2020年 サザエさん日記


本命竜馬が選んだ面白かった場面を書いてみました。

2020年

12月27日
『ぼくたちカンシキ班』
タラが裏の老夫婦の家に遊びに行くと、柱時計が止まっていることに気付く。ゼンマイを巻く鍵をなくしてしまったので動かせなくなったと、おじいちゃんは言う。その話を聞いたカツオは、タオと鑑識班を結成し、巻き鍵を探してあげることにする。手始めに当日の状況を再現し、どこで巻き鍵をなくしたのか検証を始める。ゼンマイを巻く時、ちようど宅配便が来て、鍵を置いて、荷物を受け取り、また捲こうとしたら、鍵がない。家中を探したけど、見つからない。柱時計のボンボンと鳴らないと、落ち着かない。カツオにもゼンマイを捲いてもらった。結局、わかない。波平、ボンボンと鳴るのを聞くと、子供の頃の家を思いだす。子供の時、毎週、ゼンマイを巻くのは子供の役目で、海平とゼンマイを取り合いになり、結局、右が海平、左が波平で巻くことになった。カツオ、花沢さんに相談すると、花沢さんのお父さんが金物屋に電話して、ゼンマイの鍵を作ってくれることになった。だが、元巻き鍵がないと、作れないと。時計屋にも行ったけど、古い時計はやっていない。カツオ、波平がたもとから、小銭入れを取り出すのを見て、裏のおじいちゃんもと思い、確認すると、出てきた。

『お風呂は楽しく』
ある日カツオは、学校の同級生3人とのサッカーを終え、一緒に銭湯へ行く約束をする。荷物を取りに一旦帰宅すると、サザエからすでに家のお風呂をわかしていることを告げられたため、急遽銭湯でなく磯野家のお風呂にみんなで入ることに。カツオたちは、浴槽で激しくバタ足をして遊んだり、シャンプーの泡でヒゲを作って笑い合ったりと、小学生男児らしくわちゃわちゃ。そんな楽し気な声を聞いたタラちゃんも「一緒に入るです」と加わり、男5人一列になって背中を流して、浴槽に入って温まるなど悠々と過ごした。裏のおじいちゃんも銭湯に。タラも仲間に入った。サザエ、ワカメとお風呂でカラオケ大会をして、長湯。サザエのぼせてしまう。

『磯野家、ゆく年くる年』
大晦日数日前、磯野家では着々と新年を迎える準備が進められていた。しかしワカメだけは「私はまだ今年を楽しみたいのに」とどこか寂しそうな様子。大晦日だけでも有意義に過ごそうと、当日、朝から友人宅を訪れては遊びに誘うのだが、それぞれ用事があって誰も捕まらない。 advertisement  するとそこに偶然、隣家の伊佐坂先生の娘・浮江さんとばったり。事情を知った浮江さんは自宅で紅茶とお菓子を用意し、「わたしはワカメちゃんとお茶が出来て良かった」と優しくフォロー。その後、一緒にフラワーアレンジメントで花のリースを作ると、ワカメは「来年もいいことがありそうな気がしてきたわ」とようやく前向きになる。  一方、サザエとフネは明日用のおせちづくりに大忙し。手作りの栗きんとんやお煮しめなどのおせち料理を、三段のお重に詰める大仕事を終えると、母娘そろってお風呂へ。2人で湯船につかりながら、「やっとお重詰め終わったわね」「どうにかこの一年無事だったね」などと談笑し、互いの労をねぎらっては親子水入らずの時間を過ごしたのだった。


12月20日
『父さんからの年賀状』
今年の年賀状の図案に悩む波平に、カツオは自分の版画を勧める。図工の時間に彫った牛乳瓶の版画で、波平に見せると、気に入ってもらえる。さっそくカツオは摺師(すりし)気取りで、ワカメとタラを弟子に従え、張り切って作業を始める。しかし、全部の年賀はがきを刷り終えたところで、住所と逆さまに版画を刷っていたことが判明する。花沢不動産に駆け込むが、年賀状がない。花沢さんがクラスで余った年賀状を集めてくれた。それでセーフになったが、波平、失敗したのを知っていた。カンパしてくれた人に、波平、年賀状を書いていた。カツオにも。

『夜道にご用心』
友達の家に遊びに行ったサザエが、夜になっても帰って来ない。心配する子供たちに、フネは「話が弾んでいるだけよ」と言う。しかし夜も更け、フネも心配し始めると、男性と会話しながら帰るサザエの声が聞こえる。ホッとしたフネだが、サザエは暗い夜道を女性1人で歩いていることを知られないために、男性の声真似をしていたと言う。ひったり犯が女性のハンドバックをひったくる。ちょうど波平が通りがかり、女性のバックが無事に。波平、ひったり犯が狙ってくるかもと言われる。波平・マスオ、怪しく帰る。家の前でダッシュすると、警官が追いかけられ、波平・マスオが捕まる。容疑は晴れたが・・・

『ケーキが家にやってきた』
ノリスケからほっぺが落ちるほどおいしいケーキ屋さんの“限定100個”のクリスマスケーキの存在を教えてもらったサザエとカツオ。その夜、そのケーキをおねだりされた波平は、自ら予約と購入を買って出ることに。しかし、暮れは仕事も忙しくなることもあってすっかり忘れてしまい、カツオから「お父さんも役に立たないなぁ」と言われてしまう。  翌日、カツオが学校でふさぎ込んでると、そこへ同級生の花沢さんら女子が3人集合。「わたしたちは自分で作る」「パパもママも年末は忙しいからクリスマスプレゼントにするの」と言われ、ケーキは購入するものかつ“家族のために”という視点を全く持っていなかったカツオは驚愕。昨夜の暴言を振り返り、「ゆうべあんなことを言うもんじゃなかった」と反省する。 advertisement  そこでカツオは家族のためにケーキ作りに挑戦することに。サザエに手取り足取り教えてもらいながら、イチゴと生クリームをたっぷりと使ったショートケーキを完成させる。その後、サザエが調理器具を片付けようとしたそのとき、「待って。ぼくもう一つ作りたいんだ」といつも仕事を頑張ってくれている波平のためにブッシュ・ド・ノエルを作ることに。  甘さ控えめのコーヒー味と工夫を凝らした逸品に、波平も「ほう…」とうっとり。一口食べて「うん! これはいける!」と味にはもちろん、カツオの成長ぶりにも感激するのだった。


12月13日
『中島くんは美容院』
カツオはある日、同級生の中島くんがいつも通っている床屋ではなく、美容院で若い女性の美容師さんに切ってもらったことを告白される。どうしても美容院という“女性がたくさん集まる”未知の世界に踏み入れたいカツオを見かねたサザエは、「わたしの分の予約を取ってきて」と提案する。  後日、カツオは堂々と憧れの美容院にて無事に予約を完了。美人スタッフから予約のお礼にと“ご縁がありますように”の思いをこめた5円玉を1枚渡され、ルンルン気分で店を出ると、偶然同級生の早川さんに遭遇する。いい顔しいのカツオは、「美容院に顔がきくから」と早川さんにも5円玉をあげるため、美容院にて架空の予約を入れてしまう。すると案の定、“誰が行くのか”問題が発生。フネもワカメも、ついにはアテにしていたタイコにも断られてしまい、途方にくれるカツオ。だが、後日事情を知ったノリスケから電話が。なんと「美人揃いで有名なお店だから」という不純な理由で、ノリスケ自ら行くと言い出したのだ。  すると後日、ノリスケは事前にウワサの美人スタッフを拝もうと、波平とマスオを引き連れて美容院へ。その後入った居酒屋で、「見ましたか?」と大興奮するノリスケは、「マスオさんも予約したらどうですか? おじさん(波平)は頭的に無理かもしれませんがね」と頭髪が薄い波平をドストレートにディス。波平が「なーにが頭的だ」と怒りを露わにするも、「美容院に行きにくい頭ですけどね」と減らず口を叩き、波平は腕を組んで今にも雷を落とすオーラで黙り込んでしまう。そんな2人の様子に、それまでにこやかにしていたマスオも思わず「ノリスケくん!」と冷や汗を垂らしながらノリスケを制止するのだった。

『姉さんの奇妙な行動』
カツオが茶の間に行くと、サザエが澄ましてこたつに入っていた。不審に思って見ていると、サザエの口が動き、こたつの中に隠していた焼き芋を食べていたことがわかる。サザエがおかしな行動をとるときは何かある、とカツオは思う。翌日、サザエが焼き芋を買っているのを見かけたカツオは、またコッソリ食べるつもりだと、後をつける。実は、伊佐坂先生の焼き芋を買うためだった。焼き芋の呼び声を聞いて、すぐに、家を出て追いかけたが、無理だったので、サザエに頼んだというわけだった。

『福引きの天才』
会社での昼食後、マスオは定食屋でもらった福引き券で福引きをすると、1等のお米券を当ててしまう。さらに別日、煎餅屋でお土産を買ったついでに、抽選会に参加すると、煎餅の詰め合わせセットを当てる。度重なる幸運に、磯野家の皆は、マスオのことを福引きの天才とはやし立て、商店街の福引きもマスオに任せることにする。参加賞だった。部長に、マスオにプレゼンの順番を決める抽選に行くことに。ところが、プレゼンは先方が決めるようだった。部長が忘れていた。


12月6日
『合理的なヒト』
サザエが「これからはもっと合理的に考えて行動するの」と宣言する。カツオは「こっちにトバッチリが来たら困るぞ」と不安になる。カツオが遊びに出ようとすると、サザエは「お豆腐屋さん帰り道よね」と買い物バッグを渡してくる。カツオの行動を見越し、買い物に行かなかったと言う。「トバッチリ来たよ」とカツオは唖然とする。カツオがお使いに行かしたのは、帰りが早くなるようにと。また次の日、買い物でサザエと会った花沢さん、公園にいるカツオに買った物を渡してと行って、花沢さんに持たせる。

『頼れるおフネさん』
フネがご近所の夫婦喧嘩の仲裁を頼まれる。それを聞いたカツオらは「お母さんはやっぱり頼もしい」と褒めそやす。ある日フネが公園を通りかかると、伊佐坂先生がベンチにしょんぼり座っている。締め切り間近の原稿が進まず悩んでいると言う。いつもはホテルに缶詰になるのが、時間が無くてと。フネは伊佐坂先生に「気分転換になるように」と、磯野家で執筆する事を提案する。他で色々試したけど、カツオの机の方が良いと。カオルさんから聞いて、伊佐坂先生の好きなお茶を。伊佐坂先生のおもてなしは、いつもの料理。ビールで乾杯。ノリスケは、ご飯をご馳走になろうとしたら、原稿を持っていかなくてはならない。

『ただ今、こたつ生活中』
すっかり冷え込みが厳しくなった今日この頃。磯野家ではおなじみのこたつの季節がやってきた。サザエや子どもたちはもちろん、いつもはシャキッとしているフネでさえ、そのぬくもりに抗えず、つい居眠りしてしまう始末。子どもたちはそんなフネに羽織りをかけてあげ、急な来客には「赤ちゃんが寝ているので」とウソをついてフネにひと眠りを続けさせるのだった。  その夜、会社の同僚・穴子さんとともに一杯ひっかけてきたマスオ。帰り道の寒風ですっかり身体を冷やして帰宅すると、寒さに耐えきれずにスーツ姿のまますぐさまこたつにピットイン。「こたつはすぐ手足を温めてくれるからいいよなぁ…」と思わず顔を綻ばせてしまう。後日、一人でこたつに入っていた波平は、ふと寂しそうな表情を浮かべて「みんなはどうした?」とサザエに質問。各部屋にいると聞くと、「こっちに来れんか?」と招集をかける。みなが一様に顔をそろえると波平は満足そうに、「こたつは身体を温めてくれるが、心までは温めてくれん」と一言。この言葉にカツオが「心を温めてくれるのは?」と食いつくと、波平は「みんなだよ」と即答し、みんなの顔をぐるっと一周見回して「こうやって顔をそろえて話をしたり、笑い合ったりしてな」と家族みんなで一緒に“ぬくぬく”する幸せをかみしめる。  そんななか、サザエが用事を思い出して一度こたつから出ると、待ってましたと言わんばかりに家族みんなが「ついでにトランプ持って来て」「ミカン持って来てくれる?」「お茶をいれてくれんか?」と“ついで”の用事を言いつけだし、サザエは思わず「ッカー…!」と呆れてしまうのだった。


11月29日
『イクラは工事中』
サザエとタラは、工事現場にある『ご迷惑をおかけします』とお辞儀する、作業員のイラストの看板に目を止める。そこにイクラがやって来て、看板に向かってお辞儀をする。イクラはこの道を通る度、看板にお辞儀をするのだとタイコが説明する。そしてタイコは看板の人物を指して「この顔、カツオちゃんに似てませんか?」と言い出す。現場では、イクラが来るのを楽しみにしている。カツオ、工事の看板に似ているという。先生も似ているという。イクラ、工事の現場監督から、ヘルメットをもらっていた。

『借り物よどこへ行く』
カツオは納戸にあった袋菓子を勝手に食べているのを、サザエに見つかってしまう。サザエが叱ると「これは借りたんだ」と言い出し「借用書」をサザエに見せる。そこにはカツオの字で「来月のお小遣いで買って返します」と書いてあった。カツオは「今月はきついので」と頭をかいて言い訳する。花沢さんの消しゴムを失くした家の形をした消しゴムを失くした。それは建築会社が作ったのをもらったようだ。けっこう探して、やっとあって、、花沢さんに返した。そしたら、中島君に渡す。欲しがっていたからと。花沢さんはリンゴの消しゴムがあるからと。

『磯野家、夢の庭』
波平はある日の散歩中、自宅の庭でガーデンテーブルやウッドデッキを作っている主人に出会い、すっかり感化される。帰宅後、自宅の庭を眺めながら、池や松のある和風な庭や、レンガ調の花壇がある洋風な庭など、想像を膨らませ、「やはり家族みんなが喜ぶ庭がいいなぁ」とにっこり。早速、完成予想図を描いてちゃぶ台の上に広げると、手を叩いて大喜びする家族たち。しかし、それらすべてを波平が作ると聞いて、一同不安気な表情を浮かべる…。その週末、まずはイスを作るため、木材をせっせと切る波平。「背もたれはおしゃれに…」と背もたれを丸くしようと円型に切っていくも、残念ながら技術が追い付かず“いびつ”な形に。急遽、シンプルな四角い形に路線変更するも、今度はガタたついて座れないというポンコツぶりを発揮する。そんなとき、マスオから「手伝いましょうか?」との鶴の一声が。2人で協力してガタつきを直すも、脚を切りすぎておよそイスではなくなにかの台のような不思議な物体が出来上がってしまい、まったく制作が進まないのだった。すっかり自信喪失してしまい、木材を放置しっぱなしにしていた波平。テストの点数が悪かったカツオから「飽きっぽいのはお父さん譲り」との皮肉を言われ、再び一念発起し、その後なんとかいびつなイスを一脚完成させると、カツオに向かって「カツオ! わしはやったぞ!」と威勢を放つ。その夜、波平が「イスを見ながら祝杯をあげよう」とマスオと乾杯しようとすると、あのイスが消失していることに気が付く。実はあのイスは、カツオが勉強中に使用しており、「このイスじゃないとダメなんだ」「飽きっぽいボクもこのイスに座っていれば、お父さんに見張られている気分になる」と主張。息子のかわいらしい一面に、これまで虚勢をはっていた波平も「ふふ」と笑みがこぼれてしまうのだった。


11月22日
『夢の三人家族』
サザエ・マスオ・タラはディナーに出かけ、波平は仕事で遅くなるという連絡が入ったので、フネ・カツオ・ワカメの三人で晩御飯を食べる事に。フネは「久しぶりの三人家族だねえ」と言い出す。カツオが生まれるまで、磯野家は三人家族だったのだ。ワカメは「お母さんを独り占めできるし、三人家族っていいなあ」と言う。波平は、三人家族の時は、呑まなかったようだ。サザエは、フネと寝ていたいたけど、ワカメぐらいの時は、一人で、寝ていた。カツオ、ワカメが生まれたときは、大喜びで、学校から帰ると、おんぶしたり、ベービーカーを押したりして、近所の人に見せていた。ワカメをカワイイって言ってくれたのと。

『商店街のコミュニケーション能力』
三郎は配達途中、行く先々でサザエが主婦たちと立ち話をしているのを見かける。フネに伝えると、フネは「もう少し立ち話を控えてくれればいいのに」と嘆く。しかし三郎は「サザエさんが立ち話中に三河屋の宣伝をしてくれているから、とても助かっている」と感謝する。カツオは「姉さんのおしゃべりが役立っているのか」と驚く。三河屋の宣伝部長に迎えたいと。

『みんなで金婚式』
今度、金婚式を迎えるご近所の松田さん夫婦。「子どももいないし、親戚も遠くに住んでいるので特別なにかする予定はない」との話を聞いた磯野家の裏に住むおじいちゃんおばあちゃんは、「そりゃあいかん」「ワシたちが挙げてさしあげよう」と一念発起。出席者を募るため、サザエやカツオら磯野家のみんなや伊佐坂夫婦を誘い、自宅で開くことにする。一方、磯野家では当日、マスオがカメラマンとして撮影を担当することが決定。ひと目見て、金婚式だとわかるアイテムとして、“高砂”を真似た格好をさせるのはどうかとの提案が出る。この高砂とは、夫婦愛と長寿を愛でて人生を祝福するめでたい能の舞のこと。“高砂人形”と呼ばれているおじいさんとおばあさんセットの人形は、金婚式の贈りものの定番で、おじいさんが持っている熊手は寿福の象徴である“相生の松”を掻き集める縁起物であり、おばあさんが持つほうきは厄を祓って福を招き寄せることを表しているといわれている。そして迎えた金婚式当日。ちらし寿司やからあげなど豪華な食事を前に、紋付き袴を着た松田さんと、紫色の留袖を着た松田さんの奥さんが鎮座。サザエから「50年のなかで一番の思い出はなんですか?」と尋ねられると、松田さんは「一番と言われましても思い出は数知れぬほどありますから…」と奥さんと顔を見合わせてにっこり。その後も、新婚当時初めてのモミジ狩りをした思い出話を披露したり、昔の写真を載せたアルバムを見たりと、和気あいあいとした時間が過ぎていった。そして、写真撮影では、裏のおじいさんとおばあさんが普段使っている熊手とほうきを使用。緊張でガチガチに固まる松田さん夫婦を前に、伊佐坂先生は「お前百まで(掃くまで)、わしゃ九十九まで(熊手)ともに白髪の生えるまで… まさにぴったり!」とことわざを引用してお祝いし、ご近所さんたちも寄ってきて、よもや町全体がお祝いムードに包まれるのだった。


11月15日
『アナゴさんのヘソクリ』
サザエはデパートで見つけた素敵なワンピースを、マスオに買ってもらうことに。だが値札を読み間違えて、お金が足りず諦める。翌日マスオはアナゴにヘソクリを借りて、再度デパートに行く。しかしお目当てのワンピースは無くなっていた。昨日マスオたちが帰った後にすぐ、売れてしまったのだという。マスオ、がっくり。アナゴ、ヘソクリはマスオに預けた方が良いと。実は、タイコさんが素敵なワンピースを買っていた。臨時収入があり、ノリスケに買ってもらったようだ。サザエ、ため息ばかり。サザエ、日本酒を間違え、ミリンを燗してしまう。マスオ、大阪のデパートからサザエの似合う服を見つけた。マスオのお母さんが見つけてくれた。着物だった。アナゴのヘソクリ、結局、手帳のHからバレる。ヘソクリのH。

『姉さんは裏方さん』
カツオの学校の学芸会で、保護者にも演劇で参加を募ると言う。カツオは「姉ならできると思います」と、サザエを推薦する。帰宅後サザエに伝えると「なんで勝手に引き受けるのよ」と怒られる。カツオが「裏方の仕事だよ」と説明すると「やるなら主役がよかったわ」とがっかりする。花沢さんのお母さんも学芸会を手伝う。花咲かじいさんの臼の役。フネからの差し入れをマスオが届けに行く。ちょうど、馬役の足の人が怪我して、馬の足をマスオがやることに。ところが、幕が上がる直前に、前足の人、後ろ足の人と身長差があり、上に乗る人が乗れない。急遽、サザエも足をやることになり、無事、劇は終えた。

『父さん、花を買う』
ある日の帰り道、波平は同僚が「日頃の感謝のしるしに」と花を買っているところに遭遇する。「そういえば感謝の言葉ひとつとしてかけておらんな」と反省しつつも、自ら花束を渡している姿を想像しては「わしには無理だ」と躊躇。後日、花屋の前でうろうろして「どうも入りづらいな」と冷や汗をかきながらも、赤い花の花束を購入し、家路へとつく。しかし、道中で知り合いを見つけると、咄嗟になじみの居酒屋へ避難。ひょんなことに、この日はその店の開店10周年記念日だったようで、話の流れからつい花束をプレゼントしてしまう。  この夜、フネは波平の胸ポケットに落ちていた“あの花束”の花びらを発見。波平はつい「そういえば、電車のなかに花束を持った客がいた」とウソをついてしまう。しかしその翌日、フネはノリスケから「昨日波平が花束を持って歩いているところに遭遇した」との目撃情報を得るやいなや、波平とフネは口論へ。  翌朝、マスオが波平から全ての事情を聞くと、それがサザエに、そしてフネにまで伝わり、「最初から話してくれれば良かったのに」と悪態をつきつつも、「お父さんらしいわね」とホッと笑顔。むしろ、あの照れ屋な波平が勇気を出して花屋に入ったことに感心する。そしてその夜、2人は路面のおでん屋で、「母さんいつもありがとう」などと互いに感謝の気持ちを述べ合い、しっぽりとお酒を酌み交わすのだった。


11月8日
『かくれんぼの天才』
雨の日、タラ・ワカメ・カツオは家の中でかくれんぼを始める。ワカメが鬼になり、カツオをすぐに見つけるが、タラは見つけられない。買い物から戻ったサザエも一緒になってタラオを探すがどうしても見つからず、不安が高まっていく。その時タマがちゃぶ台の横で鳴き出す。のぞくと、ちゃぶ台の下でタラがすやすやと眠っていた。タラはかくれんぼの天才。タラはサザエにかくれんぼを禁止された。カツオは迷子の天才。いつも、デパートで放送されていた。早川さん、花沢さん、海水浴で、迷子になったようだ。

『姉さんはモデル志願』
サザエはマスオに絵のモデルを頼まれて、喜んで引き受ける。しかし「野菜をモチーフにすると高くつくからサザエにした」とマスオが口を滑らせたため、サザエは激怒しモデルをやめてしまう。その為マスオも絵を描く事を止める。サザエは白いままのキャンバスを見て「あんな事で怒るんじゃなかった」と反省し、モデルを志願する。サザエ、髪型を変えて、モナリザに。波平、どれたけ似るか楽しみと言って、マスオにプレッシャーを。オカルさんも楽しみにしていて、かなりのプレッシャー。マスオ、サザエをこうみえるんだと言って、かなりの美人に描いた。

『磯野家デート事情』
ある日、サザエはサブちゃんから「幼馴染の女の子が上京してくるので、今度の休みの日に会う約束をしている」と明かされ、アドバイスを求められる。 「サブちゃん、きっと彼女のこと好きなんだと思うわ」と想像するサザエは、2人の東京デートを成功させるべく、サブちゃんと洋服を買いに行くなど入念に準備を重ねる。  デート当日。昼下がり、サザエは2人の行く末を心配しつつもいつも通り家で過ごしていると、なんとそこに仕事の前掛けをつけた“いつもの”サブちゃんが「ちわーっす!」とお勝手口から登場する。予想外な展開に、心配していた磯野家総出で「えー!」「もう帰ってきちゃったのかい?」と驚くが、サブちゃん本人はポカン顔。実は、幼馴染はサブちゃんに別の男性との結婚報告をしに来ただけだったらしい。一人で暴走してしまったサザエは落胆するが、フネから「三郎さんの幼馴染が結婚するのはおめでたいこと」と宥められると、おおいに納得するのだった。  そして場面は切り替わり、日常に戻ったサブちゃんの配達中のシーンへ。するとそこに伊佐坂先生の愛娘の浮江さんが登場。通りがかりに「こんにちは」と笑顔で挨拶をされると、サブちゃんは赤ら顔になって「どうも、こんにちはぁ…」と浮江さんを目線で追いながらうっとり…。その後はバイクを走らせながら鼻歌を歌ってしまうほど上機嫌になってしまうのだった


11月1日
『世界でいちばん短い歌』
サザエが「枯葉よ〜」と繰り返し歌いながら庭で掃き掃除をしていると、カツオに「その歌の続きは?」と問われる。「そう言われると…」と続きが出てこないサザエは「四文字だけの歌なの?」と呆れられる。フネ・マスオも知らない。カツオは波平にも尋ねると、歌詞の続きは忘れたと言うが「枯葉には2人の思い出が詰まっている、という内容だった」と思い出す。漢和辞書の間に栞代わりに枯れ葉を使っていた。波平の秘密があると睨むカツオ。ワカメ、その枯れ葉は、裏のおじいちゃんの庭に落ちていることを教えてくれる。早川さんのお父さんが歌っているのを聴いていた。枯れ葉よ〜の後は、フランス語みたいたと。辞書の枯れ葉の秘密は、ワカメがタラぐらいの年に、波平が庭を掃除していると、ワカメがお店を開いていた。波平が五千円札の枯れ葉を差し出すと、ワカメがお釣りの枯れ葉を差し出す。その時の枯れ葉だった。

『目利きの姉さん』
波平が、お気に入りの骨董の花瓶を嬉しそうに眺めていると、サザエが「素敵な花瓶。深みがあって綺麗な色ね」とほめる。波平は「サザエには骨董品を見る目がある」と感心する。しかし、サザエは不注意で、その花瓶を割ってしまう。お詫びにサザエは代わりの骨董をプレゼントしようと思い、休日、波平を骨董市に誘う。骨董品の店主、この花瓶が欲しければこの店で1番価値のある品を見つけろと。けっこうサザエは勉強して、これが一番価値のあるものだ、とサザエが言うと お見事と、店主はサザエに壺を渡す。波平がこっそりと店主に、私からみてあの花瓶は骨董としての価値はないように思うのですがと聞く。本当に壺を頂いて宜しいのでしょうか、と問うと たしかに花瓶は骨董としての価値はない、けれどあの人なら、大事にしてくれると思ったようだ。

『カレーなる一家』
ある日、カツオは学校で同級生たちと、「カレーは家庭でそれぞれ味が違う」ことで盛り上がる。そこで、カツオたちは、各々の家でどんなカレーが作られているのか、順番にごちそうになってその味を食べ比べてみることになった。まずは花沢さん宅。いつもはポークを使うことが多いようだが、この日はたまたま安売りしていた牛肉を、さらに、隠し味に“チョコレート”を入れているそうで、コクのある味わいにカツオは感動。サザエたちに食べさせて研究させるためタッパーで少し分けてもらう。続いてごちそうになったかおりちゃん宅のカレーは、お母さんが得意だというキーマカレー。隠し味にはりんごを摺って入れているようで、みな「スプーンがとまらないわ!」とその味を大絶賛する。また、早川さん宅では、早川さんのお父さんが船のコックをしている友人から教えてもらったという逸品を、中島くん宅ではヨーグルトを隠し味に使った一味違うカレーなど、各家庭千差万別の結果となった。そして磯野家のカレーをごちそうする前日。明日のために、サザエはさまざまな工夫をこらし、“お店のようなカレー”を完成させていたのだが、この日の試食でワカメは「とっても美味しいわ」と言いながらもどこか不満顔。続けて、「なんだかよその家に来てるみたいなの」と抱いた違和感を説明すると、波平たちも「確かに わが家に帰って来た気分がせんな」「いつもはおいしいだけじゃなく、ほっとするんですけどね」と納得し、カツオは、いつものカレーか、お店のようなカレー、どちらを友人たちにごちそうするか選択を迫られることとなる。そして当日、カツオが選んだのは“いつものカレー”。「普通すぎてガッカリしたんじゃない?」と苦笑いすると、友人たちから「磯野くんには普通でも私たちには特別」「世界で一つしかない磯野家のカレー」とベタ褒めされ、花沢さんからは「このカレーの作り方、しっかり覚えるからね」と相変わらずアタックされるのだった。。


10月25日
『父さんと相部屋』
ワカメは「トイレに起きた時、お兄ちゃんについてきてと頼むとお金を取る」と家族に訴える。カツオは罰で波平と相部屋で寝る事になり、翌朝波平のイビキがひどくて眠れなかったとぼやく。「まるでガード下で寝てるよう」と言うカツオに、タラは「おじいちゃんのイビキは電車の音ですか!」と思い込み、波平と一緒に寝たがる。カツオ、それで、眠れず、授業中居眠り。女性陣、みんな一人で寝ているようだ。カツオは、波平と寝たくないから、波平のイビキは電車と言ったが、波平のイビキはわざと。タラを喜ばせるため。

『わが家の法律』
ある日、サザエは日々の家族の素行の悪さに耐えきれなくなり“磯野家基本法”こと3箇条を作る。その内容とは「部屋をきれに・子どもは夜更かししない・帰りが遅くなるときには連絡を」と、どれも基本的なモノ。しかしカツオは「姉さんの都合のいいものばかり!」と憤慨。そこで波平は、後日みなが各々考えた法案を持ち寄って、採決しようと提案する。  採決当日、いつものちゃぶ台に勢ぞろいした磯野家の面々。まずワカメが「いつも“ありがとう”を忘れないこと」「外から帰ってきたら手洗いうがいをすること」を提案すると、満場一致で見事採用。その後も、「遊びに行く前に宿題をする」「おやつを子ども部屋に隠さない」など、結果10箇条もの法律が採用された。  しかし、カツオといえばせっかく作った法律を無視して、宿題をやる前に遊びに行こうとする始末。それに気が付いたサザエがいつものようにカツオを走って追いかけていると、なんと弾みで波平が大切にしている壺を割ってしまうという大惨事に。  なんとか接着剤でくっつけようとするものの、うまくはいかず、2人は「素直に謝ろう」と決意。波平の前に並んで正座をし、「お父さんごめんなさい」「悪いの私なのよ」と互いを庇うが、波平は言いにくそうに「実はこの壺は元々と割れていたモノだ」とまさかの事実を打ち明ける。  一連のやりとりに対しワカメは「2人とも正直に謝ったのは偉いと思うわ」と感心し、フネは「わが家の法律は一つだけでいいんじゃないかい?」として“いつも正直でいること”を提案。これに波平は「なるほど。正直というのは全てのことに通じるからな」と膝を叩き、マスオさんも「一番大切なことですね」と納得するのだった。ノリスケ・タイコはイクラが歩く法律。

『親バカですみません』
サザエは魚屋で「うちのタマちゃんに」とウニを1箱買っている老婦人に出会う。タマちゃんを猫だと思ったサザエが「猫にウニ!?」と驚くと、老婦人はムッとしながら「タマちゃんは息子です」とそばにいる中年の男性を指して言う。そんな母親に困惑する男性を見て、サザエは「私も親バカにならないように気をつけなきゃ」と思う。


10月18日
『新婚さんの家』
花沢不動産に、新婚のカップルが尋ねてくる。彼は和雄だから、カークン、彼女は佐和子でサワポン。2人は「平屋の一戸建て、和室が多く縁側と庭がある家」に憧れているという。花子の父は「今どき平屋の物件なんて…」と渋るが、花子は「磯野家があるじゃない!」と気が付く。新婚の2人は、早速、磯野家を見学しにやって来る。2人は磯野家の縁側と雨戸を見て、大喜びする。中島の平屋の家まで、行こうとするが、別の不動産屋で、気に入った物件がアリ、もう決めてしまったので、中島の家はカップルは来なくなった。中島の家の雨戸の音が悪かったので、恥をかかずに済んだ。

『カツオは成長期』
ある雨上がりの日、カツオと中島くんが空き地でキャッチボールをして遊んでいたときのこと。顔まで泥だらけになるカツオに対し、中島くんは「母に洗濯の負担を掛けたくないから」と洋服を一切汚さなかった。  そんな中島くんの気遣いに対し、サザエはカツオに「カツオは子どもっぽすぎる」「ちっとも成長してないわね」と呆れ、ついには中島くんと比較し「カツオのほうがやることなすこと子どもじみてるわね」と言いのけてしまう。  さすがにショックを受けたカツオは、落ち込んだ表情で中島くん宅へ。「家にいるのが嫌だから出てきた」と説明すると、中島くんは笑って「そうか。じゃあ入れよ」と快く迎え入れてくれる。するとそこへ中島くんの祖父が帰宅。カツオの丁寧な挨拶を見て「いつも礼儀正しくていい子」と称賛する一方、茶菓子さえも出していなかった孫に思わず苦言を呈す。そしてサザエ同様、祖父は孫である中島くんとカツオ比較し、「磯野くんのほうが成長してる」とカツオに太鼓判を押すのだった。  結局、サザエも中島くんの祖父も、自分たちの家族ではなくよそ様の子どもを褒めるといった展開に。互いの良いところ、足りないところを知ったカツオは「僕たちは同じように成長してるってことか」と妙に納得し、中島くんも「親友だもんね」と満面の笑みで応えるのだった。ワカメ、カツオが女装して、セールスマンから大人の女性だと勘違いされた事を暴露。最後まで気がつかなかったようで、口紅を塗られていた。

『ぼくのスタンプカード』
タラは、サザエが持ついろいろな店のスタンプカードがうらやましくて仕方ない。ワカメはそんなタラオに手製のスタンプカードを作ってあげる。嬉しくてお礼を言うタラオに、ワカメは「お礼が言えるいい子だから」とスタンプを押す。いい子にすると家族のみんなからスタンプがもらえるらしい。タラは早速、フネやサザエの手伝いをしようと張り切る。


10月11日
『タラちゃんの反乱』
ある日、サザエはマスオとタラちゃんとともにデパートへ出かける。マスオは、サザエの買い物を待ちながら、タラちゃんを屋上で遊ばせるが、2時間たっても戻ってこない。タラちゃんも飽きてしまい、「帰るです!」と困り顔。  そこでマスオは、デパートの館内放送でサザエを呼び出してもらうも、サザエは買い物に夢中なのか来る気配すらない。するとそのとき、館内放送を聞きつけたカツオの同級生・花沢さんがお母さんとともに登場。デパートの係員に伝言を頼んで帰ろうとしていたマスオに、「私たちが伝えてあげます」「主婦が行きそうな売り場はだいたいわかりますから」と代行を買って出てくれたのだった。  その夜、サザエは家族みなから落ち度を責められ、タラちゃんは「もうママとデパート行かないです」とカンカンに激怒。しかしその翌週、タラちゃんはあるショッピングセンターにある“自動木馬”のアトラクションをおおいに楽しんだ際、「ママー!」と言って手を振れば、振り返してくれるサザエの温かさ、ひいては自分が楽しんでいる間しっかりと待っていてくれる優しさに気が付き、その後「ママとデパートに行ってもいいです」と意見をくるりと翻すのだった。

『自慢の足』
サザエは以前徒歩30分で到着したスーパーに40分かかり「脚力が落ちた」とぼやく。カツオは「行くまでにあちこち見てるから遅くなるんだ」と思い、わざといたずらをしてサザエに追いかけさせる。全力で逃げてもすぐに捕まり「脚力の問題じゃないよ」と証明する。自信がついたサザエは「サッと買い物行ってくる」とスーパーへ向かう。スーパーに行くとき、カートを引いているおばあちゃんに会う。たぶん、近くだと思ったら、おばあちゃんの家までカートを引いていくことに。おはあちゃんの家は、高台らあり、サザエ、脚が痛くなる。サザエ、ジョギングをして脚を鍛える。一週間続いた。サザエ、おばあちゃんを買い物の迎えに行く。カツオ、ワカメが尾行する。カツオ達に、感動する。

『マツタケ、大人の味』
花子がマツタケ狩りに行き、採ってきたマツタケを披露する。女子たちは「いい香り」と盛り上がるが、カツオはあまりマツタケに興味が沸かず、素っ気ない。女子たちは「マツタケは大人の味だから、磯野君には分からないのよ」とからかう。カツオは「知ってるさ!」とムキになり、早速波平にマツタケ狩りに行きたいとせがむ。カツオ、どうしてもマツタケを食べたい。波平がマツタケを勝ってきた。食卓に並んだ。マスオ・波平、日本酒を飲む。カツオ、念願のマツタケ食べられたのに、カツオはハンバーグの方が良いと。


10月4日
『りんごはニュートン』
磯野家に段ボールに入った沢山のりんごが届く。堀川が「祖母に頼んで送ってもらった」と言い、サザエに「りんごの皮むきを教えて」と頼み込む。サザエがりんごの皮むきが得意だとタラから聞いたのだ。堀川はどうしても一芸を身に付けたいらしい。「ニュートンホリカワ」と言う芸名まで考えたと言う。堀川、不器用で、そんなに上手くならない。サザエ、お手上げ。カツオ、タイコさんに教えてもらおうとする。タイコさん、堀川、長くむくより、ウサギ型ににむいた方が、堀川君らしいと。

『姉さん痛恨のミス』
サザエはスーパーのチラシ片手に「卵が安いの見逃してた!痛恨のミスだわ!」と大騒ぎ。ちょうど帰宅したワカメを連れ慌ててスーパーへ行くと「お1人様1パックまで」と書いてある卵は、最後の2パックを残すのみだった。無事卵2パックを購入できたサザエは、ミスがカバーできたとホッとする。 そのタマゴわ全部割ってしまう。それで、ホットケーキ、出し巻き玉子を作る。

『乙女の疑問』
早合点で失敗の多いサザエに対し、いつも落ち着いているマスオ。カツオとワカメは「何で性格が違うのに結婚したんだろう」と不思議がり、「もっと性格が似た人と結婚したほうが楽しそう」と疑問を深めていく。そこで、ワカメはマスオに「どうしてサザエと結婚を?」「似た者同士なら夫婦喧嘩もしない」と真剣な表情で尋ねると、マスオは「喧嘩するほど仲が良いとも言うじゃないか」とどこ吹く風…。さすがに納得のいかないワカメが、一旦公園で一人ブランコに揺られていると、そこにカツオの同級生・花沢さんが偶然通りかかる。花沢さんに相談を持ち掛けると、彼女は「性格が合うとか合わないとかはどうでもいいのよ」と豪快に一蹴。続けて、人差し指を“ピン”と立てながら「人を好きになるのは、リ・ク・ツじゃないの」とし、「ワカメちゃんも私ぐらいの大人の女になったらわかるわよ」と先輩風を吹かすのだった。また、ワカメは隣に住む老夫婦に同じ質問をぶつける。すると、老夫婦はワカメとカツオの関係性を例に出し、「性格は全く違うけど、カツオのこと嫌いじゃないでしょ? それはカツオにはワカメにはない良いところがあるからですよ」と説明する。ようやく腑に落ちたワカメは帰宅後、サザエにこれを報告すると、サザエも「性格は違うけど、マスオさんと一緒にいて楽しい」とし、「(人それぞれ)違うってことはホントは素敵なことなのよね」と改めて個々の多様性を尊重する考えを明らかにするのだった。


 9月27日
『気になる二人』
マスオが3日間の出張を終えて帰ってくるのが、待ち遠しいサザエ。帰宅時間の天気を気にし、何度も掃除機をかけ、そわそわする。カツオは冷蔵庫にマスオの好物が並んでいるのに気づくと「たった3日間だけしかいなかったのに、すごいサービスするなあ」と驚く。波平もマスオがくるのが楽しみ。サザエは3回も部屋の掃除機を掛けている。サザエは迎えにいく。サザエとマスオ、喫茶店に行った。しかも、そこに、お土産を忘れてくる。マスオとサザエ、ずっと話し込んでいた。

『ヒョウタンからかぼちゃ』
食後すぐ、横になったワカメは「食べてすぐ寝ると牛になる」とサザエに言われる。それはことわざで、行儀の悪いことを戒めている言葉だと知る。「ことわざには昔から伝わる知恵や教訓が詰まっている」と波平から教わったワカメは、ことわざに興味を持つ。早速、図書館から「ことわざ辞典」を借りてきて、読みふける。登場したことわざは、食べてすぐ寝ると牛になる、猫に小判、藪をつついて蛇を出す、灯台下暗し、猿も木から落ちる、酒は飲むとも飲まれるな、人を見たらカボチャと思え(カツオ作)、ヒョウタンから駒が出る

『今どきのお月見』
明日のお月見を心待ちにしている波平とマスオ。カツオから「月見酒を楽しみにしてるんだから」とちゃちゃを入れられると、波平はゴホンとひとつ咳をついて「そのためだけじゃないぞ」と否定し、「人や社会はどんどん変わっていくが、月だけは変わらん」とロマンを口に。続けて、「原始時代から現代までそれぞれの時代の人たちが、同じ月を眺めていたと思うと感慨深いものがあるじゃないか」と熱弁すると、ノリ気でなかったカツオも俄然楽しみになるのだった。当日の昼。マスオは子どもたちを連れて近所の家へススキを貰いに行くと、その家には既にススキやお月見団子の他、季節の野菜や果物がお供えされていた。一行が野菜の存在を意外に思っていると、その家の住人は「お月見は収穫に感謝して、この時期のとれた野菜や果物をお供えする習わしもあるんですよ」と説明。これにはカツオも「初めて知りました。お月見って深いな」とひとつ勉強になったようだ。そしてその夜、磯野家の縁側からは立派に輝くお月様の姿が。ススキとお団子を囲みながら、マスオとノリスケは「月に観光旅行で行けるかも」と他愛のないことを話し、波平は俳句を詠んでいる。和気あいあいとみんな並んで月を見上げたところで、エピソードの幕切れとなった。


9月20日
『健ちゃん食堂』
「健ちゃん食堂」という定食屋で、頑固そうだが気さくな店主と仲良くなった波平とノリスケとマスオたち。その話を聞いたカツオが花沢さんにも話したところ、「頑固な親父がいる店は間違いなくおいしい」と2人で店に行くことなったのだが、そこへ堀川くんが「僕も連れていってください!」と自ら手を挙げたことによって3人で行くことに。そして、店の前で花沢さんは「この汚さは本格的ね。頑固親父+汚い店=おいしい店よ」とおいしさを確信して3人は入店。子供しかいないという理由で店主から断られるも、サザエが助け舟として登場し、4人で食事することに。カレーライスを頼んだ堀川くんは、一口食べると大きな声で「さすが汚い店だけありますね!」と絶賛。すかさず、カツオから「シーッ!」と注意を受けてしまう。その後、店名の「健ちゃん」が家出した息子の名前だということを知った堀川くんは、学校のカレーライスも食堂と同じ味だということに気づき、学校の調理室に突入。「健ちゃんさん! 家出した健ちゃんさんですか?」と叫び、その様子を見ていたワカメは「堀川くん変わってるから」と振り返っていた。波平、半日、休暇を取って、給食室に。息子さんは、辞めていた。堀川君、学校帰りにバッタリ会ったようで、それて健ちやん食堂の事を聞かれたので、潰れそうだと答えたそうだ。サザエ、カツオが健ちゃん食堂に行くと、息子さんは働いていた。

『タラちゃんとベレー帽のおじいさん』
タラが公園に行くと、ベレー帽をかぶり花の絵を描いている老人がいる。「上手です」とタラがほめると老人は喜び、一緒に描こうと誘う。タラは、老人に教わりながら初めての水彩画を夢中で描く。家族からその絵を褒められ、絵を描く事にますます熱中するタラ。またベレー帽の老人と一緒に絵を描きたくなったタラは、公園へ行く。おじいさんは、一人暮らし。敬老の日に、そのおじいさん、隣のおじいさん達を呼んで、カツオたちが作るお寿司を振る舞う。凄い喜んでいた。手紙を書くほどに。

『お人好し禁止令』
マスオは定食屋で、唐揚げの数がひとつ足りないのに店員に告げず、アナゴや家族に「お人好し」と言われる。また別日、サザエとデパートに行く約束をしていたのに、同僚との付き合いが長引き、サザエとの約束をすっぽかしてしまう。サザエは「お人好しにも程がある」と激怒。マスオは自分のお人好しを封印しようと心に決める。マスオ、お人好しを辞めることが出来なかった。


9月13日
『もてもてノリスケ』
タイコさんがイクラちゃんを連れて帰省する数日間、ノリスケは磯野家に世話になることになった。持ち前の人懐っこさと明るさで、すぐに磯野家に溶け込み、子どもたちとトランプなどで遊ぶ。夜は夜で、波平とマスオとともに、鯛のお頭付きお刺身盛をつまみに、ビールで乾杯。マスオが「こういう日こそ思いっきり飲めるチャンス」と大喜びしていると、そこにカツオたちがやってきて「明日は遊園地に行くから飲みすぎないで」と、クギをさす。どうやらノリスケは、ノリで遊園地に連れ行く約束をしていたようだ。翌日、きちんと起床して遊園地に向かったノリスケと子供たち。サザエの「今頃大変な思いをしているんじゃないかしら」という予想とは裏腹に、一行は水上ボートに乗ったりかき氷を食べたりと存分に満喫している様子。ノリスケのお財布がすっかり空っぽになるまで遊び尽した。帰宅後、タイコさんが自宅に帰って来たと連絡を受けたノリスケは、波平の部屋へ。「おじさん、これお返しします」と茶封筒を渡すと、波平は「いや、これは…」と動揺する。実は、波平は遊園地で子どもの世話を頼む代わりに、予めノリスケに軍資金を渡していたのだ。しかし、ノリスケはこの軍資金には全く手をつけず、すべて自腹で遊園地代を負担。その理由を、「じゅうぶんお世話になってますから」と日頃から感謝しているからだと打ち明け、これにはサザエたちも「ノリスケさん、ちゃっかりしてるけど、律儀なところもあるのね」と感心するのだった。

『ハードボイルドで行こう』
マスオはハードボイルド小説に夢中になる。男の夢とロマンを感じるのだと言う。ある日、アナゴに「最近妻が内緒で昼間外出しているみたいで」と悩みを打ち明けられる。マスオは小説の探偵に憧れるあまり、アナゴの妻の尾行を引き受ける。翌日わざわざ会社を休み、トレンチコートに中折れ棒、サングラスをかけた姿でアナゴの妻の後を追う。デパートと反対方向の電車に乗る。結局、尾行ら失敗して奥さんにマスオがバレる。真相は闇に。だけど、サザエは知っていた。奥さんは料理む教室に通っていた。ご飯は美味しいとビックリさせたかった。サザエ奥さん、節約料理の料理教室ら通っていた。マスオには内緒。

『よーく見てください』
カツオが1本足りない鉛筆を探していると、ワカメの筆立てにあるのに気付く。ワカメは自分の机の下に転がっていたので自分の鉛筆だと思ったと言う。「よーく見ろよ」とカツオは怒るが、フネやサザエに「鉛筆を落として気付かなかったカツオだって、よく見てなかったんじゃない」と言われてしまう。波平散歩中に知り合いに会うが、メガネを外した時に声を掛けられて、誰だかわからなかった。しかも、無愛想な挨拶をして、相手の気分を害したかもと心配する。結局、人違いで声を掛けられたようだ。バラを育てている人で、メガネを取った波平を見て、知り合いに似ていたので、声を掛けたようで、翌日、その似ている知り合いに声を掛けたら、「昨日会っていない」と言われたようだ。


9月6日
『立食パーティーへ行こう』
カツオが学校へ行くと、中島が女の子たちにチヤホヤされていた。おじいさんに連れられて、ホテルの立食パーティーに参加したというのだ。「ステキな社会勉強ね」と女の子たちはうらやましがり、カツオは悔しい。翌日、中島がパーティーの福引で貰った万歩計つき腕時計をしてきて、女の子たちに見せるので、カツオはもっと悔しくなる。翌日は、中島、パーティーの福引きでもらった万歩計付きの時計を見せびらかせる。ノリスケが、立食パーティーにカツオ招待。大東京ホテル。カツオ、おめかしする。中島が行ったホテルだった。妹に中島の写真を見せたら、友達になりたいと。ワシズさん。カツオ、中島の電話番号を教えたようだ。中島、妹と日曜日に会うことになった。会ってどうなったかは・・・ 放送されなかった。

『タラちゃんお宅訪問』
サザエとタラの買い物帰り、横に高級車が止まる。窓から湯水金造が顔を出し「お久しぶり」と2人に声を掛ける。湯水はタラに「またうちに遊びにおいで」と誘う。タラは喜び「今日行くです」と言い出す。一度言い出したら聞かないタラを、サザエは仕方なく湯水家に連れていく。湯水夫妻はタラを大いに歓迎する。サザエはタラを一人、送ってくる。虎の絨毯に引っかけて、噛んだとタラ。タラ、湯水とゴルフ。タラの方が上手。湯水はパットが下手。湯水とタラは相撲している。奥さんが行事。家に帰りたいとは思わなかったようだ。トランプ、将棋もいたようだ。

『イクラの正マーク』
八百屋で買い物を終え、立ち去るサザエ。だが肝心の品物を忘れて引き返す。無事受け取り帰るも、また戻って来る。記念コインを間違えて使っていたのだ。「今日は2回」と店主は店のカレンダーに「正」印を書き入れる。面白がってこっそりサザエの失敗を記録しているらしい。それを通りかかったイクラが見て「ハーイ!」と大喜びする。イクラもカレンダーに完食したら、正の字を書いているようだ。カツオ、八百屋のカレンダーを調べる。野菜の仕入れの回数書いていると言われるが・・・。店主、カレンダーを辞めていた。


8月30日
『タマは猫舌グルメ舌』
ある夜、サザエはうっかりタマのご飯をきらしたため、お隣に住む伊佐坂家にご飯を一膳もらいにいく。すると翌日から、タマは伊佐坂家の周りをうろつきだし、お軽のいる勝手口に来ては「ニャーン!」とご飯をねだるように。不可解な行動に疑問を抱くフネだが、カツオは「昨日のご飯を気に入ったんだよ。うちのご飯の何倍もおいしかったから」と説明。どうやら昨夜、カツオは一口盗み食いしていたようだ。  お軽さんによると、あのお米は北海道在住の読者から送られてきているモノで、今度届いたら磯野家におすそ分けしてくれるとのこと。その夜、カツオがしばらくの我慢、と言わんばかりにカツオがタマに “いつものご飯”を山盛りあげると、タマは「ニャン…」と眉をさげて悲しそうな表情に。ついに全く手を付けず、家族は「ぜいたくになっちゃったのかな」と心配するのだった。  後日、花沢さん宅で食べた四国のお米のおいしさに感動したカツオが、タマへの土産としてサランラップに一膳分包んで持ち帰る。帰宅後、容器にお米をこんもり盛ると、タマは「ニャーン!」と鳴きながら意気揚々と走ってきて、嬉しそうにガツガツと食べる始末。いつものご飯との反応の差が甚だしい…。こうして、すっかり“グルメ舌”になってしまったタマ。ラストシーンでは、夜中に就寝中のカツオを無理やり起こしてご飯をねだるなど、おいしいお米の魅力にどっぷりとハマっている様子

『宿題ラストスパート』
夏休みも残りわずかだが、カツオはまだ宿題が山積み状態。子供部屋にこもって宿題を始めるが、ワカメとタラの声が気になって進まない。サザエはそんなカツオを気遣い、皆に物音をたてないようにと注意し、家族は言いつけをしっかり守る。しかしカツオは「今度は静かすぎて集中できない」と言い出す。マスオは波平に止められている。波平は、算数は間違える。カツオ、夜になってもお笑いので、波平に手伝ってもらった。

『着物のお母さん』
フネはワカメに綺麗な着物を見せ「これが母さんのお気に入り」と教える。しかし、フネにお気に入りの着物を着る機会のないことが、ワカメは気になる。知人の家に行くというフネに、早速その着物を着ていくようにと強く勧める。ワカメに応じて、フネがお気に入りの着物を着て出掛けようとする時、雨が降ってくる。


8月23日
『かわいそうな風呂敷』
サザエが庭に唐草模様の風呂敷を干していると、通りかかった堀川が「急いで取り込んでください」と飛び込んでくる。風呂敷を指し「うちはドロボーだと宣伝してるようなものです」と言い出す。そして町内会の掲示板に貼ってある防犯ポスターに描かれた泥棒が、同じ柄の風呂敷を背負っている事をサザエたちに教える。

『マスオさんのワンピース』
マスオは会社で袖のボタンが取れてしまったのを、裁縫が趣味だという同僚の男性社員に直してもらう。マスオは「裁縫は集中力を養うのに良い」と言われ挑戦したくなり、早速自分の裁縫道具を買い揃える。ノリスケ、家庭科の宿題が展示された。実は、お母さんに手伝ってもらった。数日後本屋で「簡単に縫えるワンピースの本」を手に取ったマスオは、サザエにワンピースを縫って、プレゼントしようと思い立つ。マスオ、ワンピース出来上がる。ほとんど、サザエが作った。

『カツオめんつゆ博士』
だるような暑い日々、磯野家のお昼の食卓には毎日のようにそうめんが並んでいた。さすがにもう飽きたとうんざりするカツオだが、この日の“麺つゆ”は一味違った。つい吃驚してしまうほど美味しいこの麺つゆは、実は波平が“手作り”したもの。カツオが「最高だよ。これなら毎日そうめんでもいいよ」と絶賛すると、調子に乗った波平はハチマキにたすき掛け姿で麺つゆを大量生産。カツオは「ちょっとおだてすぎたかな…」と、来るそうめん地獄に頭を悩ますのだった。そんなある日、花沢さんから同級生を集めての“そうめんパーティー”のお誘いが。ここで麺つゆを大量消費できると踏んだカツオは、二つ返事で誘いを承諾。当日、麺つゆが大絶賛されると、つい「夏休みの宿題を犠牲にして3時間がかりで作った」と自分の手柄に。しかしそのせいで、「レシピを教えてほしい」と懇願されてしまうのだった。その夜、カツオが波平にレシピを尋ねたところ、波平は「最高の宗田節、最高の昆布、最高の干しシイタケ…」と材料をあげていく。しかしフネが「お父さん、本当のことを言ったら」とツッコむと、波平は苦笑いしながら「これらを使って試行錯誤してみたが、結局コレに落ち着いた」「これ以上の味は出せん」と、なんと“だしパック”を取り出したのだ。翌日、レシピを教えてもらいにやって来た花沢さんたちに、カツオは謝罪。友人たちは笑って許し、そうめんで食卓を囲みながら「おいしいこの麺つゆ 磯野くんは麺つゆ博士ね!」「だしパックもいいわね」と、みんなで改めて“だしパック”のスゴさに感心するのだった。


8月16日
『トウキビ王子と井戸端姫』
ある夏の暑い日、サザエはマスオとでかける道中、近所に住むおばあちゃん塩島さんにばったり遭遇する。軒先でテキパキと打ち水をする姿に、サザエは「あら〜 おばあちゃんお元気そうですね。おいくつですの?」と問いかけると、塩島さんが「ちょうど83になります」と返答。すると、マスオはすかさず「じゃあ今日の不快指数と同じだ!」とひらめいたように笑顔で一言。一瞬で場を凍りつかせてしまったマスオに対し、サザエは「だからあなたは社交性がないっていうのよ」と叱咤し、当の塩島さんも“あっちいけ”と言わんばかりに柄杓に入った水をマスオに向かって撒くのだった。その夜、食卓を囲んだ家族を前にカツオが「目の前のお皿にあるトウモロコシは、塩島おばあちゃんに貰ったものです」とし、「心して味わってください!」とアナウンス。実は、カツオが塩島さんに「56歳に見える」と調子の良いお世辞を言ったところ、そのお礼としてもらったのだ。その後、マスオの一件を知ったカツオは、いつか塩島さんに、カツオと“失礼な男”ことマスオとが家族だとバレたら、二度と美味しいトウモロコシを貰えなくなってしまうのではないかと心配するのだが…。そんな折、カツオは塩島さんから「カツオ君。今夜はお兄さんやみんなでお夕飯を食べに来てちょうだい」とお誘いを受ける。“お兄さん”とは誰のことを指しているのかと恐る恐る聞き返すと、なんと「不快指数のお兄さんよ」との返答が。どうやら、塩島さんは既にカツオとマスオの関係性を知っていたようだ。そして、夕飯時。塩島さん宅のちゃぶ台を囲むように座ったのは、カツオ、ワカメ、タラちゃん、花沢さん、そしてお説教を受けるのではないかと怯えるマスオの計6名。すると塩島さんは、マスオに対し「うちの人もあなたにソックリでしたよ。融通がきかなくて、でも二枚目で…」と亡き夫の姿を重ね、さらに子どもが4人の6人家族であったことを明かし、「6人前の食事を作ったなんて何年ぶりでしょうね」「まるでタイムスリッ“パ”したみたい」と大興奮。マスオから「それを言うならタイムスリップでは?」としたり顔で訂正されると、「そうやってうちの人も間違いを指摘して得意になってましたよ」とツッコミを入れ、一夜限りの楽しい晩餐会が始まるのだった。

『おっちょこちょい日記』
ワカメが友だちと水遊びに出かける時、サザエからタオルの入ったバッグを渡される。水遊びを終え体を拭こうとしたら、それはタオルではなく男物のマスオの靴下だった。サザエのおっちょこちょいのせいで恥をかいたワカメは「これを付けて」とサザエに日記帳を手渡す。毎日日記に記録し反省すれば、おっちょこちょいも減らせると提案する。カツオ、サザエに日記を書かせて、カツオは日記を写そうとしていた。天気も書いてあるので。

『波平、至福の一日』
波平は、取引先の部長が株で儲けた話を聞き「わしもあの時決断していれば」と以前株を買わなかったことを後悔する。儲けがあれば欲しかった高級釣り竿を買って、渓谷に釣りに行けたのに…と悔やむ波平。しかし、その渓谷でスズメバチの被害があったことを知り「決断せんでよかった」とホッと胸をなでおろす。タラが波平に似た石を持って、あげる。


8月9日
『夏の日のカツオ』
カツオと中島はあまりの暑さに空き地の木陰で涼もうとするが、そこは昼寝の三郎に占領されていた。涼を求め2人でさまよっていると、花子に家に招待される。エアコンの効いた部屋で冷たいジュースをご馳走され感激していると、カツオは「うちに就職すれば」と花子に迫られる。逃げ出したカツオは、自宅で涼しさを求めようとする。

『サラリーマン愛妻同盟』
マスオは、ゴルフ帰りに泥酔した部長を送り届け、帰宅が遅くなる。サザエは納得してくれるが、翌朝マスオは気を遣って門前の掃除を始める。昨夜飲み会で帰宅の遅かった波平も、庭の掃除をする。サザエは「愛してるから気を遣うんですって」とフネに言うと「マスオさんはそうだけど、お父さんはどうかねえ」と苦笑いする。

『ぼくたち、勤労の夏』
カツオは「夏休みは交際費がかさむから」と、家の手伝いをしてお小遣いを稼ぐことに。翌日から靴磨きや買い物などせっせと働くが、思いのほかすぐにやることが尽きてしまい、なかなか貯まらない。そんななか、同級生の中島くんが親戚のおじさんにお小遣いをもらった話を聞きつけたカツオは、早速波平の弟・海平おじさんに電話。「遊びに来てほしい」とお願いしようとするも、お小遣い目的で電話したことが家族にバレて、波平から「罰として、夏休みの間はお手伝いをしてもお駄賃は一切なしだ」と大目玉を食らってしまあまりのショックで寝込むカツオ。そんな折、中島くんがやって来て、お兄さんの知り合いの女子大生がフリーマーケットを開くことになり、手伝ってくれる人を探していると伝える。“女子大生”に反応したカツオは、すぐに承諾し、身支度を整えて出発。そんな短絡的な弟の姿に、サザエは「まったくもう…」と呆れた表情を浮かべるのだった。フリーマーケットでは、カツオと中島くんが大活躍。汗をかきながらも、威勢のいい声を出して客を呼び込んだおかげか、売上は上々。結果、すべて完売し、女子大生から「今日のお礼に」と500円玉を受け取った。なにに使うか迷うカツオに、サザエは「暑いなか頑張ったんだもの。欲しいものを買いなさいよ」と自分のために使うことをアドバイス。するとその夜、磯野家からは「甘くておいしい」「甘いです」などとなにかを美味しそうに食べる声が。そう、実はカツオ、「なんだか自分だけのために使うのはもったいなくなってってさ」と、家族みんなのために大きくて甘い“スイカ”を買ったのだ。「僕も、お父さんたちがお土産を買ってくる気持ちがわかったよ」などと一丁前に語りだしたカツオに、家族たちは「生意気言って」とツッコみつつも、「フフフ…」と嬉しさのあまり笑みがこぼれまくりなのであった。


8月2日
『父さん、プール日和』
季節はすっかり夏休み。波平は、急な出張が入った花沢さんのお父さんの代わりに、小学校のプールの監視員の手伝いを1日だけ引き受けることになる。それを聞いたワカメは、「お父さんが来るなんて嬉しい」と喜びつつも、「でも泳ぎがうまくないから、頑張らないと」と奮起。翌日から、カツオ指導の元、水泳の練習をすることになった。そんなワカメの姿に、波平も「いざとなったときは、わしも泳げんといかんなぁ」と、マスオさんとともに区民プールで水泳の練習を開始。「下半身が沈んでます!」「バタ足はもっと水を強くたたいてください!」などとアドバイスをもらいながら、練習を重ねていく。しかし、いよいよ前日に迫ったところで、花沢さんのお父さんの出張が中止に。カツオは、花沢さんのお父さんから「プールの手伝いの話はなくなったと伝えてほしい」と頼まれるが、波平に上手な泳ぎを見せたいと必死に練習しているワカメを思いやり、「代わらないでほしい」と懇願。当日、無事にワカメは練習の成果を発揮し、波平は満面の笑みで「子どもたちの楽しそうに泳ぐ姿を見て、久しぶりに童心に帰った。カツオもワカメも見事な泳ぎだったぞ」と、2人の頑張りを褒めるのだった。

『考えるサザエ』
サザエは洗濯物を干している途中、物干しに止まるセミを見つめ考え込む。そんなサザエに「やりかけでどうしたの」とフネが注意すると「昔父さんが、カツオと私をセミ取りに連れて行ってくれた事を思い出したの」と言う。「でも苦労して取ったセミを父さんすぐに逃がしちゃったのよ。何でだろう…」と考え続けていたらしい。波平は、カツオにセミ取りを体験させたかったとフネ。

『暑中お見舞い申し上げます』
カツオは中島が旅先から出した、暑中見舞いの絵葉書を受け取る。「旅行してるのを自慢して」と面白くないカツオ。が、かおりたちにも届いており、皆が感激するのを見て、自分も絵葉書を出したくなる。毎週、旅行をと家族に懇願するが、絵葉書の為と見透かされ却下される。マスオは「自分で撮った写真付きの絵葉書を送れば?」と提案する。景色よりも面白いかもと。早川さん、素敵と。カツオ、カメラを取り出しやる気になる。カツオ、良い写真を撮れない。ワカメは絵日記を書いていたので、カツオ、絵日記風に葉書きをと提案する。


7月26日
『アナゴさんの日記帳』
ある日、アナゴさんの妻は、アナゴさんの持ち物から“たった1日しかつけていない”日記帳を発見し、「高いお金を出して買った日記帳なのにもったいない」として代筆をすることに。早速ペンを取り、「今日は会社を出てからどこへ行ったの?」「どこの居酒屋で何を飲んだか正直に言いなさい」などと質問攻めすると、アナゴさんは「なんでそこまで言わなくちゃいけないんだ!」とタジタジ。 しかし、アナゴさんの妻は「あなたの日記のためよ。さあ!」と容赦せず追及。翌日、「まるで警察で取り調べを受けているみたいだった」と辟易するアナゴさんに、マスオは「災難だったね」と同情しつつも大笑い。しかし、後にマスオにもその“災難”が訪れることになる。その夜、アナゴさんの妻から入れ知恵をされたサザエは、帰宅したマスオに買ったばかりの日記帳をお披露目。マスオさん自供の元、お昼に食べたメニュー等マスオにとって“こまごまとした内容”を書き込むサザエ。そんな2人の姿に、カツオは「まるで刑事ドラマみたい」と苦笑いするのだった。一方、アナゴさん夫妻の日記は順調に続いている様子。しかし、アナゴさんの妻は「フグ田くん、フグ田くんて、フグ田さんの名前を出せば何でも通ると思っているの?」と自供内容に対し不信感を訴えると、アナゴさんは「“通る”だって? 君はいつから刑事になったんだ」と憤慨。翌日の朝、日記帳を電車の網棚にわざと置き忘れることで、なんとかエスケープを試みるのだが…。しかしそこはアナゴさんの妻の方が一枚上手。「こんなこともあろうかと思って」と日記帳の裏表紙に住所と電話番号を書いておいたことで、無事に駅の忘れ物センターから遺失物の連絡が。見事にアナゴさんの行動を読み切った妻に対し、アナゴさんは腰をのけぞらせ「そこまでやるか!?」「フグ田くん助けて〜!」と絶叫するのだった。

『フグ田家の危機』
マスオ、夜中に大勢のお客さんを連れてくる。それで、サザエは不機嫌。ワカメが朝起きると、マスオが廊下で雑巾がけをしている。カツオは「昨夜遅くに大勢人を連れて来たから、怒った姉さんにやらされているんだ」と言う。さらに「あんな怖い奥さん、僕だったら家出する」と言い、ワカメは「マスオお兄さんが家を出て行っちゃったらどうしよう…」と心配し始める。雑巾がけ、風呂掃除、サザエの肩もみ(実は交互にやってもらい、ワカメがちょうどマスオの時が見ていた)とマスオ。スズコちゃんから離婚の危機と言われ、ワカメは心配する。さらに、マスオとサザエが買い物に。荷物持ちまでしていると。マスオ、進んでやっていると。色々とご苦労様と言うことで、サザエはマスオと波平のお弁当を作ることに。ところが炊飯器の電機を入れるのを忘れて、おかずだけになったのがオチ。

『父さんの背中』
肩と腰が痛くてたまらない波平は、背中に数枚の湿布を2列に渡って貼ってもらう。その時カツオが悪い点のテストを持って来る。「子供は父親の背中を見て育つので」と言い、四角い空欄が目立つ答案用紙を波平の湿布に見立て「そっくりでしょ」と説明。家族は、17点のテストを見せるチャンスをうかがっていたカツオに「ほんとに知能犯」とあきれる。花沢さんの家で皆で勉強会。中島、肩に湿布していた。かおりちゃんから、大人ね〜と言われる。カツオは2枚も貼る。花沢さん、早川さん、かおりちゃん三人とも、カツオの湿布の臭いに気がつかない。サブローさんだけ気がつく。三人とも、気がついていたけど、無視していた。湿布の臭いは似合わないと、早川さんは、カツオは汗の臭いが似合うと。


7月19日
『中島くんの花嫁』
最近、不眠症に悩まされている中島くん。その原因を推し量るに、将来どのような人と結婚するのか、またどのような会社に就職するのだろうかと、「将来のこととか考えると目がさえちゃう」とのこと。その日の放課後、ゲッソリ顔で磯野家にやってきた中島くんは、環境が変わってホッとしたのかすぐさま熟睡。そのまま夜になり波平とマスオが会社から帰宅するも、起こすのも気の毒だと思ったサザエは、中島くんの家に連絡を入れてそのまま寝かせてあげることにした。すると夕飯時、「あの〜…」と気まずそうな表情を浮かべた中島くんが登場。「すみません、すっかり寝ちゃったみたいで」と謝ると、フネのすすめで一緒に夕飯を食べることになった。そんななか、カツオから「寝言は言ってなかったけど、眠りながら笑ってたよ」と指摘されると、中島くんは自身の結婚式の夢を見ていたともじもじしながら告白。みなからその相手を聞かれるも、「言ってもいいけど、相手の人に迷惑がかかるから」と結局言わずじまい。つれない中島くんの態度に、カツオは「あんな水くさい奴だとは」と激怒してしまう。 後日、カツオは公園に中島くんを連れ出してしつこく尋ねていると、そこに犬のハチの散歩にやってきた伊佐坂先生の娘・浮江さんがやってくると、中島くんは急に顔を赤らめうつむきがちに。そんな姿でカツオもピンときたのだった。その夜、くだんの件を聞いた波平が「浮江さんの相手はカツオの方がいいんじゃないか」とまさかの提言。狼狽える面々に対し、以前波平は伊佐坂先生から「カツオくんが大学生ぐらいになったら、浮江と結婚してほしいところです」との願望を聞いたという。理由こそ明らかにはしていないものの、どうやら伊佐坂先生は“大事な一人娘を遠くにやりたくないために隣家であるカツオと結婚を…”と考えているようだった。

『神様、サザエ様』
サザエの不在時、サザエを訪ねて若い男がやって来る。「以前サザエに水を掛けられた」と言っていたらしい。帰宅後、サザエは「誰かしら。こないだのサラリーマン?郵便配達の人?それともジョギング中の人?」と次々に思い出し「そんなに掛けたの」と家族にあきれられる。翌日再び男が来て、サザエに「もう一度水を掛けて」と懇願する。カツオ、すいなんじこたはつという張り紙を玄関の壁に貼る。サザエにカツオは追いかけられる。サザエのところに若い男が訪ねてくる。若い男は安藤さん、水を掛けられた日に、大きな契約が取れたようだ。今回はサザエは丁重に断った。サザエは、神社にお願いしようとしたら、財布を忘れた。アナゴも水を掛けられたい。若い男は、契約が取れたようだ。若い男は、ゲン担ぎに頼らずに、準備をしっかりしたようだ。

『通知表大作戦』
カツオが「プールにキャンプに…」と、近づく夏休みの予定をウキウキしながら書き出していると、サザエに「それが実行出来るかは、カツオの通知表次第よ」と言われてしまう。通知表の事をすっかり忘れていたカツオは青ざめ、ノリスケに相談する。「今からでも頑張れば先生に伝わるよ」と言われ、早速勉強を始める。職員室の掃除をしたりするが、先生は成績を付け終わったと言われる。カツオ、通知表を入っているランドセルを無くした。迷子の子供の母を探している途中で。ところが、家に帰ると、ランドセルは届いていた。先生が子供を負ぶっていくのを見ていたようだ。肝心の成績は「おもいやり5」だった。


7月12日
『わしに任せろ』
裏の家のおじいさんが、古くなった筧を交換するため、青竹をのこぎりで切り出す。しかし、竹にのこぎりが食い込んでしまい、動かない。気付いたサザエが「やりましょう」と引き受け、家に持ち帰り挑戦するが、のこぎりはびくともしない。見かねた波平が「わしに任せろ」と引き受ける。しかしのこぎりは外れず、波平の下駄まで竹に挟まり、取れなくなってしまう。ちようどザフローさんが来て、下駄とのこぎりを取ってくれるカツオ、宿題をやっていない。波平が説教する。が、説教中に、波平はサザエを外に連れ出す。サザエに「気の訊かんかん奴だ。早くとりなさんか」と。゛

『お父さん改造します』
カツオは、かおりたち女子に「磯野君のお父さんは素敵!」と言われて面食らう。俳句を嗜んだり、和服姿が似合ったり、物知りなところが素敵と言われるが、信じられない。その時「保護者授業参観」の通知を担任から渡される。波平に会うのを期待する女子たちが落胆しないように、カツオは波平をセンス良く改造しようと思い立つ。波平、酔っ払って帰ってきた。その波平、マスオのスーツを着させると、あんまり・・・ カツオは、波平の腹を減らせようと、ジョギングに。さらに、顔パックまで。カツオと波平、デパートに行くと、佐原君と偶然会う。仕事でミスして落ち込んでいる佐原を飲みに連れて行ったとか。

『姉さんは勉強熱心』
ある日、タラちゃんがサザエに話しかけると、「ママはお勉強中だから、カツオに遊んでもらって」と言われてしまう。カツオが不服を申し立てようと茶の間へ行くと、サザエはスーパーのチラシを見ているだけ。これは勉強ではないと文句を言うが、サザエは「3つのお店のチラシを比較しながら、買い物の計画を立てているんです。勉強でしょ」と主張。しかもその計画には、カツオが荷物持ちをやることもちゃっかり含まれており、カツオはサザエの“抜かりなさ”にある意味感心する。そんなサザエの勉強熱心ぶりは、勢いを増す一方。あるときには、近所の人との悪天候に関する雑談で「皆さんから度々同じご挨拶を受けますので」と自身が描いた“天気図”を広げて「大陸からはみ出した高気圧がございますね…」と専門的な説明をしたり、またあるときには、カツオに社会科の勉強を教えるべく、自らも教科書を開いて勉強するほど。果てには、社会派小説を徹夜で読み続け、翌朝の台所にはサザエの代わりにマスオさんが立っているというレアな一幕も。ある雨の日の休日。暇そうにゴロゴロする波平とマスオの姿を見たサザエは、「そうだ! 父さんたちにも勉強してもらおうかしら」とひらめき、2人に「夏休みには海水浴も行くだろうから、覚えといたほうが良い」と“人工呼吸”の練習をしたらどうかと提案。その後、2人は参考書を見ながら、実際に手取り足取り実践していくことに。しかし、参考書に載っている体勢は、寝そべるマスオの上に波平がまたがって乗ったり、マスオが背倒立をしながら足を“自転車こぎ”のようにぐるぐると動かしたりと、人工呼吸とは程遠い動きばかり。「お父さん、何かおかしくありませんか?」「そうだなぁ? はて?」と疑問を抱きつつもステップをこなしていく2人だが、その様子を影から見ていたカツオは可笑しそうにニヤニヤ。実は、カツオのいたずらで人工呼吸の参考書は、“美容体操”のページに差し替わっていたのだ。これを知ったサザエは、「いたずらする暇があったら勉強しなさい!」と激怒。カツオの襟首を引っ張り、机に向かわせるのだった。


7月5日
『心をこめてお中元』
お中元のシーズンになり、磯野家にも次々とお中元が届くようになる。夕飯時、波平とマスオがお中元の手配について確認すると、フネとサザエはこちらから贈る分は全部済ませたと答える。翌日、山上さんという人からお中元が届く。サザエはその名前を見て、山上さんにお中元を贈り忘れていることに気づき、慌てる。直接、デパートで買って持って行くことにした。ところが、悩み出して、サザエはデパートに行っても買えなかった。皆でデパートに行くことに。皆のかいものもした。山上さんの家にサザエはは行くが、玄関にネスミの玩具があり、サザエはビックリして、靴箱の上で挨拶。帰りは、行くよりも多くのお土産を持たされ帰ってくる。

『リサイクルのすすめ』
お気に入りの服が小さくなってしまい、落胆するワカメ。ちょうど近所にその服がぴったりな女の子がいて、喜んで着てもらえる。カツオはワカメの服を着た女の子を何度もワカメと見間違えてしまう。カツオが「他の子が自分の服を着てるのって嫌じゃない?」と尋ねると、ワカメは「私のお気に入りを大切に着てもらえるから嬉しい」と答える。

『ワカメ、西洋かぶれ』
ある日、ワカメは公園で外国人の兄妹・モニカとジョージに出会う。その子たちは、ブロンドヘアーで青い眼を持つ西洋人。その後一緒に遊ぶなかで手を洗う際、ジョージが自分たち女の子を優先させてくれた上、ハンカチまで貸してくれたことに、ワカメはいたく感激する。帰宅後、家族に話すとジョージの“レディーファースト”ぶりに一同感心。一方でワカメはあまりにもレディファーストからかけ離れているカツオにがっかりしてしまう。その次の休日、ワカメはモニカから家に招待され、お邪魔することに。すると、大きなソファーやシャンデリアの素敵な洋室、お姫様のおやつのようなアフタヌーンティーセットなど、西洋の雰囲気にすっかり魅了されてしまう。また、毛足の長い洋猫を見つけ、名前を「エリザベス」だと教えてもらうと「素敵な猫ね 名前まで素敵!」とほれぼれ。その後、2階にあるモニカの自室へ案内されると、ベッドやベランダなど磯野家にはない要素があった。帰宅後、ワカメはサザエたちに「映画の世界みたいだったわ あ〜憧れる」と大興奮で報告。すると、ここからワカメの“西洋かぶれ”が発動。風呂上がりに下着姿で現れた波平に対し、「お父さん! そんな格好で歩き回らないで! レディーの前で失礼しちゃうわ!」と激怒したかと思えば、食事に出されたウインナーをナイフとフォークで食べるなど、気分はすっかりレディー。極めつけには、愛猫のタマを「今日からタマじゃなくてマーガレット」と宣言したり、座卓の上に布団を敷いた“ベットもどき”を作って就寝しようとしたりする始末。そんなワカメの暴走を見かねたフネは、「いい加減にしなさい」と珍しく厳しい口調で叱るのだった。そんなある日、今度はモニカが磯野家へ遊びにやってくることに。ワカメはタマを「マーガレットよ」と紹介するが、居合わせたタラちゃんから「タマですよ」とツッコミを受ける。モニカは「こんにちは マーガレッ…。タマ」と戸惑いながらタマを撫で、ワカメは不服そうな表情を浮かべるのだった。ちなみに、モニカも磯野家の縁側やちゃぶ台、手作り草餅など純和風の家に感動していた。双方の文化にそれぞれの良さがあると、ワカメも気が付いたようだった。


6月28日
『こちらはカツオ放送局』
カツオは昼休みの放送係を一緒にやろうとかおりに誘われる。かおりはアナウンサーに憧れているらしく「磯野君も向いていると思うの」と言う。嬉しいカツオは二つ返事で引き受ける。カツオは張り切り、家でもうるさく発声練習や早口言葉を始めて、ワカメのひんしゅくを買う。しかし放送初日、かおりは風邪をひいて放送係ができなくなる。代わりに、花沢さん。カツオ、しかも、放送で失敗してしまう。カツオ、オヤツ、夕食も食べないほど、ショック。カツオ、明日もあるので、やりたくないほど。サザエも、失敗していた。音楽かけてる間に、寝てしまい、寝言で、焼き芋ものことを言っていたそうだ。翌日、かおりちやん復活。カツオ、放送で、サザエのドジ話しをして、ウケて、最後にサザエの事を褒めて、拍手をもらった。

『傘が欲しいよ』
タラが庭に出ると、フネが雨水桝の掃除をしている。「ゴミが溜まると詰まって、雨が降った時庭が水浸しになる」と説明する。その時サザエが「買い物に行くわ」と声をかける。フネに傘を持っていけと言われるが「すぐだから大丈夫」と言ってそのまま飛び出して行く。が、程なく雨が降り出し、サザエは交番で雨宿りをする羽目になる。オカルさん、伊佐坂先生が散歩に出たまんま、外出。喫茶店にいるからと電話があるが、名前を言っていなかった。カツオ、「けやき」とか、ワカメは「れもん」とか言っているが・・・ 結局、サザエが傘を持っていく。波平は置き傘をしていて、セーフ。マスオは、サザエが持って行く。相合い傘で帰る。

『悩ましいお土産』
ある日、マスオさんは会社の上司から、取引先の社長のお宅へ訪問してほしいと頼まれる。手土産に何を持っていこうかと悩んでいると、同僚のアナゴさんから「あの社長はグルメと聞いたことがある」「中途半端な土産じゃ納得しないだろうな。ご機嫌を損ねたら、君の出世にも響くかもしれないよ」と脅され、プレッシャーを感じるマスオさん。家族に相談するも、サザエは高級肉の盛り合わせ、波平は日本酒、子どもたちはケーキやぬいぐるみと、自分の好物を提案するだけであまり参考にならない。結局、訪問前日になっても、まだ用意できずにいた。そこで、仕事終わりに手土産探しの街ブラをすることに。「相手のことを思いすぎると土産選びも難しいもんだなぁ」と困っていると、そこにクッキーを販売する威勢のいい声が飛び込んできた。実際に試食してみると、バターたっぷりで甘くて美味しい。人を選ばず、社長宅のみんなで食べられるというメリットも考慮して、このクッキーを手土産にすることにした。しかしその夜、安心しきったところにアナゴさんから電話が。クッキーを用意したことを伝えると、アナゴさんは「それはマズいなぁ…」と一言。どうやら、居酒屋で例の社長と偶然居合わせたようで、「社長の奥さんダイエット中で、甘いものは絶対NG」と話していたとのこと。まさかの一報に仰天したマスオさんは、もう夜中だというのに上着を羽織って「別のものを買いに行かないと」と大焦り。しかし、サザエから「この時間ではどこもやってないわよ」と宥められ、翌朝から探すことになった。そして翌朝、まだ空も暗いうちに街中を徘徊するマスオさん。諦めかけたそのとき、一軒の“豆腐屋”から光が! 早速購入し、例の社長宅で豆腐をいただくと、社長の家族からは「できたてのお豆腐ってこんなに甘くておいしいのね」「ダイエット中だから嬉しいわ!」と大好評。社長本人からも「わざわざ朝早くから買ってきてくれたのい?」「フグ田君 とてもいいお土産だよ」と称賛され、結果的に大成功をおさめるのだった。


6月21日
1969年の放送開始から50年以上の歴史を持つ日本一の長寿アニメ番組「サザエさん」は、新型コロナ感染防止のため制作継続が困難となり、オイルショック直後の1975年2〜3月以来45年ぶりに新作放送の中止措置を採っていました。制作スタッフ、関係者の安全と感染防止への配慮を整え、6月21日放送分から新作放送
『姉さんのメガホン』
ある日、サザエは公園で遊んでいたはずのタラちゃんを捜索するため、近くにいた女性から“メガホン”を借りる。その後、無事に発見し女性にメガホンを返却しに行くも、時すでに遅し。女性は、どこかへ行ってしまっていた。  手がかりナシの状況に難しい表情を浮かべるサザエだが、メガホンのマークを見たカツオは「そのメガホンはプロ野球球団『パワーズ』ファンの人が、応援に使うグッズだ」とピンときた様子。そこで2人は、実際に球場に足を運んで探したが、結局見つからず終いだった。  翌日、カツオが学校へ行くと、観客席にいるカツオを中継で見た早川さんが、「磯野君はパワーズファンなの?」と話しかけてきた。実は、早川さんのお父さんは熱心なパワーズファンだという。そんな早川さんのお父さんの発案で、今度の試合は早川親子とカツオとの3人で観に行くことに。しかし、“メガホン探し”の件を知った早川さんは、カツオに招待券が3枚しかないことを説明し、「わたしは遠慮するから、お姉さんと行って」と提案。カツオは、渋々受け入れるのだった。  その当日、笑顔を浮かべながら試合観戦する早川さんのお父さんに対し、カツオは早川さんのお父さんの存在に“ガチガチ”に緊張して楽しめない様子。そんな様子を、スポーツバーで観ていた波平とマスオだが、実はそのスポーツバーの店員こそがメガホンの持ち主。無事、一件落着となった。

『波平、父の日卒業』
波平が電車に乗っていると、隣のサラリーマンたちが「子どもが微妙な年齢になり、口もきいてくれないし、父の日も祝ってくれない」と嘆いていた。波平は「うちは毎年父の日を祝ってくれるし、まだ大丈夫」と安心する。しかしその夜、カツオが「今年は父の日のプレゼントはしない」とワカメに話しているのを聞いてしまう。そんな時、カツオが波平の盆栽の鉢を壊してしまう。サザエもワイシャツのアイロンを失敗してしまう。波平、父の日があるから、そんなに怒れなくなってしまう。カツオの父の日のプレゼントは、マスオと波平、散歩に出かけて、途中の屋台のおでん屋に寄ってもらう。お勘定はカツオが払っていたのだった。

『お騒がせ一家ですみません』
波平がデスクで書類仕事しているときのこと。向かいに座っていた岡島さんが、「25年前の交番で借りた電車賃を、返しに行った人がいるそうですな」と雑談を話しかけてきた。レアキャラ岡島さんの登場だった。散歩の途中、おいしそうな団子を買った波平だが、財布を家に忘れてしまい、焦る。すると、通りかかった顔見知りの警察官が金を貸してくれる。警察官に万℃も酔っ払って、家まで連れてってもらっていたので、顔見知りになっていた。家に戻って財布を取ってきた波平は、交番へ行き金を返す。波平が交番でペコペコしている姿を見かけたカツオは、「お父さんがお巡りさんを怒らせるようなことをしたのでは…」と心配する。


6月14日
2018年6月24日の再放送

『父さんは落第生』
小学6年生にして、波平の囲碁の家庭教師を務める石田君彦。ある日のレッスン終わり、君彦が方向音痴だからという理由で、波平はカツオに駅まで送らせることに。その道すがら、君彦はカツオに「これ以上教えても無駄だと思う」と波平の囲碁のセンスを見限り、先生を辞めたいと思っていると打ち明ける。しかしながら、波平を怒らせてしまう恐怖から言いだせないため、カツオの口から伝えてほしいと懇願。そのまま押し付けられるように損な役回りを担ったカツオだが、結局波平に言いだせず、数日が経過してしまう。そんなある日、カツオに君彦から電話がきて、「やはり今後も先生を続けることにした」と突然の報告が。ナゾの心変わりに、カツオはホッと胸を撫でおろす一方で、どういう風の吹き回しか探ることに。すると、花沢さんから「店の前に立っていたら、(君彦に)駅へ行く道を聞かれたの」「子どものくせに先生みたいに偉そうだったから、でたらめの地図を書いて渡した」との情報を入手。しかし、一方の君彦は「あんな漢(おとこ)らしい女の子はめったにいない」と花沢さんに一目ぼれした様子。どうやら、君彦が先生を続けるに至ったのは、花沢さんに会うためらしい。翌週のレッスン終わり、意気揚々と「駅までの道を教えてほしい」と花沢不動産を訪ねた君彦。すると、花沢さんは“待ってました”といわんばかりに、奥に向かって「磯野くーん!」と待機していたカツオを呼びつける。カツオとの親密な仲を見せつつ、自らの口ではっきりとフラない花沢さんに対し、君彦は「自分の口からはっきり言ってほしかったよ」と怒りを露わに。しかし、“人の振り見て我が振り直せ”とはよく言ったもの。後日、君彦は波平に「中学受験の勉強が忙しくなるから」と建前を言って辞職し、すべてがおさまるところにおさまった。

『タダより高いもの』
スーパーで買物していたサザエは、試食するたびに、ついその商品を買ってしまう。その日の夕飯は、とんかつの予定だったのだが、ソーセージ・肉団子・餃子という、まとまりのないメニューになってしまった。タダより高いものはないのだから、タダに釣られて余計な買い物をしないようにと、家族に注意される。

『サザエ鑑識官』
サザエは玄関から転々と続く、猫の足跡のような汚れを見つける。タマの足跡とは違うと、ルーペで観察するが、何なのかわからない。茶の間で子供たちが座っていると、サザエはカツオの靴下の裏に汚れた穴を見つけ、犯人はカツオだと解き明かす。「どう?あたしの鑑識官の腕は」とサザエは得意になるが「偶然だよ」とカツオはあきれる。


6月7日
2018年6月10日の再放送

『うそ泣きの天才』
タラが泣きながら帰宅するが、サザエもフネもいないと知ると、ピタッと泣き止む。カツオは「うそ泣き」とからかう。しかしサザエとフネに「幼少時のカツオのうそ泣きは商店街で有名だった」といわれてしまう。店の前で引っ繰り返って大泣きしていたのだ。実は最近、イクラがカツオのように激しく泣いて、タイコを困らせているという。

『食いしん坊の家系』
ある夜、波平とマスオが飲んで帰ってくることを知ったカツオは、「きっとお土産買ってくるぞ」と期待をし、ワカメとともに布団の中で夜更かしをすることに。カツオが居間へ様子を見に行くと、そこではサザエが深夜のグルメ番組を鑑賞中。ラーメンをおいしそうに頬張っているリポーターの姿に食欲を刺激され、2人はおもむろにインスタントラーメンを作ってペロリ。そんな2人に、フネは「まあ! 何だい!」とビックリ仰天。その後、カツオは、波平たちがお土産で買ってきたお寿司も、満腹で苦しい様子を見せることなく平らげてしまう。翌日、すっかり寝てしまったワカメは翌日カツオに「お土産はなかったみたいね」と話しかけると、カツオは「僕もそう思うよ」とウソをついて誤魔化す。しかし、ひょんなことから食糧庫を見たワカメは「あ! インスタントラーメンが2個なくなってる!」と大騒ぎ。仁王立ち&腕組スタイルでカツオを問いただし、コトの真相を白状させると、ワカメは「なんでウソをついたの!」と声を荒げて大激怒した。するとそこに、波平が「騒々しいぞ! 寿司を食ったくらいで騒ぐんじゃない!」と乱入し、うっかり失言。それに対し、ワカメは「お寿司も食べたの!?」とさらに怒りを爆発させて、「私だけのけ者にして…」といじけてしまう。そんな家族の一連の様子に、フネは「食いしん坊はみんなですよ。誰に似たのか」と苦笑いを浮かべるのだった。

『傘とやさしさ』
梅雨の季節。登校前サザエに言われ、しぶしぶ傘を持っていくカツオ。しかし下校時、雨はサザエの予想通り降ってくる。下駄箱でカツオがふと横を見ると、傘を忘れて途方に暮れているカオリがいる。これはラッキーとばかりに「よければボクと一緒に…」と言いかけると、2人の間に花子が「私の傘貸してあげるわ」と割って入ってくる。


5月31日
2018年5月20日の再放送

『カツオのいない磯野家』
下校中、ノリスケの家に寄ったカツオ。このまま泊まっていくとノリスケたちに告げる。算数のテストで7点を取ったため家出したのだ。心配したタイコが磯野家に電話をするが、波平は怒って「放っておけ」という。その時中島がカツオに会いに来るが「家出」と言えないサザエは「カツオはマスオと駅に行った」とうそをついてしまう。

『ワカメ、ママ練習中』
ある日ワカメは、友達が幼い妹を連れているのを目撃し、羨ましく思う。早速、タラちゃんを子どもに見立て、「あーん」とプリンを食べさせようとする“ママごっこ”を仕掛けるも、タラちゃんから「僕は赤ちゃんじゃないです」と拒否されてしまった。そんななか、サザエが赤ちゃんのいる友人宅へ訪ねる予定を聞きつけると、「私も行く!」と大喜び。積み木や絵本、タオルなど“ママセット”を入念に準備し、いざ友人宅へ。そこでのワカメは、赤ちゃんを抱っこをしながらオモチャのガラガラであやしたり、「うまうま」と言いながらごはんをあげたりと、すっかり“ママモード”全開。そんなワカメの熱心な姿に、サザエは「まあ!」といたく感心する。帰宅後、サザエは家族たちに「すっかりお母さんの顔になってなのよ」とワカメの奮闘ぶりを報告。波平は「大したもんだ」と褒め、マスオも「ワカメちゃん もういつでもお母さんになれるね」と太鼓判を押すのだった。また後日、ワカメはイクラちゃんとタラちゃんに絵本を読んであげることに。イクラちゃんの絵本を読み終わり、次にタラちゃんの絵本を読もうとすると、イクラちゃんは「もう一回読んで」といわんばかりに「ハーイ!」と懇願。「僕も読んでもらうです」とタラちゃんが対抗し、2人のケンカが始まりそうになると、ワカメは「イクラちゃん。次はタラちゃんの番ね。その後で読んであげるから」と優しい口調で諭して事態を沈静化。この光景を目の当たりにしたタイコは、「やっぱりワカメちゃんはママの才能がありますね」と感心し、マスオも「素質があるんだろうね」と改めて称賛。みんなからお墨付きをもらったワカメは、「私、もっともっとママの練習するわ」と、ますますモチベーションを高くするのだった。

『親の心子知らず』
カツオの学級懇談会には、波平に行ってもらおうというフネ。「お父さんじゃボクのことわからないんじゃない?」というカツオにフネは「あなた達の気付かないところでちゃんと見ている」という。さらに「親はいつも子供の事を心配しているんですよ」とたしなめる。カツオは、サザエやマスオもタラオに対してそうなのか聞いてみる。


5月24日
2018年5月6日の再放送

『ホリカワくんの手帳』
親戚のおじさんから手帳をもらったものの、書くことが見つからずに困っていた堀川くん。すると丁度、ワカメの名字が「磯野」で、タラちゃんの名字が「フグ田」だということを知り、さっそくその情報をメモ。しかし、「お姉さん」と書くべきところを「お柿さん」と誤字するなど、驚異の抜けっぷりを発揮し、カツオから心配されてしまう。また、堀川くんは、一本道を教えるのにわざわざ手帳に地図を書いて説明。これを見ていた花沢さんが「口で教えればいいじゃない」とツッコむも、「そんなことをしたら手帳が泣きます」と手帳のきもちになって一蹴。どうやら堀川くんは、手帳についている切り取り線を活用して、“手帳の奥深さ”を堪能するのが目的だったらしい。そんななか、大事な手帳を紛失したことが発覚。ショックを受けて落ち込む堀川くんに、カツオは「元気だせよ!」「手帳がなくても生きていけるよ!」と励ましたが、「でも、手帳は僕がいないと生きていけないかもしれません…」としょんぼり。しかし、その後磯野家に、交番から1本の電話が。遺失物として届けられた手帳に、“磯野家の住所”と“電話番号”が書かれており、それで連絡をしたとのこと。不審に思ったワカメは、手帳を堀川くんに返した上で、「なぜうちの電話番号を?」と疑問をぶつける。すると、堀川くんは「他に書くこともないし…」と悪びれもせず答え、ワカメをはじめ磯野家の面々を困惑させてしまうのだった。

『お父さんにはナイショ』
ゴルフの練習場へ向かう波平と、お出掛けするサザエ・マスオが一緒に玄関を出る。サザエは「トップモードの服を着ているのよ」と言うが、特に目新しい格好ではない。すると波平と別れたサザエは、マジックテープで止めてあったスカートの裾を取り、超ミニスカートになる。波平がうるさいからナイショにしていたのだ。

『サザエ、茶の心』
友人にお茶に誘われたサザエだが、それは本格的な茶道のほうで、足が痺れてしまう。しかし、それで茶道に興味を持ったサザエは、タイコの知り合いがお茶の先生ということで、茶道教室の見学に行く。その先生の綺麗な着物に見とれたサザエは、ますますお茶が習いたくなり、その先生に教わることにする。


5月17日
17日から当面の間、新作の放送を休止して再放送を行うことが9日、発表された。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、新作制作継続が困難になったため。レギュラー枠での再放送対応は同番組50年7カ月の歴史で、1975年2月2日から3月2日までの5週にわたり行って以来、45年ぶり2度目となる。17日は、2018年5月27日に放送された「夫婦は以心伝心」「宿題ちゃん、こんにちは」「父さん危機一髪」の3話を放送する。マスオさんの声は、今年3月21日に亡くなった声優増岡弘さん(享年83)が演じている。オープニング映像は現在放送中の「東京バージョン」を、次回予告の後のサザエさんとの「じゃんけん」は新たなものを放送する。同局では「4月7日の緊急事態宣言を受けてドラマの撮影休止、バラエティーなどはできる限り感染予防の措置を取った上で可能ならば収録するなどの対策を取ってきました。当初は今月6日までの自粛の見通しでしたが、緊急事態宣言が今月いっぱいに延長されたことで、アニメの収録のストックがなくなったので、再放送をすることになりました」と説明している。アニメの収録は通常、主要な出演者がスタジオに集まって行われる。主要人物の声を担当する声優が、その他の脇役や通行人などの声を担当することもあるが、「3密」を完全に避けにくい状況になりやすい。1969年スタートの「サザエさん」は国民的な長寿アニメ。75年の5週にわたる再放送は、第4次中東戦争による第1次オイルショックの影響で「狂乱物価」と言われたほど物価が高騰したのが原因。制作費への影響もあって「サザエさん6周年記念傑作選」と題して再放送された。50年超にわたる放送で、3話オムニバス形式の豊富な過去作品ストックがあるため再放送には困らない。一方で、アニメ界ではスタッフ、声優の仕事も減っており、コロナ禍が続けば大きな影響が出てきそうだ。◆アニメ「サザエさん」 長谷川町子さんが1946年から74年にかけ「夕刊フクニチ」「新夕刊」「朝日新聞」などに連載した4コマ漫画が原作。69年10月5日が第1回で、今日10日の放送で第2555回を迎える。主人公フグ田サザエ(加藤みどり)と夫のマスオ(田中秀幸)、長男のタラオ(貴家堂子)、両親の磯野波平(茶風林)フネ(寺内よりえ)、弟のカツオ(富永みーな)、妹のワカメ(津村まこと)が同居する7人家族を中心に日常を描く。最高視聴率は79年9月16日の39・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。13年9月に「最も長く放送されているテレビアニメ」ギネス世界記録に認定、記録を更新し続けている。昨年11月には「最も長くテレビアニメシリーズにおいて同じ役を演じ続ける声優」として、加藤と貴家がギネス世界記録に認定された。○…テレビ各局はコロナ禍を乗り切ろうと、難しい緊急調整を続けている。4月初旬ごろから、ドラマ収録をほぼ休止中。収録済みストックがあるNHK「麒麟がくる」などや、全話撮影済みのテレビ東京系「行列の女神〜らーめん才遊記〜」など一部の作品以外は初回を延期したり、途中で休止したりして、傑作選や過去の別作品を放送するなどしている。報道・情報番組やバラエティーはおおむね、出演者の距離を離したり、リモート出演や企画変更などで対応している。過去4週にわたり総集編を放送したフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜午前10時)は感染対策をして今月8日に収録を再開。今日10日に放送される。
『宿題ちゃん、こんにちは』
ある日ワカメは、宿題のノートを出しながら「宿題ちゃ〜ん、こんにちは」と即興の歌を口ずさむ。それを聞きつけたカツオは、面白がって家族に言いふらす。サザエに「鼻歌が出るほどやさしい宿題だったの?」と聞かれるが、ワカメはかぶりを振る。が、フネに「学校で嬉しいことがあったのね」といわれ「何でわかるの?」とびっくりする。

『父さん、危機一髪』
会社帰り、波平はバス停の長蛇の列に驚く。事故でバスが遅れているらしい。「こういう時は堂々と」と屋台に行くが、考えることは皆同じで満席。仕方なく隣のバス停に向かうが、満員で乗車を断られる。次のバスにやっと乗れるが、なんと行き先の違うバスであった。磯野家では皆が夕飯を前に、連絡をよこさない波平をひたすら待っていた。

『夫婦は以心伝心』
ある日、波平の「あれを頼む」の一言で、フネが爪切りを手渡すという光景を目にしたサザエとマスオ。熟年夫婦の“ツーカーの仲”にいたく感心し、「私たちも“あれ”で通じ合う夫婦を目指しましょう」と、“あれ”の練習を始める。その後、早速マスオが「サザエ、“あれ”頼む」とお茶を要求するも、サザエが持ってきたのは新聞。「えっ?」と戸惑うマスオだが、サザエをガッカリさせまいと「いやぁ ちょうど新聞が読みたかったんだ! よく分かったね!」と大喜びの演技でサザエに合わせる。その後も、「どっちのワンピースの方が似合うか?」との質問には「サザエにだったらどっちも似合うよ〜!」とご機嫌を取る。気の進まないながらもサザエに勧められた赤色のネクタイを締めるなど“以心伝心”を演出。その後、「やれやれ… 以心伝心も楽じゃないなぁ」とセルフ肩たたきで疲れを癒すのだった。そんなある日の朝、サザエはナゼか不機嫌な態度に。会社で原因を考えあぐねるマスオに対し、同僚のアナゴさんは「直接聞いたら」とアドバイスする。しかし、マスオは「そんなことをしたら、サザエに『怒っている理由がわからないの?』と余計に怒られそう」「火に油を注ぐようなものだよ! ああ〜っ どうしよう」と机に突っ伏してメソメソ。アナゴさんも、マスオの気遣いぶりに同情するのだった。帰宅後、サザエから歯が痛んでいただけだと理由を明かされ、安堵したマスオ。つい気が緩み、「ハハハ! 最近ずっとサザエに合わせようとしてきたから、考えすぎたよ」と思わず本音をポロリ。まさかの告白に、サザエは目を丸くして「以心伝心じゃなかったのね…」とショックを受けてしまう。結局、マスオはすべてを白状し、「頑張ってくれるサザエの気持ちに応えたくて、つい…」と謝罪。やりきれないサザエだったが、家族から「それがマスオの優しさ」「姉さんにはもったいない」と宥めれると、切なそうな笑顔で「そうね。ありがとう、マスオさん」とマスオの心づもりに感謝するのだった。


5月10日
『玄関パチリ作戦』
マスオはサザエにカメラの操作を尋ねられる。「何を撮るの?」とマスオが聞いても答えない。後日、酔いつぶれて帰宅したマスオが、玄関に大の字に寝っ転がっていると、すかさずサザエが撮影。今後も酔いつぶれた所をカメラで記録すると息巻く。翌日マスオは飲み会を早々に切り上げようとして、アナゴに「だらしないな」と笑われる。アナゴはBERに行き、奥さんに酔っ払っているところを写真を撮られる。ところが、カツオの入れ知恵より、写真が撮られないようにした。フラッシュに設定しておらす。酔っ払っても写真が撮られない。アナゴは、メーカーに出して、1、2ヶ月修理に時間が掛かると、嘘を。後でバレて、アナゴ、ひっかき傷を作られる。

『パパとお父さん』
波平とワカメが散歩に出かけると、途中に寄った和菓子屋でおじいさんと孫に間違われる。波平が傷ついたのでは…とワカメは気になるが、その話を聞いたカツオは気にすることはないと言う。父親には「パパ」と「お父さん」タイプがあり、波平は「パパ」と呼ぶには老けていて合わないが「お父さん」の貫禄が充分あるから良いと言うのだ。波平、派手な帽子を買う。それで、ワカメと和菓子屋に行くが、波平のことをお父さんと言われて、ワカメ、喜ぶ。

『母の日の気遣い』
来る「母の日」に向け、「カーネーションの他になにかプレゼントを考えないと」と計画を練るカツオ、ワカメ、タラちゃんの3人。自分たちのお小遣いだけでは大したプレゼントができないからと、マスオに相談。サザエとフネの目を盗んでは、秘密裏に打ち合わせをすすめていく。カツオたちの計画を知った波平も、「わしも参加しようじゃないか」とノリノリで参入。カツオたちは、心強い味方を得たと、さらに張り切るのだった。そして、母の日当日。波平は、フネとサザエを自室に呼びつけ、「これ、子どもたちからだ」「2人で楽しんでくるといい」と演劇のチケットをプレゼント。すると、サザエたちは「これが母の日のプレゼントね」と察しつつ、大喜びで出かけていく。そうして2人を家から遠ざけたところで、いよいよカツオの“計画”が始動!  マスオの「それじゃあ、みんな 手はず通りにはりきって…」との掛け声に、「おー!」と元気よく返事をした子どもたちは、それぞれの“持ち場”に離散する。ワカメとタラちゃんは折り紙で部屋の飾りつけを、カツオはフネとサザエの似顔絵を描いたメッセージボードを作成。一方の、マスオは家中をきれいに掃除し、波平は食材の買い出しに出かけて行った。その夜、演劇から帰宅した2人は、早速ピカピカになった玄関を目の当たりにし、「奇麗になってる!」と感激。部屋に入ると、いつもの居間が折り紙の輪っかで飾り付けられた華やかな空間に様変わりしており、食卓にはチキンやちらし寿司など豪華な食事がズラリ。ワカメからフネへ、タラちゃんからサザエへカーネーションの花束を贈呈すると、カツオが「ここで、もう一つプレゼントがあります」と宣言。「こんなにしてもらえればもう十分ですよ」とフネは謙遜しだが、カツオは構わず「お母さんと姉さんに感謝を込めて拍手を贈ります」として、一家は日頃の感謝の気持ちを込めてたくさんの拍手を贈った。 この演出に、フネとサザエは戸惑いつつも「一番照れくさい…」「プレゼントね」と嬉しそうに照れ笑いするのだった。


5月3日
『ノリスケほろ酔い便』
ノリスケといえば、磯野家の冷蔵庫を勝手に開けて盗み食いをしたり、マスオの財布で“爆買い”をしたりと、横柄ながらも憎めない人物。そんな寄生ぶりから、ネット上では「ハイエナノリスケ」の異名がつけられている彼だが、ある日、1本1万円はするという高級ウイスキーを手土産に磯野家にやってくる。サザエやカツオは「あのノリスケが目的もなしに…」「お金を借りに来たに違いない」とノリスケの魂胆を疑う一方、波平とマスオは早速酒を酌み交わし「うまい! われわれが飲んでいるウイスキーとは一味も二味も違う」「実に芳醇な味だ」とその味に大興奮。その後、カツオたちの心配をよそに、何事も起こらず、ノリスケは赤くなった顔で帰宅していった。しかし後日、このウイスキーの正体を知ったタイコは、サザエを呼びつける。実は、あのウイスキーはノリスケが“高級ウイスキーの容器に、安価なウイスキーを入れ替えたもの“で、波平たちにイタズラをしかける目的だったらしいと説明し、謝罪。お詫びとして本物の高級ウイスキーをサザエに進呈する。ノリスケはもちろん、味の違いに気が付かない波平たちにも呆れたサザエ。そこで、波平たちに“安価なウイスキーの容器に入った高級ウイスキー”を飲ませ、「味覚テスト」を行うことに。 その夜、そのウイスキーを飲んだ波平とマスオは「悪くはないが、先日の味には負ける」「何か一味足りない」と酷評。それを見たサザエは「もう高いお酒を買う必要はなさそうね」と笑いつつ、ネタばらしをする。フネから「要するに、お2人とも瓶のラベルを味わっていたみたいですね」と一蹴されると、2人は「うぅ…」と自身の“味おんち”ぶりを恥じるのだった。

『仲よしタラちゃん』
タラとイクラが公園の砂場で仲良く遊び、それをサザエがベンチに座り、微笑ましく見ている。するとそこにリカたち女の子3人が来て、一緒に遊ぼうと言う。「イクラちゃんは友達が増えて喜ぶんじゃないかしら」とサザエは思うが、イクラは逆にタラを取られるかと思い、女の子たちをタラに近づけないようにと、立ちはだかるのだった。

『ワカメ姉さん』
カツオとワカメが漫画の取り合いをしていると、サザエが「お兄ちゃんなんだから譲ってあげなさい」と言う。「妹は得してばかり」とカツオが愚痴ると、ワカメは「お兄ちゃんの方がお小遣いやお菓子が多く貰えて、得が多い」と反論する。それならば…と、2人は立場を逆転して、ワカメが姉、カツオが弟として暮らしてみることにする。兄妹を交換していても、ワカメのピンチには、ちゃんとお兄ちゃんとして助けに行くカツオだった。


4月26日
『姉さんを見学する会』
マスオの会社を訪れたサザエは、専務を紹介され、アダ名の『骨皮専務』と呼んでしまう。あとでマスオが専務に謝ると、逆に「奥さんが明るくて朗らかでいい」と褒められる。専務の奥さんは冗談も言わないと。その話を聞いた周りのOLたちはサザエに興味を持ち、サザエを見学するために、磯野家を訪問したいと言い出す。それを聞いたサザエは焦る。5〜6人来るようだ。カツオ、タイコさんに代役を立てればと提案したけど、フネがありのままでは良いと。マスオ、家には、フネ、波平と、カツオ達もいると、安心。2班に分かれて、訪問。マスオの家とアナゴの家に、3人づつ訪問。アナゴの家に訪れた同僚女子に「奥さんきれいじゃないですか!不細工で気が強いなんて嘘ですね!」的な事を奥さんの前で大声で言われ、アナゴ、夕飯抜きに。そして、翌日、顔を傷だらけにされて、会社に来るハメに。

『G.W.のBプラン』
カツオが机に向かってノートに何やら書いている。勉強しているのかと、感心したフネがのぞくと『GWのBプラン』というタイトルで『遊園地、動物園…』などと書いていた。カツオはGWに出かけるプランとして、日帰りのBプランと、波平が「泊りがけでもいい」と言った場合に備えた、泊まりのAプランを考えていたのだった。サザエも旅行を考えていた。旅行に行きそうだ。ところが、ワカメがGWに友達が遊びに行くので、遊び相手がおらず、知らないおじいちゃんと遊ぶ約束していた。波平、伊豆旅行を考えていたけど、行動が遅すぎた。知らないおじいちゃん、吉田さんじゃないかと、不動産屋の花沢さんのお父さんの力を利用して、カツオは探し出す。おじいちゃんと遊んで解決。

『お父さんのいない動物園』
ある休日、家族で動物園に遊びにやってきた磯野家。しかし、波平は急な仕事が入ってしまったため断念。「本当はお父さんとも来たかったんじゃないかなぁ」と子どもたちを心配する大人組をよそに、本人たちはどこ吹く風。タヌキのように丸々太ったキツネに驚いたり、動物たちのエサを観察したりと、なかなかに動物園をエンジョイしているようだ。そんななか、突如タラちゃんが人の群れを指さし「あっ お父さんでーす!」といるはずのない波平らしき“スキンヘッド”を発見。ゆらゆら動くその姿に、カツオもワカメも「お父さん!?」と期待をするが、その正体はなんと“オレンジ色の風船”。みんな口々に「何だ風船じゃないか」「おじいちゃんじゃないです」とがっかりし、波平ロスに陥ってしまう。その後、仰向けでイビキをかきながら熟睡しているシロクマの姿を見て「お昼寝をしているときのお父さんみたい」、ダチョウの後頭部ではナゼか波平の後ろ姿が重なり、「お父さんにも見せたかったな」としょんぼり。他の楽しそうな家族連れの姿で、波平ロスが爆発しそうになったそのとき。人混みのなかから「お〜い!」とこちらに呼びかける声が! その声の主は、もちろん波平。どうやら仕事を早めに終わらせて、急いで動物園にかけつけてくれたようだ。突然現れた“本物”の波平に、子どもたちは大喜び。「行こう、お父さん!」「お父さん、こっちよ!」と、波平は引っ張りだこになってしまい、サザエも「この動物園で、一番人気があるんじゃない?」とツッコミを入れるのだった。


4月19日
『中島くんのマイ砥石』
中島はおじいさんから砥石を使った包丁研ぎを教わり、かおりの家で披露する。中島の包丁研ぎはとても上手で、その場にいた早川さんや花子も感心する。翌日、カツオが学校に行くと、中島が女の子たちからチヤホヤされていて、悔しくなる。家でその事を愚痴ると、ワカメも家の包丁研ぎを中島に頼んだと言い出す。早速、中島が磯野の家にやってくる。気持ちが良いくらい包丁がよく切れるようだ。でも、包丁が最初は切れるけど、切れなくなったようだ。おじいちゃんに中島は教えてもらったようだ。おじいちゃんから、中島に怒られてしまう。そこをカツオは庇う。

『ご遠慮なさらず』
カツオのクラスでは、“電車で高齢者に席を譲る”ことが話題に。「お年寄りだと思って席を譲ったら、断られたことがある」という花沢さんに対し、「なかには怒りだす人もいる」「子どもから見たら大人の年齢なんてわからない」と共感する中島くんたち。そんななか、しっかり者キャラの早川さんは「声をかけて断られるよりも、譲ってあげればよかったなって後悔するほうがずーっと嫌だもの」と迷わず声をかけるようにしていると明かす。帰宅後、カツオが早川さんの考えを家族に話すと、みな感心。これからは積極的に、席を譲ったり、または譲られたりしようと決意するのだった。そんなある日、サザエは電車で前に座っていた女の子から、突然「あの… どうぞ!」と恥ずかしそうに席を譲られる。「なんで私に?」と不服に思つつ、「年寄りに見えるほど疲れた顔でもしてたのかしら」「肌がくすんでいるから?」とあれこれ原因を考えてショックを受けてしまった。しかしその翌日、街中でその女の子とその祖母とばったり遭遇する。祖母は、女の子から昨日の出来事を聞いていたようで「孫が失礼しました」と謝罪。女の子が席を譲った理由として、以前、祖母がサザエから席を譲ってもらったことがあることを明かし、女の子はそのお返しがしたかったのだと説明する。予想もしていなかった理由に、サザエも一安心するのだった。事の顛末を聞いた波平は、「昔から『情けは人の為ならず』というからな」と感心。聞きなれないことわざに戸惑うワカメに、カツオが「人に親切にすると、その人のためにならないから気を付けなさいっていう意味だよ」と教えるが、波平はすぐさま誤りを指摘。「人に親切にすれば、やがては巡り巡って自分に返ってくる。だから人には親切にするものだというのが本当の意味だ」と正しい意味を説明すると、サザエは「カツオの言った意味とはまるで正反対じゃないの!」と驚愕。みなでことわざへの理解を深めるのだった。

『波平大漁旗』
釣りに行った波平だが、長靴しか釣れなかったと、家族の前で苦笑する。翌日、タラはサザエと買い物をしていると、魚屋に大漁旗が飾られているのを目にする。「これは漁師が大漁のときに掲げる旗だ」と魚屋に教えられ、タラは波平のために、自分も画用紙で大漁旗を描く。それを見た波平は感動し、次の休みにタラと釣りに行くことにする。


4月12日
『イクラと仏さま』
友人の手乗り文鳥が逃げたので、カツオは一緒に探す。ピンとひらめいて、カツオが寺に行くと、仏像の手に手乗り文鳥が乗っていた。その帰り、寺の前でタイコとイクラに会う。最近、イクラは仏像見たさに、寺に来たがるというのだ。鎌倉の大仏を見てから、仏像ファンに。タイコは買い物に行きたいようなので、カツオは代わりにイクラの面倒を見ることにする。寺の住職まで、イクラの事を知っている。ノリスケ、仏像の写真集を買っていた。前の日は、カツオとイクラがお寺に行き、翌日は早川さんとイクラ。寺の住職、はなまる饅頭をお茶と出す。1個500円するそうだ。お寺の仏像、タイコさんに似ていた。

『引っ越しのご挨拶』
激安のチラシを見つけたサザエは、隣町のスーパーまで遠征する。買い物を済ませ、重い荷物を持って帰る途中、とある家の前で休憩していると、その家の奥さんが出てきて「こちらに越してきたサトウです」とあいさつする。サザエもついついあいさつするが、この家のご近所ではないので、後ろめたい気持ちになる。サトウさんは、フネと同じ年なのに、元気。フネは気になる。その家の前の人がスズキさんで、波平の取り合いだった引っ越し前に初めて、声を交わしたようだ。サトウさん、公園で、マスオとタラに会って、サザエの家に。カツオ、サトウさんの子供は男が女か気になっていた。ユウタロウという男の大学生だった。ユウタロウさん、外国に住んでいて、両親が引っ越しなので、帰国していたようだ。

『美味しいメニューの謎』
ある日ワカメは、サザエとフネが“あみだくじ”で夕飯のメニューを決めている現場を目撃した。「もっとちゃんと考えてメニューを決めていると思ってたのに…」とショックを受けつつも、いつもはどのようにメニューを決めているのかと疑問を抱く。そこで、翌日から台所での2人の様子を観察してみることに。その日は、サザエが冷蔵庫からしらたきを発見すると、フネは「ジャガイモもあるし、肉じゃがにしよう」と提案。その過程を見たワカメは、「へぇ〜 冷蔵庫にあるもので決めるんだ」と感心する。また、その翌日の食卓には、「コロッケ」が登場。実はこのコロッケ、昨日の肉じゃがをリメイクしたもの。知られざる主婦の生活の知恵に、ワカメは「へぇ〜 余ったもので別のメニューにしちゃうなんてすごいわ」と驚嘆がとまらない。そんな“メニュー決め”の奥深さに気が付いたワカメは、今度はサザエの買い出しについて行って観察してみることに。すると、サザエは通りがかった魚屋で勧められるがままに「サワラ」を、スーパーマーケットではたまたまお買い得になっていた「タケノコ」や目に入った「菜の花」を購入。そんな様子にワカメは、適当に買い物しているのではないか… と次第に不安になる。しかし、サザエから、タケノコは波平の、菜の花はマスオの大好物であることを明かされると、「へぇ〜 ちゃんとみんなのことを考えながら選んでいるのね」と胸をなでおろし、“家族の好きな食べ物”と“節約”を両立するサザエを尊うように。そうして出来上がったのが、タケノコご飯、サワラの塩焼き、菜の花の酢味噌和え、ポテトサラダ、グリーンサラダ、豆腐の味噌汁という豪華なラインナップ。一連の“観察”で、サザエとフネの大変さを痛感したワカメは、家族の面前で「メニューを考えるのは色々大変なのよ。だから感謝して食べてね」とアナウンス。波平たちは「そうだな。感謝しないといけないな」と改めて2人に感謝し、労わられたサザエとフネは嬉しそうに微笑んでいるのだった。


4月5日
『竹の子のすべて』
磯野家で竹の子料理を食べた翌日、裏のおばあちゃんに竹の子の皮が残っていたら譲って欲しいと言われる。「皮を何に使うの?」とカツオたち子どもは不思議に思う。サザエとマスオも分からないらしい。フネと波平は思い当たるが確信はないと言う。カツオは独自で捜査に乗り出すが、早川に聞いても「うちの両親も知らないみたい」と言われる。マスオも知らない。中島のおじいちゃんに聞こうとしたら、老人会に行っている。早川の父に聞いたら、調べてくれた。竹の子の皮に梅干しを入れたオヤツにしようとしていた。カツオ、早川さんにあげる。チューチユーしたら、自然の味がするという。

『ぼくのコレクション』
ある日、カツオは友人から“ウマい”お小遣い稼ぎの話を聞く。それは、ロングヘアーの女性の髪の毛を「ダービー馬の尻尾だ」と偽って、競馬ファンに売りつけるというなんとも姑息なもの。やれやれと呆れるカツオだが、早速サザエとマスオで実践してみることに。 帰宅後、サザエから髪の毛を貰うと、それを立派な額縁に入れて“希少価値”感を演出。カツオは、帰宅したマスオに「友達のお兄さんがコレクションしているんだ」「マスオ兄さんはいらない?」とチャーミングな笑顔で聞くと、マスオは食い気味で「ダービー馬の? 本当かい?」とサザエの髪の毛を見つめ大興奮。「いらないなら、コレクションしてる友達のお兄さんにあげるから」と反応を伺うと、マスオは額縁を抱きしめ「いや 欲しい! 欲しい!」と大はしゃぎ。カツオは無事、臨時収入500円をせしめるのだった。しかしその後、その額縁をサザエが発見。「ん? 私の髪の毛だわ」と即座に気が付くも、「あら、やだ。マスオさん」とマスオが愛故にサザエの髪の毛を飾っているのだと勘違い。「マスオさん〜」って照れて喜んで、酒のツマミに茶碗蒸しをサービス。その夜、カツオは「小銭のコレクションをしよう」と、波平がテーブルの上に置きっぱなしにしていた小銭を窃盗。「796円 お預かりいたしました」とご丁寧に置き手紙を残したことで、すぐさま悪事がバレ、貯金箱の中身を開示するよう強制される。すると、明らかに波平のものではない500円玉の存在が露わに。マスオが「それは、僕がダービー馬の尻尾のお礼にあげたんです。ちゃんと額縁にまで入れてくれて…」と説明すると、隣で聞いていたサザエはビックリ仰天。「マスオさん! それは私の髪の毛よ!」と恥ずかしそうにツッコミを入れて、すべてが明らかに。結果、カツオがせしめたお金は全て没収。空っぽになった貯金箱に、カツオはうなだれるのだった。

『わが家のタクシー騒動』
サザエは来客がタクシーで帰るのに便乗させてもらい、道すがら豆腐屋や八百屋で買い物する。商店街の人たちはタクシーで買い物をするサザエに驚き「マスオさんが出世したんだ」とうわさする。出世のうわさはサザエの耳にも届くが「マスオさんから聞いてないし」といぶかしむ。その夜、マスオがなんとタクシーを使って帰宅する。 マスオ、肩が凝って手を上げたら、タクシーが止まったようだ。断れなかった。出世ではなかった。


3月29日
『夕日に泣く中島くん』
カツオは中島に「夕日を見に行かないか」と誘われ「ここから見る夕日が最高なんだ」と小さな橋の上に連れて行かれる。2人で夕日を見つめていると、感極まった中島が涙を拭い出す。カツオは帰宅後、夕日に泣く中島の話をして「どうかしてる」とバカにするが、家族に「中島くんはカツオよりずっと大人って事だ」と言われてしまう。マスオも、海辺でサザエとデートした時に涙したようだ。フネも山に登ってご来光を見たときにそうなったと言う。ワカメはカツオは、がさつだから涙しないと。橋で花沢さんも泣いたようだけど、小銭入れを落としたからだ。女の子同士で探したが見つからず、カツオは一人探すことを決意。カツオは探したけど、探せなかった。日没でゲームオーバー。風邪を引いたカツオ、その男気に女の子たちがお見舞いに来てくれる。さらにも堀川君もお見舞いにオタマジャクシを持ってくる。なぜ・・・。堀川くん、花沢さんの小銭入れ見つけて交番に届けていた。カツオは落とし物のお礼にカツオのオタマジャクシを求める堀川君とは・・・

『子どものころから』
カツオは道でサザエに出会い、慌てて逃げ出す。「待ちなさい」とサザエは追いかけ、捕まえるがカツオは何もしてないという。「お互いつい習慣になったんだね」と2人で苦笑い。帰宅後サザエはフネに「カツオをまた往来で追いかけて」と叱られる。近所の人から聞き、恥ずかしかったと言う。サザエはこれからは気を付けます、と反省する。イタズラしたカツオ、追いかけるサザエ、玄関で、波平にぶつかり、波平に怒られる。マスオから、怒りそうになったとき、6秒数えれば、良いとアドバイス。

『笑う門には…』
停留所でバスを待つも、なかなか来ないために気を揉まれるサザエ。周りの客がイライラし始めると、突然1人の男の子が「皆さん、お暇でしょうから」と落語を披露。すっかり時間を忘れて、大笑いをし、いつしかイライラが吹き飛んでしまう。帰宅後、サザエがこの出来事を家族に報告。波平は「笑いは、嫌な空気や気持ちを変えてくれるなぁ」と “笑い”の持つ力に感心するのだった。またある日、ワカメは、雨があがったあとのキレイな夕焼け空を見て「空が笑った!」と感激。庭にある植物が、雨のおかげで活き活きとする様子を見て「花も木も笑うのね」、風が“ピューッ”と吹けば「風も笑っているのかしら?」と、人間だけでなく“自然にも笑顔がある”と思いなす。  その夜、いつものように波平とマスオが晩酌をしていると、付け合わせとして野菜たっぷりの煮物が。実はこの野菜、サザエが近所の人から「サザエさんの笑顔を見ていると、たくさんあげたくなっちゃう」と“笑顔の功名”で大量に貰ったモノ。そんな裏事情を知ったマスオは「やっぱり笑うといいことあるんだね」と普段から笑顔でいることの大切さを実感。家族たちも「なんたって笑うのが一番ってことね」と “笑い”や“笑顔”の力を再認識するのだった。そして、このシーンに合わせ「1978年6月から2019年8月までの41年間、フグ田マスオの声優を務めていただいた、増岡弘さんが逝去されました。いつも穏やかで優しいマスオさんを演じてくださった増岡弘さんのご冥福を心からお祈りいたします」という追悼テロップが放送された。


3月22日
『カツオは廊下留学中』
カツオは道で、前を行く若い女性が落としたハンカチを拾い、届けようとするが水たまりの上に落としてしまう。即洗って、おしぼり状態にして女性に渡そうとするが「よかったら使って」と返される。そのハンカチには『にじ さとみ』と名前が書いてある。カツオは持ち主の女性を探し出して、もう一度そのハンカチを渡すと言う。が、その人は男の子。さとみ君は、瀬戸内海で散村留学しているようだ。カツオにハンカチを送ってくれた。

『似たもの親子』
カツオを「落ち着きがなく、移り気だ」と注意する波平だが、フネに「お父さんも移り気なところがある」と言われてしまう。波平は、この際カツオの手本になる事をやろうと考えるが、思いつかない。たまたまノリスケに相談すると「気象予報士の資格を取ったらどうです?カツオ君に尊敬されますよ」とアドバイスされる。ノリスケ、冗談で言ったのだが「本気にするとは思わなかった」と。 波平、本気で勉強しようとする。カツオも学校の勉強を本気で。4日も続けば、勉強で元気をなくす波平。結局、波平、諦める。

『春らんまんでお買い物』
ある日、マスオはいつも着ているスプリングコートのポケットに穴が開いていることに気が付いた。「値段も手ごろだし…」と街中にある紳士服屋で“お買い得”な新しいコートを物色するも、ポケットを直せばまだ着られるのではと思いとどまる。帰宅後、ダメ元でサザエにお伺いをたてると、意外にも「そろそろ買い換えたらどう?」との返答が。どうやらサザエはサザエで欲しい春服があるようで、マスオの買い物に付き合いつつ自分の服も買ってもらう算段のようだ。 その週末、サザエとマスオはデパートへ。「(値段が)高いわね。こっちの方がいいんじゃない?」「う〜ん 少し派手じゃないかい…?」と、サザエはお得な値段で明るい色味のものを、マスオは予算オーバーでも落ち着いた色味で気に入ったものを推し合う展開が続く。さすがのマスオも心の中で「コートぐらい自分で選びたいよ…」と辟易し、買わずして帰宅することに。帰宅後、マスオのコートを買わず自身のお目当ての春服をちゃっかり購入していたサザエに対し、家族は総スカン。マスオが「大丈夫。ポケットを直せばまだ当分着られるから」とフォローを入れるも、サザエは「なんだか悪いことしちゃった」と反省するのだった。そして後日、マスオは悩んだ末に買わなかった“あのコート”を買いに、再び街中にある紳士服屋へ。しかし、残念ながら既に売り切れ。「仕方ない。ことしの春はこれで我慢しよう」と失意のなか帰宅すると、出迎えたサザエの手になんと“あのコート”が! 実は、サザエも買い物に行く途中に発見し、マスオに似合いそうだからとサプライズで購入していたのだった。なんだかんだ気の合う夫婦に、家族もマスオもほっこり。一件落着、と思いきやその後の“オチ”が凄まじいことに。 またある日、マスオはいつものようにデパートの試着でサザエに待たされていた。なかなか出てこないことに痺れを切らし、思い切って試着室のカーテンをオープン。するとそこには、サザエではなく見知らぬ女性が着替えている真っ只中。まさかの事態に、マスオは顔を紅潮させ、身体が硬直、加えてBGMもストップしたことで、画面は静止画が数秒間放送されている状態に。次の瞬間、マスオは「ギャ〜!」と声を上げ、ダッシュでその場から逃亡するのだった。


3月15日
『マスオひみつの休暇』
アナゴは会社の遅刻理由を「けんかして妻が実家に帰り、起こしてくれる者がいなくて」と上司に説明。度重なる遅刻で言い訳が無くなり出まかせを言ったのだが、上司は信じ心配する。アナゴに余っている有休を使って妻を迎えに行く事を勧め、さらにマスオに「フグ田君も付いて行ってあげなさい。こういう時、力になるのが友達だ」と言い出す。。二人とも有休がたっぷりある。マスオとアナゴ一緒に日帰り温泉旅行。しかし花沢さんのお母さんやノリスケなど様々な人に出くわしてしまって、すぐにサザエやアナゴさんの奥さんにバレてしまって大目玉を喰らう。そこはアナゴさんの奥さんで上手くその言い訳に付き合ってくれたみたいで丸く収まったな。アナゴさんの奥さん、サザエと一緒に、アナゴにウナギをご馳走してもらう。

『ぼくだけの非常口』
カツオは三郎から空のビールケースを譲り受け、子供部屋の窓の下に置き踏み台にして、こっそりとそこから出入り出来るようにする。遅く帰宅し、窓の非常口から入ろうとするが、サザエに見つかり叱られる。しかし波平はカツオのアイデアに感心し「これからは窓をカツオ専用の出入り口にしなさい」と言い出す。マスオ、名言を言う。「窓から入って良いのは春風だけだよ」と。

『幻の桜餅』
ある日、隣町にある有名な和菓子屋さんで桜餅を買ってきたフネ。すると、おやつを探しに台所へ忍び込んだカツオが、それを発見しこっそり食べてしまう。実はこの桜餅、フネがのちに遊びにやってくるフネの女学生時代の友人にと用意した“とっておきの茶菓子”。すぐさま謝罪をしたカツオだが、フネは「別のお菓子を出すから大丈夫」と優しく諭す。しかし、サザエから「(あの桜餅は)学校帰りにお友達と食べた思い出の味にそっくりだから、わざわざ買ってきたのよ」と真相を明かされると、罪悪感に駆られたカツオは「あの桜餅を買ってくる」「絶対に母さんに届けるから」と一念発起。ワカメや波平から軍資金の援助を受け、血気盛んな様子で家を飛び出していく。途中、ハプニングに見舞われたもののなんとか和菓子屋さんに到着。しかし、肝心の桜餅は既に売り切れていた。店の人から「姉妹店には残っているかも」とどうやら磯野家が住む町に姉妹店があるという情報を聞くと、カツオはすぐさま自宅に電話。連絡を受けたサザエがその姉妹店までダッシュし、無事に購入完了! …と、ほっとしたのも束の間、帰り道も全速力でダッシュする。さすがのサザエも「もう走れないわ」と途中で息があがってしまう事態になったところでマスオが登場。サザエから桜餅を受け取り、“バケツリレー”ならぬ“桜餅リレー”が始まる。一方、磯野家にはフネの友人が到着。なんとか時間を稼ごうと、波平は庭の案内をしたり、ワカメとタラちゃんは無駄に絡んでいったりと各々苦肉の策を講じる。するとそこに、マスオからラストスパートを託されたカツオが自宅に到着。息も絶え絶えに、フネに「お母さんの大切な桜餅を食べちゃって本当にごめんなさい」と桜餅を渡すと、フネは目を丸くしながらも「カツオ。ありがとう」と大喜びするのだった


3月8日
『えんげい家カツオ』
カツオは先生から、1カ月間、花子と一緒に校庭の花壇の手入れを任される。作文に、えんげいをひらがなで書いたせいだ。カツオは気が乗らないが、花子は張り切り、休日も花壇の水やりに行こうと、朝早くからカツオを迎えに来る。その日の夕方も花子は水やりをすると言うが、カツオはそれを辞退する。しかし家族に「花沢さんに押し付けて!」と責められ、夕方も行く羽目になる。学校に行くと、花沢さんと堀川君がいた。近所にマンションに住んでいる人が、日曜日も花壇に水をやっているのを見ていたようだ。学校で先生に褒められる。サイトウさんが見ていたようだ。サイトウさんが好きなデイジーを植えて、サイトウという札を立てた。

『ワカメのおもてなし』
関西で暮らすマスオの母が、東京へ遊びにくることになった。マスオの母といえば、マスオが幼少期の頃夫を亡くし、女手一つでマスオと兄のサケオを育てた“肝っ玉”母ちゃん。久々の再会ということで、サザエとフネは豪華な手料理を、カツオはマスオの母からお小遣いをもらったときに満面の笑みでお礼を言うなど、それぞれの“おもてなし案”を明かしていく。  そんな中、ワカメはナゼか「これめっちゃおいしいわぁ」などと突然“エセ関西弁”を頻発。あまりの不自然さに家族からツッコミを入れられると、ワカメは「関西弁でおもてなししたいの… あっ! したいねぇん」と“おもてなし案”を明かした。しかし、フネから「(マスオの母は)いつものワカメに会いたいと思ってるよ」と宥められた上、後日クラスメイトから「ワカメちゃんが大人になったところを見せたらいいんじゃない?」とアドバイスされると一変。ワカメは関西弁の練習を止め、マスオの母に“大人”な振舞いを見てもらおうと決意するのだった。  そしてついに、マスオの母が磯野家に到着。腰をおろすなり、ワカメは凛とした表情を浮かべながら温かいお茶を差し出して、「いらっしゃいませ。お茶どうぞ」と一言。しかし、あろうことか手が滑ってお茶をこぼしてしまい、恥をかいてしまう。  その後、ワカメは汚名返上しようと、マスオの母に近所にある桃の花が咲いている公園まで案内することに。しかし、途中で道に迷ってしまった。結局、 “大人”になったところを全く披露できなかったワカメ。しょんぼりしていると、マスオの母は「ワカメちゃんは十分大人やで」「そんな風に、もてなそうと思ってくれたことがワカメちゃんが大人になった何よりの証拠や」と感心。ニッコリ笑顔で「おおきに」と今日の日のお礼を言うと、ワカメも気を取り直して「おおきに!」と元気よく返事をするのだった。

『先生はタマ』
カツオが夕食の焼き魚を残すので、家族がどうしたのかと心配すると、何だか様子がおかしい。その時、庭で子猫の鳴き声がする。カツオは空き地に捨てられた子猫を連れて帰り、こっそり物置で飼うつもりだったのだ。波平が「うちにはタマがいるから飼えない」と言うと、飼い主が見つかるまで面倒を見させてほしいとカツオは頼む。子猫に威嚇されて ビビるタマ。サザエ、猫の飼い主を探しまくる。子猫は凄い暴れん坊。子猫が木に登って降りられなくなる。タマが助けてあげた。それからは、タマと仲良しになって、子猫はおとなしくなる。飼い主が見つかる。タマから名前とってタマミと名付けられたようだ。


3月1日
『眠るのが惜しい夜』
カツオが夜にテレビを見ていると、波平から早く寝るようにと促される。翌日、その話を学校ですると、カツオの寝る時間が早すぎると、みんなから言われる。カツオは8時に寝たのだが、花子は9時過ぎ、カオリ、早川さんたちは10時過ぎまで起きているらしい。家に帰ったカツオは、寝る時間をもっと遅くさせて欲しいと、波平とフネに交渉する。波平は、遅くまでOKという。遅くまで起きている人は、みんな成績は良いと。マスオは、9時だった。早川さん、遅刻ギリギリに滑り込みセーフ。本に夢中で12時過ぎたようだ。

『話の種はつきない』
門前を掃いていたサザエは、通りかかった顔見知りの主婦と話し込んでしまう。その主婦と話が済むと、今度は裏のお婆さんと話し始め、なかなか掃除が進まない。しまいには、掃除を放ったらかして友達の家に行って話し込んでしまい、門の掃除の続きをカツオがする羽目になる。「結局、無口で賢い弟が姉の尻ぬぐい…」とカツオはぼやく。サザエがお年寄りの話しを聞くボランティアとしていると勘違いされる。

『マスオ、タニマチ志願』
サザエとタラが近所のスーパーでお相撲さんを見かける。その話を聞いた磯野家の面々は、「近くに相撲部屋があったっけ?」と不思議に思う。翌日の学校で、カツオは花子から「相撲部屋改築のため、近所のお寺に臨時の相撲部屋が出来た」と聞かされる。あさひが丘の住人なら誰でも見学できるらしく、さっそく磯野家みんなで見に行く。マスオ、相撲のちゃんこ番で三段目の海ノ岩さんのタニマチに流れで立候補する事になったものの、流石に一人ではきついと困ってた所であさひが丘商店街の皆で応援する事になって安堵する。


2月23日
『バッカモンの日』
最近、波平の叱る声が聞こえないので、裏のおじいさんや甚六さんから「何かあったのか」と心配される。このためカツオは、仕事から帰った波平に事情を話し、家の窓を開けた状態で「ばっかも〜ん!」と無理矢理怒鳴らせる。そしてこれからはご近所を安心させるため、水曜日は「バカモンの日」として、波平が怒鳴る日にしようと提案する。週の中で、中だるみになるからと。夜中に起こるわけにはいかないから、水曜日は早く帰ってくるからと、フネは賛成。

『姉さん英語生活』
サザエが門前を掃いていると、外国人の青年がやって来る。サザエは「英語ダメ、ノー」と焦って言うが、青年は日本語がペラペラだった。どうやらバス停に行きたいらしく、サザエは説明するよりも早いからと、青年を道案内する。サザエが外国人と話しながら歩いているのを見かけた花子の父は、サザエは英語が堪能だと勘違いする。サザエ、英語を習いにいこうかなと考える。サブローさん、サザエは英語を堪能と勘違いされる。

『こだわりのTPO』
ある日、波平は仕事の取引先の社長から琴の演奏会に誘われる。誘いを受けたはいいものの、当日、何を着て行こうかと服装に悩む波平。マスオから服を選ぶときは、“TPO”T=タイム(時)、P=プレイス(場所)、O=オケイジョン(場合)を考えたほうがいいとアドバイスを受け、スーツで臨むことに。しかし、それを知った家族は「せっかくのお琴でしょ。スーツじゃ雰囲気に合わないんじゃないの?」と反対し、着物はどうかと提案。波平も一理あると納得した。その後、波平は当日に向け散髪屋で髪を整えることに。そこで、ある客から「結婚式にせっかく羽織はかまで行ったのに、雪が降ってしまって足元が濡れて大変だった」との話を耳にし、突如気が変わる。すぐさま帰宅し、所持しているありとあらゆるスーツを広げ、雨用、雪用、強風用を用意。その異常ともいえる心配性な質に、フネは呆れかえるのだった。演奏会当日、波平は結局スーツはやめて着物に身を包んだ。しかし出かける直前だというのに、玄関先で「やっぱりあっちのほうが良かったかなぁ」と未だに迷っていると、家族たちは「お父さんカッコいい! ほれぼれしちゃう」「いい演奏会になるに違いありません(?)」「よっ! 千両役者」と全員で“よいしょ”。なんとか波平を出て行かせると、一同はその場にへたり込み「父さんのTPOも楽じゃないわ」とため息をつく。その夜、演奏会から帰宅した波平は自身の着物姿について「先方の社長さんも、ずいぶんと喜んでくださった」と満足気に報告。続けて、「これからTPOに困ることがあったら、わしに任せなさい」と言い出し、「遠慮せんでいいぞ。わしのセンスを持ってすれば、間違いはないからな アハハ!」と完全に調子に乗るのだった。後日、磯野家に見知らぬ男性が一人訪ねてくる。戸惑うサザエたちだが、なんとその男性は、“かつら”を被ってヒゲを剃った波平だった! “パカッ”とかつらを外し「わしだ!」と陽気にネタばらしをして家族の反応を期待した波平だったが、現実は「おじいちゃんじゃないです」「そんなお父さん嫌いだ」「おやめになって」と総スカンを食らってしまう。。


2月16日
『風邪ひきタラちゃん』
タラが風邪を引いて寝込んだので、サザエがすりおろしりんごを食べさせたり、ワカメが絵本を読んであげたりして、磯野家みんなで世話を焼く。その甲斐あって、タラは翌日には元気になる。すると今度はササエが元気がなくなる。タラが世話を焼きたがり、夜食の食べ過ぎで食欲がないサザエを心配したり(ラーメン・さつまいも・ポテトチップス)、二日酔いで寝込むマスオの看病を始めたりする。

『当たる?当たらない?』
会社帰りの波平が商店街を歩いていると、更地で易者が店を出していた。手相を見てもらうと「幸せを掴む手相」と言われ、波平は上機嫌になる。しかし「水難の相が出ている」とも言われ、さらに、そこにやって来たマスオも「水難の相が出ている」と言われて驚く。すると、突然雨が降り出し、傘を持っていない波平たちは慌てる。どこかの軒下に避難していると、サザエが迎えに来てくれた。マスオがその占い師を占う。その占い師、3年前大きな病気をして、最近、娘さんが結婚して寂しい思いをされていると。実は、スーパーの占いの女性に教えてもらったのだ。。

『梅とウグイス』
ワカメとタラが庭にいると、ウグイスの鳴き声が聞こえる。タラがウグイスを見たがるので、2人で探すが見つからない。波平から梅の木にウグイスがいると教わり、今度は梅の木を探していると、途中で花子に会う。すると花子が家に誘い「本物にはなかなか会えないだろうから」と、ウグイス餅をワカメとタラに振舞ってくれる。


2月9日
『ママは後席マーク』
車の免許を取得しようとドライビングスクール通いを検討するサザエ。しかし、家族から「向いてない」「姉さんみたいなそそっかしい人が運転したら東京中の交通が大混乱するよ」と大反対を受ける。カツオ曰く「我が家には運転に向いてない人が2人いる」そうで、サザエの他に波平の名をあげる。その理由は、「あんなに気が短くて、怒りっぽい人が運転したら日本中の交通がまひしちゃう」と辛辣なもの。そんな心配をよそに、波平本人はというと「わしは車というものは後ろの席に乗るものだと思っておる」とどこ吹く風…。ともあれ、波平が免許取得を考えていないことがわかり、家族は一安心した。後日、どうしても諦めきれないサザエはドライビングスクールに見学へ。するとそこには、なにやら楽しそうに談笑する波平の姿が! 「まさか父さんも…」「家族に内緒で免許を取るつもりなのね」と訝しむサザエは、波平の甥であるノリスケに波平を止めるようお願いすることに。しかし、ノリスケは「おじさんに免許なんか取れるわけない。教習所に1年通っても無理でしょう。絶対取れません。もし取れたら僕が逆立ちして町内1周します」と小馬鹿にし、結局放っておく方針になってしまう。そんな折、“疑惑”が“確信”に変わる出来事が。ある夜、ひどく酔っ払って帰宅した波平は突然「右よーし! 左よーし!」と指さし確認をやりはじめ、ドライビングスクールの“教官”と飲んできたとぬけぬけと告白する。波平のドライビングスクール通いが確定したことに家族は絶句し、プチパニックに陥る。しかし後日、磯野家の門の前に一台の車が。運転席から波平の上司が降りてきた。実は、ドライビングスクールに通っていたのは波平ではなく、この上司。波平は、上司のペーパードライバー教習に付き添っていたのだった。これを聞いた磯野家は、壮大なミスリードに拍子抜けしつつ、「やっぱりお父さんは後ろの席が似合う」とホッと胸をなでおろすのだった。

『磯野家ミステリー』
サザエは、茶の間のカーテンの裾がボロボロに破れているのに気付く。すぐカツオに尋ねるが「なんでぼくを疑うのさ!」と怒られる。家族全員に聞いてまわるが、誰も思い当たらないという。深夜、喉が渇いたカツオは水を飲みに茶の間を通ると、暗がりの中でカーテンが揺れている。「出たァ!!」とカツオは思わず叫び声を上げる。犯人はタマだった。

『ぼくは大物』
カツオは帰宅後、難しい顔をして考え込む。『私の将来』というテーマで作文の宿題が出ていて、悩んでいるらしい。フネに「将来なりたい職業を書いたら?」と助言されるが、すぐには思い浮かばない。参考に、ノリスケに子供の頃の夢を尋ねると「具体的になりたいものはなかったけど、大きいことをドーンとやる人」と言われる。


2月2日
『サザエさん旅あるき』
原作者・長谷川町子生誕100年を記念して、コミックエッセイ「サザエさん旅あるき」を初アニメ化。無類の旅好きである町子は、忙しい執筆活動の合間を縫って、国内・海外問わず興味ある街へと旅立つ。長谷川先生は、旅好きな母親と全国各地を回ることがライフワーク。山口県の萩に行った際、人情話が好きでついつい旅先の人と話し込んでしまう母に対し、景色を楽しんだり当時の感傷に浸ったりする。豪華な料理に舌鼓を打ち、飲めない親子もビールの栓を抜いておしゃべり。就寝前、ご機嫌な母は娘に“おやすみのキス”をお見舞いするクセがあるが、当の長谷川先生は「いい年した娘に…」と苦笑いした。  夜中、トイレに立った母。しかし、一向に戻ってこない。さすがに心配になってきた矢先、隣の部屋から「何しやがんだ このババア!」と男性の怒号が。すると、母が大慌てで部屋に入ってきて、帰り道に迷って新婚夫婦の部屋と間違えた挙句、寝ている旦那さんに抱き着いて“おやすみのキス”をしてきてしまったと説明する。母のおっちょこちょいぶりに、長谷川先生は「明日はやく(宿を)出よう」と赤面するのだった。  母の強烈エピソードは他にも。長谷川先生が幼い頃は「理髪店に行くとハゲになる」という母の独断と偏見で、家族の美容を全て母が一任していたこと。以前自分で買ったぬいぐるみの存在を忘れ、同じぬいぐるみをプレゼントされても全く気が付いていないこと。また、空いていれば男性用トイレにもズカズカ入ってしまったり、イスラエルの遺跡で感激のあまり牧師さんを差し置いて「天にまします神よ 一同に代わりまして…」と司祭をやり始めたり、パリのホテルで「朝ドラを見る」と言ってテレビを点けたりと破天荒なエピソードが続々と登場。

『嗚呼が読めますか』
 ワカメとタラが鰯をじっと見つめている。「鰯は足がはやい」と言われたので、逃げないように見張っているという。後に「足がはやい」のは「腐りやすい」事だと知り赤面する。カツオは「そんなの常識。他にもよく売れる商品の事も言うんだ」と得意げに説明。しかし直前に辞書で調べていた事が発覚して、ワカメとタラは憤慨する。カツオは、辞書を見ている。タラにカツオはフグタサザエも出ていると答える。その辞書をタラは、サザエの悪口が書いてあると、リカちゃんに上げる。波平に、カツオは怒られる。一日、1ページを読むことを命じられる。嗚呼という文字を花沢さんは読める。花沢のお父さんが嗚呼風雲髑髏城という本を読んでいたから、知っていたのだ。嗚呼風雲髑髏城という本を読むように、命じられる。いつの間にかに、サザエが読み出した。裏のおじいさんも読み出していた。

『母さんの忘れ物』
 デパートに行ったフネが、めずらしく遅く帰宅する。沢山の土産を持ち帰り、そのせいかと家族は納得するが、フネは「それだけじゃなくて、デパートにハンドバッグを忘れて引き返した」と言う。幸い店員が見つけて預かってくれたので、バッグはちゃんと手元に戻る。しかしなぜかフネの表情が暗いことに、ワカメは気が付く。カツオは古いバックが戻ってきて、新しいバックが買えなかったからと言うが・・・ フネ、ハンカチを失くしていたようだ。ワカメが母の日に貰ったハンカチを失くしていたから、暗くなっていた。ワカメに言ったら、いつも大切に使っていたからと。実は、ノリスケが持っていた。出かけるときに、イクラがなぜかタイコのハンカチを持っており、タイコのでも良いとそれを持っていったけど、それがフネのだった。

『マスオ流、健康法』
 マスオは最近、動くとすぐ息が上がってしまう。体力の低下を気にしていると、本屋で「楽してムキムキ健康法」というポスターに目が留まる。話題の本で売れているらしい。さっそく買って、トレーニングを開始する。マスオが入浴前に上半身裸で、うなりながら筋トレに励んでいると、目撃したサザエが「何ごと!?」と驚く。マスオ、階段を使うようにしたり、電車の中で、踵の上げ下げをしたり、タラ・ワカメを背中に乗せて腕立てしたり・・・ 翌日に筋肉痛。マスオ、ほどほどにすることに。


1月26日
『ただいま冬眠中』
サザエは「冬の朝はつらいから、熊みたいに冬眠したい」とふざけて言う。が、それを聞いたタイコさんは「何カ月も冬眠している人が実際にいる」と言い出す。それは裏通りの「冬眠書房」と言う古本屋の主人の事で、冬の間は店を閉めているらしい。伊佐坂先生は前から主人と懇意にしており「冬眠中」の古本屋の鍵を預かっていると言う。タイコさん、探していた絶版の本を見つけ、開店する3月に買いに来るというと、伊佐坂先生がお金を預かってくれるというので、買った。ある日、冬眠書房に早川さんが行きたがっているのを知り(パパと春になると行くらしい)、カツオが伊佐坂先生から鍵を手に入れて、早川さんと一緒に行く。なぜか、サザエも。早川さん、5冊も買った。カツオの分も買っていた。島崎藤村の詩集だった。中学生になったら読んでねと。手紙も添えて。マスオも中学生に読んだらしい。

『タラちゃんのおべんきょう』
好奇心旺盛なタラちゃんの疑問には、出来るだけ答えようとする磯野家の人々。「心臓ってどこにあるんですが?」と。買い物の途中、タラオは道に張った氷を見て「何で氷ができるか」とサザエに尋ねると「昨日降った雨が夜の寒さで凍ったの」と返答。が、喫茶店のサンプル品を見て「アイスが溶ける」と心配するタラちゃんに「これは客寄せのニセモノだから大丈夫」と答えてしまう。

『油断大敵カルタ会』
カツオは花子・早川・かおり達から「町内の子どもカルタ大会に一緒に参加しない?」と誘われる。みんなで練習をするが、カツオはほとんど札を取ることが出来ず、戦力外と言われてしまう。「1週間だけ待って!」と懇願して、カツオは猛練習を始める。磯野家の面々もカツオの練習にすすんで付き合う。授業中でも、ことわざを先先が言うと、ハイとカルタを取る仕草をするほどに。やっと、上達して、4人でカルタ会に出ることに。ところが、カツオ、熱を出した。一晩寝たら、すっかり良くなった。早川さんたちがお見舞いに。カルタ会、ワカメが代わりに出た。


1月12日
『タラちゃんお泊まり中』
サザエと波野家に遊びに行ったタラは、帰る時間になっても「このままイクラちゃんちに泊まる」とわがままを言う。叱っても頑として動かず、サザエは仕方なく1人で帰る。後からフネが迎えに行くが、タラオは泊まると言い続ける。磯野家はタラのいない寂しい夕飯になるが、波平は「日付が変わらないうちに帰って来るだろう」と慌てず構える。ワカメは幼稚園の頃に、夜中に帰ったので、タラもそうなるかると思ったが・・・ タラは朝、波平と帰ってきた。誰もいないときに、朝、タラはサザエに泣きついてきた。

『母として、娘として』
フネが1口残っていた水飴を「アーンしなさい」とスプーンで差し出すと、サザエは「アーン」と大口を開ける。しかしそれはサザエの横にいたタラに差し出したもので、フネはあきれて「いつまでも娘気分じゃダメですよ。母親としての自覚を持たないと」とサザエに注意する。サザエは大いに反省する

『磯野家、火の用心』
学校の消防訓練で消防はしご車を見たカツオは、そのカッコ良さに刺激される。家族が「わが家もこの時期、火の用心しないと」と言うと、進んで「僕に任せて!」と言い出す。翌日「火の用心監視員です」と名乗り、家庭内の火の元をチェックしだす。そしてそれだけでは飽き足りず、外へ出て家の近所にもチェックの範囲を広げていく。サザエ、買い物に家を出たのは良かったが、台所のカズ栓締めたが不安になり、家に戻れば、お肉の特売に間に合わない。そんな時に、カツオに会い、家に戻って貰うと、ガスの元栓は閉めてあった。


1月5日
『マスオとタラちゃん』
ある日、マスオはタラちゃんのおやつに“半円”のホットケーキを作る。実はこれ、焦がしてしまった部分をカットして取り除いたために出来上がった“失敗作”。タラちゃんに「丸くないですね」と指摘されたマスオは、「お月さまだって、丸くないときがあるだろ?」と誤魔化す。しかし、肝心の味はというと、「ママのよりおいしいです!」とのこと。  その後、タラちゃんは近所の友達に“マスオのホットケーキが美味しい”と吹聴してまわりだし、あろうことか聞きつけたママ友が今度の日曜日に遊びに来る流れに。焦ったマスオは「日曜出勤かもしれないなぁ」と嘘をついて難を逃れると、当日はスーツにネクタイを締めてノリスケの家に避難。ノリスケの提案で、この際タイコにおいしいホットケーキの作り方を教えてもらうことになった。  すると、タイコはおなじみのホットケーキの材料の他に“隠し味”としてある調味料を用意。それは、なんと“マヨネーズ”。一説によると、マヨネーズに含まれる乳化された植物油が、生地の厚さ(硬さ)を保つグルテンに作用し、生地がフワフワに膨らむとのこと。  マスオが奮闘していると、そこにタラちゃんがカツオらとともに来襲。咄嗟にベランダに身を潜めたマスオによそに、何も知らないタラちゃんたちは“タイコ流ホットケーキ”をごちそうになる。  しかし、突如マスオの姿が消えたことに気がついたイクラちゃんは、家中の大捜索を開始。そんなイクラちゃんの様子で事情を察したカツオは、イクラちゃんやタラちゃんを外に連れ出し、マスオは間一髪のところで命拾いをするのだった。  後日、いよいよタラちゃんに特訓の成果を見せることに。マヨネーズを入れることはもちろん、もはやホットケーキを裏返すこともすっかりお手の物のマスオは“完璧な”ホットケーキを完成。  そして、ホットケーキを口にしたタラちゃんの感想は「イクラちゃんのママとおんなじ味です」となんとも鋭い指摘! 観念してネタばらしをするとタラちゃんは「僕は、お月さまのケーキが好きです」と言い、その理由を「パパが頑張って作ってくれたからです」とニコニコして話すのだった。

『優等生の誤算』
朝、遅刻しそうで慌てて家を出たワカメは、持っていたバッグの留め具が外れ、中の教材を道にばら撒いてしまう。それをウキエが拾ってくれたので、お礼にお辞儀すると、今度はランドセルの中身をばら撒いてしまう。ウキエに優等生だと褒められた事があるワカメは、変なところを見られてしまったと、これからは優等生らしく振舞おうとする。サザエ、買い忘れた物が有り、また買い物に行こうとしたら、カツオに会うが、カツオは買い物籠の荷物を持って帰らないと断られる。ところがワカメは素直に引き受ける。遊んでいるワカメに傷む物はないので、ゆっくりで良いと言うので、サザエが買い物から帰ってきてもまたワカメは帰らない。やっと帰ってきたら、ニンジンが入っていない。ワカメ、変な道を歩いたり、滑り台を一回滑ったり、お店に寄り道したりしていた。サザエ、ニンジンを八百屋に忘れていたようだ。

『笑顔の獅子舞』
花子の父が、花沢不動産の宣伝用に獅子舞を作る。それをかぶって夫婦で町内を回ろうとするが、花子の母が嫌がる。新年早々夫婦喧嘩が始まってしまい、そのことを花子がカツオにぼやくと、カツオはせっかく作ったからもったいないと、獅子舞を貸してもらうことにする。実は中島と獅子舞で近所を回り、お年玉を貰うつもりなのだ。ところが、中島と喧嘩してしまうので獅子舞は出来ないカツオ。ノリスケとやろうとするが、二人は合わない。花沢さんに獅子舞を返そうとすると、ワカメ、押し入れに仕舞われそうで、可愛そうと。マスオ、波平がやろうとすると上手いが、すぐに疲れてしまう。サザエ、カツオだと上手い。サザエ、一度見たのを参考にしたらしい。笑っている獅子舞は大好評。中島とカツオの喧嘩も、仲直りした。







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