言葉・言語 | 語源 | サービス | ラテン語で「奴隷」「召使いを意味する「セルウス」が語源。 | 埼玉 | 国府のあった多摩地方よりももっと奥の方にあるという意味の「前多摩」(さきたま)または「先多摩」が転訛して埼玉になった説が有力。 | 佐賀 | この地に一本、大きな樟の樹があり、倭建命が巡幸の際、この木の茂り栄える様子をみて「この国を栄える国といえ」と言った事に由来する。 | 魚 | 酒の「さかな」に良く使われるようになった為に「さかな」と言われるようになった。 | 肴 | 酒の「さかな」は、「酒の菜」という意味で、野菜は勿論、魚や鳥獣などを全てこう呼んでいた。 | 酒 | 語源は、古代に「栄え水」と読んでいたものが、訛ったと言われる。「栄え水」とは、飲むと晴々する水という意味。 | 鮭(サケ) | その身が裂けやすいからサケとつけられたと言う。 | サザエ | 「ササ」は小さい、「エ」は家で「小さい家」の意味。 | 刺身 | 昔、切り身の魚を皿に盛った時に、何であるかわかるように、その魚のヒレを身に刺して出したからで、ここから「刺身」という呼び名が出来た。 | サジを投げる | 「サジ」とはスプーンの事。昔、医者が薬を調合するのに使った。昔の医者は薬による治療が殆どだったので、それを投げるとは、治療を諦めてしまったのと同じ。それで、回復の見込みの無い事を言う。 | 流石 | 昔、中国に孫楚(そんそ)という若者がいた。孫楚は、世の中を嫌って山にこもる事を考え、友達の王済(おうさい)に向かって「私はこの際、石を枕に寝て、川の流れで口をすずぐような生活をしたい」と言う所を間違えて、「石で口をすすぎ、川の流れを枕にして寝たい」と言ってしまった。これを聞いた王済が「馬鹿な事を。石で口をすすいだり、川の流れを枕にする事が出来るか」とたしなめると、負けず嫌いのへ理屈屋の孫楚は「いや、流れに枕するのは、耳を洗うためであり、石にそそぐのは、歯を磨くためです。」と言ってこじつけた。これを聞いた王済は「なんて、やつだ。それにしても上手に誤魔化したものだな」と、すっかり感心した。この事から、感心するときに「さすが」の事を「流石」と書いた。 | 左遷 | 遷は「移す事」。昔、中国では左よりも右の方が位が高いとされていた。その影響で、日本の律令制でも、右大臣の方が左大臣よりも身分が上だった。だから、左に移されるのは降格になった。 | 鯖(サバ) | 狭歯(サバ)からきている。他の魚に比べて歯が小さいから | サバをよむ | 漢字で書くと「鯖を読む」。鯖は腐りやすいため急いで数を数えて売る必要があり、そのとき数を誤魔化す事が多かったから。 | さぼる | 語源はフランス語の「サポタージュ」。サポタージュの語源は、木靴と言う意味の「サポ」。労働争議の時に木靴で機械を叩いたからだとか。また、木靴職人に怠け者が多かったからもあるが、有力なのは、木靴を履いたのでは仕事の能率が上がらないからと言う説。 | 鮫 | 狭眼(さめ)からきている。眼が小さいから。 | さようなら | 「左様ならば、これでお別れしましょう」の意で、下の方を略して、「さようなら」となった。 | サラブレッド | イギリスで16世紀に作り出された競走馬の品種。「完全な」(thorough)と「育ち」(bred)と言う意味の語の合成で、「まったく育ちが良い」(thoroughbred)という意味になる。 | サラリーマン | 俸給(salary)と人(man)が合体して和製英語。古代ローマでは戦争で闘った報酬として塩をもらっていた。当時は多くの国で貝殻が貨幣として流通していたのだが、貝殻では遠くへ行くと価値が違って困るので、その代わりに塩を渡していたという。そしてラテン語の塩(sal)と人間(arius)が結びついて俸給という言葉が出来、後に英語のsalaryになった。 | サランラップ | アメリカ生まれのこの商品。フィルム製造メーカーの職員だった2人の技師の妻がサンドイッチをフィルムで包んでピクニックに出掛けたところ、友人が口々にフィルムであるラップ=包み紙の事をしきりに聞いてきた。そこで、これは売れると開発した結果、生まれた商品。アイデアの持ち主である妻の名前サラ(sala)、アン(ann)にちなんでサランラップと名付けた。 | さるまた | 猿回しの猿がはいているモノが、男性用の短い股引に似ていたので「猿股」になった。 | サルモネラ菌 | 菌の発見者、アメリカの獣医学者、ダニエル・E・サモンの名前にちなんで付けられた。 | 鰆(サワラ) | 「サ」は狭い道を意味し、「ハラ」は文字通り腹の事で、腹が狭くて細身の体形からこの名前がつけられた。 | 三角関係 | ノルウェーの作家・劇作家のイプセンの創った言葉。1850年、イプセンの「ヘッダ・ガブラー」の劇で、言わせたセリフが「三角関係」。洒落た響きがウケて、当時、大流行した。ちなみに、イプセンは、リヒテンベルクという人が言った「夫、妻、情人から成る至福の三角関係」なる言葉をヒントに「三角関係」を考えたと言われる。 | 三三九度 | 三つの盃は、天・地・人を意味し、「三」はおめでたい陽数、「九」はその最高の数字で、おめでたいことの頂点を意味します。その盃が一巡することを一献(いっこん)といい、三つ組みの盃が一巡すれば三献、これを三度繰り返すのが、「三三九度」というわけ。 | サンタクロース | 初代サンタクロースは、イタリアのセント・ニコラウスという人で、彼は大変めぐみ深く、色々な人に物をほどこした。ところが、彼は12月6日に亡くなってしまった。そこで、12月6日はセント・ニコラウスの記念日となったわけだが、これが12月25日のクリスマスに近いことから、クリスマスにはセント・ニコラウスが現れるようになった。セント・ニコラウスがサンタクロースになった理由は、言葉のなまりのせいで、アメリカに移住したオランダ人がセントを「サンタ」と呼ぶようになり、それがサンタクロースに変わった。 | サンドイッチ | 18世紀の英国の政治家、サンドイッチ伯爵の名に由来。伯爵はトランプが大好きで、食事で勝負を中断したくないばっかりに、薄切りパンに肉を挟んだものを作らせて、それを食べながらトランプをした。それのパンがサンドイッチ。 | 三度笠 | 「三度笠」という呼び名は、江戸時代の飛脚制度に起源がある。この飛脚の中に、江戸・大阪間を月に三度往復する「三度飛脚」というのがあり、その三度飛脚の頭に菅笠をかぶっていたので、飛脚のかぶっているものと同じ笠を「三度笠」と呼ぶようになった。 | サントリー | 太陽を意味する「サン」に創設者の「鳥井信次郎」の「鳥井(トリー)」をプラスしたもの | 散歩 | 奈良時代の薬学用語に語源がある。鉱物性の薬剤の製剤に「五石散(ごいしさん)」というのがあり、虚弱体質の改善に効果があるとされていた。しかも、速効性があり、すぐに体が温まってくる。その状態を「散発」と言い、ところが、その散発がないと体に毒素がたまって害になるので、散発を促すために歩き回らなければならなかった。これを「散歩」と呼んだのがルーツ。 | 秋刀魚 | かつては狭真名(さまな)といい、その姿が細長いという意味。 | 三枚目 | 語源は江戸時代の上方歌舞伎の芝居小屋の前に掲げられた八枚看板。三枚目には道化役が描かれ、滑稽な味のある人を「三枚目」というようになった。 | 三面記事 | 元来、社会のいろいろな出来事を扱った記事で、社会面の記事の事。新聞が四ページだったころ、第三ページを社会面に当てていたことから。 | ジープ | アメリカの漫画「ポパイ」からきている。何でも出来る万能動物「ジープのユージン」。ちょっと見た目は犬のような奇妙な動物で、閉め切ったドアからも入ってくるような超能力を持っており、ポパイの家に飼われていた動物の名が、万能多用途車であるジープの名前になった。 | ジーンズ | 北イタリアのジェノバ(Genoa)で最初に作られたのが有力な説。それが、Genoa→Genes(フランス語)→jane→jeanと、だんだん転訛していったようだ。 | 栞 | 古代の人びとは、山道を歩くとき、木の枝を折って帰りの道しるべにしたが、それを「枝折(しお)る」といった。やがて木の枝の「しおり」が、目印そのものの意味をもつようになり、本にはさむ目印を「しおり」というようになった。 | 滋賀 | 古くからの地名・志賀津に由来。しかし、志賀津の語源は不詳。古代、シは代名詞、ガは場所の(処)だったので「そこの土地」と呼ばれたのが語源とも言われる。 | 自画自賛 | 室町時代の水墨画に由来する。中国では山水画や人物画に字が書き込まれているものが多いが、「賛」とは、このように画に題して画に添えて書き込まれた別人の詩歌や文章のことをいう。日本でも室町時代に山水画が流行したが、下手な絵には「賛」を書き添えるものがいない。そこで自分で描いた絵に自分で賛を書き込む絵師が出てきた。そこから下手な絵師を「自画自賛」と呼ぶようになり、今の用法に至った。 | 地下足袋 | 大正の頃、日本足袋株式会社の石橋徳次郎社長が、横浜駅で西洋人がゴム靴をはいているのを見て、これをヒントに新しく作り上げたものを、九州の炭坑で炭坑夫に試しばきしてもらった。文字通り地下で最初に使用したので「地下足袋」と名づけられた。 | 四苦八苦 | 仏教から来た言葉で、人間にとって逃れようのない八つの苦しみをいう。四苦とは、生・老・病・死。これに愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五陰盛苦の四苦を加えて「四苦八苦」という。 | 自業自得 | 仏教の「正法念処経」の中の言葉。自らの行為は必ず自分の身に跳ね返ってくるものだ、という意味。 | シコ名 | シコ名は力士がシコを踏むからではない。シコ名は、「醜名」と書くのが本当。と言っても、「みにくい名前」ではない。「醜」には、「みにくい」という意味の他に、「強い・頑丈」という意味がある。つまりシコは、強い相手を踏みつけるという意思表示のために踏む。 | シジミ | 表面が縮んで見えるので、シジミと名付けられた。 | 静岡 | 明治維新後、賤機(しずはた)山にちなんで命名された。賤機とは古代織物(麻)の事で、かつて機織りを職業とした人々がこの地にいたとも考えられていたようだ。 | 地団駄 | 普通「地団駄を踏む」という形で用いられる。「じだんだ」とは「じたたら」の変化したもので、「じたたら」とは「地蹈 | しちりん | 炊事用具の「しちりん」、七厘で買える炭で間に合う意味で「しちりん」の名がついた。 | しっぺ返し | 「しっぺい」とは、本来禅家で座禅する修行者の指導に用いる竹製の杖をいう。子どもたちの遊びの一つで、人差指と中指をそろえて相手の手の甲・手首などを打ち、打たれたらすぐ打ち返すものをしっぺいといい、これが語源と考えられている。 | 四天王 | 仏教から来ている言葉、仏法を護持する四人の護法神のこと。 | 老舗 | 「仕似す」という動詞の連用形「仕似せる」から来た言葉で、「老舗」は当て字。「仕似せる」とは、まねる意。親の商売をまねて、代々の商いの仕方や顧客の信用を大切にしながら受け継いでいく店が「老舗」。 | しのぎを削る | 「しのぎ」は「鎬」で、刀の中間を走る稜線、または刀身の棟と同じ厚さを有する部分と刃の部分との境界線。その鎬の部分が削り落ちると思われるほどに激しく斬り合うさまを、一般の争いにたとえた。 | 島根 | ネは接尾語で、ずばり、シマ=島という意味。島根半島の東側、日本海に点在している島々にちなんだ名前と考えられているようだ。 | ジャージ | ローマ皇帝のジュリアス・シーザーが英仏海峡の島の一つに自分の名前をつけた。それが英語読みで「ジャージ島」となり、その島の船乗りが伸縮性のある厚手のシャツを着ていたため、これを「ジャージ」と呼ぶようになった。 | シャチハタネーム | 名古屋にあるこの会社は前身の船橋商会の頃から、しゃちほこの描かれた旗をトレードマークにしていた。そこで「シャチハタ」になった。 | 弱冠 | 古代中国で、男子の二十歳を「弱」といい、元服して冠をかぶったことからいう。転じて、二十歳前後の年齢を言う。 | しゃっくり | 語源は「くりぬく」という意味の「さくる」。くりぬかれたような音がするからという説と、お腹の辺りがくりぬかれた感じがするからという説がある。 | ジャム | 語源は、「グチャグチャかむ」から。 | じゃんけん | 古代中国の秦王朝で、各地から武術の達人を集め編成された近衛兵の間で流行していた「本拳」の遊びが起源とされている。当時は現在でのグー、チョキ、パーで相手を殴り倒すことが勝利の条件とされていたが、死傷者が増えるに従い軍当局がこれを規制、現在と似たような形である寸止めルールが採用される。これが元禄時代に日本に伝わり、改良されて「じゃんけん」が生まれた。語源は、幾つか説がある。石拳(じゃくけん)が訛って「じゃんけん」になった説、両拳の中国語読み「リャンケン」が「じゃんけん」になった説がある。 | シャンペン | 「シャンペン」は中国語の「三鞭酒」を日本語に読んだもの。 | シュークリーム | 和製英語で、フランス語ではシュー・ア・ラ・クリーム。英語ではパフ・クリームという。シューはフランス語でキャベツの事。焼いた皮のシュワシュワした感じが、キャベツに似ているからその名がついた。 | 十二指腸 | 十二指腸の長さからきた呼び名。十二指腸の長さは30cmぐらい。大人の指の横幅は、だいたい2.5cmぐらいなので、この指の12倍がちょうど30cmなので、十二指腸と名がついた。 | 十八番 | 歌舞伎から来た言葉で、七代目市川団十郎が市川家の当たり狂言を整理したものをいい、歌舞伎十八番、または新歌舞伎十八番の略。市川家でその台本を箱に入れて秘蔵したからといわれる。 | 商人 | 「商(しょう)」というのは、もともとは中国上代の紀元前1200年頃、周に滅ぼされた殷(いん)の別名。商人(殷の人)は商い(あきない)が上手で、殷が滅んだ後も、中国各地で活躍し、経済を発展させた。商売は商の手に握られ、他の人は勝手にやれなくなってしまった。こうした事から、「あきない」を「商」と言い、それをする人を一般に「商人」と呼ぶようになった。 | 正念場 | 歌舞伎の「性根場(しょうねんば)」という言葉からきている。性根場というのは、主人公の性格の奥深いところまでをじっくりと表現する、いわば見せ場の事。これが、いつのまにか「正念場」になった。 | 成仏 | 仏教語本来の意味は、煩悩を捨て悟りを開いて仏陀になること。つまり仏陀とは釈尊のように生きて仏になった人の意。 | 昭和 | 「書経」の中の「百姓昭明、協和万邦」という言葉から「昭」と「和」をとって名付けた。国民の平和と世界の共存繁栄を願ったもの。 | ショートケーキ | ショートは「サクサク」を意味する説や、スポンジケーキにクリームを塗り、フルーツを乗せるだけの短時間で出来るケーキなので、ショートケーキではないかという説がある。 | 食指が動く | 「食指」とは「人差し指」。中国の古典書「左伝」に出て来る、鄭の公子の宋という人は、食指が動くと、必ず珍味に味わえる特異な才能を持っていた事から。 | 助手席 | 大正時代のタクシーからきている。当時のタクシーは外国車で、車高が高く、着物姿のお客さんは乗るのが苦労していた。そこで乗るのに、手助けする助手が乗っていたのであるが、その助手が座る席が助手席。昭和になり人件費等の問題で助手はいなくなり、言葉だけ残った。 | ジョッキー | ジョッキーは、スコットランドに多い男子名「ジョック」の愛称。昔、競馬の騎手にはスコットランド出身者が多かったために、そう呼ばれるようになった。 | しらける | 「しらける」の語源は「しらく」で、これは色の白が変化したもの。何が白くなるのかといえば、物事が明白になるという意味。つまり、物事が明白になると、ナゾの部分がなくなって面白くなくなる。そこで「しらける」と表現するようになった。 | ジレンマ | ギリシア語から生まれている。「ジ(二重の)レンマ(仮定事項)」という意味からなっている。これが、二つの事項の間にはさまれて、身動きがとれなくなった「ジレンマ」の由来。 | シロウト | 言葉のルーツは平安時代の頃から現れた遊女芸人たち。彼女達は、たいていは立派な芸を持っていたが、なかには芸などなく、ただオシロイを塗っただけの女もいた。そんな女を「白人(しろひと)」と呼ぶようになり、やがて、それが「しろうと」に変化していった。 | ジンギスカン料理 | 長野県出身の鷲沢与四二という人が、「時事新報」の北京特派員をしている時に、街の古道具屋から野球のキャッチャー・マスクのような物を買って羊肉を焼いたら、とても焼き具合が良かった。そこでジンギスカン焼きと名付けたのが始まり。 | 蜃気楼 | 「蜃気楼」は中国人が名付けたもの。「蜃」とは大きなハマグリのこと。昔、中国では「蜃気楼」はハマグリが吐き出す「気」が、楼やお城を描き出すと信じられていた為に、こんな名前になった。 | ジンクス | キツツキによく似た「アリスイ」という鳥の事。その名の通り、アリを食べる鳥で、ギリシアでは占いに使われていた。 | 紳士 | 聖徳太子は、603年に冠位十二階という制度を作った。冠位十二階は身分の階級を示すが、その階級の認識は一目見て分かりやすいように色の違った冠を用いたと言われる。そして、役人達は、礼服の腰の部分に「紳」という名の大帯を締めていたことから、「紳士」と呼ばれるようになった。この「紳」の大帯を締めた人々が比較的社会的地位のある人、高潔な人々であった事から「紳士」はそれらの代名詞になった。 | シンポジウム | 古代ギリシアでよく行われた、酒と音楽と談論の集いを意味する「シンポシオン」という言葉からきている。 | すき焼き | すき焼きは、農具の鋤(すき)を熱し、その上で肉を焼いて食べたからというのが語源。 | スキャンティー | 下着デザイナー鴨居洋子がスキャンダルになるほど布地面積の少ないパンティーを、と作った商品。スキャンダルとパンティーが合わさったもの。 | スクール | 語源はギリシア語で「余暇、レジャー」を意味する「スコーレ」。古代ギリシアでは、奴隷が肉体労働を担当し、裕福な市民たちは暇つぶしの為に哲学や芸術などを論じた。そのため「スコーレ」は「学問をするための暇」の意味になり、やがて「学問をする場所」になった。 | 杜撰 | 中国の「野客叢書」という書物の中で触れられている、北宋の「杜黙の撰した詩がほとんど律にあわず、でたらめだった」という故事に基づいている。 | 鱸(スズキ) | 身がすすいだように白い事から「ススギ」が転じた。 | スタジアム | ギリシア語の「スタディオン」がルーツ。古代ギリシアでは長さを表す単位だった。1スタディオンは約180m。この距離を走る競技が誕生し、その走路を持つ競技場の事をそう呼ぶようになった。 | スチュワーデス | 英語のstgweardessがそのまま日本で普及したものだが、古代英語でstigは「豚小屋」、weardは「番人」を意味し、essは女性を示す接尾語。それでは、スチューワーデスは「豚小屋の番人」となってしまうが…。古代西欧では家畜が大切な財産で、その管理が重要だった。そこで封建時代に諸侯の重要な職務になり、転じて支配人、世話係、給仕などの意味になった。 | スッパ抜く | スッパは、南北朝時代の武将・楠木正成に仕えた忍者たちの事。漢字で「透波」と書き、敵方に忍び込み情報を集め、それをもとに正成は戦略を練っていた。この「透波」の行動が、あまりに意表をついたものだったので「スッパのように出し抜く」事が、短くなって「スッパ抜く」になった。 | 捨石 | 囲碁用語で、何手か先の局面を有利にするために、わざと相手に取らせる石のことを、「捨て石」といったことから来た言葉から。 | 素敵 | 素敵は当て字で、本来は「素的」。「素」は「素晴らしい」を略したもので、「的」は「〜のようなもの」。つまり、素晴らしいもの。 | ステテコ | この名は、明治時代に落語家の三遊亭円遊が寄席で披露した踊りの名前から由来する。明治十年代、東京の寄席では、落語たちが本業の落語に加えて歌や踊りなどの余興を披露するのが流行った。そこで、円遊が着物の裾をはしょり、短い下ばきをチラつかせながら「サッサ浮いた浮いたステテコステテコ」と調子をとり、ユーモラスな手つきで向うずねを叩く踊りを披露した。当時、この踊りは大変な人気を呼び、円遊は「ステテコの円遊」と呼ばれるほどになった。そして「ステテコ踊り」を踊るときに円遊がはいていた短い下ばきを誰ともなく「ステテコ」と言うようになった。 | 図に乗る | 本来は仏教用語で、僧が唱える声明で調子を転じる事。つまり、うまく転調すること。この転調は中々、難しく、調子が良くないとうまくいかなかった。そこで、調子がいいことを「図に乗る」と言うようになり、「調子に乗ってつけあがる」という意味になった。 | スパゲッティー | 語源はspago(スパゴ)で、「短い紐(ひも)」と言う意味。ルーツは中国。「東方見聞録」で知られているマルコ・ポーロが13世紀末、中国の「ミエヌ」というめん類をイタリアに持ち帰った事がスパゲッティーのルーツとされている。日本に上陸されたのは明治28年、新橋にあった「東洋軒」のコックが紹介したのが始まり。 | スペースシャトル | 「シャトル」とは「杼(ひ)」の事。機(はた)を織るときに、タテ糸の中を、ヨコ糸を巻いた管を小さな舟型の器に入れて、右から左へ、左から右へとくぐらせますが、この舟型の器を「杼」と言う。スペースシャトルは、宇宙と地球の間を行ったり来たりするところから、杼にたとえて名付けられた。 | スボン | 語源は、婦人の下着でスカートに似ているペチコートを意味するフランス語の「ジュポン」が訛ったもの。ズボンは、馬に乗ったり、戦争したりする時に動きやすかったので、どんどんと普及していった。日本では幕末から明治初めに急速に取り入れられ、和洋折衷ではなんとも珍奇な格好だった。その頃、ズボンは「股引」「陣股引」「細袴」などと訳された。 | スポンサー | ラテン語で「約束する」「保証する」といった意味の「スポンデーレ」。それが英語のスポンサーになり、最初は「保証人」「後見人」といった意味で使われていた。しかし、アメリカでラジオ放送が始まった当時、お金持ちの夫人が「ミセス・スポンサー」という名前で番組を買って賛美歌を放送したことから「番組提供者」という意味が生まれ、「広告主」という意味を持つようになった。 | スマップ | 「SMAP」はSports and Music assembled peopleの略で、スポーツと音楽の才能を持ち合わせた人達という意味。 | スミレ | 大工が木材に墨で印をつける時に使う「墨入れ」から付けられた。墨入れは、糸を真っ直ぐにピンと張って、直線を引く道具だが、墨に入ったその入れ物の形が、スミレの花びらによく似ている事から命名された。それが「墨入れ」が変化し「スミレ」となった。 | 相撲 | 語源は「争(すま)ふ」。「お互いに力を出し合う、争う」という意味。これが変形して「すもう」になった。 | スリ | 相手の体に「スリつけて」物を盗むから。 | 清酒 | 1600年頃、摂津鴻池の酒造家、山中勝庵の酒蔵で、ある男がうっぷん晴らしのつもりで、酒の中に灰をほうりこんだところ、清らなに澄んだ酒になったになったという。 | せがれ | 語源は「やせ枯れ」。「自分の息子はやせた体をしている」と、父親がへりくだって言ったことから出来た言葉。 | 関の山 | 中世の時代、疫病をしずめるための祭りが各地の祇園社で行われ、立派な山車を作った。その中で、伊勢の国の関町八坂神社の祭礼祇園会の山車がとびきり立派であったため、これ以上ぜいたくな山車は考えられない、と評判になった。「関の山車」が「関の山」に縮まったものとされる。 | せっかち | 語源は「急き勝ち」。つまり、急いで相手に勝とうとする事。それで、なまって「せっかち」になった。 | 折檻 | 出典は「漢書」の「朱雲伝」。前漢の時代、朱雲という男が成帝に政治の非をいさめたところ、その内容があまりにも厳しかったので、帝はおこって朱雲を追い出そうとした。しかし朱雲が、「檻(手すり)」につかまって抵抗して「檻」を折ってしまったので、帝もその頑固さを見て反省したという。すなわち本来の意味は厳しく忠告することにあった。 | 刹那 | もともと仏教語で、時間に換算して七十五分の一秒を「一刹那」といい、本来の意味するところは、このごく短い時間の刹那、刹那大事に生きようという意味。 | せっぱつまる | 「せっぱ」とは「切羽」。つまり、日本刀の受け金の事。刀の鍔の両面に添えた楕円形の金具。相手が斬りつけて来た時に、その切羽で受け止めるので、受け損なうと命が危ない。そこで、追い詰められた状態を「せっぱつまる」と言うようになった。 | 節分 | 「季節の変わり目」という意味で、もとは立春・立夏・立秋・立冬の前日をすべて「節分」といった。現在ではもっぱら立春の前日を言うようになった。 | 背広 | "「平服」を意味する英語の「civil clothes」の前半がなまった説、ロンドンの洋服屋の名「Savile Row」がなまった説がある。 " | ゼブラ | 「ゼブラ」は英語で「しまうま」。これを漢字で「斑馬」とも書く。「斑」の字を分解すると、「文」という字が2人の王様に囲まれていることから、「文具の王様」という思いをこめて名付けられた。 | ぜんざい | 語源は仏教用語の「善哉(ぜんざい)」。良い行いをした時の誉め言葉。信者さんが、たまたま小豆汁にお餅を入れて一休禅師に差し出した所、一休禅師はこの珍しい食べ物に対して「ぜんざい、ぜんざい」と言ったようで、それから、そう呼ぶようになった。 | 千秋楽 | 語源は雅楽で最後に演奏する曲が「千秋楽」という曲であったことからとも、能狂言の最後の曲が「千秋楽」であったことからともいわれる。 | 銭湯 | 1600年、関ヶ原の決戦が終わってニ、三年後に、江戸の銭瓶橋(今の東京駅近く)の辺りに、伊勢の与市という人が小さな風呂屋を作ったのが始まりで、入浴料として永楽銭一枚を取った事から銭を払って入る湯、すなわち「銭湯」となった。 | せんべい | 中国語のセンヘイが語源。センは煎じるとか煮るの意味。ヘイは餅で、小麦粉を練って作った団子という意味。 | 空飛ぶ円盤 | 1947年、アメリカの実業家アーノルドという人が空を飛行する九個の怪物体を目撃。そのおり、詰めかけた記者団に、彼はその怪物体の形を「まるでコーヒーカップの受け皿のような…」と語った。そこでマスコミは、このUFOを「空飛ぶ皿」と名付け、のちに「皿」が「円盤」と訳される事になった。 | 反りが合わない | 語源は刀の反り。刀身と鞘の反りが合わないと、鞘に収められないことから来ている。 |