夢の果てまで
君を乗せた自転車
暖かい風が二人を包み込む
ペダルがやけに軽く
夢の世界へと
こいでゆく
「昔、よく乗せてもらったね」
言葉がベールを取り除く
背中にしがみつく
君のぬくもりが
疲れを忘れさせ
どこまでも
こいでゆく
空の彼方まで
夢の果てまで
時間の許す限り
背中には君
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