2021年 サザエさん日記
本命竜馬が選んだ面白かった場面を書いてみました。
2021年
12月26日
『波平の正しいしつけ』
ラーメン屋の店員に、しつけのなってない接客をされた波平。ラーメンを乱暴に置いていた店員。店長からラ、辞められたら困るからと泣き疲れた波平。帰り際「うちの子供たちのしつけは大丈夫だろうか」と気になる。それから注意して子供たちを見ていると、サザエを始め、皆、しつけがなってないように見える。サザエは足でふすまをしめたり。このままではまずいと、波平は子供たちのやることに、いちいち小言を言うようになる。そんな時に、波平に仕事でお世話になった人が子連れでやってくる。波平は留守。波平が帰ってくる。しょうた君をカツオ、ワカメ、タラがお世話していると、お世話になった人が「みんないい人ですね。波平のしつけが良いですね」と褒められる。波平、子供達を信じることにした。
『夫と妻の忘年会』
波平とマスオが忘年会で遅くなる日、サザエは「ウチでも忘年会をやらない?」とフネに提案する。その話を聞いていたお軽も参加を希望し、さらに伊佐坂や裏の老夫婦、タイコも誘って忘年会をすることに。イクラを含めた子供たちは、子供同士で忘年会をやることにして、サザエたちは忘年会の準備に張り切る。会費制でチラシを取ることに。マスオの会社の課長も忘年会男と呼ばれて、腹芸をしている。その課長、飲ませないでと奥さんが書いたと思われる下着をつけていた。マスオがお酌しようとして、服を脱ぎだした課長に、お酌を躊躇している。磯野家も忘年会が始まり、三河屋の主人からのお酒の差し入れ、サブローも参加することに。裏のおじいちゃんが歌を歌えば、子供達も♪迷子の迷子のと歌い出す。
『パパ、お疲れです』
深夜ラジオを聞いたマスオは、朝寝坊をする。朝からあくびをしている様子を見たタラは、マスオが仕事で疲れていると思う。その日は休日で、サザエ、波平、フネが出かけ、マスオと子供たちで留守番をすることになっていた。タラは、マスオをゆっくり休ませるため、自分たちが家事をしようと、カツオとワカメに言う。マスオ、昼寝。マスオを寝させるために、お出かけのサザエや波平からの電話もタラが出て、電話を切ったり、玄関先でペット同士の犬の喧嘩ももタラが仲裁。マスオをゆっくりさせることが出来たタラ、今度はマスオの代わりに、タラが昼寝。
12月19日
『町内ダダッ子図鑑』
サザエとタラが買い物をしていると、玩具屋の前で寝転がり泣いているイクラと、その傍に立つタイコを見かける。イクラは玩具が欲しくて駄々をこねているらしい。サザエはその向かいにある写真館に行き、主人にイクラの写真を撮ってもらう。写真館の主人は玩具屋の前で駄々をこねる子供たちの写真を、長年撮り続けているらしい。カツオも、ただをこねたよう。カツオの写真も見つけた。そして、花沢さんのも見つけた。中島もおしゃぶりをつけて泣いていた。タラの写真はない。おりこうだからと。
『忙しい師走』
サザエが朝早くマスオを起こす。師走に入って忙しいから早く起きて欲しいらしい。「師走の忙しさに便乗しているだけじゃ…」とマスオは迷惑顔。一家が揃った茶の間では、波平が「大掃除の日に全部やると大変だから、今から少しずつ片付けをしよう」と提案する。フネとサザエは賛成するが、片付けが面倒な子供たちは嫌そうにする。マスオ、机の奥から新婚時代の写真が出で来た。見ていたら、がっと見て良いと、サザエに言われる。ワカメ、正月の準備、カルタの練習をしていた。
『怪盗イソノカツオ』
ある日、ノリスケが伊佐坂先生の新作小説を携えて、磯野家を訪ねてくる。どうやらその小説は、恋愛小説の大家である伊佐坂先生が、珍しく探偵小説に挑戦した話題の本らしい。しかも、ノリスケ曰く「実はこの主人公の怪盗、カツオくんがモデルなんですよ」と明言。どうやら、ノリスケは伊佐坂先生に、カツオのいたずらの話をよくしていたので、参考にしたと思い込み「カツオくんには伊佐坂先生からお礼があると思うよ」とのこと。自分が小説の主人公のモデルだと知り、有頂天になったカツオは、早速その本を読み始めるが漢字の多さにすぐさま挫折してしまう。しかし、翌日の学校でクラスメイトからもてはやされ、悪い気はしないカツオ。だが実は、本当のモデルはカツオでなく昔の友人だったとのこと。伊佐坂先生は波平と居酒屋で一杯やっているとき、波平本人に明かしたのだ。この事実に思わず「僕じゃなかったのか…」と落ち込むカツオ。しかし伊佐坂先生から、「カツオくんは怪盗のモデルにはなれないんだ」とし、「カツオくんはいつも正直で正義感が強いからね。怪盗にはふさわしくないんだ」と理由を教えてもらい、すっかり笑顔になる。さらに、怪盗を追い詰める探偵のモデルは波平だったそうで、これを聞いた波平は「わしがモデル!?」と驚き、サザエは耳を塞ぎながら「そんな! あんまりだわ! あたしロマンスグレーの二枚目を想像して読んだのに!」と想像との相違に不満を露わにするのだった。
12月12日
『アナゴさんの服の神』
アナゴは今度の日曜、夫人とデパートに行く約束をする。夫人に服を買わされることを察知しているアナゴは、マスオに協力を頼む。日曜日、デパートに行ったアナゴは、夫人が試着している服を見て「フグ田くんの奥さんが同じ服を着ていた」と言い出す。服が被るのを嫌がった夫人は、アナゴの狙い通り、その服を買うのを止める。でも、夫人は服を買ってしまう。サザエに見せたら、結局、バレた。しかも、レジートでマスオにウナギの特上を奢ったのまで。アナゴ、飲みに行くのを禁止される、ところが花沢さんの奥さんが、その服を着ていた。授業参観行く途中で、サザエ、アナゴ夫人と会い、一緒に歩いていると、花沢さんの奥さんと会い、二人とも同じ服を着ていたので、ビックリするのがオチ。
『はがゆい物語』
少女マンガの続きが気になり、夕飯がすすまないワカメ。カツオのクラスの女子たちもその漫画に夢中で、カツオも勧められるが、「戦いもスポーツもないマンガなんて面白くないもん」と読む気がしない様子。しかし偶然、ワカメが置いていたその漫画を読むと、すっかり夢中になってしまう。その後、登場人物の恋路が気になって仕方がないカツオ。しかし同級生たちには言い出せず、「僕もみんなと一緒にあのカップルの幸せを祈りたいのに…」と悩む。放課後、マンガの発売日ということで、花沢さんたちは書店へ。一方のカツオもいち早く読みたいがために、足早に帰宅。ワカメの姿を探すが、ワカメはすでに読み終わり、そのまま友人に貸してしまったとのことで、カツオはショックを受ける。その夜、家族から物語の展開を聞かれたワカメが明かそうとした瞬間、カツオはついに「言わないで! 僕も読むのを楽しみにしてるんだ〜!」と制す。早く言ってくれればよかったのにと言うワカメに対し、カツオは「だって恥ずかしいじゃないか。女の子向けのマンガだし…」と照れ気味。するとフネは「面白いと思ったなら素直に楽しんだらどうだい?」とアドバイスを送り、波平も「カツオ、面白いものに男の子も女の子も関係ないぞ」と考えを明らかに。このアドバイスに、カツオも「みんなに正直に言って、話に交ぜてもらうよ」と、性別関係なく、好きなものは好きだという素直な気持ちを学ぶのだった。
『三郎、夢の温泉旅行』
商店街で福引が始まり、カツオとワカメは積極的にサザエの買い物を手伝い、福引券集めに張り切る。会社帰りの波平は、3等賞の景品が高級ウイスキーと知り、福引券欲しさにケーキを2箱も買って帰る。さらにマスオも同じ目的でケーキを買って帰り、サザエたちはあきれる。マスオは福引会場で、三郎が真剣な顔で福引してたのを見たと言う。三郎、青森のおばあちゃんに温泉旅行をプレゼントしたいと思っていたけど、ハズレたらし。それでサザエが磯野家で協力するが、当たったのは、温泉旅行セットだった。
12月5日
『姉さんは女学生』
サザエ不在の時に、サザエの学生時代の山田先生から電話が掛かる。カツオは先生から、サザエの当時の成績や失敗談を聞こうとする。が、ちょうど帰宅したサザエに受話器を取り上げられる。カツオは「ぼくの成績や素行が悪いのは、姉さんのDNAに関係あるんじゃないかと思って、過去を知りたかった」と言い訳する。ザザエの同級生が花沢さんのお客さんにいたので、サザエさんの過去を聞き出そうとする。サザエも一緒に同級生がいたので、聞き出せない。サザエ、定期入れを落としたようで、その時に、恋人の写真があったようだ。ザザエの落とした定期は、大判焼き屋で落としたらしい。そこのおばさんに恋人の写真を見たようだ。花沢さんと大判焼き屋に行く。写真は、5歳ぐらいのカツオとワカメの写真を持っていたようだ。サザエ、いつも大判焼き5個は食べていた。
『空返事にご用心』
マスオはサザエに「この間、頼んでたことよろしくね」と言われる。そう言えば、新聞を読んでいる最中に何か頼まれたような…とマスオは思い出すが、肝心の内容はまるで覚えていなかった。空返事をしていたことがバレたら、サザエが怒るだろうと、マスオは必死で思い出そうとする。フネは波平の空返事に怒っているのを見て、マスオは思いだそうとする。カツオの調査で、宝石をサザエに買おうとしているのが分かった。雨樋の掃除だった。宝石は、宝くじが当たったらというこどだった。
『ワカメ、魔法のハンカチ』
ワカメはとっておきのハンカチを折って、器用にネズミを形作る。そのハンカチだと、模様がちょうど眼になり、かわいいネズミになるのだ。泣いている子供たちをハンカチネズミであやすと、皆すぐに笑顔になる。ワカメは家族にハンカチを「かわいいネズミさんになる、魔法のハンカチなの」と得意気に見せる。公園の子や、タラに見せて、機嫌を取っている。そのハンカチを公園で鳴いている赤ちゃんに気に入られ、あげてしまう。ワカメ、他のハンカチで子供をあやすが、前のハンカチでないと、効力は無いことに気がする。
11月28日
『イクラ閉店時間』
ある日の夕方、イクラちゃんは、タイコにデパートに行きたいとせがむ。先日、閉店間際にデパートを出た時、大きなシャッターが閉まるのを目の当たりにし、それに大興奮。すごく気に入ってしまったようだ。そこでカツオは、イクラちゃんを連れて、最近シャッターを取り付けたという近所の自転車屋さんへ。店主に「この子はシャッターに目がないんです」と紹介をすると、店主は「それは将来が楽しみだ」とご機嫌。一度閉めて、再び開けてみるが、取り付けが悪いのか、なかなか持ち上がらない。するとイクラちゃんは、「バブ! バブ! バブ!」と怒り始めてしまう。後日、ノリスケはイクラちゃんを連れて銀行へ向かう。15時にシャッターを下ろす銀行はうってつけの場所だったが、ノリスケが長居してしまったがために、イクラちゃんは店のなかから下りるシャッターを見るハメに。そうして、店に閉じ込められてしまうと思ったイクラちゃんは大泣きし、それを聞いたサザエは「そんなに怖い思いをしたんじゃ、イクラちゃんのシャッター熱も冷めるわね」と苦笑いするのだった。
『ああ、僕にうるおいを』
カツオはおやつで、初めて「ドライマンゴー」を食べる。おいしさに驚いたカツオは、翌日学校で、ドライマンゴーを食べた事を自慢する。しかし、中島たち皆に「食べた事がある」と言われた上「生のマンゴーの方が、もっとおいしい」と聞かされショックを受ける。生のマンゴーを食べた事のないカツオは、何としてでも食べたいと思う。ドライマンゴーを水につければ元に戻ると思って、そうしたが・・・ 波平、取引会社の人からマンゴープリンをもらってくるが、町内会長の人に会い、電車の網棚に忘れる。町内会長から輸入品のマンゴーをもらう。切り方が分からず・・・
『紙一重の姉さん』
サザエは近所の和菓子屋が大福の特売日と知り、張りきって買いに行く。途中、裏のおばあさんやタイコに出会い「お宅の分も買ってくるわ」とそれぞれに約束する。しかし大福は1人限定5個までで、サザエは裏の老人宅と波野家分しか購入できない。大福を楽しみにしていた子供たちからは、強く非難される。サザエ、買い物帰りに、引っ越しの家族に出会う。雨も降ってきていて、トラックから、息子の玩具箱が濡れるというので、サザエが手伝うことに。ところが、最後のダンボール箱を落として、何か壊れる音が。旦那とかは、良いと言うけど、サザエは、気になっていた。マスオと謝りに行くが留守だった。後日、奥さんが引っ越しの手伝いのお礼に来た。壊したのは貯金箱だった。貯金箱から息子がイタズラして指輪をいれていたようで、奥さんは探していた。
11月21日
『ピンポンでお見送り』
タイコは出勤するノリスケに向かって投げキッスをし、ノリスケも返す。たまたまそれを見たタラは「何ですか?」とタイコに尋ねる。タイコは照れながら「ピンポンよ」と言ってごまかす。それを聞いたサザエは「私もピンポンするわ」と、マスオの出勤時に投げキッスする。が、マスオは赤面しつつ、コソコソと去っていく。アナゴ、特別手当、奥さんにバレたかもと心配する。マスオは、アナゴに貸したので、またサザエには言っていない。アナゴの奥さん、めったにないけど家の外まで見送ったようだ。しかも、ずっと笑顔で手を振っていたようだ。週刊誌に見送る時間が長いほど、主人は早く帰ってくると。アナゴの家にサタケさんからワインが届く。奥さんがサタケさんに電話すると。特別手当の事がバレる。アナゴはマスオに貸したと言うけど、奥さん、先にサザエに電話していた。完全にバレたようだ。マスオは特別手当のお金は、中華を皆にご馳走した。
『湯気の向こうに』
波平は、会社帰りに入った屋台の店主が、元はサラリーマンだった事を知る。「おでん好きが高じて屋台を持つまでになってしまった」と楽しそうに語る店主を見て、波平は羨ましくなる。定年後、屋台を持つのもいいなあと思う。波平は、おでん屋や焼き鳥屋、ラーメン屋の店主になる自分の姿を妄想し始める。波平が夕飯を作ることに。おでんが皆に好評。おでんパックで作った事がバレる。おでん屋の息子が大変だと。おばあちゃんが、ぎっくり腰に。屋台を波平がすることに。お客さんが来て凄い戸惑う。セルフサービスとなった。女性はいつものと注文するが、たまごとハンペン、しらたきだった。マスオまでやってきて、凄い盛り上がった。店主、お礼がしたくて、波平の家まで出張サービス。美味しく食べていた。。
『ワカメの編集後記』
ワカメはある日、雑誌を読んでいるフネから「編集後記は編集の苦労話やこぼれ話が書かれている」と説明され、実際に自分でも雑誌を作ってみることにする。出版社で働くノリスケから「ワカメちゃんが好きなものを1冊にすればいいんだ」というアドバイスを受けると、ファッションや占いを取り上げることに決定。さっそく隣家に住む浮江さんや同級生協力の元、ページに作成に取り掛かる。…が、星座占いコーナー作成のため、あらゆる星座の人をじゃんけんで戦わせ、「かに座の勝ち。じゃあ今月の1位はかに座の人ね」と、じゃんけんの結果をそのまま星座占いページに反映するという剛腕記者ぶり。これにはさすがの周囲も驚いてしまう。そんなある日、浮江さんの父で小説家の伊佐坂先生に対し、「いつもどんな気持ちで文章を書いているんですか?」と尋ねると、先生は「読んでくれる人のことを考えているよ」との回答が。これにワカメは、自分は読み手のことを考えず、自分だけが楽しんでしまっているとショックを受けてしまう。一時は雑誌作りを諦めかけたものの、ワカメのインタビュー効果で、伊佐坂先生が初心を思い出して筆が進んだとして、ノリスケから感謝される。こうしてワカメは再び“好き”を詰め込んだ1冊を作ることを決意。見事完成させるが、それは編集後記が全体の半分を占める構成で、ワカメは「手伝ってくれた人みんなに感謝の言葉を書いていたら、どんどん長くなっちゃった」と嬉しそうに笑うのだった。
11月14日
『トランプのシロちゃん』
ある日、家族でトランプゲームを遊んでいると、「ダイヤのA(エース)」がないことが発覚する。サザエは、トランプを購入した際に付いてくる予備の白いカードに、赤ペンでダイヤを描き、オリジナルのダイヤのAを作る。しかしその出来は、かなり個性的。カツオが「不格好」とツッコむと、サザエは「文句言わないでよ」とため息をつく。翌日の放課後、カツオの友人たちは例のカードを見に行くことに。カードを見るなり、カオリちゃんは「カワイイ!」と声をあげるが、花沢さんは「これ、タラちゃんが描いたんじゃないの?」と失礼な質問する。するとそこに「描いたのは私よ」とサザエが登場し、花沢さんは「失礼しました」と謝罪。早川さんはサザエに対し、「味があって、すてきです」と褒める。その夜、マスオは例のカードが褒められたことを知ると、「『味がある』とでも言われたんじゃないのか?」と尋ねる。カツオがどうしてわかったのか聞くと、マスオは「褒めようがないときは、『味がある』と言えば相手を傷つけないからね」と説明。サザエはムッした表情を浮かべ、カツオは早川さんの気遣いに気が付き感心するのだった。カツオは中島から、無くしたカードを渡される。カツオが中島に貸したマンガの本に挟んでいたようだ。早川さん、白いカードをシロちゃんと言っていたようだ。白いカードが可哀想だと、ジョーカーの代わりにしたよう。早川さん、同じトランプを使っているようだ。中島がマンガの本を返しに来た。カツオがいないので、ワカメに渡す。それで、トランプが落ちて、バレた。
『要領のよい学習法』
カツオの担任の先生は皆に「今日の宿題は多めに出したから、できる範囲でやりなさい」と言う。それを聞いたカツオは「一問でもいいのか」と余計な質問をする。あきれた先生は「磯野は全問やってきなさい」と言い渡す。中島たちから「今日は磯野は遊べないね」と同情されるが、カツオは「なんとかするから一緒に遊ぼう」と約束する。カツオ、遊ばず宿題してしまうと病気になってしまうと、マスオにやらせてしまう。波平に、自分でやりなさいと。今度は甚六さんにやらせて・・・ 結局、カツオ全問してくる。それでも5問は正解不正解問わず答えを導き出したとして先生に褒められるカツオ。
『着物でおでかけ』
ワカメは、浮江が両親と揃って、着物姿で外出する所に出会う。そして自分も着物で出掛けたくなる。早速、七五三の着物に袖を通してみるが、小さくて着られない。が、フネは着物を見て「裏に余裕があるから、直せるかも」と言う。和裁が得意なフネによって、七五三の振袖は、今のワカメにぴったりの訪問着に生まれ変わる。ワカメ、着物を着て、盆栽展を見に行く。フネ・波平に連れられていくが、レストランに行くが、着物が汚れるから好きな物を食べられない。
11月7日
『タマのせいです』
ワカメが被っていた麦わら帽子を、カツオとサザエが「この方がいい」と言って、飾りの花をむしり取ったり、つばを切ったりする。実はその帽子はお客さんので、ワカメはこっそり被っていたのだ。お客さんに謝ろうとしたサザエたちだが、その帽子にタマがじゃれついているのを見て、とっさに「タマがいたずらした」と言ってしまう。お客さんのトイプートルのサガンも麦わら帽子が好きなようで、タマに麦わら帽子をあげてしまう。伊佐坂先生、ハチの夜泣きが酷くて、原稿がかけないとノリスケが嘆いている。そのハチが夜逃げ。ハチは磯野家の縁側に。ハチを磯野家が面倒見ることに。伊佐坂先生が散歩に連れていけないから。ハチ、伊佐坂先生の戻ることに。ハチ、麦わら帽子を気に入ったようで。カツオ、宿題やれなかったのは、タマが宿題の上で寝ていたからとウソを言う。タマが寝ていたのはマンが本の上だったけど・・・
『姉さんの赤い糸』
間違って、三郎の毛糸の手袋を解いてしまったサザエは、お詫びに手袋を編み直して渡す。それが三郎に好評で、お礼にりんごを貰い「毛糸がりんごに変わった」と、磯野家のみんなで喜んで食べる。さらにその手袋を見た女性から「自分のセーターも編んで欲しい」と依頼が来て、サザエは張り切って編み物に励む。上手に出来たよう、セーター。お礼のお仕立代で、ケーキを買ってきた。サザエ、タマのヌイグルミを作った。それをヌイグルミを作ってと、沢山の人がやってきた。サザエ、そのお礼に、お菓子を沢山もらったよう。
『お隣の神様』
裏の老夫婦がささいなことからけんかしてしまう。散歩に出たおじいさんは「少々言い過ぎた」と反省する。ふと空地を見ると、野球をしているカツオたちが何やら困っている様子。聞けば、審判が来られなくなったらしく、おじいさんはカツオに頼まれ、審判をすることになる。その後、おじいさんはカツオに誘われ、磯野家に遊びに行く。カツオは裏のおじいちゃんの相手、裏のおばあちゃんはタラが相手を。結局、伊佐の家のテーブルで仲直り。磯野家が時の氏神になった。
10月31日
『カツオ来客辞典』
学校から帰ったカツオは、福富さんというお客さんがたった今、帰ったと聞き、慌てて追いかける。福富さんに追いつき「あいさつしたかったので」と言いつつ、ちゃっかり小遣いを貰う。福富さんはいつも小遣いをくれるお客さんだったのだ。千円。それを知った波平は、こっぴどくカツオを叱り、貰った小遣いを没収する。福富さんは、甘党なので、お菓子をお返しにすることに。ワカメ、500円、もらっていたようだ。福富さんからカツオに和英辞典を送って来た。カツオ、1ページも読めずにバタンキュー。中島に将来のことに悩んでいて、その本を借りて寝てしまう。今度は早川さんに貸した。3000円の図書カードが入っていた。
『見落としにご用心』
スーパーでソーセージを2袋買って会計を終えたサザエは、店のアナウンスで3袋買うと100円引きということを知る。売場に戻るとちゃんと書いてあり、見落としたことを悔やむ。家族からも「サザエは見落としが多い」と言われ、今度は絶対に見落とさないと心に決める。次にスーパーに行く時、サザエは慎重に表示を見ながら買い物をする。買いすぎてしまう。マスオは居酒屋の店長の贔屓のチームが勝つと半額で、ビールを注文するが、逆転満塁ホームランで、財布が空っぽ。マスオ・サザエ、車が半額に買い行くことに。波平たち、駐車場の位置を気にする。波平の盆栽の位置がカツオは良いと言うが・・・ しまいには2階建てにしようとする。半額のコーナーは軽トラックだった。マスオ・サザエの二人とも見間違いだった。サザエは買い物の帰り、カーショップの近くを通りかかる。そこは、新規開店したお店で、オープン記念に“50%オフ”のセールをやっているようで、サザエは「半額ですって!?」と驚き。帰宅後、さっそくマスオに車を買おうと相談すると、マスオも「(その価格なら)ぼくたちにも手の出せる金額じゃないか」と大喜び。買い物の際に使用するほか、家族7人でのドライブを妄想して期待を膨らませる。しかしながら、そんなおいしい話があるのかと不安になったマスオは、改めてサザエに「見間違いじゃないよね?」と確認。「そういわれると自信がなくなるじゃない」と心配になり、今度の休みの日、実際に見に行くこととなった。2人が車を見に行っている間、カツオは「ついに我が家に車が来るぞ!」「週末はおでかけ三昧だ!」とおおはしゃぎ。しかし、フネから「駐車場はどうするんですか」との声があげられ、一同は「あ…!」と車を停めておく場所がないことに気がつく。すぐに家族会議が開かれ、玄関や盆栽がある場が候補にあがったが、それぞれ却下。カツオは「地下駐車場を作るのはどう?」と現実離れした提案をするが、フネから「安い車を買って、高くつくなんて本末転倒ですよ」とツッコまれてしまう。磯野家に車を置く場所がない、とみなで落ち込む。一方、車屋にいるサザエとマスオも絶望していた。なんと、50%オフ対象の車は“軽トラックのみ”だったのだ。すべてはサザエの早とちりが引き起こした顛末に、家族たちは恨み節を言う。しかしながら、それでもサザエのおっちょこちょいぶりが、いつものように笑い話に昇華されるのだった。
『母さんのうっかり』
波平が朝早く出勤することを忘れていたり、目玉焼きが食べたかったカツオにスクランブルエッグを作ったりと、フネのうっかりが多い。いつもしっかりしているフネなので、カツオはどうしたのかと心配する。学校で花子に話すと「うちの母ちゃんに比べればたいしたことない」と笑い飛ばされるが、カツオは気になる。フネ、マスオのの服をカツオのタンスに入れ間違えていたり、料理を焦したり・・・ フネ、胸がドキドキして フネがオカルさんに芝居を見に行くのだが、楽しみで。それで、ウキウキして、失敗を。フネ、財布を忘れて芝居に。サザエが届けに行くが・・・実は、フネ、新しい財布(ピンク)を買ったようだ。サザエ、自分の財布を忘れ、しかもフネの財布の中身を見ると、空っぽだった。
10月24日
『フルーツ牛乳友の会』
カツオが登校すると、教室で女の子たちが盛り上がっている。銭湯の湯上りに飲むフルーツ牛乳がおいしくて、皆で通っているという。中島も飲んだらしく、カツオは銭湯のフルーツ牛乳が飲みたくなる。家族に銭湯に行きたいと頼むが、なかなか連れて行ってもらえず、我慢できないカツオはつい寝言で「フルーツ牛乳…」と呟いてしまう。せっかく、カツオは銭湯にマスオと行こうとするが、フルーツ牛乳は品切れと花沢さんに聞いてしまう。当分、入荷はないと。中島とお兄さんが最後の2本、飲んでしまった。花沢さんの赤阿讃、お風呂屋さんのおばあちゃんと仲良しなので、入荷したら教えてあげると。数日後、カツオに電話がある。ところが野球で遅くなる。サザエ、ワカメ、タラとフルーツ牛乳に飲みに行く。カツオ、波平と一緒に行こうとするが、フネに止められる。波平飲んで帰ってきてから、サザエ、カツオの為に、銭湯に行き、フルーツ牛乳を買ってきていた。カツオの感想は、早川さんと一緒の「青春の味」だと。
『波平、ぬれ落ち葉』
会社帰り、波平が電車に乗っていると、正面に座っている婦人たちが「定年後の夫が何もできなくて、付きまとって困る」と話している。そういうのをぬれ落ち葉と言うらしい。話を聞いていた波平は、自分はぬれ落ち葉にならないように気をつけようと思う。翌日から波平は「何か手伝うことはないか」とフネに付きまとうようになる。波平、定年前に、ぬれ落ち葉になってしまうと。フネ「趣味の多い波平に、ぬれ落ち葉にならない」と思うと。
『マスオ、夢見るバイオリン』
ある日マスオは大道芸でバイオリニストの演奏を聴き、自身も久しぶりに弾いてみようと引っ張り出す。キーキーとバイオリンらしからぬ音が鳴った途端、子どもたちは一斉に耳を塞ぎ「この音は…!」と戦慄。サザエが慌ててマスオの元へ走り「マスオさん!」と声をかけるが、下手だからやめてとは言えず、「もう夜だし、ご近所にも迷惑になるわ」とオブラートに包んで言い、演奏を辞めさせる。しかしマスオにはむしろ上手に弾けているように聴こえるようで、休日の昼間に練習することを宣言。家族たちは、音が響くから隣近所に迷惑がかかると苦言を呈する。そこでマスオは、バイオリン教室に入会。グループ練習で思い切り弾くが、ある日講師から個人レッスンへの移行を提案される。「もしかしたら、僕には才能があるのかもしれないなぁ」と笑顔で話すマスオだが、後日サザエが教室を訪れて講師に日頃のお礼を言うと、講師から真相を聞かされる。それは案の定、マスオのバイオリンの音がうるさすぎて他の生徒から苦情が入ったというもの。家族たちはみなマスオを傷つけまいと本当の理由を黙っておくことにする。マスオを前にしたワカメは、「いつかマスオお兄さんのリサイタル開けるといいなぁ。いつかの話よ」と期待を寄せ、波平も「マスオくんの上達したバイオリンは聞いてみたいからな」と展望を口に。そんなあたたかい言葉に、マスオは「よ〜し! いつかはリサイタルが開けるように頑張ります!」と拳を突き上げて意気込むのだった。
10月17日
『フグ田家の表札』
マスオの友人が家に来ることになり、サザエは慌てて押入れに仕舞っていた『フグ田 寓』の白大理石の表札を取り出す。それは友人からの結婚プレゼントで、『いその』の表札より立派だったので付けなかったのだ。しかし友人が来るので、その間だけ門に付けることにする。でもやはり立派すぎて、サザエとマスオは波平の反応が気になる。波平、2、3日出張することになった。それで、遠慮無く付けた。目立ちすぎる。友人・大門が来る当日。中島が案内する。ところが、友人は来ない、しかも、表札がなくなっている。友人がもっていったようだ。出張が早く終わって、花沢さんとお父さんと飲む。その料理屋に友人がいる。友人から、話しを聞く波平。友人が磯野家に来る。友人は独身。いびきが凄い。だから独身なのかも。表札はマスオが家を建てたときにということで、置いて行った。
『怪我にご注意』
サザエが背伸びしてタンスの上の荷物を取ろうとすると、バランスを崩して尻もちをついてしまう。その大きな音が磯野家に響き渡り、若夫婦の部屋へ家族が「大丈夫か!?」と駆け寄る。サザエは慌てて「大丈夫」と答える。しかしカツオは、実はサザエは怪我していて、波平に不注意を怒られるのが嫌で隠しているのではと、勘繰る。マスオにカツオはサザエが怪我しているのでは言う。サザエの買い物時に。タラがついてゆく。
『姉さん、ライバル現る』
ある日サザエは、デパートのバーゲンセールに繰り出す。「いざ、出陣〜!」と気合を入れて入店すると、生地屋やバッグ屋など行く先々で同じ女性と遭遇。さらに、昼食に入った店でも相席になった挙句、頼んだメニューも同じになるなど、偶然が続く。これにサザエは気まずさを感じつつも、バーゲンという戦場で出会った相手のことが気になる。帰宅後、この出来事を家族に話すと、ワカメは「お姉ちゃんにライバル出現ね」と話し、カツオは「次は取っ組み合いになるかもしれないね」と笑う。2人にツッコミを入れつつ、購入したばかりのバッグを手に取ると、あろうことかあの女性のモノ。サザエはすぐさまデパートに預けに戻る。翌日、その女性がサザエのバッグを持って磯野家を訪れてきた。無事にバッグを交換すると、サザエは「それにしても昨日はよくお会いしましたね」と声をかけ、アカネと名乗る女性も「ええ、洋服まで同じなのはびっくりしました」と笑い、ともにバーゲン好きなこともあってかすぐに意気投合。ライバル的存在から、よき友人となる。後日、今度はマスオを連れてバーゲンにやって来たサザエ。すると、洋服コーナーでまたもやアカネと遭遇。なんとアカネは、その日が初デートだそうで、恋人を待たせているとのこと。恋人のもとへ行くと、恋人はマスオと談笑中。驚いたサザエが「隣で話してるの、うちの主人なの」と伝えると、アカネは「えっ! そうなんですか! あの2人ちょっと似てると思いませんか」と聞き、サザエも「私たちやっぱり好みが似ているのかもしれないわね」と嬉しそうに話すのだった。
10月10日
『ママたちは眠り姫』
ある朝、朝食を食べる時間になっても起きてこないサザエ。マスオが「このところ疲れ気味のようですから…」と起こさないでおこうと提案し、家族みな同意する。しかしその後、お昼近くになっても一向に起きてこないため、心配したフネが起こしに行くと、サザエは「母さん、どうして起こしてくれなかったの!」と大あくびをしながら驚き。タラちゃんから「明日もやるですか? 眠り姫」と尋ねられると「もうじゅうぶん眠ったから大丈夫よ」とし、今度はフネが眠り姫になってみてはどうかと提案する。するとフネは、「私より、もっと寝不足の人がいますよ」「小さい子を持つお母さんはいつも寝不足だからね」と、自分ではなくタイコを存分に寝かせてあげたいと話す。その夜、これを聞いたノリスケがタイコに「明日は眠りたいだけ眠って眠り姫になってくれ」と伝え、そのために自身は明日会社の午前休を取ったと告白。“タイコ眠り姫”作戦が始動する。翌朝、ノリスケとイクラちゃんは眠るタイコを横目に家を出て磯野家へ。「もっと早く気が付くべきでした」と反省するノリスケだが、午後になって出勤する際、カーテンが閉まったままの自宅マンションを見上げて「よーしよし。いやっていうほど眠ってもいいぞ」と満足気な様子で声をかける。3時過ぎ、学校を下校したカツオからの報告で、いまだにカーテンが閉まりっぱなしであると報告を受けたサザエ。さすがに心配になりタイコ宅を訪れるが、音沙汰もない。事前に預かった鍵で家の中へ入るも、タイコの姿はなかった…。実は、不慣れなためか、どうしても長く寝ることができなかったタイコ。普通に起床してデパートに買い物へでかけていたのだった。サザエたちの気遣いを無下にしたことを謝るタイコに対し、サザエは「いいのいいの! 気持ちはわかるわ」と親身に答え、1人でゆっくり買い物ができたことを喜ぶのだった。
『みんなのお父さん』
休日ゆっくりしたい波平だけ家に残り、家族は遊園地へ行く。波平は昼ご飯を食べようと蕎麦を茹で始めるが、電話が掛かってきてしまう。それは波平を心配したサザエからの電話で「お蕎麦の茹で時間は5分よ。茹ですぎないでね」と言うものだった。電話を切って台所に戻ると、鍋の中の蕎麦はすっかり伸びていた。波平、伊佐坂先生と将棋。将棋をしていると、裏のおばあちゃんが。おじいちゃんが屋根に登ったがハシゴが落ちてしまったので、助けて欲しいと。波平、無事に救出。
『マスオ、一球入魂』
外勤から早めに直帰したマスオは、帰り道の空き地で、カツオたちが野球をしているのを見かける。なんとバッターボックスにいるのはサザエ。見事なヒットを打つが、買い物帰りに立ち寄っただけなので、慌てて帰ろうとする。カツオは「もっと残って」と懇願する。そこにマスオが颯爽(さっそう)と「ボクが代わりに入ろう!」と声を掛ける。マスオ、買い物を持って帰る。ある日、カツオは、マスオを野球チームのメンバーに入れて、野球をする。サザエではなく、マスオ。相手チームは、マスオがここ一番で、打てないからだと。波平、マスオにバレる。マスオ、アナゴとバッテングセンターに言ったりと頑張る。結局満塁で、マスオ。押し出しサラナラデットボールだった。
10月3日
『謎のポイントカード』
サザエがデパートから、たくさんの土産を抱えて帰宅する。デパートのカードのポイントを利用して、現金を使わずに買い物が出来たと得意気なサザエ。普段からいろいろな店のカードのポイントを貯めているらしい。ただ、カードを整理中、見覚えのないカードが1枚混じっていたと言う。マスオや波平にも尋ねるが、心当たりがないと言われる。波平、ポイントカードを断る主義。カツオのポイントカードを作るという波平。100点を5回取ったら、何でもかってやると。カツオ、ポイントカードの謎をさぐる。お店の名前すら無い。花沢さんのお母さんに聞いたら、お父さんが知っていた。昼が丘の骨董屋のカード。カードは本物だが、スタンプが偽物、ハートのスタンプ。カードはアナゴのカード。7時まで帰ると、スタンプがもらえるようだ。そのカード、タラちゃんがもらい、メチャメチャになっていた。
『おじいちゃんと一緒』
休日、マスオに「パパは用事があるから、ママに公園に連れてってもらってね」と言われたタラは「ママは遊んでくれないから嫌」とサザエを拒絶する。サザエはタラそっちのけで、他の母親とのお喋りに夢中になるらしい。そこに波平が「おじいちゃんと公園に行こう」と誘いに来る。タラオは大喜びで、波平とともに公園に行く。が、タラは友達に波平を取られて、不機嫌に。波平、タラに絵本を読んであげていたら。タラが寝てしまう。それで、タラを膝に乗せているので、動けなくなってしまう。タラを寝かせると、波平が足がしびれて、動けなくなる。
『おかあさんの同窓会』
今度開かれる同窓会を楽しみにしているフネ。ある日、かつての同級生が磯野家にやってきて、「宅の息子たちは、上が一流企業に就職して、下の子はクラスでトップの成績ですの」「2人とも家の手伝いをよ〜くやってくれる」と自慢話をし、フネは「ご自慢の家族ですね」と笑顔で対応する。 この会話を聞いていたワカメは、自身もフネにとって“自慢の家族”になりたいと、翌朝から行動を開始。いつもより早く起床し、庭に水やりをしたり新聞をとってきたりするなど、積極的にお手伝いをする。一方のカツオは、そんなワカメを見て「お小遣いでもねだるつもりか?」とどこ吹く風の様子だ。その後、ワカメは買い物に行く時間になっても居眠りをしているサザエに対して「お姉ちゃん! 寝てちゃダメでしょ!」と怒ったり、夜遅くに酔っ払って帰宅した波平とマスオに対して「ダメじゃないの! 2人とも何時だと思ってるの?」ものすごい剣幕で責めたりと、家族を更生させようと奮闘。カツオがテストで悪い点をとった際には、波平に代わって「バッカモーン!」と雷を落とし、「こんな点数を取って恥ずかしいと思わないの!?」と大声で叱咤する。そして、同窓会の前日。フネはワカメに「家族の自慢をしてきますよ。ワカメがいろいろお手伝いしてくれたり、失敗したみんなを叱ってくれるって」とこれまでのお礼を言うと、ワカメは「全然自慢にならないじゃない」と驚き。するとフネは「そんなことないわ。失敗も全部ひっくるめて自慢話なんだよ」と、成功だけが自慢となりえるのではないということを教え、ワカメもよくよく理解するのだった。18回同窓会が始まった。
9月26日
『一番になりたい』
カツオは漢字のテストでめずらしく72点の高得点を取る。今回のテストは一番が70点台と聞き、カツオは自分が一番かと期待する。しかしそれは中島だった。がっかりしたカツオは野球で一番を狙おうとする。が、花子が派手にタイムリーを打ってしまい、お株を奪われる。カツオは波平に勧められて「将棋」で一番になろうと決心する。カツオの将棋の覚え方、タマがピヨンピョン跳ねるので桂馬、金がカツオ、銀がワカメ、フネが飛車、王は波平、香車がサザエ。中島、おじいちゃんとやっているので、勝負しようとする。カツオ、中島に勝った。波平、カツオ・ワカメに一番に寝間着を着た物に500円やるぞと。カツオがサザエ、ワカメの足に紐で縛り、カツオが一番に。
『親孝行のススメ』
ある日のテレビ番組で、子どもから豪華客船旅行をプレゼントされた老夫婦を見たサザエ。自分も親孝行せねばと、マスオに相談すると、マスオも「お父さんたちに親孝行できないのは僕も同じだよ」として2人で案を出し合うことに。高級レストランでの食事や、都内のホテルで一泊などさまざまな意見が出るが、実際に提案したのは温泉旅行。しかし、フネから「親孝行ならもう十分にしてもらっていますよ」と誘いを断られてしまい、結局計画は振りだしに戻ってしまう。そんななか、サザエが頭を悩ませていると、フネから「何も特別なことをしてくれなくてもいいですよ」「サザエがお父さんと一緒に散歩するだけでいいんじゃない?」と声をかけられる。これにサザエは「散歩か!」と納得。後日、散歩にでかけようとする波平を呼び止め、連れて行ったのはなんと居酒屋。「ここで一杯やっていかない?」と誘うと、一杯注ぎながら「父さん昔、早くお前たちと酒が飲める日がくるといいなって言ってたでしょ」と大人のサザエだからこそ出来る親孝行を実施。「こんなことしかできなくてごめんなさいね」と謝ると、波平は「何を言っとる。これで十分だ」と満面の笑み。一方同じころ、マスオもフネを誘って甘味処へやってきていた。「マスオさんから誘われるなんて夢にも思わなかったわ」と嬉しそうにするフネに対し、マスオは「僕、前から一度お母さんとデートしたいって思ってたんです」と言い、フネは驚きつつも「サザエに言いつけちゃおうかしら!」などと茶目っ気溢れるやりとりを交わすのだった。
『衣替えは順調ですか?』
夜、マスオが寝ていると、部屋の風鈴の音がしない事に気づく。サザエが秋を前にして片付けたらしい。マスオは「あの音が無いと眠れない」と言い台所へ行くと、水を飲みに来た波平と遭遇する。2人は「秋には日本酒の新酒が出るから、酒の衣替えをしなきゃ」と意気投合する。家中のビール瓶を空にし、酔っぱらって茶の間で寝てしまう。
9月19日
『縁の下のワカメ』
ワカメは、波平が小包をひもでくくるのを手伝う。小包は海平に宛てた物で、ワカメは海平から「小包のひもが、いつもよりきれいに掛けてあった」と褒められる。喜ぶワカメにカツオは「ただひもをかけただけだ」とあきれるが、マスオは「ワカメちゃんは縁の下の力持ちだね」と称賛する。ワカメは「縁の下の力持ち」を極めようと張り切る。ワカメ、とろろを擦った。マスオがワカメが擦った事をカツオから教えてもらい褒める。カツオがあんまり、縁の下と言うので、ワカメは嫌がる。海平おじさんが、ワカメに文房具を贈ってくれる。それで、宅配のお姉さんが、皆がリレーのように運んでくれたと行ったので、ワカメは縁の下さんと見送る。
『あこがれのスローライフ』
ある日、サザエは石焼き芋の販売車の音を聞きつけ、席を立つ。フネは「まだ遠いでしょ。近くまで来るわよ」と家で待つことを勧めるが、待てないサザエは販売者を追いかけ、追いついたと思ったらそこは自宅の前。せっかちなサザエに対し、家族はみなあきれ顔だ。そこでサザエは、雑誌の特集で見つけた“スローライフ”を実践してみることに。翌朝、いつもより早く起床し、朝ご飯づくりに精を出す一方で、カツオとワカメの目覚まし時計をいつもより早く勝手に設定し、無理やり起こす。当然ブーイングの嵐だが、サザエはしたり顔。「時間の余裕があったから、品数を増やしたの」と大量のから揚げを食卓に出し、さらに困らせてしまう。その後、洗濯ものは洗濯機を使わずに“洗濯板”で手洗いに挑戦したり、魚を焼くのに七輪を引っ張り出したりと、サザエ流のスローライフ欲求はエスカレートしていく。しかし、そんなある日。またもや石焼き芋の販売車がやって来た。サザエは慌てずに気長に待つことにしたが、自宅の前を通るころにはまさかの売り切れ。その上、隣の家から煙があがっているのを見て、とやかく考えずすぐさま訪問したことが功を奏し、火災の危機を救うという出来事が起こった。すると、サザエはスローライフを辞めることを決意。早く紅茶を飲みたいがために、熱々の紅茶に水を加えて冷ますといった味のことは二の次と言わんばかりの行動に出るなど、いつも姿に戻るのだった。
『秋はロマンチック』
ワカメが「秋はロマンチックよね」と言うと、タラオはロマンチックが分からないと言い出す。しかしワカメも説明がうまく出来ない。マスオが「もの哀しいって感じかい?」と助け船を出すと、ワカメは「それよ!」と同調する。が、タラはまだピンとこない。磯野家の人々は、それぞれで「秋のロマンチック」を見つけようとする。波平、俳句が思いつかない。
9月12日
『楽しいのぞき穴』
タラはお菓子屋さんで、ちゃんとお使いができたので、サザエから駄賃として釣りの50円玉を貰う。タラは50円玉に穴があることに気付き、思わずのぞき込む。そこから見える世界にすっかり夢中になり「楽しいで〜す!」と家族を次々と観察する。勉強中のワカメは「見られていると集中できないわ」と嘆く。タラ、お菓子屋で、50円を使うのをためらう。主人が40円のを奨めて、5円玉2枚をもらう。タイコさんの家に行くと、ドーナツがオヤツ、タラ、食べたら穴が無くなると・・・ 1時間掛かって、食べたようだ。タラ、おでんのレンコンに興味を。何でも、穴から見てしまう。タラが大事にしていた、ラップの芯を捨ててしまう。カツオとワカメがラップの芯を探すが・・・ 見つからない。裏のおじいちやんの家に。タラ、裏のおばあちゃんから万華鏡をもらって、ご機嫌。
『庶民の体質』
サザエとフネは「たまにはぜいたくしない?」と、ランチに高級レストランに入る。しかし、高価な料理を食べながら「これならタラちゃんやマスオさんのセーターが買えた」「お父さんのYシャツが作れたよ」と思わず愚痴をこぼす。一方、波平は会社帰りにマイカーで通勤する人を横目に、バスの待機列へ並ぶ。偶然ノリスケと会い、「たまには」と一杯飲みに誘うが、タイミング悪くあまり持ち合わせがない。そこで波平は、おしゃれな小料理屋でなく、普段使いしている路面店のおでん屋へ。えび巻きなど高価な具ではなく大根を頼み、そんな波平を見たノリスケも空気を呼んで大根を頼む。結果、家での食事前に帰宅するという健全っぷり。ノリスケの珍しい早い帰宅に、タイコも驚きつつも大喜びであった。また後日、サザエはスーパーへ行く途中にある果物屋さんへ立ち寄る。店主が店の奥から出てくると「また来ます」とそそくさと通り過ぎていく。どうやら、サザエは値段を確認して、果物屋かスーパーか安いほうで購入しとしているようだ。そして、スーパーではマツタケを前にし、「香りマツタケ、味シメジっていうわね。うちは味でいきましょう」「松茸でぜいたくするんだったら、他のものでぜいたくするわ」とシメジをカゴのなかへ入れ、浮いたお金でウナギを購入する。このウナギについても、自分で作れば安く済むと出前を利用しないための節約方法であった。しかしその夜、サザエは高級メロンを切り分けると、家族みんなで食す。日々、生活費やお小遣いをやりくりしている分、その味も格別だったようで「たまにはお金のこと言うのよそうよ」と呼びかけると、家族も納得し、たまのぜいたくを家族団らんで楽しむのだった。
『姉さんのオモテの顔』
カツオは「姉さんは表と裏の顔の差が違い過ぎる!」とサザエに対して不満を持つ。「僕の前じゃ鬼みたいな裏の顔をするくせに、他の人だとコロッと優しい表の顔になるんだ」とワカメや花子たちに説明する。しかし「サザエに表や裏の顔なんてあるわけない」と皆から全否定されてしまう。そんな時、サザエはお茶会の手伝いに。色々、失敗して、カツオに支えられて帰る。カツオ、表に出たときぐらいはちゃんとしてと。
9月5日
『カツオのゴミ箱』
カツオは、図工の授業で木製のゴミ箱を作る。家に持ち帰るが、自信作なのでもったいぶって、家族にゴミを捨てさせない。するとその夜、カツオの学校に担任から磯野家に電話が。「校長先生がそのゴミ箱を使いたいと言っている」とし、明日持っていくことになった。 翌日、クラスメイトたちから褒められるカツオ。同級生の花沢さんは「校長室にはえらい人も来るから(ゴミ箱が)スカウトされるかも」と期待している。一方、校長室には「ワカメちゃんのお兄さんが作ったゴミ箱を見せてほしい」と堀川くんが押しかけていた。念願の代物に目を輝かせる堀川くんに対し、校長先生が「磯野君を知ってるのかね?」と尋ねると、堀川くんは「はい! ワカメちゃんより親しいです!」と元気よく謎の回答をする。しかし後日、カツオたちはゴミ箱がスーツを着た男性たちに持ち帰られる光景を目撃。真相を確かめるべく、急いで校長室へ向かうと、そこに堀川くんも登場。手にはビニール袋に入ったゴミを持っており、「昨日(捨てるのを断られたんで)2日分持ってきました」と報告してくる。カツオは担任から、昨日6年生の掃除当番の生徒がゴミ箱を踏み台代わりにして壊れてしまったことが告げられる。ということは、堀川くんはわざわざ2日分貯めているということか…。 後日、ゴミ箱が帰って来たと校長先生から連絡が。どうやら、ゴミ箱を持って帰ったのは日曜大工が趣味のお客さんで、修理してもらったのだとか。ゴミ箱と再会し、カツオが安心していると、再びゴミを持った堀川くんが登場。これには校長先生も「君の家にはゴミ箱がないのかね」と驚くが、堀川くんは満面の笑みで「お兄さんのゴミ箱の大ファンなんです」とお構いなしにゴミを捨てるのだった。
『おしゃべりな家系』
カツオが道を歩いていると、近所の主婦と喋っている、買物帰りのサザエを見かける。「お母さんが待ってるんじゃ…」と心配したカツオは、サザエのお喋りを止めようと声をかけるが、逆に「これ持って帰って」と買物の荷物を渡される。カツオは花沢さんに愚痴を言うが、カツオも授業中にお喋りが多いと。カツオが買物の荷物を持って帰宅すると、庭ではフネが、お隣のお軽とお喋りに夢中になっていた。
『おわれて見たのは』
童謡「赤とんぼ」の歌詞「おわれて見た」を、ワカメは「(何かに)追われて」と勘違いしていた。本当は「(母親に)負われて」の意味である。夕食時にその話題になると、大人たちとカツオは、親にオンブされた時の思い出話をする。しかしワカメは、自分は小さい時にオンブされた記憶がないことに気付き、落ち込んでしまう。サザエば故郷の歌で「うさぎ美味しい」と思っていたと。波平、昔、カツオを連れて競馬場に行ったようだ。カツオは覚えていた。ワカメ、おんぶされてすぐに寝てしまったら、覚えていない。
8月29日
『白鳥のサザエ』
バレエ教室の前を通ったサザエは、自分もバレエが習ってみたくなる。家族に相談すると「三日坊主になるのでは」と言われ、とりあえず家で練習してみて、続けられそうなら教室に通うことにする。さっそくサザエはプリマドンナになった時を想像して、衣裳を縫い始め「すぐ形から入るんだから」とカツオにあきれられる。サザエ、大好きなスイートポテトを食べないで、ダイエット。サザエ、衣装が出来上がる。マスオ、頑張って、サザエを持ち上げる力をつけようと腕立てを50回する。が、サザエはバレエを辞めてしまう。ダイエットは食欲の秋に勝てなかった。
『ワガママ言わないで』
イクラは帰らないといけないのに、磯野家でいつまでもカツオと遊びたがり、タイコを困らせる。夕食時、ワカメが「イクラちゃんはワガママだわ」と言うと、大人たちが笑う。実はワカメも小さい時、ワガママを言って大人たちを困らせていたらしい。全然記憶にないワカメは「私、小さい頃にいっぱい迷惑をかけたのね」と気にしてしまう。波平、ワカメのことを迷惑だなんて思ったことがないと断言。
『わが家のアルバム』
この前行ったハイキングの写真を見ている磯野家。ワカメとタラちゃんは、波平とマスオがほかの家族を撮影してばかりで、2人が映った写真が少ないことに気がづく。そこで、カツオとワカメは、昔のアルバムを見てみるが、どこもこれも波平の写真が少ない。2人は波平の写っている写真はないかと、方々を探し始めるが、なかなか見つからず、ワカメは「やっぱり少ないのね…」と肩を落とす。すると、カツオからある提案が。それは、カツオたち自身がカメラマンとなって、今日から波平の何気ない日常を写真におさめているこうというものだった。その夜、波平が帰宅するなり、カツオとワカメはカメラのシャッターを切る。驚く波平だが、2人の企てを知ると、「そういうことだったのか」と満更でもない様子だ。しかし、お風呂で寛いでいるなか、突然扉を開けられて撮影されると、「いやっ! なっ 何!」「ここまで撮るのか…」と動揺。その後、いつものようにマスオと晩酌をするが、カメラの存在が気になってしまって、ぎこちなくなってしまう。休みの日、カツオとワカメは波平を公園に連れていき、木に手をついてポーズを決めさせたり、喫茶店のパフェを頬張る顔を作らせたりと、さまざまな趣向で波平の撮影会をする。帰宅後、撮った写真を広げて眺めると、その量の多さにカツオは「写真集が出せるくらいだよ」とツッコミ。ワカメが波平に対し、どの写真が一番好きかを尋ねると、波平は「どれもわし1人だからな。わしは家族そろった写真が一番しっくりくるな」と家族で写真を撮りたいと話す。そこで磯野家は、これはいい機会だと家族全員の集合写真を庭先で撮影するのだった。
8月22日
『繊細なボク』
カツオとサザエが歩いている時、近所の品のいいご婦人とあいさつを交わす。そのご婦人と別れた後、カツオはサザエに「あんなお嫁さんがいいなぁ」と呟く。すると後日、その話をサザエが直接ご婦人に伝えてしまい、それ以来カツオは、町でご婦人を見かけると、恥ずかしさで避けるようになってしまう。カツオ、1組のおかさんと一緒に歩いていたら、前からかおりちゃん。急いで、忘れ物と言って逃げてしまう。かおりちゃんと、おかさんとデートしたとか言わないか心配。中島が、かおりちゃんに聞くと、おかさんと会っていないと。オツオ、逃げるときにハンカチを落とす。おかさんがカツオに渡そうとしてると、カツオが避けてしまう。あんまり、タイプではないと。、
『声の大きな人』
朝、サザエがカツオを起こしていると、あまりの声の大きさに、隣の部屋のタラが起きてしまう。庭で洗濯物を干しながら歌っていると、フネから「もう少し小さな声で歌えないのかい」と注意される。すると今度は裏の老夫婦や伊佐坂家の人たちが、歌声が途切れたので「サザエさんに何かあったのでは」と心配してしまう。
『いつも一緒に』
夕食時、ワカメが「結婚して芝生のある家に住む夢を見た」と話すと、カツオは「それは正夢にならない」と言う。喋ると正夢にならないと言われているらしい。翌朝、タラはワカメと遊ぶ夢を見たが、正夢にしたいので誰にも話さない。しかしワカメにうっかり喋ってしまい、タラはもう遊べなくなると心配して、ワカメから離れなくなる。ワカメ、しずこちゃんの家で宿題をする約束する。ところが、ワカメ、タラがついてくるので、家を出られない。カツオがワカメの服を着て、カツラをつけて変装してやっと家を出られた。
8月15日
『夫たちの小遣い』
今月は飲みに行く回数が多く、小遣いが乏しくなってしまったマスオ。サザエに直接「少し足してくれないか」とは言い出しにくいため、皿洗いや廊下のふき掃除など、さりげなくサザエの家事を手伝ってアピールする。しかし、カツオから「姐さんのご機嫌を取ってお小遣いをもらおうとしてるんじゃないの?」とあっさりと意図を見透かされ、たまたま通りかかったサザエも納得の面持ち。サザエは「さっきから珍しいことしてると思ったら、小遣いほしさだったのね」と呆れられてしまう。翌日、会社の同僚・アナゴさんにこの件を話すと、「そんな古典的な方法じゃお小遣いは増えないぞ」とダメ出しが。そこでアナゴさんが提案したのは、夫としての存在感をアピールすること。夜、わざわざ家族がいる前で「明日の会議のことなんだが」「今回のプロジェクトは絶対に成功させないとな」と仕事の話をして、“一生懸命働いている感”を演出。目論見通り、サザエから心配をされる。そしてそれは数日間続き、ついにアナゴさんは台本を用意するまでに。マスオもノリノリで演じるようになると、サザエは多忙なマスオのためお昼のお弁当を作って渡すという心遣いをみせ、マスオはさすがに罪悪感を抱くようになる。しかしその後、アナゴさんの部屋から台本の書き損じがでてきたとして、真相が知ったサザエは「そんな姑息なことをしなくても…」と呆れ。波平とフネから「仕事が忙しすぎたんじゃなくてよかったじゃないか」と諭されると、「私もマスオさんの話を聞いてあげなかったのが悪いのよね」と反省する。マスオは節約を誓い、サザエはよりやりくり上手になることを宣言して、わだかまりがとけるのだった。
『真夏の過ち』
三郎が御用聞きのため、いつものように磯野家の勝手口を開けて「チワ〜」と声をかける。しかし返事がなく、裏口や庭を探しても誰もいない。三郎は隣のお軽に相談し「どうやら磯野家は鍵をかけないまま出かけてしまったらしい」と話す。心配した三郎は、誰かが帰って来るまで、磯野家の門前で番をすることに。サザエ、昼寝していた。
『やぶられた怪談』
サザエが子供部屋の前を通ると、中からカツオの「1枚…2枚…」という声が聞こえる。不思議に思ってのぞくと、カーテンを閉めた薄暗い部屋で、カツオがお化けのようにシーツを被っていて、サザエは悲鳴を上げる。実はカツオは、男友達と納涼会で怪談話を披露し合うことになり、怖がらせるための練習をしていたのだった。フネが図書館で本を借りてくればと、橋本、中島も来ていた。図書館のは全滅。カツオ、倉庫で見つけた月刊怪談特集の本を読むと、結末のページが破れている。磯野家では知らないと。カツオ、呪いの本だと。実はノリスケが担当し雑誌。ノリスケ、電話しているときに、ページでメモを取って破いたようだ。
8月8日
『ノリスケ健康定期券』
ある日、ノリスケは健康のために、通勤時に一駅分歩くようにしたとマスオに明かす。サボってしまわないように、定期券も一駅前までのモノを購入し、「イクラの嫁さんを見るまでは元気でいないと!」と意気込んでいる。しかし、暑い中、一駅歩くのはなかなかの苦行。ある日の帰り道、「少し休んでいくか」と公園で一休みしていると、そこに「おじさん!」とノリスケを呼ぶカツオの声が。「そろそろへばるころだと思って迎えに来たんだ」と、磯野家の隣に住む伊佐坂家の長男・甚六が運転する車とともに現れ、ノリスケはお言葉に甘えて家の近くまで送ってもらうことに。カツオは「これからはへばったとき僕に電話くれれば駆け付けるよ」と協力を申し出、甚六さんも「波野さんにはいつも親父が原稿を遅らせたりして迷惑をかけてますから…」とある種の恩返しだと主張。家から離れたところで降車すると、カツオは「おじさん、そんな涼しい顔で帰ったら、タイコおばさんに怪しまれるよ」と、ノリスケの顔に向かって水の入った霧吹きをワンプッシュ。まるで歩いて汗をかいたように演出し、あまりの用意周到さに、ノリスケも思わず「そんなモノまで用意してたのか!」と驚きの声をあげる。数日後、カツオのもとにノリスケから迎車を要請する電話が。カツオの様子を怪しんだサザエは、ともに甚六さんの車に乗り込み、真相を突き止める。バレてしまったらここまで。ノリスケとカツオは波平からこっぴどく叱られるが、そんななかでも「カツオくんを褒めてやってください。汗をかいたように見せるために霧吹きを用意するなんて芸が細かいと思いませんか?」「小学生が考えるようなことじゃない」とフォロー。残念ながら、波平からさらに叱られる結果になるも、ノリスケとカツオの間には確かな絆が生まれるのだった。
『夏休みの先生』
カツオは、神社でセミ捕りに手こずる少年を見かねて、代わりに捕ってやる。少年は小学1年生で、宿題で虫の観察をするのだという。カツオは虫捕り網の使い方や、虫の居場所もアドバイスしてやる。少年は感激し、カツオの事を「先生」と呼ぶ。まんざらでもないカツオは「他にも夏休みの楽しみ方を教えてあげる」と言い出す。川でザリガニを取ったり、石投げ。少年の朝顔が元気が無いことを相談される。カツオ、分からないので、波平に。少年、算数を教えてあげる。そのお兄ちゃんから3年生の算数を教えてと。カツオ、分からないので、家に帰りワカメの教科書で勉強して、お兄ちゃんに教える。、
『わが家は千客万来』
マスオが会社から帰宅すると、カツオが熱心に玄関を掃除している。明日、カツオとワカメの友達10人近くが、磯野家にお泊り会に来るのだと言う。波平はフネやサザエの負担を心配するが「せっかくの夏休みだし、子供たちの思い出になるから」と2人は張り切っている。波平は「それならいいが…まさに千客万来だな」と言う。タラ、花沢さんのグループでトランプ、ワカメのグループでままごとと忙しい。サザエは子供達に人形劇をした。
8月1日
『花沢さんは社長令嬢』
花沢不動産は、花沢父が社長を務めているので、花子は「社長令嬢」である。が、カツオは「花沢さんは令嬢という柄じゃないよ」と言う。それが本人に伝わるが、花子は怒らず「私は社長令嬢より社長夫人になりたいの。誰が相手か分かってるでしょ」とカツオに迫る。そして宿題の作文に、その事を書くと決めたと言う。文集に載るようだ。カツオ、学校に行けないと落ち込む。カツオ、作文に家の恥を書くと脅す。サザエ、花沢さんの作文を読もうとする。花沢さん5枚も書いたという。ノリスケにチェックをしてもらうとする。ノリスケは、忙しくタイコさんが読んだようだ。間違いは無かったよう。酔っ払った花沢父、引退して、波平に社長にしようとする。花沢さん、お婿さんは外国人の人にすると書いたようだ。
『みんなでサマーキャンプ』
サザエとマスオと子供たち、そしてノリスケは、キャンプ場にやって来る。朝からバーベキューを始めたり、近隣の農家から譲ってもらったスイカで、スイカ割りをしてにぎやかに楽しむ。一方、フネと一緒に留守番の波平は、誰もいない庭を眺めて「まるで別の家のようだ」と寂しがる。カツオ、キャンプ場に宿題を持ってくるが、マスオに手伝ってもらう。フネと波平、カレー。キャンプ場でも、カレーだからということで。波平、喜ぶ。
『磯野家かき氷作戦』
サザエはワカメとタラちゃんととともに、買い物帰りに立ち寄った喫茶店で「天然氷のかき氷」を食べる。そのおいしさに感激したワカメは、家族団らんの場で「氷が綿菓子みたいにフワフワだったの」と大絶賛。そこで波平は、今度の休みにカツオとフネを喫茶店に連れていくことを約束をする。
後日、カツオが来店の予約をしに喫茶店へ行くと、なんと店の前に「天ねんのかき氷は終わりました」との張り紙が。なんでも、天然氷の在庫が尽きてしまったようで、食べられるのは来年の夏になりそうとのこと。どうしてもフネに食べてほしいワカメは、家族に相談した上、自分たちでなるべくおいしいかき氷を作ることを決意する。サザエはまず、透明の氷を作るために、湯冷ましの水を凍らせたものを試作するが、結果は白く濁ったまま。そこで波平は、行きつけのバーへ出向き、氷を譲ってくれないかと交渉。無事、氷屋さんの氷をゲットする。また、花沢不動産では、カツオの頼みで本格的なかき氷器を入手。フネにおいしいかき氷を食べてもらいたい一心で、すべてを揃えた。当日、フネがでかけたことを見届けると、氷を運ぶ者、かき氷機を借りてくる者、フルーツたっぷりのシロップを作る者に分かれ、一同は行動を開始。そうして出来上がった磯野家特製のかき氷に、フネは「私のためにかい?」と驚き。口に入れると、満面の笑みで「冷たくて、フワフワで、とてもおいしいわ」「こんなにおいしいかき氷、初めて食べたわ。ホントにありがとう」とお礼を言うのだった。
7月25日
『立ち聞きの達人』
波平が客と会話しているのを、襖越しに立ち聞きするサザエ。その時、襖にスカートが挟まっており、波平に立ち聞きを気づかれたサザエは、後でこっぴどく叱られる。カツオは「ぼくも姉さんにカオリちゃんとの電話を立ち聞きされた」と訴える。カツオはサザエに嫌味で「姉さんは立ち聞きの達人だね」と言う。ジンロクさん、アパートを探しに。隠れてきていた。石川賢治という名前を使って、マスクをして来ていた。伊佐坂先生が息子を心配している。磯野家、騒音の塊だから、とカツオは言うが、ジンロクさん、それで家を探しているのではなかった。勉強に集中するためだった。日当たりの悪いところに二三日、生活するよう。蝉丸も一日同じ時間に鳴く。頑張れ頑張れと。結局、ジンロクさん帰ってきた。
『サザエ、夏のリズム』
カツオとワカメの夏休みが始まり、サザエはいつもに増して忙しくなる。朝、寝坊するカツオたちのせいで、朝食を用意する時間もバラバラになり、それに応じて片付けにも遅れが。洗濯が終わるころに2人が洗濯物を持ってくるなど、すべてが二度手間になり、サザエは「夏休みに入っていつもとペースが違うから調子狂っちゃうわ…」と愚痴を吐く。しかし、そんなサザエの苦労は露知らず。カツオたちは昼食やおやつのメニューについても、「昨日もそうめんだった」「手抜きしないでよ」と不機嫌になり、サザエは「あ〜あ。これがあと1か月も続くのか」とますます頭を悩ます事となる。 さらに、波平とマスオは忙しくなったサザエたちの家事の手間を減らそうという都合のいい理由で、居酒屋へ。結局フラフラになるまで飲んで帰宅し、結果サザエたちの世話になることに。そんなか、ワカメは、疲れて果てるサザエに気づき、心配するようになった。ある日の夕食後、ワカメは率先してみなが使用したお皿を回収し、台所へ。「夏休みの間、私がお片付けするわ」と買って出たかと思いきや、カツオに対しサザエの苦労を説明。反省したカツオたちは、サザエに対し「姉さんごめん」「夏休みは私たちがいるからやることが増えるでしょう?」と真剣な面持ちで謝ると、サザエはカラッと晴れたような笑顔で「なによ、そんなこと気にしてたの! すぐ慣れるから大丈夫」とし「夏休みなんだから好きに遊びなさい!」と頼もしくフォローするのだった。
『ワカメのおとうと』
ワカメがトランプで遊んでいる時や、宿題の絵を描いている時に、偶然タマが邪魔をしてしまう。カッとなったワカメはつい「タマなんか嫌い!」と言ってしまう。その晩、家族はタマが餌を残しているのに気づく。「夏バテかねえ」とフネが心配すると、カツオは「ワカメが意地悪なこと言ったから、ストレスなんじゃない?」と言い出す。ワカメの友達が、タマの事をワカメの弟だと言う。タマがいなくなる。ワカメは心配で探しに行く。タマは大きな家い゛ご馳走になっていた。ミィミと言われていた。その大きな家のネコに似ていたようだ。ワカメと一緒にいるときに、ミィミも帰ってきた
7月18日
『夫婦ゲンカはだれが食う?』
ある日、ささいなことでケンカをしたサザエとマスオ。しばらくしてそれぞれ反省し、サザエは詫びの気持ちで、夕飯にマスオさんの好物である天ぷらを作ろうと買いものに出かける。夜、マスオが帰宅すると、お互い相手がもう怒っていないことに一安心。しかし、サザエが天ぷらを用意したことを伝えると、マスオは顔を曇らせ、「えっ 天ぷら? お昼に食べちゃったよ。これ以上食べたら胃もたれしちゃいそうだな」と嫌がる。これにサザエは「フンッなら夕食いらないわね」と再び機嫌を悪くし、結果マスオさんだけ天ぷら抜きになってしまう。翌朝、「昨日は言いすぎた」「笑顔で挨拶しよう」とそれぞれ反省するが、今度は波平とフネのケンカがぼっ発。なんてことない内容だったが、サザエとマスオさんがそれぞれの肩を持って再び意見を違えただけに、再燃し再び言い合いに。サザエがもともとマスオが頼んでもいない靴を買ってきたことが原因だと責めると、マスオさんは「あの靴が君に似合うと思ったから買ってきたんじゃないか」と言い返し、「そんなのって優しすぎるじゃないの」と責めれば、「君だって夕食が天ぷらだったじゃないか」「(夕食が天ぷらだと)わかってたら、昼に食べてこなかったさ。君に天ぷらが一番おいしいんだから!」と言い返す。互いを「優しすぎる!」と言い張る、なんだかよくわからない展開に、側で聞いていたカツオとワカメは、「これ本当にケンカなの?」「何かのろけてるみたいに聞こえるんだけど…」と呆れ。波平も「これだから『夫婦ゲンカは犬も食わぬ』と言うんだ」と苦笑いを浮かべるのだった。
『母さんは名シッター』
サザエは1人で遠出するため、フネにタラの子守を頼む。サザエは心配で「大丈夫?」と何度も念を押すので、フネは怒って「私はサザエを育ててきた経験者だよ」と言い放つ。当日、フネはカツオたちにも協力を頼み、タラを不安にさせないために、サザエの遠出をタラに悟られないようにする。
『波平、帽子をなくす』
波平はある日、カラスに驚かされたり、自転車とぶつかりそうになったり、急な雨に遭遇したりする。自分の不運を嘆いていると、帽子が風に吹き飛ばされて、大道芸(ジャグリング)をやっている青年の前に落ちる。観客たちは、その帽子をご祝儀入れだと思って、お金を次から次へと入れてしまう。波平は帽子をすっかり諦めて、帰宅する。その帽子が来てから、お客さんが増えたようだ。
7月11日
『姉さんヤジウマ友だち』
マスオの帰宅途中、サザエとカツオ、ワカメが走って迎えにやってくる。喜ぶマスオだが「消防車どっち行った?」と突然尋ねられる。どうやら火事のヤジウマで出てきたらしい。翌日は、近所でドラマのロケがあり、サザエたちはまたヤジウマをしに行く。そこでサザエは、顔見知りのヤジウマ友だちに声を掛けられる。双眼鏡を借りたけど、返しぞびれた。背の高い女性。カツオ、プロだと言う。商店街に野生の猿が現れたけど、そのヤジウマの女性は見つからなかった。その女性、サザエが野鳥をみに行った時に、偶然会う。あの時は家に急用が出来て、帰ったようだ。女性、マジマ(馬縞)さんと言う。双眼鏡を返せた。
『花沢さんの弟子になる』
ある日、波平は花沢不動さんで、花子が淹れたというお茶をごちそうになる。香り立ちもよく、味わいもよいお茶に「いやぁ大したもんだ。カツオにも教えて欲しいくらいです」と感服。花子は「おつでも大歓迎です」とにっこり答える。しかし、当のカツオは「花沢さんにこれ以上大きな顔はされたくない」と弟子入りを拒否。と同時に、同級生の中島くんは花子へ弟子入りを志願し、放課後、花沢不動産を訪ねる。カツオは、花子ではなくフネからおいしいお茶の淹れ方を伝授してもらうが、お茶の葉の量やお湯の冷まし加減など覚えることの多さに戸惑う。手探りで淹れたお茶を試飲した波平は「残念ながら花沢さんのお茶には及ばんかもな」とハッキリ伝えるのだった。後日、カツオは家族に黙って花子のもとへ。意地を張ったままのカツオをうまくキッチンに案内した花子は「のぞかれないように見張ってて」「秘伝の淹れ方だから(見られたらまずい)」と忠告し、ティーバッグのお茶を手に。よほど高級な茶葉を使用していると予想していたカツオは、まさかのティーバッグに仰天。そんなカツオをよそに、花子は湯呑にティーバッグを1つ入れ、お水を少々入れた後、しばらく放置。その後、お湯を入れてフタをして20秒ほど待てば、うわさの“おいしいお茶”になると説明する。あまりの簡単さに、カツオが「たったこれだけ?」と驚くと、花子は「これだけだから簡単に教えられないのよ」と照れ笑いを浮かべるのだった。
『大人げないオトナ』
サザエは側溝に小銭が落ちただけなのに、叫び声をあげ大騒ぎして、周りの人たちを驚かす。また、子供たちがラスト1個のドーナツを、誰が食べるかでじゃんけんをしようとすると、率先して加わる。そんなサザエの行動を、カツオは「大人げなくて恥ずかしい」と非難する。サザエ、コロッケパンを前の日に買えなかったので、朝一で買いに行く。店主、店をたたもうとしていたけど、もう少し頑張る気に。
7月4日
『タラちゃんクワバラ』
雷が激しく鳴り、みんなが怖がる中、タラだけが平然としている。「クワバラ」とおまじないを唱えると、怖くないと言う。「よく知ってるね」とフネが感心すると、裏のおばあちゃんから聞いたと言う。その話を聞いたカツオは「うちのカミナリにも効くかも」と、波平に怒られるときに「クワバラクワバラ」と唱えてみる。菅原道真の土地にはカミナリが落ちなかった。その土地は桑原だった。だから「クワバラ」の呪文が出来たと。早川さん、菅原道真は実は不幸な人だったと。上の人に疎まれ、京都から九州に飛ばされてしまったと。庭にあった梅の木が道真をしたって九州まで飛んでいった。堀川君、カツオにカミナリが落ちたことがない家を教える。それは桑原と表札のある家だった。
『男と女の化かし合い』
マスオはアナゴたちと麻雀するため、サザエに「夕立だから雨宿りして帰る」とうその電話をする。しかしサザエは、カツオにテレビの天気予報をチェックさせ、どこも雨が降っていないことを確認する。サザエはマスオに逆襲するため「マスオさんから電話があったらあたしに取り次ぐのよ」とカツオたちに念押しする。
『ウグイスと野球場』
ある日、ワカメが熱心にテレビの野球中継を見ている。普段はあまり見ないので家族が不思議に思っていると、テレビから流れてきたウグイス嬢の声に耳を寄せ、「すてきな声!」とうっとり。どうやら、ワカメはその球場のウグイス嬢の声がお気に入りらしく、将来はウグイス嬢を夢見ているらしい。そこでワカメは、まず野球の勉強を開始。「センター」や「外野」など、聞きなれない単語ばかりだが、カツオ協力のもと知識をつけていく。そんなある日、カツオがいつものように同級生たちと空き地で野球をしていると、そこにマイクを持ったワカメが登場。バッターボックスに立つカツオに向かって、「5番センター磯野くん」とアナウンスすると、周囲は驚き。「僕にもやって」とまたたくまに好評を博す。こうしたワカメのウグイス嬢モノマネは効果てきめんだったようで、同級生たちは次々とヒットし、見事勝利。しかし、カツオだけは調子がくるって、散々な結果となってしまう。その後、波平から野球場に観戦にさそわれたワカメ。「あのウグイス嬢さんに会えるんだ」と期待に胸を膨らますが、実際に足を運んでみると姿は見えずじまい。しょんぼりしながら帰途の電車に乗ると、ちょうどラッシュアワーだったのか車内は超満員。最寄り駅につくも、降りられなくなって困っていると、なんと近くから「すみません! 降りる人がいます。通してあげてください」との女性の声が。その声にハッと気が付いたワカメは、降車後「あの声ウグイス嬢さんだわ! ウグイス嬢さんが助けてくれたんだ!」と大興奮。さらに憧れを強くさせるのだった。
6月27日
『ウチのおやつ改革』
最近、おやつに水ようかんが続いている。「お中元でたくさんもらったから」とサザエは言うが、カツオたちは「オヤツをお中元の在庫処分にあてられちゃ困る」と不満だ。カツオたちは自分でおやつのメニューを考え、それをサザエやフネに積極的に提案して、磯野家におやつ改革を起こそうとする。月曜:イチゴのショートゲーキ、火:モンブランのケーキ、水:アイスクリーム、木:チーズケーキ、金:チョコレートケーキ、土:パフェ、日:プリンアラモードと。早川さんは、クッキー、ハウンドケーキが多い。お母さんと一緒に作っているようだ。かおりちゃんは、スイカとか桃。花沢さんは、マカロン、カステラ、ロールケーキ。お客さんからもらうようだ。裏のおじいちゃんは、干し芋、干し柿で、夏だとキュウリやトマトを川で冷やして食べた。みんなのを調査したら磯野家のおやつは最高だと分かった。
『意外な訪問者』
家族が出かけ、波平は1人で留守番をする。昼寝をしようとしたら、タマが友達猫を連れて来る。するとその直後に、波平と同年代の男が訪ねて来る。その男はタマの友達猫の飼い主で、連れ戻しに来たという。しかしタマと友達猫は縁側で昼寝をしてしまい、波平と男は、2匹が起きるのを待つことにする。波平、その男の名前を聞いていない。タマの友達はコタロウと言う。タラが聞いていた。波平、散歩で佐々木さんの家の前を通り、その門の上にコタロウがいた。佐々木さんは、おらず。実は波平の家で、波平の帰りを待っていた。お互いの家で待っていたようだ。
『誘惑に負けない男』
ある日、カツオはテレビで青年実業家のインタビュー番組を観る。タワーマンションを背景に受け答えする社長は、成功する秘訣として「人生はいろんな誘惑に溢れています。その誘惑に負けないことです」と説明。カツオは、テレビや漫画に気を取られないで勉強に集中することが大事であると解釈し、「僕も誘惑を断ち切ってタワーマンションを目指すぞ」と決意する。家族とのだんらんの場で、おもむろに席を立ち「僕は宿題がある」と去ろうとするカツオに一同驚き。また、学校帰り、いつものように同級生の中島くんたちから遊びに誘われても、「今日から誘惑に負けない強い男になるんだ」と断る始末だ。そんななか、ノリスケが伊佐坂先生の原稿待ちで、いつも通り磯野家で居眠りしていると、カツオはそれを見て「ここにも誘惑に負けた落後者がいるよ…」とポツリ。その声でノリスケが目を覚ますと、カツオは「おじさん伊佐坂先生が頑張ってるのに昼寝してて申し訳ないと思わないの?」「ノリスケおじさんは一生タワーマンションに住めそうもないや」と皮肉を言う。 しかし実際のところ、カツオは勉強中に漫画の新刊を読んでしまったり、遊びに誘いがなくなって寂しい思いをしたりと、言うほどうまくいかず落ち込む日々。その一方で、中島くんたちも「磯野がいないとつまんない」とぼやく。すると、その言葉を聞いたサザエは、カツオに対し「勉強も大事だけど、カツオの大事なものはそれだけじゃないでしょ」と遊びに行くことを提案。そのタワーマンションの社長、小学校の時は、遊んでいたようだ。大学で小学校の同級生と再会し、今の会社を作ったようだ。カツオは「将来も大事だけど、今が楽しいことはもっと大切」とタワマンを諦め、友人との遊びを大満喫するのだった。
6月20日
『早とちりにご用心』
ノリスケの会社に伊佐坂から電話があり「原稿が出来た」と早とちりしたノリスケは、喜んで伊佐坂家に向かうが、ただの締め切り確認の電話だった。ガッカリしたノリスケが磯野家でその話をすると「早とちりね」とサザエは笑う。その夜、早とちりの話題になると、フネは「サザエも早とちりが多いから気をつけないと」とたしなめる。そんなある日、みんなで払ってしまった磯野家の前に、怪しい男性が右往左往している。実はこの男性の正体は泥棒。そこにちょうど帰宅したサザエが用を尋ねると、波平の客人だと言って騙す。サザエは疑う余地なくすぐに家にあげ、お茶と自家製の豆大福を出して、おもてなし。タラちゃんからかくれんぼに誘われた泥棒は、「しめしめ、これで仕事がしやすくなるぞ」とかくれんぼに乗じて盗みを働こうと画策。しかし、金品のモノを目当てに開けたクローゼットには、偶然タラちゃんが隠れており作戦は失敗に。学校から帰宅したカツオとワカメが、床屋にでかけたという波平を探しに行くが、どうもいつも行っている床屋はお休み。波平のいる隣街の床屋まで行き、声をかけて戻ってくると、泥棒は「2人ともありがとう。この暑いなか、私のために遠くまで行ってくれたんだね」とまさかの感動。「だって大事なお客様だもの!」と屈託のない表情で言われた上、サザエから豆大福をお土産に持たせてもらった泥棒は、「とんだ早とちり一家だよ」と苦笑いを浮かべつつ、その足で近くの交番に出頭するのだった。
『父の日の予算』
カツオは父の日のプレゼントを考えるが、予算が足りない。マスオに相談すると、快くお金を貸してもらえる。しかし話を聞いたサザエから、自分たちがお金のかかるプレゼントをするので、カツオたちはお金のかからないものを考えるようにと言う。そして、マスオから借りたお金を取り上げられてしまう。カツオ、子供部屋で波平と寝ることが父の日のプレゼント。波平、テストの夢を見た、カツオは定年の夢を見たというのがオチ。
『マスオと専務さん』
会社に新しく異動した専務の前で、マスオは失態を犯してしまう。数日後、その専務と偶然、定食屋で会い、同席になる。すると専務は、社員たちと打ち解けたいので、マスオに飲み会を設定して欲しいと頼む。名誉挽回のため、マスオは張り切るが、堅物で有名な専務と社員たちは飲みたがらず、なかなか人が集まらない。肝心のアナゴは飲み過ぎて、顔にひっかき傷で、参加出来ず。マスオ、かなり落ち込んでいる。ワカメは手品の本を図書館で借りてきた。波平は、接待で使う店を予約してきた。サザエがノリスケの奥さんを説得して、参加出来るように。職場の女子も予定をずらしてくれた。専務、けん玉で自慢。そしてオチがマスオさんが社員の女性に「ゲームをやろう」と「ピタリと年齢があたる」盛大なセクハラを実行。
6月13日
『姉さんの勝負服』
サザエはデートのために着飾るが、マスオの仕事の都合でキャンセルされる。「せっかくおしゃれしたのに」とぼやくと、フネが「じゃあ」と買い物を頼む。サザエがおしゃれな服で豆腐を買いに行くと、豆腐屋の老夫婦がその服を褒める。数日後、豆腐屋の主人が「(働いて30年)おしゃれな服を妻に着せたい」と、サザエに一緒に服を選んで欲しいと頼みに来る。サザエはアナゴの奥さんにも助っ人に頼む。主人。助っ人まで呼んだのに、勝手に決め手しまう。帽子まで買う。゛せっかく、買ったのに、豆腐屋の奥さんに反対される。サザエが無理矢理。奥さんに着せて、奥さんは豆腐屋にサプライズ。奥さん、気に入ったようだ。
『カツオの外面』
ある日、サザエがカツオに買い物を頼むと、カツオは忙しいからと断る。しかし実は、「遊ぶのに忙しい」だけで、買い物に行きたくないがゆえの断り文句だった。カツオが遊びに出かけると、裏に住むおばあさんに会う。おばあさんは豆腐屋の移動販売を逃したらしく、カツオは商店街の豆腐屋で代わりに買ってきてあげることに。そこで買い物をしているサザエに出会い、「私には断っておいてまったく外面がいいんだから」と呆れられる。そんななか、フネの留守中にフネの友人が訪ねてくる。カツオはすかさずお茶を持っていき、ご婦人と仲良く会話。「それで母と同じ歳? 実にお若いなぁ」などとおだてつつ、裏では「ご婦人を喜ばすのがなんで悪いのさ」と何食わぬ顔で言う。その後、気を良くしたご婦人からお小遣いをもらうと、ワカメとタラちゃんを連れて駄菓子屋へ。好きなお菓子をおごってあげると、その気概を見た店主からたくさんのお菓子をサービスしてもらう。次にカツオが向かったのは、花沢不動産。「いつもごちそうになってるから、臨時収入があったときくらいはと思って」と先ほどの駄菓子を手土産として渡すと、花沢さんの父は「義理堅いね。磯野君のそういうところが好きなんだ」と称賛し、お返しとしておいしそうな明太子を持たせる。「風が吹くと桶屋が儲かる」ということわざのように、ご婦人をおだてたことで、明太子をゲットしたカツオ。そんなやり手のカツオに、サザエは「よっ! ウチの外交官」と誇らしくなるのだった。
『雨の日のマスオさん』
雨の日、マスオは傘を持って出勤したのに、ズボンをずぶ濡れにして帰って来る。電車の中で、周りの濡れた傘が当たったらしい。磯野家で「雨の日は大変」と話題になり、サザエは「洗濯物は乾かない」、カツオは「外に遊びに行けない」とぼやく。しかしフネは「雨のおかげで野菜や米が育つし、夏には水不足にならない」と言う。マスオ、雨の日にバイオリンの練習をしようとしたら、皆から止められる。雨の写真を投稿しようとしたら、小学生向けのコンクールだった。
6月6日
『母さんの寝顔』
ワカメは「お母さんの寝顔を見たことがない」と気付く。フネは、いつも家族の誰よりも早起きし、誰よりも遅く就寝するからだ。フネを心配するワカメに「主婦にはゴールデンタイムがあるから大丈夫」とカツオは言う。カツオたちが登校している時間帯に、フネ・サザエ・タラが川の字になって、昼寝をしていると言うのだ。ワカメは信じられないと。堀川君、親戚の法事で早退する。それで、堀川君にスパイをカツオに頼まれる。学校に行っている間に、寝ているのではないかと。
『こだわりのおそば屋さん』
サザエは、知り合いの主婦から隣町で出来た蕎麦屋「主人が意気込んでそば屋を開店したが、客入りが悪くて困っている」と相談される。何とかしてあげたいと考えていると、波平から「まずは店に行ってみたら」と言われる。それを聞いたカツオたちは「僕らも行きたい!」と言い出す。サザエは翌日子供たちを連れて、そば屋へランチに出かける。サザエ達しかいない。美味しいけど、お客が少ない。店長が気むずかしく、食べ方について、レクチャーしてうるさい。サザエ、手打ち蕎麦教室を開いたらとアイデアを出した。店長その気になる。教室も成功。お店も繁盛する。
『うわさの二人』
波平とマスオは「気分を変えよう」とお互いのカバンを取り換えるが、翌朝、波平は交換したことをすっかり忘れて自分のカバンを持って出てしまう。その後、波平がマスオの会社までカバンを届けに行き一件落着。道すがら購入したカラスミを見せて「今夜一杯やろう」と約束をする。そんな2人のやり取りを見ていたマスオの後輩社員は、マスオに対し「(義理のお父さんと)仲がいいんですね」「どうやったら打ち解けられるんですか」と感心。マスオは返答に困りつつもどこか誇らしく感じているようだ。その夜、この話を聞いたカツオは、「僕とマスオ兄さん、同じ過ちをしても、僕だけが怒られる」といつもマスオだけ怒られないのは不公平だと不満を吐露。これに波平は「さすがにマスオくんのこと、サザエやカツオのようには叱れんなぁ」とし、マスオも「お父さんが僕を叱かれないのはまだ遠慮があるからなのかな」「僕もたまにはお父さんに叱られたいなぁ」と不安げになってしまう。そんなある日、マスオが玄関先で水まきをしていると、ちょうど現れた波平の足元に誤って水をかけてしまう。「バカモン! …なんだマスオくんか」とまたもや怒りをひっこめる波平に対し、マスオは「お父さん、カツオくんが見てます」と玄関からこちらを見るカツオの目に気が付いて忠告。「カツオくんのためにも、ここは大きくガツンと大きなのをお願いします」と耳打ちし、波平ははりきって「バカモン…!」と言うが、その声は実に弱弱しい…。「やっぱりカツオたちのようにはいかんなぁ」と照れながら反省するが、その夜にはお酒を酌み交わしながらいつも通り仲良く過ごすのだった。
5月30日
『姉さんの愛犬精神』
近所の飼い犬が磯野家に家出してくる。飼い主達が犬がいたのに、吠えなかったと言われ続けていたので。が、1週間後、無事に元の飼い主に引き取られる。犬がいなくなってしまい、露骨に寂しがるサザエたち。するとフネに「犬の話はもうおやめ」と注意される。皆が犬の話で夢中なので、タマがいじけているらしい。サザエたちは「ごめんね」とタマを慌てて気遣う。縁側に泥棒だと思い、サザエさんがバットで追い払おうとしたら、波平だった。犬がいるかと思い、縁側の下をのぞいていたようだ。近所の犬、サザエが声を掛けるので、飼い主よりもサザエの方に懐いてしまう。
『結果で勝負』
カツオはテストの点が悪い事を、波平に叱られる。今回はそれなりに頑張ったと弁解するカツオに対し、波平は「結果が伴わなきゃ、意味はない」と手厳しい一言。しかしカツオは、波平がたいして成果のあがらない釣りを続けるのが、納得いかない。「お父さんの釣りだって、結果が伴わないから意味ないじゃないか」と言い出す。釣りをしに行った波平、今日も釣れなかった。魚徳さんが刺身を持ってきた。カツオ、次ぎにテストが悪かったら、居残り勉強だと先生に言われる。カツオも頑張っている。そんな波平、まさかの大物・鯛を釣った。「まさかお父さんの釣った魚が食べられるなんて」 とカツオ。
『透明人間のサイン』
カツオとタラちゃんは忍者ごっこをして、隠とんの術で消えるフリをする。しかし、本当に自らの姿が消えたと思ったタラちゃんは、丁度訪問してきたお客さんのケーキをお客さんの目の前で横取り。波平に怒られると思い、カツオは咄嗟に逃げ隠れるが、なぜか波平はカツオの目の前で「カツオはどこだ?」と探しはじめる。すると、サザエとワカメも波平の悪ふざけに同乗。本当に透明人間になってしまったのではないかと焦るカツオだが、家族からネタ明かしされ「これで、いたずらされる側の気持ちがわかったんじゃないの?」「ちょっとはいい薬になったかも」と言われてしまう。後日、堀川くんが、磯野家に透明人間がいると聞きつけてやってきた。堀川くんは透明人間にサインをしてもらおうとスケッチブックを持参し、透明人間が通ったかがわかるからとトイレのドアの前で鎮座する。カツオは、このシュールな状況を楽しもうと「透明人間はトイレは1日1回しか行かないんだ。サインは僕が貰っておいてあげる」と吹聴。波平は呆れるが、この間カツオを騙した罪滅ぼしとして「透明人間」という小説を書いた作家・淀川山保のサイン色紙を入手し、堀川くんにプレゼントする。これに堀川くんは大喜びし、お礼になにかプレゼントしたいと申し出るも、カツオから「(透明人間は)プレゼントは受け取らない」と言われると、すんなり納得。「この色紙は国宝にします!」と元気よく返事し、カツオから「それを言うなら家宝だよ」とツッコまれるが、堀川くんは「バンザーイ! フフフ!」とどこ吹く風のように大はしゃぎで去っていくのだった。
5月23日
『中島くんは買物王子』
花子はカツオに「商店街に買物王子が出没するってうわさよ」と言う。しかもその正体は、中島らしい。カツオと花子は真実を確かめようと、商店街で張り込みをする。すると精肉店に中島が現れ、買い物をしようとするのだが、オドオドとして店員に声も掛けられない。「だから王子って言われてるのか」とカツオと花子は納得する。大根を買うのが難関だと思っている中島。花沢さんがいて、安くしてもらった。両親がしばらく旅行で、中島が買い物に行くことになったようだ。中島、かおりちゃん、早川さんが買い物に付き合ってくれて、女の子がカレーを作ってくれた。中島、買い物王子を辞めたよう。サザエ、中島のところに鍋ごと料理を持って行くことに。それで、買い物王子を辞められた。
『タラちゃんイヤイヤ期』
ある日、隣に住む伊佐坂先生宅に遊びに行ったタラちゃん。「きっと注射がイヤなのね」と伊佐坂家の愛犬・ハチが予防注射を嫌がって、犬小屋から出てこようとしない様子見て、タラちゃんはなにを勘違いしたのか「予防注射」という単語に拒絶反応を起こし、逃亡。今度は裏に住む老夫妻の家に避難するが、サザエは行方がわからなくなったタラちゃんを心配し、カツオたちとともに手分けして周囲を捜索。ただならぬ雰囲気を察した老夫妻は、現在の状況を記した紙をサザエに渡し、一件落着させた…。かと思いきや、まだ自分がこれから注射に連れていかれると勘違いしているタラちゃんは自宅のなかを走り回り、「注射じゃないったら! デパートに行くのよ!」というサザエがの訴えも届かない。その後、無事にデパートへ買い物に行ったが、その帰り道に病院の前を通過すると、タラちゃんは「あっ! イヤです! いかないです。だまされないです」とわざわざ遠回りをして帰宅。その夜、マスオがタラちゃんに新しい絵本をプレゼントするが、夕飯の時間になってもタラちゃんは絵本に夢中で現れる気配がせず、しびれを切らしたサザエが呼びに行くも「イヤで〜す!」とかわされてしまう。そんなある日、カツオが学校から帰宅すると、タラちゃんがカツオの勉強机を占領していた。「そこ僕のイスだからどいてくれない?」とお願いするも「イヤです!」とまたもや拒否するタラちゃん。そんなイヤイヤ星人のタラちゃんに対し、カツオは「じゃあいいよ。タラちゃんのイスに腰かけちゃうから!」とサザエの膝の上に乗って、嫌がって追って来るタラちゃんをかわし、見事勉強机を奪還するのだった。
『マナー違反にご用心』
マスオは会社で、有名フランス料理店のディナーチケットを取引会社の部長に貰う。サザエとマスオが行くことになるのだが、カツオに「テーブルマナーは大丈夫?」と心配される。サザエは「マナーぐらい分かるわ!」と豪語したものの、実は自信がない。マスオとともに、家で夕飯のハンバーグを、ナイフとフォークだけで食べる練習を始める。サザエは立ち読みで、勉強。いちいち、食べ方にイチャモン。アナゴと、マスオ、ワインの勉強。ワインを飲み過ぎて、勉強にならない。そして、当日。不安視されたが、箸で食べるバイキング料理だった。残さずに食べたよう。それが、マナーだとオチに。
5月16日
『中島くんのよつ葉』
カツオは中島から「よつ葉のクローバーを探しに行こう」と誘われ「ずいぶんロマンチックだなあ」とあきれる。花子たち女子も一緒だと言われるが、カツオは興味がないと言って断る。中島、次から次に、四つ葉のクローバーを見つける。中島はカツオの分までよつ葉を見つけ、道で出会ったマスオに託す。しかしカツオは、そのクローバーを「やるよ」とワカメにあげてしまう。カツオ、四つ葉とか、茶柱は信じないと。ワカメ、通学路の花を見ていたら、おばさんが花をプレゼント。ワカメ、四つ葉のクローバー効果だと。中島、日曜日におじいちゃんに海に連れて行ってもらった。その時に乗った電車が四つ葉の電車だった。カツオは知らなかったが、グリーン車の事。タラは、混んでいて、グリーン車に乗ったことがあるが、カツオはない。カツオ、マスオの書類を届ける。それはマスオの口実で、駅で待ち合わせて、カツオをグリーン車に乗せる。
『あすは遠足』
カツオや中島たちは、翌日に山登り遠足を控えているというのに、いつも以上にサッカーに精を出す。サザエに「いい加減に切り上げなさい」と注意されても「ウキウキしちゃって、体を動かさずにはいられないんだ」と遊び続ける。サザエは「明日疲れが出て、肝心の遠足でへばっても知らないわよ」とあきれる。翌日の遠足が楽しみでたまらないカツオとワカメは、フネに「ぼくはおにぎりね!」「わたしは海苔巻き!」とそれぞれお弁当をリクエスト。サザエが「どっちかにしなさいよ、母さん大変でしょ」と注意をするが、当のフネはどちらも作るとした上で、「好きなものを持っていくのが楽しみなんだから」と2人の気持ちを優先する。すると、このやりとり隣で聞いていたタラちゃんは、お弁当がうらやましかったのか「僕にも作ってくださ〜い」とお願い。「リカちゃんみたいなお弁当がいいです」と友人のリカちゃんがよく持ってくるキャラ弁を希望し、サザエは「私が作ってあげる。可愛いパンダがいいかしら?」と快く引き受ける。そこでフネは、サザエとタラちゃんとともに家のお庭でお弁当を食べ、みんなで遠足気分を味わってみたらどうかと提案。その話に乗ったサザエは、より遠足っぽくするべく、タイコさん宅までタイコさんとイクラちゃんを歩いて迎えに行き、一緒にお弁当を食べることを思いついて計画する。その頃、タイコさん宅でも翌日の遠足を楽しみにしている様子。夫のノリスケから「イクラにキャラ弁か。初めてじゃないか?」と聞かれると、タイコさんは嬉しそうにノリスケにもキャラ弁を作ってあげようかと提案。ノリスケが「明日会社に持っていくよ」と話す際に流れた回想では、青いお弁当箱に卵焼きやミートボールなどのおかずが並び、ごはんの部分には海苔で作られた髪と目が描かれた男性が。ノリスケを模していると思しきキャラ弁に、回想のなかのノリスケは、会社の同僚たちに自慢するようにお弁当を見せるのだった。
『姉さんの損と得』
サザエはカツオを連れて、スーパーの大安売りに出かける。安さに釣られて、大量に日用品や食料を買い込む。カツオは荷物持ちの見返りに、ケーキを買ってもらう約束だったが、荷物が多いからと反古にされる。「安売りで得した」と大喜びのサザエを尻目に「僕は損した」とカツオは不満顔になる。
5月9日
『わが家の根性物語』
波平とワカメが公園を散歩していると、ワカメがウチにも花壇が欲しいと言い、波平は張り切って庭に花壇を作り始める。しかし、腰を痛めてしまい、花壇造りは中止。カツオとワカメが園芸道具を片付けていると、物置の横に大根が生えていることに気づく。それはどこかから種が飛んできて、勝手に育ったものらしい。大根の葉っぱ、芽が出て周りに雑草が生えてちゃんと育てるワカメ。シロちゃんと名付けられた大根。更に大根を調べ大根博士になったワカメは知識を披露。大根と記念撮影した利する。ワカメは収穫の時期になってもシロの収穫を許さない。しかしワカメはみんなに美味しく食べられることが野菜の喜びという八百屋の言葉を聞きシロを食べることにしました。
『買い替え時はいつ?』
所々に穴の開いたホースを、波平が使い続けるので、庭に水を撒くたびに、家族総動員で穴を手で抑える羽目になる。カツオやワカメはおちおち遊びに行けないとぼやき、フネもいいかげん新しいホースを買って欲しいと頼む。三郎からは、裏木戸が壊れかかっていると聞かされ、波平は蝶番も買わねばと考える。サザエに頼まれた蝶番を買ったりしてホースを買うのを忘れてしまう。
『母の日サプライズ』
サザエが誰もいない子供部屋に入ると『ひみつのサプライズ計画』と書かれたノートを見つける。後から入ってきたカツオたちが慌ててそのノートを隠すので、サザエは、子供たちが母の日にサプライズを計画していることに勘づく。サザエはフネと相談して、カツオたちをガッカリさせないために、気づいていないふりをすることに。サプライズを見破られていることをしったワカメはますます闘志を燃え上がらせる。プレゼントは一緒に映画を見る事。更にサプライズパーティを用意する男性陣。サザエたちが楽しいおでかけから帰宅すると、そこにあったのは、おびただいしほどの鍋と皿の山。驚きで口がふさがらない面々に対し、波平は「わしらだって頑張ったんだ」と切なそうに語るのだった。
5月2日
『父さんたちの万歩亭』
健康のために階段を使っている波平。その話をビアホールり飲みの席ですると、ノリスケが自分は毎日一万歩歩いているという。その方法を波平とマスオが尋ねると、翌日の仕事帰りに駅で待ち合せることになる。落ち合った3人は駅から歩き出し、ノリスケの案内で、遠方にある焼酎が絶品の店に行く。そこまでがちょうど五千歩で、往復一万歩になるという。店のボトルは磯野で入っている。いずれ、波平に払ってもらう。アナゴも入った。アナゴ、奥さんから万歩計を買うと言ってもらったお金で、飲み代8200円を払った。3人分。女性陣にバレて、怒られる。万歩亭はランチもやってるようだ。
『ボクの手帳』
波平が手帳を見ていると、タラがやってくる。仕事の予定が書かれた手帳を見たタラは、自分も手帳が欲しくなる。翌日、波平は会社で余っていた手帳を持ち帰り、タラにプレゼントする。大喜びしたタラは、さっそく、家のお手伝いなどの予定を立て、手帳に書いたスケジュール通りに実行しようとする。リカちゃん「それがタラちゃんの手帳なの?」と、タラ、ままごとも仕事と言って、リカちゃんに怒られる。
『いざ、子どもの日』
もうすぐ子どもの日。カツオはワカメやタラと相談して、子どもの日の予定を練る。カツオが思い描いているのは、遊園地に行ったり、デパートで買い物したりする豪華プランだが、波平に相談すると予算オーバーで却下される。待ちに待った子どもの日を迎えたカツオは、いつもよりも早起きして、この日を満喫しようと張り切る。カツオ「子どもの日なのに遊ばないの?」 花子「何いってんの、うちはこの時期、書き入れどきなのよ」と。こどもの日のおやつの時間、磯野家の食卓に17個の柏餅が出された。 「おいしそう」とワカメが喜んだが、カツオは不在だった。サザエは「柏餅の匂いをかぎつけてすぐ返ってくるわよ」とやゆ。ここでカツオがノリスケとともに家に帰ってきた。波平は「相変わらずノリスケは鼻が利くな」と笑うと、「(担当編集を務める)伊佐坂先生のうちの帰りでして。ツイてるな〜!」と喜んだ。 ノリスケは、カツオらに「(こどもの日は)親が子どもの成長を喜ぶ日でもあるんだ」と説明し、「ノリスケもたまにはいいこと言うな」と波平にほめられたが、「実は伊佐坂先生の受け売りなんです」とポツリ。波平は「なんだ、そういうことか」と呆れたところで、ノリスケは「いいことをお伝えしたので、もう一ついただきま〜す!」と柏餅に手を伸ばした。 ノリスケが磯野家の柏餅を食べまくり 翌日、カツオはマスオに「昨日の柏餅残ってない?」と聞いたところ、カツオ、ワカメ、サザエ、マスオが各2つ、ノリスケが5つ、波平、フネ、猫のタマが1つずつ柏餅を食べたと判明。 マスオ、カツオ、ワカメは柏餅が残り1つあると気付き、われ先にと台所に駆け出す。
4月25日
『姉さんのバッグたち』
デパートでバッグを買ったサザエは、古いバッグを包んでもらい、新しいバッグを持って帰宅する。翌日、学校で花子が、サザエの新しいバッグを見に、家に行っていいかとカツオに尋ねる。昨日、花子の母が見かけて、ファション雑誌から飛び出したみたいと褒めていたらしい。その話を聞いたサザエは張り切って、新品のバッグに似合うようにと、よそゆきの服に着替え始める。カツオ、古いバックにテストの答案を隠す。ところが、タイコさん、古いバックをサザエさから貸してもらい買い物に。カツオが追いかけてくる。早川さん、悪い点数は70点以下。波平にバレて、ノリスケにテストを持ってこさせる。ところが70点平均。本当は5枚の合計が80点なのに。ノリスケが数字を変えたのだ。
『マスオの大きな口』
ある日、マスオさんの同僚・アナゴさんは、他の仕事で忙しいにもかかわらず、女性社員からの頼まれ事を「これくらいの量だったら今日中に終わる」と豪語してしまい、結局マスオさんも手を貸す羽目になる。帰宅後、マスオからその話を聞いたカツオは、「やっぱり女性にはカッコ悪いところ見せられないもんね」と反応。波平も「自分にはっぱをかけるくらいがいいかも」と共感する。マスオも家では、壊れた時計を直せると大口を叩き、時計を解体して復元不能にしてしまう。ある休日、マスオさんはタラちゃんとともに散歩へ。近所にある庭付きの大きな一戸建てを前に、マスオさんは「お庭にブランコを置こう」「プールも造るぞ〜」とつい願望を口にすると、それを聞いた近所の人が、町内中に吹聴してまわったことで大事になってしまう。その夜、マスオさんから事の真相を聞いた磯野家は大笑い。「思わず願望が口から出ることはある」「夢くらい調子良く言いたいじゃないか。言葉にすると夢が叶うからね」とし、サザエは「人に迷惑がかからない程度にね」と丸く収めるのだった。後日、マスオさんはワカメと散歩していると、学生時代の友人・ユキエさんに遭遇。レストランにて、ワカメをよそに仲睦まじげにお茶をするシーンが流れたあと、画面は磯野家へ。するとワカメは、サザエに対し「私、マスオ兄さんの妹の子ども?」と尋ね、サザエは「何言ってんのよ」とツッコミを入れるという展開となった。
『磯野家、潮干狩り合戦』
磯野家みんなで潮干狩りに行く。たくさん採ろうと、張り切って大きな網を持ってきたサザエに、カツオは「磯野家・フグ田家に分かれて、どっちが多くアサリを採れるか競争しよう」と提案する。お互いに競争心を燃やした磯野家とフグ田家は、張り切って砂浜に駆け込み、潮干狩り合戦を開始する。料では磯野家、質ではフグ田家の勝利。サザエがバカ貝、タラちゃんがハマグリを取ってフネが一番大量にあさりを取って引き分けになった。
4月18日
『タラちゃんタダです』
ある日、サザエが1人ででかけようとバスに乗ると、それを追いかけてタラちゃんが乗り込んできてしまい、終日連れ歩くことになる。この話を聞いたカツオは、「タラちゃんは運賃がタダだからついて行けばいいよ」と無責任に言うと、サザエは「交通費の話じゃない」と“1人でゆっくりしたい日もある”とやんわり主張。しかし子どもたちにこのニュアンスは伝わらず、“タダ”に自信を持ったタラちゃんは「ついていくです!」と宣言をする。後日、サザエがでかけようとすると、またもやタラちゃんに捕まる。しかたなく2人で美術館で絵画を鑑賞するが、「なんの絵ですか」「変な絵ですね」と大きな声で素直な感想を述べるタラちゃん。仕事帰りのマスオと合流し、高級レストランで食事をすることになるが、「僕はお子さまランチがいいです」と主張。マスオが優しい口調で、「このお店はあまり子どもが来ないから、お子さまランチはないんだよ」と伝えたところ、子ども扱いにムッときたタラちゃんは「僕はいらないです」「ママとは絶交です」と拗ね、結局親子共々チキンライスで我慢をするのだった。サザエの友達の子供、マリナちゃんは3歳。ママ達が大事な話があるからと、マリナちゃんが席の移動を提案。サザエ、気が利くのねと。マリナちゃん、生後11ヶ月の妹がいるようだ。
『サザエの説教回避術』
波平のつぼを割ってしまい、サザエが説教されている。その様子をカツオは、目覚まし時計を持って伺っている。波平の説教が終わると「もう終わった!」と不満をあらわにする。自分の時より、サザエの説教時間が短いのだ。それを波平に抗議すると「くだらんことをするな!」と逆に説教され、カツオは「やぶへびだった…」と後悔する。自転車に乗っている恐い男が子供は危ないと。サザエに「駄目じゃないか、子供から目を離したら」と。サザエ、この商店街は、子供連れでも安心して買い物が出来るように、自転車の乗り入れは禁止と抗議。
『黄色い自転車を探せ』
知り合いの女性の、自転車の練習を手伝って、サザエはお礼にケーキを貰う。「1日練習しただけで乗れるようになるなんてスゴイ」と家族が言うと、的確なアドバイスをしてくれた女子高生がいたという。しかし、その子は名乗らずお礼も受け取らず、黄色い自転車に乗って去ってしまい、サザエは気になっている。年は高校生ぐらい。黄色い自転車に乗ったポニーテールの可愛い女子高生。ひるが丘自転車の娘だった。ミキちゃんという名。
4月11日
『いその家交通安全週間』
会社帰り、波平は路地から飛び出した自転車にぶつかりそうになる。家に帰って、交通ルールを守っているかと家族に聞くと、みんな、守っていると答える。しかし波平が見ていると、子供たちは事故に繋がるような危い行動をしている。サザエは飛び出してくると、ワカメは本を読みながら歩いている。波平は「磯野家交通安全週間」を設け、外だけでなく家でも交通安全を心がけて行動するようにと、家族に言う。一週間交通ルールを守ったら、お寿司だと波平は宣言。カツオがあと一日で守れず、お寿司はダメに。赤なのに、おばあちゃんが横断歩道を渡ろうとしていたので、カツオが声を掛けて、事故を防いだ。警察官からも褒められる。それで波平、波平、あと一週間、交通ルールを守ったらということになった。
『みんな春眠』
いつもは目覚ましが鳴る前に起きるフネだが、今日は目覚ましで起きた。フネは「春だからかしら」と考える。台所に行くと、案の定、サザエはまだ起きて来ない。フネはサザエを起こしに行くが、やはり春眠のせいか、なかなか目を覚まさない。やっと起きても、サザエはずっと眠そうにしている。波平、散髪屋で髪を切っている間に寝てしまう。済んでも寝ていたので、ベンチで波平を寝かす店主。さすがに、店が閉まるので、店の外のベンチで寝かす。波平、いびきをかきながら寝ている。
『忘れられたお弁当』
サザエは、マスオがよく行く定食屋さんが改装工事でしばらく休みになるため、その間お弁当を作ることにする。しかし初日、マスオはお弁当を通勤電車の網棚の上に置き忘れる失態をおかし、すぐさま駅の忘れ物センターへ。無事お弁当は届いていたものの、肝心の中身は空っぽ。しかも「ごちそうさまでした」と書かれたメモまで入っていた。帰宅後、マスオはサザエに「せっかく作ってくれたのに…」と謝罪すると、サザエは残念そうな表情を浮かべながらも「でもよかったわ」とし「誰かに食べてもらえたんでしょ? 無駄にならなくてよかったわ」と、食べられてしまったことに対しては少しも腹を立てていない様子をみせる。 この話を聞いた隣の家に住む伊佐坂夫妻は「厚かましいんだが、礼儀正しいんだかわからない」と関心を持ち、後日伊佐坂先生が新聞に寄せるコラムとして掲載されることになった。 すると、そのコラムを読んだ犯人がマスオに接触。犯人の正体は、マスオがよく行く定食屋でアルバイトとして働いている大学生だったのだ。 曰く、忘れられたお弁当に気が付いた際、「おいしそうだったんで、悪くなって食べられるのはもったいない」と思い、代わりに食べておいた… とのこと。この大学生の考えに対し、フネは「そういう人に食べてもらえて、お弁当もきっと喜んでる」とし、サザエは大学生の分のお弁当も作ると宣言。「たまには忘れ物がすてきな結果を招くこともあるのね!」と嬉々として話すのだった。
4月4日
『タラちゃんプリーズ』
夕飯をしつこく催促するカツオに、タラは「STAY(待て)」と英語でいさめる。ワカメは驚き「英語なんてどこで習ったの?」と尋ねるが、タラオは絶対内緒だと言う。他にもタラオは「HOME」「SIT DOWN」「STAND UP」等の短い英語を喋り出す。カツオはタラが誰から英語を習ったのかが気になり、早速捜査を始める。
『ぼくはカギっ子』
下校時トイレに行きたくなったカツオは、慌てて帰宅する。しかし家は留守らしく、鍵がかかって入れない。急いで裏の老人宅に行き、事なきを得る。サザエが買い物帰りに、つい立ち話に夢中になってしまい、カツオの帰宅時間に間に合わなかったのだ。カツオは家族に「今日みたいな事があったら困るから合鍵を作って」と訴える。波平、マスオは合鍵を作る。時間を気にせずに飲める。カツオが大きな鈴付きの合鍵。落としても分かるように。波平、酔っ払って、ノリスケに連れられて帰る。波平、どこに鍵をしまったか分からなくなったようだ。マスオは鍵穴が三重の見えて、鍵を開けられず。カツオは、たまに家が鍵が掛かっていたら、裏のおじいちゃんの家に寄っていたけど、それが無くなり、裏のおじいちゃん、寂しくなったので。鍵を三人とも鍵を返した。
『春色のランドセル』
ワカメは公園のベンチに置き去りにされた、真新しい水色のランドセルを見つける。サザエとともに、ランドセルを交番へ届けようとする矢先、その持ち主である少女・ハルカとその母親が現れる。ワカメたちが「素敵な色ね」と水色のランドセルを返そうとすると、ハルカは「いらない!」と激しく拒絶する。ハルカ、お友達にお揃いの赤のランドセルで学校に行こうって言われていたのだ。
3月28日
『剣よりペンのアナゴさん』
アナゴさんは会社でマスオに「新聞の悩み相談欄に自分の投書が載った」として、「妻が怒ると暴力に訴えてきて、私は生傷が絶えない。職場の同僚A君に同情されている」と妻の乱暴ぶりを愚痴ったものを自慢げに見せる。三行和尚の悩み相談。妻にバレたら大変だとマスオは驚くが、アナゴさんは「匿名だから大丈夫。暴力に対してペンの力で立ち向かうのさ」とどこ吹く風。三行和尚の答えには「全ての原因は貴公が弱いからである。これからは柔道でもボクシングでも習って、奥さんと対決するが良かろう。喝!」と。しかし、アナゴ、奥さんにバレる。書き損じの紙をゴミ箱に捨ててあったのを奥さんは拾っていた。事を怪しんだ妻に問い詰められると、「これはマスオとサザエさんのこと」と咄嗟にウソをつく。その後、すっきりしない妻はカツオを呼び出し、マスオとサザエの関係を調査。「新婚のような仲の良い夫婦」とあっさりとアナゴさんのウソをバラすも、「(アナゴさんは)酔っ払うと、“俺には出来すぎた女房だ”とか、いつも“うちのやつが、うちのやつが”と惚気ている。だから僕はおばさんの名前は“うちのやつが”っていうのかと思ってました」とでまかせを披露。これに妻はすっかり機嫌を直し、結果丸く収まるのだった。
『来客対応はまかせて』
波平がカツオに「わしが不在の時の来客対応はどうするか?」と尋ねる。カツオは客に「すぐに父を呼んで参りますので、お上がりください」と座布団を出すという。さらに「姉さんにお父さんを探しに行ってもらい、自分はお茶を出し、客に『よく気が付く』と言われポチ袋をもらう…」などと言い出す。「不合格!」と波平は叫ぶ。フネの知り合いユリコさんが来訪。しかしフネは不在。カツオが色々対応してくれてたけど実はお軽さんとも大親友だった模様でフネが帰って来ると三人は仲良く、庭で談笑。
『サクラとワカメ』
三郎が商店街の「サクラ祭り」で使う、桜の造花一輪をタラにあげる。ワカメが欲しがり、タラに「ちょうだい」とねだるが、断られる。「それじゃ三郎さんにもらう」と出掛けようとするが、サザエに「あたしが本物をあげるから」と止められる。サザエは活けようとしていた本物の桜の枝から一輪を、ワカメに与える。ワカメが桜の花びらでつくった冠を頭に乗せ、マスオや波平に「かわいいでしょ!」と見せて回るシーンで、冠“だけ”を褒める男性陣に対し「ワカメと冠とどっちも褒めなきゃ」「ワカメも奇麗でしょ!」とアドバイス。男性陣たちも反省の念にかられていた。
3月21日
『屋根の上のママ』
家の修繕に来た工務店の職人が、屋根にはしごを掛ける。そのはしごに上らせてもらったサザエは、屋根の上からの景色に感動する。喜ぶサザエに職人は「はしごは明日取りに伺うので、存分に楽しんで」と言って帰る。カツオ、物置にテストを隠した。でも、隠すほどでもないと隠さない。51点のテストだった。サザエは翌日もはしごに上り、屋根の上の景色をしばらく楽しむが、はしごがいつの間にか無くなっているのに気が付く。サザエが裏のおばあちゃんに声を掛けるが気がつかない。タイコさんが気づいた。工務店の職人が来て、無事に生還。工務店の若い者が、黙って持っていったようだ。
『うちのカンバン娘』
磯野家で「看板娘」の話題になる。「わが家の看板娘といえば…」と話していると、サザエが間髪入れずに「アタシ!」と言い出す。家族から「ずうずうしい。サザエはフグ田家だ」とひんしゅくをかう。ワカメが「じゃ、あたしが看板娘?」と尋ねると「家の代表ってことだから、ワカメじゃ早い」と、皆から軽くいなされる。花沢不動産は花沢さんが看板娘。ワカメはあまり知られていない。タラを連れて行くと、どこかのママに咎められた。魚屋さんも知らなかった。ワカメ、玄関を掃除してて、磯野家の娘って、アピール。ワカメ、親切におばあさんを道案内して、親切な女の子という投稿で福岡の新聞に載った。ワカメの名前まで載って。
『タラちゃんとおたまじゃくし』
タラちゃんは友人のタケオから「おたまじゃくしはカエルの子ども」と聞いて驚く。全く似ても似つかない姿ににわかには信じられない様子だが、波平から、おたまじゃくしに足や手が生えてカエルになること、ちょうど今の時季はおたまじゃくしに足が生える頃であることを聞いて、その変化する姿を見てみたいと懇願。次の日の休みに、公園の池に見に行くことになった。たくさんのおたまじゃくしを見て、大はしゃぎするタラちゃん。公園の管理人から、おたまじゃくしを3匹わけてもらうと、大中小とサイズの異なる3匹にそれぞれ「カツオ」「ワカメ」「タラオ」と名付け、今か今かと孵化を待つ。後日、「カツオ」と「ワカメ」には脚が生えるも、「タラオ」だけ生えない。不安がるタラちゃんに対し、家族は「タラちゃんが応援してあげたら生えてくるよ」と宥める。しかし、タラちゃんのいないところでは「カエルにならないおたまじゃくしもいるからなぁ」と念のために脚が出そうなおたまじゃくしを探したほうがいいのではという話に。結果、タラちゃんにウソをつくのは良くないと、「ちゃんと現実を教えておこう」とマスオがうまく伝えようとしたところ、ちょうど「タラオ」から脚が発生! みなよかったと胸を撫でおろすのだった。
3月7日
『イクラは花ざかり』
イクラは花屋さんでチューリップの花を勝手に摘んでしまい、タイコがその鉢を買う羽目になる。イクラはそれからチューリップに興味を持ち始め、今度はドアにチューリップが描かれた歯科医院に勝手に入ってしまう。その成り行きで歯の検診まですることになり、さらにイクラは通院の必要がないのに、その歯科医院に通いたがる。イクラ、綺麗な歯をしていると、虫歯がないと褒められた。カツオ、虫歯があるので、イクラと行くことになる。カツオ、歯医者から逃げ出すことに。治療代で、イクラに飴を買ってあげた。カツオ、花沢さんと早川さんに連れられて、歯医者に。カツオ、治療が終わり、歯医者から。泣かなかったご褒美をもらう。歯ブラシだった。
『安請け合いのススメ』
学校の掃除の時間、カツオは調子に乗って女の子たちの作業を次々と手伝い、逆に、先生から頼まれていた用事を忘れてしまう。サザエは近所の主婦から「うちの子が病院に行くのを嫌がる」と相談され、手伝うために家に向かうと、それは大型犬で、動かすのに苦労する。その夜、安請け合いは程々にと、サザエとカツオはフネに言われる。サザエ、ワカメのカーデーガンを編むのを忘れている。フネ、安請け合いで沢山の人が磯野家に。マスオ、波平、サザエが対応。カツオも暇な老人を空き地の野球に連れて行き。老人ホームランを打ち、ガラスを割ってしまう。
『マスオ、常連になりたい』
ある日の商談帰り、同僚とともに同僚の行きつけだという飲み屋に来たマスオ。店に入るなり、「大将! いつもの!」と頼むと、店の主人も「はいよ!」と威勢のいい返事するともに、イカの刺身と熱かんがテーブルへ… そんな2人が通じ合っている様子を見て、自分も常連の店を作りたいと羨ましく思うように。 後日、定時退社すると、そのまま飲み屋街へ。何件が飲み屋を見て回り、ついに“いい感じ”のお店を発見。店に入って「とりあえず、ビールに枝豆お願いします」と注文すると、「よーし! 『いつもの』への第一歩を踏み出したぞ… 目指せ常連客!」と気分も上々。その後、店員に顔を覚えてもらおうと、何度も通い、その度に同じメニューを注文し続ける。そんななか、ある日の帰り際、同僚のアナゴさんから一杯誘われたマスオは、ここぞとばかりにあのお店に連れていこうと決心する。店前に着くと、アナゴさんは「フグ田くんに常連の店があったなんてな」と称賛し、一方のマスオも、「もう僕は常連客と言っていいはず…!」「今日こそ『いつもの』を言ってやるぞ」と期待に胸を膨らませる。そして、いざ入店し、勢いよく「い、いつもの〜!」と思い切って注文! しかし、店員は「いつもの? すみません。なんでしたっけ?」とバツが悪そうにし、マスオは「お、覚えられてない…」と顔を赤らめて恥ずかしがるのだった。オチは、ノリスケが常連のウナギ屋に行き、うな重の上を注文すると、大将に「月給は少ない上、ボーナスもろくに出ないのに、無駄遣いすんじゃねえよ」と、まさかの海苔茶漬けを出される… という切ないものだった。
2月28日
『父さんは有名人』
ノリスケが磯野家に、雑誌を持ってやって来る。その雑誌はノリスケの会社が出版していて、有名人の献立を載せるコーナーがあるが、来月号は例外で磯野家の献立を載せたいと言う。カツオは「これでわが家も有名人だ!」と喜び、学校で自慢する。数日後、波平が伊佐坂と碁を打ちながらその話をすると、意外な事実が明らかになる。実は伊佐坂先生のメニューではなく、磯野家のメニュー。「非常にバランスのいい文句なしの献立85点」と評価されている。波平が載っている雑誌を堀川君2冊買うという。一冊は田舎の祖母に渡すため。結局学校に言いふらしてしまった挙句のノリスケの手抜き工作だと判明して、磯野家を出禁にもなった。伊佐坂先生のとこのレシピという事で、オカルさんと相談して、フネとサザエとで意見を出し合ってレシピが載った模様。写真にはどうも伊佐坂先生と波平の頭部と映ってたと。フネ・サザエの狙いはどうやら栄養士による自分たちのレシピの評論だった。
『母さんのスタイリスト』
ワカメは、お出かけするみゆきとみゆきの母に出会う。みゆきの母はおしゃれをしていて、とても若々しい。うらやましくなったワカメは、フネに「着物ばかり着てないで、たまには洋服を着て欲しい」と頼む。フネは自分が他のお母さんより年を取っているので、ワカメは寂しい思いをしているのではないかと気になる。フネ、洋服。スカートを着る。好評だった。
『タラちゃんの足あと』
タラは持っていたボールを、水たまりに落としてしまう。転がったボールを追いかけて、水たまりを通ると、地面に足あとが出来る。それを見たタラは、足あとをつけることが楽しくなる。タラは玄関にあったお客さんの靴を勝手に履いて、大人の足あとをつけて遊び、サザエに怒られてしまう。昔、ワカメはサザエの高校生の靴を履いて喜んだり、カツオは波平のゲタを吐いて得意になっていた。
2月21日
『迷わないワカメ』
フネの来客からいろいろな種類のケーキを頂く。ワカメはチョコレートかショートケーキかで迷い、おやつの時間までに決めることにする。しかし遊びから戻ると、カツオとタラが目当てのケーキを食べていた。さらに雑誌の全員プレゼントも、何に応募するか迷っていたら締め切りが過ぎており、ワカメはこれから何でも即決することにする。
会社で遊園地の割引券を波平が持ってきて。ワカメが乗る順番で悩みそうだったけど、乗る順番を考えた。コーヒーカップ→ジェットコスースー→メリーゴーランド→おばけやしき→かんらんしゃ→ゴーカード→ボートと。
が、生憎の雨。サザエ・フネは、お弁当風のお弁当にした。サザエがパッチークをワカメのところに持って行く。サザエ、悩むのも良い事なんだよと
『お母さんを探して』
カツオが学校から帰ると、いつも縫い物をしているフネが客間にいない。サザエに聞いても「どこへ行こうがいいでしょ」とそっけない。カツオはいつもの場所にフネがいないと落ち着かない。波平もフネがいないと、探す。実は、フネは隣の家でお喋りしているのだが、サザエはカツオが邪魔しに行くと思い、教えなかったのだ。カツオはフネを探しに外に出て行ってしまう。結局、会えず。伊佐坂先生のところに、オカルさんと話して、買い物に。カツオは探しに行く。カツオは、家で縫い物をしているフネに「お母さん、女性に生まれてきてよかったと思う?」と質問する。するとフネは「良妻賢母で愛嬌が良くって切り盛りがうまくて、お料理が上手で、おまけにお裁縫が上手」「こんな母さん、男にしたらもったいないよ」と自信満々に話すのだった。
『姉さんは、おせっかい』
ある日、サザエと子どもたちは訪問した家でジュースを出された際、こぼさないようにとサザエがタラちゃんの膝にハンカチをかけるが、その際自分の肘でジュースが入ったコップを倒してしまう。 帰宅後、カツオは「姉さんのおせっかいで恥をかいた」とゲンナリするが、ワカメは面倒見がいいだけだと反論。しかし、カツオはだんだんと日々募ったサザエのおせっかいが鬱陶しく感じるようになり、ついには改まった態度で「これからは僕に余計なおせっかいを焼かないでください」「自分のことは自分でやりますので」と直談判。 様子のおかしさにサザエが首をかしげると、横にいたマスオさんは「そういう年頃なんだよ」とどこ吹く風と聞き流すのだった。 翌日、人が変わったようにテキパキと過ごし、宿題も珍しくしっかり取り組むカツオ。だが、夜には「僕は自立してるから」と調子に乗って、明日も学校があるにも関わらず漫画本に夢中になって夜更かしをし、翌朝、案の定寝坊してしまう。 急いで朝ご飯を食べているカツオに代わって、サザエがカツオのランドセルを準備してすぐ家を出られるようにアシスト。しかし、そんな優しさにもカツオは「姉さん、おせっかいはやめてよ」と怪訝な表情を浮かべる。 学校に到着するやいなや、カツオは昨日やった宿題のノートを家に忘れてきたことに気がつく。焦りながらもランドセルの中を確認してみると、なぜか宿題のノートを発見。どうやらサザエが入れてくれていたようだ。サザエのおせっかいのありがたさが身に染みてわかったカツオは、帰宅後、サザエに「姉さんって本当おせっかいだよね」と皮肉を言いつつ、「姉さん、ありがとう」と照れながら感謝の気持ちを伝えるのだった。
2月14日
『ノリスケ青春時代〜下宿からお見合いまで〜』
サザエさん バレンタインデースペシャル1時間SP。サザエが押し入れの整理をしていると、古いアルバムが出てくる。それはノリスケが磯野家に下宿していた頃の写真だった。サザエが結婚する前。ノリスケ、女性のお客さんが来たと言って、おめかしして出で見ると、おばあちゃん。忘れていた定期券を届けに来ていた。みんなで「懐かしいな」と眺めていると、当のノリスケがやって来る。タイコが実家に帰ったので、磯野家で夕飯をごちそうになろうと思ったらしい。「ノリスケは今も昔も厚かましい」と波平は苦笑する。ノリスケは、当時住んでいた福岡から東京へ来る際、世話になる磯野家にはなにも言わずに勝手に自分の荷物を送りつけ、波平たちをてんてこまいにした過去が。そんな失敗談に対し、ノリスケは「荷造りに夢中で、連絡するのを忘れていた」と大笑いしながら振り返る。タイコとノリスケ、夫婦喧嘩したようだ。夫婦喧げんかのきっかけが、「昔お見合いした相手の写真」をタイコに見られてしまったからというもの。写真を持っていた理由を問われると、にこやかな笑顔で「だって美人と一緒に撮った写真を捨てるなんてもったいないじゃないですか」と答え、「怒り出したのはタイコなんですよ」「そんなに怒ることじゃないでしょう」とケロリ。ノリスケ、サザエ、お餅を15個食べて動けなくなった。ノリスケ、鯉のぼりを作った。虫取り網が短すぎて、フグになった。ノリスケ、子供達と動物園に行き、子供に引きづらレ、ノリスケ、グロッキー。ノリスケ、その日は泊まり、朝食を食べる。ノリスケ、美人と一緒に撮ったお見合いの写真を取っていた。当時、ノリスケは毎日ぐうたらとだらしない日々を過ごしていたので、見かねた波平の取り計らいでお見合いをすることになる。片山恵とか女優と結婚したいようだ。波平、見合い話しを持ってくる。お見合い当日、ノリスケ、緊張して、趣味を話せない・・・ 数日後、先方から断ってきた。ノリスケ、またぐうたら。落ち込んだようだ。4年前にサザエとカツオがタイムスリップした。。ノリスケ、昼寝と食べることと趣味を答える。女性も食べることは大好き。思い切って、けっこんしますかーとトントン拍子に結婚式に。カツオが止めようとする夢を見た。カツオにノリスケに謝りに行かせようとする。タイコさんが磯野家に来てくれた。タイコさん、ノリスケにバレンタインのチョコレートを渡しながら帰った。
『バラとペンペン草』
カツオ、おじさんから恐竜の本をもらう。ところが、その本は持っていたものだった。カツオの態度が中島は不思議がる。それで、カツオは中島は、ささいなことから「中島は苦労知らずのお坊ちゃん」と言い、怒った中島が帰ってしまう。夜、その話を聞いた波平たちはあきれ、カツオは苦労を知っているのかと責める。しかしカツオは、自分はサザエに追い回され、波平に怒鳴られ、ワカメに馬鹿にされ、苦労ばかりしていると主張する。中島、毛並みの良いおぼっちゃんと女性の評判が良い。中島は中島はバラ、カツオはペンペン草だと。カツオ、早川さんのお父さん、先生から、苦労知らずと言われ落ち込む。
『用意周到な男』
朝の出勤時、波平とマスオは今夜の予定を確認し合う。それぞれ飲みに行く予定があると知り「2人で遅く帰るなら、気兼ねなく飲める」と喜ぶ。ちょうどその頃、磯野家では、波平が財布を忘れていることが発覚する。サザエが届けようとするが、フネは「1日過ごせるくらいのお金を鞄に入れてあるから大丈夫」と言う。マスオ、アナゴと居酒屋の半額券で飲みに行く。カツオ、マスオからの電話を待つ。カツオに飲みに行くと言ってもらいたいと。アナゴ、奥さんに電話すると、帰ってきてと。普段、頼まないので、帰ることに。
『教えて、ドリトル先生』
近所の犬のジョンが最近よくほえる。飼い主がけがをして散歩に行けなくなり、ストレスが溜まっているらしい。山川さんが怪我して、散歩にもいけない。カツオや中島たちは、ジョンを散歩させてあげようと飼い主の家に行くが、犬小屋にジョンがいなかった。すると、見知らぬ男がジョンと一緒に散歩から戻って来る。ジョンの話しが分かるようだ。土井先生という名前と、サブちゃんから聞く。ハチ、食欲が無いとオカルさん。ハチ、ノリスケの事を吠えた。土井先生に診てもらうと、伊佐坂先生の姿を見かけないので。土井先生、動物の気持ちを想像してようだ。
2月7日
『見られたくない夢』
マスオは「アフリカの草原で、サザエと2人でライオンに追いかけられ、サザエを置き去りにして逃げる夢を見た」とアナゴに告白する。するとアナゴは「ぼくは宝くじで5億当たったが、妻には500万しかやらず、フグ田君には7000万あげる夢を見た」と言う。マスオが「バレたら大変だぞ」と言うと、アナゴは「夢の中までのぞけないさ」と笑う。退職金は、妻に。世界一周良好にアナゴは出かけると。アナゴ、宝くじで5億当当たったらの明細を書いていた。それを奥さんに見られて、奥さんサザエに返金した。マスオは7000円をアナゴに。結局、バレてしまう。サザエが見破ったので、マスオの夢も見破られるんじゃないかとアナゴ、心配になる。
『雪が呼んでいる』
冬の夜、ワカメはこたつでうたた寝して、雪が降ってくる夢を見る。サザエに「部屋で寝なさい」と声を掛けられ目を覚ます。ワカメは「雪は夢の中だけか」とガッカリしながら部屋に行く。飲み会のため、夜半に帰宅したマスオは「外はすごい冷え込みだ。明日は雪になるかもしれないよ」とサザエに伝える。ワカメ、仮病を使うが、雪だと聞くと、学校に行くと。待望の雪だから。
『父さんの受験勉強』
世は受験シーズン真っ只中。ワカメから「クラスのお友達のお父さんが一生懸命勉強して、漢字の検定に合格したらしい」と大人になっても勉強している人がいると言われるが、波平は「いまさらな〜」と苦い表情を浮かべる。そんななか、最近モノ忘れが激しくなってきたことを自覚してきた波平。カツオに「家のことに対して関心が薄れている」と指摘され、“磯野家検定”なるものを半ば強制的に受験させられることに。後日、問題作りに励むカツオたち。「合格点80点以上、それ以下だったら一週間禁酒」というルールも設けられ、どうにか対策を練りたい波平は、家族一人ひとりをしっかり観察し、ノートに書き連ねて情報を集める。試験当日、波平が満を持して問題用紙をめくると、そこには「サザエが今まで一番多くやったミスは?」という問題に、「A.炊飯器のスイッチの入れ忘れ」「B.砂糖と塩を間違える」「C.買ったものを忘れてくる」と選択肢があり、意外な難しさに第一問目から頭を悩ます。制限時間60分を目いっぱい使い切り、試験を終えると、ワカメがその場で採点を始めた。そして気になる結果は、“85点”で見事合格! 家族みなから拍手喝采を受けると、波平は「こうして改めて家族のことを観察してみると、普段気づけていなかったことがたくさんあるもんだな」と感慨深くコメント。家族を見つめ直す機会をくれたカツオに感謝するのだった。
1月31日
『ぼくはタクボク』
学校で石川啄木の短歌を習うカツオ。教科書に載っている啄木の写真がカツオに似ていると、クラスで話題になる。すると中島が「磯野は啄木(タクボク)っていうより、白墨(ハクボク)だよ」とからかう。怒ったカツオは「それなら中島は黒板消しだ!叩くと埃が出るから」と言い返し、けんかになる。短歌勝負でカツオが勝ったものの、潔く負けを認めた中島と仲直り。更に宿題の短歌でワカメの事を書いたものの照れて直前にタラちゃんに書き換えてちょっぴりやきもちを妬いたワカメだった。
『波平、接待ゴルフ』
波平がため息をつき、浮かない顔をしている。今度の休みに、取引先のアカギ部長と接待ゴルフをすることになったと言う。「接待するんじゃ、大変ですね」と同情するマスオ。しかし波平は「こちらが接待を受けるんだ」と言い、皆驚く。波平は「部長とは気心知れた間柄だと思ってたのに、どうも気遣いをさせているらしい」と思い悩む。ノリスケと会う波平。接待される練習だと言って、居酒屋に。ノリスケ奢ると言いつつ、お金が足りずに波平にカンパしていただけないでしょうかと。アカギさんのゴルフ、今度、取引先の社長の接待ゴルフがあるんで、その前に、波平と練習したかったようだ。
『マスオさんのご招待』
ここ最近、連日マスオが客を連れて帰るので、サザエは「もっと早く連絡してちょうだい」「突然じゃお迎えする準備もできないし…」とご立腹。フネに愚痴るも「お客さんが多いってことは人望があるってこと」と宥められ、つい頬が緩んでしまう。 しかしその週末、マスオが日程を勘違いしたことが原因で、突然会社の同僚たちが磯野家へ遊びにやってくることに。てんやわんやで迎える準備をすることになったサザエは、「なんでそんな大事なこと勘違いするのよ!」とマスオを叱咤しつつも、きちんとサンドイッチなどの軽食を用意。同僚たちから「こんなにおいしいものを毎日食べられるなんて、フグ田先輩は幸せですね」と言われ、一応笑みで答えるも、ひとたび台所でマスオと2人きりになれば、不機嫌そうにせきばらい。これまでのことが募り募っている分、マスオに対しての怒りは簡単には収まらない様子だ。 するとそこへ、食事を終えた同僚たちが空の食器を持って登場。「(サザエと)会えてよかった」「フグ田さんの言う通りだったわ」と口々に感想を述べる同僚たちに対し、サザエがその真意を訪ねると、「フグ田さんは酔っ払うといつも奥さんの自慢話をするんです」「ぼくにはもったいないくらいの女房でね、って言うのが口癖なんです」とまさかの裏でサザエのことをベタ褒めしていることが発覚。来客が多い理由は、「きっとみんな奥さんに会いたいから」だと聞いたサザエは、いままでの怒りはどこへやら、この上なくご機嫌になってしまうのだった。。
1月24日
『父さんの三度笠』
ノリスケは夜の駅前で、酩酊(めいてい)状態の波平に出会う。波平は「これを預かってくれ」と大きな風呂敷包みをノリスケに押し付ける。そこには三度笠と道中合羽、おもちゃの刀が入っていた。宴会のかくし芸で使用した小道具だと言う。「家に持ち帰ればサザエさんたちが何を言うかしれたもんじゃないからな」と察したノリスケは、快く引き受ける。三度笠は去年定年になったコダマ部長に預かったもの。部長でも、宴会部長。次の宴会部長は、波平の家にその時の写真を持っていったオオヌキさん。
『疑わしきはカツオ』
ある日、学校でとんだ濡れ衣を着させられたカツオ。波平から日頃の行いが悪いのが原因ではないかと指摘され、「明日から盗み食いもいたずらもやめる」「イメージチェンジして品行方正なカツオに生まれ変わるんだ」と日頃の行いを改めることになった。まずカツオは、家族の靴磨きを実施。玄関先でうろついていたことに対し、サザエは「さては私の靴を隠したわね」と疑ってかかる。しかし、ピカピカになった靴を目の当たりにし仰天。「たたた… 大変失礼」と謝罪し、 “カツオの本気度”に驚くのだった。そんななか、カツオが縁側に座ってくつろいでいると、そこに1匹の野良猫が磯野家へ乱入! すぐさま追い払おうとするも、野良猫は波平の部屋に飾ってある掛け軸にバックキックをかまし、カツオは顔を真っ青にしながらなんとか捕まえようとするが全く歯が立たない。とそこへ、磯野家の飼い猫・タマが威勢よく登場。掛け軸の前に置いてある壺の周りをグルグルと高速で追いかけまわし、野良猫と接近戦を繰り広げるも、その反動で壺が落下。さらに壺は勢いよく転がり、庭に置かれていたタラちゃんの遊具まで破壊してしまう。「この状況じゃぼくが疑われてもおかしくない」と怒られることを覚悟するカツオ。しかし、現場にかけつけたサザエは「ひどいことをする野良猫ね!」と大激怒する。てっきり怒られると思っていたカツオは「誰もぼくがやったって疑わなかったの?」と疑問を口に。すると、波平は「お前はいたずらはするが、小さい子を泣かすようないたずらはせん」と、あくまでカツオのいたずらは“愉快”重視であるという認識を説明。ほかの家族からも「ちゃんとカツオのことを見てますよ」「それぐらいみんなわかってるよ」などと称賛を受け、カツオはヨロ恋でつい頬を染めてしまうのだった。
『タラちゃんの宝物』
タラのお気に入りの風船がしぼんでしまう。「休ませるです」とタラは自分の宝箱に大切にしまう。そこには貝殻や小石、ビー玉等、こまごまとしたものがいっぱい入っていた。波平らが飲んだビール瓶のふたまで入っており「お庭で飲んでたです」と、タラは解説する。タラにとってはどれも思い出が詰まっている、大事な宝物なのだ。タラは風呂場で、フネに宝物は何と聞く。フネはタラちゃんと、お風呂に入っているときだと。
1月17日
『カツオの銀行預金』
学校で中島が、祖父と銀行に行った話をする。「メモとティッシュは銀行で貰うから買ったことがない」と言う中島に「常連なのね」と女子たちがもてはやす。銀行に行った事のないカツオは面白くない。カツオは銀行に行きたいために、家族に「通帳を作る」と宣言する。するとフネに「カツオの通帳なら、すでにある」と言われる。
『寒い朝の克服法』
寒い朝。サザエが、朝食に起きてこないカツオに「遅刻するわよ!」と声をかけると、布団の中でモゾモゾと着替えをしている。カツオは「僕なりの冬の朝の過ごし方があるんだ」と言い張り、皆が食べ終わり暖まった部屋で朝食を食べ、時間ギリギリで家を出る。「学校に着く頃には体も温まる!」とカツオは軽快に駆け足で登校する。学校に行くと、誰もいない。朝掃除をさぼってしまう。先生から、次ぎ遅刻なら、居残り勉強。波平、明日から、一人で起きることに。カツオ、女子から心配される。カツオ、カレーの匂いで目覚める。朝掃除に遅刻せずに済んだが、テストは25点。先生から、居残り勉強させられる。
『らっしゃい!ワカメ寿司』
ある日、家族で近所に新しくできたお寿司屋さんへやって来た一行。のれんをかき分け、中に入ると、「へい! らっしゃい!」と女性の寿司職人の威勢のいい声が。職人の仕事ぶりに感心したワカメは、「私もさっきの職人さんみたいに、カッコイイお寿司屋さんになりたい!」と言うと、家族たちは「いいじゃない」「大賛成」と全力で肯定する。 後日、サザエはワカメを想って「お寿司屋さんの修業といったら、ごはんを炊いたり、魚を切ったり…」として、その日の晩御飯に手巻き寿司をすることに。サザエとフネから魚の切り方や、卵焼きの作り方を手取り足取り教えてもらうワカメ。残念ながら卵焼きは少し焦げてしまったものの、それでも「う〜ん! いい味だわ」と褒め、ワカメをさらにやる気に。そして食卓では、ワカメは「お客さん 今日はマグロのいいのが入ってますよ」とすっかり寿司職人気分。そんな娘の姿に、波平は「それじゃあマグロもらおうかな」とノリノリで“お寿司屋さんごっこ”を楽しむのだった。 advertisement そんななか、花屋の店員さんに親切にされたことがきっかけで、ワカメは「あんな風に優しいお花屋さんになりたいな」とまさかの心変わり。一方の波平は、会社帰りにデパートの包丁売り場で将来ワカメが寿司職人になった際にプレゼントする用の逸品を厳選する親バカぶりを発揮し、店員を呆れさせていた…。 その夜、ワカメは思い切って花屋に心変わりしたことを告白。「みんなに応援してもらったのにごめんなさい」と謝罪すると、家族たちは「お花屋さんもいいわね!」「優しいワカメちゃんにはぴったり」とこれまた肯定。「なりたいものがたくさんあるのは素敵なこと」とし、「どんなことでも、ワカメがやりたいことを応援しているぞ」と深い愛情を持ってフォローするのだった。
1月10日
『カツオ新聞を取る』
ある日カツオは、学校の同級生で憧れの早川さんから“小学生新聞”なるものの存在を教えてもらう。早速、家族に自分も取りたいと相談したところ、波平は「理由はどうであれ、新聞を読もうという心がけは悪くない」と快諾。毎日読むことを条件に、新聞を取ってもらうことになった。翌朝、早起きをして玄関前で新聞の到着を待つカツオ。新聞が届くと、すぐに読み始め、「印刷したてのインクのにおいがたまらないね」とオツな感想を述べる。その後、朝食を家族で囲んだ際、「旅をするチョウの話はびっくりしたよ」と印象に残った「アサギマダラ」の記事を話題に。春から夏にかけて南から北へ、秋になると南へと移動を開始し、遠くは沖縄、さらには台湾にまで海を越えて移動するという習性があるアサギマダラ。カツオは得た知識を意気揚々と披露するのだが、「泳げるチョウがいるなんて知らなかったよ」とまさかの“泳いで移動する”と勘違い。これに家族たちは、ツッコミを入れつつ渋い表情になってしまうのだった。 そしてその朝、登校中に偶然早川さんと出くわしたカツオはアサギマダラの話を出したものの、「うちのワカメったら、そのチョウが海を泳いで渡るんじゃないかって言うんだ」とまさかの濡れ衣を着せ、早川さんから一笑い取る。 しかしその後、ワカメ本人の耳に入ったようで「クラス中の評判になってるんでしょ? だから言ってやったの。それを言ったのはお兄ちゃんだって」と大激怒。サザエも「とんでもない兄ね」と呆れる一方、カツオは「明日早川さんにバカにされる」と不安に。そんなカツオの様子に、ワカメは「フフフ…」と笑い、「心配しないで。なにも言ってないから。恥をかいてあげたわ」と告白。ワカメの気遣いにカツオは「ワカメ…」とほっと胸に手をあてるのだった。
『ぼくの思惑外れ』
西原が親戚のおじさんから手作りの凧をもらったという。カツオは自分も欲しいとフネにねだると、アッサリ了承してくれて大喜び。フネはサザエにタコを買って来るように頼むが、サザエが買って来たのはたこ焼きのタコだった。カツオは怒るが「ちゃんと言わないカツオが悪い」とフネとサザエに責められる。波平の指図を受けてマスオがカツオの手作り凧揚げの指南役へ。波平も結局モノを提供する事に、図らずも。ただ日曜大工の結果手作り凧揚げが完成した模様。
西原くんのように字を書いて(西原は大志)凧揚げしようとなり、成績になった。成績を上げると凧揚げを掛けるの面白いな。
『マスオ、こだわりの物』
マスオの会社の同僚が、オーダーメイドのかばんを持って出勤する。「こだわりの物があるって、男のダンディズムだよな」と、マスオはアナゴと語り合う。家でもその話題になり、波平には盆栽や骨董など、こだわりの物があってうらやましいと話す。マスオはサザエと一緒にデパートに行き、自分もこだわりの物を探すことにする。結局良いのが見つからなかった。ある日、アナゴが大事な商談前に、昼食で食べたカレーをネクタイに付けてしまう。それで、マスオにネクタイを借りるが、アナゴが酔っ払って失くしてしまう。そのマスオのネクタイ、マスオが新人時代から大切にしているこだわりの勝負ネクタイ(赤色のもの)だった。アナゴ、行ったお店を探しまくり見つけてきた。無事、マスオの元に戻る。
サザエさん日記に戻る