紅一点の「紅」って何?


紅一点の「紅」って何?

多くの男性に混じってただ一人の女性を指して、「紅一点」と表現するが、これは女性を花に例えている。
何の花かと言えば「ザクロ」の事である。
草原の中のザクロの花の事を言ったもの。
中国の宋の政治家・王安石(おうあんせき)が歌った『石榴(ざくろ)詩』漢詩が出典されたのが、最初。

万葉叢中紅一点(万葉の叢中(そうちゅう)紅一点)
動人春色不須多(人を動かすに春色多くを用いず)

「一面緑の草原に一輪の赤い花が咲いている。春の景色は、たったこれだけのことで人を感動させてしまうものだ」といったような意味。
ザクロを詳しく書くと、ザクロは、赤い果実と種子をとるためにひろく栽培されているザクロ科の落葉小高木。
小アジア原産で、大きな花に多数の雄蕊(おしべ)と雌蕊(めしべ)があるのが特徴。
やぶのようにしげり、葉はつやがあり、花の色は赤く、花の直径約5cm、花期は6〜7月。
果実は大きなオレンジくらいの大きさで、種子がたくさんはいっており、肉厚の仮種皮はオレンジがかった赤色の果肉で、食べるとあまずっぱい味がするらしい。
種皮には収斂(しゅうれん)性の成分がふくまれており、薬用や革なめしに使われる。
世界の温暖地域で、果実を収穫するために栽培されている。


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