巨人(2015年ジャイアンツ)


読売巨人軍は永遠に不滅です

2015年ジャイアンツ

セリーグクライマックスシリーズ

巨人日本S進出出来ず


CSシリーズ相手勝敗場面
1戦目ヤクルト1勝1敗神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第1戦。巨人先発の内海は四回にソロホームランで先制を許すも、直後の五回、坂本が逆転2ランホームランを放つ。六回には代打・アンダーソンの2点タイムリーヒットで突き放した。投手陣は3点のリードを田原誠、宮國、マシソン、山口、澤村の継投で守り抜き、4対1で試合終了。巨人はヤクルトのアドバンテージ1勝を含めて対戦成績を1勝1敗の五分とした。  先発は巨人が内海、ヤクルトが石川。  巨人打線は初回、井端の四球と阿部のヒットで二死一、二塁とするも、後続が凡退。二回にもヒットで走者を出したが後続が倒れる。四回に打線は阿部のヒットなどで二死満塁のチャンスをつくるも、後続に一本が出ず無得点に終わる。  一方の内海は初回、四球と2本のヒットで一死満塁のピンチを背負うも、バレンティンを併殺に打ち取り、先制点を与えない。二、三回はともに走者を出すも後続を断ち、序盤を無失点に抑える。  試合が動いたのは四回裏。内海が先頭の畠山に左翼にソロホームランを浴び、先制を許してしまう。  しかし、五回、巨人打線がすぐさま反撃に出る。先頭の立岡がヒットで出塁すると、一死後、坂本が左翼席中段に飛び込む2ランホームランを放ち逆転。キャプテンの一発ですぐさま試合をひっくり返した。  内海は五回、先頭打者にヒットを許すと、その後二死を取ったところで降板。内海は4回3分の2を投げ、1失点の内容だった。2番手の田原誠は山田を三振に打ち取った。  六回、打線はこの回から登板したヤクルト2番手のロマンを攻め立てる。村田の死球、亀井のヒットで一、二塁に走者を置き、加藤が送りバントを決め一死二、三塁。ここで代打・アンダーソンが打った高いバウンドの打球は二塁手の頭上を越え、2点タイムリーヒットに。貴重な2点を追加し、ヤクルトを突き放す。  六回裏は宮國が登板し三者凡退に抑える。だが七回、この回から登板したマシソンがヒットと四球で無死一、二塁のピンチを招き降板。火消し役として山口が登板し、後続を三人で抑え追撃を阻んだ。山口は八回も続投し、三者凡退に抑える好リリーフを見せた。  九回は守護神・澤村がマウンドへ。澤村は二死から四球で走者を出すも、後続を断ち試合終了。好リリーフを見せた山口が勝利投手となった。  4対1でクライマックスシリーズ・ファイナルステージ初戦を制した巨人は、ヤクルトのアドバンテージ1勝を含め、対戦成績を1勝1敗の五分とした
2戦目ヤクルト1勝2敗神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第2戦。巨人先発のマイコラスは、三回まで無失点の好投も、四回に味方の野選も絡み2点を失う。さらに六回にはバレンティンに2点タイムリーを浴び、ここでノックアウトされる。一方の打線も、二回に満塁の好機をつくるが無得点に終わり、その後も本塁が遠く散発6安打で完封負けを喫した。対戦成績は、ヤクルトのアドバンテージ1勝を含めて1勝2敗となった。  ヤクルト先発は小川。  巨人打線は初回、立岡が初球を捉えヒットにするも、続く片岡の打席でけん制死となり好機を生かせなかった。二回にも先頭の阿部がヒットで出塁、その後2つの四球などで一死満塁とする。しかし、後続が倒れ先制はならなかった。  先発のマイコラスは、立ち上がりを三者凡退に抑えるなど、三回まで上々の投球。しかし四回、連打で無死二、三塁のピンチを招くと、畠山に犠牲フライを打たれ先制を許す。一死三塁となったところで、続く雄平を一塁ゴロに打ち取る。だがこの打球を一塁手・阿部が野選。三塁走者が生還し、痛恨の2点目を献上してしまう。  一方の打線は、尻上がりに調子を上げていく小川の前に、三回から4イニング連続で打者3人で抑えられ、なかなか攻略の糸口をつかめない。  我慢の投球を続けていたマイコラスだが、六回にヤクルト打線に再びつかまる。川端と山田に連打を浴び、一死後、雄平にもヒットを許し満塁のピンチを迎える。ここでバレンティンにダメ押しとなる2点タイムリーを打たれ、マイコラスは降板。6回途中4失点の内容だった。2番手には戸根が登板。見事後続を断ち、味方の反撃に望みをつないだ。  七回、八回とヒットこそ出るが、走塁死なども絡みホームベースが遠い展開が続く。結局、小川の前に8回散発5安打に抑えられた。  七回裏を戸根と田原誠でつなぐと、八回には、高木勇がプロ入り後初めてリリーフとしてマウンドに上がる。先頭の畠山に死球を与えると、バレンティンに二塁打を浴びるなど一死満塁のピンチを招く。しかし、中村を併殺打に打ち取り、辛くも無失点でしのいだ。  九回、一死から坂本が四球で出塁すると、阿部が連日の猛打賞となる中堅へのヒットで一死一、二塁とヤクルト守護神のバーネットを攻め立てる。しかし、後続の長野、亀井が抑えられ試合終了。打線がつながらず、0対4で完封負けを喫した。  ファイナルステージの2戦目を落としたことで、対戦成績は、ヤクルトのアドバンテージ1勝を含め1勝2敗となった
3戦目ヤクルト1勝3敗神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第3戦。巨人先発の菅野はランナーを出しながらも要所を抑える粘投を見せたが、打線は好機に一本を出せず五回まで両チーム無得点。しかし、六回に菅野が無死満塁から併殺打の間に先制点を献上するなど2点の先行を許してしまった。反撃したい打線も九回に無死一、二塁のチャンスを迎えたが、ここも走者を返せず0対2で試合終了。対戦成績は、ヤクルトのアドバンテージ1勝を含めて1勝3敗となり、ヤクルトが日本シリーズへ王手をかけた。  巨人は先発が菅野。ヤクルトは館山。  巨人は初回、坂本と阿部の連打で二死一、三塁のチャンスを作るも、後続が倒れて無得点。四回にも阿部のヒットと館山の暴投などで一死三塁としたが、このチャンスも生かせず先制点を挙げられなかった。  一方の菅野は三回まで二塁を踏ませない上々のピッチング。四回には無死から連打を浴び、この試合初めて得点圏に走者を背負ってしまう。二死後にバレンティンを敬遠し満塁となったが、後続を断ち何とか無失点で切り抜けた。  先制点が欲しい巨人打線だが、中盤以降も館山を捕えきれない。五回には二死から立岡が二塁打を放つも、本塁が遠くまたも無得点。  五回を三者凡退に仕留めた菅野だが、六回に再びピンチを迎える。2本のヒットと四球などで無死満塁とされると、雄平の併殺打の間に1点を失った。さらにバレンティンに死球を与えると、続く今浪にタイムリーヒットを打たれて追加点を許し0対2とされた。  七回からは菅野に代え、リリーフ陣がマウンドへ。七回は戸根と田原誠のリレーで抑える。八回は宮國が一死満塁とされるも得点を与えず、九回の攻撃に望みをつないだ。  2点を追う九回は、ヤクルト5番手のバーネットから先頭の坂本がヒットを放ち、さらに阿部が四球を選んで無死一、二塁と一打逆転のチャンスを迎えた。しかしここでもあと一本が出ず、後続が倒れて試合終了。0対2で巨人は連夜の零封負けを喫した。ヤクルトとの対戦成績は1勝3敗となり、日本シリーズ進出へは3連勝するしかない状況になった。
4戦目ヤクルト1勝4敗神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第4戦。巨人は初回、守備のミスからピンチを招くと、山田のタイムリーヒットなどで2失点、二回にも1点を追加される。巨人の反撃は五回。好調の阿部にタイムリーヒットが飛び出し、2対3と1点差に迫る。リリーフ陣は3回以降相手打線を2安打に抑えて反撃を待ったが、再三のチャンスにあと一本が出なかった。巨人はヤクルトに2対3で敗れ、ファイナルステージを1勝4敗で敗退。2年ぶりの日本シリーズ進出はならなかった。  巨人先発はポレダ。ヤクルトは杉浦。  初回、ポレダは先頭の比屋根に二塁打を許す。続く川端は投手正面へのゴロに打ち取るも、ここでポレダがフィルダースチョイス。無死一、三塁のピンチに。さらに続く山田のフライがライト前への不運なヒットとなり、ヤクルトに先制を許す。続く畠山に四球を与え、無死満塁とされると、バレンティンの併殺打の間にさらに1点を失った。  二回、打線は先頭の阿部がヒットで出塁すると、続く長野の死球で無死一、二塁と反撃のチャンス。しかし、亀井、村田、加藤が倒れ、得点には至らなかった。  その裏、村田が先頭の大引の打球を失策。送りバントと内野ゴロの間に大引が三塁に進むと、比屋根にタイムリーヒットを浴び、巨人は序盤から3点を追いかける形となった。  巨人打線の反撃は五回。先頭の代打・堂上のヒット、続く立岡も右中間へ二塁打を放ち、無死二、三塁に。井端、坂本は凡打に倒れるも、二死二、三塁から阿部が中堅にはじき返し、2者が生還。1点差に詰め寄った。  2回3失点でマウンドを下りたポレダに代わって、三、四回は高木勇、五回は田原誠が登板。いずれも三者凡退に抑える好投を見せた。  六回、先頭の亀井がヤクルト2番手・ロマンの速球を捉え、右中間へ二塁打を放つ。さらに暴投で三塁に進み、一打同点の場面となるも、村田は浅い外野フライ。続く代打・アンダーソンと堂上はリリーフした左腕・久古を捉えられず、同点とはならなかった。  続く七回も打線はチャンスを作る。一死から井端がヒット、坂本が四球を選び、一死一、二塁とする。しかし、続く阿部が投手への併殺打に倒れ、またしてもチャンスを生かすことができなかった。  巨人は七回を山口、八回を澤村がいずれも三者凡退に抑え、打線の反撃を待つ。しかし九回、ヤクルト守護神・バーネットの前に二者が凡退。最後は代打・高橋由が空振り三振に倒れた。  巨人は2対3でヤクルトに敗れ、クライマックスシリーズ・ファイナルステージを1勝4敗で終了。2年ぶりの日本シリーズ進出はかなわず、2015年のシーズンを終えた

セリーグファーストステージ

巨人ファイナルステージ進出決定


CSシリーズ相手勝敗場面
1戦目阪神1勝0敗東京ドームで行われた阪神タイガースとの「2015 アットホーム クライマックスシリーズ セ ファーストステージ」1回戦。両チーム無得点で迎えた五回、巨人は先発のマイコラスのタイムリー二塁打で1点を先制。六回にも亀井のタイムリーヒットで追加点を挙げたが、直後の七回、好投のマイコラスが2点を失って、試合は振り出しに。山口、澤村のリリーフ陣が阪神打線を抑え、試合は延長戦に突入。延長十回、巨人は3つの四球で一死満塁のチャンスを作ると、代打・高橋由がサヨナラの押し出し四球を選び3対2で勝利。巨人がCSファイナルステージへ、王手をかけた。  先発のマイコラスは、初回を三者凡退に抑える完璧な立ち上がりを見せた。  その裏、巨人打線は先頭の立岡がヒットで出塁。片岡が送りバント決めて、得点圏にランナーを進めたが、後続は断たれ無得点。続く二回も、亀井の四球と井端のヒットで一死一、二塁のチャンスを作ったが、ここも後が続かず先制点を奪えなかった。  マイコラスは三回こそ二死一、二塁のピンチを背負ったが、ここを抑えると、六回まで無失点の好投を続け、打線の援護を待った。  五回裏、ついに巨人が阪神先発・藤浪をとらえる。先頭の井端がヒット、続く小林が送りバントを決めて一死二塁のチャンス。ここでマイコラスに右中間を破るタイムリー二塁打が飛び出し、巨人が1点を先制。マイコラスが自らのバットで、大事なゲームの先手をとった。  続く六回も打線は攻撃の手を緩めず。一死から長野がヒットを放つと、藤浪の牽制球が逸れた間に長野は一気に三塁へ。思わぬ形で好機を広げると、亀井がピッチャー強襲のタイムリーヒットを放ち、2対0と阪神を突き放す。  2点のリードをもらったマイコラスだが七回、福留、マートンの連打などで一死二、三塁のピンチを迎える。ここで梅野にタイムリーヒット、代打の西岡に犠牲フライを許し、2対2の同点とされ、試合は振り出しに戻った。  マイコラスは7回2失点、リードは許さず、後をリリーフに託す。八回、2番手の山口が二死一、三塁とされたが、福留を遊撃ゴロでピンチを断ち切る。九回のマウンドは守護神・澤村が危なげなく無失点に抑えたが、その裏、打線は得点できず試合は延長戦に突入する。  延長十回表、イニングをまたいだ澤村が三者凡退でぴしゃりと抑えると、その裏、巨人打線は先頭の坂本が四球、サヨナラのランナーが出たところで、阪神は4番手・高宮をマウンドへ。一死後、長野、亀井が連続の四球で、一死満塁とすると、原監督は代打に高橋由を送る。高橋由はフルカウントからの6球目を見送り、押し出しの四球。巨人はCSファーストステージ初戦を苦しみながらも3対2のサヨナラ勝ちで制し、ファイナルステージ進出に王手をかけた。11日に巨人が勝つか引き分けると、ファイナルステージ進出が決まる。
2戦目阪神1勝1敗東京ドームで行われた阪神タイガースとの「2015 アットホーム クライマックスシリーズ セ ファーストステージ」2回戦。巨人先発・菅野は初回、ゴメス、マートンに連続本塁打を許し3点を失う。打線はすかさずその裏、片岡の内野ゴロの間に1点を返すも、四回に菅野は自らの悪送球でさらに1点を失う。打線は毎回のように走者を出すが、阪神先発・メッセンジャーの前にあと一本が出ず、反撃は七回のアンダーソンのソロホームラン止まり。巨人は2対4で敗戦、対戦成績は1勝1敗となりCSファイナルステージ進出は明日の第3戦に持ち越しとなった。  菅野は初回、先頭の鳥谷に四球を与える。その後二死は奪ったものの、ゴメスに低めの変化球を左中間スタンドへ運ばれ、2点を先制される。さらに続くマートンにも左翼へ一発を浴び、巨人は初回から3点のビハインドを追いかける形となった。  打線もすぐに反撃を見せる。その裏、立岡が右中間を破る三塁打を放ち出塁を果たすと、続く片岡の三塁ゴロの間に、立岡が生還。巨人がすぐに1点を返した。  二回、これ以上失点は許されない菅野だったが、先頭の江越に右翼線への二塁打を浴びる。内野ゴロの間に三塁まで進まれるも、メッセンジャーを三塁ゴロとして、三塁走者・江越を本塁タッチアウト。この回はなんとか無失点で踏ん張った。  三回、巨人は一死から片岡、阿部にヒットが生まれ、二死一、三塁と反撃のチャンス。しかし、亀井は左翼フライに終わり、チャンスを生かすことができなかった。  四回、菅野は一死から江越、藤井に連打を浴び、一死一、二塁とされる。ここでメッセンジャーの送りバントの処理で菅野が三塁に悪送球。この間に江越が生還し、巨人はさらに1点を失った。  五回、菅野の打席で代打・堂上が送られる。堂上は四球を選ぶと、二死後、長野にヒットが生まれ、二死一、二塁。しかし、阿部が三塁ファウルフライに倒れ、反撃とはならなかった。菅野は結局、4回4失点での降板となった。  七回、先頭の代打・アンダーソンが放った打球は左翼スタンド最前列に飛び込むソロホームランに。巨人は1点を返し、2点差と詰め寄る。  菅野の後を受けた巨人救援陣は、八回、九回ともに得点圏に走者を背負う苦しい展開。それでも八回は田原誠、戸根、九回は戸根、マシソンとつなぎ、阪神打線に決定打を許さず、打線の反撃を待った。  九回裏、なんとか同点に持ち込みたい巨人は、一死から代打・高橋由に右中間を破る二塁打が飛び出す。しかし、片岡が内野フライに倒れると、長野の二遊間への打球は二塁手・大和のファインプレーに阻まれ、試合終了。巨人は2対4で敗戦。ファーストシリーズは1勝1敗のタイとなり、勝負の行方は12日の第3戦に持ち込まれた
3戦目阪神2勝1敗東京ドームで行われた阪神タイガースとの「2015 アットホーム クライマックスシリーズ セ ファーストステージ」3回戦。巨人は初回、先頭・立岡の三塁打と阿部の犠牲フライで1点を先制。さらに六回、立岡と坂本のヒットなどで一死一、三塁の好機を作ると、阿部のタイムリーヒットで1点を追加。さらに、相手のバッテリーミスの間に坂本が本塁に突入し、リードを3点に広げた。先発のポレダは七回途中まで3安打1失点の好投。後を受けたマシソン、澤村も無失点でつなぎ、3対1で勝利した。巨人はCSファーストステージを2勝1敗で突破。14日から神宮球場で行われるファイナルステージで、日本シリーズ進出をかけてヤクルトと対戦する。  阪神先発は能見。  巨人は初回、先制に成功する。先頭の立岡が能見の初球を叩くと、打球は右中間を深々と破る。立岡は一塁を回り、二塁を蹴ると、さらに加速して三塁へ。坂本の四球などで一死一、三塁とし、4番・阿部が犠牲フライを打ち上げて1点を先制した。  一方、先発のポレダは今季東京ドームの阪神戦で3勝無敗の好相性。この試合でも四回まで一人のランナーも許さない完璧なピッチングを見せる。五回、先頭のゴメスに初ヒットとなる二塁打を打たれ、続くマートンにも内野安打を許して一、二塁とされるが、後続を2者連続三振と内野ゴロに抑えて切り抜けた。  打線は二回、三回と先頭打者が出塁するものの、得点には結びつかない。四回、五回は三者凡退に終わった。しかし六回、阪神2番手の岩田からチャンスを作る。先頭・立岡のヒット、片岡の送りバント、坂本のヒットで一死一、三塁とすると、ここで4番・阿部が右翼へこの試合2打点目となるタイムリーヒットを放つ。さらに、暴投の間に坂本が本塁を陥れて3対0と突き放す。  ポレダが七回、先頭の福留にソロホームランを浴びて1点を失うと、原監督はマウンドを2番手のマシソンに委ねる。マシソンは続くゴメス、マートンを連続三振、関本を右翼フライに打ち取り、反撃を許さない。  マシソンは八回も三者凡退に抑え、九回は澤村がマウンドへ。澤村は一死二、三塁のピンチを作ったものの無失点で切り抜け、3対1で試合終了。巨人はファーストステージを2勝1敗で勝利し、リーグ優勝したヤクルトが待つ神宮球場でのファイナルステージへと駒を進めた

巨人リーグ2位


143試合75勝利67敗1引き分け.528 2位
10.4ヤクルト今シーズン最終戦となった東京ヤクルトスワローズとの25回戦。巨人は三回に井端、坂本の連続タイムリー、長野の3ランホームランが飛び出し、5点を先制する。投げては8月19日以来の登板となった先発・内海がヤクルト打線を5回無失点に抑えた。巨人打線は七回にも爆発。片岡の3点タイムリー二塁打などで5点を加え、10対2で完勝。巨人は3連勝でシーズンを終え、10日から始まるクライマックスシリーズに弾みをつけた。  ヤクルト先発は山中。  内海は初回、好調ヤクルト上位打線を三者凡退に抑え、上々のスタートを切る。  打線は二回、一死から長野が中堅へヒット。ここで長野が好走塁を見せ、一気に二塁を陥れるも、亀井、村田が凡打に倒れ、先制とはいかなかった。  三回、先頭の小林がヒットを放つと、一死後、立岡もヒットで一死一、二塁。ここで井端、坂本に連続タイムリーヒットが飛び出し、巨人が2点を先行した。さらに二死後、長野が高めの球を捉えると、打球は右翼スタンドギリギリに飛び込む3ランホームラン。打線が内海に合計5点の援護をプレゼントした。  援護をもらった内海は、安定した投球を見せ続ける。三回、四回と走者を許すが、後続を打たせて取り、得点圏に走者を進ませない。内海は5回まで無失点に抑え、マウンドを降りた。  六回に二番手・宮國が山田に2ランホームランを許し、3点差に縮められたが、七回、打線が大爆発。アンダーソン、井端に連打が飛び出すと、二死後長野が四球を選び、満塁。ここで亀井が左翼へはじき返し1点を追加。さらに片岡が左中間へ走者一掃の3点タイムリー2塁打を放つ。続く小林にもタイムリーヒットが飛び出し、この回一挙5点を追加した。  大量リードした巨人は、八回から惜しげもなく勝ちパターンの救援陣を投入。八回は山口とマシソン、九回は守護神・澤村が登板。澤村は一死から雄平に二塁打を許したが後続を打ち取り、10対2で試合終了。内海は8月12日以来の2勝目を挙げ、巨人はヤクルト戦を13勝12敗で勝ち越した。  巨人は75勝67敗1分の2位でシーズンを終了。3年ぶりの日本一を目指し、10日からクライマックスシリーズのファーストステージを東京ドームで戦う。
10.3DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの最終25回戦。試合は打撃戦となったが巨人が終始リードを保った。二回に亀井が先制タイムリーヒットを放つと、三回には片岡、長野のタイムリーヒットなどで3点。四回には1点差に迫られたが、五回には寺内、六回にはアンダーソンがタイムリーヒットを放つと、八回には加藤が犠牲フライを放ち、12安打7得点。ホームラン3本などで追撃したDeNAを振り切り7対5で勝利した。両軍合わせて22安打、出場選手40人の総力戦を制し連勝を飾った。また、一打同点のピンチをしのいだ高木京が今季初勝利、宮國がプロ初セーブとなった。  先発は巨人が大竹、DeNAが三浦。  大竹は初回、二死からヒットを浴びるも、好返球に助けられ三人で仕留める。二回には三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せた。  初回に三者凡退を喫した打線は二回、先頭の阿部が四球を選び出塁。長野の内野ゴロで走者が入れ替わると、長野がすかさず二盗を決め、一死二塁のチャンスをつくる。そして、亀井が左翼にタイムリーヒットを放ち先制点を手にした。 さらに三回、一死から立岡がヒットで出塁すると、相手のけん制返球ミスで二進。一死二塁。続く片岡が左中間へフェンス直撃のタイムリー二塁打を放ち1点を追加する。巨人打線は攻撃の手を緩めず、坂本がヒットと盗塁で一死二、三塁にチャンスを広げると、阿部の内野ゴロで片岡が生還。さらに、二死三塁で長野が二遊間を抜けるタイムリーヒットを放ち、この回3点を追加した。  4点の援護をもらった大竹だったが四回、先頭の石川にヒットを許すと、続く梶谷に2ランホームランを浴び2点を返される。さらに1死後、4連打を浴び1点差に詰め寄られたところでマウンドを降りた。二死一、三塁の場面で高木京が登板し、後続を内野ゴロに仕留めて窮地をしのいだ。  4対3と詰め寄られた打線は五回、再び突き放しに掛かる。先頭の村田が左中間への二塁打で出塁すると、アンダーソンの内野ゴロで三塁に進み一死三塁。そして、寺内が右翼にタイムリーヒットを放ち1点を追加した。 六回には長野と加藤のヒット、村田の四球で二死満塁とすると、アンダーソンが右翼にタイムリーヒットを放ち、この回も1点を追加した。  四回の途中から登板した高木京は五回を三者凡退に抑える。六回には筒香からソロホームランを被弾するも、後続を断ち、2回1/3を1失点と好投した。 七回からは田原誠が登板。四球を出すも、ヒットを許さず無失点に抑える好リリーフを見せた。  打線は七回、三者凡退に倒れるが、八回に再び攻勢に出る。先頭の亀井が四球を選ぶと、代打・堂上がヒットで続き一死一、三塁にチャンスを広げる。そして、加藤の犠牲フライで亀井の代走・鈴木尚が生還し、7点目。  八回、戸根が4番手として登板するが筒香に2打席連続のソロホームランを浴び降板。宮國がマウンドへ。宮國は後続にヒットを許さず、DeNA打線の追撃を阻んだ。  九回、打線は三者凡退に終わり、2点差のまま九回裏へ。マウンドには引き続き宮國が登板する。宮國は先頭の代打・荒波に二塁打を許すも、その後、三人で打ち取り試合終了。両軍合わせて22安打の打撃戦を7対5で制し、DeNAに連勝した。また、高木京が今季初勝利、宮國はプロ初セーブを飾った
10.2DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの24回戦。先発のマイコラスは二回にソロホームランを浴び先制を許すも、6回途中1失点と粘りの投球を見せる。打線は四回、亀井の2点タイムリー内野安打で逆転に成功。九回には坂本が2点タイムリー二塁打を放ち、10安打4得点で投手陣を援護した。最後は山口、澤村がDeNA打線の追撃を振り切り、4対1で勝利。勝ち投手となったマイコラスは連勝を11に伸ばし、外国人投手の連勝記録歴代1位タイに並んだ。試合後、ヤクルトが阪神に勝利し、セ・リーグ優勝が決定。巨人はリーグ4連覇を逃し、2位が確定した。  DeNA先発は高橋。  打線は初回、先頭の立岡が内野ゴロ失策で出塁。続く片岡は2番手の石田から四球を選び、チャンスをつくる。さらに、阿部がヒットを放ち、一死満塁とするが、長野が併殺打に倒れ先制することができなかった。二回には亀井、小林がヒットを打つも、亀井の走塁死などで得点には結びつかない。  先発のマイコラスは、初回を三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せるが、二回にロペスにソロホームランを浴び、先制を許してしまう。  打線が反撃に出たのは四回。先頭の阿部が四球を選び出塁すると、長野が右翼線に二塁打を放ち無死二、三塁のチャンス。続く亀井の打球は投手を強襲。その間に阿部と長野が生還するタイムリー内野安打に。2点を挙げ、逆転に成功した。  序盤に先制を許したマイコラスだったが、その後は持ち直し、三回から五回までを無失点で抑える。六回にはヒットと四球を許すも、要所を締め、DeNA打線の追撃を阻んだ。  一方、打線は五、六回ともに三者凡退に終わり、四回の逆転以降は得点を挙げることができない。七回には先頭の村田が内野安打で出塁するも、代走の鈴木尚がけん制死。その後、マイコラスの二塁打と代打・井端の四球で二死一、二塁とするも、後続が倒れ追加点は奪えなかった。  七回、マイコラスは先頭打者にヒットを許し、送りバントで一死二塁とされたところで降板。6回途中1失点という内容だった。2番手の山口は、暴投と四球で二死一、三塁のピンチを背負うも、後続を断ち窮地をしのいだ。山口は回をまたいで八回にも登板し、ここは三者凡退に抑えた。  突き放しを狙う打線は九回、先頭の鈴木尚が左翼深部へ二塁打を放つと、小林の内野ゴロの間に三塁へ進む。その後、代打・岡本が三振に倒れるも、2つの四球で二死満塁のチャンスをつくる。ここで坂本が左中間にタイムリー二塁打を放ち、2点を追加。終盤でDeNAを突き放した。  その裏、マウンドには守護神・澤村が送られる。澤村は三者凡退でDeNA打線の追撃を許さず、試合終了。4対1で勝利した巨人は、シーズン順位2位が確定した。勝利投手となったマイコラスは11連勝。外国人投手の連勝記録歴代1位タイに並んだ。
9.28阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの今季最終戦。巨人先発のポレダは立ち上がりを攻められ、2点のリードを許すが、二回以降は投手陣が無失点に抑えて援護を待った。一方の打線は阪神先発・藤浪に苦戦。亀井が3安打を放ち、九回二死二、三塁など終盤にチャンスを再三作ったがホームが遠く、藤浪の前に0対2で完封負けを喫した。この日、首位ヤクルトが勝ったため、優勝へのマジックを「1」とされた
9.27ヤクルト東京ヤクルトスワローズとの24回戦。巨人先発・菅野は中4日での登板ながらも、四回まで2安打のみに抑える。しかし五回、石川にタイムリーヒットを許すと、内野ゴロの間にさらに1点を失い、2点のリードを許す。打線はその裏、井端の犠牲フライで1点をかえす。その後は再三、得点圏に走者を進めるも、ヤクルト救援陣の前にあと一本が出ず、巨人は1対2でヤクルトに敗戦。ヤクルトとのゲーム差は2に広がった。
9.26ヤクルト東京ドームでの首位攻防戦となった、東京ヤクルトスワローズとの23回戦。先発の高木勇は初回、山田に先制の3ランホームランを浴びる苦しい立ち上がり。しかし、二回に長野の2ランホームランで1点差に迫ると、四回には岡本が同点タイムリーヒットを放ち追いつく。さらに五回には阿部がセンターオーバーのタイムリー二塁打を放ち勝ち越しに成功する。1点差を田原誠、山口、マシソン、澤村のリリーフ陣が守りきり4対3で勝利。首位攻防戦の初戦を勝利した巨人はヤクルトに1ゲーム差に迫った。5連勝を飾った巨人はクライマックスシリーズ進出を決めた。また、この試合で山口が史上初の通算250ホールドを達成した。  先発は、巨人が高木勇、ヤクルトが石山。  高木勇は初回に立ち上がりの悪さを攻められる。死球と打撃妨害で無死一、二塁とされると、3番・山田に左翼ポール直撃の3ランホームランを浴び先制を許してしまう。さらに、2本のヒットと四球で一死満塁と再びピンチを招くが、後続を断った。  打線は初回、石山の前に三者凡退に終わるが、二回に反撃。先頭の阿部が四球を選び出塁すると、続く長野が捉えた初球は右翼ポール直撃の2ランホームランとなり1点差に詰め寄った。  初回に先制を許した高木勇だったが、その後立ち直り、二回から五回までをゼロで抑える。  打線は四回、先頭の長野が右翼線に二塁打を放つと、亀井の内野ゴロで進塁し一死三塁のチャンスを作る。そして、7番・三塁でスタメン出場しているルーキー・岡本が一、二塁間を破るタイムリーヒットを放ち、試合を振り出しに戻した。 そして、五回、ヤクルト2番手のロマンから片岡がヒットを打ち出塁すると、阿部がセンターオーバーのタイムリー二塁打を放ち勝ち越しに成功する。  この試合初めてのリードを奪った巨人は六回、マウンドに田原誠を送り出す。田原誠は2三振を奪い、三者凡退でヤクルト打線に付け入る隙を与えない。 七回には山口が登板。山口は先頭打者に四球を与えるも、片岡の好判断による併殺などで3人で締めて史上初の通算250ホールドを達成した。  打線は突き放しを狙うも、六、七回ともにヤクルト3番手の秋吉に阻まれ追加点を挙げることができない。  八回からはマシソンがマウンドに登る。マシソンは先頭の畠山に四球を与えるも、後続を併殺に打ち取りこの回も結果的に3人で抑える。  1点リードで迎えた九回のマウンドには守護神・澤村が登る。澤村は全て内野ゴロに打ち取り三者凡退に抑え試合終了。首位攻防戦を4対3の逆転勝利で制した巨人は首位ヤクルトと1ゲーム差に迫った。また、この勝利で3位以上が確定し、クライマックスシリーズ出場を決めた
9.24広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの最終25回戦。巨人打線は三回まで1人の走者も出せなかったが、四回に坂本がレフトスタンドに2ランホームランを放ち、先制点を奪う。先発のマイコラスも7回を3安打無失点に抑える。八回にピンチを招いてマイコラスは降板するが、後を受けた山口とマシソンが好救援。九回は澤村が抑え、2対0で試合終了。4投手の完封リレーで広島を下し、首位・ヤクルトのマジック点灯を阻止した。  広島先発は野村。  12勝目を狙う巨人先発のマイコラスは初回、先頭の丸にいきなりヒットを打たれる。二死後、二塁まで進まれるが後続を抑え、立ち上がりを無失点で切り抜けた。  巨人打線も野村の前に三回までパーフェクトに抑え込まれた。しかし四回、先頭の立岡がチーム初ヒットで出塁すると、片岡の送りバントで二塁に進む。この日初めてのチャンスで、坂本がインコース低めの球をすくい上げ、これが12号2ランホームランとなり先制に成功する。  二回以降のマイコラスは快投を続け、四回まで三塁を踏ませないピッチング。七回終了時点で3安打無失点と広島打線に反撃の隙を与えない。  一方、巨人打線もその後は野村を攻めあぐねた。六回にはマイコラスが二塁打で出塁するも、続く打者がバントを試みようとした際に飛び出してしまい、三塁タッチアウト。七回も先頭の坂本がヒットを放つが後続が倒れ、共に得点には結び付かず終わった。  八回、球数が100球に近づいてきたマイコラスは、先頭の安部にヒットを打たれ出塁を許す。一死後、代打の小窪にもヒットを打たれ一死一、二塁のピンチを招き、ここでマイコラスは降板。2番手としてマウンドに上がった山口は、丸を二塁ゴロに打ち取る。そして二死二、三塁となり右打者の菊池を迎えたところで、原監督は3番手にマシソンを送り出す。菊池の打球はセンターに上がるが、これを立岡が好捕。同点のピンチを見事切り抜けた。  九回は守護神・澤村が登板。広島打線を三者凡退に抑え、2対0で試合終了。8回途中無失点のマイコラスは12勝目を挙げ、自身の連勝数も10に伸ばした。これで今シーズンの広島との対戦は全て終了、最終対戦成績は10勝15敗となった。
9.23阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの24回戦。初回、巨人は片岡の10号ソロホームランで先制するが、先発のポレダが三回に同点に追いつかれる。巨人は七回に代打・高橋由のタイムリーヒットで1点を勝ち越すが、九回に澤村が捕まり土壇場で同点とされる。しかしその裏、一死二塁から寺内がプロ初のサヨナラヒットを放ち、3対2で劇的な勝利をもぎ取った。首位とのゲーム差は「2」で変わらず、ヤクルトのマジック点灯を阻止した。  初回、巨人は一死から片岡がフルスイングした打球は左中間スタンドへ。5年ぶりの二けた本塁打となる10号ソロホームランで、巨人が前日に続き先手を取った。二回もメッセンジャーを攻め立て、二死二、三塁のチャンスを作ったが、後続が倒れた。  巨人の先発は阪神戦に好相性のポレダ。しかし三回、簡単に二死を取った後、二塁打と三盗などで一、三塁のピンチを背負う。ここで福留にタイムリーヒットを許し、1対1の同点とされる。  四回もポレダは二死二、三塁のピンチを迎えたが、ここは鳥谷を空振り三振。その後は立ち直り五回、六回を三者凡退に抑えた。一方、巨人打線も復調したメッセンジャーに苦戦を強いられ、中盤は両チーム無得点となった。  七回裏、何とかポレダを援護したい巨人は原監督が動く。まず先頭の岡本に代えて亀井を送る。亀井は期待に応える二塁打を放ち、加藤が送りバントを決めて一死三塁。ここで7回1失点と好投したポレダに代打・高橋由を起用。高橋由は前進守備の一、二塁間をしぶとく破るタイムリーヒットを放ち、巨人が1点を勝ち越す。この回、代打策が見事に成功し、終盤に巨人が2対1とリードする。  八回からはリリーフ陣が登板。2番手のマシソンは阪神打線のクリーンナップを三者凡退に抑える好投でバトンをつなぎ、1点リードで迎えた九回、守護神の澤村がマウンドへ。しかし先頭の今成に二塁打を許すと、送りバントを決められ一死三塁とされる。ここで代打の関本にタイムリーヒットを浴び、土壇場で試合を振り出しに戻される。  九回裏、巨人は阪神守護神・呉昇桓から先頭の亀井が2打席連続のヒットで出塁。続く加藤は送りバントを決めて、サヨナラのランナーを二塁へ進めた。この場面で打席には代走から途中出場の寺内。寺内は呉昇桓の5球目を叩くと、打球はショートの頭上を越え、左中間に落ちるサヨナラヒットとなった。  巨人は3対2で競り勝ち、本拠地で阪神に連勝。負ければ首位ヤクルトにマジック「6」が点灯する崖っぷちの一戦、寺内がプロ9年目で初となるサヨナラ打でチームを救った。
9.22阪神ゲーム差なしの2位、3位対決となった東京ドームでの対阪神タイガース23回戦。巨人先発の菅野は二回に一死満塁のピンチを迎えるが、この回を無失点で切り抜けると、その後は阪神打線を寄せ付けず、7回を3安打無失点に抑える。打線は五回まで散発2安打に封じられたが、六回に坂本のタイムリーツーベースヒットで先制に成功。七回に小林、八回には長野のタイムリーで追加点を挙げ、最後は澤村が締めて3対0で阪神を下した。菅野は10勝目を挙げ、プロ入りから3年連続での2桁勝利をマークした。  阪神先発は岩崎。  菅野は初回を三者凡退に抑えたが、二回は2つの四球と安打で一死満塁のピンチを背負う。しかし、大和と岩崎を連続の空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。  一方の巨人打線も、岩崎の前に1点が遠い。三回、ルーキーの岡本がチーム初ヒットとなる遊撃内野安打で出塁。さらに小林も死球で続き、無死一、二塁とするが、菅野はスリーバント失敗。立岡と片岡も外野フライに倒れ、先制はならなかった。  打線の援護がない中でも、菅野は快投を続ける。六回には相性の悪い福留にヒットを浴びるが、後続を断ち、この回も無失点に抑えて味方の援護を待った。  その裏、3巡目を迎えた巨人打線がようやく岩崎をとらえる。先頭の立岡が遊撃内野安打で出塁すると、片岡が送りバントを決め一死二塁と好機を演出。ここで坂本が左翼フェンス直撃のタイムリーツーベースヒットを放ち、待望の先制点をもたらした。  菅野は七回の阪神の攻撃を三人で片付け、7イニングを3安打無失点にまとめてマウンドを下りた。  打線はその裏、阪神2番手・松田に襲い掛かる。大田がヒットを放ち、2イニング連続で先頭打者が出塁。岡本の代打・寺内が送りバントを決め、得点圏に走者を進めると、小林が左翼越えにタイムリーツーベースヒットを放ち、2対0とリードを広げる。  さらに八回、阪神4番手の歳内に対し、二死からアンダーソンが四球を選び出塁。続く長野のタイムリーツーベースヒットで3対0とし、試合をほぼ決定付けた。  巨人は八回からリリーフ陣を投入。山口が八回を三者凡退に抑えると、九回のマウンドには澤村が上がる。二死から伊藤隼に二塁打を浴びるが、後続を凡打に打ち取り、3対0で試合終了。巨人は優勝争いのライバルを叩いて2位に浮上。阪神との対戦成績を15勝8敗とした
9.21中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの今季最終戦。巨人は四回、中日先発の山井から長野のタイムリー二塁打で先制すると、五回には片岡の9号3ランホームランで4対0と突き放す。巨人先発・田口は六回一死まで無失点でマウンドをリリーフに譲り、田原誠、マシソン、山口、澤村の完封リレーで逃げ切った。田口は6月2日以来の3勝目。チームは連敗を2で止め、今季の中日戦を14勝10敗1分けで終えた。この日はヤクルトも勝ったため、首位とのゲーム差は2のまま。  田口、山井は順調な立ち上がりを見せ、ともに序盤2回を一人の走者も許さない。  先にチャンスを作ったのは巨人。三回一死から小林が四球を選び、田口の送りバントで二死二塁。しかし立岡は遊撃ゴロに倒れて無得点に終わった。  四回、巨人は片岡のチーム初ヒット、続く坂本の送りバントなどで二死三塁とチャンスを作ると、長野が左翼越えのタイムリー二塁打を放ち、先制に成功する。  五回も先頭の小林が四球、立岡がヒットと打線がつながり一死一、三塁。続く片岡が初球を振りぬくと、打球はそのまま左翼席へ。弾丸ライナーの9号3ランホームランとなり、3か月半白星の無い田口に大きな援護点となる一発を放った。  田口は四回に二死満塁のピンチを作るものの、無失点のまま六回一死でマウンドを救援陣に託す。リリーフした2番手・田原誠は後続2人を抑え、この回もスコアボードに0を刻む。  七回はマシソン、八回は山口、九回は澤村がそれぞれ中日打線に得点を許さず、完封リレーで快勝。先発・田口は5回3分の1を4安打無失点で3か月半ぶりの3勝目。チームは連敗を2でストップした。ヤクルトが勝ったため、首位とのゲーム差は2のままとなった。  この試合を最後に、2007年に巨人でMVPを獲得するなど活躍した中日・小笠原が引退。小笠原は七回の第3打席でレフトフライに倒れた後、巨人を代表して、高橋由から花束を贈られた。試合終了後には両チームの選手に胴上げされ、19年間の選手生活に笑顔で別れを告げた
9.20中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの24回戦。先発の高木勇は初回、立て続けにタイムリーヒットを許すなど乱調で、失策や暴投も絡み、5点のリードを許してしまう。序盤から大差を追いかける巨人打線だが、中日投手陣をなかなか攻略できず得点を奪えない。二回以降は高木勇は復調し無失点、六回から登板したリリーフ陣も相手打線を抑えたが、最後まで打線にあと一本が出ず中日に0対5の零封負けを喫した
9.19ヤクルト神宮球場で行われたヤクルトスワローズとの22回戦。巨人は二回、加藤の犠牲フライで先制。すぐに同点に追いつかれるも、三回にアンダーソンの2点タイムリーヒットが生まれ、再びリードを奪う。しかし直後に、巨人先発・大竹が雄平に逆転3ランホームランを浴び、試合はヤクルトペースに。巨人は五回、初スタメンの岡本に初タイムリーヒットが飛び出し1点を返すも、反撃はこの1点のみに。救援陣がヤクルト打線につかまり、七、八回に計5失点し、巨人は4対10で首位・ヤクルトに敗戦。ヤクルトとのゲーム差は2に広がった。 ...more
9.18ヤクルト神宮球場で行われた首位ヤクルトスワローズとの21回戦。先発は巨人が自身8連勝中のマイコラス、ヤクルトが小川。巨人は1対1で迎えた五回、立岡の2点タイムリー二塁打で勝ち越すと、続く六回には二死満塁からマイコラス、長野の連続タイムリーヒットで6対1とリードを広げる。マイコラスは直後に2ランを浴びたものの、6回3失点で11勝目。リリーフの山口、マシソン、澤村は一人の走者も許さず後半3回を締めた。巨人は7連戦の初戦を勝利で飾り、首位と1ゲーム差に迫った。  巨人マイコラス、ヤクルト小川の両先発は一回をともに三者凡退で終わらせる。  二回、巨人は一死からアンダーソンが右翼席へ飛び込む7号先制アーチ。ここ4試合で3発と好調のアンダーソンの一発で先制に成功する。しかし四回、雄平のタイムリーヒットで同点に追い付かれる。  直後の五回、巨人は一死から小林のヒット、相手のエラーなどで二死二、三塁とすると、立岡が初球を鮮やかに流し打ち。左翼線への2点タイムリー二塁打となり、勝ち越しに成功した。  さらに六回、コントロールが乱れた小川から二死満塁のチャンスを作ると、マイコラスが外角球に食らいつき左翼に2点タイムリーヒットを放つ。自身を援護する一打で5対1とすると、久しぶりに1番に入った長野が中堅へタイムリーヒット。3試合ぶりの一本がリードを5点に広げるタイムリーとなった。  その裏、マイコラスはこの日復帰したバレンティンの2ランホームランで6対3と追い上げられるが、6回を投げて3失点、101球で降板。後続にマウンドを託した。  七回からは山口、マシソン、澤村がそれぞれ1イニングをパーフェクトに抑えて試合終了。この日の4投手は首位打者を争う川端、山田をともに4打数無安打に抑え、相手の長所を封じて逃げ切った。チームは大事な7連戦の初戦を白星で飾り、神宮での連敗を4でストップ。首位ヤクルトとのゲーム差を「1」とした
9.15広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの24回戦。巨人先発・菅野は二回、二死一、三塁のピンチを招くと、ここで坂本が遊撃ゴロをエラー、先制点を奪われる。巨人打線は、広島先発・ジョンソンをなかなかとらえられず、八回に、連打で一死一、三塁のチャンスをつくるも、後続が打ち取られ得点できなかった。結局、巨人打線は相性の悪いジョンソンを打ち崩せず、完封負けを喫した。巨人と4位・広島とのゲーム差は1.5に縮まった
9.13DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの23回戦。巨人は二回、アンダーソンの2試合連続となるソロホームランで先制。先発の大竹は7回を3安打無失点に抑える好投で試合を作る。巨人打線は七回に坂本のタイムリーヒット、八回には村田のソロホームランで小刻みに加点してリードを広げ、DeNA打線の終盤の反撃をリリーフ陣が断ち切り3対0で勝利し、3連勝。首位ヤクルトに0・5ゲーム差とし、今季の対DeNA戦の勝ち越しを決めた。  初回、先発の大竹は二死三塁のピンチを招いたが、4番の筒香を左翼フライに打ち取り先制点を許さなかった。  その裏、巨人打線は一死から片岡、坂本の連打で先制のチャンスを作るも、後続なく無得点に終わった。  巨人は二回裏、先頭のアンダーソンがフルスイングした打球は右翼スタンドへの先制ソロホームラン。アンダーソンの2試合連続となるホームランで巨人が先手を取った。  大竹は二回から四回まで三者凡退に抑えるなど立ち直りを見せ、七回まで順調にDeNA打線を打ち取っていく。  打線は好投の大竹をなかなか援護できずにいたが、七回にチャンスを迎える。この回先頭の大竹の代打・堂上が、左中間を破る二塁打を放つと、続く立岡もヒットで続き無死一、三塁。一死後、坂本は詰まりながらも左翼前へタイムリーヒットを放ち、終盤に貴重な2点目を挙げる。その後、立岡、坂本のダブルスチールで一死二、三塁までチャンスを広げたが、後続は倒れ1点どまりとなった。  続く八回も打線は攻撃の手を緩めず。一死から村田が右翼へソロホームランを放ち3点目。村田にも2試合連続ホームランが飛び出し、終盤に3対0とDeNAを突き放した。  3点リードで迎えた九回表。マウンドには守護神の澤村が上がったが、内野安打とヒットで一死一、二塁のピンチを背負う。ホームランが出れば同点の場面だったが、筒香を二塁併殺打に打ち取り3対0で試合終了。巨人は3連勝を飾り、DeNAとの対戦成績は13勝10敗で今季勝ち越しを決めた
9.12DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの22回戦。巨人先発の高木勇は初回と二回にそれぞれ失点し、早々に降板する。しかし、その後を受けた高木京、戸根などのリリーフ陣が好投し、悪い流れを断ち切る。打線は二回に加藤がタイムリーヒット、五回には坂本が犠牲フライを放って同点に追い付く。さらに六回、村田のソロホームランで1点を勝ち越すと、アンダーソンにも3ランが飛び出し、一挙4得点。巨人がDeNAを突き放し、6対3で快勝した。3番手で登板の戸根がプロ初白星を飾り、澤村はシーズン30セーブ目をマークした。  DeNA先発は砂田。  高木勇は立ち上がりを攻められる。初回、先頭の荒波に右翼フェンス直撃の三塁打を打たれると、一死後、梶谷に先制タイムリーを許した。二回にもヒットと死球などで二死一、二塁とされると、砂田に右翼前へのタイムリーヒットを打たれる。0対2とされたところで原監督は高木勇をあきらめ、2番手の高木京をマウンドへ送る。高木京は荒波を空振り三振に仕留め、窮地を脱した。  序盤から2点を追う展開になった巨人だが、二回裏に打線がつながりを見せる。先頭の長野がヒット、村田が四球、さらに大田がヒットで無死満塁のチャンス。続く加藤は右翼にタイムリーヒットを放ち、1点を返した。なおも無死満塁のチャンスが続いたが、ここは後続が倒れ、追加点は奪えなかった。  二回途中から登板の高木京は、走者を出しながらも落ち着いた投球を見せる。五回はDeNA打線を三者凡退に抑えるなど尻上がりに調子を上げ、五回までを無失点で切り抜けた。  高木京の好投に応えたい打線は五回、先頭の加藤がヒットで出塁。さらに高木京の代打・岡本と立岡がヒットで続き、3連打で無死満塁のチャンスを作った。片岡は三振に倒れたが、続く坂本が右翼へきっちりと犠牲フライを放ち、加藤が生還。中盤で巨人が2対2の同点に追い付いた。  六回は3番手の戸根がマウンドに。DeNA打線に的を絞らせず、3者連続で空振り三振に仕留める完璧なピッチングを見せた。  打線はその裏、DeNA2番手の三嶋から村田が11号ソロを放ち、勝ち越しに成功。さらに大田、加藤の連打で一死一、二塁とすると、戸根の代打・アンダーソンは右翼スタンドに3ランホームラン。1イニングに2本のホームランで一挙4点を奪い、6対2とDeNAを突き放した。  巨人は終盤も小刻みな投手リレーで勝利を確実にする。七回は田原誠が三者凡退で片付け、八回は山口が1点を失ったものの、追加点は許さず。九回は澤村が走者を出しながらも無失点に抑えてゲームセット。巨人が6対3で勝利し、10日の阪神戦に続いて2連勝を飾った。DeNAとの対戦成績は12勝10敗となった。
9.10阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの22回戦。巨人打線は二回に2点を先制、六回にも阿部に2試合連続となる2ランホームランが飛び出し、さらに2点を追加した。六回に1点、七回に2点を返されたが、八回、坂本のソロホームランで再び突き放した。八回途中からは澤村が登板。1点差に詰め寄られたが、九回を無失点に抑え試合終了。巨人が阪神に競り勝ち、連敗ストップ。首位との差を2ゲームとした。  先発は巨人がポレダ、阪神がメッセンジャー。  二回、死球と安打でチャンスをつくると、続くアンダーソンが放った打球は左翼へのフライとなった。一度は捕球体勢に入ったマートンだったが、打球はフェアゾーンに落ち、さらには後逸。その間に、二塁走者の阿部が本塁を陥れ、先制のホームを踏んだ。その後、村田にも犠牲フライが飛び出し、この回2点を挙げる。  先発のポレダは初回、大和に内野安打を許したものの、マートンを併殺打に抑え無失点で切り抜けた。その後、得意の直球を中心に五回までは完璧な投球を披露する。  六回、先頭の坂本が四球を選ぶと、阿部が放った打球は低い弾道で右翼スタンドへ。2試合連続のホームランとなり2点を追加した。  その裏、ポレダは新井にヒットを許す。その後、二死一塁の場面で、自らのボークで得点圏へランナーを進めてしまう。ここで鳥谷に三遊間を破るヒットを浴び、1点を返されてしまう。  七回にもポレダはピンチを招く。福留、ゴメスの連打で一死二、三塁となったところで降板。後を受けた宮國も四球を与え一死満塁としてしまう。なんとか二死にこぎつけたものの、梅野に左翼へのタイムリーヒットを浴び2点を返され、この回1点差に詰め寄られた。  八回、一死から坂本の放った打球は左翼へ。打った瞬間それとわかるソロホームランで1点を追加。阪神に傾きかけた流れを再び引き戻した。  その裏、この回から山口が登板。四球とヒットなどで無死一、三塁のピンチを招いてしまう。ここで原監督は早くも澤村を起用。澤村は併殺打の間に1点は奪われたが、これ以上の得点は与えなかった。  九回も引き続き澤村がマウンドに。澤村は2日連続でイニングをまたぐ登板となり、先頭の上本に二塁打を浴びて、送りバントと死球などで二死一、三塁としてしまう。ここできょうタイムリーヒットを放っている鳥谷を迎えるが、二塁ゴロに抑え試合終了。巨人が阪神を振り切り、阪神との対戦成績を14勝8敗とした。
9.9阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの21回戦。三回に先制を許したが、四回に失策がらみで同点に追いつくと、七回に阿部の2ランホームランで勝ち越しに成功する。しかし、先発のマイコラスがその裏、連打と犠牲フライで同点に追いつかれる。リリーフの山口、澤村が踏ん張り延長戦に突入。延長十一回を迎えるが、4番手のマシソンがマートンにサヨナラタイムリー二塁打を浴び3対4で敗れ、首位阪神とのゲーム差は3に広がった
9.5DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの21回戦。9勝目を狙う巨人先発の高木勇はプロ入りワーストとなる3本のホームランを浴び、4回4失点でマウンドを降りる。打線は五回にドラフト1位ルーキーの岡本がプロ初ヒットとなる代打2ランホームランを放ち、1点差に迫る。4対6で迎えた九回は大田のタイムリーで1点を返すが、あと一歩及ばず5対6で敗戦。首位の阪神が勝ったため、ゲーム差は2.5に広がった
9.4DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの20回戦。試合は逆転、また逆転の壮絶な展開となった。巨人は初回、坂本の犠牲フライなどで2点を先制するも、その裏、先発の菅野が2本のホームランを浴びて逆転を許す。しかし三回、阿部が右翼に2ランを叩き込んで再逆転に成功。追加点も取り、巨人は6対3の3点リードで八回を迎える。ここで救援陣が2本のホームランを浴びて4点を失い、まさかの再々逆転を許す。しかし九回、阿部、村田のタイムリーヒットで、巨人が執念の再々々逆転!DeNAの猛追を振り切り、8対7で勝利した。  DeNA先発は三嶋。  巨人は初回、先頭の立岡がヒットで出塁。相手のけん制悪送球で二塁に進むと、片岡にもヒットが飛び出し、無死一、三塁。ここで坂本が中堅へ犠牲フライを打ち上げ、巨人が幸先良く1点を先制。さらに、片岡の二盗などで二死一、二塁とし、アンダーソンのタイムリーヒットで1点を追加した。  2点の援護をもらった菅野だが、初回、先頭の荒波に内野安打を許すと、一死後、梶谷に左翼への同点2ランホームランを許す。さらに、二死からロペスに左翼へのソロホームランを浴び、逆転された。  三回、打線が反撃する。片岡が相手の失策で出塁すると、一死後、阿部が三嶋の変化球を完璧に捉えて右翼スタンド上段に飛び込む2ランホームラン。巨人が主砲の一発で再び逆転を果たした。  その後も、打線は攻撃の手を緩めない。六回は菅野のタイムリーヒット、七回にはアンダーソンのタイムリー二塁打が飛び出し、それぞれ1点を追加。着実にリードを広げた。  菅野は二回以降は本来の投球を取り戻す。DeNA打線を2度、併殺打に仕留めるなど、頭脳的なピッチングで七回を3失点にまとめ、マウンドを下りた。  6対3と3点リードで迎えた八回、巨人は救援陣をマウンドに送るが、ここから思わぬ展開に。2番手のマシソンは先頭のバルディリスにソロホームランを浴びる。さらに荒波、内村に連続ヒットを浴び、二死一、二塁。原監督はここで3番手の山口にスイッチ。しかし、山口は梶谷に逆転3ランホームランを浴び、6対7と試合をひっくり返されてしまう。  それでも九回、巨人打線が執念の粘りを見せる。DeNA4番手の山崎康から、先頭の代打・堂上が左中間への二塁打で出塁。坂本の送りバントで一死三塁とし、阿部のタイムリーヒットでまずは同点に。さらに二死から大田の二塁ゴロが相手の失策を誘い、二死一、二塁と勝ち越しのチャンス。ここで村田がDeNA5番手・三上のボールを左翼に弾き返し、代走・吉川が二塁から生還。巨人は8対7と再びリードを奪った。  その裏、守護神・澤村がマウンドへ。ヒットと四球などで一死一、三塁のピンチを背負うが、黒羽根を併殺打に打ち取り、試合終了。巨人が8対7で壮絶な一戦を競り勝った。なお、この日はセ・リーグの上位3チームがいずれも勝利したため、ゲーム差の変動はなかった。
9.2ヤクルト金沢の石川県立野球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの20回戦。巨人は初回に2点を先制されるが、その裏、坂本の2ランで同点に追いつく。毎回のようにピンチを背負った巨人先発・ポレダは四回に畠山の2点タイムリーで勝ち越しを許すと、五回途中で降板。2番手の田原誠も川端にタイムリーを浴び、点差を広げられる。七回に代打・アンダーソンのホームランで1点を返すが、反撃も及ばず。3対5で敗れ、連勝は3でストップした。対ヤクルト戦は5連敗となった
8.30中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの23回戦。巨人先発の田口は、三回に味方の失策なども絡み5点を失ってしまう。しかしその裏、片岡のソロホームランを手始めに3点を返すと、代打・隠善が今季初打席で2点タイムリー内野安打を放ち同点に追い付く。そして五回、村田の10号ソロで勝ち越しに成功すると、八回には片岡のこの日2本目となるホームランなどで3点をダメ押し。見事な逆転勝利で、このカード3連勝を飾った。  中日先発は若松。  巨人打線は初回、先頭の立岡がヒットで出塁、送りバントで二塁まで進むが、後続が倒れ無得点。二回も走者こそ出すが、得点には結び付かなかった。  田口は一、二回ともに走者を出しながらも、後続を抑えまずまずの立ち上がりを見せる。しかし三回、ヒットと2つの四球で一死満塁のピンチを招くと、遊撃ゴロの間に三塁走者が生還し先制点を奪われる。続く平田は三塁ゴロに打ち取るが、この打球を村田が一塁に悪送球、さらに1点を奪われる。そして和田には3ランホームランを浴びてしまい、この回5点の先行を許す。  その裏、巨人打線はすぐさま反撃に出る。一死から片岡の左中間へのソロホームランで1点を返す。その後連打で一死一、二塁のチャンスをつくると、長野がタイムリーヒットを放つ。亀井も続き、村田が押し出し四球を選び2点差まで迫ると、ここで原監督は代打攻勢に打って出る。小林の代打・アンダーソンは空振り三振に倒れるが、田口の代打・隠善は一塁に2点タイムリー内野安打を放つ。今季初打席が試合を降り出しに戻す同点打となり、見事起用に応えてみせた。  五回、一死から村田が右翼に第10号ソロホームランを放ち、勝ち越しに成功する。これで村田はプロ入りから13年連続での2桁ホームランを記録した。  巨人は四回から継投策に入る。2番手として田原誠が登板。2イニングを投げ、1安打無失点に抑える好投を見せる。六回のマウンドには宮國。六回こそ無失点に抑えるが、続く七回、一死三塁のピンチを招く。二死後、4番の平田を迎えたところでマシソンにスイッチする。マシソンは平田を1球で二塁フライに打ち取り、このピンチを切り抜けた。  追加点がほしい巨人打線だったが、中日2番手の山井の前に得点が奪えない。しかし八回、中日3番手の浅尾を攻め立てる。一死から片岡が、左翼スタンドにこの日2本目となる第8号ソロホームランを放ち待望の追加点を奪う。さらに坂本がヒットで出塁すると、阿部がタイムリー二塁打で続く。その後相手のバッテリーエラーも絡み、点差を4点に広げた。  九回のマウンドには澤村が上がり、中日打線を三者凡退に抑え、試合終了。2番手で好投した田原誠が3年ぶりとなる勝利を挙げた。このカード3連勝を収め、中日との対戦成績を13勝9敗1分とした。
8.29中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの22回戦。巨人は初回、坂本の2試合連続となるタイムリーヒットと村田の押し出し四球で幸先よく先制する。六回には阿部が右中間にソロホームランを放って貴重な追加点を挙げた。巨人先発の大竹は六回二死まで中日打線をノーヒットに抑え、7回を被安打2、無失点の快投。5月13日以来の2勝目を挙げた。巨人は2試合連続の無失点勝利で、中日との対戦成績を12勝9敗1分けとした。  巨人打線は初回から中日先発の濱田達を攻める。先頭の立岡が左翼前ヒットで出塁するとすかさず盗塁。片岡が四球でつなぎ、一、二塁とチャンスを作ると坂本が中堅にタイムリーを放って、アウトを奪われないまま先制する。さらに続く阿部の四球で満塁とすると、二死から村田が押し出し四球を選んで1点を加えた。  巨人先発の大竹はストライク先行のリズムの良い投球で中日打線を手玉に取り、四回まで一人の走者も許さない完璧な投球を見せる。五回に四球で初めて走者を許し、六回二死からは大島に初ヒットを打たれたがいずれも後続を断って、得点は与えなかった。  二回以降立ち直りを見せた濱田達からヒットが出なかった巨人打線。試合が膠着する中で、待望の追加点をたたき出したのは主砲の一振りだった。六回一死、4番の阿部が右中間に12号ソロホームランを叩き込んで貴重な3点目。好投する大竹を4番が援護した。  大竹は七回一死から平田にヒットを打たれたが、直後の片岡のファインプレーにも助けられてこの回も無失点。7回2安打無失点の快投でマウンドをリリーフ陣に託した。  八回はマシソンが3人で打ち取って得点を与えず。九回は澤村が2三振を奪うなど無失点で締めて試合終了。巨人は2試合連続無失点勝利で2連勝。大竹は5月13日以来、約3か月半ぶりの2勝目を挙げた。
8.28中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの21回戦。巨人打線は四回、坂本、アンダーソンのタイムリーで先制に成功すると、村田にも3ランが飛び出しこの回6得点。さらに五回にも、坂本のタイムリーで1点を追加し、中日を引き離した。巨人先発・高木勇はピンチを背負いながらも、7回無失点の好投、最後は土田が締めて試合終了。7対0と大勝し、連敗は5でストップ。高木勇は7月25日の広島戦以来約1か月ぶりとなる白星を挙げた。  中日先発はネイラー。  高木勇は初回、亀澤に右中間へ三塁打を放たれ、いきなり一死三塁とされるが、落ち着いた投球で後続を打ち取る。二回も先頭の和田に死球を与え、続くエルナンデスへの四球で無死一、二塁とされる。しかし、森野を空振り三振、杉山には左翼へ運ばれるが、これをアンダーソンが好捕、飛び出していた和田を刺してダブルプレーでピンチを切り抜けた。  一方、巨人打線はネイラーを打ちあぐね、一、二回を三者凡退に抑えられる。三回は、村田が左肩に死球を浴びて出塁するが、小林が右翼フライ、高木勇は送りバント失敗の併殺打に終わり打線がつながらない。  高木勇は三回、中日打線を三者凡退に打ち取ると、徐々に調子を上げ、五回まで毎回走者は出すものの、安定感のある投球で二塁を踏ませなかった。  巨人は四回、打線が奮起する。立岡、片岡のヒットで無死一、二塁のチャンスを作ると、続く坂本が三遊間を抜けるタイムリーを放ち、先制に成功する。阿部も四球を選び、なおも無死満塁の好機を迎えると、アンダーソンの中堅へのタイムリーで2点を追加。さらに、続く村田が左中間に3ランホームランを放ち、この回一挙6点を挙げた。  五回も一死から片岡が左翼フェンス直撃となる二塁打を放つと、続く坂本が2打席連続となるタイムリーで1点を追加し、7対0と中日を突き放した。  援護をもらった高木勇だったが六回、ピンチを背負う。ルナのヒットと平田の四球で一死一、二塁。しかし、後続を抑え、無失点で切り抜けた。  六回を三者凡退に抑えられた巨人だったが七回、3番手の祖父江から小林が左翼へのヒットを放ち出塁。続く高木勇の代打には、前日に一軍登録された高卒ルーキー岡本。プロ初打席は、初球から積極的に振っていったが二塁フライに終わった。立岡の四球、坂本のヒットで二死満塁とするも、阿部は一塁ゴロに倒れた。  巨人は八回から継投策に入る。八回は田原誠が三者凡退の好投。九回も土田が二死から森野にヒットを許すが、後続をしっかりと断ち試合終了。連敗を5でストップし、高木勇は約1か月ぶりの白星を挙げた
8.27ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの19回戦。巨人打線はヤクルト先発のルーキー寺田から再三のチャンスを作るも、得点を挙げられない。巨人先発のポレダは力強い速球を武器にヤクルト打線を圧倒し、7回まで被安打1、無失点の好投。しかし、八回に一死一、三塁のピンチを迎えて降板すると、2番手のマシソンがタイムリーを浴びて2点を奪われた。打線も反撃できず、2試合連続の零封負けで巨人は5連敗。勝率5割に逆戻りとなった。
8.26ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの18回戦。巨人は四回まで毎回得点圏に走者を進めるも、ヤクルト先発・小川から決定打が出ず得点を奪えない。その裏、巨人先発の菅野が二死満塁から小川に痛恨の押し出し四球を与え、先制を許す。さらにこの回、菅野は連続押し出し四球、タイムリー、パスボールで一挙4点を先行される苦しい展開へ。巨人打線はその後も毎回のようにランナーを出すも、あと一本が出ず0対4と、ヤクルト投手陣の前に完封負け。4連敗を喫し、セ・リーグ3位に転落した。
8.25ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの17回戦。巨人先発の小山は立ち上がりを攻められ、初回、二回と失点を重ねる。さらに四回、救援の田原誠が2ランを浴び、0対5と大量リードを奪われる。打線は七回、阿部のソロホームランで反撃を開始。八回にも亀井の犠飛で追加点を奪うが、後続を絶たれ、2対5で試合終了。巨人の連敗は3となり、首位とのゲーム差は3に広がった
8.23広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの23回戦。巨人先発・田口は丸の先頭打者ホームランで先制を許すも、三回に阿部が犠牲フライを放ち同点に追いつく。田口はその後立ち直ったが、六回にエルドレッドに勝ち越しのタイムリーヒットを浴びた。打線は広島を大幅に上回る11安打を放って再三走者を出したが、走塁や送りバントなどでミスが相次ぎ、ホームが遠かった。巨人は1対2で敗れ連敗。首位阪神とのゲーム差は2.5に広がった
8.22広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの22回戦。先発・高木勇は六回を無失点に抑えてゲームを作るも、打線にあと1本が出ず、七回まで両チーム無得点。均衡が破れたのは八回。巨人が途中出場の井端のタイムリーヒットで1点を先制したが、その裏、山口が代打・エルドレッドに逆転2ランホームランを浴び、1対2で広島に惜敗。連勝は4で止まり、広島戦の今季負け越しが決まった。
8.21広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの21回戦。打線は初回、阿部の2ランホームランで先制に成功する。しかし、三回に坂本の失策とポレダの押し出し四球で逆転を許してしまう。その後、八回に阿部が中越えのタイムリー二塁打を放ち同点に追いつく。2度の中断をはさみ延長十一回、二死満塁から小林が中堅に決勝タイムリーを放って、中断時間を含めて6時間を越えた歴史的な長時間ゲームを勝利し、4連勝を飾った。  先発は巨人がポレダ、広島が前田。  打線は初回、先頭の立岡がヒットで出塁すると、その後、送りバントで二死一塁。序盤でつくったチャンスの場面で4番・阿部が右翼席に飛び込む2ランホームランを放ち2点を先制する。  一方のポレダは初回を三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せる。しかし、三回には2本のヒットなどで二死二、三塁のピンチを招くと、グスマンの打球を坂本がエラーし、2失点。同点に追いつかれてしまう。 さらに、ヒットと四球で二死満塁とされ、丸に押し出し四球を与えて勝ち越されてしまう。逆転を許してしまったところでポレダは降板。2番手として登板した土田が後続を内野ゴロに打ち取り、見事に火消し役を果たした。  土田は四回も登板し、広島打線を三者凡退に抑えた。  序盤に先制した打線だったが、二回以降本塁が遠い展開が続き、追加点を挙げることができない。  五回からは宮國がマウンドに登る。宮國は五、六回を無失点で抑え1点差のまま終盤戦に突入する。  終盤の七回、先頭の高橋由が左翼線に二塁打を放ちチャンスをつくるが、後続が前田を打ちあぐね、この回も得点を挙げることができなかった。  その裏には、山口が登板し、無失点でこの回を抑える。  2対3のまま迎えた八回、二死から坂本が右中間を割く二塁打を放つと、阿部が中越のタイムリー二塁打を放ち1点を追加。終盤で同点に追いついた。その後、雨のため約30分の中断をはさみ、二死二塁で亀井が打席に立つが、凡退に終わり勝ち越しとはならなかった。  八回、この回から登板したマシソンが一死から新井にヒットを浴び、次打者の小窪の打席で再び降雨で中断となる。56分の中断の末、再開すると、マシソンが小窪に四球を与え降板。一死一、二塁で戸根がマウンドに送られる。戸根は丸に四球を与え一死満塁とされるも、後続を打ち取り、この窮地をしのいだ。  3対3で迎えた九回、先頭の高橋由がヒットで出塁。その後、代走に鈴木尚を送り、勝ち越しを狙うが、盗塁失敗と後続の凡打で勝ち越しのチャンスを逃す。  その裏は八回に続き戸根がマウンドへ。戸根は三者凡退に抑え、延長戦に突入する。  十回、巨人は澤村が、二死一、二塁から菊池にレフト前ヒットを打たれたが、レフトの鈴木尚の好返球で、二塁走者の赤松を本塁目前タッチアウト。サヨナラのピンチをしのいだ。  十一回。巨人は三つの四球で二死満塁とし、小林は中堅に勝ち越しのタイムリーヒットを放つ。その裏、澤村が走者を出しながらも無失点でしのぎ、日付をまたぐ歴史的なゲームを勝利で飾り、連勝を4にのばした
8.20阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの20回戦は、巨人・菅野、阪神・藤浪の熱投で息詰まる投手戦となった。巨人は二回、小林のタイムリー二塁打で1点を先制。しかし、菅野が四回、福留にソロホームランを浴びて同点に。その後は両軍ランナーを出すものの、後続を断たれて得点を挙げられない。1対1のまま迎えた九回、巨人は一死満塁の場面で坂本が左中間へタイムリーヒットを放ち、2対1でサヨナラ勝ち。首位阪神を相手に3連勝を飾り、ゲーム差0・5に迫った。  二回、巨人は一死から亀井が四球を選ぶと、二死後、小林が左中間を破る二塁打を放つ。ここで亀井が一塁から一気にホームインし、巨人が1点を先制した。  しかし四回、菅野は先頭の福留に初球の変化球を右翼スタンドへ運ばれる。1対1となり、試合は振り出しに戻った。  六回、菅野は二死から福留に右翼線への二塁打を浴びる。しかし、ゴメスを空振り三振に打ち取り、ピンチを脱した。  その裏、打線は一死から阿部、長野に、この試合初めての連打が出て一、二塁のチャンスを作る。なんとしても勝ち越し点を奪いたい場面だったが、続く亀井が一塁ゴロ、村田は空振り三振に倒れた。  一方、菅野は毎回のように得点圏に走者を背負うも、粘り強い投球を見せる。七回は一死二塁、八回は二死一、二塁、九回は一死二塁と、終盤は再三ピンチを招いたが、いずれも阪神打線に決定打を許さず、無失点で切り抜けた。  そして九回、巨人が絶好の場面を迎える。藤浪から先頭の小林が死球を受けて出塁すると、続く橋本のバントが藤浪の失策を誘い、無死一、二塁。さらに立岡にもヒットが生まれ、無死満塁。ここで阪神ベンチは藤浪に代わり、呉昇桓をマウンドに送る。片岡は凡打に倒れたものの、続く坂本が初球を左中間へ運び、巨人が2対1でサヨナラ勝ちを飾った。巨人はキャプテンの一振りで試合を決め、首位阪神に3連勝。ゲーム差も0・5と肉薄した。
8.19阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの19回戦。巨人先発の内海は四回途中3失点で降板するが、2番手の土田が追加点を許さない好投を見せる。打線は阪神先発・能見に四回まで無安打に抑え込まれるが、五回に打者17人、10安打、12得点の猛攻で一気に逆転し、そのまま逃げ切った。2回を無失点の土田が今季初勝利。3番手で後半4回を無失点に抑えた小山がプロ入り初セーブを挙げた。巨人は首位阪神に連勝し、ゲーム差を1.5に縮めた。  初回、内海は阪神打線を三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せる。しかし二回、一死からマートンと新井に連続ホームランを浴びると、タイムリーヒットで1点を追加され、3点の先行を許す。  三回は無失点に抑えた内海だったが四回、四球とヒットで無死一、三塁のピンチを招く。ここで原監督は内海をあきらめ、2番手に土田を送る。土田は内野安打で満塁とされるが、鶴岡を本塁併殺打に打ち取ると、後続も抑えこのピンチを無失点で切り抜けた。土田は続く五回も追加点を許さず、打線の反撃を待った。  一方、能見の前に四回まで無安打に抑えられていた巨人打線。しかし五回、ベンチ前で円陣を組むと、一気に打線が能見をとらえる。先頭の長野がチーム初ヒットで出塁すると、亀井も続き無死一、三塁。ここで村田、小林が連続タイムリーを放ち1点差に迫る。続く代打・井端の犠牲フライで同点に追い付くと、片岡の2点タイムリーで一気に勝ち越し。ここで能見をKOする。  なおも巨人打線の勢いは止まらない。坂本がタイムリー二塁打を放つと、この回2打席目となった亀井、村田、片岡にもタイムリーが飛び出す。結局この回、球団タイ記録となる1イニング10安打、セ・リーグ記録に並ぶ1イニング6本の二塁打をマーク。打者17人、12得点の猛攻で阪神を突き放した。  六回からは3番手として小山がマウンドに上がる。小山は4イニングを投げ無四球、無失点の好投でプロ入り初セーブを挙げ、試合を締めた。先発野手全員安打と打線がつながった巨人はこのカードの勝ち越しを決め、首位阪神とのゲーム差を1.5に縮めた。
8.18阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの18回戦。初回、巨人は坂本のタイムリーヒットで幸先良く1点を先制。その後も攻撃の手を緩めず、三回に村田の走者一掃タイムリー二塁打、六回には片岡のソロホームランと村田の5打点目となるタイムリーヒットで阪神に大差を付ける展開に。先発・マイコラスは五回までパーフェクトに抑えるなど、1安打完投でハーラートップタイの10勝目。首位・阪神に8対1で勝利し、ヤクルトが敗れたため巨人は2位に浮上、阪神とのゲーム差を2.5に縮めた。  巨人先発は8連勝を狙うマイコラス。阪神先発はメッセンジャー。  初回、マイコラスは三者凡退に抑え、最高の立ち上がりを見せる。  その裏、巨人打線は先頭の立岡が内野安打で出塁すると、続く片岡が送りバントを決めて一死二塁。このチャンスに坂本にタイムリーヒットが飛び出し、巨人が幸先良く1点を先制する。  その後も打線はマイコラスを援護する。三回、一死から坂本、阿部、長野が四球を選び、満塁のチャンスを作る。二死後、村田が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、一気に3点を追加。さらに四回、先頭のマイコラスがヒットを放つと、一死後、片岡の二塁打と坂本の四球で満塁のチャンスを作る。ここで阿部が押し出しの四球を選び5点目を挙げた所で、早くもメッセンジャーをマウンドから引きずり降ろした。なおも一死満塁のチャンスが続いたが、後続が凡退し1点どまりとなった。  五回までパーフェクトで阪神打線を抑えたマイコラス。しかし六回、二死まで追い込んだ所で、内野の失策で初めてのランナーを許してしまう。四球を与え一、二塁とすると、さらに内野の失策で失点し、ノーヒットのまま1点を失った。  六回、打線は先頭の片岡が左中間スタンドへソロホームランを放つ。その後、3つの四球などで一死満塁のチャンスを作ると、村田がダメ押しとなる2点タイムリーヒットを放ち8点目。村田が5打点を挙げる活躍で、試合を決定付けた。  8対1のまま迎えた九回。マウンドに上がったマイコラスは、阪神上位打線を三者凡退に抑え試合終了、マイコラスは95球、1安打完投勝利を挙げた。阪神との対戦成績は11勝7敗となった。
8.16中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの20回戦。巨人先発は6月11日以来の登板となる大竹、中日先発は前回対戦で完封された若松。二回、2安打と四球で無死満塁とすると、片岡のタイムリーで1点を取り先制するが、四回、平田のタイムリーで同点に追い付かれる。六回にリリーフ陣が2点を勝ち越されるも七回、阿部のタイムリーで1点差に迫る。九回も井端の安打、立岡の二塁打で無死二、三塁と一打逆転のチャンスを作るが、走塁ミスもあり無得点。2連敗で2カードぶりの負け越し、大竹は5回1失点で降板し、勝ち負けは付かなかった
8.15中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの19回戦。巨人先発の高木勇は直球中心の攻めで中日打線を五回まで無失点に抑え、8つの三振を奪う好投を見せる。一方の打線は序盤から走者を出すものの、中日の濱田達から得点を奪うことができない。六回には、一死満塁のチャンスを作るも、あと一本が出ず高木勇を援護できなかった。六回裏に高木勇が中日打線につかまって3点を失うと、打線が反撃できずにそのまま試合終了。中日との対戦成績は10勝8敗1分となった
8.14中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの18回戦。打線は初回、阿部のタイムリーヒットで1点を先制。その後も二回に立岡の犠牲フライ、四回は小林、吉川のタイムリー二塁打、八回は坂本のタイムリーで着々と追加点を挙げ、計7得点。先発のポレダは、制球に苦しみながらも5回を2失点にまとめ、六回からは宮國、山口、土田、戸根が無失点リレーでつなぎ、巨人が7対2で快勝した。ポレダは7月10日以来の7勝目をマーク。試合後にヤクルトが敗れ、チームは8月8日以来の2位に浮上した。  中日先発はネイラー。巨人は初回、一死から吉川が左翼線への二塁打で出塁すると、二死後、阿部の左翼前に落ちるタイムリーヒットで1点を先制する。  先制点をもらったポレダは、先頭の大島から空振り三振を奪うなど、初回を三者凡退で終える順調な立ち上がり。  打線は二回、先頭の片岡が四球で出塁すると、二盗、三盗に相次いで成功。小林の四球などで一死一、三塁とチャンスを広げると、立岡の犠牲フライで1点を追加する。  さらに四回、復帰後即スタメンとなった先頭・亀井の四球、片岡のヒットで無死一、二塁のチャンスを作る。小林が左翼線を破るタイムリー二塁打。さらに二死二、三塁から吉川も左翼線に2点タイムリー二塁打を放ち、この回一挙3点を追加してゲームの主導権を握る。  ポレダは五回までに5安打3四死球と苦しみながらも、要所を締めて2失点でマウンドを譲る。  六回からはリリーフ陣が登板。この回、宮國が1安打を許したが、七回は山口が三人で片付ける。  打線は終盤も攻撃の手を緩めない。八回、先頭・小林が今日3本目のヒットを放つと、二死から吉川がこの試合2度目の右打席に立つ。吉川も右翼にヒットを放ち、今日3安打で猛打賞を記録。エラーも絡んで二死二、三塁とすると、続く坂本のタイムリーで2人が生還して7対2。試合をほぼ決定付けた。  その裏は土田、九回は戸根が無安打無失点でつなぎ、7対2のまま試合終了。巨人はオールスター明けから敵地では4カード連続の初戦白星を飾り、試合後、ヤクルトが阪神に敗れたため2位浮上となった。吉川は古巣相手に、左打席で2点タイムリーを含む2本の二塁打、右打席でヒットを放ち、プロ2度目の猛打賞の活躍を見せた。
8.13DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの19回戦。先発の菅野は序盤からDeNA打線を翻弄すると、五回に高橋由が試合の均衡を破る先制のソロホームランを放つ。続く六回にも高橋由のタイムリー二塁打で追加点を挙げ、好投の菅野は2点のリードを背負って九回のマウンドへ。しかし連続二塁打で1点を失うと、筒香に逆転の2ランホームランを浴びて2対3でDeNAに敗戦。このDeNA戦の連勝は5で止まった
8.12DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの18回戦。巨人打線は1点を追う四回に阿部、長野の連続タイムリーで勝ち越しに成功。さらに代打・堂上にプロ初となる満塁ホームランが飛び出し、打者一巡6得点でDeNAを引き離す。先発の内海は、六回途中4失点で、勝ち投手の権利を得てリリーフ陣に後を託す。その後は、七回に長野の2点タイムリー二塁打で試合を決定付けたかに見えたが、リリーフ陣の乱調で1点差まで詰められる。しかし九回は、守護神・澤村が三者凡退で試合を締め8対7の接戦を制し、DeNAに連勝。内海は今季初勝利を挙げた。  DeNA先発は三浦。  巨人打線は三回まで、1人もランナーを出すことができず三浦に苦戦を強いられる。  一方の内海は、三回まで無失点に抑えるが、四回に一死二塁のピンチを背負う。ここでロペスにタイムリーヒットを許し、1点を先制される。  巨人打線は四回、先頭の立岡がヒットで出塁、すかさず盗塁を決めて無死二塁のチャンスを作る。四球などで一死一、三塁とすると、阿部が右翼前へタイムリーヒットを放ち同点。続く長野にも右翼へタイムリーヒットが飛び出し、2対1と勝ち越しに成功する。その後、一死満塁とすると、原監督は早くも吉川に代えて代打・堂上を起用。堂上は初球をフルスイングすると、打球は左翼スタンドへ。堂上が期待に応える満塁ホームランを放ち、6対1と一気にDeNAを引き離した。  5点の援護をもらった内海だが、五回、白崎にソロホームランを許してしまう。続く六回は、二死二、三塁から嶺井に2点タイムリーヒットを浴び、勝ち投手の権利を得ながらもここで降板。六回途中4失点の内容でマウンドを後に譲った。  七回、巨人は一死から立岡が内野安打で出塁すると、きょう2つ目の盗塁を決めて得点圏にランナーを置く。片岡の内野安打、阿部の敬遠などで二死満塁とすると、長野が左中間を破る2点タイムリー二塁打を放つ。終盤に貴重な追加点を挙げ、再び8対4とDeNAを引き離す。  だが八回、磐石のリリーフ陣がピンチを迎える。4番手の高木京が先頭の筒香にホームランを許すと、すぐに原監督はマシソンを投入。しかしマシソンもバルディリスに2ランホームランを浴び、ついに1点差まで詰め寄られる。  九回表、守護神の澤村がマウンドに上がる。澤村は、DeNA上位打線を簡単に二死とすると、最後は筒香を空振り三振に仕留め8対7で試合終了。1点を争う乱打戦を制し、巨人はDeNAに連勝、対戦成績を10勝8敗とした。
8.11DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの17回戦。連敗から脱出したい巨人は、三回に阿部の2点タイムリーで先制する。巨人先発・マイコラスは五回にロペスにソロホームランを浴びたが、最後まで安定した投球を続けて1失点完投。被安打4、無四球の好投でリーグトップタイの9勝目を挙げた。1点差を守り切った巨人の連敗は4でストップした。  マイコラスは初回、二死から梶谷に二塁打を浴びるも後続を打ち取るまずまずの立ち上がり。  巨人打線はその裏、DeNA先発久保を攻め立てる。立岡がバントヒットを決めると、坂本のヒット、阿部の四球で二死満塁のチャンス。しかし、ここはアンダーソンが左翼ファウルフライに倒れた。二回を三者凡退に抑えられた巨人だったが三回、打線が奮起する。立岡が左翼へのヒットで出塁すると、坂本の四球などで二死二、三塁のチャンス。続く阿部の鋭い打球がセンター前に落ち、2者が生還。2点の先制に成功した。  二回から四回まで三者凡退に抑える完璧なピッチングを見せたマイコラスだったが五回、先頭のロペスにソロホームランを浴び、1点を返される。六回も乙坂の内野安打で出塁を許すが、粘りの投球で追加点を許さなかった。  引き離したい巨人だったが、徐々に調子を上げる久保を前に打線がつながらない。五回、片岡、坂本のヒットで一死一、二塁の好機を作るも長野が併殺打に倒れる。続く六回も阿部にヒットが出るが後続が続かず。七回も二死から立岡が猛打賞となるヒットを放つも、追加点とはならなかった。  一方のマイコラスはキレのある変化球を織り交ぜて好投を続け、九回もマウンドに上がる。しかし一死後、乙坂に三塁打を浴び、この日最大のピンチ。ここで代打・井手はアウトコースギリギリのストレートで見逃しの三振。続く梶谷も落ち着いて中堅フライに打ち取り、試合終了。被安打4、10三振を奪ったマイコラスは自身3度目の完投勝利でリーグトップタイの9勝目を挙げ、巨人の連敗は4でストップした。
8.9広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの20回戦。巨人先発の田口は、躍動感のあるピッチングで序盤は広島打線を沈黙させる。打線は三回、立岡のタイムリー三塁打で1点を先制。リードを保ったまま終盤を迎えたが、七回、田口が鈴木誠にソロホームランを浴びて同点に。巨人は八回からリリーフ陣を送るも、守備のミスもあって2イニングで計5失点。打線も反撃の糸口をつかめないまま1対6で敗れた。巨人は4連敗
8.8広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの19回戦。試合は高木勇と前田の息詰まる投手戦となった。巨人は三回に1点を先制されたが、五回に小林のソロホームランで追いつく。粘りの投球を見せた高木勇だったが、八回、松山にバックスクリーン左にホームランを浴び、勝ち越しを許した。巨人は九回に1、2番でチャンスを作ったがクリーンアップにあと一本が出ず1対2で敗れ、3連敗となった
8.7.広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの18回戦。巨人先発のポレダ、広島先発のジョンソンと両外国人左腕が終盤まで好投。ポレダは五回まで三塁を踏ませず、八回を109球4安打6奪三振無失点で抑えた。しかし打線も七回までジョンソンに対して4安打、毎回の13三振に抑えられるなど、九回まで両チーム無得点のまま延長戦に入る。延長十二回、マシソンが先頭・鈴木誠にヒットを許すと、4番手・山口が登板。四球とヒットなどで一死満塁となると、菊池に先制タイムリーを浴びてついに均衡が破れる。さらに丸にタイムリーを許し0対2。打線は広島投手陣から計21個の三振を奪われ、七回以降無安打に抑えられて反撃できず、試合終了。2連敗となった
8.6.ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの16回戦。巨人先発の菅野は立ち上がりを攻められ、序盤で2点を失うが、五回、菅野が自身のタイムリー三塁打で1点を返す。六回には坂本、長野の連続ホームランで逆転に成功する。しかしその裏、菅野がデニングに再逆転となる2ランホームランを浴びると、八回にリリーフ陣が追加点を許す。九回は代打攻勢で勝負に出たが及ばず3対5で敗れ、巨人の連勝は2でストップした
8.5.ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの15回戦。首位攻防戦にふさわしい競った試合展開となった。三回に小山がヤクルト先発・小川にソロホームランを浴び先制を許すも、五回に長野の3ランで逆転、村田のソロホームランで加点する。しかし、その裏、ヤクルトの猛攻で同点に追いつかれると、六回、雄平の1発で勝ち越しを許す。巨人打線も粘りを見せ、七回、村田の2ランホームランで再び逆転。九回に澤村が一死二、三塁のピンチを背負うも、気迫の投球で逃げ切り6対5で試合終了。公式戦通算10000試合目という記念すべき試合を接戦で制し、首位を堅持した。 巨人打線は初回、小川を攻め立てる。先頭の立岡が中堅にヒットを放ち出塁すると、送りバントと盗塁で一死三塁。さらに長野の四球と盗塁で二死二、三塁の好機を迎える。しかしここは阿部が空振り三振。続く二回も吉川、小山のヒットで二死一、二塁とすると、立岡が死球で二死満塁、しかし、続く片岡が空振り三振。あと一本が出ず、得点につなげることが出来ない。 一方、今季初先発の小山は初回、一死から走者を出すが、山田を併殺打に打ち取りまずまずの立ち上がり。続く二回も三者凡退に抑えた。三回、デニングと中村を危なげなく仕留めた小山だったが、投手の小川に左中間スタンドにプロ初ホームランを浴び、先制を許してしまった。 追いつきたい巨人は五回、一死から片岡が左翼へ二塁打、カステヤーノスの四球、片岡の盗塁で一死一、三塁とすると、長野が左中間に3ランを放ち、逆転に成功。さらに村田にもソロホームランが飛び出し、4対1とヤクルトを突き放した。 打線の援護をもらった小山だったがその裏、ピンチを招く。先頭の大引に二塁打を許すと、四球、送りバントで一死二、三塁。小川の代打・森岡にタイムリー内野安打と暴投で1点差に詰め寄られ、川端のタイムリーで同点に追いつかれてしまう。ここで原監督は小山をあきらめ、2番手・宮國がマウンドへ。山田に二塁打を放たれるが、後続を打ち取る。しかし、宮國は六回、雄平のソロホームランで勝ち越しを許してしまう。 巨人もすぐさま反撃を開始。七回、一死から阿部がヒットで出塁すると、村田が放った低い弾道の打球が左翼スタンドに突き刺さる2ランホームランとなり、再び逆転に成功する。 リリーフ陣は七回を山口、八回をマシソンが三者凡退に抑える好投を見せたが、九回、澤村がピンチを背負う。先頭の大引に四球を与えると、代打・武内のヒット、中村の送りバントで一死二、三塁のピンチ。ここで原監督が自らマウンドに向かい、澤村に渇を入れると、澤村は気迫の投球で後続を断ち、6対5で試合終了。接戦の末、首位攻防戦を制して、公式戦10000試合に華を添えた。
8.4ヤクルト福島・県営あづま球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの14回戦。首位攻防戦となったこの試合は、巨人が序盤から優位に進めた。先発のマイコラスはヤクルト打線に的を絞らせない好投を披露。すると打線が応えて、三回に立岡のタイムリー二塁打で先制。さらに四回にも村田にタイムリーが飛び出し2点差をつけた。七回にも片岡の2点タイムリー二塁打などで3点を奪いヤクルトを突き放す。6回1失点の好投を見せたマイコラスに代え、七回から巨人は継投に。八回に山口、九回に澤村が1点ずつを失ったが、何とか逃げ切り試合終了。5対3で勝利した巨人が首位に浮上し、マイコラスは今季8勝目を挙げた。  巨人先発のマイコラスは好スタートを切る。初回を三者凡退、二回には3三振を奪うなど危なげない投球を見せた。  試合の主導権を握りたい巨人は三回、坂本に代わりスタメン出場の吉川が無死からヒットで出塁。小林の投ゴロなどで二死二塁のチャンスを作ると、立岡が左中間へのタイムリー二塁打を放つ。1対0と巨人が先制に成功した。  続く四回も打線がつながる。先頭のカステヤーノスが四球を選ぶと、続く長野はヒットで無死一、二塁。一死後、村田が中堅前に鋭く弾き返すタイムリーヒットを放ち、巨人が2点目を挙げた。  一方のマイコラスは、五回まで安定した投球でヤクルト打線を翻ろうし無失点。しかし六回、先頭の比屋根にこの試合初の四球を与えると、2本の進塁打で二死三塁にされる。すると畠山にタイムリーを許し、2対1と1点差に詰め寄られた。  突き放したい巨人は七回、先頭の阿部が四球で出塁、村田が左翼へのヒットで続くと、阿部の代走・鈴木尚が一気に三塁に進み無死一、三塁とチャンスを広げる。続く吉川が左翼にタイムリーを放ち3対1とした。さらに小林の送りバント、マイコラスの代打・高橋由の四球などで二死満塁とすると、片岡が右翼線を深々と破る2点タイムリー二塁打を放ち突き放す。5対1とリードを4点に広げた。  その裏から巨人は継投に。2番手でマウンドに上がったマシソンは三者凡退に仕留めたが、八回に山口はタイムリーを浴び1点を失う。さらに九回に登板した澤村は、先頭の雄平に右中間への二塁打を浴びるなど二死二塁のピンチを招く。すると今浪にタイムリー二塁打を打たれ、2点差に迫られた。なおも一発が出れば同点の場面で、打席には武内を迎えたが、左翼ファウルフライに仕留めて試合終了。5対3で直接対決を制した巨人は首位に浮上。ヤクルトとの対戦成績を9勝5敗とした。
8.2中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの17回戦。先発の田口は、三回まで一人の走者も許さない完璧な投球を見せたが、五回に中日・杉山に痛恨の一発を浴びてしまう。リリーフ陣も中日打線を止められず、流れを引き寄せることができない。打線は、中日先発の若松に散発5安打に抑え込まれて得点をあげられず、完封負け。巨人の連勝は5でストップした
8.1中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの16回戦。巨人は2点を追う六回、阿部と小林のソロホームランで同点としたが、続く7回、先発の高木勇がルナに2ランを浴び、再びリードを許す。2対4で迎えた九回、巨人は代打攻勢で一死満塁のチャンスを作ると、片岡がタイムリーを放って1点差に。なおも一死満塁の場面で、キャプテン・坂本が左中間にタイムリー二塁打を放ち、今季5度目のサヨナラ勝ちを決めた。試合後、阪神が敗れ、巨人が首位に浮上した。  中日先発は来日初登板のネイラー。  巨人先発の高木勇は、初回を三者凡退に抑える上々の立ち上がり。二、三回も走者を背負うがどちらも後続を断ち、序盤を無失点で切り抜けた。  一方、打線は三回、二死から橋本と片岡の連打で二死一、三塁とする。片岡はこの日2つ目となる盗塁を決めると、坂本も四球で続き、二死満塁に。しかし、4番・長野は遊撃ゴロに倒れ、先制とはならなかった。  直後の四回、高木勇は先頭の平田に甘く入った変化球を捉えられ、ソロホームランで先制を許した。  六回には2つの四球とヒットで一死満塁とされ、エルナンデスに犠牲フライを打たれて追加点を奪われた。  その裏、巨人が反撃。先頭の阿部が右中間にソロホームランを叩き込んで1点を返す。二死後、小林が今季初となるソロホームランを放ち、2対2の同点とした。  しかし七回、高木勇は二死から大島に右翼線への二塁打を打たれ、ピンチを招く。続くルナには2ランを浴び、勝ち越しを許してしまう。  八回からは宮國が登板。八回を三者凡退、九回は走者を許したものの、小林の好送球にも助けられて無失点で切り抜け、打線の反撃に望みをつないだ。  そして九回裏、原監督は代打攻勢を仕掛け勝負に出る。村田の代打・堂上が外野フライに倒れた後、小林の代打・高橋由が四球で出塁。宮國の代打・立岡もヒットで続く。さらに橋本が四球を選んで一死満塁。続く片岡はレフト前へのタイムリーで1点を返し、1点差でなお一死満塁。ここで打席に立った坂本は初球を振り抜き、打球は左中間へ。これがサヨナラ2点タイムリー二塁打となり、巨人が劇的な逆転勝利を飾った。巨人は連勝を5に伸ばし、中日との対戦成績を9勝6敗1分とした。試合後に阪神が敗れ、巨人は7月21日以来の首位に返り咲いた
7.31中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの15回戦。1点を追う打線は初回、長野のタイムリーヒット、きょう一軍登録された新外国人・カステヤーノスの勝ち越しタイムリー二塁打ですぐに逆転する。先発のポレダは7回3失点の粘投で試合をつくり、3対3で迎えた八回。二死一、二塁で村田が勝ち越し3ランホームランを放ち、試合を決めた。カステヤーノスは2安打1打点の上々デビュー。久々の東京ドームの試合を6対3で勝利した巨人は連勝を4に伸ばすと同時に、東京ドームでのセ・リーグ公式戦通算1000勝を達成した。  先発は巨人がポレダ、中日が大野の左腕対決。新加入したカステヤーノスが「5番・左翼」で先発出場し、4番には亀井に代わって長野が入った。  ポレダは初回、2番・遠藤にソロホームランを浴び、早々の先制を許してしまう。  打線は先制を許した直後、反撃。先頭打者の橋本が失策で出塁すると、片岡の進塁打と坂本のヒットで一死一、三塁のチャンスをつくる。ここで4番・長野が左翼にタイムリーヒットを放ち同点。なおも一死一、二塁のチャンスで、新外国人のカステヤーノスに打順が回る。カステヤーノスは、来日初打席の初球を右翼線に落とし、勝ち越しのタイムリー二塁打を放った。さらに一死二、三塁で村田が犠牲フライを放ち1点追加。この回3得点を挙げ、すぐに逆転に成功した。カステヤーノスは三回の2打席目にもヒットを放ち、デビュー戦で存在感を見せた。  リードをもらったポレダは粘りの投球を見せるが、六回、中日打線につかまる。死球とヒットで一死一、二塁のピンチを背負うと、平田にタイムリーを浴び1点を失う。さらに四球を与えて一死満塁とすると内野ゴロ失策の間に同点に追いつかれてしまう。なおも一死満塁のピンチが続いたが、藤井を本塁併殺に打ち取り逆転は免れた。  打線は二、三回ともに2本のヒットを放つも、後続が倒れ追加点を挙げられず。四回から七回までは尻上がりに調子を上げる大野を打ちあぐね、走者を一人も出すことができない。  ポレダは七回を三者凡退に抑えたところで降板し、八回はマシソンが登板。マシソンはヒットと四球で二死一、二塁とされるが、後続を打ち取り窮地をしのいだ。  その裏の巨人は、大野から坂本と長野のヒットで二死一、二塁。このチャンスで村田は3球目をフルスイングすると、高く舞い上がった打球は左翼席に飛び込む3ランホームランに。試合を決定付ける一発で、中日を一気に突き放した。  九回は澤村が無失点で抑え、6対3で試合終了。2週間以上離れていた東京ドームで勝利した巨人は連勝を4に伸ばした
7.30DeNA京セラドーム大阪で行われた横浜DeNAベイスターズとの16回戦。巨人先発の菅野とDeNA先発の石田の好投などで七回まで両チーム無得点で進む。試合の均衡が破れたのは八回、一死満塁の好機を迎えると、代打・高橋由がきっちりと犠牲フライを放ち1点を先制したが、九回にリリーフ陣がリードを守り切れず、1対1の同点にされる。しかし、試合はその裏に劇的な結末を迎えた。二死一、二塁の場面で鈴木尚が中堅へのプロ初のサヨナラタイムリーヒットを放ち、巨人が連夜のサヨナラ勝利。3連勝を収めた巨人は、首位・阪神に0.5ゲーム差に迫った。  菅野は初回、二死から2四死球とヒットで二死満塁のピンチを背負う。しかしここはバルディリスを右翼フライに仕留め、無失点で切り抜けた。  その裏打線は片岡が右中間に二塁打、坂本が四球を選び一死一、二塁。しかし後続が倒れ、チャンスを生かせない。続く二回も村田と小林の連打で一死一、三塁としたが、得点には至らなかった。  菅野は二回を三者凡退で切り抜けると、徐々に調子を上げていく。六回までDeNA打線をヒット2本に抑えるピッチングで打線の援護を待った。  先制点が欲しい打線だったが、あと一本が遠い展開に。三回には亀井、四回には阿部がそれぞれ二塁打を放つも、石田の前に打線が繋がりを欠き、両チーム無得点のまま試合は進んだ。  試合は0対0のまま八回。この回、ついに試合が動いた。巨人は、DeNA3番手の平田から亀井がこの日2本目となる二塁打で出塁。続く長野の四球のあと、暴投で一死二塁、三塁とし、阿部が敬遠の四球で一死満塁。この場面で原監督は村田に変え、高橋由を代打に送る。すると高橋由は左翼に犠牲フライを運び、待望の先制点を獲得。巨人が1対0とリードを奪った。  菅野は8回被安打4の無失点で投げ抜くと、巨人は九回から澤村を投入。澤村は2本のヒットを打たれるなど二死一、三塁のピンチを招くと、原監督はマウンドに3番手の山口を送る。しかし、山口は打ち取ったかに見えた松本の当たりがタイムリー内野安打となり、試合を振り出しに戻された。  だが、巨人打線はその裏、途中出場の先頭の吉川がヒット、送りバント失敗はあったが、坂本の四球で二死一、二塁と得点圏に走者を進める。これも途中出場の鈴木尚が中堅前に打球を運び、二塁走者の松本哲が一気にホームイン。鈴木尚のプロ入り初となるサヨナラタイムリーヒットで巨人が2対1で勝利。連夜のサヨナラ勝ちを収めた巨人はDeNAに3連勝、対戦成績を8勝8敗の五分に戻した
7.29DeNA京セラドーム大阪で行われた横浜DeNAベイスターズとの15回戦。今季2度目の登板となった巨人先発・内海は初回に先制を許すが、その裏、坂本の同点タイムリーヒットで追いつく。六回には長野が逆転2ランホームランを放つ。粘るDeNA打線に苦しみ、試合は延長戦へ突入するが、延長十回に劇的な結末を迎える。4番・亀井が一死一塁から右翼スタンドへ2ランホームランをたたき込み、巨人が5対3で今季3度目のサヨナラ勝ち。DeNAに連勝し、勝ち越しを1とした。  DeNA先発は三浦。  今季初勝利を狙った内海だったが、初回から失点してしまう。先頭の石川にヒットで出塁を許すと、二死一、三塁で宮崎に先制のタイムリーヒットを浴びてしまう。  打線はすぐに反撃。DeNA先発の三浦から先頭の立岡が四球を選ぶと、すかさず二盗を決め、得点圏に走者を進める。さらに片岡の外野フライの間に三塁まで進むと、続く坂本が左翼へタイムリーヒットを放ち、同点に。  内海は初回こそ苦しんだものの、その後は変化球がさえ、安定した投球を見せる。二、三回とDeNA打線を連続三者凡退に抑えた。  内海は六回、先頭の梶谷に右翼前へ運ばれる。この打球が高く弾んで不運な三塁打となり、無死三塁のピンチ。続く筒香の一塁ゴロの間に勝ち越しを許す。  直後の六回裏、一死から亀井がヒットを放つと、長野の打球はバックスクリーン左に飛び込む逆転2ランホームラン。今季初勝利を狙う内海を打線が援護する。  しかし七回、内海は先頭の高城を四球で歩かせる。送りバントとヒットで一死一、三塁とされると、続く白崎への投球で内海が太もも裏を痛めるアクシデント。代わってマシソンがマウンドに登る。マシソンは代打・ロペスを打ち取ったものの、続く梶谷に詰まりながらも中堅前に運ばれ、3対3の同点にされてしまう。  打線は九回、DeNA3番手・大原を攻め立てる。二死から加藤の三塁ゴロが相手の失策を誘う。さらに続く吉川の右翼線への二塁打で二死二、三塁とサヨナラの好機。しかし、立岡が二塁ゴロに倒れ、試合は延長戦に。  巨人は七回以降はリリーフ陣が好救援を見せた。九回は山口、十回は澤村が登板。両投手ともに走者を出すも、後続を抑え打線の奮起を待った。  その打線が応えたのは十回裏。一死から坂本が四球で出塁すると、打席には4番・亀井。4番手のエレラの速球を捉えた打球は、右翼スタンドに飛び込むサヨナラ2ランホームラン。巨人は5対3で今季3度目のサヨナラ勝ちを収め、DeNAに連勝。上位3チームがいずれも勝利したため、順位の変動はなく、巨人は阪神、ヤクルトの同率首位2チームをゲーム差1で追う
7.28DeNA松山で行われた横浜DeNAベイスターズとの14回戦。巨人は初回、阿部のタイムリーヒットなどで2点を先行、二回には立岡、片岡の連続タイムリーヒットなどで3点を加え、序盤から試合を優位に進める。さらに四回には長野、阿部に連続ホームランが飛び出すなど打線が爆発、終わってみれば今季最多タイの11得点でDeNAを圧倒した。先発マイコラスは7回無失点の好投で7勝目。片岡は巨人移籍後初となる1試合5安打、この日33歳の誕生日だった亀井は3打点を挙げる活躍を見せた。  巨人先発は対DeNA戦初登板のマイコラス。DeNAは久保。  マイコラスは初回、制球に苦しんで一、二塁と走者を背負う。しかし、このピンチは速球で押して4番・筒香を見逃し三振、5番・宮崎を二塁ゴロに打ち取って無失点で切り抜けた。  するとその裏、巨人打線が久保の立ち上がりを攻め立てる。片岡が左翼にヒットを放つと坂本がヒットエンドランを決め、一死一、三塁のチャンス。ここで亀井の二塁ゴロが併殺崩れとなり、その間に片岡が生還。巨人が先制に成功した。さらに長野がヒットでつなぐと、続く阿部にもタイムリーが飛び出し、巨人が2点を先行する。  二回、先頭の相川が中堅前にヒットを放つ。続くマイコラスの送りバントを相手捕手は二塁に送球したが、これがフィルダースチョイスとなり無死一、二塁と好機を広げる。しかし、このプレーの際に相川が遊撃手と交錯し左手を負傷、途中交代となってしまった。なんとか追加点につなげたいこの場面で立岡、片岡が連続でタイムリー、さらに亀井が犠牲フライを打ち上げて合計3点を加えた。巨人は二回までに8本の単打を集中し、5対0と試合を優位に進める。  大量援護をもらったマイコラスは二回から立ち直りをみせる。少ない球数で打たせて取り、二、三、四回を三者凡退に抑える快投を見せた。  打線は勢いを止めず、さらに久保を攻める。四回、二死一塁から亀井がこの日3打点目となるタイムリー二塁打で6点目を挙げると、続く長野、阿部に2者連続ホームランが飛び出し、この回さらに4点を加えた。 五回には2番手の小杉から、片岡のこの試合4安打目となるタイムリー二塁打と坂本のタイムリーで2点を奪った。片岡は七回にも左翼にヒットを放ち、西武時代の2010年8月4日以来の1試合5安打を記録した。  マイコラスは七回までわずか70球に抑える省エネ投球を披露。被安打4、無失点でマウンドをリリーフ陣に託した。  八回は高木京が三者連続三振を奪う好投で無失点。九回、香月が失策も絡み3点を失ったが後続を断って試合を締めた。巨人は今季最多タイの11得点で大勝、DeNA戦の連敗を6で止め、勝率を5割に戻した。
7.26広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの17回戦。先発の田口はランナーを出しながらも要所を抑える粘投を見せたが、巨人打線は送りバント失敗に加え、好機に一本が出ず五回まで両チーム無得点。試合が動いたのは六回、田口は二死から四球の後、梵の2ランホームランで先制されてしまう。七回以降もリリーフ陣がリードを広げられる。九回、5点を追う巨人は二死三塁の好機を作ったが、最後まであと一本が出ず0対5で広島に零封負け。敵地での3連勝はならなかった。
7.25広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの16回戦。巨人は初回、坂本の先制2ランで主導権を握った。先発・高木勇は序盤を無失点に抑え、上々の立ち上がり。四回、シアーホルツにソロホームランを浴びて1点差に詰め寄られたが、続く五回に長野が犠牲フライを打ち上げ、リードを広げた。高木勇は六回にもシアーホルツにソロホームランを許し、再び1点差とされたが、巨人は七回から救援陣を投入。山口、マシソン、澤村が広島打線を退け、3対2のまま逃げ切った。巨人は2日連続の1点差勝利で勝率5割に復帰し、順位も2位に浮上した。  広島先発は福井。  巨人は初回、先頭の立岡がヒットで出塁すると、片岡の通算200犠打で二塁に進む。続く坂本は初球のストレートを捉えて左翼に8号2ランホームラン。幸先良く先制点を奪った。  一方、高木勇は初回、二死から四球とヒットで一、三塁のピンチを招いたが、シアーホルツを凡退させ、無失点で切り抜けた。  三回には2つの四死球を与え、二死一、二塁とされたが、ここは新井を二塁ゴロに仕留めた。  四回、巨人は阿部、小林のヒットなどで一死満塁のチャンスを作る。ここで高木勇がスクイズを狙ったが、打球は三塁への小フライとなり、三塁走者の阿部が戻れず、ダブルプレーとなった。  その裏、高木勇は先頭のシアーホルツに初球をバックスクリーンに運ばれ、1点差に詰め寄られる。さらに味方のエラーなどで一死一、二塁とされたが、送りバントを試みた福井を三塁封殺のダブルプレーに打ち取り、追加点は与えなかった。  打線は五回、片岡、坂本の連続ヒットと亀井の四球でまたも一死満塁のチャンスを迎える。ここで長野が右翼に犠牲フライを打ち上げ1点を追加。再び2点差とした。さらに二死一、三塁の場面でダブルスチールを仕掛けたが、ここは本塁を狙った坂本が間一髪タッチアウトとなった。  追加点をもらった高木勇だが、六回、先頭のシアーホルツに2打席連続のソロホームランを浴び、またも1点差に詰め寄られる。その後も一死二塁のピンチを招いたが、後続を断ち追加点を許さない。  1点リードで迎えた七回、原監督は高木勇に替えて山口をマウンドに送る。山口はこの回を三者凡退に抑え、八回はマシソンが登板。先頭の新井に右中間への大飛球を打たれたが、長野がスライディングキャッチの好捕を見せ、反撃の口火を切らせない。その後、失策と盗塁で一死二塁とされたが、後続を打ち取り、リードを守り切った。  九回は守護神・澤村がマウンドへ。二死からヒットを許したものの、最後は菊池を三塁ゴロに仕留めて試合終了。巨人は3対2で逃げ切り、このカード2連勝を果たした。高木勇は5月24日以来となる2か月ぶりの白星で7勝目をマーク。チームは勝率を5割に戻した。
7.24広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの15回戦。菅野、前田の両エースで始まった試合は、八回までゲームが動かない投手戦となる。均衡が破れたのは九回、巨人が初めて三塁に走者を置くチャンスを迎えると、代打・高橋由が値千金のタイムリーヒットを放ち巨人が先制、さらに代打・堂上の犠牲フライで終盤に2点のリードを奪う。その裏に菅野が1点を失ったが、2番手・山口が後続を断ち、2対1の接戦をものにして連敗を止めた。  試合は、菅野、前田という防御率リーグ1、2位を争うエース対決となった。  初回、先頭の立岡がヒットで出塁し、片岡が送りバントを決めて一死二塁のチャンスを作る。しかし後続の坂本、亀井が凡退し、先制点とはならなかった。続く二回も制球の乱れる前田を攻め立て、一死一、二塁のチャンスを作ったが、小林が三塁併殺打に倒れ得点できなかった。  一方、菅野も序盤は苦しい立ち上がり。初回、2つの安打から二死一、三塁のピンチを背負うも、シアーホルツをフェンス際の右翼フライに抑え得点を与えず。三回にも二死一、三塁のピンチを内野ゴロで断ち切り、粘りの投球を見せる。  四回以降、徐々に立ち直りを見せた菅野と前田。巨人は、前田相手に八回まで三塁すら踏めず、好機を作ることができなかった。一方の菅野も、尻上がりに調子を上げ、変化球をうまく織り交ぜた投球で広島打線を翻ろう。八回まで両チーム0点のまま試合は進む。  迎えた九回、何とか菅野を援護したい巨人打線は、一死から坂本が四球を選び出塁。続く亀井がヒットを放ち、一死一、三塁とチャンスを広げると、原監督は高橋由を代打に送る。この場面で高橋由は左翼前へタイムリーヒットを放ち、巨人がついに1点を先制。ベテランの一振りで試合の均衡を破ると、続く阿部のヒットで一死満塁とさらにチャンスを広げる。ここで代打・堂上が犠牲フライを打ち上げ、少ないチャンスをものにし、貴重な2点目を挙げる。巨人が代打攻勢で、土壇場で2対0とリードを奪った。  九回のマウンドにも上がった菅野。しかし、一死から會澤にソロホームランを浴びて1点差とされ、続く打者にもヒットを許したところで原監督は交代を決断、2番手として山口が登板した。迎えた田中の打席で小林が二盗を阻止、山口は、打席の田中を遊撃ゴロに仕留め2対1で試合終了。終盤の反撃を最小限に食い止め、巨人が接戦をものにして、3連戦の初戦を勝利で飾った。
7.22阪神甲子園球場での阪神タイガースとの17回戦。巨人先発のポレダは立ち上がりを攻められ、新井に先制の3点タイムリー二塁打を浴びる。打線は五回に井端のタイムリーヒット、七回には代打の堂上がソロホームランを放って追い上げたが、あと一歩届かず2対4で敗れ、阪神に連敗となった。巨人は負け越し2。阪神とヤクルトが勝ったため、順位は首位から3位に後退した
7.21阪神甲子園球場での阪神タイガースとの16回戦。試合は巨人先発・杉内と、阪神先発・メッセンジャーの両者による投手戦に。しかし、杉内は六回、マートンに左翼越えタイムリー二塁打を浴び2点を先制されてしまう。一方の巨人打線は、尻上がりに調子を上げるメッセンジャーを打ち崩すことができない。九回、代わった呉昇桓から、代打・相川がタイムリーヒットを放ち1点を返すも、後続が続かず試合終了。巨人は1対2の惜敗で、連勝はならなかった
7.20阪神後半戦の開幕戦となった阪神タイガースとの15回戦。巨人は初回、坂本のタイムリーで先制し、主導権を握る。巨人先発のマイコラスは、速球主体の安定したピッチングで7回無失点の好投。打線は九回、長野がソロホームランを放ち、貴重な追加点を挙げる。最後は、八回二死から登板の澤村が締めて試合終了。巨人は拮抗した試合を2対0で制し、連敗をストップ。試合後にDeNAが敗れて首位奪回を果たし、幸先の良い後半戦スタートとなった。  阪神先発は岩田。  巨人は初回、岩田の立ち上がりを攻める。先頭の立岡が内野安打で出塁し、井端がバントで送って一死二塁のチャンス。ここで坂本は左翼前へのタイムリーヒットを放ち、巨人が1点を先制した。  一方、マイコラスは初回を三者凡退に仕留める好スタート。二、三回はヒットを1本ずつ許したが、無失点で切り抜けた。  追加点の欲しい巨人打線だが、二回以降はうまくつながらない。二回は相川、三回は立岡、四回は村田がそれぞれヒットで出塁したが、いずれの回も後が続かず無得点。  六回には坂本のヒット、四番・亀井の送りバントなどで二死三塁のチャンスを作ったが、阿部がファウルフライに倒れ、ここでも走者を返すことができなかった。  その裏、マイコラスは簡単に二死を取ったものの、福留に四球を与えると、ゴメスにはヒットを許して二死一、二塁とされ、この試合初めて得点圏に走者を背負った。しかし、続くマートンを二塁フライに仕留め、この回も無失点。マイコラスは7回5安打無失点の好投を見せた。  巨人は八回から継投策を取る。八回、2番手の山口は、先頭の鳥谷に内野安打を許し、送りバントなどで二死二塁とされる。原監督は3番手のマシソンを起用。しかし、マシソンはゴメスに四球を与え、二死一、二塁に。原監督はここで澤村をマウンドに送る。澤村はマートンを三塁ゴロに仕留め、ピンチを切り抜けた。  九回、一死から長野がバックスクリーンへのソロホームランを叩き込み、巨人が貴重な1点を追加。リードを2点に広げた。  その裏のマウンドには、八回に続き澤村が上がる。一死から上本にヒットを許したが、後続をしっかりと断ち試合終了。巨人は2対0で後半戦初戦を白星で飾り、勝率を5割に戻した。試合後、DeNAがヤクルトに敗れ、巨人がセ・リーグ首位の座を奪い返した。
7.15DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの13回戦。巨人は初回、坂本のソロホームランで先制したが、先発・田口が2回に失点して同点にされると、四回には黒羽根の犠飛で1点を勝ち越された。直後の五回、田口の代打・相川が同点打を放ち、試合を振り出しに戻したが、その後はDeNA投手陣を攻めあぐね、同点のまま終盤に。九回、澤村が二死満塁のピンチを背負うと、最後は手痛いタイムリーエラーが出てサヨナラ負けを喫した。巨人は4連敗。DeNAに首位の座を明け渡し、2位で前半戦を終えた。
7.14DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの12回戦。巨人先発は杉内、DeNA先発はプロ初登板となる石田。巨人は初回、長野のタイムリーヒットで1点を先制すると、さらに三回、坂本、長野のタイムリーで2点を加えて3対0とする。しかし、四回に追い付かれると、五回、筒香の2ランで勝ち越しを許し、杉内は降板。2番手・香月も流れを止められず、この回だけで3本塁打を含む8安打で7点のリードを許す。打線も四回以降は長野のヒット1本に抑えられてしまい、そのまま試合終了。3連敗で勝率5割となった
7.13DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの11回戦。この日が誕生日だった先発・高木勇は、初回に2者連続ホームランを浴びるなど立ち上がりに苦しみ、3回5失点で降板。プロ最短でのKOとなってしまった。打線は三回に坂本と亀井のタイムリー、六回に村田のホームランで反撃したものの追いつくことは出来ず、4対7で敗戦。オールスター前最後の3連戦の初戦を落とした
7.12阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの14回戦。先発の菅野は六回まで毎回走者を出す苦しい投球ながら、7回1失点と先発の役割を果たす。四回に長野が同点のソロホームランを放つが、この日は打線がつながりを欠き追加点が挙げられない。八回、2番手のマシソンが連打と死球で満塁のピンチを背負うと、連続適時打と犠飛で3点を奪われてしまう。九回に阿部が一発を放つも、巨人の得点はソロホームラン2本の2点のみ。菅野の粘投に打線が応えられず、連勝は5でストップした
7.11阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの13回戦。巨人は初回に坂本のソロホームランで先制すると、その後も打線がつながり三回から五回まで小刻みに1点ずつ加点した。巨人先発のマイコラスは6回5安打2失点と試合を作ると、打線が終盤に爆発。六回に3点を加え、七回には井端の今季第1号2ランホームランでなど4点を挙げて試合を決めた。リリーフ陣も危なげなく阪神打線を抑えて、11対2で大勝。巨人は先発全員安打で3か月ぶり、今季2度目の5連勝を飾った。  巨人先発はマイコラス。阪神は藤浪。  巨人は初回、二死から坂本が藤浪の直球を思い切りよく振り抜くと、中堅左へのソロホームラン。1対0と巨人が先制に成功した。  マイコラスは立ち上がりから完璧な投球を披露。ストライク先行のピッチングで三回まで1人の走者も許さず、阪神打線に付け入る隙を与えない。  三回裏、先頭のマイコラスの二塁内野安打、井端のヒットで一死一、三塁のチャンス。すると続く坂本の打席で藤浪が暴投。巨人が労せず点差を広げた。  四回、マイコラスは二死まで簡単に打ち取ったが、福留に右翼にソロホームランを運ばれ1点を返される。しかし、その裏一死一、二塁でこの日39歳の誕生日を迎えた相川が、右中間を破るタイムリー二塁打。3対1と再びリードを2点に広げた。  五回も巨人打線は二死から2四球とヒットで満塁のチャンス。続く村田の押し出し死球で追加点を得た。  マイコラスは六回、マートンに犠牲フライを放たれるも後続を断ち、この回で降板。6回2失点の好投でリリーフ陣に後を託した。  打線はその裏、堂上と立岡の連打、亀井の死球など再び二死満塁のチャンスを作る。すると長野がライト前にタイムリーを放ち5点目。藤浪をマウンドから引きずり降ろすと、なおも攻撃の手を緩めない巨人打線は阪神2番手・高宮から阿部がライトに2点タイムリーヒットを放ち、7対2と試合を決定付けた。  七回も打線はつながりを見せる。二死から立岡が二塁打を放つと、続く井端が今季初アーチとなる2ランホームランを左翼スタンドに叩き込んだ。さらに坂本が二塁打を放つと、亀井もタイムリー二塁打で続く。宮國の代打・中井もタイムリーヒットを放ち、この回一挙4得点。点差を9点に広げた。  七回から継投に入った巨人は、七回が宮國、八回は移籍後初登板となる矢貫がマウンドへ。両投手とも2三振を奪うなど、阪神打線を三者凡退に仕留めた。最終回も香月が三者凡退に仕留め、11対2で試合終了。巨人は先発全員安打で15安打11得点と打線が爆発し快勝。今季2度目の5連勝で、2ケタ得点を挙げたのは5月26日以来。阪神相手に連勝を収め、対戦成績を9勝4敗とした。
7.10阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの12回戦。巨人は1点を追う二回、村田の2ランホームランで逆転に成功。先発のポレダは五回まで毎回ランナーを出しながらも、6回1失点の粘投で勝ち投手の権利を得る。打線は六回に代打・堂上、立岡の連続タイムリーヒットで追加点を挙げると、リリーフ陣がリードを守りきり4対2で2位・阪神に勝利。首位攻防の初戦を制し4連勝、1.5ゲーム差を付けて首位を守った。  巨人先発は対阪神戦3連勝中のポレダ。阪神先発はメッセンジャー。  初回、ポレダは一死三塁から福留の犠牲フライで先制点を許した。  1点を追う巨人打線は二回。一死から阿部が四球を選ぶと、続く村田がフルスイングした打球は右翼スタンドへ。4月30日以来となる村田の第4号2ランホームランで、2対1と逆転に成功する。  ポレダは三回に二死一、二塁、四回にも一死三塁のピンチを背負うが、要所を締めて得点は与えない。粘りの投球を見せて、中盤まで1失点のまま切り抜ける。  六回、打線は一死から阿部が四球で出塁すると、二死後、加藤が右翼線へ二塁打を放ち、二、三塁とする。ここで原監督はポレダに代えて代打・堂上を送る。堂上は高めのボール気味の速球をとらえ、センター前にタイムリーヒットを放ち、貴重な追加点を挙げる。さらに二死一、三塁から続く立岡もライトにタイムリーヒット、4対1と阪神を突き放した。  七回からはリリーフ陣がマウンドへ。しかし、2番手の山口は制球が安定せず一死二、三塁のピンチを招くと、関本の内野ゴロの間に1点を失った。  八回、巨人は先頭の加藤がプロ17年目で初の猛打賞となるヒットで出塁、途中出場の松本哲もヒットで続き無死一、二塁のチャンスを作る。ここで代打の中井が送りバントを決めてチャンスを広げたが、後続が続かずダメ押しとはならなかった。  2点リードで迎えた九回、マウンドには守護神の澤村。澤村は2つの空振り三振を含む三者凡退で試合を締め、4対2で阪神に勝利。巨人は負ければ首位陥落となる2位・阪神との首位攻防戦を制し、1.5ゲーム差とした。先発のポレダは対阪神戦負けなしの4連勝で阪神キラーぶりを見せた。
7.8ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの13回戦。巨人は三回に相川のソロホームランで先制。続く四回には、杉内のタイムリーヒットを含む打者一巡の猛攻で、ヤクルトから5点のリードを奪う。1か月半ぶりの勝利を狙った先発・杉内はヤクルト打線を翻ろう、8回途中まで1失点に抑える好投で6勝目を挙げた。打線も、五回に阿部のソロホームラン、八回に立岡の犠牲フライで追加点を挙げるなど復調ぶりを見せ、7対4でヤクルトに快勝した。  ヤクルト先発は成瀬。  初回、先発の杉内はランナーを1人出すも、要所を抑える上々の立ち上がり。二、三回はヤクルト打線をいずれも三者凡退に打ち取り、課題の序盤を無失点で切り抜けた。  三回、先頭の相川が左翼スタンドへ飛び込むソロホームランを放つ。杉内の好投に応え、巨人打線が先制に成功する。  打線は続く四回も攻撃の手を緩めない。長野、村田のヒットなどで無死満塁のチャンスを作ると、一死後、杉内が右翼前へタイムリーヒットを放ち、自らのバットで2点目を挙げる。なおも一死満塁から立岡、井端が連続タイムリーヒット、坂本の内野ゴロの間に追加点を挙げ、5対0とヤクルトを大きく突き放す。  五回、阿部がフルスイングした打球は右中間スタンドへ。阿部の2試合連続となるソロアーチで、6点目を挙げる。  杉内は五回まで無失点の投球を続けたが、六回、川端にソロホームランを浴びて1点を失う。八回のマウンドにも上がった杉内だが、一死一、三塁のピンチを招いた所で原監督は交代を決断。2番手のマシソンは内野ゴロの間に1点を許すも、後続を断ち切って期待に応えた。  八回、巨人は一死から相川の四球、代打・堂上のヒットで一、三塁に走者を置く。ここで立岡が左翼に犠牲フライを打ち上げ、ダメ押しとなる7点目を挙げた。  九回のマウンドには3番手の戸根が上がる。しかし先頭打者を四球としたところで、原監督は早々に交代を決断。続く4番手・宮國は、田中浩に二塁打を浴びて無死二、三塁のピンチを背負い、後続の2つの内野ゴロで2点を失ったが、最後は雄平を三塁ファウルフライに抑えて7対4で試合終了。杉内は1か月半ぶりとなる勝利で6勝目を挙げ、巨人は3連勝で貯金「1」となった。
7.7ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの12回戦。巨人は初回に内野安打で先制を許すが、二回、阿部のソロホームランで同点に追いつく。その後1対4とリードを許すが、六回に長野が満塁の走者一掃となる同点の3点タイムリー三塁打。「長野久義デー」に集まったファンを沸かせた。直後に阿部の犠牲フライも飛び出し、試合をひっくり返した。先発・高木勇の後を受けたリリーフ陣は無失点の投球で追い上げを許さず、試合終了。巨人は勝率を5割に戻すとともに、阪神が敗れたため首位に浮上した。   巨人先発は高木勇、ヤクルトは小川。巨人は打線復活を懸けて、亀井をプロ入り初の4番に起用した。  高木勇は立ち上がりを攻められる。初回、上田のヒットと川端の四球で二死一、二塁のピンチを迎える。ここでデニングの二遊間に抜けると思われた打球を坂本がキャッチし、一塁に送球したがセーフ。この間に上田が生還し、1点を先制されてしまった。  初回を三者凡退に抑えられた巨人打線は、二回二死で阿部が振り抜いた打球が右翼スタンドに飛び込み、同点に追いつく。しかし、立ち直りたい高木勇がピリッとしない。三回は一死一、三塁から畠山の犠牲フライで勝ち越しを許す。四回も二死二、三塁とされ、山田に2点タイムリーを浴び、リードを広げられてしまった。高木勇は結局、5回4失点で降板。六回は宮國が好リリーフを見せ、打線の奮起を待つ。  追いつきたい巨人は六回、立岡がヒットと盗塁で無死二塁とすると、一死後、坂本が四球を選び、4番の亀井もヒットで続いて満塁のチャンス。続く打者この日スタメンに復帰したばかりの5番・長野。長野は初球をフルスイングした打球は、右中間を破る走者一掃の3点タイムリー三塁打。「長野久義デー」に応える一打で巨人が同点に追いつく。さらに阿部の犠牲フライで5点目を挙げ、この回逆転に成功した。  リードを奪った巨人は、七回から「勝利の方程式」への継投策に入る。山口、マシソンが三者凡退に抑える完璧の投球。九回にマウンドに上がった澤村も無失点でしのぎ、試合を締めた。逆転勝ちを収めた巨人は勝率5割に復帰し、宮國が今季初勝利。阪神が中日に敗れたため、巨人が首位に浮上した。
7.5中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの14回戦。試合は四回まで巨人先発の菅野と中日先発の山井が好投し、両チーム無得点で進む。試合が動いたのは五回。巨人は亀井が右翼スタンドにソロホームランを放ち先制。亀井は七回にも2打席連続のソロホームランを右翼に叩き込み、リードを2点に広げた。菅野は力のある直球と鋭い変化球を生かして最後まで危なげない投球を続け、被安打5で今季2度目の完封勝利。投手戦を制した巨人は8カードぶりの勝ち越しとなった。  巨人先発の菅野は立ち上がりを狙われる。初回、ヒットと2四球で二死満塁のピンチを背負う。しかし、ここはエルナンデスを直球で空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。  打線は三回、先頭の村田がチーム初ヒットで出塁したが後続が倒れ、先制とはならず。四回も無死から立岡がヒットで出るも、得点に結び付けられなかった。  菅野は二回以降立ち直り、二回、三回を三者凡退に抑える。四回には一死からナニータに二塁打を打たれたが、落ち着いて後続を断ち、打線の援護を待った。  五回、ついに試合が動く。先頭の亀井が山井の2球目を振り抜くと、打球は右翼スタンド最前列に飛び込む4号ソロホームラン。巨人が均衡を破り、先制に成功した。  1対0のまま迎えた七回、この回も先頭打者で迎えた亀井が2打席連続の5号ソロホームランを再び右翼スタンドに叩き込む。リードを2点に広げた巨人は、高橋由のヒット、加藤の四球などで一死二、三塁のチャンスを迎える。しかし、後続が倒れてさらなる追加点とはならなかった。  菅野は完封を目指して九回も続投し、中日の主軸を簡単に三者凡退に抑えて試合終了。亀井の2本のソロホームランを菅野の好投で守り抜いた巨人が2対0で勝利した。菅野は5月26日以来の7勝目を今季2度目の完封で飾った。巨人は中日との対戦成績を7勝6敗1分とした
7.4中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの13回戦。巨人は三回に立岡のタイムリー三塁打で先制する。しかし、先発のマイコラスが粘れずその裏に逆転を許してしまう。それでも直後に、マイコラスが自らのタイムリーで同点に追い付く。その後は、互いに好機を作るがあと一本が出ず、両軍合わせて27の残塁を記録。延長十二回、4時間37分の熱戦の末、今季初の引き分けに終わった。 ...more
7.2広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの14回戦。先発・ポレダは初回に2ランを浴びる苦しい立ち上がり。打線はその裏、先頭・長野が三塁打を放つと、続く立岡の犠牲フライで1点差に迫る。三回には立岡の安打などで一死一、三塁のチャンスを作ると、坂本が犠牲フライを打ち上げ、同点に。ポレダは二回から四回まで一人の走者も許さず、立ち直ったかに見えたが、五回、内野ゴロの間に1点を失い、広島に勝ち越しを許す。打線は四回以降1安打に抑えられ、反撃のチャンスを作れぬまま2対3で試合終了。ポレダは八回を3失点に抑えたものの、4敗目を喫した。巨人は4月11日以来の「借金2」となった
7.1広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの13回戦。初回から2点を追いかける展開となった巨人打線は、一回に長野の先頭打者ホームラン、三回にも長野がタイムリー二塁打を放ち同点とする。しかし六回に先発の杉内が5連打を浴びるなど、この回7安打を集中され6失点。広島に大差を付けられる展開となった。八回に阿部の通算350号となるメモリアルアーチが飛び出すが、3対10で広島に敗戦。再び借金1となった
6.30広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの12回戦。試合は巨人先発・高木勇と広島先発・黒田の互いに一歩も譲らぬ投手戦に。均衡が破れたのは八回、丸にソロホームランを浴び、巨人は先制を許す。打線は六回まで黒田から三塁すら踏めない状況が続くも、九回、阿部のタイムリーヒットで土壇場で同点に追いつくと、亀井が犠牲フライを放ち、2対1で巨人が劇的なサヨナラ勝ち。広島との対戦成績を6勝6敗の五分とした。打線は初回、一死から立岡が黒田の速球をとらえ、ヒットで出塁。しかし、続く坂本の打席で二盗に失敗し、好機を作れずに終わる。一方の高木勇は二回、先頭の新井にヒットを許すも、新井の走塁死にも助けられ、こちらも得点を許さなかった。四回、高木勇は一死からシアーホルツに二遊間を破られるヒットで出塁を許す。さらに二盗を決められ、二死二塁とされるも、エルドレッドを三塁ゴロに打ち取り、ピンチを脱した。打線は黒田の投球術に翻ろうされる。二回以降、六回まで1人の走者も出すことができない。六回、高木勇は先頭の丸に四球を与える。続く菊池に送りバントを決められ、一死二塁となるも、シアーホルツ、新井のクリーンアップを打ち取り、両投手の行き詰る投手戦は続く。七回、先頭の長野がようやく黒田をとらえる。左中間を破る二塁打となり、無死二塁と先制のチャンス。しかし、立岡、坂本がいずれも内野ゴロに倒れると、阿部が四球を選ぶが、亀井が二塁ゴロに倒れ、チャンスを活かすことができない。直後の八回、簡単に二死を取った高木勇だったが、丸にバックスクリーン左へ手痛い一発を浴びてしまう。こう着状態を打ち破るソロホームランとされ、広島に先制点を奪われる。九回、先頭の長野が右翼へのヒットで出塁。一死後、坂本がヒットでつなぎ一死一、三塁とすると、阿部が右翼へタイムリーヒットを放ち、土壇場で同点に追いつく。さらに、続く亀井が打ち上げた打球は左翼への当たりとなり、サヨナラ犠牲フライに。終盤の逆転劇で巨人が2対1とサヨナラ勝ち。広島との対戦成績を6勝6敗の五分とした
6.28ヤクルト宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの11回戦。試合は激しいシーソーゲームとなった。先発の菅野は初回に1点を先制され、四回には暴投などで2点を追加されてしまう。3点を追う打線は五回、高橋由が3ランホームランを放ち同点とすると、相川が勝ち越しの犠牲フライを放ち逆転に成功する。しかし、その裏菅野は山田に逆転2ランを浴びると、七回にも1点を追加されてしまう。打線は終盤、追い上げを図るもヤクルト投手陣を攻略できず試合終了。巨人は4対6で敗れた。 ...more
6.27ヤクルト静岡で行われた東京ヤクルトスワローズとの10回戦。巨人の先発はヤクルト戦初登板のマイコラス。五回二死まで無安打に抑える抜群のピッチングを披露する。一方、打線もヤクルト先発・新垣の前に得点が奪えず、息詰まる投手戦は終盤へ突入。両者無得点のまま迎えた七回、阿部がバックスクリーンへ第3号ソロホームランを放ち、均衡が破れる。援護をもらったマイコラスは、七回以降一人の走者も許さない圧巻の投球。今季2度目の完封勝利で4勝目を挙げた。巨人は連敗を3で止め、勝率5割に復帰した。  初回、打線はヤクルトの先発・新垣の立ち上がりを攻める。立岡・亀井の連続ヒットで一死一、二塁の先制のチャンス。しかし、坂本が遊撃併殺打に倒れ、無得点に終わる。  巨人先発マイコラスは初回を三者凡退に抑える順調な立ち上がり。二回はエラーでランナーを出すも、後続を併殺に切って取り無失点。三、四回も三者凡退に抑え、五回二死からこの試合初ヒットを許すも、低めにボールを集め、後続を抑える。  だが、マイコラスを援護したい巨人打線も振るわない。二回から五回までノーヒットに封じ込められる。  六回は一死から立岡が左翼へのヒットで出塁したが、続くバッターが併殺に倒れ、本塁が遠い。  その裏、マイコラスは山田に二塁打を許し初めて得点圏にランナーを背負うが、ここも落ち着いた投球で得点を許さない。  七回、ついにゲームが動く。一死から阿部がバックスクリーンに飛び込む第3号ソロホームランを放ち、待望の先制点を奪う。阿部はこの本塁打が通算349号。節目の350号に王手をかけると同時に、自らが憧れる掛布雅之さんの記録に並んだ。  援護をもらったマイコラスは七回以降を全て三者凡退に抑える圧巻のピッチング。虎の子の1点を守りきり、被安打2、無四球で6月4日のオリックス戦以来、今季2度目の完封勝利。巨人は連敗を3で止め、勝率5割に復帰した。
6.24DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの10回戦。巨人先発の杉内は初回に無安打で1点を失い、先制を許す。一方の打線はDeNAの先発・砂田を打ちあぐね、得点を挙げられない。しかし五回、長野にチームトップの6号ソロホームランが飛び出し同点に追い付いた。7回1失点でマウンドを降りた杉内に替え、巨人は八回から継投に入る。しかし、八回、九回と1点ずつ奪われて1対3。そのまま試合は終了し、3連敗の巨人は首位から2位に後退した
6.23DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの9回戦。巨人は二回、相川の3号2ランで先制する。先発・高木勇は五回まで無失点ピッチングを続け、六回も簡単に二死を取る。しかし、2四球とヒットで満塁とされると、倉本に2点タイムリーヒットを浴びて同点とされる。さらに救援した戸根も代打・下園に勝ち越しの2点タイムリーヒットを打たれてリードを許す。打線は三回以降、DeNA投手陣を打ち崩せずに試合終了。高木勇は自身3連敗、チームも2連敗で貯金を使い果たし、勝率5割に逆戻りとなった
6.21中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの12回戦。巨人先発のポレダは、毎回ランナーを背負い10安打を浴びるも、6回2失点の粘りの投球を見せる。一方の打線は七回、アンダーソンの併殺崩れの間に1点を返すと、相川のタイムリーで同点、さらに山井の暴投で追加点を挙げて勝ち越しに成功した。しかし、その裏、マシソンが2者連続ホームランを浴び、一気に逆転を許す。その後、打線は中日リリーフ陣の前に抑えられ、試合終了。巨人はリリーフが打たれ、逆転の直後に再逆転を許す痛い敗戦。交流戦後の最初のカードを負け越し、中日との対戦成績は6勝6敗の五分となった。 ...mo
6.20中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの11回戦。巨人先発のマイコラスは安定した投球で中日打線を寄せ付けず、七回まで無失点。一方、打線は初回、亀井のタイムリーで先制すると、五回にも亀井がタイムリーを放ち、1点を追加。七回には代打で登場の高橋由が3ランを放つなど、中日投手陣を圧倒した。投打がかみ合った巨人が7対1で快勝し、連敗を4で止めた。  中日先発はバルデス。 巨人先発のマイコラスは初回、先頭の大島にヒットを浴び、いきなり走者を背負う。しかし、持ち味の打たせて取る投球で後続を断ち、無失点で切り抜けた。 一方、巨人打線も初回、先頭の長野がヒットで出塁。送りバントで二塁に進み、亀井の中堅へのヒットで幸先良く1点を先制する。さらに、阿部、村田が四球を選ぶなどして二死満塁のチャンスを作るが、ここは相川が右翼フライに倒れ、追加点は奪えなかった。  マイコラスは二回以降も安定した投球で序盤は無失点。巨人打線もバルデスを攻めあぐね、追加点を挙げられなかったが、五回、相手のミスから思わぬチャンスがめぐってくる。先頭の長野は内野ゴロに倒れたかに見えたが、相手野手の悪送球で無死二塁のチャンスを得る。井端の二塁ゴロで三塁に進めると、続く亀井は初球を逆らわず左中間に運んでタイムリー二塁打。巨人が2点目を挙げた。  援護をもらったマイコラスはさらに調子を上げ、五回、六回を三者凡退で片付ける。七回、4イニングぶりにヒットを許すが、後続を併殺打に打ち取り、難なく切り抜けた。  巨人が2点リードで迎えた七回、中日は継投策に入るが、これを巨人打線が打ち砕く。この回先頭のマイコラスが中日2番手の田島から四球を選ぶと、長野が二塁打で続いて無死二、三塁。ここで原監督が動く。井端に代打・高橋由を起用。高橋由は2球目の甘い球を見逃さず、左中間スタンドに試合を決定付ける3ランホームランを叩き込んだ。 続く八回も打線は攻撃の手を緩めず。相手のミスなどからチャンスをつくると、長野が2点タイムリー二塁打を放ち、さらにリードを広げた。長野はこの一打で連日の猛打賞となった。  巨人も八回からリリーフ陣を投入。八回、2番手・山口がソロホームランを浴びて1点を失うが、九回はマシソンが中日上位打線を三者凡退に抑えて試合終了。巨人は連敗を4でストップ。“貯金”を2に増やした。中日との対戦成績は6勝5敗となった。
6.19中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの10回戦。巨人は1ー1で迎えた七回、長野のタイムリーなどで3点を勝ち越し、7回1失点と好投した先発・菅野に勝ち投手の権利を与えた。しかし、八回にリリーフ陣が2点を失うと、九回に澤村が逆転を許してしまう。九回裏に坂本の同点打で延長戦に持ち込んだが、延長十回に宮國が平田に痛恨の3ランホームランを浴びる。その裏、一発出れば逆転サヨナラとなる二死満塁のチャンスを作ったが、一歩及ばず中日に5対8で敗戦。交流戦から続く連敗は4に延びた。
6.14ロッテ巨人の交流戦最終戦となった千葉ロッテマリーンズとの3回戦。巨人先発・高木勇は、要所を締めるピッチングで序盤は無失点。打線は五回、亀井のタイムリーヒットなどで2点を先制した。援護をもらった高木勇はさらに調子を上げ、ロッテ打線を沈黙させる。しかし、完封目前の九回、味方の失策をきっかけに1点を失い、イニング途中で無念の降板。代わってマウンドへ登った澤村もロッテ打線の勢いを止められず、最後はサヨナラタイムリーヒットを浴び、巨人は2対3で逆転サヨナラ負けを喫した。交流戦最終戦を勝利で飾ることはできず、連敗は「3」となった
6.13ロッテQVCマリンフィールドで行われた千葉ロッテとの2回戦。巨人先発・杉内とロッテ先発・石川の好投で五回まで両チーム無得点が続く。しかし、六回に杉内が田村にソロホームランを打たれるなどこの回2失点。巨人は七回に先頭の堂上が右翼へのソロホームランを放ち1点差に詰め寄ったが、八回には山口が鈴木に痛恨のソロホームランを浴びてしまう。九回も反撃ならず1対3で敗れ、ロッテに連敗を喫した
6.12ロッテQVCマリンフィールドで行われた千葉ロッテとの1回戦。巨人は初回、亀井のタイムリー内野安打で先制する。先発・マイコラスは二回、田村のタイムリーで同点とされると、五回にはクルーズの2点タイムリー二塁打で勝ち越しを許す。打線は七回、高橋由の2号ソロホームランで1点差に迫ると、代打・セペダの内野ゴロ間に同点に追い付く。しかし、その裏、清田に2ランを浴び、5失点のマイコラスはここで降板。八回にアンダーソンの併殺打の間に1点を返し4対5とするも、反撃はここまで。交流戦最後となるカードの初戦を落とした
6.11日本ハム札幌ドームで行われた日本ハムファイターズとの3回戦。2点を先制されたが、堂上が三、四回にタイムリーヒットを放って同点に追いつくと、五回、坂本の犠牲フライでリードを奪った。七回に守備のミスで同点とされたが、八回に堂上がこの日4本目のヒットとなる2点タイムリー二塁打を放ち、勝ち越しに成功。さらに九回は相川の3点タイムリー三塁打で突き放し、8対4で勝利した。巨人は連敗を5で止め、12日から交流戦最後のカードとなるロッテとの3連戦に臨む。  巨人先発は大竹、日本ハム先発は上沢。  大竹は初回、二死から二塁に走者を置き、中田に先制のタイムリーヒットを浴びて先制を許す。さらに二回、二死からレアードにソロホームランを叩き込まれ、序盤から2点のビハインドとなった。  しかし、打線がすぐに反撃。この日一軍昇格したばかりのの堂上が三回、四回と連続でタイムリーヒットを放ち、巨人が同点に追いつく。  四回裏、大竹はヒット2本で二死一、三塁のピンチを背負う。ここで原監督は早めの継投を決断。大竹に代わり高木京がマウンドに登る。高木京は続く西川を一塁ゴロに打ち取り、役目を果たした。  五回、巨人が勝ち越しに成功する。先頭の大田が左中間への二塁打で出塁。内野ゴロの間に三塁に進むと、坂本が犠牲フライを打ち上げ、1点を勝ち越す。ここで上沢をKO。さらに日本ハム2番手・ガラテを攻め立て、二死二塁とするも、アンダーソンが凡退に終わる。  六回からは3番手・宮國が登板し、三者凡退の好投。だがイニングまたぎとなった七回、先頭の浅間にヒットで出塁を許す。ここで4番手・山口にスイッチ。山口は送りバントを決められ、続く中島卓の一塁への打球を捕った一塁手・アンダーソンが、ベースカバーに入った山口へ痛恨の悪送球。内野安打とエラーが記録され、二塁走者が同点のホームを踏んだ。試合は終盤で3対3の振り出しに戻ってしまう。  連敗中湿りがちだった巨人打線だが、この日はここぞの場面で粘りを見せる。追いつかれた直後の八回、一死から高橋由、相川に連打が生まれると、続く堂上が右中間を破る2点タイムリー二塁打。堂上のこの日4本目のヒットとなる値千金の一本で、巨人が再び勝ち越しに成功した。  その裏、日本ハムに1点を返されるが、九回一死から亀井、坂本が連打。アンダーソンの死球で満塁のチャンスを作ると二死後、相川が一塁線を破る走者一掃の3点タイムリー3塁打を放ち、試合を決めた。  最終回は守護神・澤村が日本ハムの上位打線を三者凡退に斬って取り、8対4で巨人が勝利。巨人は連敗を5で止め、敗れた2位DeNAとのゲーム差を1.5に広げた。巨人は12日から交流戦最後のカードとなるロッテとの3連戦に臨む。
6.10日本ハム札幌ドームで行われた北海道日本ハムファイターズとの2回戦。巨人先発の菅野は二回、日本ハムの近藤に2ランホームランを打たれて先制を許す。その後は走者を出しながらも無失点で粘ったが、七回に満塁から内野ゴロの間に1点を追加された。打線は、日本ハム先発・浦野から好機を作りながらもあと1本が出ず。九回にも、二死から満塁としたが最後まで得点が奪えなかった。巨人は日本ハムに0対3で敗戦、今季初の5連敗となった
6.9日本ハム札幌ドームで行われた北海道日本ハムファイターズとの1回戦。巨人先発・ポレダと日本ハム先発・有原の好投で三回まで両チーム無得点が続く。しかし四回、ポレダは中田に2ランホームランを浴び先制されると、五回にも中田のタイムリーで3点のリードを奪われる。巨人打線は七回には長野の犠牲フライ、八回には相川のソロホームランで1点差に詰め寄り、九回も無死二塁の好機を作るがあと1本が出ず、4連敗となった。ト
6.7ソフトバンク東京ドームで行われた福岡ソフトバンクホークスとの3回戦。序盤は高木勇と寺原の両先発が投手戦を展開する。粘りの投球を続けていた高木勇だったが四回、高田に先制2ランホームランを浴びると、六回には寺原に2点タイムリーヒットを許し、リードを広げられる。打線は後半に長野と坂本がそれぞれソロ本塁打を放ったが、ソフトバンク投手陣の前に合計4安打に抑えられ、2−5で敗戦。今シーズン初の本拠地同一カード3連敗を喫した
6.6ソフトバンク東京ドームで行われた福岡ソフトバンクホークスとの2回戦。巨人は初回、坂本のタイムリー二塁打で1点を先制する。しかし、先発の杉内が四回に3点を失い逆転されてしまう。杉内の降板後は、宮國、戸根、マシソンが4回をパーフェクトリレーで抑える。リリーフ陣の好投を受け、打線は八回にアンダーソンのタイムリーで1点差に詰め寄るが、同点とはならず。2対3で敗れ、ソフトバンクに連敗を喫した
6.5ソフトバンク東京ドームで行われた福岡ソフトバンクホークスとの1回戦。巨人は初回、亀井の犠牲フライで先制し、二回には長野の4号ソロで2点目を挙げる。一方、今季初登板・初先発となった内海は二回までを無失点に抑えたが、三回に2ランを浴びて同点とされてしまう。四回にはタイムリーツーベースなどで3失点。内海はこの回途中、両脚がつるアクシデントで降板となった。打線は五回、片岡の5号2ランで追い上げたが、その後も投手陣が失点し、4対8で敗戦。連勝は3でストップした
6.4オリックス東京ドームで行われたオリックスバファローズとの3回戦。序盤は巨人先発マイコラスと、オリックス先発ディクソンの白熱した投手戦に。巨人は四回一死一、三塁から相手のエラーで1点を先制。その後も両投手が好投を続け、1対0のまま試合は終盤に差し掛かる。九回、続投したマイコラスは四球と2本のヒットで満塁のピンチを迎えたが、吉川が三塁線のゴロを横っ飛びで好捕し、併殺に打ち取ってゲームセット。133球で9回を投げ切ったマイコラスが来日初完封を挙げ、同率で並んでいたDeNAが敗れたため、リーグ単独首位に浮上した。  初回は両投手が好投し、いずれも三者凡退の立ち上がりを見せる。  巨人は二回、先頭の坂本が左翼線を破る二塁打で出塁。しかし盗塁失敗などで得点にはつながらなかった。  一方のマイコラスも二回、三回と得点圏に走者を許すも、落ち着いた投球で無失点で切り抜けた。  0対0のまま迎えた四回、巨人は一死から片岡、亀井の連打で一死一、三塁。続く坂本は三遊間へのゴロに打ち取られたかに見えたが、相手遊撃手が捕球できず。その間に片岡が生還し、巨人が1点を先制した。なおも一死一、二塁のチャンスが続いたが、後続は倒れた。  マイコラスは四回から六回まで1人の走者も出さない見事なピッチングを披露。四回には高橋由がフェンス際のフライを好捕して盛り立てた。六回は三者三振に仕留め、打線のさらなる援護を待った。  追加点を挙げたい打線だったが、五回以降は沈黙。失点後も投球スタイルを崩さないディクソンからヒットすら出ず、1対0のまま試合は終盤へ突入した。  マイコラスは完封がかかった九回もマウンドへ。一死から四球を与えると西野、カラバイヨに連打を浴び一死満塁。この日最大のピンチを迎えた。守護神・澤村も控えていたが、ベンチは動かず続投。続く5番・T−岡田は三塁線へ痛烈な一打を放ったが、吉川が打球へ素早く反応して好捕。三塁を踏んで一塁に送球し、見事併殺打に打ち取った。 マイコラスは被安打5、1四球の快投で来日初完封。1対0で勝利した巨人はオリックス相手に3連勝を飾り、交流戦前半を6勝3敗で折り返した。
6.3オリックス東京ドームで行われたオリックスバファローズとの2回戦。巨人は初回にアンダーソンのタイムリーヒットで先制に成功する。しかし、巨人先発・大竹は四回、安達に同点ソロホームランを浴び、試合は振り出しに。その後はオリックス先発・東明の粘りの投球の前にあと一本が出ず、勝ち越し点が奪えない。それでも巨人は4番手のマシソンが八、九回のピンチを抑えると、九回、井端にサヨナラタイムリーヒットが飛び出し、オリックスに2対1で勝利。首位DeNAが敗れたため、セ・リーグ同率首位に浮上した。  初回、1番に起用された立岡がヒットで出塁を果たす。一死後、立岡が盗塁を決め、得点圏に走者を進めると、坂本が四球を選び、二死一、二塁と先制のチャンスを作る。ここでアンダーソンが左中間へタイムリーヒットを放ち、巨人が幸先良く1点を奪った。  巨人先発の大竹は二回、先頭のカラバイヨにヒットを許す。しかし続くT−岡田から併殺打を奪い、オリックス打線にチャンスを作らせない。  三回、打線は二死から、亀井、坂本の中軸に連打が飛び出す。さらに東明の暴投で走者が進塁し、二死二、三塁のチャンスで先制打を放ったアンダーソンが打席へ。しかし、アンダーソンは二塁ゴロに倒れた。  直後の四回、大竹は先頭の安達に初球の変化球を捕らえられ、打球は左翼スタンドへ。試合は1対1の振り出しに。  その裏、無死から高橋由がヒットで出塁。続く相川の一塁ゴロが相手の失策を誘い、無死一、二塁とする。さらに立岡が四球を選び満塁とするも、橋本が二塁ゴロに倒れ、勝ち越しとはならなかった。  六回、大竹が先頭の東明から空振り三振を奪ったところで、原監督は早めの継投を決断。2番手として戸根がマウンドへ。戸根は続く二者を危なげなく打ち取り、役目を果たした。  巨人打線は六、七回ともに得点圏に走者を進めるも、いずれもあと一本が出ない。  八回、3番手の山口は先頭の代打・縞田にヒットを浴びると、駿太の送りバントで一死二塁とされる。ここで原監督はマシソンをマウンドへ。マシソンは伊藤を空振り三振、代打・竹原を一塁ファウルフライに打ち取った。  その裏、打線は2番手の佐藤達を攻める。一死から吉川がヒットを放つと、一死後、吉川は二盗を決め、勝ち越しの走者が得点圏に。続く片岡が四球を選び、走者をためるも、長野が凡退し、またもチャンスをものにできない。  九回、マシソンが続投。マシソンは一死から四球を与えると、二盗を許し、走者が得点圏に。しかし、マシソンは続く2者を打ち取り、ピンチを脱した。  その裏の攻撃で、先頭の亀井がこの日猛打賞となる右中間への二塁打を放つ。続く坂本は遊撃ゴロに倒れたものの、アンダーソンが四球を選び、二死二、三塁に。ここで代打・井端がしぶとく運んだ打球は、二塁手の横を抜けるサヨナラタイムリーヒットに。亀井が生還し、巨人は2対1でサヨナラ勝ち。オリックスに勝ち越しを決めた。
6.2オリックス東京ドームで行われたオリックスバファローズとの1回戦。オリックスはこの日から森脇監督が休養し、福良監督代行が指揮を執る。巨人は三回に相川のタイムリー三塁打で先制する。六回には坂本にソロホームランが飛び出し、リードを広げた。先発の田口は5回を無失点に抑えて2勝目。来日初登板のメンドーサが2回を完璧に抑えるなど後を受けたリリーフ陣がリードを守りきった。巨人は交流戦の成績を4勝3敗とした。  先発は5月4日以来の登板となる田口。オリックスは松葉。  田口は初回に四球と安打で一、二塁のピンチを背負うが、カラバイヨ、竹原を打ち取って無失点。三回にも安打と盗塁、四球で一、二塁とされたが、この場面も後続を断って得点を与えず。毎回走者を出しながらも先制点は許さない。  打線は三回、四球を選んだ井端を一塁に置いて、相川が右翼にライナーを放つ。この打球をT−岡田が後ろに逸らし、タイムリー三塁打となった。粘りの投球を見せる田口に先制点をもたらした。続く四回には亀井、坂本の連続安打で無死一、二塁としたが、あと1本が出ず追加点を奪うことは出来なかった。  援護をもらった田口は調子を上げ四回、五回も無失点に抑える。5回3安打無失点の好投でマウンドをリリーフ陣に託した。  原監督は田口に替え、六回からキューバ出身、来日初登板のメンドーサを投入。力のある直球で2イニング6人を完璧に抑え、鮮烈なデビューを果たした。  六回裏、併殺打でチャンスが途絶えたかに見えた巨人は、坂本が二死から右翼にソロホームランを放った。4番のバットで貴重な追加点を叩き出し、勝利を大きく引き寄せた。  八回は山口が先頭打者にヒットを許しながらも無失点に抑える。九回は澤村が二死からT−岡田にソロホームランを浴びたが、リードを守りきって試合終了。田口はプロ2勝目をあげ、巨人は交流戦の成績を4勝3敗とした
5.31楽天楽天が劇的なサヨナラ勝利。楽天は2−2で迎えた7回裏、後藤のソロで勝ち越しに成功する。その後同点を許すも延長10回に、中川のソロが飛び出し試合を決めた。投げては、2番手・松井裕が今季初勝利。敗れた巨人は、3番手・マシソンが痛恨の一発を浴びた。
5.30楽天コボスタ宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルスとの2回戦。初回にアンダーソンの2点タイムリー二塁打で巨人が先制する。しかし三回に杉内が楽天打線に捕まり2対3と逆転された。1点差のまま終盤を迎えたが、八回に立岡がタイムリーを放ちついに同点に。そのまま試合は延長戦に突入。迎えた延長十一回、巨人は二死二塁の場面で、地元仙台出身の橋本が左翼線への決勝タイムリー二塁打を放つなど2点を獲得。巨人は5対3で楽天相手に勝利をもぎ取った。  先発は巨人が杉内。楽天がレイ。  先制したのは巨人。初回、一死から立岡が中堅に二塁打を打つと、続く亀井もヒットで続き一死一、三塁のチャンスを作った。すると二死後にアンダーソンが右中間を破る2点タイムリー二塁打を放つ。巨人が2対0と先制に成功した。  一回、二回と上々の立ち上がりを見せた杉内。しかし、三回、連打と送りバントで一死二、三塁とされると藤田にタイムリーを打たれ、1点を失う。さらに四球を与えるなど二死満塁のピンチを招くと、中川に左翼前への2点タイムリーを浴びた。一気に逆転を許し2対3とされた。  同点に追い付きたい巨人打線。しかし、二回以降レイの前につながりを欠き、得点機を作ることができない。  一方の杉内も立ち直り、四回以降は無失点の投球を続ける。六回には二死から連打を浴び、二死一、三塁とされたが落ち着いて後続を断った。  2対3のまま迎えた七回、一死から橋本が中堅への二塁打で出塁。続く立岡は楽天の3番手・戸村の直球を右翼前に弾き返し、橋本が一気に本塁へ。ついに巨人が同点に追い付いた。さらに二死後に坂本もヒットで続きチャンスを広げたが、アンダーソンは打ち取られ勝ち越しはならなかった。  八回から巨人は継投へ。八回は山口、九回は澤村が登板し、それぞれ得点圏にランナーを背負いピンチを迎えたが、何とかしのいで無失点。試合は延長戦に突入した。  澤村は延長十回も無失点で切り抜け、打線に望みを託す。すると延長十一回、先頭の大田が四球と盗塁などで二死二塁のチャンスを作る。打席に入った橋本は左翼線に抜けるタイムリー二塁打を放つ。大田が生還し、巨人が勝ち越しに成功。さらに、続く井端の打席で橋本が三盗を決め、相手のエラーの間に生還、1点を追加した。  その裏のマウンドには4番手のマシソン。危なげなく3人で仕留めて試合終了。5対3で巨人が勝利し楽天との対戦成績を1勝1敗の五分に戻した。
5.29楽天コボスタ宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルスとの1回戦。巨人は0対1で迎えた四回、矢野の今季初安打となるタイムリーなどで2点を奪い、逆転に成功した。しかし、その裏、援護をもらった先発・ポレダが踏ん張りきれず、2本のタイムリーを浴びて4点を失い、逆転を許した。巨人打線は五回に相川のソロホームランで2点差とし、九回には無死三塁のチャンスを作って猛追したが、あと一本が出ずに無得点。3対5で楽天に敗れ、3連戦の初戦を落とした
5.28西武東京ドームで行われた埼玉西武ライオンズとの3回戦。二回、西武先発のベテラン西口に対し、巨人はアンダーソンの右翼へのソロホームランで先制。さらに四回二死から4連打が飛び出し、3点を加えた。巨人先発・マイコラスは変化球を効果的に使い、8回無失点で6試合目にして来日初勝利。4対1で勝利した巨人は交流戦最初のカードを2勝1敗で終え、好スタートを切った。  先制は巨人。二回、アンダーソンが西口のスライダーをうまく捉え、打球は右翼スタンドへ。アンダーソンの技ありのホームランで巨人が先制に成功する。さらに二死から高橋由が左翼への二塁打を放ち、西口の暴投で三塁に進んだが、得点には結びつかなかった。  一回は得点圏に走者を背負ったマイコラスだったが、その後は変化球を効果的に使い、安定した投球を見せる。二回、三回と西武打線を三者凡退に抑えた。  マイコラスは四回、浅村に初ヒットを浴びると、二死後、森に一二塁間を破られ、二死一、三塁と同点のピンチを招く。さらにセラテリを四球で歩かせ、二死満塁とされたが、炭谷を内野フライに打ち取った。  その裏、打線はここぞの集中打を見せる。西口の前に簡単に二死を取られるも、アンダーソン、阿部が連打。ここで高橋由が右翼へ弾き返し、追加点を挙げる。続く片岡もこの回4連打となる左翼線へのタイムリー二塁打を放ち、さらに2点を追加した。  西口は4回4失点で降板したが、マイコラスは前回に続く好投を続ける。七回、一死からバントヒットでの出塁を許すが、炭谷を併殺打に斬って取り、西武打線に反撃のチャンスを作らせない。  巨人打線は七回、3番手の右腕・大石を攻め立てる。ヒットで出塁した長野に代えて、代走・鈴木尚を送ると、鈴木尚は西武バッテリーをかいくぐって二盗を決める。さらに亀井のヒットで一死一、三塁に。二死後、アンダーソンの打席で大石が暴投。ここで三塁走者・鈴木尚が果敢に本塁を狙ったが、惜しくも本塁タッチアウト。更なる追加点とはならなかった。  九回は守護神・澤村がマウンドへ。先頭の栗山を空振り三振に斬って取ったものの、続く中村にはソロホームランを浴びた。しかし、森、セラテリから連続三振を奪い、試合終了。巨人が4対1で勝利し、マイコラスは8回無失点、10奪三振の快投で待望の来日初勝利を挙げた
5.27西武今季初めて東京ドームで行われる交流戦となった埼玉西武ライオンズとの2回戦。先発・大竹は初回、先頭の秋山にホームランで先制を許し、三回には押し出し四球とタイムリーヒットで3点を失う。この試合で通算1000奪三振を達成したものの5回4失点で降板。打線は高橋由が五回に1号3ランを放ち、2点を追う九回に相川のタイムリーで1点差に迫る粘りを見せたが及ばず。連勝は4でストップした
5.26西武セ・パ交流戦の開幕戦となった埼玉西武ライオンズとの1回戦。巨人打線が序盤から主導権を握る。坂本、長野、阿部に2ランが飛び出すなど、二回から七回まで毎回得点を奪う展開で大量11点。投げては先発の菅野が、八回まで被安打4、二塁すら踏ませない圧巻の投球を見せる。菅野は完封目前の九回、連打で1点を返され、2試合連続完封勝利とはならなかったが、リーグトップタイの6勝目。原監督が通算900勝目を挙げ、交流戦は幸先の良いスタートを切った。  西武の先発は十亀。  菅野は初回、栗山にヒットを許し走者を背負うが後続を併殺打に打ち取る。その後も二回から三回にかけて、5者連続空振り三振を奪うなどすばらしいピッチングで、七回までわずか4安打と完璧な内容で西武打線を手玉に取る。  一方打線も菅野を援護する。二回、坂本が中堅へのヒットで出塁すると、阿部のヒット、高橋由の四球で一死満塁のチャンスを作る。続く片岡は二塁ゴロに倒れたかに見えたが、ショートへの送球が乱れた間に先制に成功する。さらに三回、一死後、亀井が中堅にヒットを運ぶと、坂本が2試合連続となる2ランホームランを放ち、2点を加えた。  四回以降も巨人打線はとまらない。片岡がピッチャー強襲の内野安打で出塁すると、菅野の送りバントで一死二塁とする。ここで長野が左翼スタンドに2ランホームランを叩き込み、5対0とさらにリードを広げた。  五回には坂本が四球で出塁、一死後、阿部が右翼スタンド上段に突き刺さる特大アーチを放つ。2点を追加し、西武を引き離した。  六回から西武は継投策に入る。2番手の岩尾に対し、長野が四球で出塁すると、亀井が左翼線に二塁打を運び二死二、三塁として得点圏に走者を進める。続く坂本が右翼に2点タイムリーを放ち、9対0とさらに点差を広げた。  七回、片岡がヒットで出塁、菅野の送りバントで一死二塁とすると、立岡が今季初打点となるタイムリーを中堅に運んで10点目。さらに亀井のヒットで二死一、三塁とすると、坂本にこの日5打点目となるタイムリーが飛び出し11点目。試合を決定付けた。  打線にも助けられ、完封勝利目前となった菅野は九回、栗山に甘く入ったボールを左中間に運ばれ、この試合初めて得点圏に走者を背負う。続く浅村にヒットを浴びるとエラーも絡み、1点を返されてしまった。しかし、最後は落ち着いて併殺打に仕留め、試合終了。菅野は完封勝利とはならなかったが、九回まで投げきり、リーグトップタイの6勝目を挙げた。
5.24中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの9回戦。巨人は初回に坂本の2ランホームランで先制すると、三回には阿部にタイムリーヒットが出るなど序盤に4点を先行し、試合を優位に進める。追い上げられた直後の八回には片岡がダメ押しのタイムリー内野安打を放って勝負を決めた。先発の高木勇は七回途中まで2失点の好投でリーグ単独トップの6勝目。巨人は今季初の同一カード3連勝で、上り調子のまま交流戦に突入する。  先発は巨人が高木勇、中日は小熊。高木勇は社会人の三菱重工名古屋時代を過ごした思い出の土地での初登板となった。  巨人は初回、二死から亀井が四球を選び、二盗。ここで4番・坂本が2ランホームランを左翼スタンドにライナーで叩き込み、幸先よく先制した。さらに三回には立岡の2年ぶりのヒットとなる内野安打と坂本の左翼前ヒットで一、二塁とすると、阿部が右翼にタイムリーヒットを放ち、1点を加えた。 序盤から打線がつながりをみせて試合を優位に進め、小熊を3回でKO。前日に決勝の2点タイムリー二塁打を放った4番・坂本はこの日も好調を維持し、五回までに3安打を放つ活躍を見せた。  先発の高木勇は初回、二回いずれも二塁打を浴びてピンチを招いたが後続を断って得点は与えない。三回は三者凡退に抑え、上々の立ち上がりを見せた。  四回、巨人は片岡の四球と二盗で無死二塁とすると、高木勇の犠打を相手投手の武藤が一塁に悪送球。この間に片岡が生還し、無安打でさらに1点を加えた。  その裏、高木勇はルナのボテボテの内野安打と死球で一、二塁と走者を背負う。だがここはエルナンデスを併殺打に打ち取り、無失点で切り抜けた。六回にも二死から連打を浴びて一、二塁とされるが、ナニータを一塁ゴロに仕留めて得点を与えない。  しかし七回、無死一、二塁で犠打を処理した高木勇が三塁に送球するも間に合わずセーフに。フィルダースチョイスで無死満塁となり、この試合最大のピンチを招いた。続く代打・小笠原は遊撃併殺打。この間に三塁走者が生還して1点を返される。 ここで高木勇は降板し、2番手の戸根がマウンドへ。だが二死三塁から大島にタイムリーを浴び、2点差に詰め寄られてしまう。  五回以降無得点に抑えられていた打線は直後の八回、貴重な追加点を挙げる。3番手の浅尾を攻め、アンダーソンのヒットと阿部の四球などで二死一、三塁とする。ここで片岡が遊撃強襲のタイムリー内野安打を放ち、すぐに中日を突き放した。  八回はマシソン、九回は澤村がどちらも三者凡退に抑えて試合終了。巨人は今季初の同一カード3連勝を決めた。高木勇はリーグ単独トップの6勝目、澤村はトップタイの17セーブ目。チームは好調を維持し、貯金6で26日からの交流戦へ突入する。
5.23中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの8回戦。試合は五回まで巨人先発・杉内と中日先発・大野の投手戦が続く。六回に杉内がソロホームランを浴び先制を許し、試合が動く。追う巨人は八回に2本のヒットと四球で無死満塁のチャンスを作ると、片岡のタイムリー内野安打で同点。さらに坂本が中堅越えに勝ち越しの2点タイムリー二塁打を放ち、橋本も犠牲フライで続いた。終盤に試合をひっくり返した巨人がそのまま4−1で逃げ切り、敵地で連勝。7回1失点の杉内は5勝目を挙げ、ハーラートップに並んだ。  初回、二回と杉内は粘りのピッチングを見せる。得点圏にランナーを背負うものの、何とか後続を断ち得点を与えなかった。  一方の打線も、中日先発の大野を捕えられない。五回までヒットが出ず、二塁すら踏めなかった。  不安定な立ち上がりだった杉内だが、三回以降は調子を上げていく。三回、五回と三者凡退に仕留めるなど見事なピッチングで打線の援護を待った。  試合が動いたのは六回。一死後、杉内は4番・ルナに左翼スタンドぎりぎりに飛び込むソロホームランを浴びる。先制を許し、さらに続くナニータにもヒットを与えたが、福田を遊撃併殺打に打ち取り最少失点で切り抜けた。  追いつきたい打線は七回表、先頭の亀井が内野安打で出塁。一死後にアンダーソンが右翼前に落ちるヒットを放ち、一死一、三塁。この試合初めて得点圏にランナーを進めた。しかし、後続が打ち取られ無得点に抑えられた。  打線は八回も大野を攻める。相川と代打の阿部に連打が出ると、続く長野は四球を選び無死満塁。このチャンスで打席に入った片岡はしぶとく二遊間へタイムリー内野安打を放つ。さらに一死後、坂本が中堅オーバーの2点タイムリー二塁打を放ち、この回試合をひっくり返した。さらに橋本も犠牲フライで続き、1点を追加。この回一挙4得点を挙げ、巨人がこの試合初めてリードを奪った。  7回1失点の杉内に代わり、八回から巨人は継投へ。八回は山口とマシソン、九回は澤村が登板し無失点でリレー。八回の集中打で逆転した巨人が4対1で勝利を収め、中日との対戦成績を4勝4敗の五分に戻した。
5.22中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの7回戦。試合は終盤までもつれるシーソーゲームとなった。先発のポレダは二回に先制を許すが、粘りの投球で8回を2失点に抑える。打線は2対2で迎えた九回、代打の代打・高橋由が勝ち越しのタイムリーを放つなどで2点の勝ち越しに成功。最後は守護神・澤村が締め4対2で勝利した。ポレダは5勝目を挙げ、高木勇、菅野らに並びハーラートップタイとなった。  先発のポレダは初回を三者凡退に抑える上々の立ち上がり。しかし二回、2本のヒットと死球で無死満塁とすると併殺打の間に1点を許し先制点を与えてしまう。  一方の打線は初回、吉見の前に三者凡退に終わる。二回にはアンダーソンがチーム初ヒットを打つも、後続が併殺に倒れ無得点。しかし、三回に反撃に出る。寺内のヒットと四球で一死一、二塁とすると長野が中堅に同点のタイムリーヒットを放ち試合を振り出しに戻した。  ポレダは三、四回はともにヒットで走者を出すも要所を締め無失点。五回には三者凡退に抑え、中日打線に主導権を与えない。  打線は六回、三回の同点以降打ちあぐねていた吉見を捉える。二死から亀井が右中間に二塁打を放つと、坂本が三遊間を抜けるタイムリーヒットを放ち勝ち越しに成功する。  援護をもらったポレダは六回を無失点で切り抜けるが、七回にエルナンデスに同点ソロホームランを浴び、再び試合を振り出しに戻されてしまう。  同点とされ迎えた八回、打線はこの回から登板した2番手・浅尾を攻め立てる。先頭の長野が内野安打で出塁すると、片岡が送りバントを決め得点圏へ進める。そして亀井の四球などで二死一、三塁とし、浅尾をマウンドから引きずりおろした。その後、坂本の二盗で二死二、三塁までチャンスを広げるが、後続が内野ゴロに倒れ勝ち越しはならなかった。  ポレダは八回、ヒットと敬遠で二死一、二塁のピンチを背負うが、後続を外野フライに仕留め、九回の攻撃に望みをつなげる。  2対2で迎えた九回、先頭の阿部がヒットで出塁すると、続く橋本が送りバントを決め一死二塁。寺内のヒットと盗塁で一死二、三塁とすると代打・矢野の代打・高橋由が前進守備の一、二塁間を抜けるタイムリーを放ち勝ち越しを決める。その後も一死一、三塁で長野の内野ゴロの間に1点を追加し、この回2点の勝ち越しに成功する。  2点リードで迎えた九回のマウンドには澤村が登る。澤村は一死からエルナンデスにヒットを浴びるが、右翼・橋本の好返球で、二塁で封殺、二死を取る。そして、代打・小笠原から空振り三振を奪い試合終了。シーソーゲームを制した巨人は4対2で勝利。ポレダは高木勇、菅野らに並ぶハーラートップタイの5勝目を手にした。
5.21阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの11回戦。巨人・マイコラス、プロ初登板初先発となった阪神・横山の投げ合いで、前夜に続き五回まで0対0が続いた。六回、巨人がアンダーソンのタイムリー二塁打で先制する。しかし八回、3番手・マシソンが逆転を許してしまい、そのまま試合終了。マイコラスは来日5度目の先発で、八回途中まで2安打無四球の好投も初白星とはならなかった。阪神に今季初の連敗で、対戦成績は7勝4敗となった
5.20阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの10回戦。巨人・大竹、阪神・藤浪の両先発の息詰まる投手戦は、五回まで0対0が続いた。均衡が破れたのは六回、大竹がゴメスにタイムリーを浴びて先制を許す。今季3試合目の先発で7回1失点と好投した大竹だったが、打線は2安打のみの完封負けを喫した。対阪神戦の連勝は4でストップ、対戦成績は7勝3敗となった
5.19阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの9回戦。巨人打線が序盤から主導権を握る。二回に阿部の今季第1号2ランホームランで先制すると、三回には押し出し四球と井端の2点タイムリー二塁打、四回には長野の本塁打も飛び出し、序盤で6点のリードを奪った。六回にはアンダーソンの2点タイムリーヒットでダメ押し。投げては先発の菅野が被安打4、三塁も踏ませない圧巻の投球でプロ入り初完封。投打ががっちりかみ合い8対0で勝利し、首位DeNAとのゲーム差を2に縮めた。  阪神先発は岩田。  二回、打線は一死からアンダーソンが二遊間を破るヒットで出塁を果たす。すると続く阿部が右中間スタンドへ2ランホームランを叩き込み、巨人が2点を先制する。  その裏、先発の菅野は先頭の福留にヒットを許す。しかし、伊藤隼を中堅フライに打ち取ると、上本の打球は一塁手・アンダーソンの正面に飛び、併殺打に。阪神打線に反撃のチャンスを作らせなった。  打線は三回、阪神のミスから追加点を奪う。二死から片岡がヒット。続く亀井が放った遊撃正面の打球を鳥谷がはじくと、坂本も四球でつなぎ、二死満塁とする。ここでアンダーソンも四球を選び、押し出しで1点を追加。さらに続く井端が左翼線へ2点タイムリー二塁打を放ち、この回3点を追加した。  四回は先頭の長野が右翼ポール際へ飛び込む本塁打を放ち、リードを6点に広げた。  菅野は快調な投球で阪神打線を手玉に取る。三回から五回までを完璧に抑えた。  六回、一死から大田が左翼線への二塁打を放つ。二死後、二つの四球で満塁とすると、アンダーソンが中堅へ弾き返し、試合を決定づける8点目を奪った。  直後の六回裏、菅野は先頭の梅野に二塁打を浴び、この試合始めての長打を許す。しかし代打・新井を三塁ゴロに打ち取ると、続く二者も凡打に仕留め、阪神打線の勢いを断ち切った。  菅野は九回まで危なげなく投げきり、8対0で試合終了。菅野はプロ入り3年目で公式戦初完封を達成した。首位DeNAが敗れたため、ゲーム差は2に縮まった
5.17ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの9回戦。先発の高木勇は三回にタイムリーを浴び1点の先制を許してしまう。その後も粘投を続けるが、七回にも追加点を許し8回2失点で降板する。打線は3併殺を喫するなど、終始、好機を生かせず無得点。0対2で敗れた。
5.16ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの8回戦。巨人は三回、二死からチャンスを作り亀井、坂本の連続タイムリーで2点を先制。しかし、直後に先発の杉内が2ランホームランを浴び、試合は振り出しに戻る。だが、その裏、二死三塁から、杉内が自ら勝ち越しのタイムリーヒットを放つ。この1点のリードを救援陣が守り切り、ヤクルトに連勝。杉内は投打にわたる活躍で、4勝目を挙げた。  先発は巨人が杉内、ヤクルトが石川。ベテラン左腕同士の投げ合いとなった。  巨人打線に初ヒットが出たのは三回二死。大田の詰まった打球は三塁手の前に転がり、これが内野安打となる。井端も9球粘って四球でつなぎ、この試合初めて得点圏に走者を進める。ここで亀井が中堅に弾き返すタイムリーヒットで大田が生還。なおも二死一、三塁のチャンスで坂本も技ありの打撃で左翼にタイムリーヒットを放ち、この回、2点を先制した。  リードをもらった杉内だが、波に乗り切れない。一死から荒木に初ヒットを許すと、川端に2ランホームランを打たれ、あっさりと同点に追い付かれてしまう。  その裏、再び巨人打線が石川を攻め立てる。先頭の村田が右中間への二塁打でチャンスメーク。長野の中堅フライで三塁に進塁する。しかし、小林は空振り三振に倒れツーアウト。打席には投手の杉内がそのまま入る。ここで自らを援護するタイムリーヒットをセンター前に放ち、勝ち越しに成功した。  杉内は五回を危なげなく抑えるが、六回に再びピンチを背負う。二塁打と四球、送りバントで一死二、三塁と一打逆転のピンチを迎える。だが、ここから杉内が粘りを見せる。フルカウントから川端を見逃し三振に。畠山を四球で歩かせ満塁とされるが、雄平を右翼フライに打ち取って、6回3安打2失点、7三振を奪い、リードを守ったままこの回で降板した。  巨人は七回に小山、八回は山口が登板。味方の好守にも助けられ、それぞれ三者凡退に抑える。  追加点の欲しい巨人打線だが、同じく継投策に入ったヤクルト救援陣を攻略できない。八回、3番手のオンドルセクから先頭の井端が四球、ダブルプレーの後、坂本のこの試合2本目のヒットも飛び出すが、無得点に終わった。  九回は抑えの澤村がマウンドに上がる。連投の澤村は、先頭の川端にヒットを打たれ、同点の走者の出塁を許す。しかし、相性の悪い畠山を見逃し三振、雄平を二塁併殺打に打ち取って試合終了。連夜の1点差ゲームを制し、このカードの勝ち越しを決めた
5.15ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの7回戦。試合はポレダ、小川の投手戦となり、六回まで両チームとも無得点で試合は進んだ。均衡が破れたのは七回裏。巨人は坂本の今季第1号となる2ランホームランで先制。ポレダが八回途中無失点の好投。九回は澤村が1点を失い、なお一死満塁の逆転のピンチを背負ったが併殺打でしのぎ、2対1の接戦を制した。  巨人先発はポレダ。7連敗中のヤクルト先発はエースの小川。  先発のポレダは完璧な立ち上がりを見せる。初回、二回を三者凡退に抑え、ヤクルト打線に隙を与えない。四回に二死三塁、五回にも一死二、三塁のピンチを背負ったが、堂上のファインプレーなどバックにも助けられ、得点を与えなかった。  一方、巨人打線も小川を打ちあぐねる。安打は初回、二回のそれぞれ1本に抑えられ、三回から六回までは走者すら出せない。  何とか得点したい打線は七回裏、先頭の亀井がヒットで出塁し、打席は4番・坂本。代走の鈴木尚がバッテリーにプレッシャーをかける中、フルスイングした打球は左中間スタンドへ飛び込む1号2ランホームラン。一軍復帰したばかりの主将に、大事なところで待望の今季初アーチが飛び出し、均衡が破れた。  援護をもらったポレダは、無失点の好投を続けたが、原監督は八回一死無走者で降板を決断。2番手のマシソンも2人の打者をしっかり抑え、2対0のまま試合は九回へ進む。  九回表、マウンドは守護神の澤村。澤村は先頭の荒木にヒットを許すと、一死後、制球が定まらず三連続四死球を与えて1点を奪われる。なおも一死満塁のピンチが続いたが、最後は中村を遊撃併殺打に抑え、2対1で試合終了。一打逆転の大ピンチをしのぎ、ヤクルトとの対戦成績を4勝3敗とした。
5.14広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの11回戦。打線は二回にアンダーソンの逆転2ランホームラン、片岡のタイムリーでいったんは2点をリード。しかし先発のマイコラスは初回の先頭打者ホームランに続き、四回には同点2ランを浴びると、五回には2点の勝ち越しを許してしまう。打線は八回に1点差に詰め寄り、九回は一打同点のチャンスも作ったがあと一歩及ばず、4対5で敗れた
5.13広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの10回戦。巨人は三回、大田の今季1号のソロホームランで先制すると、投手陣がこの1点を完封リレーで守り切った。4月1日以来の先発となった大竹は、粘り強い投球で七回を3安打無失点。広島打線に三塁を踏ませなかった。八回はマシソン、九回は澤村が広島打線の追撃をかわし、1対0で勝利した。大竹は今季初勝利を挙げた。  大竹は初回、広島の上位打線を三者凡退に抑え、上々のスタートを切る。  広島先発は大瀬良。巨人は、この試合から一軍復帰の坂本が4番、阿部が5番に座る打線で迎え撃つ。  初回の攻撃、二死から3番に抜擢された堂上がヒットで出塁。4番・坂本が打席に立ったが、ここは右翼フライに倒れた。  三回、巨人が先制に成功する。1番に入った大田が大瀬良の変化球を完璧に捉えると、打球は高々と上がってレフトスタンドへ。大田の今季初となるソロホームランで、巨人が1点のリードを奪った。  直後の四回、大竹は先頭の菊池に出塁を許すも、続く丸を併殺打に打ち取り、広島打線にチャンスを与えない。  四回、二死から長野が敵失で出塁を果たす。続くアンダーソンがヒット、村田が四球を選んで二死満塁のチャンス。しかし、後続が倒れた。  大竹は六回、二死から菊池に二塁打を打たれる。しかし、丸を左翼フライに打ち取り、得点は許さない。大竹は続く七回も無失点で切り抜けた。  その裏、巨人は先頭のアンダーソンが左翼へのヒットで出塁。原監督は代走に“切り札”の鈴木尚を起用。続く村田がしっかりと送りバントを決め、一死二塁。原監督はここで好投の大竹に代えて、代打・高橋由を打席に送って勝負に出たが、高橋由は二塁ゴロに倒れる。続く大田も右翼正面のフライに倒れ、追加点は奪えない。  八回、2番手のマシソンがマウンドへ。マシソンは2本のヒットを浴びて、二死一、三塁のピンチを背負う。さらに二盗を許し、二死二、三塁とされたが、菊池を一塁ファウルフライに打ち取った。  九回、マウンドには守護神の澤村が登る。澤村は二死を取った後、連打を浴びて一、三塁とされ、一打同点のピンチに。しかし、気迫の投球で代打・堂林を空振り三振に切って取り、試合終了。巨人は1対0で投手戦をものにし、広島に2連勝。対戦成績を5勝5敗とした。大竹は7回無失点の好投で今季初勝利を飾った。
5.12広島東京ドームで行われた広島東洋カープとの9回戦。試合は両エースの菅野、前田の投げ合いとなり、五回まで両軍無得点が続くが、六回に菅野がタイムリー二塁打を浴び、試合が動く。しかし七回、中日から移籍後初スタメンの堂上のタイムリー二塁打で同点。直後、前田の暴投の間に勝ち越しに成功する。菅野は7回1失点の粘投。最少点差のリードを救援陣が守り切り、カード初戦を制した。  先発は巨人が菅野、広島が前田。今季3度目のエース対決となった。  初回、菅野はいきなりピンチを迎える。先頭の田中を四球で歩かせると、続く菊池にヒットエンドランを決められ、無死一、三塁。しかし、ここからエースがギアを上げる。丸とロサリオをフライに打ち取ると、5番の松山にも強気の投球で空振り三振に仕留め、無失点でこのピンチを切り抜けた。  巨人打線は二回、前田を攻め立てる。一死からこの日40歳の誕生日を迎えた井端が右翼へ運び、チーム初ヒット。今季初スタメンの堂上も続き、一死一、二塁とすると二死後、小林が左翼にヒットを放つ。しかし、二塁走者の井端は本塁でタッチアウトとなり、先制はならなかった。  その後は両エースによる白熱した投手戦が展開される。巨人打線は広島の相次ぐ好守にも阻まれ、三回以降は無安打に抑え込まれてしまう。  均衡が破れたのは六回。一死から丸が三塁強襲の内野安打で出塁する。ここで4番ロサリオが放った打球は中堅方向へ。大田が必死に追いかけるも、そのグラブには収まらず、タイムリー二塁打となり、手痛い先制を許してしまった。  追う巨人は七回、井端がきょう2本目のヒットで、3イニングぶりに走者を出す。すると、続く堂上が左中間にタイムリー二塁打を放ち、試合は振り出しに。ようやく前田を捕らえた巨人打線は、なおも攻撃の手を緩めない。内野ゴロと死球で二死一、三塁の好機を作ると、巨人ベンチは菅野に代打・アンダーソンを送る。すると、この場面で前田が暴投。三塁走者の堂上が生還し、この回逆転に成功した。  八回はマシソン、九回は守護神の澤村がマウンドへ上がり、無失点で試合を締めた。エース対決を制した菅野が4勝目を手にし、前週のマツダスタジアムで3連敗の嫌な流れを断ち切った。
5.10DeNA新潟で行われた横浜DeNAベイスターズとの8回戦。巨人は初回に大田の今季初打点となるタイムリーヒットで1点を先制するも、先発の高木勇が逆転を許し主導権を握れない。打線は中盤、DeNA先発の須田を打ちあぐねたが、七回に2番手のエレラを捕らえ、井端の同点打で試合は振り出しに。しかし八回、高木勇が満塁のピンチを背負うと、タイムリーヒットと暴投で2点を勝ち越され、2対4でDeNAに敗れた。高木勇はプロ初黒星で、開幕連勝記録は5で止まった
5.9DeNA新潟で行われた横浜DeNAベイスターズとの7回戦。巨人先発の杉内は初回に筒香にタイムリーを浴びて先制を許す。しかしその後は立ち直り、リリーフ陣も無失点でバトンをつなぐ。打線は1点が遠かった九回二死三塁、亀井が値千金の同点タイムリーを放ち、試合は延長戦に突入。延長十一回、途中出場の鈴木尚がこの試合2つめの盗塁を決めると、暴投の間に三塁を陥れる。ここで小林の遊撃ゴロの間に鈴木尚が生還。好走塁の連続で劣勢の展開を跳ね返し、延長戦を制した。巨人は連敗を4で止め、首位DeNAとのゲーム差を1.5に縮めた。  巨人先発は前回登板から中3日の杉内。DeNAは山口。  初回にノックアウトされた前回登板のリベンジを果たしたかった杉内だったが、この日も立ち上がりを攻められる。四球で出した走者を暴投で二塁に進めると、筒香の打球は二塁ベースに当たり、遊撃への内野安打となった。この間に二塁走者が生還し、先制を許す。  不安定な立ち上がりだった杉内だが、その後は立ち直る。二回から四回まで毎回三者凡退に抑え、打線の援護を待つ。 五回、杉内は先頭の井手に二塁打を打たれ、ピンチを招く。だがここは2者連続三振を奪うなど踏ん張り、無失点で切り抜けた。杉内は5回を投げて1失点、9奪三振でマウンドを降りた。  一方の打線は山口の前に手が出ない。七回二死から大田が三塁への強い打球を打つと、これが相手の送球エラーを誘ってようやく二死二塁のチャンスを迎えるが、アンダーソンが空振り三振に倒れ、1点が遠い。  六回は戸根、七回は今季初登板の田原誠、八回は高木京がマウンドへ。3投手ともに無失点に抑えて役割を果たした。  投手陣の頑張りに応えたい打線は九回、先頭の金城の強い打球を一塁手ロペスが弾き、この試合初めて先頭打者が出塁する。続く小林の打席で代走・鈴木尚がすぐさま二盗、小林は送りバントを決めて一死三塁とこの日最大のチャンスを迎える。代打の高橋由は三振に倒れるが、続く亀井はしぶとく一、二塁間を破る値千金の同点タイムリーヒット。土壇場で試合を振り出しに戻した。  直後のマウンドに上がった澤村が無失点に抑え、試合は延長戦に突入。澤村は十回も無失点に抑え、DeNA打線の勢いを封じた。  延長十一回、巨人は先頭の寺内が13球粘った末に死球で出塁する。続く鈴木尚は二塁ゴロに倒れ、走者が入れ替わる。すると鈴木尚が今日2つ目の盗塁を決め、さらに暴投の間に三塁を陥れてチャンスを広げる。ここで小林の遊撃ゴロが高く弾む間に鈴木尚が生還。鈴木尚の快足で貴重な1点をもぎ取った。  十一回裏のマウンドには山口。先頭打者のヒットと犠打で一死二塁とされるが、後続を断って試合終了。相手投手陣にわずか3安打に抑えられた巨人が苦しみながらも逆転勝利し、連敗を4で止めた。
5.8DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの6回戦。巨人は初回、アンダーソン、井端の連続タイムリーヒットで2点を先制すると、三回から五回にも小刻みに得点を重ねリードを奪う。しかし、巨人先発のポレダが四回に1点を返されると、五回に2本のタイムリーヒットを浴び5回途中4失点で降板。さらに3番手の山口が七回に、井手の2点タイムリーヒットで逆転を許し、5対6で逆転負け。首位攻防3連戦の初戦を落とし、DeNAとのゲーム差は2.5に広がった。
5.6広島ゴールデンウィーク最終日、マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの8回戦。巨人先発の菅野は、守備の乱れもあり三回までに4点を失う苦しい投球。打線も五回まで1安打に抑えられ、なかなか点が奪えない。六回に橋本のタイムリーでようやく1点を返す。その後、4番・大田、途中出場の長野がともに2安打を放つなど、チャンスは作ったがあと1本が出なかった。巨人は今季2度目の同一カード3連戦3連敗を喫した。菅野は黒星先行となる4敗目
5.5広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの7回戦。巨人先発の杉内は初回、広島打線の猛攻を受け、5点を奪われたところで降板。2番手の笠原も勢いを止められず、巨人は初回で計10失点を喫した。二回、三回も広島打線の攻勢は続き、三回までに0対13と大量リードを奪われた。一方、打線は広島先発・前田の前に沈黙。8回、2番手のザガースキーから長野がソロホームランを放ったが、得点はこの1点のみ。巨人は1対13の大差で敗れ、2連敗。リーグ首位の座をDeNAに明け渡した
5.4広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの6回戦。巨人は初回、アンダーソンのタイムリーで先制に成功する。一方、巨人先発の田口は五回まで広島打線を無得点に抑えたが、六回、二死から2本のタイムリーを浴びて逆転を許してしまう。直後の七回、巨人は實松のソロホームランで2対2の同点としたが、九回裏、一死満塁の場面で守備陣にミスが生じ、痛恨のサヨナラ負け。巨人の連勝は3でストップした。
5.3阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの8回戦。一進一退の攻防が続き、3対3で迎えた六回、代打の金城が勝ち越しの2点タイムリーを放つと、その後は巨人打線が爆発。八回には鈴木尚に6年ぶりの一発となる3ランホームランが飛び出すなど、阪神を突き放した。先発の高木勇は粘りのピッチングで開幕から無傷の5連勝。17安打10得点と打線がかみ合った巨人が快勝し、首位をがっちりと固めた。  巨人先発はルーキー高木勇。阪神は能見。  高木勇は二回、先頭の福留に右翼フェンス直撃の二塁打を浴びるなど、一死一、三塁のピンチ。ここで藤井の遊撃ゴロの間に先制点を奪われた。さらに三回も、2つの四球とヒットで無死満塁のピンチを背負うと、一死後に福留に犠牲フライを許し、0対2と点差を広げられた。  早く追いつきたい巨人は三回裏、ヒットの橋本を一塁に置き、片岡が左翼スタンドぎりぎりに飛び込む同点2ランホームラン。巨人が2対2と試合を振り出しに戻した。  さらに打線は四回にも井端、村田の連打でチャンスを作ると、小林が右中間への勝ち越しタイムリー二塁打。3対2と巨人がこの試合初めてリードを奪った。しかし、五回に高木勇が福留にタイムリーを浴びて再び同点に。一進一退の攻防が続く。  勝ち越したい打線は六回、先頭のフランシスコがヒットで出塁。さらに村田のヒットなどで二死一、三塁と得点圏に走者を進めた。すると原監督は高木勇に替え、金城を打席に送る。その金城は能見の2球目を振り抜くと、左翼線を破る2点タイムリー二塁打。値千金の一打で、巨人が2点を勝ち越し、高木勇に勝ち投手の権利がついた。  阪神の能見が6回5失点で降板すると、巨人打線は、すぐさまたたみかける。片岡、長野の連打などで無死一、三塁とすると、大田の打席で相手バッテリーにミスが生じて1点を追加。さらに大田の内野安打などで一死二、三塁の場面で、寺内のスクイズがフィルダースチョイスとなり、7対3とリードを広げた。  八回には一死一、二塁の場面で、鈴木尚は初球をフルスイングすると、打球は左翼スタンドに吸い込まれる3ランホームラン。自身2009年以来となる一発が飛び出し、ダメ押しの10点目を挙げた。  七回以降、継投に入った投手陣。七回は山口が危なげなく抑えると、八回には戸根、九回には宮國がそれぞれ三者凡退に仕留めて反撃を許さなかった。6回3失点の高木勇は開幕から無傷の5連勝。東京ドームの阪神2連戦を連勝で終え、首位をがっちりキープした。
5.2阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの7回戦。先発のポレダは序盤こそピンチを背負うも、四回以降尻上がりに調子を上げて阪神打線を抑えていく。一方、巨人打線も阪神・藤浪に苦戦を強いられ、試合は中盤まで動かなかった。しかし七回、巨人は来日初出場となったフランシスコのタイムリーで先制。この1点をマシソン、澤村のリリーフ陣が守りきり、阪神との接戦を1対0で制した。  巨人先発はポレダ。阪神先発は藤浪。  ポレダは初回から粘りのピッチングを見せる。二、三回は得点圏にランナーを背負いながらも、要所を締める内容で得点は与えなかった。  一方、巨人打線は藤浪を打ちあぐねる。三回までヒット1本に抑えられ、二塁すら踏めない。  四回、巨人は先頭の片岡がヒットで出塁、さらに暴投の間に二塁へ進み得点圏にランナーを置いた。アンダーソンの内野ゴロで一死三塁までチャンスを広げたが、後続が倒れ先制点とはならなかった。  ポレダは尻上がりに調子を上げる。四回、五回、七回を三者凡退に抑えるなど、見事な投球で打線の反撃を待った。  何とか得点したい巨人打線は七回、先頭の大田がフェンス直撃の二塁打で先制のチャンスを作る。ここで打席には、この日初スタメンのフランシスコ。フランシスコは一塁強襲の内野安打を放ち、この間に大田が二塁から一気に本塁まで生還。来日初安打となるフランシスコのタイムリーヒットで、巨人が1点の先制に成功した。  ポレダは、八回に二死二塁のピンチを背負ったところで降板。このピンチを2番手のマシソンが断ち切り、1対0のまま試合は九回へ。  九回表、マウンドは守護神の澤村。先頭の福留にヒットを許し二死三塁までピンチを広げたが、最後は代打・伊藤隼を二塁ゴロに仕留めて1対0で試合終了。リリーフ陣が最後まで1点を守り抜き、阪神との対戦成績を5勝2敗とした
4.30中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの6回戦。巨人は橙魂ユニフォームを着用してこの試合に臨んだ。巨人は四回、村田の3ランホームランで先制する。先発のマイコラスも中盤まで好投するも、6回に3ランホームランを浴び同点とされてしまう。しかし七回、村田の四球をきっかけに、敵失と押し出し四球で2点を勝ち越すと、このリードを救援陣が守りきった。また、一軍昇格即4番を務めた大田が2本の二塁打を含む3安打猛打賞の活躍。チームは今季初の単独首位に浮上した。  巨人、中日共に先発は初勝利を狙うマイコラスとバルデス。  マイコラスは初回を三者凡退で終えるも、二回に突如制球が乱れだす。二死からエルナンデスをストレートの四球で歩かせると、続く高橋周にもストライクが入らない。甘く入ったボールを中堅に運ばれ、二死一、三塁とされる。しかしここは谷繁を右翼フライに打ち取り、無失点で切り抜けた。その後は尻上がりに調子を上げていき、安定した投球を見せる。四回に苦手の左打者にヒットを許すが、後続を抑え得点を許さない。  投手戦が予想された矢先、巨人打線がバルデスに襲い掛かる。二死から4番の大田が中堅にヒットを放つと、井端も左翼へのヒットで続く。チャンスで打席には村田。初球を振り抜くと、打球は左中間スタンドへ。村田の先制3ランホームランで巨人が主導権を握ったかに見えた。  五回も打者を3人で終え、勝利投手の権利を得たマイコラス。六回もマウンドに上がるが、3巡目を迎えた中日打線につかまる。2本の内野安打などで無死一、三塁とされ、3番・平田に3ランホームランを浴び、同点とされてしまう。  その裏、大田が左翼線への二塁打で再びチャンスを作る。しかし、井端は右翼フライに終わり勝ち越しとはならなかった。  マイコラスは七回もマウンドに上がるが、二死から大島に右翼線に二塁打を打たれ、降板、来日初勝利はまたも持ち越しとなった。マウンドには山口が上がる。亀沢を投ゴロに抑え、相手にリードは許さない。  勝ち越したい巨人打線は七回、村田の四球と長野の二塁打で無死二、三塁と絶好の好機を作る。實松の三塁ゴロを、高橋周が本塁に悪送球。思わぬ形で勝ち越した巨人は、その後も攻撃の手を緩めない。相手の失策とヒットで一死満塁とする。変わった中日の2番手・田島から、片岡の代打・高橋由が押し出し四球を選び、この回2点のリードを奪う。  八回をマシソンが三者凡退に抑えると、九回は守護神の澤村が登板。二死から代打の小笠原に二塁打を浴び、ピンチを招くが、後続を打ち取り試合終了。山口に今季初白星がついた。試合後、同率首位のヤクルトが阪神に敗れたため、単独首位に浮上し、4月を終えた
4.29中日東京ドーム観戦した。東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの5回戦。序盤は菅野、山井のエース対決にふさわしい投手戦となったが、四回に菅野がタイムリー二塁打とスクイズで2点を失うと、五回にも失点を重ね4失点。打線も中日投手陣を攻略できず、七回に村田の内野ゴロの間に1点を返すのがやっと。投打がかみ合わず1対5で中日に敗れた
4.28中日東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの4回戦。巨人は初回に坂本、金城の重盗で先制。四回、先発・坂本に代わった4番・村田が、9試合ぶりとなる2号ソロを放って追加点を挙げる。さらに七回、金城にも2点タイムリー二塁打が飛び出し4点差として、試合を優位に進める。九回に1点を失うものの、チームは2連勝でヤクルトと同率首位に並んだ。先発・杉内は今季最長の7回を最多タイ9奪三振無失点で無傷の3連勝、通算150勝まで残り11とした。  巨人先発は杉内。初回、先頭・大島から空振り三振を奪うと、後続も打ち取り三者凡退と順調な立ち上がりを見せる。  その裏、ここまで防御率リーグトップの中日先発・大野に対し、先頭・金城が右翼線への二塁打で出塁。片岡の送りバント、坂本の四球などで二死一、三塁とすると、アンダーソンの打席で坂本が二盗。送球間に金城は本塁へと生還して重盗で先制に成功する。  四回、ふくらはぎ痛の先発・坂本に代わり4番に入った村田が振り抜いた打球は、レフトスタンドへ一直線。9試合ぶりの2号ソロで追加点を挙げる。  杉内は好調なピッチングを続ける。二回、先頭・福田にヒットを許し、二死から堂上に四球を与えるが、続く桂を打ち取りピンチをしのぐ。三回以降は、降板するまで内野安打による1人のランナーを許すのみの素晴らしい投球。今季最長7回を投げ、最多タイの9奪三振を記録した。  さらなるリードを狙う打線は七回、先頭の中井、實松、代打・長野の3連続ヒットで満塁とすると、続く金城の打球は右翼線へ。タイムリー二塁打で2点を追加し、4点差で終盤を迎える。  八回、山口が無失点に抑えると九回は戸根が登板。先頭からの連打などで一死一、三塁とすると、ここで澤村が登板。福田にタイムリーを浴び、1点を失うものの後続を打ち取り試合終了。澤村はリーグトップタイ8セーブ目。今季中日戦は初勝利、2連勝でヤクルトと並び同率首位となった。
4.26ヤクルト神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの6回戦。巨人は初回に橋本のタイムリー二塁打で先制、三回には片岡のソロホームランで試合を優位に進める。1点差に詰め寄られたものの、八回に小林のタイムリーヒットなどで貴重な追加点を挙げ、ヤクルトを突き放した。先発の高木勇は7回1失点の好投でリーグ単独トップの4勝目。九回を締めた澤村はリーグトップタイの7セーブ目。巨人はヤクルトとの首位攻防第3戦を制し、ゲーム差を1とした。  巨人の先発は開幕から3勝負けなしの高木勇。ヤクルトは今季初登板の八木。  巨人は初回、先頭の金城が左翼前ヒットで出塁すると、続く片岡への初球がボークとなり金城は二塁へ。片岡が送って一死三塁。ここで迎えた橋本は右翼線を破るタイムリー二塁打を放ち、巨人が幸先よく先制した。三回には二死から片岡が右翼席にソロホームランを放ち、序盤から試合を優位に進めた。  高木勇は初回、二回と一人のランナーも許さない素晴らしい立ち上がりを見せる。三回には先頭打者に四球を与えるも後続を危なげなく断った。四回は先頭の上田にセーフティバントを決められ、初ヒットを許す。しかしその直後にすばやい牽制球で上田をアウトにし、自らピンチの芽を摘んだ。 しかし五回、先頭の畠山にソロホームランを浴び、1点差に迫られてしまう。  嫌な流れの中で迎えた七回、高木勇は先頭の3番・川端に左翼にヒットを打たれ、続く4番・雄平の打球は左翼後方へ。しかしこの打球をアンダーソンが左中間でジャンピングキャッチ。抜ければ同点の当たりを好守備に助けられて高木勇が踏ん張り、後続も抑えた。高木勇は7回を投げて被安打3、1失点でマウンドを降りた。  直後の八回、粘りを見せた高木勇にようやく打線が応える。アンダーソンの四球と代打・村田の安打で二死一、三塁とヤクルトの4番手・秋吉を攻め立てる。ここで小林がしぶとく中堅に運び、待望の追加点。さらに続く代打・高橋由の安打で満塁とすると、金城の押し出し死球で4点目をもぎ取り、勝利を近づけた。  八回はマシソン、九回は澤村が無失点に抑えてゲームセット。連敗で迎えた首位攻防第3戦を白星で飾り、首位ヤクルトとのゲーム差を再び1とした。好投の高木勇はリーグ単独トップの4勝目、澤村はトップタイの7セーブ目となった
4.25ヤクルト首位攻防2戦目となった東京ヤクルトスワローズとの5回戦。巨人はデビューから好調の先発・田口が立ち上がりを攻められ、初回から3点を失う。さらに、三回に飯原のタイムリーヒットなどで2点を失い、序盤からヤクルトにペースを握られる展開となる。一方の打線は相手を上回る9安打を放ちながらも、あと一本が出ず。結局、最後までヤクルト先発・石川を捕らえきれず、0対5で完封負け。首位ヤクルトに2連敗を喫した
4.24ヤクルト神宮で行われた東京ヤクルトスワローズとの4回戦。同率1位同士の「首位攻防」3連戦の初戦、巨人は先発にポレダ、ヤクルトは小川をマウンドに送った。巨人は二回に先制を許すが、四回にアンダーソンのタイムリー二塁打で同点に追いつく。五回には好投を続けるポレダがタイムリーヒットを放ち、自らのバットで勝ち越しに成功する。しかし、七回二死から畠山に痛恨のソロホームランを浴び、試合は振り出しに。両者追加点を奪えないまま試合は延長に突入し、迎えた十回、3番手の澤村がヒットや死球で二死満塁のピンチを招き、川端に初球を中堅前に運ばれ、サヨナラ負け。首位攻防の初戦を落とし、巨人の連勝は3で止まった
4.22広島宇都宮で行われた広島東洋カープとの5回戦。試合は巨人・菅野、広島・前田の両先発による投手戦となった。巨人は初回、坂本のタイムリーヒットで先制したが、その後は6回まで毎回ランナーを出すも、追加点を挙げられない。一方、菅野は広島打線に隙を見せず、1対0のまま終盤に。八回、菅野は無死三塁のピンチを迎えたが、坂本の好守備にも助けられ、無失点で切り抜けた。9回は澤村が3人で片付け、1対0のまま試合終了。巨人は3連勝。北関東シリーズを全勝で終えた。  巨人・菅野、広島・前田の投げ合いは今季2度目。  菅野は初回から危なげないピッチングを披露。二死から丸に四球を与えたが、小林が盗塁を狙った丸を刺し、無失点に抑えた。  その裏、巨人打線は前田の立ち上がりを攻め立てる。先頭の金城がヒット、片岡が送りバントを決めるなどして二死二塁。ここで坂本が左翼前にタイムリーヒットを放ち、幸先良く1点を先制した。  続く二回、菅野は二死からロサリオにこの試合初めてのヒットを許す。続く田中にも左翼前に運ばれたが、二塁を狙った田中を一、二塁間で挟み込んでアウトにして、この回も得点を与えなかった。その後も菅野は広島打線をしっかりと抑えていく。  一方、菅野を援護したい打線は、五回まで毎回走者を出すものの、あと一本が出ず追加点を挙げられない。六回も一死から坂本が四球、アンダーソンがヒットで出塁し一死一、二塁のチャンスを作ったが、後続が倒れた。  試合は1対0のまま終盤に。しかし八回、完封ペースの菅野が、この試合最大のピンチを迎える。先頭のロサリオのフライを左翼のアンダーソンが落球。一気に塁を奪われ、無死三塁に。菅野は気迫の投球で2つの三振を奪うなどして、二死一、三塁。迎えた広島・安部は、菅野のボールを痛烈に打ち返したが、これを坂本がダイビングキャッチし、遊撃ライナーに抑えた。このファインプレーにも助けられ、菅野は8回3安打無失点でマウンドを降りた。  九回のマウンドは守護神の澤村が上がり、広島打線を3人で片付け試合終了。初回の1点を守り抜いた巨人が広島を1対0で下し、3連勝を飾った。巨人は中日をかわしてセ・リーグ2位に浮上。広島との対戦成績を3勝2敗とした。
4.21広島前橋で行われた広島東洋カープとの4回戦。インフルエンザで休養していた原監督が6試合ぶりに復帰した。巨人は二回、實松の遊撃ゴロの間に先制し、三回にもアンダーソンのタイムリー二塁打などで2点を追加。五回には橋本、坂本に2者連続のタイムリー三塁打が飛び出し、5対0と試合を優位に進める。六回に先発の杉内が崩れ、5対3と詰め寄られるが七回、井端の貴重なタイムリーヒットで追加点。リリーフ陣は粘りの投球で広島打線をかわし、試合終了。クリーンアップ全員にタイムリーが飛び出し、復帰した原監督に勝利をプレゼントした。 巨人先発は杉内、広島は大瀬良。  巨人打線は初回、大瀬良を打ちあぐねたが、二回に奮起する。一死から井端がヒットで出塁すると、続く村田は左中間にフェンス直撃の二塁打を放ち、一死二、三塁のチャンス。ここで實松の遊撃ゴロの間に井端が生還し、先制に成功する。続く三回も一死一、三塁のチャンス。橋本が二盗に成功すると、二塁手がボールをはじく間に長野が生還し、2対0。今日一軍登録され、5番に抜擢されたアンダーソンにも左中間を破るタイムリー二塁打が飛び出し、3対0とリードを広げた。  杉内は初回に二死一、三塁、二回にも一死三塁のピンチを背負うが、落ち着いた投球で五回まで得点を許さない。 巨人は五回、一死二塁のチャンス。ここで絶好調の橋本、4番坂本に2者連続タイムリー三塁打が飛び出し、5対0とリードを広げた。  このまま逃げ切りたい巨人だったが六回、杉内が広島打線に捕まる。梵にタイムリー二塁打を浴び、1点を返される。さらに田中に2ランホームランを浴び、5対3。2点差になったところで杉内は降板。リリーフ陣に後を託した。 2番手を託された笠原だったが、会沢にフェンス直撃となる三塁打を運ばれ降板。このピンチの場面でマウンドに上がったのは、ルーキーの戸根。戸根は大瀬良の代打・野間を空振り三振に抑え、流れを渡さなかった。  追い上げられ、いやなムードが漂う中、ベテランの一振りが勝利をぐっと近づけた。七回、片岡の二塁打、橋本の四球で無死一、二塁とすると、二死後に井端が一、二塁間を破るタイムリー。貴重な追加点で、6対3と点差を広げた。  巨人リリーフ陣は七回以降、毎回走者を背負うも粘りのピッチングで追加点を許さない。最後は6番手の澤村が空振り三振で仕留め、試合終了。クリーンアップ全員にタイムリーが飛び出し、今日復帰の原監督に勝利を届けた。
4.19阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの6回戦。巨人は三回に井端、五回に坂本がタイムリーヒットを放ち試合を優位に進めるが、先発の高木勇が六回、ゴメスに2ランホームランを浴びて、試合は振り出しに。八回に勝ち越しを許すが、九回に橋本がタイムリー二塁打を放って追いつき、延長戦に突入した。試合が決まったのは延長十一回。二死満塁から小林の2点タイムリーヒットでついに巨人が勝ち越し、5対3で熱戦を制した。  巨人先発は開幕4連勝を狙う高木勇。阪神は藤浪。  巨人打線は立ち上がりが安定しない藤浪からあと1本が出なかったが、三回、制球の乱れた藤浪を捕らえる。二死一、三塁の場面で井端が変化球をうまく捕らえ、右翼前へタイムリーヒット。いぶし銀の流し打ちで先制に成功した。  五回表、打線は二死から橋本が二塁打を放ち好機を作ると、4番坂本が三遊間を破るタイムリーヒットを放ち追加点を挙げる。  援護をもらった高木勇は、四回まで無失点のピッチング。ランナーを背負いながらも、要所を締める粘りの投球を見せ、勝ち投手の権利を得た。  しかし六回、先頭の西岡にヒットを許すと、一死後、ゴメスに左翼ポール際へ2ランホームランを浴び、試合を振り出しに戻される。  7回2失点でゲームを作った高木勇に代わり、八回は山口が登板。無死から上本、西岡に連打を許すなど、二死二、三塁のピンチを背負う。ここでマートンを二塁ゴロに打ち取ったかに見えたが、片岡の一塁への送球はわずかに高くそれてセーフ。この間に三塁走者の生還を許し、終盤に痛い1点を失った。  九回、なんとか追いつきたい巨人打線は、先頭の代打・高橋由がヒットで出塁。続く橋本が右中間を破る同点のタイムリー二塁打を放ち、土壇場で3対3の同点に追いついた。  山口の後を受けた澤村が九、十回を完璧に抑え、迎えた十一回表。先頭の橋本が四球を選ぶと、坂本が送りバント。ここで井端がこの日3本目のヒットでチャンスを広げる。二死二、三塁で阪神バッテリーは村田を敬遠。打席には小林。大事な場面で小林は中堅へ2点タイムリーヒットを放ち、巨人が勝ち越しに成功した。  その裏、マシソンがマウンドへ。ランナーを出しながらも無得点に抑え、そのまま5対3で試合終了。巨人が延長戦を制し、敵地甲子園でカード勝ち越しを決めた。
4.18阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの5回戦。巨人先発の田口は初回、ゴメスにタイムリーを浴びて先制を許したが、すぐに立ち直り、中盤まで阪神打線に追加点を許さない。五回には、田口が左翼にタイムリーヒットを放ち、自らのバットで試合を振り出しに戻した。しかし六回、再びゴメスにタイムリーを打たれて1点を勝ち越され、イニング途中でマウンドを降りた。後を受けたリリーフ陣は、再三ピンチを招きながらも粘りの投球で追加点を与えず、打線の援護を待った。だが、打線は阪神投手陣をとらえ切れず、1対2のまま試合終了。田口はプロ初黒星を喫し、巨人の連勝は5で止まった
4.17阪神今季初めて甲子園で行われた阪神タイガースとの4回戦。打線は初回、阿部と長野のタイムリーなどで4安打を集中し3点を先制。序盤から援護をもらった先発のポレダは要所を締め6回2失点の好投を見せる。そして山口、マシソン、澤村が阪神打線の追撃を振り切り3対2で勝利。巨人は伝統の一戦にふさわしい熱戦を制し、今季初の5連勝を飾った。  打線は初回から阪神先発・メッセンジャーを攻め立てる。一死から片岡と橋本の連打で一、三塁のチャンスをつくる。そして、4番・坂本の内野ゴロで片岡が生還し先制に成功。なおも、二死一、二塁のチャンスで阿部が右翼線にタイムリー二塁打を放ち1点を追加する。しかし、阿部が走塁で足を痛め、代走に小林が送られるアクシデントがあった。その後も井端の死球で二死一、二塁とすると、長野が左翼にタイムリーを放ち3点目。初回から試合を優位に進めた。  先発のポレダは一、二回ともにヒットで走者を許すが、要所を締め阪神打線にチャンスを与えない。三回は三者凡退に締め、序盤をしっかりと抑えた。  四回、ポレダが阪神打線につかまる。先頭の鳥谷にヒットで出塁を許すと、続くゴメスにタイムリー二塁打を浴び1点を失ってしまう。さらに一死三塁で福留にもタイムリー二塁打を許し、この回1点差に詰め寄られる。ポレダはその後も死球や暴投で、一死一、三塁のピンチを招くが、後続を断ちリードを守った。  打線は初回以降、毎回走者を出すが、追加点を挙げることができない。五回には二死から小林と井端の連打で二死一、二塁のチャンスを作るが、後続が倒れ無得点に終わる。  六回、ポレダは二死からヒットと四球で一、二塁に走者を背負うが、梅野を三振に仕留めて窮地を脱した。ポレダは6回2失点、勝ち投手の権利を手にして降板。リリーフ陣にマウンドを託した。  打線は六回、七回ともにメッセンジャーを打ちあぐねチャンスを作ることができず、突き放すことができない。  七回からは山口が登板。山口は三者凡退で1点のリードを守る好リリーフを見せた。  打線は八回、阪神リリーフ陣に対し攻勢に出る。先頭の井端がヒットで出塁すると、長野の送りバントで得点圏に進める。その後村田のヒットで一死一、三塁、さらに四球で二死満塁とチャンスをつくるが、あと一本が出ず。この回も追加点を挙げることができなかった。  八回はマシソンがマウンドへ。マシソンは一死からゴメスに四球を与えると、2つのバッテリーエラーで三塁に走者を進めてしまう。再び四球を与え、二死一、三塁と一打同点のピンチを背負うが、代打・関本を外野フライに打ち取りピンチをしのいだ。  打線は九回、先頭の橋本がこの試合2本目となるヒットで出塁。その後、盗塁などで二死三塁までチャンスを広げるが、この回も後続が倒れ無得点に終わった。  3対2で迎えた九回、マウンドには守護神・澤村が登る。澤村は二死から上本に投手強襲の内野安打を許すと、盗塁と西岡のヒットで二死一、三塁、長打が出れば逆転サヨナラの場面を迎えるが、鳥谷を内野ゴロに打ち取り試合終了。阪神の追撃を振り切り、3対2で勝利した巨人は連勝を5に伸ばした
4.16DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの5回戦。試合は巨人が投打に圧倒し完勝した。初回に橋本、坂本の連続タイムリーヒットで先制すると、四回には村田に待望のソロホームランが飛び出すなど五回までに5点を挙げる。さらに七回には橋本がこの日3安打目となる2ランホームランを放ち、試合を決めた。先発の菅野は7回1失点の好投で今季2勝目。7対1で勝利した巨人は今季初の4連勝を飾った。  巨人の先発は菅野。DeNAは高崎。  試合は初回から動く。先頭の金城がヒットで出塁し、片岡の送りバントで一死二塁。続く打席には、この日一軍昇格したばかりで、即3番に抜擢された橋本。その橋本は中堅フェンス直撃の先制タイムリー二塁打を放ち、見事期待にこたえる。さらに続く坂本にもタイムリーが飛び出し、2対0と巨人が試合の主導権を握った。  菅野は走者を出しながらも粘りのピッチングを展開。二回は失策とヒットなどで二死二、三塁のピンチを背負うが、黒羽根を見逃し三振に仕留め、無失点で切り抜けた。  打線は三回、一死から橋本がこの日2本目となる二塁打で出塁。二死後、阿部が右翼線を破るタイムリー二塁打を放ち、1点を追加した。  中盤を迎えても巨人は攻撃の手を緩めない。四回には一死から村田が右翼スタンドに今季第1号のソロホームランを運び4対0。五回には先頭の片岡が四球を選ぶと、すかさず盗塁。この盗塁で片岡はプロ野球史上29人目の通算300盗塁を達成した。さらに片岡は橋本の内野ゴロの間に三塁へ進むと、続く坂本がきっちりと左翼へ犠牲フライを放ち、着実に点差を広げた。  好投を続けていた菅野だったが五回、先頭のバルディリスにソロホームランを浴び1点を失った。  だが、七回にも打線が菅野を援護。センター前ヒットの金城を一塁に置き、一死一塁で打席に入ったのはこの日絶好調の橋本。橋本は高めのボールを思い切り引っ張り、右翼スタンドへ飛び込むダメ押しの1号2ランホームランを放つ。7対1と点差を6に広げた。  菅野は7回3安打1失点でマウンドを降り、八回は笠原、九回は戸根が登板。笠原は三者凡退、戸根も危なげなくDeNA打線を抑えて試合終了。11安打7得点と効率良く得点を重ねた巨人が7対1で勝利し、今季初の4連勝。DeNAとの対戦成績を4勝1敗とした
4.15DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの4回戦。両チーム無得点で迎えた七回、巨人は金城の移籍後初ホームランとなる1号3ランホームランで先制。先発・杉内は6回3安打9奪三振の好投で今季初勝利。七、八回はマシソン、山口とつなぎ、九回は澤村が締めて3セーブ目を挙げた。これでチームは今季2度目の3連勝で勝率5割復帰、DeNAとの対戦成績を3勝1敗とした。原監督がインフルエンザに感染して静養しているため、川相昌弘ヘッドコーチが監督代行を務めた。  巨人先発・杉内は初回、一死から桑原に三塁前への内野安打で出塁を許す。しかし、素早いけん制で刺し、続く梶谷も三振に仕留めて3人で攻撃を終わらせる上々の立ち上がりを見せる。その後も二回は三者凡退、三回からも、毎回ランナーを出すが五回まで三塁を踏ませない好投を続ける。  六回、先頭・石川の詰まった打球がレフト前に落ちる二塁打になると、桑原に四球を与え無死一、二塁とされる。梶谷から見逃し三振を奪うが、筒香の一塁ゴロで二死二、三塁とされ、この試合初めて三塁まで進まれる。ここで杉内はロペスに対しフルカウントとするが、6球目が見事内角に決まり見逃し三振を奪って後続を断つ。杉内は、6回114球3安打9奪三振無失点の見事な投球で降板した。  巨人打線はDeNA先発・モスコーソに対し六回までわずか2安打、3四球で三塁を踏むこともできなかった。しかし七回、一死から長野の遊撃内野安打と代打・セペダの四球などで二死一・二塁とする。ここで打席が回ってきたのはここ5試合1番を打つ金城。4球目の高めの球をたたくと打球は風にも乗って右翼スタンドへ一直線。金城の自身2年ぶり、移籍後初となる1号3ランホームランで先制する。  リードした巨人は七回、マシソンが登板。先頭・バルディリスの安打と黒羽根の四球などで一死一、二塁となるが、代打・後藤、石川を続けて外野フライに打ち 取り無失点。八回の山口も、ランナーを出すものの、筒香を併殺打に打ち取り3人で攻撃を終わらせる。  九回、4番手・澤村は二死から代打・荒波に四球で出塁を許すが、続く代打・関根を打ち取り試合終了。4投手の継投で4月5日以来、チームとして今季2度目の零封勝利。先発・杉内は今季初勝利で通算150勝まであと13とした。チームは今季2度目の3連勝で勝率5割に復帰、DeNAとの対戦成績を3勝1敗とした。
4.12ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの3回戦。巨人は開幕3連勝をねらう高木勇が先発。高木勇は、両先発の好投の前に、互いに本塁が遠く、試合は投手戦に。好投を続けていた高木勇は七回1点を先制される。その裏、巨人は一死満塁のチャンスを作ると、亀井が押し出しの四球を選び、同点。続く坂本も勝ち越しの押し出し四球を選び、二死後、井端も押し出し四球を選んでこの回一挙3点を奪った。八回にも坂本、阿部に連続タイムリーヒットが飛び出し、6対1の快勝。開幕からこの試合前まで3失点以下の試合を続けていたヤクルト投手陣を攻略し、連勝。このカード勝ち越しに成功した。  巨人の先発は右腕・高木勇。ヤクルトの先発は右腕・杉浦。  高木勇は初回を三者凡退に抑える最高の立ち上がり。二回、三回とヒットと四球でピンチを招くも、内角をつく強気のピッチングで後続を抑え、ピンチを切り抜ける。  一方打線はヤクルトの先発・杉浦をとらえられない。初回から四回まで毎回ランナーを出すものの、得点を奪えない。  高木勇は五回、六回を三者凡退に抑え、回を増すごとに調子をあげる。  両投手が好投し、試合は終盤へ。  七回、好投を続けていた高木勇がついにヤクルト打線につかまる。先頭の畠山に四球を与えると、森岡の送りバントと武内のヒットで一死一、三塁のピンチ。続く中村にタイムリーヒットを浴び、1点を先制された。  それでもその裏、打線が杉浦をとらえる。代打・セペダの四球と金城のヒットで一死一、三塁とし、杉浦を降板させる。2番手の左腕・中澤からも代打・高橋由が四球を選び、一死満塁とする。続く亀井が押し出しの四球を選び、すぐさま同点に追いつく。続く坂本も3番手の右腕・オンドルセクから押し出し四球を選び、勝ち越し。二死後、井端も押し出し四球を選び、この回3点。すべてフルカウントから、押し出しの四球を選ぶ粘り腰で逆転に成功した。  八回にも4番手の右腕・秋吉からヒットと相手の失策で一死満塁のチャンスを作ると、坂本に初めての4番としてのタイムリーヒットが飛び出し、4対1。続く阿部にも右翼越え2点タイムリーヒットが出て、6対1。九回表は守護神・澤村が締めて逃げ切った。  終盤に相手投手陣を攻略し、見事逆転勝利。開幕から3失点以下の試合を続けていたヤクルト投手陣を攻略した。先発高木勇は7回5安打1失点の好投で、開幕3連勝。チームはカード勝ち越しに成功した
4.11ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの2回戦。先発はプロ初登板初先発の2年目の左腕・田口。田口は二回に先制を許したが、プロ初安打となる自らのタイムリーで勝ち越しに成功し、7回1失点の好投で見事プロ初勝利を挙げた。打線は、「女房役」の實松が四回に同点タイムリーを放つなど6安打、田口の後を受けたリリーフ陣もマシソン、澤村が無失点に抑える安定感を見せた。チームは、田口の投打にわたる活躍で2対1で勝利。連敗を3で止めた。 巨人の先発は左腕・田口。ヤクルトの先発は左腕・石川。  田口は初回を三者凡退に抑える完璧な立ち上がり。しかし二回、ヒットで一死一塁とすると、田中浩に右中間へのタイムリー二塁打を浴び1点先制されてしまう。  打線は序盤からヤクルト先発・石川を打ちあぐねる。初回、三者凡退に終わると、二回にはヒットと四死球でつくった二死満塁のチャンスを生かせなかった。序盤は無得点に終わる。  先制点を許した田口はその後立ち直り、三回を三者凡退、四回は併殺などで相手にチャンスを与えず、無失点の好投を見せる。  沈黙していた打線は四回、反撃に出る。二死から井端がこの日2本目のヒットで出塁すると、続く村田もヒットで続き二死一、二塁。暴投で二死二、三塁にチャンスを広げると、實松が右翼にタイムリーを放ち同点に追いつく。なおも二死一、三塁のチャンスで、田口が三塁前に転がるタイムリー内野安打を放ち勝ち越し。田口はプロ初ヒットが自身の援護となる勝ち越し打となった。  2対1と逆転に成功し迎えた五回、田口は二死二塁のピンチをゴロで切り抜け勝利投手の権利を得る。続く六回にはすべて内野ゴロで三者凡退に抑えた。田口は七回も無失点に抑え、7回1失点でマウンドをリリーフ陣に託した。  四回に逆転した打線は、五回以降追加点を挙げることができない。五回は三者凡退、六回は盗塁失敗などで3人で攻撃を終えてしまう。七回には實松の死球と片岡のヒットなどで二死一、三塁のチャンスをつくるが、後続が倒れ無得点。  2対1のまま迎えた八回、2番手としてマシソンが登板する。マシソンは代打攻勢に出たヤクルト打線を三者凡退に仕留め追加点を許さない。  九回、守護神の澤村がマウンドへ。ヤクルト打線は3番からの好打順だったが、澤村は1安打を許しながらも後続を断ち試合終了。2対1で勝利した巨人は連敗を3で止めた。
4.10ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの1回戦。今日からの3連戦はビジターユニホームを着用する「TOKYOシリーズ」。この日の観客にはビジターユニホームが配布され、東京ドームは水色に染まった。巨人先発のポレダは初回に先制を許すが、2回、金城の2点タイムリーで逆転。七回に山口が同点打を浴びたが、両チームのリリーフ陣も好投し、試合は延長戦へ。試合が動いたのは延長十一回。澤村が畠山に痛恨のソロホームランを浴び、そのままゲームセット。ヤクルトとの「TOKYOシリーズ」は2対3で黒星スタートとなった。
4.9広島コメント
4.8広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの2回戦。巨人は初回、片岡のソロホームランで先制するも、二回、先発のマイコラスが2点タイムリーヒットを浴びて逆転を許す。五回、坂本がタイムリーを放って同点に追いつくが、その裏、巨人にバッテリーエラーが出て、再び1点をリードをされた。この1点が重く、巨人は九回、二死満塁までチャンスを広げたが、「あと1本」が出ず、2対3で広島に惜敗。連勝は3でストップした。 ...more
4.7広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの1回戦。巨人先発・杉内は初回にロサリオのタイムリーヒットで先制を許すも、その後は無失点と粘りの投球を見せる。打線は広島先発・大瀬良を打ちあぐねたが、九回に井端のタイムリーヒットで同点に追いつく。試合が決まったのは延長十一回。鈴木尚の内野安打が相手の悪送球を呼び、その間に寺内が勝ち越しのホームイン。最後はルーキー戸根が締め、巨人は2対1で逆転勝利。今季初の延長戦を制し、3連勝とした。  杉内は初回、先頭の菊池にヒットを許し、盗塁などで一死三塁のピンチを迎える。ここでロサリオに左翼への先制タイムリーヒットを浴び、杉内は早々と1点を失ってしまう。  直後の二回、一死から高橋由が中堅へのヒットで出塁。さらに村田が四球を選び、二死一、二塁と同点のチャンスを迎えるも、杉内が三塁ゴロに倒れた。  一方の杉内は四回、四球とヒットで二死一、二塁のピンチを背負う。ここで鈴木誠に中堅にはじき返されるも、松本哲が本塁に好返球を見せ、ホーム突入を図った二塁走者をタッチアウト。ここは調子の上がらない杉内をバックが助ける形となった。  打線は五回、先頭の杉内がヒットを放つ。さらに松本哲が四球を選びつなぐと、片岡がきっちりと送りバントを決め、一死二、三塁として、坂本、阿部の中軸を迎える。しかし、快音を響かせた坂本の打球は野手正面の中堅フライ、続く阿部は遊撃ゴロに倒れ、この回も得点を奪うことができない。  なんとか反撃したい打線だったが、回を増すごとに調子を上げる大瀬良をとらえられず、六回以降は一人の走者も出すことができなかった。  無得点のまま迎えた九回、打線が粘りを見せる。先頭の亀井が左翼への二塁打を放ち、同点のチャンスを迎える。高橋由は内野ゴロに倒れるも、井端が見事な流し打ちで二塁手の横を抜けるタイムリーヒットを放ち、土壇場で同点に追いつく。さらに送りバントで、二死二塁と逆転の走者を得点圏に進めるが、代打・セペダは内野ゴロに倒れ、逆転とはいかなかった。  その裏、マウンドには4番手として守護神・澤村が登った。澤村はエラーと送りバントで一死二塁とされるも、後続を打ち取り、試合はチーム今季初の延長戦に突入した。  十回、巨人は一死から片岡が左翼線に二塁打を放つ。続く坂本がヒットを放ち、一死一、三塁と、広島4人目の守護神・ヒースを攻め立てる。ここで三塁走者・片岡がホームスチールを仕掛けるもタッチアウト。この間に坂本が三塁まで進み、なおも勝ち越しのチャンスは続くが、阿部が一塁ゴロに終わった。  続く十一回、巨人がついに勝ち越しに成功する。一死から高橋由が四球を選ぶと、代走の寺内が1球目に二盗を決め、得点圏に走者を進める。ここで鈴木尚の打球は三遊間へ転がる遊撃内野安打に。広島遊撃手・田中が三塁へ悪送球し、その間に寺内が勝ち越しのホームを踏んだ。  その裏のマウンドに登ったのはルーキー戸根。戸根は二死から堂林を歩かせるも、最後は鈴木誠の鋭いライナーを坂本がキャッチし、試合終了。巨人は2対1で今季初の延長戦を制し、前カードから続く連勝を3とした
4.5阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの3回戦。先発のルーキー・高木勇が被安打2とほぼ完璧な投球で、プロ2戦目で初完封勝利を挙げた。打線も二回に、阪神先発・藤浪の暴投と亀井の犠牲フライで2点を先制、七回には亀井のソロホームランで追加点を挙げ、高木勇を援護した。巨人の新人投手では、澤村以来となるルーキーイヤーの完封勝利で、伝統の一戦を2勝1敗で勝ち越した。  先発は巨人が高木勇、阪神が3年目の藤浪。  初回は両軍共に先発投手が好投し、三者凡退の立ち上がりを見せる。  二回、先頭の阿部が右翼へのヒットで出塁、その後四球と送りバントで一死二、三塁のチャンスを作る。すると続く亀井の打席で藤浪が暴投、巨人が先制に成功する。さらに続く一死三塁の場面で亀井が犠牲フライを放つ。序盤に2点の援護を高木勇に与えた。  高木勇は内外角に直球、変化球をうまく投げ分ける投球で、阪神打線につけ入る隙を与えない。四回、五回を三者凡退で抑える好投で、立ち上がりを無失点で抑えた。  追加点のほしい巨人打線だったが、藤浪を攻めあぐねる。三回に片岡がヒットで出塁すると、盗塁と捕手・梅野の悪送球も重なり二死三塁とする。しかし、阿部が投ゴロに倒れ追加点とはならなかった。  高木勇は、六回以降も危なげない投球で、八回まで二塁を踏ませないほぼ完璧な内容だった。  一方打線は、尻上がりに調子を上げる藤浪の前に、なかなか走者を出せない。しかし七回、亀井が右翼に今季第3号となるソロホームランを放ち、待望の追加点を挙げて高木勇を援護する。  高木勇は完封勝利のかかる九回、梅野と代打・狩野を打ち取りあっさりと二死を奪うが、鳥谷に二塁打を浴び、上本にも四球を与え、二死一、二塁。この試合初めて二塁に走者を背負う。しかし、続く西岡を遊撃ゴロに抑え、試合終了。高木勇の被安打2、3四死球のほぼ完璧な投球で、このカードを勝ち越した
4.4阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの2回戦。巨人は三回、片岡の3ランホームランで先制する。六回に追いつかれたがその裏、阿部の勝ち越しタイムリーを皮切りに打者11人の猛攻で6点を勝ち越し。大量援護をもらった投手陣は4人の継投で阪神打線の追撃を振り切り、9対5で勝利した。ポレダは6回3失点で来日初勝利を挙げた。巨人は連敗を4で止めた。  先発は巨人がポレダ、阪神が岩田の左腕対決となった。  ポレダは初回を三者凡退に抑えると、二、三回には回をまたいで四者連続三振を奪い、序盤の阪神打線を零封した。  打線は初回、二回ともに得点圏に走者を出せなかったが三回、村田と坂本のヒットで二死一、二塁のチャンスを作る。ここで片岡が左翼に3ランホームランを放ち3点を先制する。片岡は今季初ヒットが殊勲の一打となった。   援護をもらったポレダは四回、四球やボークなどで二死三塁のピンチ。ここでマートンにタイムリーヒットを浴び、1点を失う。五回は無失点で切り抜けたが、六回に再び阪神打線につかまる。四球とヒットなどで一死二、三塁のピンチを背負うと、またもマートンに右翼フェンス直撃の2点タイムリー2塁打を浴び、試合は振り出しに戻った。  巨人打線はすぐさま反撃に乗り出す。六回先頭の坂本が左翼フェンス直撃の2塁打でチャンスを作ると、続く片岡が送りバント。ここで捕手復帰2試合目の阿部が右翼に勝ち越しタイムリー。この一打で勢いに乗った巨人は代打・高橋由と村田が押し出しの四球を選んで追加点を挙げ、さらに代打・中井がタイムリー内野安打を放つ。とどめにこの回2打席目の坂本が2点タイムリー。打者一巡の猛攻で6得点を挙げるビッグイニングを作った。  ポレダは6回3失点で降板し、七回は笠原がマウンドへ。笠原は上本に2ランホームランを浴び、4点差に詰め寄られる。しかし、八回はマシソンが三者凡退で万全のリリーフを見せると、九回は山口がすべて内野ゴロで三者凡退に抑え、試合終了。9対5で勝利した巨人は連敗を4で止めた
4.3阪神本拠地・東京ドームに帰ってきて迎えた阪神タイガースとの今季初戦。巨人は3連敗中という悪い流れを断ち切るため、内野手登録の阿部を捕手に据えてこの試合に臨んだ。試合は巨人先発の菅野が6回3失点とまずまずの投球をするも、打線がつながらない。内野ゴロの間の2得点に終わり、菅野を援護できなかった。阿部が捕手に復帰した試合を勝利で飾れず、これでチームは4連敗となった
4.2中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの3回戦。巨人は二回に高橋由、村田が重盗を仕掛けて先制する。しかしその裏、失策も絡んで逆転を許す。三回に阿部の犠牲フライで追いついたが、その後は勝ち越すことはできず、逆に七回、2番手の山口が中日打線に捕まり3点のリードを許す。打線は九回、無死満塁と攻めたが、反撃も1点どまりで試合終了。巨人はこのカード3連敗を喫した。来日初先発のマイコラスは6回2失点と先発の役割を果たした
4.1中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの2回戦。今季初先発の大竹は立ち上がりに苦しみ、3回途中で4点を失い降板。2番手・戸根は4回に1点を奪われたものの、その後は踏みとどまり、味方の反撃を待った。しかし、打線は中日投手陣の前に沈黙。投手陣は7回に大量点を奪われ、0対9で完封負け。巨人は今季初の連敗を喫した
3.31中日ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの今季初対戦。巨人先発・杉内は二回に福田にソロホームランを浴びるなど、六回途中3失点で降板した。打線は終盤に奮起し、高橋由の適時打などで3点差を追いついたが、八回裏に3番手のマシソンが小笠原に適時打を浴びるなどリリーフ陣が安定せず、3対5で敗戦。杉内はこの試合で通算2000投球回を達成したが、勝利にはつながらなかった。  中日先発は左腕の大野。初回、開幕から好調の井端が一死から遊撃への内野安打で出塁するが、二盗に失敗。長野は三振に倒れる。  今季初先発の杉内は序盤から制球に苦しむ。二回、先頭の福田にソロホームランを浴び、先制を許す。  四回まで井端のヒットのみに抑えられてきた打線は五回、先頭の阿部が四球を選び、久しぶりの出塁を果たす。続く村田に今季初ヒットが飛び出し、無死一、二塁とチャンスを作るが、あと一本が出なかった。  杉内は四、五回と中日打線を三者凡退に抑え、打線の反撃を待つ。杉内は五回、一死を奪ったところで通算投球回2000回を達成。さらにこの試合が通算300登板のメモリアル登板となった。  六回、杉内が中日打線に捕まる。連続四球で無死一、二塁とされると、売り出し中の福田にタイムリーヒットを浴びて降板。節目の登板を勝利で飾ることはできなかった。代わった笠原も中日打線の勢いを止めることができず、エルナンデスに右翼へタイムリーヒットを許し、3点目を奪われる。さらに無死一、二塁とピンチは続くも、小林が二塁へのけん制球で走者を刺すなどしてピンチを脱した。  直後の七回、打線は先頭の長野がヒットで出塁を果たす。阿部は凡退するも、村田がヒットで続き、一死一、二塁のチャンス。ここで高橋由は右翼へのタイムリーヒットを放ち、巨人が反撃ののろしとなる1点を奪った。  八回、粘る打線は中日2番手・又吉を攻め立てる。先頭の代打・松本哲がヒットで出塁すると、一死後、井端がヒットで繋ぎ、一死一、三塁。ここで長野の一塁ゴロが本塁フィルダースチョイスを誘い1点を返すと、続く阿部の二塁ゴロの間に同点に追いついた。  その裏、今季初登板のマシソンがマウンドへ。しかし一死からルナ、福田に連続ヒットを浴びる。エルナンデスを敬遠策で歩かせ、一死満塁。ここで代打・小笠原に適時打を浴びて降板、代わった高木京も押し出し四球を与え、2点の勝ち越しを許す。  九回は一死から亀井がヒットで出塁。しかし、続く代打・セペダ、松本哲の打球はいずれも遊撃手の正面へのライナーに終わり、3対5で試合終了。杉内の記録達成を勝利で飾ることはできず、中日に今季初勝利を献上した。
3.29DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの3回戦。巨人は、亀井が1本塁打を含む3安打4打点の活躍をみせるなど打線が爆発、プロ初登板・初先発のルーキー高木勇を援護した。高木勇はランナーを出すも要所を締めるピッチングをみせ、6回2失点の好投、開幕カードでプロ初勝利をあげた。投打がかみ合った巨人はDeNAとの開幕カードを2勝1敗で勝ち越した。  巨人先発はルーキーの右腕・高木勇。DeNAは三嶋。  高木勇は初回、桑原から見逃し三振を奪うなど、三者凡退に抑える素晴らしい立ち上がりを見せる。  ルーキーの好投に打線が応える。初回、坂本、井端の連続ヒットと長野の四球でいきなり無死満塁のチャンスをつくると、続く阿部が左翼に犠牲フライを放って巨人が先制に成功する。この後も、村田の二塁ゴロの間に井端が生還してこの回2点をあげた。  二回、高木勇は二死から連続ヒットを浴びるなどして二死満塁と初めてのピンチを迎える。ここで三嶋には二塁後方へ打球を運ばれるが、これを井端がジャンピングキャッチ。ベテランのファインプレーに助けられてこの回も無失点で切り抜けた。  三回も高木勇はピンチを招く。先頭の石川のヒットと犠打などで一死一、二塁とされると筒香に中堅前タイムリーヒットを打たれて1点を返されてしまう。なおも一死一、三塁とピンチは続いたが後続を断ち、追加点は許さなかった。  追加点をあげたい打線は四回、一死一塁から亀井が内角球をうまくさばき、右翼スタンドへ2ランホームラン。開幕戦に続く第2号を放ち、DeNAを突き放した。  続く五回には2つの四球と阿部のヒットで再び無死満塁のチャンスをつくり、三嶋をノックアウト。二死後、代わったDeNAの2番手・林から、またも亀井が右翼に2点タイムリー二塁打を放った。この後、相川、高木勇、坂本、井端の4連打でさらに3点を追加。この回打者一巡の猛攻で一挙5点を挙げ、大量リードを奪った。  大量援護を受けた高木勇は六回に1点を返されるも2失点の好投。勝利投手の権利を持ったままブルペン陣にマウンドを託した。  七回からはルーキーの戸根が2試合連続の登板。筒香を空振り三振に仕留めるなど1イニングを無失点に抑えた。  その裏、亀井と井端のそれぞれ3本目のヒットなどで二死満塁とすると、長野が中堅に2点タイムリーヒット。ダメ押し点をあげて勝負を決定付けた。  八回のマウンドには笠原が上がる。四球と倉本のヒットで一、二塁とされ、高城にタイムリー二塁打を打たれたが、この1点でしのいだ。  九回からは高木京が登板。上位打線を危なげなく三者凡退に抑えて試合終了。高木勇が開幕カードでのプロ初勝利を挙げた。巨人はDeNAとの開幕カードで勝ち越しを決めた。
3.28DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの開幕カード2戦目。試合は初回、先発のポレダが立ち上がりに苦しみ3失点を喫するなど、5投手が大量10失点。打線もベイスターズ先発の山口の前に、タイムリーが出ず、押し出し四球などの2得点に終わり、開幕2連勝とはならなかった。しかし、新人の戸根がプロ初登板で1回を三者凡退と上々のデビュー。主砲・阿部も今季初安打を含む2安打を放った
3.27DeNA09年以来となるリーグ3連覇を飾ったものの、クライマックスシリーズではファイナルステージで阪神に屈辱の4連敗を喫し敗退した。原監督はチームの解体をうたい、スローガンに「新成」を選択。大黒柱の阿部慎之助を捕手から一塁へ、沢村拓一を抑えへ、西村健太朗を先発へ回すなど、数々のコンバートを敢行した。阿部に代わる新キャプテンには、坂本勇人が就任。リーグ3連覇の金看板は立派だが、ポストシーズンでは日本一→日本シリーズ敗退→クライマックスシリーズ敗退、と一歩ずつ後退している。リーグ4連覇の先にある日本一奪回へ、大胆な舵取りをみせた。評価の難しい補強となった。いずれも即戦力ではない。ただ、相川亮二(ヤクルト)、金城龍彦(DeNA)というベテランFA移籍組は、弱点補強と同時に、現有戦力への大きな刺激として期待される。阿部の後任正捕手候補の小林誠司や、コーチ兼任となる高橋由伸らへの波及効果は大きい。新外国人ではマイコラスは先発、ポレダは中継ぎで、縁の下を支える存在となりそう。勤続疲労気味の投手陣には良薬だ。例年と比べれば地味な補強で、3連覇を支えた主力をより生かす意味での登用となりそうだ。主力の健康状態が気がかりだ。内海哲也は左肘の不調を訴え、覚醒気配だった大田は左太腿肉離れでいずれも開幕絶望。長野は右肘、右膝の手術明け、阿部はキャンプで右ふくらはぎを痛め調整不足が不安で、昨秋に右肘を痛めクライマックスシリーズで投げられなかった菅野智之は、オープン戦で不振が続く。 鉄腕・山口鉄也も左肘にPRP注射を受け、病み上がり。原監督はあの手この手で主力へカンフル剤を送るが、それに応えるコンディションが果たして整っているか。上積みは2年目で本領発揮期待のセペダ、新人投手の高木勇、戸根あたり。王者の底力が試される。2015年プロ野球ペナントレースが幕を開けた。東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの開幕戦。巨人は初回に長野のタイムリー2塁打で先制する。二回には亀井が今季チーム第1号となる2ランホームランを放ち、序盤から試合を優位に進める。開幕投手の菅野は7回まで1失点の好投を見せ、八回は山口が好投。九回は新守護神・澤村が一発を浴びたものの、3対2で逃げ切った。開幕投手は巨人が菅野。DeNAが久保。巨人打線は初回、先頭の坂本がヒットで出塁すると、一死二塁のチャンスで3番・長野が左翼フェンス直撃のタイムリー二塁打を放ち、1点を先制。二回には先頭の高橋由が四球を選ぶと、続く亀井が今季チーム第1号となる2ランホームランを右翼スタンドに叩き込んだ。巨人先発の菅野は初回、DeNA打線を三者凡退に抑える完璧な立ち上がり。二、三回も三者連続で内野ゴロに仕留め、四回まで一人の走者も許さない完璧な投球でDeNA打線を圧倒した。だが、巨人打線は立ち直った久保と2番手・田中の前に三回から六回まで三者凡退に終わり、追加点を奪うことができない。菅野は五回、先頭の筒香にライトにソロホームランを浴び、完全試合・完封の夢はついえた。さらに3者連続安打で無死満塁のピンチを迎えるが、気迫の投球で後続を断ち、最少失点で切り抜けた。3対1で迎えた七回、菅野は2本のヒットと四球で一死満塁のピンチ。ここで石川に左翼フライを打たれるが、高橋由が本塁へ好返球。小林もうまく走者をブロックし、ピンチを切り抜けた。  八回には2番手の左腕・山口が登板。一死から梶谷に二塁打を許すが、後続を断ち2点のリードを守った。打線は七回、先頭の高橋由が死球で出塁。その後、送りバントで得点圏に進むが後続に一本が出ず。八回も出塁した走者を返せず、追加点を奪えないまま九回に突入する。九回のマウンドは、今季から抑えに回った澤村。澤村は二死から代打の関根にソロホームランを浴びるが、続く打者を三塁ゴロに打ち取り試合終了。澤村はプロ初セーブを上げた。巨人は3対2で逃げ切り、開幕白星発進。リーグ4連覇に向けて好スタートを切った。
(遊)坂本、(二)井端、(中)長野、(一)阿部、(三)村田、(左)高橋由、(右)亀井、(捕)小林、(投)菅野



2014年ジャイアンツ ドラフト指名

プロ野球のドラフト会議が10月23日に都内のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、今年の目玉として注目された“大学No.1投手”早稲田大学の有原航平投手、“高校No.1投手”済美高の剛腕・安楽智大投手、“昨夏甲子園V腕”前橋育英高の高橋光成投手、“高校No.1スラッガー”通算73本塁打を放った智弁学園の岡本和真内野手らの指名が行われた。その結果、高橋投手は西武、岡本内野手は巨人が交渉権を獲得。安楽投手は2球団競合の末に楽天が、有原投手は4球団競合の末に日本ハムが交渉権を獲得した。また、京大初のプロ野球選手誕生なるかと注目された田中英祐投手は、ロッテが2巡目で指名している。
方法指名プロフィールコメント
1巡目岡本和真内野手 智弁学園
183cm、95kg
右投右打
高校通算73本塁打の右の大型スラッガー。広角に長打力のある打撃が一番の魅力。リストの柔らかさ、強さを兼ね備え、打球の角度は天性のものを持っている。将来の四番打者として期待の大砲
2巡目戸根千明投手 石見智翠館高―日本大
173cm、93kg
左投左打
肩肘の柔らかさがあり、マウンドさばきがよく投げっぷりのいい投手。パワーのある投手で、先発、リリーフ問わずどこでも投げられる即戦力左腕。スリークオーターよりもサイドに近い腕の振りから投げ込む直球はMAX147キロ左腕
3巡目高木勇人投手 三重海星高―三菱重工名古屋
178cm、88kg
右投右打
三重・海星高から入社して7年目。無念の指名漏れを経験した高校時代と合わせると、何と6度目のドラフトを待つという変わり種だ。「永遠のドラフト候補」の異名を持つ。球威はあるものの制球が悪く、毎年のように指名を見送られてきた。それが、今年に入って大きく改善されたという。最速153キロ右腕。力強いフォームで腕の振りが良い投手。キレの良い変化球を投げ、緩急も使える投手。先発、中継ぎと出来る即戦力投手である
4巡目田中大輝投手 必由館高―国学院大
182cm、76kg
左投左打
左のスリークォーターより、バランスの良い投げ方をする投手である。肩、肘の使い方が柔らかく、球持ちが良い投手で、ボールにキレがあり、コントロールもよい。左打者のインサイドにも強気で投げることが出来る。伸びしろのある投手で、先発、中継ぎどちらでも出来る投手である
育成1巡目篠原慎平投手 今治精華高―四国ILP・愛媛−四国ILP・香川
186cm、95kg
右投左打
恵まれた体格で体に馬力がある本格派右腕投手。150kmを超える球速と球質の重いストレート中心の投球ができる
育成2巡目川相拓也内野手 桐蔭学園高―桜美林大卒
174cm、71kg
右投両打
守備センスは父親譲り。親子鷹として巨人軍の優勝に貢献したい
育成3巡目田中貴也補手 八重山商工高―山梨学院大
178cm、80kg
右投左打
捕球から送球の動作がスムーズで送球が安定している。パンチ力のある打撃でツボにはまれば、長打もある
育成4巡目高橋慎之介投手 木更津総合高卒
187cm、85kg
右投左打
高校時代は甲子園で阪神・藤波投手と打者として対決。プロ入り後は投手として勝負。投手経験は浅いが、リストの強さを駆使したボールのキレは抜群である




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