巨人(2012年ジャイアンツ)


読売巨人軍は永遠に不滅です

2012年ジャイアンツ

巨人日本一おめでとうございます


◇シリーズ表彰選手◇

▽最高殊勲選手 内海哲也(巨人)
▽敢闘選手 稲葉篤紀(日本ハム)
▽優秀選手 長野久義、ボウカー、阿部慎之助(以上巨人)
日本シリーズ相手勝敗場面
1戦目日本ハム日本シリーズ予想(アンチの方は気を悪くすると思うので読まないでください) ジャイアンツがセリーグ優勝する日を予想していたのは以前の日記に書いたとおりだけど、実は、セリーグクライマックスシリーズも予想していた。 3連敗の後、3連勝するって、職場の後輩に言っていたらしい。ファイナルステージの第1戦10月17日のお昼に、言っていたようだ。自分も何か、そう言っていたような〜という感じだけど。で、内海はあまり活躍せずに、村田が活躍すると予想していた。実際、内海は2試合に出て、2試合とも打たれている。村田は、ジャイアンツの中では最高打率だったような… 何で、日記に書かなかったのだろう。今、こう書いても、自慢にもならないので、少し後悔。正直、セリーグ優勝する日を当てたのが恐かったと言うのもある。今度も当たったら… 何て考えたら… あっ、もう一つ当てたのは、相手が日本ハムというのも予想していた。 もう、予想と言うか、予言だね。 で、日本シリーズだけど、ここに書いておく。 ジャイアンツの4連勝で、あっさりと日本一になると予想しておく。 第五戦目の杉内の先発もない。 ジャツアンツは、激戦を戦い、調子を上げてきた。ジャツアンツは月曜日まで試合をしており、数日休んで、今日あたり、超回復日なので今日から、全力疾走できる。日本ハムは、あっさりと勝っているので試合の間隔が離れているのも不安。 活躍するのは村田と予想しておこう。 完全にジャイアンツ寄りの予想なので、アンチの方にはすみません。
パ・リーグ覇者の北海道日本ハムファイターズを本拠地・東京ドームで迎えたコナミ日本シリーズ2012の第1戦。四回に阿部のタイムリーヒットで先制すると、続くチャンスでボウカーが3ランホームランを放ち、この回一挙に4点を奪う。その後も打線の勢いは止まらず、14安打8得点の猛攻を見せた。投げては先発の内海が7イニングを2安打無失点と完璧なピッチング。終盤に1点を失うが、投打がかみ合ったジャイアンツがシリーズ初戦を快勝で飾った。  シリーズ初戦のマウンドを託されたエース内海は、一回に死球で走者を出してしまう。しかし阿部がすかさず盗塁を阻止し攻撃の芽を摘むと、続く打者を空振り三振に仕留める。この回を三人で抑え流れに乗った内海は二、三回を三者凡退に打ち取り、完璧な立ち上がりを見せた。  内海を援護したい打線は、一回に先頭の長野がヒットで出塁する。その後、盗塁でチャンスを広げるが、後続が打ち取られ得点には結びつかなかった。続く二回も2本のヒットで一、三塁とするが、ボウカーが併殺に倒れて無得点。今季パ・リーグ防御率トップの吉川を攻め立てながらも、あと一本が出ず先制点は奪えなかった。  四回、先頭の坂本が左翼線へ二塁打を放ち、チャンスを作る。続く阿部は打球をしぶとく中堅前にタイムリーヒット。坂本が生還し、待望の先制点を挙げた。その後、二死から矢野がヒットでつなぎ、再び得点圏にランナーを進める。迎えたボウカーは初球の変化球を思い切りよく叩くと、打球は右翼スタンド一直線。クライマックスシリーズから好調のボウカーに、今シリーズ第1号となる3ランホームランが飛び出た。この回一挙4点を奪い、吉川をマウンドから引きずりおろす。  五回には2番手のモルケンから寺内の二塁打などで一、二塁とすると、阿部が右翼線を破り寺内を本塁に迎え入れた。2打席連続のタイムリーで得点を奪う。続く高橋由にもタイムリーが生まれ、この回2点を追加した。  得点をもらった内海は、順調にスコアボードにゼロを並べていく。五回こそ無死からピンチを招くがここを踏ん張ると、六、七回は三者凡退に切って取り日本ハム打線を寄せ付けない。内海は7イニングを2安打無失点に封じ、先発の役割を存分に果たした。 七回、2本の長短打と四球で満塁のチャンスを作ると、ボウカーがこの日、5打点目となる2点タイムリー二塁打で8対0とさらにリードを広げる。  2番手でマウンドに登った福田は八回を三者凡退に抑える。大量リードを保ったまま最終回を迎える。  九回はゴンザレスが登板。しかし、先頭のヨウ・ダイカンにソロホームランを浴びてしまう。それでもその後はきっちりと後続を打ち取り、8対1で試合終了。打線は14安打8得点を奪い、投げてはエースが完璧な投球で相手打線を封じた。投打ががっちりかみ合い、シリーズ初戦をこの上ない形で勝利した。
2戦目日本ハム初戦を大勝で飾り迎えた日本シリーズ第2戦は、長野の先頭打者本塁打でジャイアンツが先制する。先発の澤村は序盤こそ苦しんだものの、以降は自慢のストレートが冴え渡り、8回無失点と圧巻の投球。最終回は山口とマシソンのリレーで締め、1対0で試合終了。白熱した投手戦を制し、対戦成績を2勝0敗とした。  初回、先発の澤村は制球に苦しむ。2つの死球を与えて二死一、二塁のピンチを招いたが、5番・稲葉を内野ゴロに抑え無失点で切り抜けた。  その直後、早々に試合が動く。長野の高々と舞い上がった打球は、右中間スタンドに飛び込む先頭打者本塁打に。前日の勢いそのままにジャイアンツが先制点を手にした。  澤村は二回、先頭の小谷野にヒットを打たれると、内野ゴロと外野フライの間に進塁を許し、二死三塁とされたが後続を抑えて、このピンチを脱した。  先制したものの、二回以降は日本ハム先発の武田勝をとらえることができない。二回に先頭の高橋由が内野安打を放ったが、その後は五回までの4イニングで6つの三振を奪われてしまう。  澤村は徐々に安定感を取り戻す。三回から六回までは日本ハム打線を散発の2安打に封じこめ、相手にチャンスをつくらせない。  六回、先頭の澤村が中堅の前に落ちる打球を放つと、これが中堅手・糸井の足に当たり、二塁打となる。澤村がつくったチャンスを生かしたい野手陣だったが、後続が三者連続三振に切って取られ、得点することができなかった。  澤村は尻上がりに調子を上げていき、七回を三者凡退に抑えると、八回は三者三振に抑える圧巻の投球。8回無失点の力投を見せてマウンドを降りた。  打線は七回に2番手・石井の前に三者凡退に終わったが、八回に3番手の増井から代打・古城が二塁打を放ち、二死二塁のチャンスを迎える。しかし長野が三振に倒れて惜しくも得点することはできなかった。  1点リードで迎えた九回、この回から登板した山口は簡単に二死を取るものの、ここから稲葉と小谷野に連打を浴びて二死一、三塁のピンチを招く。ここで山口に代わってマシソンがマウンドへ。打席には日本ハムの代打の切り札・二岡を迎えるが、右翼フライに打ち取り試合終了。長野の先頭打者弾で奪った1点を守りきり、ジャイアンツが対戦成績を2勝0敗とした
3戦目日本ハムホームで2連勝して敵地・札幌ドームで迎えた北海道日本ハムファイターズとの日本シリーズ第3戦は、序盤から大きなリードを許す苦しい試合となった。ジャイアンツは先発のホールトンが二回につかまり三回途中で降板。打線は五回に坂本、八回に石井がタイムリーを放つなど反撃に出たがあと一本が出なかった。ホールトンの後を任されたリリーフ陣も自らのミスなどによりゲームの流れをつかむことができないまま敗れた。  先発のホールトンは初回を三者凡退に抑え幸先の良いスタートを切った。  しかし、二回に一死から稲葉に本塁打を浴び、先制を許す。その後も四球とヒットで二死一、三塁ピンチを招くと金子誠の三遊間への当たりは内野安打となり、2点目を与えてしまう。  さらに三回、ホールトンは四球でピンチを招くと稲葉、小谷野に連続タイムリーを浴びる。松本哲の好返球により5点目は阻止したもののホールトンは三回途中で降板した。2番手の高木康もホフパワーにタイムリーを許して5点目を献上し、敵の流れを止めることができない。  五回、先頭の亀井と寺内ががヒットで出塁して無死一、三塁のチャンスを作る。続く長野は併殺打となったがその間にようやく1点を返した。さらに二死から松本哲がヒットと盗塁でチャンスを作ると、坂本のタイムリーでこの回2点目を奪った。  その裏、3番手としてマウンドに上がった小山が、二死後から満塁のピンチを招いてしまう。しかし金子誠のセンターへの鋭い当たりを松本哲の好捕でなんとか無得点に抑えた。  六回も任された小山だったが一死二塁となった場面で3番手の高木京にマウンドを譲った。糸井を簡単に打ち取って二死三塁としたが、続く中田の打席で痛恨の暴投。終盤に2対6と4点差とされてしまう。  なんとか反撃に転じたいジャイアンツは、八回に先頭の松本、坂本、實松と3連打で無死満塁と絶好のチャンスを迎える。ここで代打・石井が内野安打を放ち1点を返した。なおも満塁のチャンスだったが、亀井が打ち取られ点差を詰めることができなかった。  八回、2イニング目となったゴンザレスが暴投により失点。再び4点差となった。  最終回は二死から松本哲、坂本が連打で意地を見せたが後続が打ち取られ試合終了。敵地での初戦は大事な場面でミスが出て敗戦し、日本一へ王手とはならなかった
4戦目日本ハム札幌ドームでの北海道日本ハムファイターズとの日本シリーズ第4戦は、巨人・宮國と日本ハム・中村による投手戦となった。両者の降板後も救援陣が踏ん張り、スコアレスのまま延長戦に突入した。迎えた十二回裏、飯山にサヨナラタイムリー二塁打を浴び、接戦を落とした。  一回、先頭の長野がヒットで出塁。続く松本哲の送りバントと坂本のヒットで一死一、三塁と先制のチャンスを作った。しかし、後続が倒れて得点できなかった。  先発の宮國は初回を三者凡退に抑えると勢いに乗り、三回まで得点を与えない好投を見せる。その宮國は四回、ヒットと2つの四球で二死満塁のピンチを迎えた。しかし、小谷野を一塁ファウルフライに仕留めた。  六回、長野が中堅へのヒットで出塁した。松本哲が送りバントで初回以来のチャンスを作った。しかし、坂本、高橋由には一本が出ず得点とはならなかった。  その裏、宮國は二死から糸井に右翼への二塁打を許した。それでも続く中田を遊撃ゴロに打ち取り、ピンチを脱した。  八回、先頭の代打・寺内が四球を選ぶ。送りバントで一死二塁と2番手の石井を攻め立てる。しかし、長野、松本哲が凡退し、またしても無得点に終わった。  九回、高橋由と村田の連打で一死一、二塁とした。小笠原は凡退したが、矢野が四球を選び満塁とする。代打・石井の打球は左中間へ飛んだが、中田の好守に阻まれ得点できなかった。  その裏、マウンドには山口が上がる。簡単に二死を取るも稲葉に二塁打を許すと、小谷野にもヒットを打たれ二死一、三塁とサヨナラのピンチを迎えた。代打の二岡を敬遠し、代打の杉谷を二塁ゴロに仕留めて、試合は延長戦へ。  十回は山口、十一回は高木京がそれぞれ三者凡退に抑えて、味方の反撃を待つ。  十二回裏、先頭の小谷野にヒットを許す。中島卓のバントを坂本のファインプレーで二塁封殺する。続く大野のバントの処理にミスが出て、一死一、二塁とされる。ここで飯山にサヨナラタイムリー二塁打を浴びて試合終了。敵地で連敗を喫し、2勝2敗の五分とされた
5戦目日本ハム2勝2敗の五分で迎えた日本シリーズ第5戦、ジャイアンツは二回にボウカーの2ラン本塁打で先制する。打線はその後も着実に得点を重ね、日本ハム投手陣を圧倒。最終的に10点を奪い快勝した。中4日で先発した内海は8回2失点の好投でシリーズ2勝目をマーク。対戦成績を3勝2敗とし、ついにジャイアンツが日本一に王手をかけた。  初回、長野が四球で出塁すると、松本哲の送りバントと坂本の外野フライの間に進塁し、二死三塁のチャンスを迎えたが、この日4番に入った村田が倒れ、先制とはならなかった。一方、ジャイアンツ先発の内海は初回を三者凡退に抑え、両軍は初回を無得点で終える。  すると二回表、試合が動く。ヒットで出塁した矢野を走者に置いた一死一塁の場面で、ボウカーが放った打球は弾丸ライナーで右翼スタンドへ。助っ人の2ラン本塁打でジャイアンツが3試合ぶりに先制点を奪った。  しかしその裏、内海は中田のヒットなどで二死三塁のピンチを背負うと、金子誠にタイムリー二塁打を打たれ、1点差に詰め寄られてしまう。  直後の三回、ジャイアンツ打線は再び日本ハムを突き放す。長野のヒットと松本哲の送りバントで二塁にランナーを進めると、坂本が右翼へタイムリーヒットを放つ。続く村田もヒットを放ち、一死一、三塁とすると、矢野の犠牲フライとエドガーのタイムリー二塁打が飛び出し、さらに2点を追加。この回一挙3点を挙げ、日本ハム先発の吉川をマウンドから引きずり下ろした。  四回も打線の勢いは止まらない。寺内が相手の失策で出塁すると、続く加藤は死球を食らい、日本ハム2番手の多田野は危険球退場に。代わった3番手・森内から松本哲がヒットを打ち一死満塁とすると、坂本が犠牲フライを放ち、6点目を加えた。  五回には下位打線が機能する。エドガーのヒットやボウカーの四球などで二死二、三塁となると、加藤が左翼手の頭を越えるタイムリー二塁打を放ち、さらに2点を追加した。  打線の援護をもらった内海は、三回にタイムリーを浴びて1点を失ったものの、徐々に調子を取り戻していく。四回から六回までは散発の2安打に封じ込め、チャンスすら与えない。  七回、打線は4番手のモルケンから寺内と加藤の連打で二死一、三塁のチャンスをつくったが、途中出場の鈴木尚が倒れて追加点をあげることはできなかった。  終盤に入っても内海の球威は衰えず、七、八回の2イニングで3つの三振を奪うなど、得点を許さなかった。  打線は九回に5番手の斎藤佑を攻める。矢野と高橋由の連打、石井の四球などで二死満塁とすると、鈴木尚と松本哲に連続タイムリーが飛び出し、10対2とした。  九回裏は西村が登板。二死から連打を浴びて二、三塁のピンチを背負ったが、代打・ホフパワーを抑えて試合終了。終始投打がかみ合ったジャイアンツが日本一へ王手をかけ、東京ドームで行われる第6戦での胴上げを目指す
6戦目日本ハム3勝2敗と日本一に王手をかけて迎えた日本シリーズ第6戦は、ジャイアンツが初回に矢野のタイムリーで2点を先制する。二回には長野のソロホームランで追加点を入れ序盤からリードを広げた。先発の澤村は初回から好投していたが、六回に中田に同点3ランを浴びてしまう。しかし七回にきょうスタメン復帰した阿部のタイムリーで再び勝ち越しに成功。この1点のリードを継投で守り切り、対戦成績を4勝2敗としたジャイアンツが3年ぶり22度目の日本一の栄冠を手にした。  第2戦で8回無失点と好投した先発・澤村は、初回のファイターズの攻撃を無失点で抑え、上々の立ち上がりを見せる。  その裏、先頭の長野がヒットで出塁すると、送りバント後に坂本もヒットで続き、初回から先制のチャンスをつかむ。その後村田が四球を選び二死満塁。この場面でシリーズ好調の矢野が左翼フェンス直撃の2点タイムリーを放ち、ジャイアンツが幸先良く先制した。  二回裏には長野が左中間にソロホームラン。第2戦で先頭打者ホームランを放った時と同じく武田勝からの一発でリードを広げる。  澤村は二回から3イニング続けて三者凡退に抑える好投を見せ、テンポの良い投球で相手に付け入る隙を与えない。  打線は三、四回といずれも先頭打者を出塁させたが、このランナーをいかすことができず、三回から登板する谷元を前に得点を奪うことができない。  五回表、澤村は一死から小谷野に二塁打を浴び、一回以来となるきょう2本目のヒットを許す。しかし、後続をきっちりと抑え無失点投球を続ける。  六回表、2本のヒットを浴び、二死一、三塁と澤村はこの試合初めてのピンチを抱える。この場面で中田に投じた初球を左中間スタンドに運ばれ同点。一振りで試合を振り出しに戻されてしまった。  反撃したい打線は六回裏、二死から寺内がヒットで出塁し二盗も決め、二死二塁と勝ち越しのチャンスを得る。ここでベンチは先発の澤村に代打・エドガーを送り勝負に出るが、エドガーは見逃し三振に倒れた。  七回表からは福田が登板。しかしヒットとふたつの四球で二死満塁とされ降板してしまう。一打勝ち越しのピンチであとを継いだ高木京は糸井を右翼フライに打ち取りこのピンチを切り抜けた。  その裏、ジャイアンツも二死二塁と勝ち越しのチャンスをつくると、きょうスタメン復帰の阿部が中堅にタイムリーヒット。四番の一打で再び勝ち越しに成功した。  八回、4番手のマシソンが登板。長野の好守もあり無失点に抑える。  1点リードのまま迎えた九回、山口がマウンドへ。その山口は二死一、二塁のピンチを抱えたが、糸井を遊撃ゴロに抑え試合終了。対戦成績を4勝2敗とし、ジャイアンツが3年ぶり22度目の日本一を決めた



セリーグクライマックスシリーズ

巨人日本S進出決定


◇CSの最優秀選手(MVP)シリーズ表彰選手 石井義人

CSシリーズ相手勝敗場面
1戦目中日1勝1敗クライマックスシリーズのファイナルステージ初戦。中日ドラゴンズと対戦した巨人は、先発の内海が先制点を与えるが、四回に高橋由のタイムリーヒットで同点に追いついた。しかし、六回に勝ち越しを許すと、その後は中日のリリーフ陣から攻撃の糸口をつかめず、得点を奪えない。最終回も三者凡退に打ち取られ、最後まで一点が遠かった巨人は1対3で初戦を落としてしまった。  ファイナルステージの初戦を託されたのは2年連続最多勝のエース内海。一回はファーストステージで七割近い打率を誇った大島を投ゴロに打ち取ると、この回を三者凡退に仕留める。二回も3人で切って取り、上々の立ち上がりを見せた。  巨人は一回に長野の四球と坂本のヒットなどで、二死ながら二、三塁とする。しかし、後続が倒れ得点に結び付けられず、先制のチャンスをものにできなかった。  三回、内海は先頭にヒットを許すとその後、二塁まで走者を進められる。すると、大島にタイムリーヒットを浴び、先制点を献上してしまった。四回も一死満塁のピンチを背負うが、ここは粘りを見せ無失点で切り抜けた。  四回、先頭の坂本が四球で出塁する。その後、村田も四球を選び一死一、二塁のチャンスを作る。ここで迎えた高橋由は中堅に打球を弾き返し、タイムリーヒット。頼れるベテランの一打で同点に追いついた。  内海は五回を三者凡退に抑え、立ち直ったかに見えた。しかし、六回にヒットと四球で一、二塁とされると、平田にタイムリー二塁打を許してしまう。1対2と勝ち越され、内海はこの回でマウンドを降りた。  2番手で登場の福田は七回を三者凡退に封じる。八回にはマシソンが登板。ランナーを出したものの、ブランコを空振り三振に仕留め無失点で抑えた。  反撃したい打線だったが、中日のリリーフ陣に封じ込められ攻撃の糸口をつかむことができない。八回には浅尾に三者凡退を喫し、一点差が重くのしかかる。  九回には山口を投入する。しかし、走者を背負うと谷繁にタイムリー二塁打を浴び、リードを広げられてしまった。  最終回の攻撃も代わった山井からランナーを出すことができず、1対3で試合終了。初戦を落とし、アドバンテージを含みタイに持ち込まれてしまった
2戦目中日1勝2敗中日ドラゴンズとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージの第2戦は、先発のホールトンが四回途中までに3点を奪われる苦しい試合展開になった。打線は、一回に坂本がタイムリー二塁打を放ったものの、二回以降は沈黙。終盤の八回に長野のタイムリーヒットで追撃したものの、2対5で敗れた。きのうに続き敗戦のジャイアンツは、アドバンテージを含めて1勝2敗となった。  一回、ホールトンは、大島に投内野安打を許すと、井端には四球を与え一、二塁のピンチを迎えた。しかし、和田、ブランコを連続三振に仕留め先制点を許さなかった。  その裏、先頭の長野が中堅へのヒットで出塁。一死後、坂本の右翼線への二塁打で、長野が一塁から一気にホームを陥れ、待望の先制点を奪った。  しかし二回、平田、森野の連打などで無死満塁とされると、先発投手の伊藤にタイムリー内野安打を打たれ、同点に追いつかれた。さらに続く大島のあわや一、二塁間を抜けそうな当たりを藤村が好捕したが、その間に勝ち越し点を奪われ1対2となった。  ホールトンは、四回にも荒木にタイムリーヒットを浴び、3点目を許したところで降板。毎回のように得点圏に走者を背負う投球で、味方に流れを引き寄せることができなかった。その後を受けた小山は、続くピンチを抑え、追加点は許さなかった。  六回、小山が大島にソロホームランを打たれ、リードを3点に広げられた。その後もヒットと四球で一死満塁とされたが、ブランコ、平田を連続三振に切って取り、逆転への望みを繋いだ。  反撃に出たい打線だったが、二回から5イニング連続で三者凡退に抑えられ、得点のきっかけすら作ることができなかった。  七回を高木京、八回を高木康のリレーで中日打線を三者凡退に抑え、味方の援護を待つ。  八回、亀井の内野安打、松本哲の四球で一、二塁とし、絶好の得点機を迎える。古城は投ゴロに抑えられたが、代わったばかりの中日・浅尾から長野が右翼へのタイムリーヒットを放ち、2点差に迫った。さらに二死一、三塁で、代打の切り札・石井を投入したが、遊撃ライナーに倒れ、追いつくことはできなかった。  九回は、抑えの西村がマウンドに上がった。しかし満塁から谷繁に犠牲フライを打たれ、痛い追加点を許した。  九回裏、3点を追いかける打線は、先頭の坂本が左翼へのヒットで出塁。しかし、後続が倒れ2対5で敗れた
3戦目中日1勝3敗2連敗で迎えたクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第3戦は、延長にもつれ込む大接戦の末に4対5で惜敗した。巨人は先手を取られながらも、村田の今シリーズのチーム第1号ホームラン、高橋由の2ランホームランなどで同点に追いつく粘りを見せたが、延長十回に守護神・西村がタイムリーを浴びて勝ち越しを許してしまう。追いつきたい巨人だったが、その裏の攻撃は三者凡退に倒れ、試合終了。この結果、1勝3敗で後がなくなった。  先発の宮國は初回を三者凡退に抑えたが、続く二回、ブランコにヒットを許すと、平田、森野を連続で四球として、満塁のピンチを招いてしまう。粘りたかったが、谷繁に2点タイムリーヒットを浴び、先制点を与えてしまった。  先手を取られた打線だったがその裏、村田が四球で出塁すると、ボウカーもヒットで続き、一死一、三塁のチャンスを作る。ここでこの日スタメン起用の寺内がしぶとく右翼にタイムリーヒットを放ち、1点差に詰め寄った。  しかし宮國は打線が作ったリズムに乗り切れない。三回、大島の二塁打で得点圏に走者を背負うと、送りバントと犠牲フライをきっちり決められ、3点目を奪われた。  四回、ここまでヒットが無かった村田だったが、値千金の一打を放つ。クライマックスシリーズのチーム第一号ホームランを右翼スタンドに叩き込み、反撃ののろしをあげた。  六回からは2番手で福田が登板。これ以上の失点は避けたいところだったが、先頭の和田にホームランを許し、リードを再び2点に広げられてしまった。  しかしその裏、打線が中日の2番手右腕・田島を捉える。一死から阿部が左翼にヒットを放つと、続く高橋由が同点の2ランホームランを右中間スタンドに突き刺し、試合を振り出しに戻した。  同点に追いついた直後の七回は、マシソンが完璧な投球を見せて、中日打線を初回以来の三者凡退に切って取る。  八回から登板した山口も安定感のあるピッチングで、2イニングを無失点とし、味方の勝ち越しを待った。  しかし、八、九回は打線が完全に沈黙。ヒットを放つことができず、試合は延長十回に突入した。  十回、満を持して登板した守護神・西村だったが、2本のヒットで一死一、三塁のピンチを招くと、代打・堂上剛にタイムリーヒットを浴び、土壇場で勝ち越しを許してしまった。  後が無くなった打線はその裏、相手の守護神・岩瀬に完璧に抑え込まれ万事休す。対戦成績を1勝3敗とし、相手に王手をかけられてしまった
4戦目中日2勝3敗3連敗で迎えたクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第4戦は、巨人が接戦を制し、中日ドラゴンズの日本シリーズ進出に待ったをかけた。先発の澤村は六回までを無失点と好投。打っては阿部が2本のタイムリーを放つ活躍を見せた。決して負けられない試合に勝利した澤村は、お立ち台で「やったぜ!」と絶叫。ドームに詰め掛けた巨人ファンから大歓声が上がった。  先発の澤村は初回、長野の好守備にも助けられ三者凡退に抑える。二回は二死ながら得点圏にランナーを背負ったが、谷繁から三振を奪い、得点は許さなかった。  打線は、二回二死から村田の四球とボウカーの二塁打でチャンスを作ったが先制できなかった。三回も先頭の長野が内野安打で出塁すると松本哲が送り再びチャンスを迎える。ここで坂本、阿部にタイムリーが出て2点を先制した。  澤村は四回、五回と先頭打者にヒットを許し、ピンチを招くも要所を締めた。六回には二死満塁で代打・山崎を三振にしとめ相手に流れを渡さなかった。  澤村は6回を投げ、7安打を打たれるも無失点で切り抜け、マウンドをリリーフ陣に譲った。  七回を任された山口だったが、先頭の大島に内野安打で出塁を許すと、そこから連打を浴び1点を失う。さらに無死一、二塁とピンチが続いたが後続をを打ち取り、リードを守った。 八回はマシソンが同点のランナーを背負うも無得点に抑えた。  六回、七回と三者凡退に抑えられていた巨人だったが、八回に松本哲の四球から一、二塁とし4番阿部が小林正からタイムリーを放ち、待望の追加点を奪う。  最終回は守護神の西村がマウンドへ。先頭に出塁を許したが、後続を打ち取りリードを守りきった
5戦目中日3勝3敗中日ドラゴンズとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第5戦は、あとがない巨人が九回裏、代打の代打・石井のサヨナラタイムリーで劇的な勝利を収めた。中3日で先発した内海が5回2失点と粘り、中継ぎ陣も無失点リレーで流れを引き寄せた。この結果、日本シリーズ進出決定は明日の最終第6戦にゆだねられた。  内海は一回から、不運な内野安打と2つの四球で二死満塁のピンチを招く。しかし、森野を空振り三振に抑えて、このピンチを脱した。  巨人は二回、阿部が死球で出塁すると高橋由がヒットで続いた。村田が死球で出塁し、今度はジャイアンツが満塁のビッグチャンスを迎えた。古城が中堅に2点タイムリーヒットを放ち、先制した。  内海は三回も二死からブランコに四球を与えると和田には右中間へ二塁打を許し、二、三塁とされた。しかし、森野を抑えて得点を与えなかった。  四回、先頭の村田が投強襲のヒットで出塁すると、ボウカーも左翼前ヒットで続きチャンスを広げた。しかし、古城がバントを失敗し併殺。チャンスを生かすことができなかった。  五回、内海は一死から井端にヒットを許すと、続くブランコに右翼スタンドへの同点2ランホームランを打たれた。ここで内海は降板し、福田がマウンドに上がった。福田は走者を出しながらも得点は与えず、同点でしのいだ。  福田は六、七回を無失点に抑えて、役割を果たす。八回はマシソンが三者凡退に封じて、流れを引き寄せる。  その裏、先頭の長野がヒットで出塁し、松本哲の送りバントで得点圏に走者を進めた。阿部の一塁内野安打、高橋由の四球で二死満塁となり、村田が打席に向かう。村田は右翼へ安打性の打球を放つも相手の好守に阻まれ、勝ち越すことはできなかった。  九回裏、先頭の代打・矢野がヒットを放つ。古城も右翼へのヒットで続き、代打の寺内はきっちり送りバントを決めた。長野は敬遠され、一死満塁とサヨナラのチャンスを迎えると、代打の代打・石井が左翼へサヨナラのタイムリーを放ち、接戦をものにした
6戦目中日4勝3敗勝った方が日本シリーズへ進出する大一番に臨んだジャイアンツは、二回に寺内、長野のタイムリーで3点を先制する。五回には村田がソロホームランを放ち、さらに1点を加えた。投げては先発のホールトンが5イニングを無失点で抑え、役割を果たした。その後、六回に1点を奪われるが、リリーフ陣が踏ん張り3点差で終盤へ。最終回のマウンドに登った西村は1点を許すが、最後のバッターを三塁ゴロで打ち取り試合終了。3連敗から大逆転で日本シリーズ進出を決めた。  日本シリーズ進出をかけた重要な一戦の先発を託されたホールトンだったが、一回、2つの四球で一、二塁としてしまう。しかし、ブランコ、和田を連続三振に打ち取り、先制点は許さなかった。  二回、先頭の高橋由がヒットで出塁すると、続く村田、古城にもヒットが飛び出す。前回の対戦で苦しんだ中日・先発の伊藤から三連打で無死満塁のチャンスを作る。ここで打席を迎えた寺内は追い込まれながらも、打球を左翼に運びタイムリーヒット。2者が生還し、貴重な先制点を挙げた。その後、犠打で二、三塁とすると長野にもタイムリーが生まれ、さらに一点を追加。3対0とし、伊藤をマウンドから引きずり下ろした。  ホールトンは三回まで毎回走者を背負う苦しいピッチングだったが、尻上がりに調子を上げる。四回には三者凡退、五回はランナーを一人出すが、後続を打ち取り5イニングを無失点に抑えた。先発の役割をきっちりと果たしたホールトンは、この回でマウンドを降りた。  五回、先頭の村田が中日4番手の山井から放った打球は、バックスクリーン左へ。CS第2号となるソロホームランで1点を追加し、差を4点に広げた。  六回は一昨日に先発した澤村がマウンドに登り、総力戦の様相を呈す。澤村は長打とバッテリーエラーでランナーを三塁に置くと、内野ゴロの間に1点を失った。しかしその後は得点を与えず、最小失点で切り抜けた。  七回、3番手で登板の山口は二死から連打を浴び、一、二塁とされる。しかし続く井端を右翼フライに打ち取り、このピンチをしのぐ。八回も続投した山口は4番から始まる好打順を三者凡退に抑え、リードを保ち試合は最終回へ。  満を持してマウンドに登った守護神・西村だったが走者を背負うと二死から大島にタイムリーを浴び、2点差に詰め寄られる。しかし、最後は荒木を三塁ゴロに打ち取り、試合終了。3連敗で追い詰められた状況から3連勝を飾り、大逆転で3年ぶり33回目の日本シリーズ進出を決めた。試合後の胴上げでは原監督が10度宙を舞った

巨人リーグ優勝おめでとうございます


144試合 86勝利 43敗 15引き分け .667 優勝
最高打率:阿部慎之助 .340
最多打点:阿部慎之助 104点
最多安打:坂本勇人 173本
最多安打:長野久義 173本
最高出塁率:阿部慎之助 .429
最多勝利:内海哲也 15勝
最多奪三振:杉内俊哉 172
最高勝率:杉内俊哉 .750
最多ホールドポイント:山口鉄也 47
月日相手勝敗場面
10.7DeNAリーグ戦最終戦となった横浜DeNAベイスターズとの24回戦は、五回に相手の暴投の間に、三塁ランナーの坂本が好走塁で本塁を陥れ、ジャイアンツが先制する。七回に先発のホールトンが1点を失い同点とされたが、延長十回に代打の矢野がサヨナラホームランを放ち、劇的な勝利を飾った。坂本はこの日3安打で今季20回目の猛打賞。さらに安打数を長野と並ぶリーグトップの173とした。  リーグ戦最終戦となったこの試合、最多安打のタイトルがかかる坂本を1番に、阿部に代わって村田を4番に据えるなど打順を大幅に変更して臨んだ。  一回、先頭の坂本のヒットと藤村の送りバントで得点圏にランナーを進める。さらに続く長野は四球を選び、一死一、二塁としたが、後続が続かず無得点に終わる。  一回を三者凡退に抑えた先発のホールトンだったが、二回、先頭の中村にヒットを許す。続く井手に左中間方向に強い打球を打たれるが、松本哲がダイビングキャッチ。このプレーでチャンスの芽を摘んだかに思われたが、続く金城に内野安打に許すと、味方の失策も絡み一死二、三塁とされる。しかしホールトンは後続を抑えてピンチを切り抜けた。  一方の打線は決め手を欠き、二回と四回に得点圏までランナーを進めたが、DeNA先発の加賀美の前に先制点を挙げることはできなかった。  ホールトンは二回にピンチを背負ったものの、三回から五回をパーフェクトに抑えた。  五回裏、先頭の坂本が左翼線に二塁打を放つと、藤村が送りバントを決める。続く長野は内野ゴロに倒れたが、村田の打席で加賀美が暴投。この間に三塁ランナーの坂本が好走塁で本塁に滑り込み、ジャイアンツが先制した。  六回も三者凡退に抑えたホールトンだったが七回、一死から井手に左翼に同点となるソロホームランを浴び、試合を振り出しに戻されてしまった。  七回、一死から坂本が最多安打争いトップに並ぶヒットを放つ。続く藤村が送りバントを決めて二死二塁としたが、長野の代打・石井が倒れて勝ち越しとはならなかった。  継投に入ったジャイアンツは八回にマシソン、九回に西村がマウンドに上がりいずれも二塁までランナーを進めたが無失点で抑えた。  一方の打線も八回、九回と得点圏までランナーを進めたが、あと1本が出ず、試合は延長戦に突入する。  十回に登板した福田は2三振を奪うなど三者凡退に抑え、味方の反撃に望みをつないだ。  その裏、矢野が一振りで決めた。先頭の代打として登場すると、DeNA2番手・藤江の初球を強振してとらえた打球は、そのまま左翼スタンドへ。ジャイアンツはリーグ最終戦を劇的なサヨナラ勝ちで締めくくり、17日から始まるクライマックスシリーズに弾みをつけた
10.6DeNA横浜DeNAベイスターズとの23回戦は、坂本、阿部の犠飛、村田、長野のタイムリーなどで効率よく得点したジャイアンツが快勝した。藤村はタイムリーを含む猛打賞に加え、盗塁も決めるなど大活躍した。5回無失点の先発・澤村は、新人から2年連続で2桁勝利をマーク。球団では、堀内恒夫氏以来45年ぶりとなる快挙を達成した。  一回、澤村は先頭の荒波にヒットを許し、四球などで二死一、二塁のピンチを招いたが後続を断ち、先制は許さなかった。  その裏、長野は四球を選ぶと暴投で二塁へ進塁する。藤村の送りバントを今度は高城のエラーで無死一、三塁とチャンスを広げた。坂本が左翼へ犠牲フライを放ち、ノーヒットで先制した。さらに村田が中堅超えの二塁打で追加点を奪った。  三回、藤村が左中間を破る二塁打でチャンスメーク。坂本の中堅フライで藤村が三塁を陥れた。続く阿部の中堅への犠牲フライで3点目をあげた。  四回、矢野、中井の連打などで一死一、三塁として澤村がスクイズをしかけたが、惜しくも本塁タッチアウト。しかし、続く長野が右翼線にタイムリーヒットを放ち、リードを4点に広げた。  澤村は二回以降立ち直り、五回を無失点に抑え勝ち投手の権利を得て、マウンドを宮國に譲った。宮國は六回を三者凡退に切って取った。  七回裏、この回先頭の長野が左中間にソロホームランで追加点をあげた。その後も藤村、坂本のヒットなどで一死満塁としたが、さらなる追加点とはならなかった。  八回からは福田が登板し、四球で走者は許したものの得点は与えなかった。  その裏、大田がヒットで出塁して盗塁を決めると、送球が逸れる間に三塁へ進塁、チャンスを広げた。藤村が猛打賞となるタイムリーヒットで6点目を奪った。  最終回は高木京が締めて試合終了。明日の最終戦も勝利し、勢いに乗ってクライマックスシリーズに挑みたい
10.5DeNA今シーズンの最終カード・横浜DeNAベイスターズとの22回戦は、先制を許したものの、打線が大量8点を奪い快勝した。先発の内海は6回1失点の好投で15勝目をマーク。33打席振りのヒットを放った村田は、本塁打を含む3安打と大活躍。お立ち台から「ジャイアンツを日本一にしましょう」とファンに呼びかけた。  初回、先発の内海は、ヒットと自身のワイルドピッチでピンチを背負うと、筒香にタイムリーヒットを浴び、先制を許す。  しかしその裏、長野が二塁打を放ちチャンスを作ると、坂本がタイムリー二塁打で続き、すぐさま同点とした。  三回、内海が相手のエラーとワイルドピッチで得点圏に進むと、長野が四球、藤村がバントヒットを決め、無死満塁とする。坂本は併殺打に倒れたが、阿部が中堅越えに2点タイムリー二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。さらに、村田が33打席振りの安打となるタイムリーヒットを右翼に放ち、リードを3点に広げた。  援護を貰った内海は、二回からの3イニングを三者凡退に抑える完璧なピッチングで試合のリズムを作る。  五回には、藤村、坂本の連続ヒットで無死一、三塁とすると、阿部がきっちりと犠牲フライで追加点を挙げる。さらに村田がこの日2本目のヒットでチャンスを作ると、大田がタイムリー内野安打でリードを5点とした。  巨人打線は、六回にも代打・中井のタイムリー三塁打で1点を追加。7点目を挙げた。  七回、6回1失点と好投した内海の後を受けて、登板したマシソンはヒットを許すも後続を断ち、無失点でこのイニングを切り抜けた。  八回には村田が豪快な一発を左翼スタンドに叩き込んだ。  終盤の2イニングは山口、高木康、ゴンザレスによる無失点リレー。連敗を4で止める快勝でCSに向けて弾みをつけた。
10.1ヤクルト台風の影響で今日に順延された東京ヤクルトスワローズとの今季最終戦は、先発のホールトンが三回に2点を失うと、六回から登板した澤村も得点を許しリードを広げられた。一方の打線はヤクルト先発・八木の前に再三チャンスをつくったが、あと1本が出ずに無得点。八木にプロ初勝利を献上し、4連敗となった
9.29DeNA横浜DeNAベイスターズとの21回戦は、序盤に奪った2点のリードを先発の杉内が守れなかった。終盤にボウカーがタイムリーを放ち1点差に詰め寄ったが、チャンスであと1本が出ずに敗戦。引き分けを挟んで3連敗を喫した
9.28DeNA横浜DeNAベイスターズとの20回戦は先発の内海が立ち上がりを攻められ、先制点を奪われる。内海は中盤にも追加点を許し、5回途中3失点でマウンドを降りた。打線は六回に満塁で代打の長野が2点タイムリーヒットを放ち1点差に迫ると、九回二死からバッテリーエラーの間に三塁走者の矢野が生還、同点に追いついた。その裏は福田が無失点に抑え、規定により3対3の引き分けで試合終了となった
9.27広島広島東洋カープとの今シーズン最終戦となる24回戦は、1点のリードを守りきれずに九回に逆転を許し、サヨナラ負けとなった。序盤から中盤は投手戦となったが、巨人が六回に相手のワイルドピッチで先制。この1点を小山、高木京、福田のリリーフ陣が守り、最終回を迎えたが、西村が踏ん張り切れず、サヨナラ負けを喫した
9.26広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの23回戦は、先発の澤村が五回まで粘りの投球で無失点に抑えていたが、六、七回にエルドレッドに2打席連続のホームランを浴びるなど4点を失い、降板した。打線は、広島投手陣の前に2安打に終わり、完封負けを喫した
9.25広島マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの22回戦は、三回に巨人が阿部の犠牲フライで先制すると、四回には大田が2試合連続のソロホームランを放ちリードを広げた。先発の宮國は七回に同点とされるが、八回に阿部が27号ソロを放ち勝ち越しに成功した。宮國は八回2失点の好投で6勝目。最終回は西村が締めて、ジャイアンツが1点差で逃げ切った。  巨人は初回から長野のヒットと阿部の四球で二死一、二塁と先制のチャンスをつくる。しかし村田が投ゴロに倒れ、広島先発・大竹から先制点を挙げられなかった。  対する巨人の先発は宮國。一回を簡単に三者凡退に抑え、二回に初ヒットを許したが後続を併殺打に打ち取り、快調な立ち上がりを見せる。  三回表、初回と同じく先頭の長野がヒットで出塁すると、藤村が手堅くバントで送り一死二塁とする。続く坂本の打球を処理した梵が一塁に悪送球。一死二、三塁とチャンスを広げ、この場面で阿部が放った打球はフェンス一歩手前の大飛球。犠牲フライには十分な当たりで、長野が生還し先制に成功する。  四回には期待の若手に一発が飛び出す。23日に東京ドームでプロ1号を放った大田が、中堅に2試合連続のソロホームラン。広島県出身の大田が故郷に錦を飾った。  ここまで好投を続けてきた宮國が、四回裏にこの試合初めてのピンチを抱える。二本のヒットで一死一、三塁とされると、エルドレッドにタイムリーを浴び1点を返された。さらにピンチは続いたが、丸を併殺打に打ち取りこの回を最少失点で切り抜ける。  追加点がほしい六回表、一死から松本哲が四球を選ぶが、続く宮國が送りバント失敗。長野の打席の場面で盗塁を試みた松本哲も刺され、チャンスを広げられない。  その裏、宮國は二死三塁の場面で、先ほどタイムリーを浴びたエルドレッドを迎える。中堅に抜けるかという当たりを打たれるも、この打球を坂本が好捕。素早く一塁に送球し、同点を許さなかった。  七回裏、宮國はこの回も堂林に二塁打を浴びるなど二死三塁のピンチを背負うと、迎えた代打・前田智にタイムリーヒットを打たれて同点。何度もピンチをしのいできた宮國だったがここは粘れなかった。  しかし、すぐに突き放す。八回表、先頭の阿部がバックスクリーンに突き刺さる27号ホームラン。シーズン100打点目となるソロホームランで再び1点を勝ち越した。  八回裏のマウンドも宮國が上がり、広島の攻撃を三者凡退に抑えた。先発の役割をきっちりと果たして最終回のマウンドをリリーフに託した。  九回は守護神の西村が登板。危なげない投球で広島の攻撃を3人で退け試合終了。ジャイアンツは1点差の接戦を制し、宮國は6勝目を挙げた
9.23ヤクルト東京ドームで行われた対ヤクルト23回戦、前日の同カードで大敗を喫したジャイアンツは、この日は四回に阿部のヒットからチャンスを作り満塁とすると、代打・石井が四球を選んで押し出しで先制に成功した。先発のホールトンは走者を背負いながらも、持ち前の粘り強いピッチングで七回無失点の投球。八回に大田がプロ入り初となるビッグアーチを左中間スタンドに叩き込み、リードを2点に広げると、最後は西村が締めて試合終了。ジャイアンツはこれで9試合を残して全チームからの勝ち越しを決めた。  初回、ジャイアンツは二死から坂本が死球で出塁すると、阿部が右翼にヒットを放ち一、三塁のチャンスを作った。しかし続く村田が倒れ先制はならなかった。  先発のホールトンは、四回まで毎回ランナーを背負う不安定な立ち上がりだったが、要所を抑え、ヤクルトに得点を許さなかった。  ジャイアンツは四回、ヤクルトの先発・ロマンを得意とする阿部が、この日2本目のヒットを中堅に運ぶと、続く村田の四球、亀井の右翼ヒットで一死満塁とした。その後一死をはさみ、松本哲の代打・石井が粘って四球で押し出し。阿部が生還し、先制点をもぎ取った。  五回には長野が右翼に二塁打を放ち、この日初めて無死のランナーが出塁した。その後二死から阿部が敬遠で歩かされ一、二塁となったが、村田の打球は右翼フライ。追加点には結びつかなかった。  徐々に調子を上げてきたホールトンは五、六回を続けざまに三者凡退に押さえ、七回までを3安打無失点の粘りの投球でマウンドを降りた。  七回にも長野の遊撃内野安打と阿部の敬遠四球で二死一、三塁のチャンスに。しかし、ここでも村田が倒れ、好機を生かせなかった。  八回。二番手の福田は、雄平のヒット、バレンティンの四球で二死一、二塁となったところで高木京にマウンドを譲った。高木京は一人目の川端にヒットを打たれ満塁とされてしまったが、続く武内を中堅フライに打ち取り、ピンチを脱した。  追加点が欲しいジャイアンツはその裏、一死から大田がプロ入り初となる特大のホームランを左中間スタンドに叩き込み、貴重な追加点で2対0とヤクルトを突き放した。  九回には守護神・西村がマウンドに上がった。ヒットを許したものの危なげない投球で勝利を決めた。西村はリーグ最多タイの31セーブ目を挙げた
9.22ヤクルトリーグ優勝から一夜明けて臨んだ東京ヤクルトスワローズとの22回戦は、先発の杉内が3回途中7失点で降板し、苦しい試合展開となった。打線は15安打を放ち、ヤクルト投手陣を攻めたが決め手を欠き、得点は3点にとどまった
9.21ヤクルト東京ドームに観戦しに行く。マジック1で迎えた東京ヤクルトスワローズとの21回戦。二回に阿部のソロホームランで先制点を奪い、三回にも村田の犠牲フライなどでリードを広げた。一度は同点に追いつかれるが、六回、長野に2点タイムリーヒットが飛び出し勝ち越しに成功した。終盤は先発の内海から後を受けたリリーフ陣が得点を与えず、最終回も西村が無失点で締め、6対4で試合終了。3年ぶり34度目のセントラルリーグ優勝を果たした。  勝てば優勝が決まる重要な試合の先発を任された内海は、一回を三者凡退に仕留める。二回も三人で切って取り、抜群の立ち上がりを見せた。  その裏、阿部がヤクルト先発の村中の直球を叩き、打球は右翼スタンドへ。2試合連続となる第26号ソロホームランで先制点を挙げた。  三回、先頭の長野が四球で出塁する。送りバントと四球で一、二塁とチャンスを広げると、迎えた阿部がタイムリーヒットを放ち2点目を奪う。その後も満塁から村田がきっちりと犠牲フライを打ち上げ、さらに追加点を挙げた。  四回、ここまでノーヒットに抑えていた内海だったが、一死から内野安打を許す。続く打者にも二塁打を打たれ、二、三塁とピンチを招く。するとバレンティンにタイムリーヒットを浴び、1点を返されてしまう。その後も満塁と苦しい展開だったが、後続を打ち取り最小失点で切り抜けた。  その裏、亀井が無死から右翼越えの三塁打を放つ。一死後、打席を迎えた内海はセーフティースクイズを敢行。亀井の好走塁もあり、1点を追加。4対1とリードを広げる。  しかし、五回に2本の内野安打で走者を背負うと、宮出に3ランを浴び、同点に追いつかれてしまう。六回は三者凡退に抑えた内海はこの回でマウンドを降りた。  六回、巨人は先頭から3つの四死球で満塁のチャンスを作る。すると長野が左翼に2点タイムリーヒットを放ち、6対4と勝ち越しに成功した。  七回は福田が登板し、無失点に抑える。八回には山口が、連打で一、二塁と走者を背負うが、藤村の好守備で併殺打に打ち取り、このピンチを切り抜けた。  九回は満を持して西村が登場。四球で走者を出すが、最後は飛び出した一塁走者を阿部が刺し試合終了。3年ぶりのリーグ優勝を成し遂げた。多くのファンが詰め掛ける東京ドームで原監督が8回宙を舞った。巨人は開幕から調子が上がらず下位に低迷していたが、5月に入り10連勝するなど順位を上げ、6月6日に今季初めて首位に立った。交流戦ではセ・リーグ初の優勝、内海が無傷の4連勝で交流戦MVPを獲得した。夏場も勢いが止まらず108試合目の8月23日に優勝マジック「30」を点灯させ、約1か月で歓喜の瞬間を迎えた。セの王者として、10月17日からのクライマックスシリーズ第2ステージを突破し、27日からの日本シリーズで09年以来の日本一を目指す。原辰徳監督「選手が平常心で戦ってくれたおかげです。今年のチームは阿部キャプテン、投手陣は内海を中心に全員の力を一つにして戦った。スタートこそつまずきましたが、全員で盛り返し、打破してきました。まだ、ひと山しか越えてません。必ず暖かい声援をもらえるよう頑張ります」
9.19中日中日ドラゴンズとのレギュラーシーズン最終戦は、阿部の3ランホームランで逆転した巨人が、4投手による継投でリードを守り抜き勝利した。これで今季の対戦成績は11勝10敗3分けと勝ち越し、クライマックスシリーズへ弾みをつけた。マジックは1となり、21日からの東京ヤクルトスワローズとの3連戦で本拠地での優勝を目指す。  一回、藤村が中堅前ヒットで出塁したが、盗塁失敗もあり得点にはつながらなかった。  その裏、ゴンザレスは2本のヒットと四球で一死満塁のピンチを招く。井端を二塁ゴロに打ち取るも、その間に先制された。その後もピンチは続いたが後続を断ち、最小失点で切り抜けた。  三回、先頭の長野がヒットを放つと、藤村は送りバントで得点圏に走者を進めた。坂本も右翼へのヒットで一死一、三塁のチャンスを作った。ここで阿部に右翼ポール際への3ランホームランが飛び出し逆転した。  初回こそ苦しんだゴンザレスだったが、二回以降は打たせてとるピッチングで無失点に抑える。  六回、ゴンザレスがブランコに二塁打を打たれると、制球を乱して2者連続で四球を与え、一死満塁のピンチを招いた。ここで高木京が登板、代打・松井佑の三遊間への打球を坂本が好捕し、二塁で封殺した。しかし、その間に三塁走者が生還して1点差とされた。それでも高木京は、続く谷繁から空振り三振を奪い、リードを守った。  七回からは山口が登板する。七回を三者凡退に抑えると、八回も内野安打1本を許したが、後続を併殺に仕留め、役割を果たした。  最終回は守護神・西村が三者凡退で締めて、1点差のゲームをものにした
9.18中日ナゴヤドームでの中日ドラゴンズとの首位攻防第2戦は、序盤はブランコ、坂本のホームランなどで両チームが点を取り合う展開となった。5対5の同点で迎えた七回に代打の石井のタイムリーなどで4点を勝ち越した巨人が勝利し、マジックを3とした。  一回、長野が四球で出塁すると、藤村は送りバントを決めてチャンスを作る。すると打点王争いを独走する阿部が中堅前にタイムリーヒットを放ち、幸先良く先制した。  しかし、先発の笠原がいきなりつかまる。荒木に死球を与えると、ブランコには逆転の2ランホームランを浴びた。さらに井端、森野にも連打を許し、追加点を奪われた。  笠原は二回にも二死から四球を与えると、荒木と和田に連続タイムリーを打たれ、1対5とリードを広げられた。  三回、先頭の笠原の代打・矢野がヒットを放つと、長野、藤村もヒットで続き、無死満塁とした。この場面で坂本が左翼スタンドへ同点の満塁ホームランを叩き込んだ。  三、四回は2番手の高木康が、走者を出しながらも無失点に抑える好リリーフを見せた。  五回、先頭の藤村がピッチャー強襲のヒットを放つと相手のエラーもあり、二塁へ進塁する。その後、死球などで二死満塁と勝ち越しのチャンスを迎えたが、亀井が遊撃ファウルフライに倒れた。  七回、藤村の四球、阿部のヒットで一死一、二塁とすると、代打の石井が左翼へ勝ち越しのタイムリーヒットを放った。さらに亀井、實松にもタイムリーが飛び出し、一挙に4点を奪った。  その裏から高木京が登板した。ヒットを2本を打たれたが、2イニングを無失点に封じて23試合連続無失点でセ・リーグの新人記録を更新した。  最終回は田原が2本のヒットを許し、二死一、二塁とされたが、最後は西村が和田を左翼フライに仕留めて試合終了。首位攻防戦を1勝1敗のタイとして、明日のレギュラーシーズン最後の直接対決に臨む。
9.17中日マジックを5とし、その対象チームである中日ドラゴンズとのナゴヤドームでの3連戦初戦が行われた。巨人は地元・愛知県出身の小山が先発し、七回まで無失点と好投したが、八回に3連打を浴び2失点を喫した。打線も中日の投手陣の前に沈黙し、完封負け。マジックを減らすことはできなかった
9.16阪神今シーズン最後の伝統の一戦・阪神タイガースとの24回戦は、一回に阿部、村田のタイムリーで3点を先制すると、三回にも阿部の24号ソロで加点し4点のリードを奪った。先発の宮國が6回2失点と好投すると、中継ぎ4投手による継投でこのリードを守り、4対2で勝利した。この結果、宮國は5勝目をマーク、巨人の優勝へのマジックも5となった。  一回、藤村、坂本の連続ヒットで一死一、三塁のチャンスを作ると、阿部が詰まりながらも右翼線にタイムリー二塁打を放ち、先制する。さらに二死から村田にも2点タイムリーヒットが飛び出し、一挙3点のリードを奪った。  先発の宮國は立ち上がりの3イニング中、2イニングを三者凡退に抑える上々のピッチング。三回までを無失点で切り抜けた。  三回、先頭の阿部が右翼に特大のソロホームランを叩き込む。四番の一振りで追加点を奪い、試合を優位に進めていく。  しかし、4点のリードを貰った宮國が、直後の四回に失点を許す。一死一塁から金本に2ランホームランを浴びて、2点差に詰め寄られた。  宮國は五回にも2本のヒットを許し、二死一、二塁のピンチを迎えたが、粘りのピッチングで後続を断つ。6回2失点と先発投手の役割を果たし、マウンドを後にした。  七回、2番手の福田が四球とヒットで一死一、二塁のピンチを招く。しかし、ここで登板した高木京が力強い投球で鳥谷、金本から三振を奪い、ベンチの期待に応えてみせた。  八回に登板した山口、九回に登板した西村はいずれもヒットを許したが、危なげない投球で無失点に抑え、今季最後の伝統の一戦を勝利で締めくくった
9.15阪神マジック6で迎えた阪神タイガースとの23回戦は、先発のホールトンが7回1失点に抑える好投を見せた。しかし打線は、幾度のチャンスをものにすることができず、完封負け。ジャイアンツの連勝は6でストップした
9.14阪神今シーズン最後の阪神タイガースとの伝統の一戦、3連戦の初戦が行われた。初回に杉内が2点を失ったが、その後は粘りの投球で追加点を許さなかった。阪神先発の岩田を打ちあぐねていた巨人打線だったが、七回裏に坂本が3ランホームランを放ち、逆転勝ちを収めた。  初回、先発の杉内が先頭の上本に右中間へ二塁打を打たれる。送りバントと四球などで一死二、三塁とされ、新井良の三塁ゴロの間に先制点を奪われた。さらにマートンにも左翼線へタイムリー二塁打を浴び、2点のリードを許した。  その裏、一死から藤村が三塁内野安打で出塁すると、坂本は四球を選ぶ。しかし、後続が倒れ得点できなかった。  三回、再び藤村が内野安打を放つと、阿部の右翼線へのヒットで二死一、三塁とチャンスを作った。しかし、村田は遊撃ゴロで無得点に終わった。  杉内は本来の投球とはいかなかったが、二回以降は粘りのピッチングで追加点を与えず、味方の反撃を待つ。  すると六回裏、阿部が左翼へのヒット、村田は左翼フェンス直撃の二塁打で一死二、三塁と一打同点のチャンスを迎えた。しかし、矢野は遊撃ゴロで阿部が本塁タッチアウト。続く小笠原は遊撃フライに倒れた。  七回、杉内は先頭の新井貴に左中間への二塁打を許し、送りバントで一死三塁とピンチを招く。しかし、続く小宮山をスクイズ失敗でキャッチャーへのファウルフライに仕留め、飛び出した三塁走者もアウトにし併殺で切り抜けた。  相手のミスで流れが傾くとその裏、先頭の谷が通算350本目の二塁打を放つと、長野の四球で一死一、二塁とした。この場面で坂本が左翼スタンドへ逆転の3ランホームランを放った。  八回からは山口が登板し、内野安打を一本許したが無失点に抑えた。  最終回は西村が三者凡退に抑えて、試合終了。引き分けを挟んで6連勝となった。
9.13広島広島東洋カープとの第21回戦は、三回に坂本のタイムリーヒットで先制すると、五回に阿部が23号ホームランを放ち2点を加えた。先発の内海は7回1失点の好投でハーラートップタイの13勝目。効果的に得点を重ねたジャイアンツが連勝を5に伸ばし、マジックナンバーを8とした。  ジャイアンツの先発はハーラートップタイの13勝目を狙う内海。その内海は初回を三者凡退に抑えると、二回は二死満塁のピンチを背負うが、今井を打ち取り先制点は与えなかった。  一、二回とチャンスをつくれなかったジャイアンツ打線だが、三回裏、一死から内海が内野安打で出塁すると、長野も内野安打で続き、一、二塁と先制のチャンスをつくる。藤村は凡退したが、続く坂本がタイムリーヒットを放ち内海が生還。今日もジャイアンツが先制に成功する。  四回表、内海は二死から空振り三振を奪うも、振り逃げで出塁を許す。続く倉にヒットされ二死一、二塁のピンチを背負う。しかし、このピンチも今井を空振り三振に抑え無失点の投球が続く。  その裏、村田のヒットなどで二死一、二塁と追加点のチャンスだったが、内海が見逃し三振に倒れ、追加点とはならなかった。  追加点が欲しい状況で主砲のバットが火を吹く。五回裏、二死から坂本がヒットで出塁すると、阿部がライトスタンドに飛び込む23号2ラン。リードを3点に広げ、内海を援護する。  好投を続けてきた内海だったが、六回表、エルドレッドにホームランを浴び1点を失う。続く迎にも四球を与えたが、その後村田の好守もあってこの回は最少失点で切り抜けた。  六回裏、先頭の小笠原が四球を選ぶと、代走の鈴木尚が二盗を成功させる。その後送りバントで一死三塁とするも、セーフティースクイズを試みた松本哲は投手へのフライとなり、続く内海も凡退。得点には結び付かなかった。  内海は七回表、先頭の代打・広瀬にヒットを許したが、後続を併殺打に打ち取るなど無失点。内海はこの回でマウンドを降り、7回1失点と先発の役割を十分に果たした。  八回からは山口がマウンドに上がる。その山口はテンポの良い投球で広島の攻撃を三人で退けた。その裏、一死から村田がフェンス直撃の二塁打でチャンスメークすると、代打の高橋由が中堅手の頭上を越えるタイムリー二塁打を放ち追加点。勝利をたぐり寄せる大きな4点目を加えた。  九回は西村が登板し、三者凡退に抑え試合終了。内海はハーラートップタイの13勝目をあげ、チームは引き分けを挟んで5連勝。ついにマジックナンバーを1ケタの8とした
9.12広島広島東洋カープとの第20回戦は、初回に阿部のタイムリーヒットなどで2点を先制すると、五回にも村田、石井にタイムリーヒットが飛び出し5点のリードを奪った。投げては、先発・笠原が6回無失点の好投でプロ初勝利。小笠原にも1軍復帰後初ヒットが飛び出すなど、投打のかみ合ったジャイアンツが連勝を4にのばし、原監督の通算700勝に花をそえた。  一回、先頭の長野が四球で出塁すると、一死後、坂本は左翼線への二塁打でつなぎ二、三塁とする。ここで、阿部が右翼へのタイムリーヒットを放ち、幸先良く先制した。さらに一、三塁の場面で、高橋由は中堅に犠牲フライを打ち、三塁走者の坂本が2点目のホームを踏んだ。  プロ初勝利を目指す笠原は、三回、この日始めてのピンチを迎えた。一死から戸田、中東に連打を浴び、得点圏に走者を背負う。二死とした後、梵に四球を与え満塁とされたが、四番のエルドレッドを気迫の投球で空振り三振に仕留め、ピンチを脱した。  四回、広島の2番手・福井から小笠原が1軍復帰後の初ヒットを右翼前に放つと、矢野も三塁内野安打で続き、追加点を奪うチャンスを作った。しかし、笠原は二塁併殺打、長野は中堅フライと後続が続かなかった。  笠原は、五回、先頭の東出にヒットを打たれると、四球や味方のエラーで二死満塁のピンチを迎えたが、天谷を空振り三振に切って取り、勝ち投手の権利を得た。  その裏、ジャイアンツ打線は2つの四球で走者をためると、村田に左翼へのタイムリーヒットが飛び出し待望の追加点を奪った。さらに、小笠原もこの試合2本目のヒットで続き、満塁とすると、代打・石井の2点タイムリーヒットでリードを5点に広げた。  打線の援護を受けた笠原は、走者を出しながらも要所を抑え、6回無失点の内容でマウンドをおりた。笠原の後を受けた福田は七回をきっちりと抑え、相手に流れを渡さなかった。  終盤は追加点を奪えなかったが、3番手で登板した高木康が、八回、九回の広島の攻撃を無得点に封じ込め、5対0で勝利。完封リレーで原監督の通算700勝を飾った。チームは4連勝で貯金39、優勝マジックを「10」とした。

ジャイアンツ優勝が決まるのは、9月21日と予想している。この予想は9月2日に予想していた。まあ、自分の予言みたいな感じだけど、なんか、現実味を帯びてきた。 中日戦まで(13日〜16日)マジックを1づつ減らしてゆき(だけど1日は、2つ減らす必要がある)、17日からの中日戦で2勝1敗で、21日に東京ドームで勝てば、優勝。勿論、21日に見に行く予定。後輩にチケットを取らせて、悪友も加えて、応援に行くつもり。 明日の広島戦は、内海先発なので、これは勝つと思う。巨人が有利なのは、14日からの中日の対戦相手の広島がエースの前田、新人賞候補の野村を当てようとしているのだ。しかも、なぜ、明日の広島の先発は大竹じゃないんだ。 まあ、それは良いとして、9月21日、ジャイアンツ優勝が決まると思う。たぶん…
9.11広島本拠地・東京ドームで迎えた広島東洋カープとの一戦は、先発の小山が、8回までを無失点に抑える好投をみせ2勝目をマークした。打線は、一回に坂本のタイムリーヒットで先制すると、三回には阿部の本塁打で2点を追加。その後も、着実に得点を重ねていったジャイアンツが、9連戦の初戦を勝利で飾った。  2勝目を狙う小山は、一回、菊池に二塁打を打たれたが、後続をきっちりと打ち取った。  ジャイアンツ打線は、一回から鮮やかな先制攻撃を見せた。先頭の長野が右中間への二塁打を放つと、松本哲は初球で送りバントを決め、走者を三塁に進める。ここで坂本に左翼へのタイムリーヒットが飛び出し、試合開始からわずか7球で先取点を奪った。  三回、小山は天谷にヒットを打たれ出塁を許したが、阿部が天谷の二盗を阻止し相手に流れを渡さなかった。  その裏、二死から坂本が2打席連続のヒットで出塁。続く阿部は右翼スタンド中段に飛び込む第22号の2ランを放ち、リードを3点に広げた。  小山を援護したい打線は、五回、一死から長野が中堅へのヒットで出塁すると、すかさず二盗を決める。さらに松本哲の四球、阿部のヒットで満塁とすると、高橋由は押し出しの四球を選び、1点を追加した。  小山は、打たせて取る投球で、中盤の四回から七回までの4イニングをわずかヒット1本に抑え、スコアボードに0を刻んでいった。  七回には、広島の3番手・岸本を攻め立てた。松本がこの日2つ目の四球で出塁すると、坂本が右中間を破るタイムリー二塁打を放ち、5対0とした。さらに、一死二、三塁の場面から高橋由に左翼への犠牲フライが飛び出し、試合を決定付ける6点目を奪った。  八回、小山は広島の代打・中東、東出に連打を浴び、一、二塁とされる。この日最大のピンチを迎えたが、天谷を中堅フライ、菊池を空振り三振に抑え、最後まで得点を許さなかった。小山は、8回103球投げ無失点の好投をみせた。  九回は、2番手の田原が本塁打を浴びるなど3点を失ったが、最後は高木京が試合を締め、9連戦の初戦をものにした
9.9ヤクルト2連勝で迎えたヤクルトスワローズとの20回戦は、3点ビハインドの六回に高橋由の走者一掃のタイムリー二塁打で一気に同点に追いつくと、続く七回には長野にタイムリー内野安打が飛び出し、勝ち越しに成功した。しかし、八回に同点に追いつかれ延長戦に突入すると、試合はそのまま4対4の引き分けとなった。  一、二回は三人で攻撃を終えたジャイアンツだったが、三回に先制のチャンスを迎える。先頭の中井がチーム初ヒットで出塁すると、ワイルドピッチの間に二塁へ進む。しかし、後続が凡退し先制点を奪うことができなかった。  先発の宮國は一、二回とノーヒットに抑える上々の立ち上がり。三回には先頭の中村に初ヒットを許すが、自らの好フィールディングなどで無失点で切り抜けた。  四回にはこの日2番に入った矢野が内野安打で出塁するが、続くクリーンアップに一本が出なかった。  直後の四回裏、均衡が破られる。ここまで順調に抑えていた宮國だったが、一死一、二塁から川端に3ランホームランを打たれ3点を先制されてしまった。  ヤクルト先発・石川に五回まで無失点に抑えられていた打線だったが、六回、一死から長野、矢野が連打で出塁する。阿部の四球で二死満塁とすると、村田の代打・高橋由が左翼越えに3点タイムリー二塁打を放ち、一気に同点に追いついた。  さらに続く七回、中井と代打・石井のヒットで一死一、三塁と勝ち越しのチャンスを作る。ここで長野に遊撃へのタイムリー内野安打が飛び出し、勝ち越しに成功する。  このまま逃げ切りを図るジャイアンツは、田原、高木京とつなぎ、八回に山口を投入する。しかし、ヒットと盗塁、送りバントで一死三塁のピンチを招くと、バレンティンにタイムリーヒットを浴び、同点に追いつかれてしまった。  九回には、二死から石井のヒットと長野の四球でチャンスを作るも後続が凡退し、再び勝ち越しとはならなかった。  その後は延長戦に突入するも、西村が無失点で抑え、延長10回引き分けとなった。これでヤクルトとの3連戦は2勝1分という結果になった
9.8ヤクルトヤクルトスワローズとの19回戦は、初回阿部の2点タイムリー二塁打などで先制すると、矢野が4安打を記録するなど、好調の打線が15安打を放ち5対2で快勝した。投げては先発・ホールトンが6回2失点で先発の役割を果たし、リリーフ陣も反撃を許さなかった。きょうの勝利で、クライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。  一回、ジャイアンツは先頭の長野が四球で出塁すると、藤村の送りバントと坂本のヒットで一死一、三塁のチャンスを作る。阿部の2点タイムリー二塁打、矢野のタイムリーヒットが飛び出し、3点を奪った。  援護点をもらった先発・ホールトンだったが、その裏に四死球をきっかけとしてバレンティンにタイムリー二塁打、ミレッジに犠牲フライを打たれ、2点を返されてしまう。  二、三回ともに得点圏に走者を進めながらも無得点に終わったジャイアンツだったが、四回に待望の追加点を挙げる。再び先頭の長野がヒットで出塁すると、藤村の送りバントで二塁に進む。続く坂本が中堅越えにタイムリー二塁打を放ち、リードを2点に広げた。  さらに五回には矢野がこの3本目のヒットとなる二塁打で出塁すると、二死からホールトンが中堅にタイムリーヒットを放ち、追加点を奪った。  立ち上がりこそ不安定だったホールトンだったが、二回以降は毎回のように走者を背負いながらも無失点で抑えた。途中、降雨の影響で43分間の中断となったが、粘りのピッチングで6回2失点と先発の役割を果たし、マウンドを降りた。  追加点を狙うジャイアンツは六、七回と得点圏に走者を進めるが、後続にあと一本が出なかった。  七回は福田、八回は山口が三者凡退に抑える完璧なリリーフで、ヤクルト打線に付け入る隙を与えない。  最後は西村が締めて5対2で勝利した。2位中日が敗れたため、優勝へのマジックナンバーは13となった
9.7ヤクルトヤクルトスワローズとの18回戦は、3週間ぶりに登板した杉内が、六回途中2失点と粘りのピッチングで、11勝目を挙げた。打線も長野と坂本が猛打賞の活躍を見せるなど16安打の猛攻で8点を奪い8対2で勝利した。  初回、先頭の長野が右翼線への二塁打で出塁した。長野が相手のワイルドピッチの間に三塁へ進むと、藤村の左翼へのタイムリーヒットで先制した。さらに坂本、阿部がヒットで続き1点を加えると、二死から大田にもタイムリー二塁打が飛び出し、この回に一挙3点をリードした。  打線の勢いは止まらない。続く二回にも一死一、二塁から阿部が2打席連続となるタイムリーヒットを放ち、追加点を挙げた。  3週間ぶりのマウンドとなった杉内は、初回を危なげなく三者凡退に抑えたが、二回に宮本にホームランを浴びてしまう。さらに四回には、味方のエラーも絡み無死満塁のピンチを招く。しかしこの場面を二塁ゴロの間の1失点に抑えて切り抜けると、5イニングを2失点でまとめた。  六回、追加点が欲しい打線は、先頭の長野がこの日猛打賞となる二塁打でチャンスを作ると、坂本にも3本目のヒットが飛び出し1点を追加した。  その裏、2本の長短打で一死二、三塁のピンチを迎えた杉内は、続く宮本を右翼フライに打ち取ったところで、マウンドを田原に譲る。田原は力強い投球で田中を三塁フライに抑え、役目を果たした。  試合終盤の七回には、矢野の四球、大田のヒットでチャンスを作ると、矢野の代走・鈴木尚が野選で生還し、リードを広げる。打線は八回にも鈴木尚のタイムリーヒットと石井の押し出し四球で2点を追加し、試合を決定付けた。  九回に登板した高木康は連打を浴びて、二死一、三塁のピンチを迎えたが後続を断ち、試合を締めくくった
9.6阪神今季最後の甲子園での戦いとなった阪神タイガースとの21回戦は、1点リードされて迎えた七回、長野が左翼へのタイムリーヒットを放ち同点とした。先発の内海は7回1失点と役目を果たしたが、リーグトップとなる13勝目とはならなかった
9.5阪神阪神タイガースとの20回戦は、味方のミスも絡み投手陣が四回までに6失点と苦しい試合展開になった。打線も阪神の先発・メッセンジャーの前に得点することができず、完封負け。5月以来となる阪神戦の黒星を喫し、連勝も5でストップした。プロ3度目の先発となった江柄子は、三回途中2失点で降板し、またもプロ初勝利とはならなかった
9.4阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースとの19回戦は、同点で迎えた九回に代打・谷の勝ち越し打が飛び出し、試合を決めた。6回を投げた澤村のあとを継いだリリーフ陣は、完璧な投球を見せた。ジャイアンツはこの勝利でマジックを18に減らした。  初回、二死から坂本がヒットで出塁すると、続く阿部が放った打球は左翼スタンドに飛び込み、ジャイアンツが幸先よく2点を先制する。  二回も打線の勢いはとまらず、實松が左翼に2号ソロを突き刺し、リードを3点に広げた。  初回を三者凡退に抑えた先発の澤村だったが、二回につかまる。先頭の新井良にソロホームランを許して1点を返される。さらにその後、二死満塁とされると、上本に押し出しの死球を与えてしまい、この回2点を失った。  さらに三回、澤村は二死一、三塁のピンチを招くと、平野に同点となるタイムリーヒットを打たれ、試合を振り出しに戻されてしまった。  序盤に得点を重ねた打線だったが、四回以降は沈黙。四回から六回までは無安打に抑えられてしまう。  本来の調子を取り戻せない澤村は、粘りの投球を続ける。四回と六回には得点圏までランナーを進められたものの、得点は与えなかった。澤村は六回を投げきり、3失点という内容でマウンドを降りた。  七回、先頭の藤村が4イニングぶりとなるヒットで出塁すると、實松の送りバントと古城の内野ゴロの間に三塁まで進塁したが、長野が三振に倒れ、1点が遠い展開が続く。  澤村のあとを継いだリリーフ陣は見事な投球。七回は高木京、八回には福田がいずれも三者凡退に抑え、味方の反撃を待った。  九回、ついに試合の均衡が破れる。阪神2番手の榎田から先頭の代打・矢野が左翼フェンス直撃の三塁打を放ち、無死三塁と絶好のチャンスを迎える。ここで代打で登場した谷が左翼線への二塁打を放ち、矢野が勝ち越しのホームイン。ベテランの一打でジャイアンツが待望の得点を手にした。その後も二塁手のタイムリーエラーと、石井の内野ゴロの間に2点を加えると、坂本のダメ押しとなるタイムリー二塁打が飛び出し、この回4点を奪った。  その裏に登板した西村は、上本に二塁打を許したものの、後続を断って試合終了。ジャイアンツはこの勝利で優勝へのマジックを18とした。
9.2DeNA前日に大勝して迎えた横浜DeNAベイスターズとの19回戦は投手戦となった。両チームともに得点を挙げられないまま迎えた六回、村田のタイムリーで均衡を破り、巨人が先制点を奪った。その後、同点に追いつかれたが、八回にまたも村田が第11号ソロホームランを放ち、勝ち越しに成功。接戦を競り勝った巨人は4連勝となった。  先発の宮國は序盤、毎回ランナーを許しながらも、要所を締めるピッチングでDeNA打線に得点を許さない。四回にも二死から四球とヒットで一、二塁のピンチを招くが、その後の打者を打ち取り先制点は与えなかった。  宮國を援護したい打線だったが、DeNA・先発の加賀美に封じ込められ、三回まで二塁を踏ませてもらえない。四回には阿部の四球と村田のヒットで一、二塁のチャンスを作ったが、後続が続かず無得点に終わった。  宮國は五回にも三塁に走者を進めるが、DeNAの4番・ラミレスを一塁ファウルフライに仕留め、このピンチを脱する。六回はこの試合で初めて三者凡退に抑え、攻撃へリズムを与える。  その裏、先頭の松本哲がヒットで出塁する。続く坂本も内野安打で続き、チャンスを広げる。その後、一死一、三塁とすると、村田が左翼にタイムリーヒットを放ち、松本哲が生還して、均衡を破った。  七回も三者凡退で仕留めた宮國はこの回で降板。7イニングを無失点に抑え、リリーフ陣に後を託す。  しかし八回、2番手で登板の山口が長打とエラーで一、三塁のピンチを迎え、筒香の打球を一塁の大田が野選して、同点に追いつかれてしまう。その後も二、三塁と一打勝ち越しの場面だったが、代打・渡辺直の打球を中堅の鈴木尚が好捕し、この場面を切り抜けた。  その裏、二死から村田が左翼スタンド上段に運ぶ第11号ソロホームランを放つ。二試合連続の一発で勝ち越しに成功した。  九回は3番手の西村がマウンドに登る。先頭を四球で出すが、続く打者を併殺に切って取る。最後の打者を空振り三振に仕留め試合終了。終盤までもつれる展開だったが競り勝ち、4連勝となった。
9.1DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの18回戦は、二回に今季初スタメン・大田のタイムリーで先制すると、藤村もタイムリー三塁打を放ち3点の先制に成功。その後も村田の本塁打、大田のタイムリー二塁打などで効果的に加点した。投げては先発のホールトンが8回1失点の好投で10勝目。打線が爆発したジャイアンツが連勝を3に伸ばした。  2ケタ勝利を狙う先発・ホールトンは初回から二死一、二塁のピンチを背負ったが、後藤を打ち取りまずは無失点で切り抜ける。  二回裏、先頭の阿部がチーム初ヒットで出塁すると、村田もヒットで続き、阿部の好走塁もあって無死一、三塁と先制のチャンスをつくる。一死後、今季初スタメンの大田が中堅にタイムリーヒットを放ち先制に成功。大田はベンチの期待に応えてみせた。さらに続く藤村が中堅手の頭上を越えるタイムリー三塁打を放ち2点を追加した。  二回を三者凡退に抑えたホールトンは、三回も大田の好守にも助けられ得点を与えない。  三回裏には村田が右中間に10号ソロ本塁打を運び、さらにリードを広げる。この本塁打で村田はプロ入団以来10年連続の2ケタ本塁打を記録した。  順調な投球を見せてきたホールトンは、四回に先頭のラミレスに本塁打を浴び1点を失ったが、後続を抑え相手に流れは渡さない。  その裏、先頭の大田がヒットで出塁すると、二死二塁となった場面で長野が中堅にタイムリーヒットを放ち5点目を加えた。  ジャイアンツの攻撃の勢いは止まらない。五回裏、一死二塁から村田が猛打賞となるこの試合3本目のヒットで坂本をホームに迎え入れると、さらに代打の石井が二塁打で続き、一死二、三塁とする。この場面で大田が右中間にタイムリー二塁打を放ち8点目。大田がプロ初の猛打賞も記録し、試合の行方を決定付けた。  ホールトンは六、七、八回と続けて三者凡退に抑える好投を見せ、相手にチャンスすら与えない。8回1失点と先発の役割を十分に果たし、リリーフ陣にあとを託した。  八回裏、代打の松本哲が右中間を深々と破る三塁打を放つと、長野が右翼にタイムリーヒットを放ち追加点をあげ、ジャイアンツは最後まで攻撃の手を緩めない。  九回のマウンドには田原が上がる。田原はふたつの空振り三振を奪うなど3人で相手を退け試合終了。投打の歯車ががっちりと噛み合ったジャイアンツが快勝で連勝を3に伸ばした。
8.31DeNA今季東京ドームで一度も負けていない横浜DeNAベイスターズとの17回戦は、先発の小山が7回を無失点に抑える力投を見せて、プロ初勝利を飾った。初回に阿部の犠牲フライで先制すると、七回には坂本も犠牲フライを放ちリードを2点とする。7イニング中5イニングを三者凡退に抑える好投を見せた小山の後を受けた、リリーフ陣も相手の反撃を1点に抑え2対1で勝利した。  初回、先発の小山はテンポの良い投球で相手打線を三者凡退に打ち取った。  するとその裏、長野が投強襲ヒットと二盗を成功させてチャンスメイク。さらに坂本のヒットでチャンスを広げると、阿部が中堅に犠牲フライを放ち、早々と先制に成功した。  援護を受けて勢いに乗った小山は続く二回を三者凡退で切り抜ける。三回に国吉に初ヒットを許したものの、四、五回を連続で三者凡退として、相手打線を寄せ付けない。  追加点がほしい打線は五回、先頭の小山がヒットを放つと、長野、松本哲も連続でヒットを放ち無死満塁とした。しかしクリーンアップ3人がいずれも凡退し、このチャンスを生かせなかった。  六回をこの日5度目の三者凡退で切り抜けた小山だったが、七回に最大のピンチを迎える。二死から筒香に四球を与えると、続く後藤に左中間を破る二塁打を打たれ、二死二、三塁と2人のランナーを得点圏に背負ってしまった。しかし、ここで梶谷を空振り三振に切って取り、自身のプロ初勝利の権利を手にマウンドを後にした。  その裏、7回を無失点に抑えた小山の好投に打線が応える。小山の代打・石井が四球を選ぶと、長野のヒットと松本哲の送りバントで一死二、三塁とした。ここで坂本が左翼に放ったフライは、犠牲フライになるかのきわどい当たりだったが、石井の代走・鈴木尚が俊足を生かしてホームに生還し、貴重な追加点をあげた。  2点のリードを守るべく、八回には山口が登板するも、3連打を浴びて1点を相手に許してしまう。なおも無死二、三塁のピンチを迎えたが、スクイズを試みた森本を捕ゴロに打ち取ると、続く金城、ラミレスも抑え込み、このイニングを最少の1失点で切り抜けた。  最終回には西村が登板。先頭の筒香に強烈なライナーを打たれるも、一塁手・古城がファインプレーでこのボールをつかむと、このイニングを三者凡退として、試合を締めくくった
8.30中日中日ドラゴンズとの首位攻防第3戦は、2点を追いかける四回に古城のタイムリーヒットで1点差に詰め寄ると、続く藤村からは走者一掃のタイムリー三塁打が飛び出し、逆転に成功した。その後も阿部の2ランなどで着実に加点すると、五回以降は、相手に得点を与えない完璧な継投で快勝。東北シリーズの最終戦を勝利で締めくくり、マジックを24に減らした。  一回、長野が中堅へのヒットで出塁すると、一死後、坂本は四球を選び一、二塁とする。さらに相手のバッテリーエラーで二、三塁に走者を進めると、阿部がきっちりと中堅に犠牲フライを放ち、1点を先制した。  先取点をもらった先発・内海だったが、二回、先頭の井端に二塁打を打たれると、森野には死球を与えてしまう。谷繁が送りバントを決め一死二、三塁となったところで、続く荒木はスクイズを空振り。二死三塁となりピンチを脱したかにみえたが、直後の球を荒木にとらえられ、同点に追いつかれた。  その後も内海は、三回に井端のタイムリーヒットで勝ち越しを許すと、四回にも二死から失点。要所で踏ん張ることが出来ず、4回3失点の内容で降板した。  苦しい試合展開となったが、四回にジャイアンツ打線が爆発した。一死から阿部、高橋由、村田の3連打で満塁のチャンスを作ると、古城が左翼へのタイムリーヒットを放ち、1点差に迫った。さらに満塁から藤村に右中間を破る走者一掃のタイムリー三塁打が飛び出し、5対3と逆転した。  五回には、ヒットの松本哲を一塁に置いて、阿部が右翼スタンドに飛び込む第20号の2ランを放ち、リードを4点に広げた。  2番手で登板した福田は、五回、六回の2イニングを無失点に抑える好リリーフをみせた。  六回、死球を受けて出塁した村田が二盗を決めると、藤村の2打席連続となるタイムリーヒットで1点を追加。さらに、松本哲にもタイムリーヒットが飛び出し、9点目を奪った。  八回には、山口が登板しプロ野球新記録となる5年連続60試合登板を達成。九回には、5番手の西村がきっちりと中日打線を無得点に抑え、9対3で勝利した
8.29中日盛岡に場所を移して、中日ドラゴンズとの東北シリーズ第2戦が行われた。序盤に3点をリードされたものの、阿部、長野のタイムリーで、一時は1点差にまで迫った。しかし、八回にホームランで再び2点差とされると、その後はドラゴンズの救援陣に抑えられた。打線は10安打を放ったものの得点に結びつけることができず、首位攻防戦で痛い連敗を喫した
8.28中日秋田で行われた2位・中日ドラゴンズとの直接対決は、序盤の大量失点が最後まで響き1対5で敗れた。先発の澤村が三回までに5点を奪われると、打線も中日・吉見の前に松本哲のタイムリーヒットによる1点に終わり、3連戦の初戦を勝利で飾ることは出来なかった
8.26DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの16回戦は、主将の阿部が4打点をあげるなど、打線がつながり快勝した。先発の宮國は7回途中2失点の好投で4勝目をマーク。ジャイアンツはこれで優勝へのマジックを26に減らした。  初回から試合は動く。先頭の長野のヒットなどで二死三塁のチャンスをつくると、阿部が放った打球を一塁手が失策し、三塁走者の長野が生還。ジャイアンツが先制に成功する。  二回、古城の四球とエドガーの二塁打などで一死二、三塁とすると、長野の打球は遊撃手の野選を誘い、2点目を追加する。さらに松本哲、坂本、阿部の3者連続となるタイムリーが飛び出し、この回一挙5点を奪った。  味方の大量援護をもらった先発の宮國は、三回までをパーフェクトに抑える完璧な立ち上がりを見せた。  ジャイアンツ打線は攻撃の手を緩めない。三回に村田が左翼に特大の9号ソロを突き刺すと、四回には、上位打線がつくった一死満塁の場面で、高橋由の内野ゴロの間に1点を追加する。さらに古城がタイムリーヒットを打ち、9対0とした。  宮國は安定感のある投球を見せ、五回まで相手打線をヒット1本に封じ込める。  六回、先頭の坂本がヒットで出塁すると、続く阿部はバックスクリーンに2ランホームランを放ち、リードを11点に広げた。  好投を続けてきた宮國だったが、六回に味方の失策も絡み、一死満塁のピンチを背負う。宮國は二死までこぎつけたものの、ラミレスと筒香に2者連続で押し出し四球を与えてしまい、2点を失った。  宮國は七回に2つの四球で二死二、三塁とされたところで降板。代わった高木京は後続を抑え、このピンチを無失点で切り抜けた。  八回から3番手としてマウンドに上がった小野は、筒香にホームランを浴びて1点を失ったものの、2イニングを締めて試合終了。打線がつながったジャイアンツは、優勝へのマジックナンバーを26とした
8.25DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの15回戦は、延長に突入した十回に高木康が筒香にサヨナラヒットを浴び惜敗した。序盤に坂本のホームランなどで3点をリードするも、先発のホールトン、2番手の田原がこのリードを守れなかった。1点のリードを許した九回に阿部が意地のホームランで同点としたが、勝利には結びつかず、巨人の連勝は6で止まった
8.24DeNA横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズとの14回戦は、初回に高橋由と村田の連続タイムリーで3点を先制した。投げては先発の内海が七回二死まで1本のヒットも許さない完ぺきな投球を見せた。内海は八回に1点を失い、完投目前で降板するもハーラートップの12勝目。チームは引き分けを挟んで6連勝とした。  ジャイアンツは初回、松本哲が四球を選び出塁すると坂本が中堅にヒットを放ち一死一、二塁のチャンスをつくる。すると一死後に高橋由が右翼手の頭上を越えるタイムリーヒットを放ち、早々と2点を先制した。さらに二死二塁から村田もタイムリー二塁打で続き、3点の先制に成功した。  初回を三者凡退に抑え、抜群の立ち上がりを見せた先発の内海は、二、三回も得点を与えず、エースにふさわしい好投を続ける。  追加点を奪いたいジャイアンツであったが、徐々に調子を取り戻す国吉から得点をあげられない。  五回表、先頭の長野がヒットで出塁すると、松本哲が犠打できっちりと送り一死二塁と追加点のチャンスをつくる。二死二塁となった場面で阿部が右翼にヒットを放つが、本塁を狙った長野がタッチアウト。追加点とはならなかった。  内海は五回も三者凡退に抑え、ここまで四球をひとつ与えただけの無安打投球を続ける。  六回表にも先頭の高橋由が右中間を破る二塁打を放つと、村田も四球を選び無死一、二塁と再びチャンスをつくる。しかし後続が凡退し無得点で歯がゆい攻撃が続く。  七回表は一死二、三塁のチャンスをつくり、国吉を降板に追い込んだが、代わった篠原の前に阿部、高橋由が打ち取られてしまう。  無安打投球を続けていた内海であったが、七回裏、二死からラミレスに三塁内野安打を許し、ノーヒットノーランの夢は途絶える。しかし続く後藤をきっちりと打ち取った。  八回裏、完璧な投球を見せてきた内海が、先頭の森本に左翼スタンドに運ばれ1点を返される。  九回のマウンドにも内海が上がる。しかし先頭の金城にヒットを許すと、その後バッテリーエラーで無死二塁とされる。二死までこぎつけたが、ラミレスを迎えたところで降板。内海は完投目前でマウンドを譲った。あとを継いだ西村はラミレスを遊撃ゴロに抑え逃げ切った。  内海はハーラートップの12勝目をあげ、チームは引き分けを挟んで6連勝となった/TD>
8.23ヤクルトヤクルトスワローズとの17回戦は2点ビハインドで迎えた4回、高橋由、古城のタイムリーで同点に追いつくと、長野、坂本の押し出し四球で勝ち越しに成功した。4回以降はリリーフ陣がヤクルト打線に1点も与えない完璧な継投で逃げ切ったジャイアンツが、きのうに続く逆転勝ちを収めた。  ヤクルト先発・ロマンの立ち上がりに苦しめられたジャイアンツ打線だったが、3回に先制のチャンスを迎える。二死から長野が四球で出塁すると、松本哲がヒットでつなぎ、二死一、二塁とする。しかし、坂本が凡退し先制点には至らない。  その直後の3回裏、1、2回はヤクルト打線を0点に抑えた今季初先発・小野だったが、一死二塁からミレッジに2ランホームランを浴び、2点を先制されてしまう。  しかし、直後の4回に一気に逆転に成功する。阿部、高橋由の2者連続二塁打でまず1点を返すと、古城が中堅にタイムリーを放ち、同点に追いついた。さらに實松、代打・矢野が連打で続き、満塁のチャンスを作ると、長野、坂本が押し出し四球を選び、2点を勝ち越した。  2番手の高木京が4、5回を無失点に抑えて、ヤクルト打線に反撃の糸口をつかませない。  6回には先頭の實松がこの試合3本目のヒットで出塁すると、送りバントと四球で一死一、二塁のチャンスを作る。しかし、後続が倒れ、追加点を奪うことができなかった。  6、7回は、3番手の高木康がノーヒットで完璧に抑え込み、流れを渡さない。リリーフ陣の好投に応えるためにも、追加点の欲しいジャイアンツだったが、7回以降はヒット1本に抑えられてしまった。  それでも8回には山口、9回には西村が無失点で抑え、そのまま逃げ切った。4回以降登板したリリーフ陣が無失点に抑える連日の活躍ぶりで、昨日に引き続く見事な逆転勝ちとなった。2位中日が敗れたため、ジャイアンツに優勝へのマジックナンバー30が点灯した
8.22ヤクルトカードの初戦を引き分けて迎えたヤクルトスワローズとの16回戦は、継投でリードを守った巨人が接戦を制した。巨人は逆転を許した直後の五回に、坂本の2ラン本塁打で逆転に成功すると、続く高橋由は相手守備が後逸する間にダイヤモンドを回りきり、さらに1点を追加。巨人は1点リードの八回にも追加点を奪った。一方の投手陣は、四回途中で降板した初先発の江柄子をリリーフ陣がカバーし、そのまま逃げ切った。  初回、巨人は3つの四球でいきなり二死満塁のチャンスを迎えたが、村田が空振り三振に倒れ無得点に終わった。 しかし、二回に先頭の古城が中堅へのヒットで出塁すると、一死から江柄子が送って二死二塁とする。この場面で長野がタイムリーを放ち先制に成功した。  今季初先発となったルーキーの江柄子は初回を三者凡退に抑え幸先良いスタートを切ったが、二回、先頭の畠山に本塁打を浴び同点とされてしまう。 四回には、ヒットと四球でピンチを招くと、巨人は江柄子を諦め高木康をマウンドに送る。  その高木康は、犠打で二、三塁とされると中村に勝ち越しのタイムリーを許してしまう。その後もピンチが続いたが、相手のスクイズ失敗にも助けられこの回は1点で切り抜けた。  逆転を許した巨人だったが五回、一死から松本哲が内野安打で出塁すると、続く坂本に逆転の2ラン本塁打が飛び出し、すぐに試合をひっくり返した。さらにこの回、高橋由のヒットを中堅が後ろに逸らし、高橋由がそのまま生還。リードを2点に広げた。  五回に1点を失った巨人だったが、細かい継投で1点リードのまま終盤に突入した。  追加点を奪いたい巨人は、八回に無死満塁から代打・石井の犠牲フライで貴重な1点を加えた。  最終回は西村がマウンドに上がり、三者凡退で試合を締めくくった
8.21ヤクルトセ・リーグ5球団で唯一負け越している東京ヤクルトスワローズとの15回戦は、両チームが点を取り合う乱打戦となった。五回には1イニングで3本のホームランが飛び出るなど、一時は3点のリードを奪った。しかし先発の澤村が4失点、中継ぎ陣も2点を失い、勝ちには繋がらなかった。  澤村は初回、わずか8球で3アウトをとる抜群の立ち上がり。二回にはこの日スタメンマスクの實松が二盗を試みた福地を刺して、澤村を盛り立てた。しかし、三回二死から、ミレッジにソロホームランを浴び、先制を許してしまう。  点を取られた直後の四回、すかさず反撃を開始する。坂本がヒットと二盗でチャンスを作ると、谷が中堅にタイムリーヒットを放ち、同点に追いついた。  しかしその裏、畠山に勝ち越しのホームランを許してしまった。  再び追いかける展開となったが、五回に打線が爆発。先頭の實松が今シーズン初ホームランで口火を切ると、松本が二塁打を放つ。ここで坂本が左翼スタンドに特大の勝ち越し2ラン。続く阿部にもホームランが飛び出すと、この回3本塁打で一挙4得点を奪い、石川をノックアウトした。  3点のリードをもらった澤村だったが、流れに乗り切れない。2死から3本目のホームランを武内に許すと、上田にもタイムリーを浴びて1点差に詰め寄られた。  六回、先頭の村田がヒットで出塁すると、澤村の代打・石井が左翼にヒットを放ち二死一、三塁にチャンスを広げる。ここで長野が右翼にタイムリーヒットを放ちリードを2点に広げた。  その裏から継投策に入り、2番手の福田が、2つの四球でピンチを作ると一つもアウトをとれずに降板してしまう。続いて登板した高木京がなんとか2死までこぎつけたが、森岡に2点タイムリーヒットを許し、試合を振り出しに戻されてしまった。  七回、2イニング目のマウンドに立った高木京だったが、四球とヒットで一死一、三塁の一打勝ち越しの場面を作ってしまう。しかし、ここで4番手の田原が田中を併殺打に打ち取り、このピンチを切り抜けた。  勝ち越したい打線は八回、二死から長野、松本哲の連続ヒットでチャンスを作るも、坂本が空振り三振に倒れてしまう。さらに九回にも二死一、二塁としたが、代打・矢野が三塁ゴロに倒れてしまい、あと1本が出なかった。  九回には二死一、二塁のピンチを迎えたが西村が上田を空振り三振に切って取った。ここで3時間30分を超えていたためゲームセット。規定により引き分けとなった
8.19広島広島東洋カープとの18回戦は、2点差で迎えた五回、高橋由のタイムリーなどで同点に追いつくと、九回には阿部が右中間にソロホームランを放ち、見事サヨナラ勝ちを収めた。これで広島との3連戦を3連勝という最高の形で締めくくった。  試合は一回から動く。先発の宮國が先頭打者に失策で出塁を許すと、安打と四球で二死満塁のピンチを招く。ここで宮國のワイルドピッチ、さらに堂林のタイムリーヒットでいきなり2点を先制されてしまった。二塁走者の生還は高橋由の好返球で阻止したが、主導権を握られる展開となる。  直後の一回裏、ジャイアンツ打線は二死から坂本、阿部の連打でチャンスを作るが、高橋由が空振り三振に倒れ、得点には至らなかった。  二回は三者凡退で抑えた宮國だったが、三回にヒットと自らのけん制悪送球で招いた一死三塁のピンチで梵に犠牲フライを浴び、追加点を許してしまった。  しかしその裏、反撃が始まる。長野、坂本のヒットで二死一、三塁のチャンスを迎えると阿部が右翼にタイムリーヒットを放ち、1点を返した。  立ち上がりこそ苦しい投球が続いた宮國だったが、四、五回と走者を出しながらも無失点に抑え、5回3失点で降板した。  五回裏、粘りの投球を見せた宮國に打線が応える。一死から長野が相手の失策で出塁すると、坂本の三塁へのゴロが堂林の失策を誘い、まず1点を返す。さらに高橋由が中堅にタイムリーヒットを放ち、同点に追いついた。  六、七回とリリーフ登板した福田、高木康が三者凡退で抑え、流れを引き寄せる。六回には二死一、二塁、七回には一死満塁のチャンスを作るが、相手の好守備もあり、勝ち越し点には至らなかった。  八回途中から登板した田原は二死満塁を見事に抑え、九回には山口も後続を打ち取り、勝ち越しを許さない。  同点まま迎え、このまま延長戦かと思われた九回裏、劇的なドラマが待っていた。先頭打者の阿部が、この回から登板したミコライオの5球目を完璧に捕らえると、打球は右中間スタンドに飛び込むサヨナラ本塁打となった。サヨナラ勝ちを収めたジャイアンツは同一カード3連勝、貯金を今季最多の30まで伸ばした
8.18広島広島東洋カープとの17回戦は、先発のホールトンが7回を投げ被安打2、無失点の力投を見せた。両チーム無得点のこう着状態が続いたが、八回に村田の一打で先制すると、満塁から谷が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、試合を決めた。  ホールトンは、10勝目をかけてマウンドに上がった。立ち上がりの二回にヒットと四球で無死一、二塁とされたが、後続を連続三振に切って取りピンチを脱した。  打線は二回、村田が左中間への二塁打を放ち出塁する。二死となるも、實松が四球を選び一、二塁としたが、ホールトンは遊撃ゴロに倒れた。  四回には、二死から村田がこの日2本目の安打を放ったが、続く寺内は右翼フライに打ち取られ、広島先発の福井をとらえることができなかった。  ホールトンは三回以降、安定した投球を見せる。六回には、エルドレッドからこの試合10個目の三振を奪い、2桁奪三振をマークした。  六回、一死から阿部、高橋由の連続四球で一、二塁のチャンスを作る。村田は空振り三振に倒れたが、続く代打・石井が四球を選び、福井をマウンドから引きずりおろした。二死満塁の場面で古城が代打で起用されたが、遊撃ゴロに倒れ、1点が遠い展開が続く。  ホールトンは、7回までを投げて被安打2、無失点の好投。三回以降は二塁を踏ませず、広島打線を抑え込んだ。  八回には2番手で山口が登板、三者凡退に抑え流れをたぐり寄せた。  その裏、阿部、高橋由と連打が飛び出し、一死一、三塁と絶好のチャンスを迎える。ここで、村田が中堅フェンス直撃のタイムリー二塁打を打ち、待望の先制点を奪った。さらに二、三塁から矢野の敬遠四球などで満塁とすると、代打の谷が右中間に走者一掃のタイムリー二塁打。谷の一打で一挙に3点を追加し、試合を決定付けた。  九回のマウンドに上がった西村は、きっちりと広島打線を抑え4対0で勝利。終盤に勝負強さを見せたジャイアンツが、息詰まる投手戦をものにした
8.17広島連敗で迎えた広島カープとの16回戦は巨人が快勝した。初回に相手のミスで先制すると五回に高橋由の通算300号2ラン本塁打が飛び出し、試合の主導権を握った。八回には石井の2点タイムリーで試合を決めた。先発の内海は打たせて取る投球で完封勝利。リーグトップに並ぶ11勝目を挙げた。  内海は初回を三者凡退に打ち取るなど、打たせてとるピッチングでアウトを積み重ねていく。二回には一死一、二塁のピンチを迎えたが、併殺で切り抜けた。  打線は初回に一死から松本哲、坂本の連打でチャンスを作ると、阿部の一塁ゴロが相手の失策を招き、先制に成功する。その後も連続四球で二死満塁としたが、ボウカーは一塁ゴロに倒れ追加点は奪えなかった。  その後はランナーを出すも要所を締められ得点できない。四回は投手の内海にもヒットが出て二死一、二塁のチャンスを作ったが、長野が三塁ゴロに倒れた。  しかし、五回に阿部が二死から内野安打で出塁すると、今日5番に入った高橋由が左翼に通算300号となる本塁打を放ち、リードを3点に広げた。  さらに八回、相手のミスで二死二、三塁から、代打・石井のタイムリーで2点を加えた。  内海は終盤まで安定した投球を続ける。四回以降は得点圏に走者を背負うこともなく、完封勝利。リーグトップに並ぶ11勝目をあげた
8.16中日昨夜に続き、勝てばセ・リーグ優勝へのマジックナンバーが点灯する状況で向かえた中日ドラゴンズとの18回戦は、先発・杉内が走者を出しながらも要所で粘り強いピッチングで、八回無失点と好投した。しかし、五回までノーヒットに抑え込まれるなど、打線が沈黙。延長戦に突入すると、延長十一回山口が平田に犠牲フライを打たれ、サヨナラ負けを喫した
8.15中日勝てばマジック36が点灯するという試合だったが、先発の小山が味方のエラーもあり序盤に5点を失う。一方の打線は中日ドラゴンズのエース・吉見の前に阿部のホームランによる1点だけに抑えられ、完投負けを喫した
8.14中日中日ドラゴンズとの首位決戦初戦は、四回に高橋由のタイムリーヒットで先制すると、六回には阿部が打点ランキングトップとなる3点タイムリー二塁打で突き放した。長野の本塁打が飛び出すなど、15安打9得点と打線が爆発した。投げては先発の澤村が要所を締めるピッチングで7イニングを無失点の好投。投打が噛み合い、9対0の快勝で三連戦の初戦を制した。  先発の澤村は一回を三者凡退に抑えると、その後も三回までヒットを許さず順調な立ち上がりを見せた。  援護したい打線だが、三回まで中日の先発・大野からヒットを放ちながらも得点を奪えない。  四回、先頭の坂本が2打席連続となるヒットと、村田の死球で一、二塁とチャンスを迎える。続く高橋由が、中堅にタイムリーヒットを放ち、先制点を奪った。  その裏の澤村は、連打を浴びて無死一、三塁のピンチを迎える。一死後、井端の痛烈な打球を二塁手・寺内が好捕。守備陣にも助けられた澤村は後続を打ち取り、この回を無失点でしのいだ。  五回、松本哲が内野安打で出塁すると、その後、四球とヒットで二死二、三塁とする。この好機に打席を迎えた村田は打球を右中間に運び、2点タイムリー二塁打。3対0とリードを広げた。  六回には2番手の武藤に対して、二死から長野がヒットを放つと、松本哲、坂本が四球を選び満塁とする。迎えた阿部は走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、追加点を挙げた。阿部はこの打点でセ・リーグ打点ランキングのトップに立った。  八回には長野に13号ソロホームランが飛び出す。その後も鈴木尚、ボウカーが連続タイムリーを放ち、3点を加えた。  澤村は四回のピンチ以降、毎回ランナーを背負う。しかし、要所を締める粘りのピッチングで中日に得点を与えない。7イニングを無失点に抑え、マウンドをリリーフに譲る。  2番手の福田は四球を与えるが、併殺で切って取り反撃を許さない。最終回は高木京が登板。最後の打者を見逃し三振に仕留め、9対0で試合終了。打線は15安打を集め9得点の猛攻を見せた。投手陣も完封リレーで中日を寄せ付けず、首位決戦初戦を快勝で飾った。天王山1戦目を白星で飾り、2位中日とのゲーム差を6・5に広げた。15日に行われる2戦目を取れば、3年ぶりリーグ優勝へのマジック「36」が点灯する。
8.12ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの14回戦は、先発の宮國が三回に先制を許すと、その後は粘りの投球を続けたが六回に2点を追加され降板した。打線もヤクルト先発・村中を打ち崩すことができず、七回に谷のタイムリーヒットであげた1点止まり。ジャイアンツの連勝は7でストップした
8.11ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの13回戦は、ジャイアンツが9点を奪い、大勝した。阿部、ホールトンのホームランなどで序盤から大量リードをつけ、五回の高橋由の満塁弾で試合を決めた。ホールトンは7回1失点と投打に活躍し、9勝目をマークした。  初回、ホールトンは四球を1つ与えたものの、3奪三振と上々の立ち上がりを見せる。  その裏、早々に試合が動く。二死から坂本が四球で出塁すると、続く阿部が右翼に2ランホームランを打ち先制する。その後も村田の四球、高橋由と古城のヒットで二死満塁とすると、藤村が左翼にタイムリーヒットを放ち、村田が3点目のホームを踏んだ。  二回にも打線の勢いはとまらず、先頭のホールトンが左翼スタンドに来日初ホームランを突き刺し、リードを4点に広げた。  自身のホームランもあり勢いづいたホールトンは、二回から四回まで散発の2安打と、危なげない投球を見せる。五回には二死一、三塁と、この日初めてピンチを背負ったが、後続を打ち取り得点を与えない。  三回、四回は無得点に終わった打線だったが、五回にヤクルト2番手の阿部を攻める。先頭の長野がヒットを放つと、阿部、村田は四球を選び、二死満塁とする。この場面で高橋由が右翼スタンドに満塁ホームランを叩き込み、8対0とした。  ホールトンは六回に川端のタイムリーで1点を失ったものの、7回を投げきり1失点と先発の役割を十分にこなしてマウンドを降りた。  八回、先頭の代打・矢野が二塁打で出塁すると、藤村もこの日3本目のヒットで、一死一、三塁とする。ここで途中出場の石井がきっちりと犠牲フライを放ち、駄目押しの9点目を加えた。  八回から継投に入ったジャイアンツは、八回を福田、九回を高木康が無失点で締めて試合終了。これでジャイアンツは引き分けを挟んで、7連勝となった
8.10ヤクルトセ・リーグ5球団で唯一負け越している東京ヤクルトスワローズとの12回戦は、巨人が接戦を制してカードの初戦を飾った。巨人は三回に2点を先制すると、四回にも村田の本塁打で序盤に3点をリードした。しかし、七回に内海が1点差とされると、代わった田原は同点タイムリーを許してしまう。嫌なムードとなったが、同点とされたその裏に代打の石井が勝ち越しのタイムリーを放ち、巨人がそのまま逃げ切った。  内海は今季0勝3敗と苦手としているヤクルト相手に、好調な立ち上がりを見せる。二回はヒットと四球で一死一、二塁のピンチを背負うが、連続三振で切り抜ける。  一方打線は、一回、二回と抑え込まれるも三回に一死から加藤が今季初ヒットで出塁すると、相手のミスもあり一死一、二塁のチャンスを迎える。ここで長野が中堅越えのタイムリー二塁打を放ち先制。さらに松本の犠牲フライで2点目を加えた。  四回には村田のソロ本塁打でリードを3点に広げた。  四回まで無失点に抑えていた内海だったが、五回に二死からソロ本塁打で1点を失った。  その後も内海はランナーを背負うピッチングが続くが、粘りの投球でソロ本塁打での1点に抑えていた。しかし七回に代打・川本にソロ本塁打を浴び、1点差に迫られる。二死後、ヒットを許したところで内海はマウンドを田原に譲った。  代わった田原は四球でピンチを広げると、畠山に同点のタイムリー二塁打を許す。勝ち越しは許さなかったものの、これで試合は振り出しに戻った。  同点に追いつかれた直後の七回裏、二死から寺内が投手強襲のヒットで出塁。続く加藤が四球を選び、二死ながら一、二塁のチャンスを作ると代打・石井が右翼にタイムリーを放ち、すぐさま勝ち越しに成功する。  八回は西村が三者凡退に抑え、1点リードのまま最終回へ。山口も三者凡退で締めて接戦をものにした。
8.9阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの18回戦は、八回に阿部が3ランを放ち、逆転勝利を飾った。7回を投げた先発・杉内の後を受け、1回をパーフェクトに抑えた田原がプロ初勝利。ジャイアンツはこれで引き分けを挟んで5連勝とした。  初回、杉内は先頭の上本に四球で出塁を許す。二盗を試みた上本を刺そうとした實松が、二塁へ悪送球してしまい、無死三塁とされる。ここで俊介に犠牲フライを打たれ、早々と先制を許してしまった。  その裏、一死から松本哲が中堅への二塁打を放つが、続く坂本と阿部が倒れた。  調子を取り戻せない杉内は、粘りの投球を続ける。二回、三回と三塁まで走者を進められたが、後続を抑えて追加点は与えなかった。  一方の打線はスタンリッジをとらえることができない。二回から四回まで、坂本のヒット1本のみに抑えられてしまう。  四回は三者凡退に抑えた杉内だったが、五回に四球やヒットなどで一死二、三塁とされる。しかし、杉内は新井良とマートンから連続三振を奪い、このピンチを無失点で切り抜ける。  五回、打線は一死から高橋由と古城の連打が飛び出し、得点圏に走者を進める。しかし後続の實松と杉内が倒れて、このチャンスを生かせなかった。  苦しい投球が続く杉内は七回、2つの四球とヒットで二死満塁のピンチを背負うが新井貴を打ち取り、この回も得点は許さなかった。杉内は3つの暴投や、5つの四球を与えるなど制球に苦しみながらも、7回1失点と試合をつくってマウンドを降りた。  打線はなかなか反撃の糸口をつかめず、スタンリッジの前に六回、七回とノーヒットに封じ込まれてしまう。  八回、2番手として田原が登板し、下位打線をきっちりと三者凡退に抑える。  その裏、打線はようやくつながりを見せる。先頭の代打・藤村は四球を選び、この日初めて先頭打者が出塁する。その後、長野の四球と松本哲のヒットで一死満塁の絶好のチャンス。この場面で坂本が右翼へ犠牲フライを放ち、藤村が同点のホームを踏んだ。ここで阪神は2番手として筒井をマウンドに送るが、阿部はその初球を弾丸ライナーで右翼スタンドに運び、ジャイアンツが3点の勝ち越しに成功した。  3点リードで迎えた九回は西村がマウンドへ。先頭の上本にヒットを許したものの、後続を抑えて試合終了。ジャイアンツは逆転勝利を飾り、引き分けを挟んで連勝を5に伸ばした
8.8阪神阪神タイガースとの第17回戦は、六回に松本哲のタイムリー二塁打と坂本のタイムリーヒットで2点をあげることに成功した。これを守りきり、2対0で勝利した。先発した2年目の小山は一軍初勝利とはならなかったが、5回2安打無失点と好投した。  プロ初勝利を狙うを狙う先発の小山は一回、俊介にヒットを許したものの、2三振を含む上々の立ち上がりを見せる。  その裏、一死から松本哲が左翼線に二塁打を放つと、続く坂本が四球を選び、一死一、二塁とする。しかし、後続が絶たれ、先制とはならなかった。  三、四回と三者凡退に抑えた小山だったが、五回、先頭の金本にヒット許してしまう。二死から暴投と四球で二死一、二塁と得点圏にランナーを背負ったが、久保をきっちりと二塁フライに打ち取った。小山は五回を二安打無失点とゲームを作り、マウンドを降りた。  六回、2番手の高木康は一死から俊介にヒットを許した。しかし、続く打者の打席で二盗を狙った俊介を阿部が刺した。味方の守備にも助けられ、この回も無失点に抑えた。  その裏、打線がつながった。一死から長野が遊撃内野安打で出塁すると、続く松本哲がこの日2本目となる二塁打を右中間運び、長野が生還。ジャイアンツが先制に成功した。さらに坂本も右翼へのタイムリーヒットを打つと、松本哲が本塁を踏み、2点目を奪った。中盤にここまで苦しんだ久保をついに攻略し、終盤に入る。  七回は福田が登板し、三者凡退に抑えた。  八回は4番手として西村がマウンドに上がった。先頭の新井良に打球を中堅へ運ばれたが、松本哲が大ジャンプして好捕。これで勢いつき、西村は空振り三振、中堅フライと抑え、三者凡退とした。  その裏、先頭の古城が遊撃に内野安打で出塁すると、實松の送りバントで一死二塁。長野は四球を選び、チャンスを広げたが、後続が断たれ、突き放すことができなかった。  しかし、九回は5番手の山口がきっちりと三者凡退に押さえ、阪神に2対0で勝利。引き分けを挟んで4連勝となった
8.7阪神阪神タイガースとの第16回戦は、両チーム無得点で迎えた六回、高橋由の内野ゴロで1点を先制したが、八回に中継ぎ陣が同点に追いつかれた。先発の澤村は、毎回のように得点圏に走者を背負いながらも6回無失点と粘投。しかし両チーム譲らず1対1の引き分けで試合を終えた
8.5DeNAこのカード3連勝を目指して臨んだ横浜DeNAベイスターズとの13回戦は、宮國と三浦の両先発による投手戦となった。五回に松本哲の2点タイムリーツーベースで先制した巨人が、1点返されながらもロースコアのゲームを制した。宮国は七回を投げ、ソロホームランによる1失点のみと好投し、5月1日以来の白星となる3勝目をあげた。  一回、先頭の長野が四球で出塁すると、松本哲は送りバントを決める。坂本の右翼フライで長野が三塁を落としいれ、二死三塁とチャンスを広げたが、阿部は二塁ゴロに倒れた。  一方の宮國は一回を三者凡退に抑えると、その後も四回まで一人の走者も許さない完璧な立ち上がりを見せた。  三回、二死から松本哲が遊撃への内野安打を放つと、すかさず二盗を決める。しかし、続く坂本は空振り三振で先制することはできなかった。  先制点を奪いたい打線は五回、古城が遊撃内野安打で出塁する。藤村は遊撃ゴロで走者が入れ替わると、その藤村が盗塁で得点圏へ進む。さらに長野の二塁内野安打などで二死二、三塁のチャンスとすると、松本哲の左翼への2点タイムリー二塁打で先制した。  直後の五回裏、宮國は後藤にソロホームランを浴び1点差に詰め寄られたが、後続は打ち取った。  宮國は七回裏にも先頭の中村に強襲ヒットを許すと、二死から渡辺に四球を与え一、二塁と得点圏に走者を背負った。それでも金城を遊撃ゴロに仕留め、リードを守った。  八回のマウンドには2番手の山口が上がり、代打の小池、ルイーズを打ち取ると荒波も一塁ゴロに仕留め、流れを引き寄せた。  九回にはDeNAの2番手・菊地から3つの四球を選び、二死満塁のチャンスを迎えたが、長野が遊撃ゴロに倒れて追加点をあげることはできなかった。  最終回は3番手で西村が登板。しかし、先頭の内村を遊撃ゴロ失策で出塁させてしまう。続く中村には四球を与えサヨナラの走者も許してしまう。それでもラミレスを遊撃ゴロ併殺に打ち取り、最後は渡辺を中堅フライに仕留めて試合終了。このカード3タテを決めた
8.4DeNA横浜DeNAベイスターズとの12回戦は、坂本が先制のタイムリー三塁打を放つと、阿部が2本のタイムリーで5打点、村田にも2ランホームランが飛び出すなど、クリーンアップ3人の活躍で、大量9得点を奪った。先発のホールトンは7回1失点の好投で8勝目をマーク。終始試合を有利に進めたジャイアンツが快勝した。  初回、一死から松本哲が四球で出塁すると、坂本が右中間フェンス直撃のタイムリー三塁打を放ち、幸先良く先制する。続く阿部もきっちりと犠牲フライを放ち、相手先発・ブランドンの立ち上がりを攻めたてた。  先発のホールトンは味方の好守備にも助けられ、快調な立ち上がりを見せる。二回には先頭の後藤に左翼線を破られるヒットを許したが、左翼手の谷が二塁への好送球で走者をアウトにした。ランナーを出すものの、粘りのピッチングでスコアボードにゼロを並べていく。  すると三回、先頭の長野が右翼線に二塁打を放ちチャンスを作る。松本哲の四球、坂本の送りバントで一死二、三塁とチャンスを広げると、阿部が中堅越えに2点タイムリー二塁打を放ち、試合の流れを完全に手繰り寄せた。  ホールトンは三回、中村にタイムリーを許して失点したが、その後の二死二、三塁のピンチを抑えると、ここからギアをあげていく。四回にひとつの四球を与えたものの、それ以降凡打の山を築いていく。五回からの3イニングを三者凡退として、先発の役割を十分に果たしマウンドを後にした。  試合を決めたい打線は七回、長野、坂本が四球を選び、一死一、二塁とすると、阿部が右中間に2点タイムリー二塁打を放つ。4番・阿部がこの日5打点をあげる活躍をみせると、続く村田も左翼スタンドに豪快な2ランホームランを放ち、試合を決定付けた。  7点のリードを持って八回のマウンドに上がった2番手の高木京は、1番から始まる好打順を相手に攻めのピッチング。中村から空振りの三振を奪うなど、このイニングを三者凡退とした。  九回、この試合途中出場の鈴木尚、實松がヒットを放ち得点圏に走者を進めると、この日一軍登録された代打・石井がしぶとく中堅前にタイムリーを放ち、9点目を奪った。  その裏、3番手で登板した小山は後藤にホームランを浴びたが、その後はしっかりと抑え9対2で勝利した。
8.3DeNA横浜ベイスターズとの第11回戦は、先発の内海が7回途中1失点と好投し、後を受けたリリーフ陣が横浜の反撃を抑え、引き分けを挟んでの連敗を2で止めた。内海は、六回に2点タイムリーヒットを放つなど、投打に渡って活躍をみせた。  初回、先頭の長野が右中間への二塁打で出塁すると、続く松本哲が四球を選び、無死一、二塁とチャンスを作った。坂本の打席でダブルスチールに失敗して一死二塁となったが、坂本は四球を選び、一、二塁とする。しかし、後続の阿部、村田がゴロに倒れ、好機を生かすことが出来なかった。  10勝目を目指して先発マウンドに上がった内海は、初回を三者凡退に抑える。二回には、後藤、金城の安打で得点圏に走者を背負ったが、得点は許さなかった。  三回には、長野が四球で出塁。松本哲が送りバントを決め、一死二塁としたが、坂本、阿部が連続三振に倒れた。四回にも四球を選んだ村田を二塁まで進めたが、打線にあと一本が出ず、好投を続ける内海を援護することができない。  その裏、内海は中村、後藤に安打を打たれ、一、二塁とされたが、渡辺直を右翼フライ、金城を空振り三振に切って取った。  ジャイアンツは直後の五回に先制した。四球で出た内海を一塁に置いて、長野が左翼線を破る二塁打で無死二、三塁とすると、続く松本哲が左翼へ犠牲フライを放った。  先制点をもらった内海は、その裏の横浜の攻撃を三者凡退に抑え、流れを相手に渡さなかった。  六回、一死から高橋由の遊撃後方への飛球を横浜のショート・渡辺直が捕球できず、高橋由は一気に二塁へ。さらに古城がセンターへのヒットで続き、一死一、三塁する。寺内は一塁ファウルフライに倒れたが、投手の内海が二死二、三塁からレフトへの2点タイムリーヒットを放ち、リードを3点に広げた。  内海は、七回にこの日初の四球を与え、代打・森本に中堅へのヒットを浴びて降板した。2番手でマウンドにあがった田原は、荒波にタイムリーヒットを浴び、2点差に迫られた。なお一死満塁と厳しい場面が続いたが、3番手の山口が、内村を投手ゴロ併殺に抑え、反撃を1点に抑えた。  九回、松本哲が内野安打で出塁すると一死後、二盗を決める。阿部は中堅フライに倒れたが、続く村田は敬遠され、二死一、二塁となる。ここで打席に入った鈴木尚が、今季初安打となるタイムリーヒットを放ち、試合を決める4点目を奪った。  その裏には、西村がマウンドへ上がると、横浜打線を三者凡退に抑え、4対1で勝利した。
8,2中日 中日ドラゴンズとの15回戦は、三回に先発の杉内が一発を浴び、先制を許すものの、四回に高橋由の2点タイムリー二塁打で逆転に成功。その後立ち直った杉内は、追加点を許すことなく2番手の山口にマウンドを譲る。しかし山口は1点リードで迎えた九回に同点に追いつかれ、なお満塁の場面で押し出し死球を与えて3点目を献上。これが決勝点となり、巨人は引き分けを挟んでおよそ1か月半ぶりの連敗を喫した。巨人は4月17〜19日の同カード以来となる負け越しで、28カード連続負け越しなしでストップ。2位とのゲーム差は3・5になった。山口は今季初黒星
8.1中日昨夜、後半戦初黒星を喫した中日ドラゴンズとの首位決戦。何としても勝ちたい巨人だったが、初回に先制を許し、先発・ゴンザレスが緊急降板してしまう。後を受けた福田が五回に追加点を与えたものの、高木京、田原、高木康の継投でさらなる追加点は与えず持ちこたえた。1点差で迎えた九回に、長野の内野安打、谷の左翼フェンス直撃のタイムリーヒットで同点とし、引き分けに持ち込んだ。  初回、先発のゴンザレスが中日打線につかまる。ヒットと送りバントで一死二塁とされると、和田のタイムリーで先制点を与えてしまう。その後ヒットや四球で二死満塁となったところでゴンザレスが右脚の不調を訴えて降板。急きょマウンドを引き継いだ福田は、山崎を遊撃フライに打ち取りピンチを抑えた。  その裏、巨人は二死から坂本が右翼へのヒットで出塁。すかさず二盗を決め、得点圏に走者を進めた。しかし村田が中堅フライに倒れ、得点につなげることができなかった。  反撃に出たい打線は四回、先頭の寺内が中堅ヒットで出塁すると、続く坂本も中堅へのヒットを放つ。その間に寺内が好走し、無死一、三塁のチャンスを作った。しかし、一死から阿部が遊撃併殺打に倒れ、チャンスを生かすことができなかった。  福田は三、四回を三者凡退に抑えた。しかし五回、簡単に二死を取った後、和田、森野を続けざまに四球で出塁させてしまう。続く井端に左翼前タイムリーヒットを打たれ、追加点を奪われた。さらに四球で満塁とされたが、柳田の鋭い当たりを坂本が好捕。最少失点でしのいだ。  その裏、先頭の高橋由が中堅にヒットを放ち反撃ののろしを上げる。長野のヒット、古城の送りバントで一死二、三塁のチャンスとする。しかし、福田の代打・エドガー、松本哲が倒れ、中日の先発・吉見を前にまたも得点することができなかった。  六回、一死から坂本がこの日3本目のヒットとバッテリーエラーで二塁へ。村田が中堅へヒットを放つと、坂本が俊足を生かして生還し、中日・エースの吉見から待望の一点を奪った。その後一死一塁から、阿部が中堅フライ、高橋由が左翼フライとなり、同点にすることはできなかった。  六回をきっちりと抑えた3番手の高木京は七回、和田、森野の連打を浴び降板した。無死一、三塁のピンチでマウンドに上がった田原は、村田のファインプレーもあり、三者連続で打ち取り、追加点を許さなかった。  その裏、二死から田原の代打・矢野が左翼ヒットで出塁すると、松本哲が中堅にヒットを放ち一、三塁の一打同点のチャンスを作った。しかし、寺内が中堅フライに倒れ同点のチャンスを逃した。  八回からマウンドに上がった高木康は安定した投球で、2イニングを無失点とした。  1点差で迎えた九回。一死から長野が投内野安打と悪送球で二塁に。古城の代打・谷が左翼越えにフェンス直撃のタイムリーヒットを放ち、2対2の同点とした。続く矢野が四球を選び、一、二塁とチャンスを広げる。しかし、後が続かず試合終了。粘りの戦いで引き分けに持ち込んだ。
7.31中日東京ドームで行われた2位・中日ドラゴンズとの13回戦は、ジャイアンツ先発の澤村が再三ピンチを背負いながらも、粘りの投球を見せ、中日先発の大野との投手戦を演じた。しかし七回にタイムリー二塁打を許し2失点した。打撃陣は中日投手陣の前に得点することができず完封負け。七回の2点が最後まで響き、連勝は6で止まった。
7.29広島広島東洋カープとの15回戦は、息詰まる投手戦となった。先発の宮國は6回1失点と好投すると、救援陣は完璧なリリーフを見せた。打線は七回に長野のタイムリーで同点に追いついたが、以降は決め手を欠き、延長戦の末に1対1の引き分けに終わった。  初回、ジャイアンツは先頭の松本哲の二塁打と寺内の送りバントで一死三塁としたが、後続の坂本と村田が倒れ、このチャンスをいかすことができなかった。  その裏、先発の宮國は二死三塁のピンチを背負ったが、続く岩本を抑えてピンチを切り抜ける。  打線は二回以降、広島先発の福井の前に沈黙し、二回、三回と三者凡退に抑えられた。四回には先頭の寺内がヒットで出塁するも、クリーンナップが倒れた。  一方、宮國も安定した投球を見せる。二回、三回と安打を一本ずつ許すも、後続を断って得点を与えなかった。  しかし四回、宮國は堂林に四球を与えると、二盗を許して二死二塁とされる。このピンチでエルドレッドにタイムリー二塁打を浴びて、先制を許してしまった。  打線は反撃の糸口をつかめない。五回と六回で3つの三振を奪われ、福井の前に完全に封じ込まれてしまう。  先制を許した宮國だったが、五回以降は立ち直り、広島打線に得点を与えなかった。宮國は6回1失点の好投を見せてマウンドを降りた。  七回、打線はようやく福井をとらえる。先頭の村田の二塁打と高橋由の四球で、無死一、二塁のチャンスをつくる。ここで長野が右翼にタイムリーヒットを放ち、村田が同点のホームを踏んだ。待望の得点を奪い、福井をマウンドから引きずり下ろした。その後も2番手の今村から矢野が四球を選び、二死満塁としたが、松本哲が遊撃ライナーに倒れ、勝ち越しとはならなかった。  宮國の後をついだ救援陣はしっかりと役割を果たす。七回、八回と田原、高木京がマウンドに上がり、無安打に抑えた。  しかし、打線は八回には今村、九回にはミコライオの前に三者凡退に抑えられてしまう。  同点で迎えた九回裏、この回からマウンドに上がった西村はヒットと2つの四球で二死満塁とサヨナラのピンチを背負ったが、天谷を打ち取り、延長戦に突入する。  十回、一死から矢野が四球で出塁すると、代打の古城が送りバントを決めて、二死二塁と一打勝ち越しの場面をつくる。ここで谷が代打で登場したが、空振り三振に倒れ、得点することはできなかった。   その裏、5番手として山口がマウンドに上がる。先頭の菊池を坂本の失策で出塁させたが、後続を打ち取り、同点のまま試合終了となった
7.28広島広島東洋カープとの第14回戦は、二回に内海が押し出し四球を選び先制すると、その後も村田、谷のホームランなどで順調に得点を重ねていった。先発の内海が7回2失点の好投をみせると、後を受けた福田、一岡が相手の反撃を許さずゼロに抑え、9対2で完勝した。  初回、この日1番でスタメン起用の松本哲のヒットを足がかりに二死一、三塁のチャンスを作ったが、阿部が左翼ファウルフライに打ち取られた。  しかし、続く二回、高橋由の死球と長野のヒットで再び一、三塁とすると、藤村が四球を選び満塁に。続く内海が押し出しの四球を選び先制点を奪った。さらにこの回、古城の犠牲フライで追加点をあげて試合の主導権を握った。  先発の内海は初回を危なげなく三者凡退で切り抜けると、四回までで被安打1、4奪三振の好投を見せた。  三回、二死から高橋由が四球で出塁すると、この日7番に入った長野が左翼越えにタイムリー二塁打を放ち1点を追加した。  打線の勢いは止まらない。五回に先頭の坂本がヒットで出塁すると、続く村田が左翼に2ランホームランを放ち、相手先発の大竹をノックアウト。その後を受けて登板した河内からも、高橋由の代打・谷がホームランを打ち、リードは6点にまで広がった。  好投を続けていた内海だったが、その裏、先頭の堂林にヒットを許すとここから3連打を浴びて失点を許す。さらに無死二、三塁とピンチは続いたが、犠牲フライによる失点だけで切り抜けた。  2点を奪われた直後の六回の攻撃で、二死から村田、長野にタイムリーが飛び出し3点を追加。9得点目を奪い、追いすがる広島を突き放した。  援護をもらった直後の内海はこの回からバッテリーを組んだ實松とのコンビで簡単に三者凡退とした。内海は7イニング中、4イニングを三者凡退に抑える好投で、勝ち投手の権利を持ちマウンドを後にした。  七回には、松本哲がこの日3本目のヒットを放つ。古城が併殺に倒れたため得点とはならなかったが、大きな存在感を見せた。  内海のあとを受けて八回に登板した福田は無死一、二塁のピンチを迎えたが、後続を抑えてベンチの期待に応える。  最終回にはルーキーの一岡が登板。きっちりと三者凡退として試合を締めくくった。
7.27広島広島東洋カープとの第13回戦は、先発の杉内が8回を投げ被安打1、無失点の力投を見せた。打線は四回に内野ゴロの間に先制すると、終盤の七回には古城、阿部の適時打で加点し、相手先発・野村を攻略。八回、九回にも着実に得点を重ね、9対0と大勝した。  初対戦となった広島のルーキー・野村に対して、打線は三回まで長野のヒット1本に抑えられる。  杉内は、二回までをパーフェクトに抑えていたが、三回にピンチを迎える。先頭のエルドレッドに四球を与えると、続く白浜にはヒットを打たれ無死一、二塁。ここで、野村を併殺打、天谷を空振り三振に抑え、得点を許さなかった。  四回、先頭の坂本が左翼前ヒットで出塁。阿部が右翼へのヒットでつなぎ、一死一、二塁とチャンスを作る。続く高橋由の四球で満塁とすると、エドガーの二塁ゴロの間に坂本が生還し、先制点を奪った。  杉内は、四回を三者連続三振に打ち取るなど6イニング中5イニングを三者凡退に抑え、危なげない投球を続ける。  七回、途中出場の松本哲が中堅へのヒットを放つと、続く杉内がきっちりと送りバントを決め一死二塁とする。古城が左翼手の頭上を越えるタイムリー二塁打を放ち、待望の追加点を奪った。さらに、坂本、村田の連続四球で二死満塁とすると、好調・阿部の2点タイムリーヒットでリードを4点に広げた。好投を続けていた野村を攻略し、マウンドから引きずりおろした。  八回、エドガーの二塁打、続く松本哲の犠打を相手がエラーし、無死一、三塁となる。長野の打席で、松本哲の二盗を刺そうとした相手捕手が悪送球。三塁にいたエドガーの代走・藤村が生還し、5点目を奪った。さらに、一死一、三塁の場面を作ると、今度は長野の二盗の間に相手の守備が乱れ1点を追加。足を絡めた攻撃でこの回2点を奪い6対0となった。  杉内は8回までを投げきり、13奪三振、被安打1に抑える好投を見せた。  九回、巨人打線は攻撃の手を緩めない。阿部、矢野の連打、相手の失策で満塁とすると、松本哲が走者一掃となるタイムリー三塁打を放ち、一気に3点を加点した。  その裏、2番手としてマウンドに上がった田原は、広島打線を三者凡退に切って取り、9対0で試合を終えた。巨人の杉内俊哉投手が27日、マツダスタジアムで行われた広島13回戦で勝ち投手となり、13球団から勝利を挙げた。オリックスと統合した近鉄から白星を挙げ、現存する全12球団から勝ち星をマークするのは2007年に横浜(現DeNA)の工藤が達成して以来2人目。12球団勝利としてはプロ野球10人目となった。 杉内はソフトバンクからFA宣言して、今季から巨人に移籍した
7.26DeNA 横浜DeNAベイスターズとの10回戦は両チームが2ケタ安打を放つ乱打戦となった。2度相手にリードを奪われたジャイアンツだったが、長野の勝ち越しホームラン、加治前の押し出し四球で相手を突き放し、6対4で勝利。オールスターの中断前から続く連勝を4に伸ばした。  先発のホールトンは初回、先頭の荒波にバントヒットを決められると、自身の牽制悪送球の間に三塁に走者を進めてしまう。なんとか粘りたかったが、中村に犠牲フライ、続くラミレスにタイムリーヒットを浴びて2点を失った。  先制を許したホールトンだったが、二回を三者凡退に抑えると、その裏、自身のバットで反撃。左中間に二塁打を放った高橋由を三塁に置いた打席で、中堅にタイムリーヒットを放ち、1点差に詰め寄った。  すると続く三回、坂本がヒットと盗塁で得点圏に進む。二死から阿部が左翼線に流し打ち、試合を振り出しに戻した。  四回、二死から打席に入った長野が右翼スタンドに12号ホームランを放つ。7試合振りの一発が飛び出し、勝ち越しに成功した。  援護をもらったホールトンは二回以降、完全に立ち直り、五回までスコアボードにゼロを並べていったが、勝利が見えてきた六回に手痛い一発を浴びてしまう。一死からラミレスにホームランを左中間に放り込まれ、同点に追いつかれた。ホールトンはこの回途中でマウンドを降りた。  七回、3番手で登板した西村はヒットと死球で無死一、二塁のピンチを迎える。ここで内村の送りバントを処理した阿部が三塁に悪送球し、二塁ランナーの生還を許してしまった。勝ち越された西村だったが、依然続いた無死一、三塁のピンチはゼロに抑え、このイニングを最小失点で切り抜けた。  するとその裏、先頭の坂本がピッチャー強襲のヒットで出塁すると、村田が死球、阿部が四球で無死満塁と一打勝ち越しのチャンスを作る。ここで打席に立った高橋由が押し出しの死球を受け、同点に追いついた。続くエドガーは三塁併殺打に倒れたが、再び満塁としたところで加治前が10球粘った末に、押し出し四球を選び、勝ち越しに成功した。  八回には坂本がこの日3安打目のヒットでチャンスを作ると、こちらも3本目のヒットとなった阿部のタイムリーで巨人が貴重な追加点をあげた。  最終回、マシソンは四球と自身の暴投で、無死二塁のピンチを迎えたが、なんとかゼロに抑え、4時間を越えるゲームに終止符を打った
7.25DeNA 後半戦初戦となった横浜DeNAベイスターズとの9回戦。一回に先制点を奪われるが、その裏に坂本のタイムリー二塁打、阿部のタイムリーヒットですかさず勝ち越す。中盤以降も打線は坂本の2ランなど3本のホームランを集め得点を重ねた。先発の澤村は二回以降、要所を締めるピッチングで点差を守り、6対2で試合終了。後半戦は白星スタートとなった。  一回、先発の澤村は先頭を打ち取るが、次の打者に四球を与えランナーを背負う。二死とするもDeNAの四番・ラミレスにタイムリーヒットを浴びてしまう。立ち上がりを攻められ、先制を許した。  その裏、巨人は先頭の長野が中堅にヒットを放ち出塁する。送りバントで二塁に進めると、迎えた坂本は変化球を上手くさばき左翼線にタイムリー二塁打。すぐに同点に追いつく。その後、阿部にもタイムリーヒットが飛び出し勝ち越しに成功した。DeNA先発・国吉の不安定な立ち上がりを攻め立てた。  四回、先頭のボウカーが3号ソロホームランを放ち、追加点を挙げた。その後、二死一塁の場面で打席を迎えた坂本は初球を叩き、打球は左翼スタンドへ。9号2ランホームランでさらに2点を追加した。  澤村は一回の失点以降は粘りのピッチングを見せる。たびたび得点圏にランナーを背負うが、要所を締めDeNAに得点を与えない。五回には二死から連打で一、三塁のピンチを迎えるがラミレスを二塁ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。  その裏、2番手の林からエドガーが4号ソロホームランを放ち、6対1とリードを広げた。  八回、澤村はラミレスに一発を打たれ、その後も走者を出すが、併殺打でしのぎこれ以上の失点は許さなかった。  最終回もマウンドに登った澤村はランナーを出すが、最後の打者を空振り三振に仕留め、試合終了。完投勝利で8勝目を手にした。打線も好調で、1試合3本のホームランが飛び出し、効果的に得点を重ねた。投打が噛み合い後半戦初戦を白星で飾った
7.18阪神 オールスター前、最後の試合となった阪神タイガースとの15回戦。先発の澤村が三回に連続タイムリーを浴びて2点を先制されるが、1点返して迎えた七回、坂本にタイムリーヒットが飛び出し同点に追いついた。その後は両軍得点を奪うことができず、三時間半ルールにより引き分けとなった。  一回、寺内の四球、村田のヒットで二死一、二塁と先制のチャンスを作る。しかし阿部が倒れ得点することができなかった。その後、二、三回も無得点に終わり、阪神の先発・メッセンジャーを攻め立てることができない。  先発の澤村は一、二回とランナーを出しながらも要所を締めるピッチングを見せ、得点を与えない。しかし三回、2本のヒットで一、三塁のピンチを招く。すると新井貴、金本に連続タイムリーを浴び、2点を奪われた。その後も満塁とするが、ここは後続を断ち切りこれ以上の失点は許さなかった。  直後の四回、先頭の坂本がヒットで出塁する。高橋由にもヒットが飛び出し、一、二塁の好機を迎える。しかし続くエドガーは空振り三振に倒れ、得点には結びつかなかった。  六回、なんとか反撃したい巨人は無死から寺内、坂本に連打が生まれ、一、三塁のチャンスを作り出す。続く村田は二塁ゴロに倒れるが寺内が生還し1点を返した。  澤村は失点した三回以降、力投を見せる。五回にはランナーを背負うも、踏ん張り追加点を許さない。六回は三者凡退で切って取り、反撃を待つ。澤村はこの回でマウンドを降りた。  七回、代打・松本哲が内野安打で出塁する。二死とされるも寺内が四球を選び、得点圏に走者を進める。このチャンスに打席に立った坂本は左翼にタイムリーヒットを放ち、同点に追いついた。  その裏、二番手で登板の福田は満塁のピンチを招くが、後続を断ち無失点で切り抜ける。八回を任された西村も走者を出すものの、得点を与えず九回へ。  九回の攻撃は阪神の守護神・藤川に三者凡退に抑えられた。その裏、巨人は山口を投入する。山口は先頭にヒットを許すが、続く打者を併殺打に打ち取る。最後は空振り三振で締め、三時間半ルールによって延長戦に突入せず2対2で試合終了。前半戦最後の試合は引き分けとなった
7.17阪神 初戦を取って迎えた阪神タイガースとの14回戦は、巨人が競り勝ち、今カード勝ち越しを決めた。巨人は序盤、相手の制球難を突いて先制すると、坂本の2ラン本塁打でリードを4点に広げた。五回に浴びた2ラン本塁打などで1点差まで詰め寄られたものの、リリーフ陣が六回以降をノーヒットに抑え、リードを守り切った。  巨人は初回、ヒットで出塁した先頭の長野が、一死から盗塁を決めて一死二塁とする。さらに坂本、村田が四球を選びチャンスを広げると、続く阿部が右翼にタイムリーを放ち2点を先制した。その後もエドガーの四球で再び満塁となったが、加治前が併殺打に倒れ、追加点は奪えなかった。  先発のゴンザレスは初回、二回とランナーを三塁まで進める不安定な立ち上がりも、ピンチを切り抜け得点を与えなかった。  二回は三者凡退に終わった巨人だったが、三回に先頭の谷がヒットで出塁すると、続く坂本に本塁打が飛び出し、序盤でリードを4点に広げた。  4点のリードをもらったゴンザレスだったが、ランナーを背負う投球が続く。四回には2本のヒットと死球で一死満塁となると、マートンの三塁ゴロの間に1点を返された。さらに五回、二死二塁の場面で新井良に2ラン本塁打を浴び、1点差に迫られてしまう。ゴンザレスは、続く伊藤隼にヒットを打たれたところで、マウンドを降りた。2番手の高木康は後続を抑え、リードを守った。  終盤は投手戦となる。巨人はリリーフを田原、山口、西村とつなぐ。ヒットを1本も許さない投球で反撃の隙を与えなかった。一方、打線は阪神のリリーフ陣の前になかなかチャンスを作ることができず、巨人1点リードのまま九回へ。  九回は先頭のエドガーがヒットで出塁。一死後、寺内の犠打で二塁までランナーを進めるが矢野が空振り三振に倒れ、追加点は奪えなかった。  その裏、八回から登板した西村がそのままマウンドに上がると、三者凡退でしっかり締めた。
7.16阪神 前半戦最後のカードとなった阪神タイガースとの一戦は、二回にエドガーの2ランで幸先良く先制する。投手陣は、先発・内海が8回途中無失点の好投を見せると、その後は山口、マシソンの必勝リレーでリードを守りきり2対0で勝利。投手戦を制し、2シーズンぶりに前半戦首位での折り返しを決めた。  初回、阪神の先発・スタンリッジから坂本がチーム初安打を放ったが、村田は二塁フライに倒れた。  二回、一死から高橋由が左翼へのヒットで出塁。すると続くエドガーが左翼スタンドへ飛び込む第3号の2点本塁打を放ち、先制点を奪った。  内海は初回を三者凡退に抑えたが、二回、先頭の新井貴に左中間への二塁打を浴びる。しかし、後続を切って取り相手に流れを渡さない。  四回、村田がヒットで出塁するが、続く阿部は空振り三振。スタートを切っていた村田が二塁で刺され、先頭で出た走者を生かすことができなかった。  五回まで三塁を踏ませない安定したピッチングを続けていた内海は、六回にピンチを迎える。一死からこの日初めての四球をマートンに与える。大和を空振り三振としたものの、鳥谷に右翼へのヒットを打たれ一、三塁と走者を背負ったが、新井貴を右翼フライに抑え阪神に得点を許さない。  六回、七回と無安打に抑えられていたジャイアンツ打線だったが、八回、二死から坂本がこの日2本目のヒットで出塁。しかし、4番の村田は投手ゴロに打ち取られ、追加点を奪うことができなかった。  その裏、内海は二死一塁からブラゼルに死球を与えたところで、マウンドを2番手の山口に譲る。その山口は、二死一、二塁の場面で鳥谷を二塁ゴロに抑え、スコアボートに0を刻んでいく。先発の内海は8回途中116球を投げ、阪神打線を被安打4、無得点に抑える好投を見せた。  2点リードで迎えた最終回のマウンドにはマシソンが上がる。新井貴、金本を連続三振に打ち取る完璧なリリーフを見せ、完封リレーの最後を締めくくった。
7.15中日 中日ドラゴンズとの12回戦は、先発の宮國が五回、山崎に許した2点タイムリーが決勝打となり、惜敗した。打線は三回に1点を返したものの、以降は中日投手陣から得点を奪うことはできなかった
7.14中日 首位攻防戦の第2ラウンドとなった中日ドラゴンズとの11回戦は、この日ベンチスタートの阿部が、九回一死一、三塁から代打で登場、走者一掃のタイムリーを放ち、試合を決めた。先発のホールトンは8イニングを1失点に抑える好投で7勝目をマーク。先制しながらも同点に終わった前夜の借りを返す劇的な逆転勝利で、今季最多の貯金19とした。  初回、長野が四球で出塁すると、続く寺内の送りバントが相手のエラーを誘い、無死一、二塁とした。坂本の送りバント、高橋由の四球で二死満塁にチャンスを広げたが、エドガーが二塁ゴロに倒れて、このチャンスを生かせなかった。  先発のホールトンは、立ち上がりの2イニングを連続で三者凡退に抑えた。しかし三回、先頭の山崎への初球を左翼スタンドに運ばれてしまい、先制点を与えてしまった。  反撃したい打線だったが初回以降、完全に沈黙。五回まで相手先発・ソトの前に1安打も放つことができなかった。  ホームランを許したホールトンだったが、しり上がりに調子を上げスコアボードにゼロを並べていく。こちらも中日打線を寄せ付けず、味方の反撃を待った。  巨人の初ヒットは六回一死、坂本が左翼線を鋭く破る二塁打を放ちチャンスメイクした。村田の二塁ゴロ、高橋由の死球で二死一、三塁と一打同点の場面を迎えたが、エドガーが凡退。打線がソトを捕まえきれなかった。  八回、3番手のソーサから坂本がこの日2本目の二塁打を放つも、後続が断たれ1点が遠い展開が続く。  ホールトンは三回にホームランによる1失点を許したが、8イニング中5イニングを三者凡退に抑えるピッチング。被安打4、無四球の好投で最終回の攻撃に望みを託した。  九回、高橋由がこの日2度目の死球を受けて出塁すると、矢野が中堅にヒットを放ち、相手の守護神・岩瀬を攻め立てる。一打逆転の場面で登場した代打・阿部がフルカウントから左中間を深々と破る、2点タイムリー二塁打。ベンチの期待に応える一打で試合を決めた。  最終回は山口が登板。安定した投球で三者凡退として試合を締めくくった
7.13中日敵地・ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの第10回戦は、四回にエドガーのタイムリーヒットで1点を挙げ、先発の杉内が八回途中無失点の好投を見せた。勝利は目前に迫ったが、九回に同点に追いつかれて試合は延長戦に。十回には満塁のチャンスを作ったが、勝ち越すことができず、2位中日との直接対決を白星で飾ることは出来なかった。  初回には、二死から坂本の二塁打、村田の四球で先制のチャンスを作ったが、続く阿部が左翼フライに倒れ、好機を生かせなかった。  二回には、先頭の高橋由が四球を選ぶと、続くエドガーは中堅前へヒット。無死一、二塁としたが、古城は三塁併殺打、杉内は遊撃ゴロに打ち取られ、一回に続き無得点に終わる。  リーグトップの9勝を挙げている杉内は、初回こそ走者を出したが、二回、三回を三者凡退に抑えた。  四回に巨人が待望の先制点を奪った。一死から左翼へのヒットで出塁した阿部が、続く高橋由の左翼線へのヒットで好走塁を見せて、一、三塁とした。さらに、エドガーが中堅へのタイムリーヒットを放った。  好投を続ける杉内は五回、二死から山崎、堂上直に連打を浴びてピンチを迎えたが、川上の代打・藤井を空振り三振に切って取る。六回にも、一死二塁と得点圏に走者を背負った場面で、中日打線の中軸・森野、和田を打ち取り、点を与えない。  八回、村田がチームとして四回以来のヒットを放つと、阿部は四球を選び、二死一、二塁と久々のチャンスを作る。しかし、高橋由は見逃し三振に倒れ追加点はならなかった。  先発の杉内は、八回途中8奪三振無失点の力投を見せ降板する。二死後、2番手でマウンドに上がった山口が、大島を二塁ゴロに抑えて八回も中日に得点を与えない。  九回、古城が四球を選ぶと代打の加治前がきっちりと送りバント決め二死二塁とした。今日一軍昇格の松本哲を打席に迎えたが、空振り三振に倒れた。  九回裏には守護神のマシソンがマウンドに上がる。松本哲が左翼への大飛球をフェンスに激突しながら好捕し、気迫あふれるプレーを見せたが、二死二塁から谷繁にタイムリーヒットを浴び、土壇場で同点に追いつかれてしまう。   十回、粘りを見せる巨人打線は、坂本、村田の連打などで一死満塁と絶好のチャンスを作ったが、エドガー、寺内のバットから快音は聞かれず勝ち越し点を奪えなかった。  その裏、4番手の西村が無得点で抑え、引き分けで試合を終えた
7.12広島 広島東洋カープとの12回戦は、長野の先頭打者初球ホームラン、阿部の2点タイムリー二塁打で初回に3点を先制した巨人が終始主導権を握り、勝利した。長野はこの試合4安打4打点の大活躍。先発の澤村も六回を投げて1失点と役割を果たし、7勝目を挙げた。このカードを2勝1敗で勝ち越し、あすからの中日3連戦への弾みをつけた。  一回、巨人先発の澤村が三者凡退と最高のスタートを切ると、その裏に長野が右翼へ先頭打者アーチを放ち、先制した。さらに一死一、二塁にチャンスで、阿部が左中間へ2点タイムリー二塁打を放ち、3対0とした。  二回にも長野が2打席連発のなる11号ソロを放ち、追加点を奪った。  澤村は三回表、無死一塁で今井のバントを自らの好フィールディングで併殺打に仕留めた。しかし、続く天谷にソロホームランを浴びてしまった。  三回裏、一死から阿部、高橋由の連打で一、二塁のチャンスをつくったが、エドガーは三塁ゴロ併殺に倒れた。  澤村は四回、2本の安打と死球で二死満塁のピンチを招いたが、石原を一塁フライに打ち取った。  五回表は、梅津の代打・木村は右中間へ二塁打、天谷には一塁内野安打を浴び、無死一、三塁とされた。しかし、澤村は安部を遊撃フライ、梵、岩本を連続三振に抑える粘りの投球を見せた。  続く六回も澤村は、四球とヒットで一、二塁と得点圏に走者を背負う。それでも石原を空振り三振に打ち取ると、女房役の阿部が盗塁を刺し、このピンチを脱した。  その裏、高橋由が四球で出塁すると、エドガーは送りバント成功。しかし、古城は左翼フライ、代打・隠善は空振り三振に倒れ、追加点とはならなかった。  七回は左腕・山口が登板し、2つの三振を含む三者凡退に抑えた。  八回もマウンドに上がった山口だったが、梵には右翼へヒット、岩本には左翼越えのへ二塁打を許したところで3番手の西村に後を託した。内野ゴロの間に1点を失ったものの、最後は広瀬を見逃し三振に仕留めた。  二回以降、得点できていなかった巨人打線だが、八回に阿部が四球を選び出塁すると、二死後に古城、代打・矢野が連続ヒットを放ち、二死満塁で打席に長野を迎えた。長野はこの試合4本目の安打となる2点タイムリーを放ち、リードを4点に広げた。  九回は、守護神のマシソンがヒット1本は許したが、0点に封じて試合終了。オレンジのユニホームを着た大勢のファンが歓声をあげた。
7.11広島 舞台を岐阜に移して行われた広島東洋カープとの11回戦は、初回に村田のタイムリーで先制するも、先発のゴンザレスが6回途中4失点と安定せず、逆転負けを喫した。打線は七回に1点を返し、続く八回にも走者を出して広島を攻めたが、攻撃中に降雨で約1時間試合が中断。再開後も岐阜のファンによる熱い声援が続いたが、反撃が及ばなかった。
7.10広島4連勝中のジャイアンツは、5連勝と好調の広島カープを京セラドームに迎えた。序盤から点の取り合いが続く中、ジャイアンツは同点で迎えた六回にエドガーのタイムリーヒットで勝ち越しに成功、その回さらに2点を加えた。先発内海は五回途中で降板したが、マウンドを引き継いだ福田、西村が好投、最後はマシソンがきっちり抑えて接戦をものにした。ジャイアンツはこれで連勝を5にのばすとともに、オールスター前の9連戦の初戦を勝利で飾った。  初回に先発・内海が好調のカープ打線につかまる。先頭の天谷に中堅へのヒットを許すと、菊池にタイムリーツーベースヒットを打たれ、先制されてしまう。菊池は谷のエラーの間に三塁まで進む。続く梵の右翼へのタイムリーヒットで2点目を奪われた。  一方の打線はカープの先発・大竹を前に、三回まで走者を出すことができなかった。  内海は二回から四回まで、たびたび走者を背負いながらも要所を抑え、追加点を与えなかった。  四回、ジャイアンツは一死から谷が右翼にヒットを放つと、坂本、村田がヒットで続き、満塁とする。阿部の打球が敵失を誘い、その間に谷が生還。1点を返した。なおも満塁の状況で高橋由の押し出し四球、エドガーの敵失で2点を加えて逆転すると、更に古城の犠牲フライで4対2とした。  しかし五回一死から内海は連打と犠牲フライを浴び、カープに同点とされてしまった。その後、広瀬への死球で二死一、二塁となったところで、2番手の福田にマウンドを譲った。福田はエルドレッドを空振り三振に切って取り、ピンチを脱した。  福田は六回もカープ打線を三者凡退に抑えるすばらしいピッチングを見せた。  その裏、高橋由は一死から死球で出塁すると、相手のバッテリーエラーの間に三塁を陥れた。すると、エドガーが中堅にタイムリーヒットを放ち、勝ち越しに成功。さらに、古城のヒット、隠善の四球で満塁とすると、長野のヒットと谷の犠牲フライで2点を加え、カープを突き放した。  七回、八回は3番手の西村が危なげない投球で0点に抑える。  3点のリードを奪ったジャイアンツは、八回、エドガーが四球で出塁すると、代走の鈴木尚が二盗、続く古城も四球で無死一、二塁のチャンスを作る。寺内の送りバントで一死二、三塁としたが、長野、谷が倒れ得点することはできなかった。  九回はクローザーのマシソンが中盤に奪ったリードを守りきり、試合終了。ジャイアンツがオールスター前の山場である9連戦の初戦を白星で飾った。
7.8阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの12回戦は、三回に先制を許したものの、中盤に打線が固め打ちで3点を奪い、逆転勝利を飾った。先発のホールトンは安定した投球で、7回を投げ切り6勝目。終始投打がかみ合ったジャイアンツが、連勝を4に伸ばした。  ホールトンは完璧な立ち上がり。阪神打線をテンポよく打ち取り、二回までをパーフェクトに抑えた。  一方の打線は決め手を欠き、一、二回と得点圏までランナーを進めたが、得点できなかった。  三回、ホールトンは今成に二塁打を許す。二死二塁のピンチでマートンに中堅にタイムリーヒットを打たれ、先制を許してしまった。  しかしその裏、打線はすぐさま反撃に転じる。長野、谷の連打が飛び出すと、坂本がきっちり送りバントを決めて、一死二、三塁とする。ここで村田は右翼へ犠牲フライを放ち、同点に追いついた。なおも二死三塁とチャンスは続いたが、阿部が右翼フライに倒れた。  四回にも打線がつながる。先頭の高橋由が右翼線への二塁打で出塁すると、エドガーもヒットで続く。さらに、古城が中堅にはじき返すタイムリーヒットを放ち、高橋由が勝ち越しのホームイン。下位打線の3連打でジャイアンツがリードを奪った。  三回には得点を許したホールトンだったが、以降は立ち直り、四、五回と阪神打線をノーヒットに封じ込める。  五回も打線の勢いは止まらない。先頭の坂本がヒットを放ち、村田は死球で出塁。阪神は安藤から加藤へ投手交代するが、阿部が右翼フェンス直撃のタイムリー二塁打で3点目を加えた。  打線の援護を受けたホールトンは六回も三者凡退に抑える。七回には二死から新井良とブラゼルに連打を浴びて二死一、三塁のピンチを背負ったが、代打の桧山を右翼フライに打ち取り、このピンチを切り抜けた。  八回には4連投となる山口が登板し、三者三振に抑えて阪神に流れを渡さない。その裏、打線はエドガーの四球などで一死二塁のチャンスを迎えたが、鈴木尚と長野が倒れて、無得点に終わる。  2点差の九回にはマシソンがマウンドに上がった。坂本の好守もあり、簡単に二死とした。しかし、新井貴のヒット、続く新井良の右中間への二塁打で1点を返されてしまう。なおも二死二塁と一打同点のピンチは続いたが、代打の浅井を遊撃ゴロに打ち取り、試合終了。最終回の阪神の反撃を振り切り、ジャイアンツがこのカード3連勝とした
7.7阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの11回戦は、2点ビハインドで迎えた五回に、相手のタイムリー失策と高橋由の犠牲フライで3点をあげ逆転した。七回にも高橋由のタイムリーで追加点をあげ、突き放して3連勝。2番手の高木京がプロ初勝利をあげた。  ジャイアンツの先発・杉内は初回を三者凡退に抑える完璧な立ち上がりを見せる。  一方の打線は阪神の先発・能見の立ち上がりを攻める。一回裏、谷、坂本の連打と村田の死球で一死満塁と先制のチャンスをつくると、阿部が犠牲フライを放ち先制に成功した。  二回表、杉内は連打を浴び無死一、二塁のピンチを迎える。ここで関本を空振り三振に打ち取ると、さらに三盗を試みた新井貴を阿部が刺し、一気に二死を奪った。しかし続く大和にタイムリー三塁打を打たれ同点とされると、さらに今成、能見にも連続タイムリーを許し逆転されてしまう。  反撃に転じたい打線はその裏、先頭の寺内が3年ぶりとなる今季第1号のソロ本塁打を放ち1点差に迫ると、さらに長野も左翼スタンドに飛び込む同点弾を放ち、すぐさま試合を振り出しに戻した。  三回表、杉内は、簡単に二死を奪い立ち直りの兆しを見せる。しかし二死から連打を浴び二、三塁とされると、関本に2点タイムリーを許し、再び勝ち越されてしまった。  四回表のマウンドにも杉内が上がる。八番から始まった阪神の攻撃を三者連続空振り三振に打ち取り、エースの意地を見せる。  五回からは高木京が登板。阪神の上位打線を三者凡退に抑え、味方の反撃を待つ。  その好投に応えるかのように打線が再び奮起する。その裏、先頭の谷がヒットで出塁すると、坂本が右中間に二塁打を放ち、無死二、三塁と大きなチャンスを迎える。ここで村田の放った二塁ゴロを平野が本塁に暴投。一気に二人の走者が本塁に生還し同点とする。その後、一死三塁とすると、高橋由が右翼に犠牲フライを放ち村田がホームイン。この回3得点を奪い逆転に成功した。  逃げ切りを図るジャイアンツは七回のマウンドに抜群の安定感を誇る山口を送る。その山口は三者凡退に抑える好投を見せ、阪神打線を寄せ付けなかった。  その裏、先頭の谷がこの試合3本目のヒットで出塁すると、代走の鈴木尚が二盗に成功。坂本もバント内野安打で続き、追加点のチャンスをつかむ。阿部が四球を選び満塁とすると、高橋由が右翼にタイムリーヒットを放ち、大きな追加点を入れ、7対5となった。  山口がイニングをまたぎ八回も登板。先頭の鳥谷を空振り三振に抑え、西村にあとを託す。しかし、連打と四球で一死満塁のピンチを背負ってしまう。ここで迎えた代打・桧山は強烈な当たりを放つが、これを坂本が華麗に処理して併殺打に抑え、ピンチを切り抜けた。  九回はマシソンが登板すると、ふたつの三振を奪うなど三者凡退に抑え試合終了。試合の流れが二転、三転するシーソーゲームをジャイアンツが制し3連勝。2番手として登板した高木京がプロ初勝利となった
7.6阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの10回戦は、初回に3者連続タイムリーヒットが飛び出すなど、序盤に得たリードを守って快勝した。先発の澤村は粘りの投球で7回途中2失点で6勝目を飾った。  澤村は初回を三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せる。  その裏に、ジャイアンツ打線がメッセンジャーの立ち上がりを攻める。長野と坂本が四球を選び、二死一、二塁の場面で阿部が左翼線へタイムリーヒットを放ち、ジャイアンツが先制する。さらに続く高橋由、エドガーと連続でタイムリーヒットが飛び出す。その後も古城が敬遠されて満塁となると、澤村も押し出しとなる四球を選び、4点目を加えた。  ジャイアンツは二回も攻撃の手を緩めない。先頭の谷が特大のホームランを左翼スタンドに突き刺す。さらに村田がヒットを放ち出塁すると、高橋由の右翼フェンスを直撃するタイムリー二塁打で、6対0とした。  二、三回と無失点に抑えた澤村だったが、四回に連打を浴びて、無死一、二塁のピンチを招く。一死後、ブラゼルを一塁ゴロに打ち取るが、併殺を狙った坂本が一塁に悪送球し、1点を返された。  三回裏、この回から登板した二神から長野の二塁打でチャンスをつくるも、後続が倒れて追加点をあげることはできなかった。打線は三回以降は阪神リリーフ陣から得点を奪うことができなかった。  澤村は粘りの投球を続ける。四回から六回まで、毎回得点圏にランナーを背負うも、要所を締めて阪神打線に得点を許さなかった。  しかし七回、澤村は3連打を浴びて、無死満塁のピンチを招く。この場面で平野は三振に抑えたものの、鳥谷に痛恨の押し出し四球を与え、6対2となる。続く新井貴を三振としたところで澤村はマウンドを降りる。代わって登板した山口は、代打の関本を空振り三振に抑えて、満塁のピンチを脱した。  追加点を奪いたい打線は七回、一死からエドガーが四球で出塁するも、後続が倒れた。  八回には西村が登板して無失点で抑える。そして九回からマウンドに上がったマシソンは、二死二塁から鳥谷にタイムリーヒットを浴びるが、続く新井貴を抑えて試合終了。3点差で逃げ切った
7.5DeNA カードの初戦を落として迎えた横浜DeNAベイスターズとの8回戦は、先制点を許したものの、効果的に得点した巨人が逆転勝利した。先発のゴンザレスは立ち上がりから不安定な投球だったが、5回を3失点でしのいだ。打線は村田のタイムリーヒットで同点に追いつき、高橋由の本塁打で勝ち越しに成功。試合中盤以降はリリーフ陣が抑え、6対3で勝利した。  ゴンザレスは初回、二死二塁のピンチを招くも後続を打ち取り、無失点で切り抜けたが、二回は先頭打者に四球を与えるとそこから連打を浴び、先制を許してしまう。さらに併殺の間に追加点を許し、2点のビハインドとなる。  打線は二回に二死から高橋由の四球とエドガーの二塁打で二、三塁のチャンスを作るも、藤村が空振り三振に倒れ無得点。しかし、三回に先頭のゴンザレスがヒットで出塁すると、2番に入った亀井が右中間を破る三塁打を放ち、一塁からゴンザレスが一気に生還。その後、二死となるも村田のタイムリーでこの回、同点に追いついた。 さらに四回、先頭の高橋由に左中間への本塁打が飛び出し、勝ち越しに成功する。五回にも長野の四球、亀井のヒットと坂本の犠打で二、三塁のチャンスを作る。ここで続く村田が今日、2本目のタイムリーヒットでさらに2点を追加した。  ゴンザレスはその後もピンチを招き、五回、内野ゴロの間に1点を失ったが、5イニングを3失点で投げきり、勝ち投手の権利を得てマウンドを降りた。  巨人は七回にも亀井が今日3本目のヒットとなる二塁打で出塁すると、二死三塁から阿部のタイムリーでリードを3点に広げた。  八回には先頭のエドガーがヒットで出塁すると、代走の鈴木尚がすかさず盗塁。無死二塁のチャンスとなるも、谷、古城、長野と倒れ、ダメ押しとはならなかった。  ゴンザレスの後、福田、山口、西村と継投。八回にマウンドを任された西村はヒットと四球で二死一、二塁で代打・金城というピンチを迎えたが、これを切り抜けDeNAの反撃を許さなかった。  最終回は守護神のマシソンがマウンドに上がる。150キロ後半のストレートを連発して打者を圧倒。しっかり三者凡退に抑え試合を締めくくった
7.4DeNA横浜DeNAベイスターズとの試合は、先発の内海が自らのエラーもあり、5回途中4失点と本来の投球をすることができなかった。打線は三回に阿部のタイムリーで先制点を奪ったが、四回以降はわずか2安打に抑えられ、終盤のチャンスであと一本が出ず、惜敗した。  一回裏、先頭の石川に内野安打を許すが、送球が逸れた間に二塁を狙った石川を阿部が見事はバックアップでタッチアウトにした。  二回表、四球の阿部を一塁において、エドガーが左翼越えの二塁打を放ち、二死ながら二、三塁のチャンスをつくった。亀井は歩かされて満塁となったが、続く内海が中堅フライに倒れた。  三回表は、長野が中堅にヒットで出塁すると、古城は送りバントを決める。坂本も投強襲の内野安打で続く。すると阿部が右翼へタイムリーヒットを放ち、先制した。さらに高橋由も中堅へ2点タイムリー二塁打で続き、この回一挙3点を奪った。  しかしその裏、梶谷に中堅へのヒットを許すと三浦の送りバントを内海がエラー。石川の打席で二塁走者・梶谷を阿部が好判断でタッチアウトにする。しかし、ヒットと送りバントで二死二、三塁とされると中村に中堅へタイムリーヒットを打たれ、1点差に詰め寄られる。続くラミレスにも右中間へタイムリー二塁打を許し、3対3の同点とされてしまった。それでもラミレスを三塁タッチアウトにして守りを終えた。  内海は五回裏、石川の投ゴロを送球エラーしてしまい、無死二塁のピンチを招く。すると続く荒波に右翼線へタイムリー二塁打を浴び、勝ち越されてしまう。ここで2番手の右腕・福田がマウンドに上がる。中村は四球で無死一、二塁とされるも、ラミレス、筒香、ルイーズを3者連続三振に抑えた。  同点に追いつきたい巨人打線は六回、先頭の阿部が右翼へヒットを放つ。しかし、高橋由が二塁併殺打に倒れてしまい、反撃の機会をつぶしてしまった。  七回表も亀井の二塁内野安打で無死一塁とする。すかさず代走・鈴木尚が二盗成功させると、代打の矢野が送りバントを決めてチャンスを広げた。しかし後続の長野、古城が連続三振を喫し無得点に終わった。  その裏、3番手の高木康が登板するも、石川の左翼線への二塁打、荒波は送りバントで一死三塁とされてしまう。しかし、ここでマウンドを託された4番手のルーキー田原がこの試合でタイムリーを放っている中村、ラミレスを打ち取って存在感を示した。  八回は同じく新人の左腕・高木京が登板し、三者凡退に抑え味方の反撃を待つ。  最終回はDeNAの守護神・山口に対し、代打攻勢を仕掛けるも三者凡退に倒れて試合終了。最下位相手に手痛い逆転負けを喫した
7.1中日ゲーム差0で迎えた中日ドラゴンズとの首位攻防戦は、二回に矢野の2点タイムリー二塁打などで3得点を奪うと、六回にはエドガーに2ランホームラン、七回には村田に2点タイムリーヒットが飛び出しリードを5点に広げた。終盤に相手の反撃を許すも、最終回をマシソンが締めくくり、6月7日以来の首位に返り咲いた。  プロ初先発のルーキー田原は、ストライク先行の力強いピッチング。先頭の荒木を遊撃フライに打ち取ると、初回をわずか10球で三者凡退とした。二回には2本のヒットと送りバントで一死一、三塁のピンチを背負ったが、堂上剛を浅い左翼フライ、谷繁を遊撃ゴロに仕留める上々の立ち上がりを見せた。  その裏、高橋由、エドガーが連続で四球を選ぶと、亀井が相手のエラーで出塁して、無死満塁のチャンスを作る。ここで先発の田原に代打・矢野が送られた。矢野は中堅への2点タイムリー2塁打を放ち、ベンチの期待に応える。続く長野の二塁ゴロの間にさらに1点を追加し、序盤に3点のリードを奪った。  田原の後を受けて登板した福田は、三、四回を連続で三者凡退に切ってとる好リリーフで試合の流れを引き寄せる。福田は五回までの3イニングを0に抑え、勝ち投手の権利を持ってマウンドを後にした。  六回に登板した西村が二番から始まる相手打線を三者凡退に抑え込むと、その裏、二死から高橋由が四球で出塁する。代走の鈴木尚が二盗を決めてチャンスを広げると、エドガーが2ランホームラン。リードを5点に広げる貴重な一発を左翼スタンドに突き刺した。  2イニング目のマウンドとなった西村は、七回一死から森野にヒットを許すと、続く堂上剛に2ランホームランを許してしまう。  しかしその裏、古城の四球、坂本の18打席振りのヒットを足がかりに、村田が左翼に2点タイムリーヒットを放ち、リードを再び5点に広げた。  八回、4番手の高木康が一死から2本のヒットと2度のワイルドピッチで一死一、三塁のピンチを背負う。二塁手・藤村のエラーも絡み失点を喫し、一死一、二塁、4点差に詰め寄られたところで高木康は降板。後を受けた山口は押し出し死球と押し出し四球で2失点を喫するも、何とか2点のリードを保ったままこのピンチを切り抜けた。  最終回のマウンドは新守護神のマシソン。150キロを超える直球主体のピッチングで相手打線を三者凡退に抑え、試合を締めくくった
6.30中日首位攻防戦となった中日ドラゴンズとの8回戦は、初回に阿部の2点タイムリーヒットなどで奪ったリードを守りきり、中日とのゲーム差を0とした。先発の杉内は、6回を2失点と先発の役割を果たし、山口、西村、マシソンの継投で勝利した。杉内は4試合ぶりの勝ち星となる9勝目を飾った。  初回、杉内は中日打線を三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せる。  その裏、長野、谷の連打で無死一、二塁のチャンスをつくると、坂本が右翼線に放った打球を右翼手が落球し、ジャイアンツが先制に成功する。続く村田が四球を選び満塁とすると、阿部の中堅にはじき返すタイムリーヒットで、さらに2点を追加。エドガーもタイムリーヒットで続き、4点目を加えた。その後も寺内のヒットで満塁としたが、杉内は併殺に倒れた。  三回、杉内は二死から連打を浴び、一、二塁のピンチを招く。続くブランコの打球は不運にも右翼手の前に落ち、2点を返されてしまった。  初回に大量得点を入れた打線だったが、二回から五回まではヒット1本に抑えられてしまう。  杉内は四回に、ヒットと二塁打で二死二、三塁のピンチを迎えたが、後続を抑えて無失点で切り抜けた。杉内は五、六回も中日打線に得点を与えなかった。  ジャイアンツは六回、エドガーの二塁打で無死二塁のチャンスをつくるも、後続が倒れて追加点を奪えない。  2点のリードを守りたいジャイアンツは、七回に山口、八回には西村をマウンドに送る。いずれも無失点に抑えて、中日に流れを渡さなかった。  打線は七、八回と朝倉、高橋聡の前に得点を加えることができず、最終回を迎えるが、九回にマウンドに上がったマシソンが、きっちりと三者凡退に抑えて試合終了。首位攻防戦連勝で、中日とのゲーム差を0とした。
6.29中日首位・中日ドラゴンズとの7回戦は、四回に打撃好調の阿部が2ランホームラン放って先制すると、先発の澤村が七回途中1失点の好投を見せた。終盤は山口、マシソンのリレーで1点差を守りきり、接戦をものにした。  澤村は初回を2つの三振を含む三者凡退と、最高の立ち上がりを見せた。  打線は二回裏、先頭の村田が左翼にヒットを放つ。阿部は四球で無死一、二塁とチャンスを作る。しかし、高橋由が二塁ゴロ併殺、亀井も三塁ファウルフライに倒れた。  三回裏は二死から長野の右翼前ヒット、古城の左翼線へのヒットで二死一、三塁とした。しかし坂本が二塁フライに倒れ、無得点に終わった。  四回裏、村田が右翼へヒットで出塁。続く阿部が右翼スタンドへ2試合連発となるホームランを叩き込み、2点を先制した。  澤村は五回表、谷繁、堂上剛の連打で一死一、三塁のピンチを招く。中田賢の代打・山崎は空振り三振に仕留めるも、二盗を刺そうとした阿部の送球がそれる間に谷繁が生還。それでも続く荒木を三塁ファウルフライに打ち取り、1点のリードを守った。  六回裏、村田が猛打賞となる左翼線への二塁打でチャンスメーク。1死後、高橋由の代打・谷は敬遠四球で二死一、二塁とした。しかし亀井は三塁ゴロとなり、追加点は奪えなかった。  七回もマウンドに上がった澤村は、先頭の井端にヒットを許してしまう。谷繁を中堅フライに打ち取ったところで、2番手の山口へスイッチした。代打の福田を三塁ゴロ、続く平田は空振り三振と完璧なリリーフを見せた。  山口はイニングをまたぎ、八回もマウンドへ。1番からの好打順を三者凡退に抑え、流れを引き寄せた。  最終回のマウンドには、マシソンが上がった。一死から四球とヒットで一、二塁のピンチを招くも、谷繁を左翼フライ、代打・藤井を二塁ゴロに打ち取り、最小得点差で逃げ切った
6.28広島広島東洋カープとの第9戦は、一回に古城のタイムリー三塁打などで2点を奪った。四回には阿部の11号ソロ、六回には村田の5号ソロで2点を追加した。内海は4イニングを三者凡退とするなどで無失点に抑え、7勝目をあげた。  一回、先頭の長野の二塁方向への打球がエラーを誘い、出塁する。続く古城が左翼にタイムリー三塁打を放つ。これで長野が本塁を踏み、ジャイアンツが先制点を奪った。さらに村田が中堅へ犠牲フライを打ち上げ、古城が生還。2対0となり、幸先の良い出だしとなった。  三回、先頭の長野がヒットを中堅に運び出塁。続く古城が送りバントを決め一死二塁としたが、後続が断たれた。  その裏、先頭の石原に右翼線への二塁打を許したが、今井の送りバントを内海が三塁へ送球して封殺。左腕がきっちりとピンチを抑えて、この回も広島に本塁を踏ませなかった。  四回、先頭の阿部が右翼スタンドに11号ソロを放り込んで、1点を追加した。  さらに六回、村田が5月28日以来、5号となるとソロホームランを左翼スタンドに運び、4対0と広島を突き放した。  四、五回を三者凡退とした内海は六回、先頭の迎に右翼へのヒットを許し、無死一塁とされた。しかし後続を二塁ゴロと空振り三振とし、この回もしっかりと抑えた。  七回、今季初スタメンの矢野が中堅にヒットを放ち出塁。続く内海が送りバントを決め、二死二塁としたが、長野が右翼フライと打ち取られた。  その裏、内海は先頭の岩本にヒットを許したが、赤松を遊撃併殺打、広瀬を空振り三振とし、得点を許さない。  八回、坂本が死球で出塁した後、村田が中堅にヒットを放ち一死一、三塁とした。ここで村田の代走の藤村が二塁への盗塁を試みたが、失敗してしまう。その後、阿部と鈴木尚が2打者連続で四球を選び、二死満塁とチャンスを広げた。しかし、亀井が遊撃ゴロに倒れた。  その裏、先頭の堂林に左翼線への二塁打を許した。石原を右翼フライとした後、倉にホームランかと思われた打球を打たれたが矢野が見事にキャッチして無失点のまま九回へ。  内海は九回もマウンドにあがった。きっちりと三者凡退を取り、完封勝利した
6.27広島約2ヶ月ぶりに登板したゴンザレス ソロホームランの坂本 2ランホームランの長野 広島東洋カープとの8回戦は坂本、長野の本塁打で効率よく得点した巨人が勝利した。約2ヶ月ぶりに先発したゴンザレスは、2回に先制を許すもそれ以降は好投を見せた。六回に1点差に迫られるも山口、西村の必勝リレーで逃げ切った。  初回は両先発投手が共に三者凡退に抑える静かな立ち上がりとなった。  二回表、一死から阿部は右翼へ二塁打を放ちチャンスをつくる。しかし後続が倒れ、先制はならなかった。するとその裏、連打で無死一、二塁のピンチを迎えた。その後、二死までこぎつけるも、石原に左翼線へのタイムリー二塁打を浴び、先制点を与えてしまった。  四回表、この回先頭の坂本が左翼へソロホームランを放ち、同点に追いついた。  さらに五回表、亀井が中堅越えの二塁打でチャンスをつくると、長野が左翼へ勝ち越しの2ランホームランを放った。  ゴンザレスは六回裏、先頭の赤松を四球で歩かせると、丸には中堅前ヒットを許し、無死一、三塁とされる。続く堂林を空振り三振に仕留めたところで、マウンドを2番手のマシソンに託した。マシソンは、石原の犠牲フライで1点を奪われるも、代打の切り札・前田智を二塁ゴロに打ち取った。  七回表、亀井が二塁ゴロ失策で出塁すると矢野が送りバントを決める。続く長野が四球で出塁し、寺内が左翼へのヒットで一死満塁と絶好のチャンスを迎えたが、坂本が遊撃併殺打に倒れて追加点は挙げられなかった。  七回裏からは3番手で山口が登板し、1番からの好打順を見事に三者凡退に抑える好救援を見せた。八回もマウンドに上がった山口は、先頭打者にヒットを許すも後続を抑え、役割を果たす。  九回表、古城が投強襲ヒットを放つと、亀井は初球で送りバントを決める。矢野の二塁ゴロで二死三塁としたが、長野は中堅フライに倒れた。  その裏は守護神の西村がマウンドに上がる。先頭の石原に右翼へヒットを打たれたが、後続を3者連続三振で締め、試合終了。マツダスタジアムで今季初勝利を挙げた
6.26広島敵地・マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの第7回戦は、先発のホールトンが初回に2点本塁打を浴びるが、三回にホールトン、坂本のタイムリーで同点に追いついた。しかし、四回に再び被弾して勝ち越しを許すと、五回にも2失点した。打線は四回以降、広島投手陣の前に沈黙し無得点。坂本が4安打と活躍したが、打線がつながらず勝利に結びつけることができなかった
6.24ヤクルト3連戦の勝ち越しが懸かった東京ヤクルトスワローズとの第11回戦は、三回に長野のソロ本塁打で幸先良く先取点を奪う。先発の杉内が四回に同点とされ、五回には勝ち越しを許したが、六回に阿部の本塁打で同点に追いつく。その後、両チーム得点できず2対2のまま試合は延長戦へ突入。十回に勝ち越しを許したが、その裏に坂本に同点タイムリーが飛び出し、3対3の引き分けで試合を終えた。  巨人の先発のマウンドには、ここまでリーグトップの勝ち星、防御率を誇る杉内が上がる。三回まで毎回安打を打たれながらも要所を抑え、ヤクルト打線に得点を与えなかった。  打線は三回、ヤクルト先発の石川から長野が右翼スタンドに飛び込むソロ本塁打を放ち、このカード初めて巨人が先制点を奪う。  しかし直後の四回、杉内が二死から宮本に左翼にホームランを打たれ同点とされる。さらに、五回にもヒットと四球で一、二塁とされると、川端にタイムリーヒットを浴びて勝ち越し点を献上する。  5回まで1点に抑えられていた打線だったが、六回、二死から阿部が第10号の同点弾を右翼スタンドに叩き込み、試合を振り出しに戻す。  さらに七回、一死から谷が左翼前ヒットで出塁すると、この日一軍復帰の矢野が送りバントを決め得点圏に走者を進める。続く長野の敬遠四球で一、二塁とし、加治前が代打として登場したが、空振り三振に倒れ勝ち越すことはできなかった。  八回からは、杉内に代わり山口が登板。2イニングを一人の走者も許さない安定した投球でヤクルト打線を封じ込める。山口の好投に応えたい打線だったが、七回以降は得点できず、試合は延長戦に突入した。  十回、守護神の西村がマウンドに上がるも、ミレッジに痛恨の勝ち越し弾を浴びてしまう。  粘りをみせる巨人打線はその裏、先頭の長野がライト線への二塁打で出塁すると、藤村がきっちりと送りバントを決め、走者を三塁に進める。ここで坂本がセンターへのタイムリーヒットを放ち、土壇場で同点に追いついた。  十一回は、4番手で登板したマシソンが無失点で抑えたが、その裏の攻撃で得点することができず3対3の引き分けで試合を終えた。
6.23ヤクルト6試合振りに本拠地・東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの10回戦は、10安打で7得点と打線がつながった。先発の澤村は初回に3点のリードを許すも、粘りのピッチング。後を受けたリリーフ陣はマシソンが2イニングを0に抑える好投で勝ち投手になった。  4連敗中の澤村は、この日も苦しい立ち上がり。先頭のミレッジに四球を与えると、川端のタイムリーヒットで先制を許す。畠山を右翼フライとして二死までこぎつけたが、続くバレンティンに特大の2ランホームランを浴び、初回に3点を失った。  澤村はリードを許したが、上位打線から始まる三回を三者凡退に打ち取った。さらに四回には前の打席でホームランのバレンティンを中堅フライに抑え、この回も三者凡退とする。2イニングを完璧に抑える投球で、試合の流れを引き寄せた。  するとその裏、一死から村田がヒットで出塁、続く阿部が左中間を深々と破るタイムリー二塁打を放ち、反撃の口火を切る。高橋由、エドガーが連続で四球を選び満塁とすると、澤村の代打・加治前が押し出し四球を選び、1点差に詰め寄った。さらに長野が右翼への2点タイムリーヒットで続き、このイニングに一挙4得点。打者一巡の猛攻で逆転に成功した。  直後の五回、代打を送られた澤村に代わって登板した田原は、一死から四球とヒットを許し、三塁にランナーを背負う。ここで田中にスクイズを決められ、同点に追いつかれた。なおも二死二塁とピンチが続いたが、3番手で登板した高木京が川端を打ち取り、逆転は許さなかった。  六回、マシソンが畠山から始まる相手の中軸を三者凡退に抑える好リリーフ。試合の流れを引き寄せると、その裏、先頭のエドガーが左中間への二塁打でチャンスを作る。マシソンの送りバントでランナーを三塁に進めると、加治前がしぶとく左翼にはじき返すタイムリーヒットを放ち、勝ち越しに成功した。  マシソンは七回、四球と盗塁でランナーを得点圏に背負う。しかし後続を抑え、勝ち投手の権利を持ってマウンドを後にした。  打線は七回、阿部が中堅越えに三塁打を放つと、高橋由の犠牲フライで追加点。八回には坂本がタイムリーヒットを放ち、リードを3点に広げた。  マシソンの後を受けた山口、西村はそれぞれ1イニングを三者凡退に抑え、試合を締めくくった。
6.22ヤクルト長野で行われた東京ヤクルトスワローズとの9回戦は、エース・内海が6回2失点と粘りの投球を見せたが、2番手の福田がバレンティンに3ランを浴び、点差が広がった。巨人打線はヤクルト先発・赤川の前に抑え込まれ、終盤に追い上げを見せるも2対5で敗戦し、リーグ戦再開後の初戦を白星で飾ることが出来なかった
6.17楽天交流戦の最終試合となる東北楽天ゴールデンイーグルスとの4回戦は、初回に打たれた2ランホームランが響き、1対2で敗れた。先発の杉内は尻上がりに調子を上げて二回以降を無失点で抑えたが、五回に1点を返すにとどまり追いつけなかった。最終戦では敗れたものの、今季の交流戦の結果は17勝7敗でセ・リーグ初の優勝。22日から再開するリーグ戦に向けて弾みをつけた
6.16楽天交流戦優勝へマジック1で迎えた東北楽天ゴールデンイーグルスとの3回戦。初回から阿部の2点適時打などで4点を先制すると、二回にも坂本の2ラン、エドガーの適時打が飛び出し、序盤で大量8点のリードを奪う。先発を任されたホールトンは、7回1失点と好投し、最後は福田が締め、楽天に圧勝。巨人はセ・リーグ初となる交流戦優勝を決めた。  一回、一死から谷、坂本の連打、村田の四球で満塁とすると阿部がライト前への2点タイムリーヒットを放ち先取点を奪う。さらに二死二、三塁から相手先発・塩見の暴投で2点を追加しこの回4点を挙げる。  二回には、先頭の寺内が左翼線に二塁打を放ち出塁すると、谷がライト前へのタイムリーヒット。続く坂本は、レフトスタンドへ飛び込む第6号の2点本塁打を放ち、早くも7点をリードする。なお攻撃の手を緩めない巨人打線は、阿部の二塁打と相手のエラーでチャンスを作ると、エドガーにも適時打が飛び出しさらに1点を追加した。  三回にも、代わったばかりの楽天の2番手・加藤大から谷の2打席連続となるタイムリーヒットで1点を追加。巨人打線は三回までに11安打9得点の猛攻を見せ、楽天投手陣を圧倒した。  大量援護を受けた先発のホールトンは安定した投球を見せる。三回に1点を失うも、7回を投げ被安打4と楽天打線を抑え込んだ。  九回には古城、亀井の安打などで満塁とすると相手の失策でこの試合10点目を奪う。  終盤八回を高木康、九回を福田が無失点で抑え、10対1で勝利。交流戦での初優勝を大勝で飾り、巨人は2005年の交流戦開始以来初のセ・リーグチームの覇者となった
6.14日本ハム交流戦優勝マジックを2として迎えた北海道日本ハムファイターズとの4回戦は、一回に村田のタイムリー二塁打で先制点をあげる。しかし、五回に先発の澤村が崩れ、勝ち越しを許してしまう。さらに終盤にも追加点を与え、1対5で試合終了。交流戦優勝は持ち越しとなった
6.13日本ハム内海、斎藤佑の開幕投手同士の投げあいとなった北海道日本ハムファイターズとの3回戦は、五回に長野、八回には阿部がそれぞれ2ランホームランを放つなど、日本ハム投手陣を圧倒した。終盤には救援陣が日本ハム打線につかまり2点差まで詰め寄られたものの、山口が最後を締めて逃げ切った。7回1失点と好投の内海は6勝目を飾った。  先発の内海は三回まで日本ハム打線をパーフェクトに抑え、完璧な立ち上がりを見せる。  一方の打線は四回までに5本のヒットを放つも、決め手を欠き、無得点に抑えられてしまう。  内海は四回、二死から田中にヒットを許して初の出塁を許すが、続く中田を抑えて無失点で切り抜ける。  ジャイアンツ打線が斎藤佑をとらえたのは五回。寺内がヒットで出塁すると、続く長野が左翼スタンドに飛び込む2ランホームランを放ち、先制に成功する。その後も攻撃の手を緩めず、村田のヒットと2つの四球で二死満塁とすると、高橋由が右翼へタイムリーヒットを打ち3点目を追加した。  援護をもらった内海だったが、直後の五回裏に2本のヒットを許して、この日初めて得点圏にランナーを背負う。しかし後続を打ち取り、得点は許さなかった。  六回、二死から寺内がヒットで出塁し、二盗とキャッチャーの悪送球で三塁まで進むと、谷が左翼へタイムリーヒット。4点目を追加して、斎藤佑をマウンドから引きずり下ろした。  七回にもジャイアンツは先頭の村田の死球と、阿部、高橋由の連打で、無死満塁のチャンスにエドガーがタイムリーヒット。さらに寺内が中堅への犠牲フライで、リードを6点に広げた。  その裏、内海は中田と稲葉の連打で無死一、三塁とされると、続くヨウ・ダイカンの内野ゴロの間に1点を許す。さらに続く二岡にもヒットを許して、一死一、二塁とされたが、後続を抑えてこのピンチを最少失点で切り抜けた。  八回には先頭の谷がヒットで出塁し、二死三塁となったところで、阿部が右翼へ2ランホームランを放ち、8対1とした。  阿部の2ランが駄目押しと思われたが、その裏に救援陣が5点を失う展開となる。内海に代わって登板した高木康は、ヒットと四球で一死一、二塁のピンチを招く。福田がマウンドにあがるが、中田と稲葉に2者連続のタイムリーヒット、続くヨウ・ダイカンには左中間に3ランホームランを浴びた。ここで4番手の山口が登板して、後続を抑えた。  2点差で迎えた九回裏、マウンドには八回に続いて山口があがると、相手打線を三者凡退に抑えて試合終了。ジャイアンツが終盤の相手の反撃を振り切った。 この日、ロッテが引き分けたため、残り3試合で交流戦初優勝へのマジックが2となった。先発の内海は7回1失点で6勝目、交流戦最多タイの9連勝を飾った。
6.11ロッテ東京ドームで行われた千葉ロッテマリーンズとの第4回戦は、先発の杉内が4点を奪われ3回で降板してしまう。しかし、四回にエドガーのタイムリーヒットで2点を返すと、五回に阿部の2点本塁打などで3点を奪い逆転に成功した。その後も長野の本塁打などで効果的に追加点を入れたジャイアンツが逆転勝利。交流戦首位攻防戦を制し、交流戦優勝にまた一歩近づいた。  ジャイアンツの先発はハーラートップの8勝をあげている杉内。その杉内は初回を三者凡退に抑え、危なげない立ち上がりを見せる。二回も簡単に二死を取ったが、今江にソロ本塁打を浴び、先制を許してしまった。  三回、杉内は2本のヒットと四球で一死満塁のピンチを背負う。ここで井口に犠牲フライを打たれ追加点を許すと、続くサブローにもタイムリー二塁打を浴び、この回3失点。その裏の攻撃で代打を送られ降板となってしまう。  反撃したい打線はその裏、杉内の代打・石井がヒットで出塁するも無得点。ロッテ先発の渡辺俊を前になかなかチャンスを作ることができず、攻略の糸口を掴めない。  四回からはルーキーの田原がプロ初登板した。二死から死球とヒットで一、二塁のピンチを背負ったが、清田を空振り三振に打ち取り、無失点で切り抜けた。その裏、先頭の村田がヒットで出塁すると、一死後、高橋由が右中間に二塁打を放ち、二、三塁とこの試合初めてのチャンスを作る。ここでエドガーが右翼にタイムリーヒットを放ち2点を返した。  五回のマウンドにも田原が上がる。先頭の根元に失策で出塁を許したが後続を抑え、二死二塁となったところで降板。続いてマウンドに上がった高木康がこのピンチを切り抜け、追加点は許さなかった。  その裏、先頭の長野がフェンス直撃の二塁打を放つと、続く寺内がバスターを成功させ、無死一、三塁。大きなチャンスを作り、渡辺俊を降板に追い込む。代わった中郷から坂本の二塁ゴロの間に1点を奪うと、阿部が右翼に値千金の逆転2点本塁打。4点のビハインドをついにひっくり返した。  リードしたジャイアンツであったが、六回、高木康が3本のヒットを浴び、二死満塁のピンチを背負ってしまう。しかしここは根元を一塁ゴロに抑え、なんとか無失点とした。  その裏、さらに追加点を入れる。二死三塁から長野がバックスクリーン左に飛び込む大きな2点本塁打を放ち、リードを広げた。その後も攻撃の手を緩めず、坂本もタイムリー二塁打。この回で一挙3点を奪い、8対4となった。  七回はマシソン、八回は山口がそれぞれ登板した。ともに三者凡退に抑える好投を見せ、中継ぎの役割を果たす。  八回にも一死一、二塁のチャンスを作ったが、寺内、坂本が倒れ、さらなる追加点とはならなかった。  九回のマウンドにはセーブがつく場面ではないが守護神・西村があがる。先頭の代打・鈴木に二塁打を浴びるなど、一死一、三塁のピンチを背負ったが、井口を遊撃ゴロ併殺打に打ち取り試合終了。交流戦首位攻防戦を制したジャイアンツが、交流戦優勝へとまた一歩近づいた。
6.10ロッテ交流戦の首位攻防戦となる千葉ロッテマリーンズとの3回戦は、ジャイアンツにとって厳しい試合となった。先発のホールトンが初回にパスボールで先制を許すと、二回にはソロ本塁打で序盤に2点を失った。一方の打線は、最終回に坂本のタイムリーでなんとか完封負けは回避したが、大事なカードの初戦を落としてしまった
6.9西武埼玉西武ライオンズとの4回戦は、今季初登板の東野が中村に2ラン本塁打を浴びて先制を許してしまう。しかしジャイアンツは長野と高橋由の本塁打で同点に追いつくと、七回に阿部がタイムリー二塁打を放ち、勝ち越しに成功する。九回に西村が同点に追いつかれるが、その裏に村田がサヨナラ打を放ち、劇的な勝利を飾った。  今季初登板となった東野は立ち上がりを攻められる。一死から栗山に安打を許すと、4番の中村に2ラン本塁打を浴びて2点を先制されてしまった。  しかしその裏、長野が右翼スタンドに飛び込む先頭打者本塁打を放ち、ジャイアンツはすぐさま1点を返した。  打線は二回、阿部のヒットと亀井の二塁打で二死二、三塁のチャンスをつくるが、続く東野が打ち取られ、惜しくも同点とはならなかった。  すると四回、高橋由が右翼にソロ本塁打を放ち、同点に追いついた。  初回こそ得点を許した東野だったが、二回以降は安定した投球を見せ、西武打線を封じ込める。東野は5回2失点でマウンドを降りた。  六回にジャイアンツはエドガーの二塁打などで二死二、三塁のチャンスをつくる。さらに加治前が四球を選び満塁とするが、長野が倒れて惜しくも得点に結びつけることができなかった。  七回、坂本がヒットを放ち出塁すると、西武4番手の松永の暴投で進塁し、二死二塁とする。この場面で阿部が左中間フェンス直撃のタイムリー二塁打を放ち、ようやくジャイアンツが勝ち越しに成功する。続く高橋由も中堅にヒットを打つが、阿部が本塁タッチアウトとなり、追加点をあげることはできなかった。  七回途中から登板した3番手のマシソンは八回、先頭の大崎にヒットを許すと、炭谷に送りバントを決められ得点圏にランナーを進められる。ここで登板した山口は、一死をとった後に、片岡に内野安打を許して二死一、三塁とされるが、続く栗山を三振に抑えて同点のピンチを切り抜けた。  1点リードで迎えた九回には西村がマウンドへ。一死一塁の場面から中村に二盗を決められると、暴投の間に中村は三進。秋山の二塁ゴロの間に中村が生還し、土壇場で同点に追いつかれてしまった。  しかしその裏、長野が三塁手の失策で出塁すると、藤村が送りバントを決めて一死二塁とする。ここで西武バッテリーは坂本を敬遠し、村田との勝負を選んだが、4番の意地を見せたい村田が中堅にサヨナラヒットを放ち、ジャイアンツが劇的な勝利を飾った。
6.8西武東京ドームで行われた埼玉西武ライオンズとの3回戦は、二回にスクイズで先制されるが、ジャイアンツは直後の三回に坂本のタイムリーヒットで同点とする。しかしその後、中島の2打席連続の本塁打などで5点のリードを奪われる。打線は八回に4連打などで3点を返すも、反撃はここまで。一歩及ばず、交流戦4敗目を喫した
6.6ソフトバンク今季これまで負けなしと相性のいい福岡ソフトバンクホークスとの4回戦は、阿部の2ランホームランで幸先よく先制したが、終盤に同点とされる。最終回に四死球とダブルスチールでチャンスを作り、村田が勝ち越し犠牲フライを打って辛くも勝利した。昨シーズンの交流戦で全敗を喫したソフトバンクを相手に、4戦4勝で雪辱を果たした。中日ドラゴンズが敗れたため、51試合目にしてセ・リーグ単独首位に立った。  巨人は一回、一死から藤村が内野安打、坂本がレフト前ヒットで一、二塁とし、初回から新垣を攻めたてる。村田のフライの間に藤村がタッチアップし、阿部が四球を選んで二死満塁とするが、続く高橋由がセンターフライに倒れて先制はならなかった。  待望の先制点は四回。先頭の村田がセンター前ヒットで出塁し、続く阿部がライトに第7号2ランホームランを放つ。エドガーもセンターオーバーの二塁打で出塁。亀井の内野ゴロで二死三塁と追加点のチャンスを作る。しかし、松本哲のファウルフライを好捕され、この回は2点にとどまった。  先発の内海は序盤、毎回先頭打者を塁に出す不安定な立ち上がり。先制した直後の四回、先頭の松田を四球で歩かせる。多村にライト前ヒットを打たれて一死一、二塁とされる。江川を空振り三振にしとめるが、長谷川にタイムリーヒットを許し1点を返された。  内海はランナーを出し続けながらも、要所を締める投球を見せる。六回には二死から江川、長谷川に連続でヒットを打たれ、続く山崎にもセンター前ヒットを打たれてあわや同点と思われたが、センターの松本哲の好返球で本塁に突っ込んだ江川をタッチアウト。守備にも盛り立てられ、最大のピンチをしのいだ。  七回にはソフトバンクの2番手・金沢の代わり端を攻める。先頭の松本哲が敵失で出塁し、長野の送りバントと藤村の内野ゴロで二死三塁とする。ここで坂本がレフト前にタイムリーヒットを放ち、1点追加。点差を2点に戻した。  巨人も七回裏から継投に入る。七回の2番手・山口はヒットを打たれるも3人で締めたが、八回に投手陣が捕まる。3番手・マシソンはエラーのランナーを背負い、ペーニャに同点2ランホームランを浴びて試合を振り出しに戻された。その後二死をとったが、四球を出したところで降板。後を託された3番手・高木康は、代打・松中の打席で盗塁を決められて、松中を敬遠。二死一、二塁として4番手の福田にマウンドを譲った。福田は今宮を空振り三振に切って取り、逆転を許さなかった。3対3で最終回の攻撃に望みをつなぐ。  九回は先頭の長野が死球で出塁する。続く藤村の送りバントで一死二塁。坂本が四球を選んで一死一、二塁とし、村田の打席でダブルスチールを決めて勝ち越しのチャンスを作る。村田はセンターに値千金の犠牲フライを打ち、最終回の勝ち越しに成功した。  九回裏のマウンドは守護神・西村。本多、内川、松田の上位打線をきっちり三者凡退で抑え、4時間を超える接戦を制した。
6.5ソフトバンク福岡ソフトバンクホークスとの3回戦は、5月30日の楽天戦でノーヒット・ノーランを達成した杉内が先発し、7回までを被安打1と好投した。打線は四回、ヒットで出た坂本が阿部の送りバントやエドガーの犠牲フライで生還して先制した。さらに、エドガーの今季1号の2ランホームランなど、計10安打で5点を挙げて快勝した。  杉内は一番打者に四球を与えると、送りバントと内野ゴロで三塁への進塁を許す苦しい立ち上がりとなったが、続く松田を空振り三振とし、ピンチを乗り切った。  杉内はこの後、二回を三者連続空振り三振とすると、続く三、四回も三者凡退に抑え、ノーヒット投球を続けた。  攻めては二回、四球の阿部が、続く高橋由の右翼ヒットで二塁に進んだが、エドガーが三塁併殺打に倒れ、好機を生かせなかった。続く三回にも加治前が三塁内野安打で出塁して二盗を決めたが、寺内が三塁ゴロに倒れた。  しかし、四回には坂本、村田が連続ヒットで無死一、二塁とすると、阿部が相手の意表を突く送りバントで一死二、三塁と好機を広げた。続く高橋由が死球で満塁とすると、エドガーが中堅に犠牲フライで先制した。  五回途中までノーヒットピッチングの杉内は、江川に左翼ヒットを許したものの、続く長谷川を二塁ゴロに処理し、危なげない投球を続けた。  六回には、右翼ヒットで出塁した阿部を一塁に置き、エドガーが左翼に2ランホームランで3対0とする。四球で出た亀井の代走・松本哲が二盗を決め、続く加治前が左中間にタイムリー二塁打で4点目とリードを広げた。  巨人打線は七回も、四球の寺内、阿部を一、二塁に置き、高橋由が左翼前にタイムリーヒットで5点差とした。  巨人は八回に、杉内に代わり2番手のマシソンをマウンドに送り、ソフトバンク打線を三者凡退に打ち取る。最終回には、3番手の山口が明石にソロホームランを許し5対1となった。山口は開幕からの連続無失点試合記録が24試合で途絶えたものの、西村が最後を締めて快勝した。
6.3オリックスオリックスバファローズとの四回戦は三回に坂本、村田の連続タイムリーで2点を先制する。中盤以降も効果的に得点を加え、オリックスのエース金子から6点を奪う。先発のホールトンは序盤から相手打線を寄せ付けず、七回まで無失点の好投。投打が噛み合い、6−0で快勝を収めた。  一回、先発のホールトンは二塁打を許し、いきなりピンチを迎える。しかし、前日に4安打を放ったイ・デホを投ゴロに抑え、切り抜けた。二回は三者凡退に打ち取り、上々の立ち上がりを見せた。  打線は一、二回と得点圏に走者を進めながらも、得点につなげられなかった。しかし、三回、藤村が内野安打で出塁すると、相手の暴投も絡み、一死二塁のチャンスを作る。、そこで坂本が右中間にタイムリー二塁打を放ち、先制点を挙げた。続く村田も打球を中堅前に弾き返す。微妙なタイミングだったが坂本がブロックをかいくぐり生還し、この回、2点を奪った。  五回、内野安打と犠打で走者を進めると、ここで再び坂本が左翼にタイムリーヒット。リードを3点に広げる。  リードをもらったホールトンは快調なピッチングを見せる。四回には三者連続三振を奪うなど、六回までオリックス打線をヒット一本に封じる。  直後の七回、先頭のエドガーがヒットで出塁。続くボウカーの打球は左中間を深々と破り、エドガーが一塁から一気に本塁を陥れ、1点追加。その後、二死一、二塁とし、村田が左翼越えに2点タイムリー二塁打を放ち、オリックスを突き放す。  その裏、ホールトンはヒットと四球でピンチを招くが、後続をきっちりと打ち取り、得点を許さない。ホールトンは七回を二安打無失点に抑え、マウンドをリリーフ陣に託した。  八回、2番手でマウンドに上った山口は、三者凡退に切って取る。山口はこれで開幕からの連続無失点記録を24試合に伸ばし、セ・リーグタイ記録となった。  九回はマシソンが登板し、きっちり無失点で締めて6−0で試合終了。効果的に得点を重ねた打線と、相手打線を無失点に抑えた継投リレーで快勝を収めた。首位の中日ドラゴンズが敗れたため、ゲーム差は1.5となった
6.2オリックスオリックスバファローズとの3回戦は、初回に澤村が2本のタイムリーを浴び3失点を喫すると、終始リードを許す展開となった。打線はボウカーの2ランホームランを含む、計9安打を放ったものの、決め手に欠いた
5.31楽天東京ドームで行われた東北楽天ゴールデンイーグルスとの2回戦。先発の内海は本調子ではないものの、6回を1失点に抑えてリリーフ陣にマウンドを託す。打線は二回、エドガーの復帰後初となるタイムリーで先制すると、同点で迎えた六回には高橋由が2試合連続となる本塁打を放つ。3点差の九回に抑えの西村が中村にタイムリーを許して2点差となるが、後続を打ち取り楽天に連勝。貯金を今季最多の8とした。  楽天に6勝0敗と相性が良い内海は、初回を三者凡退に打ち取る。二回はヒットと犠打で一死二塁のピンチを迎えるが、後続を切り、先制は許さない。  その裏、巨人は先頭の村田がヒットで出塁。阿部の大飛球は相手の好守に阻まれるが、続く高橋由のヒットで一死一、二塁のチャンスを作る。このチャンスでエドガーがタイムリーヒット。復帰後初安打を先制のタイムリーで飾った。ボウカーは四球で一死満塁となり、内海がスクイズを試みるも空振りで三塁ランナーの高橋由がタッチアウト。さらに二塁ランナーのエドガーも飛び出してしまい、タッチアウト。一気にチャンスを失ってしまい、この回の得点は1点に留まった。  三回には二つの四球で二死一、二塁のチャンスも、村田が二塁ゴロに倒れて追加点とはならなかった。  三回まで無得点に抑えていた内海だったが、四回に二死から四球を与えるとそこから連打を浴び、追いつかれてしまう。巨人はその裏に先頭の阿部の二塁打と相手バッテリーのミスで無死三塁のチャンスを迎えたが、後続が攻め切れず、この回の勝ち越しはならなかった。  内海はその後もランナーを出すものの、粘りの投球で六回まで1点に抑え、味方の反撃を待った。  六回裏、先頭の阿部が四球を選ぶと、続く高橋由は2試合連続の2ラン本塁打を放ち、2点を勝ち越す。後続のエドガーとボウカーも連打で無死二、三塁とし、先発のヒメネスをマウンドから降ろした。一死後、二番手の加藤から長野が右翼にタイムリーを放ち、4点目を追加。リードをさらに広げた。  七回は山口が三者凡退に封じ込め、自身の連続無得点試合を23に延ばした。 八回はマシソンが抑え、九回は守護神の西村がマウンドに上る。西村は二死の後、村田の失策でランナーを背負うと、中村にタイムリーを浴びて2点差に迫られる。しかし、後続を打ち取り試合終了。楽天に連勝し、貯金を今季最大の8とした
5.30楽天東北楽天ゴールデンイーグルスとの1回戦は、共に18番を背負うエース・杉内と田中の投げ合いとなった。六回まで両投手が無失点に抑える投手戦となったが、七回に高橋由が左中間に2ランを放ち、ジャイアンツが先制した。杉内は無安打無得点試合を達成し、快勝した。  杉内は初回を三者凡退に抑える最高の立ち上がりを見せた。  その裏、先頭の長野が右翼フェンス直撃の三塁打で先制のチャンスをつくる。しかし、後続が倒れ得点を奪うことができなかった。  杉内は、三回までに4者連続を含む7奪三振で、パーフェクトに封じ込んだ。  杉内を援護したい打線は四回裏、先頭の藤村が中堅前ヒットで出塁するが、坂本は右翼にファウルフライ。村田の空振り三振で走った藤村も盗塁失敗で好機を生かせない。  楽天・田中の前に五回まで2安打に抑え込まれ、投手戦が続く。  六回には、二死から長野がこの試合2本目のヒットを放つも、続く藤村が中堅フライに倒れた。  七回、阿部が左翼前ヒットを放ち、二死一塁とすると、続く高橋由が3球目を左中間スタンドに運び、待望の先制点を奪った。  八回までパーフェクトピッチングを続けてきた杉内は最終回、西村を投ゴロ、代打・銀次は空振り三振に切って取る。しかし、代打・中島を2ストライクまで追い込んだが、四球を与えて完全試合は逃してしまった。それでも続く聖沢を14個目の三振に打ち取り見事ノーヒットノーランを達成した。4月6日DeNA戦(横浜)の広島・前田健太以来となるプロ野球史上75人目、通算86度目の快挙となった。巨人投手としては94年の槙原(完全試合)以来18年ぶりで、本拠地の東京Dでは初の快挙。9回2死からの四球で完全試合を逃したものの、甲子園大会とのダブル達成も杉内が「第1号」となる。集中力が高まるに連れて、大歓声は聞こえなくなっていた。9回2死一塁。場内は杉内コールの大合唱。「プレッシャーはあった。でも(無安打無得点の)チャンスはそうないので、思い切り狙っていきました」。粘る聖沢の9球目、最後はストレートで見逃し三振を奪った。ノーヒットノーラン。史上75人目の達成だ。マウンドで両手を突き上げると、阿部や坂本らが駆け寄り祝福の輪ができた。さらなる大記録は、手の届くところまでにあった。「今日は直球もスライダーも良かった」と9回2死まで一人の走者も許さない完全投球。そして迎えた27人目の打者は代打の中島。勝負はフルカウントまでもつれ込んだ。「真ん中を狙っていくのだけは無責任。際どいところを狙っていこうと思った」。完全試合のため、安易にストライクを取りにいくことだけは避けたかった。「力んでしまいました」と低めに外れ、ついに走者を許した。歴史の証人になろうとした4万3321人の歓声は悲鳴に。だが、杉内に落胆はない。「(完全試合を)逃した悔しさはあるし、できれば良かったですけど、勝つことが重要だった。次はノーヒットノーラン、ヒットを打たれたら完封、と切り替えていけばいい」。1つの出塁から、ペースを乱すこともある。昨年の教訓を生かし、チームの勝利を最優先した。歓声を送るファンにサインボールを投げ入れる杉内 苦い記憶―。ソフトバンク時代の昨年8月20日の楽天戦(ヤフーD)のことだ。相手はこの日と同じ田中。6回2死まで無安打投球だったが、ヒットを許してリズムを乱されると、8回に先に2失点し、田中に投げ負けた。「マー君からは1勝もしていない。何とか勝ちにつながる投球をしないといけない」。ソフトバンク時代は5試合、投げ合い4敗。巨人の背番号18となって、迎えた6度目の対決でつかんだ初勝利となった。どうして、杉内は打たれないのか。それは味方をも惑わす“だましのテク”があるからだ。「とにかく思い切り腕を振るんです。特に追い込んだ後や、変化球を待っているだろうなという時はより強い意識で振ります。相手は真っすぐを投げてくると思う。でもスライダーだったり、チェンジアップだったりする。間違ってくれたら“もうけもの”という感覚。変化は自分でもわからない時がある。(捕手の)阿部さんには申し訳ないですけどね」と笑う。こうしてこの日も14個の三振を積み上げた。53度目の2ケタ奪三振は、日本ハム時代のダルビッシュ(現レンジャーズ)を抜いて、歴代単独5位の数字だ。原監督は「(完全試合が)素晴らしい記録であることは間違いないけれど、ノーヒットノーランも素晴らしい。勝ったということが一番良かった」と絶賛した。ハーラートップの7勝目(1敗)を挙げた左腕も「自分の投げた試合で6個も貯金がある。ノーヒットノーランは今日だけの喜び。明日になれば過去になる。次、勝たないといけない」。余韻に浸るのは一瞬だけ。杉内はすぐに新たな旅に出発した。
ジャイアンツの杉内投手がノーヒットノーランを達成した。 まずは快挙達成におめでとうございます。 凄い投手だな〜 正直、球はそんなに速い方ではないし、球種も多い方ではない。 では、なぜ、凄いかというと… 制球力がバツグンにいい。 この調子なら、最後の最後で逃した完全試合も達成するのも近いにちがいない。 オフにソフトバンクから移籍して、ジャイアンツのエースナンバーを引き継いだ。 かなりの重たい18番、凄いプレッシャーだったと思うけど、今季はそのプレッシャーに負けず、一つ一つ勝ち星を重ねている。 さらなる活躍を期待したい。 正直言うと、大のジャイアンツファンだけど、本音のところは、大のプロ野球ファンなのだ。 強いジャイアンツがいて、それに向かってくる他球団。 そんな図式が凄い面白い。 たとえ、ジャイアンツが負けたとしても、凄い良い試合をしていたのであれば、悔しさも半減される。 強いジャイアンツ。 三本柱の投手がいて、不動の4番バッターがいる。 そんなジャイアンツがみたい。 三本柱は、杉内、内海、澤村。 この三人が一人一人、ジャイアンツのエースとして投げる。 たとえ相手ピッチャーがエースでも、安心して見ていられるぐらいの投球をする。 いい傾向になりつつあるのだけど… 不動の4番となると… 村田では、まだ役不足。 打率は2割5分でも良いのだけど、ホームランが少ない。 本塁打王2回はあるのだけど… 統一球であっても、ボカスカホームランを打ちまくらないと… 今年の巨人は、どうも三番、五番バッターが多いような… 長野、坂本、高橋、谷… こういう時に4番バッターがしっくりいくと、強い打撃陣になるのだけど… 阿部の4番には反対している。 阿部が捕手に専念して欲しいので、8番で良いと思う。 ホームランを打てるバッターが8番にいた方が、打線に厚みを増す。 強いジャイアンツ、交流戦でトップを走っている。 一岡、星野など、いい選手も育ちつつある(この二人、自分のイチオシ) まだまだ、憎たらしいくらいに強くなるジャイアンツ、アンチジャイアンツがさらに増えるぐらいでないと… 今後の活躍が楽しみだ
5.28日本ハム東京ドームに北海道日本ハムファイターズを迎えた2回戦は、ジャイアンツ先発のホールトンが二回に犠牲フライで先制点を許したが、四回に村田のソロホームランで同点に追いついた。七回に日ハム・中田から2ランホームランを浴びて勝ち越しを許し、最終回に代打・亀井がソロホームランで1点差に詰め寄ったが、一歩及ばなかった
5.27日本ハム北海道日本ハムファイターズとの第1回戦は、一回に先制を許したが、二回に阿部がソロホームランを右翼席に叩き込み、同点とした。六回には坂本がタイムリー二塁打を放ち、逆転に成功。このまま逃げ切った。四回から投げた2番手の星野は、プロ初勝利をあげた。  一回、今季初先発の小山は先頭の糸井を四球で出塁を許すと、送りバントと暴投で三塁まで進塁される。すると田中に長野の頭上を越えた中堅への二塁打を打たれ、先制点を奪われてしまう。  二回、小山は無失点に抑えた。その裏、相手先発・武田勝から阿部が打球を右翼スタンドに運び、まずは1点を返して試合を振り出しに戻した。  三回、小山はピンチを背負う。ヒットと四球で一死一、二塁とされると中田の三塁ゴロの間に二死一、三塁に。しかし稲葉を二塁フライと打ち取り、この回も無失点とした  四回からマウンドにあがったのは星野。六回までの3イニングを三者凡退に抑えた。  その裏、先頭の長野が右翼にヒットを打って出塁すると、藤村の送りバントで二塁へ。続く坂本が左翼に二塁打を放ち、これで長野が生還して2対1となり、勝ち越しに成功した。  七回は福田が登板して、三者凡退とした。その裏、二死から福田の代打で打席に立った加治前が左翼にヒットを運んで出塁したが、続く長野が遊撃ゴロとなった。  八回は4番手の山口がマウンドにあがった。先頭の二岡に中堅へのヒットを浴びるなどで一死二塁となったが、小谷野を右翼フライに、一回にタイムリーを打たれた田中を投ゴロとし、得点を与えない。  九回、山口が中田と稲葉をゴロとし2アウトとした後、5番手の西村が登板した。ヨウ・ダイカンを遊撃ゴロし、試合終了。昨年の交流戦では東京ドームで2連敗だったが、今カードの初戦をまずは白星とした
5.26ロッテQVCマリンフィールドで行われた千葉ロッテマリーンズとの2回戦。ジャイアンツ先発の澤村は三回、井口のタイムリーとサブローの3ラン本塁打で4点を許してしまう。八回まで2安打に抑えられていた打線は、九回に長野が2ラン本塁打を放ったものの、反撃はここまで。ジャイアンツの連勝は10でストップした
5.25ロッテ9連勝中の巨人は、QVCマリンで千葉ロッテマリーンズとの今季初戦を迎えた。二回に谷のタイムリーで先制すると、先発の内海が8イニング2失点の好投を見せて快勝。引き分けを挟んで、3年ぶりの10連勝となった。  一回は両チームともに三者凡退と内海、渡辺俊の両先発が完璧な立ち上がりを見せた。  二回表、先頭の村田が右翼線への二塁打を放つ。高橋由は死球で一死一、二塁とチャンスを広げると、続く谷が中堅前に先制のタイムリーを放った。ボウカーもセンター前ヒットで続いたが、松本哲が相手の好守に阻まれ併殺に。追加点は奪えなかった。  二、三回も三者凡退に抑えていた内海は四回裏、先頭の岡田に初ヒットを許すと犠打を決められ一死二塁のピンチを招く。しかし、井口を空振り三振、サブローを遊撃ゴロに仕留め、得点を与えない。  五回、先頭のボウカーがこの試合2本目のヒットで出塁すると、松本哲がきっちりと送りバントを決めてチャンスメーク。続く長野が左中間への二塁打で追加点を挙げた。二死を取られた後、坂本も適時二塁打を放ち、3点リードとした。  六回にもロッテの2番手・大谷から阿部が二塁打を放つと、一死後に谷が左翼前へタイムリーヒットを放ち、駄目押しに成功する。  完封も見えてきた内海だったが、八回に連打で無死一、二塁とされる。その後、二死二、三塁と最大のピンチを招き、打席に代打・田中を迎えると左中間に2点タイムリー二塁打を許し、4対2と追い上げられた。  九回表には今月再入団し、この日一軍登録されたばかりのエドガーが代打で出場した。結果は残せなかったが、頼もしい助っ人が戻ってきた。  最終回は西村が登板し、三者凡退に抑えて試合終了。西村は10セーブ目。交流戦はここまで負けなしの7連勝となった
5.23西武埼玉西武ライオンズとの2回戦は、二回に村田がソロ本塁打で先制点を奪う。投げては杉内が九回途中まで西武打線を4安打に封じ、得点を与えない。九回に無死満塁のピンチを迎えるが、2番手の山口が後続を打ち取り、2−0で試合終了。杉内は6勝目を挙げ、チームも9連勝となった。  一回、西武先発の岸に対して巨人打線は三者連続三振を喫してしまう。対する巨人先発の杉内も2番、3番を空振り三振に仕留め、両者共に抜群の立ち上がりを見せる。  直後の二回、先頭の村田は三球目を左中間へ。第3号のソロ本塁打で先制する。  杉内はその後も好投を見せ、四回まで西武打線をヒット1本に封じる。  五回、先頭の中村にヒットを許し、その後、二死とするが、連続四球で満塁に。しかし続く熊代を渾身のストレートで空振り三振にし、このピンチを切り抜ける。  打線は二回の本塁打以降、岸を打ちあえぎ、追加点を奪えない。  それでも八回、先頭の高橋由が右翼線に二塁打を放ち、この試合初めて得点圏に走者を置く。谷が送り、一死三塁の好機に、代打の石井は一塁前にスクイズを決め、待望の追加点を奪った。  2点リードで迎えた九回、完封へ向けて杉内がマウンドに登るが、無死から連続四球を与える。交代した山口も秋山に四球を許し、無死満塁とこの試合最大のピンチを迎える。続くヘルマンに粘られるも、空振り三振を奪い一死とする。迎えた阿部は初球をたたき、これを村田がうまくさばいて併殺打にし、試合終了。杉内はハーラーダービートップの6勝目。チームも9連勝で貯金を今季最多の6とした。
5.22西武西武ドームで行われた埼玉西武ライオンズとの1回戦は、四回に坂本が2試合連続となるソロ本塁打を放ち、ジャイアンツが先制する。六回に先発のホールトンがつかまり同点とされたが、七回に長野と亀井のタイムリーで勝ち越しに成功。このリードを救援陣が守りきり、引き分けを挟んで8連勝とした。  ジャイアンツ先発のホールトンは、二回にヒットと四球で二死一、二塁のピンチを背負うも、これを切り抜ける。一方の打線は、三回に二死から長野が二塁打を放つが、後続が倒れ得点には結びつかなかった。  すると四回、先頭の坂本が左翼へソロ本塁打を放ち、ジャイアンツが1点を先制した。  三、四回と西武打線を三者凡退に抑えたホールトンだったが五回、3つの四球で二死満塁のピンチを招いた。しかし中島を抑え、無失点で切り抜けた。  打線は六回に二死二塁のチャンスをつくるが、二塁ランナーの村田が投手からのけん制でアウトになってしまう。  その裏、ホールトンは先頭の中村に二塁打を浴びると、送りバントを決められ、一死三塁とされてしまう。ここでヘルマンに犠牲フライを許し、同点に追いつかれてしまった。  その直後の七回、ジャイアンツ打線がつながりを見せる。一死から、谷とボウカーの連打が飛び出すと、代打の石井が四球を選び、一死満塁とする。ここで長野が投手強襲の内野安打を放ち、再びリードを奪った。さらに、続く藤村の代打で登場した亀井が、中堅へタイムリー二塁打を放ち、2点を追加。この回に3点を奪い、西武先発の牧田をマウンドから引きずり下ろした。  ジャイアンツは七回には山口、八回にはマシソンをマウンドに送る。いずれも無得点に抑え、西武に流れを渡さない。  九回、二死から寺内がヒットで出塁すると、二盗を決める。続く坂本は四球を選び、一、二塁とすると、村田が右翼線へタイムリー二塁打。駄目押しの1点を追加した。  その裏から西村が登板。先頭の大崎に二塁打を打たれると、続く代打の上本にタイムリーヒットを許してしまう。だがその後はきっちり後続を抑え、試合終了。ジャイアンツは交流戦5連勝を飾った
5.20ソアトバンク福岡ソフトバンクホークスとの2回戦は、三回にボウカーのタイムリーで先制すると、四回には坂本のホームラン、澤村の2点タイムリーなどで5点のリードを奪った。先発の澤村は六回までをノーヒットに抑えるなど、七回途中1失点の好投で4勝目をマーク。安定感抜群のリリーフ陣が相手の反撃を許さず、ジャイアンツは引き分けを挟んだ連勝記録を7に伸ばした。  先発の澤村は立ち上がりの2イニングを連続で三者凡退に抑える完璧な立ち上がり。三回には先頭の多村を味方のエラーで塁に出すも、後続をきっちりと打ち取った。  すると、その裏に打線が貴重な先制点を挙げる。先頭の谷が両チームを通じての初ヒットで出塁すると、続くボウカーが左中間を破るタイムリー二塁打を放った。  援護をもらった澤村は直後の四回を三者凡退として、試合の流れを手繰り寄せる。  その裏、先頭の坂本が左翼スタンドに弾丸ホームランを叩き込むと、ここから打者一巡の猛攻でこの回に一挙4点を奪う。一死から、阿部、高橋由が連打、ボウカーが四球を選び、二死ながら満塁とすると、澤村が相手の失投を見逃さず、左翼越えに2点タイムリー二塁打。続く長野も二塁にタイムリー内野安打を放ち、試合を決定付けた。  澤村は、六回までノーヒットピッチングを続けて、強打のソフトバンク打線を寄せ付けない。  しかし、七回に先頭の金子にこの日初めてのヒットを許すと、二死から松田にもヒットを打たれ、二死一、二塁のピンチを背負う。澤村は、小久保にタイムリーヒットを打たれ1点を返されたところで降板となった。二死一、三塁のピンチで、後を託された福田は多村を空振り三振に切って取る好リリーフを見せた。  七回、二死から村田が左翼へのヒットで出塁。阿部が死球で続き、高橋由は四球で満塁とした。続く松本哲に今季初ヒットが期待されたが、惜しくも右翼フライに倒れてしまった。  八回に登板したマシソンは一死から松中に死球を与えると、盗塁を許して得点圏に走者を背負う。しかし二死から金子が中堅に放ったフライを鈴木尚がダイビングキャッチ。このイニングを味方の好守にも助けられ、無失点で切り抜けた。  4点のリードながら登板した守護神・西村は、相手の攻撃を三人で抑え、交流戦負けなしの4連勝とした。
5.19ソアトバンク昨年日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークスとの1回戦は、序盤から内海、摂津の両先発の好投で、均衡を保っていた。しかし六回に阿部が2点本塁打を放ち、ジャイアンツがリードを奪った。内海はその後もソフトバンク打線を封じこめ、8回無失点の好投で3勝目。ジャイアンツはこれで交流戦、負けなしの3連勝となった。  内海は初回を三者凡退に抑える。その裏、一死から藤村が内野安打で出塁すると、村田のヒットと阿部の四球で二死満塁とする。だが、高橋由が左翼フライに倒れ、チャンスを生かすことができなかった。  内海は四回までソフトバンク打線を無安打に抑える完璧な立ち上がりを見せた。しかし打線は三回、四回と二塁までにランナーを進めたが、得点することができなかった。  好投を続けてきた内海だったが五回、先頭のペーニャに二塁打を浴びると、その後暴投を喫して一死三塁とされてしまう。だが内海は小久保、多村を打ち取り、無失点で切り抜けた。  六回裏、ついに均衡が破れる。先頭の村田がヒットで出塁。続く阿部の高々と舞い上げた打球は、左翼スタンドに飛び込む2ラン本塁打となり、ジャイアンツが2点を先制した。その後も高橋由がヒットを放ったが、得点には結びつかなかった。  五回こそピンチを背負った内海だったが、以降は調子を取り戻し、六回から八回まで危なげない投球でソフトバンク打線に得点を許さなかった。結局内海は8回無失点の好投を見せてマウンドを降りた。  追加点を奪いたい打線だったが、七回、八回とソフトバンクの継投の前に、無安打に抑えられてしまう。  2点差で迎えた九回、内海に代わって山口が登板。山口は2人を難なく打ち取ると、守護神の西村がマウンドに上がる。西村は内川をキャッチャーフライに抑え、試合終了。ジャイアンツはこれで引き分けを挟んで6連勝とした
5.17オリックスオリックスバファローズとの2回戦は、六回に坂本のホームラン、加治前の犠牲フライで逆転すると、八回に鈴木尚の好走塁で追加点を挙げ、試合を決めた。先発の杉内は6イニングを8奪三振2失点の好投で5勝目をマーク。山口、西村と続く投手リレーで残り3イニングを無失点に抑え、リードを守りきった。  一回、先発の杉内は、大引に四球を与えると、盗塁と味方のエラーでランナーを三塁にまで進めてしまう。二死からイ・デホを中堅フライに打ち取ったかに思えたが、打球は前進してきた長野の頭上を越えてタイムリー三塁打に。不運な形で先制点を奪われてしまう。しかし続くバルディリスを空振り三振とし、最少失点でこのイニングを切り抜けた。  するとその裏、先頭の長野が左中間に二塁打。続く寺内もセーフティーバントを決めて無死一、三塁とする。坂本の打球は中堅手・坂口に好捕されるも、三塁ランナーの長野がタッチアップで生還し、すかさず同点に追いついた。  三回、杉内はヒットで出塁すると、バッテリーエラーと長野の進塁打で三塁に進む。しかし、続く寺内、坂本が凡退して、勝ち越しはならなかった。  しり上がりに調子をあげた杉内は、五回をこの日初めての三者凡退で締めた。ここまで毎回、計8奪三振の力投で味方の援護を待つ。  六回、ここまで好投を見せていた杉内だったが、先頭の大引にヒットを許すと、自身のワイルドピッチも絡み二死三塁のピンチを背負う。ここでバルディリスにタイムリーヒットを打たれ、勝ち越しを許してしまった。  しかし直後の攻撃で先頭の坂本が左翼スタンドに豪快なホームラン。今シーズンの3号ソロで再び同点に追いついた。さらに一死から阿部がヒット、高橋由が四球を選んでチャンスを作る。谷も左翼にヒットを放ち満塁とすると、代打で登場した加治前が中堅に犠牲フライを決めて勝ち越しに成功した。  七回に登板した山口は、先頭の荒金を内野安打で塁に出すも、後続を抑えて主導権を相手に渡さない。八回は三者凡退に抑えた。  巨人は八回、谷がヒットで出塁すると、代走の鈴木尚がボウカーの左翼へのヒットの間に三塁を陥れる好走塁をみせる。さらに亀井の一塁ゴロで生還し、貴重な追加点を奪った。  西村は最終回を三者凡退で打ち取り試合を締めくくった
5.16オリックス交流戦の開幕戦となるオリックスバファローズとの第1回戦。ジャイアンツは初回、坂本のタイムリーヒット、高橋由の満塁本塁打で5点を先制する。先発の宮國は1イニングを投げただけで緊急降板したが、そのあとを受けた中継ぎ陣が、オリックス打線を計3安打に抑える完封リレーで快勝。交流戦は白星スタートで、今季初めて貯金を1とした。  交流戦初戦の先発を任されたのは宮國。その宮國は初回を三者凡退に抑える完璧な立ち上がりを見せる。  その裏、先頭の長野がヒットで出塁。犠打で送り一死二塁とすると、得点圏で勝負強い坂本がタイムリーヒット。初回から幸先良く先制する。その後もオリックス先発・金子の立ち上がりを攻める。相手の失策と四球で満塁とすると、高橋由が右翼に満塁本塁打を放ち、一気にリードを広げた。しかし宮國に打順が回ってきた際に、早くも代打・石井が起用され、宮國は1回で降板となってしまう。  宮國のあとを受けて急遽登板した福田は、二回から四回まで一人の走者も許さず、緊急登板にも動じない落ち着いた投球を見せた。  初回に大量得点をあげたジャイアンツであったが、二、三回と続けて三者凡退に抑えられてしまう。四回には先頭の谷がヒットを放ち、追加点のチャンスを得るが、後続が凡退し得点は奪えない。  五回からは3番手として星野が登板。一死からバルディリスに初安打を許すが、続く川端を併殺打に打ち取りチャンスを与えない。  その裏、先頭の藤村がヒットで出塁すると、すかさず盗塁を仕掛け、無死二塁とする。坂本が犠打で送り、一死三塁となった村田の打席の場面で、バッテリーエラー。二回以降は無得点に抑えられていた金子から追加点を入れた。その後も畳み掛け一死満塁とするが、谷、ボウカーが倒れ、さらに突き放すことはできなかった。  六回裏、この回から登板のミンチェを攻め、一死から長野が四球、藤村がヒットを放ち一、三塁とまたもチャンスを迎える。しかし中軸の坂本、村田が相次いで凡退してしまう。  五回から登板した星野は六、七回も危なげない投球で、3回無失点と中継ぎの役割を果たした。  八回からはルーキーの一岡がプロ初登板。二人の走者を背負ったが、代打の森山を三塁併殺打に打ち取り、無失点で切り抜ける。 九回のマウンドにも一岡が上がる。2イニング目は落ち着いた投球を見せ、三者凡退で試合終了。先発・宮國の緊急降板はあったものの、中継ぎ陣がオリックス打線を計3安打に抑える完封リレーでつなぎ、交流戦初戦は白星スタート。今季初めて貯金を1とした。
5.13ヤクルトきのうに続き、秋田で行われた東京ヤクルトスワローズ戦は、まずは二回に谷とボウカーのタイムリーヒットで2点を奪った。八回に1失点したものの、九回には長野と寺内のタイムリーヒットなどで3得点して突き放し、そのまま逃げ切った。先発の澤村は3勝目をあげ、ジャイアンツの勝率は5割となった。  二回、打線が繋がった。まずは先頭の村田が三塁方向へ打球を運び、これが必死の走りでセーフとなった。阿部は右翼にヒット、高橋由は四球を選び、無死満塁とチャンスを作る。ここで谷が勝負強さを見せた。中堅へのタイムリーヒットを放ち、村田が生還。先制点を奪った。続くボウカーも右翼へのタイムリーヒット。これで阿部が本塁を踏み、2点目となった。  三回、村田が右中間に二塁打を打ち、一死二塁。阿部の二塁ゴロの間に村田は三塁へ。追加点がほしいところだったが、高橋由が見逃し三振となってしまう。  五回、藤村が左翼へのヒットで出塁し、二盗も決めたが、村田が遊撃ゴロに倒れ、この回も得点が追加できない。  その裏、ここまで無失点で抑えた澤村は、先頭の相川に中堅へのヒットを許したが、館山のバントを狙った打球を好守し、二塁へ送球しアウトとした。続く田中も併殺打とし、得点を与えない。  六回も、澤村はピンチを抑えた。ヒットと四球で二死一、二塁となると、この試合で2本のヒットを許している宮本が打席に立った。しかし、ここをきっちりと左翼フライとし、無失点のまま終盤を迎えた。  さらに七回も、澤村は相川、藤本とベテラン2人からヒットを浴びて一死一、二塁となった。しかし田中を右翼フライ、森岡を一塁ライナーに打ち取り、ここでも得点を許さなかった。  八回、先頭の藤村が四球を選んで出塁すると、坂本の送りバントが決まり二塁へ。村田も四球を選び、一死一、二塁としたが、阿部と高橋由が共に一塁ゴロに倒れた。  その裏、2番手のマシソンが登板した。2打者連続でヒットを許し、無死一、三塁とピンチになった。畠山を遊撃併殺打としたものの、この間に1失点し、2対1となった。  ランナーを出すものの、なかなか追加点を奪えなかったが、九回、ようやく打線がつながった。先頭の谷の左翼へのヒット、亀井の右翼へのヒットで一死一、三塁とすると、長野が右翼にタイムリーヒット。これで、谷の代走・鈴木尚が生還して3点目を奪った。続く藤村のゴロが相川のエラーを誘い、この間に亀井が本塁に滑り込む。さらに寺内が右翼線へのタイムリーヒットを放ち、長野がかえり、5対1となった。  その裏、マウンドにあがった西村は、きっちりと三者凡退とし、試合を終了させた。ジャイアンツはいい流れで交流戦へと突入する形となった
5.12ヤクルト秋田で行われた東京ヤクルトスワローズとの第7回戦。ジャイアンツは毎回走者を出しながらも無得点という状態が続いたが、七回に坂本のセーフティースクイズで待望の先制点をあげる。一方、先発の内海は粘り強い投球で付け入る隙を与えなかったが、七回裏にタイムリーを許し、同点にされてしまう。その後は両軍とも決め手を欠き、延長戦でも決着せず試合終了。今シーズン5回目の引き分けとなった
5.10DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの6回戦。ジャイアンツは三回、村田のタイムリーヒットで先制に成功する。先発の杉内は12奪三振と好投したが、八回に同点に追いつかれてしまう。ジャイアンツ打線は四回以降、DeNAの継投の前に得点をあげることができず、今カード2度目の引き分けに終わった。  試合はジャイアンツの先発がリーグトップタイの4勝をあげている杉内、対するDeNAの先発はブランドンで始まった。  杉内は一回、二回と三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せる。一方の打線は二回裏、一死から谷がヒットを放つと、続く高橋由は右中間へはじき返す二塁打を放ち、一死二、三塁のチャンスをつくる。だが、今季初スタメンの中井、続く杉内が凡退し、先制とはならなかった。  三回裏、一死から寺内が投手強襲のヒットで出塁。打球を受けたブランドンは降板し、田中が2番手として急きょ登板。一塁走者の寺内が二盗を決めて得点圏にランナーを進めると、村田が中堅へタイムリーヒットを放ち、ジャイアンツが先制に成功する。  三回と四回にヒットを1本ずつ打たれた杉内だったが、五回は三者三振で抑える圧巻の投球を見せた。  だが六回表、杉内はサラサーに四球を与えると、暴投で進塁を許し、二死二塁のピンチを背負う。ここで、ラミレスに中堅へヒットを打たれるが、本塁を狙うサラサーを長野の好返球で本塁タッチアウトとし、得点を許さなかった。  七回裏、二死一塁の場面で寺内がセーフティーバントを決め、二死一、二塁とする。ここで二塁走者の長野、一塁走者の寺内が相手バッテリーの隙をついて、ダブルスチールを決める。これで二死二、三塁としたが、坂本が凡退し、惜しくも追加点をあげることはできなかった。  八回表、杉内は難なく二死までこぎつけたが、サラサーに中堅に二塁打を打たれる。筒香に痛恨のタイムリーヒットを許し、同点に追いつかれた。ここで杉内は無念の降板。次いでマウンドに上がったマシソンはラミレスにヒットを打たれたが、中村を抑えて逆転のピンチを脱した。  再びリードを奪いたいジャイアンツは八回裏、二死から谷が右翼へヒットを放ち出塁。谷は盗塁を試みるが失敗し、無得点に終わった。  九回表、マシソンは二死二塁とされたところで降板し、代わった山口は代打の下園を打ち取り、最終回の味方の反撃に望みをつないだ。  九回裏、二死からボウカーが死球を受けて出塁したが、長野は遊撃ゴロに倒れ、三時間半ルールにより試合終了。引き分けに終わった
5.9DeNA東京ドームで行われた横浜DeNAベイスターズとの第5回戦。ジャイアンツは初回に先制を許したが、三回に村田と高橋由のタイムリーヒットで逆転に成功。五回には谷の今季第1号で3点を加え、六回には3連打で2点を追加した。終盤にDeNAの反撃にあったが、12安打8得点をあげる打撃力で逃げ切った。先発のホールトンは尻上がりに調子を上げ、7回2失点で2勝目。チームは引き分けを挟んで2連勝とした。  ジャイアンツの先発・ホールトンは初回、二死から四球を与えると、ラミレスに2点本塁打を浴び先制を許してしまう。  その裏、二死から坂本、村田の連打で一、三塁とチャンスをつくると、阿部が中堅にタイムリーヒットを放ち、すぐさま1点を返した。  二回は無失点に抑えたホールトンであったが、三回表、先頭の荒波に二塁打を打たれピンチを抱える。その後二死満塁となったが、吉村を空振り三振に抑え追加点を与えない。  反撃に転じたいジャイアンツはその裏、先頭の藤村が内野安打で出塁すると、続く坂本が死球で無死一、二塁。ここでダブルスチールの奇襲をかけ、二、三塁とチャンスを広げると、村田が左翼にタイムリーヒットを放ち同点に追いつく。一死後、高橋由にもタイムリーヒットが生まれ、逆転に成功した。さらに二死満塁と攻め立てるが、ホールトンは見逃し三振に倒れた。  味方の援護を受けたあとのホールトンは、四回を無失点、五回はこの日初めて三者凡退に抑える好投を見せ、立ち直りの兆しを見せる。  五回裏、一死から阿部が四球、高橋由がヒットで一、二塁のチャンスをつくると、谷が左翼に今季第1号となる3点本塁打を放ち、リードを大きく広げた。  ジャイアンツ打線の勢いは止まらない。六回裏、村田の猛打賞となる今日3本目のヒットなどで二死一、二塁とすると、阿部が左翼に通算800打点となるタイムリーヒット。続く高橋由もタイムリーヒットを放ち、試合を一方的な展開とした。  ホールトンは七回も一人の走者を許したが無失点。結局二回以降は得点を奪われず、7回2失点と先発の役割を十分に果たした。  八回からは真田が移籍後初登板。しかし先頭のラミレスから4連打を浴び、一死もとれずに降板してしまう。3番手としてマウンドに上がった福田も下園に押し出し四球を与え降板。4点差となったところで中継ぎの切り札・山口が起用された。山口は内野ゴロの間に1点を返されるものの、代打の森本を遊撃フライに抑えた。  九回にはマシソンが登板。3点差に追い上げられた嫌な雰囲気を振り払う好投で、きっちり三人で締め試合終了。終盤に追い上げられはしたが、前日とは異なり、追いすがるDeNAを振り切り、引き分けを挟んで2連勝とした。
5.8DeNA宇都宮で行われた横浜DeNAベイスターズとの4回戦は、巨人が一回に坂本の適時打などで先制、ケガからスタメン復帰した阿部のタイムリーやボウカーの来日第1号本塁打などで一時は6点をリードした。しかし、守護神の西村が打ち込まれるなど粘る横浜に最終回に同点とされ、規定により引き分けに終わった。  宮國は初回、先頭の荒波にヒットを許すも後続を断ち、無難な立ち上がりを見せた。  その裏、巨人も先頭の長野が四球で出塁。二盗と藤村の二塁ゴロで一死三塁とし、坂本のタイムリーで先制した。さらに7試合ぶりにスタメン復帰した阿部も適時二塁打を放ち、追加点をあげた。  宮國は二回も先頭打者にヒットを打たれると、バッテリーエラーもあり二死三塁のピンチを招いたが、鶴岡を空振り三振に抑えた。  二回裏、谷がヒットを放つとボウカーも中堅越えの二塁打で続き、無死二、三塁のチャンスをつくる。宮國がスクイズを決め、追加点を奪った。  四回裏、一死から高橋由が左翼に二塁打を放つと相手守備の失策の間に三塁まで進む。二死後、敬遠で歩いたボウカーが二盗を決めると、鶴岡が悪送球し、高橋由が生還。相手のミスで得点すると、長野が右中間に2点適時二塁打を放ち、リードを広げた。  五回の宮國は簡単に二死を奪ったが、荒波にこの試合3本目のヒットを許した。続く藤田の打球を左翼の谷が取りこぼし、1点を返されてしまった。  宮國は六回表、先頭のラミレスに内野安打を許す。二死を奪うも石川、代打・下園にも連打を浴び、二死満塁とこの試合最大のピンチを招いた。続く代打・小池に2点タイムリーを打たれ、宮國は降板。2番手の高木康は落ち着いて後続を断った。その裏、ボウカーが来日第1号のソロ本塁打を放ち、追加点を奪った。  七回はマシソンが三者凡退に抑えたが、八回から登板した福田が黒羽根に犠牲フライを許し、7対4とされる。九回は、守護神・西村がマウンドへ。ところが先頭の荒波にヒットを打たれると、ラミレスにタイムリーを許し、2点差に詰め寄られる。さらに中村のフライで試合終了かと思われたが、阿部がまさかの落球。1点差とされ、続く吉村に中堅越えに同点打を浴びた。  九回裏、藤村がヒット、坂本が四球を選び二死一、二塁と一打サヨナラのチャンスを迎え、打席には代打・加治前。しかし、空振り三振に倒れ、試合終了。後味の悪い引き分けとなった
5.6阪神阪神タイガースとの9回戦は、相手のエラーと實松のタイムリーヒットで2点のリードを奪い、試合の主導権を握った。先発の澤村は、八回途中まで8本のヒットを打たれるも、要所を締める投球で相手打線を無失点に抑える。リリーフ登板の西村が九回に1点を返されるもリードを守り、9連戦の最終戦を白星で飾った。  一回、先発の澤村は、先頭の鳥谷、平野にヒットを許すと、一死から金本に四球を与え、満塁のピンチを背負う。しかし、新井貴を右翼フライに打ち取ると、ブラゼルを力強い直球で空振り三振に仕留め、このイニングを無失点で切り抜ける。  直後の二回、先頭の村田が右翼線に二塁打を放つと、続く高橋由が投内野安打。この打球をメッセンジャーが一塁へ悪送球する間に村田が生還して、先制した。さらに谷の送りバントでランナーを三塁に進めると、二死から實松が中堅前にタイムリーヒットを放つ。相手のミスにつけこみ序盤に2点のリードを奪った。  澤村は五回まで毎回先頭バッターの出塁を許すが、要所を締めてスコアボードに0を並べていく。四回には、新井貴、ブラゼルの連続ヒットで無死一、三塁とされるも、続く柴田を三塁ゴロ、藤井彰、メッセンジャーを連続で三振に切って取った。  リードを奪った後も畳み掛けたい打線だったが、メッセンジャーを打ち崩せない。三回に藤村、坂本がヒットを放つも得点に繋げることができず、四回からの4イニングは一人の走者も塁に出られなかった。  しり上がりに調子を上げた澤村は六回、圧巻の3者連続三振を奪い、続く七回にも3人で相手の攻撃を終わらせた。  八回、先頭の實松がこの日2本目のヒットで出塁すると、澤村がきっちりと送りバントを決める。しかし、長野と藤村の代打・阿部が倒れて追加点はならなかった。  その裏、二死から新井貴に二塁打を浴びたところで澤村は降板。八回途中を9奪三振、無失点の力投でマウンドを後にした。  2番手で登板した山口が八回を抑えると、九回には守護神・西村が登板した。西村は四球とヒットで一死一、三塁のピンチを背負う。鳥谷に犠飛を打たれ1点を返されたものの、続く平野を二塁ゴロに打ち取り二塁封殺でゲームセット。序盤のリードを守りきり、このカードを勝ち越して9連戦を締めくくった
5.5阪神阪神タイガースとの8回戦は、先発の内海が初回に先制を許すと、四回には新井貴にホームランを浴びて主導権を握られてしまう。五回に代打で登場した加治前がタイムリーヒットを放ち1点差に詰め寄るも、その後の好機を生かせず、接戦をものにすることが出来なかった
5.4阪神阪神タイガースとの第7回戦は、序盤にジャイアンツが村田のタイムリーと長野のホームランで3得点し試合を有利に進めていった。さらに六回、村田がソロホームランを放ち突き放しに成功。一方、先発の杉内は7回の三者凡退を含む完封で白星を飾った。  一回、二死から打線がつながった。坂本が四球を選んで出塁すると、すかさず二盗を決める。続く村田が左翼にタイムリーヒットを放ち、坂本が生還して先制点を奪った。その後もこの試合で通算1500試合出場を達成した高橋由の中堅へのヒット、谷の四球で二死満塁となったが、ボウカーが空振り三振に倒れた。  二回、先頭の實松が左翼へのフライを打ち上げると、これを金本がエラーし、もたつく間に一気に三塁まで進む。すると続く長野が左中間へホームランを叩き込み、2点を追加し、3対0となった。  三回から五回までなかなか能見を打ち崩せなかったが、六回、村田が中堅にソロホームランを放つ。これでさらに1点を追加し、4対0となった。  七回、能見を退けて、渡辺がマウンドにあがった。長野が中堅へヒットを打って出塁したが、後続が断たれてしまう。  八回も隠喜が四球を選んで出塁するが、ここでもチャンスを生かすことができず、4点差のまま九回へ。  ここまで1安打を許しただけの杉内だったが、先頭の藤井彰に四球を与えてしまい出塁されると2つのゴロで三塁まで進めてしまう。しかし、関本を見逃し三振とし、見事に完封で勝利した。
5.3広島広島東洋カープとの第6回戦は、坂本のタイムリーなどで3点を先制したものの、四回に初先発の笠原がタイムリーなどを浴び、同点に追いつかれた。しかし八回、亀井がソロホームランを叩き出し、勝ち越しに成功。そのまま逃げ切った。  一回、笠原は2つのフライで二死とした後、丸に二塁打を打たれた。四球を与えて一、二塁とランナーを背負ったが、広瀬を空振り三振とし、まずは無失点とした。  二回、先頭の村田が四球で出塁すると、亀井は右翼にヒットを放つ。続く實松は四球を選び、二死満塁となる。ここで笠原が打席に立ったが、二塁ゴロに倒れた。  三回、先頭の長野は左翼線に二塁打を放つと、藤村の送りバントで三塁まで進む。続く坂本が粘ってヒットを右翼に運び、これがタイムリーとなり、長野が生還。先制点を奪った。さらに高橋由が2ランホームランを右中間に叩き込み、この回で一気に3得点した。  しかし四回、笠原はピンチを招く。2つのヒットで一死一、二塁となると石井に四球を与えてしまう。前田智に1球目を右翼線に運ばれてしまい、2点を失った。さらに梵に犠牲フライを打たれ、同点に追いつかれた。  その裏、先頭の亀井が四球で出塁すると、實松が送りバントを決めて、一死二塁とする。しかし、笠原の代打・隠善は二塁ゴロ、長野は右翼フライと打ち取られてしまう。  五回、先頭の藤村が俊足をいかしバントヒットを決めて出塁。二盗も決めて、無死二塁としたが、坂本と村田が三振に倒れ、高橋由も中堅フライとなってしまう。  六回、先頭のボウカーのバントヒットをキャッチャーが一塁へ悪送球。この間にボウカーは二塁まで進む。しかし、ここでも後続が断たれ、チャンスを生かすことができない。  五回から2イニングを三者凡退とした高木康に代わり、七回からはマシソンがマウンドへ。この回は無失点とした。  その裏も、坂本が中堅にヒットを放ち出塁するものの、これを本塁にかえすことができない。  しかし八回、亀井が魅せた。高橋由、ボウカーは共にニ塁ゴロとされたが、亀井はミコライオから左中間へのソロホームランを叩き出し、勝ち越しに成功した。  九回からの登板は西村。1つのヒットは許したものの、きっちりと無失点に抑えて試合を終了させた
5.2広島広島東洋カープとの第5戦は、先発のホールトンが四回に2つのタイムリーヒット、五回に梵からソロホームランを浴び計3失点した。引き分けを挟んで、今季初の5連勝とはならなかった
5.1広島本拠地・東京ドームで行われた広島東洋カープとの4回戦。打線は三回に村田のタイムリー二塁打で先制すると、高橋由が右翼前ヒット、ボウカーが三塁打と、適時打を放ち、さらには宮國もプロ入り初ヒット初打点をあげ、この回だけで一挙4点とした。さらに七回にも亀井のタイムリー二塁打で5点目とし駄目を押した。一方、先発の宮國は本拠地・東京ドーム初登板ながら、テンポのいい投球で広島打線を散発3安打に封じ、プロ入り初完封を挙げた。これで引き分けを挟み、4連勝。  本拠地・東京ドーム初登板の宮國は一回表、先頭打者にヒットを許すと、送りバントを決められて、一死二塁のピンチを招く。しかし後続の打者を打ち取り、先制点を与えない。  先制点を取りたい打線はその裏、先頭の長野がヒットを放つ。さらに寺内の一塁ゴロの間に長野が二進。ここで坂本が四球を選び、一死一、二塁とチャンスを広げる。今シーズン初めて4番に入った村田が中堅にヒットを放つ。先制するかに見えたが、中堅からの好返球で長野が本塁タッチアウト。  さらに二回裏、一死からボウカーが中堅フライの失策で出塁、實松が死球で、一死一、二塁。宮國が送りバントを決め、二死二、三塁のチャンスとする。ここで長野は中堅に大飛球を放つも、好守に阻まれて、ここでも先制はならない。  宮國は広島打線を二、三、四回と三者凡退に抑える好投を見せる。  好投に応えたい打線は三回裏、坂本が四球を選び、出塁する。ここで、4番の村田が、左翼にタイムリー二塁打を放ち、先制に成功する。さらに高橋由がタイムリーヒットで続く。さらにボウカーも中堅越えに三塁打し、3点目を加える。続く宮國のプロ入り初安打が初打点となり、この回だけで一挙4得点する。  四回裏、高橋由が死球、谷が三塁ゴロ失策で出塁するも、ボウカーが二塁ゴロで、追加点はならない。  先発の宮國は、五回もヒット1本で抑えるテンポのいい投球で、広島打線を打ち取る。  七回裏、ボウカーがヒットを放ち、實松が送りバントを決め、一死二塁のチャンスを作る。宮國の二塁ゴロの間にボウカーが三進し、チャンスを広げる。ここで亀井が右中間にタイムリー二塁打を放ち、終盤に駄目押しとなる追加点を挙げる。好投の宮國は六回以降も得点を与えない安定した投球。  そのまま九回表のマウンドにも上がった宮國は、二死からヒットを許すも、後続を打ち取り、九回を3安打完封。打線も5得点、5対0で広島に快勝した
4.30阪神東京ドームで行われた阪神タイガースとの6回戦は、延長11回までもつれ込む、緊迫した投手戦となった。先発の澤村が7回無失点の好投を見せると、リリーフで登板した山口、西村も2イニングずつをパーフェクトに抑えた。一方の打線は九回に無死満塁のサヨナラのチャンスをいかせず、延長11回で両軍無得点の引き分けに終わった。  ジャイアンツの先発は澤村、対する阪神の先発はメッセンジャーで始まった。  一回裏、一死から藤村が三塁へ意表をつくセーフティーバントを決めて出塁。さらに続く坂本は左中間に二塁打を放ち、一死二、三塁と先制のチャンスをつくる。だが、阿部、村田は空振り三振に倒れ、先制点をあげることができなかった。  ジャイアンツ先発の澤村は、初回に四球で出塁を許したが、以降は三回までパーフェクトピッチング。上々の立ち上がりを見せた。  二回裏、一死からボウカーがヒットを放ったが、得点には結びつかず。これ以降、ジャイアンツ打線はメッセンジャーを攻略できず、三回から六回まで出塁すらできなかった。  澤村は四回、鳥谷にこの試合初めてとなるヒットを許したが、後続を抑え無得点。澤村は六回まで阪神打線を安打1本に抑えた。  好投を続けてきた澤村だったが、七回表、先頭の鳥谷に一塁への内野安打を許し、この試合初めて先頭打者に出塁を許す。すると、続く新井に右中間を破られる二塁打を浴び、一塁ランナーの鳥谷は本塁を狙う。だが、長野、藤村の見事な中継プレーで鳥谷を本塁タッチアウトとし、先制を許さなかった。なおも一死二塁とピンチは続いたが、続く金本、ブラゼルを抑え、このピンチを無失点で切り抜けた。  七回裏、先頭の阿部が四球を選び出塁すると、村田が送りバントを決めて一死二塁。高橋由は敬遠されると、続くボウカーも四球を選び、一死満塁と絶好のチャンスを迎える。だが、小笠原、代打の石井が凡退し、惜しくも得点することができなかった。  八回表からは澤村に代わって山口がマウンドに上がる。山口は八回、九回と三者凡退に抑える完璧なリリーフで阪神に流れを渡さない。  九回裏、3番手の榎田から先頭の阿部がヒットで出塁すると、村田はフェンス直撃の二塁打を放つ。さらに続く高橋由は敬遠されて無死満塁とサヨナラのチャンスを迎える。ここでジャイアンツは代打攻勢をかけて、谷、加治前、実松を打席に送るが、いずれも凡退して絶好のチャンスをいかすことができなかった。  3番手として登板した西村は十回、十一回をパーフェクトに抑え、味方のサヨナラ勝ちに望みをつないだ。  だが十一回裏からマウンドに上がった藤川の前に三者凡退。3時間半ルールにより、0対0の引き分けに終わった
4.29阪神ここまで1勝3敗と負けが多い内海だったが、この日は粘りのピッチングを見せた。阪神タイガースとの5回戦は二回に加治前のタイムリーヒットで先制すると、内海、山口、西村の投手リレーで零封勝利。先発の内海は7回無失点の好投で、自身の30歳の誕生日を勝利で飾った。  先発の内海は、初回、二回ともにヒットを許してランナーを背負うも、後続を断つ上々の立ち上がりを見せた。  二回、先頭の阿部、村田が中堅に連続でヒットを放ち、無死一、二塁とチャンスを作る。続く高橋由、ボウカーは倒れるも、二死から加治前がしぶとく中堅前にヒット。二塁走者の阿部が相手キャッチャーのタッチをかいくぐる好走塁を見せて、先制点をもぎ取った。  直後の三回には、味方のエラーとヒットで一死一、二塁のピンチを背負った内海だったが、三番・鳥谷、四番・新井貴を打ち取り相手の反撃を許さない。四回まで毎回ヒットを許す苦しい投球内容だったが、粘りを見せてスコアボードにゼロを並べていく。  追加点が欲しい打線は四回、二死から高橋由、ボウカーが右翼にヒットを放ち一、三塁のチャンス。しかしこの場面は加治前が空振り三振に打ち取られた。  内海は六回に鳥谷、新井貴に連続でヒットを浴びると、この日2本のヒットを許している金本に四球を与えてしまう。しかし一死満塁となったこの日最大のピンチで、城島を遊撃併殺打に打ち取った。  七回、二死から加治前が左中間に二塁打を放つ。ここで内海に代打・谷が送られた。打席で粘りを見せた谷だったが8球目の直球で空振り三振に打ち取られた。  2番手で登板した山口は安定感抜群の投球で、開幕からの無失点ピッチングをこの日も続けた。  八回、先頭の長野が四球を選ぶと、続く寺内が死球で出塁。坂本がきっちりと犠打を決めて一死二、三塁とした。阿部が四球を選び、一死満塁で、村田が犠牲フライを放ち、待望の追加点をあげた。  最終イニングに登板した守護神・西村は三者凡退で打ち取り、零封リレーで試合を締めくくった
4.28阪神本拠地・東京ドームで行われた阪神タイガースとの4回戦は、前回の対戦で2安打と封じ込まれた能見に対して6安打を放つなどで計7得点し、9連戦の初戦を白星で飾った。  一回、先発の杉内は先頭のマートンに左翼へのヒットを許すと四球などで二死一、三塁とランナーを背負う。ここで金本に右翼へのタイムリーヒットを打たれ、先制された。  しかしその裏、先頭の長野が左中間に二塁打を放つと、坂本はヒットを左翼に運ぶ。阿部が四球を選んで一死満塁とチャンスを作ると阪神先発の能見の暴投により、長野が生還して同点に追いついた。さらに高橋由の投ゴロを能見が一塁へ悪送球し、この間に坂本と阿部が本塁を踏み、3対1と勝ち越しに成功した。  二回、三回と杉内は三者凡退に抑えた。その裏、打線がつながった。阿部が中堅に、村田は右中間に2打者連続でヒットを打って一死二、三塁。ここで高橋由が右翼線にタイムリーヒット放ち、2点を加えた。その後もボウカーが二塁打を放って一死二、三塁としたが、後続が倒れた。  四回、能見をベンチに退け、2番手のジェンが登板したが、ジャイアンツ打線は止まらなかった。まず先頭の長野が今季1号となるソロホームランを右中間に叩き込んだ。さらに坂本、阿部が連続でヒットを放ち一死一、三塁とすると、村田が中堅への犠牲フライを打ち上げ、坂本のホームインで7対1と突き放した。  五回、六回と杉内が無失点に抑えるとその裏、長野が四球で出塁する。寺内が送りバントを決めると、坂本が左翼へのヒットでつないで一死一、三塁とチャンスを演出したが、阿部と村田が打ち取られた。  七回、ここまで3つの三者凡退を取るなど、阪神打線を1得点に抑えていた杉内だったが、先頭の金本のヒットなどで一死一、三塁とピンチを迎えると、関本から右翼へのタイムリーヒットを浴び、2点目を献上した。  八回、マウンドに2番手の山口があがった。2つの三振を取った後、新井貴と金本にヒットを許したが俊介を二塁ゴロとし、追加点は与えない。  九回に登板したのはマシソン。三塁への内野安打と暴投で無死二塁とピンチとなったが城島を遊撃フライ、マートンを一塁ゴロに抑えて試合終了。このカードの初戦を白星とした
4.26DeNA鹿児島市の県立鴨池野球場で行われた横浜DeNAベイスターズとの第3回戦は、初回の阿部のホームランを皮切りに打線が大爆発し、スタメン全員がヒットを放った試合となった。先発のホールトンは、移籍後初勝利をあげた。  初回、ホールトンは先頭の荒波にバントヒットを許したが、二盗を試みた時に阿部の好送球で封殺し、攻撃への弾みをつけた。  その裏、今季初めて一番に座った長野が四球を選び出塁すると、藤村の送りバントと高崎の暴投で三塁まで進む。ここで四番・阿部が左翼スタンドに本塁打を叩き込み、2点を先制した。  二回、高橋由の二塁への内野安打、ボウカーの左中間への二塁打で無死二、三塁とチャンスを作ると小笠原が四球を選び満塁となる。ホールトンは見逃し三振、長野は三塁ファウルフライに倒れたが、藤村が右翼へのタイムリーヒットを放ち、1点を追加した。続く坂本は左翼への2点タイムリーヒット。阿部が四球を選ぶと再び満塁となる。すると村田も左翼のタイムリーヒットを放ち、さらに2点を加えた。この回は打者一巡で5得点を奪う攻撃となった。  三回、ホールトンが三者凡退と抑えるとその裏、先頭のボウカーが四球で出塁すると、小笠原がヒットを左翼越えに運び無死二、三塁となった。続くホールトン、長野のタイムリーヒットでボウカーと小笠原が生還した。藤村は三塁ゴロで出塁すると、二塁への盗塁をきっちり決める。続く坂本の左翼への犠牲フライで10得点目を奪った。  四回も三者凡退に抑えたホールトンだったが五回、DeNA打線につかまった。先頭の小池に死球を与えると、森本と下園の二塁打、荒波のヒットで3点を失った。  しかしその裏、先頭の長野が二塁へのヒットを打つと、藤村は四球を選ぶ。続く坂本が右中間に三塁打を叩き出し、長野、藤村がホームイン。さらに阿部が中堅越にタイムリー二塁打を放って3点目を奪い、再び10点差となった。  六回からは守備陣が魅せた。先頭の中村の右中間を破りそうな打球を加治前がキャッチするなどで無失点、三者凡退とした。ホールトンは七回も三者凡退とした後ベンチに下がり、八回は高木康がマウンドへ。先頭の黒羽根に一塁方向に打球を運ばれたが、小笠原が好捕するなどでこの回も無失点とした。  その裏、小笠原が四球を選ぶと、實松の左翼へのフライがエラーを誘い、この間に小笠原が本塁を踏む。さらに長野が右中間にタイムリー二塁打を打ち、15点目をあげた。  九回、プロ初登板の笠原がマウンドに立った。先頭の小池を空振り三振とした。森本にヒットを許したものの残りの2打者も空振り三振として、きっちりと試合を閉め、連敗を止めた
4.22ヤクルト雨が降りしきる中、神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの6回戦。先発の宮國は二回にバレンティンのホームランなどで2点を先制されるも、四回に阿部の2ランホームランで試合を振り出しに戻した。しかし五回に2番手の福田が勝ち越しを許すと、最後までこの1点を打線が取り返すことができず、5連敗となった
4.21ヤクルト敵地・神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの5回戦。3連敗中の嫌な流れを払拭すべく大幅に打順を変更して臨んだが、ヤクルト先発・赤川の前に散発5安打、無得点に封じ込まれてしまう。先発の澤村は7回を投げて被安打4の力投を見せたが、初回に与えた2失点が重く響いてしまった
4.20ヤクルト敵地・神宮球場で行われた東京ヤクルトスワローズとの4回戦。一回に村田のタイムリーヒットでジャイアンツが1点を先制、幸先の良いスタートを切ったかに見えたが、二回に同点に追い付かれ、四回にはバレンティンのソロホームランで勝ち越される。先発内海は五回以降、走者を背負いながらも粘りの投球で追加点を許さなかったが、計7残塁と肝心の打線が再三のチャンスを生かせず、1対2で敗れた
4.19中日今カード1勝1敗で迎えた中日ドラゴンズとの6回戦。カード勝ち越しをかけて臨んだが、先発のゴンザレスがアクシデントで降板すると、急遽登板した小野が打ち込まれてしまう。打線も中日の先発・吉見に封じ込まれ1対4で敗れた
4.18中日中日ドラゴンズとの5回戦は、和田に3ランを浴びるなどで計5失点した。しかし、九回に坂本が本塁打を放つなど、意地を見せた試合となった
4.17中日敵地ナゴヤドームで行われた中日ドラゴンズとの4回戦。ジャイアンツは三回に長野のタイムリーヒットで2点を先制する。先発の杉内は八回に移籍後初となる本塁打を浴びて1点を失ったが、九回に坂本が貴重な2点タイムリー二塁打を放ち、リードを3点に広げた。最後は守護神の西村が締め、ジャイアンツは中日戦3連勝を飾った。ジャイアンツの先発は杉内、中日の先発は山井で始まった。一回裏、杉内は一死から荒木にヒットを許すと、続く森野の打席で2回の暴投を喫し、三塁まで走者を進めてしまう。さらに森野には四球を与え、一死一、三塁のピンチを背負う。だが、続く山崎、和田を連続三振に抑え、ピンチを切り抜ける。二回表、先頭の阿部が二塁打、ボウカーが四球を選び一死一、二塁とする。だが、後続が打ち取られ、無得点に終わる。三回表、ジャイアンツ打線が山井をとらえる。一死から坂本が左翼へのヒットで出塁すると、谷が左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、一死二、三塁の先制のチャンスをつくる。ここで長野が右翼にはじき返す2点タイムリーヒットを放ち、ジャイアンツが先制に成功した。初回こそピンチを背負った杉内だったが、二回から六回まで中日打線をパーフェクトに抑え、中日に流れを渡さない。中でも、六回には中日打線を三者三振に抑える圧巻の投球を見せた。六回表、阿部、村田の連打で一死一、三塁とする。だがこの日6番で先発出場したボウカーが遊撃併殺打に打ち取られ、得点を加えることはできなかった。七回裏、杉内は二死から和田に四球を与え、6イニングぶりにランナーを背負ったが、後続を打ち取り反撃を許さない。八回表には3番手のソーサから二死一、三塁のチャンスをつくるが、村田が三振に倒れ無得点。7回を投げて中日打線を1安打に抑えてきた杉内だったが、八回裏、先頭の平田に左翼へソロ本塁打を浴びて、1点を返されてしまう。その後も谷繁、大島にヒットを浴び、一死一、三塁と同点のピンチを迎える。だが、杉内は続く荒木を三振、森野を三塁ゴロに抑え、最少失点で切り抜けた。九回表、この回からマウンドにあがった小林正から、加治前のヒットと小笠原の送りバントで一死二塁とする。さらに代わって登板した鈴木から高橋由が敬遠されて一死一、二塁となる。続く亀井は大島の好守に阻まれたが、坂本が左中間へ2点タイムリー二塁打を放ち、貴重な追加点を手にした。3点リードで迎えた九回裏。マウンドには守護神の西村があがる。一死から和田にヒットを許したが、続く井端を併殺打に打ち取り、試合終了。今季初のナゴヤドームでの一戦を勝利で飾った。
4.15DeNA横浜DeNAとの第2回戦は、新潟に舞台を移して行われた。初回に村田のタイムリーヒットで先制したが、二回に同点とされた。そのままあと一歩のチャンスを生かせず、今季初の延長戦へ突入したが、十一回、中村に2ランを許しサヨナラ負けを喫した
4.13DeNA敵地で迎えた横浜DeNAベイスターズとの初戦。四回に小笠原のタイムリー二塁打で先制すると、この回一挙に3点を奪う。その後は阿部の2打席連続の本塁打などで追加点を挙げ、リードを広げる。投げては先発の澤村が相手打線を1安打に封じ、完封勝利。投打が噛み合った巨人は引き分けをはさんで4連勝となった。先発の澤村は一、二回と無失点に抑え、順調な立ち上がりを見せる。しかし三回、先頭に四球を与えると、続く打者のバント処理を澤村が二塁へ悪送球しピンチを広げてしまう。それでも、続く金城を内野ゴロ、山崎を併殺打に打ち取りピンチを脱出する。直後の四回、村田の四球と高橋由のヒットで一、三塁のチャンスを作る。迎えた小笠原は右翼にタイムリー二塁打を放ち、先制点を挙げた。続く寺内はきっちりと犠牲フライを打ち上げ、2点目。その後、坂本にもタイムリー二塁打が飛び出し、この回3点を奪いDeNAの先発・ジオをノックアウトする。援護を受けた澤村は立ち直り、五回はアウトすべてを三振で切って取り、DeNA打線を寄せ付けない。六回、先頭の坂本は内角の変化球をうまくさばき、打球は左翼スタンドへ。第一号のソロ本塁打で追加点を奪う。二死後、阿部にもソロ本塁打が飛び出し、リードを5点と広げる。八回、阿部が2打席連続となるソロ本塁打を放ち、ダメ押しの6点目を挙げた。澤村は尻上がりに調子を上げ、六、七、八回を三者凡退に打ち取る。最終回もマウンドに登った澤村は無失点に締め、6対0で試合終了。今季初勝利を1安打10奪三振の完封で飾った。打線もつながりを見せ、3本の本塁打が飛び出すなど本来の姿を取り戻し、引き分けを挟んで4連勝となった。
4.12中日巨人・内海、中日・吉見のエース対決となった対中日3回戦は、内海が吉見に投げ勝ち、今季初勝利を挙げた。内海は、八回にブランコを空振りの三振にしとめ、史上130人目の1000奪三振を記録した。打っては、主砲・阿部が三回に先制タイムリーを放つ活躍で、巨人は中日に連勝し、引き分けを挟んで3連勝とした。先発の内海は、一、二回ともヒットを打たれたものの、いずれもダブルプレーで打ち取り、得点を与えないまずまずの立ち上がり。一回裏、先頭打者の坂本が吉見から、いきなり二塁打を放つが、後続なく無得点。三回裏、先発・内海が一死で自らのバットで左翼にヒットを放った後、谷、長野の連続安打で、二死満塁にチャンスを広げた。四番・阿部のタイムリーヒットで、内海が自らホームを踏み先制、相手の失策もあり一挙3点をあげた。内海は、四回表、先頭の森野に右翼にヒットされ、ブランコは右翼フライでアウトにしたが、和田の三塁への打球を村田がトンネルし、一死一、三塁のピンチに。続く井端の打球も捕手前のゴロになったが、阿部が二塁に悪送球した間に、1点を与えてしまった。内海は毎回、ランナーを出すものの、要所を抑え追加点を許さない。六回表、先頭の森野に二塁打を浴びた後、一死三塁のピンチを招くが、和田の中堅フライでタッチアップした森野を、長野の好返球でタッチアウトにした守備は光った。吉見は三回以外は巨人打線に連打を許さない投球だったが、七回からは二番手の山井が継投した。八回表、内海はまたもや先頭の荒木にヒットを許し、森野の右中間二塁打で一点差に詰め寄られた。その後のブランコを空振り三振にしとめ、内海は史上130人目の1000奪三振を達成した。最終回は、守護神・西村が登場、無得点に抑え、巨人は1点差試合をものにした
4.11中日本拠地・東京ドームで行われた中日ドラゴンズとの2回戦。先発のゴンザレスが一回に適時打を浴び先制されたが、三回に長野、阿部のタイムリーヒットで2点を加え、逆転に成功する。ゴンザレスは再三ピンチを招くも、粘りの投球で六回を1失点。すると、打線は七回に坂本のタイムリーヒットで追加点を加えると、八回には、村田に今季チーム初となる2ランホームランが飛び出して5対1とし、粘るドラゴンズを突き放した。ゴンザレスは一回表、一死から大島、森野に連打を浴びて一死一、二塁とされ、さらに続く打者には四球を与え、一死満塁のピンチを迎える。何とか抑えたい場面だったが、続く和田に中堅に適時打を浴び、あっさりと先制点を与えてしまう。しかし、後続を一塁フライ、空振り三振に押さえ、このピンチを一点でしのぐ。ゴンザレスは二回表にも先頭打者に二塁打を浴び、無死二塁のピンチを招く。しかし、後続の送りバント処理を三塁へ好送球。自らのフィールディングで追加点を与えない。援護したい打線だったが、一、二回とチャンスを作ることができない。三回表、再びゴンザレスは四球、ヒットで無死一、二塁のピンチを招く。さらに井端には投手強襲のヒットを浴び、再び満塁のピンチ。しかし後続の平田を遊撃併殺打に抑え、この回を何とか無失点で切り抜ける。早く追いつきたい打線は三回裏、一死からゴンザレスが自らのヒットで出塁すると、坂本が四球を選び、一死一、二塁とする。谷が空振り三振に倒れて二死一、二塁となった後、長野にタイムリーヒットが飛び出し、同点に追いつく。さらに、二死一、三塁から阿部もタイムリーヒットで続き、2対1と逆転に成功する。さらに中日先発・中田賢を打ち崩したい打線は、五回裏二死から谷がヒットで出塁するも、後続がつながらない。六回表もマウンドに上がったゴンザレスは、先頭打者にヒットを浴び、ランナーを背負う展開に。しかし後続を併殺打に打ち取るなど、粘りの投球を見せて、この回でマウンド降りる。六回裏、ゴンザレスの粘りに応えたい打線は、一死から村田がヒットで出塁する。しかし、高橋由が二塁併殺打に倒れ、そのままゲームは終盤に入る。七回裏、無死から小笠原の二塁打でチャンスを作る。寺内、隠善が倒れ、二死二塁となると坂本が中堅にタイムリーヒットを放ち、3対1と追加点に成功する。八回表、3番手としてマウンドに上がった西村は、一死からヒットを浴びるも、後続を打ち取り、得点圏へ走者を進ませない。打線はこの回からマウンドに上がった鈴木から、長野が中堅にヒットを放って出塁。さらに代わった小林正から、村田が左翼に今季チーム初となる1号2ランを放って5対1とリードを広げる。このまま攻め続けたい打線は、鼻骨骨折から復帰したばかりの亀井もヒットで続くと、鈴木の二塁ゴロの間に、亀井が二進。さらに寺内の代打・ボウカーが四球を選び、再び二死一、二塁のチャンスを作る。しかし、隠善が投ゴロに倒れ、最終回の守りに入る。最終回もマウンドに上がった西村は、味方の失策と死球で一死一、二塁のピンチを招くも、大島を遊撃併殺打に打ち取り、ゲームセット。5対1で快勝した。 
4.10中日本拠地・東京ドームでの中日ドラゴンズとの今シーズン初対戦は、一回に先制されたがその裏、高橋由のタイムリーヒットなどで逆転に成功。しかし、六回に山崎のタイムリーヒットなどで4点を奪われ勝ち越しを許した。最終回に土壇場で同点に追いつくが、村田のヒットでサヨナラのホームを狙った鈴木尚が本塁でタッチアウトとなり、引き分けに終わった。ジャイアンツの先発は移籍後初勝利を狙うホールトン。対する中日の先発は雄太。一回表、ホールトンは大島の三塁打などで一死一、三塁のピンチを背負うと、ブランコの犠牲フライで先制点を与えてしまう。連敗を止め、打線が勢いづくジャイアンツはその裏、坂本のヒットと長野、阿部の四球で一死満塁のチャンスをつくると、村田の押し出し死球、高橋由の2点タイムリーヒット、小笠原の犠牲フライで4点をあげ、すぐさま逆転に成功した。二回裏も坂本の四球と長野の内野安打などで、一死二、三塁とすると阿部が犠牲フライを放ち、着実に追加点を加える。ホールトンは三回に内野ゴロの間に1点を返され、四回にも一死一、二塁のピンチを背負うが、この回は無失点で切り抜け、粘りの投球を続ける。毎回ランナーを背負っていたホールトンであったが、五回表は中日打線を三者連続三振に締める完璧な投球を見せ、勝ち投手の権利を手にした。追加点を奪いたい攻撃陣は、三回から五回まで中日リリーフ陣の前にランナーをためることができず、リードを広げることはできない。六回表、ホールトンは連打と四球で無死満塁とされたところで降板。2番手の小野がマウンドに上がる。しかし、小野は谷繁に押し出し四球を与えると、続く代打・山崎に2点タイムリーヒットを浴び同点とされてしまう。そして、あとを継いだ3番手の高木康も中日の勢いを止めることができず、逆転を許してしまった。その裏、一死から代打・隠善が四球を選び出塁するが、後続が凡退しチャンスを広げることはできない。七回から登板した越智は八回まで投げ無失点。九回にマウンドに上がった山口も無失点に抑え、攻撃陣に良い流れをつなぐ。九回裏、打線が再び目覚める。一死から坂本が岩瀬から二塁打を放つと、続く谷もヒットを放ち一、三塁と大きなチャンスを迎える。ここで長野が遊撃ゴロを放つと、井端が本塁に悪送球して坂本が生還。土壇場で同点に追いつき、なおもサヨナラのチャンスが続く。阿部は倒れたが、続く村田が右翼にヒット。サヨナラ勝ちかと思われたが、平田の好返球で、本塁を狙った代走・鈴木尚がタッチアウト。3時間49分の熱戦は引き分けに終わった。
4.8阪神一回表、ジャイアンツ打線は立ち上がりの岩田をとらえる。二死から長野が遊撃への内野安打で出塁すると、阿部も中堅へのヒットを放ち、二死一、二塁と先制のチャンスをつくる。この場面で村田が左翼線へタイムリーヒットを放ち、1点を先制。クリーンナップの3連打で、32イニング振りの得点を手にした。二回表にも寺内と坂本の安打で二死一、二塁のチャンスを迎える。ここで、この日2番で先発出場の谷が左翼へタイムリーヒットを放ち、1点を加える。さらに続く長野も右翼へはじき返すタイムリーヒットを放ち、3点目を追加した。打線の援護を受けた宮國は、一回、二回と三者凡退に抑え、上々の立ち上がりを見せる。四回表、先頭の寺内が2本目の安打を放つと、宮國が送りバントを決めて一死二塁とする。一死後、谷が2打席連続のタイムリーヒットを左翼へ放ち、4点目。チャンスを与えられた選手がしっかりと結果を残し、監督の期待にこたえた。四回裏、宮國は先頭の柴田に初ヒットを浴びるが、続く鳥谷を併殺に打ち取り、無失点で切り抜けた。五回表、ジャイアンツはこの回からマウンドにあがった小嶋から二死二、三塁のチャンスをつくる。ここで亀井が頭部に死球をくらい、小嶋は危険球退場に。代わって登板した渡辺から、寺内が押し出し四球を選び、さらに1点を追加した。先発の宮國は五、六回も阪神打線を三者凡退に抑える。危なげない投球で阪神打線を封じ込める。七回表、阪神4番手の鶴からボウカーが四球を選び出塁したが、後続が倒れ無得点。七回裏、ここまで好投を続けてきた宮國がつかまる。先頭の柴田に右翼線への二塁打を許し、この試合初めて得点圏にランナーを背負う。すると続く鳥谷に四球を与えて無死一、二塁。ここで新井貴に右翼へタイムリーヒットを浴びて、ついに1点を許してしまう。なおもピンチは続いたが、続くブラゼルを併殺打、マートンを一塁フライに打ち取り、最少失点で切り抜けた。宮國は7回1失点と先発の役割を十分に果たして、この回でマウンドを降りた。八回裏には2番手で山口が登板。先頭の新井良にヒットを浴びたが、後続を抑え阪神打線に反撃を許さない。九回表、この回から登板した福原から阿部がこの日4本目となるヒットを中堅へ放つ。その後ボウカーが四球を選び一死一、二塁と突き放すチャンスを迎えるが、後続が倒れて無得点に終わる。4点リードで迎えた九回裏、守護神の西村がマウンドにあがる。一死から鳥谷、新井貴に連打を浴びるが、後続を抑えて試合終了。ジャイアンツは連敗を5でストップした。
4.7阪神甲子園で行われた阪神タイガースとの2回戦。先発の杉内は一回、味方の失策も絡み1点を先制されてしまう。その後は7者連続三振を含む計12三振を奪うなど、調子を取り戻し阪神打線を封じ込めた。一方の打線は阪神の投手リレーの前に4安打に抑えられ、3試合連続の完封負けを喫した
4.6阪神甲子園球場で迎えた今季初の阪神タイガースとの一戦は、序盤は先発の澤村、能見の投手戦が繰り広げられた。しかし五回に先制を許し均衡が破れた。一方、ジャイアンツ打線は能見の前にわずか2安打に抑えられ、2試合連続の完封負け。好投した澤村を援護することができなかった。開幕7試合目で4度の完封負けになった。得点はわずか8得点。
4.5広島対広島東洋カープの3回戦は、今季2度目の登板となった内海が8回途中で降板するまで、被安打4、2失点と好投したが、味方打線の援護がなく、広島戦3連敗を喫した。巨人打線は、阿部、高橋由がそれぞれ2安打を記録するなど相手を上回る8安打を放ち、得点圏に4回走者を進めたが、広島の篠田−ミコライオ−サファテの投手リレーに零封された
4.4広島敵地マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの2回戦は、初回に先制を許したが、五回に福井の暴投で同点に追いついた。先発のゴンザレスは二回以降調子を取り戻し7回1失点と好投したが、九回に越智が丸にタイムリーヒットを浴びサヨナラ負け。打線は9安打を放ったがチャンスにあと1本が出ず、広島相手に連敗を喫した
4.3広島敵地マツダスタジアムで行われた広島東洋カープとの1回戦は、二回に先発のホールトンが広瀬にタイムリーヒットを浴びて1点を先制される。その後、ホールトンは粘りのピッチングで再三のピンチを切り抜けたが、六回に倉にスクイズを決められてさらに1点を取られてしまう。八回にも3番手の久保が2点を献上して4点ビハインドに。打線は散発の5安打に抑えられて完封負けを喫した
4.1ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの3回戦。開幕3連敗はなんとしても阻止したい巨人は、同点で迎えた四回裏に、小笠原の今季初ヒットとなるタイムリーで勝ち越しに成功すると、五回裏にはチームリーダーの阿部も、今季初打点となるタイムリーを放ち突き放した。投げては先発・杉内が粘りの投球で移籍後初勝利。救援陣の好リリーフもあり、開幕からの連敗を止めた巨人が、2012年シーズンの初勝利をあげた。巨人の先発はエースナンバーの18番を背負い、新天地での初登板となる杉内。杉内は一回、ヤクルト打線を簡単に三者凡退に抑え、最高の立ち上がりを見せる。好調な立ち上がりを見せた杉内だったが、続く二回表、二本のヒットと四球で一死満塁のピンチを背負うと、相川に犠牲フライを打たれ、先制を許してしまう。さらにピンチは続いたが後続をきっちりと打ち取り、最少失点で切り抜ける。反撃したい巨人はその裏、先頭の阿部が四球を選ぶと、一死後、高橋由が右翼にヒットを放つ。するとこの打球をバレンティンが後逸。処理にもたつく間に阿部が一気に生還し、同点に追いついた。直後の三回表、一死一、二塁とされたが、ここは後続を抑え、粘りの投球で勝ち越しを許さない。四回表、杉内は宮本に内野安打を打たれて先頭打者の出塁を許すが、続くバレンティンを遊撃併殺打に仕留めるなどこの回も無失点。徐々に本来の調子を取り戻し始める。勝ち越したい巨人は四回裏、先頭の阿部が今シーズン初ヒットを放つと、村田も続き、連打で無死一、二塁のチャンスをつくる。高橋由は凡退したが、続く小笠原が右翼に勝ち越しタイムリー。小笠原にも待望の今シーズン初ヒットが飛び出し、勝ち越しに成功した。なおもチャンスは続いたが寺内は遊撃併殺打に倒れ、追加点を奪うことはできない。五回裏、二死からボウカーが死球、長野が四球を選び、二死一、二塁とチャンスを広げると、続くバッターは四番・阿部。ここで阿部は右翼にタイムリーヒットを放ち貴重な追加点。阿部が今シーズン初打点をあげ四番の仕事を果たした。杉内は六回表にも2つの四死球でランナーを得点圏に背負うが、相川を二塁ライナーに打ち取る。飛び出した一塁走者のバレンティンもアウトにするなど、相手のミスにも助けられる。六回裏、この回からマウンドにあがった日高から寺内が二塁打を放ち、チャンスメーク。打席にはそのまま杉内が立ったが、空振り三振に倒れた。七回のマウンドも杉内。しかし連打を許して無死一、三塁とされる。ここで上田の内野ゴロの間に1点を返され1点差に詰め寄られると、続くミレッジ、畠山に連続四球を与え一死満塁のピンチ。勝ち投手の権利を持ったまま杉内は無念の降板となった。2番手の山口は、厳しい場面であとを継いだが、川端、宮本を抑える好リリーフで同点にはさせなかった。八回表、この回も続投した山口は、二死三塁のピンチを背負うも田中を抑え、ピンチを切り抜ける。その裏、先頭の村田がこの日2本目のヒットで出塁すると、代走・鈴木尚が二盗。その後バッテリーエラーで三塁まで進む。この場面で代打・亀井がタイムリーヒットを放つなど、途中出場の選手がそれぞれの役目をきっちりとこなした。九回のマウンドには新守護神の西村。その西村は危なげなく3人で締め試合終了。杉内は移籍後初勝利をあげ、チームも開幕からの連敗を2で止め、2012年シーズンの初勝利となった。
3.31ヤクルト東京ドームで行われた東京ヤクルトスワローズとの2回戦。前日の完封負けの雪辱を期したい巨人は、三回に坂本、長野、村田のタイムリーで3点を先制し、幸先のいいスタートを切る。しかし、好投していた先発の澤村が六回に田中に2ラン本塁打を浴びて1点差に詰め寄られ、七回一死一、二塁とされたところで降板。2番手の久保が押し出し四球を与え同点にされると、代わった山口が飯原に2点勝ち越し二塁打を浴び、逆転を許してしまった。追撃したい打線だったが、三回以降はヤクルト投手陣をとらえきることができず、逆転負けを喫した
3.30ヤクルト今年の巨人は、反則とも言える大型補強で戦力的にはずば抜けた。ソフトバンクから去年19勝のホールトン投手、同じくFAで杉内俊哉投手を獲得、最多勝の内海哲也投手、新人王の澤村拓一投手にオープン戦で好投の宮國椋丞投手、それに去年開幕投手の東野峻投手。これで六人いる。打線では去年のメンバーに加えDeNAからFAで村田修一選手を獲得、新外国人のボーカー選手の評価も高く破壊力ある打線は脅威。問題は抑え、久保裕也投手がオフの手術で序盤戦フル活動できない、中継ぎ陣以降の踏ん張りが優勝への鍵。そして開幕。東京ヤクルトスワローズとの2012年の開幕戦は内海、石川の両サウスポーが先発。内海は三回表に3点を失い、6回で降板。石川の前に無安打に抑えられていた巨人打線は、九回一死から坂本、ボウカーが連打で見せ場を作ったが最後まで1点が遠く、黒星スタートとなった1番(遊) 坂本 2番(左) ボウカー 3番(中) 長野 4番(捕) 阿部 5番(三) 村田 6番(右) 高橋由 7番(一) 小笠原 8番(二) 寺内 9番(投) 内海



2011年ジャイアンツ ドラフト指名

プロ野球のドラフト(新人選手選択)会議が27日、東京都内のホテルで開かれ、巨人軍は1巡目で、英明高(香川)の松本竜也投手(18)の交渉権を得るなど、7選手を指名しました。うち6人が投手です。1巡目では巨人は最初、東海大の菅野智之投手(22)を指名しましたが、日本ハムと重複して抽選の結果、菅野投手は日本ハムが交渉権を得ました。続いて松本投手の指名も横浜と重複して抽選となりましたが、巨人が交渉権を獲得しました。松本投手の獲得について原監督は「しっかりとジャイアンツで育てて、ジャイアンツファンが喜ぶような選手になってほしいです」とエールを送っていました。続いて下位球団からのウエーバー順となる2巡目では、太成学院大高(大阪)の左腕・今村信貴投手(17)を指名しました。3巡目はその逆順となり、専門学校生の一岡竜司投手(20)=沖データコンピュータ教育学院=を指名。4巡目も投手で、国学院大の左腕・高木京介投手(22)が指名されました。5巡目で初めて野手が指名され、日本文理高(新潟)の高橋洸内野手(18)でした。6巡目は東芝の江柄子裕樹投手(24)、7巡目は田原誠次投手(22)=三菱自動車倉敷オーシャンズ=が選ばれています。
方法指名プロフィールコメント
1巡目松本竜也投手 英明高
193cm 78kg
左投左打
長身から投げ降ろす直球が魅力で、大型左腕として将来のエース候補。
2巡目今村信貴投手 太成学院大高
180cm 74kg
左投左打
将来性豊かな左腕で、キレのある直球を投げる。近い将来、ローテーションに入れる素材。
3巡目一岡竜司投手 大分藤蔭高―沖データコンピュータ教育学院
179cm 80kg
右投右打
沖データで素質が開花。最速150キロの直球は一軍レベルで、決め球のフォークを磨けば近い将来一軍の戦力に。
4巡目高木京介投手 星稜高―国学院大
182cm 80kg
左投左打
投球フォームが力強く腕の振りがよく、キレの良い球を投げる
5巡目高橋洸(こう)野手 日本文理高
184cm 77kg
右投右打
野手になって日は浅いが、体には力があり脚力が持ち味。心身ともに強く鍛えがいがあり、大きな変身が期待できる
6巡目江柄子裕樹投手 つくば秀英高―明治大―東芝
183cm 78kg
右投右打
長身から角度ある直球が魅力。変化球の精度が上がれば、更なる成長を期待できる
7巡目田原誠次投手 聖心ウルスラ学園高―三菱自動車倉敷オーシャンズ
178cm 70kg
右投左打
右横手から、最速142キロの直球を投げる。非常にバネがあり、将来性がある
育成選手1巡目森和樹投手 市立柏高
185cm 93kg
右投右打
ひじや肩の使い方が柔軟で、指先の感覚が優れた投手。将来性を感じられる大型右腕
育成選手2巡目土田瑞起介投手 鎮西学院高−愛媛マンダリンパイレーツ
181cm 85kg
右投右打
MAX148キロの右の本格派投手。どの球種でも腕の振りがよく、投げっぷりのいい投手。フォークの落ちがよく、決め球になる
育成選手3巡目柴田章吾投手 愛工大名電高−明治大
175cm 73kg
左投左打
躍動感のあるフォームからきれのあるボールが魅力。左打者への中継ぎ、ワンポイントとして期待
育成選手4巡目芳川庸捕手 洛北高
183cm 102kg
右投右打
高校通算39本塁打の打撃力が特徴の大型捕手。地肩が強く、送球の素早さがある
育成選手5巡目雨宮敬投手 山梨学院大付高−山梨学院大−新潟アルビレックス
174cm 88kg
右投右打
セットポジションからの投球は、MAX146キロ。昨季はリリーフで4勝、今季は先発で11勝2敗。フォークボールを覚え、勝負所で投げ込む
育成選手6巡目渡辺貴洋投手 鶴岡東高−新潟アルビレックス
172cm 70kg
左投左打
ストレートを中心に、カーブ、シュートで打ち取るピッチング。スピードが増せば、左のワンポイントから中継ぎ投手として戦力になる、将来楽しみな投手




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