巨人は直後の三回、一死から坂本が体勢を崩されながらも外の変化球をすくい上げると、打球は巨人ファンの待つ左翼席最前列へ飛び込んだ。坂本の勝ち越しソロ本塁打で、2対1と再びリードを奪う。    今村は三回以降も粘りの投球を続けていたが五回、二死から坂口に左翼線二塁打を浴びる。二死二塁、打席に2番・山田哲を迎えた場面で由伸監督が動いた。今村を80球で諦め、2番手にベテラン・上原を送る。上原は山田哲を簡単に追い込むと、最後は低めの変化球で空振り三振を奪い、ピンチを脱した。由伸監督の思い切った采配が的中し、2対1で折り返す。  六回もマウンドに上がった上原はバレンティンを捕邪飛に打ち取ると、続く雄平、大引から連続三振を奪った。上原の好リリーフで、ヤクルトに流れを渡さない。  一方、四回以降小川に抑え込まれていた打線は七回、先頭の長野が左前打で出塁すると、続く陽が左中間を破る二塁打。スタートを切っていた長野が一塁から一気に生還し、3点目を奪った。なおも攻勢を強める巨人は小林が犠打を決めて一死三塁とすると、代打・亀井がヤクルト2番手・ハフから中前にしぶとく落とす適時打を放ち、4対1と突き放した。  巨人は七回を3番手・畠が無失点に抑えると、八回から守護神・山口俊を投入。八回は坂口、山田哲、バレンティンの上位打線を三者凡退に抑え込む。九回もヤクルト打線に反撃の糸口すら与えず、3人で攻撃を退け、4対1でゲームセット。上原の好救援とキャプテンの一発、さらに由伸監督の采配も要所で的中した巨人が、ファイナルステージ進出へ王手をかけた。
2戦目ヤクルト2勝0敗神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの「2018 マイナビ クライマックスシリーズ セ ファーストステージ」第2戦。巨人は、エース菅野がクライマックスシリーズ史上初のノーヒットノーランを達成する快投。打線も3本塁打で援護し、2連勝でファイナルステージへと駒を進めた。試合は二回、長野の中越えソロ本塁打で1戦目に続いての先制に成功。さらに四回はマギー、亀井にも本塁打が飛び出し4対0と一発攻勢で主導権を握った。菅野はコーナーを丁寧に突く投球で、ヤクルト打線をまったく寄せ付けない。六回まで一人の走者も許さない完璧な投球。七回に山田哲に四球を与え、完全試合は逃したが、最後まで安打を許すことなく、九回も3人できっちり締めた。菅野は113球、7奪三振、1四球の内容でヤクルト打線を無安打無得点に封じた。巨人はヤクルトに2連勝でファーストステージを突破。2015年以来となるファイナルステージ進出を決めた。日本シリーズをかけ、17日から広島とマツダスタジアムで対戦する。  ヤクルトの先発はシーズン中に完封負けを喫している原。打線は初回こそ三者凡退に終わったが二回、二死から6番・長野が中越えにソロ本塁打を放ち、1戦目に続き先制に成功した。  必勝を期す巨人の先発はエース菅野。初回を3人で片付けると、二、三回も完璧に封じ、最高の立ち上がりを見せる。  追加点のほしい打線は四回、先頭のマギーが甘く入った変化球を逃さず、左中間に豪快な一発を叩き込むと、さらに二死一塁から、この日スタメンの7番・亀井が右中間に2点本塁打を放った。この回2本塁打で3点を追加し、4対0とリードを広げた。  味方の援護を受け、菅野は四、五回も危なげなく相手打線を三者凡退に抑え、前半をパーフェクト投球で終えた。  菅野は試合後半に入ってもコーナーを丁寧に突く投球でヤクルト打線を封じていく。六回はヤクルトベンチが連続で代打を送ったが、動じない。  七回、菅野は簡単に二死を取ったが、3番の山田哲に対して、フルカウントからスライダーが外れて四球に。この試合初めて走者を出したが、次打者を打ち取り無安打投球は続く。  五回以降、ヤクルトの継投策の前に追加点を奪えずにいた打線は八回、二死から長野が左中間二塁打でチャンスメーク。さらに亀井が敬遠四球で一、二塁としたが、小林は三ゴロに倒れた。  八回を終え、無安打投球を続ける菅野は九回もマウンドへ。簡単に二死を取ると、最後は坂口を中飛に打ち取り試合終了。  菅野は113球、7奪三振1四球の内容でクライマックスシリーズ史上初のノーヒットノーランを達成。打線も序盤に3本塁打4得点を集中させ、菅野を援護した。巨人は2連勝、最高の勝ち方で3年ぶりにファイナル出場を決めた。17日からマツダスタジアムで広島と日本シリーズ出場をかけて対戦する。

巨人リーグCS進出おめでとうございます


143試合67勝利71敗5引き分け.486 3位
最優秀防御率:菅野 智之2.14
最多勝利:菅野 智之15勝
最多奪三振:菅野 智之 200
月日相手勝敗場面
10.9阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの最終戦。4対4で迎えた七回、先頭の岡本が32号本塁打を左翼席に叩き込み勝ち越しに成功すると、八回にも岡本が2打席連続の33号本塁打を放ち、シーズン100打点を達成。阪神を突き放した。最終回はエース・菅野がきっちりと3人で締め9対4で試合終了。巨人は今季最終戦を白星で飾り67勝71敗5分の3位でCS(クライマックスシリーズ)進出を決めた。  勝てばCS進出が決まる巨人先発はここまで阪神戦3戦負けなしと相性のいいメルセデス。初回、先頭の糸原に遊失策で出塁を許すと、一死一、三塁から併殺崩れの間に先制されてしまう。しかし、その後はコーナーを丁寧に突く投球で二回から四回まで3イニング連続で三者凡退に抑えるなど立ち直りを見せる。  一方、一、二回と走者を出しながら無得点に終わっていた打線は三回、阪神先発・メッセンジャーをとらえる。一死から坂本が左前打で出塁すると、田中俊が右前打で続き一死一、三塁。さらに四球も絡み二死満塁のチャンスで阿部。追い込まれてからうまく右翼線にはじき返す2点二塁打で逆転に成功した。  さらに五回、二死から阿部が四球を選び長野の左前打で二死一、二塁のチャンスを作ると、陽が右越え2点適時三塁打を放ちリードを3点に広げた。  好投を続けていたメルセデスだったが五回、梅野、板山の連打から一死二、三塁のピンチを招くと代打・鳥谷の一ゴロの間に1点を失った。さらに六回、先頭の島田の左翼線二塁打から一死三塁とされると、大山に右中間適時打を打たれ1点差。なおも一死二塁のピンチを背負ったところで、ベンチはメルセデスに代え畠にスイッチ。しかし、ナバーロの打席で畠の暴投と小林の三塁への悪送球で同点に追い付かれてしまった。  しかし、七回、先頭の岡本が阪神の3番手・桑原の甘く入ったスライダーをレフトスタンドに叩き込み、すぐさま5-4と勝ち越しに成功する。さらに一死後、長野、陽の連打で一死一、三塁とすると小林がスクイズをきっちりと決めリードを広げた。  さらに八回、先頭の坂本が中前打で出塁し、犠打で一死二塁とすると、マギーが右中間に適時二塁打を放ち貴重な追加点を奪う。なおも一死二塁で、岡本がシーズン100打点目となる2打席連続の2点本塁打を放ち、阪神を突き放した。  投手陣は七回から守護神を務める山口俊を投入。ピンチを背負ったが、2イニングを無失点に抑える。最終回は、エース・菅野がマウンドへ。菅野は貫禄を見せ3人で締め試合終了。巨人は今季最終戦を白星で飾り、67勝71敗5分で3位を確保。クライマックスシリーズ進出を決めた。岡本は打率3割、30本塁打、100打点を達成。22歳での100打点以上は史上最年少となる。
10.4広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの最終戦。巨人は五回二死一、二塁から岡本の中前適時打で先制。六回には先発菅野のスクイズで加点した。さらに八回には阿部が通算399号となるソロ本塁打、続く長野にもソロ本塁打が飛び出した。先発の菅野は最後まで広島打線につけ入る隙を与えず、4安打11奪三振、無四球で9回を投げきった。自身3試合連続、シーズン8度目の完封でリーグトップに並ぶ15勝目。巨人はエースの快投で、クライマックスシリーズ進出へまた一歩前進した。  巨人先発はここまで14勝をあげている菅野。初回一死から田中に安打を許すも丸、鈴木を連続三振に仕留め、無失点の立ち上がり。直球、変化球をコーナーに投げ分けて広島打線を封じ込め、二、三回は三者凡退に抑える。四回にも一死二塁のピンチを背負ったが、鈴木を空振り三振に抑えると、続くメヒアのバットも空を切らせ、連続三振でピンチを切り抜ける。  菅野の力投に応えたい打線は四回まで広島先発・野村の前に無得点。しかし五回、一死から坂本、田中俊の連打で一、二塁の好機をつくる。マギーは空振り三振に倒れたが、続く岡本が内角の球をコンパクトに振り抜き、中前へ運んだ。二塁走者・坂本が生還し、巨人が欲しかった先取点を奪った。  さらに打線は六回、長野の内野安打、小林の中前打で一死一、三塁の好機をつくる。すると続く菅野が一塁線へ転がす絶妙なスクイズを成功させ、追加点を奪い、2対0とリードを広げる。   援護をもらった菅野は快調に投げ続ける。六回は野間、田中、丸の広島上位打線を完璧に抑え込む。七回には二死から安部に右翼線二塁打を許したが、ギアをあげた菅野は続く菊池を二ゴロに仕留め、得点を許さない。  打線は八回、先頭の阿部が通算400号本塁打にあと一本に迫る11号ソロ本塁打を右翼席に叩き込み3点目を挙げると、続く長野も左翼席へ飛び込む13号ソロ本塁打を放ち、広島を突き放した。  菅野は八回まで無失点に抑えると、九回は広島の上位打線を三者凡退に抑え、4対0でゲームセット。119球、散発4安打無四球で3試合連続、今季8度目の完封勝利。広島・大瀬良に並ぶリーグトップタイの15勝目を挙げた。また、この試合で菅野はシーズン200イニングに到達、さらに九回一死で丸からこの日11個目の三振を奪い、200奪三振も達成し、記録ずくめの白星となった。巨人は試合のなかったDeNAとのゲーム差を「1」に広げ、クライマックスシリーズ進出にまた一歩前進した。
10.1ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの最終戦。巨人は先発吉川光が大引に2打席連続の本塁打を浴びるなど4回4失点で試合を作れない。打線もヤクルト先発小川の前に六回まで無得点。しかし7点を追う七回、阿部がルーキーイヤーから18年連続2桁本塁打となる10号ソロを放って反撃ののろしを上げると、終盤に坂本と亀井のソロ本塁打などで3点差まで詰め寄る。しかし追い上げ及ばず5対8で敗戦。巨人は今季のヤクルト戦に11勝13敗1分けで負け越しが決まり、DeNAが勝ったため一夜で4位に後退した。
9.30広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの24回戦。巨人は初回、広島先発の大瀬良を攻めたて先制に成功する。直後に同点とされるが、三回に田中俊とマギーの連続適時打で2点を加えて勝ち越しに成功する。援護点をもらった先発・メルセデスは粘りの投球で四回をしのぐが、五回、田中に右越え2点本塁打を打たれ、試合は振り出しに戻る。均衡が破れたのは八回。二番手の畠が先頭打者を抑えるも、一死三塁から犠飛を許し勝ち越しを許してしまう。なんとか追いつきたい巨人は、八回に二死満塁まで詰め寄るもあと一本が出ない。1点ビハインドのまま迎えた九回、巨人は先頭打者の坂本が火の吹くようなヒットで出塁すると、一死一、三塁から岡本の適時打で同点に。最後は28日の試合でサヨナラ本塁打を放っている長野が中前に決勝打を放ち、本拠地最終戦で劇的なサヨナラ勝利をおさめた。巨人はこれでリーグ単独3位となり、クライマックスシリーズ(CS)進出に望みをつないだ。  巨人先発メルセデスは初回を三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せる。この裏、坂本が左中間二塁打で出塁すると、続く田中俊の二ゴロで一死三塁とし、マギーの中犠飛で1点を先制する。  幸先良く先制した巨人だったが、二回、四死球で無死一、二塁のピンチを迎えると、安部の左前適時打ですぐさま同点に追いつかれる。  続く三回、無死一塁から田中俊が左翼線適時二塁打を放つと、一塁にいた坂本が一気にホームに還り、1点を勝ち越す。続くマギーが左翼線適時二塁打を放つと、田中俊が生還し、さらに1点追加。この回2点を加え、試合は中盤戦に突入する。    五回、広島先発の大瀬良に右前打を浴び一死一塁とされると、続く田中が右越え二点本塁打を放ち、またしても同点に追いつかれてしまう。  五回以降、両軍決め手を欠き、勝ち越しはならない。  巨人は七回から代わった2番手の畠が二死二塁のピンチを招くも、この回を何とか無失点でしのぐ。畠は八回のマウンドも任されるが、鈴木に左中間三塁打を打たれ一死三塁とされると、続く松山の中犠飛で痛い1点を追加される。  この裏、巨人は二死一、二塁の場面で小林が中前打を放って二死満塁とし好機を作るが、畠の代打・陽は中飛に倒れ、逆転することは叶わなかった。  九回裏、なんとしても1点が欲しい巨人は先頭の坂本が左前打で出塁する。続く田中俊が四球を選び、無死一、二塁と好機を広げると、マギーの中犠飛で一、三塁とする。ここで4番・岡本が左前適時打で1点を返すと4−4の同点に。続く阿部も四球を選び、一死満塁とすると、最後は長野が中前に適時打を放ち、劇的なサヨナラ勝ち。巨人は本拠地最終戦を勝利で飾り、これでリーグ単独3位としてクライマックスシリーズ(CS)進出に望みをつないだ。
9.29広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの23回戦。巨人は7対7で迎えた九回、山口俊が二死二塁から西川に左前適時打を打たれ勝ち越しを許す。打線はその裏二死一、三塁のチャンスを作ったが亀井が右飛に倒れ試合終了。坂本が2本塁打を含む4安打の活躍を見せるなど、一時は4点差を追い付いたが、最後に山口俊が粘れず惜敗。チームは12年ぶりのシーズン負け越しが決まった
9.28DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの最終戦。巨人菅野、DeNA東の両先発による投手戦となった試合は九回裏、長野がDeNA3番手の砂田から劇的な一発を放ち、1対0でサヨナラ勝ち。クライマックスシリーズ出場へ負けられない一戦を制し、再び3位に浮上した。先発のエース菅野はDeNA打線を九回まで散発5安打、無失点に封じ14勝目。今季7度目となる完封勝利を飾った。  菅野は初回をあっさり3人で片付けたが二回、先頭の筒香、宮崎に連続して四球を出し、無死一、二塁のピンチを背負う。しかし乙坂を右飛、伊藤を二塁併殺打に仕留め、切り抜けた。  打線は二回、DeNA先発東から先頭の岡本が内野安打で出塁。さらに続く阿部が左中間フェンス直撃の二塁打を放ち、無死二、三塁と先制の好機をつくる。しかし長野が浅めの右飛に倒れると、亀井、小林も凡退し、絶好機を逃してしまった。  その後は菅野、東の投げ合いで両軍得点を奪うことができないまま、試合が進んだ。巨人打線は三回から五回まで1人の走者も出すことができず、得点の糸口を見出すことができない。  何とか先制し、好投の菅野を援護したい打線は六回一死から坂本の中前打などで二死一、二塁とし、二回以来の好機を作る。しかし4番の岡本は東の直球に手が出ず見逃し三振。あと一本が出ず、またしても得点を奪うことができない。  菅野は七回、一死からDeNA4番・筒香に右中間を破られ、二塁打を許すが宮崎を遊ゴロ、乙坂を空振り三振に切って取り、ガッツポーズ。気迫のこもった投球で先制は許さず、味方の援護を待つ。  打線は七回、二死から亀井が右前打、さらに続く小林が久々の安打を中前にはじき返し、二死一、二塁の好機を演出する。ここで巨人ベンチは菅野をそのまま打席に送ったが、東のチェンジアップにバットは空を切り、三振。ここでも東を打ち崩せなかった。  八回、DeNAベンチは東から2番手・パットンにスイッチ。この交代につけこみたい巨人打線は二死からマギーが右前打で出ると、すぐさま二盗を成功させ、二死二塁の好機をつくる。ここで岡本が投手強襲の打球を放ったが、走塁が守備妨害と判定され、結局無得点に終わった。  菅野は九回も続投。二死二、三塁とされたが乙坂を三飛に打ち取った。菅野は粘りの投球で九回まで103球、5安打無失点に抑え、エースの重責を果たした。  すると打線は九回裏、一死無走者でここまで3打席凡退の長野に打席が回る。長野はDeNA3番手・砂田の変化球をとらえると、打球はゆっくりと左中間スタンドに吸い込まれ、試合を決める12号サヨナラ本塁打となった。  巨人は長野の劇的なアーチで、1対0のサヨナラ勝ち。九回まで一人で投げきった菅野は今季7度目の完封で14勝目を挙げた。巨人は3位DeNAとの直接対決を制し、0.5ゲーム差で再び3位に浮上した。
9.24阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの24回戦。試合は巨人・メルセデス、阪神・岩貞の両先発が好投し、0対0のまま試合は延長戦に突入した。延長後も両軍とも得点することなく、そのまま試合終了。巨人は投手陣が阪神打線を計4安打に封じ、無失点リレーでつないだが、打線が七回の無死一、三塁、十回の二死一、三塁など好機を生かせなかった。巨人はこの引き分けで今シーズンの勝ち越しがなくなった。
9.23阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの23回戦。巨人は1-1の同点に追いつかれた直後の八回、二死一、二塁で、途中出場の立岡が中前に勝ち越し適時打を放つ。1点リードの九回は山口俊が移籍後初となるセーブを挙げて試合を締めた。試合序盤は先発の今村が走者を許しながらも粘りの投球で四回まで無失点とゲームを作る。打線は六回、4番・岡本が右手に死球を受けてから22打席目の久しぶりの安打などで好機を作ると、阿部の適時打で先制に成功する。しかし七回、4番手の上原が鳥谷に同点適時打を浴びる一進一退の展開。無失点の先発今村を四回で降板させた巨人は、6人の継投、総力戦を制し、2連勝となった。  巨人先発は自身5連勝中の今村。初回を三者凡退に抑えるなど上々の立ち上がりを見せる。二回、守備のミスからピンチを広げ二死満塁とされるも、青柳を投ゴロに打ち取り先制点を許さない。さらに三回、二死から安打と四球で二死一、二塁のピンチを背負うも、この場面も後続を断ち切り、粘りの投球を続ける。  粘投を見せる今村のためにも先制点を奪いたい巨人だったが、阪神先発・青柳の前に四回まで1安打に封じられる。五回、先頭の阿部、亀井が2者連続で安打を放ち、この試合初めて得点圏に走者を置くと二死一、二塁とした場面でベンチは今村に替えて代打・宇佐見を送り出す。しかし、初球を叩いた宇佐見の打球は一ゴロに。無失点の今村に代えての代打策も実らなかった。  2番手は中川。五回、一死から走者を背負うも続く森越を併殺打に仕留めて先制点を許さない。  六回、二死一塁の場面で、打席には右手に死球を受けて以来、21打席無安打の岡本。5球目を捉えた打球は左前打に。久しぶりの安打で先制のチャンスを広げ二死一、二塁とし、打席には阿部。この場面で登板した阪神2番手の能見から右前適時打を放ち先制に成功する。その裏、中川は一死から不運な形で二塁打を浴びた場面で降板し、3番手のアダメスにスイッチ。一死二塁と同点のピンチで登板となったアダメスだったが、後続を見事に抑えて1点のリードを守る。  追加点がほしい巨人は七回、二死一、二塁の好機を作るも、阪神3番手の桑原の前に好機を生かすことができない。その裏、アダメスに代わり4番手としてマウンドに上がった上原が、二死一、三塁から、代打・鳥谷に中前に適時打を浴び同点とされてしまう。しかし、さらに続いた二死、一、三塁のピンチは5番手の畠が福留を三振に打ち取り、勝ち越しは許さない。  直後の八回、四球などで二死一、二塁の好機を演出すると、途中出場の立岡がバットを折りながらも中前に運び、勝ち越しとなる適時打を放つ。  1点リードの九回にはクローザーとして山口俊がマウンドに上がる。先頭の中谷に安打を許すと一死二塁の同点のピンチを招くも、後続を断ち切り試合を締めた。計6人の継投で総力戦を制した巨人は2連勝で3位を死守。畠が今季初勝利、山口俊は移籍後初セーブを記録した。
9.22ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの24回戦。巨人は初回、相手のエラーからチャンスを広げ、内野ゴロと長野の2点適時打で3点を先制。六回にはゲレーロの適時打で中押し、七回には坂本のソロ本塁打でダメ押しと、着実に追加点を奪った。一方、巨人先発・菅野は、一回、三回、五回、七回、八回とヤクルト打線を三者凡退に抑える安定感抜群の投球。九回に一死一、二塁のピンチを背負うも後続を断ち、今季6度目の完封勝利で13勝目を挙げた。投打がかみ合った巨人は5対0で快勝し、連敗を2でストップした。  巨人先発は防御率リーグトップを走る菅野。初回、打率3割を超える坂口、青木、山田哲の上位打線を三者凡退に抑える。すると打線はその裏、ヤクルト先発・カラシティーから、先頭の坂本が右前打を放ち、相手のエラーも絡んで無死一、三塁の好機を迎える。続くマギーの三ゴロの間に三塁走者が生還し先制。さらに、二死二、三塁と再びチャンスを広げると、長野が左前に2点打を放ち、この回3点を奪う。  菅野は二回、二死一、三塁のピンチを背負うも中村を三振に抑え、この回も無失点で切り抜ける。その後も三回、五回を三者凡退に抑えるなど、ヤクルト打線にチャンスを与えない。  菅野をさらに援護したい打線だったが、立ち直ったカラシティーの前に二回、三回と三者凡退に抑えられる。五回にも、二死から坂本、重信が連続四球で出塁したが、続くマギーが見逃し三振に倒れ、好機をものにすることができない。  一方、五回まで2安打無失点と圧巻のピッチングを見せる菅野だったが、六回、先頭の坂口に二塁打を浴び、その後二死一、三塁のピンチを招く。しかし、続く雄平を二ゴロに打ち取ってピンチを切り抜け、無失点投球を続ける。  打線は六回、阿部の安打に続き、長野の3本目となる安打で一死一、二塁のチャンスを作ると、続くゲレーロが左前に運び、待望の追加点。4対0として、二回以降好投を見せていたカラシティーをノックアウトした。  さらに七回、一死から坂本が第15号となる左越えソロ本塁打を放ち、ヤクルト2番手の秋吉から追加点を挙げる。  打線の援護を受けた菅野は、七回、八回とヤクルトを三者凡退にピシャリと抑える。しかし、九回、山田哲と雄平の安打で一死一、二塁のピンチを背負うも、後続を断ち切り、今季6度目の完封勝利を挙げた。  菅野は9回5安打無失点の快投で13勝目。投打がかみ合った巨人は5対0で勝利し、連敗を2でストップした。
9.19DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの24回戦。巨人先発は吉川光。初回、大和に先頭打者本塁打を浴びる苦しい立ち上がり。その後DeNA打線につかまり、三回にはロペスに左越え3点本塁打、四回には悪送球で自らリズムを崩し、適時打を浴びるなど試合を作ることができなかった。一方の打線はDeNA先発・東を前に七回二死まで走者すら出すことができない。七回、マギーが右翼席にソロ本塁打を叩き込み一矢を報いるも、その後は反撃の糸口をつかむことができず、1-6で敗戦。痛い連敗となった
9.17中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの25回戦。試合序盤は両先発の小気味よいピッチングの前に巨人、中日とも打線が沈黙する。六回、巨人先発メルセデスが先頭の京田に四球を与え、一死二塁から、4番ビシエドに先制適時打。さらに、二死一、二塁から福田に3点本塁打を浴びリードを広げられる。巨人打線は、七回に代打ゲレーロの犠飛、八回には陽に通算100号となるバックスクリーン弾が飛び出すなど終盤に追い上げる。しかし、最終回は回またぎとなった中日3番手のロドリゲスの前に打線が沈黙し、反撃及ばず。中日とのレギュラーシーズン最終戦で痛い敗戦を喫し、今季の中日との対戦を16勝8敗1引き分けで終えた
9.16中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの24回戦。巨人は1対1で迎えた五回、二死二、三塁からマギーが中前適時打を放って2点を勝ち越すと、七回には阿部の9号満塁本塁打などで一気に5得点。八回にも重信のこの試合4安打目となる2点三塁打などでさらに3点を加えた。先発の今村は先制を許すも粘り、六回途中まで投げて2失点で6勝目。投打がかみ合って11対3で勝利した巨人は、連敗を「4」でストップした。  巨人先発は6勝目を目指す今村。初回、平田、京田の連打で無死一、二塁のピンチを招くと、アルモンテの左翼線適時打で早々と失点してしまう。しかしその裏、重信が中日先発・吉見から右翼席へ飛び込む2号ソロ本塁打を放ち、すぐさま同点に追いつく。  今村は三回、一死一、三塁のピンチを招くもビシエドを三塁併殺打に仕留め、無失点で切り抜ける。五回にも一死二塁のピンチを招くが生還は許さず、五回まで被安打6、1失点と粘投し、味方の奮起を待つ。  一方、二回以降再三のチャンスに一本が出なかった打線は五回、田中俊の中前打から一死一、二塁の好機を作る。重信の二ゴロで二、三塁とすると続くマギーが中前に2点打を放った。マギーの3試合連続の適時打でようやく吉見から勝ち越し点を奪い、3対1で折り返した。  援護をもらった今村だったが六回、無死一、二塁とまたもピンチを背負うと高橋に直球を中前へはじき返され、3連打で1点差に迫られる。ここで由伸監督は今村を諦め、2番手・アダメスにスイッチ。マウンドに上がったアダメスは福田、松井雅を打ち取ると、代打・亀澤も二ゴロに抑える完璧なリリーフをみせ、このピンチを脱した。  巨人は七回、3番手・上原が無失点でつなぐと、その裏に打線が爆発する。二死から坂本の中前打を足がかりに満塁の好機を作り、中日3番手・福谷を攻め立てる。ここで岡本がフルカウントから低めの球を見極め、押し出し四球で4対2とリードを広げる。さらに阿部が中日4番手・岩瀬から右翼席へ9号満塁本塁打を叩き込んだ。この回二死無走者から一気に5点を奪い、8対2と中日を突き放す。さらに八回にも重信のプロ初の4安打となる中越え2点三塁打などで3点を加え、試合を決めた。  リリーフ陣は八回に畠が1点を失うも九回は5番手・山口俊が締め、11対3でゲームセット。巨人は阿部の満塁本塁打などで終盤に中日を突き放し、連敗を4で止めた。
9.15DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの23回戦。試合は雨のため30分遅れで始まった。巨人先発の菅野は初回、味方の失策で1点を先制される。さらに三回、3連続四球などで押し出し、さらに1点を献上してしまう。一方、打線はDeNA先発の平良を前に沈黙。七回に重信、マギーの連打で1点を返したが、八回に2番手・畠が1点を失い、突き放された。1対3で敗れた巨人は引き分けを挟んで4連敗。負け越しは今季最多の「7」となり、リーグ優勝の可能性がなくなった。
9.14DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの22回戦。巨人先発の内海は二回、下位打線の連打で先制を許すと、五回には筒香とソトに連続本塁打を浴び、5回4失点と試合をつくることができなかった。一方打線はDeNA先発井納の前に苦しんだが、七回に大城のソロ本塁打、八回にはマギーの適時二塁打で反撃する。しかし追い上げ及ばず、引き分けをはさんで3連敗。今季のDeNA戦負け越しが決まった。
9.13ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの23回戦。巨人は四回、岡本の31号ソロ本塁打で先制。この1点を、先発・田口が走者を出しながらも要所を締めて守る。しかし七回、一死一、三塁から田口が同点適時打を浴び、代わった2番手・畠もバレンティンに適時打を許して逆転される。九回には4番手・中川が青木に2点本塁打を浴び、1対4と点差を広げられた。打線はその裏、マギーの犠飛で1点を返すも、反撃はここまで。2対4の逆転負けでこのカード負け越し、2位ヤクルトとのゲーム差が3に広がった
9.12ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの22回戦。序盤は巨人先発の吉川光、ヤクルト先発のブキャナンが互いに快投を見せ、四回まで両軍無安打のまま試合が進んだ。巨人は五回にマギーのソロ本塁打で均衡を破ると、吉川光はその後も好投。六回まで無安打投球を見せるなど7回1安打無失点の快投をみせた。しかし1点リードの九回、山口俊が土壇場で同点に追いつかれ、試合は延長戦へ。救援陣は無失点でつないだが、打線が十回、十二回のサヨナラ機を生かせず、1対1で引き分けた
9.11ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの21回戦。巨人は同点の八回に捕逸と2本の適時打など、この回5安打を集中されて3点を奪われ、勝ち越されると、そのまま反撃できず1対4で敗戦。2位浮上へ大事な3連戦初戦を落とした。巨人は0対0の四回にルーキー田中俊のプロ初本塁打で先制したが、その後は打線が沈黙。ヤクルト先発・小川の前に追加点を奪えずにいると、投手陣が粘りきれず、八回に勝ち越しを許してしまった。これで2位ヤクルトとのゲーム差は「2」に広がった
9.8阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの22回戦。巨人打線は1点を追う五回に坂本が逆転2点本塁打を放つと、岡本が自身4試合連発、大台到達の30号2点本塁打で続く。さらにゲレーロにも2試合連続となる2点本塁打が飛び出し、この回一挙6得点。七回にもマギーのソロ本塁打で追加点を挙げ、逃げ切った。先発の菅野は7回1失点で12勝目。巨人は投打がかみ合い、4位阪神との差を2ゲームに広げた。  巨人先発はエースの菅野。二回、先頭の陽川に左中間にソロ本塁打を浴び、先制を許してしまう。しかし、続く三回を三者凡退に打ち取るなど、追加点を許さずに打線の援護を待つ。  すると打線は五回。ここまで走者を出しながらも無得点に抑え込まれていた相手先発の小野を捉える。一死から菅野が右前打で出塁すると、続く坂本が右翼ポール際のスタンドギリギリに14号2点本塁打を叩き込む。キャプテンの復帰後初本塁打となる一発で、2対1と試合をひっくり返した。  その後、四球と暴投で一死二塁の好機を作ると、ここで打席には岡本。高めの直球を振りぬいた打球は、右中間スタンドへ吸い込まれる2点本塁打となる。自身4試合連続となる一発は、球団では2013年の阿部以来となる大台の30号となった。  さらに続く亀井が遊撃内野安打を放つと、ゲレーロにも2試合連続となる15号2点本塁打が飛び出し、この回一挙6得点。3本のアーチで試合の主導権を奪った。七回には先頭のマギーが相手2番手の岡本から19号ソロ本塁打を放ち、7対1と点差を広げた。  菅野は走者を背負いながらも反撃を許さず、七回まで投げて被安打7、1失点でリリーフ陣に後を託した。  八回はアダメスが登板して三者凡退に打ち取り、相手に流れを渡さない。九回にはDeNAから移籍後初となるリリーフ登板となった新守護神・山口俊がマウンドへ。自らの失策絡みで1点を失ったものの、最後は糸原を中飛に打ち取り、試合を締めた。主軸の4本塁打で空中戦を制した巨人は、敵地甲子園で7対2と快勝。菅野は12勝目を挙げた。
9.5DeNA台風一過の強風の下、富山で行われた横浜DeNAベイスターズとの21回戦。巨人先発の吉川光は初回、右中間の飛球を重信と亀井が見合って二塁打としてしまうなど、記録にならない守備の乱れもあり、先制を許してしまう。打線は三回、岡本が3試合連続となる第29号2点本塁打で逆転に成功するも、直後の四回、吉川光は先頭の筒香を迎え、ファウルフライの落球があった直後に同点本塁打を浴び、さらに1点を失い、逆転を許す。六回からは内海が7年ぶりにリリーフで登板したが、七回、またも外野陣の消極的な守備(記録は二塁打)が絡み2失点。さらに八回、3番手の澤村が先頭の筒香にこの日2本目となるソロ本塁打を許す。九回にはゲレーロがソロ本塁打を放つも、反撃もここまで。守備の乱れや送りバント失敗などのミスが目立った巨人はDeNA戦3連敗となった
9.2中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの23回戦。巨人は序盤から岡本の2試合連続となる28号先制3点本塁打や、重信のプロ入り初となる1号ソロなどで、四回を終えて11得点と試合の主導権を握る。六回にも1点を追加したが、八回に先発の今村が無死から4連打で2点、代わった中川も4点を失い、12対8と点差を縮められた。九回にマギーの適時打で1点を加えると、最後はアダメスが1点を奪われながらもなんとか相手打線の反撃を断ち、13対9でゲームセット。巨人は引き分けを挟み2連勝となった。  打線は初回、相手先発の松坂から、坂本、重信が連打で無死一、三塁と絶好の先制機を演出する。岡本に2試合連続となる28号3点本塁打が飛び出し、幸先良く先制に成功した。二回も、二死から重信がプロ入り初となる右越えソロ本塁打、マギー、岡本、亀井、ゲレーロの連続安打で一挙4得点。二死からの5連打で7対0とリードを広げた。  三回にはこの回から登板した相手2番手の木下雄を攻め、一死二塁と好機を作ると坂本の適時打で追加点を奪った。四回には無死一、二塁で、亀井があわやホームランというフェンス直撃の中越え2点二塁打で走者を返す。大城にも適時二塁打が飛び出し、亀井が生還。六回には無死二、三塁からゲレーロの内野ゴロの間に三塁走者・岡本が生還し、12点目を奪った。  巨人先発は今村。二回に先頭のビシエド、アルモンテに連打を浴びると、続く高橋に死球を与え無死満塁とされる。福田を内野ゴロに打ち取り、三塁走者を本塁で封殺するも、大野奨に中前打を許し2点を失った。しかし、以降は打線の援護もあり立ち直ると、要所を締める投球で五回を終えて被安打4、2失点で折り返す。  しかし八回、粘りの投球を続けていた今村が崩れる。先頭の代打・藤井に左前打を浴び、二回以来となる先頭打者の出塁を許す。さらに平田、京田、大島に連打を許し、2点を失うと、ビシエドを歩かせ無死満塁で降板。2番手の中川がアルモンテに三塁線を破る走者一掃の3点二塁打、福田にも適時打を打たれて4点を追加され、12対8と点差を詰められた。  九回、先頭の坂本が二塁打で出塁すると、重信の犠打で三塁へ。ここで迎えたマギーが相手5番手・福谷の直球を右前へ弾き返し、ダメ押しの追加点を奪った。その裏、巨人は5点差ながら抑えのアダメスを投入。1点を失うも、最後はビシエドを併殺に打ち取り試合を締めた。13対9と乱打戦を制した巨人は、引き分けを挟み2連勝となった。
9.1中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの22回戦。巨人は初回にマギーの適時打で先制、三回には岡本とゲレーロの本塁打で4対0とリードを広げた。しかし七回、無失点投球を続けていた先発の菅野が4失点と崩れ、同点に。打線は九回に相手のミスで1点を勝ち越すも、その裏に再び追いつかれた。その後は両軍の投手陣が踏ん張り、迎えた延長十二回裏、一死二、三塁のピンチ。ここで二塁手・田中俊の好守で三塁走者を本塁タッチアウトとし、5対5の引き分けに持ち込んだ
8.31中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの21回戦。巨人は同点に追いつかれた直後の九回二死、岡本が中越えに満塁走者一掃の勝ち越し二塁打を放って突き放し、連敗を4で止めた。序盤は巨人・メルセデス、中日・笠原両先発の投げ合いで、速いテンポで試合が進んだ。1点を追う六回、巨人は岡本の左前適時打と敵失で逆転に成功。八回に連打で同点に追いつかれたが、九回二死から、坂本の振り逃げをきっかけに満塁とし、岡本の決勝打につなげた。最後は2番手のアダメスが1点を失いながらも踏ん張り、5対3で逃げ切った。8回2失点と好投のメルセデスは5勝目を挙げた。  巨人の先発は前回登板で来日初完封勝利を飾ったメルセデス。初回、2番京田に右翼線二塁打を許し、二死三塁とされ4番ビシエドに左前に運ばれ、先制点を奪われてしまった。  しかし二回以降は立ち直り、打たせて取る投球で凡打の山を築いていく。二回から五回まで出した走者は失策による1人のみと完璧な投球で味方の援護を待つ。  打線は序盤、前回対戦で打ちあぐねた中日先発・笠原の前に、得点圏に走者を進めながらも点を奪えない。  初回は先頭の坂本が中前打で出塁も、続く山本が送りバントを失敗。その後四球で一、二塁としたが、後続が倒れた。三回は二死二塁、四回は岡本の左前打などで二死三塁としたが、いずれも得点できず。0対1のまま前半を終えた。  六回、打線は先頭の山本が遊撃内野安打、マギーが四球で無死一、二塁と同点機をつくる。ここで4番岡本が左前に運び同点に追いつくと、なおも一死一、二塁でゲレーロの当たりは投ゴロ。しかしこれを笠原が二塁へ悪送球し、二塁走者のマギーが一気に生還。思わぬかたちで逆転に成功した。  その裏、メルセデスは先頭の平田にこの試合初の四球を出すと、さらに犠打と四球で一死一、二塁のピンチを背負う。この場面で初回に適時打を許したビシエドを迎えたが、今度は遊撃併殺打に打ち取り、無失点で切り抜けた。  メルセデスは二回から七回まで中日打線を無安打に封じていたが、八回二死、平田に遊撃内野安打、続く京田に同点の右中間適時二塁打を浴び、試合を振り出しに戻されてしまった。  巨人は九回、二死から坂本の振り逃げと代打・阿部の四球、マギーの中前打で満塁の好機をつくる。ここで4番・岡本が低めの変化球をうまくすくい上げると、打球はセンター大島の頭上を越え、満塁走者一掃の適時二塁打。5対2と再び勝ち越しに成功した。  その裏はアダメスが登板。一死からアルモンテにソロ本塁打を浴び1点を失ったが、その後を抑えて試合終了。8回4安打2失点のメルセデスは5勝目。4番岡本の3安打4打点の活躍で、巨人は接戦を制し、連敗を4で止めた。
8.30広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの22回戦。巨人は約2か月ぶりの一軍登板となった先発・田口が二回までに3点を奪われる。田口は5回3失点で降板し、打線は五回に小林の左翼線二塁打と重信の犠飛で1点差に詰め寄ったが、その後は1点が遠い。六回一死満塁、八回一死一、二塁の好機も生かせず、逆に九回、広島に3点を追加された。2対6で敗れた巨人はこのカード3連敗を喫し、チームの連敗は4となった。 ...more
8.29広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの21回戦。4対4で両軍一歩も引かず迎えた延長十回、巨人は九回から回またぎで登板したアダメスが3四球で二死満塁のピンチを背負うと、田中に押し出し四球を与えノーヒットで勝ち越しを許す。打線はその裏、二死一、三塁のチャンスを作ったが、最後は代打・大城が左飛に倒れ試合終了。巨人は坂本の復帰後初の猛打賞の活躍などで同点に追いつく粘りを見せたが、14残塁とあと一本が出ず、3連敗となった。 ...more
8.28広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの20回戦。巨人の先発内海は初回に3失点、3回にも3連続適時打を浴びるなど良い所なく、3回途中8失点で降板した。大量リードを許す展開になったが、敗色濃厚な九回に打線が奮起。岡本が3試合連発となるソロ本塁打を放つと、四球を挟んで4連打と打線がつながり、一気に4点を奪う。しかし反撃も及ばず、5対10で敗戦。カードの初戦を落とした
8.26阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの21回戦。同カード3連勝を狙う巨人は先発野手全員安打を記録するなど、六回までに8得点し、5点のリードを奪う。しかし八回に3番手の澤村が捕まり1点差まで詰め寄られると、続く4番手の池田も流れを止めることができず、この回だけで一挙6失点し逆転を許す。再逆転したい巨人だったが、八、九回は阪神の継投策を打ち崩すことができず、同カード3連勝とはならなかった。巨人先発・今村は毎回のように走者を背負いながらも粘りの投球で6回3失点と試合を作ったが、勝ち星はつかなかった
8.25阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの20回戦。巨人先発・菅野は初回、制球が乱れたものの、二回以降は立ち直り、コーナーを突く多彩な攻めで阪神打線に的を絞らせない。打線は初回、きょう一軍に復帰した坂本の右前打で好機をつくると、四番・岡本が24号となる左中間2点本塁打で先制。その後も四回に長野の2点二塁打、五回には岡本の適時打、七回に阿部の右犠飛で効果的に追加点を挙げる。菅野は終盤まで安定した投球を続け、9回被安打7、12奪三振で今季5度目の完封勝利を挙げた。これでチームは2試合連続の完封勝ちで、今季、阪神に勝ち越しを決めた。  巨人先発は11勝目を目指す菅野。初回、制球に苦しみ二死満塁のピンチを招くが、伊藤隼を三邪飛に打ち取り無失点で切り抜けた。その裏、打線は、7月16日以来の一軍復帰となる坂本が右前打で出塁すると、二死から岡本が左中間2点本塁打を放ち先制に成功した。  二回以降立ち直りを見せた菅野はテンポの良い投球でアウトを重ねる。三回には中前打で二塁を狙った北条を、重信が好返球で刺し、バックも盛り立てた。  四回、打線は制球の定まらない小野を攻め立てる。先頭の岡本が四球で出塁すると続く阿部が右前打で無死一、二塁とする。ここで長野が高めに浮いた球をとらえ左越え2点二塁打で追加点を挙げた。五回、菅野は一死から連打で一、三塁とされる。しかし糸原を力のある球で三邪飛に打ち取ると、北条から変化球で空振り三振を奪い、ピンチを脱した。  五回、先頭の重信があと少しで本塁打という右越え二塁打で出塁すると、きょう先制本塁打の岡本が左前適時打を放ち5点目を奪った。七回には一死満塁から阿部がダメ押しの右犠飛で1点を追加した。  中盤以降も菅野の球威は衰えない。多彩な変化球を交え阪神打線を翻弄し、的を絞らせない。菅野は9回を投げ切り、被安打7、12奪三振で今季5度目の完封勝利。投打がかみ合った巨人はこれで今季阪神戦勝ち越しを決めた。
8.24阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの19回戦。巨人先発は4勝目を目指すメルセデス。初回から安定した投球を続け、五回まで無安打投球を続ける。六回に初安打を許したものの、その後は3人を続けて打ち取り崩れる兆しを見せない。メルセデスはその後も危なげない投球で、被安打2、113球で来日初完封を達成した。打線は二回に四球と2本の単打で一死満塁とすると、山本が四球を選び、押し出しで先制。さらに四回には二死一塁からメルセデスが来日初安打・初打点となる左中間適時二塁打で追加点を挙げた。メルセデスの投打に渡る活躍で、2点のリードを守りきった巨人は連敗を2で止めた。ヤクルトが敗れたため2位に浮上した。  巨人先発はメルセデス。テンポの良い投球で二回まで三者凡退に抑える立ち上がり。 一方、2試合連続の零封負けを喫していた打線は二回、先頭の岡本がフルカウントから四球を選ぶと、続く阿部が中前打で無死一、二塁とする。一死後、大城が右前打でつなぎ満塁とすると、山本が押し出しの四球を選び、23イニングぶりの得点で先制した。  メルセデスは三回以降も安定した投球を続ける。低めを丁寧に突く投球で阪神打線を寄せ付けない。四回には、二死から山本が右前打で出塁すると、九番・メルセデスが左中間適時二塁打を放ち、自らのバットで追加点を挙げた。これで、メルセデスは来日初安打、初打点を記録した。  六回、メルセデスは代打・ナバーロに中前打を許し、これがこの試合、初被安打。それでも続く植田のバントを好判断で二塁に送球し封殺、進塁を許さない。その後も打たせてとる投球で確実にアウトを重ね、0点に抑える。八回、先頭の俊介に遊撃内野安打で出塁を許し、代打攻勢をかけられるが、後続の3人できっちり抑え、阪神打線に付け入る隙を与えない。  九回もマウンドに上がったメルセデス。三者凡退に抑え、9回を被安打2、与四球2、7奪三振、113球の熱投で来日初完封勝利を挙げた。また、球団史上初の育成出身選手での完封勝利を達成した。
8.23DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの20回戦。巨人先発の山口俊は古巣DeNAの本拠地で初登板となったが、初回にソトと筒香に本塁打を打たれ、いきなり2失点。四回にも1点を失うと、六回には筒香にまたもソロ本塁打を浴び、6回4失点で降板した。一方の打線はDeNA先発の東に翻弄されて沈黙。七回には池田がソトにダメ押しの2点本塁打を許した。巨人は投打がかみ合わず、今季初となる2試合連続零封負けを喫した。
8.22DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの19回戦。巨人は勝てば勝率5割復帰となる試合、序盤は先発・吉川光とDeNA先発・井納の投手戦となった。試合が動いたのは四回、吉川光が宮崎にこの試合初安打を打たれると、続く筒香に2点本塁打を左中間スタンドに叩き込まれ先制を許す。一方の巨人打線は、初回一死三塁の好機を逃すと、井納のコーナーを突く丁寧な投球の前に七回まで3安打無得点に抑えられてしまう。八回に井納の後を受けたパットンから二死満塁のチャンスを作ったが、マギーが3番手の三嶋の前に右飛に倒れ、ホームが遠かった。8月はこの試合前まで3戦全勝と好調だった吉川光は7回4安打2失点と、好投したが一発に泣き、敗戦投手となった。チームの連勝は3で止まり、またも勝率5割復帰ならなかった。
8.21DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの18回戦。巨人が二回、阿部が右翼席に先制本塁打。三回には二死から田中俊、マギー、岡本の3連打で2点を追加。六回には岡本の二塁打から阿部が貴重な追加点となる適時打を放ち4-0とリードを広げる。先発の内海は毎回のように走者を出しながらも粘り強いピッチング。七回にソロ本塁打を浴びて降板したが7回1失点と好投。澤村、アダメスとつないで逃げ切り3連勝。内海は5勝目を挙げた。  DeNAの先発巨人戦初登板の平良。試合が動いたのは二回表、平良から阿部が放った打球は高々と舞い上がり浜風に乗りライトスタンドへ。先制の8号ソロ本塁打となった。  三回表には、二死から2番・田中俊が一、二塁間を抜ける安打を放つと、続くマギーは3ボールからライトフェンス直撃の二塁打で続き、二死一、二塁のチャンス。4番・岡本が平良のストレートを中前への2点適時打。リードを3点に広げる。  巨人の先発は前回のDeNA戦で4年ぶりの完封勝利を挙げた内海。初回から毎回走者を許しながらも、要所を締め、無失点で切り抜け、迎えた五回、一死から大和の安打を口火に、失策も絡み二死二、三塁のピンチ。しかし、4番・筒香を中飛に仕留め、この回も無失点に封じた。  直後の六回表、先頭の岡本が左中間に二塁打、二回に先制本塁打を放った阿部が中前に運ぶ適時打、1点を追加し、点差を4点に広げた。 その裏、援護をもらった内海は追加点の流れのままに、この試合初めての三者凡退に抑える。  しかし、DeNAのラッキーセブン、二死からこの試合ここまで3打数3安打の大和にレフトスタンドに飛び込むソロ本塁打を浴び、4-1と3点差に縮められる。  内海は七回で降板、八回は澤村が中軸を完璧に抑え、迎えた九回、3番手のアダメスが先頭に四球を与えると、途中出場の伊藤の安打などで、二死二、三塁のピンチ。ここで前の打席で本塁打の大和。再び本塁打ならで同点という場面だったが、アダメスは大和を中飛に抑え、ゲームセット。阿部が先制本塁打を含む2打点、内海は七回111球を投げ、1失点で5勝目を挙げた。巨人はベテラン二人の活躍で、敵地での初戦を白星で飾り、3連勝となった。
8.19中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの20回戦。巨人は1対2で迎えた八回にリリーフ陣が3点を奪われたが、敗色ムード濃厚な九回に猛攻。一死一、二塁の好機から代打・陽の右中間適時二塁打を口火に長野、大城、田中俊が連続適時打でつなぎ、土壇場で5対5の同点に追いつく。なおも一死一、三塁でマギーが三遊間を破り、6対5で劇的な逆転サヨナラ勝ち。九回を無失点に抑えた中川がプロ初勝利を挙げた。  巨人先発は前回対戦でプロ初完封勝利をあげた今村だったが、この試合は序盤からピンチの連続。三回、一死二塁で大島に左越え適時二塁打を浴び、中日に先制を許す。今村は五回にも一死二塁からまたも大島に適時打を許し、2点目を失った。  反撃したい打線は五回、中日先発・藤嶋から先頭の山本が中前打で出塁すると、続く小林の打席で山本がすかさず二盗。無死二塁と好機を作ると二死後、重信が詰まりながらも右前へ運ぶ適時打を放ち、1点を返した。  2点を失うも粘投を続ける今村は七回、二死から一、二塁のピンチを背負ったがアルモンテから空振り三振を奪い、この回もピンチを脱した。今村は7回を投げて13安打を浴びるなど、再三走者を背負いながらも2失点。粘りの投球で打線の援護を待った。  今村の粘りに応えたい中継ぎ陣だったが、八回、2番手の池田が一死二、三塁とされ、代打・堂上に死球を与えて満塁のピンチ。ここで由伸監督は池田をあきらめ、3番手・田原にスイッチ。しかしここまで3打数3安打と絶好調の平田に中犠飛を許し、痛い3点目を失う。さらに京田、大島に連続適時打を許し、1対5と差は4点に広がった。九回は4番手の中川が無失点でつなぎ、攻撃陣に望みを託した。  すると、4点ビハインドで迎えた最終回、巨人は中日3番手の岩瀬を攻める。一死一、二塁で代打・陽が右中間適時二塁打を放ち、2対5。ここで中日は抑えのR.マルティネスを送るが、巨人に傾いた流れは勢いを増す。長野の遊撃適時内野安打で2点差。続く代打・大城も右翼線適時二塁打でつなぎ、1点差に詰め寄る。さらに田中俊に猛打賞となる右前適時打が飛び出し、土壇場で5対5の同点に追いついた。  東京ドームの盛り上がりが最高潮に達する中、一死一、三塁の好機で迎えたのはここまで4打席無安打のマギー。マギーは高めのボールを冷静にはじき返し、三遊間を破るサヨナラ適時打で試合を決めた。巨人は九回に5者連続となる適時打で怒涛の攻撃を展開し、17安打を浴びる劣勢の試合を最後にひっくり返した。九回を三者凡退に抑えた中川はプロ初勝利を挙げ、チームは4カードぶりの勝ち越しを決めた。
8.18中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの19回戦。打線は三回、相手先発山井からマギーの二試合連続となる17号2ランで先制する。さらに阿部に7号2ラン、長野に二者連続となる11号ソロが飛び出すなど打者11人の猛攻でこの回6点を奪い、序盤で試合の流れをつかんだ。四回にも長野の適時二塁打で1点を追加すると、六回には岡本に23号2ランが、八回には陽に9号ソロが飛び出すなど、先発全員で計15安打、10得点の猛攻で、終始試合をリードした。一方、巨人先発は二桁勝利を目指す菅野。序盤からテンポの良い投球で相手打線を寄せ付けず、九回を投げ被安打2、無失点の快投で今季4度目の完封。10勝目を手にした。投打が噛み合った巨人は10対0で大勝し、連敗ストップ。このカードを1勝1敗の五分に戻した。  打線は三回、相手先発の山井を捉える。一死から田中俊が右前打を放ち、出塁。すると続くマギーに二試合連続となる17号2点本塁打が飛び出し、先制に成功する。さらに阿部が7号2点本塁打、長野が二者連続となる11号ソロを放ち、この回5得点。3本のアーチで山井を降板に追い込むと、さらに打線は相手2番手の三ツ間を攻め立てる。二死ながら一、三塁の好機を作ると重信が適時二塁打を放ち、さらに1点を追加。打者11人の猛攻で6点を奪った。四回にも長野の適時二塁打で1点を追加し、7対0とリードを広げた。  一方、巨人先発は二桁勝利を目指す菅野。初回を三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せる。以降もテンポの良い投球で五回を終えて被安打1、無失点と相手打線に付け入る隙を与えない。  打線は六回。この回から登板した相手3番手の浅尾から先頭のマギーが四球で出塁する。ここで迎えた岡本の打球は左中間スタンドへ。クリーンナップそろい踏みとなる23号2点本塁打で9点目を奪った。さらに八回には相手5番手の福谷から途中出場の陽がダメ押しとなる9号ソロを放ち、10対0とさらに差を広げた。  援護をもらった菅野は五回以降、走者を背負いながらも要所を締める投球で失点を許さない。完封を狙い九回のマウンドに立った菅野は先頭の平田に三回以来となる安打を浴びるも後続を断ち試合終了。打っては先発全員が5本の本塁打を含む、計15安打10得点。投げてはエース菅野が被安打わずか2本の完封。投打が噛み合った巨人は10対0で大勝し、連敗ストップ。このカードを1勝1敗と五分に戻した。
8.17中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの18回戦。中日戦初登板となった巨人先発のメルセデスは四回、一死一、二塁とされると、高橋の一ゴロを岡本が失策し、先制されてしまう。その裏、マギーがバックスクリーンに第16号ソロ本塁打を叩き込み同点とする。しかし五回メルセデスが一死一、二塁のピンチを背負うと大島、ビシエドに連続適時打を打たれ、勝ち越しを許す。さらに八回、先頭打者を失策で出塁させたのをきっかけに2点を失うと、九回にも野上が本塁打を浴び5点差とされてしまう。一方の打線は、中日投手陣の前に4安打1得点と奮わなかった。結局メルセデスは八回途中まで投げ5失点したものの自責点は2。大事な場面で守備のミスが目立った巨人は、2連敗となった。 ...more
8.16ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの20回戦。巨人は先発の山口俊が乱調。初回に2点を失うと、四回にも3本の適時打を浴び、4回6失点で降板した。一方の打線はヤクルト先発・原の前に沈黙。岡本が2安打を放ったが、最後まで二塁すら踏めず、散発4安打に抑え込まれた。巨人は投打ともに振るわず、原の前に0対7で完封負け。3カードぶりの勝ち越しを逃し、再び3位に後退した
8.15ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの19回戦。巨人は序盤に亀井、岡本の本塁打で4点を先行すると、七回には5安打を集めて4点を追加。その後もマルティネスの2点本塁打、マギーのソロ本塁打など打線が爆発し、計4本塁打、11得点を挙げて打ち勝った。ルーキー田中俊はプロ初の猛打賞。先発の吉川光は粘りの投球で六回途中まで2失点でしのぎ、6勝目を挙げた。  巨人は二回、ヤクルト先発古野から亀井が左中間に2点本塁打を放ち先制する。三回には二死からマギーが左中間二塁打でチャンスメイクすると、岡本が甘く入った変化球を捉え2点本塁打とし、4点を先行する。  序盤から援護をもらった吉川光は、先頭打者に四球を与えつつも後続を打ち取り、四回まで無安打無失点に抑え込む。しかし五回、先頭の西浦にこの試合初被安打となる中前打を浴びると、中村にも右前打でつなげられ、無死一、二塁のピンチを招く。それでも動じず代打・谷内を遊撃併殺打に打ち取って反撃を許さない。  しかし吉川光は六回も先頭の青木に中前打で出塁を許す。続く山田哲は四球で歩かせ、この回も無死一、二塁のピンチ。一死後、雄平の右前適時打で1点を失うと、川端の併殺崩れの間にも失点し、6回途中2失点で降板する。後を受けた田原は後続を抑え、2点差で踏みとどまる。  直後の七回、巨人は一死三塁から田原の代打・大城の右前適時二塁打ですぐさま突き放す。さらに好調の1番・重信も右越え適時二塁打で続いた。その後も陽の左前適時打などでこの回一気に4点を追加。8対2とリードを広げる。  打線の援護に後押しされた投手陣だが、七回、マウンドへ送られた野上が乱調。一死満塁から押し出し四球と暴投で2点を失い、1イニング持たずに池田と交代。その池田も流れを断ち切れず、川端への押し出し死球でさらに1点を失う。結局、この回は5四死球を与え3失点、3点差に詰め寄られた。  中継ぎ陣が招いた嫌な雰囲気を、2人の新戦力の打者が振り払う。八回、久々のスタメン出場となった田中俊がプロ初の猛打賞となる左前打で出塁すると、代打・マルティネスが左中間に2号2点本塁打を放り込む。九回には先頭のマギーがチーム11点目となる15号ソロ本塁打を左中間に運んだ。  リリーフ陣は八回を澤村、九回をアダメスが任され、走者をためながらも無失点で逃げ切った。巨人は先発野手全員安打を記録し、4本塁打を含む16安打11点の猛攻で打ち勝ち、一夜で2位に再浮上した。
8.14ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの18回戦。巨人は4点を追う八回、打者11人の猛攻で5点を挙げ、逆転に成功するも、九回一死満塁からアダメスが川端に右越え2点二塁打を浴び、サヨナラ負けを喫した。巨人先発・内海はバレンティンに2点本塁打、投手の小川に適時打を許すなど、六回途中までを11安打4失点と試合を作れず。打線は八回、代打・阿部の3点適時二塁打などで同点とし、さらに代打・長野が左前適時打を放って勝ち越し。この回に一挙5得点で逆転したものの、勝利には結びつかなかった。巨人はヤクルトと入れ替わり、3位に転落した
8.12広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの19回戦。巨人は初回、マギーの中犠飛で先制し、二回には陽の8号ソロ本塁打で加点した。さらに五回には4連打で広島先発・福井をノックアウトした。六回にはマギーに2点本塁打が飛び出して8点目を挙げ、逃げ切った。先発の今村は7回を5安打、ソロ本塁打の1失点のみに抑える好投で4勝目。巨人は鬼門のマツダスタジアムで約1年ぶりとなる白星を手にし、同一球場での連敗を13で止めた。  巨人は初回、先頭の重信が右中間二塁打を放つと、一死後にマギーが中堅後方へ犠飛を打ち上げ、重信が生還。1年間勝ちのないマツダスタジアムでの連敗ストップへ、広島先発・福井から幸先良く先制する。二回は陽が2試合連発となる8号ソロ本塁打を右翼席へ放ち、2対0とリードを広げる。  巨人先発は前回登板でプロ初完封の今村。初回は二死から二、三塁のピンチを背負うも、野間を一ゴロに仕留める。三回にも二死一、二塁とされたが、ここも野間を中飛に打ち取って切り抜け、四回まで無失点投球を続ける。  打線は五回、先頭の重信がこの日3本目の長打となる左中間三塁打でチャンスメイクすると、続く山本が左中間適時二塁打を放ち、追加点を奪う。さらにマギーも右翼線二塁打で続いて二、三塁とする。ここで岡本が左前適時打を放ち、4対0とリードを広げて福井をノックアウトした。攻勢を強める巨人は2番手・飯田から亀井が中前適時打を放つなどこの回一挙4点を加え、6対0とリードを広げた。六回にはマギーに2点本塁打が飛び出し、8点目を奪った。  援護をもらった今村は五回に代打・下水流に左中間へのソロ本塁打を浴び、1点を失うが、後半も球威が衰えず、六、七回は広島打線を連続で三者凡退に抑えた。今村は7回5安打1失点と試合をつくり、リリーフ陣に後を託した。  八回に2番手の宮國が2本の本塁打を浴びて3点を失い、8対4と点差を詰められたが、九回はアダメスが三者凡退に抑え、8対4で逃げ切った。今村は7回1失点で4勝目。打線も11安打8得点で援護した。巨人はマツダスタジアムで約1年ぶりに勝利し、同一球場での連敗を13でストップした。
8.11広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの18回戦。巨人先発は2年連続となる二桁勝利を目指す菅野が登板。しかし、二回に連打で危機を招くと、大瀬良にスクイズを決められ先制を許す苦しい立ち上がり。六回には丸に左越えソロを浴び、点差を広げられた。一方、打線は七回途中まで無安打と相手先発の大瀬良を捉えられなかったが、八回に代打・大城の適時二塁打で1点を返すと、九回二死に陽が相手守護神の中崎から起死回生の右越え同点ソロを放ち、2対2で延長戦へと突入する。打線は毎回走者を出すも、相手救援陣を攻めきれず。勝ち越し点を奪うことはできず、2対2のままゲームセット、引き分けに終わった。
8.10広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの17回戦。巨人先発は支配下昇格後3勝無敗と安定した投球を続けてきたメルセデスが広島戦初登板。しかし、初回から広島打線につかまり、鈴木に先制の左越え2点本塁打。さらに、四回には4連打、六回には3連打と6回を投げ計11安打を浴び5失点で降板となった。打線は、二回に岡本の今季21号となる左越えソロ本塁打で1点をかえすと、七回には二死一、二塁から代打・亀井が左中間を破る2点二塁打で2点差に迫る。しかし、2番手野上がその裏、鈴木にこの日2本目となる右越え2点本塁打、八回には3番手中川が田中に左越え2点本塁打を打たれ勝負あり。メルセデスは来日初黒星となり、対広島戦は4連敗。昨年から続くマツダスタジアムでの連敗は13となった
8.9阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの18回戦。2-2で迎えた八回、巨人は2番手・澤村が糸井に特大の決勝ソロ本塁打を浴び、逆転負けで勝率5割復帰はならなかった。巨人は初回、無死三塁の好機で重信が中前適時打、その後二死三塁から阿部が右越え適時打を放ち、2点を先取。先発・山口俊は六回まで1失点と粘投を続けていたが七回、ナバーロに同点ソロ本塁打を浴び、この回で無念の降板となった。打線は阿部が今季初の3安打猛打賞など、計12安打を放つも初回の2点以降、追加点を奪えず、2対3で敗れ3カードぶりの負け越しとなった。 ...more
8.8阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの17回戦。巨人は初回、マギー、岡本の連打で二死二、三塁の好機をつくると、約2か月ぶりのスタメンで5番に入った阿部が3点本塁打を放ち先制する。5勝目を目指す巨人先発・吉川光は、二回に二死満塁、六回には一死満塁のピンチを迎えるも、いずれもしのいで6回無失点と試合をつくった。七回は宮國、八回は澤村が0でつなぐ。九回はアダメスが1点を失うも、巨人は阿部の一発による3点を守り切り、3対1で逃げ切った。  打線は初回、二死からマギーの中前打、岡本の左中間二塁打で二、三塁の好機をつくる。ここで約2か月ぶりのスタメンとなった阿部が高めの球をとらえ、右越えに6号3点本塁打を放ち先制に成功した。  巨人先発は5勝目を目指す吉川光。初回は三者凡退に抑える立ち上がり。二回は安打と2つの四球で二死満塁とされるも、才木を見逃し三振に打ち取る。三回も2つの三振を奪うなど序盤から粘り強い好投を見せる。  三回、打線は重信、マギーの連打を足掛かりに二死満塁とチャンスを作るも、マルティネスは中飛に倒れ無得点。四回にも二死一、二塁の好機を迎えるも、なかなか追加点を奪えない。  一方、四回以降も吉川光は好投を続ける。六回、先頭の北條に中前打を許すと、一死後糸井に一、二塁間を鋭く抜かれる右前打、ロサリオには四球を与え一死満塁のピンチを招く。それでも大山を二飛、中谷を中飛に打ち取りピンチをしのいだ。吉川光はこの回で降板。6回を被安打3、無失点と試合をつくった。  七回からは2番手の宮國が登板。一死から代打・鳥谷に中前打を許すと、糸原には二ゴロ(エラー)で一、二塁とされる。しかし、北條を三ゴロ、ナバーロは左飛に打ち取り、無失点でつなぐ。八回は澤村が3人できっちり抑える投球を披露。九回はアダメスが一死から伊藤隼に四球を与えると、代打・福留に中越え適時三塁打を許す。しかし、その後は追加点を許さず3対1で勝利を収め、このカード1勝1敗とした。
8.7阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの16回戦。巨人先発は前回の登板で4年ぶりの完封勝利を挙げた内海だったが、先頭の糸原に中前打を許すとそこからピンチを広げ、一死満塁で迎えたロサリオに満塁本塁打を浴び初回から4点を追う苦しい展開となる。打線は阪神先発の岩貞から二回には長野、五回には大城、陽にソロ本塁打が飛び出し、一発攻勢で反撃する。しかし、五回に内海が3連続二塁打を浴びこの回途中6失点で降板。その後、七回に4番手の池田が痛い追加点を奪われ反撃ムードを断たれる。巨人は3本の本塁打で追い上げるも、初回の満塁弾による4失点が最後まで響き、勝率5割復帰はならなかった
8.5中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの17回戦。試合は序盤、巨人・今村、中日・山井の両先発投手が好投し、互いにつけ入る隙を与えない。試合が動いたのは四回。巨人はマギーのソロで先制すると、マルティネスにも適時打が飛び出し2点をリードする。今村はその後もコーナーをつく丁寧な投球で相手打線を寄せ付けない。今季自己最長の八回を越えると、九回もマウンドへ。二死から2人の走者を出すものの、最後はアルモンテを中飛に打ち取り試合終了。今村は6安打無四球、三塁を踏ませぬ快投で、プロ7年目にして初完投、初完封を達成。巨人は2連勝で、2カード連続の勝ち越しとなった。  試合は序盤、巨人・今村、中日・山井の両先発投手による投げ合いで、テンポ良く進んだ。今村は初回から三回まで毎回安打を許したが、得点は与えず。打線も二回に長野の安打などで得点圏に走者を進めたが、無得点に終わった。  打線は四回、先頭の3番マギーが左中間にソロ本塁打を叩き込み、先制に成功する。さらに二死から長野が右前打で出ると、続く7番マルティネスは右中間に適時二塁打を放ち、もう1点を追加。2点を先取した。  五回、六回と無安打が続いていた打線は七回、一死から小林が左前打で出塁。今村が送って二死二塁の好機をつくる。さらに重信、代打・阿部が二者連続四球で二死満塁とするも、マギーは二ゴロに倒れ、追加点とはならなかった。  リードをもらった今村は四回以降、コーナーを丁寧につく投球で相手打線を寄せ付けない投球を見せる。四回、五回を三者凡退で片付けると、六回も安打を許しながらも後続を断ち、スコアボードに0を並べていく。  今村はピンチらしいピンチもなく、今季最長イニングとなる八回も相手打線を三者凡退に仕留めると、九回もマウンドへ。簡単に二死を取ったが、4番ビシエドに中前打、続く平田にも右前打を許し、この試合初めて得点圏に走者を背負った。しかし最後はアルモンテを中飛に打ち取って試合終了。今村は6安打無四球、三塁を踏ませない快投でプロ7年目にして初の完投、完封勝利。チームも2連勝で、前カードに引き続き勝ち越しを飾った。
8.4中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの16回戦。巨人打線は序盤から岡本の20号2ランなどで効果的に得点したが、巨人先発の菅野が得点直後に連打を浴びシーソーゲームとなった。4−4の同点で迎えた八回、長野が左翼席に値千金のソロ本塁打を放ち勝ち越しに成功する。さらに二死一、三塁とすると中日の3番手・ロドリゲスの暴投で2点差にリードを広げた。最終回はアダメスが二死一、二塁のピンチを背負うが後続を抑えゲームセット。六、七回を無失点に抑えた池田がプロ初勝利を挙げた。  巨人先発・菅野、中日先発・小笠原の2週連続の顔合わせになった一戦は序盤、シーソーゲームとなる。巨人打線は初回、先週完封された小笠原に対し、山本が四球を選んで出塁すると、二死一塁から岡本がライトスタンドに第20号となる2点本塁打を叩き込み先制する。  しかしその裏、菅野は先頭の京田にショートの失策で出塁を許すと、亀澤と大島に連続適時打を浴び、すぐさま同点に追い付かれてしまう。なおも無死一、三塁のピンチを背負ったが、後続を打ち取り逆転は許さない。  巨人打線は三回、山本の右越え二塁打から一死三塁のチャンスを作ると、岡本が中前適時打を放ち、勝ち越しに成功した。  その裏、二回を三者凡退に抑え立ち直りの兆しを見せていた菅野が再びつかまる。亀澤の遊撃内野安打、大島の右前打で無死一、二塁とされると、ビシエドと平田に連続適時打を打たれ、一死も取れないまま4連打で逆転を許してしまった。  直後の四回、マルティネスが中前打で出塁し小林がきっちりと犠打を決め一死二塁。菅野が中前にしぶとく落とし、自身のバットで試合を振り出しに戻した。  その後、菅野はピンチを背負うものの要所を締める粘りの投球を見せ、5回4失点でマウンドをリリーフ陣に託し、4−4の同点で五回を折り返した。  六回からは2番手・池田が登板。七回に二死一、二塁のピンチを背負ったが後続を抑え、2イニングを無失点の好救援で味方の援護を待った。  八回、一死から長野に左翼席への本塁打が飛び出し貴重な勝ち越し点をものにする。さらに四球と代打陽の中前打で二死一、三塁とすると、中日3番手・ロドリゲスの暴投で2点差とリードを広げた。  八回は宮國が三者凡退に抑えると、最終回はアダメスがピンチを背負うも無失点で締め試合終了。リリーフ陣が無失点に抑える好投で接戦をものにした巨人。池田がプロ初勝利、アダメスが初セーブを挙げた。
8.3中日●○ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの15回戦。巨人は同点に追いついた直後の九回裏、3番手の澤村が四球と自らの失策で無死満塁のピンチ、最後は押し出し四球で痛恨のサヨナラ負け。巨人は終盤に2度追いつく粘りをみせたが及ばず、連勝は「3」でストップ。3位に後退した。試合は先発の山口俊が初回に4安打を浴び、2点を先制されたが、七回、亀井の適時打、マルティネスの適時二塁打で2対2の同点とし、1点ビハインドの九回には、代打・阿部の右前適時打で再び同点に追いつくなど、粘りを見せたが、最後はミスが響いた
8.2DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの17回戦。巨人は初回、マギーの適時二塁打で先制に成功すると、四回には長野の右前適時打、六回には亀井の2試合連発となる11号ソロ本塁打で追加点を奪い、3対0とリードを広げた。援護を受けた先発メルセデスは、六回に桑原に2点本塁打を浴び、初登板からの無失点記録が25回1/3で途切れたものの九回を投げきり、来日初完投で無傷の3連勝。メルセデスの好投で3対2で逃げ切り勝ちを収めた巨人は、敵地でカード3連勝を飾った。  巨人打線は初回、DeNA先発ウィーランドを攻め立てる。先頭の重信が左前打を放つと、前日負傷した吉川尚に代わり遊撃でスタメン起用された山本が送り、一死二塁と先制機を演出する。ここでマギーが左中間へ適時二塁打を放ち、重信が生還。鮮やかな速攻で先制に成功する。  さらに四回、一死から岡本が四球を選ぶと、続く亀井がヒットエンドランを決め一死一、三塁と好機を広げる。ここで長野がウィーランドの変化球を右前に弾き返し、岡本が生還。1点を追加した。  巨人先発はここまでデビューから20イニング無失点と好投を続けているメルセデス。この試合も初回を三者凡退に抑え、上々の立ち上がりを見せると、五回まで出した走者は四球の1人のみ。安打を1本も許さない完璧なピッチングで、試合の流れを渡さない。  六回、巨人は一死から亀井に2試合連発となる11号ソロ本塁打が飛び出し、点差を3点に広げる。しかしその裏、メルセデスから一死から柴田に左前打を浴び、この日初めてとなる安打を許す。さらに続く桑原に左翼ポール際に飛び込む本塁打を浴び、この回2失点。デビューから続いていた無失点記録は、25回1/3で途切れた。  七回以降、巨人は相手投手陣を捉えられず、点差を広げられない。しかしメルセデスも六回の失点以降は立ち直り、終盤も衰えない球威と制球力で、相手打線に付け入る隙を与えない。  そして3対2のまま迎えた九回裏。この回もマウンドに上がったメルセデスはトップから始まる嫌な打順だったがあっさりと三者凡退に打ち取り、試合を締めた。  9回を111球、被安打3、2失点で投げきったメルセデスは来日初完投で無傷の3勝目。巨人は苦しいリリーフ陣を先発投手の好投でカバーし、敵地のDeNA戦で3連勝となった。
8.1DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの16回戦。巨人は二回、亀井のソロ本塁打で先制。同点で迎えた四回には岡本の19号3点本塁打で勝ち越した。終盤八回には岡本の適時打、九回には小林と重信の適時打で点差を広げ、7対1で逃げ切った。2か月ぶりの先発となった吉川光は7回1失点の好投で4勝目。八回はアダメス、九回は澤村が無失点で締めた。巨人は敵地でDeNAに連勝し、このカード勝ち越しを決めた。  巨人打線は二回一死、DeNA先発の浜口から、亀井が右翼席へ10号ソロ本塁打を放つ。自身9年ぶりとなる2桁本塁打で、先制に成功した。    しかし、約2か月ぶりの先発マウンドとなった吉川光がその裏、二塁打と死球でピンチを背負う。ここで投手の浜口に適時打を浴び、あっさりと同点に追いつかれてしまう。    四回、巨人は先頭の吉川尚の四球、マギーの内野安打で無死一、二塁の好機を作ると、岡本がフルカウントからの変化球をフルスイング。「うまく前でさばくことができた」という打球は、左翼席中段に消える19号3点本塁打となり、勝ち越しに成功する。  その後は両先発投手が踏ん張るが、六回の攻撃で巨人にアクシデントが発生。先頭の吉川尚が一塁内野安打でヘッドスライディングした際、左手を負傷。ベンチに下がり、代走に吉川大が送られた。    吉川光は中盤以降も快調にピッチングを続け、7回を被安打5、1失点の好投でマウンドを譲った。三回以降は三塁を踏ませない安定した投球が光った。    追加点が欲しい打線は八回、先頭の重信が右前打で出塁、吉川大の犠打で好機を演出。二死後、岡本が三遊間を破る適時打を放ち、リードを4点に広げる。    八回、由伸監督はマウンドにアダメスを送る。アダメスは2安打で二死一、三塁のピンチを招くが無失点でしのぐ。    巨人は九回、小林の適時二塁打、重信の遊撃適時内野安打で7対1とリードを広げ、九回裏は澤村が無失点で締めた。巨人は投打がかみ合い、敵地でDeNAに連勝。吉川光は4勝目を挙げた。借金生活が続く巨人。投手では上原、カミネロ(右腕コンディション不良)、マシソン( 左ひざ痛)、ヤングマン(左手骨折)、野手では坂本勇(左脇腹肉離)に続き、この日まで18試合連続安打と好調を維持していた吉川尚輝内野手が故障で離脱することになった
7.31DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの15回戦。巨人は初回、重信、吉川尚の連打であっさりと先制に成功すると、二回も重信の中前適時打と吉川尚の右越え3点本塁打で一挙4点を挙げ、5対0と序盤で大量リードを奪う。援護を受けた先発の内海は、要所を締める粘りの投球で得点を許さない。打線は八回に重信のこの日2本目となる適時打で1点を加えると、内海は九回も続投して三者凡退に抑えた。内海は130球を投げて被安打6、3四死球で4年ぶりの完封勝利を飾った。巨人は投打がかみ合い、6対0でカード初戦を制した。  巨人打線は初回、DeNA先発の井納から先頭の重信が中前打で出塁。続く吉川尚は2球目を左翼線に二塁打を放つと、一塁走者の重信が一気に生還。幸先よく先制に成功した。  さらに二回、一死からマルティネス、大城の連打で一、二塁の好機をつくる。内海は送りバント失敗に倒れたが、重信が中前にはじき返し、1点を追加。さらに続く吉川尚が弾丸ライナーの右越え3点本塁打を放ち、この回一挙4点。5対0と序盤で大量リードを奪った。  巨人の先発は4勝目を狙う内海。初回から打線の援護を受け、走者を出しながらも要所を締める投球が光った。二回は死球と連打で二死満塁のピンチを背負ったが、桑原を中飛に打ち取り、得点は許さない。五回も四球と安打などで一死二、三塁とされたが、3番ロペスを三振、4番筒香を中飛に打ち取り、粘った。  1点でも多く追加点の欲しい打線は七回、二死から岡本がこの日2本目の二塁打を放つと、亀井は敬遠四球で歩き一、二塁としたが、長野は遊ゴロでまたしても追加点を奪えない。しかし八回、代わった2番手・田中健を攻めたてる。大城が投内野安打で出塁すると、内海が送って二死二塁の好機を作る。ここで1番重信がこの日2本目となる適時打を右前に弾き返し、ダメ押しの1点を追加した。  内海は後半も打たせて取る投球でDeNA打線を翻弄。六回から八回は1安打のみに封じ、相手打線を寄せ付けない。  6対0の九回も内海はマウンドへ。先頭の梶谷を空振り三振、代打・伊藤を中飛とすると、最後は代打の神里を空振り三振に切って取り、試合を締めた。  内海は130球を投げ、被安打6、3四死球で4年ぶりの完封、4勝目を挙げた。上原、マシソンが抹消されて苦しいリリーフ陣をベテランが助けた。打線も重信、吉川尚の1、2番コンビがそれぞれ3安打、この試合の全6打点をたたき出す活躍で内海を援護し、快勝を演出した。
7.29中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの14回戦。プロ初登板初先発の巨人・高田は初回3連打で先制を許すと、その後も四死球に痛打を浴び初回、計4点を奪われる苦しい立ち上がり。二回も2本の適時打で追加点を奪われ、高田はこの回で降板。2回6失点とほろ苦い一軍デビューとなった。一方、打線は四回にクリーンアップの3連打で1点を返し、なおも無死二、三塁とするも後続が倒れ、反撃ムードに乗り切れない。五回、先頭の小林が2号左越えソロ本塁打を放つも、六回以降は中日中継ぎ陣を前に打線が沈黙。九回に無死一、二塁の好機をつくるも生かせず、2対9で敗北。2連敗となり今季初めて中日との3連戦で負け越した
7.28中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの13回戦。巨人先発・菅野は初回、1番京田、2番亀澤に連打を許し、一死一、三塁からビシエドの二塁後方のフライで三塁ランナーがタッチアップし、中日に先制点を許す。その後立ち直った菅野だが、六回、藤井に今季初本塁打となる2点本塁打、八回にはビシエドにソロ本塁打を打たれ、8回4失点で降板。一方の打線は、中日先発・小笠原に対し、初回に吉川尚の左前打、盗塁などでチャンスを作るものの一本が出ず無得点。三回以降は無安打に抑えられ、三塁も踏めず散発3安打で完封負け。小笠原にプロ初完封勝利を許した。菅野は自身の通算1000投球回達成を勝利で祝うことができなかった
7.27中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの12回戦。巨人先発の山口俊は中日打線にまったく付け入る隙を与えず、六回まで完全投球。打線もマルティネスの初打席初本塁打とマギーの適時打で2点を先行する。山口俊は七回の先頭打者に四球を与えたものの、キレのある変化球と最後まで尽きないスタミナで九回まで無安打に抑え、103球1四球で巨人では6年ぶり12人目となるノーヒットノーランを達成。球史に名を残す快投を見せた山口俊の活躍で巨人は5対0で快勝、連敗を「6」でストップした。  初回、山口俊は三者凡退と上々の立ち上がりを見せる。するとその裏、この日トップバッターに起用された吉川尚が四球を選び出塁。続く今季初スタメンとなった重信が中前打で続き、無死一、二塁と先制の好機を広げた。しかし、後続が相手先発山井に打ち取られ、好機を生かすことは出来なかった。  二回、一死後、打席にはこの日支配下登録され、「7番・二塁」でスタメンに抜擢されたマルティネス。外角高めを鋭く振り抜くと、打球は右翼スタンドへ吸い込まれる。来日初打席で見事本塁打を放ち、貴重な先制点を挙げた。初打席での本塁打は、球団では2013年のロペス以来の快挙となった。  二回以降は両先発が好投。五回を終えて山口俊は打者15人を抑え込む完璧なピッチングを見せる。一方、打線もマルティネスの一発以降、山井から得点を奪えず、1対0で五回を折り返した。  六回、先頭の重信が右翼線を抜く三塁打で出塁。無死三塁と絶好の好機を演出する。すると続くマギーが低めの変化球を中前に落とす技ありの一打を放ち、重信が生還。好投する山口俊へ貴重な援護点となった。  七回、ここまでパーフェクトに抑えていた山口俊が先頭の大島に四球を出し、この日初となる走者を背負う。さらにバッテリーミスと内野ゴロで一死三塁と危機を招くも、平田の三ゴロで本塁へ突入した大島をマギーが好フィールディングで刺し、ホームを踏ませない。  打線は八回、相手救援陣を捉え、一死一、二塁と好機を作ると、岡本がダメ押しとなる18号3点本塁打を左翼スタンドに叩き込み、中日を突き放す。  九回、無安打投球を続ける山口俊がこの回もマウンドに上がる。相手の代打攻勢を冷静にかわすと、最後は大島を一ゴロに打ち取り試合終了。山口俊は103球、1四球5奪三振で史上79人目、巨人では2012年5月30日の杉内以来、6年ぶり12人目となるノーヒットノーランを達成した。山口俊の快投と新戦力の一発で白星を飾った巨人は、連敗を「6」でストップした。
7.26ヤクルト京セラドーム大阪で行われた東京ヤクルトスワローズとの17回戦。巨人は初回、二死一、二塁から5番亀井が左前適時打を放ち、幸先よく先制に成功する。先発・メルセデスは初回こそ二死満塁のピンチを招くが、二回から七回までは1人の走者も出さない完璧な投球を披露。8回3安打無失点の快投をみせた。しかし九回、2番手マシソンが雄平に適時打を浴び同点とされ、延長戦に突入する。十回、巨人は一死一、二塁のサヨナラ機を逸すると、十一回に4番手の上原が勝ち越しを許し、万事休す。その裏、岡本が出塁して無死一塁とするも後続が断たれ、逆転負け。延長にもつれた接戦を落とし、6連敗となった。
7.25ヤクルト京セラドーム大阪で行われた東京ヤクルトスワローズとの16回戦。巨人は初回長野が先頭打者ソロ本塁打を放ち、幸先良く先制する。四回には無死一、三塁の好機で陽の三塁ゴロの間に岡本が生還し、追加点を挙げた。3連勝中の巨人先発・ヤングマンは、三回まで毎回走者を背負う苦しい投球ながらも、野手の好守備にも助けられ無失点でしのぐ。しかし、五回に3連打で1点を返され、続くバレンティンには左越え3点本塁打を浴び、逆転を許してしまう。その裏、打線は吉川尚の右前適時打で1点を返す。また七回には吉川尚の適時三塁打、岡本の適時打で1点差まで詰め寄る。さらに、八回、一死満塁の好機をつくるも後続にあと1本が出ず、5−6で敗北。これで5連敗となり、3位に転落した
7.24ヤクルト倉敷で行われた東京ヤクルトスワローズとの15回戦。巨人先発の内海は三回、山田哲の2点本塁打、四回には中村のソロ本塁打で3点を先行される。打線は六回、岡本と陽の適時打で2点を返して1点差に迫るが直後の七回、2番手の野上が山田哲に中前適時打を打たれると、八回には吉川光が西浦にソロ本塁打を浴び、点差を再び広げられた。打線も終盤の好機を生かせず、2−5で敗戦。連敗は「4」に伸びた
7.22広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの16回戦。打線は三回、マギーの12号3点本塁打で先制する。さらに四回には長野の適時打、吉川尚の3号2点本塁打で6対0と点差を広げた。しかし、巨人先発の今村が四回、五回に3本の本塁打を浴び、計5失点。さらに2番手の野上も鈴木に同点ソロ本塁打を許し、6対6で五回を折り返した。七回には上原が丸に決勝点となる2点本塁打を浴びると、最後は相手守護神の中崎に岡本が空振り三振に打ち取られ試合終了。6対8で逆転負けを喫した巨人はこのカード3連敗。首位・広島とのゲーム差は8に広がり、自力優勝の可能性が消滅した。
7.21広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの15回戦。2年連続の二桁勝利を目指し先発マウンドに上がった菅野は四回までに3点を失う苦しい投球を強いられる。さらに五回、二死一、三塁から西川に左翼線適時二塁打、続く會澤にも左前2点打を打たれる。5イニングを投げて11安打を浴び、6失点と打ち込まれ試合を作れなかった。一方の打線は、田中俊の勝ち越し適時打などで広島先発・大瀬良から四回までに4点を奪い、一時は勝ち越しに成功する。その後は広島の小刻みな継投の前にあと一本が出ず、5対7で広島に連敗。首位・広島とのゲーム差は7に広がった
7.20広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの14回戦。巨人は7点差を追いつき、延長十回に岡本が勝ち越しソロ本塁打を放ち、この試合初めてリードを奪ったが、その裏、二死一塁から、マシソンが下水流に逆転サヨナラ2点本塁打を浴び、ゲームセット。3番手で登板した上原が1回を1安打無失点に抑え、ホールドを記録し、日本人初の日米通算100勝100ホールド100セーブ(トリプル100)を達成した。巨人先発・山口俊は序盤で7点のリードを許す。しかし、打線は四回に陽、五回にマギーと2本の3点本塁打を放ち1点差。2点差とされた七回には吉川尚が無死二、三塁から同点の2点適時打を放つなど、7点のビハインドを一度はひっくり返したが、最後は伏兵の一発に沈み、連勝は7で止まった
7.18阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの15回戦。巨人打線は初回、二死満塁から陽が右中間に走者一掃の二塁打を放ち3点を先行する。巨人先発のメルセデスは初回を三者凡退で立ち上がると、走者を許すものの要所を締める投球でスコアボードに0を並べる。打線は八回一死二、三塁から陽にこの日2本目の適時打となる左前2点打が飛び出し、貴重な追加点を奪った。九回に谷岡が3点を失うも、後を受けたマシソンが後続を断って試合終了。メルセデスが7回無失点の好投で2勝目、陽が全5打点をたたき出す活躍を見せるなど投打がかみ合った巨人。阪神に対し同一カード3連勝となり、今季2度目の7連勝を飾った。  巨人打線は初回、阪神先発・才木の立ち上がりを攻める。二死後、マギーが中前打で出塁すると、岡本、亀井が連続で四球を選び二死満塁のチャンス。陽が右中間に走者一掃となる二塁打を放ち幸先よく3点を先行した。  その裏、2勝目を狙う巨人先発のメルセデスは、三者凡退に抑え上々の立ち上がりを見せる。  メルセデスは三回、簡単に二死を取った後、糸原、北條に連打を浴び二死一、二塁のピンチで、打席には福留を迎える。中前に抜けそうな鋭い当たりをメルセデスが反応しグローブにあて打球の勢いを殺すと、吉川尚がカバーし遊ゴロ。ピンチをしのいだ。  追加点の欲しい打線だが、立ち直りを見せる才木の前に、二回から五回まで2安打に抑え込まれチャンスらしいチャンスを作ることができない。初回以降試合は動かず3−0と3点リードで五回を折り返す。  結局、メルセデスは走者を背負うものの、コーナーを突く丁寧な投球で7回を投げ6安打無失点。前回の一軍デビューから12イニング連続無失点とし、リリーフ陣にマウンドを託した。  六、七回と継投に入った阪神投手陣を打ち崩せずにいた巨人打線は八回、マギー、岡本の連打などで一死二、三塁のチャンスを作ると、陽がこの日2本目の適時打となる左前2点打を放ち貴重な追加点を奪った。  八回、メルセデスの後を受けたのは移籍後初のリリーフ登板となった野上。四球で走者を許すも後続を断った。九回は3番手の谷岡が3点を失いなお二死一塁、3連投となるマシソンが福留を一ゴロに仕留めて逃げ切った。メルセデスが7回無失点の好投で2勝目、陽が全5打点をたたき出す活躍と投打がかみ合った巨人。阪神に対し同一カード3連戦3連勝となり、今季2度目の7連勝となった。
7.17阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの14回戦。巨人は四回一死一、二塁から亀井の2点二塁打で先制。さらに二死満塁から先発のヤングマンに来日初安打、初打点となる左前2点打が飛び出し、4点を先行した。ヤングマンは五回に2点を失うが、七回まで投げ切って被安打4、10奪三振、2失点の好投を見せた。リリーフ陣も無失点で逃げ切り、ヤングマンは来日以降無傷の3戦3勝。チームは連勝を6に伸ばし、5月25日以来の貯金1となった。  巨人打線は阪神先発の岩田に対して初回、この日一軍登録を抹消された坂本に代わって1番に入った長野が中前打で出塁。吉川尚の犠打で一死二塁の好機を作るが、後続が倒れ先制とはならなかった。  2連勝中の巨人先発ヤングマンは、初回を三者凡退に抑える絶好の立ち上がりを見せる。得意の縦に割れるカーブを有効に使い、三回までパーフェクトピッチング。初対戦の阪神打線を寄せ付けない。    すると四回、巨人打線が岩田をとらえる。先頭の吉川尚が中前打、岡本の四球で一死一、二塁のチャンスを作る。この場面で好調の亀井が右中間を破る2点二塁打を放ち先制。三塁を狙った亀井はタッチアウトとなったが、続く陽が四球を選ぶと、中井が右中間二塁打で再びチャンスメーク。宇佐見は申告敬遠で二死満塁となったところで、打席に入ったヤングマンがしぶとく三遊間を破る2点適時打を放った。ヤングマンの来日初安打、初打点で、巨人がこの回、一気に4点のリードを奪った。  好投を続けていたヤングマンは五回、ナバーロ、伊藤隼に連打を許し、鳥谷への四球で一死満塁のピンチを迎えると、梅野に左中間2点二塁打を打たれ2点差に詰め寄られる。なおも一死二、三塁のピンチを背負ったが、後続を連続三振に仕留めて踏ん張った。結局ヤングマンは7回を投げて10奪三振、2失点の好投でマウンドを降りた。  継投に入った巨人投手陣は八回、2番手の上原が三者凡退で抑える。九回はマシソンが二死から満塁のピンチを背負ったが、最後は梅野を左飛に打ち取った。7回2失点のヤングマンは投打に活躍して、初登板から無傷の3連勝。チームは連勝を6に伸ばし、5月25日以来の貯金1となった。
7.16阪神甲子園で行われた阪神タイガースとの13回戦。巨人先発の内海は初回、二死から3連打を浴び、1点を先制される。打線は五回、四球と吉川尚の左前打で好機をつくると、マギーの左前2点打で逆転に成功。1点リードの八回は、亀井の本塁打で貴重な2点を追加し、4対1とリードを広げた。八回に3番手の澤村が1点差まで詰め寄られたが、九回をマシソンが締めて逃げ切った。巨人はシーズン後半戦初戦を逆転で飾り5連勝。6回1失点の先発・内海は3勝目を手にし、坂本はこの試合で通算1500試合出場を達成した。  シーズン後半戦初戦の先発を任されたのは、3勝目を狙う内海。しかし初回、二死走者なしから阪神クリーンアップに3連打を浴び、いきなり先制を許してしまう。  打線は二回、一死から亀井がこの試合チーム初安打となる左前打で出塁。さらに長野、陽は連続で四球を選び、一死満塁の好機をつくったが、大城、内海が凡退し無得点に終わった。  三回も吉川尚の安打などで二死一、二塁としたが、得点を奪うことができない。  内海は二回一死三塁のピンチを切り抜けると、四回も連打で無死一、二塁とされながら踏ん張り、追加点は与えない。  粘投の内海を援護したい打線は五回一死から、この試合が通算1500試合目の出場となった坂本が四球で出塁。続く吉川尚の初球で巨人ベンチはエンドランを敢行。これが決まり、さらに左翼手がもたつくのを見て吉川尚も判断よく二塁を奪い、一死二、三塁と一打逆転の好機をつくる。この場面でマギーは左前にはじき返し、一気に2人が生還。2対1と逆転に成功した。  内海は六回も相手打線を無失点に抑え、結局、6回1失点でマウンドを降りた。  六回、七回と無得点に終わった打線は八回、3番手のマテオから先頭の岡本が左前打で出ると、続く亀井がレフトポール際に一発を叩き込み、貴重な2点を追加。4対1とリードを広げた。  救援陣は、七回は上原が三者凡退に抑えたが、八回に澤村が捕まる。先頭から連打で無死二、三塁とされると、内野ゴロの間に1点。さらに二死一、二塁から代打・原口の適時打でもう1点を失い、4対3と1点差に詰め寄られた。しかし、九回はマシソンが3人で締めて試合終了。1点差で逃げ切った巨人はシーズン後半戦初戦を逆転で飾り、連勝を5に伸ばした。
7.11ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの14回戦。巨人は初回、マギーの3試合連発となる2点本塁打で先制する。同点で迎えた三回はマギーの適時二塁打、亀井の2点本塁打で一挙3点を追加し、試合の主導権を握った。その後も五回に陽の押し出し四球、七回には亀井のこの日2本目の本塁打で加点した。先発の山口俊は制球に苦しみながらも、粘り、6回3失点で7勝目。7対3で勝利した巨人は、約2か月半ぶりの4連勝。負け越しを1に減らし、単独2位でシーズン前半戦を終えた。  巨人打線は初回、ヤクルト先発のドラフト2位ルーキー・大下の立ち上がりを攻める。先頭の坂本が遊撃内野安打で出塁すると、一死後にマギーが3試合連発となる2点本塁打を放ち、幸先良く先制した。  巨人の先発は31歳のバースデー登板となった山口俊。2点の援護をもらった初回のマウンドで先頭の西浦に四球、続く青木には右前に運ばれ、一、二塁のピンチを背負う。一死後、バレンティンに左前適時打を許し1点を返されると、その後併殺崩れの間に失点し、2対2の同点に追いつかれてしまった。  同点で迎えた三回、巨人は先頭の吉川尚が右翼線三塁打でチャンスメークすると、続くマギーも左中間に適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功。一死後、5番亀井が右翼スタンドに2点本塁打を放ち、5対2とリードを広げる。ここで大下をノックアウトし、試合の主導権を握った。  さらに五回、打線はヤクルト3番手の星から、岡本、亀井の連打と四球で一死満塁の好機をつくる。ここで陽が押し出しの四球を選び、1点を追加。リードを4点に広げた。  山口俊は制球に苦しみ、二回以降も毎回のように走者を背負ったが、要所を締め粘りの投球を続ける。結局6回を被安打8、3失点という内容でマウンドを降りた。  打線は七回、一死から亀井がこの日2本目となる豪快な一発を放ち、1点を追加。7対3と再びリードを4点として、七回以降を、田原、上原、マシソンが走者こそ出したものの無失点リレーでつなぎ、逃げ切った。亀井は2発を含む4安打の活躍、6回3失点の山口俊はバースデー勝利で今季7勝目を挙げた。巨人はこのカードに3連勝。連勝を約2か月半ぶりの「4」に伸ばし、負け越し「1」でシーズン前半戦を終えた。
7.10ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの13回戦。巨人先発は来日初登板初先発のメルセデス。メルセデスは走者を背負いながらも粘り強い投球でヤクルト打線に得点を与えず五回を投げ切り、5安打無失点。リリーフ陣に後を託した。打線は二回、長野の先制の右越えソロ本塁打、三回はマギーの2試合連発の右越え2点本塁打、四回にも坂本が左翼席上段への2点本塁打と、四回までに3本塁打で5対0とリード。終盤にリリーフ陣が失点したが、九回は守護神マシソンがしっかり締め、6対3で逃げ切った。8日に育成から支配下契約を結んだばかりのメルセデスは、来日初登板で初勝利を挙げ、巨人は3連勝で2位に浮上した。  巨人先発は来日初登板初先発のメルセデス。注目の初回、二死から山田哲に左前打を浴びるも後続を打ち取り、無失点に抑える。  打線は二回、長野がヤクルト先発・ブキャナンから7号右越えソロ本塁打を放つ。さらに三回、坂本が遊撃内野安打で出塁すると二死後、マギーの2試合連発となる9号2点本塁打。巨人は一発攻勢で三回までに3点を奪う。  攻勢を強める打線は四回、先頭の宇佐見が四球を選ぶと一死後、坂本に13号左越え2点本塁打が飛び出し、ヤクルト先発・ブキャナンを打ち崩した巨人は5対0とリードを広げた。  好投を続けていたメルセデスは四回、先頭の山田哲に中前打を許し、その後一死二塁とこの試合初めて得点圏に走者を背負ったが、畠山を遊ゴロ、坂口を遊直に抑えた。五回にも二死二塁のピンチを招いたが、西浦を遊ゴロに打ち取り、ヤクルト打線に得点を与えなかった。メルセデスは五回を投げ切ったところで降板。5回5安打無四球、無失点で上々のデビューを飾った。  六回、巨人は2番手にルーキーの鍬原をマウンドへ送る。初のリリーフ登板となった鍬原は二死二塁のピンチを招くと、畠山に右前適時打を許し、1点を返された。  打線は七回、先頭吉川尚の中前打、続くマギーの三ゴロを三塁手・川端が後逸し、無死一、三塁と追加点のチャンス。その後二死満塁となり、代打・阿部の二塁適時内野安打で追加点を挙げた巨人は6対1と、リードを再び5点とした。  七回に鍬原が、八回には3番手・澤村がそれぞれ1点を失ったが、九回は守護神マシソンが登板、最終回をしっかり締め6対3で逃げ切った。3本塁打を放った打線の援護を受け、5回無失点と好投したメルセデスは、来日初登板で初勝利を挙げ、序盤のリードを守り抜いた巨人は3連勝となった。
7.9ヤクルト静岡で行われた東京ヤクルトスワローズとの12回戦。試合は2対2の同点で迎えた七回、先頭の長野が中前に落ちる二塁打、続く陽が右翼線に適時三塁打を放ち、勝ち越し。二死後、吉川尚の適時打で1点を追加すると、マギーが8号3点本塁打、続く岡本が2試合連続となる16号ソロ本塁打を放つなど、2者連続本塁打を含むこの回打者11人の猛攻で一挙6点を挙げ、ヤクルトを突き放した。しかし、七回に上原が1点を失い、九回は谷岡が山田哲にサイクルヒット達成となる適時三塁打を浴びるなど3点差まで追い上げられ、なお二死一、二塁。本塁打を浴びれば同点の場面で、マシソンを投入して8対5で逃げ切り2連勝、阪神をかわして3位に浮上した。  巨人は初回、先頭の坂本が敵失で出塁すると、マギーが右前打で繋ぎ一死一、二塁とし、岡本が左翼線に適時二塁打を放ち、先制点を挙げた。続く亀井が四球でつなぎ、一死満塁と好機を拡げると長野の内野ゴロの間にマギーが生還。この回2点を先制した。  巨人先発はヤングマン。初回、二回と走者を背負うも後続を併殺打に打ち取るなど、低めを丁寧に突く投球で得点を許さない。  五回裏、粘投を続けていたヤングマンが山田哲に左越え2点本塁打を浴び、2対2の同点で五回を折り返す。  七回、再び試合が動く。ヤクルト2番手の中尾から、先頭の長野の打球は相手野手陣の間に落ちる幸運な二塁打、続く陽が右翼線に適時三塁打を放ち、勝ち越し。二死後、坂本が敬遠四球で出塁し、一、三塁の好機に吉川尚の適時打で1点を追加。ここでヤクルトは3番手の風張にスイッチ。マギーが風張の代わり端を捉える8号3点本塁打を放つと、続く岡本にも2試合連続となる16号ソロが飛び出し、この回大量6得点。打者11人、5安打の猛攻で8対2とヤクルトを大きく突き放した。  その裏、巨人は継投策に。6回を被安打8、2失点で投げきったヤングマンに代わり上原が登板。二死から連打で1点を失うも、後続を断ち最少失点で切り抜ける。八回はアダメスが無失点に抑え、8対3で九回を迎える。  九回、巨人は谷岡にマウンドを託す。しかし、一死から四球で走者を背負うと山田哲にサイクルヒットとなる適時三塁打を浴び、1点を失う。さらに続くバレンティンにも適時打を浴びると以降も勢い付いた相手打線を抑えられず二死一、二塁のピンチを招いた所で、守護神マシソンが登板。マシソンは上田を中飛に打ち取り、試合を締めた。巨人は七回の大量点で8対5と辛くも逃げ切り2連勝。試合のなかった阪神をかわし3位に浮上した。
7.8広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの13回戦。巨人先発の今村は二回に先制ソロ本塁打を浴び、再三走者を背負うが、5回を2失点にまとめる。一方の打線は1点を追う四回、先月26日以来のスタメン出場となった吉川尚が2点二塁打を放ち逆転。さらに岡本の11試合ぶりとなる15号2ランなどでこの回一挙5点を挙げ、6対2と逆転に成功した。以降は谷岡、上原、澤村とつなぎ、最後は守護神マシソンが2点を失ったがなんとか逃げ切った。巨人は6対4で勝利し、今季初めて広島とのカードに勝ち越した。    巨人先発の今村は初回を三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せる。しかし二回、二死からバティスタに中越えソロ本塁打を浴び、手痛い一発で先制を許した。  一方の打線はその裏、広島先発の岡田から亀井が右前打を放つと、さらに陽が右前打で繋ぎ、一、二塁のチャンスとする。その後二死となるが、打席に入った今村がバットを鋭く振りぬくと打球が岡田の足元を抜け、亀井が生還。自身の適時打で試合を振り出しに戻した。    四回、粘投を続ける今村だったが先頭からの連続四球で無死一、二塁の危機を招く。その後一死一、三塁とされると、西川の併殺崩れの間に勝ち越しを許した。  その裏巨人は、二つの四球で二死一、二塁の好機を迎える。ここで打席には先月26日以来のスタメン起用となった吉川尚。吉川尚は岡田の直球を逆らわずに左翼線へ運び、走者二人が生還する貴重な逆転二塁打となった。さらに続くマギーの三塁強襲内野安打で、相手野手が処理にもたつく間に吉川尚が二塁から一気に生還。好走塁で1点をもぎ取ると、続く岡本にも11試合ぶりの15号2点本塁打が飛び出し、この回一挙5得点。6対2と逆転に成功した。  大きな援護点もらった今村は5回まで投げ、許した安打はソロ本塁打の1本のみ、2失点で降板する。六回は谷岡、七回は上原、八回は澤村が登板。それぞれ無失点で4点のリードを保つが、打線も相手救援陣を打ち崩せず、6対2のまま九回に突入する。  九回は4点差ながら、由伸監督は守護神マシソンをマウンドに送る。しかし安打と2つの四死球で一死満塁のピンチを迎える。本塁打が出れば同点のピンチで、丸の内野ゴロで1点を失う。さらに次打者に四球を与えて二死満塁とされ、松山に適時内野安打を浴び2点差に詰め寄られる。しかし最後はバティスタを空振り三振に仕留め試合終了。巨人は四回の集中打で奪った5点が効き、6対4で逃げ切り勝ち。今季初めて、広島との対戦カード勝ち越しを決めた。
7.7広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの12回戦。打線は初回にマギーの二塁打、二回には長野の安打と盗塁で先制のチャンスを得るが、相手先発野村からあと一本が出ず、無得点に終わる。一方、巨人先発の内海は走者を背負いながらも序盤を無失点に切り抜けるが、四回に鈴木、五回には丸にソロ本塁打を浴び2点を失う。八回には2番手の田原が丸に二打席連続となる右越えソロを許すと、九回には3番手の中川が西川、会沢に二者連続ソロを浴び突き放された。打線は八回に坂本の適時二塁打、九回には大城の内野ゴロで2点を返すも、反撃はここまで。2対5と相手の一発攻勢の前に敗れた巨人は、このカードを1勝1敗の五分とし、リーグ順位は5位に転落した
7.6広島東京ドームに試合を見に行く。東京ドームで行われた広島東洋カープとの11回戦。巨人・菅野、広島・大瀬良の両右腕が譲らぬ投手戦の中迎えた六回裏、巨人は主将・坂本が均衡を破る中越え2点本塁打を放ち、4連敗中の広島から先制点を上げる。菅野は直後に無死三塁のピンチを迎えたが、後続を完璧に打ち取る気迫のピッチングで8回無失点。打線は八回にマギーの中前2点打で貴重な追加点を挙げ、最後はマシソンが締めた。巨人は投打の柱が役割を存分に果たし、広島戦の連敗を4で止めた。  セ・リーグ防御率1位の菅野と、2位の大瀬良の投げ合いとなったこの試合。菅野は初回から3者連続空振り三振の最高の立ち上がり。その後も走者を許すが要所で踏ん張り、広島打線を寄せ付けない。  一方の打線は三回一死、大瀬良から陽が遊撃内野安打で出塁すると、菅野の犠打と坂本の四球で二死一、二塁の好機を迎える。しかし、田中俊が二ゴロに打ち取られ、数少ない先制の好機を逃す。  緊迫した投げ合いの中迎えた六回裏。先頭の菅野が遊撃ゴロ失策で出塁すると、坂本が大瀬良の高め直球を完璧に捉え、バックスクリーンへ運ぶ値千金の先制2点本塁打。主将がバットでチームを牽引し、エースを援護した。  直後の七回表、菅野は先頭の西川に中越え三塁打を打たれ、広島の反撃ムードが高まる。しかし、続く野間を三ゴロ、會澤を空振り三振、代打・新井を遊ゴロに封じる。気迫の投球で大ピンチを無失点でしのぎ、エースの貫禄を見せつけた。  菅野は八回も続投し、走者を許すが無失点に抑える。結局、8回を投げて6安打11奪三振、無失点の力投。前回敗れた広島を相手に、雪辱を果たした。  追加点が欲しい打線は八回裏、好投を続けてきた菅野の代打・吉川大が広島2番手・フランスアから遊撃内野安打で出塁しチャンスを作る。その後二死二、三塁からマギーが貴重な追加点となる中前2点打を放ち、差を4点に広げた。  最終回はマシソンが三者凡退に抑え、4対0で快勝。巨人は菅野が8回無失点で9勝目、坂本が決勝点となる2点本塁打を放ち、投打の柱が首位広島相手に躍動。広島戦の連敗を4で止めた。
7.5DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの14回戦。2点を追う三回、巨人打線は一死一、三塁から4番岡本の33打席ぶりの安打となる左中間適時二塁打、長野の遊ゴロが敵失を誘い試合を振り出しに戻す。しかし四回、巨人先発・山口俊が戸柱のソロ本塁打などで2点を奪われ勝ち越されてしまう。四回以降DeNA先発の今永を打ちあぐねていた打線は六回、陽が右中間に第4号のソロ本塁打を放ち意地を見せたが、七回には2番手・中川もソトのソロ本塁打を浴びてしまい、点差を縮められない。6−3と3点を追う八回、一死二、三塁から代打・阿部が中前適時打を放ち2点差に迫った。しかし最終回は、DeNAの守護神・山崎に三者凡退に抑えられ試合終了。終盤の粘り及ばず5位転落となった
7.4DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの13回戦。巨人先発の田口は二回に先制を許すと、三回には一死満塁のピンチから2本の適時打で4失点。打線は四回、長野の6号2ランで追い上げ、七回には無死二、三塁から代打・阿部の右前2点打で1点差に詰め寄ったが、九回に澤村が3点を失い万事休す。投手陣が崩れた巨人は4対8で敗れ、連勝は3でストップ。今季2度目の4連勝とはならなかった
7.3DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの12回戦。巨人は2点を追う七回二死無走者から、2四球と中前打で満塁の好機、陽の右中間2点二塁打で同点とし、代打・宇佐見のフェンス直撃の中越え2点二塁打で6-4と勝ち越し。八回に3番手澤村が1点差とされなお危険球で退場、急遽登板したマシソンがピンチをしのぎ、九回は続投のマシソンが三者連続三振で締め、6-5で逃げ切った。前半は先発のルーキー鍬原が、柴田に先制2点本塁打を浴び、打線は五回までDeNA先発バリオスの前に一人の走者も出すことができない。六回、坂本が右中間に2点本塁打を放ち同点とするが、七回には2番手谷岡が2点の勝ち越しを許す苦しい展開。それでも5安打で6得点を挙げる集中打で逆転勝ち、9連戦の初戦を白星で飾り、阪神が敗れたため、3位に浮上した。マシソンは3試合連続セーブをマーク。  巨人先発は鍬原。三回まで毎回走者を背負うも、無得点に抑える。しかし四回、二死から宮崎に中越え打を許すと、続く柴田に2ボールから、真ん中に入った直球を完璧に捉えられる、右越え2点本塁打を浴び先制を許してしまう。一方の打線はDeNA先発バリオスの多彩な変化球を捉えることができない。五回まで凡打の山を築き、走者すら出すことができない。  鍬原は六回、先頭のソト、現在本塁打リーグトップの筒香を直球で見逃し三振に打ち取るなど、強気の投球を見せる。その後一、二塁とされるも嶺井を二ゴロに打ち取り追加点は許さない。  打線はその裏、先頭の大城が右前打でこの試合チームで初めて出塁すると、続く陽は犠打で一死二塁と好機を広げる。ここで鍬原に代わり、阿部が代打で登場。空振り三振に打ち取られるも、続く坂本が右中間に2点本塁打を放ち同点。キャプテンの一打で試合を振り出しに戻した。  しかし七回、2番手・谷岡がこの回先頭の代打・石川に左前打を許すと、亀井が打球をファンブル、二塁に進塁を許す。その後、田中俊が牽制を捕球できず、無死三塁と2失策でピンチが広がり、桑原、ソトの適時打で2点の勝ち越しを許してしまう。  七回裏、打線は二死から亀井の四球、長野の中前打、大城の四球で二死満塁の好機を作ると、陽の右中間2点二塁打で同点に追いつく。さらに代打・宇佐見の中堅フェンス直撃の勝ち越し2点二塁打でこの回、6-4と逆転に成功した。  八回、3番手・澤村が一死二、三塁から二ゴロの間に1点を失う。その後、桑原の打席で危険球退場。4番手・マシソンは急遽登板となったが、神里を空振り三振に切って取りピンチを脱すると、九回も登板したマシソンはDeNAクリーンアップを三者連続三振に打ち取り6−5で試合終了。マシソンは3試合連続セーブとなり、巨人は9連戦の初戦を勝利で飾った。
7.1中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの11回戦。巨人先発は来日初先発となったヤングマンが8回を3安打無失点に抑える好投。序盤は走者を背負いながらも要所を締め、中盤以降はテンポの良い投球で凡打の山を築いた。打線は中日先発の山井から二回に長野の5号ソロで先制点を奪うと、七回にも長野が適時打を放ち、1点を追加。八回にはマギーにも適時二塁打が飛び出した。九回はマシソンが3人で締め、2日連続のセーブを記録。ヤングマンは来日初登板を初勝利で飾った。3対0で勝利した巨人は、2連勝でこのカード勝ち越しとなった。  巨人先発は来日初先発となったヤングマン。長身を生かした投球で初回を三者凡退に抑える上々の滑り出し。以降は走者を背負いながらも要所を締める投球で得点を許さず。五回を終えて被安打2、無失点の投球で折り返す。  一方、打線は二回、中日先発の山井から長野が5号ソロ本塁打で先制に成功する。三回にも二死から坂本、田中俊が連打で一、二塁と追加点の好機を作る。しかし、続くマギーが打ち取られ追加点を奪うことは出来なかった。以降は山井を打ちあぐね、試合は投手戦の様相を呈す。  六回、ヤングマンは先頭の亀澤に左中間を抜けるかという一打を浴びる。しかし、亀井が打球に追いつくとすかさず二塁へ送球し、打者走者の亀澤を二塁タッチアウト。ピンチの目を事前に摘む好プレーを見せた。  打線は七回、一死から亀井が左前打で出塁。すかさず代走に起用された重信が二盗を決め、一死二塁と三回以来の得点機を迎える。長野が山井の直球を左前へ弾き返し、重信が生還。貴重な追加点を挙げる。八回にも、一死から坂本が中前打で出塁すると二死後、マギーが左中間に適時二塁打を放ち、ダメ押しとなる1点を加えた。  援護をもらったヤングマンは八回も続投。この回も三者凡退に打ち取り、中日打線に付け入る隙を与えないまま、この回で降板した。九回にはマシソンが登板。2番から始まる上位打線もキッチリ3人で抑え、試合終了。8回を投げ被安打3、無失点の快投を見せたヤングマンは嬉しい来日初勝利。巨人も2連勝で、カード勝ち越しを決めた。
6.30中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの10回戦。打線は初回から制球の定まらない中日先発のガルシアを攻め、マギーの適時二塁打などで3点を先制する。二回にも相手の守備の乱れから1点を追加。六回には再びマギーに適時二塁打が飛び出し、点差を広げた。一方、先発の内海は五回に2点を失ったものの、ほかのイニングは走者も許さず、6回被安打2の好投を見せる。その後の救援陣も走者を許さない完璧な投球で試合を締めた。投打がかみ合った巨人は5対2で勝利し、連敗を5でストップした。連敗中の巨人は初回、中日先発のガルシアを攻め立てる。先頭の坂本が四球を選ぶと、続く田中俊が送り一死二塁と絶好の先制機を作る。ここで迎えたマギーが左中間二塁打を放ち、貴重な先制点を奪った。二死後、なおも好機を拡げ一、二塁とすると、陽の中前適時打、5月12日以来のスタメン起用となった中井の適時二塁打でさらに2点を追加した。二回にも四球と安打で二死ながら一、二塁とすると、相手捕手の一塁けん制が逸れ、外野へ転がる間に二塁走者の坂本が生還。4対0とリードを広げる。一方、巨人先発の内海は初回を3人で抑えると、二回以降も相手打線を寄せ付けず、四回まで完璧な内容を見せる。しかし、五回に先頭のビシエドに中前打を打たれ、この日初となる走者を背負う。平田に四球を与えて無死一、二塁のピンチを迎えると、続く高橋に適時打を許し1点を失う。さらに投ゴロの間に1点を奪われ、この回2失点。4対2で五回を折り返す。六回、二死一塁の場面でマギーがフェンス直撃の左中間二塁打を放つと、一塁走者の坂本が本塁突入。アウトが宣告されるが、リクエストで判定が覆りセーフに。3度ホームを踏んだ坂本の好走塁で再び試合の流れを手繰り寄せる。五回以外を完璧に抑えた内海に代わり、七回に上原、八回に澤村が登板。それぞれ三者凡退に抑え、中日打線に付け入る隙を与えない。九回もマシソンが、走者を許さない危なげのない投球で試合を締めた。投打がかみ合った巨人は連敗を5で止め、このカードを1勝1敗と五分に戻した。
6.29中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの9回戦。序盤は巨人・山口俊と中日・吉見の両先発の投手戦となり、速いテンポで試合が進んだ。1点を追う巨人は六回、二死から山口俊の二塁打と四球で好機をつくると、2番田中俊が値千金の2点適時三塁打を放ち、逆転に成功する。さらに九回、長野の適時打で貴重な追加点を挙げ3対1とリードを広げた。しかし九回裏、3番手のカミネロが本塁打で1点を失うと、代わった澤村も連打を浴び、最後は代打の福田に中前適時打を許し、痛恨の逆転サヨナラ負け。巨人はつかみかけた勝利を逃し、5連敗。負け越しは今季最多の6となった
6.28広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの9回戦。巨人先発の田口は初回、無死満塁のピンチを招き、鈴木、新井の連続適時打などで4失点。さらに三回、鈴木のソロ本塁打で5点目を失うと、田口は四回で降板。打線は三回、マギーの3点本塁打で反撃するものの、田口の後を受けたリリーフ陣も広島打線の勢いを止めることができず、追い上げ及ばず6対8で敗れた。マギーは3安打4打点と活躍をみせるも、投手陣が崩れた巨人は首位・広島に連敗し、ゲーム差は「7.5」に広がった
6.27広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの8回戦。巨人打線は初回、一死満塁から亀井、長野の適時打などで4点を先制。しかしその直後、先発のルーキー鍬原が松山に満塁本塁打を浴び、同点とされる。三回には岡本の14号ソロ本塁打で勝ち越しに成功するがその裏、丸に同点ソロ本塁打、さらに松山に左中間適時二塁打を浴びて勝ち越しを許す。2番手・森福も広島打線の勢いを止められず、この回だけで6失点。その後も救援陣が点差を広げられ、計5本塁打を浴びて5対14で敗北。首位攻防のカード初戦を白星で飾ることができなかった
6.26広島コメント
6.24ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの11回戦。試合は巨人先発の今村、ヤクルト先発の小川の投手戦で六回まで両軍無得点が続く。試合が動いたのは七回表、今村が一死満塁のピンチで降板すると、2番手の澤村が二死後に西浦に走者一掃の3点二塁打を浴び、0対3と均衡を破られた。打線は九回、相手守護神の石山から阿部の適時二塁打、宇佐見の適時打で2点を返すが、あと一歩届かず。2対3で敗れた巨人は連勝が2で止まり、勝率5割復帰とはならなかった。
6.23ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの10回戦。巨人は初回、マギーの中前適時打で先制すると、その後も岡本、マギーの本塁打などで効果的に追加点を挙げ、六回までに7点のリードを奪う。巨人先発の山口俊はテンポ良く投げ込み、七回のバレンティンのソロ本塁打による1点に抑え、今季5度目の完投勝利。山口俊は今季初の本拠地での勝利を挙げた。チームも連勝で、このカードの勝ち越しを決めた。  巨人打線は初回、ヤクルト先発のハフの立ち上がりを攻める。先頭の坂本が左翼線二塁打で出塁すると、一死後、マギーが初球をつまりながらも中前に運び早々と先制する。  巨人先発の山口俊は、初回を三者凡退に打ち取る上々の立ち上がり。二回は安打と四球で一死一、二塁のピンチを招くも、西浦を遊撃併殺打に切って取り得点を許さない。  打線は四回、先頭の岡本が13号左中間ソロ本塁打を放ち、好投を続ける山口俊を援護する。また、五回には山口俊が左前打で出塁すると、坂本がこの日2本目となる左翼線二塁打で一死二、三塁と好機を広げる。その後、マギーが低めの変化球を上手くすくい上げる、6号左越え3点本塁打でリードを5点に広げた。  六回、きょうプロ初スタメンとなった和田がプロ初安打で出塁すると、続く吉川尚も中前打でつなぎ、下位打線で好機をつくる。小林が右前適時打を放ち、3連打で追加点を挙げた。さらに、山口俊の投犠打の間に三塁走者の吉川尚が生還し、7点目を奪った。  山口俊はヤクルト打線を六回まで2安打無失点に抑える好投を続けた。しかし七回、バレンティンに左越えソロ本塁打を浴びる。さらに、雄平に二塁内野安打、きのう3点本塁打を放った代打・畠山に左翼線二塁打を許し、二死二、三塁のピンチを招く。ここで代打・荒木の左前に抜けようかという打球を、三塁手のマギーが好捕。守備でも、山口俊を盛り立てた。  山口俊は九回もマウンドに上がると、危なげなく3人でヤクルト打線を打ち取り、7-1で勝利。山口俊は今季5度目の完投勝利を挙げ、チームもこのカード勝ち越しを決めた。
6.22ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの9回戦。巨人は初回、マギーの中前適時打、長野の2点二塁打で3点を先行する。さらに三回はまたも長野が2点二塁打を放つなど3点を追加。序盤で6対0と大量リードを奪う。巨人先発の菅野は制球に苦しみながらも粘り、6回2失点。1点差に詰め寄られた直後の八回には、坂本が値千金の2点本塁打を放ち、8対5と再びリードを広げて逃げ切った。巨人は長野が3安打4打点、坂本も貴重な一発を放つなど打線が奮起し、交流戦明けの初戦を勝利で飾った。  巨人打線は初回、ヤクルト先発・山田大から先頭の坂本が四球で出塁。一死二塁として3番マギーが中前適時打を放ち、先制に成功する。さらに岡本の左前打などで二死一、三塁と追加点の好機をつくると、6番長野の当たりが左翼線適時二塁打となり2者が生還。初回に一挙3点を奪った。  巨人の先発はエース菅野。しかし、この日は立ち上がりから制球に苦しんだ。初回に一死満塁、二回は無死二塁、三回も二死三塁と序盤から再三走者を得点圏に背負う。しかし、要所で力のある速球が決まり、ピンチを切り抜けた。  すると打線は三回、マギーの右中間フェンス直撃の二塁打、亀井の内野安打で一死一、三塁とする。この好機に長野が2打席連続となる適時二塁打を放ち、2点を追加。さらに二死一、二塁から相手の適時失策で1点を加え、山田大をノックアウト。6対0と序盤で大きくリードした。  しかし四回、菅野はこの回先頭の坂口を中前打で出すと、続く7番西浦に左越え本塁打を浴び、2点を返された。その後の2回を無失点に抑えた菅野は、六回を投げ終えたところで降板。この日は制球に苦しみ、125球を要して7安打を浴びたが粘投し、2失点で踏ん張った。  打線は四回以降、ヤクルト救援陣から好機をつくりながらも、あと一本が出ず追加点を奪えない。七回はマギーのこの試合4本目の安打や長野の3本目の安打などで三塁まで走者を進めたが、得点には至らず6対2のまま試合は終盤へ。  八回、3番手のマシソンが捕まる。二死から西浦、中村に連打を許すと、代打の畠山の打球は左翼席へ。3点本塁打で6対5と1点差に詰め寄られてしまう。  何とか追加点のほしい打線はその裏、ヤクルト5番手の近藤から、先頭の小林が四球を選び出塁。代打の重信が送り一死二塁の好機をつくると、坂本が値千金の本塁打を左中間スタンドに叩き込み、2点を追加。10年連続の2桁本塁打となるキャプテンの貴重なアーチで、8対5と再びリードを3点に広げた。  九回は守護神のカミネロが無失点で締め、逃げ切り勝ち。巨人は長野が3安打4打点、マギーも4安打を放つ活躍。キャプテンの効果的な一発も飛び出し、交流戦明けの初戦を勝利で飾った。
6.17ロッテZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテマリーンズとの3回戦。巨人先発・内海、ロッテ先発・酒居の好投により投手戦となったこの試合。試合が動いたのは五回、巨人打線は、亀井、長野の連打で一死二、三塁のチャンスを作ると、吉川尚がスクイズを決め先制に成功する。内海は六回二死二塁となったところで、2番手の澤村にマウンドを託す。結局、内海は5回3分の2を無失点の好投。しかし、打線は、六回、七回、九回と再三チャンスを作るも決定打が出ない。重苦しい展開の中、1-0で迎えた九回、カミネロが無死満塁のピンチを招くと、代打・三木の投ゴロの間に同点とされ、さらに一死二、三塁から、平沢に右前適時打を打たれ逆転サヨナラ負け。あと1本が出ず、守護神・カミネロが粘れなかった巨人。交流戦を8勝10敗で終えた。巨人のセ・リーグの戦いは6月22日のヤクルト戦から再開される。
6.16ロッテZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテマリーンズとの2回戦。巨人先発の田口は初回、先頭打者にいきなり二塁打を許すと、犠打やゴロの間に先制を許してしまう。一方、打線は相手先発ボルシンガーから初回、二回にそれぞれ好機を作るも、あと一本が出ない。先制を許した田口だったが、二回以降は立ち直り、試合は投手戦に突入する。田口は八回を被安打6、1失点の好投で試合を作ったが、打線が奮わなかった巨人はボルシンガーに三塁も踏ませてもらえず、0対1で完封負け。連勝も2でストップした
6.15ロッテZOZOマリンで行われた千葉ロッテマリーンズとの1回戦。巨人は初回、3番陽の左前適時打で先制に成功する。さらに三回、陽が今季2号の2点本塁打を放ち、試合の流れをつかむ。四回も長野の安打、小林の犠打などで好機を作り、坂本の中前2点打で2点を追加。5対0と、序盤で大きくリードする。援護をもらった先発・菅野は、序盤からテンポの良い投球でロッテ打線を抑えていく。四回に無死一、三塁のピンチをしのぐと、それ以降は走者こそ背負いながらも要所を締め、相手に得点を与えない。打線は五回以降、相手投手陣に1安打に抑えられ追加点を奪えなかったが、菅野も相手打線を無失点に封じ込め、5対0のまま試合終了。坂本が2打点、陽が3打点と上位打線が活躍し、菅野は6安打無四球の好投で、今季3度目の完封勝利を飾った。巨人は交流戦最後のカード初戦を快勝する一方、ヤクルト、DeNAがともに敗れたため、セ・リーグ2位に浮上した。  巨人打線は初回、先頭の坂本が中前打で出塁。田中俊が送り、一死二塁とすると、3番の陽が左前にはじき返し、いきなり先制に成功する。  さらに三回、坂本が中前打で出塁。一死一塁から、陽が今季第2号となる右越え2点本塁打を放ち、追加点を挙げた。  四回は先頭・長野の左前打と相手の野選、小林の犠打で一死二、三塁と好機を作る。この場面で1番坂本が3打席連続となる中前打を放ち、2者が生還。作った好機をそつなく生かし、序盤で一挙5点のリードを奪う。  巨人の先発は菅野。初回から味方の援護を受け、三回まで相手打線を1安打に抑える。  山場は四回。先頭の荻野、藤岡裕に連続安打を浴び、無死一、三塁のピンチを背負う。しかし菅野はここから一段とギアを上げ、ロッテクリーンアップの中村、角中、清田を、それぞれ打ち取り、無失点で切り抜けた。  打線は五回以降、立ち直ったロッテ先発の涌井を捉えられず、安打は七回に陽が放った内野安打1本のみと、追加点を奪うことができない。  一方の菅野も好投を続け、五回から七回まで、ロッテ打線を被安打1に封じ、得点を許さない。  八回、打線はこの日プロ入り後初の一軍昇格を果たした和田が、代打で出場。しかし、プロ初打席は一ゴロに倒れた。  菅野は八回と九回、共に走者を背負ったが、無失点で切り抜け、5対0で試合終了。ロッテ打線を6安打無四球に封じ、今季3度目の完封で7勝目を飾った。打線も好機を確実に生かして9安打5得点。投打のかみ合った巨人は、交流戦最後のカード初戦に快勝し、セ・リーグ2位に浮上した。
6.14ソフトバンクヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンクホークスとの3回戦。巨人は3度目の先発となったドラフト1位の新人・鍬原が5回と3分の2を被安打4で4失点(自責は3)も、味方打線の援護を受け、プロ初勝利を挙げた。打線は二回に阿部の右越えソロ本塁打で先制、直後に松田の左越え2点本塁打で逆転されたが、四回には岡本が左越えに2点本塁打を叩き込み、再度逆転。しかし、五回二死三塁、吉川尚の失策で同点とされる。それでも、六回に坂本の勝ち越しソロ本塁打、岡本の左前適時打で2点をあげ、再度リードを奪う。その後、上林のソロ本塁打で詰め寄られるも、九回に坂本の適時打で6-4とし、リリーフ陣は澤村、マシソン、カミネロが好救援をみせ、逃げ切った。チームは交流戦2カード連続の勝ち越し。  初回、1番・坂本が四球で出塁するが、田中俊は左飛、陽は三塁併殺打でソフトバンクの先発・石川の前に3人で退けられる。巨人の先発・鍬原も負けじと連続三振を奪うなど三者凡退に抑え、初回の攻防を終える。  二回、一死から阿部が右越えにソロ本塁打を放つ。打った瞬間それとわかる大きな当たりで中大の後輩の新人右腕に先制点をプレゼントした。  その裏、鍬原は柳田、デスパイネを連続で空振り三振に打ち取り、二死とする。上林に一塁内野安打で出塁されると、続く松田に逆転の左越え2点本塁打を浴びてしまう。  巨人は四回、一死一塁から岡本が左越えに2点本塁打を叩き込む。4番の2戦連続弾で再逆転に成功する。  三、四回と好投した鍬原は五回、先頭の甲斐に中堅フェンス直撃の二塁打を許す。川瀬に犠打でつなげられ、一死三塁のピンチを迎える。城所を一直に抑え、続く高田の打球はを平凡な二塁へのゴロとなったが、吉川尚がまさかの失策。三塁走者が生還し、試合は振り出しに戻る。  六回、先頭の坂本が左中間へ勝ち越しのソロ本塁打。さらに田中俊が左中間二塁打で好機を作ると、一死三塁から岡本が左前適時打を放ち、リードを2点に広げる。六回もマウンドに立った鍬原は簡単に二死を奪うが、上林に右越えソロ本塁打を浴び、1点差に迫られたところで降板。後を受けたこれも中大の先輩・澤村が後続を断った。  澤村は七回、ピンチを迎えながらも無失点で切り抜けると、八回はマシソンが三者凡退でピシャリ。打線は九回、一死二塁から坂本の適時打で再び2点差とすると、最後はカミネロが3人で締め、シーソーゲームを勝ちきった。 巨人先発・鍬原は5回と3分の2を4失点(自責は3)、3本塁打を放った打線の援護をうけ、3度目の登板で念願のプロ初勝利。チームは交流戦2カード連続の勝ち越しとなった
6.13ソフトバンクヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンクホークスとの2回戦。巨人は1点を追う四回、岡本の11号ソロ本塁打で同点、陽の適時打で一時は逆転するも、その後は再三の好機を生かせない。先発の今村は二回に先制ソロ、五回に逆転2ランなど、要所で手痛い一発を浴びる。打線は、八回二死、岡本の中前打で本塁を突いた二塁走者の坂本がタッチアウト。九回は5番手・森から一死二、三塁の一打同点のチャンスを作るも、後続が倒れ試合終了。2対4で敗れた巨人の連勝は3でストップした。
6.12ソフトバンクヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンクホークスとの1回戦。巨人先発・山口俊は、走者を背負いながらも粘り強い投球で7回5安打1失点と試合を作る。一方の打線は二回、相手の守備の乱れから無死満塁の好機を作ると、二死後小林が左中間を真っ二つに破る3点二塁打を放ち、先制に成功する。続く坂本にも左前適時打が飛び出し、この回一挙4点を奪い、序盤から試合の主導権を握った。さらに三回、亀井が右翼席へ飛び込む6号2ランを放つと、六回には田中俊に右中間2点三塁打が飛び出した。打線がつながりをみせた巨人は、ソフトバンク先発・武田を打ち崩し、8対2で快勝。好投した山口俊は今季5勝目をマークし、巨人は約1ヶ月ぶりの3連勝とした。  巨人は初回、ソフトバンク先発の武田の前に簡単に打ち取られ、3者凡退とされる。一方巨人の先発は5勝目を目指す山口俊。初回一死後から右前打を許し一死一塁とされるも、後続を併殺打に打ち取り、失点は許さない。  試合が動いたのは二回。巨人打線は二つの失策と亀井の右前打で無死満塁とソフトバンク先発・武田を攻め立てる。二死後、小林が左中間を破る走者一掃の3点二塁打を放ち、3点を先取すると、続く坂本にも左前適時打が飛び出し、この回だけで一挙4点。相手守備の乱れにつけ込んだ巨人は、打者9人の猛攻で試合の主導権を握る。  さらに三回には、先頭の岡本の中前打などで一死二塁としたところで、亀井が右翼席に飛び込む6号2ランを放つ。追加点の好機にベテランの一振りで2点を加え、6対0とリードを広げる。  山口俊は三、四回と2イニング連続で三者凡退に抑えるなど大量援護にも守られ、四回まで1安打投球を続ける。五回、先頭の松田の二塁打から一死三塁のピンチを招き、甲斐の遊ゴロの間に1点こそ失ったが、強力ソフトバンク打線を五回まで3安打1失点に抑える。  攻撃の手を緩めない打線は六回、陽の内野安打、小林の右前打で一死一、二塁の好機を作る。二死後、田中俊が右中間を破る三塁打を放ち二者が生還。巨人は8対1とソフトバンクを突き放し、先発・武田をノックアウトした。  山口俊は六、七回にそれぞれ安打を浴びながらも粘りの投球をみせ、7回を投げ切り5安打1失点でリリーフ陣に後を託した。  八回、2番手・池田がピンチを招いて1点を失うものの、3番手の谷岡がそれ以上の失点を許さない。  九回のマウンドは4番手の上原。上林にこの日初めてのヒットを許すものの、後続を打ち取り試合終了。8対2でソフトバンクに勝利した。山口俊が7回1失点と好投し、打線も13安打と爆発するなど投打がかみ合った巨人は、約1か月ぶりに3連勝。山口俊は5勝目をマークした。
6.10西武東京ドームで行われた埼玉西武ライオンズとの3回戦。初回に坂本の2試合連発となる先頭打者本塁打で先制。二回にも亀井の一発が飛び出し、西武先発・ウルフから幸先良く2点を奪う。先発のマウンドを託された内海は三、四回に1点ずつ失い同点とされるも、ベテランらしい投球で西武打線を抑え、7回2失点と粘投。その後、マシソン、カミネロとリリーフ陣が無失点でつなぎ、迎えた最終回。内野安打の岡本を阿部がバントで送り、さらに一死満塁とチャンスを広げると、代打・大城が値千金の右越えサヨナラ打を放ち、勝負を決めた。巨人は今季初のサヨナラ勝ちで、8カードぶりに勝ち越しを収めた。巨人の先発は内海。初回を3人で片付ける立ち上がりをみせる。するとその裏、先頭の坂本が西武先発・ウルフから右翼席に飛び込む第8号先制ソロ本塁打を放ち、幸先良く先制に成功する。さらに二回に亀井にもソロ本塁打が飛び出し、巨人は一発攻勢で序盤から試合を有利に進める。内海は三回。四球から二死二塁のピンチを招くと、秋山に低めの変化球をうまく左前へ運ばれ1点を失う。続く四回にも一死から山川に左翼線二塁打、外崎に左前適時打と連打を浴び、2対2と同点に追いつかれる。内海はその後、走者を背負う投球が続いたが、直球と変化球を織り交ぜ、西武打線に的を絞らせない。ベテランらしい粘り強い投球で五、六、七回をいずれも無失点に抑える。内海は7安打を浴びながら7回2失点と粘投し、リリーフ陣に後を託した。内海の好投に応えたい打線だが、五、六回は2イニング連続で三者凡退に抑えられ、七回も一死から亀井が猛打賞となる中前打で出塁するが、陽、小林が倒れ、四回以降ウルフの前に二塁すら踏ませてもらえない。八回は2番手のマシソンが登板し、無失点に抑えると九回は守護神カミネロが3番手でマウンドへ上がる。150キロオーバーの直球で強力西武打線をねじ伏せ、流れを渡さない。2対2で迎えた最終回。先頭の岡本が3番手・増田を強襲する内野安打を放つと、続く阿部が犠打で二塁へ送る。亀井が敬遠され、陽の三塁強襲内野安打で一死満塁と絶好の好機を作る。ここで由伸監督は小林の代打に大城を送る。大城は増田が投じた4球目を強振。打球は右翼手の頭上を越える適時打となり、劇的なサヨナラ勝ちで西武を破った。巨人のサヨナラ勝ちは2017年9月5日の中日戦以来。ルーキー大城のプロ初のサヨナラ打で接戦をものにした巨人は、8カードぶりに勝ち越しを収めた。
6.9西武東京ドームで行われた埼玉西武ライオンズとの2回戦。巨人は岡本の2打席連続適時打で三回までに2点を先行するが、先発・田口が六回に逆転を許して降板。打線は四回以降、西武先発・多和田に抑え込まれていたが、七回に坂本が左中間へ逆転の3点本塁打。1点差に迫られた八回には阿部が右越えに3点本塁打を放ち、試合を決めた。両チームで計5本塁打が乱れ飛ぶ空中戦の中、巨人は坂本と阿部に効果的な3点本塁打が飛び出し、8対5で勝利。連敗を2でストップした。  巨人打線は初回、西武先発の多和田から吉川尚が右翼フェンス直撃の二塁打で出塁すると、四番・岡本の中前適時打で幸先良く先制。三回には先頭の坂本が四球で出塁すると、続く吉川尚が野選で無死一、二塁と好機を広げる。ここで岡本が再び適時打を中前に放ち、序盤で2点のリードを奪う。  巨人先発は約1か月ぶりの勝ち星を目指す田口。初回、2つの四球で一死一、二塁のピンチを招くが後続のクリーンアップは断ち切る。四回に外崎にソロ本塁打を許したものの、五回には二死一、二塁のピンチを絶妙な牽制で切り抜けるなど、5回を2安打1失点に抑える投球を見せた。  しかし六回、田口は一死二、三塁のピンチで6番・森に右翼線2点二塁打を浴び、逆転を許してしまう。田口はここで降板。6回途中5安打3失点と粘りの投球を見せたものの、リードを許して後続にマウンドを託すこととなった。  一方の打線は多和田の前に四回以降、3イニング連続で三者凡退と、完璧に抑え込まれる。しかし七回、先頭の亀井が四球で出塁すると、二死後一、二塁の好機を迎える。ここで打席には、ここまで無安打の坂本。坂本は2球目の甘い直球を完璧に捉えると、打球は左中間席に飛び込む7号3点本塁打となる。キャプテンの一振りで、逆転に成功した。  リードを守りたい巨人だったが八回、5番手の澤村が中村にソロ本塁打を浴び、1点差に迫られる。その後も内野安打と四球で一死一、二塁とされるが、秋山と源田を打ち取り、同点は許さない。するとその裏、先頭のゲレーロ、岡本が連打で無死一、三塁と追加点の好機を作る。ここで五番・阿部が高めに浮いた球を捉え、右翼席に叩き込む4号3点本塁打。終盤の貴重な一発で、リードを4点に広げた。  九回は6番手のマシソンが登板。先頭の浅村にソロ本塁打を許すが後続は断ち、8対5で勝利。巨人は両軍計5本塁打が飛び出した空中戦を制し、連敗を2で止めた。
6.8西武東京ドームで行われた埼玉西武ライオンズとの1回戦。巨人先発の菅野は初回、秋山に先頭打者本塁打を浴び、先制を許す。さらに三回に3連打で2点、四回、五回にも1点ずつ失う。菅野は強打の西武打線に10安打を浴び、5回5失点で降板。一方の打線は初回、二回の好機を生かせずにいると、その後は西武先発・菊池の前に打線が沈黙。四回から七回は一人も走者を出すことができず、反撃の糸口を見出せない。しかし八回、2番手ワグナーを攻め、2番吉川尚が2点本塁打で反撃開始。九回は長野、代打・亀井の連打と2つの内野ゴロで2点を挙げ、4対5と1点差に詰め寄る。さらに二死二、三塁と、一打逆転サヨナラの好機をつくったが、最後は岡本が三振に倒れ試合終了。巨人は終盤追い上げたが、あと一歩及ばず、2連敗。中日が勝ったため、セ・リーグ最下位に後退した
6.7楽天東京ドームで行われた東北楽天ゴールデンイーグルスとの3回戦。巨人は2点リードの三回、先発・鍬原がウィーラーに満塁本塁打を浴び、逆転される。その後、巨人は楽天先発の岸から阿部、陽の2本のソロ本塁打を放ち試合を振り出しに戻すが、八回、2番手の上原が藤田に痛恨の勝ち越し本塁打を浴び、再び追いかける展開に。九回、一打同点の好機もマギーが二飛に倒れ、接戦を落とした。チームは交流戦3カード連続の負け越し。プロ2試合目のマウンドの新人・鍬原は7回で9三振を奪うも、5安打4失点、初勝利はお預けとなった
6.6楽天東京ドームで行われた東北楽天ゴールデンイーグルスとの2回戦。巨人は初回、ゲレーロの10号2点本塁打で幸先良く先制する。その後、再三の好機を生かせなかったものの、八回、陽の適時二塁打で貴重な追加点を挙げ、3対0と楽天を突き放した。投げては今季初登板の先発・今村が好投。五回のピンチも切り抜け、結局、6イニングを被安打4、無失点に抑え、リリーフ陣に後を託す。七回は澤村、八回はマシソンが無失点でつなぎ、最終回は守護神カミネロが1点を失ったものの、後続を打ち取り、3対1で試合終了。4人の投手リレーで楽天に競り勝った巨人は、連敗を3でストップ。今村は2016年8月2日の中日戦以来となる勝ち星を手にした。  巨人先発は今季初登板初先発の左腕・今村。初回、先頭の田中の中前打でいきなり走者を背負う立ち上がり。しかし、続く茂木の打席で二盗を試みた田中を小林が二塁で刺殺。今村は小林の強肩にも助けられ、相手に流れを渡さずに初回を3人で退ける。  打線はその裏、坂本の中前打などで一死二塁と楽天先発・近藤から好機を作る。ゲレーロがフルカウントから変化球を強振。打球は左翼席へ飛び込み、巨人が幸先良く2点を先取。ゲレーロの5試合ぶりとなる一発で今季初登板の今村を援護する。  援護をもらった今村。ストライク先行の投球でテンポ良く投げ込んでいく。二回から四回まで3イニング連続で三者凡退に抑える完璧な投球を披露するなど、凡打の山を築き、楽天打線を抑え込む。  今村は、勝ち投手の権利がかかる五回、一死からウィーラーに中前打を許すと、二死後、八百板にも中前打を打たれ、一、三塁のピンチを迎える。続く山下にフルカウントまで粘られたが、最後は力のこもった直球で空振り三振に仕留め、勝ち投手の権利を得る。結局、今村は6イニングを投げ切り被安打4、無失点でリリーフに後を託した。  七回から継投策に入った巨人。七回は2番手・澤村が無失点に抑える。八回は3番手・マシソンが、先頭の代打・藤田を三邪飛に抑えると、嶋、田中から連続三振を奪い、楽天打線を力のある直球でねじ伏せる。  初回以降、再三の得点機を作りながら、追加点を挙げられなかった打線は八回。先頭のマギーが楽天の4番手・高梨から中前打で出塁すると、由伸監督は代走・吉川大を送る。続く陽が右中間を破る二塁打を放つと、一塁走者・吉川大が俊足を飛ばし、一気に本塁を陥れる。待望の追加点で3対0と楽天を突き放した。  最終回は守護神カミネロが4番手でマウンドへ。カミネロは2番から始まる楽天打線相手に1点を失ったものの、3対1で逃げ切った。主砲の一発と陽の適時打で挙げた3点を4人の投手リレーで守り、楽天に競り勝った巨人は連敗を3で止めた。先発した今村は2016年8月2日の中日戦以来となる勝ち星を手にした。
6.5楽天東京ドームで行われた東北楽天ゴールデンイーグルスとの1回戦。巨人先発・山口俊が三回、茂木に左中間2点本塁打を浴びて先制を許す。一方の打線は再三好機をつくりながらも、五回の岡本のフェンス直撃の左越え適時打の1点のみ。山口俊は三回以降は粘りの投球を見せるも、八回に二つの四球や適時打で3点目を失い降板。2番手池田が満塁とされて、その後を任された3番手谷岡が1点を失うなどリリーフ陣も精彩を欠いた巨人は、打線も8安打で二桁残塁と精彩を欠き、1−4で敗北。同カード初戦を白星で飾ることができず、3連敗を喫した
6.3オリックス京セラドーム大阪で行われたオリックスバファローズとの3回戦。巨人は1点を追う三回、陽が同点の左前適時打を放つ。さらに五回、田中俊にプロ初打点となる左前適時打が飛び出し勝ち越しに成功する。先発の内海は先制を許したが粘り、6回途中1失点で降板。しかし七回に澤村が追い付かれると、八回はマシソンが勝ち越しを許してしまった。打線は毎回のように得点圏に走者を置くが決定打を欠き、九回二死二塁の好機も坂本が右飛に倒れ試合終了。巨人は打線に「あと1本」が出ず、勝ちパターンのリリーフ陣が崩れ連敗。このカード負け越しとなった
6.2オリックス京セラドーム大阪で行われたオリックスバファローズとの2回戦。巨人打線は二回、プロ初の4番を任された岡本が、レフトスタンドに第10号ソロ本塁打を叩き込み先制する。しかしその後はオリックス先発・山岡の前にあと1本が出ない。一方の巨人先発の田口は、五回途中まで無安打投球を続けていたが、六回、三連打を許し同点に追いつかれてしまう。さらに七回、二死二塁から遊ゴロを吉川尚が悪送球し勝ち越しを許す。その裏、一死二塁のチャンスを作ると、岡本がこの試合2打点目となる右前適時打を放って試合を振り出しに戻し、そのまま延長戦へ突入した。両軍一歩も引かないまま迎えた十二回二死二塁。7番手池田が代打・伏見にレフトの頭上を越える二塁打を打たれ、サヨナラ負けを喫した。チャンスで一本が出なかった巨人。阪神が勝利したため4位転落となった
6.1オリックス京セラドーム大阪で行われたオリックスバファローズとの1回戦。巨人先発の菅野は初回、吉田正に適時打を許し、1点を先制される。しかし、その後は粘りの投球。二回から四回まで毎回得点圏に走者を背負ったが、追加点は許さない。打線は、四回、ゲレーロの左中間適時二塁打で同点に追いつく。1対1で迎えた七回、オリックス2番手の黒木から、陽の安打と代走・立岡の好走塁で無死二、三塁の好機をつくると、8番・吉川尚の右犠飛で勝ち越し。さらに坂本の適時打で、3対1と2点を勝ち越し。八回からはマシソン、カミネロが無失点リレーでつないで逃げ切った。7回1失点の菅野は6勝目をマーク。6月最初の試合を逆転勝利で飾った巨人は、この日、阪神が敗れたため、セ・リーグ3位に浮上した。  巨人先発の菅野は初回、先頭の小田にいきなり左前二塁打を許し、無死二塁のピンチを背負う。相手の送りバント失敗で一死を奪ったが、3番・吉田正に右前適時打を浴び、1点を先制された。  菅野は、二回から四回まで、毎回得点圏に走者を背負う苦しい投球が続く。しかしピンチでは気迫の投球を見せる。二回の二死満塁、四回の一死一、三塁をそれぞれ無失点で切り抜けた。  打線はオリックス先発のディクソンの低めの変化球に苦しみ、初回に亀井の右翼線二塁打でつくった好機を生かせず、無得点が続いたが、四回一死からマギーがチーム初回以来の安打で出塁。阿部の二ゴロで二死二塁とすると、6番・ゲレーロが左中間に適時二塁打を放ち、1対1の同点に追いついた。  菅野は五回にこの試合初めて相手打線を三者凡退に抑えると、六回も3人で片付け、味方の援護を待つ。  菅野を援護したい打線は七回、オリックス2番手の黒木を攻め立てる。先頭のゲレーロが四球を選ぶと、続く陽が左前打、代走の一塁走者・立岡の好走塁もあり、無死二、三塁の好機をつくる。この場面で吉川尚はきっちり右犠飛を放ち、勝ち越しに成功。二死後、1番・坂本が中前にはじき返し、1点を追加。この回2点を勝ち越し、3対1とした。  リードをもらった菅野は七回、一死から代打・大城に安打を許したが、粘りの投球で得点は許さない。結局、菅野は7回7安打1失点でマウンドをリリーフに託した。  追加点のほしい打線は八回、オリックス3番手の近藤から、2つの四球と阿部の右前打で一死満塁の好機をつくる。しかし陽は浅い右飛、吉川尚は三振に倒れ無得点。好機を生かせない。  九回も小林の安打などで二死一、二塁としたが、追加点は奪えなかった。    巨人は八回から継投策に出る。八回はマシソン、九回はカミネロが相手打線をきっちり3人ずつで片付け、逃げ切った。  巨人は打線が菅野の粘投に応え、3対1で逆転勝利。7回1失点の菅野は6勝目を挙げた。またこの日阪神が敗れたため、巨人はセ・リーグ3位に浮上した。
5.31日本ハム東京ドームで行われた北海道日本ハムファイターズとの3回戦。巨人先発はプロ初登板初先発となったドラフト1位ルーキー鍬原。鍬原は1対0で迎えた三回、プロ入り初安打を浴びたのをきっかけに制球を乱し、一死満塁のピンチを招くと、中田の中犠飛、レアードの左翼線2点二塁打でこの回3点を失う。しかし、その後は粘りの投球を見せる。5回を3失点にまとめ、リリーフ陣に後を託した。一方の打線は日本ハム先発・村田の前につながりを欠き、初回の岡本の右越え適時打、七回のゲレーロが放ったソロ本塁打による2得点に終わり、2対4で敗戦。プロ初登板初先発の鍬原は、被安打2、7奪三振も6四死球と制球に苦しみ、デビュー戦は黒星、チームも交流戦最初のカードを負け越した。
5.30日本ハム東京ドームで行われた北海道日本ハムファイターズとの2回戦。巨人は二回、長野の左翼線二塁打で先制すると一気に打線がつながり、マギーの5号3点本塁打も飛び出すなど打者11人の猛攻で8点を奪った。しかし四回、先発の吉川光が2点目を失い、なおも二死満塁で降板。2番手の宮國が3者連続で押し出し四死球を与えるなど追い上げを許す。しかし、五回に大城が9点目となる適時二塁打を放ち、リリーフ陣もリードを辛くも守りきった。マギーが一発を含む4安打3打点の大暴れ、3番手の谷岡がプロ初勝利を挙げた。巨人は序盤の大量点が効いて、9対8で交流戦初勝利。連敗を「5」で止めた。  巨人先発は、古巣日本ハム相手に初先発となった吉川光。初回、先頭の西川に中前打を許すと自身の暴投も絡み、無死二塁のピンチを背負う。しかし、続く大田は空振り三振、さらにレアードの鋭いライナーを坂本が好捕して併殺に打ち取り、先制を許さない。  日本ハムの先発は、試合前まで12球団トップの防御率を誇る上沢。巨人は初回こそ無得点に抑えられるが二回、マギー、ゲレーロの連打で無死一、二塁のチャンスを作ると、長野の左翼線適時二塁打で先制に成功。さらに大城が右中間2点二塁打で続くと、マギーが右中間に5号3点本塁打を叩き込む。この回打者11人で7安打を集め、好投手を一気に攻略した。  大量援護をもらった吉川光だが、三回に1点を失うと、続く四回、先頭のレアードにソロ本塁打を許す。さらに中田の右中間二塁打からつながれ、二死満塁のピンチを背負ったところでリリーフ陣に後を託す。勢いを止めたい場面だったが、2番手の宮國はひとつのアウトも取れず、三者連続の押し出し四死球を与え降板。3番手の谷岡もバッテリーミスで2点差に詰められたが、続く二死二、三塁、一打同点の場面でレアードを空振り三振に仕留めピンチを脱する。谷岡は続投した五回も無失点に抑え、嫌な流れを断ち切った。  巨人打線は五回、二死一塁から大城のこの日2本目の適時打となる左中間への二塁打で一塁走者・長野が一気にホームイン。貴重な追加点を奪った。  逃げ切りを図る投手陣は六、七回を澤村、八回をマシソンが危なげなく無失点でつないだ。九回はカミネロが2点を失って1点差に迫られたが、最後は代打・アルシアを投ゴロに抑え、粘る日本ハムを振り切った。マギーは3点本塁打を含む4安打3打点の活躍。3番手の谷岡がプロ初勝利を挙げた。巨人は序盤の大量リードを辛くも守りきり、連敗を5で止めた。
5.29日本ハム交流戦の初戦となる、東京ドームで行われた北海道日本ハムファイターズとの1回戦。巨人先発は前回登板で移籍後初完封勝利を挙げた山口俊。初回、近藤に左越え2点本塁打を浴びたものの、その後は毎回三振を奪う粘りの投球を続けた。しかし七回、二死から西川に右中間2点本塁打を許し降板した。一方の打線は日本ハム先発マルティネスに坂本、ゲレーロのソロ本塁打2本を浴びせる。さらに九回に亀井のソロ本塁打、岡本の左越え打で反撃ムードを作るも3−5で敗北。巨人はこれで5連敗となった。
5.27阪神甲子園で行われた阪神タイガースとの12回戦。巨人先発の野上は二回、無死二塁から中谷に2点本塁打を浴び先制を許す。さらに四回、四球のあと、大山に左中間二塁打を打たれ追加点を奪われる。五回にも1点を失い、野上は5回4失点で降板。六回から継投に入った投手陣だが、七回に2点、八回に3点を失い、9対0と試合を決定づけられてしまう。一方、打線は阪神投手陣の前に八回までわずか3安打、三塁も踏めない。最終回、坂本の中前打を皮切りに一死二塁の好機を作ると、岡本の右前適時打でなんとか1点を返す。その後、一死満塁のチャンスを迎えるが、長野の左飛をレフト中谷が落球し、一塁走者、二塁走者がフォースアウト(公式記録はレフトゴロ)となり、反撃もここまで。連敗は4となり、借金1で交流戦を迎えることになった
5.26阪神甲子園で行われた阪神タイガースとの11回戦。巨人は阪神先発・小野の立ち上がりを攻め、亀井の適時打で先制すると、二回には大城のソロ本塁打でリードを広げた。一方、巨人先発の田口は二回に同点に追いつかれると、三回、四回にも1点ずつ失うなど五回まで投げて被安打10、4失点だった。五回以降は両軍ともチャンスをつかめずスコアボードにゼロが並ぶが、均衡が破れたのは八回、巨人は長野に2点本塁打が飛び出し、4対4と同点に追いつく。しかし回をまたいで登板した4番手の澤村が九回にサヨナラヒットを浴び、5対4で敗戦。巨人は3連敗で、リーグ4位に後退した
5.25阪神甲子園で行われた阪神タイガースとの10回戦。序盤、巨人打線は毎回のように好機をつくりながらも先制点を奪えない。一方の先発の菅野は四回までパーフェクトの快投をみせ、両軍無得点のまま試合が進む。だが五回一死、菅野は糸井にこの試合初の被安打となる右越えソロ本塁打を浴び、1点を先制される。菅野は六回無死三塁、七回一死二塁のピンチも踏ん張り、追加点を許さない。何とか菅野を援護したい打線だったが、阪神投手陣に封じられ、反撃の糸口をつかめないまま試合は終盤へ。九回はマギー、代打・阿部の安打で二死一、二塁の同点機をつくったが、最後は代打の亀井が三振に倒れ試合終了。巨人は打線にあと1本が出ず、今季5度目の零封負け。8回を1失点で完投した菅野を援護できず、交流戦前最後の3連戦初戦を白星で飾ることはできなかった。
5.23広島茨城・ひたちなかで行われた広島東洋カープとの7回戦。巨人先発の吉川光は初回から広島打線に捕まり、田中に先頭打者本塁打、新井に3点本塁打を浴びるなどいきなり5失点。さらに四回にも失点を重ね、0対9と大量リードを許してしまう。打線は四回、岡本の左前適時打と長野の犠飛で2点を返す。さらに六回、長野に左越えソロ本塁打が飛び出し、3対9と追い上げる。投手陣は五回から今季初登板の3番手・池田が3回無失点、宮國も2回を無失点に抑える好救援をみせたが、打線が終盤追い上げられなかった。巨人は前半の大量失点が響き、首位広島に大敗となった
5.22広島宇都宮で行われた広島東洋カープとの6回戦。巨人は一回、安打と四球で一死満塁の好機を作り、岡本の三ゴロの間に三塁走者・坂本が生還。先制に成功すると三回、二死一、三塁の好機で亀井、長野の連続適時打で4対0とリードを広げる。五回にも坂本の適時打で5対0と広島を突き放すと、八回には岡本が2試合連発となる9号3ランを放つなど打線がつながり、8対0とリードを広げる。一方、巨人先発・山口俊は立ち上がりから安定した投球を見せる。四回に初安打を許し、なお一死満塁のピンチも連続三振で切り抜けると、その後はピンチらしいピンチもなく、九回を133球、散発2安打、無失点で投げ切り、移籍後初完封勝利となる4勝目を挙げた。投打がかみ合った巨人は連敗を止め、首位・広島とのゲーム差を3.5に縮めた。  巨人の先発はここ一か月白星のない山口俊。前回の対戦ではコントロールに苦しみ、6失点と打ち込まれたが、この日は初回に菊池、松山から連続三振を奪うなど上々の立ち上がりをみせる。  打線はその裏。先頭の坂本が広島先発・中村祐を強襲する内野安打を放ち出塁し、続く吉川尚が四球を選び、一死後、中村祐の暴投、阿部の四球で一死満塁の好機。続く岡本の三ゴロの間に三塁走者・坂本が生還。1対0と先取点を奪う。  打線は三回、中村祐を攻め立てる。吉川尚の中前打、二死から岡本が右前打でつなぎ、二死一、三塁と追加点の好機。続く亀井の打球は左翼・松山の前にポトリと落ちる適時打となり、さらに二死二、三塁から長野も左前への2点適時打を放ち、4対0とリードを広げる。  山口俊は四回。安打と四球で一死満塁のピンチを背負うも野間、バティスタを連続で空振り三振に抑え、ピンチを切り抜ける。山口俊は五回にも二死二塁と得点圏に走者を背負い、打席には菊池を迎えたが、低めのフォークで菊池のバットは空を切った。山口俊は決め球のフォークが冴え渡り、五回まで強力広島打線を2安打に抑え、得点を与えない。  打線は五回にも広島の2番手・中村恭から二死一、二塁の好機を作ると、坂本が左前適時打を放ち、5対0と広島を突き放した。  援護点をもらった山口俊は六回以降も快調に投げ続け、六、七回を三者凡退に抑えると八回も続投。田中の鋭い打球を一、二塁間深いところで吉川尚が好捕し、出塁を許さないなど、バックの好プレーにも助けられた山口俊は広島打線に得点の糸口すら掴ませない。  八回には岡本が左翼席へ2試合連続本塁打となるダメ押しの9号3ランを放ち、8対0と試合を決めた。  九回もマウンドへ上がった山口俊。簡単に二死とし、最後は代打・美間からこの試合11個目となる三振を見逃しで奪い、九回を投げ切った。山口俊はDeNA時代の2016年7月5日以来の完封勝利を挙げ、今季4勝目。投打がかみ合った巨人は、首位・広島戦の連敗を4で止め、ゲーム差を3.5に縮めた。
5.20DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの11回戦。巨人先発の野上は五回までに3本の本塁打を含む被安打7、5失点と試合を作れず。後を受けた救援陣も相手打線に打ち込まれ、3投手で計5失点と勢いを止めることは出来なかった。一方、打線も長野、岡本のソロ本塁打のみの2得点と結果を残せず。2対10と大敗を喫した巨人は連敗を2とした
5.19DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの10回戦。初回、巨人先発の田口は筒香に左越え2点本塁打を浴び、先制を許す。打線は四回、ゲレーロ、マギーの連続二塁打で1点を返す。田口は三回以降、毎回得点圏に走者を背負いながらも、粘りの投球で追加点を許さない。しかし、打線は六回の一死二、三塁、八回の二死一、三塁の好機を生かせず無得点。追加点を奪えない中、救援陣が七回に1点、九回に2点を許し、1対5と点差を広げられた。九回、先頭の大城が二塁打を放ったものの、得点にはいたらず試合終了。巨人は好機にあと一本が出ず、3連勝はならなかった
5.18DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの9回戦。巨人先発の菅野は三回、筒香に2点本塁打を浴び、先制を許す。打線はその裏、長野、菅野の安打で好機をつくると、坂本が左越え3点本塁打を放ち、逆転に成功した。菅野は五回にも本塁打を浴び同点とされるが、その裏、プロ入り後初となる本塁打を放ち、すぐさま勝ち越す。4対3で迎えた六回は、2本の安打と四球で満塁とすると、代打・阿部の2点適時打で6対3とリードを広げた。七回以降は、澤村、マシソン、カミネロの救援陣が無失点リレーでつないだ巨人がそのまま逃げ切り。菅野の投打にわたる活躍で、巨人は2連勝を飾った。  巨人の先発は、前回まで27回連続無失点の菅野。一回、一死から味方の失策と二塁打などでいきなり満塁のピンチを背負う。しかしここは宮崎を三振、宮本を遊直にそれぞれ抑え、先制点は与えない。  三回、菅野は二死一塁から、4番筒香に左越え本塁打を浴び、2点を先制される。菅野の連続イニング無失点記録は「29」でストップした。  2点を追う打線はその裏、先頭の長野が左前打で出塁。さらに菅野にも安打が飛び出し、一死一、三塁の好機をつくる。この場面で1番坂本が低めをうまくすくいあげると、打球は左翼席へ。3点本塁打で巨人が逆転に成功した。  菅野は五回、一死からDeNA1番の梶谷に右越えソロ本塁打を許し、同点に追いつかれてしまう。  しかしその裏、先頭の菅野がプロ入り初本塁打を左翼席に叩き込み、4対3と勝ち越しに成功した。  追加点が欲しい打線は六回、先頭のマギーが右翼線二塁打でチャンスメーク。さらに亀井の二塁強襲二塁打と敬遠四球などで二死満塁とする。この好機に代打・阿部は右前にはじき返し、2者が生還。ベテランの一振りが貴重な追加点をもたらし、6対3とリードを広げた。  七回から巨人ベンチは継投策に出る。七回は澤村、八回はマシソン、九回はカミネロと救援陣が磐石のリレーでつなぎ、逃げ切った。  先発・菅野は先制こそ許したものの、粘りの投球で6回3失点。プロ初本塁打を放つなど、投打にわたる活躍で5勝目を手にした。6対3で勝利した巨人は2連勝を飾った。
5.16ヤクルト鹿児島で行われた東京ヤクルトスワローズとの8回戦。三回に巨人・坂本、ヤクルト・山田哲が互いにソロ本塁打を打ち合い、巨人は1-1で迎えた四回、無死一、三塁から亀井の右越え適時打で勝ち越し。さらに長野、坂本、吉川尚にも適時打が飛び出し、打者10人の猛攻でこの回一挙7点を挙げた。先発の吉川光は、走者を背負いながら要所を締める投球を見せ、6回1失点。さらに打線は七回にもゲレーロ、阿部の連打などでチャンスを作ると、先発野手全員安打となる小林の2点適時打など、この回も打者10人で4点を追加、試合を決定付けた。大量援護に守られた吉川光は3勝目を手にした。  序盤は一、二回と走者を得点圏に進めながらあと1本が出ず、重苦しい展開の巨人打線だったが、三回、坂本が右翼スタンドに4号ソロ本塁打を放ち、先制する。しかしその裏、巨人先発・吉川光が先頭の山田哲に初球を左翼スタンドに運ばれ、同点に追いつかれてしまう。  その裏、巨人打線がつながる。先頭の阿部の左前打、岡本の右前打で無死一、三塁の好機、亀井が右越え適時打で勝ち越しに成功する。さらに長野の左前適時打、敵失も絡み点差を広げると、坂本、吉川尚にも適時打が飛び出すなど、6安打を集中、打者10人の猛攻で、この回一挙7点を挙げた。  援護をもらった吉川光は、走者を許しながらも要所を締める投球を見せていたが、六回、先頭の西浦の左前打から二死満塁のピンチを背負う。しかし、雄平を左飛に打ち取り、六回途中で降板した前回登板の悔しさを晴らした。結局、吉川光は6回6安打1失点の好投でリリーフに後を託した。  巨人打線は七回にも、ゲレーロ、阿部の連打などでチャンスを作ると、先発野手全員安打となる小林の2点適時打など、この試合2回目の打者10人の攻撃を見せ4点を追加、勝利を決定付けた。  継投に入ったリリーフ陣は七回を宮國が三者凡退に抑えると、八回は田原が二死満塁のピンチをしのいだ。九回は中川が西浦に3点本塁打を浴びたが、後続を断ち試合終了。打線がつながり、先発野手全員安打で12得点を挙げた巨人。ヤクルトとの対戦成績を4勝4敗の五分とし、吉川光は3勝目を手にした。
5.15ヤクルト鹿児島で行われた東京ヤクルトスワローズとの7回戦。巨人は0対1で迎えた四回、先頭の岡本が右翼席へ飛び込む7号ソロ本塁打を放ち、同点に追いつく。先発の山口俊は尻上がりに調子を上げるが八回、先頭の青木に日本球界復帰後初アーチとなる勝ち越しソロ本塁打を浴び、1対2とリードを許した。最終回、巨人はヤクルト2番手の石山を攻め立て一死一、二塁と好機を作ったが後続が倒れ、1対2で敗戦。巨人は山口俊の粘投に打線が応えることができず、惜敗した
5.13中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの8回戦。巨人打線は初回、相手先発の松坂から、吉川尚のプロ1号となる右越え2点本塁打で先制。三回には16試合連続安打となる長野の適時打などで4点を加えると、四回には岡本に6号3点本塁打が飛び出し、9対0と一方的な展開に持ち込む。一方、巨人先発の野上は6回を5安打1失点と先発の責務を果たす。九回は守護神カミネロが登板。まさかの乱調で4点を失うもなんとか逃げ切り、9対5で勝利を収めた。  巨人先発は野上。中日打線を三者凡退に抑える好調な滑り出しを見せる。  中日先発は松坂。初回、先頭の坂本が左前打を放つと、続く吉川尚に右翼席に飛び込むプロ1号本塁打が飛び出し、2点を先制。巨人は幸先良く2点の先制に成功した。  三回、一死からゲレーロが中前打で出塁。すかさず、今季2個目となる盗塁で二塁を陥れた。さらに阿部、岡本が四球で出塁し、満塁の好機。ここで打席に入った亀井がこの回途中からマウンドに上がった2番手の笠原から2点二塁打を放ち、追加点を奪う。さらに長野の16試合連続となる中前適時打など、この回一挙4点。試合の主導権を握る。  さらに四回、安打と死球で二死一、二塁の好機とすると、岡本がライトスタンドに第6号3ランを放り込む。さらに点差を広げ、9対0と決定的なリードを奪う。  六回、ここまで被安打2、無失点と好投を続けていた野上だったが、連打で無死一、三塁の危機を招くと京田に適時打を浴び、1点を失う。さらに一死後、ビシエドに四球を与え満塁の危機を招いたが、福田を二塁併殺打に打ち取り、最少失点でしのいだ。結局、この回で降板した野上は6回を被安打5、1失点の投球でチームトップタイとなる4勝目を手にした。  七回は宮國、八回は中川が無失点に抑えると、九回は守護神カミネロが登板。しかし、カミネロがまさかの乱調。最後は京田を空振り三振に打ち取り、試合を締めたものの被安打6、4失点と中日打線に集中打を浴びてしまった。巨人は序盤の大量点で9対5と逃げ切り、母の日を白星で飾った。
5.12中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの7回戦。巨人先発、田口は六回まで福田、ビシエドのソロ本塁打による2失点に抑えるも、七回にアルモンテに左越え3点本塁打を浴び、5点のリードを許してしまう。一方、打線は中日先発、ガルシアのテンポの良い投球に苦しめられる。八回には一死満塁の絶好の好機をつくったものの、生かすことができず、ガルシアを打ち崩せないまま0−6で試合終了。巨人は完封負けを喫し連勝は3で止まった。長野は九回に左前打を放ち、15試合連続安打となった
5.11中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの6回戦。巨人は二回、長野の左越え2点適時打で先制すると、五回に吉川尚が中押しの適時打を放ち、リードを広げる。八回にはマギーが3点本塁打を左翼席に運び、ダメ押しに成功。先発の菅野は二回から四回まで球団タイ記録の7者連続三振を奪うなど、9回を121球、13奪三振の快投で今季2度目の完封勝利。巨人は投打が噛み合い、東京ドームの実数発表以降最多の4万6855人が訪れた試合で3連勝を飾った。  巨人の先発は18イニング連続無失点中の菅野。初回、先頭の大島に右前打を許すが、続く京田の右飛を亀井が捕球後、一塁に素早く送球。大島は戻りきれず併殺となるビッグプレーに助けられ、初回を無失点で終える。菅野はここからエースの真骨頂を発揮。二回の福田から四回の京田まで、球団タイ記録となる7者連続三振を奪うなど、六回まで中日打線を2安打に封じこめる快投を見せる。  打線は二回、中日先発の小笠原を中軸が捕らえる。無死からゲレーロが右翼線二塁打で出塁すると、マギーが26打席ぶりの安打で続き好機を作る。その後、一死二、三塁から長野が変化球を上手く拾い、左越え2点二塁打を放って先制する。五回には二死二塁の場面で吉川尚が中前に運び、小林が生還。中押しとなる3点目を奪い、リードを広げる。  援護をもらった菅野は七回、最大の山場を迎える。先頭の京田に左前打で出塁されると、アルモンテには右中間フェンス直撃の二塁打を浴び、無死二、三塁のピンチを背負う。しかし菅野はビシエドを遊飛に仕留めると、福田、藤井をいずれも直球で空振り三振に抑え、大ピンチを無失点で脱出した。  八回、巨人は岡本、ゲレーロの連打で無死一、二塁の好機を演出すると、マギーが中日2番手・谷元の高めスライダーを左翼席へ叩き込む。試合の大勢を決する3点本塁打を放ったマギーは、これで3安打猛打賞。前日までの不調を吹き飛ばす活躍で、リードを6点に広げた。  完封を狙う菅野は九回、先頭の大島に三塁打を浴びるが、京田、ビシエドを空振り三振、福田を三ゴロに打ち取り、ゲームセット。菅野は121球、5安打、13奪三振で今季2度目の完封勝利。4勝目を手にするとともに、連続無失点を27イニングまで伸ばした。  巨人は先制、中押し、ダメ押しに成功した打撃陣と、菅野の快投が噛み合い3連勝。東京ドーム実数発表以降最多の4万6855人の観客の前で快勝となった。
5.10阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの9回戦。今季初先発の巨人・内海は初回を無失点に抑えると、二回、三回も完璧な投球。すると三回、4番・阿部が先制の右越え3点本塁打を放ち先制する。内海はその後も粘り、6回途中2失点で降板。宮國、上原、澤村、カミネロのリレーで逃げ切った。内海は今季初登板で初勝利。巨人は投打にベテランの活躍が光り、阪神を抜いて2位に浮上した。  今季初先発の巨人・内海は序盤から快投を披露する。先頭の江越を三球三振で片付けると、初回を無失点に抑える。さらに二、三回は走者を一人も出さない完璧な投球で、流れを呼びこむ。  対する打線は、プロ初先発のルーキー右腕・谷川に二回まで抑えこまれる。だが三回、坂本、吉川尚が連打で出塁すると、二死二、三塁から4番・阿部が弾丸ライナーで右翼席に飛び込む3点本塁打を放つ。数多くバッテリーを組んだかつての女房役が、好投に応える一発を放ち、3点の先取に成功した。  援護をもらった内海は四回、五回と走者を背負いながらも粘りの投球でゼロに抑える。しかし六回、江越の二塁打、糸井の左前打で一死一、三塁のピンチを迎える。ここで由伸監督が投手交代を告げ、内海は降板。後を受けた宮國は福留に2点適時打を打たれたものの後続を断ち、1点差で踏みとどまった。  終盤は、救援陣が阪神打線を封じる。七回は上原、八回は連投の澤村が無失点の好救援。打線は八回に阪神4番手・岩崎の暴投で大きな1点を挙げると、九回はカミネロが無失点に抑え、4−2で逃げ切った。内海は六回途中2失点で、昨年7月8日以来となる白星。チームは2連勝で2位に浮上した。
5.9阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの8回戦。巨人は初回、阪神先発・メッセンジャーの立ち上がりを攻め、四球で出た吉川尚の盗塁などでチャンスを作り、岡本、亀井の連続適時打で2点を先取する。一方、巨人先発・吉川光は、五回まで1失点と粘りの投球を見せるが、六回無死から2者連続で四球を与え、一、二塁のピンチを残して降板。2番手の澤村が、このピンチをしのぐと、その裏、亀井が貴重な追加点となる3号ソロ本塁打で3-1とリードを広げる。七回以降は澤村、マシソン、カミネロとリリーフ陣が、走者を出しながらも無失点でつないで逃げ切り、貯金を「1」とした。  一回、巨人打線は阪神先発・メッセンジャーの立ち上がりを攻める。一死後、吉川尚が四球で出塁すると、ゲレーロの打席で初球、すかさず二盗。その後ゲレーロの三塁への当たりは三塁手の野選を誘い、一死一、二塁と好機を広げる。二死後、岡本がカウント3-0から左前適時打を放ち先制に成功。続く亀井も中前適時打と連続適時打で初回に2点を奪った。  巨人先発は2勝目を目指す吉川光。二、三回は三者凡退に抑えるなど序盤、安定した投球を見せる。五回、先頭の糸原に四球を与えると、その後、一死二塁から八番・梅野に右中間適時二塁打を許し1点を返される。それでも、後続は打ち取り、最少失点でしのぐ。 六回、吉川光は先頭から2者連続で四球を許し、ここで降板。2番手・澤村にマウンドを譲った。澤村は一死後、捕逸で二、三塁とピンチを広げるも福留は変化球で空振り三振、糸原は三邪飛に打ち取るなど、力で抑え込みピンチを脱した。  打線は二回以降メッセンジャーに無得点と抑えられていたが、六回一死、亀井が、右翼席に3号ソロ本塁打を放ち貴重な追加点を挙げる。七回、続投した澤村は連打で無死一、二塁のピンチを迎えるも、二塁走者・大山を絶妙な牽制で刺すと、後続を打ち取って反撃ムードを断つ。  八回はマシソン、九回はカミネロといずれも先頭打者は出したものの、踏ん張りを見せ、3-1で逃げ切り試合終了。吉川光は今季2勝目を挙げた。チームも連敗を「2」で止め、貯金を「1」とした。
5.8阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの7回戦。巨人先発の山口俊は二回、3連続四死球で一死満塁のピンチを招き、梅野の二ゴロで併殺プレーに入った坂本の失策で先制を許すと、続く投手の秋山に左前適時打を打たれるなどこの回3失点。三回にロサリオに左翼看板直撃のソロ本塁打、四回にも秋山に左越えソロ本塁打を浴びた山口俊。安定感なく五回にも適時打を許し、計7失点で降板した。六回から登板した2番手の中川は3イニングをパーフェクトに抑える好投を披露したが、打線は阪神先発・秋山の前に沈黙。先頭打者を一度も出せず、わずか5安打に抑えられ、0対9で完封負けを喫した。巨人は勝率も5割に逆戻りとなった。
5.6DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの8回戦。巨人先発の野上は初回からDeNA打線に捕まり、いきなり4点を失う。さらに三回は打者10人の猛攻で5失点。序盤で大量リードを許す。打線は三回に足を絡めて1点、四回はゲレーロのソロ本塁打でもう1点を追加。8点ビハインドの六回は、ゲレーロの2打席連続本塁打、阿部の今季1号本塁打で3点、七回は吉川尚、ゲレーロの連打で2点を加え、7対12と追い上げる。九回は坂本が右越えソロ本塁打を放ち1点を返したが、反撃もここまで。巨人は序盤の大量失点が響き、中盤以降の追い上げも及ばず、8対12で敗戦となった。
5.5DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの7回戦。巨人は二回、長野、大城の適時打などで3点を先制。続く三回にも大城の2打席連続となる適時打などで4点を加え、早々と試合を決めた。援護をもらった先発の田口は安定した投球で7回を被安打6、2失点の好投で今季2勝目。九回は上原が神里にソロ本塁打を浴びたものの後続を打ち取り、8対3で試合終了。連敗を2でストップした。  DeNAの先発はウィーランド。先頭の坂本の左前打と吉川尚の死球で無死一、二塁のチャンスを作るが、ゲレーロが二塁併殺打、マギーは三ゴロと走者を帰せず先制機を逸した。  二回は先頭の岡本が中前打で出塁すると、亀井の左翼線二塁打で二、三塁と好機を拡げる。ここで長野がしぶとく中前適時打を放ち、幸先良く先制する。さらにこの日スタメン起用のルーキー・大城の適時打などで、この回3点を奪った。  続く三回も先頭のゲレーロの中前打から、二死一、三塁の好機を作る。長野の遊撃後方への飛球が相手の失策を誘い、2点を追加。さらに2打席連続適時打となる大城の右中間二塁打、続く田口にも適時打が飛び出し、7対0とDeNAを突き放す。  その裏、巨人先発の田口は一死から桑原にソロ本塁打を浴びるも、以降は安定した投球でDeNA打線を寄せ付けず。5回を被安打4、1失点で切り抜け、勝ち投手の権利を手にする。  六回、打線はDeNA2番手の砂田を攻め立てる。先頭の大城が猛打賞となる右前打で出塁。続く田口の投犠打が野選を招き、一、二塁とすると、続く坂本が左前打を放ち、8点目を奪った。  その裏、好投を続ける田口は一死からロペスに左越えソロ本塁打を浴びるも、後続を断ち、追加点を許さない。結局、田口は続く七回も抑え、被安打6、2失点と試合を作った。  八回は田原が無失点で抑え、九回は上原が神里にソロ本塁打を浴びたものの後続を断って試合終了。巨人は4月30日以来となる白星を挙げ、連敗を2でストップした。
5.4DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの6回戦。試合は巨人・菅野、DeNA・石田の息詰まる投手戦となる。菅野は8回無失点の好投で降板し、試合は0−0のまま延長戦に突入。巨人は十回に一死三塁、十二回にも無死一、二塁の好機を作ったが得点できず。一方の投手陣も九回からカミネロ、マシソン、澤村、宮國がDeNA打線を無得点に封じ、試合は0対0の引き分けに終わった。  巨人先発は前回登板で完封勝利をあげた菅野。DeNAの先発は石田。菅野は150キロ超えの直球と多彩な変化球を武器に、六回まで被安打わずか1に抑えるほぼ完璧な投球。しかし打線も石田を捕らえられず、両チームゼロ行進が続く。  両投手の投手戦で迎えた七回。巨人は先頭のマギーが四球を選ぶと、DeNAは好投の石田に代え、2番手に三上をマウンドへ送る。巨人はここでマギーに代走・吉川大を送り、勝負に出たが、岡本が送りバントを失敗。続く亀井は二塁併殺打に倒れ、ホームが遠い。  好投を続けていた菅野はその裏、一死から宮崎に一回以来の安打となる右越え二塁打を許して得点圏に走者を背負うも、ギアを上げて後続を連続三振。結局菅野は八回まで投げ切り、2安打無失点の力投。0対0のまま、リリーフ陣に後を託した。    九回はカミネロが無失点に抑え、今季チーム初の延長戦に突入。すると十回、先頭の亀井がDeNA5番手・井納から左中間二塁打を放ち、続く長野の投ゴロで代走・立岡が三進。一死三塁と絶好の好機を迎えたが、続く小林は二塁正面のゴロに倒れ、貴重な走者を返せない。  十回はマシソン、十一回は澤村が無失点でつなぎ、迎えた十二回。吉川大、岡本の連打で無死一、二塁とこの試合最大の好機を迎える。しかし、続く立岡が痛恨の送りバント失敗で併殺。その後二死満塁と攻め立てるも、代打の代打・中井がDeNA8番手・砂田の前に空振り三振に倒れ、最後まで本塁が遠かった。  最終十二回は宮國がマウンドへ上がる。二死から神里、桑原の連打で二死一、三塁と一打サヨナラのピンチを招いたが、倉本を二ゴロに抑え、0対0で試合終了。巨人は再三の好機であと一本が出ず、2度の送りバント失敗も響いたが、投手陣が要所で踏ん張り、敵地で引き分けに持ち込んだ。
5.3広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの5回戦。巨人は二回、2つの四球で一、二塁の好機に小林の2点二塁打で幸先よく先制する。先発・吉川光は二回に鈴木にソロ本塁打を浴びるものの、安定した投球で5回を1失点で切り抜ける。しかし、後を受けた澤村、マシソンがそれぞれ1失点と期待に応えられず、2対3と逆転を許してしまった。一方の打線は三回以降、相手先発・岡田を打ち崩せず、最後は守護神・中崎に締められ試合終了。救援陣が踏ん張れず巨人は2対3で逆転負けを喫し、2連敗となった
5.1広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの4回戦。巨人は初回、先頭の坂本からの3連打で幸先よく先制し、二回にも坂本の2点二塁打でリードを広げる。しかし三回、先発の山口俊が広島のバティスタ、鈴木に連続本塁打を浴び同点とされる。さらに二死満塁から田中に押し出しの四球を与えて勝ち越されると、五回にも2点を失った。打線は九回、坂本の2試合連続の4安打となる左前打から二死二塁のチャンスを作り、代打・阿部の右前適時打で1点を返すも、反撃はここまで。巨人は4対6で首位攻防戦の初戦を落とし、連勝は「8」で止まった
4.30ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの6回戦。巨人は二回に小林の左前2点打で先制すると、三回にもゲレーロ、亀井の適時打で2点を追加し、序盤から試合の主導権を握る。その後も五回に7得点を奪うなど打線が爆発。先発の野上はテンポの良い投球でヤクルト打線を7回1失点に抑え今季3勝目を挙げた。11対1で勝利した巨人は、6年ぶりとなる8連勝。貯金を「3」に伸ばした。  巨人打線は二回裏、この回先頭の岡本が左前打で出塁すると、一死後、長野が左翼線二塁打でつなぎ、一死二、三塁と好機を広げる。ここで打撃好調の小林が三塁手の頭を越える左前2点打を放ち先制に成功。また、三回にも坂本、吉川尚、ゲレーロの3連打で追加点を挙げると、二死後、亀井が三塁適時内野安打を放ち、4対0と試合の主導権を握った。  巨人先発は今季3勝目を目指す野上。初回を三者凡退で打ち取ると、二回、三回は走者を出しながらも、投球を丁寧に低めに集め後続を断ち切った。四回二死後、バレンティンにソロ本塁打を許したが、五回以降は無失点に抑え、7回1失点の好投でマウンドを降りた。  五回裏、打線はコントロールの定まらないヤクルト投手陣を攻め立てる。先頭のゲレーロが2試合連続となるソロ本塁打を放つと、続くマギー、岡本が連続四球、亀井の左前打で無死満塁とし、長野が押し出し四球を選ぶ。その後も打線の勢いは止まらない。小林のこの日2本目となる左中間2点二塁打、坂本の左翼線2点二塁打、ゲレーロの左前適時打などでこの回一挙7得点。打者一巡の猛攻で大量リードを奪った。  八回は10試合ぶりの登板となった上原が三者凡退に抑える。九回は篠原が先頭の山田哲に中前打を許すも、後続を断ちゲームセット。投打がかみ合った巨人は6年ぶりの8連勝とし、3カード連続での勝ち越しとなった。
4.29ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの5回戦。試合は打撃戦となり、2点を追う七回に、代打・阿部の同点の2点適時打、代打・亀井の勝ち越しの2点二塁打など打線が爆発。打者12人、6得点の猛攻で試合をひっくり返した。坂本、ゲレーロ、マギーと中軸にも3本の本塁打が飛び出し、打撃戦を制した巨人は2シーズンぶりの7連勝。貯金を「2」とした。好救援の田原は今季初勝利。  初回、巨人先発の田口は制球に苦しむ。安打と四球で一死一、二塁のピンチを招くとバレンティンに左越え3ランを浴び、先制を許した。  打線は三回。ヤクルト先発の石川から坂本が初球を左中間スタンドに叩き込み、1点を返す。さらに吉川尚、ゲレーロも続き、二死一、二塁の好機を演出すると、マギー、長野に適時打が飛び出し、同点に。試合を振り出しに戻した。  五回、粘投を続ける田口が捕まる。無死から連打を浴び、一、三塁の危機を招くと荒木に勝ち越し打を許し、五回途中での降板となった。田口の後を引き継いだ宮國も山田哲に3ランを浴びるなどヤクルト打線の勢いを止めきれず。3対7と4点のリードを許してしまった。  打線はその裏、ヤクルト2番手の風張を攻め立てる。先頭のゲレーロが左越えソロ本塁打を放つと、続くマギーにも本塁打が飛び出し、一気に点差を2点に。3、4番の連続アーチで得点を重ねた巨人は五回を5対7で折り返す。  六回は宮國、七回は田原が無失点で切り抜ける。一方、打線はその裏、ヤクルト4番手近藤から一死満塁の好機。ここで打席に入った中井の代打・阿部が右前へ2点適時打を放ち、再び同点に追いついた。なおも続く好機で田原の代打・亀井にも2点適時二塁打が飛び出し、逆転に成功。さらに坂本、ゲレーロにも適時打が飛び出すなどこの回一挙6得点。11対7と代打策が的中した巨人は試合の主導権を奪い返した。  八回は澤村が無失点、九回は守護神カミネロが制球に苦しみ1点を失うも逃げ切り、11−8で試合終了。逆転で打撃戦を制した巨人は連勝を7に伸ばした。
4.28ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの4回戦。巨人は初回、3番ゲレーロ、4番マギーの連続適時二塁打で2点を先制する。巨人先発の菅野は、三回から六回まで4イニング連続で三者凡退に抑えるなど圧巻の投球を見せ、ヤクルト打線を寄せ付けない。菅野の好投に応えたい打線は八回、一死一、三塁から代打・阿部の一ゴロの間に貴重な追加点を奪い、3点差に広げる。菅野は終盤も球威が衰えず、結局被安打2、無四球で今季初完封。二塁すら踏ませない快投で、自身3勝目を挙げた。巨人は9連戦の大事な初戦をものにし、チームは今季初の6連勝となった。  4月6日のこのカード1回戦と同じ、巨人・菅野、ヤクルト・ブキャナンの対決。前回5失点で負け投手となり、雪辱を期す巨人先発の菅野は、初回を三者凡退に抑え上々の立ち上がりを見せる。  するとその裏、巨人打線は一死一塁からゲレーロが左翼線に二塁打を放つ。一塁走者の吉川尚が快足を飛ばして一気に生還し、先制に成功。さらに続くマギーも左翼線適時二塁打で続き、初回から2点を先行する。  リードをもらった菅野は、二回一死から雄平に右前打を浴びるが、その後は圧巻の投球を見せる。五回には中堅・長野が浅いフライをダイビングキャッチするなど守備も奮起し、三回から六回まで4イニング連続で三者凡退。ヤクルト打線を寄せ付けない。  菅野の好投に応えたい打線だったが、立ち直ったブキャナンから二回以降、走者は出すもののバント失敗や走塁死などでチャンスをいかせない。しかし八回、岡本が左前打で出塁し、相手のけん制悪送球と四球で一死一、三塁のチャンスを作ると、長野の代打・阿部の一ゴロの間に貴重な追加点を奪った。  九回もマウンドに上がった菅野は、最終回も危なげなく三者凡退で締め、試合終了。菅野は二塁すら踏ませない快投で被安打2、無四球で完封。自身3勝目を挙げた。巨人はエースの貫禄の投球で9連戦の大事な初戦をものにし、今季初の6連勝。貯金を「1」とした。
4.25中日前橋で行われた中日ドラゴンズとの5回戦。巨人打線は初回、先頭の坂本の通算300本目となる左翼線二塁打から一死三塁の好機を作り、ゲレーロの中前適時打で先制に成功した。ゲレーロは三、四回にも適時打を放って序盤から試合を優位に進める。五回には坂本の1号3点本塁打、岡本の5号2点本塁打が飛び出すなど打者一巡の猛攻で8点を奪うと、六回にも打者一巡の猛攻で7点を加え、球団63年ぶりとなる1試合20得点を挙げた。先発の吉川光は5回2失点で今季初勝利。巨人は打線が爆発して今季初の5連勝、勝率5割に復帰した。     巨人先発の吉川光は初回を無失点で切り抜けると、打線は初回から奮起。中日先発の大野雄から1番の坂本が通算300二塁打となる左翼線二塁打で口火を切ると、一死三塁の好機を作り、ゲレーロの中前適時打で先制に成功した。  三回にも1番から始まる打順で大野雄を攻め立てる。先頭の坂本が四球で出塁し、一死二塁の好機で打席にはゲレーロ。中前に2打席連続となる適時打を放ち追加点を奪った。さらに、二死一三塁の好機で、亀井に右前適時打が飛び出し3点差とした。   四回には2つの四球などで二死一二塁とすると、またもゲレーロが3打席連続となる右中間2点二塁打を放ち中日を引き離す。中日が投手継投に入った五回には、無死一二塁から、中井が左翼線2点二塁打。打線がつながり、無死一、三塁とすると吉川光の代打・長野が左前適時打を放つ。坂本に1号中越え3点本塁打、岡本に5号左中間2点本塁打が飛び出し打者一巡の猛攻で8点を奪い突き放した。  吉川光は五回に日本ハム時代の同僚・大野奨にソロ本塁打を許したが、要所を締めて5回2失点で降板。一方の打線は、前半で11点差をつけて以降も手を緩めない。六回、3連続の四死球で無死満塁の好機から、坂本がこの日3安打目の中前適時打、マギーからの3連打などで再び打者一巡の猛攻を見せ、7点を追加してさらに大きくリードした。  六回から巨人は継投に入り、2番手の宮國がピンチを背負うも無失点に抑える。七回からは3番手・中川が登板。九回に2点を失ったが、最後は堂上を三塁併殺打に打ち取り試合終了。吉川光が今季初勝利を挙げた。巨人は打線が爆発し、1955年6月22日の広島戦(後楽園)以来、チーム63年ぶりの20得点を記録して大勝。今季初の5連勝で、勝率を5割に戻した。
4.24中日長野で行われた中日ドラゴンズとの4回戦。3連勝中の巨人は先発の山口俊が二回、平田のソロ本塁打で先制を許すもその裏、打撃好調の岡本の安打を足がかりに二死一、二塁と好機を作り、立岡の右前適時打で同点に追いつくと、山口俊にも勝ち越しとなる左前適時打が飛び出し2対1とすぐさま逆転に成功する。さらに四回にも二死満塁と再度、中日先発の柳を攻め立てると、坂本が押し出し四球を選び、3対1とリードを広げる。山口俊は二回以降立ち直り、六回には3者連続空振り三振を奪うなど中日打線につけ入る隙を与えない。八回まで2安打1失点の山口俊は九回もマウンドへ。二死からアルモンテに安打を許すも無得点に抑え、3対1で逃げ切った。2試合連続完投勝利となった山口俊の投打に渡る活躍で雨中の試合を制した巨人は今季初の4連勝を飾り、3位に浮上。この日2安打を放ち、規定打席に到達した小林がセリーグの打率ランキングのトップに躍り出た。  巨人の先発は前回登板で移籍後初の完投勝利を挙げた山口俊。初回、中日上位打線を三者凡退に抑える上々の立ち上がりをみせた山口俊は二回、一死から平田に先制ソロ本塁打を浴び、0対1と先制を許してしまう。  巨人は直後のその裏、一死から打撃好調の岡本が中日先発・柳からチーム初安打となる左前打を放ち出塁。二死後、この日7番でのスタメン出場となった小林も左前打を放ち、一、二塁の好機を迎える。続く立岡が柳の直球を右前へ運び同点に追いつくと、さらに9番の山口俊も左前適時打を放ち、2対1と勝ち越しに成功。山口俊が自らのバットで試合をひっくり返した。  さらに打線は四回。先頭の岡本が3試合連続のマルチ安打となる左前打を放つと、亀井も中前打を放ち、無死一、二塁と柳を攻め立てる。続く小林が犠打を試みるとこれが敵失を誘い、無死満塁とさらに好機を広げる。二死後、坂本がフルカウントから高めに抜けた球をしっかり見極め、押し出し四球で追加点を挙げ、3対1と突き放した。  失点した二回以降は立ち直った山口俊。六回には3者連続空振り三振を奪うなど、三回以降は中日打線に安打を許さず、つけ入る隙を与えない。七回にはモヤの放ったセンターへ抜けようかという打球を吉川尚が好捕。バックの守備にも助けられ、この回もスコアボードに0を並べる。  八回に2安打目を許した山口俊だったが、九回もマウンドへ。二死からアルモンテに3安打目を許すも、後続のモヤを一ゴロに打ち取り、3対1で逃げ切った。山口俊の投打に渡る活躍で巨人は今季初の4連勝。九回を投げ切った山口俊は3安打1失点、2試合連続完投勝利で3勝目。この日2安打を放った小林は規定打席に到達し、セリーグの打率ランキングトップに踊り出た。
4.22阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの6回戦。1点をリードされた巨人は四回、ゲレーロの右翼線適時二塁打で同点に追いつくと、岡本、小林の適時打など打者一巡の猛攻で一挙4点を奪い、勝ち越しに成功する。五回には無死二、三塁で岡本が中越え3点本塁打を放ち、7対1と大量リードで前半を折り返す。巨人先発の野上は1点を許した一回を除き、要所を締める投球で得点を許さない。打線は終盤以降も攻撃の手を緩めず、七回は亀井、長野の連続適時打で2点を追加、八回にはゲレーロが左翼席に豪快なソロを放ち、10対1と試合を決定づけた。九回は2番手の篠原が締め、試合終了。打線が16安打10得点と猛攻を見せ、大勝した巨人は今季初の同一カード3連勝を飾った。  巨人先発の野上は一回、簡単に二死を取った後、糸井を死球で出すと、ロサリオ、福留に連打を浴び、1点を先制される。  阪神先発の高橋遥の前に三回まで1安打と封じられていた打線だったが、四回に目を覚ます。先頭の吉川尚が左翼線二塁打で先陣を切ると、続くゲレーロが右翼線に適時二塁打を放ち、同点に追いつく。さらに一死後、岡本の中前適時打で勝ち越すと、亀井、小林にも適時打が飛び出すなど、この回打者一巡の猛攻で畳み掛け、一挙4点を奪った。  さらに五回、巨人は先頭のゲレーロ、マギーの連打で無死二、三塁と好機をつくると、岡本が第4号となる3点本塁打をセンターバックスクリーンに叩き込んだ。7対1と大量リードで前半を折り返した。  大量援護をもらった野上は、二回以降は要所を締める投球を見せる。四回は一死一、二塁、五回は無死一、二塁のピンチをそれぞれ背負ったが、後続をきっちり抑え、追加点は与えない。  終盤も巨人打線は攻撃の手を緩めない。七回に登板した阪神4番手の高橋聡を攻め、マギーの左前打から亀井、長野の適時打など4連打で2点を追加。八回にはゲレーロに左越えソロ本塁打が飛び出し、10対1と試合を決定づけた。  野上は六、七、八回と阪神打線を完璧に封じた。結局5安打1失点の好投を見せ、マウンドを後続に託した。  九回は2番手の篠原が阪神の中軸をきっちり三者凡退で締め、試合終了。打線が16安打10得点と大爆発した巨人は、今季初の同一カード3連勝。対阪神戦では開幕カードから5連勝となった。
4.21阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの5回戦。巨人先発の田口は六回途中まで毎回走者を背負うも、味方の好守もあり、無失点に抑える粘りの投球を見せる。打線は、四回に岡本、亀井の連続適時打などで3点を奪い田口を援護。田口は六回に無死一、二塁のピンチを残し降板するが、2番手・澤村が好リリーフを見せ、阪神打線に得点を許さない。七回はイニングをまたいだ澤村、八回をマシソン、九回はカミネロが無失点でつなぎ、今季初の零封リレーを達成。巨人は集中打と投手陣の踏ん張りで今季2度目の2連勝、このカード勝ち越しを決めた。  巨人先発は今季初勝利を目指す田口。三回まで毎回走者を背負うも二回、三回はピンチを併殺でしのぐなど、得点は許さない。  打線は四回、阪神先発・秋山を捕らえる。先頭の吉川尚が右前打で出塁すると、一死後、4番・マギーの左前打で一死一、二塁。続く岡本が左前適時打を放ち先制。さらに亀井が右前適時打、二死後、小林が左前適時打を放ってこの回3点を奪い、田口を援護する。  直後の四回裏、田口は2本の単打と四球で二死満塁のピンチを招く。ここで阪神・大山の右前に抜けようかという当たりを二塁手・吉川尚が好捕。田口は五回まで毎回走者を背負うも、粘りの投球を見せ、無失点でしのいだ。  六回、田口は先頭の4番・ロサリオに左越え二塁打、続く福留に死球を与えたところで降板。マウンドを2番手・澤村に託した。澤村は原口に四球を与え、無死満塁とピンチを広げてしまう。しかし、糸原を浅い中飛に打ち取ると、大山は投併殺打に切って取り、無失点でしのいだ。好リリーフを見せた澤村は七回も続投。三者凡退に抑えた。  八回、九回はマシソン、カミネロが無失点できっちりつなぎ、3-0で勝利。今季初の零封リレーを達成した。また、田口は六回途中まで7安打を許しながらも、無失点で今季初勝利を挙げた。チームは今季2度目の2連勝、このカード勝ち越しを決めた。
4.20阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの4回戦。巨人打線は制球に苦しむ阪神先発の藤浪を攻め、二回に小林の右前適時打で先制すると、四回には吉川尚、ゲレーロの連続適時打で3点を追加した。五回には坂本が中前2点打を放って6対0とし、さらに八回にもダメ押しの2点を加えた。先発の菅野は六、八回に1点ずつ失ったが、大量リードに守られて被安打6、無四球完投で2勝目。開幕戦で打ち込まれた阪神打線にリベンジを果たした。投打がかみあった巨人は8対2で大勝し、3連戦初戦を勝利で飾った。  巨人打線は序盤から制球の定まらない阪神先発の藤浪を攻める。二回、先頭の岡本が四球、亀井が中前打で続き、一、二塁。ここで小林が右前へはじき返し、先制に成功する。さらに四回、先頭の小林が左前打で口火を切ると、四球と坂本の右前打で無死満塁の好機をつくる。ここで吉川尚、ゲレーロが連続で適時打を放ち、一挙3点を追加。4対0とリードを広げた。  巨人の先発はエース菅野。開幕戦で苦杯をなめた阪神打線に対し、初回、二回と三者凡退に抑える最高の立ち上がりを見せる。三回は大山にこの試合初安打を許して一死二塁のピンチを背負ったが、後続を打ち取り得点は許さない。  菅野の好投に、打線はさらに応える。五回、先頭の立岡が投内野安打、小林が四球で出塁。菅野の犠打で一死二、三塁とすると、坂本が中前にはじき返し2者を迎え入れた。この回2点を追加し、6対0と大量リードで前半を折り返した。  菅野は六回、先頭からの3連打で1点を失うが、その後の無死一、二塁のピンチを貫禄の投球で無失点にしのぐ。すると八回、阪神3番手の島本から中井が中前適時打を放ち、さらに暴投で8対1とリードを広げた。  菅野は八回、高山に2打席連続となる適時打を許して2点目を奪われたが、九回はきっちり3人で締め、試合終了。巨人は打線が荒れ球の藤浪を序盤で攻略し、エース菅野は今季初完投で2勝目。投打がかみ合い、3連戦初戦を白星で飾った。
4.19DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの5回戦。巨人は初回、先発の吉川光が二死二塁から4連打を浴び、序盤から3点のリードを許す。吉川光は二回以降立ち直ると、後を受けた田原、宮國が好リリーフし、追加点を与えない。しかし、3点を追いかける打線は、DeNAのドラフト1位ルーキー・東に抑え込まれる。八回に一死一、二塁の好機を得るが、2番手のパットンに後続を断たれた。その裏、巨人は4番手の中川が2点を失い、反撃ムードもしぼみ、0-5で試合終了。打線は散発4安打で今季2度目の零封負けとなった。
4.17DeNA新潟で行われた横浜DeNAベイスターズとの4回戦。巨人は三回、ゲレーロの左翼席への2号ソロ本塁打で先制するが、先発の山口俊が直後にロペス、宮崎の連続適時打で逆転を許す。しかし山口俊はその後立ち直ると、打線は六回、二死一塁で亀井がDeNA2番手エスコバーから右翼席へ2点本塁打を放ち、3対2と逆転。後半、さらに調子を上げた山口俊は、四回以降DeNA打線に安打すら許さない完璧な投球を披露。結局山口俊は133球、14奪三振、2失点で移籍後初完投勝利となる今季2勝目を挙げ、巨人は連敗を2で止めた。  巨人は初回、DeNA先発飯塚から先頭の坂本が左前打で出塁。しかし吉川尚の送りバント失敗もあり、先制点には至らない。二回も先頭の岡本が左中間二塁打を放ち好機を作るが、無得点に終わる。  巨人先発は2勝目を目指す山口俊。一、二回と安打を許すも、力強い直球で8連勝中のDeNA打線を無失点に抑え、上々の立ち上がりを見せる。    巨人は三回、先頭の坂本が2打席連続となる左前打で出塁するも、吉川尚が空振り三振し、坂本も二盗失敗。一気に先制の好機がしぼんだかに思えたが、続くゲレーロが内角の球を強振すると、打球は左翼席上段に吸い込まれ、先制のソロ本塁打となる。主砲の一振りで、巨人が1点を先制した。  援護をもらった山口俊はその裏、二死から大和に中前打、続く筒香には四球を与えしまう。ここでロペスに同点となる左前適時打を許し、さらに宮崎にも右前に運ばれ、1対2と勝ち越しを許してしまった。  追いつきたい打線は六回、二死から岡本がこの日2安打目となる左前打で出塁。続く亀井を迎えたところで、DeNAは好投の飯塚から左腕エスコバーにスイッチ。亀井は2球目を捉え、右翼席へ運ぶ逆転の2点本塁打を放った。亀井の2試合連発となる殊勲のアーチで、巨人が3対2と逆転する。    山口俊は失点した三回以降、尻上がりに調子を上げ、四回以降は出塁すら許さない快調な投球を披露。六〜八回には6者連続で三振を奪うなど、DeNA打線をまったく寄せ付けない。  九回もマウンドへ上がった山口俊は四球で走者を出すが無失点で切り抜け、自ら試合を締めた。133球14奪三振の熱投を見せ、被安打5、2失点で移籍後初完投、今季2勝目をあげた。巨人は山口俊の気迫あふれるピッチングと効果的な2本塁打で、3対2で逆転勝利。連敗を2でストップした。
4.15広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの3回戦。初回に1点を先制された巨人はその裏、マギーの犠飛で同点に追いつく。二回には亀井に今季初本塁打が飛び出し、2対1と勝ち越しに成功するが、1点リードの五回、巨人先発の野上は2番菊池にソロ本塁打を浴び、試合を振り出しに戻されてしまう。その後は両軍投手の粘投で無得点のまま試合が進む。しかし七回、巨人2番手の上原が捕まり、菊池に2打席連続の本塁打を許すなど一挙3失点。2対5と勝ち越されてしまう。一矢報いたい打線は九回、一死満塁から坂本が右前2点打を放ち、1点差に詰め寄る。さらに満塁とし、同点、サヨナラの好機をつくったが、後続が倒れ4対5で試合終了。巨人は打線が粘りをみせたが、あと一歩及ばず2連敗となった
4.14広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの2回戦。巨人先発の田口は三回、丸に3点本塁打を浴び、先制を許す。打線は四回、吉川尚とゲレーロの連打で好機をつくると、マギーが犠飛を放ち1点を返す。田口は四回以降、毎回走者を出したが粘りの投球で追加点を許さない。反撃したい打線は七回、ゲレーロに移籍後初本塁打が飛び出し、2対3と1点差に詰め寄る。七回以降は宮國と澤村が無失点リレーでつなぎ味方の反撃を待ったが、得点できないまま試合終了。1点差に泣いた巨人は連勝とはならなかった
4.13広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの1回戦。巨人は初回に先制点を与えるが、その裏、マギーの勝ち越し打や岡本、中井の本塁打などで5点を挙げ、すぐさま逆転。五回には吉川尚が犠飛、マギーが連夜の2点本塁打を放ちリードを広げると、七回にもゲレーロの2点適時打で、試合を決めた。先発の菅野は、毎回のように走者を背負いながらも粘りの投球、6安打10奪三振、8回を1失点にまとめ今季初勝利。打線は今季2度目の2桁得点と投打がかみ合い、連敗を6で止めた。  巨人の先発は自身2連敗中の菅野。初回、先頭の田中に四球を与えると、一死二塁から丸に中前適時打を許し、あっさり先制される。  だが、直後に打線が奮起。先頭の坂本が中越え三塁打で口火を切ると、2番・吉川尚の一ゴロが相手のエラーを誘い、すぐさま同点に追いつく。さらに、一死三塁からマギーが中前に適時打を放ち逆転。続く岡本が中越え2点本塁打、中井も左越えソロ本塁打で3点をあげ、一気に突き放す。  援護を受けた菅野は、毎回のように走者を背負いながらも粘りの投球。五回、二死一塁で田中の内角に直球を投げ込み、見逃し三振。今季初めて勝ち投手の権利を得る。六回には無死一、三塁のピンチを招くが、そこから三者連続三振で後続を討ち取る。尻上がりに調子を上げた菅野が8回を10奪三振で1失点に抑え、試合を作った。  打線は五回、菅野の左翼線二塁打を皮切りに、坂本が右前打でつなぐと無死一、三塁から吉川尚の犠飛で1点を追加。そして、とどめは4番・マギー。広島の先発・野村の直球を捉えると白球は左翼席に一直線。2戦連発となる左越え2点本塁打で、リードを7点に広げる。七回には2番手・薮田を攻め立て、ゲレーロが左翼線に2点適時打を放ち、10点目を挙げた。  九回のマウンドは4月5日以来の登板となるカミネロ。下水流の内野安打で1点を失うも、二死満塁から丸を二ゴロに抑え、試合終了。菅野の8回1失点の力投に打線が応え、3本塁打を含む今季2度目の2桁得点。投打がかみ合い連敗を6で止めた。
4.12DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの3回戦。巨人先発の大竹は初回、先頭の神里に本塁打を浴びると、4番ロペスにも2点本塁打を許し、打者一巡の猛攻でいきなり5点を失う。しかし、巨人はその裏、4番マギーが3点本塁打を放ち2点差に詰め寄る。その後、五回からリリーフの2番手・田原は2イニング連続三者凡退に抑えるなど、追加点を許さない。打線はチャンスにあと一本が出ず、2点差のまま迎えた八回、DeNAの足を絡めた攻撃で一死三塁とされると、乙坂の犠飛で差を広げられる。その裏、巨人は、二死から二塁打の長野を置き、中井がこの日3安打目となる右中間適時二塁打で4対6と再び2点差に迫る。しかし、反撃もここまで。初回の失点が響き、連敗は6となった。
4.11DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの2回戦。巨人先発の吉川光は六回、二死から大和に左前打を許すと、続く筒香に左翼スタンドに運ばれ、0対2と先制を許す。打線はその裏、吉川尚、坂本の連続二塁打で1点差に詰め寄ると、二死一、三塁から亀井の中前適時打で同点。さらに二死満塁とし、代打・阿部が四球を選び、押し出しで3対2と勝ち越しに成功した。しかし八回、4番手・澤村が二死一、三塁から代打・乙坂に逆転の右中間2点二塁打を許すなど4失点。リードを守れなかった巨人は3対6で敗れ、5連敗となった
4.10DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの1回戦。連敗ストップを託された先発・山口俊は7回を投げ1失点に抑える好投を見せる。すると0対1で迎えた七回、一死一塁で代打・長野が右翼席へ飛び込む今季1号の2ランを放ち、2対1と逆転に成功。しかし直後の八回に2番手・上原が3失点と崩れ、逆転を許した。巨人は八回に亀井の中前適時打で1点を返したが反撃及ばず、4連敗となった
4.8ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの3回戦。巨人は、新人・大城のプロ初となる同点本塁打など、2度、同点に追いつく粘りを見せたが、六回、七回に突き放されて、3連敗となった。巨人先発の野上は初回、無安打で先制を許す立ち上がり。三回に大城のプロ初本塁打となる右越えソロで同点とする。しかし野上はその裏、西浦の適時打とバレンティンの左越え2点本塁打で3点のリードを許す。打線は四回にマギー、岡本の適時打、そして亀井の左犠飛で再び試合を振り出しに戻す。同点で迎えた六回、野上は先頭の荒木に左中間二塁打を浴びたところで降板。2番手・澤村が犠飛で勝ち越しを許すと、七回にも2点を追加され4-7で試合終了。同一カード3連敗を喫した。勝率も5割を割って借金1となった。
4.7ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの2回戦。巨人は先発田口が初回に4点を失うが、1点差まで追い上げた三回、小林が逆転の1号満塁本塁打を放ち、試合をひっくり返す。しかし田口は立ち直れず、三回途中6失点で降板。後を受けた救援陣も流れを止められず、再逆転を許して差を広げられた。巨人は打線が16安打を放ったが、投手陣が今季ワーストの被安打16、15失点と崩れてヤクルトに連敗、今季初のカード負け越しとなった
4.6ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの1回戦。巨人先発の菅野は序盤からヤクルト打線に捕まり、二回までに3点を奪われる。さらに五回には山田哲に本塁打を浴び、結局6回5失点で降板となった。一方、打線はヤクルト先発・ブキャナンを打ちあぐね、四回まで無安打に封じられる。五回以降は毎回安打を放つものの、好機にあと一本が出ず、0対6で試合終了。巨人は今季初の零封負けを喫した
4.5中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの3回戦。巨人は初回、先頭の立岡の内野安打と盗塁などで一死一、三塁とし、ゲレーロの移籍後初打点となる左前適時打で先制する。しかしその裏、先発の大竹が一死三塁からアルモンテに左翼線二塁打を許し追いつかれる。打線は三回、吉川尚、坂本の連打と四球で無死満塁のチャンスを作ると、マギーの併殺打の間に1点、さらに敵失で2点を勝ち越す。初回以降立ち直った大竹は、5回1失点の好投で、マウンドをリリーフ陣に託した。六回は、澤村が登板。3連打を浴び1点差に詰め寄られ、なお一死満塁のピンチ。しかし、大野奨を二塁併殺打に打ち取り、踏ん張った。七回はマシソン、八回は上原、九回はカミネロが登板。カミネロは二死一、二塁のピンチを背負ったが、京田を投ゴロに打ち取り、逃げ切った。大竹は今季初勝利。チームは立岡の3盗塁を含む4盗塁と起動力を発揮して松坂を攻略、開幕から2カード連続の勝ち越しとなった。  巨人は初回から中日先発の松坂を攻める。陽の代役で1番に座った立岡が俊足を飛ばして二塁内野安打で出塁すると、吉川尚の打席ですかさず二盗。足を絡めて一死一、三塁のチャンスを作り、4番ゲレーロが移籍後初打点となる左前適時打を放ち先制した。  先発の大竹は初回、先頭の大島に遊撃内野安打を許すと、二盗と二ゴロで一死三塁のピンチを招き、アルモンテの左翼線適時二塁打で同点に追いつかれてしまう。それでも二回以降は立ち直り、丁寧に低目をつく粘りの投球をみせ5回1失点の好投でマウンドをリリーフ陣に託した。  打線は三回、先頭の吉川尚は、中前にポトリと落ちる安打を、俊足で二塁打とし、坂本が右前打、ゲレーロが四球で続き無死満塁。マギーの遊撃併殺打の間に勝ち越しに成功すると、岡本の遊ゴロが敵失を誘ってさらに1点を追加した。  六回からは好投の大竹に代わり、澤村が登板。一死後、ビシエドに右前打を許すと、福田に中前打、高橋に右前適時打を打たれ1点差。続く平田にも右前打でつながれ一死満塁のピンチを迎える。しかし、大野奨を二塁併殺打に仕留め、リードを守った。  追加点の欲しい打線だったが、中日のリリーフ陣を打ち崩せない。六回、2つの四球で二死一、二塁のチャンスを作るもゲレーロが空振り三振。七回以降は三者凡退に終わった。  逃げ切りを図る巨人は七回はマシソン、八回は上原、九回はカミネロと勝利の方程式を投入。マシソン、上原は危なげない投球。九回のカミネロが二死一、二塁のピンチを背負ったが、京田を投ゴロに打ち取り試合終了。立岡が3盗塁、吉川尚が中前への打球で二塁を陥れるなど、一、二番の機動力が光った巨人。開幕から2カード連続での勝ち越しを決めた。
4.4中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの2回戦。巨人は初回、先発の吉川光がビシエドに右前打を浴び、先制を許す。さらに四回には中日先発・ガルシアの適時内野安打で失点し、4回2失点で降板。一方の打線はガルシアの前に沈黙。ようやく六回に坂本のチーム初安打から二死二塁の好機を作り、マギーの右前適時打で1点差まで詰め寄ったものの、反撃はここまで。結局中日投手陣の前に2安打に封じられ、1対4で敗戦。巨人の連勝は3でストップした。ト
4.3中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの1回戦。巨人は初回から打線がつながり、坂本、マギーの適時打で2点を先制する。四回にも一死満塁から再び坂本の適時打で2点を追加。先発の山口俊は六回に3安打を浴び1点差に詰め寄られたが、要所を締める投球でリードは許さない。引き離したい巨人打線は七回に1点を加えると、九回は打者一巡の猛攻で5点を追加し、試合を決定づけた。投手陣は山口俊の後を任された澤村、上原、今季初登板のマシソンが無失点リレーでつなぎ、追加点を許さなかった。巨人は坂本が4安打を放つなど18安打10得点と打線が大爆発。山口俊は打線の大量援護にも恵まれ293日ぶりの勝ち星を手にし、由伸監督の誕生日を勝利で飾った。  巨人は初回から中日先発の柳を攻め立てる。先頭の陽が死球を受けると、吉川尚が中前打で続き、坂本の右前適時打で早々と先制に成功した。さらに無死満塁から5番マギーの右前適時打が飛び出し、初回に2点を先取した。  巨人先発の山口俊は、初回は三者凡退に抑える上々の立ち上がり。二回、四回はともに三塁まで走者を進められたが、粘りの投球で得点を許さない。  追加点の欲しい打線は四回、一死から小林が左前打で出塁。二死後、死球と吉川尚の安打で満塁とすると、坂本がこの日2本目の適時打を左前にはじき返し、2者が生還。2点を追加し、4対0と差を広げた。  五回まで相手打線を無得点に抑えてきた山口俊だったが、六回に捕まる。四球と2本の安打で一死満塁とされると、中日6番の高橋に走者一掃の三塁打を浴び、1点差に詰め寄られてしまう。だがその後は後続を連続三振に切ってとり、追加点を許さない。結局、山口俊は6回を投げて7安打3失点と先発の役割を果たし、リードを保ったまま救援陣へバトンを託した。  打線は七回、先頭の坂本が右中間二塁打で好機を演出すると、二死後、6番岡本が右前適時打を放ち、1点を追加した。  2点リードの巨人は七回から継投に入る。七回は澤村、八回は上原が、いずれも相手打線を3人できっちりと料理。勝利の方程式を担う2人が好投を見せ、攻撃へ流れを作った。  打線は九回、岡本、立岡、吉川尚の適時打など打者一巡の猛攻で7安打を集中させ、一挙5点を追加。10対3と中日を大きく引き離し、試合を決定づけた。  九回裏は今季初登板のマシソン。走者こそ出すものの、きっちりと無失点で締めて試合終了。18安打10得点と打線が大爆発した巨人は、この日誕生日の由伸監督に勝利をプレゼントした。打線の大量援護を受けた山口俊は、実に293日ぶりの勝利となった。
4.1阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの3回戦。2点を追う巨人は四回、坂本の中前打を口火に一死二、三塁の好機を作ると、岡本が2戦連発となる左越え3点本塁打を放ち、一気に逆転。投げては移籍後初登板となった野上が六回途中までソロ本塁打2本に抑える好投を見せ、救援陣も阪神打線を無失点に封じ込めた。巨人は岡本の連日の活躍で2連勝とし、開幕カード勝ち越し。野上は巨人初登板を白星で飾った。  巨人先発はFA移籍後初登板・初先発の野上。初回、先頭の高山に左中間二塁打を浴び、いきなりピンチを背負う。続く鳥谷は左前に落ちるかと思われた飛球を放つが、ゲレーロがダイビングキャッチ。その後のピンチもしのぎ、無失点の立ち上がりをみせる。  二回、野上は簡単に二死を取った後、梅野に右中間スタンドに飛び込むソロ本塁打を浴び、開幕から3試合連続で先制を許す展開となった。野上は続く三回にもロサリオに特大の来日1号の本塁打を浴び、2点目を失う。  追いつきたい打線は四回、ここまで1安打に抑えられていた阪神先発・秋山を攻め立て る。先頭の坂本が中前打で出塁すると、続くゲレーロが左中間へ痛烈な二塁打を放ち、無死二、三塁と同点の好機を作る。一死後、前日4安打5打点と大活躍した岡本が初球をフルスイング。打球は高い放物線を描き、左翼席中段に飛び込んだ。岡本の2戦連発となる逆転3点本塁打で、巨人が3対2と試合をひっくり返した。  リードをもらった野上は六回二死一、二塁のピンチを招いたところで降板。ベンチは2番手に澤村を送る。澤村は大山を遊飛に打ち取り、ピンチを切り抜けた。  七回も続投した澤村が完璧に抑え、迎えた八回。前日10年ぶりに東京ドームのマウンドに帰ってきた上原が登板し大歓声を浴びると、この日も得意のスプリットで打者のタイミングを外し、三者凡退に抑える完璧なピッチングを見せた。  九回は2試合連続でカミネロがマウンドへ。走者を背負いながらも、力強い直球を軸に阪神打線をねじ伏せ、無失点で試合終了。巨人は岡本の2試合連続の本塁打と、連日のリリーフ陣の奮闘で連勝し、開幕カードを勝ち越し。野上が移籍後初登板初勝利、カミネロは今季初セーブを挙げた
3.31阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの2回戦。4点を追う巨人は三回に岡本の適時打で2点差とし、六回には代打・阿部の押し出し四球と坂本の適時打で同点に追いついた。さらに攻め続ける巨人は七回、小林が値千金の中前適時打を放ち、ついに逆転に成功。八回には岡本のチーム初アーチとなる3点本塁打が飛び出し、試合を決定づけた。八回には上原が10年ぶりに登板し、三者凡退に抑えた。巨人は終盤の猛攻と救援陣の踏ん張りでで4点差を逆転し、今季初勝利。岡本は4安打5打点の活躍を見せた。  巨人の先発は昨季13勝の田口。しかし初回、二死から糸井に右越えソロ本塁打を浴び、前日に続いて阪神に先制点を許してしまう。さらに三回はロサリオ、福留、大山に3者連続適時打を浴び一挙3失点。三回を終え、4点のリードを許してしまった。  同点に追いつきたい打線は三回、先頭の吉川尚が阪神先発・藤浪から内野安打、続く坂本が四球で無死一、二塁とする。その後二死二、三塁から岡本が中前にはじき返し、2者が生還。2対4と追い上げる。  田口は11安打を浴びたが何とか踏ん張り、追加点は許さず6回途中4失点で降板。今季初登板は苦しい投球内容となった。  打線は六回、制球の乱れてきた藤浪を攻め立てる。先頭の岡本がこの日3本目の安打で出塁。さらに長野、小林が四球で無死満塁と攻め、この日最大の好機をつくる。ここで由伸監督は代打に阿部を送る。阿部は代わった阪神2番手・岩崎から押し出しの四球を選び、1点差。さらに二死後、3番坂本が中前適時打を放ち、巨人が4対4の同点に追いついた。  七回は澤村が2年ぶりに登板。阪神クリーンアップを三者凡退に抑えて流れをつくる。するとその裏、打線は阪神3番手・桑原を攻め、マギーの中越え二塁打と四球で一死一、二塁とすると、小林の値千金の中前適時打で5対4と巨人が逆転に成功した。  リードを奪った巨人は八回、上原が10年ぶりのマウンドに上がる。伝家の宝刀・スプリットがさえ、阪神打線を3人で料理した。  その裏、吉川尚の二塁打と四球で追加点の好機をつくると、ここまで3安打の岡本が今季チーム初本塁打となる特大の一発を左翼席上段に叩き込み、3点を追加。試合を決定づけた。  九回は守護神のカミネロが締め、試合終了。巨人は岡本が4安打5打点の活躍を見せて4点差を跳ね返し、澤村、上原ら救援陣は無失点でリレー。終盤に勝負強さを見せ、今季初勝利を飾った。
3.30阪神2017年のシーズン前はFA選手3名に加えて現役メジャーリーガーのカミネロ、かつて楽天の日本一に貢献したマギーなどを補強し「Vへの本気度」を見せた巨人。シーズンが始まってみると2016年苦しんだ貧打は相変わらずで菅野投手や田口投手、マイコラスの先発投手が奮闘するも球団記録の13連敗を喫するなど波に乗り切れませんでした。夏場以降に盛り返してDeNAと3位争いを展開するのが精一杯で、首位広島には力の差を見せつけられて大きく負け越して散々なシーズンとなりました。2018年は、大砲不足に悩まさる巨人にとってゲレーロ選手の獲得。本拠地のナゴヤドームで35本塁打を放っているので、これが東京ドームとなればとんでもないことになりそう。FA補強で、西武でFA宣言していた野上亮磨投手。2017シーズンに2013年以来の二桁勝利をマークしていますので巨人からしても10勝は計算できる投手。マイコラス投手が退団しただけに野上投手の補強は何とか助かったという感じでしょうか。菅野投手、田口投手、野上投手の柱は鉄板。10年ぶりに巨人に復帰した上原浩治投手、昨年の故障からの復帰した沢村、マシソン、カミネロと、勝利の方程式を充実させている。
2018年のプロ野球ペナントレースが幕を開けた。東京ドームで行われた阪神タイガースとの開幕戦。巨人は昨季、沢村賞に輝いたエース菅野に開幕のマウンドを託した。しかし、7回を投げ2本の本塁打を含む被安打12、5失点。打線は七回二死から田中俊、大城が共にプロ初打席で初安打を放ち、陽の適時打で1点を返すも、反撃はここまで。巨人は1対5で、2012年以来6年ぶりとなる開幕戦黒星スタートとなった。
1番:陽(中)、2番:吉川尚(二)、3番:坂本勇(遊)、4番:ゲレーロ(左)、5番:マギー(三)、6番:岡本(一)、7番:長野(右)、8番:小林(捕)、9番:菅野(投)



2017年ジャイアンツ ドラフト指名

プロ野球のドラフト会議が10月26日、都内のホテルで行われた。各球団の指名選手は次の通り。史上最多の高校通算111本塁打を放った注目の高校No.1野手、清宮幸太郎内野手(早稲田実業)は7球団(ロッテ、日本ハム、楽天、ソフトバンク、ヤクルト、巨人、阪神)競合の末、日本ハムが交渉権を獲得した。
巨人は1位で、最速152キロ右腕の中央大・鍬原拓也投手(21)の交渉権を獲得するなど、計8選手を指名しました。2位には大阪ガスの岸田行倫捕手(21)、3位はNTT西日本の大城卓三捕手(24)、4位は亜細亜大・北村拓己内野手(22)、5位は日立製作所・田中俊太内野手(24)、6位はJX−ENEOSの若林晃弘内野手(24)、7位は奈良学園大の村上海斗外野手(22)、8位は健大高崎高の湯浅大内野手(17)を指名しました。8選手の内訳は、投手1人、捕手2人、内野手4人、外野手1人。高校生1人、大学生3人、社会人4人です。1位指名で巨人は最初、早稲田実業高の清宮幸太郎選手を指名しましたが、7球団による抽選の結果、日本ハムが指名権を獲得。続いて九州学院高・村上宗隆選手の指名は、3球団の抽選でヤクルトが引き当てました。3度目に鍬原投手を単独指名しました。
。巨人・高橋監督 「清宮君は残念としか言いようがない。鍬原君はパワー投手。チームとして強化したいポイントだった。若い投手陣でいい競争をしてほしい」
『 迷走するジャイアンツ。 何か、残念な感じ。 清宮をハズしたから言っているわけではない。 なぜ、その後に捕手を指名してしまったか・・・ さらに、そのクジさえもハズして、今度は投手を指名。 去年、投手を沢山、指名していたでは無いか・・・ 今年は野手を指名すると言っていたと思うけど、それはどうなったのだろうか・・・ 清宮をハズしてしまったショックで血迷ったあげくのヤケクソなドラフト・・・ 小林誠司や宇佐見真吾を使って育てようという気は無いのだろうか・・・ 野手はFAで取れば良いという考えなんじゃ無いかっ・・・ 凄い嫌な感じに思えてならない。 結局、育成を含めて4人も捕手を指名したジャイアンツ、どこに向かおうとしているのか・・・
その点、日本ハムは羨ましい。 清宮を7分の1で引き当てたばかりか、社会人、高校生と凄いバランスが取れた指名している。 ジャイアンツは8位指名でやっと、高校生指名なんだけど・・・ 育てて勝つチームというか、すぐにでも勝てるように即戦力?の社会人を指名したとしか思えてならない。
どうなるんだろう・・・ 来年のジャインアンツは・・・』
方法指名プロフィールコメント
1巡目鍬原拓也投手 北陸高(福井県)―中央大
177センチ、76キロ
右投右打
最速152キロのストレートに切れ味抜群のスライダーとチェンジアップを投げ切れる即戦力候補。先発に転向してからは安定感も増し、落ち着きのあるマウンドさばきも魅力。
2巡目岸田行倫捕手 報徳学園高(兵庫県)―大阪ガス
cm、kg
右投右打
高卒3年目の捕手で、動きがシャープで俊敏。まだ経験値が少ないが、高い潜在能力を感じる選手。打撃はミート力があり、広角に打てるタイプ
3巡目大城卓三捕手 東海大相模高(神奈川県)―東海大―NTT西日本
187センチ、89キロ
右投左打
長身で体格の良い大型捕手。打撃でのリストの柔らかさや強さを兼ね備え、長打力が一番の魅力。ミート力にも優れ、確率の高い打撃が出来る。社会人屈指の打撃能力で、強打の捕手としてチームの正捕手争いに加われる能力がある。
4巡目北村拓己内野手 星稜高(石川県)―亜細亜大
181センチ、85キロ
右投右打
守備のフットワークが良く、サードとショートの両方とも守れる強肩強打の内野手。野球一家に育ち、歩んできたキャリアはエリートそのもの
5巡目田中俊太内野手 東海大相模高(神奈川県)―東海大―日立製作所
178センチ、80キロ
右投左打
フットワークの良さ、送球の正確性、ひじから先の器用さなど、守備の能力が高くセンスがある内野手。肩も良く安定した送球が魅力。思い切りスイングができ、強い打球が打てる。
6巡目若林晃弘内野手 桐蔭学園高(神奈川)―法政大―JX−ENEOS
180センチ、77キロ
右投両打
本職は二塁手だがチーム事情により三塁や一塁を守ることが多い。肩が強くスローイングやグラブさばきを見ると遊撃手も出来そうな動きをしている。バッティングは両打ちで、どちらもスイングにくせがなく、しっかり振り切ることが出来る。内野のどこでも守ることが出来て両打ちと、他にはないタイプの選手。
7巡目村上海斗外野手 北照高(北海道)―奈良学園大
189センチ、95キロ
右投右打
大型外野手で、安定した守備力があり、脚力も高いレベルにある。課題である打撃もパンチ力があってスイングに力強さがあり、可能性を秘めた選手。
8巡目湯浅大内野手 健大高崎高(群馬県)
172センチ、70キロ
右投右打
小柄だが走攻守を兼ねそろえた選手。守備範囲が広く、足を使った守備力が特長。ベースワークもうまく、積極的な走力が魅力。リーダーシップがあり、チームを盛り上げる存在の選手。
育成1巡目比嘉賢伸内野手 盛岡大附高(岩手県)
180センチ、82キロ
右投左打
甲子園で4番を打ち、結果も残してきた打撃が最大の魅力。バットの使い方がうまく、長打も期待できる。守備も年々、躍動感と安定感が出てきている。将来の内野のレギュラーとして期待。
育成2巡目山上信吾投手 常磐高(群馬県)
183センチ、75キロ
右投右打
ダイナミックな投球フォームから威力のあるストレートが魅力のオーバースロー右腕。最速144キロの球速に加え、球威、球質が素晴らしい。
育成3巡目笠井駿外野手 国士舘高(東京都)―東北福祉大
180センチ、80キロ
右投右打
肩と脚力は高いレベルにあり、守備力の高い外野手。ライトからのバックホーム送球の質が高く、守備範囲も含めて安定感がある。打撃はもう少し工夫が必要だが、スイングには力強さがあり、練習を重ねれば戦力になれる選手。
育成4巡目田中優大投手 羽黒高(山形県)
183センチ、75キロ
右投右打
柔らかい腕のしなりから球速表示以上に速く見える右サイド投手。変化球も腕がしっかりと振れて、リリースからミットまでの角度が良い。身体能力が高い。
育成5巡目広畑塁捕手 東海大五高(福岡)―立正大
177センチ、72キロ
右投左打
体の線は細いがフットワークが良く、動ける捕手。地肩も平均以上で低く伸びる送球が出来る。送球、打撃ともくせはなく、力がつけば楽しみな捕手。
育成6巡目小山翔平捕手 東山高(京都府)―関西大
170センチ、70キロ
右投右打
新人テストを通過した選手。小柄ではあるが体に力があり、送球の力は強い。大学野球での経験値が浅く、伸びしろに期待の選手。
育成7巡目折下光輝内野手 新野高(徳島県)
177センチ、86キロ
右投右打
高校通算35本塁打の打力が特長で、夏の県予選では投手だったが、内野手として評価している。三塁手、遊撃手で可能性を秘めている
育成8巡目荒井颯太外野手 関根学園高(新潟県)
190センチ、98キロ
右投右打
大きな体からの飛距離のある打撃が魅力。右の大砲として期待。




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