題名 | 紹介・感想 | 作者・発行所 |
竜馬がゆく | 坂本龍馬と言ったら、司馬遼太郎だろう。新聞記者の頃から少しづつ資料を集め、昭和37年初夏頃から書きはじめている。余すところなく坂本龍馬の魅力を伝えている。小説に引き込まれ、どんどんと坂本龍馬の魅力にとりつかれてゆく力作。とにかく読んでみよう。百聞は一読に限る。1巻から8巻まであり | 司馬遼太郎 (文春文庫) |
竜馬復活 | 京都の近江屋で斬死した竜馬が復活。しかも、その復活方法が、竜馬とよく似た者が間違って殺されたという奇想天外な話しから、蝦夷地に黄金を求めてゆく話し。エゲレスお夕紀や、盗人の半兵衛に助けられながらもストーリーはホッとしたりピンチになったりと、展開が目まぐるしい。が、最後の黒幕については正直、ガックリした。でも、中々、楽しめる作品である | 火坂雅志 (廣済堂文庫) |
坂本龍馬 | どちらかと言うと、司馬遼太郎の方が読みやすいが、こちらのほうは、若き日の龍馬をじっくりと書いている | 山岡荘八 (歴史文庫) |
坂本龍馬 | 小説にしては物足りない。龍馬の生涯の歴史的事実を追いかけているような感じ。わかずか、一冊の本では龍馬を語れないのかもしれない。巻末に豊田穣と尾崎秀樹の『海の男・坂本龍馬を語る』の対談解説が載っている | 豊田穣 (学陽書房) |
龍馬伝 | 歴史的事実を無視した作品。『野望篇』『青春篇』『決死篇』とある。『野望篇』では、海勝舟が義理の妹に恋あこがれたり、近藤勇がレストラン経営をめざしていたり、沖田総司が肺病を患った女だったり、その続編『青春篇』では何と坂本龍馬が名前を変えて新鮮組に入ったり、三部作最終作の『決死篇』では、沖田総司がなぜ坂本龍馬を愛したのか解き明かされるという、奇想天外な小説。読みやすいので、一気に読んでしまうだろう | つかこうへい (角川文庫) |
龍馬の明治 | 龍馬の想い描いた明治とは? 龍馬が生きていればどういう明治になっていたか? 色々と考えされられるが、龍馬が本当に生きているように描かれている。何の矛盾も感じさせない文章力・構成は凄い。近江屋での暗殺者の凶刃から逃れ、武力倒幕を断念させ、明治政府を誕生させる。西郷隆盛が総理となり、様々な改革に不満を抱く旧幕臣が暴走。その後、欧米列強、ロシア、清の内政干渉が強まり、岩倉具視の後を受け、急遽、総理となった龍馬は事態打開に奔走。西郷を朝鮮開国の特使に任命し、ついに開国させてしまう。そして、最後は… 幕末に、龍馬は新政府の閣僚名簿に名前が無いのを西郷に問いただされ「わしは世界の海援隊でもやりますかな」と言っていたが、薩長同盟や大政奉還を成し遂げた実力者、ほっておくわけがない。かなり、楽しめた。 | 中津文彦 (光文社文庫) |
龍馬死せず | もし龍馬が近江屋で暗殺されなかったらという幕末シュミレーション作。5巻まであるが、内容的には面白いが、もっと書き込めばもっと面白くなるのでは。伏線に張っていながら放置して、そのま完では寂しい。この作品と実際起きた事件・出来事を比べると、なかなか、味のある作品と感じるだろう | 緒形忍 (学研) |
龍馬慕情 | 龍馬を暗殺した犯人を龍馬の妻、お龍が捜しだそうとする長編時代小説。冒頭では入浴していたお龍が刺客に気づき全裸で龍馬に知らせるシーン、龍馬を愛す官能場面、龍馬を失ってから己の身体がうずき、それを振り払うために、かんざしを太股に突きたてるシーン、感動的である。そして、数々の龍馬暗殺の説が出てきて、お龍なりに検証してゆき、真犯人との決闘。女の物語である。中々、楽しめる | 加野厚志 (集英社文庫) |
おりょう 残夢抄 | 歴史に対する造詣が深く、歴史がしっかりと書き込まれている。龍馬の死後、妻・おりょうの目を通して暗殺の真相に犯人迫ってゆく長編歴史ミステリー。おりょうが小龍のモデルになる場面があるが、いやらしい小龍に嫌になる(作者の創作) | 中津文彦 (PHP文庫) |
えじゃないか | 坂本龍馬暗殺の犯人を追って江戸へ向かう本屋の小僧・大吉と主家のお嬢様・さき。折しも混沌とした世情のもと、「えじゃないか」踊りの狂乱に人びとは浮かれていた。二人は次つぎに奇怪な事件に巻き込まれるが…。動乱の幕末をしたたかに生きる庶民の営みを痛快に描く長篇小説。坂本龍馬暗殺に焦点を当てている為、新しい解釈が出るかと思えば期待はずれ | 出久根達郎 (中公文庫) |
竜馬伝説を追え | 主人公の作家・村中章人が、新米編集者・増田マリコとブック・ディテクティブという変わった手法で、坂本龍馬暗殺の真犯人を探してゆく歴史検証小説。豊富な資料から真相に近づいてゆくあたり、手法のお陰か、一緒になって真相に近づいてゆく感覚がある。実行犯については、納得できたが、黒幕に関しては今井信郎と西郷隆盛の関係が面白かった。 | 中村彰彦 (学陽書房) |
史伝 坂本龍馬 | 幕末維新の英雄の魅力を追究してやまない著者が、その生い立ちから、妻との出会い、薩長同盟の仲介、非業の死に至るまで、史料にもとづきながら龍馬の真実の姿に熱く迫っている。意外に思ったのは、勝海舟邸に最初に龍馬と一緒に訪れたのは千葉重太郎と思っていたのに、同行したのは龍馬の同郷の親友の近藤長次郎と門田為之助と書かれていた。また、次姉の栄は、家伝の刀を脱藩者の龍馬に与えて自害されたとされているが、龍馬が子供の頃に死んでいたという。龍馬好きの著書らしく、龍馬の魅力を惚れ惚れするぐらいに良く描いているので、好きな龍馬本である | 山村竜也 (学研M文庫) |
題名 | 紹介・感想 | 作者・発行所 |
龍馬百話 | 龍馬のエピソード集といったところか。読みどころは、龍馬の手紙・写真が沢山掲載されている点。あとがきに書いてあるように龍馬百話は龍馬百面相でもあって、龍馬の人間像は、より鮮明に浮かび上がってきている | 宮地佐一郎 (文春文庫) |
坂本龍馬 | 坂本龍馬の教科書風 | 池田敬正 (中公親書) |
坂本龍馬 人間の大きさ | 今、日本は幕末に戻ったような状況下で、大きな疲れが人々を襲い、特に組織人の無気力化を進行させている。厳しい現代社会を生き抜くために「期待される自分像」を確立するために、「自分を堀った人間」として、坂本龍馬を考えなければならない。龍馬の生涯の軌跡とその軌跡から、色々なことを学べる本である | 童門冬二 (知的生きかた文庫) |
坂本龍馬のすべてがわかる本 | 坂本龍馬のすべてがわかる本というだけあって、一番わかりやすい本。コラム、エピソードの内容も良い。十分、坂本龍馬の魅力が詰まった本である。 | 風巻絃一 (知的生きかた文庫) |
龍馬暗殺完結篇 | 幕末最大の謎、龍馬殺害の実行犯がついに判明『坂本龍馬関係文書』以後あらゆる推理を拒否し続けた未完の歴史長編ミステリーの完結篇。通説を疑う事から始まり、新撰組犯行説、薩摩藩黒幕説、見回組実行犯説など、それぞれに説得力ある論告(?)文。さて、真相は… | 菊池明 (新人物往来社) |
龍馬の謎―徹底検証 | 「龍馬って、ホントは弱かった! 表舞台で活躍わずか5年、創られた龍馬像に“真実”の光が当たる」と、100頁目で謎を検証 | 加来耕三 (講談社文庫) |
題名 | 紹介・感想 | 作者・発行所 |
また逢おうと竜馬は言った | キャラメルボックスの脚本。ツアーコンダクターのくせに、すぐに乗り物に酔ってしまう竜馬好きの岡本。いつもドジはがりで、今日も岡本のミスが原因で同僚の本郷と、その妻のケイコが大喧嘩。ついに、ケイコは家を出てゆき、竜馬の力を借りて、喧嘩の仲裁をしょうとするが・・絵画の密輸事件に巻き込まれたりと話しは思わぬ展開に・・・夫婦喧嘩を薩長連合に見立てて、仲直りさせようとするあたり、坂本龍馬を知っていれば数倍楽しめる | 成井豊 (論創社) |
俺たちは志士じゃない | これもキャラメルボックスの脚本。舞台は幕末の京都。主人公は新選組を脱走した二人の男。ひょんな事から坂本龍馬と中岡慎太郎に間違えられて・・・はてわ、桂小五郎までで現れてしまい・・ムチャクチャナ設定。かなり、脚本ができているので、舞台が目に浮かんでくる | 成井豊 (論創社) |
題名 | 紹介・感想 | 作者・発行所 |
坂本龍馬 | 劇画風タッチ。2巻にまとめられている | 横山まさみち (講談社漫画文庫) |
坂本龍馬 | 独特な画に引き込まれ、ギャグも遊び心満載 | 黒鉄ヒロシ (PHP研究所) |
題名 | 紹介・感想 | 作者・発行所 |
歴史の舞台を旅する 坂本龍馬 | 坂本龍馬のゆかりの地を紹介しているので、歴史上の人物と一緒になった気分にひたれる。細かい地図も載っているので観光のガイドブックとしても使え、その地に旅した時に、より具体的に龍馬のことを知り得る | 近畿日本ツーリスト | よみがえる幕末伝説 | 幕末をエンタメントする待望の一冊。個人的には『日本全国幕末観光の龍馬の脱藩の道をゆく』が良い。また『色白に写った龍馬の顔に隠された衝撃の事実』では、笑える事におしろいを塗っていたからだって。他にも『歴史上、もっとも剣術と剣客が隆盛を極めた幕末で、最強の剣豪は?』とか、興味をそそる話題満載 | 別冊宝島編集部 (宝島社文庫) |
坂本龍馬 物語と史跡をたずねて | 坂本龍馬の歴史小説に、史跡探訪で追いかけてゆく。しかも親切ににキーワードとなる言葉の説明まであるから読みやすい。何か、史跡で追われると、より強く龍馬を身近に感じられる | 八尋舜右 (成美文庫) |