自殺
辞表を投げつけた
全ての事に
この世の整理をつけて
靴をそろえる
一歩前には空間が存在し
後ろには、この世の嫌な部分が
後戻り出来ない
だから辞表を投げつけたのだ
嫌な事からの解毒剤
一歩踏み出す
足の下には数十メートル先の
コンクリートの苦笑い
死への扉のノブに触れるまで
この世の名残りを惜しむ
死への扉を開けて入ったら
退職金の血が飛び散る
鈍い音と共に・・・
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