古 代 文 明 究 明



新設『古代人は働き者だった』
 例えば、エジプトのピラミッド、何十万人の奴隷一人の王様のための墓を何十年もかけて作ったのだが、科学が発達していない時期に人力だけで石材を運んでいたのである。
 また、唯一、月から見える人間の人工物の万里の長城も、そうだ。
『神が6日間で宇宙を創れるのなら、俺達も神の子、俺達もできないわけがない』って事か。
 万里の長城は始皇帝が外敵から守る為に作ったとされるが、万里の長城を作る為に失った人命・財がどれだけ大きいか。
 労苦の為に死んだ死体を長城の人柱として、城壁の中に投げ込ませたという。
世界一長い墓場という皮肉さえある。
 某SF小説に、宇宙人の為の『交通標識』というオチがあったが、ナスカの地上絵が円盤の滑走路とするなら、長城は宇宙標識か。
 もしかすると古代人は芸術作品を作るのに労力を惜しまなかったのかもしれん。
 金持ちがロレツクスの時計を持ちたがり、王様が王冠をかぶったりするのと同様、権力の誇示を芸術作品に後世に残したかったのかもしれん。
 ピラミッドの中には死体をミイラにして蘇りの為に保存しているが、人間の人体自体を生きた証として芸術作品としているのかもしれん。
 なぜ『芸術作品』にこだわつているのかというと、偉人が銅像を作りたくなる心理、何かで有名になったら本を作りたくなる心理が、古代人にもあったという事だ。
 人間は知能を持った時点で、それを失う事を恐れる。
 生きてきた事が『幻』だったのかもと、恐れるのだ。
 それで生きているうちに力有る者は『生きた証』を持ちたがるのだ。
 考えてみれば、子孫を残すのも『生きた証』かもしれない。
 交尾後に雄を食う雌カマキリの世界も命がけだ。
 もし、どこかの古代人が生きた証に大掛かりな建造物を創ると考え、何千年かると想定して、人間の遺伝子を意図的に組み替えて、潜在意識を操作していたらと考えると恐いが。



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