語源辞典《ら行・わ行》


語源辞典《ら行・わ行》
言葉・言語語源
ライバル ラテン語の「リウァリス」が語源。「川」を意味する「リウス」から生まれた言葉で、昔は、川はその付近に住む人々の共有だったために、「仲間」の事をこう呼ぶようになった。だが、川の水をめぐって争いが絶えなかった事から、現在のような競争者、好敵手といった意味に変化した。
埒が明く 「埒」は、馬場の柵のこと。昔、春日大社の祭礼で、一夜神輿の回りにこの「埒」を立てて囲み、明け方、金春太夫がそれを開けて祝詞を読み上げる習わしがあった。一般の人はそれがすむまで「埒」の中に入れなかったことから、物事が進行することを「埒が明く」といった。
ラッキーセブン 1883年9月6日、アメリカのナショナルリーグでシカゴ軍が作った「1イニング18安打18得点」がちょうど7回の時だった。また、1953年6月18日、アメリカンリーグの対タイガース戦において、ボストン・レッドソックスが「1イニング17得点」を記録。これも7回だった。この二つから、「ラッキーセブン」という言葉が使われるようになり、わが国へも輸入された。
ラブ テニスの「0」は「ラブ」と言う。昔、フランス語で卵の事を「ルフ」と言ったが、「0」の形が卵と似ているために「ルフ」と言うようになった。やがて、それがイギリスに伝わった時に、英語の「ラブ」と聞き間違って「ラブ」になってしまった。
ランチ 「ランチ」という英語は、スペイン語でハムのスライスを意味する「ロンハ」の訳語として使われた。それがやがて、「厚く切った食べ物」という意味になり、昼の軽食を意味する「ナンチョン」という言葉と結びついて、「ランチョン」になった。そして、それが縮められて昼食を意味する「ランチ」になった。
リーゼント リーゼントスタイルが最初に流行したのは、1933年頃のイギリス。その名前は、ロンドンのリーゼントストリートからきている。街路のゆるやかなカーブに、このヘアースタイルのラインをたとえて、この名がついた。
利息 語源は中国の「史記」にある「息は利のごとし」。「息」は息子で、男の子の方が女の子よりも利益になる、という意味から。
リベート 語源はラテン語の「バレットレ」。「打つ」という意味。それが「打ち倒す」「減らす」という意味のフランス語「ラバットル」を経て、英語になり、現在の「リベート」(賄賂)になった。
リベリア アメリカからの解放奴隷を受け入れるために創られた国で、「自由な」という意味のラテン語「リベル」に地名の接尾語イアをつけて「リベリア」に。
リムジン フランス中部の地方名リムザンが語源。この車のフォルムが、リムザン地方の羊飼いたちが着ていた黒くて長い外套に似ていたからと言われている。
リンゴ 「和名類聚抄」には「利宇古宇(りうこう)」と出ているが、その「りうこう」が「りんごう」「りんご」と転訛したようだ。
リンチ アメリカのバージニア州の治安判事チャールス・リンチが些細なことで黒人を捕らえ、自分勝手に処刑した事からはじまったという説と、同州ピッツィルベニア郡のウィリアム・リンチ大尉が同様な事をしたという説がある。
レオタード 19世紀のフランスの空中曲芸師レオタールから。彼が身体にピッタリとフィットした服を着て曲芸を演じたことから、その服を「レオタール」と呼ぶようになり、それが「レオタード」になった。
レストラン 語源はラテン語で「回復する」という意味の「レストラーレ」。1765年にパリに出来たレストランの入り口に、聖書の言葉を書いた看板がかけられたことが始まり。そこに「レストラーレ」の事があった。
レナウン 語源はイギリスの巡洋戦艦の名前。
狼藉 「狼」は乱れるさま、「藉」は乱雑なありさまをいう。また、狼が草を藉(し)いて寝たあと、つまり狼の巣はさぞかし乱雑だろう、という想像力が生みだした言葉である、という説もある。
ロクでなし 「碌でなし」と書く。この「碌」は、「陸」の当て字で、もともとは「陸でなし」だった。「陸」は平らなので、まともなことを意味する。つまり、「ロクでなし」はまともでない人の事。
ろれつ 「ろれつ」とは「呂律(りょりつ)」と書く。言葉の調子をいう。もともと中国から伝わり雅楽で用いられている音階のこと。「呂」の音階と「律」の音階がうまく合わないことを「ろれつが回らない」と表した。
和歌山 海岸の深く入りくんだ「和歌の浦」にちなんだ地名とされる。また、和歌の浦のワカは「海岸沿いの若い(新しい)村」が語源とか。
わんぱく 語源は「聞き分けのない」という意味の「わやく」がなまったという説が有力。



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