映  画


独断と偏見で本命竜馬の映画評価します。かなりネタバレしています。御注意してください。

本命竜馬の映画鑑賞評価表
鑑賞月日題名監督名主演評価
コメント
2023年
5月5日
劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜松木彩鈴木亮平★★★★★
「オペ室搭載の大型車両・ERカーで事故や災害現場に駆けつける救命医療チームの活躍を描いたテレビドラマ「TOKYO MER 走る緊急救命室」の劇場版。横浜のランドマークタワーで大規模な爆発事故が発生した。数千人が逃げ惑う未曾有の事態に陥る中、東京都知事直轄の救命医療チーム「TOKYO MER」のチーフドクター・喜多見は一刻も早く現場へ向かうべきだと主張するが、厚生労働大臣によって新設されたエリート集団「YOKOHAMA MER」の鴨居チーフは「安全な場所で待っていなくては、救える命も救えなくなる」と正反対の意見をぶつける。そんな中、地上70階に取り残された193名の中に、喜多見と再婚し妊娠中の千晶もいることが判明する。キャストには鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみらドラマ版の俳優陣が再結集したほか、鴨居役で杏、研修医役でアイドルグループ「SixTONES」のジェシーが新たに参加。」
かーめさんと見に行く。 けっこう混んでおり、入場するまでに、3回折り返しぐらい並んでいた 手際の悪い係員のせいかな・・・ それにしても、子供連れとか多い。 おそらくコナンの映画だろうか・・・
自分は、医療関係のドラマがけっこう好き。 ナースのお仕事、ドクターX 大門未知子、コードブルードクターヘリ、ラジエーションハウス、白い巨塔、アンサング・シンデレラ・・・ これも医療関係と入れるかどうか、タイムトラベル物だけど、JINとか。
MERはテレビで、よく見ていた。
手術の緊張感が良いのか、簡単に失敗が出来ない世界感が良いのか、自分には到底、及びもしないところのを、自分の中で体感できるのが良いのか・・・
主演の鈴木亮平、どこかで見たことがあるな〜と思ったら、いつも、仕事をしている隣りの席の後輩に似ている事に気づく。 似ていることに気づいたら、もう後輩にしか見えなくなった。 少し笑った感じが似ている。 いつも、仕事をしながら、ジャイアンツの話しや、今のプロ野球の話をしている時の顔、そっくり。 無駄話しばかりしているかと言うと、それでいて、新人を教えたり、真剣に仕事を取り組んでいる。 オンとオフがはっきりしている。 それが、喜多見幸太ぽく見える。 そういえば、鈴木亮平、前に役作りで30kg太ったというプロ意識、完璧な俳優に注目をおいていたけど、まさか、後輩に似ていたとは・・・
映画では、ランドマークタワーが燃えるという映画ならではの圧倒的なスケール。。 後でテレビでとかではなく、絶対に映画館で見るような映画だった。 それに、身近な場所が燃えるのは緊迫感が、また違う。 あの地下に、ドイツビールの店があるんだよな〜と思いつつ見ていた。
ランドマークでの火災、地上70階の展望フロアに取り残される193名、ヘリの救出は炎と煙で無理。 死者が多数出てもおかしくない状況で、さらに爆発が酷くなり・・・ 絶体絶命でも、命を救おうと、救出に向かう。 「待っているだけじゃ、救えない命がある」と。 さらに、薬がなく出血が止まらないとか、身動きできない状況に追い込まれても・・・ 泣かせるシーンだらけ・・・
手術シーンも最後まで諦めない気持ち・・・ そういうシーンがワンテンポ、ツーテンポも長く、ためて、ためての演出。 お約束なのはわかっていても、緊張感が出てくる。
満足だった。
最後のエンドロール、映画が伏線みたいに感じられ、グッときてしまった。
2022年
7月14日
モエカレはオレンジ色村上正典岩本照、生見愛瑠★★
「ぼっちのJK・萌衣(生見愛瑠)が恋をしたのは、超シャイで真面目な消防士・蛯原(岩本照)。彼との出会いをきっかけに、どんどん前向きになっていく萌衣。蛯原もそんな萌衣に徐々に心を開いていくが、不器用な2人の恋はなかなか進まない。そんな中恋のライバルが現れてー!不器用な2人の恋に思わず笑って、感情移入して、応援して、観たら絶対に恋したくなる。いつか私も誰かとあんな恋がしたい!女子共感度120%!2022年1番の胸キュンラブストーリー!!!」
これ、映画にする必要があるのかってて、感じ。テレビドラマで充分のような・・・ 少女漫画原作って、こんな感じか・・・ スカッとジャパンみたいな感じだった。
2022年
7月11日
「シン・ウルトラマン」テレビシリーズ「ウルトラマン」(1966年)メフィラス登場回付き特別上映樋口真嗣斎藤工、長澤まさみ★★★
「次語の舞台は巨大不明生物「禍威獣(カイジュウ)」が出現し被害が発生している日本である。日本政府は防災庁・禍威獣特設対策室(略称:禍特対(カトクタイ))を設立し禍威獣対策に当たっていた。そんな中、禍威獣ネロンガの出現時に謎の巨人が大気圏外から飛来し、これを撃退して去っていく。一方、巨人が飛来した際、逃げ遅れた子どもの保護にあたっていた禍特対の神永新二は、衝撃からその子をかばって死亡する。光の星から来た外星人であった巨人は、神永の自己犠牲を見て人類に興味を示し、神永と一体化する。そして、必要に応じて「ベーターシステム」で巨人に戻りつつも、禍特対の一員として人類を理解していく。巨人は続く禍威獣ガボラも撃退し、禍特対はその人類に配慮した戦法と去り際の一瞥から、「巨大人型生物 ウルトラマン(仮)」と命名された巨人が意思疎通可能な知的生命体であると推察する。ウルトラマンの存在が公となる中、日本政府に接触した外星人ザラブは、宇宙文明の超技術を背景に不平等条約を締結しようとするが、真の目的は人類を内戦状態にし自滅させることにあった。ザラブは陰謀を察知した神永=ウルトラマンを拉致監禁し、ウルトラマンの正体が神永であることを世界中にリークする。さらに、にせウルトラマンに化けて破壊行為を行い、彼の抹殺を日本政府に提案するザラブだったが、禍特対の浅見弘子に救出された神永=ウルトラマンの手で撃退される。しかし、正体が知れ渡った神永=ウルトラマンは人間社会に居場所を失う。新たに日本政府に接触した外星人メフィラスは、ベーターシステムによって強大な生物兵器に転用できる人類を独占管理しようと目論んでいた。彼はベーターシステムの実演として浅見を巨大化してみせた上で、ベーターシステムを活用した人類の巨大化による敵性外星人からの自衛を提案し、日本政府にベーターシステムを供与する代わりに自らを人類の上位存在として認めさせるという密約を交わす。一方、メフィラスは神永=ウルトラマンと接触し、禍威獣は地球に放置されていた生物兵器を目覚めさせたもので、ウルトラマンを誘き出すために自らが放ったことを明かす。神永=ウルトラマンは地球における共闘を持ち掛けられるが、外星人による地球文明への干渉を嫌ってこれを拒絶、禍特対の協力の下、ベーターシステム引き渡しの場を急襲する。メフィラスはウルトラマンとの戦闘を優位に進めるが、光の星からの新たな使いの出現により地球の命運を悟り、ベーターシステムを回収して撤退する。このとき訪れた光の星からの新たな使いゾーフィは、ウルトラマンが神永と一体化したことで人類が生物兵器に転用できることが宇宙中に知れ渡ったため、人類は危険な存在として殲滅されることを告げ、地球を太陽系もろとも滅却する天体制圧用最終兵器ゼットンを衛星軌道上に展開する。神永=ウルトラマンはゼットンの存在を禍特対に明かした上で、単身ゼットンに挑むが敗退し、神永の姿に戻って一時昏睡に陥る。ウルトラマンの敗退に政府関係者が絶望に陥る中、神永=ウルトラマンが残したUSBメモリーにベーターシステムの基礎原理が書かれていることが判り、禍特対の滝明久を中心に世界中の科学者が知恵を集め、ベーターシステムを応用して次元の裂け目を作りゼットンを異次元に飛ばすという作戦を編み出す。この作戦は実行するウルトラマン自身も異次元に飛ばされる危険が高く、禍特対班長の田村君男は実行を躊躇するが、神永=ウルトラマンは自己犠牲を厭わず人類を守ることを優先し快諾、作戦を成功させる。しかし、ウルトラマンは次元の裂け目から脱出できず、異次元に飛ばされてしまう。異次元を漂うウルトラマンの前に、彼の「生きたい」という意思を辿ってゾーフィが現れ、人類の知性と健闘を認めて殲滅を中止したことを告げる。彼はウルトラマンを光の星に連れ帰ろうとするが、今後の人類の行く末を案じたウルトラマンはこれを拒絶、神永に自分の命を与えてほしいと頼む。その意を汲んだゾーフィは、ウルトラマンと神永を分離する。次の瞬間、神永は禍特対の仲間たちに迎えられて目を覚ました。」
今日は、療養で休んでいた。家にいると、冷房をガンガンに掛けると電気代が食うので、映画見行く。内容が濃い映画だった。途中でトイレに行きたかったが、行けず。映画が終わり、TVシリーズの33話に移る前にトイレ行く。長澤まさみの巨大化には面白かった。しかも、それがネットで流れていて、それをメフィラス星人が消してくれたときのガッツポーズには笑えた。
TVシリーズの33話はあらすじが雑、演技も下手くそ(特に子供。今の子供は凄い演技が上手いと感じさせられた)、棒読みが目立ち感情移入できなかった。また、ハヤト隊員を助けずに、その場を立ち去る隊員には、笑った。
2022年
5月1日
劇場版ラジエーションハウス鈴木雅之窪田正孝★★★★
「原作・横幕智裕、漫画・モリタイシの同名コミックを窪田正孝主演で実写化したテレビドラマ「ラジエーションハウス」の劇場版。甘春総合病院の放射線技師・五十嵐唯織は、大好きな甘春杏がワシントン医大へ留学することになり落ち込んでいた。そんな唯織をラジエーションハウスの面々が元気づけようとする中、唯織に対し秘めた思いを抱える広瀬裕乃だけは、自身の進むべき道について悩んでいた。そんな折、離島で小さな診療所を営む杏の父・正一が危篤との連絡が入る。杏は父のもとへ駆けつけるが、ほどなくして正一は息を引き取ってしまう。父が気にかけていた患者のことが気になった杏は島に1日残ることにするが、そこへ大型台風と土砂崩れ、さらに未知の感染症が襲いかかる。杏が島で孤軍奮闘していることを知った唯織は、あることを決意する。」
テレビドラマも脚本が面白かったけど、映画化されて、さらに面白くなった感じ。全体的にテンポ感がよく、飽きるところがない。次から次へとエピソードが出てきて、登場人物の多さも気にならないほど。登場人物それぞれに見せ場があり、上手くまとめられていた。最後のキッス、それからどうなったのか、さらに気になる終わり方だった。かーめさんがもう一回みたいと言っていた。
2021年
7月22日
キャラクター永井聡菅田将暉★★
「菅田将暉と本作が俳優デビューとなる「SEKAI NO OWARI」のボーカルFukaseの共演によるダークエンタテインメント。「20世紀少年」など数多くの浦沢直樹作品にストーリー共同制作者として携わってきた長崎尚志によるオリジナル脚本を、「世界から猫が消えたなら」「帝一の國」の永井聡監督のメガホンにより映画化。漫画家として売れることを夢見て、アシスタント生活を送る山城圭吾。ある日、一家殺人事件とその犯人を目撃してしまった山城は、警察の取り調べに「犯人の顔は見ていない」と嘘をつき、自分だけが知っている犯人をキャラクターにサスペンス漫画「34」を描き始める。お人好しな性格の山城に欠けていた本物の悪を描いた漫画は大ヒットし、山城は一躍売れっ子漫画家の道を歩んでいく。そんな中、「34」で描かれた物語を模した事件が次々と発生する。主人公・山城役を菅田、殺人鬼・両角役をFukaseがそれぞれ演じる。」
午前中からダラダラと過ごしたので、午後は映画を見ようと… 何か、絶対見たい映画がないんだよね。 新撰組の燃えよ剣を見たいけど、まだ公開されてないし… キャラクターかザ・ファブル 殺さない殺し屋かで、どっちを見るかで悩んだ。 俳優的には、キャラクター、ストーリー的にはザ・ファブル 殺さない殺し屋。 興行収入ランキングを見ると、キャラクターということで決めた。 けっこう、かーめさん怖がっていた。 自分でも、不快いになるような感じだった。 映画的には面白かったけど、映像的には正直ダメダメ。 ストーリー100点だったのに… そもそも、警察、なぜ早く助けにいかない… しかも拳銃で… これ、テレビ放映されないな… ちょっぴり、ダメ映画だった〜 それにしても、夫婦50割引でいつも見ていたけど、それが2021年7月13日で終了していた。ガックリ。
2021年
6月6日
HOKUSAI橋本一葛飾北斎(青年期)柳楽優弥、葛飾北斎(老年期)田中泯、蔦屋重三郎 阿部寛★★★★★
「「富嶽三十六景」など生涯を通して3万点以上の作品を描き残したといわれる江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の知られざる生涯を、柳楽優弥と田中泯の主演で映画化。町人文化が華やぐ江戸の町の片隅で、食うこともままならない生活を送っていた貧乏絵師の勝川春朗。後の葛飾北斎となるこの男の才能を見いだしたのが、喜多川歌麿、東洲斎写楽を世に出した希代の版元・蔦屋重三郎だった。重三郎の後押しにより、その才能を開花させた北斎は、彼独自の革新的な絵を次々と生み出し、一躍、当代随一の人気絵師となる。その奇想天外な世界観は江戸中を席巻し、町人文化を押し上げることとなるが、次第に幕府の反感を招くこととなってしまう。青年期の北斎を柳楽、老年期の北斎を田中が演じ、重三郎役を阿部寛、人気戯作者・柳亭種彦役を永山瑛太、歌麿役を玉木宏をそれぞれ演じる。監督は「探偵はBARにいる」シリーズ、「相棒」シリーズの橋本一。」九十年の人生で描いた作品、三万点以上 信念を貫き通した孤高の絵師の生き様が、いま初めて描かれる【学び、その一】 時代のせいにするな! ただ「好き」を愚直に極めるべし【学び、その二】 才能は二の次、“継続”こそが最大の武器となる【学び、その三】 ブレイクに年齢は関係なし! 探求心は年を取らない【学び、その四】 権力に屈すな! 自分の居場所は自分で勝ち取る【学び、その五】 限界を決めたら終わり! 真の作品は、国境も時代も越える
薩摩藩士の五代友厚の物語『天外者』を去年見て、今度は葛飾北斎の物語を見る。 何か、実在した偉人の伝記的な物語が最近、好きになっている。 人の人生を垣間見るようで、だいだいストーリーは分かっているけど、どのようにして、そういう行動したのかと、映像を通して感じたいのかも。
有名だけど、葛飾北斎の冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏、大波の絵がどうして、あれだけ人を引きつけているのか。 どのようにして、生まれたのか… それだけでも、映画を見たいと思った。
葛飾北斎については、正直、あんまり人物像は知らない。
凄い量の作品を描いた事、晩成型で死ぬまで描き続けた事。 描くことに執念を燃やしていることぐらいか…
まだマラソンをしていたいときに、小布施に旅行をしたときに、北斎館に立ち寄った。 その時に、バスガイドが北斎の人生、絵の事について、話しをしてくれててから、興味を持ち、北斎館を見学した。 凄まじい作品に、真夏だったけど、北斎館を出たときは、寒気がしたほど凄かった。
映画は、青年期と老年期が描かれ、老年期の田中泯が演じる北斎は凄まじかった。 まさに、自分の中の北斎イメージそのもの。
北斎は調べてみると、90歳の生涯で3万点もの作品を残している。 江戸時代で90歳とすれば、超長寿。 好きな事を好きなだけしたから、長生きしたのでは…。
一つ分からないシーンがあった。 粉の塗料?を手に入れた北斎は、雨の中に出てそれを頭上から顔に落とす。 青い塗料が顔に落ち、とても常人ではないモノが乗り移ったような凄まじい表情… 何だったあのシーンは…
あと、「生首の図」はヤバイくらいの映像。 流石に、ビビる。 最後は、この絵… もうこれは最高傑作だよね。 でも、北斎は、死ぬ前に「あと5年命があったら、真の画家になっていた」と名言を残している。 とても、とても… 天才でもさらに上を目指していたとは… 久し振りに、良い映画を見て、頑張ろうと思った。
コロナだろうが、なんであろうが、状況はどうであれ、好きな事は、とことんやり続けよう。
2021年
4月25日
奥様は、取り扱い注意佐藤東弥綾瀬はるか、西島秀俊★★★★
「2017年に放送された人気テレビドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)。綾瀬はるか演じる元特殊工作員の伊佐山菜美は、自身の「ワケありの過去」を隠しながら伊佐山勇輝(西島秀俊)との結婚生活を送っていた。ドラマ最終話は、現役の公安警察であることを隠していた勇輝が帰宅した菜美に拳銃を突きつけ、幕を閉じた。放送終了後も話題騒然となった二人の結末は一体どうなったのか。衝撃が走ったラストシーンから半年が経ち、その続きが映画で描かれている(※本稿には、『奥様は、取り扱い注意』のネタバレを含みます) 。  ドラマ版で好評だったのが綾瀬のアクション。綾瀬はほぼスタントなしでキレのあるアクションを披露し、正義感の強い菜美が問題を解決していく爽快なストーリーと相まって視聴者を魅了した。もちろん視聴者を惹きつけたのはアクションシーンだけではない。主婦として菜美が見せる可愛らしい笑顔や問題に立ち向かう彼女のキリッとした表情、イキイキとした台詞回しなどから、平凡な生活を夢見つつもスリルを求めてしまう菜美の心情が伝わり、お互いに素性を隠す菜美と勇輝の関係にハラハラさせられた。  日曜劇場『天国と地獄 ?サイコな2人?』(TBS系)でも綾瀬は“入れ替わり”という設定を見事に演じ、事件を追う刑事の時は実直さを、容疑者の時には狂気を感じさせる妖艶さで、視聴者を物語へ引き込んでいた。さまざまな役に染まりきる綾瀬の演技力の高さは、劇場版『奥様は、取り扱い注意』ででもフルに発揮されている。  劇場版では、小さな地方都市で新しい生活を始める二人の姿があった。だが二人は桜井久実と裕司に名前を変えており、物語冒頭から序盤にかけて、菜美はどこか悄然とした面持ちだ。実は、半年前の出来事がきっかけで菜美は記憶喪失に。予告映像では銃を片手にしたアクションシーンが目立っていたが、一体どういうことなのか。 ドラマ最終話で勇輝が撃ったのは菜美ではなく、彼らの家に侵入した外国人工作員だった。勇輝と菜美は協力して侵入者達と戦うが、敵の工作員が撃った銃弾が菜美の左のこめかみをかすり、菜美は倒れてしまう。菜美は一命をとりとめたものの記憶を失い、“桜井裕司”の妻・“久実”として穏やかな日々を送っていた。  “久実”は、かつて菜美が望んでいた生活を送り、やわらかな笑顔を見せるのだが、どこか浮かない顔をしている。それはまるで何かを抑え込んでいるように見えた。物語が進む中で、菜美は途中で記憶を取り戻すも、勇輝との生活のために記憶喪失の「フリ」をしていたことが明かされる。どうりで笑顔が息苦しく見えたわけだ。記憶喪失の「フリ」をやめ、ありのままの自分で勇輝の前に現れた菜美は、ドラマ版以上にイキイキとしていた。綾瀬の緩急のある演技に脱帽する。  スケールアップしたアクションシーンは迫力満点で、ドラマ版でも話題を呼んだ菜美と勇輝が本音をぶつけ合いながら戦う“夫婦喧嘩”も健在だった。しかし、「(菜美が)協力者にならなければ、お前の手で始末しろ」と言われていた勇輝は、ドラマ最終話同様、菜美に銃口を向けることになる。「愛してるなら、殺して」と、まっすぐ勇輝を見つめる菜美の目元がたまらない。綾瀬の表情は“久実”の時とは全く異なり、菜美が何を求めて生きているのかがひしひしと伝わってくる。  勇輝は菜美の胸を撃ち抜くが、致命傷には至らなかった。「愛している」と言う勇輝に、声に出さず「愛している」と返す菜美。この時、菜美は勇輝にだけ分かるように、胸を撃ち抜いても死なない場所を示していた。映画の終わり、異国の地で暮らす菜美の胸には勇輝に撃ち抜かれた傷跡が残っている。菜美はその跡をどこか愛おしそうに見つめながら、対岸にやってきた追っ手の車を見て悠々とその場を立ち去った。勇輝を愛しながらも、スリルのある生活を求め続けることを決めた菜美の姿はあまりにも魅力的だった。  丁寧に張り巡らされた伏線や菜美の思いが、後半になって一気に進むのが面白かった今作。今後、菜美と勇輝が再会するかどうかは分からない。けれど、小さな地方都市に一人残った勇輝が最後に見せた安心したような笑顔と、異国の地にいる菜美の清々しく悠然とした姿から、お互いに愛しているからこそ選んだ最善の別れなのだと考えている。」
テレビドラマの時から好きだった。続編が映画化されると知り、楽しみにしていた。キレのあるアクション、面白かった。アクションは代役を立てていないとは・・・ 
2021年
1月30日
花束みたいな恋をした土井裕泰有村架純、菅田将暉★★★
「東京ラブストーリー」「最高の離婚」「カルテット」など数々のヒットドラマを手がけてきた坂元裕二のオリジナル脚本を菅田将暉と有村架純の主演で映画化。坂元脚本のドラマ「カルテット」の演出も手がけた、「罪の声」「映画 ビリギャル」の土井裕泰監督のメガホンにより、偶然な出会いからはじまった恋の5年間の行方が描かれる。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦と八谷絹。好きな音楽や映画がほとんど同じだったことから、恋に落ちた麦と絹は、大学卒業後フリーターをしながら同棲をスタートさせる。日常でどんなことが起こっても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。」
こういうラブストーリー、映画じゃなくても・・・とも思われるが結構、名作なのか。恋に発展する展開、微妙に別れに繋がる発展する瞬間が表現出来ていた。2015年からの5年間、実際の出来事・キーワードが出で来て、主人公達の時間の流れが効果的で自然に感じさせる。恋愛あるあるが頻繁に沢山出てきて飽きさせない。二人の恋の始まりに、夢中になって大学も就活もサボって彼氏の部屋のベッドに入り浸り食料がなくなって3日目に外に出るとか。恋愛初期にあるあるかも。二人の愛の終わりの始まりに、焼きそばパンの美味しいパン屋さんが閉店になって麦にLINEで報告する絹。返事は「駅前のパン屋で買えばいい」共感が欲しい女性の気持ちとのすれ違いあるあるの場面。そして、最後のファミレスで、いつもの2人の席に若いカップルが座り、昔の自分たちと同じようなやり取りを始める。この時点ですでに絹は別れを決めている。麦の気持ちはまだ吹っ切れていないまま。それを聞いた麦「別れたくない、まだやれるんじゃないか」という思いが自らの中で断たれ瞼を閉じて涙を流す。中々、表現だった。 有村架純のかわいさが作品にさらに良くさせている。ファーストキスの後に一言「こういうコミュニケーションは頻繁にやりたいです」これ言われてみたい。
2021年おとなの事情 スマホをのぞいたら光野道夫東山紀之、常盤貴子、益岡徹、田口浩正、木南晴夏、淵上泰史、鈴木保奈美★★
「ある出来事をきっかけに結びついた3組の夫婦とひとりの独身男性。彼らは年に一回集まって友情を育んでいた。ところがある参加者の発言がきっかけで「スマホに届くメールと電話のすべてを全員に公開する」ゲームを始めることに。後ろめたいことは何もないと言いながらも全員がスマホが鳴らないことを祈っている。なぜなら、そこにいる誰もが“絶対に知られたくない秘密”を抱えていたから! スマホに着信があるたびにパーティは修羅場と化していき、7人は想像もしなかった“決断”を迫られる!」
設定は面白いのだが、映画を見て、少しカックリ。でも、笑える部分もあり。
2020年
12月30日
STAND BY ME ドラえもん 2八木竜一-★★
「国民的アニメ「ドラえもん」初の3DCGアニメーション映画として2014年に公開され、大ヒットを記録した「STAND BY ME ドラえもん」の続編。前作から引き続き監督を八木竜一、脚本・共同監督を山崎貴が担当し、原作漫画の名エピソード「おばあちゃんのおもいで」にオリジナル要素を加えてストーリーを再構築。前作で描かれた「のび太の結婚前夜」の翌日である結婚式当日を舞台に、のび太としずかの結婚式を描く。ある日、優しかったおばあちゃんとの思い出のつまった古いクマのぬいぐるみを見つけたのび太は、おばあちゃんに会いたいと思い立ち、ドラえもんの反対を押し切りタイムマシンで過去へ向かう。未来から突然やってきたのび太を信じて受け入れてくれたおばあちゃんの「あんたのお嫁さんをひと目見たくなっちゃった」という一言で、のび太はおばあちゃんに未来の結婚式を見せようと決意する。しかし、未来の結婚式当日、新郎のび太はしずかの前から逃げ出してしまい……。大人になったのび太の声を前作から続いて妻夫木聡が担当し、おばあちゃん役は宮本信子が務めた。」
何か、物足りなさを感じた映画だった。STAND BY ME ドラえもん 2を見に行った。 本当は流行に乗って鬼滅を見ようとしたけど、ハマると走る時間が無くなると思い、ドラえもん。 ストーリーは、おばあちゃんにお嫁さんのしずかちゃんを見せようと、未来に行くが、肝心の大人ののび太が結婚式を逃げ出すとというもの。 しずかちゃんを、よく呆れずに信じてくれているな〜と思ったが・・・ 映画を見ながら、自分の子供の頃を思いだす。 自分にも、幼馴染みの女の子がいた。 よく子供の頃は遊んだ。 一つ年上の女の子。 一時期、隣りの家に住んでいた。 一つ屋根の下に二世帯が住んでいた。 家族ぐるみで、お風呂も小6まで一緒に入っていたような・・・ しずかちやんの入浴シーンをのび太が覗いてしまうような事がシーンがあるが、STAND BY ME ドラえもん 2を見に行った。 本当は流行に乗って鬼滅を見ようとしたけど、ハマると走る時間が無くなると思い、ドラえもん。 ストーリーは、おばあちゃんにお嫁さんのしずかちゃんを見せようと、未来に行くが、肝心の大人ののび太が結婚式を逃げ出すとというもの。 しずかちゃんを、よく呆れずに信じてくれているな〜と思ったが・・・ 映画を見ながら、自分の子供の頃を思いだす。 自分にも、幼馴染みの女の子がいた。 よく子供の頃は遊んだ。 一つ年上の女の子。 一時期、隣りの家に住んでいた。 一つ屋根の下に二世帯が住んでいた。 家族ぐるみで、お風呂も小6まで一緒に入っていたような・・・ しずかちやんの入浴シーンをのび太が覗いてしまうような事がシーンがあるが、覗いたらいけないんだという事に思ったが、一緒にお風呂に入っている分には良いのだという勘違いをしていた。 子供の頃から一緒にいるので、家族同然で、好きとか嫌いとか勘定はなかった気がする。 その子から、自転車の乗り方を教えてくれた。 補助輪をつけたままでずっと走っていたら、補助輪取った方が良いよと言われたが、補助輪を取ったら恐いので、ずっとそのままでいると言ったら、その子が恐い顔で、そのままではダメと言って、スパルタで教えてくれた。 それから、数年後、その子を自転車の後ろに乗せて、5kmぐらい先の大きな本屋さんに行ったことがあるが・・・ その子から初めてバレンタインチョコをもらった。 最初「チョコレートをあげる」と、駄菓子に行ったが、チョコよりも、他の物が欲しくなり、チョコ以外の物を選ぶと、その子がチョコじゃないとダメと言われ・・・ 自分は「何で、誕生日でもないのに買ってくれるの?」と聞くと、「何でもない」と言われ、あまり食べたくないチョコを買ってもらった。 後で、その日の事を覚えていたら、バレンタインデーだったことに気づく。 その頃は、そういう日があるとは思っていなかった。 隣同士なので、母の怒鳴り声もその子の家に筒抜けてしまう。 母が、おねしょした自分、大声で怒鳴ったら、自分は「暑いから汗をかいたんだよ」と言い訳していたのを、その子にバレてしまったことも・・・ いつ頃だったか、家族同士でどこかに出かけたときに、信号待ちの時に、その子が抱きついてきて、急に「好き、大好き」と言われ、ドキッとしたことがある。 母親にその姿を見られたときには、バツが悪かったが・・・ いつかは、その子と結婚するのかな〜という気持ちがあったかもしれない。 自分が中学生になり、高校生になり、その子と疎遠になる。 新築の家に移り住んだのも関係があるような気がする。 新築の家に、自分の部屋に「(自分が読んでいる)本を読ませて」とその子が遊びに来たけど、自分は本をゆっくり読ませるために、外に遊びに行ったことを思いだす。 自分のベットに座り、だいぶ長い時間、読んでいたような・・・ 本当は、本を読みたいのではなく、自分と話したいからと思ったり・・・ 自分が大学の時だったか、社会人になったその子が、同じ銀行で働く人と付き合っている事を知る。 いつも車で迎えに来る男の人の顔を見たら、何か、自分に似ているような雰囲気を持っていた。 その子は、その人と結婚したようで、新婚旅行は北海道だった。 母が、その北海道のお土産、白い恋人を一個だけ持って、その頃には自分は東京に住んでいたけど、母は上京してきた。 母は自分の本当の気持ちを知っていたと思ったりする。 当時は、子供だったので、好きだという気持ちが分かっておらず、ずっと一緒にいると思っていた。 何か、映画を見ながら、色々と思いだしてしまった。自分にも、幼馴染みの女の子がいた。 よく子供の頃は遊んだ。 一つ年上の女の子。 一時期、隣りの家に住んでいた。 一つ屋根の下に二世帯が住んでいた。 家族ぐるみで、お風呂も小6まで一緒に入っていたような・・・ しずかちやんの入浴シーンをのび太が覗いてしまうような事がシーンがあるが、そのシーンで覗いたらいけないんだという事に気くのだが、一緒にお風呂に入っている分には良いのだという勘違いをしていた。 子供の頃から一緒にいるので、家族同然で、好きとか嫌いとか感情はなかった気がする。 その子から、自転車の乗り方を教えてくれた。 補助輪をつけたままでずっと走っていたら、補助輪取った方が良いよと言われたが、補助輪を取ったら恐いので、ずっとそのままでいると言ったら、その子が恐い顔で、そのままではダメと言って、スパルタで教えてくれた。 それから、数年後、その子を自転車の後ろに乗せて、5kmぐらい先の大きな本屋さんに行ったことがあるが・・・ その子から初めてバレンタインチョコをもらった。 最初「チョコレートをあげる」と、駄菓子に行ったが、チョコよりも、他の物が欲しくなり、チョコ以外の物を選ぶと、その子がチョコじゃないとダメと言われ・・・ 自分は「何で、誕生日でもないのに買ってくれるの?」と聞くと、「何でもない」と言われ、あまり食べたくないチョコを買ってもらった。 後で、その日の事を覚えていたら、バレンタインデーだったことに気づく。 その頃は、そういう日があるとは思っていなかった。 隣同士なので、母の怒鳴り声もその子の家に筒抜けてしまう。 母が、おねしょした自分、大声で怒鳴ったら、自分は「暑いから汗をかいたんだよ」と言い訳していたのを、その子にバレてしまったことも・・・ いつ頃だったか、家族同士でどこかに出かけたときに、信号待ちの時に、その子が抱きついてきて、急に「好き、大好き」と言われ、ドキッとしたことがある。 母親にその姿を見られたときには、バツが悪かったが・・・ いつかは、その子と結婚するのかな〜という気持ちがあったかもしれない。 自分が中学生になり、高校生になり、その子と疎遠になる。 新築の家に移り住んだのも関係があるような気がする。 新築の家に、自分の部屋に「(自分が読んでいる)本を読ませて」とその子が遊びに来たけど、自分は本をゆっくり読ませるために、外に遊びに行ったことを思いだす。 自分のベットに座り、だいぶ長い時間、読んでいたような・・・ 本当は、本を読みたいのではなく、自分と話したいからと思ったり・・・ 自分が大学の時だったか、社会人になったその子が、同じ銀行で働く人と付き合っている事を知る。 いつも車で迎えに来る男の人の顔を見たら、何か、自分に似ているような雰囲気を持っていた。 その子は、その人と結婚したようで、新婚旅行は北海道だった。 母が、その北海道のお土産、白い恋人を一個だけ持って、その頃には自分は東京に住んでいたけど、母は上京してきた。 母は自分の本当の気持ちを知っていたと思ったりする。 当時は、子供だったので、好きだという気持ちが分かっておらず、ずっと一緒にいると思っていた。 何か、映画を見ながら、色々と思いだしてしまった。
2020年
12月12日
天外者(てんがらもん)田中光敏三浦春馬★★★★
「江戸末期、ペリーが来航し日本に激震が走る中、大勢の侍に命を狙われる五代才助、後の友厚と坂本龍馬が全速力で駆け抜けていく。この時、新しい時代の到来を察知し日本の未来を見据える二人の人生が重なり始めた。攘夷か、開国か、国は大きく揺れていたが、内輪揉めには目もくれず、世界に目を向ける五代。遊女のはると出会い自由な夢を見たいという思いに突き動かされた彼は、誰もが夢見ることのできる国をつくるため、坂本龍馬、岩崎弥太郎、伊藤博文らと志を共にする。2020年に急逝した三浦春馬が、薩摩藩士・明治政府役人を経て商都・大阪の基礎を作った実業家・五代友厚を演じた歴史群像劇。天外者とは、鹿児島の方言で“すごい才能の持ち主”のこと。五代の盟友・坂本龍馬を『ひるなかの流星』の三浦翔平、後に三菱財閥を築く岩崎弥太郎をミュージシャンの西川貴教、伊藤博文を『小さな恋のうた』の森永悠希が演じる。監督は、『利久にたずねよ』『海難1890』の田中光敏。」
土曜日に少し時間があったので、映画を見に行った。 天外者(てんがらもん)とは、鹿児島では、すごい才能の持ち主という意味らしい。 てんがらもんとは言わず、自分では、でんかーもんと言っていたような。 自分では、お利口という意味にとらえていたんだけど・・・ 薩摩藩士の五代友厚の物語。 正直、あんまり、五代友厚は興味は無かったのだけど、本当は坂本龍馬が出ているという事で、どういう繋がりがあるかという興味で見に行く。 映画館で、天外者を調べると、三浦春馬の最後の主演映画となった作品というのを知る。 自分的に、三浦春馬は凄い良い演技をするという印象。 惜しい人を亡くしたと思いも強い。 序盤に遊女が身投げしようとするところを「命を粗末にするな」と助ける三浦春馬。 どんな思いだったのだろう。 味方がおらず、嫌われ者の五代友厚。 岩崎弥太郎が代表として質疑をするシーンは、何か友情を感じ、良かったな〜 そして、最後の最後、亡くなったときに友厚を慕う4500人の弔問客には、凄い良かった。、 最後、エンドロール後に三浦春馬を偲ぶテロップが流れると、劇場内に拍手が少し巻き起こった。 本当に良い俳優を失った喪失感が残った。 素晴らしい立ち回り、これ以上ない演技力、歴史的背景とかは分からなくても、スッと映画の中に入り込めた。 剣裁きは、コロナの自粛中に、練習していたと聞いた。 良い映画だったな〜
2020年
10月10日
浅田家!中野量太二宮和也★★★★☆
「父、母、兄、自分の4人家族を被写体に、“家族がなりたかったもの”“家族でやってみたいこと”をテーマに様々なシチュエーションでコスプレして撮影、ユニークな《家族写真》を世に送り出した写真家・浅田政志。普通の家族が、消防士、バンドマン、レーサー、極道、ラーメン屋……等々、全力でなりきった姿を収めた写真集「浅田家」は、思わず笑みがこぼれる仲睦まじい家族の光景として好評を博し、写真界の芥川賞ともいわれる第34回木村伊兵衛写真賞(2008年度)を受賞しました。本作は、この「浅田家」と、東日本大震災の津波で泥だらけになった写真を洗浄し元の持ち主に返すボランティア活動に参加した浅田政志が、作業に励む人々を約2年間にわたって撮影した「アルバムのチカラ」の2冊の写真集を原案に、『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)で、第41回報知映画賞作品賞、第40回日本アカデミー賞優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞ほか、その年の映画賞を総なめにした中野量太監督が、実話に基づき独自の目線で紡いだオリジナルストーリー作品です。写真家・浅田政志を主人公に、彼の人生と彼を支えた家族をユーモアたっぷりに温かく描き、なぜ彼が“家族”というあまりにも身近な存在を被写体として選んだのか、そして撮り続けるのか。一人の写真家の人生を通して《家族の絆》《写真が持つチカラ》を色濃く映し出します。主人公・浅田政志を演じるのは、クリント・イーストウッド監督作『硫黄島からの手紙』(06)で国内外に鮮烈な印象を残し、『母と暮せば』(15)で第39回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞、『検察側の罪人』(18)で第43回報知映画賞助演男優賞、第42回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した、二宮和也。今作では実在の人物に初挑戦。無茶で自由奔放ながらどこか許せてしまう人間味溢れるキャラクター・政志を、圧倒的な存在感と演技力で魅せます。共演に、『悪人』(10)、『怒り』(16)、『家族はつらいよ』シリーズなど、好青年から殺人犯まで幅広い役に常に全身全霊で挑む、妻夫木聡。『悪人』で第34回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、『怒り』では第40回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。確かな演技力で日本映画界を支えてきた妻夫木が、やんちゃな弟・政志を温かく見守る心優しい兄・幸宏を演じます。その他、政志の父役に、平田満、母役に風吹ジュン、政志の幼なじみの若奈役に黒木華、写真洗浄のボランティアで政志が出会う東北の大学院生・小野役に菅田将暉など、日本映画界を代表する超豪華俳優陣が集結しました。」
ニノ、演技が上手い。家族っていいな〜と思わせる映画だった。
2020年
9月6日
瀬々敬久菅田将暉・小松菜奈★★★★
「1998年にリリースされた中島みゆきのヒット曲「糸」をモチーフに、菅田将暉、小松菜奈演じる平成元年に生まれた男女の18年間を生活者からの視点から見た平成史とともに描いていく、瀬々敬久監督作品。平成元年生まれの高橋漣と園田葵。北海道で育ち、13歳の時に出会った2人は初めての恋をするが、葵は母親に連れられて北海道を去ってしまう。8年後、21歳になった漣は、友人の結婚式のため訪れた東京で葵との再会を果たす。しかし、漣は北海道でチーズ職人、葵は東京、沖縄へと自分の世界を広げ、2人は別の人生を歩み始めていた。さらに10年の時が流れた平成最後の年、2人は運命の糸によってふたたびめぐり会うこととなる。漣役の菅田、葵役の小松のほか、斎藤工、榮倉奈々、山本美月、倍賞美津子、成田凌、二階堂ふみ、高杉真宙らが顔をそろえる。」【あらすじ 高橋漣と園田葵は、13歳の時に北海道・美瑛の花火大会で出会い、初めての恋をする。二人とも平成元年生まれである。漣は、葵がお弁当を作って来てくれたサッカーの試合の日に「葵ちゃんが好きだ」と帰り道で初めて告白し、翌日美瑛の丘で待ち合わせの約束をする。 しかし、次の日、葵は美瑛の丘には現れなかった。一家で夜逃げ同然で行方をくらませてしまったのだ。葵の友達の後藤弓から札幌にいることを知り、探し出した葵は、母親の恋人から虐待を受け続けており、殴られた跡を隠すために眼帯をしていた。 事情を知った漣は葵を守るために逃避行を決行し、列車で函館の近くまで行く。しかし、無人のキャンプ場のロッジで一晩過ごしただけで、翌朝にはあっけなく警察に発見され、二人は引き離されてしまう。その後、葵は母親に連れられ東京に引っ越ししてしまって、蓮とは会えないままになっていた。 それから8年後、漣は友人の竹原直樹と弓の結婚式に出席するために上京し葵と再会する。弓が渋谷で偶然に大学生になった葵と会って式に招待していたのだ。ずっと想っていた葵と会ったのに、漣はお互いの近況とか、たわいもない話しかできなかった。 会場を去ろうとする葵を漣が追いかけるが、葵は「漣くんに会えてよかった」とだけ言って、交際中のファンドマネージャーの水島大介の高級車の助手席に乗り込んだ。それを見て、漣は再会にひそかな期待をした自分に失望し北海道に戻っていく。 美瑛のチーズ工房で働く漣は、東京から帰った後、どこか沈んだ気持ちを同じ職場の先輩の桐野香に感づかれてたことがきっかけになって、付き合い始めることになり、やがて結婚を考えるようになる。 漣は香と入籍するための手続きで、美瑛の町役場に行き、そこで偶然に葵と再会する。葵は、母親の生活保護の通知を受けて、美瑛に帰ってきたが、消息がつかめず役場に来ていた。 親戚はいないか漣に聞かれて、葵は函館に伯父が住んでいるということを思い出す。そして漣と一緒に行った函館の伯父の所で、母親が亡くなっていたことを知る。 葵は東京では、生活費や学費のためにキャバクラで働いており、高木玲子と出会い友人となる。水島ともこの店で出会い、学費や生活の面倒を見てもらっていたが、リーマンショックの影響で水島の事業は破綻し、沖縄に逃げてしまう。葵は水島を追いかけて沖縄までやって来て、「今度は私があなたの面倒を見る」と水島に言う。しかし、水島は突然、葵の前から消える。 もう沖縄にいる意味もなくなり、他に居場所もなくなった葵は玲子から誘われ、シンガポールに行き、ネイルサロンで働き始める。しかし、玲子がお客と揉めて殴られる事件が起こり、店の経営者は玲子を解雇する。 葵は、玲子をかばう形で店を辞め、ネイリストの派遣会社を起業し、玲子と共同経営者になる。「AOI & REI」と名付けた会社は順調に成長していたが、玲子が会社の金を不動産に投資して騙され、銀行から勝手に多額の借金までしてしまい、葵は万策尽きて会社を清算し、日本に帰ることになる。 一方、漣は香から妊娠を告げられるが、その後まもなく腫瘍が見つかったことも告げられる。周囲は子供を諦めることを勧めるが、香は出産を優先し、腫瘍の治療は出産後と決めてしまう。そして生まれた長女は結と名付けられる。 それから3年、香のガンは再発しなかった。結も3歳まで順調に成長して、家族で幸せに暮らしていた。香は結に「泣いている人や悲しんでる人がいたら、抱きしめてあげられる人になってね」と言い聞かせる。しかし、それからまもなくガンが再発し、香は帰らぬ人となる。 その後、漣の作ったフロマージュ・フレが東京のミシュラン三つ星のレストランのシェフに認められていた。漣は8年間も応募し続けた「チーズ国際コンクール」ではなく、失敗作と思われたチーズが世界に認められるなんて自分らしいとしみじみ思っていた。 そして、平成も最後の日。 日本に帰ってきていた葵は、村田節子の家に向かっていた。子供の頃の葵がご飯を食べさせてもらっていた節子の「子ども食堂」の記事をスマホで見つけて、二度と訪れるつもりのなかった美瑛に来ている。 節子が食卓に並べた食事を葵が口にしたとたん「このご飯が一番美味しい」と節子に言い、肯く節子から「お帰り」と優しい口調で言われて、葵は涙があふれ出した。泣いている葵の背中を結がそっと抱きしめた。「泣いている人がいたら抱きしめてあげなさい」って、いつもお母さんに言われてたからと話しかける結に葵が「いいお母さんだね」と涙をぬぐいながら答える やがて、帰ってきた漣に結がさっきの女性の話をすると、漣は、その女性が葵であることに気付いて「子ども食堂」の方へ駆け出そうとするが、途中で立ち止まってしまう。その漣の背中に、香のしぐさのように、結がどんぐりを投げた。 漣はその瞬間走りだす。どこか遠くから「行けよ、漣」という声が聞こえた気がした。】
中島みゆきさんの名曲「糸」をモチーフにした映画。映画の途中、中島みゆきの曲が流れ感動的。この波瀾万丈の二人、2時間では、収まりきれない。ファイト!のカラオケも良かった。でも、今の時期、カラオケに行けない。
2020年
3月13日
Fukushima 50若松節朗佐藤浩市★★★★
「2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故で、未曾有の事態を防ごうと現場に留まり奮闘し続けた人々の知られざる姿を描いたヒューマンドラマ。2011年3月11日午後2時46分、マグニチュード9.0、最大震度7という日本の観測史上最大となる地震が起こり、太平洋沿岸に押し寄せた巨大津波に飲み込まれた福島第一原発は全電源を喪失する。このままでは原子炉の冷却装置が動かず、炉心溶融(メルトダウン)によって想像を絶する被害がもたらされることは明らかで、それを防ごうと、伊崎利夫をはじめとする現場作業員や所長の吉田昌郎らは奔走するが……。現場の最前線で指揮をとる伊崎に佐藤浩市、吉田所長に渡辺謙という日本映画界を代表する2人の俳優を筆頭に、吉岡秀隆、安田成美ら豪華俳優陣が結集。「沈まぬ太陽」「空母いぶき」などの大作を手がけてきた若松節朗監督がメガホンをとった。」
ともっちさんが3月11日に津波の映像を見ると具合が悪くなるというメンタルの弱さでも、見に行った映画が気になり、自分も翌々日に見に行く。今、コロナ騒動で日本が大変な時期に、福島原発で起こった大変な出来事。奇跡的ではあるが、命をかけた必死で食い止め、乗り越えられたのは、コロナも乗り越えられる勇気を見たような気がする。それにしても現場の人々が、どれほど必死で具体的な行動をしていたのか、そしてそこから一歩離れた本店と官邸が、現場の足を引っ張るようなことを、かなり鈍感に行っていたのかが、名優たちの迫真の演技でわかったような・・・
2020年
3月12日
パラサイト 半地下の家族ポン・ジュノソン・ガンホ★★★
「「殺人の追憶」「グエムル 漢江の怪物」「スノーピアサー」の監督ポン・ジュノと主演ソン・ガンホが4度目のタッグを組み、2019年・第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルムドールを受賞した作品。第92回アカデミー賞でも外国語映画として史上初となる作品賞を受賞したほか、監督賞、脚本、国際長編映画賞(旧外国語映画賞)の4部門に輝くなど世界的に注目を集めた。過去に度々事業に失敗、計画性も仕事もないが楽天的な父キム・ギテク。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる母チュンスク。大学受験に落ち続け、若さも能力も持て余している息子ギウ。美大を目指すが上手くいかず、予備校に通うお金もない娘ギジョン… しがない内職で日々を繋ぐ彼らは、“ 半地下住宅”で 暮らす貧しい4人家族だ。“半地下”の家は、暮らしにくい。窓を開ければ、路上で散布される消毒剤が入ってくる。電波が悪い。Wi-Fiも弱い。水圧が低いからトイレが家の一番高い位置に鎮座している。家族全員、ただただ“普通の暮らし”がしたい。「僕の代わりに家庭教師をしないか?」受験経験は豊富だが学歴のないギウは、ある時、エリート大学生の友人から留学中の代打を頼まれる。“受験のプロ”のギウが向かった先は、IT企業の社長パク・ドンイク一家が暮らす高台の大豪邸だった??。パク一家の心を掴んだギウは、続いて妹のギジョンを家庭教師として紹介する。更に、妹のギジョンはある仕掛けをしていき…“半地下住宅”で暮らすキム一家と、“ 高台の豪邸”で暮らすパク一家。この相反する2つの家族が交差した先に、想像を遥かに超える衝撃の光景が広がっていく。 」
韓国映画は初めて。最初から最後まで展開が読めず面白かった。最初はコメディ、後半はホラーになった。「計画を立てると必ず人生は思い通りにはいかない。だから無計画がいいのだと」この言葉が、中々良い。
2019年
10月23日
イエスタデイダニー・ボイルヒメーシュ・パテル★★★★
「売れないシンガーソングライターのジャックが 音楽で有名になるという夢をあきらめた日、 12秒間、世界規模で謎の大停電が発生─。 真っ暗闇の中、交通事故に遭ったジャックが、昏睡状態から目を覚ますと… あのビートルズが世の中に存在していない! 世界中で彼らを知っているのはジャックひとりだけ!? ジャックがビートルズの曲を歌うとライブは大盛況、 SNSで大反響、マスコミも大注目! すると、その曲に魅了された超人気ミュージシャン、エド・シーランが 突然やって来て、彼のツアーのオープニングアクトを任されることに。 エドも嫉妬するほどのパフォーマンスを披露すると、 ついにメジャーデビューのオファーが舞い込んでくる。 思いがけず夢を叶えたかに見えたジャックだったが─。 」
TOHOシネマズのポイントが6ポイントたまっていたので、無料で見ることが出来た。何か、映画は凄い良かったわけでもなく、でも、こころに残る映画だった。見終わった後は、気持ちいい気持ちになった。ビートルズは、考えてみれば、昔、聴いていた事もあるけど、そんなに知っているわけでもない。ただ、ビートルズ、最高〜っと呼ぶべき音楽。やっぱり、名曲はいつ聴いても名曲。また、ビートルズ聴いてみようって気持ちになった。ビートルズがいない世界という奇妙な展開から、主人公のジャックがビートルズの歌を自分で作ったかのように披露する。たちまちスーパースターになる。それだけのSFぽい内容と思いきゃ、何か、人生を考えさせられるような・・・ エド・シーランとの10分間で名曲作り対決も良かった。「Tザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」を簡単に作ったように出されたら、勝つのは当たり前。また楽屋にリズとレオという男女が訪ねてきて、その二人は、ジャック「ビートルズをこの世界に残してくれてありがとう。ビートルズがいない世界はとても退屈だ」と伝え、非難せずむしろ感謝していた。非難していたら、ビートルズの評価は落ちていたと思う。それぼと、ビートルズは最高。最後は、素人のジョン・レノンに「幸せになる 秘訣を教えてやろう。愛する女に愛を伝え、ウソをつかずに生きていくことだ」とジャックに。ジャックは、エド・シーランのサプライズのライブで真実を暴露し、しかもプロポーズする。そうきたか〜という展開。でも、悪くない。本当、気持ち良い終わり方だった。普通、盗作だったことが分かったら、非難轟々なんだけど・・・  日本と違うな・・・
2019年
8月1日
天気の子新海誠醍醐虎汰朗(森嶋帆高)・森七菜(天野陽菜)★★
「都立神津島高校の1年生・森嶋帆高(もりしま ほだか)は家出して東京本土にやってくるが、ネットカフェ暮らしも数日で残金が尽きてしまい、上京するフェリーで出会ったライターの須賀圭介を頼る。圭介は姪の夏美と2人だけの零細編集プロダクションを営んでおり、雑誌『ムー』などで記事を書いていた。帆高は住み込み・食事付きの条件に惹かれ、そこで働くようになる。 2021年(令和3年)夏の関東地方では、長期間にわたって雨の日が続いていたが、その状況でも晴天を呼ぶ「100%の晴れ女」がいるという都市伝説が流れていた。帆高はある事件から天野陽菜(あまの ひな)という少女と出会うが、彼女こそがその晴れ女で、祈るだけで短時間・局地的にだが確実に晴れ間を呼び寄せる能力を持っていた。 陽菜は小学生の弟・凪(なぎ)と二人だけで暮らしており、彼女が金に困っている様子をみた帆高は、晴れ女の能力で商売をすることを提案し、依頼用ウェブサイトを作る。「晴れ女」は次第に評判を呼び、順調に仕事を増やしていくが、神宮外苑花火大会を晴れにする依頼でテレビ放映されてしまい、依頼殺到により「晴れ女」は休業することになる。帆高が家出少年として家族から届け出がされていたうえ、彼が偶然本物の拳銃を拾ってしまっていたことから、刑事が陽菜や圭介のもとを捜査に訪れる。そして子供2人だけの天野家には児童相談所が介入することになり、姉弟が引き離されることを恐れた陽菜と凪は、帆高とともに3人で逃げ出す。 その夜ホテルに泊まった3人は、インスタント食品やカラオケで楽しい一夜を過ごす。しかし能力の代償として、陽菜の身体は次第に薄く透明になっていた。最終的に人柱として彼女が犠牲になることで異常気象が収まるという伝承のとおり、その夜に陽菜の身体は消えてしまう。 翌朝、刑事がホテルの部屋に踏み込んできて、凪は児童相談所へ、帆高は池袋警察署へと送られるが、二人ともそれぞれ脱走し、陽菜が晴れ女の能力を得た神社があるという代々木の廃ビルへと向かう。一方、陽菜が人柱となったことで天候は回復し、2か月ぶりの晴天が東京を照らしていた。警察の追跡のなか、夏美や圭介や凪の助けで神社にたどり着いた帆高が鳥居をくぐると、はるか上空へとワープし、積乱雲の上に囚われていた陽菜を救い出すことができた。2人が地上に戻ると元通りの豪雨が東京を覆い、それから止むことなく3年降り続き、東京を水没させた。逮捕されたのち保護観察となって島に戻っていた帆高は、大学進学を機に、いまだ雨の降りやむことのない東京で新生活をはじめ、3年ぶりに陽菜と再会を果たす」
正直、あまり面白くはなかった。よく映像が綺麗で、出来た映画だけど、何かそれだけ。君の名より、ずいぶん評判が良いが、自分的には、あんまり。ヒロインがなぜ晴れ女になったか、必然性がわからない。それに、警察って、子供なのに、簡単に取り逃がすものなのか
2019年
1月28日
マスカレード・ホテル鈴木雅之木村拓哉★★☆
「現場に不可解な数字の羅列が残される殺人事件が3件発生する。警視庁捜査一課の刑事・新田浩介(木村拓哉)は、数字が次の犯行場所を予告していることを突き止め、ホテル・コルテシア東京で4件目の殺人が起きると断定する。だが、犯人の手掛かりが一向につかめないことから、新田が同ホテルの従業員を装って潜入捜査を行う。優秀なフロントクラークの山岸尚美(長澤まさみ)の指導を受けながら、宿泊客の素性を暴こうとする新田。利用客の安全を第一に考える山岸は、新田に不満を募らせ......」
本も読んでいたし、犯人役も分かっていたので、安心して見ていられた。ほんのちょい役にも名の通ったキャストを使い、贅沢な出演者だった。明石家さんまも友情出演していたようで、自分は気がつかなかった。犯人がいる部屋に気づいた描写がなかったのは、残念。見ていれば分かるが、セリフとして入れた方が良かったのかも。本を読んでいたから分かったのだけど・・・
2018年
9月20日
カメラを止めるな!上田慎一郎濱津隆之★★★★
「監督・俳優養成の専門学校「ENBUゼミナール」のシネマプロジェクト第7弾となる異色ゾンビムービー。オムニバス『4/猫 −ねこぶんのよん−』の一作を担当した上田慎一郎が監督と脚本と編集を務めた。ゾンビ映画を撮っていたクルーが本物のゾンビに襲われる様子を、およそ37分に及ぶワンカットのサバイバルシーンを盛り込んで活写する。出演者は、オーディションで選ばれた無名の俳優たち。人里離れた山の中で、自主映画の撮影クルーがゾンビ映画の撮影を行っている。リアリティーを求める監督の要求はエスカレートし、なかなかOKの声はかからず、テイク数は42を数えていた。その時、彼らは本物のゾンビの襲撃を受け、大興奮した監督がカメラを回し続ける一方、撮影クルーは次々とゾンビ化していき……。」当初は都内2館の上映だったが口コミで評判が広まり、全国で拡大公開していった。見に行きたいと思い、何とか見に行けた。前半、B級映画をずっと見せられてる。それでも気がつけば息を止めていた。これで終わりかと思ったが、これが布石だった。 後半で、とうやって映画を作られていったかを見せていくが、カメラが下からずっと定点撮影されていったのは、カメラマンが転んだからとか、何度も何度も後半、オノを持った女の子がゾンビとなった彼を切らずに、間延びしたのは、最後のシーンを取るための時間稼ぎだったとか・・・ なんか不自然な動き、発言、カメラワークはそういうことかと感心する。ポンが何度も聞こえた理由とかも分かって、面白かった。
2018年
8月28日
銀魂2 掟は破るためにこそある 福田雄一小栗旬、菅田将暉
「空知英秋による人気コミックを小栗旬主演&福田雄一監督のタッグで実写映画化し、2017年の邦画実写でナンバーワンの大ヒットを記録した「銀魂」の続編。原作の「真選組動乱篇」と「将軍接待篇」を融合させたストーリーが展開される。金欠で家賃も払えない万事屋の3人は、ついにアルバイトをすることを決意。しかし、バイトに行く先々で天下の将軍様と遭遇する羽目に。同じ頃、内紛に揺れる「真選組」はかつてない危機に見舞われていた。それはやがて将軍をも巻き込む陰謀へとつながり、江戸中で大騒動が勃発。万事屋と銀時も最大の危機に立ち向かうことになる。主人公の坂田銀時を演じる小栗のほか、菅田将暉、橋本環奈ら豪華主要キャストがそろって続投。銀時を始めとしたよろず屋の面々は今日も家賃を稼ぐためにバイトに精を出すが、ことごとく将軍と係わりあってしまう。一方、銀時たちのライバルのはずの真撰組では突如土方がヘタレオタクになってしまうという事件が起きる」千歳空港で見た。時間潰しだったけど、時間潰しでなければ、かなり損した気分。
2018年
8月1日
劇場版コード・ブルー −ドクターヘリ緊急救命−西浦正記山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介★★★
「地下鉄トンネル崩落事故から3か月後、旅立ちの時が迫る藍沢たち。その旅立ちが「別れ」を意味することに気づきながらも、彼らは10年間を共にした互いへの思いを抱えたまま、日々を過ごしていた。しかしそんな彼らの思いに構うことなく、出動要請が入る。「空」と「海」で未曾有の大事故が連続発生。史上最悪の現場に、彼らはいかに立ち向かうのか。そしてその先に、答えはあるのか−。」かたせ梨乃のアルコール依存症、かなりうまい。まさか、ナイフが頭に突き刺さっているとは… 内容的には、映画にする必要なく、特番のスペシャルドラマ的で良いのでは?と思う。薄っぺらい感動が沢山ありの、 コード・ブルー見ていたら、楽しめたのかも
2018年
5月25日
恋は雨上がりのように永井聡小松菜奈・大泉 洋★★★
「陸上競技に打ち込んできたが、アキレス腱のけがで夢をあきらめざるを得なくなった高校2年生の橘あきら(小松菜奈)。放心状態でファミレスに入った彼女は、店長の近藤正己(大泉洋)から優しい言葉を掛けてもらったことがきっかけで、この店でアルバイトを始めることにする。バツイチ子持ちである上に28歳も年上だと知りながらも、彼女は近藤に心惹(ひ)かれていく。日増しに大きくなる思いを抑え切れなくなったあきらは、ついに近藤に自分の気持ちを伝えるが……。清野菜名さん、磯村勇斗さん、葉山奨之さん、松本穂香さん、濱田マリさん、戸次重幸さん、吉田羊さんらも出演している」予告で小松菜奈が走る姿が格好良すぎで、観る気になった。45歳と高校2年の恋物語は後付けで、あらすじは後から知る。こんなにも率直に告白されたら・・・ 嬉しいはずなのに、彼女の人生を考えてしまう。 そして自分。 冴えない人生、小説家を目指していた夢を、親友に叶えられて、親友にさえも連絡を取ろうとしない。 かなりの年上と言うより、おじさんと女子高生との関係。 自分なら、不器用に、彼女の心を傷つけて、断ってしまうだろう。 大人の態度は取れないだろうな・・・ 真っ直ぐな気持ち、羨ましくもあり、今は苦手な気持ち。 映画で、親友との関係がいいと思った。 憧れからライバルに、ライバルが自分の成長をうながす。 とにかく、もう小松菜奈の走りが気に入って見に行った映画だけど、残念なのは、トラックでの走り。 やっぱり、作られた走りだったのが、残念。 その反面、、ズームフライが出できたのには、感動した。 「普段、読書をしない橘さんが図書館に来たということは、どこかで、橘さんを呼んでる本があるかもしない」 その言葉が印象的だった。 本にも出会いがある。
2017年
11月23日
ミックス。石川淳一新垣結衣と瑛太のW主演★★★★
「幼いころには天才卓球少女として名をはせた富田多満子(新垣結衣)は、恋愛と仕事に挫折して帰郷する。亡き母が経営していた卓球クラブは赤字に陥り、活気もなく部員もさえない面々ばかり。しかし多満子は、クラブを再建し自分を捨てた元恋人ペアを倒すため、元プロボクサーの萩原久(瑛太)とペアを組み、全日本卓球選手権の混合ダブルス部門に出場することを目指す。」結婚記念日にかーめさんと見る。「逃げるは恥だが役に立つ」「リーガールハイ」「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」とドラマから、新垣結衣がお気に入りになった。それで、映画を見る気になった。卓球シーンは最後になるにつれて、盛り上がった。謎の中国人の夫婦は最高だった。卓球も凄くて「休憩する時は、死ぬときあるよ」は最高に面白かった。瑛太はぶっきらぼうだったが「一生懸命生きているやつを笑うなよ」のセリフは良かった。新垣結衣がコミカルに、時にはひたむきに、リーガールハイの時のような感じで、映画の中で見せる表情が良い。
2016年
9月16日
君の名は。新海誠アニメ★★
「1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが……。」は男と女が入れ替わって、ありきたりな話に、彗星が加わった感じ。やっぱり、こういう入れ替わりは、大林監督の"尾道"三部作「転校生」が最高傑作。それを見ているので、どうも、この君の名の感動が薄れてしまう。ラストで、瀧と三葉がお互いを見つけながらすれ違いを続けたあげく、最後にようやく「出会う」場面、ここで感動させるんだな〜と思った。
2016年
9月10日
シン・ゴジラ庵野秀明・樋口真嗣長谷川博己★★★
「東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。その後、海上に巨大不明生物が出現。さらには鎌倉に上陸し、街を破壊しながら突進していく。政府の緊急対策本部は自衛隊に対し防衛出動命令を下し、“ゴジラ”と名付けられた巨大不明生物に立ち向かうが……。」リアル感が満載。日本にもじゴジラが現れたら・・・と考えさせられる。日本の政治の意思決定のあり方、課題・問題点、日米やその他海外諸国の関係等、映像を通して、伝えられていた。怪獣映画と言うより社会派の映画だった。映像も凄い。政治や会議に焦点が当てられていたけど、テンポも良く、スピード感があって凄い面白かったけど、評判も良く、期待が大きいだけあったけど、少し期待外れ。テンポの良さは凄い好きなんだけどね。冒頭から、無人のクルーザー発見、アクアライン崩落、閣僚会議の最中にゴジラの尾がテレビに映ったりと、ウカウカしていると見逃してしまうように、一気に見せる。特撮も、市街地を歩くゴジラ、人間の距離間、これまでにない自衛隊の戦略的な攻撃、人間が1人でもいると攻撃できなかったりするリアルさ。電車爆弾は、数多い種類が一斉にゴジラに向かって走ってゆく。進化するゴジラも見物だった。クレーンを使った攻撃も難か、原始的で面白かった。ただ、あまりにも期待が大きすぎたせいで・・・『日記の感想 休日出勤のご褒美に、映画を見に行った。 凄い今、評判で、何回も見ている人もいるらしい。 感想を書いてしまうと、今から見る人に悪いので、書かないけど・・・ 自分的には、評判になるほど、面白くなかった。 確かに、テンポも良く、映像も凄いと思ったけど・・・ なんだろう・・・ 自分が望んでいたのは、昔のゴジラだろうか・・・ 小さい頃に見ていたゴジラ・・・ 何か、凄い恐いイメージがあったんだけどね。 モノが壊されていく恐さがあるけど、その部類の恐さではなく、何と言ったら良いのだろう・・・ 未知の生物の恐さが、もっと表現されても良いような・・・ 個人的評価は、★三つ。 期待が大きすぎたせいで、マイナス部分が目立ってしまい、低評価になった。 とは言うものを楽しませてもらったけどね。』
2016年
2月5日
信長協奏曲松山博昭小栗旬★★★★
「戦国時代にタイムスリップした高校生・サブロー(小栗旬)は、奇しくも同じ顔をした織田信長(小栗二役)と出会い、信長として生きることになってしまう。はじめは逃げ腰だったサブローであったが、戦の惨状を目の当たりにするにつけ、織田信長として生きる覚悟を決め、戦のない世をつくろうと思い始める。 歴史音痴のサブローは、史実を知らないまま、桶狭間、上洛、金ヶ崎、浅井朝倉との戦い……と歴史通りのことを成して、ついに安土城を完成させた。これで天下統一も間近と思った矢先、ふと手にした歴史の教科書で自分(=織田信長)がもうすぐ死ぬ運命にあることを知る。 信長を狙う敵は多い。彼を怨んで暗殺の機を窺う秀吉(山田孝之)や、彼に嫉妬する本物の信長・明智光秀(小栗旬)も虎視眈々と彼の寝首をかこうと狙っていた。光秀は、自ら信長の座を手放したにも関わらず、恒興(向井理)をはじめとする家臣の信頼や妻・帰蝶(柴咲コウ)の愛を勝ち得ているサブローに憎しみを抱くようになっていたのだ。 死が迫りくる中、信長は運命に抗い、生き抜こうと決意。その思いの表れとして、帰蝶との結婚式を企画する。その場所は京都・本能寺。それを知った秀吉は、光秀に本能寺で信長を討つことを提案するのだった・・・。 刻一刻と戦況は激しくなっていく。信長は歴史を変え、平和な国を築くことができるのか!? 1582年、本能寺で彼を待ち受けるものとは・」2014年10月から12月に放送されて人気を博した、石井あゆみの漫画を基にしたテレビドラマの劇場版。前々から見に行きたかった。ネットで予約する時に、夫婦どちらかが50歳以上だと割引になり、1800円×2人が2200円になると知り、すぐに予約。前半、テレビの方を忘れて、しかも、人間関係が入り組んで分かりにくかったけど、本能寺が出てくるあたりから、人間関係がはっきりしてきた。秀吉は、光秀を親を殺され憎んでいた。それで、秀吉は、光秀を帰蝶を殺すと脅して信長を殺させ、光秀を殺し、秀吉が天下を取ろうとして、本能寺に向かう。結局、光秀は信長を逃がし、秀吉が罪を償おうとする光秀を殺す。信長は、光秀となり、最後、秀吉に殺される。史実に忠実そうだけど、そうきたか…という感じ。それにししても、信長、ドラマよりかなり成長していた。斬りまくっていた。最後は好きな終わり方だった。パソコンで帰蝶を見ているサブローの顔が良かったな〜 ちょっと気になったのは、スマホのバッテリー、普通は持たないんだけどね。充電出来ないと思うし…
2015年
10月10日
図書館戦争 THE LAST MISSION佐藤信介岡田准一と榮倉奈々★★★★
「川浩の人気小説シリーズを映画化して好評を博した『図書館戦争』の続編。本作では前回の図書防衛バトル「小田原・情報歴史図書館攻防戦」から1年半後を舞台に、図書隊とメディア良化委員会との前代未聞の戦闘の行方を追い掛ける。前作に引き続き佐藤信介が監督を務め、田中圭や栗山千明ら豪華キャストも再集結。榮倉演じるヒロインの成長はもとより、激しいアクションも見どころ」最新作『図書館戦争-THE LAST MISSION-』の公開(10月10日)に先駆け、シリーズ第1作『図書館戦争』とドラマスペシャル「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」が、10月4日と5日に2夜連続テレビ放送された。最初は図書館での戦争なので、あんまり面白くないかと思ったけど、これが中々… テレビでの放送が面白く、見に行くことにした。今回は、アクションシーンが凄かった。日本映画も捨てたものではない。また、原作を読みたくなった。
2014年
7月7日
超高速!参勤交代本木克英佐々木蔵之介★★★★
「江戸時代、8代将軍・徳川吉宗の治世の享保20年(1735年)。磐城国の小藩・湯長谷藩の藩主・内藤政醇は、1年間の江戸での勤めを終えて湯長谷に帰国した。ところが、それから間もなく江戸屋敷に居るはずの江戸家老・瀬川が、江戸幕府老中・松平信祝の命令を携えて政醇の前に現れる。その命令とは、帰国を果たしたばかりの政醇に対し、「5日のうちに再び参勤交代せよ」というものであった。信祝は湯長谷藩が所有する金山に目をつけ、金山を手に入れようと無理難題をふっかけて、湯長谷藩を取り潰そうと企んでいた。石高1万5000石の湯長谷藩には、4年前の飢饉の影響もあって蓄えがなく、参勤するための費用がない。家臣たちからは「幕府に直訴する」「賄賂を贈って許しを乞う」など意見が二分して話がまとまらない。これに対し、政醇は家臣と領民を守るために、あえて理不尽な参勤を受け入れることに決め、家臣一の智恵者である家老・相馬兼嗣に意見を求めた。相馬は、少人数で山中を走り抜け、幕府の役人の監視のある宿場のみ日雇い中間を揃えて大名行列を組むという案を挙げ、早速準備に取り掛かった。その日の夜、政醇と相馬のもとに、一匹狼の忍び・雲隠段蔵が現れ、「自分を山中の道案内人として雇ってくれ」と言い出した。胡散臭い段蔵をいぶかしむ相馬に対し、政醇はあっさり快諾し、一行に加えることにした。翌日、政醇以下の湯長谷藩一行総勢7名は、段蔵の先導の元江戸に向けて出発した。一方、政醇が参勤することを知った信祝は湯長谷藩一行を亡き者にするため、配下の忍び衆を刺客として差し向けた。」けっこう面白かった。個性的なキャラクターが皆、生きていたような気がする。西村雅彦、コミカルな役やらせたら最高に面白い。♪えっさ ほらさ ♪えっさ ほらさと走る姿が、何かトレランをしたくなる気分にさせられる。いわきから江戸まで五日間で走れるのかと試したくなった。特に笑ったのは、少ない行列を多く見せる為に先頭が最後尾に戻るというもの。湯長谷藩の優しさ人情味で、飢饉の際に近隣の藩を助けたことが後に恩返しとして絶望的な状況を好転させたり、仲間を信じて助け合いながら一丸となって困難に立ち向かおうとする姿勢に裏切りを企てた忍者も心を入れ替えたりする。
2014年
5月3日
アメイジング・スパイダーマン2マーク・ウェブアンドリュー・ガーフィールド★★★
「スパイダーマンとしてニューヨークの平和を守るピーターは、恋人グウェンとすごす日々を満喫していた。しかし同時に、彼女の亡き父親ジョージと交わした「彼女を危険に巻き込まないために別れる」という約束を果たせず苦しんでいた。そんなピーターを見かねたグウェンは、彼と別れることを決意する。一方、オズコープで働く電気技師のマックスは、街の送電システムを設計した優秀な男だったが、その冴えない風貌と性格から誰からも好かれず、自身の命を助けてくれたスパイダーマンに異常な執着を見せていた。ある夜、彼は作業中の事故で電気人間(エレクトロ)になってしまい、その力をコントロールできず街を破壊してしまう。これを止めに来たスパイダーマンに名前を覚えられていなかったことや、自分とは違い人々から愛されている姿に嫉妬した彼は、スパイダーマンの命を狙うようになってしまう。そしてその頃、オズコープのCEOであるノーマンが死去。彼の息子であり、ピーターの旧友であるハリーがニューヨークに戻り、オズコープの新CEOに着任する。しかし、彼も父同様に不治の病に侵されており、その命は残り少ないものだった。彼は父が残した過去の研究データから、治療するにはスパイダーマンの血液が必要だという結論に達するが、それはあまりにもリスクが高すぎるため、ピーターはスパイダーマンとして血液の提供を拒否する。これによりスパイダーマンを憎むようになったハリーは、エレクトロと共謀して彼の抹殺に動き出す」まさかのヒロインが死んでしまうのにはビックリだった。アメリカはこんな映画を作るんだ〜と斬新な感じ。終わったと思ったら、エンディング音楽の後に少し、次回作の予告みたいなのが… 意味は分からなかったけど、凄い楽しみに…
2013年
3月23日
ボクたちの交換日記内村光良伊藤淳史と小出恵介★★★★
「放送作家・鈴木おさむのベストセラー小説「芸人交換日記 〜イエローハーツの物語〜」を、ウッチャンナンチャンの内村光良が映画化。お笑いに情熱を傾けてきたものの、結成12年目になっても売れない芸人コンビの生活と苦悩を描く。夢と現実のはざまでもがくお笑い芸人の葛藤を、伊藤淳史と小出恵介が熱演。彼らを支える重要な役どころを、長澤まさみ、木村文乃、川口春奈、佐々木蔵之介が演じる。あらすじ: 甲本孝志(小出恵介)と田中洋平(伊藤淳史)はお笑いコンビ「房総スイマーズ」を結成して12年目だが、いまだに売れる気配がない。コンビの将来について膝を突き合わせて話すことをしてこなかった二人だったが、彼らはもう30歳。お笑いに情熱を傾け続け、相方と一緒に成功したいと願いつつも後がない二人は、互いに本音を語り合うべく交換日記を始める」内村光良の監督だし、何かなめて見ていたけど、最後の方は感動。映像内のコントのネタも違和感なく、すんなりと見れて、面白かった。夢を追い続けるのは難しい。でも、追い続けていたい。もし、夢を諦めてもいい時があるとしたら、その夢を諦めてでも幸せにしたい人ができた時。何か、グッときた。
2012年
11月11日
北のカナリアたち阪本順治吉永小百合★★★
「湊かなえの連作ミステリー「往復書簡」(幻冬舎刊)に収められている「二十年後の宿題」を原案に、吉永小百合主演、阪本順治監督で描くヒューマンサスペンス。日本最北の島・礼文島と利尻島で小学校教師をしていた川島はるは、ある事件で夫を失う。それをきっかけに島を出てから20年後、教え子のひとりを事件の重要参考人として追う刑事の訪問がきっかけとなり、はるはかつての生徒たちに会う旅へ出る。再会を果たした恩師を前に生徒たちはそれぞれの思いを口にし、現在と過去が交錯しながら事件の謎が明らかになっていく。脚本を「北の零年」の那須真知子が担当。撮影は「劔岳 点の記」の木村大作」北海道の札幌シネマフロンティアで観る。かなり重いテーマだった。後輩と見終わって、二人ともブルーになっていた。満席の中、最後、すすり泣く人たちも多かった。過去、現代と繰り返すシーンが混乱して、わからない場面も多かった。雪の小屋での血だらけになったてたのは、なぜだったのだろう。吉永小百合が、ああいう役をやったら、凄いハマり役だな〜という気がした。吉永小百合、犯人隠匿の罪に問われないのだろうかとか、疑問にもなった。舞台の礼文島、昔、観光したことがあるので、懐かしくなった。利尻山の美しい姿が良かった。実は、観光の時は、利尻山は見ることができなかったので、感動だった。
2012年
9月16日
踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望本広克行織田裕二★★★
「2012年12月、湾岸署が管轄内で行われている国際環境エネルギーサミットの警護で慌ただしい中、その会場内で誘拐事件が発生、数時間後に被害者は射殺体で発見された。捜査会議が開かれるが、使用された拳銃が警察が押収した物の一つだと発覚したことから、その隠蔽のため、全ての捜査情報を鳥飼に文書として報告し、所轄には極秘状態という異例の捜査体制となる。捜査本部はある一人の男性を被疑者に仕立てて事態収束を図るが、青島はそんな上層部達の不審な動きに気付いていく。そんな中、第二の殺人事件が発生、被害者が当時交渉課課長時代の真下も関わった6年前の誘拐殺人事件の被告で無罪判決を受けていたことが判明する。一方、独自に動いていた青島は鳥飼の策により辞職勧告を下され、室井も事件の捜査本部長の任に就いた後に青島の責任を取る形での辞職が決定されてしまう。そして真下の息子が誘拐される第三の事件が発生。警察手帳を取り上げられてしまった青島は、室井の命令を受けて人質救出・犯人逮捕に奔走する。そして捜査本部を率いる室井は本庁・所轄問わずに集められた情報から事件の真相へと近づいていく。」缶ビールが面白かった。そして、最後に、すみれがバスで倉庫に突撃するシーン、そこまでする必要があったのか、凄いメチャメチャな感じがした。最後と言うわりには、青島とすみれの関係はどうなるのだろうか、気になった
2012年
7月16日
BRAVE HEARTS 海猿羽住英一郎伊藤英明★★★★★
「海上保安官だった仙崎大輔は後輩の吉岡とともに、海難救助のエキスパートである特殊救難隊に所属していた。大輔は妻の環菜との間に二人目の子供を授かり、吉岡はキャビンアテダントの美香という恋人ができるなど、公私ともに充実していた。しかし美香の搭乗するジャンボ旅客機のエンジンが炎上、飛行がこんな状況に陥ってしまう。総合対策室の下川救難課長は最後の選択肢として、東京湾への着水を提案。ジャンボ機が浮かんでいられるのはわずか20分。大輔たちはその間に300名を超える乗客乗員を救出することができるのか」凄い良かった。今回は、仙崎のシーンは少なく、吉岡とその恋人がメイン。仙崎は水上着水を提案したり、機長を励ましたりのシーンで目立っていた。リアルな飛行機の救出では、手に汗握り、飛行機嫌いになるほどだった。
2012年
1月21日
ALWAYS 三丁目の夕日´64山崎貴吉岡秀隆★★★★★
「昭和39年(1964年)。オリンピック開催を控えた東京は、ビルや高速道路の建築ラッシュとなり、熱気に満ち溢れていた。そんな中、東京下町の夕日町三丁目では、5年前と変わらず、個性豊かな住民たちが元気に暮らしていた。小説家の茶川竜之介(吉岡秀隆)は、ヒロミ(小雪)と結婚し、高校生になった古行淳之介(須賀健太)と3人で仲良く生活している。茶川商店の一角は改装され、ヒロミがおかみを務める居酒屋「新山藤」となった。ヒロミは身重で、もうすぐ家族が一人増える様子。だが茶川は「冒険少年ブック」の看板作家として連載を続けているが、新人小説家の作品に人気を奪われつつあった。編集者の富岡(大森南朋)から「もっと新しい雰囲気で」と言われ、茶川はますますスランプに陥っていく。一方、鈴木則文(堤真一)とその妻・トモエ(薬師丸ひろ子)、一人息子の一平(小清水一揮)、住み込みで働く星野六子(堀北真希)が暮らす鈴木オートは、順調に事業を拡大し、店構えも立派になった。六子にも後輩の従業員ができ、厳しく指導をする姿はすっかり一人前。彼女無しでは鈴木オートの仕事は回らないほどであった。そんな六子は、毎朝おめかしをして家を出て行く。それは、通勤途中の医者・菊池孝太郎(森山未來)とすれ違い、朝の挨拶をかわすためだった。六子のほのかな恋心を温かく見守るのは、大田キン(もたいまさこ)。そして小児科医・宅間史郎(三浦友和)は、今日も町の人のために診療を続けている。そんな折、茶川が隠していた、とある電報をヒロミが見つけてしまう…」先週1作目を見て、昨日は続を見て、そして公開初日の今日、3作目を見た。1作目より2作目、2作目より3作目の方が面白い感じ。今回の主な話しは、六子の結婚と淳之介の独立。六子が菊地との一泊二日のバカンス旅行が鈴木社長にバレて、大激怒する場面がかなりおかしかった。淳之介が、茶川の作家としての立場を脅かす人気作家だったとは… 茶川と父親、淳之介と茶川、茶川が淳之介に対して、父親としての愛情を同じようにするという場面が泣けてきた。中々、良かった。考えてみれば1964年って、自分が生まれた年なんだよな〜
2011年
7月11日
プリンセス・トヨトミ鈴木雅之堤真一★★★
「1615年の大阪夏の陣で断絶したはずの豊臣家の末裔(まつえい)が今も生きつづけ、大阪の男たちは400年もの間その秘密を守り続けていた。国家予算が正しく使われているかを調査する会計検査院の精鋭3人は、ふとしたことからその真実を知ってしまい、大阪の公共機関や商業活動など、あらゆる機能が停止する一大事件に巻き込まれていく」原作を読み終わり、公開が15日に終わるというので、今日、見に行った。正直、原作を読んでいて良かった。映画だと、消化されていなかったような。それにしても、通天閣周辺、御堂筋あたりがだれ一人いないというのは、見ごたえあった。原作とは、配役の男女が入れ替わっていた。
2011年
6月12日
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら田中誠前田敦子★★★★
「川島みなみは東京都立程久保高校2年生。7月の半ばに、病に倒れた親友で幼なじみの宮田夕紀に頼まれ野球部のマネージャーになった。彼女はマネージャーになる時に、「野球部を甲子園に連れて行く」という目標を立てるが、監督や、やはり幼なじみでキャッチャーの柏木次郎を始めとする部員らの反応は冷めたものだった。事実、全国屈指の激戦区である西東京地区を勝ち抜くことは、現在の程高の実力では到底無理で、甲子園出場など夢のまた夢だった。さらに部内でも部員のやる気のなさや、監督の加地とエースピッチャー浅野との確執など問題が山積していた。だが、逆境になるほど闘志を燃やすタイプの彼女は、諦めるどころかやりがいを感じていた。まずはマネージャーのことを理解しようと、書店で「マネジメント」の本を探すみなみは、店員に薦められるままにドラッカーの『【エッセンシャル版】マネジメント〜基本と原則〜』を購入する。実は起業家や経営者のための本だったことを知り、「確認してから買うんだった!」と後悔する羽目になったが、「せっかく2,100円も出して買ったんだし……」と気を取り直し、初めは参考程度に読み進める事にする。しかしその途中本文にあった「マネジメントに必要な唯一の資質は真摯さ」という言葉に衝撃を受け、なぜか号泣してしまう。その後、彼女はこの本の内容の多くが野球部の組織作りに応用できると知り、次第に夢中になっていく。こうしてマネージャー(この場合は組織や団体、機関の管理者)の資質、組織の定義付け、マーケティングやイノベーションの重要性など、『マネジメント』を通じて様々なことを学んだ彼女は、自分が「マネージャー」となって野球部をマネジメントできないものかと考え、夕紀や加地、後輩マネージャーの文乃、部員で『マネジメント』を愛読している二階らに協力を仰ぎ、『マネジメント』で学んだことを野球部の運営に当てはめ、部をより良くしていく方策を次々と実践していく。『社会に対する貢献』を視野に入れた彼女のマネジメントは、野球部のみならず同校の柔道部や家庭科部等、程高の他のクラブにも好影響を与えていく。程高野球部が打ち出した「ノーバント・ノーボール」作戦は、後に高校野球にイノベーションを起こし、「程高伝説」と呼ばれるまでになる。しかし決勝戦を前に、突然の悲劇がみなみを襲う…」ピーター・F・ドラッガーの名著「マネジメント」を高校野球に使ったアイデァは面白いが、その解説に書店での説明は何となく浮いた感じ。映画は、感動的で、終盤は涙が出そうになる。こういう、弱小野球部が、どんどん強くなっていくという成りあがりドラマは好きな方だ。
2011年
5月1日
八日目の蝉成島出井上真央★★★★
「不実な男を愛し、子供を身ごもった女、野々宮希和子。母となることが叶わない絶望の中、同時期に男の妻が女の子を出産したことを知る。「赤ちゃんを一目見たい、見たらけじめがつけられる…」夫婦の留守宅に忍び込み、ベビーベッドで泣いている赤ん坊を見た瞬間、希和子は思わず子供を抱えて家を飛び出していた。刹那的な逃亡を繰り返し、絶望と幸福感の中で疑似親子となった二人。しかし逃亡生活は、4年で終止符を打つ。……優しい母親だと思っていた人は、誘拐犯だった。4歳の少女の、血のつながった両親との普通の生活はこの事件によって一変する。誰にも心を許せず、両親とわだかまりを抱いたまま大学生になった秋山恵理菜は、ある日、自分が妊娠したことに気づく。相手は、希和子と同じように、家庭を持つ男だった。幼い頃一緒にいた女友達に励まされ、自分の過去と向き合うために、かつて母と慕った人との逃亡生活を辿る恵理菜。最後の地、小豆島で恵理菜が見つけた衝撃の真実とは?」かなり、重いテーマである。暗くなってしまうところだけど、永作博美、井上真央の迫真の演技が良く、また、小池栄子もいい味を出しており、凄い良い映画になっていた。冒頭の裁判のシーンで誘拐犯の謝罪は無く、本当の夫妻に感謝を無表情に述べていたので、誘拐犯に嫌悪感が抱いていたけど… 本当の母親は、娘が歌ってほしい「おほしさまのうた」を歌えず、誘拐犯を恨んでしまい、娘との間も関係が悪くなる。いつのまにかに、本当の母親よりも、母親らしい誘拐犯に共感していくのが不思議。終盤、誘拐犯と薫との小豆島の幸せな暮らしのなかで、誘拐犯の「いろんなきれいなものを一緒に見よう」と薫に言うのがジーンときた。親の愛について、考えさせられた。小豆島の映像も映画で見れて良かった。映画的に、タイトルの「八日目の蝉」の八日目が気になり、さらに良い映画になった。
2011年
2月12日
あしたのジョー曽利文彦山下智久★★★
「2011年2月11日より東宝系で公開の実写映画。昭和40年代を舞台に原作の少年院での丈と力石との出会いから宿命の対決までが描かれる。出演は『映画 クロサギ』の山下智久。山下はプロボクサー並みのトレーニングを行い、約10キロの減量と体脂肪率を10%近く落とすなど、過酷なスケジュールの基で撮影に挑んだ。力石役の伊勢谷友介も実生活での減量を実施、水を求める有名なシーンでも数日前から殆ど飲まず食わずで撮影に臨んでいる」丹下段平役の香川照之は、自分的には納得はできない。白木葉子役の香里奈は、そのものかと思ったほど適任だった。
2011年
1月22日
ソーシャル・ネットワークデヴィッド・フィンチャージェシー・アイゼンバーグ★★★
『2003年秋。ハーバード大学2年生のマーク・ザッカーバーグはボストン大生の恋人のエリカと口論になり、「アンタがモテないのは性格がサイテーだからよ」と言われて振られてしまう。怒ったマークは酔った勢いも手伝ってブログに彼女の悪口を書き並べ、さらにハーバード大のコンピュータをハッキングして女子学生の写真を集め、親友のエドゥアルド・サベリンの協力の下で女の子の顔の格付けサイト「フェイスマッシュ」を立ち上げる。サイトは瞬く間に話題となり、公開から2時間で2万2000アクセスを記録するが、4時間後には大学側に潰されてしまう。後日、理事会に呼び出しを食らったマークは半年の保護観察処分を受け、大学中の女学生全員から嫌われ者となる。そこへ、ボート部に所属するエリート学生であるキャメロン&タイラー・ウィンクルボス兄弟とその友人のディヴィヤ・ナレンドラはマークの優れたプログラミング能力に目を付け、「名誉挽回のチャンス」と称し、「harvard.eduドメイン」に群がる女と出会うことを目的としたハーバード大生専用のコミュニティサイト「ハーバード・コネクション」の制作協力を依頼する。これにヒントを得たマークはエドゥアルドをCFOとして1000ドルの融資を受けてソーシャル・ネットワーキングサイトの制作に取り掛かり、2004年初頭、「ザ・フェイスブック」が誕生する』正直、主人公の心情がほとんど描かれておらず、あまり面白いと思わなかった。ただ、流行りのソーシャル・ネットワークということだけだった
2011年
1月22日
僕と妻の1778の物語星護草?剛★★★★
「SF作家の朔太郎〈サク〉(草?剛)と銀行に勤める妻・節子(竹内結子)は高校1年の夏休みに初デートをして以来、16年経った今でも仲睦まじい同い年の夫婦。ロボットの人形や宇宙船の模型を飾った書斎でSF世界に思いを巡らせながら、日々の創作活動に励むサクを節子は誰よりも理解し、誇りに思っていた。しかし、SF小説自体の人気が下降線をたどる中、サクは編集者の新美(陰山 泰)から恋愛小説を書くよう勧められる事態に直面する。現に、サクと同期にデビューした作家であり、彼の友人でもある滝沢(谷原章介)はSFから恋愛小説に転向し、今や人気絶頂の売れっ子として妻の美奈(吉瀬美智子)共々豊かな暮らしを送っていた。 ある日、節子はふいに腹痛をおぼえる。妊娠の兆候かもしれないと病院を訪れた節子は、直ちに手術を受けることに。サクが駆けつけた時には、すでに手術は終わり、節子はたくさんの管につながれた状態で眠っていた。そして、サクは外科医の松下(大杉 漣)から、節子が大腸がんに冒されていると聞かされる。余命はあと1年――。宣告を受けたサクは事実を胸にしまい込み、抗がん剤治療を始めることになった節子に「必ず治る」と笑顔で告げる。そんな節子の病室には、娘の身を案じる母・晴子(風吹ジュン)も見舞いに訪れていた。 退院後、節子を手助けしようと家事に挑戦するも、洗濯物も満足に干せず、作った料理も真っ黒に焦がしてしまうサク。「僕に何ができるだろう?」そう考え始めた彼は、退院の際に松下から聞いた言葉を思い出す。「楽しい時間を持って下さい。笑うことで免疫力が上がることがあるそうです」。節子を失いたくないサクは、がん細胞を撃退できるような、笑える小説を書こうと決意。毎日1編、原稿用紙3枚以上の短編を書き、節子を毎日笑わせることにする。 こうして、世界でたったひとりの読者のために1日1話を書き綴る日々が始まる。しかし、最初のうちは笑わせるどころか、「これ、エッセイじゃない」と言われてしまう始末。それでも書き続けるサクは、ほどなくして節子を笑わせられるように。その笑顔を見ることで、彼自身も心からの幸福を感じていく。 余命を告げられてから1年、宣告が現実になることはなかった。1日1話の執筆が1周年を迎えた日には、滝沢夫婦や新美が開いてくれたお祝いのパーティーを楽しむこともできたサクと節子。しかし、2年、3年と経つにつれ、節子の容態は少しずつ確実に悪化していく。そんな中、サクは滝沢から「書き続けることで、節子が死に向かう現実から目を背けているだけではないか」と指摘され、気持ちをぐらつかせ始めるが……。 サクが書き続ける物語は、病に蝕まれた節子の体に奇跡をもたらすことができるのか?日に日に体力を奪われながらも、懸命に生きようとする節子の想いとは?そして、物語が1778話に達した時、サクはどんな恋愛小説もかなわない愛の言葉を綴ることになる」作品は、一番最初に読んだSF小説『白い不等式』の作家・眉村卓の実話をもとにした作品。この実話、学生時代に知っていた。その頃、自分も小説を書いていたので、自分もやってみたけど、一日なら可能でも、それが毎日、1778日も続くとは… しかも、奥さんが重い病気で、アイディアを考えようとする集中力は凄い思った。絶対に見に行こうと思っていた。 「笑うと免疫力が上がることがある」というので、笑わせようと小説を書く。自分ならどう一日一日をその人に過ごせるだろうか… 夫婦の愛を感じた。癌で大切な人を失う作品だけど、夫婦間の温かさを感じるせいか、それが悲しい話しではないような気がする。こういう幸せな夫婦でありたい。草?と竹内の演技も良かった。草?にか出来ない演技だと思う。映画が終わった後、シクシクと泣いている声が聞こえてきた。ジーンときてしまった。
2010年
12月1日
SPACE BATTLESHIP ヤマト山崎貴木村拓哉★★★★
「西暦2199年、突如侵攻してきた謎の敵・ガミラスによって、人類はその存亡の危機に瀕していた。人類の大半は死滅し、生き残ったものも地下生活を送っていた。ある日、地球へカプセルか落下してきた。それは惑星イスカンダルからの通信カプセルで、そこに行けば、放射能浄化装置があるという。人類最後の希望を乗せて、最後の宇宙戦艦“ヤマト”がイスカンダル目指して旅立つ。しかし、行く手にはガミラスの艦隊が待ち構えていた」ヤマト世代にはたまらない映画。懐かしさ満点のヤマトで、意外とまとまっていた気がする。森雪との恋愛シーンは、あっけなく結ばれてしまうのは、少し興ざめした。宇宙でのバトルシーンには、日本映画としては見ごたえあった。
2010年
7月5日
踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!本広克行織田裕二★★★
「空港が近く、高速道路や変電所などのライフラインもあるお台場はテロリストの標的になっていた。その対策のため、湾岸署は高度なセキュリティシステムが導入された新湾岸署への引越し作業に追われていた。新湾岸署の開署式まであと3日。部下の夏美や和久らと引越し作業に取り組む青島。そんな引越しの真っ最中に湾岸署管内で次々と事件が発生する。金庫破りやバスジャック、さらには湾岸署から拳銃が盗まれ連続殺人事件へと発展していく―。特別捜査本部が設置され、青島は管理補佐官の鳥飼と捜査を開始するが、必死の捜査もむなしくついには湾岸署が占拠されてしまう。開署式を翌日に控えた湾岸署員は、ヤツらを解放し被疑者を確保できるのか?」面白かったのだけど、何だろう… 何か物足りなさを感じたのは、いかりや長介がいないからだろうか… 今回、甥が出てきたけど、和久のノートというアイデァには、面白さを感じた。
2010年
6月29日
告白中島哲也松たか子★★★★
「女教師・森口悠子の3歳の一人娘・愛美が、森口の勤務する中学校のプールで溺死体にて発見された。数ヵ月後、森口は終業式後のホームルームにて「私の娘はこの1年B組生徒二人に殺されたのです」と衝撃の告白をし、ある方法にてその二人の生徒に復讐する。そして4月、クラスはそのまま2年生に進級。犯人のひとりAはクラスのイジメの標的になっていた。そして、もうひとりの犯人Bは登校拒否し、自宅に引きこもっていた…」湊かなえさんの原作を三分の一、読んでいた。映画化されているので、どんな映画になっているのかと、気になっていた。でも、小説は途中。映画を見るか、どうかと判断に苦しむところだけど… でも、今日、会社が半日、休めたので、妻と見に行く事にした。感想は、まだ見ていない人のために、詳しく書けないけど… あまりにも暗く、あながち、虚構の中の世界ではないような気がしてきた。凄い狂気の世界。いじめが軽く感じられるくらいショッキングな出来事の連続。今どきの中学生はこうなのかと、信じたくないような… でも、ふとしたきっかけで、こういう善悪が誤ってしまうことっていうのは、ありがちなんだろうか… 一線を越えやすい時期に、愛情の与え方を間違えてしまうと、とんでもない事件に発展してしまうのだろうか… 松たか子の演技がこれまた良い。下手な役者だと、見れたものじゃなくなってしまうだけに、演技は光っていた。
2010年
5月1日
てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~李 闘士男岡村隆史★★★
「海の生物が大好きな金城は、幼なじみの由莉と結婚するため、故郷の沖縄に戻ってきた。子供にも恵まれ、開業したレストラン事業も軌道に乗った頃、久しぶりに潜った海でサンゴが悲鳴を上げているのを目の当りにする。30年間で、サンゴ礁の9割が死滅していたのだ。もう一度、美しいサンゴ礁を由莉に見せたい。金城は経営が順調だった店を閉め、サンゴを再生させる決意をするのだった。元サーフショップ経営者で、沖縄でサンゴの養殖を初めて成功させた金城浩二氏の実話に基づいた感動のストーリー。タイトルは、てぃだ(太陽)がかんかん照りという意味。沖縄の海を愛する金城は、サンゴ礁の汚染に心を痛め、自分たちの手でサンゴ礁を再生させようと呼びかける。資金も知識もなく、手作業でサンゴを養殖し、海に移植させるという、途方もない作業は様々なバッシングを受けるが、愛する妻と仲間たちに支えられ、乗り越えていく」映画の日という事に、気づいた。それで、普通なら横浜まで出てと考えると、億劫になるのだけど、地元の上大岡にも映画館が出来たので、すぐに行けると思い、インターネットで座席を予約する。何か、凄い楽。映画の内容… う〜ん… サンゴバカか… 呆れるほどのサンゴバカというか… ジーンときたのは、家族の理解、友人たちの協力あってのサンゴバカということ。自分もマラソンバカにしているけど、けっこう仲間達の支えも大きい。妻の理解もあって、気兼ねなく走らせてもらっている。バカでいられるのは、周りのまともな人達がいるからなんだよね。そんな映画でした。 あと、サンゴの産卵シーンに感動。綺麗な映像でした。 沖縄に行きたくなった。ただ、今日の朝、湘南マラソンにエントリーしてしまった。何気なくエントリーして、頑張ろうと思っていたけど… 大変なことを思い出した。そうなんです。毎年、参加している石垣島マラソンと重なっていたとは… とりあえず、湘南マラソンには参加するつもりだけど、石垣島には… 仲の良い友達もいるのに… どうすれば良いのだ。何か他の沖縄の大会に参加するしかないか…
2010年
4月16日
マイレージ、マイライフジェイソン・ライトマンジョージ・クルーニー★★★
上大岡に念願の映画館がオープン。TOHOシネマズ上大岡の初日に観に行く。とにかく、映画を見なければと、会社帰りに時間が合う映画を選んだ。あらすじは『年間322日も出張し、リストラ宣告を行っているライアン。「バックパックに入らない物は背負わない」がモットーだ。面倒な人間関係を嫌い、出張先で出会った女性とその場限りの情事を楽しむ毎日だ。貯まったマイレージは1000万目前。しかし、その目標を阻む者が現れた。新人ナタリーが、ネット上で解雇通告を行うという合理化案を提出したのだ』。幸せってなんだろうと考えてしまう映画だった。仕事、結婚、結構いろんなテーマが入ってるだけに、深く考えさせられた。それにしても運命とは恐ろしいもので、人生最悪の日に、目標達成したとは。もっと感激するはずだったのに。姉夫婦にマイレージを譲るという話しが、またいい感じだった。
2009年
11月3日
風が強く吹いている大森寿美男林遣都★★★★★
『直木賞作家・三浦しをんの同名小説を映画化した青春ストーリー。箱根駅伝出場を目指す大学陸上競技部員10人の奮闘を描く。胸に迫る熱い青春模様と、箱根駅伝を忠実に再現したリアルなレースシーンが見どころ。高校時代に天才ランナーと呼ばれながらも、事件を起こして陸上から遠ざかっていたカケル(林遣都)。ひざの故障で陸上の道をあきらめた元エリートランナーにして、寛政大学陸上競技部のリーダーでもあるハイジ(小出恵介)は、そんなカケルを陸上競技部にスカウトし、ひそかに抱き続けていた箱根駅伝出場の夢を実現させようとする』箱根駅伝をテーマに、寄せ集めチームが挑んだ熱き戦いの軌跡を描いた青春ドラマ。涙あり、笑いあり、感動あり… けっこう、走っている人にとってはツボにハマる。食い逃げの出会いをするハイジ(小出恵介)とカケル(林遣都)の出会いをして、天才ランナーだったハイジは、カケルを強引に竹青荘に入寮させてしまう。そして、寄せ集めの竹青荘の10人に箱根駅伝を目指そうと宣言してしまう。ニコチャン(川村陽介)はヘビースモーカー、法学部のユキ(森康)、マンガばっかり読んでいるオタクの王子(中村優一)、クイズ王のキング(内野謙太)、日本語のうまい黒人のムサ(ダンテ・カーヴァー)、神童(橋本淳)、双子の兄弟のジョータ(斉藤慶太)、ジョージ(斉藤祥太)、陸上とはかけ離れたた寄せ集め。これで箱根に出場できるのか。しかし、ハイジには勝算があった。双子とキングはサッカー、ユキは剣道、神童は往復10kmの山道を歩いて通学、ムサは秘められた潜在能力に。翌朝、走ってみると、皆カケルと同じようなペースで走っている。カケルも、もしかしてと思うが、道端で吐いているのは王子。カケルはやっぱり無理だと思うが… 予選会出場は5000m17分以内。クリア出来なかったのは33分の王子だけ。カケルは六道大学のエース藤岡(渡辺大)に出会い、箱根に絶対に行きたくなる。その夜、カケルは漫画に夢中な王子に、酒盛りするメンバーに不満をぶちまく。喧嘩になってしまうが、選手兼監督兼コーチ兼マネージャー兼管理人からくる過労から倒れてしまう。病院に付き添うカケルにハイジは「長距離選手に対して一番の褒め言葉は強いだと思う」と。人が変わったように過酷な練習で王子はタイムをクリアする。予選を通過し、ついに箱根の切符を得る。そして、箱根… 1区を走る王子のプレッシャー、風邪を引いた神童、ハイジの脚… きちんと鍛錬された役者の体つきにも違和感がなく、ランナーのスピード、迫力、美しさも充分に伝わってきた。役者達は相当練習したに違いない。選手の想いに涙、レースに興奮し、時折、小ネタのギャグに笑いつつ、物語を堪能しました。一番笑ったのは「お花畑」。後半のゴールシーンはやり過ぎかな〜と思って興ざめしたけど、中々、良くできた映画だと感じた。
2007年
6月1日
スパイダーマン3サム・ライミトビー・マグワイア★★★
あらすじは『主人公ピーター・パーカーはスパイダーマンとして人々に賞賛(スパイダーマンとしてはNY市民にヒーローとして愛され)され、私生活でもMJ(メリージェーン)との交際が順調だった。そんなある日、父を殺したのがピーターだと思い込でいる親友ハリーは、復讐するために、かつてスパイダーマンを苦しめたグリーンゴブリンの遺志を継いだニュー・ゴブリンとなりピーターに襲い掛かってくる。そして伯父を殺した真犯人であるフリント・マルコが刑務所から脱走。マルコは脱走中に事故で身体を砂に化える怪人サンドマンになり、強盗を繰り返していく。それを止めようとするピーターだったが返り討ちにあってしまう。ヒーローとして多忙な日々を送る中、些細なすれ違いからMJとの仲も疎遠になってしまい、失意のピーターにある夜、謎の黒い物体が体を覆う。黒い物体により更なる力を手に入れ、歓喜するピーターだったが、それは怒りや慢心を助長させる悪夢の寄生体であった。サンドマンやハリーへの憎悪を抑えきれず、本来の信念とは、大きく逸脱した暴走をし始める漆黒のスパイダーマン。更にこの後、ピーターを待ち受けていたのは、未だかつて無い最強の敵、ヴェノムの出現であった。ピーターはこのまま自分を見失い、MJやハリーとの絆も、もう元には戻らないのか?ピーターの「自分自身」との戦いが始まる…』感想は、期待より、面白くない。ジョージ・ルーカスが 「くだらない映画。中身がない」とコメントしたらしく、自分もそう思った。会社を休んで(違う用事だったけど、それが中止になったので)見ただけの事はなかった。スパイダーマンのアクションは、スパイダー・ウェブを使ってビルの谷間を空中ブランコのように滑空するシーンだが、今回の作品には、そういった滑空シーンがほとんどない。しかも、色々と詰め込みすぎで(敵がブラック・スパイダーマンとサンドマンの二人では多い)、ストーリーが消化不良を起こしているような気がする。それにしても、ハリーはスパイダーマンをかばって最後は…何か、とってつけたようなシーンで、何か無駄死にのような気がした。プロポーズ大作戦には、笑った
2007年
4月30日
ロッキー・ザ・ファイナルシルヴェスター・スタローンシルヴェスター・スタローン★★★★
『かつてボクシング界の栄光の階段を昇りつめた男・ロッキー。しかし今では愛する妻に先立たれ、息子は家を飛び出し、孤独とともに日々を過ごしていた。そんな中、かつての馴染みのバーに立ち寄ったロッキーは、マリーというシングルマザーと出会う。その後彼は、心の喪失感をぬぐうために、再びボクシングを始めることを決意するのだったが…。「ロッキー5/最後のドラマ」から16年の時を経て制作された、ロッキーシリーズの完結編。最愛の妻エイドリアンを失い孤独と悲しみの中で暮らすロッキーが、再びボクシングにチャレンジする姿を描く。監督・脚本・主演を務めるのはもちろんシルベスター・スタローン。すでに還暦を迎えている彼だが、鋼の肉体はまだまだ健在。ラストのファイトシーンで繰り出すパンチは、世界王者の頃のロッキーを思い起こさせるほどの重々しさを持っている。そんなパンチ重さ生み出す力こそ、夢を信じてチャレンジを続けるネバー・ギブ・アップ精神。年齢に関係なく前へ進み続ける者に勇気を与えてくれる、大人のためのスポ根映画』。メインテーマのロッキーのテーマを聞くだけで、もう血が沸き立つ。33戦33勝の無敵のヘビー級チャンピオンのディクソンとの対戦が決まった夜、息子のロバートが、笑いものになるからと、試合をやめるようにいいに来る。何でも人のせいにして、生き方を見失っている息子に対し、父親のロッキーは「人生ほど重いパンチはない。大切なことは、どんなに打ちのめされても堪えて前に進み続けることだ。そうすれば勝てる。自分の価値を信じるなら、パンチを恐れるな。他人を指して自分の弱さをそいつのせいにするな。それは卑怯者のすることだ」と息子に叱咤激励。しかし、この言葉は困難に立ち向わないといけないロッキー自身への言葉でもあるが、これだけでも、胸に染みてくる。周りが何といおうと、自分が信じた道を諦めずに進む、どんなに年を取っても全てが燃えつきるまで挑戦し続けるロッキー、シングルマザーのマリーから「心は年取ったりしないと証明して」と言われ、ロッキーは闘いの場面に向かう。しかし、試合のシーンが短い。クライマックスとしてのシーンが少し物足りない。ちゃんと描いているのは最初と最後だけで、中間はダイシェスト版。それでも、試合シーンには、熱く燃えた。還暦を越している肉体とはいえ、この映画のために体を鍛え上げたに違いないが、腹が割れているのには、あらためて凄い。それにしても、マイク・タイソンも出てきていたのには、笑えた。上映終了後、とにかく、年を取ったのを言い訳にしたくないと思ったね。
2005年
7月1日
宇宙戦争スティーヴン・スピルバーグ トム・クルーズ★★★★★
『異変は、アメリカ東部の町に起こった。立ちこめる暗雲から稲妻がほとばしり、落雷地点が脈打つように震動する。直後、人々の眼に信じがたい光景が映った。地中深くから巨大な三本足の物体が姿を現し、人間を手当たり次第に抹殺し始めたのだ。一部始終を目撃した港湾労働者のレイは、別れた妻から預かった息子と娘、ロビーとレイチェルを連れて町を脱出。安全な場所を探して車を走らせるが、物体は世界各地に同時多発的に出現していたのだった。人類が初めて体験する宇宙からの侵略。最期の時を前に、人々はただ怯えることしかできない』。この映画の原作は言うまでもなくH・Gウェルズの小説。小説は読んだ事はないけど、SF小説の最高傑作。映画ならでは迫力で、大画面で観ていたら凄いの一言。恐いぐらいの迫力。三本足の物体の登場シーンの迫力は大スクリーン・大音響で観る価値あり。恐怖がこれでもかこれでもかと、目を背けたくなるような大迫力。人間が簡単に殺されてゆく。ただ、ラストはちょっと拍子抜け。オチ的にそんなに無理はないと思うけど(まさか微生物にやられるとは)、前半のあのスリル恐怖感からすると、もう少しヒネって欲しいというのは贅沢か。それと、親子の絆の描き方がイマイチ(妻とどうして別れなければならなかったのかが分からなかったけど)、最後には出来過ぎており、少し興ざめた。父親が息子か娘かの選択をせまられるシーン、父親の葛藤がよく描かれていた。とにかく、宇宙人の悪意ある侵略ぶりは凄まじい。有無を言わせぬ破壊、殺戮、駆除がこれでもかこれでもかと続く。虫けらのようになす術も持たないちっぽけな人類が、さらに恐怖を増した。映像の迫力だけで映画の魅力を感じた。
2005年
7月1日
電車男村上正典山田孝之、中谷美紀★★★★☆
ストーリーは『秋葉系ヲタク青年、22歳。彼女いない歴、もちろん22年。そんな彼が、電車の中で酔っ払いに絡まれていた美女を助け、お礼にエルメスのティー・カップをもらう。女性と話したことのない彼は、この出来事に舞い上がり、インターネットの掲示板の住人たちからアドバイスを受けることに。かくして「電車男」と呼ばれるようになった彼は、勇気を振り絞って「エルメスさん」を食事に誘う。髪を切り、服を買い、入念に準備をしてデートに挑む電車男。その姿は、ネットの住人たちの大きな希望になっていく…』。最初はネットの住人のテンポについてゆけなかったけど、徐々に電車男を応援しているような… 前半部分が面白い。舞台が秋葉原になると頃から、感動的になるようにと出来過ぎた展開で、少しだらけた感じ。清楚でいい感じのエルメスとオタク青年というギャップの恋、それだけではおさまらず、ネットの住人の夫婦の話し、看護婦、三バカトリオ、ひきこもりと、それぞれの人生を浮き彫りにさせながら同時に物語が展開していく。電車男のキューピットとなって彼を成長させていくが、実は自分たちも成長していくという展開にはすごく温かみを感じた。電車男がデート中に抜け出して、ネットで調べている姿をエルメスに見られて、引かれた感じだったけど、あまりにもドンくさい。それにしても、エルメスが海外から帰ってからの、そっけない電話は、別れを意識したものだったんだろうか、それとも、ただ単に疲れていたからか、気になる。電車男の天然ぷりに笑っているうちに、終った映画かな。
2005年
2月17日
オペラ座の怪人ジョエル・シュマッカージェラルド・バトラー★★
19世紀のパリ。オペラ座では、連日華やかなショーが繰り広げられる一方、怪人ファントムによる事件が連発していた。若く美しいクリスティーヌは、謎の師「音楽の天使」からレッスンを受け、やがてオペラ座のプリマへと成長する。クリスティーヌの幼なじみ、ラウルは、彼女の輝きに惹かれ愛を告白するが、「音楽の天使」ファントムはクリスティーヌを地下洞窟へ案内し、自分と共に生きるよう願い出た。しかし、クリスティーヌがファントムの素顔を知ったことから、運命は悲劇へと向かい始める…。内容的にはイマイチだった。オペラ座の怪人の歌が好きなので、それはそれで良かったのだが、歌で映画を作ると、セリフに時間がかかり、展開が遅く間延びしていた。あんまりミュージカル映画は好きになれないかも。最後のシーンで、ラウルが、今は亡き妻クリスティーヌのお墓にファントムのもとにあったサルのおもちゃをオークションで買ってきてそっと置いた。そのそばに、ファントムがいつもクリスティーヌに捧げていた薔薇が添えてあったのが印象的なラストシーンだった。
2005年
2月4日
カンフーハッスルチャウ・シンチーチャウ・シンチー★★★
チンピラのシンは、街を牛耳るギャング団、斧頭会に入ることを目標に、カツアゲに精を出している。シンが、貧民街のアパート、豚小屋砦で悶着を起こしていると、そこへ斧頭会がやってくるが、カンフーを極めた住民があっさり撃退してしまった。斧頭会は報復のため刺客を放つが、平和を守ろうとする最強の家主夫婦に倒される。斧頭会はシンを仲間に引き入れ、狂気の殺し屋と呼ばれる達人を招く。家主夫婦と達人の壮絶な闘いを前にしたシンは、自分の中で、何かが目覚めるのを感じていく。ホントに「ありえねー!」の連続。ありえない強さのカンフーに見入ってしまう。その癖、おバカなお笑いも可笑しい。シンの腕に突き刺さる三本のナイフ、笑ってしまった。それに、大家の奥さんとの追っかけっこ、毒蛇にかまれてカモノハシみたいになった唇… これだけ、おバカだと気持ちよい。
2004年
8月21日
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人アルフォンソ・キュアロンダニエル・ラドクリフ★★★
前作から1年半ぶりに登場した大ヒットシリーズ第3弾。ホグワーツ魔法学校の新学期。街では危険な脱獄囚シリウス・ブラックの話題で持ちきりだった。噂によると、ブラックはハリーの両親をヴォルデモード卿に引き渡し、死に追いやった張本人。そして、今度はハリーの行方を追っている。ダンブルドア校長は、アズカバン牢獄の看守、ディメンダーを見張りに立てるが、彼らの闇の力はハリーにも影響を及ぼしていた。新任教師ルーピンから、魔力に対する防衛術を学んだハリーだが、ブラックの影はすぐそこまで近づいていた。今までのハリポタの雰囲気とは違う。エンターテイメント性が減って、ハリーが人間的になり、物語自体が哲学的になっている。内容的にはもっとも重要なエピソードをかいつまんでうまくまとめた感じだけど、かなり省略部分もある。原作を読んでいないと分からない部分も多いような。前作と違ってみんな大人ぽくなっている。ドラコを真正面から殴るハーマイオニー、凄いパンチ力は爽快。正直、原作を読んでいる人には省略部分(原作で盛り上がったグリフィンドールのクイディッチ初優勝、ハリーの好きになる子、ハーマイオニーとロンの関係、最後の感動シーンが全て省略)も多く、物足りなかった。ペディグリューのネズミ男、原作のように似合っており面白かった。ファィアボルトが最後に出てくるあたりは、原作とは違うな…
2004年
7月31日
スパイダーマン2サム・ライミトビホ・マグワイア★★★★☆
アメコミ生まれのスーパーヒーロー、スパイダーマンの活躍を描いた大ヒット作の続編。前作でクモの能力を身に付け、正義の味方となる道を選んだ若者ピーター・マーカー、グリーン・ゴブリンとの死闘から2年。青年ピーター・マーカーの生活は多忙を極めていた。大学で科学を専攻する傍ら、バイトに明け暮れる毎日。そしてひとたび事件が起これば、スパイダーマンとなってニューヨークの街を飛び回る。一方、女優の夢を実現させたメリー・ジェーンは、ピーターへの想いを断ち切り、新しい恋人との未来を踏み出そうとする。孤独な日々に疲れきったピーターは、ついにスパイダーマンを辞める決心を固めるのだった。だがそんな時、最強の敵ドック・オク(ドクター・オクトバスタコ博士という意味)が出現。ピーターはヒーローとしての決断を迫られる。スパイダーマンと自分自身の狭間で苦悩。そんな彼の成長と、新たな悪党ドック・オクとの死闘が描かれる。思ったより、面白かった。高層ビルの壁面を飛び回るスパイダーマン、迫力満点。暴走する電車の上でのバトルはスリル満点、前作は見ていないけど、これほどの作品だったら、前作も見ていれば良かったと後悔する。ピーターがヒーローヒーローしていないところが、人間味を引き出している感じがした。普通のヒーロのように強くて格好良いだけじゃない、ヒーローの孤独、悲哀感なども描かれていている点が親密感を生み、観客に等身大のヒーロー像を与えている。列車を素顔で止めたピーターを、乗客達ちが「誰にも言わないから」とかばうシーンは、少しグッとする。それにしても、前半部分のピーターが遅刻でバイトは首になるわ、道を歩けば本を落とし拾おうとすると頭がぶっかりと何かドジ男全開、恋人には振られるわ、あげくの果てにスパイダーマンの力まで失うわと… それだから、後半の復活してからのスパイダーマンに爽快感があるのだろう。それにしても、ピーターがスパイダーマンウェアを洗濯していると色移りしてうのには、悪乗りしすぎでは。いかにも人間ぽい。ヒーローといっても万能じゃなく、色々な苦悩や失敗を乗り越えて、周囲の人々に支えられて生きている、という背景がユーモアを交えて上手に描かれている。そういう点では完成度は高い。次作は、父の復讐を誓うハリー・オズボーン(ジェームズ・フランコ)が悪役になるのだろうか。ハリーの繊細な心の動きまで細部まで表現する演出に感心する。細かいといえば、能力の無くなったスパイダーマンがエレベータで乗り、乗り合わせたおにいさんの会話の間がなんとも可笑しい。ピザを食べようとしたおじさんにも笑えたけど。
2004年
6月24日
デイ・アフター・トゥモローローランド・エメリッヒデニス・クエイド★★★
この映画は、絶対に劇場で見なければと思って見に行く。あらすじは、二酸化炭素の大量排出に伴う地球温暖化が深刻化する中、世界規模の大災害起きる。主人公の古代気象学者・ジャック・ホール教授が南極で調査中に巨大氷河の崩落を目撃した事から映画は始まる。自らの調査結果をもとにいち早く地球規模での危機を察知する。そしてニューデリーでは寒波に襲われ雪が降り、東京は突如、巨大な雹が降り、アメリカでは観測史上最悪のハリケーンが発生など世界各地で予想しえなかった異常気象が発生する。ジャックは世界を救おうとする事の他に、もう一つ悩みがあった。ニューヨークで高校生学力クイズ大会に参加している息子サムがいるが、飛行機嫌いのサムが参加するのは、好きな女・ローラと一緒だからだ。そのニューヨークを氷河期時代が突如襲うので、ジャックは一人息子サムを救おうと必死。ニューヨークは大雨による洪水に見舞われ、街中が水浸。ニューヨークを襲う津波は、サムたちを公立図書館に避難させる。サムと連絡が取れないジャックだったが、サムが浸水する地下の公衆電話で連絡が取れ、ジャックハは、もうじき恐るべき吹雪が来るとサムに伝える。ニョーヨークは凍結した不毛の地となり、生き残った人類は、この恐怖から逃れて暖かい南方へ避難しようとする。ただ、ジャックだけは息子を救いに北へ進む。サムは敗血症を起こしたローラーを救うために、薬を取りに外に出てゆく。オオカミに襲われながらも、薬を手にしたサム、その帰り道に、地表の生命すべてが瞬時に凍りついてしまう「スーパー・フリーズ」がやってきた。ジャックはサムを救う事ができるのか…21世紀最初のパニック映画となる本作は、宇宙人でも核兵器でもなく、文明のツケによる気候の大変動を描いたスペクタクル巨編。とにかく、CGだってバレバレ映像は凄い。ビルの谷間から大津波が襲ってくるシーンやLAの竜巻のシーンは、これでもか…というほど、見る価値があった。パニック映画らしい。最後の大雪原は、夏らしく涼しくなる。好きなシーンは、スリルがあったが、オオカミに追いかけられるシーン、手に汗握る。最初の頃に、いきなり東京が出てくるが、いかにも東京らしくない。香港の路地のような… ストーリー的には、父親が命がけで息子を助けに行くのも、動機付けとしては少し無理があったような気もするけど、映像にはリアリティがあり良かった。「地球の温暖化が結果的に氷河期をもたらす」って説、今だにどういう理屈なのかわからなったが、一種の警告みたいな映画かな。
2004年
6月19日
世界の中心で、愛をさけぶ行定勲大沢たかお★★★☆
ストーリーは、高校時代、初恋の相手だったアキ(長澤まさみ)を病気で失った朔太郎(森山未來)。それから十数年がたち、大人になった朔太郎(大沢たかお)には律子(柴咲コウ)という婚約者ができた。ところが結婚を目前にしたある日、律子が「心配しないで」と書き置きを残し失踪。朔太郎は彼女の行き先が2人の故郷である四国だと知り、すぐさま後を追う。だが故郷をたどるうち、しまいこんでいたアキの記憶が次々と甦った朔太郎は、思い出の迷宮に迷い込んでしまう。後半になるにつれて始終、隣りの席に座っていた女性は泣いていた。女性の人の感動の泣き声が意外にも映画の良さを引き立てる。カップルで見に行くのも悪くない。片山恭一の『世界の中心で、愛をさけぶ 』と、益子昌一の『指先の花』が合わさったような内容。『世界の中心で、愛をさけぶ 』はすでに読んでいたけど、『指先の花』はちょうど半ばまで読んでいた。本より映画の方が良かったような。話し的に「台風中継のテレビに律子が出て来たり、校舎内や空港で朔太郎と律子が出会うシーンなど嘘っぽく出来過ぎ感があるが、なかなか良かったのでは。後、気になったのは、大体、死期の迫った人をオーストラリアに連れていこうだなんて尋常じゃないけど、それが愛のなせるものなんだろうか…『SOMEDAY』が流れた時、青春時代を思いだす。島でアキが水着に着替えるシーンが色ぽかった。大人ぽいアキと青年の青ぽさの朔太郎、青春という感じ。病気で大切な人を亡くすという良くある設定だが、主人公が過去と現在を彷徨う設定が新鮮で良い。婚姻届のシーンは朔太郎にしては、思い切った行動、こういう場面が泣けるんだろうな… 2人が写真館でタキシードとウェディングドレスの姿で写真を撮る前に、朔太郎がトイレに駆け込む。トイレで泣いていたんだろうけど、リアル過ぎる。結婚という未来がないと、2人とも分かっていて、笑顔を絶やさないアキと、涙を見せまいとする朔太郎。涙をこぼすシーンだろう。今さら書くのもどうかと思ったが、山崎努の重じい、独特の雰囲気はピッタリ。最後のオーストラリアのシーンは朔太郎と律子の明るい未来を想像させ、終わり方も良く、スーッとした。それに、平井賢の歌がまた哀しい心に余韻を持たせ、エンドロールで立ち上がる人が一人もいなかった。ハンカチを持って泣いている女性が多かった。
2004年
6月4日
レディ・キラーズジョエル・コーエントム・ハンクス★★
あらすじは、ミシシッピ川のほとりの一軒家に暮らすマンソン夫人は、悪しき行いを許さぬ敬虔なクリスチャン。ある日、夫人の家に上品な紳士が訪ねてくる。男は教会音楽の研究者を名乗り、マンソン家の間借りを申し出る。実は男の正体は「教授」の異名を持つ天才的な大泥棒だった。 教授の狙いはミシシッピ川に浮かぶカジノ船の金庫。翌日から演奏仲間を装った4人の犯罪エキスパートがマンソン家の地下室に集まり、カジノに向けてのトンネル掘りが始まった。だが彼らの計画は、マンソン夫人の存在によって意外な展開を迎えてゆく。登場人物の妙なキャラクターがおかしい。全然、教授に見えない教授。タバコを吸うなとマンソン婦人に言われてタバコを口の中に隠す技(?)がおかしいトンネル掘りのエキスパートの将軍。IBS(神経性の下痢)に苦しんだりするギャグが一番おかしかった爆発物のエキスパートのバンケイク(下痢が始まる瞬間の演技は見もの)。前半は退屈したけど、ラストに近づくにつれて、ブラックユーモアが生きてきて、最後は、猫が咥えて… そういうがブラックユーモアが好きなんだけどね
2004年
5月7日
キル・ビル Vol.2クエンティン・タランティーノユマ・サーマン★★★
キル・ビル Vol.2では、Vol.1で復讐を果たしたオーレン・イシイ、ヴァニータ・グリーンに続き、ビルの弟バド、片目のエル・ドライバー、そしてかつての恋人だったビルを倒すためブライドが旅に出る。前作では日本が舞台だったが、今作ではテキサスの荒野を舞台となり、死んだはずのブライドの娘の謎も明らかになる。何かセリフが長すぎて少し退屈した場面もあったが、それなりには楽しめた。棺おけ生き埋め地獄から脱出するシーンは、ゾンビを思わせた。復讐の血飛沫行脚などB級映画ぽい、やり過ぎるVol.1に比べて、Vol.2はビルとブライドの複雑かつ倒錯した愛がテーマになるかも。パイ・メイ師匠との修業が最後には… 完全に北斗の拳だね。結局、ラブ・スートリーという副題があったけど、痴話喧嘩…
2003年
10月28日
キル・ビル Vol.1クエンティン・タランティーノユマ・サーマン★★★
ストーリーは、ひとりの女が長い眠りから目覚める。彼女の名は、ザ・ブライド(ユマ・サーマン)。自分の結婚式の最中に、かつて所属していた毒ヘビ暗殺団の襲撃を受け、夫やお腹の子を殺された。奇跡的に回復した彼女に残されたのは、暗殺団とそのボス―ビル(デヴィッド・キャラダイン)への復讐のニ文字だけだった。ザ・ブライドは伝説の刀鍛冶―服部半蔵(サニー千葉)を訪ね、名刀ハットリ・ハンゾウを譲り受ける。暗殺団のメンバーは5名。その名を記したリストを手に、女刺客の復讐の旅が始まった。キル・ビル…ビルを殺せ。鬼才タランティーノ、6年振りの新作。3時間超の内容から突然の2部作の1作目。感想は、B映画ぽい。オープニングのタイトルバックからそう思えた。突っ込みやすい点が多過ぎ。それでも中々、楽しめたが。突っ込み点は、主人公が目覚めた時点でなんで、ナイフを持っていたのか、いきなりのアニメ、電気が消えると背景がブルーに…、青葉屋に入る前は雪は降っていなかったはずだが外での戦いになると大雪で積もっている、日本刀を持って飛行機に乗れるのか…等、色々あるが、それでも楽しめた。血しぶきが人によって違うのも、B級映画ぽいが。腕、足、首が簡単に飛ぶのも、不気味さを超えて面白く思える。主人公の黄色い服も、ブルースリーの死亡遊戯を思わせる。笑えるが、オーレンイシイが日本語から英語に切り替える時の言い訳、全然、意味が分からない… それと、寿司屋の場面、沖縄で寿司は無いだろう… しかも、コント調。最後の演歌は、日本を意識してか…
2003年
10月7日
座頭市北野武北野武★★★☆
悪辣なやくざの銀蔵(岸部一徳)一家が幅を利かせる宿場町に、朱塗りの仕込み杖を手にした按摩の市(ビートたけし)、妻おしの(夏川結衣)を連れた浪人の服部源之助(浅野忠信)、そして芸者のおきぬ(大家由祐子)・おせい(橘大五郎)姉妹が、時を同じくして到着する。市は賭場で新吉(ガダルカナル・タカ)という気のいい男と親しくなり、ひょんなことから芸者姉妹が訳有りであることを見抜く。一方、病身の妻を抱える服部は、かつて剣術師範代として鳴らした腕を生かし、用心棒の口を捜すのだったが…。とにかく、人斬りシーンの飛血がリアルさが凄い。座頭市の目にも止まらない抜刀の速さと圧倒的な強さは浪人との戦いでも安心感があった。それでいて、たけし流のユーモアもベタでもウケる。ガダルカナル・タカのチャンバラを教えるシーン、サイコロ賭博の練習シーンにはコテコテギャグに笑った。外国人ウケしそうな映画。博打シーンも日本人らしさが出ていたようだし、日本舞踊、最後のタップダンスもサービス満点。岸辺一徳と柄本明の悪役コンビも憎たらしいぐらい良い味が出ていた。あと、掟破りの座頭市の目が… 座頭市の常識をたけし流に潰したような…
2003年
9月3日
踊る大捜査線 THE MOVIE2/レインボーブリッジを封鎖せよ!本広克行織田裕二★★★★
まわりは、空き地ばかりだったお台場も警視庁副総監誘拐事件から5年…。様々なビルが建ち並び、 観光名所となったお台場は観光客であふれていた。道案内、迷子、交通渋滞整理など地味な業務が日常を占めていた湾岸署に、特別捜査本部が設置される殺人事件が発生する。折りしも、湾岸所内には、複数の凶悪事件が連続して発生し、青島俊作(織田裕二)、恩田すみれ(深津絵里)、柏木雪乃(水野美紀)、和久平太郎(いかりや長介)らは、捜査に取りかかっていた。殺人事件特捜本部長には、初の女性キャリア沖田仁美(真矢みき)が任命され、室井慎次(柳葉敏郎)がそのサポートをすることになる。しかし、青島らの必死の捜査をあざ笑うがごとく、第2の殺人事件がおきる。第一発見者から重要な証言が得られ、被疑者に辿り着くために、本庁へ栄転した真下正義(ユースケ・サンタマリア)が特命を受け、湾岸署に呼び寄せられる。所轄内に現れる謎の噛み付き魔や親子連れの万引き一家など四方八方で事件が入り乱れ、動機の見えない殺人事件、警察機構内部に蠢く不穏な動き、そして、日々、増殖するお台場は、捜査員達の目をくらましていく。地図上にない道が存在し、新たなトンネルが建設され、大都市の中の迷宮と化したこの街から、青島ら湾岸署員は、被疑者を確保できるのか。魅力的なゲスト出演者を迎え、遊び心も満点のストーリー。感想は、思ったより面白かった。前半の訓練シーン、かなり笑えた。テンポも良い。ユースケのネゴシエーター役での登場シーンには、笑ってしまった。また、真下の雪乃へのプロボーズには仕事振りのギャップがあり笑えた。一番笑えたのは、所長の不倫? 随所での、いかりや長助の、渋い演技は見物。女性管理官、管理職にありがちな性格で、最後に指揮が室井警視に移った時にスッとした。すみれが撃たれてのはショックだったが、絶対に死なないと思ったな。
2003年
7月12日
バトル・ロワイアル2 鎮魂歌(レクイエム)深作欣二 深作健太藤原竜也★★
今年のバトル・ロワイアルの参加クラスに選ばれたのは、問題児ばかりが集められた鹿之砦中学校3年B組。しかし、今年のBRは今までとは違っていた。BRを生き抜き、首都崩壊テロを起こしたテロリスト・七原秋也を殺すというミッション(BRII)が生徒たちに与えられたのだ。生徒たちは協力し合って七原秋也が立て籠もる戦艦島に攻め込まねばならない。彼らは銃を持ち、上陸作戦を開始する。それは、まさに戦争そのものだった。20世紀末、国会まで巻き込む社会現象を巻き起こした問題作『バトル・ロワイアル』。中学生同士が武器を持って殺し合う、という衝撃的な内容が議論を呼んだが、2作目はもっと過激で衝撃的な内容になっている。何の罪もない中学生が武器を持ち、人を殺すために戦争に参加する。もちろんその過程で立ち向かう敵に殺されることもある。BR法という歪んだ法律により生まれたテロリストを、BR法で殲滅しようとする身勝手な権力者たち。テロリストがなぜ生まれたのか、テロは絶対的に悪なのか、正義とは、権力とは何なのか…。観る者の心に、大きな疑問を投げかける。まさに、映画監督・深作欣二の生涯を賭けた一作にふさわしい問題作といえる。感想は、アクションは前作以上だが、戦闘シーンが多く、誰が誰やら、わからなかった。しかも、ボートで上陸する前に半分以上の人が死ぬというのも疑問。人間心理描写もなく、殺し合う意味も説得力欠けるし、ワイドルセブンの銃の命中率も高いというのも出来過ぎ? 笑ったのは竹内力先生のラクビーシャツ、意味不明で爆笑もん。
2003年
2月2日
ハッシュ!橋口亮輔田辺誠一★★
第24回ヨコハマ映画祭で上映された一本。グランプリ、監督賞、主演男優賞を獲得した作品。気ままなゲイライフを送っており、周囲にゲイであることを隠しもしないペットショップで働く直也(高橋和也)。それに対して、土木研究所で働く勝裕(田辺誠一)は、自分がゲイであることを隠して生きている。優柔不断なため、同僚の女性・エミからの誘いを拒むことができないでいる。2人はやがて付き合うようになり、お互いの関係を深めて行くが、そこに一人の女性・朝子(片岡礼子)が現れる。そのことで2人の安定した付き合いも揺らぎはじめる。勝裕に朝子はこう持ちかける。「結婚とか、付き合うとかではなく、子供が欲しいの」と。その朝子のとんでもない決意が、直也や勝裕ばかりでなく、それぞれの家族に大きな波紋となって現れることになってゆく話し。30代の2人のゲイと1人の女性で新たな「家族」の可能性を探っていく。男はゲイ、女は子宮筋腫だったから、子供を普通に作れない3人が、それでも一生懸命に妊娠を模索していく。笑いの中で考えさせられる映画だったが、テーマがゲイと妊娠に分散されて、どうも分かりづらかった。それと様々な出来事が多過ぎ。
2003年
2月2日
とらばいゆ大塚健太郎瀬戸朝香★★★
第24回ヨコハマ映画祭で上映された一本。麻美(瀬戸朝香)の職業は女流棋士。現在負け続けでスランプぎみ。優しいサラリーマンの夫・一哉(塚本晋也)の気遣いも、「家庭より仕事!」と言い切る麻美には通じず、お互いの気持ちはすれ違うばかり。一方、同じ女流棋士である麻美の妹・里奈(市川実日子)は売れないミュージシャン・弘樹(村上淳)と付き合っているが、元カレとデートしているのがバレ、こちらの関係もギクシャクしている。ライバルでもある姉妹2人と“勝負師”をパートナーに持った男2人、この4人のもつれた糸の男と女の物語。ちょっとコミカルで、4人のトークバトルに「こういう場面って、あるよな〜」という感じで笑わされるが、キスシーンさえ、どこにもないのに見事な恋愛映画に仕上がっている。特に、麻美は仕事と偽って、里奈は浮気?で、競馬に行った時のウソがばれた場面が最高にトークが面白かった。
2003年
2月2日
笑う蛙平山秀幸長塚京三★★★
第24回ヨコハマ映画祭で上映された一本。直木賞作家・藤田宜永の恋愛小説『虜』を映画化。かつては銀行の支店長を務めていた倉沢逸平(長塚京三)は、顧客の金を使い込み今は警察に追われる身。妻の涼子(大塚寧々)は失踪した夫を待つでもなく、実家の別荘で暮らしていた。そうとは知らない逸平は、ある日身を隠すためにこの別荘へやってくる。離婚届に判を押すことを条件に、逸平はしばらくここで匿われることに。こうして、逸平の納戸での1週間が始まった。別荘には涼子の新しい恋人・吉住や、逸平の行方を追う刑事、涼子の母が次から次へとやってくる…シニカルなユーモアがあふれる人間ドラマ。本来なら深刻になってしまうところをコメディ仕上げで作っており、ゆったりと楽しめる。最後は時効2日前に逮捕されるナレーションには笑えた。
2003年
2月2日
黄泉がえり塩田明彦草なぎ剛★★★★
九州・阿蘇の山村で、死んだ人間が次々と甦る現象が発生した。阿蘇出身で、厚生労働省のエリート・川田(草なぎ剛)は、この黄泉がえりについて調べるため、故郷の地を踏み、そこで川田は、幼なじみの葵(竹内結子)と再会。川田の話を聞いた葵は、海で事故死した恋人・俊介に思いを馳せた。ある日川田は、死者が甦るための法則を見つけ、黄泉がえりは3週間しか続かないことを知る。葵を密かに想っていた川田は、彼女のために俊介を黄泉がえらそうとするが…。映画を見終わった感想として、死んだ人間が、当時と変わらぬ姿で戻ってくる非現実的な事でもスーッと素直に入ってくる。見終わった後で、誰が一番大切な人なのかを思いださせる映画だった。そして、横にいる人(妻)をもっと大事にしてゆきたいと思わせる映画だった。演技で光ったのは、両親を早くに亡くし兄も病気で亡くし、ラーメン店を手伝ってきた弟を演じた山本恵壱、ただの漫才師だと思っていたが、役者として味のある演技をしており、彼がストーリーを分かりやすく表現していたような。最後のRUIのライブシーンは長かったようだけど、音楽を愛する気持ちを表現したかったのか。「もっと一緒にいたかったよ」死んだら、二度と会えない。そう考え、生きる事の意味の尊さを考えさせた。さて、貴方は誰に黄泉がえって欲しいですか?
2002年
12月21日
ハリー・ポッターと秘密の部屋クリス・コロンバスダニエル・ラドクリフ★★★★
意地悪な叔父家族との窮屈な生活に戻っていたハリー(ダニエル・ラドクリフ)の部屋に、ある日、屋敷しもべ妖精ドビーがやってくる。そしてハリーに、「ホグワーツにもどってはなりません。恐ろしいことが起きようとしています」と、警告。しかしハリーはドビーの警告を無視し、新学期を迎えたホグワーツ魔法学校に戻ることに。しかし、そこにはハリーを陥れる恐ろしい陰謀が待っていた。そしてホグワーツの暗い過去が明かされる時、ハリー、ロン(ルパート・グリント)、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)に危険が迫る。『賢者の石』の時よりも、楽しめた。原作を一年前に読んだのだけど、ストーリーを省略しつつも、全然、不自然さが無い。3人の演技にも磨きがかかっていて、すごく楽しめた。一番悲しいのは、ダンブルドア校長役のリチャード・ハリスさんが、亡くなった事。たしかに声に元気がなかったような気もした。ロックハートの演出も見物だったが、もっとハズシて欲しかった。最後は、長いテロップが流れた後に、オチがあったが、中々、オマケ的で面白かった。
2002年
9月14日
Returner リターナー山崎貴金城武★★★
映画内容は『ギャングの闇取引を襲い、金を奪って依頼主に渡す仕事をするミヤモト(金城)は少年時代に親友を殺した男(岸谷五朗)を探している。ある日、謎の少女ミリ(鈴木杏)が現れる。「宇宙人に侵略された2084年の未来の地球から来た、地球の未来を変えるため協力してほしい」という。最初は信じなかったミヤモトも、戦争で弟を亡くしたミリの姿に幼い頃の自分の姿を重ね、助けを買って出る。復讐を誓ったミヤモトと地球を救うため未来からやってきた少女ミリが年齢や性別をこえ、心を通わせながら、凶悪な敵と戦う物語』。特撮映像だけでなく、ストーリーもしっかりしていて、存分に楽しめる。「マトリックス」+「M:I−2」「ターミネータ」+「ET」の4本の良い所取りした作品。演技は、岸谷五郎の悪役ぶりが笑える。金城武の棒読みは目についた。いずれにしても、日本映画VFXが素晴らしく良く、ハリウッドと比べても見劣りしなかった
2002年
6月1日
ALIマイケル・マンウィル・スミス★★★
通算61戦56勝37KO5敗という圧倒的強さ、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と言われた世界ヘビー級チャンピオンとして不動の地位を築いたモハメッド・アリの1964年に世界チャンピオンのタイトルを獲得した日から、1974年「キンシャサの奇跡」と呼ばれる伝説のタイトル・マッチに挑むまでの話し。数々のエピソードさすがに、モハメド・アリを演じるにあたって、撮影前のほぼ1年のトレーニングで20キロ近く体重を増量したりする気合の入れよう。スミスのアリの話し方や癖・特徴まで似せていて、まさにプロの演技に脱帽。公民権運動、マルコムX、宗教、徴兵と日本人には馴染みの無い話しで、ちょっと難しい映画だったが、ベトナム戦争への徴兵を拒否して、アメリカ国家に反逆罪で起訴されたアリはチャンピオンの地位を奪われ試合にも出場する事さえ禁じられ、無駄に過ぎてゆく日々、本来なら円熟したボクサー生活を送るはずだったのに、チャンピオンと戦えるチャンスが訪れた時には、アリの超越した力を奪っていた。それでも、無敵のチャンピオンに戦いを挑む。時代に翻弄されながら、自分で道を切り開いてゆく男の映画だと思う
2002年
6月1日
少林サッカーチャウ・シンチー(周星馳)チャウ・シンチー(周星馳)★★★★
中国拳法とサッカーの融合に大爆笑。究極のサッカー映画と話題騒然の「少林サッカー」は香港でNO.1ヒットを記録し、全米での公開も決定したと言う。全編笑いっぱなしの大娯楽映画。ストーリーは、かつて「黄金の右足」と呼ばれたサッカー選手ファン(ン・マンタ)が、陰謀によって八百長試合に巻き込まれサッカー界を追われる。20年後、少林拳の使い手シン(チャウ・シンチー)たちと出会った彼は、サッカー・チーム「少林チーム」を結成、全国大会に向けて指揮をとる。圧倒的な威力を持つシンの“鋼鉄の脚”などそれぞれの得意技を活かしぐんぐん勝ち進む少林チーム。ついに決勝戦までたどり着いた彼らの前に立ちはだかったのは、ハイテク・トレーニングや筋肉増強剤の投与で不死身と化したチーム・・・さて、優勝できるのかという映画。 何と言ったら良いのか、「アストロ球団」のサッカー版、キャプテン翼を凄くした作品? 最初から引き込まれてゆくストーリー。丸坊主になったムイが現れ、シンが「火星に帰れよ」には笑えたし、ボールには炎がのり移るし、信じられないシーンの連続。それにしても技と言うか、メンバーにも呆れる。軽く蹴った缶がレンガの壁にめり込むんでしまうほどの威力のある「鋼鉄の脚」、相手のヘディングもなんのその「鉄の頭」、体操選手のように目にもとまらない早さでボールを脚でまわして相手を翻弄するディフェンスのプロの「旋風脚」、腹筋でボールをはさみ込んで飛ばす「鎧の肌」、100キロとは思えぬほど体重で軽やかに飛んでパスする「軽攻」、靴を一斉に投げられても時間を止めたかのように鮮やかにまとめて蹴り返してしまう「魔の手」(ブルースリーそっくり)の信じられない技の数々。昨日からワールドカップが始まり、まさに旬の映画で楽しめた。少しロマンスもあり女性にも楽しめそう
2002年
5月4日
アザーズアレハンドロ・アメナーバルニコール・キッドマン★★★
1945年のイギリス。大きな屋敷に暮らす母グレース(ニコル・キッドマン)と2人の子供たち。子供たちは極度な光アレルギーで、彼らが通る場所は必ずカーテンを閉めていなければからず、また各部屋のドアもその都度必ず鍵をかけてから次のドアを開けなければならない。そんなある日に、お手伝いさん3人がやってきて、最後は衝撃的な事実が・・・という話し。感想は、ホラーには綺麗な人が似合う。ニコールキッドマンの半狂乱ぶりには迫力がある。ストーリー的には何かの二番煎じみたいなオチだけど、なかなか結末がわかったとしても、見所はある。恐怖表現は派手は血しぶきが飛んだり、内臓グチャグチャな所はないけど、とにかく、いきなりのビックリさせられるシーンが多い。それにしても、時々、鍵を閉めていなかったり、光があったのはなぜ?
2002年
5月4日
20周年アニバーサリー特別版『E.T.』スティーブン・スピルバークディー・ウォーレス・ストーン★★★
スピルバーク監督が続編を断り続けて、決してPart2を作らなかった『E.T.』が20年振りに帰ってきた。特別版徳では、数々の未公開新映像(ハロウィンシーンや、エリオットより背が高いところを見せようとETが首を伸ばすシーン)や最新CG技術などにより、オリジナルを超える興奮が甦る。ストーリーはお馴染みだけど、迷子の宇宙人E.T.と少年エリオットの心の交流を描いたファンタジー。笑ったのはスターウォーズのヨーダ出てきて、E.T.が追いかけようとするシーンや、母に見つかりそうになりクロゼットにE.Tがヌイグルミにまぎれて隠れるシーン。そして、E.T.が飲んだビールに影響されて、エリオットが酔っ払うシーン、演技力のうまさにビツクリしながら笑ってしまった
2002年
3月23日
ミスター・ルーキー井坂聡長島一茂★★★
謎の覆面投手ミスター・ルーキーの活躍で絶好調の阪神タイガース。その正体は、昼は平凡なサラリーマン、夜は甲子園限定のパートタイマーリリーフという漫画的なストーリー。何でもアリで、最後には引退したバースまで飛び出てくる。そうかと言えば、野球の試合シーンは臨場感あり、実際と変わらないほどの迫力。それにしても、意外と駒田徳広の演技はうまかった。ドラマでは全く下手クソな演技だった長島一茂は、野球と言う舞台だったからそんなに違和感なかったのかな。ヒドかったのは、本物の野球解説者(名前はあえて言わない)。阪神ファンにはたまらない映画かも。何と言っても優勝シーンが見れるからね
2001年
12月30日
ハリーポッター 賢者の石クリフ・コロンバスダニエル・ラドクリフ★★★★
世界中で1億部売り尽くしたベストセラーの完全映画化。顔に稲妻の傷を持つハリー・ポッターは孤児。意地悪な叔母の一家で悲惨な生活を送っていた。そんなハリーの11歳の誕生日に一通の手紙が届く。その手紙はホグワーツ魔法魔術学校の入学許可証だった。自分が魔法使いだと知ったハリーはキングズ・クロス駅の93/4番線から虹色の汽車に乗ってホグワーツに・・・原作を途中までしか読んでいなかったけどわかりやすい。古い絵本をめくっているような感覚もあった。「スターウォーズ」と幻想的な「千と千尋の・・」の中間のような作品かな。クィディッチも野球とサッカーの間のようだけど。半分しか原作しか読んでいないが、原作に忠実に映像が表現されているのがこの映画の成功なのか。それにしても時間的にかなり無理があるため、カットがかなり多く、原作を読んでからの映画を見た方が、もっと映画が楽しめそうだ
2001年
10月27日
リリィ・シュシュのすべて岩井俊二市原隼人★★
渋谷まで観に行ったのだが、はっきり言って感想は、不愉快にさせる映画かな。今時の若者の姿を写し出し、いじめ、援交、レイプ、自殺、それらが陰惨に描かれている。しかも、カメラの手ブレやフラッシュ、BBS(掲示板)的にしたのか、途中のテロップも多く、見づらかった。物語は田園の美しい地方都市に住む、中学2年の雄一、学校ではいじめられ役。そんな彼の唯一の拠り所は、カリスマ的歌姫のリリィ・シュシュのファンサイトの主宰。そして、『青猫』と名乗るリリィファンと出会い、リリィの誕生日にライブが開催さける事になり、雄一と青猫が会う事になるが・・・それにしても、印象に残ったのは、星野のいじめぷり。クラスメートの犬伏に、屈辱的までの徹底したいじめ、素裸にして犬のように泥の田んぼに這いつくばせたり、雄一にはリリィのCDを割られた上に○○○ーをやらせてみたりと・・・どうも、陰険すぎる。確かに14歳という年代は、狂おしいほどの爆発寸前の苦悩があるかもしれないが、ここまで負の部分を描いていいのだろうか
2001年
10月20日
PLATONIC SEX松浦雅子加賀美早紀★☆
飯島愛の今までの半生をづつった話題の原作の映画化。テレビ化もされたが、テレビ化の方は、どちらかというと明るく、家族愛をテーマに、映画化の方は少し暗めめで恋愛をテーマにしていた。正直言って、テレビの方が良かった。劇場には女子高生が多く、この映画のラストでシクシクと泣いている子もいた。さすがに衝撃的なラストだけど、自分は泣けなかった。「かけがえないものって 壊してしまってから、気がつくものなのかもしれません」というメールが印象的。パンフレットに飯島愛の言葉が載っていた。「あなたはこの映画のチケットをどうやって稼いだのですか? お金は大切に使っていますか。自分を大切にしていますか」と。主人公が5本500万円で契約したAV出演の仕事のせいで、トシを失った。人を愛したり、愛されたれたりする、その中で一番大切なものは何か、映画は伝えているような気がする
2001年
7月27日
千と千尋の神隠し宮崎駿アニメ★★★
どうも評価のしづらい作品。宮崎ワールドのキャラクター総出演という事で、画像的にも内容的にも満足なのだけど、今までの作品を考えると今いちになってしまう。それにしても、千尋の両親が豚にされるが「虹の豚」のように擬人的な豚ではなく、生理的に嫌悪感がある家畜の豚にされる。これは子供にはショッキングかも。あと全体的に不思議感がある。ハクの正体がわかる場面も、最初の方でもう少し伏線が欲しかったし、ハンコの重要性もわからなかったし、あれほどカオナシが千尋を「許せん」と追いかけまわしたのにカオナシは急に大人しくなったし、テーマもあってないようだし。不満はあるのだが、画像でヨシとしょう
2001年
6月23日
A.I.スティーブン・スピルバークハーレイ・ジョエル・オスメント★★★★★
先行上映にて観る。かなり面白い。愛をインプットされた人工知能を持った子供のロボット、ピノキオのように「人間になりたい」と、旅してゆく。想像を上回る映像、脚本、ルーレイの天才的演技に、映画館はシーンと静まり、かなりの人が観ていたが、何か一人で観ているかのように観客は映画に引き込まれているのがわかる。テーマも『愛』を筆頭に、存在理由、死、未来、人生、親子と数多くあり、色々と考えさせられる。人間が技術進歩でロボットを作っていたのに、未来になると人類は絶滅し、ロボットが人間をつくるという皮肉も面白い。男の子が、兄弟への母親の愛を嫉妬する気持ち、物凄くわかる。母とロボットとの涙の別れ、物悲しさが伝わってきた。そして、兄弟の子供と母親の愛、2000年たっても風化しない・・・最後に、人間になるという事は・・・パンフレットに書いてあったけど、『僕たち人間が残せるのは、愛だけ。この映画は、人間の愛の遺産という事を伝ええていると思う』に同感。
2001年
6月9日
みんなのいえ三谷幸喜唐沢寿明★★★★
センスいいユーモアが散りばめた作品である。芸術家デザイナーで一本気な唐沢寿明(柳沢英寿)、51年大工歴の職人気質な田中邦衛(岩田長一郎)、優柔不断のココリコ田中直樹(飯島直介)との絶妙なコンビネーション。玄関のドアは内開きか外開きかとか、かなり笑わせてもらった。
2001年
2月24日
クリムゾン・リバーマチュー・カソヴィッツジャン・レノ、ヴァンサン・カッセル★★★
無惨な連続殺人事件と、少女の墓荒らし犯、二人の刑事が、それぞれの事件を追いかけていき、二つの事件が一つに結び付いてゆく。アクション、ミステリー、スリラー、ホラーの娯楽映画。しかし、ラストのショッキングな真実は汚い技法(詳しく書いたら、見る人がかわいそうなので、書かないが)が使われている。でも、ミステリー好きな人なら解るだろう。雪崩のシーンは映画ならでわの手に汗が滲んだ。最初の被害者の傷口のアップのシーンといい、この雪崩のシーンといい、カメラワークが素晴らしかった
2000年
12月23日
バトルロワイアル深作欣二ビートたけし★★★★
R指定の映画だが、観た感想として「どこが?」という感じしかない。少年少女が殺し合うだけで、飛び散る血が生々しかったら、それでもいいが。この映画には、強烈な色々なメッセージがある。闘いとは、恋愛とは、友情とは、信頼とは、社会とは、死とは、色々な考えるべきメッセージがある。大人は自信のない物にフタをして(あとで問題になったら恐いから)R指定しているが、本当は少年少女と正々堂々と向き合う事が大切という気がする。中学生にも見て欲しいと思った出来ばえであった
2000年
11月3日
世にも奇妙な物語落合正幸、鈴木雅之、星護、小椋久雄矢田亜希子、中井貴一、武田真治、稲森いずみ★★★
テレビでは制作不可能な四つ話し、オムニバス映画化
『雪山』局限状態の人間程、恐いものはない。雪山に不時着した男女の生への執着。後々まで考えさせられる
『携帯忠臣蔵』時代劇に携帯とはミスマッチしているが、みごとにコメディタッチに仕上げている
『CHESS』この映画をみながら『キューブ』という映画を思い出した
『結婚シミュレーター』結婚式場のサービスで、結婚後の生活をシミュレーションするという設定だが、中々、ありえそうな話しで面白かった
2000年
10月21日
インビジブルポール・バーホーベンケビン・ベーコン
『透明人間』の話し。SFX的には驚異。必見の価値有り。ただ、シナリオがB級なので、途中、眠くなる。
2000年
7月29日
M:i−2ジョン・ウートム・クルーズ★★
話しの筋が読めすぎ。ご都合主義の典型。しかし、アクションは良かったが。
2000年
7月22日
ジュブナイル山崎貴香取慎吾★★★★
スタンド・バイ・ミーとバックトゥー・ザ・フィチャーを合わせたような作品。日本映画も捨てたものではない
ベスト3燃えよドラゴンロバート・クローズブルース・リー★★★★★
主人公が単身、麻薬組織のアジトの島に乗り込み、巨大な敵を倒すストーリー。ブルース・リーのヌンチャク、これでヌンチャクの練習をした人が多いかも。鍛え抜かれて身体と研ぎ澄まされた技、格闘に芸術性さえ感じさせてくれた。何度、見ても飽きない作品である
ベスト2スタンド・バイ・ミーロブ・ライナーリヴァーフェニックス★★★★★
スティーヴィーキング原作で、音楽も今では名作。普段の生活で子供時代の忘れていた事を思いださせてくれる懐かしい気分にさせられる。この作品に感動できるかどうかで、子供時代にどう過ごしたか、わかるような気もする。妙な事への好奇心(死体捜し)、将来への不安、友情、友との別れ、そしてラストの子供たちのその後、リバーの「弁護士になったが、喧嘩の仲裁に入り、殺されてしまった」には、物悲しくなった。年をとって大人になってから見た方がより心に残るあろう。それにしても良い映画だ
ベスト1タイタニックジェームズ・キャメロンレオナルド・デカプリオ★★★★★
結婚のお祝いに友人から映画のチケットをプレゼントされて観に行った。沈没するとわかっていても、あまりのリアルさに感動。船と共に沈む音楽家、一度は演奏をやめたものの、また戻っての今度は自分達の演奏を生き生きと始めるシーン。沈んでゆく船から数少ない救命ボートの席を人々が奪い取ってゆく人間の醜さ。タイタニックという、当時の技術と膨大な金と人力を注ぎ込み、不沈船と祝福されながらの処女航海、1500人以上の人命を奪った衝撃事故の話しで、その中で、こういう恋愛ストリーもあったかもしれないいう映画。史上最高の制作費240億円かけて、3時間以上の映画、永遠の名作だろう。
評価 ★見なきゃ良かった
   ★★面白くなかった
   ★★★まあまあ
   ★★★★けっこう面白かった
   ★★★★★最高!



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