残友心(ざんゆうしん)・・・友人に宛てた追悼の詩


目を閉じれば、友人の顔が浮かぶ

映画好きだった友人

付き合ってもらい、映画を一緒に観に行った

インデペンデンス・ディ

「この映画は映画館で観てこそ良い映画だ」

「テレビとかでは、映画の醍醐味は薄れてしまう」

批評し合った

友人の事をもっと知っていれば良かった

後悔の念

年下のくせに、妙に大人ぶった所もある奴

そのくせ甘えん方

友人がほんの少し、自分に見せてくれた本音の部分

まだまだ話す事もあったのに・・・

まだまだ遊んでいたかったのに・・・

これから先、永い付き合いもあったのに・・・

もう、友人はこの世にいない

自分より先に、向こうに行ってしまった

ちゃんとした別れもせずに・・・

・・・

生きている時は、身体が会わなければ会えなかったが

目を閉じれば、友人の顔が浮かぶ

心の中に棲みつく友人

そう考えたら、悲しみは幾分、引っ込んだ

考えてみれば、ハチャメチャな奴だったかもしれない

気がついたら友達になっていて

もっと深く友好を深めようとすれば

先に旅立ってしまった

そんな友人には、残酷だけど未来はない

しかし俺には未来がある

友人のためにも生きなければ・・・

友人にも夢や希望もあったのに・・・

その分、俺は、夢や希望を大切に・・・

ほんのわずかな期間の命は、俺の心に乗しかかり

これから先の自分に・・・

また友人をしたう多くの人達の心に

友人の思いを大切に頑張る

今は・・・







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