ス テ ッ プ ・ 大 阪 新 婚 旅 行



新婚旅行第一弾、軽井沢を12月にすまし、今回第二弾、京都・大阪。ゴールデンウィーク中とあって混雑と渋滞が予想されたが、あえて深夜長距離バスで行く事に決めた。5月1日、残業一時間で会社から家に戻り、お風呂。晩御飯は外で食べようと、荷物一つにバックに詰めて、それぞれのリックですくに出発。バスの中では眠れない事を予想して、酔っ払えば眠れると思い、松屋で焼き肉定食を食べ、横浜の居酒屋で飲む。10時過ぎに、地用距離バスに乗り込むが、案の定、予想以上に、狭い・揺れるで眠れない。大阪・難波に着いた頃には、疲れと不眠で二人とも、浮浪者歩き。朝から公園とか回ろうかと思ったが予定変更。『スパワールド・世界の温泉』に行く。そこで疲れを取ろうという魂胆。朝食に、そこのバイキング料理(なぜか、水戸納豆があったのに驚く)を食べ、少しの仮眠。そして、温泉に。温泉にはペルシャ、ローマ温泉、中国風呂(漢方温泉は絶品)と入るが、朝、早かったので日本風呂は清掃中。ドイツで清掃中の女の子に全裸わ見られる始末。これで、疲れを癒し、隣りのアミューズメントパーク『フェスティバルゲート』に。レストランや売店の中、縦横無尽に駆け走るジェットコースター『デルビス・ザ・コスター』(狭い建物に猛スピードで走るので、飛び出さないかと恐怖の絶叫)、体感シュミレーション『ザ・ラストアドベンチャー』では、宇宙旅行を身体でで感じてもらおうと、激しく揺れるので頭をゴツゴツと打つ。ヘルメット着用にした方が、良いのでは。他に退屈なシューティング『エキドナの洞窟』や『アエロプリオ』に乗る。そこを出て、ジャンジャン横丁を串かつの店や将棋差しの店を見ながら通り過ぎる。ジャンジャン横丁というから、パチンコの店が多いのかと思ったが、確かにパチンコ屋が多いのだが、実はその昔、朝から三味線の音がジャンジャンと鳴り響いていたからだと言う。それを俺達はしらないもんだから、昔のパチンコ『スマートボール』をみつけ、やってしまい、負けてしまう。『通天閣』に行き、新婚前にウイウイしい頃にタイムスリップするために『お見合いカガミ』で遊んだり、十分二百円のマッサージ機で疲れを取ったりする。時々、観光地には怪しげな手品師が出没するが、通天閣にも手品用品を観光客に買わせようと必死になっている人もいた。通天閣を出て、天王寺動物園から天王寺美術館、天王寺公園を通り過ぎようとするが、青空カラオケで演歌を堪能するオバちやん、派手なチンドン屋スタイルの踊るオッチヤンとか見ていると、日本も平和だなーと感じる。俺も仲間に入ろうとするが、妻から引き止められる。もし、東京のお騒がせ友達と一緒だったら仲間に入っていただろう。天王寺駅の食いしんぼう横丁のお好み焼き屋で、大阪のお好み焼きとモダン焼きにビールで昼食。大阪は安くて旨い物が食べられるが、東京では高い金を出さないと美味しい物は食べられない。中華街とか特にそうだ。同じ日本でも文化の違いを感じる。天王寺駅から、友人に会うために、上野芝駅に。駅では久し振りに会う友人と、九ヶ月の赤ちゃんが待っていた。友人の計らいで、美味しいケーキの置いてある喫茶店に行くが、ケーキは売り切れていた。本当なら戸格の古墳やツツジが満開の公園とか行く予定だったが、疲労とツツジの時期が終わりかけいていたので、予定変更して、友人宅に。束の間の話しの後、タコ焼きを食べる事になり、近くの店からタコ焼きを買ってまた友人宅に。友人の旦那さんが帰ってこない間に、ずうずうしくビールを飲んだりして。俺のタコ焼き評論として、一言申せば、東京のように水ぽいタコ焼きはタコ焼きではない。ソースやマヨネーズで味わ誤魔化してり、ましてや青ノリなんて、もっての他。本当のタコ焼きは、表面は固く、中がとろけるようでなければならない。大阪でも色々とタコ焼き屋があるが、一番旨いのが、東三国のタコ焼き屋だ。三食一週間タコ焼きでも飽きがこない。友人宅で妻もシャワーを浴びたり、子供の話しで盛り上がったりと、ゆっくりしていたら、時間もすぐにたってしまった。次に向かうは、次の別の友人の家。鳳駅で待ち合わせ、車で家まで。友人宅で少しの間、お茶し、友人からビジネスホテルを紹介してもらう。ホテルの名は『なか』というホテル。ともかく、その夜は、先ほど友人から連れていってもらった居酒屋の酒で爆睡。
翌朝、事件。俺がトイレで大の方をして、紙と一緒に流そうとしたら、トイレが詰まってしまったのだ。慌てて、そのホテルを出るが、あいにくの大雨。俺は旅行中に雨にたたられる事はないのだが。京都に行けば晴れると思い、いざ京都に。京都に着くと、幾分、晴れかってきていた。天気は晴れかかってきたのだが、ここで、重大な事に気づいた。お金が残り少ないのだ。理由を考えると、俺は旅慣れているので、大阪・京都に行くなら、幾ら幾らのお金が必要だと即座に正確に出せるのだが、今回、新婚旅行だという事でわりあい多めに予算を立てたのだが、それが一人分の計算だったのだ。正確さが災いしたのだ。独身ならまだしも、夫婦なので二倍にしないといけなかったのだ。が、反省ばかりしていては仕方がない。家にキャシュカードは置いてきているし、無人君には世話になりたくないし、ここは節約旅行に切り替えることにした。そうすれば難とかなる。それでも、京都タワーでは展望台に上がり、手相占いまでしてしまう。そして、東本願寺まで歩く。東本願寺の壁に偉人が言った掛け軸がある。俺は宮沢賢治の『世界全体が幸福にならないうちは、個人の幸福はありえない』に興味を持ち、記念撮影。東本願寺を出て、ラーメン屋に入る。意外にもラーメンが旨い。ピリ餃子も捨てたものではない。河原町を歩くが、坂本龍馬・中岡慎太郎遭難之地を探すが、パチンコ屋や服屋が建っており、時代も移り変わり無くなったのかと、残念。(後で聞くと、服で見えなかったのではと言われたが)新京極通りを通り、足がくたびれる位、歩いき『二条城』に。あまりに疲れていたのでギャグも飛ぶ。「二条城だジョー」「信号は赤だジョー」「ジョーばっかり言っていると明日のジョーになってしまうジョー」と頭が壊れる。大政奉還の二の丸大広間等を見て、二条城を後にする。京都駅に戻り、ホテルを探し回るが、京都はおろか大阪のホテル・旅館まで連休で全館満室。で、前日、宿泊した『なか』ホテルに電話して、空いている事を確認し、泊まることにした。途中、梅田駅阪急百貨店の大食堂で焼き肉定食。ホテルに戻ると、今夜も死んだように爆睡。
翌朝、又々、事件。今度は大事件。重いバックを持ってホテルから十分ぐらい歩いていると、妻が「あれっ、指輪はっ?」と。俺はホテルに忘れた事に気づき、慌て取りに戻る。運良く、受け付けに届けられてあったが、俺は取りに戻るまでの間に、色々と言い訳を考えていた。ちょっとの間、気まずさもあったが、すぐに仲良くなり、難波駅に。友人と待ち合わせまで数時間あったので、昼食に大阪のうどんに、もう一軒、元祖タコ焼き屋の会津屋でタコ焼きを食べて、友人との待ち合わせまで、まだ時間があったので、ゲーム場の『なんば競馬場』に。時間が無いと時ほど、どんどん勝ってゆく。万馬券続出。本命買えば、本命までも俺についてくる。が、やっと無茶口梁な買いかたが成功し、やっとすべてのコインを使いきり、久し振りに会う友人の待つ『ロケット広場』に。友人と『法善寺横丁』を通り、かに道楽の巨大看板と、くいだおれ人形の大阪の顔を見る。道頓堀橋、ナンパ橋にて、二、三人のナンパを目撃するが、自分を安売りして何になるのだ。と腹が立つ。友人と少し話しをして、別れる。晩御飯は回転寿司食べ放題(男千五百円、女千円)で、腹を満たす。余りにも安いので、帰りに追加料金を取られるかと思ったが、流石大阪である。取られなかった。ある客は、同じネタばっかりで目が回ってしまうと文句も飛んでいたが。流石に、残りのお金も僅か。横浜までの深夜バスの時間まで、また、なんば競馬場で時間を潰そうとするが、今回は一回も勝てない。あれほど、さっきは勝てたのに。連戦連敗。お金も無い。運もない。ミジメな気持ちにさせられるが、今、こんな俺でもついてきてくれている妻が隣りにいる。最後に串かつを食べて大阪を後にするのである。(終わり)



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