火事場の馬鹿力って本当にあるのか?


火事場の馬鹿力って本当にあるのか?

火事や地震の時に、普通では考えられないような力が出ると言う。
これは本当だろうか?
人体の筋肉は、筋繊維から出来ており、力の出したい時や、抜きたい時に、脳の指令が運動神経を通り筋繊維の収縮、弛緩を行う。
普通に生活している限り、筋繊維を100%活動させることは出来ない。
せいぜい出せたとしても50〜60%ぐらい。
それは、筋繊維の活動を50 〜60%しか出せないように、抑制しているためである。
本来持っている力をすべて出し切ってしまうと、筋繊維が大量に切れ、筋肉の組織自体を破壊してしまうためである。
それが、緊急時にはその抑制がはずれ、運動神経のほかに交感神経も筋肉に対して働くというのだ。
普段は無意識に行っている心臓の動きや発汗などの生体維持を司る交感神経が筋繊維を100%力を出せるように活動を促すというのである。
これが火事場の馬鹿力の正体である。


雑学集に戻る


このページは GeoCitiesです 無料ホームページをどうぞ