あくびは伝染するのか


あくびは伝染するのか

電車の中などで、向かい側に座っている人があくびをすると、こちらも思わずあくびをしてしまう事がある。
かの清少納言も『枕草子』の中で「見ならひするもの、欠伸」と書いているが、あくびは本当に人に移るものだろうか?
心理学者の説明は「知覚というのは運動効果を伴う。例えばボクシングを見ている人が、思わず拳を突き出してしまう事があるように、あくびも目の前の人がするから自分もつられてしまうのです。そこへもって、電車の中ならば、酸素が十分ではない、眠気を誘うような振動を同じように受けるとかの条件が加わる為に、あくびが伝染するのではないだろうか」
結局、あくびには脳が酸欠状態になった時に、大きく息を吸うことで血液中に酸素を取り込むという効果があり、この「うつる」という現象は他人のあくびを見ることによって脳に酸欠状態を連想させ、その結果あくびが出てしまうらしい。
あくびの発生する時間は、主として就寝時刻、あるいは夜の中頃、昼食後に生じる事が多いので、それらは恐らく「眠る」ことや「退屈」と何らかの関係があると学者の論文に仮説されているが、あくび自体のメカニズムはほとんどわかっていない。
あくびがあまり解明されていない理由は「命に関わる問題じゃない」からだそうですが。



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