語源辞典《か行》


語源辞典《か行》
言葉・言語語源
懐石料理懐にあたたかい石を入れて空腹をしのぐ程度(禅僧が懐に石をほかほかと温かい石を腹部に当てていたのは空腹をまぎらわすため)の食事という意味。つまり、茶席の主人が「温石を懐に入れる程度の足しに…」と言って振舞った事から。
花王 語源は「顔」。明治23年の石鹸発売当時、化粧石鹸は通称「顔石鹸」呼ばれていた。そこで「顔」に「花王」を当てて商品名とし、やがて社名にもした。
案山子 昔は雀などを追っ払うのに、髪の毛やぼろきれ、獣肉などを焼いて串にさし、田畑の周囲に垣根のように並べた。鳥獣の嫌う臭いを「嗅(か)がし」て退散させる方法で、いつしか「嗅がし」が「かかし」に訛った。
香川 この辺りは渇水期になると、水が無くなる河川が多く、昔から水枯れが多かったようだ。そこで、枯川=カレカワが転訛したものとの説がある。
書き入れ時 商売が繁盛して、帳簿への書き込みが忙しい時期のことから転じた。
カクテル カクテル(cocktail)の由来は、逃げ出した鶏(cock)が帰ってきたのを祝って作られたのがはじまりとか。また、ゆで卵の器に入れて出されたことから、その器のフランス語名(コクティエ〉にちなんだものとか諸説がある。
駆け落ち 「駆け落ち」という強行手段は、戸籍に登録された者が失踪したために戸籍から「欠け落ち」状態をいった。近世の宗門人別改め制なかで、一般庶民の失踪を「欠け落ち」といっていたので、いつの間にか、男女が結婚出来ないのを悲観し、連れ立って逃げる事を「駆け落ち」と言うようになった。
駆け引き もとは戦場で用いられた作戦上の言葉。「駆」は「駆ける」で、馬に乗って走る・進撃する意、「引」は退却で、馬を進退させること。昔の戦いは、騎馬武者による矢いくさで戦われたから、指揮官の駆け引きの優劣がおおいに勝負を左右したから。
鹿児島 神話によれば、この地方に鹿児(鹿)が多くいて、この一帯が大御猟場だった。そこで、鹿児の島といわれたのが語源とされる。
カゴメ トマトジュースやケチャップで有名な会社。社名もトマトに由来する。トマトを入れる「籠の目」が社名のルーツ。
姦しい(かしましい) 一人の時は淑やかでもの静かな女性でも、話し相手の女性が現れていると、ペチャクチャと喋りだす。さらにもう一人加わると、話題が次々に移って口の休まる時がない。あたりかまわず三人が喋り捲ると、やかましくて、うるさい。「姦しい」というのは、女三人が集まった騒々しい有様からきた言葉。
数の子 鰊(ニシン)の事をアイヌ語で「カド」と呼んでおり、「カドの子」が、カズノコになった。
肩叩き 昔から公務員は身分保証されていて、本人の同意がなければ中々辞めさられなかった。そこで、こんな言葉が生まれた。
形見 「形見」は当て字で、本来の意味は「片見」。すなわちある品物の半分をいう。昔、心腹の友が一つの品物を半分に分けて片方ずつ所持する習慣があったことから来ている。
鰹(カツオ) 干すと堅くなるから「堅魚=カタウオ」を略してカツオに。
かったるい 現在は全身がダルい状態を意味するが、もともとは腕がダルい状態を示していた。腕のことを「かいな」と言うので、腕がダルい事を「かいなだるい」と言うようになり、それが変化して「かったるい」となった。
ガッツ ガット(gut)の複数形。ガットは腸の意味なので、ガッツは内臓やはらわたの事。「太っ腹」「肝っ玉が大きい」などと言うときの「腹」や「肝」と同じような意味がある。そこから転じて、根性、勇気、忍耐力といった言葉になったようだ。
合点 和歌や俳句などの選で佳作に付ける点、合格点をいい、これに由来する。
カッパ巻き カッパの大好物がキュウリだという説と、カッパ巻きを切ったその切り口が、カッパの頭に似ているからという説がある。
神奈川 地域を流れる川の名前が由来とされている。水源地が不明の「上無川」(かみなしかわ)が転訛したとする説と、この川が金川(かながわ)、狩野川(かのがわ)と呼ばれていたとする説がある。
カナダ フランスからの入植者がセントローレンス川をさかのぼっているとき、インディアンのイロコイ族に出会い「ここはどこだ」と尋ねると、イロコイ語で「カナタ(村)だ」と答えた。それを地名と勘違いして、その周辺をカナタと呼んだのが語源。
蒲焼 蒲焼のその香りの良さから香疾(カワヤキ)とも呼ばれた。その語源は、口から尻尾まで串を刺して焼く様子が蒲の穂に似ているため、「蒲焼=がまやき」が、カバヤキに転訛したという説が有力。
カバン 「カバン」の言葉の語源は中国語で箱(トランクに似た箱)を意味する「夾板(キャバン)」。この中国語の音になめし革を意味する。明治初め、天皇は上野の勧業博覧会に行く途中、銀座通りで、とある店の看板に「鞄」と書かれている文字を見て、「何と読むのか」と侍従に尋ねた。侍従は皇居に帰り、色々と調べたが分からなかったので、その店に直接問い合わせると、「鞄」は横書きで「革包」の二文字で書いたものであると判明。明治天皇が一字とみたので、それ以降、「鞄」の文字が使われるようになった。
歌舞伎 語源は天正のころ流行した俗語で「傾(かたぶ))く」が詰った「かぶく」の連用形。
かまとと 漢字にすると「蒲魚」。知っているくせに、蒲鉾(かまぼこ)を、これは魚(とと)かと聞いた、という故事から。
かまぼこ漢字で書くと「蒲鉾」。形が蒲(がま)の花穂によく似ていた事と、蒲の花穂に似田た先の長い鉾(ほこ)を「かまぼこ」と呼んでいた事から。 
我慢 仏教語の四つある「煩悩」の一つ、「慢(心の驕(おご)り)」である。その七つある「慢」の一つが「我慢」で、「我」は自我意識である。「我」は自我意識のことで、自分に執着するあまり、他人より勝っていると思う驕りをいう。のちに、我が強いことは負けん気も強いということから、堪え忍ぶ意に転じていった。
神 「神」という字のツクリである「申」のもとは、「電」の字から「雨」を除いた部分と同じ象形文字で、雷の稲妻をかたちどっている。古代人にとって、雷は理解を超えた恐ろしい現象だった。そのため、超越的存在をあらわす「神」という字にこの象形文字が使われた。つまり「神」は、雷を意味していた。
ガム ガムはアメリカのインディアンがハリモミの樹液のかたまりを噛んでいたのが、そもそもの始まり。これをイギリスからの移住民が真似たのが一般化した最初。商品化したのはトーマス・アダムス。「サポディラ」の樹液から採ったゴムを「アダムス・ガム」と名付けて売り出したことから。それが「ガム」と略された。
カモにする カモは鳥の鴨の事。鴨は比較的捕まえやすい鳥なので、利益をあげやすいという意味で使われるようになった。
カラオケ 「カラオケ」は、もちろん「空」+「オーケストラ」を縮めたもの。もともとは、バンドマンの俗語だったらしい。地方公演などで、歌手の到着前のバンド練習で、「歌手抜き」の意味で「空オケでやろう」と言っていたらしい。
ガリ 語源は「かじるとガリガリと音がするから」という理由から。
カルビー 社名のルーツは「カルシウム+ビタミンB1」
カルピス 「カル」はカルシウムから、「ピス」は醍醐味を意味するサンスクリット語の「サルピス」から。
鰈(カレイ) 「左ヒラメの右カレイ」という言葉があるが、鰈は片方に眼がよっていたり、体表が裏表で色が違っていたりしているので、片割れ(かたわれ)が変形してカレイとなった。
カレンダー 「利息計算のための会計帳簿」を意味するラテン語の「カレンダリウム」からきている。これがやがて英語の「カレンダー」になった。
皮切り 灸の用語に由来。最初にすえる灸は、皮が切られるほど痛いところから、「皮切りの灸」と名付けられた事から。
カンガルー 1770年に航海家キャプテン・クックがオーストラリアを探検した時、広々とした平原を猛烈なスピードで疾走する風変わりな姿の動物を発見した。クックは原住民に「何という動物なんだ」と聞くと、原住民は「カンガルー」と答えた。これが、この動物が「カンガルー」と名付けられた始まりなのだが、後でよく聞いてみると、「カンガルー」と言うのは原住民の言葉で「私は知らない」という意味だったそうだ。
頑張れ 二つ説があるが、どれが正しいかわかっていない。一つは「眼張れ」が語源だとされる説。江戸時代に「眼張れ」は目をつけておく、気をつけて見張っているという意味で使われていた。それが転じた困難に屈しないで努力するという意味になった。もう一つは「我を張る」が変化したという説。「我を張る」は自分の主張を押し通す事。そういう気持で努力しなければならないということで使われるようになった。
還暦 六十歳で再び生まれた年の干支に還れるから。
貫禄 「貫」は銭貨を数えるのに用いる単位。室町時代には、武家の知行している領地の石高(こくだか)を表示するのに用いられていた。「禄」は仕官するものに与えられる給与で禄高のこと。すなわち「貫」と「禄」をあわせそなえた武士に与えられる称号のようなものであった。
ぎこちない 語源には二つある。一つは、無愛想で角があるという意味の「ぎこつない」。「ぎこつ」は中国語でつまること、かがむことを表し、「佶屈(きつくつ)」がルーツ。もう一つは、「武骨」「ぶしつけ」「無礼」といった意味の「気骨ない(きこつない)」がルーツだという説。
気障 語源は「気ざわり」。
気さく 淡泊で気軽いさまを表す中世語の「さくい」が「気さく」に転じたもの。
鱚(キス) 白さが潔白のイメージに結びつき、潔=きよしが語源とされる。
キセル 語源はタバコを吸う「煙管(キセル)」から。煙管は雁首と吸い口だけに金属が使われていて真ん中は竹管。それが真ん中はタダ乗りの不正乗車みたいだというので、こう呼ばれるようになった。
几帳面 「几帳」とは奈良時代から使われるようになったブラインドやカーテンのようなもの。台の上に2本の柱を立てて、そこに横木を渡して帳(とばり)を垂らして外から見えないようにした。その柱の角には精密な細工がしてあり、その面を几帳面と呼んだ。そこで、きちんと行き届いている事を「几帳面」と言うようになった。
岐阜 正確な語源は不明。しかし、険しい山だった稲葉山にちなみ、厳しい、過酷、険しいという意味の「キブシ」が転訛したという説がある。
ギャグ「ギャグ」は、16世紀のイギリスで生まれた。語源は「さるぐつわ」という意味のある「gag」から。人の口にさるぐつわをかませるという事から、自由な言論を禁止するという意味。ギャグを冗談へ発展させた張本人は、イギリスの演劇人。決められたセリフ以外の事をアドリブ的に入れたことから、セリフ以外の発言は規制された発言、つまりギャグが生まれた。
キャノン 「観音」が語源。創業者が観音の信者だったこと(1935年、社の製作第一号のカメラが「観音カメラ」)と「Cannon」が英語で「基準、戒律」を意味するから。
ギャラリー 英語のgalleryには、画廊、美術館の意味のほかに、回廊、ベランダ、桟敷といった意味がある。そこから転じて、スポーツなどの観客も「ギャラリー」と呼ぶようになった。
キャリア 語源はラテン語の「カルラリア」。「道路」という意味で、これがフランス語を経て英語に入って「キャリア」になった。その間に一般の「道路」から「人生という道」の意味になり、そして「経歴、履歴、職業」という意味に発展した。
キャンセル 語源はラテン語の「カンケル」。「格子」という意味。昔は、紙は貴重で、書き間違えた箇所を格子の印で訂正して、そのまま使ったため。
杞憂 中国の『列子』に出てくる故事に基づく言葉。杞の国にやたら心配性な男がいて、天が崩れ落ちてきたらどうしようと不安になり、寝食も忘れて憂えた、といった事から。
牛耳る 中国の春秋戦国の時代、各地に群雄割拠する諸侯同士が同盟を結ぶとき、その盟主にあたるものが牛の左耳を裂き、したたる血をすすって誓い合った。盟主がその耳を手にとって盟約をつかさどったという故事に由来する。
行儀 仏教に由来する語で、「行」は行住坐臥(ぎょうじゅうざか)で、「行くこと」「止ること」「坐ること」「臥すこと」で、戒律にかなった日常の生活をいい、「儀」は法則の意。すなわち行・実践に関する規則で、仏道の修業のありかたをいった言葉。
京都 京は「住みやすい丘」、君主の居城の城を意味する。都は人が集まる場所であり、天子の宮城の所在地を言う。つまり「天子が住む宮城があった土地」というのが語源。
キヨスク 「Kiosk」はトルコ語で「あずまや」という事で、ここから簡易建築をしめすようになり、街頭のタバコや新聞・雑誌を売る小型の店を意味するようになった。名称は鉄道弘済会で従業員から愛称募集したところ、1897点の案が集まり、最終的に、グリーンショップ、コアーメイト、Kioskが残り、この中から決定したとの事。
切り盛り 元来は、料理でほどよく材料を切ったり皿に盛りつけたりすることをいった。
キンカン 創業者は朝鮮半島に渡ってこの薬の開発に当たっていたが、ようやく開発出来たのと、同じ年に、慶州で「金の冠」の遺跡が発掘された。これにちなんで、キンカンとしたという。
銀行 明治初め、バンク(bank)の翻訳について、福沢諭吉を始め、明治の先駆者が協議した。その結果、当時、銀がもっとも流通していた。お隣りの中国が銀本位制だったという理由。また、最初、「金行」(キンコウ)と訳す案もあったが、銀行の方が発音しやすいので、「銀行」になった。
きんつば 大きさが刀の鍔に似ていたからその名がついたが、最初は「銀鍔」だった。しんし、その後、銀より金の方が格上だという事で金鍔(きんつば)になった。
キンピラゴボウ 金太郎でお馴染みの、坂田金時の架空の息子である坂田金平(きんぴら)は、堅固で力強い事で有名であった。そこで、きんぴらは強いものをさす言葉となった。ゴボウは固い野菜であることから「固く強いゴボウ」という意味で金平ゴボウという名前がついた。
クイズ 18世紀末頃のあるアイルランド人の賭けから生まれたと言われる。彼は、24時間以内に英語に新語を加えてみせると主張。そして、一晩かけて町中の壁に「QU�毅據廚醗嫐�のない言葉をかきまくった。翌日、それを見た人々はこの言葉を話題にして、いったいどういう意味なのかたずねた。それて、これをきっかけに「クイズ」は「謎かけ」を意味する言葉して使われるようになった。
釘を刺す 語源は中世までさかのぼり、以前、日本建築は釘を使わず、材木に柄(ほぞ)穴を開けて、別の材木をはめ込んで組み立てられていた。鎌倉時代になって念の為に釘を打つようになり、それを「釘を刺す」といった。そこから、念を押す意味に転用されるようになった。
草分け 文字通り未開地に入りこんで草を分けて耕地を開き、村や集落の基礎を築いた人のことをさした。
クジラ 古代人が鯨の皮と背脂の黒白のコントラストに驚き、クロシロと呼んだのがつまって、クジラとなった。
下らない 昔、灘や伏見の京から江戸へ下る「下る酒」が本場で、関東の地酒は「下らぬ酒」として、質量ともに及ばず、一段低く見られていたことに由来する。
くだを巻く 糸を紡ぐ糸繰り機から来た言葉で、江戸時代のころから使われ出した。糸繰り機は、繭や綿などから糸を紡いで、それをより合せて、細い軸に巻きつけるが、その細い軸を「管(くだ)」という。その管を回す作業を「管を巻く」というわけだが、糸車を回すと、管がブウブウとうるさい音を立てる。酔っ払いのくどくどしたおしゃべりが、管の立てる音を連想させたわけである。
口裏 もとは「口占」と書き、人のことばを聞いて、それで吉凶を占うことを意味した。なにげなく話した人のことばをもとに、戦の勝ち敗けなどを占ったことに由来する。
口車に乗る 昭和2年、東京駅での事、漢字の読める外国人が「口車に乗るとはどういう事ですか」と、係員に尋ねた。最初、係員は何の事を言っているのか、わからなかったが、外国人が指さす方を見ると「エントランス」の看板がある。エントランスの看板の上には漢字で「口車乗」と書かれている。当時は、横書きは左から右ではなく、右から左に文字を並べていた。つまり「乗車口」が正しい読み。
クッキー アメリカに渡ったオランダ人が、自家製のお菓子をクック(お菓子)と呼んだ事に由来する。
ぐっすり 語源はGood Sleepingの略。
グッド・バイ 「グッド・バイ」は「ゴッド・ビィー・ウィズ・ユウ」を短くしたもので、「神が汝とともにあるように」という意味。別れ際の時に、相手に対して、あなたに神の加護があるように、という願いが込められている。
熊本 クマは崖下をさす。また、湿地のことを「ムタ」と言う。この辺りの地形の様子から「崖下の湿地帯=クマのムタ」が転訛し、クマモトとなったと考えられる。
グメル 語源はフランス語。「ワイン商人の召使」という意味。
鞍替え 遊女の「寝座替え」の「寝」が略された説と、拘束のない芸者が職場を変えるときの「くるわ替え」からきた説がある。
グリコ 大正11年にキャラメルを発売するときに、当時、健康増進源として話題になったグリコーゲンから名付けられた。
グル昔は帯の事を「グル」と言っていた。「ぐる」は「ぐるぐる」という意味で、もともと輪になっているものを言っていた。車座になって座り込み、あれこれ悪事たくらんだ事から、そうした仲間を「グル」と呼ぶようになった。
グレープフルーツ オレンジの仲間なのに、なぜ、グレープなのか。それは、ブドウの房のように実が群がって実るから、そう名付けられた。
グロテスク ルーツは「洞窟」を意味するイタリア語の「グロック」。15世紀末にイタリアの装飾家ピエトロ・ルジイ・ダ・フェイトは、奇妙な文様を考え出して、装飾に使った。その文様は古代ローマの洞窟に描かれた文様をヒントに作られたものだった。そこで、人々はその文様を「グロッテスキ(洞窟の絵)」と呼ぶようになった。それが、フランス語に入って、「グロテスク」になった。
クロネコヤマトの宅急便 「親ネコが子ネコを運ぶようにいつも丁寧に」という思いから名付けられた。
黒幕 歌舞伎での舞台の黒幕からきている。夜や淋しい場面などの背景に用いて闇を表し、また舞台転換では、装置の目隠しに使われたりする。ここから転じて、舞台裏の闇に潜んで人びとの目をあざむく人のことをさしていった。
くわばら、くわばら 京都に桑原というところがあった。昔は、避雷針が無く、よく雷が落ちて、火災が発生した。ところが、この桑原には一度も雷が落ちた事がない。人々は雷が鳴ると「くわばら、くわばら」と言って逃げ回った事から。
群馬 古代の豪族、上毛野君の一族、車持君が住んでいた事に由来し、車=クルマがグンマに転訛したといわれる。
ヶ 「個」の字の古い形。昔、「個」の別体として「个」という字があり、物の数を数えるのに使われていた。この「个」を崩すと「ヶ」のように見えて、いつしかカタカナの「ケ」と勘違いされてしまった。
敬遠 本来は人間の霊魂や神に対して、なれなれしく近づかずに遠くから敬う事。それなのに、いつの間に、表面だけ敬って実は相手にしないような意味に変わってしまった。
稽古 「古い事を考える」というのがその意味。本を読んだりして昔の事を学ぶ事。最初は、勉強したり様々な習い事したりする事を言っていたが、それが、学問や芸能以外の練習にも使われるようになったらしい。
毛嫌い もとは鳥獣が、相手の毛並みによって好き嫌いをすることから来た。
逆鱗に触れる 「逆鱗」とは竜のあごの下に逆さに生えた鱗のこと。中国の『韓非子』に、ふだんはおとなしい竜も、逆鱗に触れられると怒り狂ってその人を殺すという故事から。
下戸 あんまり酒の飲めない人を下戸、反対に飲める人を上戸。上戸は裕福な家の事で、下戸は貧しい家の事。古代の婚礼では使うお酒の量が貧富で違っていて、上戸は八瓶、下戸は二瓶となっていた。それで、酒の飲める事を上戸、飲めない人を下戸と言うようになったのが有力な説。
ケチ 語源は「怪事(けじ)」で「怪しいこと、不吉なこと、つまらないこと」といった意味を持つ。それがやがて「不愉快なこと」や「いやしい」といった現在に近い意味になり、読み方も「ケチ」になった。
けったい 奇妙なといった意味。語源は易の用語の「卦体」
ゲテモノ ゲテモノを漢字で書くと「下手物」。これは、「上手物」の反対語で、上手物は、精巧で豪華で洗練されているもの。だから、下手物はもともとは荒削り粗悪なものを意味するが、それがだんだん役立たずの意味になり、現在では悪趣味の意味になった。
下馬評 語源は江戸時代の武士から。江戸城に大名や旗本が登城すると、下馬先というところで馬を降り、そこから徒歩で登城した。お供した家臣たちはそこで主君の帰りを待ったのだが、ただ待つだけではつまらないので、そこで家臣同士が色々な噂話しなどをして時間を潰した。その下馬先での評定がつまって「下馬評」になった。
けりがつく 和歌や俳句で、句の終わりが「……けり」の形をとることが多いことから。
ゲリラ スペイン語で「小戦争」。ナポレオン�祇い�スペインを攻め込んだ時に、これに対抗するスペインが奇襲戦法を使ったことから出来た言葉。
玄関 「玄関」は仏教用語で、「玄」奥深い、「関」は入り口のこと。つまり「奥深いところへの入り口」という意味。「玄関」が現在のような意味で使われるようになったのは、江戸時代からだとされる。それまでは、禅寺の書院の入り口、本堂の昇降口の意味にも使われてきたのだが、それが普通の家の場合でも使われるようになった。
けんちん汁 鎌倉の建長寺(けんちょうじ)でつくられた「建長汁」が「けんちん汁」になった説もあるが、実は中国から伝わった料理「巻織」がルーツ。「織」はチャンまたはチンと発音する。野菜を細く切り、豆腐をくずして油で炒めて混ぜ、湯葉で巻いて油で揚げた料理。これがアレンジされて、けんちん汁になった。
元号 漢の武帝の時代の中国に生まれて、朝鮮、日本などへ渡ってきた年の数え方。日本で最初に用いたのは大化の改新で有名な「大化」(645年)の元号ですが、中国や朝鮮ではすでになくなってしまい、日本だけがこの伝統を守っている。
げんをかつぐ この「げん」とは、「縁」と書き 「縁起」を逆に読んだ ぎえんの略語。
高知 山内一豊が鏡川と江の口川の間の島に築いた城を河中山(こうちやま)城と命名したのが語源。だが、この二つの川は氾濫が多いために河の字を嫌い「高智」に改め、後に「高知」となった。
合目 山の「何合目」には色々と説がある。�々鯤�を盛り上げると山の形に似ており、麓から頂上までを一升と考え、十等分にして一合、二合と区別といわれる説 �⊃�仰のために、夜、山に登った人が、明かりの油が一合なくなるたびに休んだ休憩場所だとする説 �J�教で言う所の一合から十合までの「合目」は十界。この十界曼荼羅を山に表した説
呉越同舟 中国の呉の国の兵法家孫武が著した書『孫子』に出典する言葉。呉の国と越の国は仲が悪く争いが絶えなかった。あるとき呉の人と越の人が川を渡るのに同じ舟に乗り合わせて互いに憎み合ったが、突風で舟が転覆しそうになったときには、互いにかばいあって協力しあうものだ、というたとえ話から。
コーチ 「コーチ」はハングリーにあった町の名前。その町では、とても乗り心地の良い四頭立ての馬車が作られたが、それを走らせるには訓練が必要だった。そこで、指導する事を「コーチ」と言うようになった。
互角 もともとは「牛角」と書き、牛のツノの事だった。牛のツノは右も左もほとんど長さや太さに差がない。そこで、優劣がつけられない事を「牛角」と言うようになった。「互」は音から当て字。
沽券にかかわる 「沽券」とは、もともと売却証文の事で、別に売券、沽却状(こきゃくじょう)、避状(さりじょう)とも言われていた。そして、古代社会の律令制によって定められた園宅地や奴婢(ぬひ)、牛馬の売買契約は、これによって行われていた。江戸時代によって、土地・建物などの売り渡し証文の事を沽券状と呼ぶようになる。人々によって、家屋敷を抵当に入れることは体面にかかわっている事で、そのような事態を「沽券にかかわる」と言うようになった。
五十歩百歩 語源は孟子の「梁恵王上」にある。戦場で形勢が不利になって、ある者は五十歩逃げて踏みとどまった。またある者は百歩逃げて踏みとどまった。そのとき五十歩逃げた者が百歩逃げた者を弱虫といって笑った、というたとえ話から。
ゴタゴタ 1260年に中国から臨済宗の僧が来日した。彼は北条時頼の依頼で建長寺の責任者になったが、時頼が死んで1年ほどすると突然帰国してしまった。その僧の名前は「兀庵(ごつたん)」。そこから「ゴタゴタ」という言葉が出きた。
コタツ 語源は「キャタツ(脚立)」からきている。炉やかまどの前に小さな脚立をおき、そこに座って暖をとったのが始まり。
ご馳走 「馳走」とは、とにかく走り回る事。ごちそうを出すためには、あちらこちら走り回らないといけないために、こう言われるようになった。
コツ 何事をやるにもコツがあるの「コツ」は、元来、漢語の「骨」からきている。動物や人間の骨格の意味から芸道などの形の基となるものを指すようになり、物事の要領、奥義の意になった。本来なら「骨」と漢字で書いても良いのだが、日本語の骨の意味とはだいぶ違うので「コツ」とカタカナで書くことが多くなっている。
コックピット 「コックピット」の本来の意味は「闘鶏場」。昔のパイロット、狭い操縦席の中でテンヤワイヤの動作で操縦しなくてはならなかった。それが「闘鶏場」の中で暴れるニワトリのように見えたからだとか。
呉服 古代中国に「呉」と言う国があった。織物の技術の高い国で、日本にやってきた呉の人々は織工として大活躍。そこで、彼らを「呉服(くれはとり)」(「はとり」は機織りがなまったもの)と呼ぶようになり、彼らが作った製品も「呉服」と呼ぶようになった。
誤魔化す 二つの説がある。一つは、「ごまのはえ」に「かす」がついた説。「ごまのはえ」とは、昔、旅人のスキを見て金品を盗んだ人の事。そして「かす」は「紛らわす」で、この二つが結びついて出来た言葉という説。もう一つは、江戸時代に、見かけはゴマがついて美味しそうなのに、実は焼いて膨らませただけのマズイお菓子があった、「胡麻菓子」と呼ばれていたので、そこから騙す事を「誤魔化す」と言うようになった説。
こめかみ 「こめかみ」の語源は、大昔の食生活と関係する。2000年以上前から、日本人の主食は米だった。そかし、その調理法は、生米、焼き米、蒸米、炊き飯と変化し、昔にさかのぼるほど、米を固いまま食べていた。生米を噛むと、耳の前の筋肉がビクビクと動く。その「こめかみ」が、米を噛むと筋肉が疲れるところからきている。
ご飯 「飯」は、室町時代、貴族の食事を「召し上がりもの」といった。やがて「召し上がりもの」が略されて「めし」になった。その後「めし」に「飯」の字が当てられて、はじめて米飯だけを「めし」というようになり、さらに「ご」をつけて音読みにして「ご飯」になった。
五里霧中 出典は「後漢書」の中の「張楷伝」から。張楷は道術が好きで五里四方の霧を湧きたたせたという故事から。はじめは自ら姿を消して、他人を迷わせる意味だった。
コロッケ 語源はフランス語の「クロケット」。カリカリするものという意味。つまり、揚げたばっかりのコロッケをかじるとカリカリするところからついた名前。
権化 もともと仏教語で、「権」は「仮のもの」、「化」は「化身」の意。すなわち仏が人びとを救済するために、仮に人間の姿になって、この世に現れることをいう。その後の神仏習合によって、日本の神はすべて仏の権化と考えられるようになり、また一般の用語にも取り入れられるようになった。
コンドーム ラテン語の「コンデレ」、隠す、防備する意味からきたという説と、発祥の地と伝えられるフランスの地の村コンドンからきた説がある。
こんにちは 「今日はいい日で結構ですね」などの略。
今晩は 「今晩は一日を無事に終えたので、いい夜になりましたね」などの略。
コンビニ 「コンビニエンス」は「便利」という意味だが、その語源はラテン語の「コンウェニーレ」。「一緒に来る」という意味。それが「一致する」とか「適合する」といった意味になり、現在のような意味になったらしい。
コンピュータ ラテン語の「コンピターレ」が語源。樹木を剪定するという意味の「プターレ」に接頭語がついたもの。樹木の剪定にはどこを切るか頭を使う事から、やがて「考える」といった意味が生まれた。そして、それが「計算する」という意味につながった。
金毘羅 サンスクリット語の「クーンビラ」で、ワニを意味する。ワニを祭るという習慣は、もともとは仏教に由来するもので、インドでは、ガンジス川にすむワニを仏法の守護神としてあがめていた。日本では、古来の神々は仏が姿を変えたものとする、本地垂迹(ほんちすいじゃく)説が広まり、神社でもこのワニを祭っている。また、ネパールにヒマラヤ登山で知られているシュルパ族が聖山としてあがめられている山に、クーンビラという山がある。しかし、ネパールの山は海の神様ではない。
金平糖 ポルトガル語の「コンフェイスト」からの当て字で、コンペイトウになった。
金輪際 もともと仏教語で、地層の最深部、無限に深いことをいう。仏教の宇宙観から来る言葉で、この世は風輪という大気の層の中にあり、陸や海はその下の金輪の上にある。金輪のいちばん深いところが「金輪際」で、その下にはもう何もない世界の果て。世界の果てまでいってもありえない、という意から起きた用法。



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