小 泉 純 一 郎 首 相


小泉政権1年の世間の反響は
 朝日新聞にて「小泉内閣1年」というテーマで意見をネット募集した所、数々の興味深い投稿が寄せられ、それを新聞発表していた。その興味ある意見に対してコメントを書いてみよう
『個人情報保護法、有事3法と私たちの権利を制限し、一般生活にも影響が与えるのではないかと思われる法案が、議論の見えない中で進んでいくのに不安を感じています』(大阪府・20歳未満男性)
本命竜馬:おそらくこのままいけば、不安は現実になりえると思う。具体的なビジョンのないままに、思いつきだけでやられたらたまらないと思う

『鈴木疑惑への首相の対応から、指導性、主体性が感じられず失望しました。有事法制関連法案の推進で、絶対的、完璧な不支持に駄目押しになりました』(埼玉県・50代男性)
本命竜馬:鈴木宗男の進退はご本人が判断すべきだと言っているようでは、リーダーと言えませんね。リーダーだからこそ言うべき問題だと思う。これだけ不祥事が続けば政権を推進していくのに、かなり支障になると思うが。小泉本人は、あまりそうい事には無頓着過ぎる

『最初のころは改革する事に大いに期待しましたが、現実には言葉だけで、全く実行されない状況にあきれています』(埼玉県・60代男性)
『総理は改革、改革と叫び、進んでいると胸を張るが、企業や企業倒産がその成果ですか』(愛媛県・60代男性)
『痛みを伴う改革と言っては会社がリストラしやすい環境を作って大量の失業者を出し、銀行等に不明瞭な公的資金を投入する事で外国に対して改革していると見せかけている』(兵庫県・60代男性)
本命竜馬:まったく、その通り。日本はアメリカの国ではないんだ

『不支持となったのは「涙は女の武器」発言。事態に真剣に向き合うのではなく、ちゃかして見せる事で、事の本質をあいまいにする』(鹿児島県・40代男性)本命竜馬:まあ、それが小泉首相のお得意芸だから、しかたがないのかも

『利権にまみれた自民党の総裁である限り、真の構造改革など成し遂げられない。自民党は少なくても10年間は政権の座から外れる必要があり、それが構造改革。現実的にはラジカルかつリベラルな議員が離党し、民主、自由、保守、社民などの一部に合同する』(愛知県・50代男性)
『構造改革は、歴代内閣が砂上の公約で終わらせてきた。腐ったリンゴを高度な機能つきジューサーにかけても、新鮮なジュースは作れはしない。新たな土俵を用意するしか真の構造改革は期待できない』(静岡県・60代男性)
本命竜馬:自民党をぶっ潰すと言った時点で、自民党の総裁になった事から「あれっ、違うんじゃないか」と思っていたら、案の定
2002.5.2記
やっぱり首相も
 小泉首相の人の疑惑となると「疑惑と受けたら本人が率直に国民に説明をして疑いを晴らす努力をする事が大事だ。その上で議員の出処進退は本人が決するへきもの」と、まともな意見を発言をしているが。
 日本共産党が宮沢内閣当時の官房機密費用途文書に当時自民党副幹事だった小泉が外遊に際して機密費から50万円もらったことが記載されていた。
 その疑惑に関して「エエッ、そんな事が書いてあるの。大臣経験者が(お金を)やるってことがあってももらうかね。10年前、ひと昔前だろう。10年前の事を覚えているかね」と。
 どうも、鈴木宗男みたいな逃げ方である。
 どうやら、10年前なので、時効だろうと言いたいのか。
 「正すべきは正す」と言ってきた小泉自身が、疑惑にフタをしてしまった
 2002.4.13記
田中真紀子の逆襲
 田中真紀子、衆院予算委員会の参考人招致にて、鈴木宗男に向けて発言するかと思えば、矛先は小泉首相に向けてだった。
「動こうとすると、スカートを踏みつけられて、前に出られなかった。その踏みつけた人は首相だった」とか、首相に(自分が先日書いたけど)「ご自身が抵抗勢力」とまで言いのけてしまった。
 小泉政権の生みの親で、しかも、小泉人気を支えてきた田中真紀子に、改革をここまで否定されたら、たまったものではない。
 その夜、関係者の話しによれば「齢60、還暦にして女性と別れる難しさを知った。もう少し勉強すれば良かった」と。
 どうも感覚がずれているが、問題はこれから、景気回復を見通しも立たないうちに、企業は潰れ、失業者が増えていく現状に、真剣身が足りない小泉首相。
 今更、勉強もないだろう。
 口先だけのゴマカシ構造改革に、国民は指を加えて破滅を待っているのだろうか・・・
 国民にとっての抵抗勢力の小泉首相を早く引きづり降ろさなければ、大変な事になるだろう。
 2002.2.22記
ブッシュ大統領来日に小泉首相あわてふためく
 ブッシュ大統領が来日するというので、先週、小泉首相、何をい出すかと思ったら、自分の耳を疑う言葉、小泉首相「デフレ対策」に乗り出しはじめた。
 経済閣僚にデフレ対策を早急指示する始末。
「構造改革なくして景気回復はない」と言ってた人がである。
 小泉首相がブッシュに「金融政策や不良債権処理など総合対策を行う」と言い、なんとか、日米首脳会議は形上は乗り切ったようだけど、それにしても大統領のヨイショは凄い。
「日本は米国の最大の友人の一人」「首相は政策を変更すべきではない。わたしは全く心配していない」等、ドロ沼不況の日本からの資本流入、対テロ支援のためわざわざ、やって来のにだ。
 それを小泉首相、構造改革の激励に来たかと思っている。
 対米支援を、これだけ大統領がエールを送っているのにもカカワラズ、言葉だけの精神支援だったら、米国は失望し、日米関係にヒビが入ってしまうだろう。
 その事を、どれだけ重要視しているか、小泉首相がわかっているのか、不安である。

 そして、小泉首相とブッシュ大統領は、都内の居酒屋『権八』にて、和食を楽しんだ。
 大統領側の希望で「庶民の味を楽しみたい」の要望に、豪華なもてなしをした。
 タラバガニとホタテの茶碗蒸し、極上神戸牛のヒレ肉ステーキたまりじょうゆソース風味等、一人一万円前後のコース。
 これが庶民の味? 
 庶民の味と言ったら、肉ジャガとかお新香だろう。
 いくらアメリカからわざわざ来た大統領に、豪勢な物を出されたら、大統領も勘違いして帰ってゆくだろうに。
 何だ、まだ日本は景気が良いじやないかと。
 構造改革が進まないのは、対抗勢力のせいだと言っているが、小泉首相自身、日本国民にとっての抵抗勢力にならない事を望むのだが。
 とにかく、国民は小泉首相に望んでいるのは、国民イジメではなく、自民党政治と官僚機構の上に成り立っている日本の構造をやって欲しいから高い支持率があった。
 その首相が、自民党の党首になり、パフォーマンスだけが目立ち、実際は何も変えてはいない。
 日本だけなら、まだしも、今回の事(大統領のエールを受けてからの事)で、国際的にな問題に発展しなければ、良いが。
  2002.2.19記
小泉改革を冷静になって考えてみよう
 小泉改革の原動力は、何と言っても国民の高い支持率だった。
 田中派の流れをくむ橋本派や官僚の主導の政治の中で、たまっていた閉塞感を変人小泉が打ち破ってくれるのでは、という国民の期待だった。
 発足当時は、8割を越える支持率。
 この高い支持率を原動源にして、政治を有利に進めていくのが小泉流首相のやり方だった。
 青木建設が破綻した時も「構造改革が順調に進んでいるおらわれ」という森前首相級の暴言を吐いても支持率は落ちない。
 ところが、ケンカ両成敗と言ってNGO排除問題の真相隠しの為の、田中真紀子外相の更迭で支持率が急落。
 どどめに、「女の涙は武器だ」発言が、やっと国民に目を覚まさせるきっかけになってくれた。
 この低落してゆく支持率が、小泉改革の行方に大きな影響が与えるようだ。
 そもそも、小泉改革「構造改革なくして、真の景気改革はない」と息まいているが、言葉的にはそう思える。
 が、言っている小泉本人としては、何もその先の事を考えていない。
 特殊法人改革で住宅金融公庫の廃止、そもそも住宅公庫はこれまで景気対策の手段として便利に使われてきたものではないか。
 この廃止が、なぜ、経済の成長につながるのだろうか、疑問点が多い。
 色々な疑問点含めてボロがはがれてゆく小泉首相だが、しかしながら、田中外相更迭で、政府・与党は大きく揺れているが、民主党に政権を取って代わるという気迫も感じられないし、有権者の期待も集まっていない。
 いっそうの事、田中真紀子に総理をやって欲しい気持ちもあるが。
 2002.2.7記
国民の痛みは
 今日の小泉首相の施政方針演説に対する民主党の質問(川端達夫)「構造改革はなぜ景気回復につながるか。目指すべき社会像を明らかにし、その過程でどんな痛みを伴いのかを説明する責任がある」等に対して、小泉首相は「1、2年は低成長を覚悟しても持続的な成長を望んでいるのが国民であり、それに耐えてくれる国民であると確信を持って改革を進める」と言った。
 が、国民は今、悲鳴をあげているのだ。
 失業率アップし、その影響で犯罪は増えて、小泉改革自殺する人までいる。
 国民の痛みといのが、どの程度までの痛みなのか、言及されないまま、いつ首を切られるかわからない死刑囚と同じような感覚では、国民は耐えられないじゃないかな。
 2002.2.6記 
危機的状況に
 小泉内閣の支持率が下がりはじめている。(71%)
 まあ、当たり前のような気がする。
 小泉内閣が始まり、やってきた事はを考えれば。
 首相に就任して、構造改革なくして日本の発展はないとと、言いつつ、進局状況は全くない。
 道路特定財源の見直しも全く無くなったし。
 小泉改革の目玉にしていた、特殊法人の廃止・民営化も腰砕け。
 そもそも、特殊法人は財政支出の大幅な削減を目指しているのだけど、結局、国が見放すという事。
 もし、それを民営化しても、結局、国からすれば、お金がかるから民営化したのだけど、民営化しても、赤字スタートをきらないといけない。
 どう見ても、プラスになるとは思えない。
 最初に「全ての特殊法人は廃止か民営化」というのも、ムチャクチャナ発想。
 具体的なモノを考えずに、廃止が民営化と言っているんだよね。
 将来に対して、見通しのない政策をやろうとしているから、デフレ・スパイラルに陥っている。
 このままの状況でいけば、日本は無くなるのでは思う。
 株価1万円前後、失業率5.3%(潜在的にはそれ以上)、自己破産は10年前の10倍以上という危機的状況で、何も経済政策はない。
 「改革には痛みがともなう」と言って、痛みだけを提供する小泉内閣。
 不況にあえぐ国民は、どれだけの痛みを耐えれば、どれくらいの景気回復が見込まれるのか、全く提示ない。
 「2、3年は我慢しろ」と言うが、その2、3年で日本が潰れたら、どうするのだろうか。
 かなり危険な状況だと思う。
 その癖、アメリカには、危険な他国の戦争に全面協力。
 そのお金は、大切な税金だと言う事が、わかっているのだろうか。

 自分、思うのは、国にも首相自身にも「痛み」が今こそ必要な気がする。
 必要ない議員でリストラで半分にするとか、小泉首相の写真集のこづかいを国に提供するとか。
 国が痛みを耐えてこそ、国民に痛みを耐えなさいと言うべきじゃないだろうか。
 2001.11.18記 
 
構造改革
 思うのだが、どんな宗教でも、人を殺しても良い宗教は、宗教ではない。だって、神が作った人間を、人間が否定して殺すわけだから、神をも否定する事だろう。
 結局、人を殺しても許される宗教は、個人のエゴだろうな。
 どれだけの多くの人がテロや空爆、炭そ菌で亡くなっただろうか。
 これというもの、そもそもビンラディンが表に出てこなかったからだろう。
 イスラム原理主義者のビンラディンが、隠れていた為にこうなったと思う。
 人には自爆テロを命令しておいて、自分では隠れて、炭そ菌をばらまいている。
 卑怯というしかない。
 こういった状況下で、日本の首相、大丈夫かって気がしてくる。
 例えば、特殊法人改革で、特殊法人の廃止か民営化を目指し、まず大物の日本道路公団の名指した。
 大物をみせしめにすれば、他も仕方がなく廃止か民営化するだろうという魂胆。
 ところが、聖域なき構造改革とか言っていたが、結局、特殊法人の日本たばこ産業株式会社や国民生活金融公庫とかの所轄の財務省は無傷なんだよね。
 ちゃっかり、聖域を作っている
 別に、変えなくても良い所は、変えなくても良いけど、小泉首相の言っている事とやっている事が違うと腹が立ってくる。
 それにしも、問題児の田中真紀子外相、どうして、足出まといなのに辞めさせないのだろうか。
 いくら、自分を首相にした恩人だからと言っても、国の為を考えたら、どうかと思う。
 自分勝手な行動が取れるのも、国民の支持率があっての事。
 もっと、小泉首相も国の事を考えて欲しいと願う。
 2001.10.27記 
日本人としての態度(同時多発テロに関して)

 小泉純一郎首相、APEC首脳会議に出席して、ブッシュ大統領と会談して米大リーガーで2632試合連続出場記録を持つリプケンのサイン入りグクラブ(ブッシュ大統領としてのその心内は「米国の投げるボールを日本はきちんと、受け止めてほしい」との事)を贈られて、ブッシュ大統領と友人気分。
 本当の友人なら、悪い所は悪いと言うべきだと思う。
 「武力行使に参加出来ないが、テロと戦おう」と、日本人の首相として言うべきではないと思う。
 被爆国の日本として、何が出来るか、国民から高い支持率のある小泉首相として何が出来るかを考えなければならない。
 9月11日、旅客機がハイジャックされ、世界貿易センタービルに激突崩壊、アメリカの強さと誇りの象徴のペンタゴンまで襲われ、ホワイトハウスまで危なかった同時多発テロ・・・
 多くの犠牲者が出て、アメリカの怒りは想像を絶するものだろう。
 でも、日本人も犠牲者が出たのだが、アメリカと同じような気持ちで良いのだろうか。
 確かに、卑劣なテロに巻き込まれた方には気の毒だけど、同じ気持ちで、報復に加担しても良いのだろうか。
 ブッシュ大統領が声明したように、今回の同時多発テロは21世紀の新しい戦争。
 国にはとらわれない姿無き過激なグループとの戦いである。
 そういう連中と戦うという事は、今回のテロ以上に数多くの犠牲者が出る事は確実。

 日本人は、いやという程の戦争の悲惨さを知っている。
 今だに、第二次世界大戦の傷を引きづっている人もいる。

 日本人としてやるべき事。
 今回のテロの黒幕とされているイスラム原理主義者ビンラディンを報復で殺したとしても、第二のビンラディンが出てくる。
 テロ、報復、テロ、報復では、決して平和が訪れてこない。

 日本人として、やるべき事。
 小泉首相だから出来る事。
 アメリカとタリバンとの仲裁役に勝って出るしかないと思う。
 ムチャクチャナ意見だと思うが、平和国日本として、あくまで、話し合いで解決しょうと、すぐさま、中東に首相は飛んで行って、「テロは辞めてくれ」と、お願いした方が良かった。
 他の国の人からは「何を考えているんだ」と言われるかもしれない。
 でも二度と大きな戦争を起こしたくない気持ち、被爆された国としては、常識的な行動ではないだろうか。
 小泉首相はブッシュ大統領を友人だと思っている。
友人が怒りにまかせて、愚かな道に行こうとしているに、友人と一緒になって、愚かな行動を取る事はない。
 たとえ、後方支援の為の自衛隊海外派遣だとしても。
 結局、日本はアメリカから馬鹿にされているのだ。
 同時多発テロ後に、電話でブッシュ大統領で会談した時に、何と言われたか。
 「物質的な支援よりも、精神的な支援をお願いする」と、言われた。
 これって、何もしなくて良いと言われているんじゃないか。
 小泉首相は会談の内容よりも、電話で話しした事を重要視し、喜んでいる。
 おかしいんじゃないかな〜

しかし、この20日の会談で、カンボジア和平に成功した経験をいかして、タリバン政権崩壊後のアフガニスタン復興に日本が積極的参加する事になった。
 しかし、問題は、小泉首相がどこまで、米国の思う新たな政権作りが出来るかと、パキスタンと北部同盟も思惑もあり、かなり難しい舵取りだろう
 2001.10.21記 




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