月日 | 相手 | 勝敗 | 場面 |
10.3 | ヤクルト | ○ | 今季のレギュラーシーズン最終戦となった、東京ヤクルトスワローズとの25回戦が神宮球場で行われた。巨人は本塁打攻勢で序盤に3点を奪うも、2番手の桜井が2回5失点の大乱調で逆転を許す。それでも巨人は代打・亀井の適時打などで六回に6対6の同点に追い付く。同点のまま迎えた九回、先頭の相川が遊撃内野安打で出塁すると、その後満塁とし、2年目の山本がグランドスラムを放ち10対6と勝ち越しを決めた。最後は5番手の篠原が試合を締め、ゲームセット。今季最終戦を制した巨人は、72勝68敗3分でシーズンを終えた。 由伸監督は、先発メンバーに昨年のドラフト1位ルーキーの吉川尚や2年目の宇佐見など、若手野手を積極起用。その期待に選手たちが早速応える。初回、一死から吉川尚がプロ入り初ヒットとなる左前打を放つ。坂本が中越えの第15号2点本塁打で続き、幸先良く2点を奪う。二回には宇佐見が中越えに第4号ソロ本塁打を放ち、序盤で3点を先行する。 先発マウンドを託されたのは、2年目の左腕・中川。初回、2本の安打で一死一、三塁のピンチを招く。ここは雄平を二塁併殺打に打ち取り、無失点で切り抜ける。三回に二死から連打で1点を失うが、3回1失点とプロ初先発でまずまずの結果を残した。 四回、継投に入った巨人は2番手として桜井が登板する。簡単に二死を取るも、そこからヤクルト打線の猛攻を受ける。安打と四球で一、二塁のピンチを背負うと、代打・大松、坂口と連続で適時打を浴び同点に追い付かれた。五回も続投した桜井だが、またも二死から捕らえられ、計3失点。リードを守り切れず、逆にヤクルトを追いかける展開になった。 3点ビハインドで迎えた六回。先頭のマギーがヤクルト3番手・山本から左越えソロ本塁打を放ち、反撃ののろしを上げる。宇佐見の中前打、重信の右翼線二塁打で二死二、三塁のチャンス。ここでヤクルトは投手を松岡に代え逃げ切りを図るが、桜井の代打・亀井が7球目の直球を捉え、右前2点打で試合を振り出しに戻す。 勝ち越しを狙う打線は七回、二死からマギーが左翼線二塁打で出塁する。これがシーズン48本目の二塁打となり、セ・リーグ新記録を樹立した。しかし、続く長野は三ゴロに倒れ好機を生かせない。その後は両軍救援陣の好投が光り、6対6の同点のまま八回を終える。 九回、先頭の戸根の代打で送り出されたのは、今季限りでの引退を表明している相川。かつての同僚でもあるヤクルト5番手・秋吉の直球を振り切ると、打球は三遊間へ。全力疾走で遊撃内野安打とし、自らの引退に花を添えた。さらに死球や犠打などで一死満塁としたところで、途中出場の山本が満塁本塁打を放ち、4点の勝ち越しに成功する。九回裏は5番手で篠原が登板。四球で走者を出しながらも後続を断ち、勝利で試合を終えた。 巨人はこれで全日程を消化。交流戦の負け越しなどが響き、リーグ4位で11年連続のクライマックスシリーズ進出を逃した。しかし、最終戦では山本が試合を決めるプロ入り初本塁打、吉川尚も猛打賞を達成するなど若手が活躍し、来季につながる一勝でシーズンを終えた。 |
10.1 | 阪神 | ● | 東京ドームで行われた阪神タイガースとの25回戦。巨人の先発・田口は序盤を無失点に抑え上々の立ち上がりを見せたが、三回に二死から連打を許し3点を失ってしまう。反撃したい打線は四回に村田の3試合連続本塁打となるソロ本塁打と小林のスクイズで1点差に迫る。しかし、直後の五回に2番手で登板した畠が2本の本塁打を浴び2対5とされる。打線は九回、阪神の守護神・ドリスから亀井、宇佐見が適時打を放ち1点差まで追い上げるが、陽が投ゴロに倒れ試合終了となった。巨人はホーム最終戦を飾れず、同時刻で行われていたDeNA対広島の試合でDeNAが勝利したため、4位が確定。クライマックスシリーズ導入以降、毎年出場していた巨人だったが、11年連続出場とはならなかった |
9.30 | 阪神 | ● | 東京ドームで行われた阪神タイガースとの24回戦。巨人は先発の畠が試合開始からわずか4球で危険球退場。序盤からリリーフをつぎ込む展開で早々に2点を失うも、二回に村田のソロ本塁打で1点を返す。その後は両軍走者を出しながら、互いに得点を奪えない。しかし5番手・マシソンが七回、八回に本塁打を含め3点を失い、一気に阪神に突き放された。打線も終盤は3イニング連続で三者凡退と元気なく、1対5で試合終了。連勝が「4」でストップした巨人は、クライマックスシリーズ進出に向けて痛い一敗となった |
9.27 | 中日 | ○ | 東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの今季最終25回戦。試合序盤はマイコラスと小笠原の両先発による投手戦が繰り広げられる。五回、村田のソロ本塁打で巨人が先制すると、六回にも阿部の適時打でリードを広げる。マイコラスは九回に福田のソロ本塁打で1点を失うも、続くピンチを2番手のカミネロが抑え、2対1で逃げ切った。巨人は連勝を4に伸ばし、クライマックスシリーズ進出争いに望みをつないだ。 巨人先発は中4日での登板となるマイコラス。初回、二死から連打で一、三塁のピンチを招く。ここは続く福田を見逃し三振に仕留め、無失点でしのいだ。その後は尻上がりに調子を上げ、五回まで毎回の8三振を奪うなど中日打線を封じ込める。 一方の打線は、前回対戦で完投勝利を許した中日先発・小笠原に序盤2回を完璧に抑えられる。三回、先頭の中井が二塁打で出塁するも後続が倒れ、マイコラスを援護することができない。 試合が動いたのは五回裏。先頭の村田が低めのカーブを捉え、バックスクリーン左に飛び込む第12号ソロ本塁打で巨人が先制に成功する。さらに六回にはマギーがセ・リーグ最多タイ記録に並ぶシーズン通算47本目の二塁打を放ち、チャンスを作る。二死後、阿部が中前へと抜ける適時打で2点目を追加した。 マイコラスは7回を投げ終えた時点で100球を超えていたが、八回も続投。先頭の代打・谷に安打を浴びると、内野ゴロの間に二塁への進塁を許す。しかし、後続をきっちりと打ち取り得点を与えない。 八回、打線は中日2番手・谷元を攻め立てる。一死からマギーが四球を選ぶと、坂本が左前打でチャンスを広げる。この場面で阿部、村田に打席が回るも、連続三振に倒れた。無得点に終わり、2対0のまま九回を迎える。 今季初完封を狙い、マイコラスは九回のマウンドへ。だが一死から福田にソロ本塁打を浴び1点差に詰め寄られると、高橋にも二塁手のグラブをはじく右前打を許し同点の走者を背負う。由伸監督は、ここでマイコラスの降板を決断。カミネロが2番手としてマウンドに上がる。盗塁などで走者を三塁まで進められるが、後続を抑えリードを守り切った。先発のマイコラスは完封まであと一歩のところでリリーフにマウンドを譲ったが、8回と3分の1を1失点の好投で自身最多の14勝目を挙げ、チームを勝利に導いた。中日との今季最終戦を勝利で飾り、対戦成績を14勝11敗で終えた。 |
9.26 | ヤクルト | ○ | 東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの24回戦。巨人打線は二回、無死一、三塁から中井の中前適時打で先制すると、四回にも中井が球団通算1万号本塁打となる第5号ソロ本塁打を放ち、2点目を追加。さらに六回には長野に第16号ソロ本塁打が飛び出し、3対0と点差を広げた。援護をもらった先発・菅野は立ち上がりから抜群の投球を披露。六回を投げ切り、ヤクルト打線を散発2安打無失点に封じ込める。七回には2番手・西村が二死一、二塁から、突如緊急降板のトラブル。3番手を任された池田が二死満塁とされるも、坂口を空振り三振に仕留め、得点を許さない。八回はマシソン、九回はカミネロが無失点でつなぎ、5投手の完封リレーで3対0で逃げ切った。巨人はこのカード3連勝。3位・DeNAとのゲーム差を「1」につめた。菅野は両リーグトップとなる17勝目を挙げ、初の最多勝獲得に向けて一歩前進した。 打線は二回、先頭の村田が中前打で出塁すると、長野の右前打で一気に三塁まで進み、無死一、三塁の好機を作る。ここで「7番・左翼」で先発出場の中井が中前適時打を放ち、村田が生還。3連打で幸先良く1点を先制する。 先発の菅野は、三回までひとりの走者も許さない完璧な立ち上がり。四回は先頭の坂口に二塁打を許し、その後二死一、三塁とされたが、リベロを遊ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。 その裏、中井がフルカウントから内角直球を振り抜くと、打球は左中間席にライナーで飛び込む第5号ソロ本塁打に。この一打が記念すべき球団通算1万号本塁打となり、2点目を追加した。 援護をもらった菅野は、四回以降もテンポ良く打たせて取り、ヤクルト打線を寄せつけない。菅野は六回を投げ切り、98球2安打無失点の好投でマウンドを救援陣に託した。 六回、長野が第16号ソロ本塁打を左中間席中段に叩き込み、3対0と点差を広げた。 七回のマウンドには2番手・西村が上がるも、内野安打と左前打を打たれ、二死一、二塁とされる。ここで西村が投球後に不調を訴え、緊急降板。由伸監督は3番手・池田をマウンドに送るも、代打・荒木に中前打を浴び、二死満塁と一打逆転のピンチを招く。それでも池田は坂口を空振り三振に仕留め、得点は許さなかった。 八回は4番手・マシソンがヤクルト打線を三者凡退に抑え、無失点でつなぐ。 その裏、打線はヤクルトの4番手・中尾を攻め立てる。坂本の振り逃げ、阿部の左前打、中井の四球で二死満塁のチャンスを作ったが、小林が空振り三振に倒れ、追加点は奪えなかった。 九回は守護神・カミネロがマウンドへ。一死から中村に二塁打を浴び、三塁まで進まれたが、最後は藤井を左邪飛に打ち取り、試合終了。巨人は5投手の完封リレーで3対0で逃げ切った。菅野は両リーグトップとなる17勝目を挙げ、初の最多勝獲得に一歩前進。対ヤクルト戦では今季5戦5勝とした。 |
9.25 | ヤクルト | ○ | 神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの23回戦。巨人先発・吉川光は三回に突如崩れ、一挙5失点。序盤で大きなビハインドを背負った。反撃したい巨人は五回、阿部、村田の適時打で3点を返す。六回にも1点を追加し、差をじりじりと詰めていく。投手陣も四回以降、相手打線を寄せ付けず、主導権を握らせない。すると七回、6番亀井が中越えソロ本塁打を放ち、5対5。試合を振り出しに戻す。巨人は続く八回、マギーがこの日2本目の適時打を放ち、勝ち越しに成功。その後はマシソン、カミネロとつなぎ、1点差を守り切った。6対5で勝利した巨人は2連勝。3位DeNAも勝利したため、差は1.5のままとなった。 試合が動いたのは三回裏。吉川光が一死から連打で二、三塁とされると、2番山崎に中前適時打を浴び先制点を奪われる。さらに満塁から山田に左前2点打を浴び3点のリードを許す。ここで吉川光は降板。しかし2番手・篠原もヤクルト打線を止められない。結局この回打者11人の猛攻を受け、一挙5失点。 反撃したい巨人は五回、小林が四球で出塁。代打・脇谷が右前打で続き、無死一、二塁とする。二死後、坂本が四球を選び満塁に。この場面で阿部が左前2点打、村田が右中間適時二塁打を放ち、この回3得点。その差を2点とする。 六回、巨人はヤクルト3番手の松岡を攻める。一死から小林が左中間二塁打で好機を演出。その後二死一、三塁とすると、マギーが右前適時打を放ち、4対5。1点差まで詰め寄る。 巨人投手陣は四回以降、篠原、田原、池田とリレーし、相手打線を六回までパーフェクトに抑え、味方の反撃を待つ。 すると七回、二死から亀井が中越えにソロ本塁打を放ち、同点。5点差を追いつき、試合を振り出しに戻した。 その裏、安打と失策で無死一、二塁のピンチの場面で、マシソンがマウンドへ。マシソンはバレンティン、山田、代打・大松をきっちり抑え、ピンチを脱した。 打線は八回、先頭の橋本到が内野安打で出塁。捕逸と二ゴロで一死三塁とすると、マギーが値千金の右前適時打を放ち、6対5。巨人が勝ち越しに成功する。 その後は八回マシソン、九回カミネロと相手打線を封じ、逃げ切った。5点差をひっくり返した巨人は2連勝。3位DeNAも勝利したため、ゲーム差は1.5のままとなった。 |
9.24 | ヤクルト | ○ | 神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの22回戦。巨人の先発・田口は、初回に2点を先制されてしまう。打線は三回、ヤクルトの先発・ブキャナンから3者連続四球を選び二死満塁の好機を作ると、阿部、村田、亀井の3連続適時打で一挙4点、逆転に成功する。続く四回にも一死満塁とすると、坂本の犠飛で5対2とリードを広げた。田口は五回に中村にソロ本塁打を許したものの、5回を投げて3失点とまずまずの投球。六回からは西村、マシソン、カミネロのリレーで、ヤクルト打線を無失点に抑えて勝利。連敗を「2」で止め、3位DeNAとのゲーム差は1.5のままとなった。 巨人の先発・田口は立ち上がりから不安定な投球。先頭打者の坂口に安打を許すなど、連打と四球でいきなり無死満塁のピンチを迎える。続く山田の遊ゴロの間に走者がかえり先制点を与えると、続くリベロにも右前適時打を許し、この回2点をリードされてしまう。 打線は三回。二死から陽、マギー、坂本が3者連続で四球を選び、二死満塁の好機を作る。続く阿部がヤクルトの先発・ブキャナンから中前にはじき返す2点打、同点に追いつく。さらに村田、亀井も適時打を放ち、この回4得点と逆転に成功する。 立ち直りたい先発の田口だが、三回も苦しい投球が続く。山田、リベロに連打を許し無死一、二塁のピンチ。一死後、中村の放った打球は右翼線へ。二塁走者のリベロが本塁を狙うが、ここは右翼手の長野の好返球でタッチアウト。味方の好守に助けられ、この回を無失点で切り抜けた。 四回、先頭打者の小林が安打で出塁。一死後、陽の安打、マギーの四球で、またも満塁機を迎える。続く坂本が右犠飛で、5対2とリードを広げた。 二回以降、毎回走者を出しながらも無失点でしのいでいた田口は五回、簡単に二死としたが、中村に左中間へソロ本塁打を浴びる。後続は打ち取り、勝利投手の権利を得てマウンドを後に託した。 2番手でマウンドに上がったのは西村。六、七回と走者を出したものの、本塁には返さず、無失点で切り抜けた。 八回はマシソン、九回はカミネロがヤクルト打線を寄せ付けない投球を見せ、いずれも三者凡退で打ち取り試合終了。三回に集中打で逆転し、継投で逃げ切った巨人は連敗を「2」で止め、3位DeNAとのゲーム差を1.5のままとした。 |
9.23 | 広島 | ● | マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの25回戦。先発の畠は初回、丸のソロ本塁打で1点を失う。巨人は四回に小林のソロ本塁打で同点とするも、直後に畠が2点を勝ち越される苦しいゲーム運び。打線は六回に広島先発の薮田から1点を奪うが、その後は広島の投手リレーの前に度々の得点機を逃し、2対3で惜敗した。投手陣が広島打線を3安打に抑える奮闘を見せながら、9安打でわずか2得点の打線が援護できず、巨人は痛い連敗。今季の広島戦を、7勝18敗と大きく負け越して終わった |
9.22 | 広島 | ● | マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの24回戦。試合は終始広島ペースで進んだ。巨人先発のマイコラスは初回、自らの暴投で先制を許してしまう。四回は三連打を含む2本の適時打を浴び、2点を献上。五回にも2点を失い、結局5回5失点で降板となった。何とか投手陣を援護したい打線だったが、広島先発の中村祐を打ち崩せない。二回は無死一、二塁の好機をつくったが、後続が倒れ無得点。その後は好機をつくれず、五回以降は二塁すら踏むことができなかった。マイコラスの後を受けた救援陣は六回以降、パーフェクトリレーの好投を見せたが、打線は八回、九回も相手救援陣に封じられ、3安打完封負け。0対5と完敗を喫した巨人は、この日試合のなかった3位DeNAとの差が広がってしまった。 |
9.20 | 阪神 | ○ | 甲子園球場で行われた阪神タイガースとの23回戦は、菅野、秋山の両エース対決となった。巨人打線は初回、この日3番に座ったマギーにソロ本塁打が飛び出し、先制点を挙げる。二回には無死から村田、亀井の連打で好機をつくり、続く長野の左前適時打で追加点を奪った。2点の援護をもらった菅野は圧巻の投球を披露。三回、四回に安打を許したものの、五回以降はすべて三者凡退に切って取るパーフェクトピッチングを見せる。結局、打者28人を2安打のみに抑え、今季4度目の完封勝利でリーグトップの16勝目を飾った。 巨人打線は初回、阪神先発・秋山からマギーの17号ソロ本塁打で先制する。さらに二回には無死から村田、亀井の連打で二、三塁の好機をつくると、続く長野が秋山の速球を左前へはじき返し、村田が生還。さらに1点を追加する。 巨人先発は菅野。初回、二回を三者凡退に切って取る完璧な立ち上がり。以降も阪神打線を寄せ付けない圧巻の投球で5回を被安打2、無失点で折り返す。 一方の打線は三回以降、立ち直った秋山を打ち崩すことができず、試合は2対0のまま後半戦へと突入する。 八回一死、坂本が阪神3番手の藤川から中前打を放ち、四回以来の走者となる。しかし、陽が空振り三振に倒れると、続くマギーの打席で坂本が二盗失敗。チャンスを広げられない。 九回、無死からマギーが四球、阿部が投手強襲の内野安打で一、二塁の好機とする。さらに村田の犠打、亀井の四球で一死満塁と絶好の得点機とする。しかし、ここで打席に入った長野が阪神4番手の石崎に投併殺打に打ち取られ、無得点に終わる。 九回もマウンドに立った菅野。危なげなく二死にこぎつけ、最後は糸井を一ゴロに打ち取り、試合終了。五回以降、パーフェクトに抑え込んだ菅野は打者28人、被安打2、無四球の完封勝利で今季16勝目。今季最後となる甲子園での阪神戦を白星で飾った。チームは3位DeNAにゲーム差なしと迫った。 |
9.19 | 中日 | ● | ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの24回戦。巨人先発の吉川光は三回、松井佑に本塁打を許し2点を失う。続く四回、適時打で追加点を奪われ、無死満塁のピンチで二者連続の押し出し四球を与え0対5。さらに、2番手の田原も満塁本塁打とソロ本塁打を連続で浴び、この回一挙8点を奪われ、0対10と点差を広げられる。打線は六回、村田の左越え本塁打で2点を返す。しかし、以降は中日先発・小笠原の前に追加点を奪うことができず、2対10で試合終了。巨人は4位に転落、CS出場へ痛い黒星を喫した |
9.18 | 中日 | ● | ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの23回戦。巨人先発の田口は、持ち味の低めに集める投球が冴え、7回を無失点に抑える好投を見せた。しかし、打線はプロ初勝利を目指す中日先発の新人・笠原を打ちあぐねる。七回まで放った安打はわずか1本。得点の糸口を見出せなかった。両軍無得点のまま迎えた八回、ついに均衡が破れる。2番手のマシソンが代打の藤井に右越え2点本塁打を浴び、先制を許してしまう。巨人は九回も無得点に終わり、0対2で試合終了。田口が7回無失点の好投も、打線が散発2安打と沈黙した巨人は、投手戦に敗れ、クライマックスシリーズ出場に向け、手痛い敗戦を喫した |
9.17 | DeNA | ○ | 東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの25回戦。巨人打線は初回、一死満塁から村田の2点二塁打で先制すると、続く二回にはマギーの適時二塁打で加点し、DeNA先発・濱口を攻略する。巨人先発のルーキー右腕・畠は五回までDeNA打線を無安打に封じ込める快投を見せる。打線は五回、小林、畠の連続適時打、陽の犠飛で3点を加え、中盤で6対0とDeNAを突き放す。畠は六回にこの試合初めての安打を浴びるものの、ホームは踏ませず、7回2安打無失点と見事な投球を披露した。八回はマシソンが無失点で切り抜け、最終回はカミネロが1点を失いながらもこれ以上の追加点は許さず、6対1で試合終了。同率3位で並ぶDeNAとの今季最後の直接対決を制した巨人は、再び単独3位に躍り出た。 同率で3位に並ぶDeNAとの今季最終戦。負けられない一戦の先発を託されたルーキー右腕・畠は初回から躍動し、DeNA打線を三者凡退に退ける完璧な立ち上がりを見せた。 対するDeNA先発は、同じくルーキー・濱口。巨人打線は、一死から、マギー、坂本、阿部が三者連続で四球を選び、いきなり一死満塁のチャンスを迎える。すると、続く村田が右中間を破る2点二塁打を放ち、幸先よく2点を先制する。 続く二回、二死から陽が相手失策の間に二塁まで進むと、マギーの左翼線適時二塁打で1点を追加し、3対0。濱口の不安定な立ち上がりと、相手守備の隙を突き、序盤から試合の主導権を握った。 3点の援護をもらった畠は、初回以降も勢いが衰えず、五回まで無安打無失点と、相手打線を封じ込める。 するとその裏、一死から村田の安打、長野の二塁打で一死二、三塁。続く中井の代打・橋本到が歩かされ、満塁としたところで、小林の適時打で1点を追加。さらに、畠がプロ入り初安打となる中前適時打、陽が犠飛を放ち、これで6対0。見事にチャンスをものにし、一気にDeNAを突き放した。 六回、畠は先頭の倉本に右前打を放たれ、この試合初めて安打での走者を出す。続く桑原の右前打、梶谷の一ゴロで一死二、三塁とされる。このピンチでも畠は堂々たる投球を見せる。筒香を三ゴロ、ロペスを空振り三振に打ち取り、無失点。DeNAの中軸に仕事をさせず、リードを守る。 畠は七回も0点に抑え、その裏に自身の打席に代打が送られたところで降板。重要な一戦の先発を任され、7回2安打無失点と、見事な投球で由伸監督の期待に応えて見せた。 八回はマシソンが三者三振に抑える。最終回は守護神・カミネロが登板。3安打を浴び1点を失うも、追加点は許さず、6対1で試合終了とした。 大一番で好投を見せた先発の畠は6勝目。打線も効果的に得点し、同率で並ぶDeNAとの今季最後の直接対決を制した巨人は、再び単独3位に躍り出た。 |
9.16 | DeNA | ● | 東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの24回戦。巨人先発のマイコラスは立ち上がりから快調で、三回まで一人の走者も許さない圧巻の投球を披露した。しかし四回、梶谷に右越え本塁打を打たれ、先制を許してしまう。一方の打線はDeNA先発・井納を打ちあぐね、度々好機を作るものの得点を奪えない。七回以降はDeNAの細かい継投策の前に、ホームベースが遠い展開となる。最後はDeNA守護神・山崎康の前に三者凡退で倒れ、0対1で試合終了。先発マイコラスが7回1失点の好投も打線が沈黙した巨人は、これでDeNAに勝率で並ばれ、3位タイとなった |
9.14 | 阪神 | △ | 甲子園球場で行われた阪神タイガースとの22回戦。巨人先発の菅野は初回に2点を失う苦しい立ち上がり。打線は阪神先発の秋山を打ちあぐね、中盤まで0行進が続く展開となった。先制されながらも立ち直った菅野が七回まで2失点でしのぎ迎えた八回、陽の適時打で1点を返す。さらに九回には二死から長野の適時打で同点とし、試合は延長戦へ。その後は両軍のリリーフ陣が粘り、延長十二回、2対2の引き分け。これで阪神との対戦成績を12勝8敗2分けとし、今シーズンの勝ち越しを決めた。 巨人先発の菅野は初回、上本と糸井の連打などで二死二、三塁といきなりのピンチを背負うと、5番・大山に左前2点打を浴び先制を許す。 エースを援護したい打線は阪神先発の秋山に対し、三回まで無安打。四回にマギーがチーム初安打で出塁するも後が続かず、秋山には六回まで無得点に抑えられた。 初回に2失点した菅野もその後は立ち直る。走者を出しながらも要所を締め、追加点は与えない。中盤まで、菅野と秋山の投手戦が繰り広げられた。 菅野が六回、七回と2イニング連続で三者凡退に抑えて迎えた八回の攻撃、マウンドには阪神3番手の桑原。由伸監督はここで代打攻勢をかけ、一死から小林の代打・脇谷、菅野の代打・宇佐見が連打で一、二塁と、見事に采配が的中する。ここで陽に中前適時打が飛び出し、1対2。ようやく巨人が1点差にまで詰め寄る。なおも一死一、二塁の場面が続いたがここまで2安打のマギーが投併殺打に倒れ、菅野に勝ち星をつけることはできなかった。 八回は2番手のマシソンが打者3人を完璧に抑える好リリーフを見せると九回、阪神の守護神・ドリスに対し、阿部の右中間二塁打から二死一、二塁のチャンス。ここで長野が三遊間をゴロでしぶとく破る左前適時打を放ち、土壇場で巨人が2対2の同点に追いつく。その裏はカミネロが無死一、二塁とされながらも無失点に抑え、試合は延長戦に突入した。 粘る巨人打線も、延長戦では阪神の継投の前に沈黙する。結局、十回以降は走者を出せずに終わった。 一方、巨人のリリーフ陣も踏ん張りを見せる。十回は2イニング目のカミネロ、十一回は池田、十二回は西村がそれぞれ登板。いずれも走者を得点圏まで進める苦しいピッチングとなったが、サヨナラのホームは踏ませず、2対2で試合終了。この3連戦で2度目の引き分けとなった。巨人は今季の阪神戦勝ち越しで、広島以外のセ・リーグ4球団に対しての勝ち越しを決めた。 |
9.13 | 阪神 | ○ | 甲子園球場で行われた阪神タイガースとの21回戦。巨人打線は序盤に猛攻を見せ、二回にマギーの3点本塁打など打者一巡の猛攻で一挙6点を先制する。四回にも橋本到の中犠飛で、7対0とリードを広げた。6月28日以来のマウンドとなった巨人先発・吉川光は、毎回安打を許しながらも、要所を締めて6回無失点。このリードを田原、西村、篠原のリレーでつなぎ、7対2で快勝した。吉川光は移籍後初勝利。横浜DeNAベイスターズが敗れたため、巨人が3位に浮上した。 巨人の先発は、6月28日以来の一軍マウンドとなった吉川光。初回に一死から二塁打を許したが、後続を打ち取り無失点で切り抜けた。 打線は序盤から猛攻を見せる。二回、先頭打者の村田が阪神先発・岩田から中前打を放ち出塁すると、その後一死一、二塁となったところで、小林の左前適時打で先制に成功する。さらに敵失、陽の適時打で2点を追加。続くマギーが初球の直球をはじき返し、左翼スタンドへの3点本塁打。打者一巡の猛攻で、この回一挙6得点を挙げた。 四回、代わった阪神2番手・榎田から、阿部の左前打などで無死満塁の好機を作る。一死後、橋本到の中犠飛で7対0とリードを広げた。 吉川光は二回以降、毎回安打を許す投球。四回、五回には一死一、二塁のピンチを背負ったが、いずれも無失点で切り抜けた。 六回、一死から阿部、村田、長野の3連打でこの試合2度目の満塁の好機を作る。しかし後続が倒れ、追加点はならなかった。 先発・吉川光の後を受け、七回から2番手を任されたのは田原。安打と四球で二死一、二塁とされたが、中谷を一邪飛に打ち取り、ピンチをしのいだ。八回は3番手・西村が無失点で切り抜けた。 7対0で迎えた九回、4番手の篠原がマウンドに上がる。先頭の上本を四球で出塁を許すと、続く糸井に右越え本塁打を浴び、2点を返された。しかしその後は3人で片付けて試合終了。二回に一挙6点を奪い試合の主導権を握ると、投手陣も毎回安打を浴びながらも、4投手のリレーで九回の2点のみに抑え、粘りの投球で勝利をもたらした。横浜DeNAベイスターズが敗れたため、巨人が3位に浮上した |
9.12 | 阪神 | △ | 甲子園球場で行われた阪神タイガースとの20回戦。試合は先発・田口が二回までに5失点と阪神打線に攻略されるも、長野が3打点を挙げるなど4点を返し阪神に食らい付く。4対5のまま迎えた九回、無死一、二塁の場面で橋本到が左前打で続くと、敵失も絡み同点に追い付いた。その後はカミネロ、マシソンとリリーフ陣が好投し、5対5の引き分けで試合を終えた。 巨人先発は、昨季から対阪神7連勝中と相性の良い田口。初回、一死二、三塁のピンチで福留に適時打を浴び、2点の先制を許す。続く二回も簡単に二死を奪うが、投手の藤浪にフルカウントから四球を与えてしまう。するとここから、阪神打線に決め球のスライダーを狙われ、3本の適時打を含む4連打で3点を失う。二回を終えて0対5と、苦しい立ち上がりになった。 追い上げたい打線は三回、先頭の長野が左中間にソロ本塁打を放ち、1点を返す。 さらに四回、先頭の坂本が死球で出塁すると、打線はそこから阪神先発・藤浪を攻め立てる。一死後、盗塁と四球で一、二塁とチャンスを広げたところで、亀井が右中間適時二塁打を放つ。前の打席で本塁打の長野も中前2点打で続き、藤浪をマウンドから降ろした。1点差に詰め寄ったが、後続が2番手の石崎に抑え込まれ同点とはならなかった。 田口は四回も続投。無死一、二塁とされるもクリーンアップを凡打に仕留め、無失点で切り抜ける。その後は立ち直り、五回、六回と無安打に封じてリリーフ陣に後を託した。田口は6回を投げ被安打10、5失点という内容だった。 七回からは2番手として池田がマウンドに。阪神打線を三者凡退に抑えると、八回は田原が登板。一死二塁のピンチを抑え、打線の奮起を待つ。 4対5と1点ビハインドのまま迎えた九回。阪神6番手・ドリスから先頭の亀井が内野安打、長野も四球を選ぶなど無死一、二塁の好機を演出する。さらに代打・橋本到も遊撃手と左翼手の間に落ちる安打で続くと、処理にあせった左翼手の福留が悪送球。その間に亀井が生還し、土壇場で同点に追い付いた。なおも無死二、三塁と勝ち越しのチャンスだったが、ドリスを捉え切れず、勝ち越すことができない。 由伸監督は九回裏のマウンドに抑えのカミネロを送る。カミネロは一死から糸井に四球と盗塁を許すが後続を断ち、試合は延長戦に突入する。 5対5のまま迎えた十二回、巨人は先頭の寺内が岩崎から左越え二塁打を放つ。坂本も内野安打で出塁すると、この場面で4番の阿部が犠打を成功させ、一死二、三塁と勝ち越しのチャンスを作る。だが村田、亀井が打ち取られ、この試合の巨人の勝ちはなくなった。 十二回裏は、マシソンが2イニング目のマウンドに上がる。一死から大山に四球を与え、盗塁で得点圏へ進塁されるが、鳥谷、代打・中谷から連続三振を奪い、試合終了。先発の田口が序盤に崩れるも、打線の奮起とリリーフ陣の粘投もあり、引き分けに持ち込んだ。しかし、ゲーム差0で並んでいた3位・横浜DeNAが勝利したため、3位とのゲーム差は0.5に広がった。 |
9.10 | ヤクルト | ○ | 東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの21回戦。巨人は二回、併殺崩れの間に1点を先制すると、四回にも敵失がらみで1点を追加。先発のマイコラスは、7回を2安打無失点と、ヤクルト打線を封じ込めた。打線は七回、阿部、村田、長野が3連続適時打を放ち、リードを5点に広げ、試合を決定づける。八回にマシソンが1点を失うも、その裏に坂本のこの試合3安打目となる適時打で1点を取り返し、再び5点差。九回はカミネロが三者凡退に抑え、6対1で試合終了。マイコラスは自己最多タイの13勝目。この勝利で、今シーズンのヤクルト戦の勝ち越しが決まった。 巨人は二回、阿部、村田の連打で、無死一、三塁と、今季初先発のヤクルト・成瀬を攻めたてる。続く長野の一ゴロ併殺崩れの間に、阿部が生還し、1点を先制した。 巨人先発はマイコラス。今シーズンここまで12勝をあげている右腕は、三回まで出した走者は四球での一人のみと安定感抜群。四回に先頭の山崎に初安打を浴び、一死から山田に四球を与え、一死一、二塁。この試合初めてピンチを招くも、続くリベロ、武内を打ち取り、無失点で切り抜けた。 ピンチを脱したその裏、先頭の坂本が中越えに二塁打を放つと、阿部の投ゴロの間に三進。村田が倒れ、二死三塁で、続く長野の三ゴロをヤクルト三塁手・リベロが悪送球。ラッキーな形で1点を追加する。 マイコラスは中盤以降も快投を続け、7回をわずか2安打無失点と、完璧にヤクルト打線を封じ込めた。 七回、マイコラスの代打・脇谷が倒れるも、続く陽が内野安打で出塁。二死後、坂本が安打でつなぎ、二死一、三塁と久しぶりの得点機を迎える。この場面から登板のヤクルト4番手・松岡から、阿部、村田、長野が3連続適時打を放ち、3点を追加。5対0とリードを広げ、試合を決定づける。 八回はマシソンが登板。先頭に安打を放たれると、自身の暴投と四球で無死一、二塁とし、坂口に適時打を放たれ、1点を失ってしまう。しかし、続く山崎を右飛、バレンティンを併殺に打ち取り、最少失点で切り抜けた。 その裏、二死から陽が左翼線二塁打を放つと、マギーも安打でつなぎ、一、三塁。ここで坂本がこの試合3安打目となる中前適時打を放つ。二死からの3連打で1点を追加し、再び5点差とヤクルトを突き放した。 最終回はカミネロが登板。見事、三者凡退に抑え、6対1で試合終了。先発で好投のマイコラスは、自己最多タイの13勝目。この勝利で、今シーズンのヤクルト戦勝ち越しが決定した。 |
9.9 | ヤクルト | ● | 東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの20回戦。畠・小川の両先発の好投で緊迫した投手戦となった。均衡が崩れたのは六回。畠が2つの四球で一、二塁の危機を招くと山田に3点本塁打を浴び、先制を許してしまった。九回には西村が山田に2打席連発となるソロ本塁打を浴び、点差は4点に。打線はチャンスは作るものの、あと一本が出ず、投手陣を援護することは出来なかった。巨人は無得点で敗れ、このカードの対戦成績は1勝1敗となった |
9.8 | ヤクルト | ○ | 東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの19回戦。序盤は巨人・菅野、ヤクルト・岩橋による投手戦となり、速いペースで試合が進んだ。均衡が破れたのは五回。巨人は2つの相手失策から好機をつくると、マギーが左翼線に適時打を放ち2点を先制する。援護をもらった菅野はその後も相手打線を寄せ付けず、試合は2対0のまま終盤に突入。八回、打線はマギー、坂本の連打で好機を演出すると、二死満塁から橋本到が遊撃内野安打を放ち、2点を加えた。九回もマウンドに上がった菅野は併殺打の間に1点を失ったが、後続を打ち取り4対1で試合終了。無四球完投の菅野は15勝目をマークし、打線も中盤、終盤と効果的に点を奪った。投打が噛み合った巨人は3連戦の初戦を勝利で飾った。 二回、菅野は一死から坂口、リべロに連打を許し一死一、二塁のピンチを背負う。しかし後続を空振り三振、遊ゴロに打ち取り、先制を許さない。 岩橋を打ちあぐねて三回まで6三振を喫していた打線だが、四回に好機が訪れる。坂本、村田が四球を選び、二死一、二塁とこの試合初めて得点圏に走者を進める。しかしこの場面で長野は投ゴロ。好機を生かせず先制とはならなかった。 一方の菅野も負けていない。五回を終えた時点で、走者を背負ったのは二回のみ。相手打線を寄せ付けず、味方の援護を待つ。 五回、先頭の岡本が相手野手の失策で出塁。小林が送り、一死二塁の好機をつくる。二死後、陽の当たりは再び相手の失策を誘い、一、三塁と好機が広がる。ここでマギーが左翼線に痛烈な2点二塁打を放ち、巨人が先制に成功した。 追加点の欲しい打線だったが、六回、七回は無得点に終わる。一方の菅野も危なげない投球で相手打線を封じ、2対0のまま試合はこう着状態となる。 八回、菅野は2本の安打を許し、二死一、二塁と久々のピンチを迎える。しかしここは冷静に山崎を投ゴロに仕留め、点を与えない。 その裏、打線はヤクルト3番手の石山を攻め立てる。先頭のマギーが二塁内野安打で出塁すると、続く坂本がヒットエンドランを成功させ、無死一、二塁の好機を演出。阿部、村田が三振のあと、亀井は四球を選び二死満塁とする。ここで橋本到の当たりは遊撃内野安打となり、重信、二塁走者の坂本も一気に生還。好投の菅野を大きく援護するダメ押しの2点を奪い、勝負を決定づけた。 九回、菅野は味方の失策と安打で無死一、三塁とされると、併殺打の間に1点を奪われる。だが後続を打ち取り、4対1で試合終了。自身5度目の完封とはならなかったものの、菅野は1失点完投で15勝目をマーク。打線も中盤、終盤と効果的に点を奪い、巨人は3連戦の初戦を完勝した。 |
9.6 | 中日 | ● | 前橋で行われた中日ドラゴンズとの22回戦。巨人先発は、自身8連勝中の田口。二回に先制点を許したものの、丁寧な投球で5回を1失点に抑える。しかし、打線は中日先発・大野の前に得点を挙げられず、序盤は投手戦となった。転機は六回。田口が二死一、二塁で谷に痛恨の一発を浴び、0対4と点差を広げられる。巨人救援陣は七回以降を無失点に抑えるも、打線が大野を最後まで攻略出来ず、散発2安打で完封負けを喫した。 . |
9.5 | 中日 | ○ | 松本で行われた中日ドラゴンズとの21回戦。先制を許した巨人は三回、小林の犠飛で追いつくと、四回にはマギーの2点本塁打などで3点を勝ち越す。1点差に迫られた六回には、マギーの3打点目となる適時二塁打で5対3と再び点差を広げる。逃げ切りを図る巨人は、七回に西村を投入するも、連打を浴び5失点を喫し、逆転を許してしまう。しかし土壇場の九回、長野の適時打と宇佐見の2ランで同点に追いつく。そして十一回裏、寺内がサヨナラ3点本塁打を放ち、3位争いに弾みをつける劇的な勝利をつかみ取った。 巨人先発・宮國は、二回に連打で二死二、三塁とされると、中日先発・伊藤に先制適時打を浴びてしまう。 一方の巨人打線は四回、一死満塁のチャンスに、小林がきっちり犠飛を放ち同点に追いつく。 続く五回には、ヒットの陽を一塁に置いて、打席にはマギー。抜けた変化球を捉えると勝ち越しの2点本塁打となり、巨人が逆転に成功する。さらに無死満塁とし、亀井の内野ゴロで追加点を手にした。 毎回のように走者を背負いながらも、最小失点で切り抜けてきた宮國。六回、一死二、三塁とされた場面で降板となり、2番手の池田にスイッチした。しかし池田は二死後に適時打を許し、4対3と1点差に迫られる。 その裏、一死二塁の場面でマギーが右越え適時二塁打を放ち、5対3と再び2点差とする。 七回、マウンドには3番手・西村。巨人は勝ちパターンの継投策に入る。しかし一死一、二塁のピンチを招くと、連続適時打で同点とされてしまう。さらに二死満塁の場面で、藤井に走者一掃の適時二塁打を浴び、この回一挙5点を奪われ、5対8と逆転を許してしまう。 追いつきたい打線は九回二死二塁、長野の適時打で1点を返す。そして打席には途中出場の宇佐見。追い込まれながらも低めのボールをすくい上げると、打球はライトスタンドへ飛び込む起死回生の同点アーチとなり、土壇場で巨人が追いついた。 延長戦のマウンドには守護神・カミネロ。2イニングを完璧に抑えるピッチングを見せる。 そして11回裏、先頭の亀井が右前打を放つと、続く長野がバント。これが内野安打となり無死一、二塁のサヨナラのビッグチャンスを作る。その後一死二、三塁として、途中出場の寺内が、7球目の内角速球を振りぬくと、打球はレフトスタンドへ一直線の3点本塁打に。寺内自身4年ぶりの本塁打が、劇的なサヨナラアーチとなり、11対8で点の取り合いを制した。 |
9.3 | DeNA | ● | 横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの23回戦。勝てば3位浮上となる巨人は、先発に中4日での登板となるマイコラスを起用。マイコラスは序盤のピンチを無失点で凌ぐと、その後は尻上がりに調子を上げ、7回無失点の好投を見せる。しかし一方の打線はDeNA先発・浜口に八回までわずかヒット2本に抑えこまれ、0対0のまま終盤に突入した。均衡が破れたのは八回。巨人2番手・マシソンが柴田に中犠飛を打たれ、先制を許してしまう。1点を追う巨人打線は九回、一打逆転のチャンスを作るも、中軸が倒れて0対1で試合終了。先発・マイコラスが7回無失点の好投も、投手戦に敗れた巨人は、3位DeNAとのゲーム差が「1.5」に広がった。 |
9.2 | DeNA | ○ | 横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの22回戦。巨人は1点を追う四回に押し出し四球で同点とすると、六回には相手のバッテリーエラーで2対1と勝ち越す。先発の畠は三回に先制を許すも中盤以降は快調なピッチングで、7回を1失点にまとめた。巨人はわずか4安打ながら効果的に得点を挙げ、3対1で辛勝。畠は5勝目をマークした。巨人は4連勝でこの3連戦の勝ち越しを決め、3位・DeNAとのゲーム差を「0.5」まで縮めた。 DeNA先発は石田。巨人打線は三回まで石田の前に無安打で、得点を奪えない。 巨人先発の畠は三回、一死二塁から筒香に先制の右翼線適時打を浴びる。 四回、一死からマギーがチーム初安打となる中越え二塁打で出塁。そこから阿部と村田の連続四球で二死満塁とすると、長野が押し出しの四球を選び、1対1の同点とする。なおマギーの二塁打は今シーズン41本目で、シーズン二塁打の球団新記録となった。 1点を失った畠だがその後は立ち直り、DeNAに流れを渡さない。四回を三者凡退に抑えると、五回は小林のこの試合2つ目となる盗塁阻止にも助けられ、無失点で切り抜けた。 六回、先頭・マギーの右前打と2四球で一死満塁とし、制球に苦しむ石田をマウンドから引きずりおろす。2番手の尾仲に対しては長野が倒れ二死となるも、続く石川の代打・亀井の打席で尾仲が暴投し、マギーが生還。これで2対1と、巨人が勝ち越しに成功した。 巨人は七回にも二死一、二塁から阿部の右翼線適時二塁打で1点を加え、リードを広げる。 勝利投手の権利を得た畠はギアを上げ、DeNA打線に付け入る隙を与えない。六回からは2イニング連続で三者凡退に抑えて7回5安打1失点と、堂々の投球内容で降板した。 八回は西村が無失点に抑えると、九回もカミネロが一死一、二塁のピンチを背負いながら無失点で、試合終了。巨人が3対1で勝利した。畠は5勝目、カミネロは25セーブ目をマーク。これで対DeNA戦7連勝となり、3位とのゲーム差が「0.5」となった。 |
9.1 | DeNA | ○ | 横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの21回戦。巨人は二回、小林の適時打で先制する。2週間ぶりの登板となった巨人の先発・菅野は毎回のように走者を背負いながらも要所を締めて、DeNAに得点を許さない。六回、阿部に第15号のソロ本塁打が飛び出し追加点。さらに八回には長野の適時打で3対0とリードを広げた。このリードを西村、カミネロが無失点リレーでつなぐと、九回に雨が強まり降雨コールドで試合終了。巨人は3連勝で3位のDeNAにゲーム差1.5に迫り、今季の対戦成績を13勝7敗1引き分けとし、勝ち越しを決めた。7回を投げて無失点の菅野は、自己最多となる14勝目を挙げた。 巨人は二回、二死から亀井が四球を選び出塁すると、長野が中前打を放ち一、三塁とし、小林が中前に適時打を放ち、幸先よく先制に成功する。 2週間ぶりの先発マウンドに上がった菅野は二回。宮崎、戸柱に連打を許し無死一、二塁とされたものの、井納を投併殺打に打ち取るなど無失点で切り抜ける。 菅野は四回まで毎回走者を背負う投球も、要所を締めてDeNAに得点を許さない。 六回、菅野の粘投に打線が応える。先頭打者の阿部が井納のフォークを体勢を崩されながらも、右翼席中段へ第15号のソロ本塁打を放ち、追加点を奪った。 七回、代打・乙坂の投ゴロを菅野が悪送球し、一死二塁のピンチ。二死後、桑原の痛烈なライナーを三塁手・村田が好捕し、ピンチをしのいだ。 八回、先頭の村田が死球。亀井の一塁内野安打で無死一、二塁とすると、長野の右前打で村田の代走・重信が一気に生還し、3対0とリードを広げた。 2番手で登板した西村は、2本の安打と四球で二死満塁のピンチ。ここで代わったカミネロが、梶谷を空振り三振に仕留め、この回も無失点で切り抜ける。 九回一死、坂本の打席で雨が強まり試合が中断。約30分の中断を経て、降雨コールドで試合終了。先発の菅野は、三者凡退で抑えたのは五回のみと毎回のように走者を背負ったが、要所を締める投球で7回を投げて無失点。自己最多となる14勝目を挙げた。打線も二回、六回、八回と効率良く加点し快勝。3連勝で3位DeNAにゲーム差1.5と迫った。また、今季の対戦成績を13勝7敗1引き分けとし、勝ち越しを決めた。 |
8.31 | 広島 | ○ | 東京ドームで行われた広島東洋カープとの23回戦。巨人は二回、長野の特大のソロ本塁打で先制すると、三回にも亀井の2点適時打で点差を広げる。先発の田口は六回に先頭の磯村に一発を浴びるも、七回を投げ1失点と試合を作った。2番手・マシソン、3番手・カミネロがそれぞれ走者を背負いながらも八、九回を無失点に抑え、3対1で試合終了。首位の広島相手に連勝した巨人は、5月26日以来の貯金1。田口は12勝目をマークした。 巨人先発は中5日での登板となった田口。初回、二回を三者凡退に抑える完璧な立ち上がりを見せる。 好投する田口に打線が応える。二回裏、二死無走者の場面で打席には長野。広島先発・中村祐の初球を捉えると、打球は左翼スタンド上段への14号ソロ本塁打となり、巨人が幸先よく先制点を奪う。さらに小林が相手のエラーで出塁し、二死二塁とチャンスを作る。しかし、ここは田口が右飛に倒れ、追加点は奪えない。 追加点が欲しい巨人打線は続く三回、マギーの内野安打などで二死満塁のチャンスを迎える。ここで亀井が初球を右前に運ぶと、マギー、阿部が生還する2点適時打となり、点差を3に広げた。 三回以降も田口は好投を続け、五回まで被安打1、無失点とほぼ完璧な内容のピッチングを見せる。 しかし六回、先頭の磯村に得意のスライダーを左翼スタンドに運ばれ、1点を返されてしまう。さらに一死一塁とされるが、この場面で盗塁を試みた走者を小林が刺し、ピンチをしのいだ。 田口は続く七回も走者こそ許したものの、後続を断ち無失点に抑え、先発の役目を十分に果たしてこの回でマウンドを降りた。 八回は、2番手のマシソンが登板。走者を許して二死一、二塁のピンチを招くも、無失点で切り抜ける。 最終回のマウンドには守護神・カミネロ。一死から安打を放たれるも、後続を断ち、3対1で試合終了とした。 先発の田口は七回被安打4、1失点の快投で試合を作り、自身8連勝で12勝目をマーク。打線はわずか4安打ながら、チャンスを逃さず3得点を挙げる効率の良さを見せた。この勝利で巨人は5月26日以来の貯金1となった。また、3位・DeNAとのゲーム差を2.5として、9月1日からの直接対決を迎えることとなった。 |
8.30 | 広島 | ○ | 東京ドームで行われた広島東洋カープとの22回戦。巨人先発の宮國は初回、内野ゴロの間に先制点を許してしまう。しかし二回、宮國の適時打で同点に追い付くと、さらにマギーの適時打などで2点を加え、この回逆転に成功した。試合は中盤以降、一進一退の展開に。巨人は四回に小林の今季第1号本塁打が飛び出すと、五回には村田の適時打で5点目とするなど効果的に追加点を挙げた。しかし一方の広島も2本の適時打で3点を挙げ、追い上げを見せる。1点差のまま迎えた八回、橋本到が右中間に適時二塁打を放ち、貴重な追加点を挙げる。最後は2点のリードをカミネロが守りきり、6対4で試合終了。競り合いを制した巨人は、東京ドームで広島戦初勝利を挙げ、再び勝率を5割に戻した。 宮國は初回、先頭の田中に二塁打を浴びるなど、いきなり無死一、三塁のピンチを招く。続く丸を内野ゴロに打ち取るも、その間に三塁走者の生還を許し、先制点を与えてしまう。 追う打線は二回、3本の単打で満塁のチャンスを作ると、宮國が左前適時打を放ち、まずは同点に追い付く。さらに陽の内野ゴロの間に勝ち越し点を挙げると、なおも二死一、三塁の場面でマギーが右翼に適時打を放った。繋がりを見せた打線はこの回一挙3点を奪い、逆転に成功した。 さらに四回、一死から小林の今シーズン第1号本塁打が飛び出し、巨人はリードを3点に広げた。 初回こそ失点を喫した宮國だが、二回以降は打たせて取る投球が冴えてスコアボードに「0」を並べた。しかし五回、二死一、二塁のピンチを招いたところで由伸監督が投手交代を決断。宮國はここで降板となった。代わった山口鉄だが松山に適時打を打たれ、2点差に詰め寄られてしまう。 追加点を奪いたい打線はその裏、先頭のマギーが球団記録に並ぶ今季40本目の二塁打を放ち、好機を演出する。二死後、村田が左前にしぶとく運び、二塁走者のマギーが生還。村田の適時打で再びリードを3点とした。 五回途中からマウンドに上がった田原は、六回を3人で抑える好リリーフを見せた。七回からは、西村が4番手として登板。しかし二死満塁とされ、一打同点のピンチを招いてしまう。ここで由伸監督はマシソンを投入し、勝利への執念を見せる。しかしマシソンは新井に2点二塁打を浴び、巨人は1点差とされる。 リードを広げたい打線は、八回にチャンスを迎える。亀井の安打、小林の四球などで二死一、三塁。ここで途中出場の橋本到が右中間に強烈な適時二塁打を放ち、貴重な追加点を挙げた。巨人がリードを2点に広げ、試合は最終回に突入した。 九回、マウンドには守護神のカミネロが上がる。味方の失策も絡み、一死一、二塁のピンチを迎えるも、後続を打ち取り6対4で試合終了。競り合いを制した巨人は東京ドームで広島戦初勝利を挙げ、再び勝率5割に復帰した。 |
8.29 | 広島 | ● | 東京ドームで行われた広島東洋カープとの21回戦。巨人は二回、広島先発の野村から村田が10号ソロを放ち鮮やかに先制する。しかし、その後はチャンスを作るもあと一本が出ない苦しい展開に。巨人先発のマイコラスは三振の山を築く好投を続けていたが、五回、西川に2点本塁打を浴び、1対2と逆転を許す。以降は両チームの投手陣が踏ん張り、スコアは動かず、1点差の悔しい逆転負けとなった |
8.27 | 阪神 | ○ | 東京ドームで行われた阪神タイガースとの19回戦。先発の畠は初回を三者三振で立ち上がると、二回以降も快投。五回まで打者15人で抑える好投を見せる。六回に初安打を浴びるも、7回1安打無失点11奪三振の力投を見せた。巨人打線は、六回まで無得点に押さえ込まれるも、七回裏、亀井の適時打でようやく先制すると、その後は打線がつながり、この回打者11人の猛攻で一挙6点。中盤までの打線沈黙が一転、集中打で攻勢に転じ、阪神を突き放す。八回をマシソン、九回をカミネロが無失点に抑え、6対0で試合終了。先発の畠は4勝目。3投手で零封、打線がつながり快勝した巨人は、今カードを勝ち越し、勝率五割復帰を果たした。 巨人先発は畠。畠は初回、三者連続三振と、最高の立ち上がりを見せる。 阪神先発は藤浪。初回、マギー、阿部が安打を放ち、二死一、二塁と得点圏に走者を進めるが、村田が左飛に倒れ無得点に終わる。 二回、畠は先頭のロジャースに四球を与えるも、続く中谷を併殺にしとめ、チャンスの芽を摘む。この回を三人で抑えると、さらに三、四、五回を三者凡退に抑え、五回まで無安打無失点、8奪三振と、完璧な投球を披露した。 好投を続けるルーキーを援護したい打線だったが、二、三回は三者凡退。四回には四球や失策などで、一死三塁のチャンスを作るも、後が続かず。五回も無得点で、藤浪を攻略することができない。畠、藤浪の両右腕の、緊迫した投手戦が繰り広げられた。 五回まで打者15人で抑える快投を見せた畠だったが、六回、先頭の北條にこの試合初となる二塁打を浴びると、次打者は犠打で一死三塁のピンチ。しかし、ここで畠は踏ん張りを見せる。藤浪を空振り三振、糸井に四球を与えるも、代打・伊藤隼から空振り三振を奪い、この試合初めてのピンチを無失点で切り抜けた。 七回、ついに試合が動く。巨人は一死から村田が死球で出塁すると、由伸監督は重信を代走に送る。重信は即座に盗塁を仕掛け、二塁を陥れると、続く亀井が右中間を破る二塁打を放ち、重信が生還し1点を先制する。さらに、一死一、三塁とし、小林がスクイズ成功(記録はヒット)。なおも続くチャンスで、陽が中前2点打、マギーが二ゴロ野選、阿部が左犠飛を放ち、この回一挙6点。打者11人の猛攻で、一気に突き放した。 八回は、2番手のマシソンが登板。難なく三者凡退に抑える。 最終回のマウンドには守護神・カミネロ。一死から安打を放たれるも、後続を断ち、6対0で試合終了。 7回1安打無失点11奪三振の好投で4勝目を挙げた畠を筆頭に、3投手で零封。打線は、終盤の集中打で大量得点。投手陣、打線が機能し快勝した巨人。今カードを勝ち越し、勝率五割復帰をはたした。 |
8.26 | 阪神 | ● | 東京ドームで行われた阪神タイガースとの18回戦。巨人はプロ初先発の谷岡がマウンドへ。初回を無失点で切り抜けるものの、二回に3点本塁打を浴びるなど、6安打5失点で三回降板となった。打線は四回、村田、石川の適時二塁打で3対5と追い上げる。投手陣は2番手・中川が2回無失点で踏ん張ったものの、3番手・田原、4番手・山口鉄が失点。八回に1点を返したが、阪神の5人の継投策の前に、追い上げ及ばず4対8で敗れた。このカード1勝1敗のタイ。マギーは日米通算1000安打を達成した。 |
8.25 | 阪神 | ○ | 東京ドームで行われた阪神タイガースとの17回戦。巨人先発の田口は初回、福留の適時打で先制を許す。直後の一回裏、阿部の適時打で同点に追いついたものの、二回に連続安打で1対3と勝ち越されてしまう。追いつきたい打線は五回、無死一塁からプロ初先発の宇佐見が同点本塁打を放ち、試合を振り出しに戻す。さらに阿部、村田、亀井の三者連続適時打でこの回一挙に5点を挙げ、6対3と逆転。援護をもらった田口は粘り強く投げ6回3失点。巨人は七回から勝ちパターンの継投で無失点で逃げ切り、勝率を再び5割に戻した。 先発の田口は初回、安打と犠打で二死二塁と得点圏に走者を背負うと、福留に適時二塁打を許し、先制点を与えてしまう。 その裏、打線はすかさず反撃にでる。一死からマギーが右翼線二塁打を放ち、進塁打で二死三塁のチャンスを迎える。ここで阿部が高めの球を捉え、右越え適時打ですぐさま同点に追いついた。 しかし二回、田口が阪神打線につかまる。中軸の連続安打で無死一、三塁のピンチを招くと、阪神先発の青柳、俊介に連続適時打を許し、2点のビハインドを背負う。 逆転を狙いたい打線は五回、青柳を捉える。先頭の橋本到が右前打で出塁すると、続く宇佐見は右翼スタンド上段へ豪快な同点本塁打を放ち、3対3と試合を一気に振り出しに戻す。さらに、マギーの中前打と坂本の四球で二死一、二塁と好機を作ると、阪神2番手の岩崎から阿部が右前適時打を放ち、勝ち越しに成功。さらに、続く村田、亀井も連続適時打で走者を返し、6対3と一挙3点をリードする。 援護をもらった田口は三回以降、阪神打線に追加点を与えない粘りの投球を見せ、6回3失点でマウンドを託す。 七回からは西村、マシソンが継投し、阪神打線を無得点に抑える。最終回にはカミネロがマウンドへ。二死から安打を許すも後続をゴロに打ち取り、試合終了。巨人は投打がかみ合い、カードの初戦を白星で飾るとともに、勝率を再び5割に戻した。 |
8.23 | 中日 | ● | ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの20回戦。巨人先発は、先月8日以来の白星を狙う内海。しかし初回、ゲレーロに左越え2点本塁打を浴びて先制を許すと、四回には高橋の犠飛で3点目を失う。一方の打線は、中日先発・大野の力強い直球に苦しみ、六回まで散発3安打、無得点に抑えられた。七回、石川の適時二塁打が飛び出し1点をかえすも、その裏、巨人は失策が絡み失点。再び点差を3点にされてしまう。終盤は中日救援陣から得点を奪えず、そのまま1対4で敗戦。連勝は「4」でストップした。 |
8.22 | 中日 | ○ | ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの19回戦。3連勝中の巨人は三回、坂本、阿部の適時打などで4点を先制する。その後も長野が五回の3点本塁打、六回の押し出し四球で4打点を挙げるなど中押し、ダメ押しと効果的に得点を奪う。投げては先発・マイコラスが8回2失点と試合を作り、12勝目。巨人は12安打9得点の猛攻で最大11あった借金を完済し、勝率を5割に戻した。 巨人先発は、8月はここまで3戦3勝と好調のマイコラス。立ち上がりは中日打線相手に凡打の山を築き、一、二回を完璧に抑え込む。 先制点の欲しい打線は三回、中日先発の吉見を攻め立てる。先頭のマイコラスが中前打で出塁すると、その後一死一、二塁となったところで、坂本の左越え適時二塁打で先制に成功する。続く阿部もつまりながらも右前に2点適時打を放つ。村田も右前打で続き一死一、三塁とチャンスを広げると、亀井の一ゴロが野選となり、三塁走者の阿部が生還し4点目を奪った。 援護をもらったマイコラス。その裏、先頭の高橋にソロ本塁打を浴びるが、その後は立ち直り、相手に流れを渡さない。 五回、代わった中日2番手・丸山の2イニング目を捉え、二死から村田と亀井の連打でチャンスを作る。ここで長野が中押しとなる右越え3点本塁打を放ち、7対1と中日を突き放す。 マイコラスは五回、2つの死球と安打で二死満塁のピンチを迎える。しかし、京田を遊飛に打ち取り無失点でしのいだ。六回にも自らのボークなどでピンチを招くが、後続を抑え得点は許さない。 打線は六回、陽の中前打、マギーの四球で再び好機。一死後、阿部がこの日2本目となる適時打で1点を追加すると、その後二死満塁の場面で長野も押し出しの四球を選び9点目を奪った。 7回1失点と好投を続けてきたマイコラスだが、球数が100球を超えた八回、中日打線につかまる。二死一、二塁の場面でゲレーロに適時打を浴び、1点を返された。しかし後続は断ち、8回6安打2失点と12勝目の権利を手にしてマウンドを救援陣に譲った。 9対2で迎えた九回、2番手として田原がマウンドに上がる。二死から安打を許すが、続く代打・堂上を打ち取り試合終了。巨人は12安打9得点、投打がかみ合い中日に先勝した。これで連勝を「4」に伸ばし、5月27日以来の勝率5割復帰を果たした。 |
8.20 | DeNA | ○ | 東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの20回戦。巨人は初回、DeNA先発・浜口の立ち上がりを攻め、連続四球の後、坂本の適時打で先制。さらに犠飛と村田の2点本塁打で一挙4点を挙げ、試合の主導権を握る。五回は二死走者なしから4連打で2点を追加し、6点のリードを奪う。援護をもらった巨人先発の畠は、低めにボールを集め、凡打の山を築いていく。結局8回を投げ3安打1失点9奪三振の内容でマウンドを後続に託した。九回は西村が締め、6対1で試合終了。今カード3連勝の巨人は3位DeNAとのゲーム差を「2」に縮めた。 巨人は初回、浜口の立ち上がりを攻める。連続四球で無死一、二塁とすると、3番坂本が低めの球にくらいつき、左前適時打。幸先良く先制に成功する。さらに攻撃の手を緩めず、阿部の犠飛、村田の2点本塁打で加点。この回一挙4点を奪った。 四回、先頭の村田が中前打で出塁。続く長野の四球などで一死一、三塁と追加点の好機を迎える。ここで小林はスクイズを試みるも、捕手前に転がり、三塁走者村田がタッチアウト。一塁送球で小林もアウトとなり、一瞬にして好機を潰してしまった。 先発の畠は味方の援護にも恵まれ、丁寧な投球で相手打線を封じていく。五回を終えた時点で、二回を除くすべて回で三者凡退、7奪三振とほぼ完璧な投球を見せる。 初回以降立ち直った浜口をとらえきれずにいた打線は五回、二死からマギーが左翼線二塁打で好機をつくる。ここで坂本がきょう2本目の適時打を放ちまず1点。さらに阿部の右越え打で一、三塁とすると、村田も右前適時打で続きもう1点を追加する。二死走者なしから打線がつながり、6対0と着実に差を広げた。 六回、七回も危なげない投球を続けてきた畠だが、八回、先頭の梶谷に右越え本塁打を浴びてしまう。しかしその後は、後続を3人で抑え、追加点は許さない。結局、畠は8回を3安打1失点9奪三振と好投し、マウンドを後続に託した。 九回は西村が登板し、試合を締めた。巨人は今カード3連勝。3位DeNAとの差は「2」に縮まった。 |
8.19 | DeNA | ○ | 東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの19回戦。1点を追う五回裏、二死二、三塁のチャンスで、陽が2点二塁打を放ち逆転に成功。さらに七回裏、二死満塁でマギーが右中間スタンドに飛び込む本塁打を放ち、DeNAを突き放す。巨人先発の菅野は、八回途中までわずか3安打1失点と見事な投球。最終回はマシソンが三者凡退に抑え、6対1で試合終了。先発の菅野は両リーグトップタイの13勝目。投打がかみ合った巨人は、連勝でカード勝ち越しを決め、3位DeNAとのゲーム差を“3”に縮めた。 巨人先発は菅野。初回、二回ともに無失点で抑え、上々の立ち上がりを見せた。 しかし、三回二死走者なしの場面で、桑原に左翼席上段に飛び込む特大のソロ本塁打を浴びる。7月のセ・リーグ月間MVP対決は桑原に軍配が上がり、巨人は1点を先制されてしまう。 一発を浴びた菅野だが、三回まで許した安打はわずか2本。被弾後の四、五回ともに三者凡退に抑え、DeNAに追撃を許さない。 巨人打線は、五回裏、先頭の亀井が二塁打で出塁すると、長野が死球、一死後、菅野が送りバント。二死二、三塁のチャンスで、陽が右翼線に2点二塁打を放ち、2対1。エースの好投に応えるべく打線が奮起し、中盤で試合をひっくり返した。 援護をもらった菅野だったが、六回表、先頭の倉本に安打を浴びると、その後失策と四死球で一死満塁と、一打逆転のピンチを迎える。しかし、DeNAの4番・ロペスを併殺に切って取り、無失点で切り抜けた。 打線は、七回裏、先頭の亀井が四球、続く長野が二塁打を放ち、さらに小林が四球を選び、無死満塁のチャンスを迎える。菅野、陽が倒れ、二死満塁となり、打席には2番・マギー。DeNA2番手の平田から、右中間に満塁本塁打を放ち、4点を追加。6対1とDeNAを突き放す。 八回表、菅野は一死から倉本を一ゴロに打ち取ったところで降板。八回途中を、わずか3安打1失点と見事な投球を披露した。菅野の後を受けた2番手のマシソンが桑原を抑え、この回を無失点で終える。 九回表のマウンドには、回またぎとなるマシソンが上がる。2番から始まるDeNAの上位打線を三者凡退に抑え、6対1で試合終了。 先発の菅野は自身自己最多タイとなる、両リーグトップタイの13勝目。投打がかみ合い勝利を収めた巨人は、連勝でカード勝ち越しを決め、3位DeNAとのゲーム差を“3”に縮めた。 |
8.18 | DeNA | ○ | 東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの18回戦。田口・石田の両左腕の投げ合いとなったこの試合。筒香の適時打で先制を許すも、マギーの13号ソロ本塁打などで逆転に成功。五回を2対1で折り返す。しかし、中盤以降は一転して打ち合いに、六回は田口、七回は西村が打ち込まれ、2回で計6失点。一方の打線も六回は坂本の2点本塁打、七回には陽の同点3点本塁打で一歩も譲らず、7対7と同点に。以降は両軍、救援陣が粘り、試合は延長戦へ突入する。打撃戦に決着をつけたのは途中出場の2年目、宇佐見。延長十回二死二塁から、ライトにプロ1号サヨナラ2点本塁打。両チーム計5本の本塁打が飛び出した空中戦で、巨人は劇的なサヨナラ勝ちを収めた。 巨人先発は田口。初回から先頭の桑原に出塁を許すと、筒香に適時打を浴び先制点を奪われてしまう。二回にも得点圏に走者を背負うが、追加点は許さず。以降は尻上がりに調子を上げ、打線の援護を待つ。 打線は四回。DeNA先発の石田を攻め立てる。先頭のマギーの13号ソロ本塁打で同点に。さらに一死から阿部、村田の連打で一、三塁と絶好の好機を演出。長野の投ゴロが併殺崩れとなる間に阿部が生還し、勝ち越しに成功する。 しかし、六回。田口が踏ん張りきれない。一死一、二塁とピンチを招くと、嶺井の左翼線適時打で同点に追いつかれる。続く梶谷には初球を右翼スタンドへ運ばれ、さらに3失点。痛恨の一発を浴びてしまった。 打線はその裏。先頭のマギーが中前打で出塁すると、坂本に左越え2点本塁打が飛び出し、点差を1点に。試合の流れを引き寄せる。 七回。2番手の西村が一死満塁と危機を招くと、代打・後藤の適時打、倉本の犠飛で2点を奪われ、再び3点差に突き放されてしまう。しかし、その裏。DeNA3番手の三上に対し、代打攻勢に打って出る。一死から代打・宇佐美の四球、代打・橋本到の右翼線二塁打で一死二、三塁と好機を拡げる。続く陽が外角の変化球を柔軟に打ち返し、打球は右翼スタンドへ。頼りになる男の一発で試合を振り出しに戻した。 八回はマシソン、九回はカミネロが登板し、追加点は許さない。しかし、打線もDeNA救援陣を捉えきれず、試合は延長戦へ。 延長十回。二死後、DeNA5番手の砂田からカミネロの代打・中井が左翼線二塁打で好機を演出する。ここで宇佐見にプロ1号となる右越え2点本塁打が飛び出し、巨人はサヨナラ勝利。3位DeNAとのゲーム差を「4」とし、今季の対戦成績を10勝7敗1分とした。 |
8.17 | ヤクルト | ● | 神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの18回戦。巨人の先発は7月8日以来、一か月ぶりの白星を目指す内海。しかし二回に3点本塁打を浴びるなど4失点。この回途中で降板となった。打線は直後の三回、1点を返しなおも二死満塁で、村田が左前に2点適時打、1点差に追い上げる。続く亀井の左前打で二塁走者の阿部が同点のホームを狙ったが、惜しくもタッチアウト。その後、宮國、田原らリリーフ陣は無失点の好投を見せる。六回、打線は、敵失や長野の安打などでまたも満塁の好機を作るが、陽の二遊間の打球を山田の好守備に阻まれ、得点には至らない。その後も本塁が遠く、九回はヤクルトの守護神・ルーキに3人で封じられ試合終了。手痛い一敗となった |
8.16 | ヤクルト | ○ | 神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの17回戦。巨人は二回に亀井のソロ本塁打で先制すると、三回にも陽の通算1000安打となる左翼線適時打で2点目を奪う。六回には坂本、阿部の二者連続アーチと小林の2点三塁打で一挙4得点。その後も追加点を奪い、一時最大8点までリードを広げた。降雨でぬかるむマウンドの中、巨人先発・マイコラスは毎回の12三振を奪う7回3安打無失点の快投。八回に2番手・山口鉄が2点を返されたが、投打がかみ合い8対2で快勝した。マイコラスは来日以来ヤクルト戦負けなしの8連勝で、今季11勝目をマーク。チームは連敗を2で止めた。 打線は二回、二死から亀井がヤクルト先発・原樹の低めの変化球を捉える。打球は右翼席に飛び込む5号ソロ本塁打となり、幸先良く1点を先制する。 三回には先頭の小林が右前打で出塁すると、マイコラスの犠打で二塁へ進む。ここで陽が左翼線適時打を放ち、もう1点を追加。これで陽は通算1000安打を達成した。 一方の巨人先発・マイコラスは、一、二回を三者凡退に抑える上々の立ち上がり。三回には西田に二塁打を許したが、後続を内野ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。 降雨でマウンドがぬかるむ中、マイコラスはストライク先行のテンポの良い投球を続ける。五回までヤクルト打線を散発2安打に封じ込め、得点を与えない。 打線は六回、一気に原樹を攻略する。一死から坂本が13号目となるソロ本塁打を右翼ポール際に運び、3点目。続く阿部もライナーで右中間席に飛び込む、豪快な14号ソロ本塁打を放ち、4点目を奪う。さらに相手の失策にも乗じて二死一、二塁とすると、小林が前進守備の中堅手の頭上を越える2点三塁打を打ち、6対0とリードを広げる。 七回もヤクルトの2番手・村中を攻め立てる。陽の四球、坂本の三塁失策などで一死一、三塁とすると、阿部に左前適時打が飛び出し、7点目を追加した。 マイコラスはその裏、先頭のバレンティンに二塁打を浴び、得点圏に走者を背負う。それでも、力のある直球と緩いカーブのコンビネーションで山田、リベロ、藤井を三者連続三振に仕留めた。マイコラスは毎回の12三振を奪う7回3安打無失点の快投で、八回以降のマウンドをリリーフ陣に託した。 八回、長野が中越え二塁打で出塁すると、小林の一ゴロで代走・重信が三塁へ進む。続く代打・石川のボテボテの打球が三塁失策を誘い、重信が生還。ダメ押しとなる8点目を奪った。 その裏のマウンドには山口鉄が上がったが、代打・西浦に二塁打を許すと、続く西田に本塁打を浴びて2点を返される。一死後、坂口に安打を打たれたところで3番手・西村にスイッチ。バレンティンの左前打で二死一、三塁とされたが、山田を中飛に打ち取り、さらなる失点は許さなかった。 九回は4番手・田原が登板。簡単に二死を取った後、西浦に安打を打たれたが、最後は西田を二直に打ち取り、試合終了。投打がかみ合った巨人は、8対2で快勝した。 |
8.13 | 広島 | ●○ | マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの20回戦。巨人先発は、今季初先発となった今村。しかし初回、広島打線に4安打を集中され3点を失ってしまう。一方の打線は、広島先発・岡田を打ちあぐねる。力強い直球を軸とする投球の前に、五回までに放った安打はわずか2本、無得点に封じられた。反撃を見せたのは六回。陽の安打を足掛かりにチャンスを作ると、マギーが適時打を放ち1点を返す。しかし、七回以降は広島救援陣の前に再び沈黙。九回に阿部が今村から右前打を放ち、通算2000安打を達成するも、後続が続かず1対4で試合終了。序盤の失点が響いた巨人は敗戦を喫し、阿部の偉業に花を添えることが出来なかった |
8.12 | 広島 | ● | マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの19回戦。巨人先発の菅野は二回、6番・西川に右越え本塁打を浴び先制を許す。打線は広島先発・薮田の緩急に苦しめられ、序盤は好機こそつくるものの、得点を奪うことができない。その後は両先発投手の好投で、試合はこう着状態に。巨人は七回以降毎回走者を出したが、後続がことごとく併殺打に打ち取られ得点ならず。菅野は7回1失点と試合をつくったが、打線の援護に恵まれなかった。結局4安打完封負けで、巨人の連勝は「2」でストップした |
8.11 | 広島 | ○ | マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの18回戦。先発・田口が四回に鈴木に2点本塁打を許し先制されるが、直後の五回に打線が爆発。二死満塁のチャンスから、阿部の走者一掃の二塁打で3対2と逆転に成功すると、さらに村田、亀井、田口にも適時打が飛び出し、一挙6点を奪う。巨人は六回にも3点を加え、9対2と広島を突き放した。大量援護をもらった田口は、低めを丁寧に突いて打たせて取る投球で9回を完投。127球8安打2失点の熱投で、2年連続となる10勝目を挙げた。打線も陽ら4人が猛打賞を記録するなど計15安打の9得点で、チームは今季50勝目に到達。阿部は通算2000本安打まで残り「2」とした。 先発は10勝目を目指す田口。一、二回と先頭打者の出塁を許し、得点圏に走者を背負う立ち上がり。それでも低めを丁寧に突いて後続を打ち取り、先制点を与えない。 一方の打線は、得点機に広島先発・福井を捉え切れない。三回は陽の左翼線二塁打で二死二塁、四回は村田、長野の連打で二死一、二塁としたが、あと一本が出ずに無得点に終わる。 三回は広島打線を三者凡退に退けた田口。しかし四回、先頭・菊池の二塁打などで一死二塁とされると、鈴木に甘く入った直球を左翼席上段まで運ばれ、2点を先制されてしまう。 だが直後の五回、巨人打線がつながる。先頭・小林の四球、マギーの左前打、坂本の四球などで二死満塁のチャンス。この場面で打席に立った阿部が、福井が投じた初球、外角の直球をはじき返すと、打球は左翼線へ。これが走者一掃の二塁打となり、3対2と逆転に成功した。さらに村田の右前適時打で1点を追加すると、二死一、三塁から亀井が中前適時二塁打を放って5点目を挙げた。ここで広島は2番手・中田にスイッチ。小林を敬遠し、満塁策を取ったが、投手・田口にも右前適時打が飛び出す。巨人はこの回打者一巡の猛攻で、一挙6点を奪った。 続く六回も、打線の勢いは止まらない。陽の中前打と3番手・ヘーゲンズの暴投で無死二塁とすると、マギーの右前適時打で7点目を追加。さらに坂本と阿部の連続四球などで無死満塁のチャンスを作ると、村田の左犠飛で8点目を加え、続く長野の四球で再度満塁とすると、亀井の三ゴロの間に9点目も奪った。この回ダメ押しの3得点で、9対2と広島を突き放した。 大量援護をもらった田口は、六回以降も粘りの投球を続ける。七、八回も得点圏に走者を進められたが、強気に両コーナーに投げ込み、ここも無失点で切り抜けた。 田口は八回終了時点で117球に達していたが、九回のマウンドにも上がる。簡単に二死を取った後、西川に右前打を許したが、最後は代打・バティスタを空振り三振に仕留め、試合終了。田口は9回127球、8安打2失点の熱投で2年連続となる10勝目を 挙げ、チームは今季50勝目に到達した。 |
8.10 | 阪神 | ○ | 東京ドームで行われた阪神タイガースとの16回戦。先発の内海は二回に2点を先制されるも、以後立ち直り6回を2失点にまとめる。巨人打線は阪神先発のメッセンジャーに四回まで無得点に抑えられるが、五回裏に長野のソロ本塁打で1点差に詰め寄ると、六回にはマギーの犠飛で同点に追いつく。その後、両軍無得点で迎えた八回裏、二死満塁のチャンスで、途中出場の寺内が2点二塁打を放ち勝ち越し。さらに失策で1点を加え、3点をリードすると、最終回はカミネロが三者凡退で締め、5対2で試合終了。巨人は今カードを勝ち越した。 巨人先発は内海。内海は二回、一死一、三塁のピンチで梅野に適時打を浴び1点を先制される。さらに、二死二、三塁としたところで、俊介の適時打でさらに1点を追加されてしまう。 2点を追う巨人打線は、阪神先発のメッセンジャー相手に、四回までわずか1安打に抑え込まれる。それでも五回裏、長野に12号ソロ本塁打が飛び出し、1点差に迫る。 内海は走者を背負いながら三、四回を無失点、さらに五回は三者凡退で退ける。六回には先頭の鳥谷に三塁打を浴び、無死三塁の大ピンチを迎えるも、一死後、梅野の投手前に転がったバントを素早く処理し、三塁走者・鳥谷をタッチアウト。粘り強い投球と守備で、無失点で切り抜けた。 すると六回裏、粘投の内海に代わり、代打・石川が三塁打を放ちチャンスメイク。一死後、マギーの犠飛で石川が同点のホームを踏み、2対2と試合を振り出しに戻した。内海は6回2失点でマウンドを託した。 七回は両軍無得点。迎えた八回裏、阪神3番手・マテオから、陽の四球、マギーの安打で無死一、二塁の好機を演出する。二死後、村田が四球を選び、二死満塁。この場面で、途中出場の寺内が左翼線に2点二塁打を放ち、4対2と見事勝ち越しに成功。さらに相手失策で1点を追加し、3点差をつけ、最終回へ。 九回のマウンドには4番手のカミネロ。前日に逆転を許した不安を感じさせず、三者凡退で阪神打線を退け、試合終了。5対2で勝利を収めた。巨人は今カード勝ち越し。 阿部は、この試合1安打を放ち、通算2000本安打まで残り「3」とした。 |
8.9 | 阪神 | ● | 東京ドームで行われた阪神タイガースとの15回戦。巨人先発の畠は初回から阪神打線に攻められ、三回までに2失点と苦しい立ち上がり。一方の打線は阪神先発・青柳の前に四回まで無安打と沈黙。しかし六回、連続安打で一死一、三塁の好機に、阿部の犠飛で1点を返す。七回に1点を失ったものの、打線は直後に阪神投手陣を攻め立て、二死満塁からマギーが左中間3点打を放ち、4対3と逆転に成功した。巨人は継投策で逃げ切りを図ったが、最終回、カミネロが福留の適時三塁打と犠飛で2点を奪われて逆転され、4対5で黒星を喫した |
8.8 | 阪神 | ○ | 東京ドームで行われた阪神タイガースとの14回戦。巨人は初回、阿部の適時打で先制すると、二回にも石川のソロ本塁打で追加点を奪う。さらに三回には石川の2点打など打者一巡の猛攻で一挙4得点。序盤で6対0と阪神を突き放した。先発のマイコラスは、7回を4安打無失点の好投。九回に3番手・田原が1点を失ったが、投打がかみ合い、巨人は6対1で快勝。マイコラスは10勝目を挙げ、2年ぶりの二桁勝利。この試合2安打を放った阿部は通算2000安打まで残り「4」とした。 打線は初回、阪神先発・岩貞の不安定な立ち上がりを攻め立てる。陽の四球と坂本の左前打で一死一、二塁の好機を作ると、阿部が右前適時打を放ち、幸先良く1点を先制する。 初回を三者凡退に抑えたマイコラスだが、二回は安打と三塁失策で一死一、二塁のピンチを背負う。だが、大和の飛球を捕った左翼手・石川が二塁に素早く返球し、飛び出した二塁走者をアウトにするダブルプレー。バックの好守備でピンチを脱した。 するとその裏、好守備を見せた石川が、変化球を逆方向に流し打ち。打球は右翼席に飛び込む5号ソロ本塁打となり、さらに1点を追加した。 三回にも巨人打線はつながる。二死一塁から阿部の1996安打目となる右前打と村田の四球で、二死満塁とチャンスを拡大する。ここで長野がフルカウントから四球を選び、押し出しで3点目を奪う。なおも満塁から、石川の中前打で2点を追加。さらに小林の敬遠気味の四球で再度満塁とすると、投手・マイコラスにも左前適時打が飛び出し、この回4点目。打者一巡の猛攻で、6対0と阪神を突き放した。 大量援護をもらったマイコラスは五、六回を連続で三者凡退に退けるなど、六回まで阪神打線を無得点に封じ込める。 七回は四球と安打で一死一、二塁とされたが、代打・伊藤隼を空振り三振、代打・西岡を遊ゴロに打ち取り、ここも無失点で切り抜けた。マイコラスは七回を4安打無失点に抑える119球の熱投で、八回以降のマウンドをリリーフ陣に託した。 八回のマウンドに上がった西村は、阪神打線を三者凡退に退けた。 その裏の二死後、由伸監督は今季初めて1軍登録された宇佐見を代打に送る。阪神の3番手・藤川が投じた高めの直球をはじき返すと、打球は中前打に。宇佐見はプロ初出場・初打席で、見事初安打を放った。 九回は田原が登板。簡単に二死を取ったが、梅野と大和の連打で二死一、三塁のピンチを招く。続く伊藤隼の中前適時打で1点を返されたが、最後は代打・原口から空振り三振を奪い、試合終了。6対1で勝利した巨人は、カードの初戦を白星で飾った。 |
8.6 | 中日 | ● | 東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの18回戦。巨人先発・大竹は三回、福田の適時二塁打で先制点を奪われてしまう。一方、打線は四回に奮起。村田、長野の連打を口火にマギーの中前2点打などでこの回一挙4得点で逆転に成功する。しかし、直後の五回に大竹が藤井に3点本塁打を浴び追いつかれると、八回にはマシソンが崩れ、勝ち越しを許した。結局この1点が決勝点となり、4対5で手痛い黒星を喫した |
8.5 | 中日 | ○ | 東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの17回戦。巨人先発の菅野は二回、藤井に適時二塁打を浴びて先制を許してしまう。その裏、長野が中日先発の小笠原から本塁打を放ち同点に追い付くと、三回には坂本の適時二塁打、阿部の右越え3点本塁打が飛び出し、一挙4点を奪って勝ち越しに成功した。さらに四回、走者を2人置いた場面で陽が自身3試合連続の本塁打を放ち、3点を追加。巨人はリードを7点に広げた。大量援護を貰った菅野は走者を出しながらも要所を締める投球で、8回を1失点にまとめた。最後は高木勇が締め、巨人は8対2で勝利。菅野はリーグ単独トップとなる12勝目をマークした。エースの力投、主軸の一発と投打の柱が機能した巨人は、連敗を「2」で止めた。 菅野は上々の立ち上がりを見せる。初回は2つの三振を奪うなど、中日打線を三者凡退に抑えた。しかし二回、二死一塁から藤井に左中間への二塁打を打たれると、一塁走者のビシエドに本塁を狙われてしまう。クロスプレーの末、一旦はアウトの判定が下されるも、このジャッジに中日ベンチはビデオ判定を要求。すると判定はセーフに覆り、巨人は先制点を許した。 その裏、巨人はすぐさま同点に追い付く。二死から長野が小笠原の直球を捉え、右翼席への本塁打を放った。長野は昨日に続き、2試合連続の本塁打となった。 三回、勝ち越しを狙う打線は小笠原に襲い掛かる。陽の四球とマギーの安打で一死一、二塁の好機を作ると、坂本が左翼線への適時二塁打を放った。なおも一死二、三塁から、阿部が第13号本塁打を右翼席に叩き込み、さらに3点を追加。スコアを5対1とした。 さらに四回、一死一、二塁の場面で、打席に2試合連続本塁打を放っている陽を迎える。甘く入ったボールをフルスイングすると、打球は左翼席に一直線。陽の3試合連続となる3点本塁打で、巨人は大量7点のリードを奪った。 大量援護を貰った菅野は、150kmを超える直球に、鋭く曲がるスライダーなどを織り交ぜ、中日打線に狙いを絞らせない。三回以降は走者こそ出すものの、要所を締め得点は与えなかった。菅野は八回を投げきったところで降板。7安打12奪三振1失点の力投だった。 九回のマウンドには高木勇が上がる。先頭の福田に本塁打を浴び、後続にも安打を許すなどピンチを招いたが、最後の打者を一邪飛に打ち取り、試合終了。巨人が8対2で勝利した。力投の菅野はリーグ単独トップとなる12勝目。投打がかみ合った巨人は連敗を「2」で止め、中日との対戦成績を11勝6敗とした。 |
8.4 | 中日 | ● | 東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの16回戦。試合は序盤から両軍本塁打が飛び出す空中戦に。巨人は陽の2試合連続先頭打者本塁打に始まり、長野、マギー、九回には代打・橋本到と、計4本塁打を放つ。しかし、投手陣もビシエド・福田に一発を浴びるなど踏ん張り切れない。延長戦に持ち込んだものの、最後は守護神・カミネロが失点し、延長十回、6対5で惜しくも黒星を喫した |
8.3 | ヤクルト | ● | 神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの16回戦。今季初の6連勝を狙う巨人は陽の2打席連続本塁打などで二回までに5点を奪い、試合を優位に進める。しかし5対3で迎えた六回、2番手の桜井が同点に追い付かれると、七回に3番手・西村がバレンティンに勝ち越しの2点本塁打を浴び、逆転を許した。打線も三回以降、ヤクルト投手陣を攻めあぐね、無得点に抑え込まれた。阿部は初回の安打で通算3500塁打を達成するなど、連夜の猛打賞と奮闘したが、5対7で敗れた |
8.2 | ヤクルト | ○ | 神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの15回戦。巨人は初回、阿部、村田の二者連続アーチで3点を先制すると、三回には阿部、長野の適時打で2得点。さらに六回にも2点を加え、ヤクルト先発・由規を攻略する。巨人先発の畠は立ち上がりから安定した投球で6回を3失点無四球でまとめ、先発投手の役割を果たす。4点差で迎えた八回、3番手のマシソンが1点を失うものの、九回表に村田の3点本塁打で再びヤクルトを突き放し、10対4で勝利を収めた。先発の畠は2勝目をマーク。連日打線が好調ぶりを発揮した巨人は、連勝を“5”とした。 ヤクルト先発は由規。初回、陽とマギーの連打で無死一、二塁と好機を演出する。続く坂本が併殺に倒れるも、四番・阿部の右越えの2点本塁打で、先制に成功。さらに続く村田がソロ本塁打を叩き込み、主軸の二者連続アーチで、3点をリードする。 巨人の先発は2勝目を狙うルーキーの畠。初回を難なく三者凡退に抑えると、二回には2本の安打を浴びるものの無失点で凌ぎ、上々の立ち上がりを見せた。 三回表、陽が二塁打、マギーが四球を選び、またも一、二番でチャンスメイクすると、一死一、三塁の場面で阿部が3打点目となる適時打を放ち、1点を追加する。さらに、村田の四球で満塁とし、二死後、長野が適時内野安打を放ち、5点目を追加。前日から好調の打線がつながり、由規を攻め立てる。 5点の援護をもらった畠は、三回裏を三者三振に抑える。四回には犠飛で1点を返されるも、落ち着いて後続を処理し、最少失点で切り抜けた。 六回表、一死から小林が二塁打を放つと、二死二塁で、陽が3安打目となる中越えの適時二塁打を放つ。さらに続くマギーが右前適時打を放ち、2点を追加。点差を6点に広げる。 好投を続ける畠は六回裏、無死一塁からバレンティンに2点本塁打を浴びる。しかし四回と同様に、失点後に後続をきっちりと仕留め、この回を2失点で食い止めた。結局、畠は6回を3失点無四球でまとめ、先発としての役割を十分に果たした。 由伸監督は、六回で畠を降ろし、七回から継投策へ。七回は2番手の西村が三者凡退に抑えた。しかし、八回を任されたマシソンが、山田に適時打を放たれ、1点を失う。 3点差に詰め寄られた直後の九回表、先頭の坂本、続く阿部が連打。無死二、三塁の好機で、打席には2安打を放っている村田。ヤクルト4番手・屋宜から、この日2本目となる3点本塁打を放ち、6点差とし、再びヤクルトを突き放した。 最終回は高木勇が登板。四球を出すものの無失点に抑え、10対4で試合終了。前日に引き続く2ケタ安打、2ケタ得点と、打線が好調を維持した巨人は、今カードの勝ち越しを決めた。先発の畠は2勝目を挙げ、巨人は連勝を“5”とした。 |
8.1 | ヤクルト | ○ | 静岡で行われた東京ヤクルトスワローズとの14回戦。巨人先発のマイコラスは初回に2点を失う不安定な立ち上がりながら、三回に自らのソロ本塁打で1点を返すと徐々に立ち直り、中盤以降は付け入る隙を与えない。打線は五回に阿部の適時打で同点とし、さらに亀井の3点本塁打で5対2と勝ち越しに成功する。亀井は七回にも2打席連続の2点本塁打、九回には適時二塁打と、5安打6打点の大活躍。マイコラスは8回2失点の内容で、9勝目を挙げた。投打にヤクルトを圧倒した巨人は10対3で勝利、これで連勝を4に伸ばした。 ヤクルト先発は原樹。初回は二死から坂本が左翼線二塁打を放つが、続く阿部が倒れて無得点に終わる。 巨人先発のマイコラスは初回に二死一、三塁のピンチを招くと、リベロに右前2点二塁打を浴び、先制を許す。 打線は二回も無得点に抑えられるが、三回、先頭のマイコラスが左越えに1号ソロ本塁打を放つ。昨年以来、マイコラスにとっては通算2本目の本塁打で、巨人が1点差に詰め寄った。 自らのバットで1点を返したマイコラスは、投球でも波に乗る。三回、四回と2イニング連続で三者凡退に抑え、試合の流れを巨人に大きく引き寄せた。 五回、巨人は陽の四球と坂本の内野安打で一死一、二塁のチャンスを作ると、阿部の中前にしぶとく落とす適時打で、2対2の同点とする。さらに二死一、二塁から亀井が右越えに勝ち越しの3点本塁打を放ち、5対2。この回は打線がつながり4点を挙げ、巨人がリードする展開となった。 七回には亀井が2打席連続となる2点本塁打を右翼席に叩き込み、7対2とする。 勝利投手の権利を得たマイコラスは、終盤に入りギアを上げる。七回、八回と三者凡退に抑え、8回6安打2失点、10奪三振と上々の内容で降板した。 九回、打線は亀井の5安打目となる適時二塁打や寺内の適時三塁打などで3点を加え、10対2とする。巨人にとって今季初の二桁得点となった。 その裏は2番手の高木勇が1点を失いながらも試合を締めくくり、10対3で勝利。打線は18安打10得点、マイコラスが好投で9勝目と巨人は投打がかみ合い、4連勝を飾った。 |
7.30 | DeNA | ○ | 東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの17回戦。巨人先発の大竹は、走者を背負いながらも粘りの投球で五回を1点に抑える。一方の打線は初回、マギーの先制ソロが飛び出すも、以降はチャンスに一打が出ず追加点を奪えない。七回には救援陣がつかまり3点のリードを許す苦しい展開に。しかし、八回に石川、陽のソロ本塁打で点差を1点に詰めると、九回には二死から安打をつなぎ、相川の逆転サヨナラ2点二塁打で劇的なサヨナラ勝ち。このカード2連勝で、連勝を3に伸ばした。 打線は一回、DeNA先発・飯塚からマギーが11号ソロ本塁打を放ち、先制に成功する。 巨人先発は大竹。三回に一死から柴田に左前打を許すと、続く筒香に左翼線へ適時二塁打を打たれ同点に追いつかれてしまう。しかし、以降は投球が安定。四、五回を三者凡退で切って取り、打線の援護を待つ。 打線は五回、一死から村田の死球、亀井の右越え打で一死一、三塁の好機を作るも、長野が遊撃併殺打に倒れ無得点。マギーの先制弾以降、毎回走者を出しながらも飯塚を捉え切ることができない。 七回、ついに試合が動く。六回から登板していた巨人2番手・西村が、2本の安打と四球で一死満塁の危機を招く。ここで打席に入った桑原の打球を途中出場の寺内が野選。勝ち越しを許してしまう。二死までこぎつけるも、満塁で打席には筒香。ここで巨人は3番手の左腕・森福にスイッチするも、左翼線に2点二塁打を浴び降板。1対4と試合の主導権を握られてしまう。 八回、巨人はDeNA4番手の三上を攻め立てる。小林の代打・石川が右中間へ4号ソロを放つと、陽にも4号ソロ本塁打が飛び出し、3対4と1点差に詰める。 九回はカミネロが登板。三者凡退に抑える完璧な投球を見せる。 その裏、マウンドにはDeNA守護神の山崎康。中井、阿部が倒れ二死となるも、村田が中前打で出塁。亀井にも中前打が飛び出し、二死一、三塁の好機を作ると、相川が左中間へ2点二塁打を放ち、移籍後初のサヨナラ打で劇的な逆転勝ちを収めた。最後まで諦めない巨人打線が土壇場でDeNA救援陣を攻略。連勝を3に伸ばした。 |
7.29 | DeNA | ○ | 東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの16回戦。投げては先発の菅野が8回1失点の好投を見せると、打線も序盤から菅野を援護。初回にDeNA先発・井納を攻め、マギーの安打と阿部の四球で作った二死一、二塁の好機から、村田が右中間へ先制の適時二塁打、さらに亀井の適時内野安打、長野の2点三塁打でいきなり4対0とリード。三回には阿部の右越えソロ本塁打で加点。菅野は八回に自らの暴投で1点を失うも、九回は2番手のマシソンが二死満塁のピンチをしのいで5対1で逃げ切り、カードの初戦を白星で飾った。 先発の菅野は初回を三者凡退に抑える完璧な立ち上がりを見せる。 打線は初回からDeNA先発・井納を攻め立てる。一死からマギーが左前打で出塁すると、坂本が三振に倒れるも阿部がストレートの四球を選び、二死一、二塁。続く村田が右中間へ適時二塁打を放ち、先制に成功する。なおも二死二、三塁の場面で亀井が放った打球が一塁を強襲、これが適時打に。さらに長野が右中間に2点三塁打を放ち、4対0と初回からリードを広げる。 さらに三回、阿部が一死から変化球を右翼スタンドへ運び、1点を追加。5対0と突き放す。 序盤から打線の援護をもらった菅野は、走者を出しながらも相手に点を与えない好投を続ける。 一方の打線は四回以降、井納を前に安打が出ず、追加点を挙げることができない。 八回、菅野がピンチを迎える。先頭の桑原の左中間二塁打と筒香の中前打で一死一、三塁とすると、続くロペスの打席で菅野が今季初の暴投。この間に三塁走者の生還を許し1点を献上。菅野にとっては29イニングぶり、7月は4度目の先発登板で初の失点となった。しかし、後続を三振とフライに打ち取り、最少失点でピンチを切り抜け、8回を投げ7安打1失点で降板した。 最終回には2番手でマシソンがマウンドへ。2つの四球と安打で二死満塁のピンチを背負うも、後続の柴田を見逃し三振に切って取り、試合終了。早めの得点で菅野を援護した打線に、菅野もハーラー単独トップの11勝目を挙げる力投でこたえ、カードの初戦を白星で飾った。 |
7.27 | 広島 | ○ | 京セラドーム大阪で行われた広島東洋カープとの17回戦。巨人は初回、3番坂本の本塁打で幸先よく先制する。巨人先発・田口は三回、二死から連打を浴び同点とされると、四回にも連続二塁打で勝ち越しを許してしまう。援護したい打線はその裏、先頭のマギーの安打をきっかけに無死一、三塁の好機をつくると、4番の阿部が右中間を破る2点二塁打を放ち、逆転に成功。さらに陽も適時打を放ち、この回一挙3点を奪う。田口は七回にも1点を失ったが、粘りの投球でリードを許さない。八回はマシソン、九回はカミネロが相手打線をそれぞれ3人で抑え、ゲームセット。1点のリードを守りきった巨人は、連敗を「3」で止めた。 広島の先発は中村祐。巨人は初回、二死から3番坂本が左中間に豪快な一発を放ち、幸先良く1点を先制する。 一方の先発・田口は、一回、二回と落ち着いた立ち上がりを見せたが、三回、簡単に二死を取った後に田中を左前打で出すと、続く菊池に右中間を破られ、同点に追いつかれてしまう。 田口は四回にも、バティスタに二塁打を許すと、エルドレッドに低めのボールをうまくすくわれ、これが中越え適時二塁打に。1対2と勝ち越しを許してしまう。 その裏、打線は先頭のマギーがバットを折りながらもしぶとく中前打で出塁。坂本も中前打で続き、無死一、三塁の好機をつくる。この場面で4番阿部が右中間を破る2点二塁打を放ち、逆転に成功。さらに陽にも中前適時打が飛び出し、この回だけで一挙3点を挙げた。 援護をもらった田口は、五回、六回と相手打線を三者凡退に抑える。 打線は六回、マギーの投内野安打、坂本、村田の右前打で一死満塁と広島2番手のヘーゲンズを攻め立てるも、陽が二塁併殺打に倒れ、無得点。追加点の好機だったが、広島を突き放すことができない。 粘りのピッチングを見せる田口だが、七回一死から会沢、代打・新井の連打で一、三塁のピンチを招く。ここで田中に左犠飛を許し、1点差に詰め寄られる。田口は結局7回を投げ7安打3失点。リードを保った状態でマウンドを後続に託した。 八回からマウンドに上がった2番手のマシソンは、広島の中軸相手に三者連続三振の快投を見せる。九回のマウンドは守護神のカミネロ。簡単に二死を取ってから代打の松山に粘られるも、最後は空振り三振を奪い、ゲームセット。1点差をものにした巨人は、連敗を「3」で止めた。 |
7.26/TD> | 広島 | ● | 京セラドーム大阪で行われた広島東洋カープとの16回戦。巨人先発の畠は三回までに2本の2点本塁打を浴び、計4点を失う。五回にも1点を追加され、中盤までに5点をリードされる。一方、巨人打線は、広島先発・大瀬良の前に沈黙。六回まで二塁も踏めず打者18人で封じ込められる。七回裏に阿部の適時打で1点をもぎとるが、八回表に2番手・中川が1点を失う。その裏、長野の適時二塁打で1点を返すも、九回表に3番手の桜井が1失点。得点直後の失点で点差を埋められず、2対7で試合終了。巨人の連敗は“3”となった |
7.25 | 広島 | ● | 岐阜で行われた広島東洋カープとの15回戦。先発のマイコラスは初回に一死一、三塁のピンチを背負うが、その後は安定した投球で七回まで点を与えない好投を見せる。一方の打線は広島先発・野村を前に決定打が出ず、三回から七回まで3人で攻撃が終了してしまう。試合が動いたのは八回。それまで好投を続けていたマイコラスが一死二塁の場面で野村の代打・西川に適時内野安打を許し先制されると、一死一、二塁から菊池の中前適時打で2点目を与えてしまう。打線は最終回、二死三塁のチャンスで坂本が右前適時打を放ち1点を返すも、阿部が内野ゴロに倒れ、1対2で試合終了。好機にあと一本が出ず、惜敗した |
7.23 | DeNA | ● | 横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの15回戦。巨人先発の大竹は桑原に初回先頭打者本塁打を浴びるが、打線は三回に同点とし、さらにマギーのソロ本塁で2対1と勝ち越す。その後は六回に大竹ら巨人投手陣が打ち込まれ一挙5点を失い、2対6と4点をリードされる展開。それでも打線が粘りを見せ、八回に陽の適時二塁打と亀井の3点本塁打で4得点、6対6と試合を振り出しに戻した。しかし同点で迎えた九回、高木勇が筒香に2点本塁打を浴びてサヨナラ負け。巨人は6対8で敗れ、このカードは1勝1敗1分けとなった |
7.22 | DeNA | ○ | 横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの14回戦。巨人は初回、二死一、二塁のチャンスで五番・村田が3点本塁打を放ち、先制に成功。3点の援護をもらった巨人先発の菅野は、初回に一死満塁のピンチを切り抜けると、八回まで二塁も踏ませない好投を見せ、DeNA打線を寄せ付けない。最終回はカミネロが1点を失うも、3番手のマシソンが後続を断ち、3対1で試合終了。菅野は8回3安打無失点10奪三振で両リーグトップに躍り出る10勝目を挙げ、巨人は引き分けを挟んで2連勝を飾った。 DeNA先発は飯塚。初回、一死からマギー、坂本が連打で一、二塁のチャンスを演出。阿部は凡打に打ち取られるも、続く村田が右翼スタンドに6号3点本塁打を放ち、先制に成功する。 3点の援護をもらった巨人先発・菅野は、両リーグトップの10勝目を目指すマウンド。立ち上がり、先頭の桑原を失策で塁に出すと、四球と安打でいきなり一死満塁のピンチを招く。しかし、現在セ・リーグ首位打者の宮崎を併殺に打ち取り、無失点で切り抜けた。 初回の目まぐるしい攻防から一転、二回以降は投手戦に。巨人打線は、二回以降立ち直った飯塚を攻めあぐねる。五回には、先頭打者の菅野が安打で出塁、続く長野は四球でチャンスを広げるも、後続が倒れ、追加点を挙げられない。 しかし、負けじと菅野も快投を披露する。二回、三回を三者凡退に切って取ると、四回裏、一死からロペスに安打を放たれるが、続く宮崎を二度目の併殺に打ち取るなど、安定した投球で、DeNA打線につけ入る隙を与えない。八回には三者連続空振り三振を奪うなど、圧倒的な投球を見せた。 菅野は、一、七回以外のすべての回を打者三人で抑える完璧な内容。8回3安打無失点10奪三振でマウンドを降り、最終回のマウンドを守護神・カミネロに託す。 しかし、カミネロは先頭の桑原に左前打を許すと、一死後、筒香に四球を与えて一、二塁のピンチを招く。すると、続くロペスにこの日3安打目となる左前適時打を浴び、1点を失ってしまう。 さらに、カミネロは続く宮崎に四球を与え、満塁としたところで由伸監督はマシソンにスイッチ。一死満塁と、一打逆転の大ピンチで登板したマシソンだったが、戸柱を一ゴロ、梶谷を空振り三振に仕留め、3対1で試合終了。2点差で逃げ切り、勝利を収めた。 先発の菅野は両リーグトップに躍り出る10勝目を挙げ、巨人は引き分けを挟んで2連勝を飾った。 |
7.21 | DeNA | △ | 横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの13回戦。巨人・田口とDeNA・井納の両先発投手の好投で両軍三回までゼロ行進。四回、巨人は坂本の2点本塁打と亀井の適時打で3点を先制する。しかしその裏、田口は4番ロペスに適時打を浴び、1点を返される。さらに五回、六回と適時打を許し、3対3の同点に追いつかれてしまう。その後は両軍好機こそ作るものの、得点を奪えず試合は延長戦に。十一回、巨人は二死二塁の好機も得点には結びつかず、十二回のサヨナラのピンチをしのぎ、3対3で引き分けた。田口は7回3失点で粘りの投球を見せ、3番手・マシソンは九回、十回と六者連続三振を奪う快投を披露した。 試合序盤は、田口、井納による投手戦。三回まで互いにゼロを並べた。 四回、試合が動く。先頭のマギーが左前打で口火を切ると、続く坂本が左翼席に豪快な一発。2点を先制した。さらに二死後、陽が左翼線二塁打で追加点の好機を演出すると、亀井の左前適時打でさらに1点を追加。この回一挙3点を挙げた。 三回まで5奪三振と好投していた田口は四回、先頭の桑原に左翼線を破られ、無死二塁のピンチを負う。その後二死を奪ったが、4番ロペスに右翼フェンス直撃の適時打を浴び、1点を返された。 五回、田口は一死から梶谷を四球で出すと、続く井納の打球を二塁手・マギーが失策。一死一、三塁のピンチを迎える。ここで倉本に左前適時打を許し、1点差に詰め寄られる。さらに犠打で二死二、三塁とされたが、後続を打ち取り、ピンチを切り抜けた。 田口は六回、ロペスに左翼線二塁打を浴び、一死二塁とされると、宮崎に左前適時打を許し、3対3。同点に追いつかれてしまう。さらに梶谷にも右前に運ばれ、二死一、二塁と逆転のピンチを背負う。しかし次打者を投ゴロに抑え、ピンチを脱した。 打線は七回、先頭の亀井が死球で出塁すると、犠打などで二死二塁の好機を作る。しかし長野はDeNA3番手・加賀の前に左飛に倒れ、勝ち越しとはならなかった。 両軍追加点を奪えず迎えた九回。巨人はDeNA4番手のパットンを攻め立てる。陽の左前打、小林の中前打などで二死一、二塁の好機。しかし代打・中井は中飛に倒れ、好機を生かすことができない。 巨人はその裏を抑え、試合は延長戦に突入する。 3番手のマシソンは九回、十回と六者連続三振を奪う快投。リズムをつくった。 すると打線は十一回、阿部の中前打、代走・橋本到の二盗で二死二塁の好機をつくる。しかし後続が打ち取られ得点できない。 十二回、先頭の梶谷のフライを三塁手・寺内が失策。その後二死一、二塁とサヨナラのピンチを迎えたが、ここは4番手のカミネロが踏ん張った。結局試合は3対3の引き分けに終わった。巨人は中盤以降、7人をつぎ込んだ相手継投策の前に決定打を欠き、粘投の投手陣を援護することができなかった。 |
7.19 | 中日 | ○ | ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの15回戦。巨人は初回、阿部の犠飛と陽の3点本塁打で一挙4点を先制する。大量援護をもらったドラフト2位ルーキーの先発・畠は、立ち上がりから好投を披露。力のある球を低めに集め、二回から四回まで3イニング連続で三者凡退に抑えるなど、七回まで中日打線を無得点に封じ込める。一方の打線はマギーが大車輪の活躍。四回にソロ本塁打を放つと、八回にはこの日5安打目となる適時打を放つ。大量6点の援護をもらった畠は八回のマウンドにも上がるが、連打で一死二、三塁のピンチを招くと、荒木の中前打で2点を返されたところで降板した。九回には守護神・カミネロが登板。1点差にまで詰め寄られ、なおも一死一、二塁のピンチでゲレーロを空振り三振、三塁を狙った代走・三ツ俣を小林が刺し、辛くも6対5で逃げ切った。8回途中7安打2失点の畠は、プロ初勝利を挙げた。 試合開始早々、打線は中日先発・大野を捉える。マギーの二塁打、坂本の四球、村田の内野安打で一死満塁の好機を作ると、阿部の浅めの左飛で三塁走者・マギーが果敢にタッチアップ。好走塁を見せ、1点を先制する。さらにその直後、陽が逆方向の右翼席に飛び込む3号3点本塁打を放ち、初回に一挙4点を奪った。 大量援護をもらった畠は、立ち上がりから力のある球を低めに集める。初回に1安打を許したものの、二回から四回まで3イニング連続で三者凡退。中日打線を無得点に封じ込める。 巨人打線は四回、マギーの6月24日以来となる9号ソロ本塁打で、5対0と点差を広げる。 四回以降も畠は、ストライク先行のテンポの良い投球を続ける。五、六回には先頭打者に安打を許したが、後続を打ち取り、ピンチを凌ぐ。七回は安打と四球で一死一、二塁と、この試合初めて得点圏に走者を背負う。それでも藤井を見逃し三振、福田を遊ゴロ に仕留め、この回も無失点で切り抜けた。 一方の打線は八回、中日の3番手・笠原から小林が四球を選ぶと、畠の犠打で二塁に進む。二死後、マギーがこの試合5安打目となる右前適時打を放ち、ダメ押しの6点目を奪った。 その裏のマウンドにも上がった畠だが、代打・谷と京田の連打で一死二、三塁のピンチを招く。続く荒木の中前打で2点を返されたところで降板。8回途中7安打2失点と、先発の役割を十分に果たした。一死一塁でリリーフしたマシソンは、大島とゲレーロの連打で一死満塁とピンチを広げるが、ビシエドを左飛、藤井を空振り三振に抑え、得点は許さなかった。 九回のマウンドは、守護神・カミネロ。しかし、福田と代打・松井佑の連打で無死一、二塁とされると、谷に左越え適時二塁打を浴び、1点を返される。さらに一死二、三塁の場面で代打・堂上に右前2点打を許し、1点差にまで詰め寄られる。なおも大島の中前打で一死一、二塁とピンチは続いたが、最後はゲレーロは空振り三振、三塁を狙った二塁走者の代走・三ツ俣を小林が刺し、併殺で試合終了。6対5で逃げ切った巨人は、後半戦開始後の同一カードを辛くも勝ち越した。 |
7.18 | 中日 | ● | ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの14回戦。巨人先発の高木勇は3イニングを完全に抑える好投を見せるが、四回裏に失策がらみで1点を先制される。同点後の五回裏に福田にソロ本塁打を浴び勝ち越されると、六回裏には3番手の桜井がゲレーロに2点本塁打を許し、リードを広げられてしまう。打線は六回以降沈黙し、得点機を作り出せない。八回にも2点を追加され、結局1対6で試合終了。後半戦の開幕カードを連勝で飾ることはできなかった |
7.17 | 中日 | ○ | 4位で前半戦を折り返した巨人は、0.5ゲーム差の5位・中日ドラゴンズとの13回戦(ナゴヤドーム)で後半戦スタート。巨人は初回、長野の先頭打者本塁打で先制すると、六回にはマイコラスが2点打を放つなど、中日投手陣から計5得点。投げては先発・マイコラスが7回1失点と好投し、後を受けたリリーフ陣が中日打線を無失点に抑え、5対1で快勝を収めた。マイコラスは8勝目、チームは4月19日以来の4連勝を飾った。 巨人打線は初回、制球に苦しむ中日先発・小笠原から、長野が2試合連続となる第9号先頭打者本塁打を放ち、先制に成功する。さらに二回には無死一、三塁の場面で、小林の遊ゴロの間に三塁走者の陽が生還。序盤で2点のリードを奪った。 後半戦の開幕投手を任されたのは今季7勝を挙げているマイコラス。初回を三者凡退に抑えるが、二回に内野安打と四球で二死一、二塁とされる。ここは後続を断ち、無失点でしのいだ。 三回以降は立ち直った両先発の好投が光り、2対0のまま五回を終える。 試合が動いたのは六回。巨人は一死から3連続四球で一死満塁のチャンスを作る。続くマイコラスは3球目を振り抜くと、中前へと抜ける適時打となり、2点を追加した。 自身のバットでリードを広げたマイコラスだが、その裏、中日打線の反撃にあう。一死から連打で一、三塁のピンチを迎える。ここでゲレーロに初球を捉えられ、1点を返された。 七回、2試合連続で「2番二塁」での先発出場となったマギーが二塁打で出塁。好機を演出する。一死三塁となったところで、阿部が右前適時打を放ち、5点目を奪った。 マイコラスは7回を投げ6安打1失点と、先発の役割を果たしてマウンドを後に託す。 八回、2番手として西村がマウンドに上がる。連打でいきなり無死一、二塁とされ、4番のゲレーロは左飛に抑えるが、その間に二塁走者が三進。なおも一死一、三塁とピンチが続きビシエドに打席が回る。しかし、坂本が三遊間を抜けそうな打球を好捕。遊撃併殺打に仕留め、このピンチを無失点で切り抜けた。 5対1で迎えた九回は、守護神のカミネロが登板。中日打線をきっちりと三者凡退に抑え、試合を締めた。投打がかみ合い、これで巨人はオールスターを挟み4連勝。後半戦幸先の良いスタートを切った。中日との対戦成績は9勝4敗となり、ゲーム差を1.5に広げた。 |
7.12 | ヤクルト | ○ | 東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの13回戦。先発の宮國が初回に1点を失うが、その裏、巨人は長野の先頭打者本塁打ですかさず同点とする。四回に村田のソロ本塁打で勝ち越すと、五回には坂本、亀井の適時打などの猛攻で5点を追加した。その後は両チーム点を取り合うも、巨人がリードを守り切り、8対3で快勝。宮國は5回6安打1失点の内容で、待望の今シーズン初勝利を挙げた。巨人はこの日敗れた中日に代わって4位に浮上。前半戦最後のカードを3連勝で終え、後半戦への弾みをつけた。 巨人先発の宮國は初回、一死二塁から山田の左前適時打で1点の先制を許す。 ヤクルト先発はブキャナン。好調をキープする1番・長野が左越えに先頭打者本塁打を放ち、すぐさま巨人が追いつく。 立ち上がりは不安定だった宮國だが、その後は立ち直る。二回から2イニング連続で三者凡退に抑えるなど、四回まで無失点で切り抜けた。 四回、一死から村田の右越えソロ本塁打で巨人が2対1と勝ち越す。 五回、宮國は二死から連打で一、二塁とされる。このピンチで初回に適時打を浴びた山田を迎えるが、ここは三ゴロに打ち取り、無失点でしのぐ。宮國はこの裏の攻撃で代打を送られ、勝利投手の権利を手にしたところで降板。5回6安打1失点と、まずまずの投球を見せた。 その裏、打線が爆発する。一死から長野の四球、今シーズン初めて2番でのスタメンとなったマギーの右前打で一、二塁の好機を作ると、坂本の左中間適時二塁打で1点を追加。村田の犠飛でさらに1点を加えると、二死満塁から亀井に右中間3点二塁打が飛び出し、7対1。打者一巡の猛攻で5点を奪い、一気にヤクルトを突き放した。 巨人は六回から継投策。バレンティンのソロ本塁打などで高木勇が2失点を喫するが、森福、西村と小刻みにつないでリードを保つ。 七回、亀井の4安打目となる左中間二塁打などで一死二、三塁とすると、小林の二ゴロの間に1点を追加する。これで8対3とした。 5点リードで迎えた九回はカミネロが登板し、無失点で試合終了。投打がかみ合った巨人が、8対3で勝利した。宮國は今シーズン初勝利をマーク。中日が敗れたため、巨人は4位に浮上した。 |
7.11 | ヤクルト | ○ | 東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの12回戦。巨人・菅野、ヤクルト・星の両先発は立ち上がりから力投、両軍無得点で迎えた四回、巨人はこの試合2度目の無死満塁のチャンスに中井の犠飛で先制、六回には坂本のソロ本塁打で加点した。菅野は、ヤクルト打線を寄せ付けず7回を散発5安打無四球、無失点に封じ込める好投を見せた。八回からは後を受けたリリーフ陣、西村、カミネロがそれぞれ無失点に抑えて零封勝ち。エース菅野のハーラー単独トップに躍り出る9勝目で、巨人は3カード連続の勝ち越しを決めた。 巨人先発は菅野。今シーズン、ヤクルト相手に2戦2勝、防御率0.53と相性抜群だ。初回、二回ともに走者を出しながらも無失点で切り抜け、上々の立ち上がりを見せた。 ヤクルト先発は星。打線は二回、阿部、村田の連続死球、亀井の右前打で無死満塁と先制のチャンス。しかし続く中井、小林、菅野が3者連続で空振り三振。絶好の得点機を生かせなかった。 四回裏、打線は再び星を攻め立てる。先頭の阿部が左前打で出塁すると、村田が左翼線二塁打で無死二、三塁とチャンスを拡げ、亀井が四球でつないでまたしても無死満塁の好機。打席には中井、初球を叩くとこれがライトへの犠飛となり、先制に成功。中井は前打席、同様のチャンスで凡退した借りを返して見せた。 六回裏には、先頭の坂本が貴重な追加点となる9号ソロ本塁打を放ち、点差を2点に広げる。 菅野は安定感抜群の投球を披露。二回以降ヤクルト打線に二塁を踏ませず、7回を散発5安打無四球、無失点の好投を見せた。 八回、由伸監督は、菅野から西村へスイッチ。西村は八回を三者凡退に抑えると、最終回のマウンドには守護神・カミネロ。二死から坂口に四球を与えるも、続く武内を空振り三振にしとめ、2対0で逃げ切り試合終了。 リーグ単独トップに躍り出る9勝目を挙げた菅野ら、投手陣の零封リレーで投手戦を制した巨人は、今季初の3カード連続の勝ち越しを決めた。 |
7.10 | ヤクルト | ○ | 東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの11回戦。巨人先発の田口は抜群の制球力で、テンポの良い投球を披露。四回に山田の2点本塁打で先制を許すが、その後は崩れず、試合を作る。打線はヤクルト先発の山中に対し五回まで無得点だったが、六回、村田と亀井の連続適時打で2対2の同点に。七回には長野のソロ本塁打が飛び出し、3対2と勝ち越した。その後は田口からカミネロにつないで1点のリードを守り抜き、試合終了。田口は8回5安打2失点の内容で、リーグトップに並ぶ8勝目を挙げた。巨人は前半戦最後の3連戦を、白星でスタートした。 序盤は投手戦。巨人先発の田口とヤクルト先発の山中が共に好投し、三回まで両チーム無得点の展開となった。 均衡が崩れたのは四回。田口が一死二塁から山田に左越え2点本塁打を浴び、ヤクルトに先制を許した。 一方の巨人打線は山中を打ちあぐね、四回、五回も無得点に終わる。 四回に2点を奪われた田口だが、その後は快調なピッチング。五回、六回は無失点に抑えて反撃を待つ。 六回、ついに打線が山中をとらえる。二死から坂本の左前打、阿部の四球で一、二塁の好機。ここで村田が右前に適時打を放ち、まず1点を返す。さらに一、二塁と続くチャンスで亀井は中前に同点の適時打。この回、山中から2点を奪い、試合を振り出しに戻した。 田口は七回も無失点で切り抜ける。一死から坂口の中前へ抜けそうな当たりを坂本が捌いてアウトにするなど、守備も田口を盛り立てる。 その裏、巨人打線はついに勝ち越しに成功する。ヤクルト3番手の近藤に対し、二死から長野が左越えにソロ本塁打。長野の2試合連続となる一発で3対2とし、この試合初めてリードを奪った。 田口は八回も無失点に抑え、降板。5安打1四球で2失点と、先発としての役割を十分に果たした。 九回、2番手で守護神のカミネロが登板する。二死三塁と一打同点のピンチを招くが、最後は中村の代打・大松を右飛に打ち取って、試合終了。田口はリーグトップに並ぶ8勝目をマークし、カミネロは17セーブ目を挙げた。3対2で勝利の巨人は、前半戦最後のカード初戦を白星で飾った。 |
7.9 | 阪神 | ● | 甲子園球場で行われた阪神タイガースとの13回戦。三回に2点を先制されるも、直後に巨人打線は連続安打で追いつき、さらに四回に1点リードされるも五回に追いつくシーソーゲームに。しかし五回裏、先発・山口俊が阪神打線につかまり3対6と点差を広げられる。迎えた九回、巨人は立岡の四球をきっかけに坂本の通算1500安打を含む適時打で3点をもぎとり、土壇場で6対6と3度目の同点に。延長戦に突入するかと思われた九回裏、4番手・マシソンが二死一、二塁のピンチを背負うと、糸原に中越え二塁打を許し、サヨナラ負け。追い上げ及ばず黒星を喫した。 |
7.8 | 阪神 | ○ | 甲子園球場で行われた阪神タイガースとの12回戦。巨人は初回に阿部、中井の適時打で幸先よく3点を先制する。先発の内海はその裏に内野ゴロで1点を失うものの、その後はテンポのよい投球で追加点を許さない。3対1のまま迎えた六回、阪神の2番手・藤川を一死満塁と攻め立て、押し出しと坂本の2点打でこの回さらに3点を奪い、試合の大勢を決めた。結局、巨人は14安打を放ち8対1で快勝。5回1失点の内海は4月5日以来、3か月ぶりの白星を手にした。投打がかみ合った巨人は2連勝で、このカードの勝ち越しを決めた。 打線は初回、阪神先発・能見の立ち上がりを攻め立てる。先頭打者の長野が安打を放ち出塁すると、山本の犠打で得点圏に走者を進める。二死後、阿部が右翼線に二塁打を放ち先制に成功。その後2つの四球を選び満塁とすると、中井の左翼線二塁打でこの回3点を先行する。 その裏、先発の内海は先頭の鳥谷、上本と連続安打を許し一死二、三塁とされると、福留の二ゴロの間に三塁走者が生還し、1点を失ってしまう。 二回以降、立ち直った内海はテンポのよい投球で追加点を与えない。対する巨人打線も能見の前に無得点に封じられ、3対1のまま試合は後半戦へ。 六回、巨人打線はこの回からマウンドに上がった2番手の藤川をとらえる。陽、中井の連続安打などで満塁の好機を作ると、山本が押し出し四球を選び1点、さらに坂本の2点打でこの回さらに3点を追加。6対1と試合の大勢を決めた。 七回にも1点を加えて迎えた九回、中井が左翼にソロ本塁打を放ち、この日4打点の活躍を見せた。 巨人は5回以降、森福、高木勇、西村、戸根の4投手が無失点でリレーし、8対1で試合終了。内海は5回を投げて1失点で4月5日以来、約3か月ぶりの白星を手にした。14安打8得点と打線も援護。投打がかみ合った巨人は連勝で、このカードの勝ち越しを決めた。 |
7.7 | 阪神 | ○ | 甲子園球場で行われた阪神タイガースとの11回戦。巨人は初回、阪神先発のルーキー・小野の立ち上がりを攻め、村田、中井の適時打で幸先よく2点を先制する。巨人先発のマイコラスは、その裏、ソロ本塁打を浴び1点を返されるものの、その後は立ち直り、阪神打線につけ入る隙を与えない。巨人は五回、阿部の適時打で1点を追加、さらに七回には長野のソロ本塁打で突き放し、4対1と試合の流れを決める。マイコラスは8回を4安打1失点の快投。巨人は九回にも1点を加えると、最後はカミネロが締めて、阪神3連戦の初戦に勝利した。 巨人は初回、長野、坂本のヒットなどで二死二、三塁のチャンスを作る。ここで打席には村田。ボテボテの当たりは三塁線へ転がり内野安打となり、長野が生還。幸先よく先制点を奪う。さらに、二死満塁から中井がセンターにヒットを放ち、1点を加えた。 巨人先発はマイコラス。2点の援護をもらったが、その裏、一死から上本にソロ本塁打を浴び、1点を返されてしまう。しかし、その後は立ち直り、阪神打線に走者を許さないピッチングを続ける。 毎回のように走者を出すものの、得点を奪うことが出来ない巨人打線だったが、五回、先頭のマイコラスが左中間を破る二塁打を放つ。二死一、二塁から、阿部が右前にヒットを放つと、二塁走者のマイコラスが激走し生還。好投を見せる右腕が、自ら追加点をもぎ取り、3対1とした。 さらに七回、一死から長野が左越えにソロ本塁打を放ち、リードを4対1と広げる。 マイコラスは、二回以降、阪神打線にヒットを許さないピッチングを見せていたが、七回裏、糸井、福留の連打で無死一、二塁とされ、ピンチを迎える。しかし、ここでもマイコラスは後続の3人を凡打に打ち取り、得点を許さない。 続く八回のピンチも無失点に切り抜けたマイコラスは、8イニングを投げ切り、被安打4、1失点の好投を見せ、マウンドを後に託した。 九回にも代打・マギーの犠牲フライで1点を加えた巨人。最後は守護神・カミネロが走者こそ出したものの、無失点で締め、3連戦のカードの初戦を取ることに成功した。阪神との対戦成績は6勝5敗と勝ち越した。 |
7.6 | 広島 | ● | マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの14回戦。巨人は、ドラフト2位ルーキーの畠が、プロ入り後初めて先発登板した。ルーキーを援護したい打線は初回、村田の適時打などで2点を先制する。打線の援護をもらった畠だったが、その裏に1点失うと、三回には2点を追加され逆転を許してしまう。四回以降、巨人は村田の適時打などで3度同点に追いつくも、直後に広島が1点勝ち越すというシーソーゲームの展開に。5対5で迎えた七回、三番手の西村が丸にソロ本塁打を浴びてしまう。結果的にこの一打が決勝点となり、巨人は5対6で敗戦。畠は4回を投げて4失点と、プロ初登板初先発を白星で飾ることは出来なかった。惜敗を喫した巨人は、連勝が「2」でストップ。広島との対戦成績は3勝11敗となった |
7.5 | 広島 | ○ | マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの13回戦。巨人は二回に先制するも、その後は両軍好機にあと一本が出ず、1対0とロースコアで六回を終える。試合が動いたのは七回、坂本の二塁打で巨人が2点を追加すると、九回には長野の第4号となる2点本塁打で5点目を奪う。投手陣も継投策で逃げ切り、5対0で広島相手に快勝を収めた。6回を3安打無失点に抑えた先発の菅野は、セ・リーグ単独トップの8勝目を挙げた。 初回、巨人は重信の盗塁や坂本の安打などで一死一、三塁のチャンスを作る。しかし阿部の打球は好守に阻まれ、二塁併殺打となり得点はならなかった。続く二回、村田と陽の連打で無死一、三塁としたところで、中井の併殺打の間に村田が生還。巨人が先制に成功した。 菅野は今季初の中4日での先発登板。二回、一死から西川に安打を許すが、けん制で刺す好フィールディングを見せる。その後三回、四回と三者凡退に抑え、序盤の4イニングを1安打無失点に抑えた。 一方の打線は、制球に苦しむ広島先発・岡田の前に五回まで毎回先頭打者を出すものの、後続が打ち取られ、なかなか追加点を奪えない。 六回、一死から阿部が敵失で出塁すると、村田と陽が連打で続き一死満塁とする。この場面で由伸監督は、代打に亀井を送る。しかし亀井は三塁併殺打に倒れ、この回も無得点に終わった。 菅野はその裏を三者凡退に抑えると、次の回に代打を送られて降板。6回を投げて82球、3安打無失点と先発の役割を果たした。 広島も七回から継投に入り、2番手として中田が登板。簡単に二死を奪われるが、その後長野と重信が左前打で出塁し、得点圏で坂本につなぐ。坂本は3球目の直球を捉え、左中間への二塁打とする。これで二者が生還、3対0と広島を突き放す。 その裏、2番手でマシソンがマウンドに上がる。先頭の丸に四球を許すが、鈴木を見逃し三振、松山を三塁併殺打に打ち取り、無失点に抑えた。八回は西村が広島打線を三者凡退に封じ、付け入る隙を与えない。 九回、一死一塁の場面で長野が第4号となる2点本塁打を放ち、ダメ押しの5点目を奪う。その裏は守護神のカミネロが一死から走者を出すも、後続を連続三振に仕留め、試合終了。打線は4併殺打と拙攻も目立ったが、4投手の継投で広島打線をしのぎ、連夜の完封勝利を飾った。これで広島から今季初のカード勝ち越しを決めた。 |
7.4 | 広島 | ○ | マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの12回戦。試合は序盤、両先発の好投で投手戦に。試合が動いたのは六回。巨人は坂本の適時打で1点先制すると、村田の打球を広島の左翼手・バティスタが見失い、二塁走者の坂本がその間に生還し、2点目を追加する。一方、巨人先発の田口は、テンポの良い投球でスコアボードに「0」を並べ、強力・広島打線を7回4安打無失点に封じ込めた。巨人は八回、代打・亀井の適時打で貴重な追加点となる3点目を加えると、最後はマシソン、カミネロの継投で逃げ切った。連敗を4で止めた巨人は、対広島戦の連敗も7でストップ。田口はセ・リーグトップタイの7勝目を挙げ、防御率1位の座も守った。 巨人先発は田口、広島は野村。 打線は初回、坂本と6月18日以来のスタメン復帰となる阿部の連打で、二死一、三塁のチャンスを作る。しかし村田が一邪飛に倒れ、得点には至らない。 一方、田口はその裏、二塁打の田中を犠打で三塁に送られ、一死三塁のピンチを背負う。それでも丸を空振り三振、鈴木を投直に打ち取り、無失点で切り抜けた。 田口は二、三回を三者凡退に退けるなど、広島打線に先制点を与えない。五回には、先頭・西川に失策での出塁を許したが、一死一塁から会沢を空振り三振、二盗を試みた西川を小林が刺し、ピンチを切り抜ける。 試合が動いたのは六回。一死から重信が右前打で出塁すると、盗塁で二塁へ進む。ここで坂本が左中間に適時打を放ち、6月18日以来の先制点を奪う。さらに坂本の盗塁で二死二塁とすると、村田が打ち上げた左翼への打球を、広島の左翼手・バティスタが見失うラッキーな二塁打で、2対0とリードを広げた。 援護をもらった田口はその裏、代打・天谷と田中の連打で無死一、三塁とされる。だが続く菊池を三ゴロに、丸を一死一、二塁から投直併殺に仕留め、この回も無失点で切り抜けた。 七回、打線は広島の2番手・ジャクソンを攻め立て、2つの四球と坂本の右前打で二死満塁としたが、ここは阿部が空振り三振に倒れ追加点はならなかった。 それでも八回、3番手・今井から村田と小林が安打を放ち、二死一、二塁のチャンスを作る。この場面で由伸監督が好投を続ける田口に代打・亀井を送ると、この采配が的中。亀井が中前適時打を放って3対0とし、貴重な追加点を奪った。田口はテンポの良い投球で、強力・広島打線を7回4安打無失点に封じ込めた。 八回はマシソンが登板し、三者凡退の圧巻の投球を見せる。 九回は守護神のカミネロがマウンドへ。二死から鈴木に四球を与えたが、最後はエルドレッドを見逃し三振に仕留め、試合終了。3対0で勝利した巨人は連敗を「4」で止め、対広島戦の連敗も「7」で止めた。 |
7.2 | DeNA | ● | 東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの12回戦。巨人先発・山口俊は二回、ロペスの本塁打で先制されると、倉本にも2点二塁打を許しこの回3失点。山口俊はその後も粘ることはできず、三回、四回も連続して失点。四回終了時点で0対6と大量リードを許す。一方の打線はDeNA先発の左腕・今永を捉えられずにいたが五回、中井、小林の連打で好機をつくると、代打・相川の犠飛で1点を返した。しかし巨人投手陣はその後もDeNA打線の勢いを止めることはできない。六回、七回、九回にも追加点を献上。結局先発全員安打を含む計19安打を浴び、9失点。打線も中井と長野が3安打と奮起したが、好機であと一本が出ず、大敗。敗れた巨人は4連敗となった。先発の軸で勝てない戦いが続いている。DeNAとの3連戦は菅野、マイコラス、山口俊の3人を立てながら、まさかの同一カード3連敗。高橋監督は「苦しくなるが、彼らが100回投げて100回勝つわけではないから」と締めた。今季ワーストの19被安打、ワーストタイの借金11。流れを断ち切らないと、負の数字が並び続けることになる |
7.1 | DeNA | ● | 東京ドームで行われたDeNAベイスターズとの11回戦。巨人先発・マイコラスは初回、桑原に先頭打者本塁打を浴びるなど、いきなり2点を先制される。しかし打線はその裏、二死一、二塁の場面で村田の左前適時打で1点差とする。マイコラスはその後立ち直り、両チーム無得点のまま試合は終盤へ。打線は六、七回と2イニング連続で先頭打者が出塁するも、併殺打などで得点を奪えない。試合が動いたのは八回。中井、長野の連続安打、坂本の四球で二死満塁の好機を作ると、村田が右翼手の頭を越える走者一掃の二塁打を放ち、4対2と逆転に成功する。このまま逃げ切りたい巨人は守護神のカミネロをマウンドへ。しかし安打や死球で二死満塁のピンチを迎えると、桑原に満塁本塁打を許し、試合をひっくり返されてしまう。その裏の攻撃、再び逆転したい打線だったが、DeNAの守護神・山崎の前に無得点に封じられ、4対6で試合終了。3連敗となり、借金は10に伸びた。今日の敗戦で、巨人の自力優勝の可能性が消滅した |
6.30 | DeNA | ● | 宇都宮市の清原球場で行われた横浜DeNAベイスターズとの10回戦。先発の菅野は、初回を三者三振に抑える完璧な立ち上がりを見せる。しかし四回、一死から梶谷に右越えソロ本塁打を浴び、先制点を許す。一方の打線はその裏、坂本の二塁打と村田の四球で二死一、二塁の好機を作ると、陽が右翼線に適時二塁打を放ち、すぐさま同点に追いつく。菅野は五回から七回途中まで5者連続三振と好投を見せる。しかし七回、一死一塁の場面でロペスに左越え2点本塁打を浴び、1対3と勝ち越されてしまう。一方、打線は五回以降は沈黙。DeNA投手陣を前に得点を挙げることができず、1対3で試合終了。菅野は打っては2安打、投げては被安打2、10奪三振の力投も、2本塁打に泣き4敗目。チームは2連敗を喫した |
6.28 | ヤクルト | ● | 福島で行われた東京ヤクルトスワローズとの10回戦。巨人先発・大竹は初回、山田に本塁打を浴び、先制を許す。四回は安打と2つの四球で二死満塁のピンチに、連続適時打を浴び3点を追加されてしまう。ヤクルト先発・星の前に五回まで散発2安打に抑えられていた打線は六回、山本の中前打、坂本の四球などで二死一、二塁の好機をつくると、マギーの中前に落ちるラッキーな適時打で2点を返し、2対4と迫る。その後、両軍救援陣が好投し追加点を奪えない。九回、村田の安打と重信の四球で好機をつくったが、後続が打ち取られ試合終了。序盤の失点が響いた巨人は2対4で敗れ、連勝はストップした |
6.27 | ヤクルト | ○ | 山形県の荘銀・日新スタジアムで行われた東京ヤクルトスワローズとの9回戦。巨人は二回、先発の田口が大引にソロ本塁打を許し先制されるが、四回に村田の適時打、小林の犠飛で逆転に成功。五回には坂本の適時打で3対1とヤクルトを突き放す。その後山田の2点本塁打で同点に追い付かれるも、七回に長野が3号ソロ本塁打を放ち、勝ち越しを決める。投手陣は七回途中から2番手のマシソンが登板。最終回はカミネロが三者凡退に抑え、継投でこの1点を守り切り、4対3で勝利を収めた。 巨人先発は、前回登板で完封勝利を飾った田口。しかし二回、大引に右越えソロ本塁打を浴び、先制を許した。 三回まで1安打に抑え込まれていた打線は四回、ヤクルト先発・由規を攻め立てる。一死からマギーが四球を選び、続く陽の二塁打で一死二、三塁のチャンスを作る。この場面で村田が中前に適時打を放ち、同点に追い付いた。さらに一死満塁の場面で小林の右翼への犠飛で、巨人はこの回逆転に成功する。 援護をもらった田口だがその裏、先頭の雄平に初球を左翼線へ運ばれ、二塁打とされる。続くグリーンにも四球を与えるなど、二死満塁のピンチを招くものの、ここは投手の由規を見逃し三振に仕留め、無失点でしのいだ。 五回、先頭の長野が中前打で出塁し、立岡が犠打を決め一死二塁とする。続く坂本が適時打を放ち、貴重な追加点を奪う。しかしその裏、田口が山田に2点本塁打を許し、試合は振り出しに戻る。 両軍六回をこの試合初めての三者凡退で終え、迎えた七回。長野に、この日猛打賞となる右越えソロ本塁打が飛び出し、1点を勝ち越す。 逃げ切りたい巨人だがその裏、田口は先頭の代打・荒木を四球で歩かせると、次打者に犠打を決められるなど、二死二塁と一打同点のピンチで前の打席で2点本塁打を放っている山田を迎える。ここで由伸監督は田口に代え、マシソンをマウンドに送り出す。マシソンがフルカウントから山田に投じた6球目は外角低めに決まり、見逃し三振でこのピンチを切り抜けた。 マシソンは続く八回も続投。味方の失策や四球などで一死二、三塁とされる。しかし後続をしっかりと断ち、無失点で九回につなぐ。4対3のまま迎えた九回は3番手としてカミネロがマウンドに上がる。カミネロはヤクルト打線を三者凡退に抑え、試合終了。巨人は長野が勝ち越し本塁打を含む猛打賞の活躍で、ヤクルトに先勝した。これでヤクルトとの対戦成績は5勝4敗となった。 |
6.25 | 中日 | ○ | 東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの12回戦。巨人は山口俊が先発。四回、ソロ本塁打で先制を許すも、五回に陽の特大の一発で同点に追いつく。しかし六回、山口俊が乱れ、2点リードを許してしまう。その裏、坂本の適時打で1点を返すも、その後は両チーム投手陣が踏ん張り、こう着状態に。2対3で迎えた九回裏、打線が奮起する。マギー、陽の連打で同点に追いつくと、代打・石川にサヨナラ打が飛び出し、鮮やかな逆転勝利。連敗を2でストップした。 中日先発は柳。 巨人先発は山口俊。三回まで走者を背負いながらも要所を締めるピッチングで無失点に抑える手堅い立ち上がりを見せる。しかし、四回。先頭のゲレーロに甘く入った変化球を痛打され、打球は左翼スタンドへ。先制を許してしまう。 柳に押さえ込まれていた打線だが、五回、先頭の陽に特大の左越えソロ本塁打が飛び出し、試合を振り出しに戻す。 しかし六回、粘投を続けていた山口俊が中日打線に捕まってしまう。無死から安打、四球で走者を出すと、手堅く送られ、一死二、三塁の危機を招き打席には藤井。ここで山口俊が暴投。バッテリーミスで勝ち越し点を献上してしまう。さらに、藤井を打ち取った後、福田、松井雅に連続四球を与え、二死満塁に。ここでピッチャー・柳に痛恨の適時内野安打を浴び、この回2点目を奪われた。 2点のビハインドとなった六回裏、一死から長野が左中間フェンス直撃の二塁打で好機を演出。辻の一ゴロの間に三進すると、坂本の三遊間をしぶとく抜ける適時打で生還。1点差に詰め寄る。 七回は2番手・森福、3番手・西村が登板。一死満塁の危機を迎えるも、西村が気迫のピッチングで中日打線を抑え込み、追加点を許さない。 その後は両軍の救援陣が踏ん張り、2対3のまま九回裏に。マウンドに立った中日の守護神・田島から、先頭のマギーが左翼線へ二塁打を放ち、チャンスメーク。続く陽の打球は一塁手のミットを弾き、右前へ。マギーの代走・重信が一気に本塁を突き、土壇場で同点に追いつく。さらに一死一、三塁の好機で小林の代打・石川が中前適時打を放ちサヨナラ勝ち。鮮やかな逆転劇で連敗を2でストップした。 |
6.24 | 中日 | ● | 東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの11回戦。巨人先発のマイコラスは中盤までに2点を失う苦しいピッチング。七回には二死からの4連打でさらに2点を奪われ、降板。代わった森福も谷に3点本塁打を浴び、大量リードを許した。一方の打線は中日先発・小笠原の好投の前に、八回までわずか2安打。九回にマギーの2点本塁打で完封は阻止したものの、反撃すでに遅く、2対8で敗れた。巨人はリーグ戦再開から2連敗となり、このカードの負け越しが決まった |
6.23 | 中日 | ● | 東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの10回戦。試合は巨人先発・菅野と中日先発・バルデスの投げ合いになった。両軍無得点の中、スコアが動いたのは四回。菅野が福田に適時打を許し、先制を許してしまう。追いかける打線だが、バルデスを捉えられず得点を奪えない。一方の菅野も五回以降は立ち直り、試合は0対1のまま終盤へ。迎えた最終回、打線は一死一、二塁と一打逆転の好機を作るも、後続が倒れ、0対1で試合終了。菅野は8回1失点の好投も3敗目を喫した。完封負けの巨人は、交流戦明け初の試合を白星で飾れず、5位に後退となった |
6.18 | ロッテ | ○ | 東京ドームで行われた千葉ロッテマリーンズとの3回戦。巨人は延長十二回表に6番手の高木勇がスクイズと押し出しで2点を勝ち越される。その裏、坂本の適時打二塁打で1点を返すと、一死一、二塁から亀井が右翼席に逆転サヨナラの3点本塁打。劇的な勝利を収め、3連勝を飾った。巨人は阿部の2本の本塁打などで八回までリードしたが、八回表、3番手のマシソンが鈴木に2点本塁打を浴び同点とされた。そのまま、延長戦へ突入する苦しい展開となったが、亀井の劇的な一発で交流戦の最終戦を白星で飾り、最終成績を6勝12敗とした。4日間の休止期間をはさみ、23日からセ・リーグが再開される。 同点で迎えた二回裏、一死から阿部がソロ本塁打を放ち、先制に成功する。そして三回裏、一死二塁から山本が中前適時打。さらに四回裏には阿部に二打席連続となる右越えソロ本塁打が飛び出し、ロッテ先発のルーキー・佐々木を攻略し序盤からリードを広げる。 巨人先発の大竹は四回まで無失点と好投も、五回表、一死一、三塁とされると、佐々木の代打・井口にしぶとく右犠飛を放たれ、1点を返されてしまった。しかし後続を断ち最小失点で切り抜けた。 七回から巨人は継投に入る。2番手でマウンドを託された西村が1イニングを無失点に抑え、役割を果たす。しかし八回、3番手のマシソンが一死から安打で走者を許すと、鈴木に右翼スタンドに2点本塁打を叩き込まれ、試合を振り出しに戻されてしまった。 その後は両チーム走者を出しながらも決め手に欠き、無得点で、試合は延長戦へ突入する。 十回、十一回のマウンドに上がったカミネロは、走者を三塁に進められながらも、十回には連続三振、十一回には辻の好守などでピンチをしのぎ、勝ち越しのホームは踏ませない熱投を見せた。 しかし、十二回表、5番手の森福が先頭のサントスに右翼線に二塁打を放たれると、進塁打と四球で一死一、三塁のピンチを招く。ここで由伸監督は高木勇を送り込むも、一死二、三塁から柿沼にスクイズを決められ、ついに勝ち越しを許してしまう。さらに高木勇は押し出し四球を出してしまい、2点をリードされる。 土壇場で巨人打線も負けじと最後の粘りを見せ、ロッテ7番手の大嶺祐を攻め立てる。先頭の辻が四球で出塁、寺内の内野ゴロで一死二塁とすると、坂本が左越えに適時二塁打を放ち1点差に詰め寄る。続くマギーは敬遠され、打席にはこの打席前までチャンスで凡退していた亀井。3球目を強振すると、打球はそのままスタンドイン。劇的な逆転サヨナラ3点本塁打で借りを返して見せた。 巨人は交流戦の最終戦を白星で飾り3連勝、交流戦最終成績を6勝12敗とした。4日間の休止期間をはさみ、23日からリーグ戦が再開される。 |
6.17 | ロッテ | ○ | 東京ドームで行われた千葉ロッテマリーンズとの2回戦。巨人先発の田口は初回、二死から四球を許すも、後続を打ち取り安定した立ち上がりを見せる。一方の打線は三回、一死一、二塁の好機でマギー、村田の連続適時打で2点を先制。さらに四回、坂本の打球が相手の適時失策を誘い、3対0と点差を広げる。なおも打線は六回、七回に1点ずつ追加し5対0。さらに八回には、村田の適時打で6点目を加えると、続く陽に移籍後初となる2点本塁打が飛び出し、8対0と突き放す。打線の援護に恵まれた先発の田口は、危なげない投球で4安打完封。投打が噛み合った巨人は、14安打8得点で連夜の快勝を収めた。 巨人先発の田口は、三回まで被安打なしの完璧な投球を見せる。 三回、打線がロッテ先発の二木を捉える。一死から山本が中前打で出塁すると、続く坂本も右前打を放ち一死一、二塁と好機をつくる。ここで好調・マギーの中前適時打で山本が生還し、先制に成功する。なおも一死一、三塁で村田が右中間へボールを運び、さらに1点を追加。巨人は先発の田口を援護する2点を先制した。 田口は四回、先頭の伊志嶺に中前打を許すと、パラデスには右前打を打たれ一死一、二塁のピンチを迎える。しかし後続を打ち取り、ロッテ打線を封じる好投を見せる。 その裏、巨人打線は一死から長野、山本が連続安打で出塁し、一死一、三塁とする。続く坂本の打球が相手の適時失策を誘い、3対0と点差を広げる。 ロッテは五回からマウンドに2番手の大嶺祐を送り込む。 打線は六回、大嶺祐から三者連続で四球を選び、一死満塁の好機を迎える。ここでマギーが左前適時打を放ち、4対0。さらに七回、先頭の橋本到の中越え三塁打で無死三塁とすると、ロッテ3番手の益田が暴投。捕手が後逸している間に、三塁走者の橋本到が生還し、5対0と追加点を奪った。 一方の田口は四、五、六回と3イニング連続で先頭打者に安打を許すものの、後続を打ち取り、相手打線に付け入る隙を与えない。 打線は八回、マギーがこの日猛打賞となる右中間二塁打を放って二死二塁とすると、村田が中前打で続き1点を奪う。さらに二死一塁から、陽が中越え2点本塁打を放ち、駄目押しの2点を追加。巨人に移籍後初となる記念アーチで点差を「8」に広げ、田口を強力に援護する。 最終回、田口は先頭の角中に四球を与えるものの、後続を併殺打とゴロに打ち取り、試合終了。田口は本拠地・東京ドームで自身初の完封勝利とし、前日に続き投打が噛み合った巨人は、同一カード勝ち越しとなる連勝を収めた |
6.16 | ロッテ | ○ | 東京ドーム観戦。東京ドームで行われた千葉ロッテマリーンズとの1回戦。巨人は初回、ロッテ先発・涌井の立ち上がりを攻める。安打と2つの四球で一死満塁とすると、マギーの左中間を深々と破る2点二塁打で先制に成功する。さらに五回、一死一、二塁の好機で再びマギーが中越え2点三塁打を放ち、4対0。ロッテを引き離した。八回もマギーのソロ本塁打、辻のプロ初打点となる適時打などで4点を奪い、ダメ押し。試合を決定づけた。巨人先発のマイコラスは落差のあるカーブを効果的に使い、相手打線を寄せ付けない。8回を投げ、許した安打はわずかに2本、無四球とほぼ完璧な投球を披露した。投打が噛み合った巨人は、ロッテに圧勝。交流戦最終カードで先手を取った。 巨人は初回、先頭の長野が中前打で出塁。続く山本が二塁内野安打で続くと、一死後、阿部も四球を選び、満塁の先制機を迎える。ここで5番マギーが左中間に2点二塁打を放ち、幸先良く2点を先制する。 四回まで無安打投球を続けてきた先発・マイコラスだったが五回、先頭の鈴木に右翼線二塁打を浴び、この試合初安打を許した。その後二死三塁とされるが、後続をきっちりと打ち取り、点を与えない。 その裏、先頭の長野が四球で出塁。山本が投犠打で二塁へ進めると、坂本も四球で一死一、二塁の好機をつくる。阿部は倒れたが、マギーが初回の先制打に続き、中越えに2点三塁打を放ち追加点を奪った。 マイコラスは六回、七回と相手打線を三者凡退に抑え、危なげない投球を続ける。八回も簡単に二死をとったが、8番田村に左翼フェンス直撃の二塁打を浴び、五回以来のピンチ。しかし代打・福浦を空振り三振に切って取り、ピンチを脱した。 八回、ここまで全打点をたたき出しているマギーが、左翼ポール直撃の豪快な一発を放ちまず1点。さらに寺内の死球、小林の中前打で一死一、二塁とすると、代打・辻がプロ初打点となる右前適時打を放ち、この回2点目。その後も長野の適時打などで計4点を追加し、8対0と試合を決定づけた。 九回は2番手・西村が相手打線をきっちり3人で締め、試合終了。先発マイコラスが好投すれば、打線も先制、中押し、ダメ押しと効果的に点を奪った。巨人は投打が噛み合い、大勝。交流戦の最終カードでまずは1勝を挙げた。 |
6.15 | ソフトバンク | ● | 東京ドームで行われた福岡ソフトバンクホークスとの3回戦。巨人先発の内海は三回に本塁打を許すなど序盤からリードを奪われ、4回2失点での降板となった。その後も代わったリリーフ陣がソフトバンク打線を抑えられず、八回にはダメ押しとなる7点目を献上してしまう。1対7で迎えた八回裏に坂本、村田の適時打で2点を返すが反撃遅く、3対7で敗れた。巨人はリリーフ陣が5失点と崩れ、連勝は2で止まった |
6.14 | ソフトバンク | ○ | 東京ドームで行われたソフトバンクホークスとの2回戦。巨人先発の山口俊は、移籍後初登板。序盤から力強い直球を軸に、ソフトバンク打線を無安打に封じた。一方の打線だが、ソフトバンク先発・石川の前に無得点。試合は投手戦となった。均衡が破れたのは六回。坂本の左越え2点本塁打が飛び出し、巨人が先制点を挙げる。さらに八回、坂本が2打席連続となる本塁打を放ちリードは3点に。山口俊からバトンを受けたマシソンが七、八回を無失点に抑え、被安打「0」のまま試合は九回へ。最後はカミネロが締め、見事に無安打無失点リレーを達成。セ・リーグ初の快挙を果たした。移籍後初勝利を挙げた山口俊、2本塁打を放った坂本と、投打の主役の活躍で巨人はソフトバンクに連勝、交流戦初のカード勝ち越しとなった。 移籍後初登板となった山口俊は、抜群の立ち上がりを披露する。初回を三者凡退に抑えると、二回以降も力強い直球を軸に無安打投球を継続。ソフトバンク打線を寄せ付けない。 一方の打線は石川を捉えられず、二回まで無安打。三回に山口俊がチーム初安打を放つも、その後がつながらず得点には至らない。両先発の好投で、試合は投手戦の様相を呈した。 五回、巨人は初のチャンスを迎える。二死から亀井、小林が連打を放ち一、二塁。ここで打席には、一打席目に安打を放った山口俊。しかし見逃し三振に倒れ、先制とはならなかった。 試合の均衡が破れたのは六回。山本が四球を選び、一死一塁。続く坂本が石川の直球を捉えると、打球は左翼への2点本塁打に。主将の一振りで、巨人は先制に成功した。 七回、由伸監督は無安打無失点投球を続けていた山口俊に代え、マシソンをマウンドに送る。マシソンは七、八回を無安打に封じ、試合の流れを相手に渡さなかった。 八回、巨人は貴重な追加点を挙げる。先頭の坂本が2打席連続となる本塁打を左中間に叩き込み、リードを3点に広げた。 無安打無失点リレーを続ける巨人投手陣。九回のマウンドにはカミネロ。2つの四球を許しピンチを招くも、最後は松田を空振り三振に切って取り、見事に3投手による無安打無失点リレーを達成した。継投による無安打無失点試合はプロ野球史上4度目で、セ・リーグでは初の快挙。移籍後初勝利の山口俊、2本塁打を放った坂本と、投打の主役がそろった巨人はソフトバンクに連勝し、交流戦初のカード勝ち越しとなった。 |
6.13 | ソフトバンク | ○ | 東京ドームで行われたソフトバンクホークスとの1回戦。打線は三回、坂本の適時二塁打で先制すると、四回にも小林の適時打で2点目を奪う。さらに七回には坂本の適時打で1点追加すると、相手投手の暴投の間に陽が生還し1点追加。さらにマギーにも適時打が飛び出し、この回だけで3点を追加、5対0とリードを広げた。巨人先発の菅野は、立ち上がりから圧巻の投球を見せる。初回に安打1本を許したが、八回にソロ本塁打を浴びるまで一回から八回まで打者21人を連続無安打に抑えた。菅野はそのまま最後まで1人で投げ切り、5対1で試合終了。9回3安打1失点の力投を見せた菅野は、セ・リーグトップタイの7勝目を挙げた。打線も11安打と投打の噛み合った巨人は、連敗を2で止めた。 巨人先発は菅野、ソフトバンクは東浜。 菅野は立ち上がりから、圧巻の投球を見せる。初回に1安打を許したが、二、三回とソフトバンク打線を三者凡退に封じ込める。 打線は三回、二死からこの日一軍登録された山本がフェンス直撃の二塁打を放つと、3試合ぶりスタメン復帰の坂本が左中間に適時二塁打を放ち、先制に成功する。 さらに四回、二塁打で出塁した長野が、二死から小林の中前打で本塁に突入。際どいタイミングとなったが、リプレー検証で判定通りセーフとなり、2点目を奪った。 援護をもらった菅野は四回以降も、ストライク先行の無安打投球を続ける。テンポ良く打者を打ち取り、二回から七回まで6イニング連続で三者凡退に抑える。 七回にも打線はつながる。菅野が安打で出塁すると、この試合で通算1000試合出場を果たした陽が右前打で続き、一死一、二塁。山本の二ゴロで二死二、三塁と走者を進めると、続く坂本にこの日2本目の適時打が飛び出す。さらに二死一、三塁から東浜が暴投し、この間に陽が生還。さらに二死二塁からマギーが右中間適時二塁打を放ち、この回3点を奪って5対0とリードを広げた。 菅野は一回から八回まで、打者21人連続でアウトを重ねる。今季4度目の完封勝利も見えたが、八回二死から長谷川勇にソロ本塁打を許し、1点を返されてしまう。 最終回のマウンドにも上がった菅野は、安打と四球で一死一、二塁と、この試合初めて得点圏に走者を背負う。それでも後続を二者連続三振に仕留め、5対1で試合終了。9回3安打1失点の力投を見せた菅野は、セ・リーグトップタイとなる7勝目を挙げた。打線も11安打と投打の噛み合った巨人は、連敗を2で止めた。 |
6.11 | 日本ハム | ● | 札幌ドームで行われた北海道日本ハムファイターズとの3回戦。巨人先発の宮國は三回、西川に2点本塁打を浴び先制を許す。四回にも1点失うと、由伸監督は早々と2番手の池田にマウンドを託す。しかし池田も1点を追加され、4点差と序盤から試合の主導権を握られてしまう。打線は五回、日本ハム先発・村田からクルーズが適時二塁打を放ち1点を返すも、後続が続かず得点機を生かせない。七回には3番手の吉川光がソロ本塁打を浴び、再び4点差に。反撃したい打線だったが、六回から3イニング連続で三者凡退に抑え込まれるなど、1対5で試合終了。日本ハムとの3連戦は1勝2敗と負け越し、巨人は再び連敗してしまった |
6.10 | 日本ハム | ● | 札幌ドームで行われた北海道日本ハムファイターズとの2回戦。巨人先発の田口は大田の先頭打者本塁打で先制を許すが、その後は好投し、反撃を待つ。六回まで日本ハム先発のメンドーサの前に無得点の打線は七回、継投に入った日本ハム投手陣を攻め立て、敵失も絡み2対1と逆転に成功。勝利投手の権利を得た田口は八回、先頭打者を出塁させたところで降板。そこから田原、森福とつなぎ中田を迎えたところでマシソンが登板。一死二、三塁のピンチに、逆転の2点二塁打を浴びた。九回は二死から代打の坂本が倒れるなど三者凡退で、試合終了。田原が今季初黒星。巨人は2対3で敗れ、借金は「10」に逆戻りとなった |
6.9 | 日本ハム | ○ | 札幌ドームで行われた北海道日本ハムファイターズとの1回戦。巨人は二回、村田、長野の連続安打で一死二、三塁の好機をつくると、石川が左前適時打を放ち先制した。連敗ストップを託された巨人先発・マイコラスは二回一死一、三塁から松本に左翼線適時二塁打を浴び、すぐさま同点に追いつかれてしまう。しかし五回、クルーズの安打と犠打で二死二塁とすると、2番・坂本の中越え適時二塁打で勝ち越しに成功した。マイコラスは六回以降、相手に二塁すら踏ませない完璧な投球を披露。8回1失点10奪三振と好投し、九回のマウンドをマシソンに託した。そのマシソンは最終回をきっちり3人で締めた。1点差ゲームを制した巨人は交流戦初勝利。5月25日から続いた連敗を「13」で止めた。 日本ハムの先発は高梨。 打線は二回、村田の中前打、長野の中越え二塁打で一死二、三塁の好機。ここで7番の石川がフルカウントから左前適時打を放ち、待望の先制点を奪った。さらに石川の二盗などで二死二、三塁としたが、後続が打ち取られ、追加点はならなかった。 初回、三者連続三振と完璧な立ち上がりを見せたマイコラスだったが二回一死一、三塁から松本に痛烈な左翼線適時二塁打を浴び、早くも同点に追いつかれてしまう。なおも一死二、三塁のピンチだったが、クルーズの好プレーで併殺とし、追加点は許さなかった。 五回、先頭のクルーズが左前打で出塁。小林の一犠打などで二死二塁とすると、2番・坂本が中越え適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。 マイコラスはその裏、先頭の大田を左越え二塁打で出すと、犠打で一死三塁とされるが、続く大野、中島卓を打ち取りピンチを脱した。 六回、七回とマイコラス、高梨両投手の好投が続き、両軍点を奪えない。 八回、一死からマギーが中越え二塁打で出塁すると、阿部の二ゴロで三進。追加点の好機だったが、村田は二直に倒れ、点差を広げることができない。 マイコラスは結局8回を投げ5安打1失点、10奪三振と相手にリードを許さず、先発の務めを十分に果たし、マウンドをマシソンに託した。 マシソンは九回、相手打線をきっちり3人で抑え、今季初セーブ。試合終了。 緊迫した投手戦を1点差で制した巨人は交流戦初勝利。5月25日から続いた連敗を「13」でストップした。 |
6.8 | 西武 | ● | メットライフドームで行われた埼玉西武ライオンズとの3回戦。巨人先発の池田は初回、適時打を浴び先制を許すと、三回には満塁本塁打を浴びるなどこの回だけで6失点。序盤で7点のリードを与えてしまう。二番手の江柄子も西武打線の勢いを止め切れず、四、五回に立て続けに本塁打を打たれてしまう。ビハインドは12点となり、苦しい試合展開となった。一方の打線は六回の阿部の適時打などで2点を追い上げるも、七回以降は無安打と沈黙し、2対13で敗戦。計3本塁打を浴びるなど、序盤の大量失点が響いた巨人は、連敗が「13」となり、球団ワースト記録を更新した |
6.7 | 西武 | ● | メットライフドームで行われた埼玉西武ライオンズとの2回戦。試合序盤は巨人先発・吉川光と西武先発・岡本が要所を抑える投球で、両軍無得点が続く。四回、吉川光がメヒアに2点本塁打で先制を許すと、六回には2番手・西村が中村に一発を浴び3点目を献上。打線は西武投手陣の前に好機を作るも、得点圏であと1本が出なかった。0対3で敗れ、球団ワーストとなる12連敗を喫した |
6.6 | 西武 | ● | メットライフドームで行われた埼玉西武ライオンズとの1回戦。10連敗中の巨人は三回、陽の2点適時打で先制すると、四回にも阿部の適時打で1点を追加。1点差と詰め寄られた六回には、満塁のチャンスに、クルーズの犠飛、小林の適時打で2点を奪い、リードを再び3点とした。しかしその裏、巨人先発・菅野が一死から栗山の本塁打で1点を返され、さらに適時打などで同点に追いつかれる。さらに七回裏、2番手・桜井の3つの四球をきっかけに押し出しと犠飛で2点勝ち越される。八回にも1点を追加された巨人は5対8で敗れ、42年ぶりに球団ワースト記録に並ぶ11連敗を喫し、5位に転落した |
6.4 | オリックス | ● | 東京ドームで行われたオリックスバファローズとの3回戦。巨人先発の宮國は初回、駿太の先頭打者本塁打で先制を許す。巨人はその裏にマギーの適時二塁打で追いつくが、三回、安達の適時内野安打などで2点を勝ち越される。宮國は中盤以降立ち直り7回3失点にまとめたが、今季初勝利はならず。打線は二回以降、オリックス先発のルーキー・山岡の好投に沈黙。八回まで山岡に4安打1点に抑えられ、九回も新人・黒木の前に三者凡退で試合終了。巨人は1対3で敗れ、11年ぶりの10連敗を喫した |
6.3 | オリックス | ● | 東京ドームで行われたオリックスバファローズとの2回戦。巨人先発の田口は初回、T−岡田に3点本塁打を浴びるなど、立ち上がりを攻められ、一気に4点を失う。さらに五回、一死一、二塁から適時打を許し、0対5と点差を広げられる。打線は六回、坂本、石川の安打とマギーの四球で無死満塁とこの日最大のチャンス。ここで4番・村田が左越えに3試合連続本塁打となる満塁本塁打を放ち、4対5と1点差に詰め寄る。しかし、七回以降、オリックス投手陣を前に得点を挙げることができず、試合終了。村田の通算350号となる本塁打で詰め寄るも、9連敗を喫した |
6.2 | オリックス | ● | 東京ドームで行われたオリックスバファローズとの1回戦。巨人先発のマイコラスは四回、安打と2四死球で一死満塁から中犠飛を浴び、先制を許してしまう。一方の打線はオリックス先発の西の前に沈黙。安打は二回の村田の左翼線二塁打のみで、重苦しい雰囲気が漂っていた。我慢の時間が続いたが七回、試合が動く。先頭のマギーが四球を選び久々に走者を出すと、4番・村田が中越え2点本塁打を放ち、逆転に成功する。さらに二死満塁から、坂本が左前2点打を放ち4対1と差を広げた。このまま逃げ切りたい巨人だったが、5番手・マシソンが九回に捕まる。本塁打と2本の適時二塁打で一挙3点を失い、同点に追いつかれてしまう。その裏、巨人は小林、坂本の安打などで二死満塁とサヨナラの好機をつくるが、代打・亀井が空振り三振に倒れた。すると十一回、6番手・今村が安達に痛恨の一発を浴びるなど、2点を奪われ勝ち越しを許してしまう。その裏、長野の左越え本塁打で1点差に迫ったが、反撃むなしく5対6で敗れた。これで巨人は8連敗となった |
6.1 | 楽天 | ● | Koboパーク宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルスとの3回戦。プロ初先発の池田が5回を無失点に抑える好投を見せると、四回、チーム14試合ぶりとなる村田の2点本塁打で先制。2対0とリードを保って継投策に入るが、六回、2番手の田原がアマダーに2点本塁打を浴びて同点とされる。さらにこの回、3番手で登板の森福が岡島に適時三塁打を打たれ、1点の勝ち越しを許した。ここから再びリードを奪いたいところだったが、楽天先発の則本が立ちはだかる。則本には八回まで2点に抑えられ、奪われた三振は12。則本は、日本新記録の7試合連続二桁奪三振を達成。巨人は九回も松井裕の前に無得点、2対3で敗れた。これで7連敗となり、借金も今季最多の4となった。 |
5.31 | 楽天 | ● | Koboパーク宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルスとの2回戦。巨人先発の吉川光は三回、失策をきっかけに3本の適時打を浴び、3点を先制される。五回にもペゲーロにソロ本塁打を浴びた吉川光は、五回途中7安打4失点と試合を作れなかった。七回には3番手・桜井がウィーラーに2点本塁打を打たれ、リードを6点に広げられる。一方の打線は、楽天投手陣の前に八回まで散発4安打に封じ込められ、得点を奪えない。八回裏は今季初登板の今村が2三振を奪う好投。0対6で迎えた最終回には阿部の左中間安打などで一死一、三塁の好機を作ったが、後続を断たれ、今季5度目の無得点負け。今季ワーストの6連敗を喫した。借金は今季最多の3となった |
5.30 | 楽天 | ● | 交流戦の開幕となった、Koboパーク宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルスとの1回戦。巨人先発の菅野は初回に2点を先制されると、序盤は点の取り合いに。3対4で迎えた三回、石川の適時二塁打で同点に追い付くが、その後も投手陣は失点を重ね、菅野は5回を投げ8失点、後を受けた戸根も5点を奪われた。打線は13安打を放ったものの、今季最多の13失点で交流戦初戦を落とし、5連敗となった。 |
5.28 | 広島 | ● | 東京ドームで行われた広島東洋カープとの11回戦。巨人先発の田口はテンポの良い投球で序盤からアウトを積み重ねていく。打線は三回の立岡の右翼線への適時二塁打で先制すると、五回には田口が自らのバットで追加点を挙げ、2点のリードを奪う。しかし、七回に田口がエルドレッドに2点本塁打を浴び、同点に。以降は両チームの救援陣が踏ん張り、試合は2対2のまま延長戦へ。十回のマウンドに上がったカミネロが、代打の西川に痛恨の適時二塁打を浴び、広島にリードを許してしまう。この1点が決勝点となり、2対3で接戦を落とした。今季初の負け越し1、対広島戦は7連敗となった |
5.27 | 広島 | ● | 東京ドームで行われた広島東洋カープとの10回戦。巨人先発の宮國は、序盤から苦しいピッチング。二回に田中の適時打から始まる4連打で3点を失うと、三回にはエルドレッドにソロ本塁打を浴びる。四回も3失点を喫したところで、宮國は降板。3回と3分の2を投げて7失点だった。一方の打線は広島先発の九里の前に、八回まで無得点。九回もブレイシアに抑えられ、最後まで得点を奪うことができなかった。投手陣が打ち込まれ、打線も4安打と沈黙した巨人は0対9で完敗、3連敗で勝率5割に逆戻り。今季苦手とする広島戦も、これで6連敗となった |
5.26 | 広島 | ● | 東京ドームで行われた広島東洋カープとの9回戦。巨人先発のマイコラスは直球とカーブのコンビネーションがさえ、序盤は広島打線から三振の山を築く。四回、先頭の菊池に左翼席に運ばれ、先制を許すが、1失点で粘投を続ける。しかし、六回、ついに広島打線に捕まる。連続安打で無死二、三塁から安部、松山に続けて適時打を浴び、この回3失点。さらに七回にも鈴木の犠飛で1点を追加され、マイコラスは七回途中、5失点でマウンドを降りた。一方の巨人打線は、広島先発の岡田に六回まで散発4安打と苦しみ、七回、マギーの右翼線二塁打と石川の中前適時打でようやく1点を返す。しかし直後の八回、内野の2つの失策も絡み2点を献上。1対7と試合をほぼ決定づけられてしまう。その裏、打線は坂本の右越え二塁打で1点を返すが、すでに反撃遅く、2対7で敗れた。これで対広島戦は5連敗となった |
5.25 | 阪神 | ● | 甲子園球場で行われた阪神タイガースとの10回戦。巨人は先発の大竹が立ち上がりに捕まる。初回、上本の左中間適時二塁打、キャンベルの中越え2点本塁打などでいきり4点を失う。打線は二回に阪神先発・メッセンジャーから小林が中前適時打を放ち1点を返す。立ち直りの兆しが見えない大竹は三回にもキャンベルの適時二塁打などで2点を失う苦しい投球で、3回6失点で降板。四回以降は池田、桜井の若手投手陣が好救援を見せ阪神打線を1安打に封じ追加点を許さなかった。しかし、打線がそれに応えられない。阪神投手陣の前に六回以降1安打に封じられ、計11三振を喫した。1対6で敗れた巨人は連勝が「3」でストップした |
5.24 | 阪神 | ○ | 甲子園で行われた阪神タイガースとの9回戦。試合前半は巨人先発の吉川光、阪神先発の能見が共に好投し、両チーム共に得点どころか安打も出ない緊迫の投手戦。しかし吉川光は五回に初安打を許すと、鳥谷への死球が危険球となり退場。この一死一、三塁のピンチを今季初登板の田原が無失点で切り抜けると、六回途中から登板の森福も七回まで無失点の好リリーフを見せた。均衡が破れたのは八回。代打・相川が口火を切った一死二塁の好機で、立岡の代打・亀井が右前適時打を放って巨人が1点を先制。九回には長野の2点三塁打で加点した。最後はカミネロが上本にソロ本塁打を浴びて1点を失うが、逃げ切り、3対1で勝利。1回と3分の1を無失点の森福が移籍後初勝利を挙げた。巨人は3連勝で、首位・阪神との3連戦の勝ち越しを決めた。 巨人先発は、およそ1ヶ月半ぶりの一軍登板となった吉川光。初回から四回まで一人の走者も許さない、完璧なピッチングを披露した。 阪神先発は能見。巨人打線は初回、四回といずれも先頭の四球から二死三塁とするが、あと一本が出ない。初回から五回まで、能見の前に無安打に抑えられた。 五回、吉川光は先頭の福留に両チームを通じて初安打となる右翼線三塁打を浴び無死三塁のピンチを背負うと、一死後、鳥谷への死球が危険球とされ退場。好投を見せていた吉川光だが、五回途中での降板となった。 一死一、三塁となって、今季初登板の田原がマウンドに上がる。まず北條の代打・伊藤隼を投ゴロに打ち取り、三塁走者の福留を三本間でアウトにする。さらに二死一、二塁から梅野を二ゴロに打ち取り、先制点を与えなかった。 六回、二死から坂本が中前にチーム初安打を放ち、すかさず二盗。しかしここも阿部が倒れ、先制点を奪えない展開が続く。 田原は六回も続投。二死一塁としたところで、3番手で森福が登板。糸井を1球で一ゴロに打ち取ると、七回は一死から中谷の内野安打で走者を背負うが、続く糸原のバントは、小林の二塁への素早い送球で併殺。リリーフ陣が粘りを見せ、打線の奮起を待つ。 八回、ついに均衡が破れる。この回から登板の阪神2番手・桑原に対し、森福の代打・相川が先頭で右前打を放って出塁すると、一死二塁として、立岡の代打・亀井が右前に先制の適時打。巨人が1対0とリードし、さらに九回には二死二、三塁から長野の右中間2点三塁打で2点を追加、3対0とした。 終盤、巨人は勝ちパターンの継投で逃げ切りを図る。八回はマシソンが三者凡退に抑えると、九回はカミネロが登板。一死から上本にソロ本塁打を浴びるが、阪神の反撃をこの1点にとどめ、試合を締めくくった。巨人は3対1で逃げ切り3連勝。森福が移籍後初勝利を挙げた。 |
5.23 | 阪神 | ○ | 甲子園で行われた阪神タイガースとの8回戦。試合は中盤まで巨人先発・菅野と阪神先発・秋山の投手戦が繰り広げられ、両軍六回まで無得点が続く。均衡が破れたのは七回。二死一、二塁の場面で小林が適時二塁打を放ち、巨人が先制に成功する。その裏、菅野は無死一、二塁と大きなピンチを迎えたが、後続を圧巻の三者連続三振で切り抜けた。7回を6安打無失点に抑えた菅野は、ハーラートップとなる6勝目を挙げ、阪神との3連戦に先勝した。 巨人先発は、6勝目を狙うエース菅野。三回、連打と送りバントで一死二、三塁のピンチを招き、阪神打線のクリーンアップを迎える。ここは糸井を左飛、福留を左邪飛に打ち取り、序盤3イニングを無失点で終える。 一方の打線は阪神先発・秋山を攻めあぐね、菅野を援護できない。五回、一死から石川が遊撃内野安打で出塁する。中井の二ゴロの間に二進すると、小林も四球を選び二死一、二塁とチャンスを広げた。しかし、菅野は一飛に倒れ、先制はならなかった。 菅野は四回以外、毎回のように走者を出す苦しい投球が続く。六回も安打と四球で二死一、二塁とされたが、後続を断った。要所を抑え、この回もスコアボードに0を並べる。 巨人打線は秋山の前に、6回を3安打無得点に抑え込まれる。七回も簡単に二死とされたが、石川が右中間へ二塁打を放つ。続く中井は敬遠気味の四球で歩かされ、二死一、二塁の場面で打席に小林を迎える。小林はカウント2−2からの5球目を捉え、右翼線への適時二塁打で待望の先制点を挙げた。 その裏、阪神は代打攻勢で球数が100球に迫った菅野を攻め立てる。菅野は安打と自らの野選で、無死一、二塁のピンチを招く。しかし、ここでエースが真骨頂を発揮する。高山、上本、糸井の上位打線を三者連続三振に仕留め、見事無失点で切り抜けた。 巨人は八回から継投策に入る。2番手でマウンドに上がったマシソンは、阪神打線を三者凡退に抑えた。1対0のまま迎えた九回は、守護神のカミネロが登板。ボールが先行し、先頭の糸原に安打を許す。その後盗塁を決められ二死二塁とされたが、高山を中飛に打ち取り、試合終了。1点を守り切った巨人は、阪神との対戦成績を4勝4敗の5分に戻した。7回無失点で勝利投手の菅野は今季6勝目、プロ入り通算50勝目を挙げた。 |
5.21 | DeNA | ○ | 横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの9回戦。巨人先発の田口は抜群の制球力で、序盤から快調なピッチング。度々走者を背負いながらもピンチに動じず、スコアボードに「0」を並べる。打線は三回に立岡の適時三塁打で先制すると、四回にはマギーからの3者連続二塁打、長野の3試合連続となる適時打で3点を追加し、前半で巨人が4点をリード。援護を受けた田口は終盤も気を緩めず、DeNA打線を手玉に取る。9回を投げて116球、6安打、無四球の内容で今シーズン初の完封勝利、4勝目を挙げた。4対0で勝利の巨人は、再び貯金を「1」とした。 DeNA先発の今永に対して、巨人は二回まで無得点。しかし三回、二死から1番の長野が死球で出塁、続く立岡の中越え適時三塁打で巨人が1点を先制した。 巨人先発は田口。初回を三者凡退に抑えると、二回は一死から初安打を許すが、難なく後続を打ち取る。三回も三者凡退と、上々の立ち上がりを見せた。 四回、打線がつながり巨人は追加点。先頭のマギーが中越えにフェンス直撃の二塁打を放つと、石川は右翼線に落ちる適時二塁打。さらに、続く中井も右翼線を鋭くゴロで破る適時二塁打。3者連続の二塁打で2点を挙げて3対0とリードを広げると、二死三塁から長野にも3試合連続となる中前適時打が飛び出し、4対0。中盤で巨人が試合の主導権を握った。 五回まで無失点で、勝利投手の権利を手にした田口。六回、先頭の倉本に投手強襲の内野安打を浴びると、一死二塁から石川の三塁前へのボテボテの当たりも内野安打となり、一死一、三塁。この試合初めて大きなピンチを迎えるが、梶谷を遊撃併殺打に打ち取ってしのぐ。七回も先頭のロペスを三塁の失策で出塁させるが、続く宮崎を二塁併殺打に打ち取るなど、ここも無失点に抑えた。 田口は八回を三者凡退に抑えると、今シーズン初の完封勝利をかけて、九回もマウンドに上がる。二死一塁からロペスの左前打で二死一、二塁とDeNAも粘りを見せる。しかし、最後は宮崎を二ゴロに打ち取り、試合終了。田口は116球、6安打、6奪三振、無四球という内容。今シーズン初、自身通算2度目の完封勝利で4勝目を挙げた。巨人は4対0で勝利、再び貯金を「1」とした。 |
5.20 | DeNA | ● | 横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの8回戦。2点を先行された二回に機動力を含めて打線がつながる。辻が今季初安打を放ち出塁すると、長野、立岡、坂本の3本の適時打に加えて3盗塁を決める足攻も絡めて4点を挙げ、一気に逆転に成功。しかし巨人先発・内海が粘れない。五回に2点を奪われ同点とされると、六回に二死二、三塁と再びピンチを迎えたところで降板。ベンチはマウンドに桜井を送るが、桑原に勝ち越し2点打を許す。その後は森福が七回一死一、三塁のピンチを連続三振で切り抜けるなど追加点を与えず、反撃の機会を待ったが、打線は三回以降、DeNA投手陣の前にわずか1安打に封じられ、4対6で敗戦。阿部の2000試合出場達成を飾れず、勝率5割に逆戻りとなった |
5.19 | DeNA | ○ | 横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの7回戦。巨人先発のマイコラスは、立ち上がりからテンポの良い投球でDeNA打線を封じ、スコアボードに「0」を並べる。一方の打線はDeNA先発・井納を打ちあぐね、両軍無得点のまま試合は終盤へ。均衡が破れたのは七回。長野が適時三塁打を放ち、巨人が2点を先制。しかしその裏、マイコラスが突然崩れ、2本の適時打などで一気に2対3と逆転を許してしまう。1点を追いかける打線は九回、マギーの犠飛で土壇場で同点とし、試合は延長戦に。迎えた十回、二死満塁の場面でマギーが2点タイムリーを放ち、勝ち越しに成功する。最後は抑えのカミネロが締め、5対3で試合終了。マギーは勝ち越し打を含む3打点の活躍。延長戦を制した巨人は、再び貯金「1」とした。マイコラスは立ち上がりから抜群の投球を披露。ストライク先行、テンポの良い投球がさえ渡り、スコアボードに「0」を並べ続けた。一方の打線は二回に初のチャンスを迎える。マギーの安打と石川の四球で一死一、二塁。しかし続く長野が併殺打に倒れ、得点とはならなかった。四回は阿部が右中間二塁打を放ち二死二塁とするが、ここも後続が倒れた。両先発譲らず、試合は0対0のまま終盤へと突入した。七回、ついに均衡が破れる。二死から二つの四死球で一、二塁の好機を迎えると、長野が右翼へ走者一掃の三塁打を放ち、巨人が2点を先制。好投のマイコラスを援護した。しかしその裏、マイコラスが突如つかまる。連打を浴び無死一、二塁のピンチを迎えると、一死後、宮崎に適時二塁打を浴びてしまう。続く戸柱は投ゴロに打ち取るが、送球間に三塁走者の生還を許し、たちまち同点に。なおも二死三塁から、石川に適時打を浴び、一気に逆転を許してしまう。八回は山口鉄、桜井、森福の3投手をつぎ込み、ピンチを作るも無失点。執念の継投で、打線の反撃を待った。迎えた九回、先頭の阿部が二塁打を放つ。その後、相手の暴投も絡み、無死三塁と絶好の同点機を迎える。ここでマギーがきっちり犠飛を放ち、試合を3対3の振り出しに戻した。マシソンが九回を無失点で切り抜け、試合は延長戦に突入。十回、巨人は二死満塁の好機を作ると、打席には再び好調のマギーを迎える。マギーは須田の甘く入った変化球を捉えると、打球は左前2点タイムリーに。頼れる主軸の一打で、巨人は勝ち越しに成功した。その裏のマウンドには、抑えのカミネロが上がる。三者凡退で締めくくり、5対3で試合終了。カミネロは11セーブ目を記録した。マギーは勝ち越し打含む3打点の活躍。延長戦を制した巨人は、再び貯金「1」とした。 |
5.18 | ヤクルト | ● | 東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの8回戦。先発の宮國は三回、一死三塁から内野ゴロの間に1点を先制される。一方の打線は、ヤクルト投手陣の前にあと1本が出ない。マギーが4安打、立岡も3安打と、八回まで毎回走者を出しながら得点に結びつかない。巨人は計9安打を放つも、最後まで打線のつながりを欠き、0対1で敗れた。2試合連続無得点は今季初。宮國は7回3安打1失点の好投を見せたが、打線が援護できず、チームは連敗で貯金0となった |
5.17 | ヤクルト | ● | 東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの7回戦。先発の大竹は初回、山田に先制適時打を浴びるなど、いきなり2点を失い、五回までに4失点と先発の役割を果たせず降板。池田、篠原のリリーフ陣も失点を重ねたが、八回から登板した昨年のドラフト1位、2年目の桜井は2イニングをパーフェクトに抑える。打線は6年ぶりの対戦となるヤクルト先発・由規の前に七回まで2安打に封じられ反撃の糸口をつかめず。三塁も踏めない零封リレーを許し、0対7で敗れた。 |
5.16 | ヤクルト | ○ | 東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの6回戦。巨人は初回に阿部の2点本塁打で先制すると、先発・菅野はテンポの良い投球でヤクルト打線を中盤まで無失点に抑える。打線は五回、中井の四球から好機を作ると、立岡、阿部の適時打で3点を追加し、5対0とリードを広げる。菅野は七回にバレンティンにソロ本塁打を許すものの、8回を1失点でリーグトップに並ぶ5勝目。4番・阿部が4打点を挙げ、投打の柱の活躍で連敗を2で止めた。巨人打線は初回、ヤクルト先発・ブキャナンをとらえる。石川が遊撃への内野安打で出塁すると、二死後、4番・阿部が4球目の速球をはじき返す。打球は左翼スタンド前列に吸い込まれる2点本塁打となり、幸先よく先制した。巨人の先発・菅野は序盤からテンポのよい投球で、五回を投げて3安打と、ヤクルト打線を無失点に抑える。巨人は四回、二死からマギーが四球で出塁し、今季2つ目の盗塁を決めたが、続く亀井が倒れ、追加点を奪えなかった。菅野の好投に打線が応えたのは五回。先頭の中井が四球で出塁。小林の犠打で走者を得点圏に進めると、菅野が安打を放ち一死一、三塁と好機を広げる。続く1番・立岡の適時打で追加点をもぎ取り、さらに満塁とし、阿部の2点適時打でこの回3点を追加。5対0とリードを広げる。七回までバレンティンの本塁打による1失点のみに抑えていた菅野は、八回に最大のピンチを迎える。先頭の代打・武内に安打を許すと、続く代打・大松に四球を与える。坂口を三振に取るが、藤井に安打を放たれ一死満塁とされる。しかし後続の山田、雄平を打ち取り、このピンチを無失点で切り抜けた。リードを保ったまま九回のマウンドを託されたのは守護神のカミネロ。得点圏に走者を背負ったものの、無失点で切り抜け試合終了。先発の菅野は8回を91球で投げきり、1失点でリーグトップタイの5勝目。主砲の阿部が4打点を挙げるなど、投打の柱が活躍した。広島東洋カープとの2戦で19失点した悪い流れを断ち切り、連敗を2で止めた。 |
5.14 | 広島 | ● | マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの8回戦。打線は初回、マギーが適時打を放ち、幸先良く先制に成功する。一方の巨人先発・田口は三回、中井の失策も絡み同点とされてしまう。同点のまま迎えた六回、田口が鈴木に2点本塁打を浴び逆転を許すと、後を受けた救援陣も広島打線の勢いを止められず、1対8と大量リードを許してしまった。追う打線は、最終回にドラフト1位ルーキー・吉川尚が代打として登場。プロ初打席となるも、二ゴロに倒れ試合終了。昨日同様、終盤に投手陣が打ち込まれた巨人は、連敗を喫し広島との対戦成績は1勝7敗となった |
5.13 | 広島 | ● | マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの7回戦。スライド登板となった先発のマイコラスが初回に3点を失う厳しい立ち上がり。一方の打線は四回に阿部の本塁打で2点を返すも、以降は好機であと1本が出ず、追加点を奪えない。8回には救援陣が崩れ一挙6点を奪われ、2対11と大差で敗れた |
5.10 | 阪神 | ○ | 東京ドームで行われた阪神タイガースとの7回戦。初回に阿部の2点本塁打で先制した巨人だが、すぐさま同点とされる。しかし三回に坂本の3点本塁打とマギーのソロ本塁打で4点を勝ち越すと、その後も長野のソロ本塁打、坂本の2打席連続となるソロ本塁打など、クリーンアップ揃い踏みの一発攻勢で阪神を圧倒。五回までに7点のリードを奪う。先発の大竹ら投手陣は六回に4点を失って3点差まで詰め寄られ、九回もカミネロがソロ本塁打を浴びて2点差とされるが、なんとか逃げ切った。大竹は5回3分の2を投げて6失点ながら、ハーラートップタイの4勝目。巨人は9対7の乱打戦を制し、首位阪神の連勝を6で止めた。 阪神先発は岩貞。初回、今シーズン初めて1番でのスタメンとなった石川が四球で出塁すると、二死二塁から4番・阿部が右越え2点本塁打。巨人が幸先よく2点を先制した。巨人先発は大竹。初回は三者凡退に抑えたが、二回に無死二、三塁とされると、鳥谷の右犠飛でまず1点差。続く糸原にも一死三塁から左前適時打を浴び、2対2の同点とされる。三回、打線が奮起。一死から石川の右前打と中井の四球で一、二塁とすると、3番・坂本が右越えに勝ち越しの3点本塁打。さらに二死から5番のマギーも左越えソロ本塁打で6対2と、一気に4点をリードした。巨人は攻撃の手を緩めない。四回には、長野が右中間へ待望の今シーズン1号ソロ本塁打。五回には2番手で登板の松田から、またしても右越えに、坂本が2打席連続のソロ本塁打。この回には小林にも適時二塁打が飛び出し、9対2。阪神を突き放した。大量の援護を受けた大竹だったが、波に乗り切れない。7点リードの六回、先頭・福留の中前打などで無死満塁のピンチを招くと、糸原の押し出し四球で6点差。二死までこぎ着けたところで大竹は降板し、2番手で山口鉄が登板。嫌な流れを断ち切りたいところだったが、高山と北條に連続適時打を浴び、9対6。3点差まで詰め寄られた。しかし七回、3番手で登板のマシソンが先頭から2者連続で3球三振を奪うなど、無失点ピッチング。八回も池田、カミネロとつないで無失点。細かい継投で好調の阪神打線を抑え、リードを保ったまま九回を迎える。九回、イニングをまたいでカミネロがマウンドへ。二死から中谷に左越えソロ本塁打を浴びて2点差とされるが、最後は二死二塁から糸原を空振り三振に打ち取り、試合終了。カミネロは節目の10セーブ目を挙げた。大竹は5回と3分の2を投げて6失点ながら、ハーラートップタイの4勝目。この試合前まで6連勝と勢いのある阪神の反撃をかわし、首位阪神の連勝を止めた。 |
5.9 | 阪神 | ● | 東京ドームで行われた阪神タイガースとの6回戦。4連続完封を狙った先発の菅野は、初回にまさかの2点を献上して無失点記録はストップ。さらに三回、福留に2点本塁打を浴び、序盤で4点を与えてしまう。一方の打線は二回、マギーのソロ本塁打で1点を返す。しかしその後は好機であと1本が出ず、七回に石川のソロ本塁打で2対4とするも届かず試合終了。菅野は8回まで粘り強く投げたが、4失点で今季初黒星を喫した |
5.7 | 中日 | ● | ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの9回戦。先発の内海は二回にゲレーロに先制の3点本塁打を浴びるなど、4回を投げて5失点で降板。リリーフ陣も中日打線を止められず0対8と大量リードを奪われる。打線も中日投手陣の前に好機であと1本が出ず、ゼロ行進が続く。九回二死から石川がソロ本塁打を放ち一矢報いるが、反撃もここまで。巨人は投打に精彩を欠き、連勝は2でストップした |
5.6 | 中日 | ○ | ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの8回戦。巨人は初回に坂本の4号ソロ本塁打で幸先よく先制すると、四回には石川が適時打を放ち2対0とリードを広げる。1点差に迫られた直後の五回にはマギーの適時打で突き放す。九回にはマギーのこの日4本目の安打となる2点二塁打など、ダメ押しの3点を追加した。巨人先発の田口は四回に1点を失うものの、低目を丁寧につく投球で7回を1失点にまとめ、八回マシソン、九回山口鉄のリレーで逃げ切った。打線も終わってみれば14安打6得点。投打がかみ合い2連勝で、2カード連続の勝ち越しを決めた。 中日の先発は大野。打線は初回、坂本が4号中越えソロ本塁打を放ち、幸先よく先制する。 巨人先発の田口は走者を許しながらも中日打線を三回まで無失点に抑える。打線は四回、一死からマギー、長野の連打で二、三塁の好機をつくる。続く7番・石川が左前適時打を放ち、2対0とリードを広げた。 直後に田口が中日打線に捕まる。先頭のビシエド、平田に連打を浴び無死一、三塁とされると、一死後、京田にスクイズを決められ1点差とされる。 援護したい巨人打線は五回、一死から中井が右前打で出塁すると、坂本が四球を選び得点圏に走者を進める。村田はフェンスぎりぎりの左飛に倒れたが、5番・マギーが大野の直球をはじき返し中前適時打。すぐに取り返し、主導権を与えない。 六回までスクイズの1失点に抑えていた田口は七回。中日の代打、福田と木下に連打を許しピンチを迎えるが、上位打線を抑えこの回無失点でしのぐ。 毎回安打を放ちながらも3得点にとどまっていた打線は九回。坂本の安打、村田の四球で無死一、二塁と追加点の好機。ここでマギーがこの日2本目の適時打となる2点二塁打を右中間に放つなど、ダメ押しの3得点を奪う。 試合を締める役割を任されたのは左腕の山口鉄。2つの三振を奪うなど危なげのない投球で三者凡退に抑え試合終了。投手陣は1失点リレー、打線は14安打6得点と機能した巨人は2連勝。2カード連続の勝ち越しを決めた。 |
5.5 | 中日 | ○ | ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの7回戦。巨人・マイコラス、中日・バルデスの両先発投手による投げ合いで、序盤はスピーディーな展開に。巨人は初回に阿部の失策で先制されると、四回にはビシエドに一発を浴び2点のリードを許す。マイコラスを援護したい打線は、五回に坂本の遊撃強襲適時打で1点を返す。さらに八回、代打・亀井の右前適時打と小林のスクイズ(記録は犠打野選)で3対2と逆転に成功した。マイコラスは7回を無四球、自責点1の好投。その後はマシソン、カミネロの継投で逃げ切り、接戦をものにした。 巨人は初回、二死から坂本が右前二塁打で出塁。続く阿部が初球を左前へ。二塁走者の坂本は果敢に本塁を狙ったがタッチアウト。先制とはならなかった。 マイコラスは初回、亀沢に中前打を許す。二死二塁から平田の一ゴロを、一塁手・阿部が痛恨の失策。思わぬ形で先制点を許した。 打線は四回、二死から長野が二塁打を放ち好機をつくるが、石川は右飛に倒れ、得点に結びつけることができない。 打線の援護のもらえないマイコラスは四回、五番・ビシエドに右越え本塁打を浴び0対2と点差を広げられてしまう。 反撃したい巨人打線は五回、好投のバルデスを攻め立てる。二死から立岡が四球で出塁すると、中井が中前打で続き二死一、二塁の好機。ここで坂本が鋭い遊撃強襲適時打を放ち、1点差に迫る。さらに阿部が四球を選び二死満塁。一気に畳みかけたいところだったが、マギーは二ゴロ。三者残塁で同点に追いつくことができない。 巨人は六回も一死から石川が右翼線二塁打を放ち出塁する。同点の好機だったが、小林、マイコラスが倒れ、得点には至らない。 マイコラスは六回、七回と相手打線をきっちり抑え、味方の援護を待つ。 ヒットが得点に結びつかない巨人は八回、ここまで無安打のマギーが一死から中越え二塁打を放つと、長野が四球で一死一、二塁とチャンスを広げる。ここで中日は2番手・三ツ間にスイッチ。巨人もこの日2安打の石川に代打・亀井を送ると、値千金の右前適時打を放ち、2対2の同点に追いつく。さらに一死一、三塁で小林はカウント1−2からセーフティースクイズ。本塁を突いた長野が一度はアウトと判定されるも、捕手がボールをこぼしセーフに。勝ち越しに成功した。 マイコラスは四回に一発こそ浴びたものの、ストライク先行でテンポの良い投球。7回を95球、自責点1にまとめ、リリーフ陣にマウンドを託した。 八回は2番手のマシソンが登板。危なげない投球で相手打線を三者凡退に抑えた。九回は守護神・カミネロ。この回先頭の大島、五番のビシエドにヒットを打たれ一死一、二塁のピンチを招く。しかし最後は高橋の代打・藤井を二塁併殺打に打ち取り試合終了。巨人が逆転勝ちで1点差をものにした。 |
5.4 | DeNA | ● | 東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの6回戦。巨人先発の宮國は二回、宮崎に2点本塁打を許し先制点を与えると、三回にも2点本塁打を浴び、早々に4点を失ってしまう。四回にも適時二塁打を許した宮國は、4回5失点で降板。一方、相手先発・ウィーランドの前に無得点だった打線は六回、坂本が左中間へ2点本塁打を放ち、3点差まで詰め寄る。その後もチャンスを作る打線だが、DeNA救援陣の前にあと1本が出ない。最終回は三者凡退に倒れ、2対5で試合終了。序盤の失点が響き、坂本の一発を含めた3安打の活躍も及ばず、巨人は連勝が「2」でストップした。 |
5.3 | DeNA | ○ | 東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの5回戦。巨人は1点を先制された直後の二回、小林の2点適時打で逆転に成功。三回には橋本到の適時打でリードを広げる。先発の大竹は七回にピンチを招いて降板するも、リリーフ陣が踏ん張り得点を許さない。八回には阿部の適時打で貴重な追加点を挙げ、九回は守護神のカミネロが三者凡退で締めた。大竹は3勝目。巨人はDeNAに連勝し、4カードぶりのカード勝ち越しを決めた。 巨人先発は3勝目を狙う大竹。しかし二回、ロペスに左中間ソロ本塁打を浴びて先制を許す。 その裏、巨人打線はプロ初登板のDeNA先発・水野を攻め立てる。一死からマギーが左前打で出塁すると、亀井が右翼線二塁打で続き、一死二、三塁の好機を演出。二死後、小林が低目の変化球をうまくすくい上げ、しぶとく中前に運ぶ2点適時打を放ち、逆転に成功した。三回には先頭の立岡が右中間を真っ二つに破る三塁打で出塁し、続く橋本到の左前適時打で3点目を奪った。 援護をもらった大竹はコースを丁寧に突く投球で五回まで被安打3、失点1の好投で勝ち投手の権利を得る。六回は、一死一、二塁のピンチを招くが、筒香、ロペスの中軸を連続三振に打ち取り、流れを渡さない。 七回も続投した大竹だが、連打で無死一、二塁のピンチを招き降板する。この場面でマウンドに上がった山口鉄は、投前に転がった戸柱のバントにすばやく反応し、冷静に三塁封殺。ワンポイントリリーフできっちり仕事をすると、代わったマシソンは代打・宮崎を空振り三振、桑原を遊ゴロ。リリーフ陣の奮闘でピンチを切り抜けた。 八回もマシソンが続投して無失点に抑えるとその裏、坂本と阿部の連打で貴重な追加点となる4点目を挙げる。九回は守護神・カミネロが危なげなく3人で打ち取り、試合終了。巨人はホームでDeNAに連勝し、4カードぶりのカード勝ち越しを決めた。 |
5.2 | DeNA | ○ | 東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの4回戦。巨人打線は初回に坂本の開幕戦以来となる2号ソロ本塁打で先制するなど、五回までに4点をリードする。2試合連続で完封勝利を挙げている先発・菅野は、この日もエースらしい見事な投球でDeNA打線を寄せ付けない。六回以降は4イニング連続で三者凡退に抑え、135球、無四球9奪三振で3試合連続の完封勝利、4勝目を挙げた。投打がかみあった巨人は5対0で勝利し、2位・阪神とのゲーム差を0.5に縮めた。 DeNA先発はドラフト1位ルーキー・浜口。初回、二死走者なしで打席に入った3番・坂本が初球を振り抜くと、打球はバックスクリーンに吸い込まれるソロ本塁打となる。坂本の開幕戦以来となる一発で、巨人が1点を先制した。 巨人先発はエース・菅野。2試合連続で完封勝利を収めた好調そのままに、初回は三者凡退に抑える上々の滑り出し。二回には二死から連打で二、三塁とされるが、高城を空振り三振に打ち取って無失点。四回には二死一、三塁と再びピンチを迎えるが、ここも倉本を一飛に打ち取り、DeNAに得点を与えない。 四回、先頭の坂本が一塁への内野安打で出塁。一死からマギーも二塁への内野安打で出塁するなど、二死二、三塁の好機をつくる。ここで7番・石川の打球は三塁前へのボテボテの当たり。これが適時内野安打となり、2対0。内野安打3本で追加点を挙げた。 巨人は攻撃の手を緩めない。五回、二死から中井が中前打で出塁すると、坂本は外角の変化球を捉え、右翼へこの日3本目の安打。阿部の四球で満塁とすると、マギーが中前にしぶとく運ぶ2点打を放ち、4対0。七回には坂本の4安打目となる左前打などで一死満塁とし、代打・亀井の右犠飛でさらに1点を追加。5対0と、リードを5点に拡げた。 打線の援護を受けた菅野は、3試合連続完封勝利に向けてギアを上げる。六回はDeNAのクリーンアップを相手に、わずか10球で三者凡退。その後も八回まで3イニング連続で三者凡退に抑え、九回のマウンドに上がる。 九回、DeNA打線はクリーンアップから始まる好打順。しかし、菅野は梶谷を1球で捕邪飛に打ち取ると、4番・筒香は中飛で二死までこぎ着ける。最後はロペスを難なく二ゴロに打ち取った。 9回を135球で投げきった菅野は、5安打無四球9奪三振で、3試合連続の完封勝利。六回以降は一人の走者も出さない圧巻のピッチングだった。3試合連続の完封勝利は自身初で、セ・リーグでは1989年の巨人・斎藤雅樹以来、28年ぶり。5対0で勝利した巨人は貯金を「2」とし、この日敗れた2位・阪神とのゲーム差を0.5に縮めた。 |
4.30 | ヤクルト | ● | 神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの5回戦。巨人先発の内海は6回2失点と試合の流れを作ったものの、一方の打線にあと1本が出ない。四回、一死二塁から、今季初打点となる小林の左前適時打で2対1と勝ち越しに成功する。しかし、六回に内海が2つの四球と安打で1点を与え2対2の同点とされると、七回から継投した池田、マシソンが逆転を許してしまう。最終回、代打・村田が左越え二塁打でチャンスを作るも後続が倒れ、試合終了。2対3の1点差でヤクルトに2連敗を喫した |
4.29 | ヤクルト | ● | 神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの4回戦。試合は、巨人・田口、ヤクルト小川の両先発投手による投手戦となった。田口は毎回走者を背負う苦しい投球ながらも得点を許さない粘りの投球。援護したい巨人打線だったが、初回一死三塁、五回二死二、三塁の好機を生かせず、互いにゼロ行進が続く。均衡が破れたのは七回、巨人の2番手・篠原が一死一塁から、雄平に痛恨の先制2点本塁打を浴びる。打線は直後の八回二死一、二塁から、阿部の右越え適時打で1点差に迫るも、ヤクルト投手陣の継投に後続を断たれた。九回、代打の亀井が出塁するも、あと一歩及ばず、今季ヤクルト相手に初の黒星を喫した。 |
4.28 | ヤクルト | ○ | 神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの3回戦。巨人は初回、坂本の適時打で先制。さらにマギーが3点本塁打を放ち、いきなり主導権を握る。三回には石川の移籍後初本塁打が飛び出すなど効果的に加点し、前半で7点の大量リードを奪った。先発マイコラスは再三走者を背負うが要所を締めて6回無失点。七回以降は篠原、池田、カミネロが無失点で繋ぎ、7対0で試合終了。投打がかみあってヤクルトに快勝した巨人は、連敗を「2」で止めた。 巨人打線は初回からヤクルト先発・石川を捉える。立岡の四球、中井の安打で無死一、二塁の好機を作ると、坂本が先制の中前適時打を放つ。さらに一死後、マギーが甘く入った変化球を捉え、左翼ポール際へ叩き込む3点本塁打。リプレー検証したが判定は覆らず、巨人が初回に4点を先制。早々と主導権を握った。 巨人先発は3勝目を目指すマイコラス。立ち上がりから毎回のように安打を浴びたが、粘りの投球でヤクルト打線に得点を与えない。 すると打線は三回、一死一塁の場面で石川が移籍後初アーチとなる2点本塁打を左中間に放ち、2点を追加。続く四回は、マギーの左中間適時二塁打が飛び出し、前半で7点の大量リードを奪った。 マイコラスは六回まで投げ切り、7安打を浴びながら無失点。しかし七回から登板した篠原が一死一、二塁のピンチを招く。ここで山田の打球が右翼ポール際に飛び込み、本塁打の判定。しかし、リプレー検証の結果、判定が覆り仕切り直しとなった。篠原は山田を歩かせたが、続くバレンティンを併殺打に仕留め、なんとか無失点で凌いだ。 八回、この日2安打を放っている石川が左前打を放ち、移籍後初となる3安打猛打賞を記録した。 その裏のマウンドには池田が登板し、走者を出すも無失点で切り抜けた。九回はカミネロが三者凡退で締め、7対0で試合終了。投手陣の完封リレー、序盤の一発攻勢と投打がかみ合った巨人は、ヤクルトに快勝し連敗を「2」で止めた。好投のマイコラスは3勝目を挙げた。 |
4.27 | 広島 | ● | マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの6回戦。試合序盤は今季初先発の宮國と、広島先発の大瀬良による投手戦となる。宮國は五回に犠飛で先制を許すが、6回を投げて失ったのはこの1点のみ。一方の打線は再三好機を作るもあと1本が出ず、0対1で敗れた。巨人は好投の宮國を援護できず、今季初の零封負け。広島での3連戦を1勝2敗で終えた |
4.26 | 広島 | ● | マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの5回戦。巨人は3対3と同点の六回裏、2番手・池田がつかまり3点を勝ち越される。七回、坂本の適時打などで1点差まで追い上げたが、3番手・篠原が踏ん張れず、その裏、再びリードを2点に広げられてしまう。打線は最終回、先頭の石川の三塁打から1点を返して6対7と1点差まで粘ったが届かず、点の取り合いに敗れ首位奪還を逃した |
4.25 | 広島 | ○ | マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの4回戦。エース対決にふさわしい投手戦となった。打線は広島先発の野村を打ちあぐねていたが、四回にマギーのソロ本塁打で先制。巨人先発の菅野は、完封勝利した前回登板に続き好投を見せる。結局、1点のリードを最後まで守り抜き、広島打線をわずか4安打に抑えて、2試合連続の完封勝利を挙げた。1対0で勝利の巨人は、広島戦今シーズン初白星。首位・広島とのゲーム差を「0.5」に縮めた。 広島先発の野村に対し、巨人打線は三回まで無得点。一方、巨人先発の菅野も初回を三者凡退に抑える上々の立ち上がり。二回と三回には一死二塁とされるが、きっちりと後続を断ち、先制点を与えない。 均衡が破れたのは四回。二死からマギーが左翼へのソロ本塁打を放ち、巨人が1点を先制した。 その裏、菅野は二死から松山に右翼線への三塁打を浴びる。しかし安部を右飛に打ち取って切り抜けると、五回から七回まで3イニング連続で三者凡退。中盤以降さらにギアを上げ、快調なピッチングを続けた。 さらに菅野を援護したい打線だったが、野村に要所を抑えられ、追加点を奪えない。五回、七回と走者を得点圏まで進めたが、あと一本が出なかった。 八回、菅野は先頭の西川に中前打で出塁を許す。野村の代打・エルドレッドを空振り三振に打ち取るなど二死までこぎ着けるが、田中にも中前打を浴び、二死一、二塁。終盤にきて大きなピンチを背負う。ここで菊池の打球は三塁への強烈なライナーとなったが、マギーが飛びつき、ダイレクトキャッチ。守りにも助けられ、またしてもスコアボードに0を並べた。 1点リードのまま、菅野は九回のマウンドへ。広島のクリーンアップを相手にしての投球となったが、難なく三者凡退に抑え、試合終了。菅野は9回を投げて116球、わずか4安打1四球という内容で、2試合連続の完封勝利を挙げた。1対0のしびれる投手戦をものにした巨人は、広島戦今シーズン初白星。首位攻防の初戦を制し、広島とのゲーム差を「0.5」とした。 |
4.23 | 阪神 | ● | 東京ドームで行われた阪神タイガースとの5回戦。巨人先発の内海は初回、福留に適時打、三回にも福留の犠飛で1点ずつ失い、序盤からリードを許す。巨人打線は三回に4番・村田の中前適時打で1点差に迫る。内海は四回以降立ち直り、6回2失点と粘りの投球を見せ、篠原、池田の救援陣が追加点を許さなかった。しかし、阪神の継投策の前に1点が遠い。六回には二死一、三塁、七回には二死一、二塁とチャンスをつくるも、あと1本が出なかった。必死の継投を見せる阪神に追いつくことができなかった巨人、接戦を落とし、今カード負け越しとなった |
4.22 | 阪神 | ○ | 東京ドームで行われた阪神タイガースとの4回戦。巨人打線は1点を追う三回、一死二、三塁から坂本が低めの変化球をすくい上げ、中前2点打で逆転に成功する。援護を得た先発の田口は尻上がりに調子を上げ、7回を投げ切って4安打1失点。打線は七回に立岡の左前適時打、八回にマギーの中越えソロ本塁打で追加点を奪い、4対1と阪神を突き放す。最後は守護神のカミネロが3人で締め、試合終了。好投の田口は2勝目を挙げた。 田口は初回、二死二塁から福留に右前適時打を浴び、先制を許してしまう。 巨人打線は今季初めて、阿部をスタメンから外し、村田を「4番・一塁」で起用したが、二回まで阪神先発の能見に対し無安打に抑えられる。 しかし三回、先頭の田口が内野ゴロ失策、中井が四球で出塁。立岡が犠打で繋ぎ一死二、三塁の好機を作ると打席には好調の坂本。坂本は追い込まれながら、地面すれすれの落ちる球をすくい上げ、中前に落とす技ありの2点打。勝負所で巧みなバットコントロールを見せた主将の一打で、逆転に成功する。 中盤は両先発が安定し、緊迫した投手戦を展開する。巨人は四回、先頭の長野が左前打で出塁し、犠打で一死二塁とするが後続が倒れ追加点ならず。阪神も五回に二盗失敗などでチャンスを作れず、両チームとも試合の主導権を掴みきれない。 田口は尻上がりに調子を上げ、三回以降阪神打線に二塁を踏ませない快投。結局7回を4安打1失点に抑える好投を見せ、リードを守った。 再び試合が動いたのは七回。阪神2番手の藤川から田口の代打・橋本到が四球で出塁すると、中井が中前打で続き、立岡が左翼へ適時打。連打で欲しかった1点をもぎ取り、流れを引き寄せる。八回にはマギーがバックスクリーンに2号ソロ本塁打を叩き込み、4対1とさらにリードを広げる。 田口のあとのマウンドは八回をマシソン、九回はカミネロがいずれも三者凡退で寄せ付けず、試合終了。巨人は主将の一打と堅い継投で逆転勝利を収め、このカードを1勝1敗とした。 |
4.21 | 阪神 | ● | 東京ドームで行われた阪神タイガースとの3回戦。巨人先発のマイコラスは初回、福留に3点本塁打を浴びる苦しい立ち上がり。一方の打線は三回、阿部が5試合連続打点となる犠飛を放ち、1点を返す。しかし五回にマイコラスが押し出し四球を与え、再び点差を広げられてしまう。七回以降は、リリーフ陣が奮投を見せ、4投手が無失点でつなぎ打線の反撃を待った。しかし打線が相手先発・メッセンジャーを打ちあぐね、1対4のまま試合終了。初回の3失点が響き、巨人の連勝は「4」でストップした |
4.19 | ヤクルト | ○ | 鹿児島の県立鴨池野球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの2回戦。巨人は初回一死二、三塁から、阿部が中犠飛で挙げた1点を、先発・高木勇の負傷で、急きょマウンドに上がったプロ初登板の篠原ら、6投手の無失点の継投で守り切り、3試合連続の零封勝ちで4連勝となった。巨人はこれで33イニング連続無失点となり、4月16日に支配下契約を結んだばかりの篠原は3回無失点の好投で、巨人の育成出身投手としては初めての初登板・初勝利を飾った。 打線は初回、公式戦初対戦のヤクルト先発の新外国人・ブキャナンを捉える。相手のミスにも乗じて一死二、三塁とすると、阿部が中犠飛を放った。好調を維持する4番のバットで、幸先良く1点を先制する。 巨人先発・高木勇は、初回を三者凡退に抑える抜群の立ち上がり。二回は安打を許すも、後続を断ち無失点で抑えた。 しかしその裏、一死一、二塁の打席で高木勇は送りバントを試みるも、右手付近にボールが直撃(記録は捕併殺打)。ここで高木勇は負傷交代となった。 緊急事態の三回マウンドに、由伸監督は4月16日に支配下契約を結んだばかりの篠原を送る。急きょ一軍初登板となったが、先頭の西浦を見逃し三振。その後、二塁打や暴投などで一死一、三塁のピンチを背負ったが、谷内を三塁併殺打に打ち取り、無失点で切り抜けた。 篠原は、四、五回共に安打を許すも相手の走塁ミスや味方の好守にも助けられ、得点は許さない。篠原は3回無失点の好救援を見せてマウンドを降りた。 六回は3番手・池田が登板。ヤクルトの上位打線を、三者凡退で退けた。 七回のマウンドにはマシソンが上がる。四球と安打で一死一、二塁のピンチを招くも、中村を遊撃併殺打に打ち取り、1点のリードを守る。 八回には5番手・森福がマウンドへ。先頭を打ち取るが、代打・荒木に二塁打、代打・鵜久森にも中前打を浴び、一死一、三塁とされてしまう。この場面で由伸監督は、守護神のカミネロへスイッチ。カミネロは代打・大松を投併殺打に打ち取り、無失点で切り抜けた。 追加点を奪いたい打線は八回、ヤクルトの2番手・石山を攻め立てる。二死から坂本が左中間二塁打で好機を演出するが、ヤクルトベンチは、阿部とマギーの連続敬遠四球を選択。二死満塁で投手のカミネロが打席に立ったが、ここは二ゴロに打ち取られた。 最終回も続投したカミネロは、二死から雄平に死球を与え、同点の走者を背負う。しかし続く西田を空振り三振に仕留め、試合終了。初回の1点を守り切った巨人は、3試合連続の零封勝ちで4連勝。篠原は球団史上初となる育成出身投手のプロ初登板・初勝利を挙げた。 |
4.18 | ヤクルト | ○ | 熊本の藤崎台県営野球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの1回戦。巨人先発の菅野は、立ち上がりから危なげない投球でヤクルト打線に得点を与えない。一方の打線は、初回に阿部の中前打で、一塁から立岡が俊足を飛ばし生還、先制点を挙げると、その後も小刻みに得点し、ヤクルトを引き離す。一方の菅野は九回まで投げ切り、3安打で今季初完封勝利を挙げた。熊本出身の立岡は地元で好走塁と3安打の活躍。投打がかみあった巨人は、2試合連続の零封勝利で連勝を「3」に伸ばした。 打線は初回、立岡が安打で出塁すると、二死から阿部が中前安打。スタートを切っていた一塁走者の立岡が本塁まで一気に生還し、巨人は幸先良く先制点を挙げる。 先発の菅野は、立ち上がりから抜群の出来でヤクルト打線を寄せ付けない。危なげない投球を披露し、スコアボードに「0」を並べ続けた。 追加点を挙げたい打線は五回、先頭の菅野が安打を放ち口火を切ると、立岡がこの日3本目の安打で一死一、三塁とチャンスを拡げる。二死後、阿部が初回に続き適時打を放ち、2対0と点差を広げた。 援護を貰った菅野は、その後も安定した投球。八回まで内野安打1本、ヤクルト打線に得点の糸口すらつかませない。 八回にはダメ押しの好機を迎える。相手の失策やマギーの安打などで一死満塁とすると、代打の長野がきっちり右犠飛、スコアを3対0とする。 完封を狙い、菅野は九回のマウンドにも上がる。二死から連打を許し一、三塁、ピンチを迎えるも、最後は雄平の飛球を中堅の立岡がキャッチ、見事、完封勝利を飾った。完封勝利の菅野、地元で3安打を放った立岡と、投打にヒーローが出た巨人は、2試合連続の零封勝ちで連勝を「3」に伸ばした。 |
4.16 | 中日 | ○ | ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの6回戦。巨人先発の大竹は四回まで中日打線に走者すら許さない快投。打線は中日先発・吉見の前に得点が奪えなかったが七回表、阿部の適時打で貴重な先制点を挙げる。大竹は七回途中無失点で降板し、その後は細かい継投でリードを守る。九回表に代打・亀井の適時打で1点を追加すると、最終回はイニングまたぎのカミネロが締めた。巨人は投手戦を制して今季初の零封勝ち。好投の大竹が2勝目を挙げた。 巨人先発の大竹は、2勝目を狙うマウンドで快投を披露。初回から安定感のある投球で、四回まで無安打無四球と、中日打線を完全に抑え込む。五回には遊撃失策で初めての走者を背負うも、ゲレーロを三塁併殺打に仕留める。続く藤井には初安打を浴びるが、後続を断ち得点を許さない。 大竹を援護したい巨人打線だったが、中日先発の吉見の前に沈黙。四回には無死一塁、五回には二死一、二塁と走者を出しながらも得点には至らない。 六回、大竹は安打と犠打でこの試合初めて得点圏に走者を背負うと、続く大島の右前打で一死一、三塁。しかし、ここで粘りを見せる。亀沢は一ゴロで三塁走者を挟殺、平田は遊ゴロと、持ち味の打たせて取る投球を見せ、この日最大のピンチを切り抜けた。 直後の七回表、ようやく試合が動く。先頭の坂本が右翼線二塁打を放ち、好機を演出すると、続く阿部が右翼線に適時打を放つ。好調を維持する主軸の連打で、先制に成功した。 1点のリードを奪った直後の七回裏、二死一塁の場面でここまで4安打無失点の大竹を交代、2番手の山口鉄がマウンドに上がる。山口鉄は満塁のピンチを招きながらも、同点は許さず踏ん張った。 八回裏は3番手の森福が登板、一死一塁とした場面で、4番手宮國にスイッチ。さらに二死一、三塁とピンチが広がると守護神のカミネロを投入し、一打同点のピンチをしのいだ。 すると九回表、一死一、三塁から代打・亀井が右前適時打を放ち、リードを2点に広げる。 最終回はカミネロが続投し、無失点で試合終了。巨人は終盤で奪ったリードを細かい継投で守りきり連勝。今季初の零封勝ちを収めた。 |
4.15 | 中日 | ○ | ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの5回戦。先発の田口は1点リードの三回、藤井に2点打を浴びて逆転を許す。中日先発の若松をとらえきれなかった打線だが、六回、マギーの左越え適時二塁打で同点とする。さらに暴投と石川の移籍後初適時打で4対2と、2点を勝ち越した。七回にも坂本の4安打目となる適時打などで、2点を追加。終盤は継投策で逃げ切った巨人が、6対2で勝利した。田口は5回2失点で、今シーズン初勝利。巨人の連敗は5でストップし、再び貯金「1」とした。 中日先発は若松。打線は初回、二死一、三塁からマギーの中前適時打で幸先よく1点を先制する。 巨人先発の田口は初回、二回と走者を得点圏に背負いながらも、無失点のピッチング。しかし三回、難なく二死をとった後に2四球と安打で満塁とされると、藤井に中前2点打を浴び、逆転を許す。 逆転したい打線だったが、二回以降、走者を出しながらも若松の前に得点を奪えない。 田口は五回にも二死満塁のピンチを背負うが、堂上の右翼への大きな当たりを亀井が好捕し、ここはしのぐ。田口は五回まで投げて、5安打6四球2失点。制球に苦しみながらも、ゲームを壊さなかった。 六回、ついに打線がつながる。先頭の坂本がこの日3安打目となる中前打で出塁すると、阿部も右前打で続いて無死一、二塁と絶好のチャンス。ここでマギーが左翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、2対2の同点。さらに若松の暴投で勝ち越すと、石川に移籍後初打点となる左前適時打が飛び出し、4対2。一気に2点を勝ち越し、田口に勝利投手の権利が生まれた。 2番手で登板の山口鉄が六回を三者凡退に抑えると、七回、巨人はさらに追加点。一死から中井と立岡の連打で二、三塁。ここで打席に入った坂本の4安打目は、右前に運ぶ技ありの適時打。続く阿部も右前適時打で、6対2。リードを4点に広げた。 七回は宮國、八回は森福が登板し、それぞれ無失点。4点差のまま迎えた九回には5番手でマシソンが登板し、ここも無失点で試合終了。巨人が6対2で勝利した。田口は5回2失点ながら今シーズン初勝利。連敗を5でストップさせた巨人は、再び貯金を「1」とした。 |
4.14 | 中日 | ● | ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの4回戦。マイコラス、大野の両先発は緊迫した投手戦を繰り広げ、0対0のまま試合は終盤へ突入する。七回、マイコラスが失策や大島の適時打で2点を先制されてしまう。直後の八回、ここまでわずか2安打の巨人打線が奮起。中井の中前適時打、坂本の犠飛ですぐさま同点に追いつくと、その後は両軍無得点で試合は延長へ。巨人は得点圏に走者を進めながらも、決定打が出ず勝ち越すことができない。2対2のまま、巨人にとって今季初の延長戦に突入した。両チーム譲らず迎えた延長十二回、4番手の宮國が二死から連打を許すと、二、三塁からゲレーロに痛恨の適時打を浴びサヨナラ負けを喫し、巨人はこれで5連敗。勝率が5割となった |
4.13 | 広島 | ● | 東京ドームで行われた広島東洋カープとの3回戦。初回にいきなり4点のリードを許した巨人は、その裏に3点を取り返し、3対4で迎えた三回、マギーの適時二塁打で同点に追いつく。さらに五回、阿部の適時打で5対4と勝ち越した。2番手で登板した高木勇は、この日一軍登録されたばかりだったが、5回3分の2を無安打無失点と好救援をみせた。そのまま逃げ切りを図った巨人だが、九回にカミネロ、池田が一挙7点を失い、逆転負け。巨人はこのカード3連敗を喫し、今季初の4連敗となった |
4.12 | 広島 | ● | 東京ドームで行われた広島東洋カープとの2回戦。試合は両チーム合わせて6本塁打が飛び出す空中戦となった。巨人は初回に阿部の2点本塁打で先制するが、先発の内海が三回までに4本の本塁打を浴び、6点を失う。2対7で迎えた五回、代打・村田が第1号の3点本塁打を放ち、5対7と2点差に詰め寄るが反撃もここまで。投手陣が崩れた巨人は結局5対9で敗れ、今季初の3連敗を喫した |
4.11 | 広島 | ● | 東京ドームで行われた広島東洋カープとの1回戦。巨人は3対0で迎えた六回、先発の菅野と2番手・谷岡が広島打線につかまり、一挙6点を奪われ逆転される。しかしその裏、マギー、代打・亀井、重信の3者連続適時打で追い付き、試合を振り出しに戻す。だが、七回から登板した森福が本塁打などで痛恨の3失点。巨人は打線が粘りを見せたが投手陣が崩れ、首位攻防3連戦の初戦を落とした |
4.9 | 阪神 | ● | 甲子園で行われた阪神タイガースとの2回戦。巨人先発の大竹は2回に北條の1発で1点を失う。巨人は相手先発能見に6回まで安打1本に抑えられるも、7回に阿部の適時打、亀井の2点二塁打で逆転に成功。しかし、7回には大竹が、8回には森福が被弾。投手陣がリードを守りきれず、3対4と逆転を許してしまう。最終回に二死から出塁するも後続が倒れ、試合終了。巨人は3本の本塁打を浴び、敵地甲子園で黒星を喫した |
4.7 | 阪神 | ○ | 甲子園で行われた阪神タイガースとの1回戦。巨人は初回に2本の適時打で先制すると、二回には中井に4年ぶりの一発となるソロ本塁打が飛び出し、試合の主導権を握る。先発マイコラスは再三走者を背負うが、要所を締める粘りの投球。六回に2点を失うが、直後の七回、代打・亀井が貴重な追加点となる犠飛を放った。終盤はマシソンとカミネロのリレーで守りきり、今季の「伝統の一戦」は白星スタート。マイコラスは7回3失点で、開幕戦に続いて2連勝を飾った。 巨人打線は初回、阪神先発・岩貞の立ち上がりを攻める。2本の安打と四球で一死満塁とすると、マギーが左中間に先制の適時打。さらに二死満塁と好機を作り、3試合ぶりのスタメン出場となった岡本が左翼へ2点適時打を放ち、この回3点を先制する。続く二回には一死から中井が左翼にソロ本塁打。2013年以来、自身4年ぶりとなる一発が飛び出し、4対0と序盤で試合の主導権を握る。 リードをもらったマイコラスは毎回のように走者を背負いながらも要所を締め、五回までに7安打を浴びながら1失点で切り抜けた。三、四、五回はいずれも併殺打を打たせてしのぎ、流れを渡さない。 しかし六回、上本、糸井に連打を許し一、三塁とされると、福留の適時打と暴投で2点を失い、1点差に迫られる。 三回以降無得点に抑えられていた巨人は、追い上げられた直後の七回、先頭のマギーが左中間を真っ二つに破る二塁打で出塁。一死三塁として、打席には代打・亀井。亀井は低めのボール球をうまく拾い、中堅への犠飛。貴重な追加点を奪い、阪神を突き放した。 マイコラスはその裏も続投し、7回3失点でマウンドを譲る。八、九回はマシソン、カミネロの勝利の方程式でつなぎ試合終了。巨人は序盤のリードを外国人投手のリレーで守りきり、今季の「伝統の一戦」を白星スタートとした。 |
4.6 | DeNA | ● | 横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの3回戦。移籍後初登板の巨人先発・吉川光は二回までに2点を失うが、三回以降は立ち直る。援護したい打線は六回、阿部の右越え2点本塁打で同点に追いつく。吉川光は6回2失点の粘投を見せたが七回、谷岡が梶谷に2点適時打を浴び、2対4と勝ち越しを許す。最終回は一死一、二塁とチャンスを作るも後続が倒れ、試合終了。巨人は開幕5連勝でストップし、今季初の黒星を喫した |
4.5 | DeNA | ○ | 横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの2回戦。巨人は1点を先行されて迎えた四回、マギーの内野安打に敵失がからみ同点に追い付くと、五回には先発・内海の勝ち越し適時打などでこの回3点、主導権を握った。今季初登板の内海は、先制を許し毎回のように走者を背負いながらも、粘りの投球を見せ、7回6安打1失点とベテランらしい熟練の投球。終盤はマシソン、カミネロとつないで逃げ切り、巨人が4対2で勝利した。巨人は内海の投打にわたる活躍で、4年ぶりの開幕5連勝を飾った。 DeNA先発は井納。 巨人先発の内海は三回一死一、三塁から内野ゴロの間に1点を失い、先制を許す。 打線は先制を許した直後の四回、二死から坂本と阿部の連続四球で一、二塁とする。ここでマギーの打球は三塁へのボテボテの当たり。これが内野安打になり、一塁への悪送球の間に坂本が二塁から生還。すぐさま同点に追いついた。 五回には今シーズン初スタメンとなった重信の二塁打などで一死三塁とすると、内海の中前適時打で勝ち越しに成功。さらに立岡の右前適時打と坂本の犠飛で加点し、4対1とリードした。 自らのバットで勝ち越し点を挙げた内海は、粘りのピッチングで四回以降、得点を与えない。六回はDeNAの4番・筒香に右翼フェンス直撃の二塁打を浴びるなど二死三塁のピンチを招くが、倉本を二ゴロに打ち取る。七回には二死から連打で二、三塁とされるが、ここも梶谷を右飛に打ち取る。内海はベテランらしい落ち着いた投球を見せ、7回6安打1失点の内容でマウンドを降りた。 八回、マシソンが2番手で登板。二死から白崎の適時打で1点を失うが、続く一、二塁のピンチは切り抜け、最小失点で抑える。 4対2と2点リードで迎えた九回、連投のカミネロが登板。三者凡退に抑え、試合を締めくくった。カミネロは早くも3セーブ目。巨人は4対2で勝利し、4年ぶりの開幕5連勝。投打にわたる活躍の内海が、今シーズン初勝利を挙げた。 |
4.4 | DeNA | ○ | 横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの1回戦。先発の今季初登板のエース菅野は走者を出しながらも、要所を抑える投球で横浜打線を7回1失点に抑えた。そして1対1の同点で迎えた八回一死二塁、立岡の勝ち越し適時三塁打、坂本も中前適時打で続く。さらに阿部の今季3号となる2点本塁打で、横浜を突き放し試合を決定づけた。巨人は5対2で勝利し、開幕4連勝を飾った。 横浜先発は今永。 巨人打線は一回、二回と走者を出しながらも、後続が倒れ得点には結びつかなかった。三回、先頭の小林が死球で出塁すると、菅野が犠打を決め一死二塁のチャンスを作る。その後二死一、三塁となったところで、坂本が中前に落ちる適時打を放ち、先制に成功した。 今季初登板の菅野は走者を出しながらも、一、二回は無失点。しかし援護をもらった直後の三回、安打と四球などで二死一、二塁のピンチを迎える。ここで好調のロペスに左中間適時二塁打を許し、同点に追い付かれてしまう。 その後、打線は四回から六回まで、立ち直った今永の前に無安打に抑え込まれる。七回、先頭のマギーが四球を選ぶと、由伸監督は代走に重信を送り出す。重信は長野の打席の初球で二塁盗塁を試みるも、戸柱の好送球に阻まれた。二死後、岡本が四球で出塁したが、小林は打席途中で交代した2番手のパットンに空振り三振に抑えられた。 その裏、菅野は横浜打線をこの試合初めて三者凡退に仕留め、打線の援護を待つ。7回を投げ6安打1失点の内容だった。 菅野に白星をつけたい打線は八回、横浜3番手の三上を攻め立てる。先頭の代打・脇谷が安打で出塁すると、三上のけん制悪送球で二塁まで進む。一死後、立岡が左中間に適時三塁打を放ち、待望の勝ち越し。さらに坂本も中前適時打で続くと、阿部が右翼ポール際に開幕4試合で3本目となる2点本塁打。この回4点を挙げ、横浜を突き放した。 八回からは継投に入る。2番手のマシソンはロペスに一発を浴び、1点を失う。九回に登板したカミネロも四球と二塁打で二死二、三塁のピンチを招くが、後続を断ち、5対2で快勝を収めた。巨人は菅野が今季初登板で勝ち投手となり、チームは2年連続で開幕4連勝となった。 |
4.2 | 中日 | ○ | 東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの3回戦。巨人先発の大竹は、初回に先制を許すと、四回にはゲレーロにソロ本塁打を浴び、2点を先行されてしまう。中日先発の吉見を打ちあぐねていた打線だが、四回に阿部の適時打などで同点に追い付く。さらに六回、マギーの左前適時打で勝ち越しに成功すると、代打・亀井の2点二塁打や大竹のスクイズ、亀井の好走塁もありこの回、5安打で4点を奪って主導権を奪い返す。投げては、大竹からバトンを受けた移籍後初登板の森福、マシソン、カミネロが無失点リレーで繋ぎ、6対3で中日に逆転勝ち、開幕3連勝を飾った。 巨人先発の大竹は初回、二死二塁からビシエドに適時二塁打を浴び、先制点を与えてしまう。さらに四回には、ゲレーロにソロ本塁打を許し、中日に2点を先行される。 三回まで吉見に封じ込まれていた打線だが、四回に捉える。立岡、坂本の連打で無死一、二塁のチャンスを作ると、4番・阿部が右前適時打を放ち1点差に詰め寄る。なおも無死一、三塁から、マギーの内野ゴロの間に坂本が生還。試合を振り出しに戻した。 援護を受けた大竹は、走者を出しながらも五、六回を無失点に抑えた。すると六回、巨人打線が繋がりを見せる。坂本、阿部の連打で無死二、三塁とすると、マギーが左前適時打を放ち勝ち越しに成功。さらに一死後、岡本の代打・亀井が右翼線に2点二塁打を放ち、5対2と点差を広げる。その後も一死一、三塁の場面で大竹がスクイズ、三塁走者の亀井が好走塁で生還、この回一挙4点を奪った。 七回のマウンドにも大竹が上がるが、平田に本塁打を許し、続く遠藤にも安打を許したところで降板。大竹は七回途中7安打3失点。2番手として森福がマウンドに上がる。森福は自身の失策でピンチを広げるも無失点に抑え、移籍後初登板を無難に終えた。 八回はマシソンがマウンドへ。中日打線を寄せ付けず、三者凡退。九回はカミネロが登板。走者を許したが、京田を併殺打に打ち取り、6対3で試合終了。カミネロは来日初セーブを挙げた。マギーの勝ち越し打など、六回の集中打で中日を突き放した巨人は、開幕3連勝を飾った。 |
4.1 | 中日 | ○ | 東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの2回戦。2点の先行を許した巨人は序盤から毎回のように走者を出したが好機にあと一本が出ず、八回まで1点に抑えられる。しかしルーキーの谷岡、池田がプロ初登板で無失点リレーを見せ、試合を壊さない。そして1対2で迎えた九回、二死一、二塁から阿部が左越えに3点本塁打を放ち、4対2で逆転サヨナラ勝ち。巨人は、阿部の連日の活躍で劇的な勝利を収め、開幕2連勝を決めた。 巨人先発の田口は二回まで無失点の順調な立ち上がり。しかし三回、投手のバルデスに右越えソロ本塁打を浴び、先制を許す。さらに四回には二死一塁から、堂上の右翼線適時二塁打で2点目を失う。 一方の打線は中日先発のバルデスを打ちあぐね、三回まで無安打に抑えられる。攻撃前に円陣を組んで臨んだ四回、一死から阿部がチーム初安打で出塁。そこから2つの四球で二死満塁とするが、小林が空振り三振に倒れ、得点を奪えない。 五回を三者凡退に抑えた田口は、その裏の攻撃で代打を送られ、5回5安打2失点の内容で降板。今シーズン初登板で白星を手にすることはできなかった。 六回からはドラフト3位ルーキーの谷岡がプロ初登板。2イニング目の七回に一死満塁のピンチを迎えるが併殺打でピンチを脱し、2回無失点で上々のデビューとなった。 その裏、谷岡の代打・脇谷の右前打や立岡の左前打で一死満塁のチャンスを作る。ここで登板の中日2番手の又吉に対し、二死から阿部が押し出しの四球を選び、1点差に迫る。一気に畳み掛けたいところだったが、続くマギーは遊ゴロに倒れた。 八回にはドラフト4位ルーキーの池田が登板。一死から平田に四球を与えるが後続を打ち取り、こちらも無失点デビューとなった。九回は山口鉄が0点に抑え、打線の反撃を待つ。 九回裏、中日の守護神・田島に対し、一死から今シーズン初出場の代打・村田が右前打で出塁。二死一塁と「あと一人」まで追い込まれたが、坂本も冷静に四球を選んで一、二塁。サヨナラに向けて主力がつなぎの野球を見せる。 この場面で迎えたのは、開幕戦でも本塁打を放っている4番・阿部。阿部はカウント1−1からの3球目をフルスイングすると、打球は左翼席前列に吸い込まれ、逆転サヨナラ3点本塁打となる。巨人は阿部の劇的な一発が土壇場で飛び出し、4対2で勝利。開幕から2連勝とするとともに、中日との開幕カードの勝ち越しを決めた。 |
3.31 | 中日 | ○ | FAでの一挙、陽岱鋼、山口俊、森福をトリプル獲りに助っ人補強、トレードとV奪回に向けて磐石の布陣を整えた巨人。3年連続V逸だけは許されない。大型補強敢行から球界の盟主の本気度がびんびん伝わってくる。 たとえば外国人枠。一昨年13勝を挙げたマイコラス、最優秀中継ぎ2度のマシソン、クローザー候補の164km右腕・カミネロ、24ホーマーのギャレット、4番候補のマギー、名手・クルーズが4枠を争う贅沢さである。 優勝の鍵を握るローテーションを見ても、層の厚さは群を抜く。最優秀防御率の菅野智之やふたケタ勝利を挙げた田口麗斗とともに、昨季途中からローテ入りし9勝の内海哲也、マイコラス、2年ぶりの復活を期す杉内俊哉、日本ハムからやってきた吉川光夫、さらに高木勇人、宮國椋丞、大竹寛とFA移籍してきた山口俊の三軍スタートが気にならないメンバーがズラリ。 投手だけではない。外野も激しいポジション争いを繰り広げる。センターは陽岱鋼、ライトは長野久義と見られるが、レフトはギャレット、亀井善行、松本哲也、橋本到、立岡宗一郎、重信慎之介、堂上剛裕らがポジション取りに名乗りを上げる。立岡、重信はクルーズ、片岡治大、中井大介、脇谷亮太、藤村大介、寺内崇幸、ドライチ吉川尚輝とのセカンド定位置争いにも参戦している。今季はあらゆるポジションで競争が展開されているのだ。一塁は阿部慎之助かマギーか。実績十分なベテランですら、ポジションを保証されていないのだから、このポジション争いの熾烈さも理解できることだろう。 選手たちはまず開幕オーダーに名を連ねるために、チーム内のライバルたちとのサバイバルレースを勝ち抜かなければならない。スタメンの座を獲得して初めて他チームとの戦いに打って出るのだ。3月31日(金)の開幕ナインに名を連ねるのは誰か。3月31日(金)・東京ドームから巨人のペナント奪回の長いシーズンが始まる。 ドームに野球観戦する。 2017年のプロ野球ペナントレースが幕を開けた。東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの開幕戦。巨人は初回に阿部の2点本塁打で先制。その後もマギーの適時二塁打や坂本の2点本塁打などで得点を重ねた。来日3年目で初の開幕投手となったマイコラスはテンポのいい投球で、7回2失点の好投。その後はマシソン、カミネロとつないで逃げ切った。巨人は投打がかみ合い、6対2で快勝。由伸監督2年目のシーズンは、白星スタートとなった。 開幕戦のマウンドを託されたマイコラスは初回、二死から中日の新外国人・ゲレーロに二塁打を浴びる。しかし4番のビシエドを落ち着いて三ゴロに打ち取り、得点を与えない。 中日の開幕投手は大野。初回、「1番・二塁」で自身初の開幕スタメンとなった中井がチーム初安打となる右前打。その後二死二塁となって、打席には今シーズン中の2000安打達成に期待がかかる4番の阿部。ここで泳がされながらも振りぬいた打球は、右中間スタンドに飛び込む1号2点本塁打となり、巨人が幸先よく先制した。 さらに三回、安打と四球で二死一、二塁としたところで阿部が中前適時打。頼れる主砲がこの日3打点目をあげると、5番のマギーにも日本球界復帰後初安打となる左中間への適時二塁打が飛び出し、巨人が4対0とリードを広げた。 四回まで中日打線を無失点に抑えていたマイコラスは五回、無死一、三塁から杉山の犠飛で1点を返される。さらに大野のライナー性の打球を二塁の中井が後逸し2点目を失うが、続く一死二塁のピンチは切り抜けた。 追い上げられた直後の五回、坂本が右中間に1号2点本塁打を放ち、6対2。貴重な追加点を挙げ、流れを渡さない。 マイコラスは7回を投げて6安打2失点と開幕投手としての役割を十分に果たし、勝ち投手の権利を手にしたまま降板した。 終盤、巨人は継投策。八回にマシソンが登板して三者凡退に抑えると、九回にはカミネロが来日初登板。二死二塁とされるが、最後は中日のルーキー・京田を空振り三振に打ち取り、試合終了。初の開幕投手となったマイコラスが今シーズン1勝目。6対2で快勝の巨人は、5年連続で開幕戦を白星で飾った。 一番 (二) 中井 、 二番 (中) 立岡 、 三番 (遊) 坂本勇 、 四番 (一) 阿部 、 五番 (三) マギー 、 六番 (右) 長野 、 七番 (左) 岡本 、 八番 (捕) 小林 、 九番 (投) マイコラス |
方法 | 指名 | プロフィール | コメント |
1巡目 | 吉川 尚輝 | 内野手 中京学院大学 177.0cm79.0kg 右投左打 | 菊池涼介、野間峻祥(いずれも広島)を生んだ東海地区岐阜リーグから、またも身体能力に優れた野手が出た。50メートル5秒7の俊足を生かした守備範囲の広い遊撃守備は特筆もの、打っても広角に鋭いライナーを打ち分ける。大学選手権では5試合連続安打となる22打数8安打で、チームの初出場初優勝に貢献。日米大学野球の代表メンバーにも選出された |
2巡目 | 畠 世周 | 投手 近畿大学 186.0cm75.0kg 右投左打 | 186センチの長身から投げ下ろす最速150キロのストレートが最大の武器。2年春にリーグ戦デビュー。3年秋に6勝(6完投4完封)と一気にブレークした。今春は1勝5敗も防御率1.52。潜在能力はかなり高い長身から投げおろすストレートが武器の本格派右腕! |
3巡目 | 谷岡 竜平 | 投手 東芝 180.0cm80.0kg 右投右打 | 高校時代は2年夏の甲子園に出場。東芝入社後は高卒1年目から登板機会に恵まれると、2年目の都市対抗では白星をマークした。着実にステップを踏み、今年の西関東予選でも主戦で8年連続出場に貢献。都市対抗では初戦で敗れたが、7回途中1失点と好投した。右上手から150キロの速球とスライダーを武器にする |
4巡目 | 池田 駿 | 投手 ヤマハ 172.0cm73.0kg 左投左打 | ヤマハの左腕エース。躍動感のあるフォームから最速148キロの速球を投げ込む。スライダーとチェンジアップも切れ味良く、即戦力と評される |
5巡目 | 高田 萌生 | 投手 創志学園高校 178.0cm72.0kg 右投右打 | 「松坂2世」というニックネームは本人が憧れ、フォームを参考にしていることに由来。今夏の岡山大会で記録した最速154キロの真っすぐとスライダーを軸にするのも“平成の怪物”を彷彿とさせる。今夏の甲子園では大会最速タイの152キロを投げ込むも、6回途中10失点で初戦敗退。悔しさの残る結果に終わったが、将来性抜群の本格派右腕 |
6巡目 | 大江 竜聖 | 投手 二松学舎大付高校 173.0cm65.0kg 左投左打 | 1年夏から甲子園のマウンドに経つなど小柄ながら経験豊富な、実戦向き左腕。トルネード気味のフォームから右打者のインコースを臆することなく突ける度胸の良さが売り。最速148キロだが、カーブ、スライダー、フォークの変化球のコンビネーションで打者を手玉に取る |
7巡目 | 廖 任磊(リャオ・レンレイ) | 投手 パイレーツ 201.0cm120.0kg 右投右打 | 台湾人のパワーピッチャー。2メートルを超える長身から繰り出す最速152キロの速球が武器 |
育成1巡目 | 高井 俊 | 投手 新潟アルビレックス 180.0cm78.0kg 右投右打 | トルネード投法から最速150キロの速球で押し込む。新潟アルビレックスでは抑え役。 |
育成2巡目 | 加藤 脩平 | 投手 磐田東高校 178.0cm83.0kg 右投左打 | 投げては最速143キロを計測し、打っては高校通算28本塁打と左のスラッガー。今夏は静岡大会4回戦敗退も、1回戦では本塁打を放って完投、3回戦でも1失点完投勝利をマークした。強肩強打に加え、50メートル6秒0の俊足が高い評価を受けており、野手としてプロ入りを目指す |
育成3巡目 | 山川 和大 | 投手 芦屋大学 168.0cm67.0kg 右投左打 | 身長168センチながら最速152キロを誇り、タテに大きく割れるカーブで打者を翻ろう。昨季、ツーシームを習得して投球の幅が増した。芦屋学園高時代は軟式野球部に所属、現在は芦屋大に在学中で、4年生の今年、ドラフト解禁。異色のキャリアを持つ本格派右腕は大きな可能性を秘める |
育成4巡目 | 坂本 工宜 | 投手 関西学院大・準硬式 180cm80kg 右投右打 | 投手経験は浅いが、「硬式より5キロ遅くなる」と言われる準硬式球で最速147キロを記録する |
育成5巡目 | 松原 聖弥 | 外野手 明星大学 173.0cm68.0kg 右投左打 | スピード感あふれるプレーが魅力。5季連続ベストナインの実績も |
育成6巡目 | 高山 竜太朗 | 捕手 九州産業大学 186.0cm80.0kg 右投右打 | 強肩強打の大型捕手。2年連続大学選手権出場の実績を持つ |
育成7巡目 | 堀岡 隼人 | 投手 青森山田高校 182.0cm84.0kg 右投右打 | どっしりとした体型だが、右スリークォーターからスライダー、チェンジアップ、カーブを織り交ぜて打たせて取るタイプ。140キロ前後の直球もよく動いている。今春のセンバツでは初戦敗退も、敦賀気比打線を3安打1点に抑えた |
育成8巡目 | 松澤 裕介 | 外野手 香川オリーブガイナーズ 183.0cm85.0kg 左投左打 | フルスイングで強い打球を飛ばす左の強打者。勝負強さが光る5番打者として、昨季はリーグ最多の43打点をマーク。昨年のドラフトでは巨人から育成ドラフト3位指名を受けるも、左手のケガによる手術のため入団を辞退。2年越しとなるプロ入りの夢を叶えるか |